JP2006061406A - シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 振動吸収性と衝撃吸収性とが共に良好なシートを得る。
【解決手段】 車両用シート10のシートバック22では、背部用フレーム16は、左右一対の側部フレーム52が互いに接離する方向に弾性変形可能な弾性構造体とされており、左右の側部フレーム52に背部用クッション材24を張設することでバックレスト22Aが構成されている。バックレスト22Aに荷重が入力されると、背部用クッション材24の張力によって左右の側部フレームが互いに近接するように背部用クッション材16が弾性変形し、背部用クッション材24の張力増大が抑制される。このため、シートバック22の減衰比が大きく、振動吸収性・衝撃吸収性が良好となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シートに係り、特に、自動車等の乗物に搭載される乗物用シートに関する。
例えば自動者等の車両に搭載される車両用シートは、座部(シートクッション)の後端部に、背部(シートバック)がリクライニング機構を介して傾動位置を調節可能に連結されて構成される。
そして、車両用シートにおいて、背部の剛性を確保するために厚型の背部用フレームを備えた構成が知られている。このような車両用シートでは、背部用フレームの剛性が高いため、衝突時にフレームの変形による衝撃吸収が果たされず、すなわち衝撃力(加速度)が減衰されずにそのまま着座者に伝達され、着座者に損傷を与えることが懸念される。また、このような車両用シートでは、背部用フレームの剛性が高いので、振動吸収性は背部用フレームに設けられてバックレストを構成するクッション材に依存し、良好な振動吸収性を得ることが困難である。
一方、薄型で高弾性の背部用フレームを備えた車両用シートも開発されてきている。このような車両用シートでは、振動吸収性については比較的良好であるものの、例えば、車両衝突時等に、大きな衝撃力が作用すると剛性が不足し、着座者の慣性による移動を確実に防止して該着座者を保護することができない可能性がある。
また、車両用シートでは、着座者(乗員)の頚部損傷を軽減するために、衝突(特に後突)時等に着座者の頭部の移動を規制するヘッドレストを積極的に頭部側に移動して、頭部移動量を抑えることが考えられている(例えば、特許1乃至特許文献3参照)。
特許文献1には、上端近傍をシートバックフレームの上辺パイプ部に固着した衝撃受圧フレームの上端部にヘッドレスト取付部を設け、後突時には衝撃受圧フレームの上辺パイプ部よりも下側部分が着座者によって後方に押圧されて該上辺パイプ部が捩れ、ヘッドレストが自動的に着座者の頭部側(前方)に移動する構成の自動車用シートが記載されている。特許文献2には、シートバック内に配設したヘッドレスト可動フレームをリンク機構を介してシートバックフレームに支持させ、後突時にはヘッドレスト可動フレームの下部に張設されたワイヤが乗員の腰部によって後方に押圧され、この押圧方向がリンク機構によって変換されてヘッドレストが上方かつ前方に直線的に移動する車両用シート構造が記載されている。
しかしながら、上記各構成では、乗員が衝撃受圧フレームまたはワイヤを押圧する構成であるため、通常の着座時にも乗員がこれらに接触してしまい、乗員に異物感を与えてしまう。特に、フレームに張力構造体を張設して構成されるシートバックでは、この問題が顕著となる。
一方、特許文献3には、左右一対のサイドフレームを、上端が車体に対し上下動可能に支持されると共にヘッドレストが固定されたサイドフレームアッパと、下端が車体に対し回動自在に支持されると共に上端がサイドフレームアッパの下端に化動可能に連結されたサイドフレームロアとで構成したシートバックフレームに、クッション性を有する布状部材を張設して構成された車両用シートが記載されている。このシートでは、後突時に着座者が布状部材を後方に押圧し、サイドフレームアッパとサイドフレームロアとが側面視で直線に近くなる方向に相対回動してヘッドレストを上方かつ前方に移動させる。
しかしながら、このシートでは、シートバックフレームが回動可能に連結されたサイドフレームアッパとサイドフレームロアとで構成されているが、サイドフレームアッパの上端の車体に対する後方移動が規制されているため、乗員を後方へ移動させようとする衝撃エネルギを十分に吸収することができない。さらに、この構成では、サイドフレームアッパの上端を車体に対し支持するため、例えば車両の前部座席等への適用が困難であった。
特開2000−185582号公報 特開2000−325179号公報 特開2003−25891号公報
本発明は、上記事実を考慮して、振動吸収性と衝撃吸収性とが共に良好なシートを得ることが第1の目的である。
また、本発明は、通常時の座り心地を損なうことなく、後方からの衝撃入力時に着座者の頚部を保護することができるシートを得ることが第2の目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係るシートは、左右の側部フレームが互いに接離する方向に弾性変形可能である背部用フレームと、前記左右の側部フレーム間に張設されてバックレストを構成する張力構造体と、を備えている。
請求項1記載のシートでは、バックレストに荷重が作用する(バックレストに作用する荷重が増加増加する)と、背部用フレームは、張力構造体の張力によって左右の側部フレームを互いに近接する方向に変形し、張力構造体に作用する張力の増加が抑制される。このため、張力構造体は、着座時における張力が小さく、系の減衰を大きくするため、シート背部(シートバック)から着座者へ伝達される振動を効果的に吸収する。また、着座時における張力構造体の張力が小さく該張力構造体の変形が許容されるため、着座者のわずか体動(微小な荷重変化)を吸収することが可能となる。
さらに、背部用フレームは、大荷重の入力に対し左右の側部フレームを一層近接させる方向に変形するため、大荷重の入力に対しても張力構造体の張力増加が抑えられる。このため、例えば着座者を介してバックレストに衝撃荷重が作用した場合でも、大きな減衰によって効果的に衝撃を吸収することができる。
このように、請求項1記載のシートでは、振動吸収性と衝撃吸収性とが共に良好である。すなわち、本シートでは、張力構造体が張設される背部用フレームの弾性によって、効果的な減衰比の制御が可能となる。
請求項2記載の発明に係るシートは、請求項1記載のシートにおいて、前記背部用フレームは、前記左右の側部フレームが、座部に連結されたメインフレームの前部にそれぞれ弾性部材を介し連結されて構成されている。
請求項2記載のシートでは、背部用フレームは、左右の側部フレームと座部に連結されたメインフレームとの間に設けられた弾性部材の弾性変形により、左右の側部フレームが互いに接離する。これにより、メインフレームによって基本的な剛性を確保し、側部フレームによって張設された張力構造体の張力を制御(調節)することができ、換言すれば、張力制御の機能を剛性確保の機能から独立させることができ、背部用フレームは、設計が容易になると共に信頼性が向上する。
請求項3記載の発明に係るシートは、請求項1または請求項2記載のシートにおいて、前記背部用フレームの上部に取り付けられたヘッドレストをさらに備え、前記背部用フレームは、前記張力構造体に作用する張力によって前記ヘッドレストを前方に移動する方向に変形する。
請求項3記載のシートでは、張力構造体に作用する張力によって背部用フレームが変形してヘッドレストが前方に移動する。これにより、通常時の座り心地を損なうことなく、衝撃入力時にヘッドレストを着座者の頭部に近接させて該着座者の頚部を保護することが可能となる。なお、このときの背部用フレームの変形は、例えば、弾性変形であっても良く、塑性変形(上記張力が所定値以上である場合の変形)であっても良い。
上記第2の目的を達成するために、請求項4記載の発明に係るシートは、背部用フレームと、前記背部用フレームの上部に設けられたヘッドレストと、前記背部用フレームに張設されてバックレストを構成し、該バックレストが荷重を受けて生じる張力によって、前記ヘッドレストを前方に移動するように前記背部用フレームを変形する張力構造体と、を備えている。
請求項4記載のシートでは、バックレストが荷重を受けて張力構造体の張力が生じる(増加する)と、背部用フレームが変形してヘッドレストが前方に移動する。これにより、本シートでは、衝撃入力時にヘッドレストを着座者の頭部に近接させて該着座者の頚部を保護することが可能となる。なお、このときの背部用フレームの変形は、例えば、弾性変形であっても良く、塑性変形であっても良い。
また、背部用フレームに張設された張力構造体の張力によって該背部用フレームが変形してヘッドレストを移動するため、従来の如く着座者がリンク機構の荷重入力部を押圧する構成の如く通常着座時に着座者に異物感を与えることもない。さらに、背部用フレームの変形によりヘッドレストを移動するため、背部用フレームを車体等の固定部位に対し特定方向にのみ変位するようにガイド(支持)する必要がなく、衝撃吸収性を損なうことがなく、またシート配置上の制約がない。
このように、請求項4記載のシートでは、通常時の座り心地を損なうことなく、後方からの衝撃入力時に着座者の頚部を保護することができる。
請求項5記載の発明に係るシートは、請求項3または請求項4記載のシートにおいて、前記背部用フレームは、座部に連結されると共に上部に前記ヘッドレストが設けられたメインフレームと、該メインフレームの上部の前方に配置されたサブフレームとを含み、前記張力構造体は、前記上部フレームとサブフレームとに巻き掛けられて張設され、上下方向の張力を前記メインフレームの上端を前方に移動させる力に変換する。
請求項5記載のシートでは、バックレストが荷重を受けて張力構造体の張力が生じると、サブフレーム及びメインフレーム上部に巻き掛けられている張力構造体は、張力によってメインフレーム上部(巻き掛け端)をサブフレーム側、すなわち前方に引張る。すなわち、張力構造体は、自らの張力を、メインフレーム上部を前方に移動(変形)する力に変換する。すると、メインフレームが前傾し(前傾するように捩れ)てヘッドレストが前方に移動する。これにより、通常時の座り心地を損なうことなく、後方からの衝撃入力時に着座者の頚部を保護することができる機能を、簡単な構成にて実現することができる。
請求項6記載の発明に係るシートは、請求項5記載のシートにおいて、記サブフレームは、前記メインフレームの上部の前側で前記張力構造体が巻き掛けられる上部サブフレームと、該上部サブフレームの左右両端からそれぞれ垂下され互いに接離可能な一対の側部フレームとを含み、前記張力構造体は、左右の側部フレーム間に張設される。
請求項6記載のシートでは、バックレストが荷重を受けて張力構造体の張力が増加したときに、メインフレーム上部が上部サブフレーム側に引張られてヘッドレストが前方に移動する。また、張力構造材は、左右方向にはサブフレームの左右の側部フレーム間に張設されている。これにより、バックレストに荷重が作用する(バックレストに作用する荷重が増加する)と、サブフレームは、張力構造体の張力によって左右の側部フレームを互いに近接する方向に変形し、張力構造体に作用する張力の増加が抑制される。このため、張力構造体は、着座時における張力が小さく、系の減衰を大きくするため、シート背部(シートバック)から着座者へ伝達される振動を効果的に吸収する。また、着座時における張力構造体の張力が小さく該張力構造体の変形が許容されるため、着座者のわずか体動(微小な荷重変化)を吸収することが可能となる。
さらに、背部用フレームは、大荷重の入力に対し左右の側部フレームを一層近接させる方向に変形するため、大荷重の入力に対しても張力構造体の張力増加が抑えられる。このため、例えば着座者を介してバックレストに衝撃荷重が作用した場合でも、大きな減衰によって効果的に衝撃を吸収することができる。
このように、請求項6記載のシートでは、通常時の座り心地を損なうことなく後方からの衝撃入力時に着座者の頚部を保護することができ、かつ振動吸収性と衝撃吸収性とが共に良好である。
請求項7記載の発明に係るシートは、請求項6記載のシートにおいて、前記サブフレームは、前記上部サブフレームが、板ばねを介して前記メインフレームの上部に接離可能に接続されると共に、前記各側部フレームの下部が、前記メインフレームの下部に、屈曲して形成された板ばねを介して前後方向及び左右方向に独立して揺動可能に連結されている。
請求項7記載のシートでは、サブフレームは、その上部サブフレームが板ばねの弾性変形によってメインフレーム上部に接離可能に接続されると共に、各側部フレームの下部がそれぞれ屈曲した(例えば、平面視でL字状に形成された)板ばねを介して、前後方向、左右方向、または前後及び左右方向を合成した方向に、それぞれ独立して揺動可能にメインフレームの下部に連結されている。これにより、サブフレームは、上部サブフレーム及び各側部フレームにて(3箇所以上で)メインフレームに連結されて安定して支持される。
また、各側部フレームが板ばねを介し上記各方向に揺動可能であるため、サブフレームは、ヘッドレストを移動する機能、張力構造体の張力を制御(調整)する機能が阻害されることはなく、かつシート外方側(他方の側フレームから離間する方向)に変位される荷重に対しては板ばねが荷重を分担支持して応力が緩和される。このため、例えば、側方や前後方向に対し斜め方向から衝撃が作用した場合等に、背部用フレームの損傷が防止される。
以上説明したように請求項1記載の発明に係るシートは、振動吸収性と衝撃吸収性とが共に良好であるという優れた効果を有する。また、請求項4記載の発明に係るシートは、通常時の座り心地を損なうことなく、後方からの衝撃入力時に着座者の頚部を保護することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係るシートとしての車両用シート10について、図1乃至図7に基づいて説明する。先ず、車両用シート10の概略全体構成を説明し、次いで、本発明の要部であるシートバック22及びヘッドレスト26について詳細に説明する。なお、各図に適宜示される矢印UP、矢印LO、矢印FR、矢印RE、矢印RI、及び矢印LEは、それぞれ車両用シート10が搭載される車両の進行方向を基準とした前方向(車両進行方向)、後方向、上方向、下方向、右方向、及び左方向を示しており、以下単に上下前後右左を示す場合は上記各矢印方向に対応している。
図1には車両用シート10の概略全体構成が一部切欠いた斜視図にて示されており、図2には車両用シート10が側面図にて示されている。これらの図に示される如く、車両用シート10はシートフレーム12を備えており、シートフレーム12は、シートクッションフレームである座部用フレーム14と、シートバックフレームである背部用フレーム16とを有して構成されている。
そして、座部用フレーム14にクッション材20を設けることにより座部としてのシートクッション18が形成され、背部用フレーム16に背部用クッション材24を設けることにより背部としてのシートバック22が形成される。また、シートバック22の上にはヘッドレスト26が設けられている。シートバック22は、背部用フレーム16の下端が座部用フレーム14の後端部にリクライニング機構28を介して支軸28A廻りの回動可能に連結されることで、シートクッション18に対する支軸廻りの回動及び任意の回動位置での保持が可能とされている。
クッション材20は、3次元立体編物から成る層を含む単層または複数層とされており、その最下層が略矩形枠状に形成された座部用フレーム14に張設されている。例えば2層構造の場合、クッション材20は、下層シート材の前端が座部用フレームの前端に係止されると共に、下層シート材の後端が座部用フレームの後端に弾性的に連結される。詳細は省略するが、本実施の形態では、座部用フレーム14の後端部には、可動フレーム30の下端がトーションバー32と同軸的に回動可能に支持されており、トーションバー32は一端が座部用フレーム14に固定されると共に他端が可動フレーム30と一体的に回動するようになっている。
そして、クッション材20の下層シート材は、後端が可動フレーム30の上端に係止されており、着座に伴って下方に撓むと、可動フレーム30の上端(クッション材20の後端)を前下方に移動するようにトーションバー32を捩り、着座に伴う張力増大が抑制されるようになっている。また、図7に示される如く、可動フレーム30及びトーションバー32に代えて、複数の引張コイルスプリング34を介してクッション材20の後端を座部用フレーム14の後部に連結するようにしても良い。そして、2層構造のクッション材20を備えた構成では、シートクッション18は、下層シート材の上から上層シート材が独立して座部用フレーム14に張設されて構成される。
なお、本発明は、座部であるシートクッション18の上記好ましい構成には限定されず、シートクッション18を如何なる構成としても良い。
(シートバックの構成)
図4にも示される如く、背部用フレーム16は、座部用フレーム14の後端にリクライニング機構28を介して連結されたメインフレーム40と、メインフレーム40の前側に弾性的に取り付けられたサブフレーム42とを有して構成されている。
メインフレーム40は、それぞれの下端部がリクライニング機構28を介して座部用フレーム14の後端部に連結された左右一対の背部用サイドフレーム44と、各背部用サイドフレーム44の上端間を架け渡して連結する上部フレーム46と、各背部用サイドフレーム44の下後端間を架け渡して連結する下部フレーム48とを有して構成されている。すなわち、メインフレーム40は、全体として略矩形枠状に形成されており、高剛性に構成されている。
左右の背部用サイドフレーム44は、それぞれ上下方向に長手の平板状に形成された平板部44Aと、平板部44Aの前縁からシート外方に向けて延設された前フランジ部44Bと、平板部44Aの後縁からシート内方に延設された後フランジ部44Cとで構成されている。下部フレーム48は、左右方向に長手のパイプ状部材にて構成されており、図5にも示される如く、左右方向両端がそれぞれ対応する背部用サイドフレーム44の後フランジ部44Cの下端近傍における前面に固着されている。
上部フレーム46は、左右両端がそれぞれ対応する背部用サイドフレーム44の後フランジ部44Cの背面に固着された平板部46Aと、平板部46Aの上縁から前方に延設された庇部46Bとで構成されている。平板部46Aの左右方向中央部は、両端(背部用サイドフレーム44の上端)よりも上方に突出しており、庇部46Bの左右両端は、シート外方に向けて連続的に前後方向に拡幅されており、それぞれ下向きに屈曲されて対応する背部用サイドフレーム44の平板部44Aに固着されている。この構成(形状)により、上部フレーム46は、平板部46Aが上方に突出すると共に庇部46Bが幅狭である左右方向中央部(の特に上部)において、図1に示す矢印A方向に弾性変形し易い(低剛性である)構成とされている。
サブフレーム42は、略左右方向に長手の上部サブフレーム50と、上部サブフレーム50の左右両端からそれぞれ下方に垂下された左右一対の側部フレーム52とで、全体として下方に開口する略コ字状に形成されている。本実施の形態では、サブフレーム42は、パイプ材の曲げ加工等によって、上部サブフレーム50と各側部フレーム52とが一体に構成されており、各側部フレーム52(の下部)が互いに接離する方向を含む各方向への弾性変形が可能とされている。
より具体的には、図4及び図5に示される如く、上部サブフレーム50は、その左右両端がそれぞれ背部用サイドフレーム44の前フランジ部44Bよりも前方に位置するように該両端側にて傾斜して形成されている。これにより、各側部フレーム52は、それぞれ前フランジ部44Bの前方でかつ若干シート外方側に位置するようになっている。この上部サブフレーム50は、メインフレーム40の上部フレーム46の前方に位置しており、かつその左右方向の略中央部が板ばね54を介して上部フレーム46に連結されている。本実施の形態では、板ばね54は2つ設けられている。
各板ばね54は、それぞれ前傾した平板状とされており、それぞれの下端部が上部フレーム46の平板部46Aの左右方向略中央部に固定されると共に、それぞれの上端部が上部サブフレーム50の左右方向略中央部に固定されている。これにより、上部サブフレーム50は、各板ばね54の弾性変形によって、上部フレーム46に対し接離する方向(前後方向)の揺動可能とされている。図2に示される如く、無負荷状態の上部サブフレーム50は、上下方向には背部用サイドフレーム44の上端と上部フレーム46の上端との間に位置し、前後方向には、背部用サイドフレーム44の上端における前後縁間に位置するようになっている。なお、図2の想像線は、着座時の上部サブフレーム50の位置を示している。
各側部フレーム52は、それぞれの下端近傍において、弾性部材としての板ばね56を介して対応する背部用サイドフレーム44に連結されている。各板ばね56は、背部用サイドフレーム44の平板部44Aに固定されるメイン側固定部56Aと、メイン側固定部56Aの前端からシート外方に向けて延設された前後変形部56Bと、前後変形部56Bのシート外方側端部から前方へ向けて延設され先端が側部フレーム52に固着される左右変形部56Cとを有して構成されている。各板ばね56は、前後変形部56Bがメイン側固定部56A側端部廻りに揺動するように変形して側部フレーム52の前後方向(図3に示す矢印B方向)の揺動を可能とすると共に、左右変形部56Cが前後変形部56B側の端部廻りに揺動するように変形して側部フレーム52の左右方向(図3に示す矢印C方向)の揺動を可能とする構成である。なお、各板ばね56は、前後変形部56Bと左右変形部56Cとが共に変形することで、側部フレーム52を矢印B方向と矢印C方向の変形を合成した方向に変位させることも可能である。
シートバック22では、以上説明したように弾性構造体である背部用フレーム16に、張力構造体である背部用クッション材24が張設されてバックレスト22Aを構成している。背部用クッション材24は、本実施形態では単層でバックレスト22Aを構成するようになっている。この背部用クッション材24は、上下方向及び左右方向共に伸び難い硬いばね特性を有する張力構造体にて構成されている。この張力構造体は、2次元織物(布ばね材)であっても良く、3次元立体編物であっても良い。
図1及び図2に示される如く、背部用クッション材24は、そのバックレスト22Aの左右幅に対応する左右方向中央部(ほぼ左右の後フランジ部44Cの内縁間に対応する部分)が上部サブフレーム50及び上部フレーム46に共に巻き掛けられて折り返されており、前側に位置する比較的厚肉部分がバックレスト22Aを構成すると共に、後側に位置する比較的薄肉部分が背面側表皮を構成している。背部用クッション材24は、バックレスト22Aを構成する前側の下端がクッション材20(下層シート材)の後端近傍に連結されると共に、背面側表皮を構成する後側の下端が座部用フレーム14の後端に係止されている(図示省略)。この状態で背部用クッション材24は、上下方向の伸びが5%以下となる張力にて背部用フレーム16に張設されている。
また、背部用クッション材24は、左右の両側の上端部がサブフレーム42における上部サブフレーム50(主に上記前向き傾斜している部分)及び側部フレーム52上端近傍部(角部)に係止されると共に、上下方向中間部から下端にかけての部分がそれぞれ背部用サイドフレーム44の前フランジ部44Bに係止されている。また、図1及び図3に示される如く、背部用クッション材24のバックレスト22Aを構成する部分の下部における左右両側には、それぞれ引き布58の一端が取り付けられており、引き布58の他端には一端が側部フレーム52の下部に係止された引張コイルスプリング60の他端が係止されている。本実施の形態では、左右各2つ(計4つ)の引張コイルスプリング60が設けられており、各引張コイルスプリング60は、長手方向が水平方向に略沿うように配置されている。
この背部用クッション材24は、上記上下方向の張力によって引き布58の取付部位間に形成されるバックレスト22Aが、左右両端が係止される前フランジ部44Bよりも後方である背部用サイドフレーム44の幅(前後)方向中間部に位置するようになっている。すなわち、非着座(無負荷)状態では、背部用クッション材24に作用する左右方向の張力が上下方向の張力よりも弱く設定されている。そして、この背部用フレーム16に張設された背部用クッション材24は、非着座状態で略平坦となるバックレスト22Aを形成している。以上により、各引張コイルスプリング60は、非着座状態でシート外方側端部が内方側端部よりも前に位置するように前後方向に対し傾斜して配置されている。
また、シートバック22では、背部用クッション材24におけるバックレスト22Aよりもシート外方側部分が、背部用サイドフレーム44、側部フレーム52と共にクッション部材62及び表皮材64(図3参照)に覆われてサイドサポート22Bを形成している。表皮材64は、一端が背部用クッション材24における引き布58取付部位に縫製等にて取り付けられると共に、他端が背部用サイドフレーム44の後フランジ部44Cに係止されている。
以上説明したシートバック22では、着座状態における背部用クッション材24の張力方向が3次元とされ、随時変化する着座者の筋肉とのインピーダンスやコンプライアンスのマッチングが適時図られ、長時間着座に伴う疲労蓄積を抑制する構成である。そして、上記の通り弾性構造体とされた背部用フレーム16(サブフレーム42)は、バックレスト22Aに入力する荷重によって背部用クッション材24に張力が作用(変化)すると、各側部フレーム52が矢印Bまたは矢印C方向に変位(変形)すると共に、板ばね54が上部サブフレーム50を上部フレーム46に近接させる(図2の想像線参照)方向に変形するようになっている。
したがって、シートバック22では、バックレスト22Aに後方への荷重が作用したときに、該バックレスト22Aを後方移動させながら背部用クッション材24に作用する張力の増加が抑制され、バックレスト22Aの変位に伴う復元力(ばね定数)が小さい構成とされている。これにより、シートバック22の減衰比が大きく、通常の着座状態にはシートバック22から着座者に伝達する振動を吸収すると共に、衝突(後突)時等の大荷重の入力時には着座者に大きな減衰が作用して(減衰比が制御されて)衝撃を効果的に吸収するようになっている。なお、静的な着座状態での背部用クッション材24の伸びは、左右方向で20%以下に抑えられると共に上下方向でも20%以下に抑えられ、それぞれの方向に張力の変化代が与えられている。
(ヘッドレストの構成)
図1及び図2に示される如く、ヘッドレスト26は、背部用フレーム16のメインフレーム40を構成する上部フレーム46の左右方向中央部に設けられた左右一つのを備えている。各ヘッドレストステー66は、それぞれ略上下方向に長手とされると共に、互いの間に一対の板ばね54が位置するように左右方向に離間した状態で、上部フレーム46に固定されている。したがって、各ヘッドレストステー66は、上部フレーム46が矢印A方向に変形すると、それぞれ矢印A方向に回動する(前傾する)構成とされている。
各ヘッドレストステー66には、ヘッドレストプレート68にて互いに連結されたアジャスタ70がそれぞれ設けられている。アジャスタ70は、ヘッドレストステー66を挿通させており、該ヘッドレストステーの長手方向に沿って移動することでヘッドレスト26の高さ位置を調整可能とされている。そして、ヘッドレスト26は、各ヘッドレストステー66、ヘッドレストプレート68、各アジャスタ70をクッション部材及び表皮材にて覆って構成されている。
以上説明したヘッドレスト26は、背部用フレーム16に対しヘッドレストステー6の長手方向に沿う変位のみが許容されるようにガイドされているため、該背部用フレーム16の上部フレーム46が矢印A方向に変形すると、すなわち、上記の通りヘッドレストステー66が矢印A方向に回動すると、この回動角に応じた量だけ前方(図2に示す矢印D方向)に移動する構成とされている。
次に、本第1の実施形態の作用を説明する。
上記構成の車両用シート10では、車両乗員が着座すると、バックレスト22Aは、引き布58を介して引張コイルスプリング60を引張りつつ後方に変位する。このとき、板ばね54が変形してサブフレーム42が全体として後方に移動する。また、バックレスト22Aを構成する背部用クッション材24の張力が、左右の引き布58、引張コイルスプリング60から各側部フレーム52に伝わり、この張力によって左右の側部フレーム52が互いに近接する(ように板ばね60を変形させつつ矢印C方向に変位する)ことで、背部用クッション材24の張力の増加が抑制される。
このため、バックレスト22A(背部用クッション材24)は、その形状を着座者の上体に対応した3次元形状に変化させ、柔構造によって着座者を包み込むようにして支持する。そして、着座状態におけるバックレスト22Aの張力が小さいため、着座者を含むシートバック22(車両用シート10)の振動系の減衰比が大きく、シートバック22から着座者へ伝達される振動が効果的に吸収される。すなわち、シートバック22では、背部用クッション材24(バックレスト22A)のたたきによる振動を低減し、着座者の頭部に伝わる振動を軽減している。また、呼吸に伴う着座者の体動が背部用クッション材24の変形によって許容(吸収)される。したがって、着座者への負荷が軽減して座り心地が向上し、また長時間着座した場合のストレスも軽減される。
一方、車両の後方からの衝突(後突)時には、バックレスト22Aに後方への衝撃荷重が作用して、左右の側部フレーム52は各引張コイルスプリング60を伸長させると共に各板ばね60を変形させつつ一層互いに近接する方向に変位する。これにより、背部用クッション材24は、張力の増大が抑えらればがらも後方へ撓み、大きな減衰(減衰比)によって効果的に衝撃を吸収することができる。すなわち、車両用シート10では、弾性構造体である背部用フレーム16の変形によって減衰比を制御する(入力に応じた減衰比をとる)ことで、着座者に作用する荷重を十分に軽減しつつ(時間をかけて)衝撃力を吸収することができる。
またこのとき、上部フレーム46、上部サブフレーム50にそれぞれ上側から巻き掛けられている背部用クッション材24は、その張力(主に上下方向の張力)によって上部フレーム46を上端が前方に移動するように(矢印A方向に)変形させる。すると、上部フレーム46に固定されているヘッドレストステー66が前傾し、ヘッドレスト26が前方へ移動する。
これにより、後突の初期にヘッドレスト26が着座者の頭部の直後方に位置し、該頭部の後方移動を効果的に抑制することができる。具体的には、図6に示される如く、後突の初期に着座者Pは、細実線にて示す状態から破線にて示す状態、太実線にて示す状態へと、上体を徐々に後方に変位させるが、細実線にて示す後突の極初期(通常着座状態からの変位がごく小さい時期)にヘッドレスト26が着座者Pの頭部Hの直後方に位置するため、破線にて示す状態で頭部Hの後方への変位がヘッドレスト26によって効果的に抑制され、太実線にて示す頭部Hの揺り戻しも小さく抑えられる。したがって、後突時に着座者の頚部の損傷が抑制または防止される。
このように、本実施の形態に係る車両用シート10では、振動吸収性と衝撃吸収性とが共に良好である。すなわち、本車両用シート10では、張力構造体が張設される背部用フレーム16の弾性によって、効果的な減衰比の制御が可能となる。また、車両用シート10では、通常時の座り心地を損なうことなく、後方からの衝撃入力時に着座者の頚部を保護することができる。
また、車両用シート10では、背部用フレーム16が、メインフレーム40と、該メインフレーム40に板ばね54、56を介して弾性的に支持されたサブフレーム42とで構成されているため、メインフレーム40によってシート(シートバック22)としての基本的な剛性を確保し、サブフレーム42によって弾性構造体として背部用クッション材24の張力を制御(調整)する機能を果たす。換言すれば、背部用フレーム16は、シートバック22における張力(減衰比)制御の機能を剛性確保の機能から独立させることができ、設計が容易であると共に信頼性が向上する。
さらに、車両用シート10では、上部フレーム46の前方に配置した上部サブフレーム50によって、背部用クッション材24の張力が上部フレーム46を矢印A方向に変形させるため、換言すれば、背部用クッション材24が単に上部フレーム46の前方に位置する上部サブフレーム50に巻き掛けられることで、該背部用クッション材24の張力が上部フレーム46を矢印A方向に変形する力に変換されるため、簡単な構造でヘッドレスト26を前方に移動することができる。
また、従来の如く着座者の腰部に押圧される部分が入力要素となるリンク機構によってヘッドレスト26を移動する構成のように、通常の着座状態で着座者が上記リンク機構の入力要素に接触して違和感を与えることもない。なお、通常の着座状態では、上部サブフレーム50が適性に着座している着座者の肩部に接触することはない(図6の細実線参照)。しかも、張力構造体である背部用クッション材24が直接的に上部フレーム46を変形するため、上記リンク機構を有する構成と比較して、後向きの僅かな入力ストロークでヘッドレスト26を十分に移動することができる。このため、後突の初期に確実にヘッドレスト26を着座者の頭部側に移動することができる。
さらにまた、車両用シート10では、例えば、前後方向に対し斜め方向から衝撃が作用すると、左右の側部フレーム52が矢印Bまたは矢印Cで示す互いに同じ側(互いの平行を保つ方向)に変位しつつ、衝撃を吸収する。このとき、一方の側部フレーム52は外倒れ(背部用クッション材24の張力を増大させる方向に変位)するが、板ばね56が荷重を分担支持することで側部フレーム52に作用する応力が緩和され、背部用フレーム16の損傷が防止また抑制される。すなわち、板ばね56は、側部フレーム52の変位(サブフレーム42の変形)を妨げることなく該側部フレーム52を補強する機能を果たす。
なお、上記の実施形態では、弾性構造の背部用フレーム16に背部用クッション材24を張設して減衰比を制御する機能と、背部用クッション材24の張力によってヘッドレスト26を前方に移動する機能とを共に備えた好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、何れか一方の機能のみを備えた構成としても良い。
また、上記の実施形態では、背部用フレーム16がメインフレーム40とサブフレーム42とで構成された好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、メインフレーム40を弾性構造体として構成しても良い。さらに、本発明がメインフレーム40に対するサブフレーム42の支持構造によって限定されることはなく、例えば、板ばね54、56の一部または全部に代えて、またはこれらに付加して他の弾性部材等でメインフレーム40とサブフレーム42とを連結しても良い。
さらに、上記の実施形態では、シートバック22から独立したヘッドレスト26を備えた所謂ローバック構造の例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ヘッドレスト26をシートバック22の上部(上部フレーム46)に一体的に設けても良い。
また、上記各実施形態では、本発明を車両用シート10に適用した構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、鉄道車両、船舶、航空機等の各種乗物用シートや事務用椅子、家具用椅子等の各種シート等に適用することができる。
本発明の実施形態に係る車両用シートの該略全体構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートの側面図である。 図2の3‐3線に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートを構成するシートフレームを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートを構成する背部用フレーム及びヘッドレストを示す平面図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートの着座状態の側面図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートの変形例を示す斜視図である。
符号の説明
10 車両用シート(シート)
16 背部用フレーム
18 シートクッション(座部)
22 シートバック
24 背部用クッション材(張力構造体)
26 ヘッドレスト
40 メインフレーム
42 サブフレーム
46 上部フレーム(メインフレームの上部)
50 上部サブフレーム
52 側部フレーム
54 板ばね
56 板ばね(弾性部材)

Claims (7)

  1. 左右の側部フレームが互いに接離する方向に弾性変形可能である背部用フレームと、前記左右の側部フレーム間に張設されてバックレストを構成する張力構造体と、を備えたシート。
  2. 前記背部用フレームは、前記左右の側部フレームが、座部に連結されたメインフレームの前部にそれぞれ弾性部材を介し連結されて構成されている請求項1記載のシート。
  3. 前記背部用フレームの上部に取り付けられたヘッドレストをさらに備え、
    前記背部用フレームは、前記張力構造体に作用する張力によって前記ヘッドレストを前方に移動する方向に変形する、
    請求項1または請求項2記載のシート。
  4. 背部用フレームと、
    前記背部用フレームの上部に設けられたヘッドレストと、
    前記背部用フレームに張設されてバックレストを構成し、該バックレストが荷重を受けて生じる張力によって、前記ヘッドレストを前方に移動するように前記背部用フレームを変形する張力構造体と、
    を備えたシート。
  5. 前記背部用フレームは、座部に連結されると共に上部に前記ヘッドレストが設けられたメインフレームと、該メインフレームの上部の前方に配置されたサブフレームとを含み、
    前記張力構造体は、前記上部フレームとサブフレームとに巻き掛けられて張設され、上下方向の張力を前記メインフレームの上端を前方に移動させる力に変換する、
    請求項3または請求項4記載のシート。
  6. 前記サブフレームは、前記メインフレームの上部の前側で前記張力構造体が巻き掛けられる上部サブフレームと、該上部サブフレームの左右両端からそれぞれ垂下され互いに接離可能な一対の側部フレームとを含み、
    前記張力構造体は、左右の側部フレーム間に張設される、
    請求項5記載のシート。
  7. 前記サブフレームは、
    前記上部サブフレームが、板ばねを介して前記メインフレームの上部に接離可能に接続されると共に、
    前記各側部フレームの下部が、前記メインフレームの下部に、屈曲して形成された板ばねを介して前後方向及び左右方向に独立して揺動可能に連結されている、
    請求項6記載のシート。
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