JP2011121562A - 座席構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヘッドレストによる頭部支持を従来よりも速やかに行う。
【解決手段】第1上部フレーム23及び第2上部フレーム24同士が弾性部材26bを備えた連結部材26により連結されている。追突時において、シートバックのクッション材を押し込む方向に所定以上の力が働いた際に、第1上部フレーム23と第2上部フレーム24とが弾性部材26bを介した連結であるため、相互間で動きやすくなっており、両者の連結力が低下しやすい。第1上部フレーム23と第2上部フレーム24との連結力が低下すると、荷重を支持する力も低下するため、クッション材が押し込まれることによって生じるサイドフレーム21,22の内倒れ変形がより速やかに行われる。その結果、人体は、より速やかに後方に移動できることになるため、頭部がヘッドレストに接するまでの時間が短くなり、ヘッドレストによる頭部支持が速やかになされる。
【選択図】 図4

Description

本発明は座席構造に関し、特に、自動車、航空機、列車などの輸送機器用シートとして適する座席構造に関する。
例えば、自動車用の座席構造においては、追突時における頭部の急激な後傾による頸部の損傷(むち打ち)を低減する機構として、着座者の上体がシートバックに対して相対的に後方に移動する力を利用し、ヘッドレストを前上方に移動させて頸部を速やかにサポートする機構、いわゆるアクティブヘッドレスト機構が知られている。例えば、特許文献1及び2においては、受圧部材をヘッドレストの下部付近に設け、追突時に着座者からの力を受けて該受圧部材が押圧されると、ヘッドレストが相対的に前方に移動するようになっている。
しかしながら、特許文献1,2に示されたものの基本構造は、バックフレームにS字状スプリングを設け、このS字状スプリングによってウレタン材等のクッション材を支持したものである。従って、アクティブヘッドレスト機構とする場合には、このS字状スプリングに加えて、さらに、上記の受圧部材等を設ける必要があり、構造が複雑化し、重量が増すと共に、コストも高くなる。
上記の点に鑑み、特許文献3では、シートバックのクッション材を支持するための面ばね構体を、複数の接続ワイヤを用いてバックフレームに連結した構造を提案している。この構造によれば、追突等によりシートバックに所定以上の荷重が入力されると、複数の接続ワイヤのうちのいずれかが外れるため、面ばね構体の後方への移動量が増加し、それにより、ヘッドレストが固定であっても、頭部がヘッドレストに接するまでの時間を短くしている。
特開平11−268566号公報 特開2001−58533号公報 特開2009−107571号公報 特開2003−182427号公報
特許文献3によれば、ヘッドレストを前方に移動させるための特別な機構を必要としない点で、特許文献1,2よりも構造が簡素化されている。しかしながら、特許文献3においても、ウレタン材等のクッション材を支持するための面ばね構体を必要としている点で、そもそも構造が複雑であると共に、重量が嵩む構造である点では、特許文献1,2のものと変わりはない。また、特許文献3では、面ばね構体を支持すると共に、所定以上の力が働いた際にバックフレームとの接続が解除される接続ワイヤを新たに設けなければならない点で、通常のウレタン材をクッション材として用いた座席構造よりも、フレーム構造が複雑化していると言える。
一方、本出願人は、座席構造の軽量化を図るため、従来、バックフレームに三次元立体編物や二次元ネット材を張って設けた張力構造体をクッション材とした座席構造を提案している(特許文献4参照)。特許文献4では、バックフレームに張ったクッション材に対し、追突等によって所定以上の荷重がかかると、サイドフレームが内倒れし、それにより、クッション材の張力が低下して、衝撃を効果的に減衰できる構造を備えている。これによれば、特許文献1〜3のような面ばね構体を設ける必要がないため、簡易な構成で人体を受け止めて衝撃を減衰させることができる。また、サイドフレームの内倒れ変形によるエネルギの吸収効果もある。
追突時における所定以上の荷重を受け止めて衝撃をより効果的に減衰させるためには、人体をバックフレームに取り囲まれた範囲により速やかに陥入させることが望ましい。それにより、ヘッドレストが前方に移動しなくても、頭部がより迅速にヘッドレストによって支えられることになる。しかしながら、特許文献4に示したバックフレームは、サイドフレーム、下部フレーム及び上部フレームが溶接又はかしめによって一体化されている。張力構造体として設けられたクッション材は荷重がかかると奥行き方向に相対移動し、それと同時にフレームが変形し、再びクッション材が人体を受け止めながら衝撃を減衰していくが、この作用をより円滑に果たすためには、追突時においてフレームの変形が起こりやすくするトリガーとなる機構を設けることが望ましい。
また、特許文献4のものは、米国人成人男性50%タイルに相当するダミーモデル(「」BioRID−II」、体重約78kg、脊柱構造:頸椎7個・胸椎12個・、腰椎5個)の場合で、肩峰付近に対応する位置に上部フレームを構成する横方向フレーム部が配置されているが、それだけでなく、この横方向フレーム部の下方であって、胸部付近に対応する位置にも、横方向に掛け渡された補強フレームが設けられている。このため、追突時において人体がシートバックに押しつけられた際、該補強フレームに人体が接し、バックフレームの奥行き方向への相対移動を妨げ、また、各フレームの変形を起こしにくくする要因にもなっていた。
本発明は上記に鑑みなされたものであり、クッション材をバックフレームに張って設けたシートバックを備えた座席構造であって、所定以上の荷重がシートバックに入力された際に、バックフレームの変形を速やかに促し、クッション材の張力を低下させ、人体をバックフレームの奥行き方向に相対的に速やかに移動させ、ヘッドレストによる頭部支持を従来よりも速やかに行うことができる座席構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の座席構造は、バックフレームにクッション材が張られて設けられてなる座席構造であって、前記バックフレームは、所定の幅と長さを備えた板状部材から形成され、該板状部材をその幅方向が前後方向にほぼ沿うように設けられた一対のサイドフレームと、前記一対のサイドフレームの各前縁上端部に各端部が連結されて設けられる第1上部フレームと、前記一対のサイドフレームの各後縁上端部に各端部が連結されて設けられる第2上部フレームと、前記一対のサイドフレームの下端部間を結ぶ下部フレームとを備えてなり、前記第1上部フレームと第2上部フレームとのいずれかにおいて、上方に屈曲させてなるヘッドレスト支持部が形成され、前記ヘッドレスト支持部の基端部付近において、前記第1上部フレーム及び第2上部フレーム同士が弾性部材を備えた連結部材により連結されており、前記一対のサイドフレーム間であって、前記ヘッドレスト支持部の基端部付近における弾性部材による連結位置から前記下部フレームまでの間は、フレームが配置されておらず、所定以上の衝撃を受けた際に乗員の背が前記クッション材と共に陥入する陥入空間となっていることを特徴とする。
また、本発明の座席構造は、バックフレームにクッション材が張られて設けられてなる座席構造であって、前記バックフレームは、所定の幅と長さを備えた板状部材から形成され、該板状部材をその幅方向が前後方向にほぼ沿うように設けられた一対のサイドフレームと、前記一対のサイドフレームの各前縁上端部に各端部が連結されて設けられる第1上部フレームと、前記一対のサイドフレームの各後縁上端部に各端部が連結されて設けられる第2上部フレームと、前記一対のサイドフレームの下端部間を結ぶ下部フレームと
を備えてなり、前記第1上部フレームと第2上部フレームとのいずれかにおいて、上方に屈曲させてなるヘッドレスト支持部が形成され、前記ヘッドレスト支持部の基端部付近において、前記第1上部フレーム及び第2上部フレーム同士が連結されていると共に、この連結位置において第1上部フレーム及び第2上部フレームの少なくとも一方が同一断面内で剛性の異なる部位を有しており、前記一対のサイドフレーム間であって、前記ヘッドレスト支持部の基端部付近における連結位置から前記下部フレームまでの間は、フレームが配置されておらず、所定以上の衝撃を受けた際に乗員の背が前記クッション材と共に陥入する陥入空間となっていることを特徴とする。
前記第1上部フレームは、略水平に延びる横方向フレーム部と、該横方向フレーム部の各端部から下方に延びて前記一対のサイドフレームの各前縁上端部にそれぞれ連結された縦方向フレーム部とを有する構造であり、前記横方向フレーム部の略中央部に略逆U字状に屈曲されたヘッドレスト支持部が形成されてなり、前記第2上部フレームは、略水平に延びる横方向フレーム部と、該横方向フレーム部の各端部から下方に延びて前記一対のサイドフレームの各後縁上端部にそれぞれ連結された縦方向フレーム部とを有する構造であり、前記第1上部フレームにおける横方向フレーム部のうち、前記ヘッドレスト支持部の基端部に隣接した部位と、前記第2上部フレームの横方向フレーム部とが連結されていることが好ましい。
前記一対のサイドフレーム間の間隔が、最も狭い部位において少なくとも350mmであり、前記第1上部フレームにおける縦方向フレーム部間と前記第2上部フレームにおける縦方向フレーム部間のうちいずれ狭い方の間隔が、最も狭い部位において少なくとも300mmであり、前記第1上部フレームの横方向フレーム部と前記第2上部フレームの横方向フレーム部のうちいずれかより下方に位置する横方向フレーム部と前記下部フレームとの間隔が少なくとも500mmであることが好ましい。
前記第1上部フレーム及び第2上部フレームの少なくとも一方に設定された同一断面内における剛性の異なる部位は、熱処理条件を変えることにより設定されていることが好ましい。
さらに、前記第1上部フレーム及び第2上部フレームとが溶接されていると共に、その溶接箇所が、該第1上部フレーム及び第2上部フレームの少なくとも一方に設定された同一断面内における剛性の低い部位であることが好ましい。
また、本発明の座席構造は、バックフレームにクッション材が張られて設けられてなる座席構造であって、前記バックフレームは、所定の幅と長さを備えた板状部材から形成され、該板状部材をその幅方向が前後方向にほぼ沿うように設けられた一対のサイドフレームと、前記一対のサイドフレームの各前縁上端部に各端部が連結されて設けられる第1上部フレームと、前記一対のサイドフレームの各後縁上端部に各端部が連結されて設けられる第2上部フレームと、前記一対のサイドフレームの下端部間を結ぶ下部フレームと
を備えてなり、前記第1上部フレームは、略水平に延びる横方向フレーム部と、該横方向フレーム部の各端部から下方に延びて前記一対のサイドフレームの各前縁上端部にそれぞれ連結された縦方向フレーム部とを有する構造であり、前記第2上部フレームは、前記サイドフレームの各後縁上端部からそれぞれ斜め上方かつ内方に屈曲された一対の斜辺部を備え、該一対の斜辺部の内端からそれぞれ上方に屈曲されている一方で互いに連結されていない一対の略垂直フレーム部を有してなるヘッドレスト支持部を有する構造であり、前記ヘッドレスト支持部を構成する一対の略垂直フレーム部の基端部付近において、前記第1上部フレーム及び第2上部フレーム同士が弾性部材を備えた連結部材により連結されていることを特徴とする。
また、本発明の座席構造は、バックフレームにクッション材が張られて設けられてなる座席構造であって、前記バックフレームは、所定の幅と長さを備えた板状部材から形成され、該板状部材をその幅方向が前後方向にほぼ沿うように設けられた一対のサイドフレームと、前記一対のサイドフレームの各前縁上端部に各端部が連結されて設けられる第1上部フレームと、前記一対のサイドフレームの各後縁上端部に各端部が連結されて設けられる第2上部フレームと、前記一対のサイドフレームの下端部間を結ぶ下部フレームと
を備えてなり、前記第1上部フレームは、略水平に延びる横方向フレーム部と、該横方向フレーム部の各端部から下方に延びて前記一対のサイドフレームの各前縁上端部にそれぞれ連結された縦方向フレーム部とを有する構造であり、前記第2上部フレームは、前記サイドフレームの各後縁上端部からそれぞれ斜め上方かつ内方に屈曲された一対の斜辺部を備え、該一対の斜辺部の内端からそれぞれ上方に屈曲されている一方で互いに連結されていない一対の略垂直フレーム部を有してなるヘッドレスト支持部を有する構造であり、前記ヘッドレスト支持部を構成する一対の略垂直フレーム部の基端部付近において、前記第1上部フレーム及び第2上部フレーム同士が連結されていると共に、この連結位置において第1上部フレーム及び第2上部フレームの少なくとも一方が同一断面内で剛性の異なる部位を有していることを特徴とする。
前記一対のサイドフレーム間の間隔が、最も狭い部位において少なくとも350mmであり、前記第1上部フレームにおける縦方向フレーム部間の間隔が、最も狭い部位において少なくとも300mmであり、前記第1上部フレームの横方向フレーム部と前記下部フレームとの間隔が少なくとも500mmであることが好ましい。
前記第2上部フレームにおける一方の斜辺部及び略垂直フレーム部の境界と他方の斜辺部及び略垂直フレーム部の境界との間の間隔が160〜190mmの範囲となるように設定されていることが好ましい。
合成樹脂から形成される2本のパイプ部と、該パイプ部間に掛け渡され、合成樹脂又は布帛から形成される連結部とを備え、前記2本のパイプ部を、前記ヘッドレスト支持部を構成する略垂直フレーム部に嵌合して配設されるヘッドレスト用のクッション材取り付け部材を有することが好ましい。
前記第1上部フレーム及び第2上部フレームの少なくとも一方に設定された同一断面内における剛性の異なる部位は、熱処理条件を変えることにより設定されていることが好ましい。
さらに、前記第1上部フレーム及び第2上部フレームとが溶接されていると共に、その溶接箇所が、該第1上部フレーム及び第2上部フレームの少なくとも一方に設定された同一断面内における剛性の低い部位であることが好ましい。
本発明によれば、ヘッドレスト支持部の基端部付近において、第1上部フレーム及び第2上部フレーム同士が弾性部材を備えた連結部材により連結されている。このため、追突時において、シートバックに張られたクッション材を押し込む方向に所定以上の力が働いた際に、第1上部フレームと第2上部フレームとが弾性部材を介した連結であるため、相互間で動きやすくなっており、その結果、第1上部フレームと第2上部フレームとの連結力が速やかに低下する。第1上部フレームと第2上部フレームとの連結力が低下すると、荷重を支持する力も低下するため、クッション材が押し込まれることによって生じるサイドフレームの内倒れ変形がより速やかに行われる。その結果、人体は、より速やかに後方に移動できることになるため、頭部がヘッドレストに接するまでの時間が短くなり、ヘッドレストによる頭部支持が速やかになされ、頸部の損傷(むち打ち)を低減することができる。しかも、本発明によれば、クッション材を弾性支持するために面ばね構体を用いる必要がないため、構造がより簡易であると共に、極めて軽量な座席構造を製作可能である。
また、第1上部フレーム及び第2上部フレームの連結位置において第1上部フレーム及び第2上部フレームの少なくとも一方が同一断面内で剛性の異なる部位を有した構成とすることもできる。この場合も、衝撃が入力された場合に、剛性差があるためしなりやすいと共に、同一断面内における剛性の低い部位、すなわち、降伏点が低く伸びの大きい部位の方が変形しやすくなるため、両者間の連結が解除されやすくなり、上記と同様の効果を生じる。
本発明はまた、ヘッドレスト支持部の基端部付近における連結位置から下部フレームまでの間は、フレームが配置されていない構成とすることにより、所定以上の衝撃を受けた際に人体(背)がクッション材と共に容易に陥入することができる。すなわち、乗員の胸部付近に対応する位置等に何らかの補強フレームが存在すると、その補強フレームにより上体が陥入することが妨げられ、頭部がヘッドレストに当接するまでの時間もよりかかることになってしまう。従って、このように、ヘッドレスト支持部の基端部付近における弾性部材による連結位置(すなわち、米国人成人男性50%タイルに相当するダミーモデル(「BioRID−II」、体重約78kg、脊柱構造:頸椎7個・胸椎12個・、腰椎5個)の肩峰付近に相当する位置)から下部フレームまでに何らの補強フレームが存在しない大きな陥入空間となっていることが好ましい。
また、第2上部フレームを、サイドフレームの各後縁上端部からそれぞれ斜め上方かつ内方に屈曲された一対の斜辺部を備え、該一対の斜辺部の内端からそれぞれ上方に屈曲されている一方で互いに連結されていない一対の略垂直フレーム部を有してなるヘッドレスト支持部を有する構造とすることもできる。この場合、斜辺部が、人体の胸部付近に対応する位置に存在することになるが、ヘッドレスト支持部を構成する略垂直フレーム部が相互に連結されていないため、剛性は低く、人体が陥入していきながら、この斜辺部に当接しても、人体を大きく跳ね返すような大きな反力は生じない。しかしながら、斜辺部を押し込むような力が作用すると、弾性部材を介した連結部材の部分が支点となって略垂直フレーム部は前方に移動し、頭部に近づいていく。これにより、上記の態様と同様に、人体が速やかに押し込まれると共に、頭部がヘッドレストにより速やかに当接して頸部の損傷をより効果的に低減できる。この場合、バックフレームの一部を構成している第2上部フレームの斜辺部が作用点として機能しており、従来のアクティブヘッドレスト機構のようにバックフレームを構成する部材とは別途の部材からなる受圧部材を設ける構造ではないため、構造が簡易で、軽量化にも貢献できる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る座席構造のフレームを示した正面側から見た斜視図である。 図2は、第1の実施形態に係る座席構造のフレームを示した背面側から見た斜視図である。 図3(a)は、第1の実施形態に係る座席構造のフレームを示した正面図であり、図3(b)は、第1の実施形態に係る座席構造のフレームを示した右側面図であり、図3(c)は、第1の実施形態に係る座席構造のフレームを示した背面図である。 図4(a)は、連結部材を説明するため、第1の実施形態に係る座席構造のフレームの一部を示した平面図であり、図4(b)はその正面図であり、図4(c)は図4(b)のB−B線断面図であり、図4(d)は連結部材を構成する弾性部材と金具との関係を示した図である。 図5は、第1の実施形態に係る座席構造のフレームにダミーモデルを着座させた状態の背面図である。 図6は、第1の実施形態に係る座席構造のフレームにダミーモデルを着座させた状態の側面図である。 図7は、ヘッドレスト形成部とバック用クッション部との境界にゴム紐部材を掛け回した態様を説明するための図であり、(a)は外観を示す図であり、(b)は(a)のA−A線断面図であり、(c)はゴム紐部材を引っ張る前の状態を示す図であり、(d)はゴム紐部材を引っ張った状態を示す図である。 図8は、ヘッドレスト形成部とバック用クッション部との境界にゴム紐部材を掛け回した態様の外観を説明するための図であって、(a)はゴム紐部材を引っ張る前の状態を示す図であり、(b)はゴム紐部材を引っ張った状態を示す図である。 図9は、本発明の第2の実施形態に係る座席構造のフレームを示した正面側から見た斜視図である。 図10は、本発明の第2の実施形態に係る座席構造のフレームを示した正面図である。 図11(a)は、本発明の第2の実施形態に係る座席構造のフレームの要部を示した側面図であり、図11(b)は正面図である。 図12は、第2の実施形態に係る座席構造のフレームにダミーモデルを着座させた状態の背面図である。 図13は、第2の実施形態におけるヘッドレストの構成を説明するための図である。 図14は、本発明の第3の実施形態に係る座席構造のフレームを示した正面側から見た斜視図である。 図15(a)は、本発明の第3の実施形態に係る座席構造のフレームを示した正面図であり、図15(b)は図15(a)のB−B線断面図である。 図16は、本発明の第3の実施形態に係る座席構造における第1及び第2上部フレーム、ヘッドレスト支持部、連結部材等を示した分解図である。 図17は、本発明の第3の実施形態に係る座席構造の作用を説明するための図である。 図18は、本発明の第4の実施形態に係る座席構造のフレームを示した正面側から見た斜視図である。 図19(a)は、本発明の第4の実施形態に係る座席構造のフレームを示した正面図であり、図19(b)は図19(a)のA−A線断面図である。 図20は、本発明の第4の実施形態に係る座席構造における第1及び第2上部フレーム、ヘッドレスト支持部、連結部材等を示した分解図である。 図21は、本発明の第4の実施形態に係る座席構造の作用を説明するための図である。 図22は、本発明の第4の実施形態に係る座席構造の応用例の要部を示した斜視図である。 図23は、実験で用いた比較例の座席構造のフレームを示した正面図である。 図24(a)は、パイプ材を、加熱治具により加熱する場合の模式図を示したものであり、図24(b)は、パイプ材の送り温度、電流、水流量、加熱時の到達温度等の設定を種々変えて測定した結果を示した図である。
以下、図面に示した実施の形態に基づき本発明をさらに詳細に説明する。まず、図1〜図8に基づき、本発明の第1の実施形態に係る自動車用の座席構造1を説明する。これらの図に示したように、本実施形態の座席構造1は、シートクッションを構成するクッションフレーム10とシートバックを構成するバックフレーム20とを有して構成される。
クッションフレーム10は、所定間隔をおいて配置される一対のサイドフレーム11,12と、該サイドフレーム11,12の前縁側に配置される前縁フレーム13とを備えてなる。
バックフレーム20は、所定間隔をおいて配置される一対のサイドフレーム21,22と、該サイドフレーム21,22の上部間に配置される第1上部フレーム23,第2上部フレーム24と、該サイドフレーム21,22の下部間に配置される下部フレーム25とを備えてなる。そして、クッションフレーム10のサイドフレーム11,12の後部に、バックフレーム20のサイドフレーム21,22の下部がリクライニングアジャスタ40を介して連結され、バックフレーム20はクッションフレーム10に対して前後に傾動可能に設けられる。
バックフレーム20の各サイドフレーム21,22は、所定の幅を備えた板状部材から形成され、その幅方向がほぼ前後方向に沿う向きで配置される。より正確には、サイドフレーム21,22同士は、互いに平行ではなく、それぞれの前縁側が後縁側よりも若干外方に開くような向きで配置される(図3(a)参照)。また、図3(b)に示したように、側面から見た際に、前縁側は前方に膨出する膨らみを有した形状であるが、後縁側はほぼストレートな形状となっている。
第1上部フレーム23は、略水平に延びる横方向フレーム部23aと、該横方向フレーム部23aの各端部から下方に延びて一対のサイドフレーム21,22の各前縁上端部にそれぞれ連結された縦方向フレーム部23bとを有する構造である。そして、横方向フレーム部23aの略中央部に略逆U字状に屈曲されたヘッドレスト支持部23cが一体に形成されている。従って、第1上部フレーム23の横方向フレーム部23aは、ヘッドレスト支持部23cを挟んだ2つ存在することになる。
第2上部フレーム24は、略水平に延びる横方向フレーム部24aと、該横方向フレーム部24aの各端部から下方に延びて一対のサイドフレーム21,22の各後縁上端部にそれぞれ連結された縦方向フレーム部24bとを有する構造である。
第1上部フレーム23の2つの横方向フレーム部23aと第2上部フレーム24の横方向フレーム部24aとは、図4(a)〜(d)に示したように、金具26aと、ゴム又は合成樹脂からなる弾性部材26bとを備えた連結部材26により連結されている。すなわち、第1上部フレーム23におけるヘッドレスト支持部23cの基端部付近に位置する横方向フレーム部23aに、第2上部フレーム24の横方向フレーム部24aを沿わせ、両者をまとめて金具26aを巻き付けるようにかしめて連結するが、この際に、各横方向フレーム部23a,24aと金具26aとの間に弾性部材26bを介在させてかしめている。
このような構成とすることにより、所定以上の力が入力された際に、弾性部材26bの弾性によって金具26aのかしめが解除されやすい。つまり、金具26aは、各横方向フレーム部23a,24aに巻き付けてかしめているが、その重なり合った部分が、弾性部材26bを設けずにかしめた場合よりも開きやすくなる。かしめが開くと、第1上部フレーム23及び第2上部フレーム24から人体への反力が、両者が連結部材26により一体になっている場合よりも低くなり、追突等により入力された所定以上の荷重を減衰する機能が高まる。また、弾性部材26bは、第1上部フレーム23の2つの横方向フレーム部23aと第2上部フレーム24の横方向フレーム部24aとの間で通常使用時において異音を生じることを防止する機能も果たす。
また、第1上部フレーム23と第2上部フレーム24のうち、いずれか少なくとも一方は、同一断面内において剛性の異なる部位を有するフレームから構成することが好ましい。例えば、同一断面内において少なくとも約3/4の範囲が1100MPaを超える引張強さを有し、残りの約1/4が1100MPa以下の引張強さを有するフレームを用いることが好ましい。このような剛性差があるフレームはしなりやすく、同一断面内における剛性の低い部位、すなわち、降伏点が低く伸びの大きい部位の方が変形しやすくなり、かしめが解除されやすくなる。その一方、剛性の高い部位は変形しにくく、その変形挙動が制御しやすい。そこで、このような剛性差を付与した場合には、第1上部フレーム23と第2上部フレーム24とが向かい合っている内側部分に剛性の低い部位を位置させ、外側に剛性の高い部位を位置させることが好ましい。また、このように、剛性の低い部位を内側に位置させ、さらに両者を部分的に溶接することもできる。溶接することによって、通常使用時において必要な剛性感を付与することができると共に、異音の防止にも役立つ。
ここで、本実施形態では、サイドフレーム21,22間であって、第1上部フレーム23と第2上部フレーム24を連結する連結部材26の連結位置から、サイドフレーム21,22の後縁下端部間に掛け渡された下部フレーム25までの間には、他のフレームが配置されていない陥入空間27となっている。つまり、この陥入空間27は、連結部材26の配設位置である各横方向フレーム部23a,24aが、米国人成人男性50%タイルに相当するダミーモデル(「BioRID−II」、体重約78kg、脊柱構造:頸椎7個・胸椎12個・、腰椎5個(以下、「ダミーモデル」と称する場合は全てこの「BioRID−II」を指す)の場合で、ヘッドレスト支持部23cの直下に相当する肩峰付近に対応する位置に設けられ、それよりも下方には、下部フレーム25の上縁に至るまで何らのフレームも配置されていない(図5参照)。従って、所定以上の衝撃を受けた際には、人体の肩峰付近から下に位置する背が、該陥入空間27に入り込みやすくなっている(図6に示した「衝突前」から「衝突後」に変位する)。また、該陥入空間27に容易に背を陥入させるために、陥入空間27の幅(サイドフレーム21,22間の間隔)は、上記ダミーモデルの胸部から腹部付近の幅とほぼ同じがそれよりも大きなサイズで形成されていることが好ましい。
従って、サイドフレーム21,22間の間隔は、最も狭い部位(図3(c)の符号cで示した間隔)において少なくとも350mmであることが好ましい。また、胸部から肩峰付近に対応する部位に位置する第1上部フレーム23における縦方向フレーム部23b,23b間と第2上部フレーム24における縦方向フレーム部24b,24b間のうちいずれ狭い方の間隔(本実施形態では、サイドフレーム21,22間の前縁側が後縁側よりも拡開しているため、第2上部フレーム24における縦方向フレーム部24b,24b間の間隔が、最も狭い部位(図3(c)の符号bで示した間隔)において少なくとも300mmであることが好ましい。また、第1上部フレーム23の横方向フレーム部23aと第2上部フレーム24の横方向フレーム部24aのうちいずれかより下方に位置する横方向フレーム部23a,24a(本実施形態では、両者とも同じ位置であり、その高さに連結部材26が配設される)と下部フレーム25との間隔(図3(c)の符号aで示した間隔)が少なくとも500mmであることが好ましい。
バックフレーム20のサイドフレーム21,22、第1及び第2上部フレーム23,24には、クッション材30が張られ、張力構造体として設けられる。クッション材30としては、本出願人が、特開2003−182427号公報等において開示した三次元立体編物、二次元の布帛、三次元立体編物や二次元の布帛に薄いウレタン材をラミネートしたもの、あるいは、これらを複数積層したもの等を用いることができるが、薄くても振動吸収機能の優れた三次元立体編物を含めた構成とすることが好ましい。
クッション材30は、図7に示したように、ベースネット31と表皮ネット32とを有している。ベースネット31及び表皮ネット32は、図7(b)に示したように、バックフレーム20を被覆する部分とヘッドレスト支持部23cとを被覆する部分とが縫い合わされて一体となった袋状に形成されている。まず、ベースネット31がヘッドレスト23c及びバックフレーム20に被せられる。次に、表皮ネット32が被せられ、面ファスナ33を介して両者が接合される。なお、図7に示した表皮ネット32は、人と接する前面側が三次元立体編物32aから構成され、背面側が二次元の布帛32bから構成され、両者は一体に袋状に形成されている。図7(c),(d)に示したように、表皮ネット32におけるヘッドレスト形成部322とバック用クッション部323との境界には、ゴム紐部材324が掛け回されて絞られている。ゴム紐部材324を引っ張っることにより、図8(a)の状態から(b)の状態となり、表皮ネット32が袋状のものでありながら、ヘッドレスト形成部322とバック用クッション部323との間に明確な区分けが形成され、外観上、ヘッドレストとシートバック部とが別体に見えるという利点がある。
本実施形態によれば、追突によって所定以上の衝撃を受けた場合、乗員の人体は、バックフレーム20に張られたクッション材30を押し込む方向に変位していく。この際、各サイドフレーム21,22、第1及び第2上部フレーム23,24及び下部フレーム25により取り囲まれた陥入空間27には、フレームが配置されていないため、乗員の人体を押し込む力がクッション材30の張力を上回ると、該クッション材30で支えられながら、該陥入空間27に陥入していく(図8参照)。また、クッション材30を押し込む力は、連結部材26を構成する弾性部材26bの弾性によって金具26aのかしめを解除する力としても消費され、エネルギーが吸収されていく。そして、連結部材26による連結力が低下し、第1上部フレーム23及び第2上部フレーム24から人体への反力が低くなる。クッション材30がさらに押し込まれていくと、サイドフレーム21,22の前縁側が内側に倒れるように変形し、さらなるエネルギー吸収がなされながら、人体は、さらに陥入空間27に陥入し、衝撃力が減衰されていくことになる。追突時にはこのような挙動が起きるが、本実施形態では、人体を支えるクッション材30を除き、陥入空間27内にフレームが存在せず、かつ、弾性部材26bを介して第1及び第2上部フレーム23,24を連結しているため、フレームの変形が生じやすい構造であるため、上記した挙動が従来よりも極めて迅速に行われる。その結果、ヘッドレスト支持部23cによって支持されたヘッドレスト35が前方に突出しないにも拘わらず、頭部が速やかにヘッドレスト35に当接して支えられることになる。これにより、頭部の急激な後傾による頸部の損傷を抑制することができる。
また、本実施形態では、クッション材30が上記のように袋状に形成されてバックフレーム20に被せられている。従って、衝撃を受けてフレームが変形していくと、クッション材30は人体に押圧され、陥入空間27内に押し込まれていくと共に、クッション材30は、変形したフレームに沿ってせり上がっていく。このため、クッション材30とフレームとの間の摩擦力によっても衝撃エネルギーの吸収がなされる。
図9〜図13は、本発明の第2の実施形態に係る座席構造を示した図である。本実施形態では、第1上部フレーム230及び第2上部フレーム240の配置形態を上記実施形態と異ならせているが、その他の構成は上記実施形態と同様である。
すなわち、本実施形態の第1上部フレーム230は、略水平に延びる横方向フレーム部230aと、該横方向フレーム部230aの各端部から下方に延びて一対のサイドフレーム21,22の各前縁上端部にそれぞれ連結された縦方向フレーム部230bとを有する構造である。第2上部フレーム240は、サイドフレーム21,22の各後縁上端部からそれぞれ斜め上方かつ内方に屈曲された一対の斜辺部240cを備え、該一対の斜辺部240cの内端からそれぞれ上方に屈曲されている一方で互いに連結されていない一対の略垂直フレーム部240dを有してなるヘッドレスト支持部240eを有する構造である。ヘッドレスト支持部240eを構成する一対の略垂直フレーム部240d,240dの基端部付近である第1上部フレーム230及び第2上部フレーム240の交差部において、上記実施形態と同様に、金具26aと弾性部材26bとを備えた連結部材26により両者が連結されている。
本実施形態においても、第1上部フレーム230及び第2上部フレーム240とに、金具26aを弾性部材26bを介して巻き付けるようにしてかしめる構成であるため、上記実施形態と同様に、所定以上の衝撃が加わった際には、該弾性部材26bの弾性による動きにより、かしめが解除され、衝撃エネルギーが吸収されていく。かしめが解除されていくと、第1上部フレーム230及び第2上部フレーム240間の連結力が低下してき、両者が一体になっている場合よりもバックフレーム20の変形が行われやすくなる。
この状態で、人体がクッション材を押し込むようにして陥入空間27に入り込んでいった場合、第2上部フレーム240の斜辺部240cが胸部付近に対応する高さで位置しているため(図12のダミーモデルを着座させた図を参照)、人体の陥入動作を妨げる抵抗となる。しかしながら、本実施形態では、このように第1上部フレーム230及び第2上部フレーム240の連結力が速やかに低下するため、該斜辺部240cによる抵抗力はその分小さくなる。さらに、本実施形態では、ヘッドレスト支持部240eを、第2上部フレーム240の斜辺部240cから一体に設けた一対の略垂直フレーム部240d,240dにより形成しており、この略垂直フレーム部240d,240dが上記実施形態と異なり、連結されていない。従って、この構成も、斜辺部240cの抵抗力を小さくするように機能する。
これにより、上記実施形態と同様に、所定以上の衝撃を受けた際に、フレームの変形が速やかに行われ、それによりエネルギー吸収がなされると共に、人体は、速やかに陥入空間27内に押し込まれ、胸部及び肩部の移動量が増える。この結果、頭部がヘッドレストに速やかに当接して支持され、頸部の損傷を抑制できる。
また、上記のように、第2上部フレーム240の斜辺部240cが胸部付近に対応する高さで位置しているため、人体が陥入していくと、斜辺部240cを押圧することになる。斜辺部240cは、このように押圧されても人体を跳ね返す大きな反力を生じさせないことは上記した通りであるが、斜辺部240cが押圧されることにより、連結部材26の部分を中心として、ヘッドレスト支持部240eを構成する略垂直フレーム部240dが相対的に前方に傾動することになる。つまり、本実施形態では、所定以上の衝撃を受けて人体が陥入空間27に押し込まれていくと、ヘッドレスト支持部240e(略垂直フレーム部240d,240d)がこのように前方に傾動するため、ヘッドレスト支持部240eに支持されたヘッドレストはより速やかに頭部に当接して支持することができる。従って、人体によって押圧できるように、一方の斜辺部240c及び略垂直フレーム部240dの境界と他方の斜辺部240c及び略垂直フレーム部240dの境界との間隔(図10の符号eで示した間隔)は160〜190mmの範囲となるように設定することが好ましい。
ここで、ヘッドレスト支持部240eを構成する略垂直フレーム部240d,240dが連結されていない場合、通常時においてヘッドレストに要求される支持力の点で不足する。しかしながら、金属製の略垂直フレーム部240d,240d同士をそのまま金属部材で連結したのでは、剛性が高くなりすぎ、所定以上の衝撃を受けた際における斜辺部240cの抵抗力が高くなってしまう。そこで、略垂直フレーム部240d,240d同士を、図13に示した合成樹脂から形成されたクッション材取り付け部材280により連結することが好ましい。このクッション材取り付け部材280は、2本のパイプ部281,281と、該パイプ部281,281間に掛け渡される連結部282,283とを備えたものである。そして、2本のパイプ部281,281を、略垂直フレーム部240d,240dに嵌合して用いられる。この構成によれば、略垂直フレーム部240d,240d同士が連結部282,283によって接続されることになるが、合成樹脂製であるため、金属製の略垂直フレーム部240d,240d同士をそのまま金属部材で連結した場合よりも低い剛性とすることができ、所定以上の衝撃を受けた際における斜辺部240cの抵抗力が高くなり過ぎることを防止できる。なお、連結部282,283は、合成樹脂ではなく布帛(帆布等)を用いることもできる。
なお、本実施形態においても、陥入空間27に人体が入り込みやすくするために、上記実施形態と同様に、一対のサイドフレーム21,22間の間隔が、最も狭い部位において少なくとも350mmであり、第1上部フレーム230における縦方向フレーム部230b,230b間の間隔が、最も狭い部位において少なくとも300mmであり、第1上部フレーム230の横方向フレーム部230aと下部フレーム25との間隔が少なくとも500mmであることが好ましい。
また、上記した各実施形態では、第1上部フレーム23,230と第2上部フレーム24,240とを弾性部材26bと金具26aとを備えた連結部材26による連結している。これは、弾性部材26bの弾性力を利用して、両者間の連結力が速やかに低下するようにしたもので、それにより、人体が陥入空間27内に速やかに陥入するようにしたものである。しかしながら、連結部分は、衝撃エネルギーの入力によって両者の連結力が速やかに低下するようになっていればよく、上記の弾性部材26bを利用した連結手段に限定されるものではない。具体的には、上記第1の実施形態の説明においても触れたように、第1上部フレーム23,230と第2上部フレーム24,240として、いずれか少なくとも一方を同一断面内で剛性差のあるフレームを用い、両者を溶接により連結することができる。この場合、弾性部材26bを備えた連結部材26を併用しても良い。剛性差の付与の仕方としては、熱処理による方法や、異なる板厚のものを使用する方法などが挙げられる。
熱処理による方法を採用した場合、加熱治具による加熱時間を、処理対象のフレーム(パイプ材)において部分的に異ならせたり、冷却時間を部分的に異ならせたりすることにより、剛性の高い部位と低い部位を形成することができる。図24(a)は、パイプ材を、加熱治具により加熱する場合の模式図を示したものであり、この加熱治具には、180度離れて2つの加熱部が設けられている。そして、パイプ材の送り温度、電流、水流量、加熱時の到達温度等の設定を種々変えて測定した結果が図24(b)である。その結果、図24(b)のNo.6の試料において、パイプ材のうち、A〜C点の3点では硬度(HR15−N)が約80(引張強さ約1200MPaに相当)で、D点では硬度が約75(引張強さ約950MPaに相当)になっていることがわかる。これは、加熱時においてD点に冷却用の水がかかるように制御したものであり、このような加熱処理を行うことで、1本のパイプ材の同一断面内に異なる剛性を設定できることがわかった。
また、異なる板厚を使用する例としては、例えば、図1に示した第1の実施形態において、第2上部フレーム24の板厚を第1上部フレーム23の板厚よりも薄いものから構成して溶接する例を挙げることができる。これにより、衝撃エネルギーが入力された際、板厚の薄い第2上部フレーム24の方が第1上部フレーム23よりも大きく変形し、第1上部フレーム23から離間しようとし、溶接による連結力が低下しやすくなる。
図14〜図17は、本発明の第3の実施形態に係る座席構造を示した図である。本実施形態では、第1上部フレーム2301と第2上部フレーム2401として、いずれも略コ字状に形成されたものを用い、各横方向フレーム部2301a,2401aを、第1の実施形態と同様の弾性部材26bを有する連結部材26により連結している。具体的には、第1上部フレーム2301と第2上部フレーム2401を、上下に隣接するように配置して連結し、その両者の前面側に略コ字状の弾性部材26bを当て、さらに該弾性部材26bを含めて第1上部フレーム2301と第2上部フレーム2401を包み込むようにして金具26aで連結している。第1上部フレーム2301と第2上部フレーム2401がいずれも略コ字状に形成されていることから、第1の実施形態と同様に、バックフレーム20に大きな陥入空間27が形成されている。
また、連結部材26の金具26aの前面には、略管状のヘッドレストポールホルダ250が溶接により取り付けられている。各ヘッドレストポールホルダ250には、略コ字状のヘッドレスト支持部260の垂直部260aが挿通されて配置される。垂直部260aの下端部260bは、ヘッドレストポールホルダ250よりも下方に突出するように設けられている。
本実施形態においても、所定以上の衝撃が入力されると、第1上部フレーム2301と第2上部フレーム2401とが弾性部材26bを有する連結部材26により連結されているため、第1上部フレーム2301と第2上部フレーム2401が相対的に動きやすく、第1上部フレーム2301と第2上部フレーム2401が変形しやすくなっている。このため、人体は、速やかに陥入空間27に入っていく。人体がさらに陥入空間27に入っていくと、図17に示したように、垂直部260aの下端部260bを押し込む。その結果、ヘッドレスト支持部260の上端部260cは前方に突出し、頭部に近接していく。これにより、ヘッドレストが速やかに頭部に当接する。
図18〜図21は、第4の実施形態を示した図であり、第1上部フレーム2301と第2上部フレーム2401との間にヘッドレストポールホルダ250を配設している。具体的には、ヘッドレストポールホルダ250を第2上部フレーム2401に溶接により固定し、第1上部フレーム2301を取り囲むようにして、連結部材26を構成する弾性部材26bを介して金具26aを取り付けて、該金具26aをヘッドレストポールホルダ250に固着した構造である。
このような構成とした場合も上記と同様に、所定以上の衝撃を受けた際には、弾性部材26bを介して連結されている第1上部フレーム2301がヘッドレストポールホルダ250に対して相対的に動きやすく、第1上部フレーム2301と第2上部フレーム2401が変形しやすくなっている。そして、図21に示したように、人体が陥入空間27に入っていき、垂直部260aの下端部260bを押し込むと、上端部260cが相対的に前方にせり出すため、これにより、ヘッドレストが頭部に速やかに当接する。そして、ヘッドレストポールホルダ250と、第1上部フレーム2301及び第2上部フレーム2401との接合がさらに解除されていくため、ヘッドレストポールホルダ250及び連結部材26を介して第1上部フレーム2301と第2上部フレーム2401とが一体になっている際の剛性と比較し、剛性が低下し、より変形がしやすくなり、衝撃エネルギーが吸収されていく。
なお、第4の実施形態では、連結部材26の金具26aをヘッドレストポールホルダ250に接合しているだけであるため、通常時における剛性を高めるために、図22に示したように、第1上部フレーム2301と第2上部フレーム2401とを直接連結する補強用連結部材270を配設することもできる。
ここで、第3の実施形態及び第4の実施形態の場合、所定以上の衝撃により、ヘッドレスト支持部260の垂直部260aの下端部260bは、ヘッドレストポールホルダ250(第1上部フレーム2301と第2上部フレーム2401)を中心として後方に逃げていく。このため、人体の肩部がバックフレーム20内に進入しやすくなっている。
その一方、図17及び図21に示したように、ヘッドレスト支持部260の下端部260bが後方に変位すると上端部260cが相対的に前方に傾いていくが、これらの実施形態においては、第1上部フレーム2301と第2上部フレーム2401がサイドフレーム21,22間に掛け渡されて梁のようになっている。従って、梁としての第1上部フレーム2301と第2上部フレーム2401のたわみによるバネ感が付与される。また、上記した熱処理により、部分的に剛性の高い部分と低い部分との調整により、適切なバネ感が付与される。上記した各フレームの変形による構造減衰に加えて、このような弾性作用によっても衝撃が緩和されていく。そして、この弾性作用と減衰作用の両方の作用により、ヘッドレスト支持部260の上端部260cは単に前方に傾くだけでなく、前方に傾いて頭部に接した後は、頭部に接した状態を維持しつつ、各フレームの変形に伴って後方に変位していくことになるため、頸部損傷の抑制機能が高い。
(実験例)
試験例のシートと比較例のシートにダミーモデルを着座させて行ったむち打ち試験を行った。試験例のシートは、図9〜図13に示した第2の実施形態に係るシートである。比較例のシートは、図23に示したように、この第2の実施形態のシートにおける略垂直フレーム部同士が連結されたフレーム、すなわち、第2上部フレーム240として中途で分断することなく1本の金属製フレームを加工して略コ字状のヘッドレスト支持部245を形成したシート(比較例)である。試験例及び比較例のシートにダミーモデルを着座させてむち打ち試験を行った。試験例と比較例のシートは、ヘッドレスト支持部を除いて、他の構成は全て同じである。また、ダミーモデルは、「BioRID−II」(体重約78kg、脊柱構造:頸椎7個・胸椎12個・、腰椎5個)を用いた。
試験は、JNCAP(自動車アセスメント)の後面衝突頚部保護性能試験に基づいて行い、頭部後方移動の急激さを表す首の傷害指数であるNIC値(Neck Injury Criterion)、頭部がヘッドレストにコンタクト後から「最大後屈」までを評価する傷害指標として頚部荷重・モーメントを計測し、点数換算関数を用いて点数化して評価した。
その結果、試験例のシートは8.1点、比較例のシートは6.8点であり、試験例のシートの方が良い値を示した。ダミーモデルの肩進入量の比較をしたところ、試験例のシートの方が比較例のシートよりも肩進入量が大きく、胸部加速度は試験例のシートの方が小さく比較例のシートの方が大きくなっていた。このことから、ヘッドレスト支持部を略コ字状に一体化した比較例のシートのように反力が高い構成とするよりも、人体が速やかに陥入する試験例のシートのような構成が、頸部の損傷(むち打ち)を低減する効果が高いと言える。
1 座席構造
10 クッションフレーム
20 バックフレーム
21,22 サイドフレーム
23,230,2301 第1上部フレーム
24,240,2401 第2上部フレーム
25 下部フレーム
26 連結部材
27 陥入空間
280 クッション材取り付け部材
30 クッション材
31 ベースネット
32 表皮
34 ゴム紐部材
35 ヘッドレスト

Claims (13)

  1. バックフレームにクッション材が張られて設けられてなる座席構造であって、
    前記バックフレームは、
    所定の幅と長さを備えた板状部材から形成され、該板状部材をその幅方向が前後方向にほぼ沿うように設けられた一対のサイドフレームと、
    前記一対のサイドフレームの各前縁上端部に各端部が連結されて設けられる第1上部フレームと、
    前記一対のサイドフレームの各後縁上端部に各端部が連結されて設けられる第2上部フレームと、
    前記一対のサイドフレームの下端部間を結ぶ下部フレームと
    を備えてなり、
    前記第1上部フレームと第2上部フレームとのいずれかにおいて、上方に屈曲させてなるヘッドレスト支持部が形成され、
    前記ヘッドレスト支持部の基端部付近において、前記第1上部フレーム及び第2上部フレーム同士が弾性部材を備えた連結部材により連結されており、
    前記一対のサイドフレーム間であって、前記ヘッドレスト支持部の基端部付近における弾性部材による連結位置から前記下部フレームまでの間は、フレームが配置されておらず、所定以上の衝撃を受けた際に乗員の背が前記クッション材と共に陥入する陥入空間となっていることを特徴とする座席構造。
  2. バックフレームにクッション材が張られて設けられてなる座席構造であって、
    前記バックフレームは、
    所定の幅と長さを備えた板状部材から形成され、該板状部材をその幅方向が前後方向にほぼ沿うように設けられた一対のサイドフレームと、
    前記一対のサイドフレームの各前縁上端部に各端部が連結されて設けられる第1上部フレームと、
    前記一対のサイドフレームの各後縁上端部に各端部が連結されて設けられる第2上部フレームと、
    前記一対のサイドフレームの下端部間を結ぶ下部フレームと
    を備えてなり、
    前記第1上部フレームと第2上部フレームとのいずれかにおいて、上方に屈曲させてなるヘッドレスト支持部が形成され、
    前記ヘッドレスト支持部の基端部付近において、前記第1上部フレーム及び第2上部フレーム同士が連結されていると共に、この連結位置において第1上部フレーム及び第2上部フレームの少なくとも一方が同一断面内で剛性の異なる部位を有しており、
    前記一対のサイドフレーム間であって、前記ヘッドレスト支持部の基端部付近における連結位置から前記下部フレームまでの間は、フレームが配置されておらず、所定以上の衝撃を受けた際に乗員の背が前記クッション材と共に陥入する陥入空間となっていることを特徴とする座席構造。
  3. 前記第1上部フレームは、略水平に延びる横方向フレーム部と、該横方向フレーム部の各端部から下方に延びて前記一対のサイドフレームの各前縁上端部にそれぞれ連結された縦方向フレーム部とを有する構造であり、前記横方向フレーム部の略中央部に略逆U字状に屈曲されたヘッドレスト支持部が形成されてなり、
    前記第2上部フレームは、略水平に延びる横方向フレーム部と、該横方向フレーム部の各端部から下方に延びて前記一対のサイドフレームの各後縁上端部にそれぞれ連結された縦方向フレーム部とを有する構造であり、
    前記第1上部フレームにおける横方向フレーム部のうち、前記ヘッドレスト支持部の基端部に隣接した部位と、前記第2上部フレームの横方向フレーム部とが連結されている請求項1又は2記載の座席構造。
  4. 前記一対のサイドフレーム間の間隔が、最も狭い部位において少なくとも350mmであり、前記第1上部フレームにおける縦方向フレーム部間と前記第2上部フレームにおける縦方向フレーム部間のうちいずれ狭い方の間隔が、最も狭い部位において少なくとも300mmであり、前記第1上部フレームの横方向フレーム部と前記第2上部フレームの横方向フレーム部のうちいずれかより下方に位置する横方向フレーム部と前記下部フレームとの間隔が少なくとも500mmである請求項1〜3のいずれか1に記載の座席構造。
  5. 前記第1上部フレーム及び第2上部フレームの少なくとも一方に設定された同一断面内における剛性の異なる部位は、熱処理条件を変えることにより設定されている請求項2記載の座席構造。
  6. さらに、前記第1上部フレーム及び第2上部フレームとが溶接されていると共に、その溶接箇所が、該第1上部フレーム及び第2上部フレームの少なくとも一方に設定された同一断面内における剛性の低い部位である請求項5記載の座席構造。
  7. バックフレームにクッション材が張られて設けられてなる座席構造であって、
    前記バックフレームは、
    所定の幅と長さを備えた板状部材から形成され、該板状部材をその幅方向が前後方向にほぼ沿うように設けられた一対のサイドフレームと、
    前記一対のサイドフレームの各前縁上端部に各端部が連結されて設けられる第1上部フレームと、
    前記一対のサイドフレームの各後縁上端部に各端部が連結されて設けられる第2上部フレームと、
    前記一対のサイドフレームの下端部間を結ぶ下部フレームと
    を備えてなり、
    前記第1上部フレームは、略水平に延びる横方向フレーム部と、該横方向フレーム部の各端部から下方に延びて前記一対のサイドフレームの各前縁上端部にそれぞれ連結された縦方向フレーム部とを有する構造であり、
    前記第2上部フレームは、前記サイドフレームの各後縁上端部からそれぞれ斜め上方かつ内方に屈曲された一対の斜辺部を備え、該一対の斜辺部の内端からそれぞれ上方に屈曲されている一方で互いに連結されていない一対の略垂直フレーム部を有してなるヘッドレスト支持部を有する構造であり、
    前記ヘッドレスト支持部を構成する一対の略垂直フレーム部の基端部付近において、前記第1上部フレーム及び第2上部フレーム同士が弾性部材を備えた連結部材により連結されていることを特徴とする座席構造。
  8. バックフレームにクッション材が張られて設けられてなる座席構造であって、
    前記バックフレームは、
    所定の幅と長さを備えた板状部材から形成され、該板状部材をその幅方向が前後方向にほぼ沿うように設けられた一対のサイドフレームと、
    前記一対のサイドフレームの各前縁上端部に各端部が連結されて設けられる第1上部フレームと、
    前記一対のサイドフレームの各後縁上端部に各端部が連結されて設けられる第2上部フレームと、
    前記一対のサイドフレームの下端部間を結ぶ下部フレームと
    を備えてなり、
    前記第1上部フレームは、略水平に延びる横方向フレーム部と、該横方向フレーム部の各端部から下方に延びて前記一対のサイドフレームの各前縁上端部にそれぞれ連結された縦方向フレーム部とを有する構造であり、
    前記第2上部フレームは、前記サイドフレームの各後縁上端部からそれぞれ斜め上方かつ内方に屈曲された一対の斜辺部を備え、該一対の斜辺部の内端からそれぞれ上方に屈曲されている一方で互いに連結されていない一対の略垂直フレーム部を有してなるヘッドレスト支持部を有する構造であり、
    前記ヘッドレスト支持部を構成する一対の略垂直フレーム部の基端部付近において、前記第1上部フレーム及び第2上部フレーム同士が連結されていると共に、この連結位置において第1上部フレーム及び第2上部フレームの少なくとも一方が同一断面内で剛性の異なる部位を有していることを特徴とする座席構造。
  9. 前記一対のサイドフレーム間の間隔が、最も狭い部位において少なくとも350mmであり、前記第1上部フレームにおける縦方向フレーム部間の間隔が、最も狭い部位において少なくとも300mmであり、前記第1上部フレームの横方向フレーム部と前記下部フレームとの間隔が少なくとも500mmである請求項7又は8記載の座席構造。
  10. 前記第2上部フレームにおける一方の斜辺部及び略垂直フレーム部の境界と他方の斜辺部及び略垂直フレーム部の境界との間の間隔が160〜190mmの範囲となるように設定されている請求項7〜9のいずれか1に記載の座席構造。
  11. 合成樹脂から形成される2本のパイプ部と、該パイプ部間に掛け渡され、合成樹脂又は布帛から形成される連結部とを備え、前記2本のパイプ部を、前記ヘッドレスト支持部を構成する略垂直フレーム部に嵌合して配設されるヘッドレスト用のクッション材取り付け部材を有する請求項7〜10のいずれか1に記載の座席構造。
  12. 前記第1上部フレーム及び第2上部フレームの少なくとも一方に設定された同一断面内における剛性の異なる部位は、熱処理条件を変えることにより設定されている請求項8記載の座席構造。
  13. さらに、前記第1上部フレーム及び第2上部フレームとが溶接されていると共に、その溶接箇所が、該第1上部フレーム及び第2上部フレームの少なくとも一方に設定された同一断面内における剛性の低い部位である請求項12記載の座席構造。
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