JP2009106345A - 椅子 - Google Patents
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Abstract
【課題】着席者の骨盤の後方への回転を抑制し、着席者の直立姿勢に近い脊椎S字カーブを維持して、長時間の座りに対する痛みや疲労感を低減する。
【解決手段】座枠2の前枠3と後枠6との間に屈曲性を有する座部シート13を配置するとともに、該座部シート13の前縁部13aを前記前枠3に固着し、座部シート13の後縁部13dを前記後枠6に、該座部シート13の後縁部を後枠6の方向へ付勢する付勢手段14を介して連結する。
【選択図】図2
【解決手段】座枠2の前枠3と後枠6との間に屈曲性を有する座部シート13を配置するとともに、該座部シート13の前縁部13aを前記前枠3に固着し、座部シート13の後縁部13dを前記後枠6に、該座部シート13の後縁部を後枠6の方向へ付勢する付勢手段14を介して連結する。
【選択図】図2
Description
本発明は椅子に関するもので、より詳しくは、椅子の座部構造に関するものである。
従来、椅子の座部において、体重を支承する構造として、図10の模式図に示すように、硬い合板101の上に薄いクッション材102を敷設したもの(従来技術1)や、図11に示すように、前後方向及び左右方向に伸縮する布バネ103上に薄いクッション材104を敷設したもの(従来技術2)や、更には、厚肉のクッション材で構成したもの(従来技術3)が知られている。なお、前記従来技術2を特許文献1とする。
特開平11−56522号公報
前記従来技術1のものにおいては、座部のクッション性が低く、着席した場合に臀部30が底付きし、図10に示すように骨盤32が後方へ回転し、鉛直線に対する骨盤32の後方への回転角θ1が大きくなる。
また、前記従来技術2(特許文献1)においては、前記のような底付感はないが、臀部30の沈み込み時に、骨盤32の後方回転を抑制する部分がなく、骨盤32の後方への回転角θ2が大きくなる。
また、前記従来技術3においても、前記従来技術2と同様に骨盤32の後方への回転角が大きくなる。
このように、骨盤32が大きく後方へ回転すると、着席時に直立姿勢に近い脊椎S字カーブを維持できず、長時間座ると、痛みや疲労感が出てくる問題がある。
そこで、本発明は、着席時に、骨盤の後方への回転を抑制し、直立姿勢に近い脊椎S字カーブを維持でき、長時間の着席においても痛みや疲労感が少ない椅子を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、座枠の前枠と後枠との間に屈曲性を有する座部シートを配置するとともに、該座部シートの前縁部を前記前枠に固着し、座部シートの後縁部を前記後枠に、該座部シートの後縁部を後枠の方向へ付勢する付勢手段を介して連結したことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記座部シートを布バネで形成したことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記布バネを、座枠の前後方向の伸び率が、左右方向の伸び率より小さい布バネで形成したことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1又は2又は3記載の発明において、前記付勢手段をコイルバネで形成したことを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明において、前記座部シートの左右側縁における所定範囲の前部を座枠の左右枠に固着し、所定範囲の後部を座枠の左右枠に固着しないことを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明において、前記座部シートの左右側縁部の全長が、座枠の左右枠に固着されていないことを特徴とするものである。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明において、前記後枠と前記座部シートの後縁部に、夫々左右方向に取付け用ワイヤーを固着し、該両ワイヤー間に前記付勢手段を介在したことを特徴とするものである。
本発明は、座部シートの後縁部を、後枠の方向へ付勢する付勢手段を介して後枠へ連結したので、着席時において、座部シートの後部が着席者の臀部の後側に当接し、着席者の骨盤の後方への回転を抑制する。そのため、着席者の直立姿勢に近い脊椎S字カーブを維持でき、長時間の座りに対する痛みや疲労感を低減することができる。
更に、座部シートに布バネを使用するとともに、その布バネを、前後方向の伸び率が左右方向の伸び率よりも小さいように設定して配置することにより、前記のような骨盤の後方への回転抑制と、大腿部のサポート感が増し、一層座り心地が良い椅子を提供できる。
更に、請求項7記載の発明によれば、布バネに対する付勢手段の付勢力が布バネの後部全長にわたって均等に作用させることができる。
本発明を実施するための最良の形態を図1乃至図9に示す実施例に基づいて説明する。
図1乃至図5は実施例1を示すもので、図1乃至図3は座部と背もたれ部のクッション材等の表皮材を省略した図、図4は座部にクッション材等の表皮材を張設し、背もたれ部は表皮材等を省略して布バネのみを示した図である。
本発明の椅子1の座部を構成する座枠2は、前枠3と両側枠4、5と、後枠6とからなり、その四隅に配置した前脚7と後脚8で支持されている。また、背もたれを構成する背枠9は、前記両後脚8を上方へ延長してなる両側枠10、11と、これらの上端に横架した上枠12で構成されている。
次に、座部について説明する。
前記前枠3の上面は、その左右方向の中央部が下降するように湾曲している。また、後枠6は、左右方向の中央部が後方へ曲がった湾曲状に形成されている。
前記前枠3の上面は、その左右方向の中央部が下降するように湾曲している。また、後枠6は、左右方向の中央部が後方へ曲がった湾曲状に形成されている。
前記座枠2の四方の枠間には、屈曲可能な座部シート13が配置されており、該座部シート13の前縁部13aが座枠2の前枠3に固着され、左側縁13bが左側枠4に固着され、右側縁13cが右側枠5に固着されている。また、座部シート13の後縁部13dは、直接後枠6に固着することなく、付勢手段14を介して後枠6に連結され、該付勢手段14により座部シート13の後縁部13dが後枠6側へ常時付勢されて支持されている。
前記座部シート13は、着席者の荷重を支承でき、かつ、屈曲性を有する布等を用いることができるが、特に布バネを用いると良く、実施例では布バネを用いている。そのため、以下の説明では、該座部シートを布バネ13として説明する。
ここに、布バネ13とは、その経方向と緯方向の一方又は双方が伸縮する布であり、例えば、ミリケン・アンド・カンパニー社のジェムストーンやデュポン社のダイメトロール(商標)と称される布である。
実施例においては、一方向の伸び率が他方向の伸び率よりも大きい布バネを使用し、これを、椅子1の前後方向(図2においてY−Y方向)の伸び率が左右方向(図2のX−X方向)の伸び率よりも小さくなるように配置され、前後方向の伸びが無いか或いは極めて小さいように設定されている。
前記布バネ13における前縁部13aは、その左右方向の全長にわたって、タッカーやステープル等の適宜な固着手段15により前枠3に固着されている。
布バネ13における両側縁部13b、13cは、図2に示すように、その布バネ13の前後方向の全長にわたって両側枠4,5に固着することなく、布バネ13の前後方向の前部において所定範囲にわたって両側枠4、5に、タッカー等の適宜な固着手段15により固着されている。すなわち、図5に示すように、着席者の身体35の骨盤32と大腿骨31との連結部である臀部30が位置する部分(図2におけるZ−Z線の位置)よりも前側は両側枠4、5に固着され、後側は両側枠4、5に固着していない。
実施例では、前記布バネ13の前記のZ−Z線部から後方の両側部に切欠部13e、13eを形成し、該布バネ13の後部における左右長が両側枠4、5間の内法寸法よりも短く設定されている。これにより、着席時に臀部30の後側へ屈曲して骨盤32の後方への回転を抑制する骨盤回転抑制部13gが形成されている。
前記布バネ13の後縁部13dは、後枠6に達しない長さに形成され、その後縁部13dと後枠6間に空間Hを有するように張設されている。また、該布バネ13の後端13hは、後枠6の前記左右方向における湾曲面に沿って湾曲状に形成されている。そして、該布バネ13の後縁部13dが付勢手段14により常時後枠6側へ引っ張られるようにして支持されている。実施例においては、前記付勢手段14として、引っ張りコイルスプリング(テンションスプリング)を用いているが、その他、ゴム等の弾性材を用いても良い。
この付勢手段であるコイルスプリング14の張力は、後述するように、着席者の臀部30での荷重を支えるとともに、骨盤回転抑制部13gによって骨盤の回転を抑制できる張力に設定されている。
前記付勢手段であるコイルスプリング14の取付けは、布バネ13の後縁部13dに、その左右方向に沿って取付具であるワイヤー17を固設し、後枠6に、その左右方向に沿って取付具であるワイヤー18を固設し、コイルスプリング14の前端をワイヤー17に掛け、後端をワイヤー18に掛けて架設されている。更に、コイルスプリング14は複数本、左右方向に適宜間隔を有して設けられている。
前記のように、布バネ13の後縁部13dに沿ってワイヤー17を配置することにより、着席時における布バネ13の後縁部13dの曲がりが滑らかになり、かつ、コイルスプリング14の荷重を均等に布バネ13に作用させることができる。
前記布バネ13の表面には、図4に示すように、薄いクッション材20、20aが2層で配置され、その上に、更に表皮材21を設けて被覆されている。なお、このクッション材20、20aと表皮材21を設けない構造としてもよい。
以上の構造であるため、次のような作用、効果を発揮できる。
使用者が布バネ13上に着席すると、臀部30が図5に示すように、Z線の近傍に位置し、図5に示すように、布バネ13における臀部30が位置する部分13fがコイルスプリング14を引き伸ばして沈み込む。
使用者が布バネ13上に着席すると、臀部30が図5に示すように、Z線の近傍に位置し、図5に示すように、布バネ13における臀部30が位置する部分13fがコイルスプリング14を引き伸ばして沈み込む。
この沈み込み状態における布バネ13による身体35の支承状態について説明する。
臀部30よりも前側においては、布バネ13が前後方向(Y−Y方向)にほとんど伸張しないことから、図5に示すように、臀部30から膝部33までは、その前後方向において滑らかな曲線状態(基本的な理想ライン)で大腿部31aを支承する。また、大腿部31aにおける布バネ13は両側枠4、5に固着されているとともに、左右方向に伸縮するため、大腿部31aにおける横断面の裏面に沿って布バネ13が湾曲し、大腿部31aのサポート感が増し、座り心地が良くなる。
臀部30よりも前側においては、布バネ13が前後方向(Y−Y方向)にほとんど伸張しないことから、図5に示すように、臀部30から膝部33までは、その前後方向において滑らかな曲線状態(基本的な理想ライン)で大腿部31aを支承する。また、大腿部31aにおける布バネ13は両側枠4、5に固着されているとともに、左右方向に伸縮するため、大腿部31aにおける横断面の裏面に沿って布バネ13が湾曲し、大腿部31aのサポート感が増し、座り心地が良くなる。
また、布バネ13における臀部30が位置する部分より後側の部分13gは、その布バネ13が前後方向(Y−Y方向)にほとんど伸縮せず、かつ、両側部が側枠4、5に固着されていないことから、図5に示すように、布バネ13の後縁部13dがコイルスプリング14により後枠6方向、すなわち、斜め上方へ引っ張られる。そのため、この後部である骨盤回転抑制部13gが図5に示すように、沈み込んだ臀部30の後面を前方へ押すように屈曲し、骨盤32の後方への回転を抑制し、鉛直線に対する骨盤32の後方への傾斜角θ3が、前記従来の傾斜角θ1、θ2よりも小さくなる。
従って、体圧分散が良く、骨盤32の後方への回転を抑制して直立姿勢に近い脊椎36S字カーブを維持でき、長時間の座りに対する痛みや疲労感を低減することができる。
更に、座部に布バネ13を使用することにより、座部を薄くして必要なクッション性を発揮できる。
次に、背もたれについて説明する。
背もたれを構成する背枠9は、図4に示すように、上部が後方へ傾斜し、かつ、上下方向の中間部(着席者の腰部付近)が前方へ湾曲する左右の側枠10、11と、該両側枠10、11の上端間に架設するとともに中央部が後方へ曲がるように湾曲した上枠12と、前記座枠2の後枠6を兼用する下枠(該下枠を下枠6ともいう)とから構成され、これらの間に背もたれ側の背受シート40が配置されている。
背もたれを構成する背枠9は、図4に示すように、上部が後方へ傾斜し、かつ、上下方向の中間部(着席者の腰部付近)が前方へ湾曲する左右の側枠10、11と、該両側枠10、11の上端間に架設するとともに中央部が後方へ曲がるように湾曲した上枠12と、前記座枠2の後枠6を兼用する下枠(該下枠を下枠6ともいう)とから構成され、これらの間に背もたれ側の背受シート40が配置されている。
前記背受シート40は、着席者の荷重を支承でき、かつ、屈曲性を有する布等を用いることが出来るが、特に布バネを用いると良く、実施例では布バネを用いている。そのため、以下の説明では背受けシート40を布バネ40として説明する。
前記布バネ40は、前記布バネ13と同様の布バネを使用しており、背もたれの上下方向(図1のY−Y方向)には、ほとんど伸縮せず、左右方向(図1のX−X方向)には伸縮するように配置されている。すなわち、Y−Y方向(上下方向)の伸び率が、X−X方向(左右方向)の伸び率より小さく設定されている。
前記布バネ40は、着席者の肩胛骨が位置する部分を欠除して形成され、実施例においては、布バネ40の上部の左右の隅部に切欠部41を形成している。更に、布バネ40の下部の左右隅部に切欠部42が形成されている。
すなわち、図3の布バネ40において、左右側枠10、11間の中央線A−Aを中心として左右方向に所定幅W1を有して上方へ突出する上側突部40aと、中央線A−Aを中心として左右方向に所定幅W2を有して下方へ突出する下側突部40bと、着席者の座位臍点高付近を通る水平線と同じ高さを通る布バネ40上での水平線B−Bを中心として上下方向に所定幅W3を有して左方、右方へ突出する左側突部40cと右側突部40dとで形成され、全体として、上側突部40aと下側突部40bを有する縦帯状部と、左右側突部40cと40dを有する横帯状部とで略十字状に形成されている。
なお、前記W1は50〜100mmが好ましく、実施に際しては100mmに設定した。また、前記W2は200mm以上が好ましく、実施に際しては200mmに設定した。また、前記W3は、前記B−B線を中心とする幅で100〜150mmが好ましく、実施に際しては100mmに設定した。また、実施例では、上部の切欠部41の左右幅は上部突部40aの幅W1よりも大きく形成されている。
更に、前記布バネ40の上側突部40aの上端部は前記上枠12に固着され、下側突部40bの下端は前記下枠6に固着され、左側突部40cの左端は左側枠10に固着され、右側突部40dの右端は右側枠11に固着されている。これらの固着はタッカー等の適宜な固着手段15を用いる。
上記のような布バネ40の形状と取付け状態により、布バネ40上での前記A−A線とB−B線の交差部Oの付近が、他の部分より最も張力が強い(硬い)部分となる。実施例では、前記下枠6から前記B−B線(交差部O)までの高さW4は180mmに設定した。
更に、背もたれの左右側枠10、11の上下方向の中間部(着席者の腰部付近)が前方へ湾曲しているため、布バネ40はその縦方向において、図4に示すように、左側突部40cと右側突部40dを有する腰部付近が前方へ湾曲して突出する形状に設定される。
なお、前記布バネ40の表裏側に表張材と背裏張り材を設けて、布バネ40の表裏を被覆してもよい。
以上の構成により、次のような作用、効果を発揮する。
布バネ40は、その上下方向(Y−Y方向)にはほとんど伸縮しないため、布バネ40の中央部(A−A線部)を中心とする左右幅W1における上下間は後方への伸びを伴う屈曲が抑制され、この部分(A−A線部)が着席者の背骨に沿い、直立姿勢に近い脊椎S字カーブを支持して、背筋が伸びた姿勢を維持することが出来る。
布バネ40は、その上下方向(Y−Y方向)にはほとんど伸縮しないため、布バネ40の中央部(A−A線部)を中心とする左右幅W1における上下間は後方への伸びを伴う屈曲が抑制され、この部分(A−A線部)が着席者の背骨に沿い、直立姿勢に近い脊椎S字カーブを支持して、背筋が伸びた姿勢を維持することが出来る。
また、肩胛骨が位置する部分に切欠部41を設けて布バネ40が存在しないようにしたので、肩胛骨が布バネ40に当ることが無く、もたれ感を良くすることが出来る。
また、布バネ40の下側突部40bの左右幅W2を上側突部40aの左右幅W1よりも大きくしたことにより、背骨より左右幅が大きい骨盤の後部を支持するとともに、骨盤の後方への回転を抑制して、長時間の座りに対する痛みや疲労感を低減することができる。
また、着席者の座位臍点高付近の高さで布バネ40上を通る水平線B−Bにおいて左右側突部40c、40dを設けて、これらを左右側枠10、11に固着したので、布バネ40における左右側枠10、11間の中心線A−Aと水平線B−Bの交差部O付近が最も張力が強くなり、S字状の背骨を、そのくぼみの位置で支持でき、上半身の荷重を効率良く、安定して支えることができる。
また、前記下側突部40bの左右に切欠部42、42を設けたことにより、該下側突部40bの左右方向の張力を、前記交差部O付近の左右方向の張力よりも弱くして、骨盤付近の支承を一層良くしている。
更に、背もたれ部に布バネを使用することにより、背もたれを薄くして必要なクッション性を発揮できる。
図6及び図7は前記実施例1における座部の布バネ13の張設構造の変形例を示す。
本実施例2においては、前記実施例1における座部の布バネ13の左右縁部13b、13cを前記座枠2における両側枠4、5に固着せずに自由端とし、布バネ13の前縁部13aは前記と同様に前枠3にタッカー等の固着手段15で固着し、後縁部13dは前記と同様に付勢手段であるコイルスプリング14を介して後枠6に連結したものである。
本実施例2においては、前記実施例1における座部の布バネ13の左右縁部13b、13cを前記座枠2における両側枠4、5に固着せずに自由端とし、布バネ13の前縁部13aは前記と同様に前枠3にタッカー等の固着手段15で固着し、後縁部13dは前記と同様に付勢手段であるコイルスプリング14を介して後枠6に連結したものである。
その他の構造は前記実施例1と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例2においては、布バネ13の両側縁部13b、13cが両側枠4、5に固着されていないが、布バネ13の前縁部13aが前枠3に固着され、後縁部13dが付勢手段であるコイルスプリング14を介して後枠6に連結されていることにより、図7のZ−Z線部に着席者の臀部30が位置すると、該臀部30の部分の布バネ13が沈み込み、後部の骨盤回転抑制部13gが前記実施例1と同様にコイルスプリング14で斜め上方へ引っ張られ、前記実施例1と同様に骨盤32の後方への回転を抑制し、前記実施例1と同様の効果を発揮できる。
なお、布バネ13の両側縁部13b、13cが両側枠4、5に固着されていないため、前記実施例1のような、大腿部31aの横断面方向の曲がりは前記実施例1よりは少なくなる。
本実施例2の椅子における背もたれ部50は、前記実施例1の背もたれにおける略十字状の布バネは設けられていない。
しかし、該実施例2の椅子の背もたれ部50を、前記実施例1と同様の背受シート40、すなわち、前記の略十字状の布バネ40を用いた背もたれの構造としても良い。
図8は前記実施例1における背受シートである布バネ40の変形例を示す第3実施例である。
本実施例3は、前記図1乃至図4に示す布バネ40における下側の左右隅部の切欠部42、42を形成することなく、前記左側突部40cと右側突部40dの下端側を下枠6まで延長して、臍点高付近、すなわち、前記B−B線付近の高さから下枠6に至る幅で左右側枠10、11に達する腰受部40eを形成したものである。
したがって、背受シートである布バネ40は、上部両側にのみ切欠部41、41を形成した形状となっている。
その他の構造は、前記実施例1、2と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例3においても肩胛骨が背受シートに当らず、もたれ心地が良くなる。
図9は、前記実施例1の背受シートである布バネ40の左側突部40cの左端と前記左側枠10との連結及び前記右側突部40dの右端と右側枠11との連結を、弾性材60を介して連結した実施例4を示す。
前記弾性材60は、前記布バネ40の左側突部40cを左方へ付勢し、右側突部40dを右方へ付勢する付勢手段であれば良く、例えば、引張りコイルスプリングやゴム等を使用できる。
その他の構造は、前記実施例1、2と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例4によれば、前記実施例1の布バネ40に比べて、左右方向の張りが柔らかくなり、フィット感が増す効果がある。
前記図8に示す実施例3における布バネ40の腰受部40eの左右端を、前記実施例4の弾性材(付勢手段)60を介して左右側枠10、11に連結しても良い。
1 椅子
2 座枠
3 前枠
4、5 側枠
6 後枠
9 背枠
13 座部シート(布バネ)
13a 前縁部
13b、13c 側縁部
13d 後縁部
14 付勢手段
15 固着手段
2 座枠
3 前枠
4、5 側枠
6 後枠
9 背枠
13 座部シート(布バネ)
13a 前縁部
13b、13c 側縁部
13d 後縁部
14 付勢手段
15 固着手段
Claims (7)
- 座枠の前枠と後枠との間に屈曲性を有する座部シートを配置するとともに、該座部シートの前縁部を前記前枠に固着し、座部シートの後縁部を前記後枠に、該座部シートの後縁部を後枠の方向へ付勢する付勢手段を介して連結したことを特徴とする椅子。
- 前記座部シートを布バネで形成したことを特徴とする請求項1記載の椅子。
- 前記布バネを、座枠の前後方向の伸び率が、左右方向の伸び率より小さい布バネで形成したことを特徴とする請求項2記載の椅子。
- 前記付勢手段をコイルバネで形成したことを特徴とする請求項1又は2又は3記載の椅子。
- 前記座部シートの左右側縁における所定範囲の前部を座枠の左右枠に固着し、所定範囲の後部を座枠の左右枠に固着しないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の椅子。
- 前記座部シートの左右側縁部の全長が、座枠の左右枠に固着されていないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の椅子。
- 前記後枠と前記座部シートの後縁部に、夫々左右方向に取付け用ワイヤーを固着し、該両ワイヤー間に前記付勢手段を介在したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の椅子。
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2007
- 2007-10-26 JP JP2007278933A patent/JP2009106345A/ja active Pending
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