JP2005533826A - 新規なるキヌクリジンアミド誘導体 - Google Patents

新規なるキヌクリジンアミド誘導体 Download PDF

Info

Publication number
JP2005533826A
JP2005533826A JP2004518575A JP2004518575A JP2005533826A JP 2005533826 A JP2005533826 A JP 2005533826A JP 2004518575 A JP2004518575 A JP 2004518575A JP 2004518575 A JP2004518575 A JP 2004518575A JP 2005533826 A JP2005533826 A JP 2005533826A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydroxy
azoniabicyclo
group
azabicyclo
oct
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004518575A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005533826A5 (ja
Inventor
マリア・プラト・キノネス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Almirall AG
Original Assignee
Almirall Prodesfarma AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Almirall Prodesfarma AG filed Critical Almirall Prodesfarma AG
Publication of JP2005533826A publication Critical patent/JP2005533826A/ja
Publication of JP2005533826A5 publication Critical patent/JP2005533826A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/08Bridged systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P13/00Drugs for disorders of the urinary system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/02Drugs for disorders of the nervous system for peripheral neuropathies
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D453/00Heterocyclic compounds containing quinuclidine or iso-quinuclidine ring systems, e.g. quinine alkaloids
    • C07D453/02Heterocyclic compounds containing quinuclidine or iso-quinuclidine ring systems, e.g. quinine alkaloids containing not further condensed quinuclidine ring systems

Abstract

一般式(I)
【化1】
Figure 2005533826

の化学構造有する新規なるキヌクリジンアミド誘導体および式(II)
【化2】
Figure 2005533826

の第四級塩をはじめとするその医薬上許容される塩、ならびにそれらの製造方法、それらを含む医薬組成物10および療法におけるM3ムスカリン受容体アンタゴニストとしてのそれらの使用が開示される。

Description

発明の詳細な説明
本発明は新規なる治療上有用なキヌリジンアミド誘導体、それらのいくつかの製造方法、およびそれらを含有する医薬組成物に関する。
本発明の新規なる構造は強力かつ持続作用性の抗ムスカリン薬である。特に、これれらの化合物はM3ムスカリン受容体に対して高い親和性を示す。このムスカリン受容体のサブタイプは腺および平滑筋に存在し、腺分泌に対する、また内臓平滑筋の収縮に対する副交感神経系の興奮作用を媒介する(Chapter 6, Cholinergic Transmission, in H.P. Rang et al., Pharmacology, Churchill Livingstone, New York, 1995)。
よって、M3アンタゴニストは副交感神経の高調、過剰な腺分泌、または平滑筋収縮を特徴とする疾病を治療するのに有用であることが知られている(R.M. Eglena and S.S. Hegde, (1997), Drug News Perspect., 10(8):462-469)。
この種の疾病の例としては、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支炎、気管支過敏性、喘息、咳および鼻炎などの呼吸器系疾患;尿失禁、頻尿、神経性または不安定膀胱、膀胱痙攣および慢性膀胱炎などの泌尿器疾患;過敏性腸症候群、痙性大腸炎、憩室炎および消化性潰瘍などの胃腸疾患;ならびに迷走神経誘発性の洞性徐脈などの心血管疾患がある(Chapter 7, Muscarinic Receptor Agonists and Antagonists, in Goodman and Gilman's The Pharmacological Basis of Therapeutics, 10th edition, McGraw Hill, New York, 2001)。
本発明の化合物は単独で使用することもできるし、あるいは、これらの疾病の処置に有効であると一般に考えられている他の薬物と併用することもできる。例えば、これらは呼吸器系疾患の処置において同時、個別または逐次使用するためのβ−アゴニスト、ステロイド、抗アレルギー薬、ホスホジエステラーゼIV阻害剤および/またはロイコトリエンD4(LTD4)アンタゴニストと組み合わせて投与することができる。
本発明の新規なるキヌクリジンアミド誘導体は式(I)の化学構造を有する:
Figure 2005533826

[式中、
は水素原子、または直鎖もしくは分枝した、任意に置換されていてもよい低級アルキル基を表し;
は式i)またはii):
Figure 2005533826

{式中、
フェニル、2−フリル、3−フリル、2−チエニルまたは3−チエニルを表し;
は任意に置換されていてもよい低級アルキル、任意に置換されていてもよい低級アルケニル、任意に置換されていてもよい低級アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルメチル、フェニル、ベンジル、フェネチル、2−フリル、3−フリル、2−チエニルまたは3−チエニルから選択される基を表し;
かつ、Rは水素原子、またはヒドロキシ、メチル、もしくは−CHOH基を表し;
式ii)のベンゼン環ならびにRおよびRで表される環状基は各々独立に、ハロゲン、直鎖もしくは分枝した、任意に置換されていてもよい低級アルキル、ヒドロキシ、直鎖もしくは分枝した、任意に置換されていてもよい低級アルコキシ、ニトロ、シアノ、−COR'または−NR'R''から選択される1、2または3個の置換基により任意に置換されていてもよく、ここで、R'およびR''は各々独立に、水素原子、または直鎖もしくは分枝した、任意に置換されていてもよい低級アルキル基を表すか、あるいはR'およびR''は、それらが結合している原子とともに環状基を形成しており;
Qは一重結合、または−CH−、−CH−CH−、−O−、−O−CH−、−S−、−S−CH−もしくは−CH=CH−基を表す}
の基を表し;
pは1または2であり、そのアミド基はアザ二環式環の2位、3位または4位にある]
のキヌクリジンアミド誘導体、または第四級アンモニウム塩を含むその医薬上許容される塩、ならびに全ての個々の立体異性体およびそれらの混合物
[ただし、pが2であり、アミド部分がキヌクリジン環の3位にあり、Rが水素であり、かつ、RおよびRが双方とも非置換フェニルであるならば、
該化合物が医薬上許容される塩でないか、またはHCl塩である場合、Rは水素またはヒドロキシの1つではあり得ず;また、
該化合物がキヌクリジン環の窒素原子と結合したメチル基を有する第四級アンモニウム塩である場合、Rはヒドロキシではあり得ない]。
本発明の化合物は
式(II):
Figure 2005533826

[式中、R、Rおよびpは請求項1で定義された通りであり;
mは0〜8の整数であり;
nは0〜4の整数であり;
Aは−CH−、−CH=CR'−、−CR'=CH−、−CR'R''−、−C(O)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−および−NR'−(ここで、R'およびR''は上記で定義された通りである)から選択される基を表し;
は水素原子、または直鎖もしくは分枝した、任意に置換されていてもよい低級アルキル、ヒドロキシ、直鎖もしくは分枝した、任意に置換されていてもよい低級アルコキシ、シアノ、ニトロ、−CH=CR'R''、−C(O)OR'、−OC(O)R'、−SC(O)R'、−C(O)NR'R''、−NR'C(O)OR''、−NR'C(O)NR''、シクロアルキル、フェニル、ナフタネリル、5,6,7,8−テトラヒドロナフタネリル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルから選択される基を表し;R'およびR''は上記で定義された通りであり;かつ、Rで表される環式基はハロゲン、ヒドロキシ、直鎖もしくは分枝した、任意に置換されていてもよい低級アルキル、フェニル、−OR'、−SR'、−NR'R''、−NHCOR'、−CONR'R''、−CN、−NOおよび−COOR'から選択される1、2または3個の置換基により任意に置換されていてもよく;R'およびR''は上記で定義された通りであり;かつ、
は医薬上許容される一価または多価の酸の陰イオンを表す]
の第四級アンモニウム塩、ならびに全ての個々の立体異性体およびその混合物を含む
[ただし、pが2であり、そのアミド部分がキヌクリジン環の3位にあり、Rが水素であり、RおよびRが双方とも非置換フェニルであり、かつ、Rがヒドロキシであるならば、式(II)の化合物において配列R−(CH−A−(CH−はメチル基ではあり得ない]。
本発明のさらなる目的は該化合物の製造方法;有効量の該化合物を含む医薬組成物;M3ムスカリン受容体の拮抗作用により改善され得る疾病の処置のための薬剤の製造における該化合物の使用;およびM3ムスカリン受容体の拮抗作用により改善を受け得る疾病の処置方法であって、処置を必要とする被験体に本発明の化合物を投与することを含む方法を提供することである。
本発明の範囲外である特定のキヌクリジンアミド誘導体がJP09328469およびWO9316048に開示されている。
本明細書において、アルキル基または部分は直鎖であっても分枝していてもよく、典型的には低級アルキル基または部分である。低級アルキル基または部分は1〜8個、好ましくは1〜6個、より好ましくは1〜4個の炭素原子を含む。特に、このようなアルキル基または部分はメチル、エチル、プロピル(i−プロピルを含む)またはブチル(n−ブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチルを含む)基または部分で表されるのが好ましい。
本明細書において、アルケニル基または部分は直鎖であっても分枝していてもよく、典型的には低級アルケニル基または部分である。低級アルケニル基または部分は2〜8個、好ましくは2〜6個、より好ましくは2〜4個の炭素原子を含む。特に、このようなアルケニル基または部分はビニル、アリルまたは1−プロペニル基または部分で表されるのが好ましい。
本明細書において、アルキニル基または部分は直鎖であっても分枝していてもよく、典型的には低級アルキニル基または部分である。低級アルキニル基または部分は2〜8個、好ましくは2〜6個、より好ましくは2〜4個の炭素原子を含む。特に、このようなアルキニル基または部分は3−ブチニルまたは1−プロピニル基または部分で表されるのが好ましい。
本明細書に記載の任意に置換されていてもよい低級アルキル、アルケニルまたはアルキニル基としては、上記で定義されたような直鎖もしくは分枝した低級アルキル、アルケニルまたはアルキニル基が挙げられ、これは置換されていなくとも、任意の位置で1以上の置換基、例えば1、2または3個の置換基により置換されていてもよい。2以上の置換基が存在する場合、各置換基は同じであっても異なっていてもよい。これらの置換基は典型的にはハロゲン原子、好ましくはフッ素原子(fluoride atoms)、ヒドロキシまたはアルコキシ基である。
本明細書に記載のアルコキシ基は典型的には低級アルコキシ基であり、これは1〜8個、好ましくは1〜6個、より好ましくは1〜4個の炭素原子を含む基であり、この炭化水素鎖は分枝または直鎖であり、任意の位置で1以上の置換基、例えば1、2または3個の置換基により任意に置換されていてもよい。2以上の置換基が存在する場合、各置換基は同じであっても異なっていてもよい。これらの置換基は典型的には、ハロゲン原子、より好ましくはフッ素原子(fluoride atom)、およびヒドロキシ基である。任意に置換されていてもよい好ましいアルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、トリフルオロメトキシおよびジフルオロメトキシ、ヒドロキシメトキシ、ヒドロキシエトキシまたは2−ヒドロキシプロポキシが挙げられる。
本明細書に記載の環式基としては、炭素環式および複素環式基が挙げられる。これらの環式基は1以上の環を含み得る。炭素環式基は芳香族または脂肪族、例えばシクロアルキル基であり得る。複素環式基としてはまたヘテロアリール基が挙げられる。
本明細書に記載のシクロアルキル基および脂環式基は、特に断りのない限り、典型的には3〜7個の炭素原子を含む。3〜7個の炭素原子のシクロアルキル基および脂環式環としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルが挙げられる。
本明細書において、芳香族基としては典型的には5〜14個、好ましくは5〜10個の炭素原子を含む。芳香族基の例としては、フェニルおよびナフタレニルが挙げられる。
本明細書に記載の複素環式または複素芳香族基は典型的には5〜10員の基、例えば5、6または7員の基であり、N、SおよびOから選択される1以上のヘテロ原子を含む。典型的には、1、2、3または4個のヘテロ原子、好ましくは1または2個のヘテロ原子が存在する。複素環式または複素芳香族基は単環であってもよいし、あるいは少なくとも1つの環がヘテロ原子を含む2以上の縮合環であってもよい。複素環式基の例としては、ピペリジル、ピロリジル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピロリル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、ピラゾリニル、インドリニル、イソインドリニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、インドリル、インダゾリル、プリニル、キノリジニル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、キヌクリジニル、トリアゾリル、ピラゾリル、テトラゾリル、チエニルおよびジオキソリルが挙げられる。複素芳香族基の例としては、ピリジル、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ピリジニル、ピラゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、インダゾリル、プリニル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、トリアゾリルおよびピラゾリルが挙げられる。
本明細書において、ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子、典型的にはフッ素、塩素または臭素原子が挙げられる。
本明細書において、医薬上許容される塩は医薬上許容される酸または塩基との塩である。医薬上許容される酸としては、無機酸(例えば、塩酸、硫酸、リン酸、二リン酸、臭化水素酸および硝酸)と有機酸(例えば、クエン酸、フマル酸、蟻酸、マレイン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、コハク酸、酒石酸、安息香酸、酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸またはp−トルエンスルホン酸)の双方が含まれる。医薬上許容される塩基としては、アルカリ金属(例えば、ナトリウムまたはカリウム)およびアルカリ土類金属(例えば、カルシウムまたはマグネシウム)水酸化物、ならびに有機塩基(例えば、アルキルアミン、アラルキルアミンおよび複素環式アミン)が挙げられる。式(I)の化合物の好ましい塩は、アザ二環式環の窒素原子と無機酸または有機酸との間で形成されるものである。
本発明のその他の好ましい塩としては、1当量の陰イオン(X)がN原子の正電荷と会合している式(II)の第四級アンモニウム化合物がある。Xは、例えば塩素、臭素、ヨウ素、硫酸、硝酸、リン酸などの種々の無機酸の陰イオンであってもよいし、あるいは、例えば酢酸、蟻酸、マレイン酸、フマル酸、クエン酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、マンデル酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸およびp−トルエンスルホン酸などの有機酸の陰イオンであってもよい。Xは好ましくは塩素、臭素、ヨウ素、硫酸、硝酸、酢酸、マレイン酸、シュウ酸、コハク酸またはトリフルオロ酢酸から選択される陰イオンである。より好ましくはXは塩素、臭素、トリフルオロ酢酸またはメタンスルホン酸である。
式(I)または(II)の好ましい化合物は、Rが水素、メチルまたはエチル、より好ましくは水素であるものである。
本発明のいくつかの好ましい実施形態では、Rは、Rがフェニル、2−チエニル、3−チエニルまたは2−フリル基から選択され、1以上のハロゲン原子で任意に置換されていてもよい基である式i)の基である。より好ましくは、Rは、Rが1以上のハロゲン原子で任意に置換されていてもよいフェニル、2−チエニルまたは2−フリル基を表す式i)の基である。最も好ましくは、Rはフェニルまたは2−チエニルである。
式i)の基を有するさらなる好ましい化合物としては、Rがエチル、n−ブチル、ビニル、アリル、1−プロペニルおよび1−プロピニルから選択される直鎖の基、またはシクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、フェネチル、2−チエニルおよび3−フリルから選択される、1以上のハロゲン原子、メチルまたはメトキシ基にで任意に置換されていてもよい基を表すものがある。より好ましくは、式i)の基を有する化合物は、Rがエチル、n−ブチル、ビニル、アリルおよび1−プロピニルから選択される直鎖の基、またはシクロペンチル、フェニル、ベンジル、フェネチルおよび2−チエニルから選択される、1以上のハロゲン原子、メチルまたはメトキシ基で任意に置換されていてもよい基を表すものである。最も好ましくは、Rはエチル、n−ブチル、ビニル、アリル、シクロペンチル、フェニル、ベンジルまたは2−チエニルである。
本発明の他の好ましい実施形態では、Rは、Qが一重結合または酸素原子を表す式ii)の基である。
本発明の最も好ましい実施形態では、基i)またはii)のRは水素原子またはヒドロキシ基である。
好ましくは、式(I)または(II)の化合物では、pは2であり、そのアミド基はアザ二環式環の3位または4位、より好ましくは3位にある。
特に好ましい式(II)の化合物としては、mが0〜6の整数であり、nが0〜4の整数であり;最も好ましくは、mが0〜5であり、nが0〜2であり;Aが−CH−、−CH=CH−、−O−、−C(O)−、−NR'−、および−S−から選択される基を表し;最も好ましくは、Aが−CH−、−CH=CH−、−O−であり;かつ、Rが水素原子、シアノ基、ニトロ基、−C(O)OR'基、−OC(O)R'基、−SC(O)R'基、−CH=CH基、−CH=CR'R''基、C(O)NR'R''基;1以上のハロゲン原子で任意に置換されていてもよい直鎖もしくは分枝したC−Cアルキル基;1以上のハロゲン原子もしくはヒドロキシ基で任意に置換されていてもよい直鎖C−Cアルコキシ基;あるいはハロゲン原子、式−C(O)NR'R''の基またはメチル、ヒドロキシ、ニトロもしくはフェニル基から選択される1以上の置換基で任意に置換されていてもよい環式基(なお、この環式基はシクロヘキシル、フェニル、5,6,7,8−テトラヒドロナフタネリル、2−チエニル、1−ピロリジニル、1−ピロリル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、2−ベンゾチアゾリル、ナフタレニルおよびジオキソリルから選択される)であるものがある。より好ましい式(II)の化合物としては、mが0〜5の整数であり、nが整数0〜2の整数であり;Aが−CH−、−CH=CH−、−O−、−C(O)−、−NR'−、および−S−から選択される基を表し;かつ、Rが水素原子、シアノ基、−C(O)OR'基、−OC(O)R'基、−SC(O)R'基、−CH=CH基、−C(O)NR'R''基、直鎖もしくは分枝したC−Cアルキル基、トリフルオロメチル;またはシクロヘキシル、5,6,7,8−テトラヒドロナフタネリル、2−チエニル、1−ピロリル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、2−ベンゾチアゾリル、ナフタレニル、ジオキソリルおよびフェニルから選択される環式基(これは、ハロゲン原子、式−C(O)NR'R''の基、メチル、ヒドロキシおよびフェニル基から選択される1以上の置換基で任意に置換されていてもよい)であるものがある。最も好ましくは、Rは水素、直鎖C−Cアルキル、−CH=CH、シクロヘキシル;置換されていないか、またはメチル基およびヒドロキシ基、5,6,7,8−テトラヒドロナフタネリルおよび2−チエニルから選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである。
配列R−(CH−A−(CH−がメチル、3−フェノキシプロピル、3−(3−ヒドロキシフェノキシ)プロピル、アリル、ヘプチル、3−フェニルプロピル、3−フェニルアリル、2−フェノキシエチル、2−ベンジルオキシエチル、シクロヘキシルメチル、3−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルオキシ)プロピル、5−(2,6−ジメチルフェノキシ)ペンチル、3−チエン−2−イルプロピルまたは3−シクロヘキシルプロピルの1つであり、かつ、Xが臭素またはトリフルオロ酢酸である式(III)の化合物が最も好ましい。
上記の式(I)または(II)によって表される本発明の化合物は1以上の不斉原子、例えばキヌクリジン環の3位にある炭素;Rが式i)の基である化合物では、R、RおよびRにより置換された炭素;またはRが式ii)の基である化合物では、カルボニル基に結合している炭素を持ち得る。これらの不斉原子の各々はR配置であってもS配置であってもよい。単一の異性体および異性体混合物も本発明の範囲内にある。
式(I)の個々の特定の化合物としては以下のものが挙げられる。
N−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセトアミド
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセトアミド
N−[(3S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセトアミド
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2,2−ジチエン−2−イルアセトアミド
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセトアミド
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルペント−4−エンアミド
(2*)−N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルブタンアミド(ジアステレオマー1)
(2*)−N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルブタンアミド(ジアステレオマー2)
(2*)−N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルブト−3−エンアミド(ジアステレオマー1)
(2*)−N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルブト−3−エンアミド(ジアステレオマー2)
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2,3−ジフェニルプロパンアミド
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−フェニルヘキサンアミド
N−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−9H−キサンテン−9−カルボキサミド
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−9H−キサンテン−9−カルボキサミド
N−[(3S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−9H−キサンテン−9−カルボキサミド
N−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−カルボキサミド
N−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル−N−メチル−9H−キサンテン−9−カルボキサミド
N−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル−N−エチル−9H−キサンテン−9−カルボキサミド
N−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−4−イル−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセトアミド
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−フェニル−2−チエン−2−イルアセトアミド
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−(5−ブロモチエン−2−イル)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−ヒドロキシアセトアミド
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−フル−2−イル−2−ヒドロキシペント−3−インアミド
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−フル−2−イル−2−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ブタンアミド
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−フル−3−イル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセトアミド
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−2−チエン−3−イルアセトアミド
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−カルボキサミド
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−N−メチル−9H−キサンテン−9−カルボキサミド
(2S)−N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセトアミド
((*)配置は割り付けられておらず、上記化合物の(2R)−または(2S)−異性体が生成し得る)
式(II)の個々の特定の化合物としては以下のものが挙げられる。
3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(3−フェノキシプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
(3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−1−アリル−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−1−ヘプチル−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(3−フェニルプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
(3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−((E)−3−フェニルアリル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(2−フェノキシエチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
(3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(3−フェノキシプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
(3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)プロピル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−1−(2−ベンジルオキシエチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(3−チエン−2−イルプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
(3S)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(3−フェノキシプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
(3R)−3−(2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(3−フェノキシプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
1−メチル−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
1−(3−フェノキシプロピル)−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
(3R)−1−(3−フェノキシプロピル)−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
(3S)−1−アリル−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3S)−1−ヘプチル−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3S)−1−シクロヘキシルメチル−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3S)−1−(3−シクロヘキシルプロピル)−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3S)−1−(3−フェノキシプロピル)−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
(3S)−1−[3−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルオキシ)プロピル]−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3S)−1−[5−(2,6−ジメチルフェノキシ)ペンチル]−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−(3−フェノキシプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
(3R)−1−[3−(2−カルバモイルフェノキシ)プロピル]−3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブチル]−3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−(4−オキソ−4−チエン−2−イルブチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−[3−(メチルフェニルアミノ)プロピル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−(3−フェニルスルファニルプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
3−[メチル−(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−(3−ピロール−1−イルプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
1−[3−(ビフェニル−4−イルオキシ)プロピル]−3−[エチル−(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−1−[3−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−2−チエン−2−イルアセチルアミノ)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−1−[3−(ベンゾチアゾール−2−イルオキシ)プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−2−チエン−2−イルアセチルアミノ)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−3−(2−フル−2−イル−2−ヒドロキシペント−3−イノイルアミノ)−1−[3−(ナフタレン−1−イルオキシ)プロピル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−3−[2−フル−2−イル−2−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ブチリルアミノ]−1−[6−(4−フェニルブトキシ)ヘキシル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−3−(2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(2−ヒドロキシエチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−3−(2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(2−エトキシエチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−3−(2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセチルアミノ)−1−{2−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エチル}−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−3−(2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−1−(4−アセトキシブチル)−3−[2−(5−ブロモチエン−2−イル)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−ヒドロキシアセチルアミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−3−[2−(5−ブロモチエン−2−イル)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−ヒドロキシアセチルアミノ]−1−(4−エトキシカルボニルブチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−1−(3−アセチルスルファニルプロピル)−3−[2−(5−ブロモチエン−2−イル)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−ヒドロキシアセチルアミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−1−(3−シアノプロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−2−チエン−2−イルアセチルアミノ)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−1−(2−カルバモイルエチル)−3−(2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルペント−4−エノイルアミノ)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−1−(2−[1,3]ジオキソラン−2−イルエチル)−3−(2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルペント−4−エノイルアミノ)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
4−(2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(4−メチルペント−3−エニル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(3R)−1−[3−(2−カルバモイルフェノキシ)プロピル]−3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンホルメート
(3R)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブチル]−3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンホルメート
(3R)−3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−[3−(メチルフェニルアミノ)プロピル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンクロリド
(3R)−3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−(3−フェニルスルファニルプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンホルメート
(3R)−3−[メチル−(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−(3−ピロール−1−イルプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
(3R)−1−[3−(ビフェニル−4−イルオキシ)プロピル]−3−[メチル−(9H−キサンテン−9−カルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンクロリド
(3R)−3−(2−フル−2−イル−2−ヒドロキシペント−3−イノイルアミノ)−1−[3−(ナフタレン−1−イルオキシ)プロピル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンクロリド
(3R)−1−[3−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)プロピル]−3−(2−フル−2−イル−2−ヒドロキシペント−3−イノイルアミノ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
(3R)−1−[3−(ベンゾチアゾール−2−イルオキシ)プロピル]−3−(2−フル−2−イル−2−ヒドロキシペント−3−イノイルアミノ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロリド
(3R)−3−{[(2S)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセチル]アミノ}−1−(2−ヒドロキシエチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
(3R)−3−{[(2S)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセチル]アミノ}−1−(2−エトキシエチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンホルメート
(3R)−3−{[(2S)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセチル]アミノ}−1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
(3R)−1−(4−アセトキシブチル)−3−[2−(5−ブロモチエン−2−イル)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−ヒドロキシアセチルアミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
(3R)−3−[2−(5−ブロモチエン−2−イル)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−ヒドロキシアセチルアミノ]−1−(4−エトキシカルボニルブチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
(3R)−1−(3−アセチルスルファニルプロピル)−3−[2−(5−ブロモチエン−2−イル)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−ヒドロキシアセチルアミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンホルメート
(3R)−1−(3−シアノプロピル)−3−[2−フル−2−イル−2−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ブチリルアミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
(3R)−1−(2−カルバモイルエチル)−3−[2−フル−2−イル−2−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ブチリルアミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンホルメート
(3R)−1−(2−[1,3]ジオキソラン−2−イル−エチル)−3−[2−フル−2−イル−2−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ブチリルアミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
別の実施形態によれば、本発明は式(I)および(II)の新規なるキヌクリジンアミド誘導体の製造方法を提供する。
式(I)の化合物は以下のスキームに示されている2つの異なる方法(a)および(b)に従い、式(III)の対応するカルボン酸から製造することができる。
Figure 2005533826
式(IV)のいくつかの化合物は市販されており、例えば3−アミノキヌクリジン(Aldrich, 二塩酸塩)、(3R)−アミノキヌクリジン(Aldrich, Finorga, 二塩酸塩)および(3S)−アミノキヌクリジン(Aldrich, 二塩酸塩)がある。
(3R)−N−メチルキヌクリジン−3−アミンは実験の節で記載されているように製造されている。
が式i)の基であり、Rがヒドロキシ基である式(I)の化合物もまた、対応する有機金属誘導体と反応させることにより式(V)の化合物から製造することができる。
Figure 2005533826
式(V)の化合物は、スキーム1に記載の方法(a)および(b)と同様の方法に従い、対応するグリオキシル酸から製造することができる。
式(V)の特定の化合物は新規なものであり、本発明の範囲内にある。特に、
N−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル−2−オキソ−2−チエン−2−イルアセトアミド
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−オキソ−2−チエン−2−イルアセトアミド
N−[(3S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−オキソ−2−チエン−2−イルアセトアミド
である。
式(II)の第四級アンモニウム誘導体は、以下のスキームで示されているように、実験の節で詳細に記載されている2つの可能性のある方法(d)または(e)を用い、式(I)の化合物を式(VI)のアルキル化剤と反応させることによって製造することができる。方法(e)はいくつかの化合物の並行合成を可能とする固相抽出技術の使用を含む。
Figure 2005533826
式(VI)では、Wは任意の好適な脱離基、好ましくは式(II)の化合物に関して上記で定義したようなX基を表す。WがX以外の脱離基である場合、方法(d)または(e)の生成物から、陰イオンWを目的の陰イオンXで置き換える標準法による交換反応により、式(II)の第四級アンモニウム塩が生じる。
市販されていない一般式(VI)の化合物は標準法に従って製造されている。例えば、n=0、かつ、A=−O−、−S−、NR'の化合物は、対応するアルコール、チオールもしくはアミン誘導体、またはそのナトリウムもしくはカリウム塩と、一般式Y−(CH−W(式中、Wは上記で定義された通りであり、最も好ましくはWはハロゲン原子であり、Yはハロゲン原子またはスルホン酸エステルである)のアルキル化剤とを反応させることにより得られた。その他の例では、一般式(VI)(式中、nは少なくとも1である)の化合物は対応する一般式(VII)のアルコール誘導体から、当技術分野で公知の方法により合成された。
Figure 2005533826
式(I)および(II)の化合物は1以上の不斉炭素を有し得る。存在し得る全ての立体異性体、単一の異性体および異性体混合物も本発明の範囲内に含まれる。これらの化合物のジアステレオマーは、例えばクロマトグラフィーまたは結晶化などの常法により分割することができる。
化合物の構造はH−NMRおよびMSにより確認した。NMRスペクトルはVarian 300MHz装置またはBruker DPX-250装置のいずれかを用いて記録した。化学シフトは内部標準テトラメチルシランからppm(δ)として表した。化合物の純度はWatersの装置にて逆相クロマトグラフィーを用い、HPLCにより測定した。Hewlett Packardの装置にてエレクトロスプレーイオン化質量分析法により分子イオンを生じさせた。
方法(a)
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−フェニルヘキサンアミド(実施例27)の製造
標準法に従い、フェニル酢酸を1−クロロブタンでアルキル化することにり2−フェニルヘキサン酸を製造した。次に、0℃にて、25mlのCHCl(エタノールフリー)中、1.62gの2−フェニルヘキサン酸(0.0084mol)およびジメチルホルムアミド(DMF、1滴)の溶液に、塩化オキサリル(0.88ml、0.0101mol)を加えた。この混合物を攪拌し、室温に温めた。この温度で1時間後、溶媒を蒸発させ、残渣をCHClに溶解し、再び蒸発させた。この手順を2回繰り返した。得られたオイルをCHClに溶解し、得られた溶液を0℃に冷却した。CHCl中、(3R)−アミノキヌクリジン(1.28g、0.0101mol)の溶液を加えた。この混合物を攪拌し、室温に温めた。この温度で1時間後、反応混合物をCHClで希釈し、10%炭酸カリウム水溶液で洗浄した後、水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発させ、3.57gのオイルを得、これをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離剤としてCHCl:MeOH:NHOH 90:10:1)により精製した。適当な画分を合し、蒸発させて2.42gの固体を得、その後、イソプロピルエーテルで処理し、1.59g(63.1%)の標題生成物をジアステレオマー混合物として得た。
mp: 136℃
MS [M+1]+: 301
1H-NMR (DMSO-d6):(50:50ジアステレオマー混合物)δ0.84 (t, 3H), 1.10-1.60 (m, 9H), 1.70 (m, 1H), 1.90 (m, 1H), 2.25-2.50 (m, 1H), 2.50-2.80 (m, 4H), 2.94 & 3.05 (m, 1H), 3.50 (m, 1H), 3.65 (m, 1H), 7.15-7.40 (m, 5H), 8.04 (m, 1H, NH).
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−N−メチル−9H−キサンテン−9−カルボキサミド(実施例47)の製造
0℃にて、20mlのCHCl(エタノールフリー)中、9H−キサンテン−9−カルボン酸(1.16g、0.0051mol)およびジメチルホルムアミド(2滴)の溶液に、塩化オキサリル(0.540ml、0.0062mol)を加えた。
この混合物を攪拌下で室温まで温め、この温度で1時間維持した。その後、反応混合物を真空下で濃縮乾固させ、得られた残渣をCHCl(15ml)に溶解し、再び濃縮した。この手順を2回繰り返した。得られた残渣をCHClに溶解し、その溶液を0℃まで冷却した。10mlのCHCl中、0.865g(0.0062mol)の(3R)−N−メチルキヌクリジン−3−アミン(中間体I−4)の溶液を加えた。この混合物を攪拌下で室温まで温めた。この温度で4時間後、反応混合物をKCO(飽和溶液)で処理し、水相をCHClで抽出した。有機溶液を合し、KCO(飽和溶液)および水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離剤としてCHCl:NHOH 99:1→CHCl:MeOH:NHOH 98:2:1)により精製し、900mg(50%)の標題生成物を得た。
MS [M+1] +: 349
1H-RMN (400 MHz, 60℃, CDCl3): δ7.26 - 7.19 (m, 4H), 7.10 - 7.01 (m, 4H), 5.51 (s, 1H), 4.18 (broad multiplet, 1H), 2.92 (s, 3H), 2.85-2.40 (m, 6H), 1.85-1.20 (m, 5H).
(3R)−N−メチルキヌクリジン−3−アミン(中間体I−4)の製造
1g(0.0079mol)の(3R)−アミノキヌクリジンを20mlのCHClに溶解し、1.22ml(0.0087mol)のトリエチルアミンを加えた。得られた溶液を0℃まで冷却し、ClCOEt(0.835ml、0.0087mol)を加え、この混合物を室温で15時間攪拌した。その後、溶媒を真空下で蒸発させ、得られた残渣をCHClに溶解し、その溶液をKCO(飽和溶液)および水で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。得られた残渣を、以下に記載されるように、さらに精製せずに用いた。
得られた残渣を15mlのTHFに溶解し、その溶液を0℃まで冷却し、0.601g(0.016mol)のLiAlHを数回に分けて加えた。反応混合物を還流下で4時間加熱した。その後、0℃まで冷却し、過剰な水素化物を攪拌下、0.6mlのHO、0.6mlのNaOH(10%溶液)および1.8mlのHOを慎重に連続滴下することにより分解した。分解が完了したところで、反応混合物を濾過し、スラッジをTHFおよびCHClで洗浄し、その溶液を合し、濃縮乾固させ、830mg(75%)の標題生成物を得、構造をH−RMNおよび13C−RMNにより確認した。
13C-RMN (CDCl3):δ57.0 (CH), 56.5 (CH2), 47.5 (CH2), 46.9 (CH2), 34.3 (CH3), 26.1 (CH2), 24.6 (CH), 19.9 (CH2).
以下の式(I)の例は適当なカルボン酸から方法(a)により製造した。
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2,3−ジフェニルプロパンアミド(実施例25)
2,3−ジフェニルプロピオン酸から
N−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−9H−キサンテン−9−カルボキサミド(実施例28)
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−9H−キサンテン−9−カルボキサミド(実施例31)
N−[(3S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−9H−キサンテン−9−カルボキサミド(実施例33)
この3つは全て9H−キサンテン−9カルボン酸から
方法(b)
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2,2−ジチエン−2−イルアセトアミド(実施例17)の製造
F. Leonard and I. Ehranthal, J. Am. Chem. Soc, (1951), vol 73, pag 2216に記載されているようにして予め製造した2,2−ジチエン−2−イル酢酸メチルエステルの加水分解により2,2−ジチエン−2−イル酢酸を製造した。1.2g(0.0054mol)の2,2−ジチエン−2−イル酢酸を25mlのTHFに溶解した。この溶液に0.96g(0.00594mol)の1,1'−カルボニルジイミダゾールを加え、この混合物を1時間還流した。反応はイミダゾリドの生成を追跡するTLCによりモニタリングした。反応が完了したところで、0.75g(0.00594mol)の(3R)−アミノキヌクリジンを加えた。反応混合物を16時間還流し、冷却し、エーテルで希釈し、水で洗浄した。有機層をHCl 2Nで抽出し、その酸性溶液をKCOで塩基性とし、CHClで抽出した。有機相をNaSOで乾燥させ、溶媒を蒸発させると0.60gのオイルが得られ、これをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離剤としてCHCl:MeOH:NHOH 90:10:1)により精製した。適当な画分を合し、蒸発させ、0.31gの標題生成物(17.3%)を得た。
mp: 165℃
MS [M+1]+: 333
1H-NMR (CDCl3) :δ1.43 (m, 2H), 1.63 (m, 2H), 1.92 (m, 1H), 2.4 (m, 1H), 2.65-2.85 (m, 4H), 3.31 (m, 1H), 3.97 (m, 1H), 5.37 (s, 1H), 5.98 (d, 1H, NH), 7.0 (m, 4H), 7.28 (m, 2H).
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−カルボキサミド(実施例44)の製造
5g(0.022mol)の9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−カルボン酸を50mlの乾燥DMFに溶解し、4.2g(0.026mol)の1,1'−カルボニルジイミダゾールを加えた。この混合物を室温で1時間攪拌した。その後、3.26g(0.026mol)の(3R)−アミノキヌクリジンおよび0.324g(0.0027mol)のDMAP(4−(ジメチルアミノ)ピリジン)を加えた。反応混合物を室温で14時間攪拌した後、真空下で濃縮してDMFを除去し、得られた残渣をAcOEtに溶解した。この有機溶液をNaHCO(飽和溶液)および水で洗浄した。有機層を分離し、NaSOで乾燥させ、溶媒を蒸発させた。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離剤としてCHCl:NHOH 100:1→CHCl:MeOH:NHOH 80:20:1)により精製した。適当な画分を合し、蒸発させ、304mgの標題生成物(4%)を得た。
MS [M+1] +: 335
1H-RMN (CDCl3):δ 7.67 - 7.62 (m, 2H), 7.42 - 7.36 (m, 4H), 7.32 - 7.25 (m, 2H), 6.08 - 5.93 (m, NH, 1H), 3.74 (m, 1H), 3.00 - 2.87 (m, 1H), 2.52 - 2.27 (m, 4H), 2.02 - 1.92 (m, 1H), 1.80 - 1.76 (m, 1H), 1.51 - 1.44 (m, 2H), 1.26 - 1.17 (m, 2H).
(2S)−N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセトアミド(実施例49)の製造
標題化合物は(2S)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イル酢酸から出発し、実施例44に記載されるようにして製造した。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離剤としてCHCl:MeOH:NHOH 99:1:1→CHCl:MeOH:NHOH 97:3:1)により精製し、不純物としてイミダゾールを含む800mgの標題生成物を得た。得られた生成物をCHClに溶解し、HOで洗浄した(×3)。有機溶液をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、650mgの標題生成物(最初の酸から44%)を得た。構造はH−RMNおよびMSにより確認した。
MS [M+1] +: 335
1H-RMN (CDCl3): δ 7.24 (m, 1H), 7.08 (m, 1H), 6.97 (m, 1H), 6.64 (d, NH, 1H), 3.91 - 3.81 (m, 1H), 3.33 - 3.23 (m, 1H), 2.88 - 2.69 (m, 5H), 2.42 - 2.33 (m, 1H), 1.87 (m, 1H), 1.69 - 1.36 (m, 12H)
(2S)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イル酢酸はWO/02053564に記載されているようにして製造した。
式(I)の以下の例は適当なカルボン酸から方法(b)により製造した。
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセトアミド(実施例19)
E. Atkinson et al., J. Med. Chem., (1977), Vol 20, No. 12, 1612-1617およびWO02/053564に記載の化合物2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イル酢酸メチルエステルの加水分解により生成した2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イル酢酸から。
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド(実施例26)
2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸から
N−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−9H−キサンテン−9−カルボキサミド(実施例28)
9H−キサンテン−9カルボン酸から
N−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−カルボキサミド(実施例41)
9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−カルボン酸から
方法(c)
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−オキソ−2−チエン−2−イルアセトアミド(中間体I−1)の製造
0℃にて、100mlのCHCl(エタノールフリー)中、6.68g(0.0428mol)の2−オキソ−2−チエン−2−イル酢酸およびDMF(数滴)の溶液に、塩化オキサリル(4.5ml、0.0516mol)を加えた。この混合物を攪拌し、室温まで温めた。この温度で2時間後、溶媒を蒸発させ、残渣をCHClに溶解し、再び蒸発させた。この手順を2回繰り返した。得られたオイルをCHClに溶解し、得られた溶液を0℃まで冷却した。50mlのCHCl中、(3R)−アミノキヌクリジン(5.91g、0.0468mol)の溶液を加えた。この混合物を攪拌し、室温まで温めた。この温度で18時間後、反応混合物をKCO水溶液で洗浄した。この塩基性水溶液をCHClで再び抽出した。有機相を合し、水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発させ、11.34gの標題生成物を得た。
MS [M+1]+: 265
1H-NMR (CDCl3):δ1.40-1.85 (m, 4H), 2.0 (m, 1H), 2.60 (m, 1H), 2.70-3.0 (m, 4H), 3.4 (m, 1H), 4.0 (m, 1H), 7.20 (m, 1H), 7.50 (d, 1H, NH), 7.85 (m, 1H), 8.40 (m, 1H).
同様の手順に従い、以下の中間体を製造した。
N−[(3S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−オキソ−2−チエン−2−イルアセトアミド(中間体I−2)
N−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−オキソ−2−チエン−2−イルアセトアミド(中間体I−3)
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イル−アセトアミド(実施例4)の製造
2−チエニルマグネシウムブロミドの溶液を、150mlのTHF中、2.27g(0.094mol)のマグネシウムおよび15.4g(0.094mol)の2−ブロモチオフェンから調製した。120mlのTHF中、11.34g(0.043mol)のN−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−オキソ−2−チエン−2−イルアセトアミド(中間体I−1)の溶液にこの溶液を加えた。この混合物を室温で1時間攪拌し、1時間還流し、冷却し、飽和塩化アンモニウム溶液で処理した。得られた溶液をKCO溶液で塩基性とし、CHClで抽出した。有機層を水およびブラインで洗浄じ、NaSOで乾燥させ、活性炭で処理した。得られた溶液をセライトで濾過し、溶媒を蒸発させてオイルを得、これをエーテルで処理し、濾過し、8.77(58.5%)の標題生成物を得た。
m. p.: 169℃
MS [M+1]+: 349
1H-NMR (DMSO-d6):δ1.30 (m, 1H), 1.42-1.75 (m, 3H), 1.77 (m, 1H), 2.50-2.75 (m, 4H), 2.83 (m, 1H), 3.05 (m, 1H), 3.74 (m, 1H), 6.95 (m, 2H), 7.03 (m, 1H), 7.09 (m, 1H), 7.43 (m, 2H), 7.54 (s, 1H, OH), 7.97 (d, 1H, NH).
式(I)の以下の例は、N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−オキソ−2−チエン−2−イルアセトアミド(中間体I−1)および対応するグリグナード試薬を用い、方法(c)により製造した。
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルペント−4−エンアミド(実施例20)
(2*)−N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルブタンアミド(ジアステレオマー1、実施例21)および
(2*)−N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルブタンアミド(ジアステレオマー2、実施例22)
この2つのジアステレオマーはカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離剤としてCHCl/MeOH/NHOH 90:10:1)により分割した。ジアステレオマー1:最初に得られたジアステレオマー、ジアステレオマー2:次に得られたジアステレオマー。
(2*)−N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルブト−3−エンアミド(ジアステレオマー1、実施例23)および
(2*)−N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルブト−3−エンアミド(ジアステレオマー2、実施例24)
この2つのジアステレオマーはカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離剤としてCHCl/MeOH/NHOH 90:10:1)により分割した。ジアステレオマー1:最初に得られたジアステレオマー、ジアステレオマー2:次に得られたジアステレオマー。
*)配置は割り付けられていない。
式(I)の以下の化合物も方法(c)に従って製造した。
N−[(3S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセトアミド(実施例15)
中間体I−2および2−チエニルリチウム(市販)から製造した。
N−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセトアミド(実施例1)
中間体I−3および2−チエニルリチウムから製造した。
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−(5−ブロモチエン−2−イル)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−ヒドロキシアセトアミド(実施例48)の製造
0℃に冷却した30mlのCHCl(エタノールフリー)中、2−(5−ブロモチエン−2−イル)−2−オキソ酢酸(2.6g、0.011mol)および2滴のDMFの懸濁液に、塩化オキサリル(1.16ml、0.013mol)を加えた。この混合物を攪拌下で室温まで温めた。1.5時間後、反応混合物を真空下で濃縮乾固させ、得られた残渣をCHCl(15ml)に溶解し、再び濃縮した。この手順を2回繰り返した。得られた残渣をCHCl(30ml)に溶解し、溶液を0℃まで冷却し、1.67g(0.013mol)の(3R)−アミノキヌクリジンを加えた。この混合物を室温まで温め、3時間攪拌を続けた。その後、反応混合物をKCO(飽和溶液)で処理し、水層をCHClで抽出した。有機層を合し、水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得られた生成物(N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−(5−ブロモチエン−2−イル)−2−オキソアセトアミド)をさらに生成せずに、以下に記載されるようにして用いた。
得られた生成物を乾燥THF(45ml)に溶解した。得られた溶液を−80℃に冷却し、4−フルオロ−3−メチルフェニルマグネシウムブロミド(0.014mol)のTHF中1Mの溶液14.4mlを加えた。この混合物を低温で3時間攪拌した。その後、反応混合物をNHCl(飽和溶液)で処理し、AcOEtで抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離剤としてCHCl:MeOH:NHOH 99:1:1→CHCl:MeOH:NHOH 96:4:1)により精製し、2.1gの標題化合物(最初の酸から42%)をジアステレオマー混合物として得た。
MS [M+1] +: 453, 455
1H-RMN (CDCl3): (ジアステレオマー混合物)δ7.35 - 7.20 (m, 2H), 7.08 - 6.89 (m, 3H), 6.80 (dd, 1H), 3.93 - 3.84 (m, 1H), 3.18 - 3.07 (m, 1H), 2.69 - 2.58 (m, 4H), 2.33 - 2.22 (m, 4H), 1.92 - 1.87 (m, 1H), 1.63 - 1.42 (m, 4H)
2−(5−ブロモチエン−2−イル)−2−オキソ酢酸は、標準法(EtOH、NaOH 2N、60℃、1.5時間)による2−(5−ブロモチエン−2−イル)−2−オキソ酢酸エチルの加水分解により製造した。
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−フル−2−イル−2−ヒドロキシペント−3−ynアミド(実施例45)の製造
40mlのCHCl(エタノールフリー)中、1.72g(0.012mol)の2−フル−2−イル−2−オキソ酢酸および2滴のDMFの懸濁液を0℃まで冷却したものに1.17ml(0.013mol)の塩化オキサリルを加えた。得られた混合物を攪拌下で室温まで温め、1時間攪拌を続けた。その後、混合物を真空下で濃縮乾固させ、得られた残渣をCHCl(20ml)に溶解し、再び濃縮した。この手順を2回繰り返した。得られた生成物をCHCl(50ml)に溶解し、その溶液を0℃まで冷却し、1.7g(0.013mol)の(3R)−アミノキヌクリジンを加えた。この混合物を室温まで温め、16時間攪拌を続けた。その後、反応混合物をKCO(飽和溶液)で処理し、水層をCHClで抽出した。有機層を合し、水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得られた生成物(N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−(2−フリル)−2−オキソアセトアミド)をさらに生成せずに、以下に記載されるようにして用いた。
この生成物を乾燥THF(50ml)に溶解した。得られた溶液を−80℃に冷却し、1−プロピニルマグネシウムブロミド(0.014mol)のTHF中0.5M溶液28mlを加えた。混合物を3時間室温まで温めた。その後、反応混合物をNHCl(飽和溶液)で処理し、AcOEtおよびCHClで抽出した。有機層を合し、NaSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させた。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離剤としてCHCl:MeOH:NHOH 97:3:1→CHCl:MeOH:NHOH 94:6:1)により精製し、1.38gの標題化合物(最初の酸から39%)をジアステレオマー混合物として得た。
MS [M+1] +: 289
1H-RMN (CDCl3):(ジアステレオマー混合物)δ7.36 - 7.35 (m, 1H), 6.87 - 6.76 (m, NH, 1H), 6.54 - 6.52 (m, 1H), 6.34 - 6.32 (m, 1H), 3.92 (m, 1H), 3.29 - 3.17 (m, 1H), 2.78 - 2.64 (m, 4H), 2.47 - 2.35 (m, 1H), 2.00 - 1.90 (m, 1H), 1.92 (s, 3H), 1.70 - 1.39 (m, 4H).
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−フル−2−イル−2−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ブタンアミド(実施例46)の製造
この生成物は、2g(0.014mol)の2−フル−2−イル−2−オキソ酢酸から出発し、グリグナード試薬として4−メトキシフェネチルマグネシウムクロリド(0.021mol、THF中0.5M溶液43ml)を用い、実施例45に記載される手順に従って製造した。得られた生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離剤としてCHCl:MeOH:NHOH 99:1:1→CHCl:MeOH:NHOH 97:3:1)により精製し、2.4gの標題化合物(最初の酸から44%)をジアステレオマー混合物として得た。
MS [M+1] +: 385
1H-RMN (CDCl3):(ジアステレオマー混合物)δ7.39 - 7.38 (m, 1H), 7.09 (d, 2H), 6.82 (d, 2H), 6.70 - 6.67 (m, NH, 1H), 6.41 - 6.35 (m, 2H), 3.92 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.33 - 3.24 (m, 1H), 2.82 - 2.19 (m, 9H), 1.96 - 1.87 (m, 1H), 1.67 - 1.40 (m, 4H)
方法(d)
(3R)−1−(3−フェノキシプロピル)−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド(実施例32)の製造
0.3g(0.00089mol)のN−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−9H−キサンテン−9−カルボキサミド(実施例31)を6mlのTHFに溶解した。この溶液に0.21ml(0.287g、0.001335mol)の(3−ブロモプロポキシ)ベンゼンを加えた。この混合物を4時間還流した後、17時間室温で攪拌した。反応混合物を濾過し、得られた固体をエーテルで数回洗浄し、乾燥させた。0.48g(98%)の標題生成物が得られた。
m.p.: 278.5-279.2℃
MS [M-Br]+: 469
1H-NMR (DMSO-d6): δ1.80-2.0 (m, 3H), 2.05-2.30 (m, 4H), 3.15-3.25 (m, 1H), 3.30-3.65 (m, 6H), 3.82 (m, 1H), 4.05 (t, 2H), 4.10 (m, 1H), 5.05 (s, 1H), 6.90-7.0 (m, 3H), 7.05-7.20 (m, 4H), 7.25-7.42 (m, 6H), 9.01 (d, 1H, NH).
3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド(実施例42)の製造
0.245g(0.00073mol)のN−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−カルボキサミド(実施例41)を4mlのアセトニトリルおよび6mlのCHClに溶解した。この溶液に、アセトニトリル中、塩化メチルの1M溶液5.46mlを加え、この混合物をN雰囲気下、室温で96時間攪拌した。その後、溶媒を蒸発させた。残渣をエーテルとともに3回共蒸発させた。この残渣にエーテルを加え、混合物を攪拌した。得られた固体を濾過し、エーテルで数回洗浄した。収量は0.26g(83.8%)標題化合物であった。
m.p.: 197.5-203.6℃
MS [M-Br]+: 349
1H-NMR (DMSO-d6): δ1.80-2.0 (m, 3H), 2.10-2.25 (m, 2H), 2.96 (s, 3H), 3.35-3.70 (m, 5H), 3.78 (m, 1H), 4.15 (m, 1H), 6.82 (s, 1H, OH), 7.30 (m, 2H), 7.43 (m, 4H), 7.79 (m, 2H), 8.81 (d, 1H, NH).
方法(e)
(3S)−1−シクロヘキシルメチル−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート(実施例36)の製造
28.15mg(0.0842mmol)のN−[(3S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−9H−キサンテン−9−カルボキサミド(実施例33)を0.5mlのDMSOに溶解した。0.5mlのDMSO中、74.37mg(0.421mmol)の(ブロモメチル)シクロヘキサンの溶液を加え、この混合物を室温で一晩攪拌した。この混合物を、予め0.1M NaHPOバッファーでpH=7.5にコンディショニングした陽イオン交換Mega Bond Elutカートリッジを用いた固相抽出により精製した。反応混合物をこのカートリッジに適用し、まず2mlのDMSOで、次に5mlのアセトニトリルで3回洗浄し、全ての出発物質を洗い流した。このアンモニウム誘導体を、CHCN:CHCl(2:1)中0.03MのTFA溶液5mlで溶出させた。この溶液を300mgのポリ(4−ビニルピリジン)で中和し、濾過し、蒸発乾固させた。収量は12.4mg標題生成物(27.0%)であった。
[M-CF3COO]+: 431
(3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)プロピル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート(実施例12)の製造
標題化合物は、30mg(0.0861mmol)のN−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセトアミド(実施例4)(0.5mlのDMSOに溶解)および78mg(0.418mmol)の3−(3−クロロプロポキシ)フェノール(0.5mlのDMSOに溶解)から、実施例36に関して記載されたようにして製造した。収量は12.7mg標題生成物(24%)であった。
[M-CF3COO]+: 499
また、有効成分として式(I)または(II)の少なくとも1種のキヌクリジンアミド誘導体を医薬上許容される担体または希釈剤と組み合わせて含む医薬組成物も本発明の範囲内に含まれる。この組成物は経口投与に好適な形態で製造するのが好ましい。
有効化合物と混合して本発明の組成物を形成する医薬上許容される担体または希釈剤はそれ自体公知であり、用いる実際の賦形剤はとりわけその組成物の意図する投与方法によって異なる。
本発明の化合物は経口投与に適合させるのが好ましい。この場合、この経口投与用組成物は錠剤、フィルムコート錠剤、液体級乳剤、粉末級乳剤、および吸入エアーゾルの形態をとってもよく(全ての本発明の一種以上の化合物を含有する)、このような調製は当技術分野で公知の方法によりなし得る。
これらの組成物の調製に用い得る希釈剤としては、所望により着色剤または香味剤とともに、有効成分と適合する液体および固体希釈剤が含まれる。錠剤またはフィルムコート錠剤は便宜には1〜500mgの間、好ましくは5〜300mgの有効成分を含み得る。吸入組成物は1μ〜1,000μgの間、好ましくは10μg〜800μgの有効成分を含み得る。ヒトの治療においては、式(I)または(II)の化合物の用量は所望の作用および処置期間によって異なり、成人の用量は一般に、錠剤として3mg〜300mg/日の間、また、吸入組成物として10μg〜800μg/日の間である。
薬理作用
ヒトムスカリン受容体結合に対する、また、モルモットにおける気管支痙攣に対する試験における結果は下記のように得られた。
ヒトムスカリン受容体試験
[3H]−NMSのヒトムスカリン受容体への結合はWaelbroeck et al (1990), Mol. Pharmacol., 38: 267-273に従って行った。アッセイは25℃で行った。ヒトM3ムスカリン受容体の遺伝子を発現する安定的にトラスフェクトされたチャイニーズハムスター卵巣−K1細胞(CHO)由来の膜調製物を用いた。
IC50の決定については、M3サブタイプに関して終濃度89μg/mlとなるように膜調製物をDPBSに懸濁させた。この膜懸濁液をトリチウム化した化合物とともに60分間インキュベートした。インキュベーション後、膜画分を濾過により分離し、結合した放射活性を測定した。非特異的結合は、10−4Mのアトロピンを加えることで測定した。少なくとも6濃度を2回アッセイして個々の置換曲線を作成した。
発明者らの結果は、本発明の化合物がM3ムスカリン受容体、好ましくはヒトムスカリン受容体に対して高い親和性を有することを示す。よって、本発明の好ましい化合物のIC50は100nMより小さい。下記の実施例1、3、4、8、10、11、14、19、30および32の化合物のような最も好ましい化合物のIC50は60nMより小さい。
モルモットにおける気管支痙攣に対する試験
これらの試験はH. Konzett and F. Roesler (1940), Arch. Exp. Path. Pharmacol. 195: 71-74に従って行った。これら試験薬剤の水溶液を霧状にし、麻酔して人工呼吸器を付けた雄モルモット(Dunkin-Hartley)に吸入させた。静脈内アセチルコリン投与に対する気管支応答を薬物投与の前後で測定し、数時点における肺耐性の変化を気管支痙攣の阻害%として表した。
本発明の化合物は高い効力かつ持続的作用でアセチルコリンに対する気管支痙攣応答を阻害した。
上記の結果から、当業者ならば、本発明の化合物が優れたM3抗ムスカリン活性を有し、従って、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支炎、気管支過敏性、喘息、咳および鼻炎などの呼吸器系疾患;尿失禁、頻尿、神経性または不安定膀胱、膀胱痙攣および慢性膀胱炎などの泌尿器疾患;過敏性腸症候群、痙性大腸炎、憩室炎および消化性潰瘍などの胃腸疾患;ならびに迷走神経誘発性の洞性徐脈などの心血管疾患をはじめとする、M3ムスカリン受容体が関連する疾病の処置に有用であることが容易に理解できる。
本発明はさらに、特に呼吸器系、泌尿器系または胃腸系疾病または疾患の処置のため、療法によってヒトまたは動物の身体を処置する方法において用いる式(I)もしくは(II)の化合物、または式(I)もしくは(II)の化合物を含む医薬上許容される組成物を提供する。
本発明はさらに、呼吸器系、泌尿器系または胃腸系疾病または疾患の処置のための薬剤の製造のための、式(I)もしくは(II)の化合物、または式(I)もしくは(II)の化合物を含む医薬上許容される組成物の使用を提供する。
さらに、式(I)または(II)の化合物および式(I)または(II)の化合物を含む医薬組成物は呼吸器系、泌尿器系または胃腸系疾病または疾患を処置する方法において使用でき、その方法はそのような処置を必要とするヒトまたは動物被験体に有効で無毒な量の式(I)もしくは(II)の化合物、または式(I)もしくは(II)の化合物を含む医薬組成物を投与することを含む。
さらに、式(I)またはは(II)の化合物、および式(I)または(II)の化合物を含む医薬組成物はこれらの疾病の処置に有効な他の薬物と組み合わせて使用することもできる。例えば、呼吸器系疾患の処置における同時、個別または逐次使用のためのβアゴニスト、ステロイド、抗アレルギー薬、ホスホジエステラーゼIV阻害剤および/またはロイコトリエンD4(LTD4)阻害剤が用いられる。
以下、実施例により本発明をさらに説明する。これらの実施例は単に例示のために示すものであって、これらに限定されるものではない。
実施例1
N−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセトアミド
標題化合物を方法cに従って合成した。収量は0.67g、15.2%であった。
m.p.: 185℃
MS [M+1]+: 349
1H-NMR (DMSO-d6):δ 1.30 (m, 1H), 1.40-1.75 (m, 3H), 1.77 (m, 1H), 2.50-2.75 (m, 4H), 2.83 (m, 1H), 3.05 (m, 1H), 3.74 (m, 1H), 6.94 (m, 2H), 7.04 (m, 1H), 7.10 (m, 1H), 7.43 (m, 2H), 7.53 (s, 1H, OH), 7.95 (d, 1H, NH).
実施例2
3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物方法cおよびdに従って合成した。最終ステップの収量は0.16g、68%であった。
MS [M-Br]+: 363
1H-NMR (DMSO-d6 ):δ1.76 (m, 1H), 1.85-2.08 (m, 3H), 2.14 (m, 1H), 2.92 (s, 3H), 3.30-3.60 (m, 5H), 3.75 (m, 1H), 4.20 (s, 1H), 7.0 (m, 2H), 7.06 (m, 1H), 7.12 (m, 1H), 7.46 (m, 2H), 7.65 (s, 1H, OH), 8.64 (d, 1H, NH).
実施例3
3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(3−フェノキシプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法cおよびdに従って合成した。最終ステップの収量は0.24g、82.7%であった。
m.p.:180.6-188.3℃
MS [M-Br]+: 483
1H-NMR (DMSO-d6 ):δ1.78 (m, 1H), 1.90-2.25 (m, 6H), 3.30-3.65 (m, 7H), 3.67-3.80 (m, 1H), 4.05 (t, 2H), 4.24 (m, 1H), 6.94-7.0 (m, 5H), 7.07 (m, 1H), 7.13 (m, 1H), 7.31 (m, 2H), 7.47 (m, 2H), 7.66 (s, 1H, OH), 8.74 (d, 1H, NH).
実施例4
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセトアミド
標題化合物を方法cに従って合成した。収量は8.77g、58.5%であった。
m.p.: 169℃
MS [M+1]+: 349
1H-NMR (DMSO-d6 ):δ1.30 (m, 1H), 1.42-1.75 (m, 3H), 1.77 (m, 1H), 2.50-2.75 (m, 4H), 2.83 (m, 1H), 3.05 (m, 1H), 3.74 (m, 1H), 6.95 (m, 2H), 7.03 (m, 1H), 7.09 (m, 1H), 7.43 (m, 2H), 7.54 (s, 1H, OH), 7.97 (d, 1H, NH).
実施例5
(3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
標題化合物を方法cおよびeに従って合成した。最終ステップの収量は0.0124g、30.2%であった。
MS [M-CF3COO]+: 363
実施例6
(3R)−1−アリル−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
標題化合物を方法cおよびeに従って合成した。最終ステップの収量は0.010g、23.1%であった。
MS [M-CF3COO]+: 389
実施例7
(3R)−1−ヘプチル−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
標題化合物を方法cおよびeに従って合成した。最終ステップの収量は0.0118g、24.4%であった。
MS [M-CF3COO]+: 447
実施例8
(3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(3−フェニルプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法cおよびdに従って合成した。最終ステップの収量は0.49g、78%であった。
m.p.: 117.3-118.9℃
MS [M-Br]+:467
1H-NMR (DMSO-d6 ):δ1.75 (m, 1H), 1.80-2.05 (m, 5H), 2.09 (m, 1H), 2.60 (m, 2H), 3.16 (m, 2H), 3.25-3.60 (m, 5H), 3.68 (m, 1H), 4.21 (m, 1H), 6.96 (m, 2H), 7.04 (m, 1H), 7.11 (m, 1H), 7.20-7.40 (m, 5H), 7.45 (m, 2H), 7.62 (s, 1H, OH), 8.70 (d, 1H, NH).
実施例9
(3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−((E)−3−フェニルアリル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
標題化合物を方法cおよびeに従って合成した。最終ステップの収量は0.0032g、6.4%であった。
[M-CF3COO]+: 465
実施例10
(3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(2−フェノキシエチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法cおよびdに従って合成した。最終ステップの収量は0.470g、74%であった。
m.p.: 112.6-113.9℃
MS [M-Br]+: 469
1H-NMR (DMSO-d6 ):δ1.77 (m, 1H), 1.90-2.15 (m, 4H), 3.40-3.80 (m, 7H), 3.86 (m, 1H), 4.24 (m, 1H), 4.43 (m, 2H), 6.95-7.0 (m, 5H), 7.04 (m, 1H), 7.11 (m, 1H), 7.35 (m, 2H), 7.46 (m, 2H), 7.66 (s, 1H, OH), 8.72 (d, 1H, NH).
実施例11
(3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(3−フェノキシプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法cおよびdに従って合成した。最終ステップの収量は0.65g、80%であった。
m.p.: 182℃
MS [M-Br]+: 483
1H-NMR (DMSO-d6 ):δ1.76 (m, 1H), 1.85-2.25 (m, 6H), 3.25-3.65 (m, 7H), 3.65-3.82 (m, 1H), 4.05 (t, 2H), 4.23 (m, 1H), 6.90-7.0 (m, 5H), 7.04 (m, 1H), 7.11 (m, 1H), 7.31 (m, 2H), 7.45 (m, 2H), 7.65 (s, 1H, OH), 8.73 (d, 1H, NH).
実施例12
(3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)プロピル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
標題化合物を方法cおよびeに従って合成した。最終ステップの収量は0.0127g、24.0%であった。
[M-CF3COO]+: 499
実施例13
(3R)−1−(2−ベンジルオキシエチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
標題化合物を方法cおよびeに従って合成した。最終ステップの収量は0.0146g、28.4%であった。[M-CF3COO]+: 483
実施例14
(3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(3−チエン−2−イルプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法cおよびdに従って合成した。最終ステップの収量は0.49g、77%であった。
m.p.: 111.1-113.2℃
MS [M-Br]+: 473
1H-NMR (DMSO-d6 ):δ1.75 (m, 1H), 1.85-2.15 (m, 6H), 2.84 (t, 2H), 3.17 (m, 2H), 3.25-3.45 (m, 3H), 3.45-3.62 (m, 2H), 3.70 (m, 1H), 4.21 (m, 1H), 6.90-7.0 (m, 4H), 7.05 (m, 1H), 7.11 (m, 1H), 7.38 (m, 1H), 7.45 (m, 2H), 7.65 (s, 1H, OH), 8.71 (d, 1H, NH).
実施例15
N−[(3S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセトアミド
標題化合物を方法cに従って合成した。収量は0.44g、7.67%であった。
MS [M+1]+: 349
1H-NMR (CDCl3):δ1.40-1.70 (m, 4H), 1.98 (m, 1H), 2.40-2.47 (m, 1H), 2.60-2.85 (m, 4H), 3.24 (m, 1H), 3.97 (m, 1H), 6.91 (d, 1H), 7.01 (m, 2H), 7.15 (m, 2H), 7.33 (m, 2H).
実施例16
(3S)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(3−フェノキシプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法cおよびdに従って合成した。最終ステップの収量は0.36g、70.6%であった。
m.p.: 172.8-173.9℃
MS [M-Br]+: 483
1H-NMR (DMSO-d6):δ1.78 (m, 1H), 1.85-2.25 (m, 6H), 3.25-3.65 (m, 7H), 3.70-3.82 (m, 1H), 4.04 (t, 2H), 4.24 (m, 1H), 6.90-7.0 (m, 5H), 7.06 (m, 1H), 7.12 (m, 1H), 7.31 (m, 2H), 7.45 (m, 2H), 7.65 (s, 1H, OH), 8.74 (d, 1H, NH).
実施例17
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2,2−ジチエン−2−イルアセトアミド
標題化合物を方法bに従って合成した。収量は0.31g、17.3%であった。
m.p.: 165℃
MS [M+1]+: 333
1H-NMR (CDCl3 ):δ1.43 (m, 2H), 1.63 (m, 2H), 1.92 (m, 1H), 2.4 (m, 1H), 2.65-2.85 (m, 4H), 3.31 (m, 1H), 3.97 (m, 1H), 5.37 (s, 1H), 5.98 (d, 1H, NH), 7.0 (m, 4H), 7.28 (m, 2H).
実施例18
(3R)−3−(2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(3−フェノキシプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法bおよびdに従って合成した。最終ステップの収量は0.21g、79.8%であった。
m.p.: 135.6-137.1℃
MS [M-Br]+: 467
1H-NMR ( DMSO-d6 ):δ1.83 (m, 1H), 1.94 (m, 2H), 2.0-2.25 (m, 4H), 3.19 (m, 1H), 3.30-3.55 (m, 6H), 3.86 (m, 1H), 4.03 (t, 2H), 4.18 (m, 1H), 5.65 (s, 1H), 6.93-6.98 (m, 5H), 7.01-7.06 (m, 2H), 7.31 (m, 2H), 7.42 (m, 2H), 9.10 (d, 1H, NH).
実施例19
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセトアミド
標題化合物を方法bに従ってジアステレオマー混合物として合成した。収量は0.12g、27.9%であった。
MS [M+1]+: 335
1H-NMR (DMSO-d6 ): (50:50ジアステレオマー混合物)δ1.20-1.80 (m, 13H), 2.50-2.90 (m, 6H), 3.04 (m, 1H), 3.69 (m, 1H), 5.98 & 6.01 (s, 1H, OH), 6.93 (m, 1H), 7.08 (m, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.59 (m, 1H, NH).
実施例20
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルペント−4−エンアミド
標題化合物を方法cに従ってジアステレオマー混合物として合成した。収量は1.92g、82.4%であった。
m.p.: 54.4-58.3℃
MS [M+1]+: 307
1H-NMR (DMSO-d6 ): (ジアステレオマー混合物)δ1.25 (m, 1H), 1.40-1.75 (m, 4H), 2.45-2.70 (m, 5H), 2.70-3.10 (m, 3H), 3.65 (m, 1H), 5.0-5.10 (m, 2H), 5.60-5.80 (m, 1H), 6.50 & 6.52 (s, 1H, OH), 6.95 (m, 1H), 7.05 (m, 1H), 7.38 (m, 1H), 7.60 (d, 1H, NH).
実施例21
(2*)−N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルブタンアミド(ジアステレオマー1、70:30)
標題化合物を方法cに従って合成した。収量は0.19g、34%であった(単一の異性体に基づく)。
m.p.: 139.0-140.7℃
MS [M+1]+: 295
1H-NMR (DMSO-d6 ): (ジアステレオマー1, 70:30)δ 0.80 (t, 3H), 1.27 (m, 1H), 1.40-1.80 (m, 4H), 1.83 (m, 1H), 2.16 (m, 1H), 2.45-2.70 (m, 4H), 2.79 (m, 1H), 2.90-3.10 (m, 1H), 3.67 (m, 1H), 6.28 & 6.31 (s, 1H, OH), 6.94 (m, 1H), 7.03 (m, 1H), 7.36 (m, 1H), 7.62 (d, 1H, NH).
*):配置は割り付けられていない。
実施例22
(2*)−N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルブタンアミド(ジアステレオマー2、27:73)
標題化合物方法cに従って合成した。収量は0.42g、75%であった(単一の異性体に基づく)。
m.p.: 68.9-70.2℃
MS [M+1]+: 295
1H-NMR (DMSO-d6 ): (ジアステレオマー2, 27:73)δ 0.82 (t, 3H), 1.26 (m, 1H), 1.40-1.80 (m, 4H), 1.86 (m, 1H), 2.17 (m, 1H), 2.45-2.70 (m, 4H), 2.78 (m, 1H), 2.90-3.10 (m, 1H), 3.67 (m, 1H), 6.29 & 6.32 (s, 1H, OH), 6.93 (m, 1H), 7.03 (m, 1H), 7.36 (m, 1H), 7.62 (d, 1H, NH).
(*):配置は割り付けられていない。
実施例23(2*)−N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルブト−3−エンアミド(ジアステレオマー1)
標題化合物を方法cに従って合成した。収量は0.21g、18.9%であった(単一の異性体に基づく)。
m.p.: 171.7-173.2℃
MS [M+1]+: 293
1H-NMR (DMSO-d6 ): (ジアステレオマー1)δ 1.27 (m, 1H), 1.40-1.75 (m, 4H), 2.50-2.70 (m, 4H), 2.77 (m, 1H), 3.0 (m, 1H), 3.66 (m. 1H), 5.18 (d, 1H), 5.38 (d, 1H), 6.41 (dd, 1H), 6.71 (s, 1H, OH), 6.95 (m, 1H), 7.02 (m, 1H), 7.41 (m, 1H), 7.70 (d, 1H, NH).
(*):配置は割り付けられていない。
実施例24
(2*)−N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルブト−3−エンアミド(ジアステレオマー2)
標題化合物を方法cに従って合成した。収量は0.21g、18.9%であった(単一の異性体に基づく)。
m.p.: 53.8-55.0℃
MS [M+1]+: 293
1H-NMR (DMSO-d6 ): (ジアステレオマー2)δ1.27 (m, 1H), 1.40-1.75 (m, 4H), 2.50-2.70 (m, 4H), 2.81 (m, 1H), 3.03 (m, 1H), 3.69 (m, 1H), 5.21 (d, 1H), 5.40 (d, 1H), 6.45 (dd, 1H), 6.74 (s, 1H, OH), 6.96 (m, 1H), 7.01 (m, 1H), 7.41 (m, 1H), 7.72 (d, 1H, NH).
(*):配置は割り付けられていない。
実施例25
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2,3−ジフェニルプロパンアミド
標題化合物を方法aに従ってジアステレオマー混合物として合成した。収量は1.21g、82.3%であった。
m.p.: 142℃
MS [M+1]+: 335
1H-NMR (DMSO-d6): (ジアステレオマー混合物)δ0.95-1.30 (m, 2H), 1.35-1.50 (m, 2H), 1.52 (m, 1H), 2.14-2.27 (m, 1H), 2.50-2.65 (m, 4H), 2.81-2.96 (m, 2H), 3.24-3.32 (m, 1H), 3.56 (m, 1H), 3.78-3.89 (m, 1H), 7.10-7.45 (m, 10H), 8.13 (m, 1H, NH).
実施例26
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド
標題化合物を方法bに従ってジアステレオマー混合物として合成した。収量は0.25g、28.4%であった。
m.p.: 69.8-73.3℃
MS [M+1]+: 329
1H-NMR (DMSO-d6): (ジアステレオマー混合物)δ1.25 (m, 3H), 1.35-1.75 (m, 10H), 2.40-2.70 (m, 4H), 2.76 (m, 1H), 2.90-3.10 (m, 2H), 3.62 (m, 1H), 5.60 & 5.62 (s, 1H, OH), 7.20-7.23 (m, 1H), 7.27-7.33 (m, 2H), 7.52-7.61 (m, 3H).
実施例27
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−フェニルヘキサンアミド
標題化合物を方法aに従ってジアステレオマー混合物として合成した。収量は1.59g、63.1%であった。
m.p.: 136℃
MS [M+1]+: 301
1H-NMR (DMSO-d6): (50:50ジアステレオマー混合物)δ0.84 (t, 3H), 1.10-1.60 (m, 9H), 1.70 (m, 1H), 1.90 (m, 1H), 2.25-2.50 (m, 1H), 2.50-2.80 (m, 4H), 2.94 & 3.05 (m, 1H), 3.50 (m, 1H), 3.65 (m, 1H), 7.15-7.40 (m, 5H), 8.04 (m, 1H, NH).
実施例28
N−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−9H−キサンテン−9−カルボキサミド
標題化合物を方法bに従って合成した。収量は0.28g、19%であった。
m.p.: 251℃
MS [M+1]+: 335
1H-NMR (DMSO-d6 ):δ1.25-1.60 (m, 3H), 1.67 (m, 1H), 1.82 (m, 1H), 2.40-2.50 (m, 1H), 2.55-2.75 (m, 3H), 2.82 (m, 1H), 3.06 (m, 1H), 3.62 (m, 1H), 5.0 (s, 1H), 7.05-7.15 (m, 4H), 7.25-7.35 (m, 4H), 8.51 (d, 1H, NH).
標題化合物はまた、方法aに従って合成した。収量は2.11g、52.6%であった。
実施例29
1−メチル−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法aおよびdに従って合成した。最終ステップの収量は0.25g、77.6%であった。
m.p.: 318℃
MS [M-Br]+: 349
1H-NMR (DMSO-d6 ):δ1.80-2.0 (m, 3H), 2.10 (m, 1H), 2.22 (m, 1H), 2.95 (s, 3H), 3.10-3.20 (m, 1H), 3.30-3.50 (m, 4H), 3.80 (m, 1H), 4.05 (m, 1H), 5.06 (s, 1H), 7.08-7.16 (m, 4H), 7.28-7.35 (m, 4H), 8.98 (d, 1H, NH).
実施例30
1−(3−フェノキシプロピル)−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法aおよびdに従って合成した。最終ステップの収量は0.44g、100%であった。
m.p.: 242℃
MS [M-Br]+: 469
1H-NMR (DMSO-d6 ):δ1.80-2.0 (m, 3H), 2.05-2.30 (m, 4H), 3.25-3.70 (m, 7H), 3.82 (m, 1H), 4.05 (t, 2H), 4.10 (m, 1H), 5.15 (s, 1H), 6.90-7.0 (m, 3H), 7.05-7.20 (m, 4H), 7.25-7.42 (m, 6H), 9.16 (d, 1H, NH).
実施例31
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−9H−キサンテン−9−カルボキサミド
標題化合物を方法aに従って合成した。収量は1.03g、43.4%であった。
m.p.: 239.7-241.4℃
MS [M+1]+: 335
1H-NMR (DMSO-d6):δ1.25-1.60 (m, 3H), 1.66 (m, 1H), 1.82 (m, 1H), 2.42-2.50 (m, 1H), 2.55-2.75 (m, 3H), 2.85 (m, 1H), 3.05 (m, 1H), 3.60 (m, 1H), 5.0 (s, 1H), 7.05-7.15 (m, 4H), 7.25-7.35 (m, 4H), 8.52 (d, 1H, NH).
実施例32
(3R)−1−(3−フェノキシプロピル)−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法aおよびdに従って合成した。最終ステップの収量は0.48g、98%であった。
m.p.: 278.5-279.2℃
MS [M-Br]+: 469
1H-NMR (DMSO-d6 ):δ1.80-2.0 (m, 3H), 2.05-2.30 (m, 4H), 3.15-3.25 (m, 1H), 3.30-3.65 (m, 6H), 3.82 (m, 1H), 4.05 (t, 2H), 4.10 (m, 1H), 5.05 (s, 1H), 6.90-7.0 (m, 3H), 7.05-7.20 (m, 4H), 7.25-7.42 (m, 6H), 9.01 (d, 1H, NH).
実施例33
N−[(3S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−9H−キサンテン−9−カルボキサミド
標題化合物を方法aに従って合成した。収量は1.1g、60%であった。
m.p.: 244.2-244.9℃
MS [M+1]+: 335
1H-NMR (DMSO-d6 ):δ1.25-1.60 (m, 3H), 1.66 (m, 1H), 1.82 (m, 1H), 2.42-2.50 (m, 1H), 2.55-2.75 (m, 3H), 2.83 (m, 1H), 3.05 (m, 1H), 3.60 (m, 1H), 5.0 (s, 1H), 7.05-7.15 (m, 4H), 7.25-7.35 (m, 4H), 8.53 (d, 1H, NH).
実施例34
(3S)−1−アリル−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
標題化合物を方法aおよびeに従って合成した。最終ステップの収量は0.0091g、22.1%であった。
MS [M-CF3COO]+: 375
実施例35
(3S)−1−ヘプチル−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
標題化合物を方法aおよびeに従って合成した。最終ステップの収量は0.0097g、21.0%であった。
MS [M-CF3COO]+: 433
実施例36
(3S)−1−シクロヘキシルメチル−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
標題化合物を方法aおよびeに従って合成した。最終ステップの収量は0.0124g、27.0%であった。
MS [M-CF3COO]+: 431
実施例37
(3S)−1−(3−シクロヘキシルプロピル)−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
標題化合物を方法aおよびeに従って合成した。最終ステップの収量は0.0045g、9.3%であった。
MS [M-CF3COO]+: 459
実施例38
(3S)−1−(3−フェノキシプロピル)−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法aおよびdに従って合成した。最終ステップの収量は0.28g、85%であった。
m.p.: 279.0-280.4℃
MS [M-Br]+: 469
1H-NMR ( DMSO-d6 ):δ1.80-2.0 (m, 3H), 2.05-2.30 (m, 4H), 3.20-3.30 (m, 1H), 3.30-3.65 (m, 6H), 3.82 (m, 1H), 4.05 (t, 2H), 4.11 (m, 1H), 5.10 (s, 1H), 6.90-7.0 (m, 3H), 7.05-7.20 (m, 4H), 7.25-7.42 (m, 6H), 9.10 (d, 1H, NH).
実施例39
(3S)−1−[3−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルオキシ)プロピル]−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
標題化合物を方法aおよびeに従って合成した。最終ステップの収量は0.0114g、21.2%であった。
MS [M-CF3COO]+: 523
実施例40
(3S)−1−[5−(2,6−ジメチルフェノキシ)ペンチル]−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
標題化合物を方法aおよびeに従って合成した。最終ステップの収量は0.0101g、18.7%であった。
MS [M-CF3COO]+: 525
実施例41
N−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−カルボキサミド
標題化合物を方法bに従って合成した。収量は1.06g、17.6%であった。
m.p.: 230℃
MS [M+1]+: 335
1H-NMR ( CDCl3 ):δ1.0-1.30 (m, 2H), 1.52 (m, 2H), 1.79 (m, 1H), 2.04 (m, 1H), 2.36 (m, 1H), 2.57 (m, 3H), 3.05 (m, 1H), 3.77 (m, 1H), 5.45 (bs, 1H), 5.71 (d, 1H, NH), 7.20-7.50 (m, 6H), 7.55-7.70 (m, 2H).
実施例42
3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法bおよびdに従って合成した。最終ステップの収量は0.26g、83.8%であった。
m.p.: 197.5-203.6℃
MS [M-Br]+: 349
1H-NMR (DMSO-d6):δ1.80-2.0 (m, 3H), 2.10-2.25 (m, 2H), 2.96 (s, 3H), 3.35-3.70 (m, 5H), 3.78 (m, 1H), 4.15 (m, 1H), 6.82 (s, 1H, OH), 7.30 (m, 2H), 7.43 (m, 4H), 7.79 (m, 2H), 8.81 (d, 1H, NH).
実施例43
3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−(3−フェノキシプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法bおよびdに従って合成した。最終ステップの収量は0.35g、87.5%であった。
m.p.: 264℃
MS [M-Br]+: 469
1H-NMR (DMSO-d6 ):δ1.80-2.0 (m, 3H), 2.10-2.30 (m, 4H), 3.30-3.55 (m, 5H), 3.67 (m, 2H), 3.79 (m, 1H), 4.08 (t, 2H), 4.20 (m, 1H), 6.82 (s, 1H, OH), 6.97 (m, 3H), 7.32 (m, 4H), 7.43 (m, 4H), 7.79 (m, 2H), 8.88 (d, 1H, NH).
実施例44
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−カルボキサミド
標題化合物を方法bに従って合成した。収量は0.304g、4%であった。
MS [M+1] +: 335
1H-RMN (CDCl3):δ7.67 - 7.62 (m, 2H), 7.42 - 7.36 (m, 4H), 7.32 - 7.25 (m, 2H), 6.08 - 5.93 (m, NH, 1H), 3.74 (m, 1H), 3.00 - 2.87 (m, 1H), 2.52 - 2.27 (m, 4H), 2.02 - 1.92 (m, 1H), 1.80 - 1.76 (m, 1H), 1.51 - 1.44 (m, 2H), 1.26 - 1.17 (m, 2H).
実施例45
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−フル−2−イル−2−ヒドロキシペント−3−インアミド
標題化合物を方法cに従ってジアステレオマー混合物として合成した。収量は1.38g、39%であった。
MS [M+1] +: 289
1H-RMN (CDCl3):(ジアステレオマー混合物)δ7.36 - 7.35 (m, 1H), 6.87 - 6.76 (m, NH, 1H), 6.54 - 6.52 (m, 1H), 6.34 - 6.32 (m, 1H), 3.92 (m, 1H), 3.29 - 3.17 (m, 1H), 2.78 - 2.64 (m, 4H), 2.47 - 2.35 (m, 1H), 2.00 - 1.90 (m, 1H), 1.92 (s, 3H), 1.70 - 1.39 (m, 4H).
実施例46
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−フル−2−イル−2−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ブタンアミド
標題化合物を方法cに従ってジアステレオマー混合物として合成した。収量は2.4g、44%であった。
MS [M+1] +: 385
1H-RMN (CDCl3): (ジアステレオマー混合物)δ7.39 - 7.38 (m, 1H), 7.09 (d, 2H), 6.82 (d, 2H), 6.70 - 6.67 (m, NH, 1H), 6.41 - 6.35 (m, 2H), 3.92 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.33 - 3.24 (m, 1H), 2.82 - 2.19 (m, 9H), 1.96 - 1.87 (m, 1H), 1.67 - 1.40 (m, 4H)
実施例47
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−N−メチル−9H−キサンテン−9−カルボキサミド
標題生成物を方法aに従って合成した。収量は0.9g、50%であった。
MS [M+1]:349
1H-RMN (400 MHz, 60℃, CDCl3):δ7.26 - 7.19 (m, 4H), 7.10 - 7.01 (m, 4H), 5.51 (s, 1H), 4.18 (broad multiplet, 1H), 2.92 (s, 3H), 2.85-2.40 (m, 6H), 1.85-1.20 (m, 5H)
実施例48
N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−(5−ブロモチエン−2−イル)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−ヒドロキシアセトアミド
標題化合物を方法cに従ってジアステレオマー混合物として合成した。収量は2.1g、42%であった。
MS [M+1] +: 453, 455
1H-RMN (CDCl3): (ジアステレオマー混合物)δ7.35 - 7.20 (m, 2H), 7.08 - 6.89 (m, 3H), 6.80 (dd, 1H), 3.93 - 3.84 (m, 1H), 3.18 - 3.07 (m, 1H), 2.69 - 2.58 (m, 4H), 2.33 - 2.22 (m, 4H), 1.92 - 1.87 (m, 1H), 1.63 - 1.42 (m, 4H)
実施例49
(2S)−N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセトアミド
標題化合物を方法bに従って合成した。収量は0.650g、44%であった。
MS [M+1] +: 335
1H-RMN (CDCl3):δ7.24 (m, 1H), 7.08 (m, 1H), 6.97 (m, 1H), 6.64 (d, NH, 1H), 3.91 - 3.81 (m, 1H), 3.33 - 3.23 (m, 1H), 2.88 - 2.69 (m, 5H), 2.42 - 2.33 (m, 1H), 1.87 (m, 1H), 1.69 - 1.36 (m, 12H)
実施例50
(3R)−1−[3−(ベンゾチアゾール−2−イルオキシ)プロピル]−3−(2−フル−2−イル−2−ヒドロキシペント−3−イノイルアミノ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロリド
標題化合物を方法cおよびdに従ってジアステレオマー混合物として合成した。
最終ステップ(条件:THF、還流温度)の反応時間は7日であった。得られた 生成物をエーテルで数回洗浄することで精製した。収量は0.337g(75%)であった。
MS [M-Cl]+: 480
HPLC: ジアステレオマー混合物 49:51
1H-NMR (DMSO-d6): (ジアステレオマー混合物)δ8.53 - 8.49 (m, NH, 1H), 7.69 (m, 1H), 7.58 (m, 1H), 7.53 - 7.39 (m, 2H), 7.26 - 7.19 (m, 2H), 6.43 - 6.38 (m, 2H), 4.20 - 4.14 (m, 1H), 4.05 - 3.99 (m, 2H), 3.76 - 3.65 (m, 1H), 3.60-3.20 (m, 7H), 2.20-1.65 (m, 7H), 1.87 (s, 3H)
実施例51
(3R)−3−(2−フル−2−イル−2−ヒドロキシペント−3−イノイルアミノ)−1−[3−(ナフタレン−1−イルオキシ)プロピル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンクロリド
標題化合物を方法cに従ってジアステレオマー混合物として合成した。
最終ステップ(条件:THF、還流温度)の反応時間は7日であった。得られた生成物をエーテルで数回洗浄することで精製した。収量は0.252g(57%)であった。
MS [M-Cl]+: 473
HPLC: ジアステレオマー混合物 48:52
1H-NMR (DMSO-d6): (ジアステレオマー混合物)δ8.62 - 8.58 (m, NH, 1H), 8.23 (m, 1H), 7.90 - 7.86 (m, 1H), 7.61 - 7.40 (m, 5H), 7.25 (m, 1H), 6.99 (m, 1H), 6.46 - 6.39 (m, 2H), 4.30 - 4.20 (m, 3H), 3.95 - 3.30 (m, 8H), 2.42 - 2.25 (m, 2H), 2.20 - 1.70 (m, 5H), 1.89 (s, 3H).
実施例52
(3R)−1−[3−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)プロピル]−3−(2−フル−2−イル−2−ヒドロキシペント−3−イノイルアミノ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法cおよびdに従ってジアステレオマー混合物として合成した。
最終ステップ(条件:THF、還流温度)の反応時間は2日であった。得られた生成物をエーテルで数回洗浄することで精製した。収量は0.320g(78%)であった。
MS [M-Br]+: 467
HPLC: ジアステレオマー混合物 52:48
1H-NMR (DMSO-d6):(ジアステレオマー混合物)δ8.54 - 8.49 (m, NH, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.21 (d, 1H), 6.82 (d, 1H), 6.65 (m, 1H), 6.45 - 6.36 (m, 3H), 5.96 (s, 2H), 4.26 - 4.15 (m, 1H), 4.00 - 3.95 (m, 2H), 3.82 - 3.70 (m, 1H), 3.61 - 3.28 (m, 7H), 2.15 - 1.74 (m, 7H), 1.89 (s, 3H).
実施例53
(3R)−3−{[(2S)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセチル]アミノ}−1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法dに従って実施例49から合成した。
反応時間(条件:THF、還流温度)は3日であった。得られた生成物をエーテルで数回洗浄することで精製した。収量は0.183g(77%)であった。
MS [M-Br]+: 445
1H-NMR (DMSO-d6):δ8.28 (d, NH, 1H), 7.38 (dd, 1H), 7.09 (dd, 1H), 6.94 (dd, 1H), 6.11 (s, OH, 1H), 4.21 - 4.12 (m, 1H), 3.72 (m, 1H), 3.59 - 3.30 (m, 5H), 3.25 - 3.17 (m, 2H), 2.80 (m, 1H), 2.41 - 2.25 (m, 2H), 2.05 - 1.80 (m, 6H), 1.80-1.62 (m, 1H), 1.62-1.30 (m, 8H)
実施例54
(3R)−3−{[(2S)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセチル]アミノ}−1−(2−ヒドロキシエチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法dに従って実施例49から合成した。
反応時間(条件:THF、還流温度)は5日であった。得られた生成物をエーテルで数回洗浄することで精製した。収量は0.174g(84%)であった。
MS [M-Br]+: 379
1H-NMR (DMSO-d6):δ8.24 (d, NH, 1H), 7.37 (dd, 1H), 7.08 (dd, 1H), 6.94 (dd, 1H), 6.10 (s, OH, 1H), 5.27 (t, OH, 1H), 5.20-5.10 (m, 1H), 4.15 (m, 1H), 3.85 - 3.75 (m, 2H), 3.75-3.20 (m, 5H), 2.83 - 2.77 (m, 1H), 2.00 - 1.85 (m, 4H), 1.77 - 1.66 (m, 1H), 1.53 - 1.41 (m, 8H)
実施例55
(3R)−1−(4−アセトキシブチル)−3−[2−(5−ブロモチエン−2−イル)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−ヒドロキシアセチルアミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法cおよびdに従ってジアステレオマー混合物として合成した。最終ステップ(条件:THF、還流温度)の反応時間は41時間であった。得られた生成物をエーテルで数回洗浄することで精製した。収量は0.190g(88%)であった。
MS [M-Br]+: 569, 567
1H-NMR (DMSO-d6):(ジアステレオマー混合物)δ8.72 (d, NH, 1H), 7.45 (d,1H), 7.36 - 7.18 (m, 2H), 7.13 - 7.06 (m, 2H), 6.91 (t, 1H), 4.25 - 4.18 (m, 1H), 4.06 - 4.00 (m, 2H), 3.72 - 3.26 (m, 6H), 3.19 - 3.11 (m, 2H), 2.20 (s, 3H), 2.21 - 1.84 (m, 1H), 2.02 (s, 3H), 1.95 - 1.54 (m, 8H)
実施例56
(3R)−3−[2−(5−ブロモチエン−2−イル)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−ヒドロキシアセチルアミノ]−1−(4−エトキシカルボニルブチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法cおよびdに従ってジアステレオマー混合物として合成した。最終ステップ(条件:THF、還流温度)の反応時間は46時間であった。得られた生成物をエーテルで数回洗浄することで精製した。収量は0.201g(92%)であった。
MS [M-Br]+: 583, 581
1H-NMR (DMSO-d6):(ジアステレオマー混合物)δ8.72 (d, NH, 1H), 7.45 (d, 1H), 7.36 - 7.18 (m, 2H), 7.13 - 7.06 (m, 2H), 6.91 (t, 1H), 4.26 - 4.16 (m, 1H), 4.06 (q, 2H), 3.65 - 3.30 (m, 6H), 3.18 - 3.09 (m, 2H), 2.40 - 2.32 (m, 2H), 2.20 (s, 3H), 2.08 - 1.48 (m, 9H), 1.18 (t, 3H)
実施例57
(3R)−1−(3−シアノプロピル)−3−[2−フル−2−イル−2−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ブチリルアミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法cおよびdに従ってジアステレオマー混合物として合成した。最終ステップ(条件:THF、還流温度)の反応時間は3日であった。得られた生成物 をエーテルで数回洗浄することで精製した。収量は0.113g(65%)であった。
MS [M-Br]+: 452
1H-NMR (DMSO-d6):(ジアステレオマー混合物)δ8.49 - 8.40 (m, NH, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.09 (d, 2H), 6.84 (d, 2H), 6.41 - 6.35 (m, 2H), 6.33 (d, 1H), 4.27 - 4.19 (m, 1H), 3.80-3.65 (m, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.63 - 3.36 (m, 5H), 3.23 - 3.17 (m, 2H), 2.68 - 2.60 (m, 3H), 2.40 - 1.73 (m, 10H)
実施例58
(3R)−1−(2−[1,3]ジオキソラン−2−イル−エチル)−3−[2−フル−2−イル−2−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ブチリルアミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法cおよびdに従ってジアステレオマー混合物として合成した。最終ステップ(条件:THF、還流温度)の反応時間は3日であった。得られた生成物をエーテルで数回洗浄することで精製した。収量は0.128g(70%)であった。
MS [M-Br]+: 485
1H-NMR (DMSO-d6):(ジアステレオマー混合物)δ8.47 - 8.37 (m, NH, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.09 (d, 2H), 6.84 (d, 2H), 6.40 - 6.35 (m, 2H), 6.32 (d, 1H), 4.94 - 4.90 (m, 1H), 4.21 (m, 1H), 3.96 - 3.77 (m, 4H), 3.71 (s, 3H), 3.59 - 3.21 (m, 7H), 2.72 - 2.61 (m, 1H), 2.41 - 1.74 (m, 10H).
実施例59
(3R)−3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−[3−(メチルフェニルアミノ)プロピル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンクロリド
標題化合物を方法bおよびdに従って合成した。最終ステップ(条件:THF:CHCl 1:1、還流温度)の反応時間は20日であった。得られた生成物を温CHClおよびエーテルで洗浄することで精製した。収量は0.052g(33%)であった。
MS [M-Cl]+: 482
1H-NMR (DMSO-d6):δ8.86 (d, NH, 1H), 7.78 (d, 2H), 7.45 - 7.16 (m, 8H), 6.81 - 6.62 (m, , 4H), 4.23 - 4.14 (m, 1H), 3.76 - 3.53 (m, 2H), 3.43 - 3.17 (m, 8H), 2.91 (s, 3H), 2.23 - 1.77 (m, 7H).
実施例60
(3R)−3−[メチル−(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−(3−ピロール−1−イルプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
標題化合物を方法aおよびdに従って合成した。最終ステップ(条件:THF、還流温度)の反応時間は2日であった。得られた生成物をTHFおよびエーテルで数回洗浄することで精製した。収量は0.257g(83%)であった。
MS [M-Br]+: 456
1H-NMR (DMSO-d6):δ7.34 - 7.06 (m, 8H), 6.78 (m, 2H), 6.01 (m, 2H), 5.75 (s, 1H), 4.47 (m, 1H), 3.94 - 3.88 (m, 2H), 3.72 - 3.25 (m, 6H), 3.39 (s, 3H), 3.20-3.05 (m, 2H), 2.22 - 1.88 (m, 7H).
実施例61
(3R)−1−[3−(ビフェニル−4−イルオキシ)プロピル]−3−[メチル−(9H−キサンテン−9−カルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンクロリド
標題化合物を方法aおよびdに従って合成した。最終ステップ(条件:THF、還流温度)の反応時間は11日であった。得られた生成物をTHFおよびエーテルで数回洗浄することで精製した。収量は0.195g(57%)であった。
MS [M-Cl]+: 559
1H-NMR (DMSO-d6):δ 7.62 (d, 4H), 7.47 - 7.02 (m, 13H), 5.77 (s, 1H), 4.50 (m, 1H), 4.13 - 4.06 (m, 2H), 3.82 - 3.31 (m, 8H), 3.42 (s, 3H), 2.25 - 1.91 (m, 7H).
以下の実施例は本発明の医薬組成物それらの製造方法を示す。
実施例62
医薬組成物の調製:錠剤
処方:
本発明の化合物 5.0mg
ラクトース 113.6mg
微晶質セルロース 28.4mg
軽質無水ケイ酸 1.5mg
ステアリン酸マグネシウム 1.5mg
ミキサーを用い、15gの本発明の化合物を340.8gのラクトースおよび85.2gの微晶質セルロースと混合した。ローラーコンパクターを用いてこの混合物を加圧成形に付し、フレーク状の圧縮物を得た。このフレーク状の圧縮物をハンマーミルを用いて粉砕し、粉砕物を20メッシュの篩にかけた。ふるった材料に4.5g部の軽質無水ケイ酸および4.5gのステアリン酸マグネシウムを加え、混合した。この混合生成物を直径7.5mmのダイ/パンチ系を備えた打錠機にかけ、それにより各150mg重の錠剤3000個を得た。
実施例63
医薬組成物の調製:被覆錠剤
処方:
本発明の化合物 5.0mg
ラクトース 95.2mg
コーンスターチ 40.8mg
ポリビニルピロリドンK25 7.5mg
ステアリン酸マグネシウム 1.5mg
ヒドロキシプロピルセルロース 2.3mg
ポリエチレングリコール6000 0.4mg
二酸化チタン 1.1mg
精製タルク 0.7mg
流動床造粒装置を用い、15gの本発明の化合物を285.6gのラクトースおよび122.4gのコーンスターチと混合した。別に、22.5gのポリビニルピロリドンを127.5gの水に溶解して結合溶液を作製した。流動床造粒装置を用い、この結合溶液を上記の混合物に噴霧し、顆粒を得た。得られた顆粒に4.5g部のステアリン酸マグネシウムを加え、混合した。得られた混合物を、直径6.5mmのダイ/パンチ両凹系を備えた打錠機にかけ、それにより各150mg重の錠剤3000個を得た。
別に、72.6gの水に6.9gのヒドロキシプロピルメチルセルロース2910、1.2gのポリエチレングリコール6000、3.3gの二酸化チタンおよび2.1gの精製タルクを懸濁させることによりコーティング溶液を作製した。High Coatedを用い、上記で作製した3,000錠をコーティング溶液で被覆し、各154.5mg重のフィルムコート錠を得た。
実施例64
医薬組成物の調製:液体吸入剤
処方:
本発明の化合物 400μg
生理食塩水 1ml
40mg部の本発明の化合物を90mlの生理食塩水に溶解し、この溶液を同じ生理食塩水で全量100mlに調整し、1ml容アンプルに1mlずつ分注した後、115℃で30分間滅菌し、液体吸入剤を得た。
実施例65
医薬組成物の調製:粉末吸入剤
処方:
本発明の化合物 200μg
ラクトース 4,000μg
20g部の本発明の化合物を400gのラクトースと均一に混合し、この混合物200mg部を粉末吸入剤専用の粉末吸入器に充填した。
実施例66
医薬組成物の調製:吸入エアーゾル
処方:
本発明の化合物 200μg
脱水(無水)エチルアルコールUSP 8,400μg
1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC-134A) 46,810μg
2.0160gのエチルアルコールに0.0480gの本発明の化合物を溶解することで有効成分濃縮液を作製した。この濃縮液を適当な充填装置に加えた。この有効成分濃縮液をエアゾール容器に分注し、容器の上部空き高を窒素またはHFC-134A vapourでパージし(パージ成分は1ppmを超える酸をを含んではならない)、栓で密閉した。次に、この密閉容器に11.2344gのHFC-134A噴射剤を加圧充填した。

Claims (31)

  1. 式(I):
    Figure 2005533826

    [式中、
    は水素原子、または直鎖もしくは分枝した、任意に置換されていてもよい低級アルキル基を表し;
    は式i)またはii):
    Figure 2005533826

    {式中、
    フェニル、2−フリル、3−フリル、2−チエニルまたは3−チエニルを表し;
    は任意に置換されていてもよい低級アルキル、任意に置換されていてもよい低級アルケニル、任意に置換されていてもよい低級アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルメチル、フェニル、ベンジル、フェネチル、2−フリル、3−フリル、2−チエニルまたは3−チエニルから選択される基を表し;
    かつ、Rは水素原子、またはヒドロキシ、メチル、もしくは−CHOH基を表し;
    式ii)のベンゼン環ならびにRおよびRで表される環状基は各々独立に、ハロゲン、直鎖もしくは分枝した、任意に置換されていてもよい低級アルキル、ヒドロキシ、直鎖もしくは分枝した、任意に置換されていてもよい低級アルコキシ、ニトロ、シアノ、−COR'または−NR'R''から選択される1、2または3個の置換基により任意に置換されていてもよく、ここで、R'およびR''は各々独立に、水素原子、または直鎖もしくは分枝した、任意に置換されていてもよい低級アルキル基を表すか、あるいはR'およびR''は、それらが結合している原子とともに環状基を形成しており;
    Qは一重結合、または−CH−、−CH−CH−、−O−、−O−CH−、−S−、−S−CH−もしくは−CH=CH−基を表す}
    の基を表し;
    pは1または2であり、そのアミド基はアザ二環式環の2位、3位または4位にある]
    のキヌクリジンアミド誘導体、または第四級アンモニウム塩を含むその医薬上許容される塩、ならびに全ての個々の立体異性体およびそれらの混合物
    [ただし、pが2であり、アミド部分がキヌクリジン環の3位にあり、Rが水素であり、かつ、RおよびRが双方とも非置換フェニルであるならば、
    該化合物が医薬上許容される塩でないか、またはHCl塩である場合、Rは水素またはヒドロキシの1つではあり得ず;また、
    該化合物がキヌクリジン環の窒素原子と結合したメチル基を有する第四級アンモニウム塩である場合、Rはヒドロキシではあり得ない]。
  2. 式(II):
    Figure 2005533826

    [式中、R、Rおよびpは請求項1で定義された通りであり;
    mは0〜8の整数であり;
    nは0〜4の整数であり;
    Aは−CH−、−CH=CR'−、−CR'=CH−、−CR'R''−、−C(O)−、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−および−NR'−(ここで、R'およびR''は請求項1で定義された通りである)から選択される基を表し;
    は水素原子、または直鎖もしくは分枝した、任意に置換されていてもよい低級アルキル、ヒドロキシ、直鎖もしくは分枝した、任意に置換されていてもよい低級アルコキシ、シアノ、ニトロ、−CH=CR'R''、−C(O)OR'、−OC(O)R'、−SC(O)R'、−C(O)NR'R''、−NR'C(O)OR''、−NR'C(O)NR''、シクロアルキル、フェニル、ナフタネリル、5,6,7,8−テトラヒドロナフタネリル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルから選択される基を表し;R'およびR''は請求項1で定義された通りであり;かつ、Rで表される環式基はハロゲン、ヒドロキシ、直鎖もしくは分枝した、任意に置換されていてもよい低級アルキル、フェニル、−OR'、−SR'、−NR'R''、−NHCOR'、−CONR'R''、−CN、−NOおよび−COOR'から選択される1、2または3個の置換基により任意に置換されていてもよく;R'およびR''は請求項1で定義された通りであり;かつ、
    は医薬上許容される一価または多価の酸の陰イオンを表す]
    の第四級アンモニウム塩である請求項1に記載の化合物、ならびに全ての個々の立体異性体およびその混合物
    [ただし、pが2であり、そのアミド部分がキヌクリジン環の3位にあり、Rが水素であり、RおよびRが双方とも非置換フェニルであり、かつ、Rがヒドロキシであるならば、式(II)の化合物において配列R−(CH−A−(CH−はメチル基ではあり得ない]。
  3. が水素、メチルまたはエチルである、請求項1に記載の化合物。
  4. が水素である、請求項1に記載の化合物。
  5. が式i)の基であり、Rが、フェニル、2−チエニル、3−チエニルまたは2−フリルから選択される、1以上ハロゲン原子で任意に置換されていてもよい基である、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物。
  6. が式i)の基であり、Rが、1以上のハロゲン原子で任意に置換されていてもよいフェニル、2−チエニルまたは2−フリル基を表す、請求項5に記載の化合物。
  7. が式i)の基であり、Rがフェニルまたは2−チエニルを表す、請求項5および6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. がエチル、n−ブチル、ビニル、アリル、1−プロペニルおよび1−プロピニル、から選択される直鎖の、またはシクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、フェネチル、2−チエニルおよび3−フリルから選択される、1以上のハロゲン原子、メチルもしくはメトキシ基で任意に置換されていてもよい基を表す、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物。
  9. がエチル、n−ブチル、ビニル、アリルおよび1−プロピニルから選択される直鎖の基、またはシクロペンチル、フェニル、ベンジル、フェネチルおよび2−チエニルから選択される、1以上のハロゲン原子、メチルもしくはメトキシ基で任意に置換されていてもよい基を表す、請求項8に記載の化合物。
  10. がエチル、n−ブチル、ビニル、アリル、シクロペンチル、フェニル、ベンジルまたは2−チエニルから選択される基を表す、請求項8および9のいずれか一項に記載の化合物。
  11. が式ii)の基であり、Qが一重結合または酸素原子を表す、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  12. が水素またはヒドロキシである、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物。
  13. pが2であり、そのアミド基がアザ二環式環の3位にある、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物。
  14. そのアミド基がアザ二環式環の3位にある、請求項13に記載の化合物。
  15. mが0〜6の整数であり、nが0〜4の整数であり;Aが−CH−、−CH=CH−、−O−、−C(O)−、−NR'−、および−S−から選択される基を表し;かつ、Rが水素原子、シアノ基、ニトロ基、−C(O)OR'基、−OC(O)R'基、−SC(O)R'基、−CH=CH基、−CH=CR'R''基、C(O)NR'R''基;1以上のハロゲン原子で任意に置換されていてもよい直鎖もしくは分枝したC−Cアルキル基;1以上のハロゲン原子もしくはヒドロキシ基で任意に置換されていてもよい直鎖C−Cアルコキシ基;またはハロゲン原子、式−C(O)NR'R''の基ならびにメチル、ヒドロキシ、ニトロおよびフェニル基から選択される1以上の置換基で任意に置換されていてもよい環式基(なお、この環式基はシクロヘキシル、フェニル、5,6,7,8−テトラヒドロナフタネリル、2−チエニル、1−ピロリジニル、1−ピロリル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、2−ベンゾチアゾリル、ナフタレニルおよびジオキソリルから選択される)である、請求項2〜14のいずれか一項に記載の式(II)の化合物。
  16. mが0〜5の整数であり、nが整数0〜2の整数であり;Aが−CH−、−CH=CH−、−O−、−C(O)−、−NR'−、および−S−から選択される基を表し;かつ、Rが水素原子、シアノ基、−C(O)OR'基、−OC(O)R'基、−SC(O)R'基、−CH=CH基、−C(O)NR'R''基、直鎖もしくは分枝したC−Cアルキル基、トリフルオロメチル;またはシクロヘキシル、5,6,7,8−テトラヒドロナフタネリル、2−チエニル、1−ピロリル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、2−ベンゾチアゾリル、ナフタレニル、ジオキソリルおよびフェニルから選択される環式基(これは、ハロゲン原子、式−C(O)NR'R''の基、メチル、ヒドロキシおよびフェニル基から選択される1以上の置換基で任意に置換されていてもよい)である、請求項15に記載の化合物。
  17. mが0〜5の整数であり、nが0〜2の整数であり;Aが−CH−、−CH=CH−、−O−から選択される基を表し;かる、Rが水素、直鎖C−Cアルキル、−CH=CH、シクロヘキシル;置換されていないか、またはメチル基およびヒドロキシ基、5,6,7,8−テトラヒドロナフタネリルおよび2−チエニルから選択される1または2個の置換基で置換されているフェニルである、請求項15および16のいずれか一項に記載の化合物。
  18. 配列R−(CH−A−(CH−がメチル、3−フェノキシプロピル、3−(3−ヒドロキシフェノキシ)プロピル、アリル、ヘプチル、3−フェニルプロピル、3−フェニルアリル、2−フェノキシエチル、2−ベンジルオキシエチル、シクロヘキシルメチル、3−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルオキシ)プロピル、5−(2,6−ジメチルフェノキシ)ペンチル、3−チエン−2−イルプロピルまたは3−シクロヘキシルプロピルの1つであり、かつ、Xが臭素またはトリフルオロ酢酸である、請求項17に記載の化合物。
  19. 単一の異性体である、前記請求項のいずれか一項に記載の化合物。
  20. N−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセトアミド
    N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセトアミド
    N−[(3S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセトアミド
    N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2,2−ジチエン−2−イルアセトアミド
    N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセトアミド
    N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルペント−4−エンアミド
    (2)−N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルブタンアミド(ジアステレオマー1)
    (2)−N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルブタンアミド(ジアステレオマー2)
    (2)−N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルブト−3−エンアミド(ジアステレオマー1)
    (2)−N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルブト−3−エンアミド(ジアステレオマー2)
    N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2,3−ジフェニルプロパンアミド
    N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトアミド
    N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−フェニルヘキサンアミド
    N−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−9H−キサンテン−9−カルボキサミド
    N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−9H−キサンテン−9−カルボキサミド
    N−[(3S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−9H−キサンテン−9−カルボキサミド
    N−(1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−カルボキサミド
    N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−N−メチル−9H−キサンテン−9−カルボキサミド
    (2S)−N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセトアミド
    3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(3−フェノキシプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    (3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
    (3R)−1−アリル−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
    (3R)−1−ヘプチル−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
    (3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(3−フェニルプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    (3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−((E)−3−フェニルアリル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
    (3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(2−フェノキシエチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    (3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(3−フェノキシプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    (3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−[3−(3−ヒドロキシフェノキシ)プロピル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
    (3R)−1−(2−ベンジルオキシエチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
    (3R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(3−チエン−2−イルプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    (3S)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(3−フェノキシプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    (3R)−3−(2,2−ジチエン−2−イルアセチルアミノ)−1−(3−フェノキシプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    1−メチル−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    1−(3−フェノキシプロピル)−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    (3R)−1−(3−フェノキシプロピル)−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    (3S)−1−アリル−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
    (3S)−1−ヘプチル−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
    (3S)−1−シクロヘキシルメチル−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
    (3S)−1−(3−シクロヘキシルプロピル)−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
    (3S)−1−(3−フェノキシプロピル)−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    (3S)−1−[3−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イルオキシ)プロピル]−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
    (3S)−1−[5−(2,6−ジメチルフェノキシ)ペンチル]−3−[(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
    3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−メチル−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−(3−フェノキシプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    (3R)−1−[3−(2−カルバモイルフェノキシ)プロピル]−3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンホルメート
    (3R)−1−[4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブチル]−3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンホルメート
    (3R)−3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−[3−(メチルフェニルアミノ)プロピル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンクロリド
    (3R)−3−{[(9−ヒドロキシ−9H−フルオレン−9−イル)カルボニル]アミノ}−1−(3−フェニルスルファニルプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンホルメート
    (3R)−3−[メチル−(9H−キサンテン−9−イルカルボニル)アミノ]−1−(3−ピロール−1−イルプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    (3R)−1−[3−(ビフェニル−4−イルオキシ)プロピル]−3−[メチル−(9H−キサンテン−9−カルボニル)アミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンクロリド
    (3R)−3−(2−フル−2−イル−2−ヒドロキシペント−3−イノイルアミノ)−1−[3−(ナフタレン−1−イルオキシ)プロピル]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンクロリド
    (3R)−1−[3−(ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルオキシ)プロピル]−3−(2−フル−2−イル−2−ヒドロキシペント−3−イノイルアミノ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    (3R)−1−[3−(ベンゾチアゾール−2−イルオキシ)プロピル]−3−(2−フル−2−イル−2−ヒドロキシペント−3−イノイルアミノ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロリド
    (3R)−3−{[(2S)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセチル]アミノ}−1−(2−ヒドロキシエチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    (3R)−3−{[(2S)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセチル]アミノ}−1−(2−エトキシエチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンホルメート
    (3R)−3−{[(2S)−2−シクロペンチル−2−ヒドロキシ−2−チエン−2−イルアセチル]アミノ}−1−(4,4,4−トリフルオロブチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    (3R)−1−(4−アセトキシブチル)−3−[2−(5−ブロモチエン−2−イル)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−ヒドロキシアセチルアミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    (3R)−3−[2−(5−ブロモチエン−2−イル)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−ヒドロキシアセチルアミノ]−1−(4−エトキシカルボニルブチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    (3R)−1−(3−アセチルスルファニルプロピル)−3−[2−(5−ブロモチエン−2−イル)−2−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−2−ヒドロキシアセチルアミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンホルメート
    (3R)−1−(3−シアノプロピル)−3−[2−フル−2−イル−2−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ブチリルアミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    (3R)−1−(2−カルバモイルエチル)−3−[2−フル−2−イル−2−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ブチリルアミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンホルメート
    (3R)−1−(2−[1,3]ジオキソラン−2−イル−エチル)−3−[2−フル−2−イル−2−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)ブチリルアミノ]−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロミド
    の1つである、前記請求のいずれか一項に記載の化合物。
  21. 請求項1に定義されたような、Rが式i)の基であり、かつ、Rがヒドロキシ基である式(I)の化合物を製造する方法であって、式V:
    Figure 2005533826

    (式中、RおよびRは請求項1で定義された通りである)
    の化合物を対応する有機金属誘導体R−[Mg,Li](ここで、Rは請求項1で定義された通りである)と反応させることを含む、方法。
  22. N−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル−2−オキソ−2−チエン−2−イルアセトアミド
    N−[(3R)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−オキソ−2−チエン−2−イルアセトアミド
    N−[(3S)−1−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2−オキソ−2−チエン−2−イルアセトアミド
    の1つである、式(V)の化合物。
  23. 請求項2で定義されたような式式(II)の化合物を製造する方法であって、請求項1で定義されたような式(I)の化合物を、式R−(CH−A−(CH−W(式中、R、n、Aおよびmは請求項2で定義された通りであり、Wは任意の好適な脱離基を表す)のアルキル化剤と反応させることを含む、方法。
  24. 請求項1〜20のいずれか一項に記載の化合物を医薬上許容される担体または希釈剤と混合して含む医薬組成物。
  25. M3ムスカリン受容体の拮抗作用により改善を受け得る病態または疾病の処置のための請求項1〜20のいずれか一項に記載の化合物。
  26. M3ムスカリン受容体の拮抗作用により改善を受け得る病態または疾病の処置のための薬剤の製造における請求項1〜20のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  27. 病態が呼吸器系、泌尿器系または胃腸系の疾病または疾患である、請求項26に記載の使用。
  28. ムスカリンM3受容体の拮抗作用により改善を受け得る病態または疾病に罹患した被験体を処置する方法であって、該被験体に有効量の請求項1〜20のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
  29. 病態が呼吸器系、泌尿器系または胃腸系の疾病または疾患である、請求項28に記載の方法。
  30. (i)請求項1〜20のいずれか一項に記載の化合物;および
    (ii)呼吸器系、泌尿器系または胃腸系の疾病または疾患の処置に有効な別の化合物
    を含む、同時、個別または逐次使用のための組み合わせ製剤。
  31. (i)請求項1〜20のいずれか一項に記載の化合物;および
    (ii)βアゴニスト、ステロイド、抗アレルギー薬、ホスホジエステラーゼIV阻害剤および/またはロイコトリエンD4(LTD4)アンタゴニスト
    を含む、呼吸器系疾患の処置において同時、個別または逐次使用するための、請求項30に記載の組み合わせ製剤。
JP2004518575A 2002-07-02 2003-06-25 新規なるキヌクリジンアミド誘導体 Pending JP2005533826A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
ES200201539A ES2204295B1 (es) 2002-07-02 2002-07-02 Nuevos derivados de quinuclidina-amida.
PCT/EP2003/006708 WO2004005285A1 (en) 2002-07-02 2003-06-25 New quinuclidine amide derivatives

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005533826A true JP2005533826A (ja) 2005-11-10
JP2005533826A5 JP2005533826A5 (ja) 2010-04-08

Family

ID=30011350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004518575A Pending JP2005533826A (ja) 2002-07-02 2003-06-25 新規なるキヌクリジンアミド誘導体

Country Status (24)

Country Link
US (2) US7488735B2 (ja)
EP (1) EP1519933B1 (ja)
JP (1) JP2005533826A (ja)
CN (1) CN100404533C (ja)
AR (1) AR040351A1 (ja)
AT (1) ATE467631T1 (ja)
AU (1) AU2003242757B2 (ja)
BR (1) BR0312216A (ja)
CA (1) CA2492535A1 (ja)
DE (1) DE60332534D1 (ja)
EC (1) ECSP045519A (ja)
ES (1) ES2204295B1 (ja)
IL (1) IL165923A (ja)
MX (1) MXPA04012271A (ja)
MY (1) MY130803A (ja)
NO (1) NO20050164L (ja)
NZ (1) NZ537341A (ja)
PE (1) PE20040644A1 (ja)
RU (1) RU2314306C2 (ja)
TW (1) TW200402420A (ja)
UA (1) UA80832C2 (ja)
UY (1) UY27870A1 (ja)
WO (1) WO2004005285A1 (ja)
ZA (1) ZA200410404B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009544591A (ja) * 2006-07-21 2009-12-17 アルミラル・ソシエダッド・アノニマ 臭化3(r)−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセトキシ)−1−(3−フェノキシプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンの製造方法
JP2010519299A (ja) * 2007-02-23 2010-06-03 セラヴァンス, インコーポレーテッド ムスカリン受容体アンタゴニストとして有用な第四級アンモニウムジフェニルメチル化合物
JP2016528199A (ja) * 2013-07-13 2016-09-15 ベイジン エフエスウェルカム テクノロジー ディベロップメント カンパニー リミテッド キニン系化合物、その光学異性体及びその製造方法と医薬用途
JP2017522366A (ja) * 2014-05-30 2017-08-10 スプハエラ ファーマ ピーヴィーティー リミテッド 抗結核薬としての新規な化合物

Families Citing this family (70)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2165768B1 (es) 1999-07-14 2003-04-01 Almirall Prodesfarma Sa Nuevos derivados de quinuclidina y composiciones farmaceuticas que los contienen.
CA2441896A1 (en) 2000-12-22 2002-07-04 Almirall Prodesfarma Ag Quinuclidine carbamate derivatives and their use as m3 antagonists
ES2203327B1 (es) 2002-06-21 2005-06-16 Almirall Prodesfarma, S.A. Nuevos carbamatos de quinuclidina y composiciones farmaceuticas que los contienen.
TW200519106A (en) 2003-05-02 2005-06-16 Novartis Ag Organic compounds
GB0401334D0 (en) 2004-01-21 2004-02-25 Novartis Ag Organic compounds
ES2239546B1 (es) * 2004-03-15 2006-12-01 Almirall Prodesfarma, S.A. Nuevos esteres de quinuclidina cuaternizados.
UY28871A1 (es) * 2004-04-27 2005-11-30 Glaxo Group Ltd Antagonistas del receptor de acetilcolina muscarinico
EP1747219A4 (en) * 2004-05-13 2010-05-26 Glaxo Group Ltd Antagonists of muscarinic acetylcholine receptor
GB0411056D0 (en) 2004-05-18 2004-06-23 Novartis Ag Organic compounds
ES2246170B1 (es) * 2004-07-29 2007-04-01 Almirall Prodesfarma, S.A. Nuevo procedimiento para preparar derivados de carbamato de quinuclidinio.
EP1790643B1 (en) * 2004-09-15 2010-06-02 Shuqiang Zhao Quinuclidine compounds having quaternary ammonium group, it's preparation method and use as blocking agents of acetycholine
GT200500281A (es) 2004-10-22 2006-04-24 Novartis Ag Compuestos organicos.
GB0426164D0 (en) 2004-11-29 2004-12-29 Novartis Ag Organic compounds
GB0507577D0 (en) 2005-04-14 2005-05-18 Novartis Ag Organic compounds
GB0510390D0 (en) 2005-05-20 2005-06-29 Novartis Ag Organic compounds
EP2532678A1 (en) 2005-10-21 2012-12-12 Novartis AG Human antibodies against il13 and therapeutic uses
US9088384B2 (en) * 2005-10-27 2015-07-21 Qualcomm Incorporated Pilot symbol transmission in wireless communication systems
GB0601951D0 (en) 2006-01-31 2006-03-15 Novartis Ag Organic compounds
PT2013211E (pt) 2006-04-21 2012-06-21 Novartis Ag Derivados de purina para utilização como agonistas de receptores a2a de adenosina
ATE502943T1 (de) 2006-09-29 2011-04-15 Novartis Ag Pyrazolopyrimidine als pi3k-lipidkinasehemmer
WO2008085608A1 (en) 2007-01-10 2008-07-17 Irm Llc Compounds and compositions as channel activating protease inhibitors
PL2155721T3 (pl) 2007-05-07 2011-07-29 Novartis Ag Związki organiczne
CL2008003651A1 (es) 2007-12-10 2009-06-19 Novartis Ag Compuestos derivados de 3,5-diamino-6-cloropirazinamida sustituida; composicion farmaceutica; combinacion farmaceutica; y uso en el tratamiento de una condición inflamatoria o alergica, en particular una enfermedad inflamatoria u obstructiva de las vias respiratorias.
PL2231642T3 (pl) 2008-01-11 2014-04-30 Novartis Ag Pirymidyny jako inhibitory kinazy
WO2009098455A1 (en) * 2008-02-06 2009-08-13 Astrazeneca Ab 2- (9h-xanthen-9-yl) -oxazol derivatives as m3 muscarinic receptor antagonists for the treatment of asthma and chronic obstructive lung disease
WO2009098453A1 (en) * 2008-02-06 2009-08-13 Astrazeneca Ab Azonia bicycloalkanes as m3 muscarinic acetylcholin receptor antagonists
EP2100598A1 (en) 2008-03-13 2009-09-16 Laboratorios Almirall, S.A. Inhalation composition containing aclidinium for treatment of asthma and chronic obstructive pulmonary disease
EP2100599A1 (en) 2008-03-13 2009-09-16 Laboratorios Almirall, S.A. Inhalation composition containing aclidinium for treatment of asthma and chronic obstructive pulmonary disease
US8268834B2 (en) 2008-03-19 2012-09-18 Novartis Ag Pyrazine derivatives that inhibit phosphatidylinositol 3-kinase enzyme
BRPI0915018A2 (pt) 2008-06-10 2015-10-27 Novartis Ag compostos orgânicos
KR20110045053A (ko) * 2008-08-12 2011-05-03 아스트라제네카 아베 2-히드록시-에탄술포네이트 염
GB0814728D0 (en) * 2008-08-12 2008-09-17 Argenta Discovery Ltd New combination
GB0814729D0 (en) * 2008-08-12 2008-09-17 Argenta Discovery Ltd New combination
US20110281917A1 (en) 2009-01-29 2011-11-17 Darrin Stuart Substituted Benzimidazoles for the Treatment of Astrocytomas
US8389526B2 (en) 2009-08-07 2013-03-05 Novartis Ag 3-heteroarylmethyl-imidazo[1,2-b]pyridazin-6-yl derivatives
EA201200260A1 (ru) 2009-08-12 2012-09-28 Новартис Аг Гетероциклические гидразоны и их применение для лечения рака и воспаления
MX2012002066A (es) 2009-08-17 2012-03-29 Intellikine Inc Compuestos heterociclicos y usos de los mismos.
EA201200318A1 (ru) 2009-08-20 2012-09-28 Новартис Аг Гетероциклические оксимы
AU2010310449A1 (en) 2009-10-22 2012-05-03 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Compositions for treatment of cystic fibrosis and other chronic diseases
US8247436B2 (en) 2010-03-19 2012-08-21 Novartis Ag Pyridine and pyrazine derivative for the treatment of CF
WO2012034095A1 (en) 2010-09-09 2012-03-15 Irm Llc Compounds and compositions as trk inhibitors
US8637516B2 (en) 2010-09-09 2014-01-28 Irm Llc Compounds and compositions as TRK inhibitors
US8372845B2 (en) 2010-09-17 2013-02-12 Novartis Ag Pyrazine derivatives as enac blockers
WO2012107500A1 (en) 2011-02-10 2012-08-16 Novartis Ag [1, 2, 4] triazolo [4, 3 -b] pyridazine compounds as inhibitors of the c-met tyrosine kinase
US9127000B2 (en) 2011-02-23 2015-09-08 Intellikine, LLC. Heterocyclic compounds and uses thereof
CA2828219A1 (en) 2011-02-25 2012-08-30 Irm Llc Pyrazolo [1,5-a] pyridines as trk inhibitors
EP2510928A1 (en) 2011-04-15 2012-10-17 Almirall, S.A. Aclidinium for use in improving the quality of sleep in respiratory patients
EP2702041A1 (en) * 2011-04-29 2014-03-05 Chiesi Farmaceutici S.p.A. Alkaloid ester and carbamate derivatives and medicinal compositions thereof
UY34305A (es) 2011-09-01 2013-04-30 Novartis Ag Derivados de heterociclos bicíclicos para el tratamiento de la hipertensión arterial pulmonar
MX339302B (es) 2011-09-15 2016-05-19 Novartis Ag 3-(quinolin-6-il-tio)-[1,2,4]-triazolo-[4,3-a]-piridinas 6-sustituidas como cinasas de tirosina.
WO2013038378A1 (en) 2011-09-16 2013-03-21 Novartis Ag Pyridine amide derivatives
WO2013038390A1 (en) 2011-09-16 2013-03-21 Novartis Ag N-substituted heterocyclyl carboxamides
WO2013038381A1 (en) 2011-09-16 2013-03-21 Novartis Ag Pyridine/pyrazine amide derivatives
WO2013038386A1 (en) 2011-09-16 2013-03-21 Novartis Ag Heterocyclic compounds for the treatment of cystic fibrosis
WO2013038373A1 (en) 2011-09-16 2013-03-21 Novartis Ag Pyridine amide derivatives
WO2013078440A2 (en) 2011-11-23 2013-05-30 Intellikine, Llc Enhanced treatment regimens using mtor inhibitors
US8809340B2 (en) 2012-03-19 2014-08-19 Novartis Ag Crystalline form
WO2013149581A1 (en) 2012-04-03 2013-10-10 Novartis Ag Combination products with tyrosine kinase inhibitors and their use
US9073921B2 (en) 2013-03-01 2015-07-07 Novartis Ag Salt forms of bicyclic heterocyclic derivatives
WO2014151147A1 (en) 2013-03-15 2014-09-25 Intellikine, Llc Combination of kinase inhibitors and uses thereof
WO2015084804A1 (en) 2013-12-03 2015-06-11 Novartis Ag Combination of mdm2 inhibitor and braf inhibitor and their use
EA032075B1 (ru) 2014-04-24 2019-04-30 Новартис Аг Производные аминопиразина в качестве ингибиторов фосфатидилинозитол-3-киназы
CA2945257A1 (en) 2014-04-24 2015-10-29 Novartis Ag Pyrazine derivatives as phosphatidylinositol 3-kinase inhibitors
BR112016024484A2 (pt) 2014-04-24 2017-08-15 Novartis Ag derivados de aminopiridina como inibidores de fosfatidilinositol 3-quinase
WO2016011658A1 (en) 2014-07-25 2016-01-28 Novartis Ag Combination therapy
RU2695230C2 (ru) 2014-07-31 2019-07-22 Новартис Аг Сочетанная терапия
CN113891744A (zh) 2019-06-10 2022-01-04 诺华股份有限公司 用于治疗cf、copd和支气管扩张的吡啶和吡嗪衍生物
EP4021572A1 (en) 2019-08-28 2022-07-06 Novartis AG Substituted 1,3-phenyl heteroaryl derivatives and their use in the treatment of disease
CN110759904B (zh) * 2019-10-21 2023-03-14 河南科技大学 9r-酰氧基奎宁类衍生物及其制备方法、奎宁或其衍生物的应用、植物源杀虫剂
TW202140550A (zh) 2020-01-29 2021-11-01 瑞士商諾華公司 使用抗tslp抗體治療炎性或阻塞性氣道疾病之方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1219606A (en) * 1968-07-15 1971-01-20 Rech S Et D Applic Scient Soge Quinuclidinol derivatives and preparation thereof
JPH04500521A (ja) * 1988-11-01 1992-01-30 ファイザー・インコーポレーテッド ムスカリンレセプター拮抗薬
WO1993016048A1 (en) * 1992-02-05 1993-08-19 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. Substituted acetamide compound
WO1995006635A1 (fr) * 1993-09-02 1995-03-09 Yamanouchi Pharmaceutical Co., Ltd. Derive de carbamate et medicament le contenant
WO1995021820A1 (fr) * 1994-02-10 1995-08-17 Yamanouchi Pharmaceutical Co., Ltd. Nouveau derive du carbamate et composition correspondante
WO1997013766A1 (fr) * 1995-10-13 1997-04-17 Banyu Pharmaceutical Co., Ltd. Derives heteroaromatiques substitues
WO1998005641A1 (fr) * 1996-08-01 1998-02-12 Banyu Pharmaceutical Co., Ltd. Derives de piperidine fluores a disubstitution en position 1,4
WO2001004118A2 (en) * 1999-07-14 2001-01-18 Almirall Prodesfarma S.A. Quinuclidine derivatives and their use as muscarinic m3 receptor ligands

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2762796A (en) * 1956-09-11 Iminodibenzyl derivative
GB1246606A (en) 1969-04-28 1971-09-15 Starogardzkie Zakl Farma Dibenzo-azepine derivatives
IL72788A (en) 1984-08-28 1989-07-31 Israel State Bis quaternary oxy-bis methylene(or trimethylene)bis-n-quinuclidines,pyridines and piperidines,their preparation and antidotes against organophosphorus and carbamate poisoning containing them
GB2225574B (en) 1987-12-24 1991-04-24 Wyeth John & Brother Ltd Heterocyclic compounds
GB8923590D0 (en) 1989-10-19 1989-12-06 Pfizer Ltd Antimuscarinic bronchodilators
GB9201751D0 (en) 1992-01-28 1992-03-11 Smithkline Beecham Plc Compounds
NO2005012I1 (no) 1994-12-28 2005-06-06 Debio Rech Pharma Sa Triptorelin og farmasoytisk akseptable salter derav
AUPN862996A0 (en) 1996-03-13 1996-04-04 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. A novel substituted-acetamide compound
KR100751981B1 (ko) * 2000-06-27 2007-08-28 라보라토리오스 살바트, 에스.에이. 아릴알킬아민으로부터 유도된 카바메이트
CA2441896A1 (en) * 2000-12-22 2002-07-04 Almirall Prodesfarma Ag Quinuclidine carbamate derivatives and their use as m3 antagonists
CN1250545C (zh) 2000-12-28 2006-04-12 阿尔米雷尔普罗迪斯制药有限公司 新的奎宁环衍生物类及含有这类衍生物的药物组合物
IL162596A0 (en) 2001-12-20 2005-11-20 S A L V A T Lab Sa 1-Alkyl-1-azoniabicyclo Ä2.2.2Ü octane carbamate derivatives and their use as muscarinic receptor ntagonists
ES2203327B1 (es) 2002-06-21 2005-06-16 Almirall Prodesfarma, S.A. Nuevos carbamatos de quinuclidina y composiciones farmaceuticas que los contienen.
ES2293068T3 (es) * 2002-09-19 2008-03-16 Schering Corporation Imidazopiridinas como inhibidores de quinasas dependientes de ciclina.

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1219606A (en) * 1968-07-15 1971-01-20 Rech S Et D Applic Scient Soge Quinuclidinol derivatives and preparation thereof
JPH04500521A (ja) * 1988-11-01 1992-01-30 ファイザー・インコーポレーテッド ムスカリンレセプター拮抗薬
WO1993016048A1 (en) * 1992-02-05 1993-08-19 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. Substituted acetamide compound
WO1995006635A1 (fr) * 1993-09-02 1995-03-09 Yamanouchi Pharmaceutical Co., Ltd. Derive de carbamate et medicament le contenant
WO1995021820A1 (fr) * 1994-02-10 1995-08-17 Yamanouchi Pharmaceutical Co., Ltd. Nouveau derive du carbamate et composition correspondante
WO1997013766A1 (fr) * 1995-10-13 1997-04-17 Banyu Pharmaceutical Co., Ltd. Derives heteroaromatiques substitues
WO1998005641A1 (fr) * 1996-08-01 1998-02-12 Banyu Pharmaceutical Co., Ltd. Derives de piperidine fluores a disubstitution en position 1,4
WO2001004118A2 (en) * 1999-07-14 2001-01-18 Almirall Prodesfarma S.A. Quinuclidine derivatives and their use as muscarinic m3 receptor ligands

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009544591A (ja) * 2006-07-21 2009-12-17 アルミラル・ソシエダッド・アノニマ 臭化3(r)−(2−ヒドロキシ−2,2−ジチエン−2−イルアセトキシ)−1−(3−フェノキシプロピル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンの製造方法
JP2010519299A (ja) * 2007-02-23 2010-06-03 セラヴァンス, インコーポレーテッド ムスカリン受容体アンタゴニストとして有用な第四級アンモニウムジフェニルメチル化合物
JP2016528199A (ja) * 2013-07-13 2016-09-15 ベイジン エフエスウェルカム テクノロジー ディベロップメント カンパニー リミテッド キニン系化合物、その光学異性体及びその製造方法と医薬用途
JP2017522366A (ja) * 2014-05-30 2017-08-10 スプハエラ ファーマ ピーヴィーティー リミテッド 抗結核薬としての新規な化合物

Also Published As

Publication number Publication date
NO20050164L (no) 2005-04-04
CA2492535A1 (en) 2004-01-15
CN1678610A (zh) 2005-10-05
ES2204295A1 (es) 2004-04-16
TW200402420A (en) 2004-02-16
CN100404533C (zh) 2008-07-23
MXPA04012271A (es) 2005-04-08
ECSP045519A (es) 2005-03-10
US20080234316A1 (en) 2008-09-25
IL165923A (en) 2010-06-30
BR0312216A (pt) 2005-04-12
ZA200410404B (en) 2005-09-05
ATE467631T1 (de) 2010-05-15
US7718670B2 (en) 2010-05-18
AU2003242757B2 (en) 2009-01-08
MY130803A (en) 2007-07-31
RU2005102585A (ru) 2005-10-10
US20060167042A1 (en) 2006-07-27
PE20040644A1 (es) 2004-09-18
EP1519933A1 (en) 2005-04-06
AU2003242757A1 (en) 2004-01-23
IL165923A0 (en) 2006-01-15
US7488735B2 (en) 2009-02-10
AR040351A1 (es) 2005-03-30
EP1519933B1 (en) 2010-05-12
UY27870A1 (es) 2003-10-31
DE60332534D1 (de) 2010-06-24
NZ537341A (en) 2006-04-28
WO2004005285A1 (en) 2004-01-15
UA80832C2 (en) 2007-11-12
ES2204295B1 (es) 2005-08-01
RU2314306C2 (ru) 2008-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7718670B2 (en) Quinuclidine amide derivatives
US7776879B2 (en) Quinuclidine carbamate derivatives and their use as M3 antagonists
US7893087B2 (en) Quinuclidine derivatives and medicinal compositions containing the same
US20090005412A1 (en) Novel quinuclidine derivatives and medicinal compositions containing the same
RU2382041C2 (ru) Новые сложные эфиры кватернизованного хинуклидина
KR20050024450A (ko) 신규한 퀴누클리딘 아미드 유도체

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060516

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060516

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20071019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20100216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101221