JP5190693B2 - 車両用シートのクラッチ機構 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートのクラッチ機構に関し、詳しくは、車両の後突によって生じる乗員の背凭れ荷重のみを揺動部材へ伝達可能な車両用シートのクラッチ機構に関する。
この種の車両用シートのクラッチ機構として、例えば、図12に示される技術が知られている。この技術では、シートバックのフレーム(図示しない)側に回動可能に組み付けられた受圧部材150にウェイト164を有する連結アーム160が枢着されており、車両の後突によって生じる慣性力がウェイト164に作用した状態で、受圧部材150が車両用シートに着座した乗員の背凭れ荷重を受けて回動すると、その回動によって連結アーム160に形成されたピン165がシートバックのフレーム側に組み付けられた揺動部材170に形成されたリブ173の上縁173aを押し当てて揺動部材170を回動させる構造となっている。このようにして、車両の後突によって生じる乗員の背凭れ荷重のみを揺動部材170へ伝達している。このとき、揺動部材170の回動を利用して操作ケーブル180に張力を作用させて、アクティブヘッドレストの支承板(いずれも図示しない)を乗員の後頭部側に向けて瞬時に移動させている。これにより、車両に後突が発生すると、支承板によって乗員の後頭部を瞬時に受け止めることができる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2005−95237号公報
しかしながら、上述した従来技術では、受圧部材150が体重の重い乗員の単なる背凭れ荷重を受けると、連結アーム160のピン165が大きく下方に移動する構造となっていた。そのため、車両に後突が発生する前の連結アーム160のピン165は、揺動部材170のリブ173の上縁173aより下方に配置される場合もあった。このように下方に配置された状態で車両に後突が発生すると、連結アーム160のピン165は揺動部材170のリブ173の縦壁に沿って移動するため、揺動部材170を回動させることができなかった。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、乗員に体格差が生じている場合であっても、車両の後突によって生じる乗員の背凭れ荷重のみを揺動部材へ伝達可能な車両用シートのクラッチ機構を提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、シートバックのフレーム側に回動可能に組み付けられた受圧部材にウェイトを有する連結アームが枢着されており、車両の後突によって生じる慣性力がウェイトに作用した状態で、受圧部材が車両用シートに着座した乗員の背凭れ荷重を受けて回動すると、その回動によって連結アームに形成されたピンがシートバックのフレーム側に組み付けられた揺動部材に形成されたリブを押し当てて揺動部材を回動させるように移動することで、乗員の背凭れ荷重を揺動部材へ伝達する車両用シートのクラッチ機構であって、揺動部材のリブには、受圧部材の回動によって移動している連結アームのピンが嵌まり込み可能な切欠が形成されており、この切欠に連結アームのピンが嵌り込むと、このピンがリブを押し当てて揺動部材を回動させるときと同様に、揺動部材を回動させることを特徴とする。
この構成によれば、体重の軽い乗員が車両用シートに着座している場合、または、体重の重い乗員が車両用シートに着座している場合であっても、車両の後突によって生じる乗員の背凭れ荷重のみを揺動部材へ伝達することができる。そのため、乗員に体格差が生じている場合であっても、車両の後突によって生じる乗員の背凭れ荷重のみを揺動部材へ伝達することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートのクラッチ機構であって、揺動部材のリブに形成された切欠は、揺動部材を回動させるときの連結アームのピンの移動方向に沿って複数形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、乗員の体重がさらに重い場合であっても、連結アームのピンが複数形成された切欠のうちいずれかの切欠に嵌り込むため、請求項1で説明した乗員の体重が重い場合の説明と同様に、車両の後突によって生じる乗員の背凭れ荷重を揺動部材へ伝達することができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1〜2に記載の車両用シートのクラッチ機構であって、シートバックには、ロック機構を備えており、ロック機構は、伝達部材を介して揺動部材と接続されており、揺動部材の回動に伴って、伝達部材を介してロック機構のロック解除が行われることを特徴とする。
この構成によれば、揺動部材の回動を利用して伝達部材に張力を作用させてロック機構のロック解除を行うことができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の車両用シートのクラッチ機構であって、シートバックには、乗員の後頭部側に向けて飛び出し可能な支承板を備えたアクティブヘッドレストが組み付けられており、支承板は、ロック機構によって飛び出し前の状態に保持されていると共に、ロック機構のロック解除によって乗員の後頭部側に向けて飛び出すことを特徴とする。
この構成によれば、車両の後突によって生じる乗員の背凭れ荷重によって支承板を乗員の後頭部側に向けて飛び出させることができる。そのため、車両に後突が発生すると、支承板によって乗員の後頭部を瞬時に受け止めることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図1〜10を用いて説明する。図1は、本発明の実施例に係る車両用シートのクラッチ機構を適用させた車両用シートの全体概略図である。図2は、図1の車両用シートのクラッチ機構の拡大図である。図3は、図2の側面図である。図4は、図2の正面模式図である。図5は、図2の側面模式図であり、体重の軽い乗員の単なる背凭れ動作によって、乗員の背凭れ荷重が圧し掛かっている状態を示した模式図である。
図6は、図2の側面模式図であり、車両に後突が発生することによって、体重の軽い乗員の背凭れ状態が圧し掛かっている状態を示した模式図である。図7は、図6において、さらに、背凭れ状態が圧し掛かっている状態を示した模式図である。図8は、図2の側面模式図であり、体重の重い乗員の単なる背凭れ動作によって、乗員の背凭れ荷重が圧し掛かっている状態を示した模式図である。図9は、図2の側面模式図であり、車両に後突が発生することによって、体重の重い乗員の背凭れ状態が圧し掛かっている状態を示した模式図である。図10は、図8において、さらに、背凭れ状態が圧し掛かっている状態を示した模式図である。
なお、図1では、シートクッション10、シートバック20およびアクティブヘッドレスト30から構成される車両用シート1の内部構造を分かり易く示すために、これらのクッション構造および表皮構造を省略し内部のフレーム構造のみを示している。また、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、車両用シート1を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。
まず、本発明の実施例に係る車両用シート1の全体構成を説明する。図1に示すように、車両用シート1は、乗員が着座するシートクッション10と、着座した乗員の背凭れ部となるシートバック20と、着座した乗員の後頭部を支承するアクティブヘッドレスト30とから構成されている。
これらの構成部材のうち、シートバック20とアクティブヘッドレスト30のフレーム構造についてそれぞれ詳述する。はじめに、シートバック20のフレーム構造について詳述する。シートバック20のフレームは、左右一対のサイドフレーム22、22と、これら両サイドフレーム22の上部を橋渡す格好のアッパフレーム24と、これら両サイドフレーム22の下部を橋渡す格好のロアフレーム26とから構成されている。
両サイドフレーム22の下端は、リクライニング機構(図示しない)を介してシートクッション10の左右一対のクッションフレーム12、12の後端にそれぞれ組み付けられている。これにより、シートバック20をシートクッション10に対して傾動させることができ、その傾動範囲のうち所望する位置でシートバック20を保持させることができる。
アッパフレーム24には、左右一対のホルダ24a、24aがそれぞれ組み付けられている。この両ホルダ24aには、後述するアクティブヘッドレスト30の左右一対のステー34、34をそれぞれ挿入係止可能なサポート24bがそれぞれ組み付けられている。これにより、シートバック20にアクティブヘッドレスト30を組み付けることができる。
なお、両サポート24bのうち、一方のサポート24b(図1において、右側のサポート24b)の内部には、アクティブヘッドレスト30のロック機構Rを解除させるためのロック解除部材(図示しない)が設けられている。このロック解除部材は、操作ケーブル80を介して後述する第2の揺動部材75と接続されている。この操作ケーブル80とは、筒状に形成されたアウタケーブル82と、このアウタケーブル82の内部を移動可能に差し込まれたワイヤー状のインナケーブル84とから構成された2重構造のケーブル部材である。
このように、ロック解除部材には、操作ケーブル80のアウタケーブル82とインナケーブル84の一方側の端部(上端)がそれぞれ掛け止めされている。そして、このインナケーブル84に張力が作用すると、ロック解除部材はロッド38を介してロック機構Rを解除させる構造となっている。
次に、アクティブヘッドレスト30のフレーム構造について詳述する。アクティブヘッドレスト30のフレームは、アクティブヘッドレスト30の輪郭をなす基部32と、この基部32と一体に組み付けられた左右一対のステー34、34と、この基部32に引っ張りばねとリンク機構(いずれも図示しない)を介して組み付けられた支承板36とから構成されている。車両に後突が発生する前の常時、支承板36は引っ張りばねの付勢力に抗して基部32に対して略一体となるようにロック機構Rによってロックされている。
そして、ロック機構Rのロック解除が行われると、引っ張りばねの付勢力によってリンク機構が作動することで、支承板36は基部32に対して前方向に瞬時に飛び出る構造となっている。これにより、乗員の後頭部を瞬時に支承することができる。なお、上述したシートバック20およびアクティブヘッドレスト30の各フレーム構造は公知の構成であるため、さらなる詳細な説明は、ここでは省略する。
次に、上述した車両用シート1に組み付けられるクラッチ機構を説明する。このクラッチ機構は、図2〜4に示すように、ベースプレート40と、受圧部材50と、連結アーム60、第1の揺動部材70および第2の揺動部材75とから主として構成されている。以下に、これら各構成部材40、50、60、70、75を個別に説明していく。
はじめに、ベースプレート40を説明する。ベースプレート40は、クラッチ機構のベースを成すプレート状に形成された部材である。このベースプレート40は、ロアフレーム26の前面に締結されている。
次に、受圧部材50を説明する。受圧部材50は、車両用シート1に着座した乗員の背凭れ荷重を受け止め可能に略板状に形成された部材である。この受圧部材50は、ベースプレート40に形成された左右一対の第1のリブ41、41にピン51を介して車幅方向を軸方向とする軸回りに回動可能に組み付けられている。このとき、受圧部材50は、その先端がパッド(図示しない)を支える屈曲ばね28に接触する方向(図3において、矢印A方向)へトーションばね52を介して付勢状態で組み付けられている。
次に、連結アーム60を説明する。連結アーム60は、車両の後突によって生じた乗員からの背凭れ荷重のみを後述する第1の揺動部材70に伝達する略く字状に形成された部材である。この連結アーム60の略く字の折れ曲がり部位には、ベースプレート40の第2のリブ42に形成された長孔43の内部を移動可能なピン65が形成されている。また、この連結アーム60の先端側には、ウェイト64が組み付けられている。
そして、この連結アーム60は、その基端が受圧部材50に形成されたリブ54にピン61を介して車幅方向を軸方向とする軸回りに回動可能に組み付けられている。このとき、連結アーム60は、自身のピン65が長孔43の前面43aに接触する方向(図3において、矢印B方向)へトーションばね62を介して付勢状態で組み付けられている。
続いて、第1の揺動部材70を説明する。第1の揺動部材70は、上述した連結アーム60からの背凭れ荷重を後述する第2の揺動部材75に伝達する略L字状に形成された部材である。この第1の揺動部材70の一端側には、連結アーム60のピン65が押し当てられるリブ73が形成されている。このリブ73の縦壁には、連結アーム60のピン65を嵌め込み可能な第1の切欠73bが形成されている。また、この第1の揺動部材70の他端側の外周面には、後述するピン71の軸芯を中心とする同心円を成す円弧面74が形成されている。
そして、この第1の揺動部材70は、その略L字の折れ曲がり部位がベースプレート40にピン71を介してベースプレート40の面に対して垂直方向を軸方向とする軸回りに回動可能に組み付けられている。このとき、第1の揺動部材70は、その他端側がベースプレート40に形成された第2のフック45に接触する方向(図4において、矢印C方向)へトーションばね72を介して付勢状態で組み付けられている。なお、この第1の揺動部材70が特許請求の範囲に記載の「揺動部材」に相当する。
最後に、第2の揺動部材75を説明する。第2の揺動部材75は、上述した第1の揺動部材70からの背凭れ荷重によって操作ケーブル80を引っ張る部材である。この第2の揺動部材75には、第1の揺動部材70の他端側の縁70aが押し当てられるリブ78が形成されている。また、この第2の揺動部材75には、操作ケーブル80のインナケーブル84の他端(下端)が掛け止めされている。このとき、操作ケーブル80のアウタケーブル82の他端(下端)は、ベースプレート40に形成された第1のフック44に掛け止めされている。なお、この操作ケーブル80が特許請求の範囲に記載の「伝達部材」に相当する。
そして、この第2の揺動部材75は、その略中央部位がベースプレート40にピン76を介してベースプレート40の面に対して垂直方向を軸方向とする軸回りに回動可能に組み付けられている。このとき、第2の揺動部材75は、そのリブ78が第1の揺動部材70の他端側の縁70aに接触する方向(図4において、矢印D方向)へトーションばね77を介して付勢状態で組み付けられている。
続いて、図5〜10を参照して、上述したクラッチ機構の動作を説明する。この説明をするにあたって、体重の軽い乗員が車両用シート1に着座している場合と、体重の重い乗員が車両用シート1に着座している場合とを個別に説明することとする。はじめに、体重の軽い乗員が車両用シート1に着座している場合から説明する。
まず、上述した図3に示す状態から、乗員が、単に、シートバック20に対して背凭れすることによって受圧部材50が乗員から背凭れ荷重を受けると、連結アーム60は、そのピン65が長孔43の内部を下方に向かって移動していくように回動していく。このとき、連結アーム60のピン65は、連結アーム60に作用するトーションばね62(図5において、図示しない)の付勢力によって長孔43内の前後面のうち前面43aに沿って移動していく(図5参照)。そのため、乗員の単なる背凭れによって生じる背凭れ荷重は、第1の揺動部材70へ伝達されることはない。
次に、この図5に示す状態から、車両に後突が発生することによって受圧部材50が乗員からさらに背凭れ荷重を受けると、連結アーム60は、上述した説明と同様に、そのピン65が長孔43の内部を下方に向かってさらに移動していくように回動していく。このとき、連結アーム60のウェイト64には、車両の後突によって後方に向けて慣性力が作用しているため、連結アーム60のピン65は、連結アーム60に作用するトーションばね62の付勢力に抗して長孔43内の前後面のうち後面43bに沿って移動していく(図6参照)。
すると、連結アーム60のピン65は、第1の揺動部材70のリブ73の上縁73aを押し当てながら移動していくため、この移動によって連結アーム60のピン65は、トーションばね72の付勢力に抗して第1の揺動部材70を回動させていく(図7参照)。そのため、車両に後突が発生したことによって生じる背凭れ荷重は、第1の揺動部材70へ伝達されることになる。
このとき、第1の揺動部材70の他端側の縁70aが第2の揺動部材75のリブ78を押し当てるため、この押し当てに伴って第2の揺動部材75も、トーションばね77の付勢力に抗して回動していく。すると、操作ケーブル80のインナケーブル84が引っ張られ、その引っ張られたインナケーブル84に張力が作用するため、既に説明したように、ロック機構Rのロック解除が行われて支承板36が乗員の後頭部側に向けて飛び出ていく。
続いて、体重の重い乗員が車両用シート1に着座した場合を説明する。まず、上述した図3に示す状態から、乗員が、単に、シートバック20に対して背凭れすることによって受圧部材50が乗員から背凭れ荷重を受けると、上述した体重の軽い乗員の説明と同様に、連結アーム60は、そのピン65が長孔43の内部を下方に向かって移動していくように回動していく。
このとき、連結アーム60のピン65は、連結アーム60に作用するトーションばね62(図8において、図示しない)の付勢力によって長孔43内の前後面のうち前面43aに沿って移動していく。これにより、連結アーム60のピン165は、第1の揺動部材70のリブ73の上縁73aより下方に配置されることになる(図8参照)。そのため、この場合でも、乗員の単なる背凭れによって生じる背凭れ荷重は、第1の揺動部材70へ伝達されることはない。
次に、この図8に示す状態から、車両に後突が発生することによって受圧部材50が乗員からさらに背凭れ荷重を受けると、連結アーム60は、上述した体重の軽い乗員の説明と同様に、そのピン65が長孔43の内部を下方に向かってさらに移動していくように回動していく。このとき、連結アーム60のウェイト64には、車両の後突によって後方に向けて慣性力が作用しているため、連結アーム60のピン65は、連結アーム60に作用するトーションばね62の付勢力に抗して第1の揺動部材70のリブ73の縦壁に沿う格好で移動していく(図9参照)。
すると、連結アーム60のピン65は、第1の揺動部材70のリブ73の第1の切欠73aに嵌り込みながら移動していくため、この移動によって連結アーム60のピン65は、上述した体重の軽い乗員の説明と同様に、トーションばね72の付勢力に抗して第1の揺動部材70を回動させていく(図10参照)。そのため、この場合でも、車両に後突が発生したことによって生じる背凭れ荷重は、第1の揺動70部材へ伝達されることになる。これにより、上述した体重の軽い乗員の説明と同様に、アクティブヘッドレスト30を乗員の後頭部側に向けて飛び出させることができる。
本発明の実施例に係る車両用シートのクラッチ機構は、上述したように構成されている。この構成によれば、体重の軽い乗員が車両用シート1に着座している場合、または、体重の重い乗員が車両用シート1に着座している場合であっても、車両の後突によって生じる乗員の背凭れ荷重のみを第1の揺動部材70へ伝達することができる。そのため、乗員に体格差が生じている場合であっても、車両の後突によって生じる乗員の背凭れ荷重のみを第1の揺動部材70へ伝達することができる。
また、この構成によれば、第1の揺動部材70へ伝達された背凭れ荷重によって第2の揺動部材75を回動させ、その回動を利用して操作ケーブル80に張力を作用させてロック機構Rのロック解除を行っている。そのため、第1の揺動部材70の回動を利用して、ロック機構Rのロック解除を行うことができる。
また、この構成によれば、車両の後突によって生じる乗員の背凭れ荷重によって支承板36を乗員の後頭部側に向けて飛び出させることができる。そのため、車両に後突が発生すると、支承板36によって乗員の後頭部を瞬時に受け止めることができる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、第1の揺動部材70のリブ73の縦壁には、第1の切欠73bが形成されている構成を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、第1の揺動部材70のリブ73の縦壁のうち第1の切欠73bの下方には、第2の切欠73cも形成されていても構わない(図11参照)。
このように第2の切欠73cが形成されていると、乗員の体重がさらに重い場合であっても、連結アーム60のピン65が第2の切欠73cに嵌り込むため、実施例で説明した乗員の体重が重い場合の説明と同様に、車両の後突によって生じる乗員の背凭れ荷重を第1の揺動部材70へ伝達することができる。すなわち、連結アーム60のピン65が押し当てられる部位をリブ73の上縁73a、第1の切欠73bおよび第2の切欠73cと3箇所設けることで、体重の軽い乗員、体重の重い乗員および体重のさらに重い乗員にそれぞれ対応させることができる。
図1は、本発明の実施例に係る車両用シートのクラッチ機構を適用させた車両用シートの全体概略図である。 図2は、図1の車両用シートのクラッチ機構の拡大図である。 図3は、図2の側面図である。 図4は、図2の正面模式図である。 図5は、図2の側面模式図であり、体重の軽い乗員の単なる背凭れ動作によって、乗員の背凭れ荷重が圧し掛かっている状態を示した模式図である。 図6は、図2の側面模式図であり、車両に後突が発生することによって、体重の軽い乗員の背凭れ状態が圧し掛かっている状態を示した模式図である。 図7は、図6において、さらに、背凭れ状態が圧し掛かっている状態を示した模式図である。 図8は、図2の側面模式図であり、体重の重い乗員の単なる背凭れ動作によって、乗員の背凭れ荷重が圧し掛かっている状態を示した模式図である。 図9は、図2の側面模式図であり、車両に後突が発生することによって、体重の重い乗員の背凭れ状態が圧し掛かっている状態を示した模式図である。 図10は、図8において、さらに、背凭れ状態が圧し掛かっている状態を示した模式図である。 図11は、本発明の他の実施例に係る車両用シートのクラッチ機構の拡大図である。 図12は、従来技術に係る車両用シートのクラッチ機構の拡大図である。
符号の説明
1 車両用シート
20 シートバック
22 バックフレーム
30 アクティブヘッドレスト
36 支承板
50 受圧部材
60 連結アーム
64 ウェイト
65 ピン
70 第1の揺動部材(揺動部材)
73 リブ
73b 第1の切欠(切欠)
73c 第2の切欠
80 操作ケーブル(伝達部材)
R ロック機構



Claims (4)

  1. シートバックのフレーム側に回動可能に組み付けられた受圧部材にウェイトを有する連結アームが枢着されており、車両の後突によって生じる慣性力がウェイトに作用した状態で、受圧部材が車両用シートに着座した乗員の背凭れ荷重を受けて回動すると、その回動によって連結アームに形成されたピンがシートバックのフレーム側に組み付けられた揺動部材に形成されたリブを押し当てて揺動部材を回動させるように移動することで、乗員の背凭れ荷重を揺動部材へ伝達する車両用シートのクラッチ機構であって、
    揺動部材のリブには、受圧部材の回動によって移動している連結アームのピンが嵌まり込み可能な切欠が形成されており、この切欠に連結アームのピンが嵌り込むと、このピンがリブを押し当てて揺動部材を回動させるときと同様に、揺動部材を回動させることを特徴とする車両用シートのクラッチ機構。
  2. 請求項1に記載の車両用シートのクラッチ機構であって、
    揺動部材のリブに形成された切欠は、揺動部材を回動させるときの連結アームのピンの移動方向に沿って複数形成されていることを特徴とする車両用シートのクラッチ機構。
  3. 請求項1〜2に記載の車両用シートのクラッチ機構であって、
    シートバックには、ロック機構を備えており、
    ロック機構は、伝達部材を介して揺動部材と接続されており、
    揺動部材の回動に伴って、伝達部材を介してロック機構のロック解除が行われることを特徴とする車両用シートのクラッチ機構。
  4. 請求項3に記載の車両用シートのクラッチ機構であって、
    シートバックには、乗員の後頭部側に向けて飛び出し可能な支承板を備えたアクティブヘッドレストが組み付けられており、
    支承板は、ロック機構によって飛び出し前の状態に保持されていると共に、ロック機構のロック解除によって乗員の後頭部側に向けて飛び出すことを特徴とする車両用シートのクラッチ機構。

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