JP2005303552A - Pwm出力回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】適正な出力電圧スルーレートに調整できるPWM出力回路を提供する。
【解決手段】パワー出力部の負荷ZLを駆動する第1のMOSトランジスタQ1と、そのソースが第1のMOSトランジスタQ1のソースと接続されている第2のMOSトランジスタQ2とこれらの2つのMOSトランジスタのゲート間に挿入される第1の抵抗R1とでパワー出力部を構成し、第2のMOSトランジスタQ2のゲート電圧を駆動させることにより、第1の抵抗R1を通して第1のパワー出力MOSトランジスタQ1のゲート電圧も同時に駆動させる。
【選択図】図1

Description

本発明はPWM(Pulse Width Modulation)出力回路に関し、特に、MOSトランジスタによる集積回路のスルーレート制御を有するPWM出力回路に関する。
近年、モータ、アクチュエータを駆動するドライバーICの集積回路において、消費電力を減らすためにPWMドライブ化が進んでいる。PWMドライブ化をすることによって、ドライバーICのパワー出力MOSトランジスタの消費電力が低減し、このドライバーICを搭載したセットの低消費電力化、セット発熱の低減、セット機器の小型化等の発展に寄与している。
しかしながら、PWMドライバーICを搭載するセットにとってPWMドライバーが出すノイズが問題となることが有り、輻射ノイズの増大等のためにセット機器が安全性試験を合格できないという恐れがある。
そこで、パワー出力MOSトランジスタのゲート電圧を駆動するプリドライブ回路の駆動能力を調整してパワー出力MOSトランジスタのゲート電圧の変化を緩和させ、PWMドライバーICのPWM出力電圧のスルーレートを必要十分な値に調整する技術がある。
しかし、この技術では、パワー出力MOSトランジスタのゲート電圧の変化を緩和するためにパワー出力MOSトランジスタのターンオン、ターンオフ時間が長くなり、入力信号に対するPWMドライバー出力の遅延時間が大きくなるという課題を有する。
その課題を解決する従来の方法として、パワー出力MOSトランジスタが負荷駆動を始める時に、その負荷駆動の直前までは前記パワー出力MOSトランジスタのプリドライブ回路のゲート電圧駆動能力を上げておき、前記パワー出力MOSトランジスタが負荷を駆動する時にはプリドライブ回路のゲート電圧駆動能力を下げ、PWM出力電圧の立ち上がり時のスルーレートを制御する。または、前記パワー出力MOSトランジスタの負荷駆動をオフさせる時には、負荷を駆動をオフする直前まで前記パワー出力MOSトランジスタをオフさせるためのプリドライブ回路のゲート電圧駆動能力を上げておき、前記パワー出力MOSトランジスタが負荷の駆動をオフし始めるとプリドライブ回路のゲート電圧駆動能力を下げ、PWM出力電圧の立下り時のスルーレートを制御するという方法がある。
(特許文献1)に示されているスルーレート機能を維持しつつ、入力信号に対する出力波形の遅延時間を短縮したPWM出力回路を、図9と図10に基づいて説明する。
図9は出力波形の遅延時間を短縮したPWM出力回路を示し、図10はそのタイミングチャート図を示す。
図9において、入力パルス信号Vinにより、パワー出力NchMOSトランジスタQ0がオン/オフ動作をして負荷RLを駆動する。
入力パルス信号Vinが“H”レベルの時には、インバータ11を介してPchMOSトランジスタQ10によってパワー出力NchMOSトランジスタQ0のゲートが駆動され、パワー出力NchMOSトランジスタQ0のゲート電圧Vgateは0ボルトから上昇を始め、パワー出力NchMOSトランジスタQ0がオン動作を始める。
この時、ゲート電圧Vgateがある特定電圧Vr1より低い場合、比較器CP1の出力Vshは“L”レベル出力となり、PchMOSトランジスタQ11がオン状態になり、定電流源CS10とCS11とでPchMOSトランジスタQ10を通してパワー出力NchMOSトランジスタQ0のゲート駆動能力が決る。
図10では、期間(a)がこのときを表しており、ゲート電圧Vgateの立ち上がりは定電流源CS10とCS11の電流値とパワー出力NchMOSトランジスタQ0のソース・ゲート間またはドレイン・ゲート間の寄生容量とで決まり、ゲート電圧Vgateは急激に立ち上がり、入力パルス信号Vinが“L”から“H”になった時点からパワー出力NchMOSトランジスタQ0が負荷RLを駆動し始める直前までの時間を短縮できる。
ゲート電圧Vgateが基準電圧Vr1より高い場合、比較器CP1の出力電圧Vshは“H”レベル出力となり、PchMOSトランジスタQ11がオフ状態となり、定電流源CS10でPchMOSトランジスタQ10を通してパワー出力NchMOSトランジスタQ0のゲート駆動能力が決まる。
前記基準電圧Vr1を適切な値に選ぶと、ゲート電圧Vgateが基準電圧Vr1に達すると同時に、パワー出力NchMOSトランジスタQ0が負荷RLを駆動し始めるようになる。これは図10の期間(b)の状態にあたり、ゲート電圧Vgateの立ち上がりは、定電流源CS10の電流値とパワー出力NchMOSトランジスタQ0のソース・ゲート間またはドレイン・ゲート間の寄生容量とで決まり、定電流源CS11の電流値が無くなったため、ゲート電圧Vgateの立ち上がりは緩和され、出力電圧Voutの立ち下がりスルーレートは制御可能となる。
ゲート電圧Vgateがある特定電圧Vr2より高くなると、比較器CP2の出力電圧Vslは“H”レベル出力となり、NchMOSトランジスタQ21がオン状態となり、定電流源CS20,CS21との和がNchMOSトランジスタQ20の駆動能力となる。ただし、入力パルス信号Vinが“H”状態のためにNchMOSトランジスタQ20はオフとなり、定電流源CS20,CS21によってパワー出力NchMOSトランジスタQ0のゲートは駆動されない。これは図10の期間(c)の状態にあたる。
入力パルス信号Vinが“L”の時はNchMOSトランジスタQ20によってパワー出力NchMOSトランジスタQ0のゲートが駆動され、ゲート電圧Vgateは電源線電圧VDDの近辺の値から降下を始め、パワー出力NchMOSトランジスタQ0がオン動作からオフ動作へ状態を移行する。この時、ゲート電圧Vgateは依然として基準電圧Vr2より高いため、比較器CP2の出力電圧Vslは“H”レベルであり、NchMOSトランジスタQ21はオン状態のままで、定電流源CS20,CS21とでNchMOSトランジスタQ20を通してパワー出力NchMOSトランジスタQ0のゲート駆動能力が決まる。これは2の期間(d)の状態にあたる。
ゲート電圧Vgateの立ち下がりは、定電流源CS20,CS21の電流値とパワー出力NchMOSトランジスタQ0のソース・ゲート間またはドレイン・ゲート間の寄生容量とで決まり、ゲート電圧Vgateは急激に立ち下がり、入力パルス信号Vinが“H”レベルから“L”レベルになった時点からパワー出力NchMOSトランジスタQ0が負荷RLを駆動オフし始める時点までの時間を短縮できる。
ゲート電圧Vgateが基準電圧Vr2より低くなると、比較器CP2の出力電圧Vslは“L”レベルとなり、NchMOSトランジスタQ21がオフ状態となり、定電流源CS20の電流値でNchMOSトランジスタQ20を通してパワー出力NchMOSトランジスタQ0のゲート駆動能力が決まる。
前記基準電圧Vr2を適切な値に選ぶと、ゲート電圧Vgateが基準電圧Vr2に達すると同時に、パワー出力NchMOSトランジスタQ0が負荷RLを駆動オフするようになる。これは図10の期間(e)の状態にあたり、ゲート電圧Vgateの立ち下がりは定電流源CS20の電流値とパワー出力NchMOSトランジスタQ0のソース・ゲート間またはドレイン・ゲート間の寄生容量とで決まり、定電流源CS21の電流値が無くなったため、ゲート電圧Vgateの立ち上がりは緩和され、出力電圧Voutのたち上がりスルーレートが制御可能となる。
このような動作原理により、パワー出力NchMOSトランジスタQ0の出力電圧Voutのスルーレートを制御しつつ、パワー出力NchMOSトランジスタQ0のターンオン時間tdr、ターンオフ時間tdfを短くすることができる。
PchMOSトランジスタQ11,NchMOSトランジスタQ21を制御する方法として、比較器CP1,CP2を用いてパワー出力MOSトランジスタのゲート電圧をモニターする方法だけでなく、パワー出力MOSトランジスタのドレイン電流をモニターする方法なども考案されている。またパワー出力MOSトランジスタのゲート電圧モニター等のパワー出力トランジスタの動作を確認せず、入力パルス信号Vinからある所定の時間だけ遅延させたパルス信号を作り、この遅延パルス信号でPchMOSトランジスタQ11,NchMOSトランジスタQ21を制御する方法も提案されている。
特開平11−346147号公報
しかしながら、パワー出力NchMOSトランジスタQ0のゲート電圧の駆動方法を切り換えるために、ゲート電圧をモニターする比較器CP1,CP2等の回路が必要となり、マルチ・チャンネルのドライバーICでは集積回路の規模がそのために大きくなる。
また、特に比較器CP1,CP2の回路においてはオフセット等の特性精度を上げるためにプロセスルール以上のサイズで、且つ特性を十分出せる大きさでICマスク図面上に回路パターンを描く必要がある。
これらの理由でマルチ・チャンネルのドライバーICのチップサイズがかなり大きくなり、IC製造上のコストが上がるという課題が発生する。
同様に、前述のドレイン電流をモニターする方法、入力パルス信号Vinからある所定の時間だけ遅延させる方法も集積回路の規模を大きくするためIC製造上のコストで同様な課題を発生し、また特性の合わせ込み困難という課題が残る。
本発明は、マルチ・チャンネルのドライバーICでチップサイズを大きくすることも無く、また特性の合わせ込みも容易にでき、パワー出力MOSトランジスタのターンオン、ターンオフ時間が長くなり入力信号に対するPWMドライバー出力の遅延時間が大きくなるという課題も有することなく、PWMドライバー出力電圧スルーレートを必要十分な値にできるPWM出力回路を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載のPWM出力回路は、入力されたPWM駆動信号によりゲート電圧を出力する駆動端子を有しこの駆動端子の駆動能力を駆動能力切り換え端子に入力された信号に応じて切り換えるスルーレート制御機能付駆動回路と、負荷へ供給する電流を制御する第1のPchトランジスタと、第1のPchトランジスタのゲートに一端が接続される第1の抵抗と、第1の抵抗の他端にゲートが接続される第2のPchトランジスタと、第1の抵抗の前記他端をスルーレート制御機能付駆動回路の駆動端子に接続し、第2のPchトランジスタのドレインをスルーレート制御機能付駆動回路の駆動能力切り換え端子に接続し、第1のPchトランジスタのドレインから前記負荷に駆動電流を供給し、第1,第2のPchトランジスタのソースを共に一方の電源ラインに接続したことを特徴とする。
本発明の請求項2記載のPWM出力回路は、請求項1において、スルーレート制御機能付駆動回路は、入力されたPWM駆動信号が第1のPchトランジスタが負荷を駆動するように変化した時に、第1の出力Pchトランジスタが負荷を駆動する直前までは駆動端子の能力を高い状態にしておき、第1のPchトランジスタが負荷を駆動する時は駆動端子のゲート駆動能力を下げて第1のPchトランジスタのドレイン電圧の立ち上がりスルーレートを制御可能に構成したことを特徴とする。
本発明の請求項3記載のPWM出力回路は、請求項1において、スルーレート制御機能付駆動回路は、入力されたPWM駆動信号が第1のPchトランジスタが負荷の駆動をオフするように変化した時に、第1のPchトランジスタが負荷の駆動をオフし始める直前までは駆動端子の能力を高い状態にしておき、第1のPchトランジスタがオフ動作に入る直前で駆動端子のゲート駆動能力を下げて第1のPchトランジスタのドレイン電圧の立ち下がりスルーレートを制御可能に構成したことを特徴とする。
本発明の請求項4記載のPWM出力回路は、請求項1において、第1,第2のPchトランジスタと第1の抵抗は、第2のPchトランジスタが、第1の抵抗と第1のPchトランジスタのゲート・ソース間容量またはゲート・ドレイン間容量により第1のPchトランジスタの負荷の駆動直前に動作をするように構成したことを特徴とする。
本発明の請求項5記載のPWM出力回路は、請求項1において、第1,第2のPchトランジスタと第1の抵抗は、第2のPchトランジスタが、第1の抵抗と第1のPchトランジスタのゲート・ソース間容量またはゲート・ドレイン間容量により負荷の駆動オフ動作直前に動作をオフするように構成したことを特徴とする。
本発明の請求項6記載のPWM出力回路は、請求項1において、第1,第2のPchトランジスタをNchトランジスタに変更し、それにあわせて信号の極性を変更したことを特徴とする。
本発明の請求項7記載のPWM出力回路は、入力されたPWM駆動信号により互いの位相が異なるとともに切り換え時には貫流電流防止用のディレー区間が設けられた第1,第2の駆動信号を出力する貫通防止遅延回路と貫通防止遅延回路の第1の駆動信号によりゲート電圧を出力する駆動端子を有しこの駆動端子の駆動能力を駆動能力切り換え端子に入力された信号に応じて切り換えるスルーレート制御機能付駆動回路と、負荷へ供給する電流を制御する第1のPchトランジスタと、第1のPchトランジスタのゲートに一端が接続される第1の抵抗と、第1の抵抗の他端にゲートが接続される第2のPchトランジスタと、第1の抵抗の前記他端をスルーレート制御機能付駆動回路の駆動端子に接続し、第2のPchトランジスタのドレインをスルーレート制御機能付駆動回路の駆動能力切り換え端子に接続し、第1,第2のPchトランジスタのソースを共に一方の電源ラインに接続し、第1のPchトランジスタのドレインと他方の電源ラインとの間にドレイン・ソース間が接続されたNchトランジスタのゲートを貫通防止遅延回路の第2の駆動信号で駆動し、第1のPchトランジスタのドレインと前記Nchトランジスタのドレインとの接続点に負荷を接続したことを特徴とする。
本発明の請求項8記載のPWM出力回路は、請求項7において、NchトランジスタをPchトランジスタに変更し、第1,第2のPchトランジスタをNchトランジスタに変更し、それにあわせて信号の極性を変更したことを特徴とする。
本発明の請求項9記載のPWM出力回路は、請求項7において、スルーレート制御機能付駆動回路は、第1のPchトランジスタのドレインからの出力電圧の立ち上がりスルーレート制御を可能とするために、出力電圧が負荷を駆動する時は、ある特定電流値を持ち前記他方の電源ラインに接続された電流源で第1のPchトランジスタのゲート電圧を駆動し、前記出力電圧が立ち上がる直前までは第1のPchトランジスタのゲート駆動能力を高めるためにソースを前記他方の電源ラインに接続し、ドレインを前記電流源の他端に接続された特定のゲートサイズを有するNchトランジスタを有し、前記電流源との合成和した電流駆動能力で第1のPchトランジスタのゲートを駆動させるように構成されることを特徴とする。
本発明の請求項10記載のPWM出力回路は、請求項7において、スルーレート制御機能付駆動回路は、第1のPchトランジスタのドレインからの出力電圧の立ち下がりスルーレート制御を可能とするために、出力電圧が負荷を駆動する時は、ある特定電流値を持ち前記一方の電源ラインに接続された電流源で第1のPchトランジスタのゲート電圧を駆動し、前記出力電圧が立ち下がる直前までは第1のPchトランジスタのゲート駆動能力を高めるためにソースを前記一方の電源ラインに接続し、ドレインを前記電流源の他端に接続された特定のゲートサイズを有するNchトランジスタを有し、前記電流源との合成和した電流駆動能力で第1のPchトランジスタのゲートを駆動させるように構成されることを特徴とする。
本発明の請求項11記載のPWM出力回路は、請求項9または請求項10において、NchトランジスタをPchトランジスタに変更し、第1,第2のPchトランジスタをNchトランジスタに変更し、それにあわせて信号の極性を変更したことを特徴とする。
本発明のPWM出力回路は、第1のPchトランジスタのゲート電圧の駆動は、第1のPchトランジスタを除いて考えると、抵抗が1つと第1のPchトランジスタと同タイプのサイズの異なるMOSトランジスタだけが必要とされるだけなので集積回路の規模が大きくならず、チップサイズが大きくなる事が避けられる。また第2のPchトランジスタに対する第1のPchトランジスタの動作遅延という特性の合わせ込みは、第1の抵抗と第1のPchトランジスタのゲート・ソース容量、ゲート・ドレイン容量とで容易にシミュレーション上で決めることができる。
以下、本発明の各実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の(第1の実施形態)を示す。
このPWM出力回路は、PchMOSトランジスタQ1によって負荷ZLを駆動するパワー出力部を構成している。
詳しくは、スルーレート制御機能付駆動回路1と、PchMOSトランジスタQ1,Q2と、抵抗R1とで構成されている。
スルーレート制御機能付駆動回路1は、PWM駆動信号IN(PWM)を入力する入力端子INを有し、PWM駆動信号IN(PWM)によりゲート電圧を出力する駆動端子DRと、この駆動端子DRの駆動能力を切り換える信号を入力する駆動能力切り換え端子DCとを有している。
電源線電圧VDDとグランド3との間の電位差を電源として動作するスルーレート制御機能付駆動回路1は次のように構成されている。
駆動能力切り換え端子DCに“H”レベル信号が入力されない場合には、駆動端子DRが出力するゲート電圧を引き下げる駆動能力は十分に高く、PWM駆動信号IN(PWM)の入力信号の極性が変わり、駆動端子DRがゲート電圧を引き上げる時の駆動能力は低い。駆動能力切り換え端子DCに“H”レベル信号が入力された場合には、駆動端子DRのゲート電圧を引き下げる駆動能力は低くなるが、逆にPWM駆動信号IN(PWM)の入力信号の極性が変わり、駆動端子DRがゲート電圧を引き上げる時の駆動能力は高くなる。
PchMOSトランジスタQ1のゲートは抵抗R1を介して駆動端子DRに接続され、PchMOSトランジスタQ2のゲートは直接に駆動端子DRに接続されている。
PchMOSトランジスタQ1,Q2のソースは互いに電源線電圧VDDに接続され、PchMOSトランジスタQ2のドレインは駆動能力切り換え端子DCに接続されている。PchMOSトランジスタQ1のドレインとグランド3との間に負荷ZLが接続されている。
図2はそのタイミングを示している。
スルーレート制御機能付駆動回路1がPWM駆動信号IN(PWM)の変化によりPchMOSトランジスタQ1が負荷ZLを駆動するように動作する時、駆動端子DRは“L”レベルとなり、PchMOSトランジスタQ1,Q2が動作するように動く。但し、この時には、まだPchMOSトランジスタQ2は動作していないため、駆動能力切り換え端子DCには“H”レベル信号が入力されず、駆動端子DRのゲート電圧を引き下げる駆動能力は十分に高く、PchMOSトランジスタQ1のゲート電圧Vg1とPchMOSトランジスタQ2のゲート電圧Vg2は急激に引き下がる。この状態は図2の期間(a)にあたる。
補足説明であるが、図2で駆動端子DRとPchMOSトランジスタQ2のゲート電圧を示すVg2は、図1の同じ個所の電気信号を示していることになるが、図2での駆動端子DRは、“L”レベル時はPchMOSトランジスタQ1とQ2のゲート電圧を引き下げる状態、“H”レベル時はPchMOSトランジスタQ1,Q2のゲート電圧を引き上げる状態を示すタイミング信号として用いられ、Vg2の電圧信号とは区別して考えている。
さらに図2でVg2が下がり、ある電圧TH2に達するとPchMOSトランジスタQ2が動作し、ドレインを通して、駆動能力切り換え端子DCに“H”レベル信号が入力される。このため、スルーレート制御機能付駆動回路1の駆動端子DRのゲート電圧を引き下げる駆動能力は低くなり、ゲート電圧Vg2,Vg1の引き下がり方は緩やかになる。この状態は図2の(b)にあたる。
この時点では、ゲート電圧Vg1は抵抗R1とPchMOSトランジスタQ1のゲート・ソース容量またはゲート・ドレイン容量によりゲート電圧Vg2より電圧の引き下がり方が遅いため、PchMOSトランジスタQ1は動作しておらず、負荷を駆動していない。
その後、さらにゲート電圧Vg2,Vg1が引き下がり、ゲート電圧Vg1がある電圧TH1に達すると、PchMOSトランジスタQ1が動作を始め、ドレインを通して負荷の駆動を始める。この状態は図2の(c)にあたる。
このPchMOSトランジスタQ1が動作するゲート電圧TH1と前述のゲート電圧TH2とは、PchMOSトランジスタQ1,Q2のトランジスタ・サイズと負荷条件が異なるために、必ずしも同じ電圧とはならない。図2の(c)の状態では駆動端子DRのゲート電圧を引き下げる駆動能力は低くなっているため、PchMOSトランジスタQ1が負荷を駆動する時の出力電圧Voutの傾き、すなわち、PchMOSトランジスタQ1のドレイン電圧である出力電圧Voutの立ち上がりスルーレートは緩やかになる。
このことは、駆動端子DRのゲート電圧を引き下げる駆動能力を低く設定することにより、PchMOSトランジスタQ1が負荷ZLを駆動する出力電圧Voutの立ち上がりスルーレートを任意の値に制御可能であることを意味する。
但し、OUTの立ち上がりスルーレートを制御するために駆動端子DRのゲート電圧を引き下げる駆動能力を適当に低くする設定だけをして、図2の期間(a)のような、PchMOSトランジスタQ1が負荷ZLを駆動し始める直前の期間は駆動端子DRのゲート引き下がる駆動能力を高くすることをしない場合、図2の期間(a)が非常に長くなる。つまり、出力電圧Voutの立ち上がりスルーレートを制御するだけの回路構成では、PchMOSトランジスタQ1が負荷ZLを駆動しない状態から駆動を始めるまでの期間であるターンオン時間tdrが非常に長くなる。
図2の期間(b)は、ゲート電圧Vg1の引き下げ駆動能力が低くなってからPchMOSトランジスタQ1が負荷ZLの駆動を始めるまでの時間にあたる。この期間(b)は図2では誇張して示しているためにかなり長い期間に思えるが実際には非常に短く、期間(a)のほうが期間(b)より長く、ターンオン時間tdrでは期間(b)は問題にならない。
本発明の(第1の実施形態)は、PchMOSトランジスタQ1,Q2と抵抗R1で構成されるパワー出力部でスルーレート制御機能付駆動回路1の動作を制御する仕組みを実現させ、これによりPchMOSトランジスタQ1が負荷ZLの駆動を始めるまでは、駆動端子DRがPchMOSトランジスタQ1のゲート電圧Vg1を引き下げる駆動能力を高くして、図2の(a)の期間を短くし、すなわちPchMOSトランジスタQ1のターンオン時間tdrを短くすることを可能とし、PchMOSトランジスタQ1が負荷駆動を始める直前に駆動端子DRのゲート電圧Vg1の引き下げ駆動能力を低くすることでPchMOSトランジスタQ1が負荷を駆動する出力電圧Voutの立ち上がりスルーレートの制御を可能としたものである。
スルーレート制御機能付駆動回路1の入力端子INに入力されるPWM駆動信号が変化をして、駆動端子DRが“L”レベルから“H”レベルに状態を転移して、PchMOSトランジスタQ1の負荷ZLの駆動を止める方向に動作した時、この時点ではPchMOSトランジスタQ2がまだ動作をしているために駆動能力切り換え端子DCに入力される信号は“H”レベルのままである。そのため、駆動端子DRがPchMOSトランジスタQ1のゲート電圧Vg1を引き上げる駆動能力は高く、PchMOSトランジスタQ2のゲート電圧Vg2とPchMOSトランジスタQ1のゲート電圧Vg1は急激に引き上がる。この状態は図2の期間(d)にあたる。
さらに図2でゲート電圧Vg2が上がり、電圧TH2に達するとPchMOSトランジスタQ2が動作を止めるために駆動能力切り換え端子DCに“H”レベル信号が入力されなくなる。この結果、スルーレート制御機能付駆動回路1の駆動端子DRのゲート電圧を引き上げる駆動能力は低くなり、ゲート電圧Vg2,Vg1の引き上がり方は緩やかになる。この状態は図2の(e)にあたる。この時点では、ゲート電圧Vg1は抵抗R1とPchMOSトランジスタQ1のゲート・ソース容量またはゲート・ドレイン容量によりゲート電圧Vg2より電圧の引き上がり方が遅いため、PchMOSトランジスタQ1はまだ動作していて、負荷ZLの駆動を続けている。
その後さらにVg2とゲート電圧Vg1が引き上がり、ゲート電圧Vg1が電圧TH1に達すると、PchMOSトランジスタQ1が動作を止める方向に動き、そのためにPchMOSトランジスタQ1のドレインを通しての負荷ZLの駆動は低くなり、やがて止まる。この状態は図2の(f)にあたる。この状態では駆動端子DRのゲート電圧を引き上げる駆動能力は低くなっているため、PchMOSトランジスタQ1が負荷ZLの駆動を中止する時の出力電圧Voutの傾き、すなわち、PchMOSトランジスタQ1のドレイン電圧の立ち下がりスルーレートは緩やかになる。
前述した原理と同じで、このことは、スルーレート制御機能付駆動回路1の駆動端子DRのゲート電圧を引き上げる駆動能力を適当に低く設定することにより、PchMOSトランジスタQ1が負荷の駆動を中止する時の出力電圧Voutの立ち下がりスルーレート制御が可能で有ることを意味する。但し、出力電圧Voutの立ち上がりスルーレートを制御するために駆動端子DRのゲート電圧を引き上げる駆動能力を適当に低くする設定だけをして、図2の期間(d)のようなPchMOSトランジスタQ1が負荷ZLの駆動を始める直前の期間は駆動端子DRのゲート引き下がる駆動能力を高くすることをしない場合、図2の期間(d)が非常に長くなる。つまり、出力電圧Voutの立ち下がりスルーレートを制御するだけの回路構成では、PchMOSトランジスタQ1が負荷ZLの駆動の状態から負荷ZLの駆動を中止し始めるまでの期間であるターンオフ時間tdfが非常に長くなる。図2の期間(e)は、ゲート電圧Vg1の引き上げ駆動能力が低くなってからPchMOSトランジスタQ1が負荷ZLの駆動の中止をし始めるまでの時間にあたる。この期間(e)は図2では誇張して示しているためにかなり長い期間に思えるが実際には非常に短く、期間(d)のほうが期間(e)より長く、ターンオフ時間tdfでは期間(e)は問題にならない。
この(第1の実施形態)では、PchMOSトランジスタQ1が負荷ZLの駆動を中止し始めるまでは、駆動端子DRがPchMOSトランジスタQ1のゲート電圧Vg1を引き上げる駆動能力を高くして、図2の期間(d)を短くし、すなわち、PchMOSトランジスタQ1のターンオフ時間tdfを短くすることを可能とし、PchMOSトランジスタQ1が負荷ZLの駆動を中止し始める直前に駆動端子DRのゲート電圧Vg1の引き下げ駆動能力を低くすることによってPchMOSトランジスタQ1が負荷ZLの駆動を中止する時の出力電圧Voutの立ち下がりスルーレート制御を可能としたものである。そのためにPchMOSトランジスタQ1,Q2と抵抗R1で構成されるパワー出力部でスルーレート制御機能付駆動回路1の動作を制御する仕組みを実現させている。
(第2の実施形態)
図3は(第2の実施形態)を示し、図1に示した(第1の実施形態)のPchMOSトランジスタQ1,Q2を、それぞれNchMOSトランジスタQ11,Q21に置き換えた構成のパワー出力部と、それに合わせて信号の極性を変更した形で構成されるスルーレート制御機能付駆動回路1とで構成された本発明の実施形態図である。動作はパワー出力部NchMOSトランジスタで構成されている点を除くと、(第1の実施形態)の説明と同じである。
(第3の実施形態)
図4は(第3の実施形態)を示す。
このPWM出力回路は、前述のスルーレート制御機能付駆動回路1とPchMOSトランジスタQ1とPchMOSトランジスタQ2と抵抗R1とからなるPWM出力回路において、PchMOSトランジスタQ1のドレインにNchMOSトランジスタQ3のドレインを接続し、NchMOSトランジスタQ3のソースをグランド3に接地し、NchMOSトランジスタQ3のゲートを後述の貫通防止遅延回路2に接続し、PchMOSトランジスタQ1とNchMOSトランジスタQ3とで構成した同期整流動作を可能としたものである。
貫通防止遅延回路2は、PWM駆動信号を入力する入力端子PWMを有し、PWM駆動信号からPchMOSトランジスタQ1を駆動するための駆動信号PDとNchMOSトランジスタQ3を駆動するための駆動信号NDとを出力する。駆動信号PDはスルーレート制御機能付駆動回路1の入力端子INに入力されPchMOSトランジスタQ1のゲートを駆動するのに用いられ、駆動信号NDはNchMOSトランジスタQ3を駆動するのに用いられる。
図5のタイミング図を用いてこれらの信号PWM、PD、NDと負荷ZLを駆動するPchMOSトランジスタQ1とNchMOSトランジスタQ3の出力電圧Voutとの関係と同期整流の仕組みを説明する。同期整流動作をさせるために、この時の負荷ZLは、抵抗とインダクターとが直列に接続されたような負荷特性を持つものと仮定する。
PWM出力回路は図5に示されるように、入力信号PWMが“H”レベルであればPchMOSトランジスタQ1が動作し、NchMOSトランジスタQ3は動作しないため出力電圧Voutは“H”レベル電圧となる。すなわちPchMOSトランジスタQ1が負荷ZLを駆動する状態になる。入力信号PWMが“L”レベルであればPchMOSトランジスタQ1は動作せず、NchMOSトランジスタQ3が動作するために出力電圧Voutは“L”レベルとなる。すなわちNchMOSトランジスタQ3が負荷ZLのインダクター成分による回生電流を駆動する同期整流状態になる。この動作を実現するために、以下の動作がこの回路に組み込まれている。
入力信号PWMが“L”レベルから“H”レベルに状態が変化すると、ND出力信号、すなわちNchMOSトランジスタQ3のゲート電圧Vg3が“H”レベルから“L”レベルに即座に変化し、その結果としてNchMOSトランジスタQ3が速やかに動作を止める。それからある特定のディレー時間delayを置いて、PD出力信号、すなわちスルーレート制御機能付駆動回路1の入力信号INは“L”レベルから“H”レベルに状態が変化する。これに応じてスルーレート制御機能付駆動回路1の駆動端子DRの出力、すなわちPchMOSトランジスタQ1のゲート電圧Vg1は“H”レベルから“L”レベルに変化しPchMOSトランジスタQ1を動作させる。結果として出力電圧Voutは“L”レベルから“H”レベルに変化する。この時、前述の(第1の実施形態)の動作説明で述べたように、PchMOSトランジスタQ1のターンオン時間tdrは短く、かつ出力電圧Voutは立ち上がりスルーレートが制御された波形となる。
ディレー時間delayは、PchMOSトランジスタQ1とNchMOSトランジスタQ3とが同時に動作した結果として電源からグランド3へ2つのトランジスタを通して大電流が流れないように、NchMOSトランジスタQ3の動作の停止とPchMOSトランジスタQ1の動作始動のタイミングに遅延を持たせるためのものである。
入力信号PWMが“H”レベルから“L”レベルに状態が変化すると、PD出力信号、すなわちスルーレート制御機能付駆動回路1の入力信号INは“H”レベルから“L”レベルに即座に変化し、これに応じてスルーレート制御機能付駆動回路1の駆動端子DRの出力、すなわちPchMOSトランジスタQ1のゲート電圧Vg1は“L”レベルから“H”レベルに変化し、PchMOSトランジスタQ1は動作を停止する。結果として出力電圧Voutは“H”レベルから“L”レベルに変化する。この時、前述の(第1の実施形態)の動作説明で述べたように、PchMOSトランジスタQ1のターンオフ時間tdfは短かく、かつ出力電圧Voutは立ち下がりスルーレートが制御された波形となる。それからディレー時間delayを置いて、ND出力信号、すなわちNchMOSトランジスタQ3のゲート電圧Vg3は“L”レベルから“H”レベルに状態が変化する。これに応じてNchMOSトランジスタQ3が動作をし、負荷ZLのインダクター成分による回生電流を駆動する同期整流状態になる。ディレー時間delayは、PchMOSトランジスタQ1とNchMOSトランジスタQ3とが同時に動作した結果として電源からグランド3へ2つのトランジスタを通して大電流が流れないように、PchMOSトランジスタQ1の動作の停止とNchMOSトランジスタQ3の動作始動のタイミングに遅延を持たせるためのものである。
本発明の(第3の実施形態)では、前述の(第1の実施形態)の説明で述べたようにPchMOSトランジスタQ1,Q2、抵抗R1とスルーレート制御機能付駆動回路1の働きにより、出力電圧Voutのスルーレートを制御しつつ、PchMOSトランジスタQ1のターンオン時間tdr、ターンオフ時間tdfを短くしている。そのため、PWM出力回路のPWM駆動信号、すなわち図5の入力信号PWMに対する出力電圧Vout及び負荷電流Izlの位相遅れは小さくでき、理想的なものに近づく。
また出力電圧Voutの立下り時にPchMOSトランジスタQ1とNchMOSトランジスタQ3が同時に動作しないようにするための遅延時間幅は、前記ディレー時間−tdfで決まる。本発明ではtdfを小さくできるので、ディレー時間delayを小さく設定することが可能となり、その結果として前述の位相遅れを小さくできる効果も有する。
(第4の実施形態)
図6は(第4の実施形態)を示し、図4に示した(第3の実施形態)のトランジスタQ1,Q2,Q3の極性を変更するとともに、それにあわせて信号の極性を変更した形で構成されるスルーレート制御機能付駆動回路と貫通防止遅延回路から構成されている。(第3の実施形態)のトランジスタQ1,Q2,Q3に相当する部分が、それぞれNchMOSトランジスタQ11,Q21,PchMOSトランジスタQ31に置き換えられている。動作はパワー出力部において負荷ZLの駆動がNchMOSトランジスタQ11で行われ、同期整流がPchMOSトランジスタQ31で行われる点を除くと、(第3の実施形態)の説明と同じ仕組みである。
(第5の実施形態)
図7は(第5の実施形態)を示し、(第3の実施形態)におけるスルーレート制御機能付駆動回路1の具体例を示している。
スルーレート制御機能付駆動回路1は、PchMOSトランジスタQ1のドレインの出力電圧Voutの立ち上がりスルーレートを任意の値に制御可能とするために、ある特定電流値を持ちグランド3に接地された電流源I1でPchMOSトランジスタQ1のゲート電圧を駆動させる。またPchMOSトランジスタQ1のドレイン電圧が立ち上がる直前までは、PchMOSトランジスタQ1のゲート駆動能力を高めるためにソースをグランド3に接地し、ドレインを電流源I1のグランド3に接地されていない他端と接続していて、ある特定のゲートサイズを有するNchトランジスタQ5と電流源I1との合成和した電流駆動能力でPchMOSトランジスタQ1のゲート電圧を駆動させる仕組みを持つ回路が構成されている。
また同様にスルーレート制御機能付駆動回路1は、PchMOSトランジスタQ1のドレインの出力電圧Voutの立ち下がりスルーレートを任意の値に制御可能とするために、ある特定電流値を持ち電源ラインに接続された電流源I2でPchMOSトランジスタQ1のゲート電圧を駆動させる。PchMOSトランジスタQ1のドレイン電圧が立ち下がる直前までは、PchMOSトランジスタQ1のゲート駆動能力を高めるためにソースを電源ラインに接続し、ドレインを電流源I2の電源ラインに接続されていない他端と接続してある特定のゲートサイズを有するNchトランジスタQ6と電流源I2との合成和した電流駆動能力でPchMOSトランジスタQ1のゲート電圧を駆動させる仕組みを持つ回路が構成されている。
(第6の実施形態)
図8は(第6の実施形態)を示し、図7に示した(第5の実施形態)のトランジスタQ1,Q2,Q3の極性を変更するとともに、それにあわせて信号の極性を変更した形で構成されるスルーレート制御機能付駆動回路と貫通防止遅延回路から構成されている。(第5の実施形態)のトランジスタQ1,Q2,Q3に相当する部分が、それぞれNchMOSトランジスタQ11,Q21,PchMOSトランジスタQ31に置き換えられている。動作はパワー出力部において負荷ZLの駆動がNchMOSトランジスタQ11で行われ、同期整流がPchMOSトランジスタQ31で行われる点を除くと、(第5の実施形態)の説明と同じ仕組みである。
本発明のPWM出力回路は、出力電圧のスルーレートを制御しつつ、出力を駆動するMOSトランジスタのターンオン時間、ターンオフ時間を短くすることができ、各種負荷のドライバーに使用できる。
本発明の(第1の実施形態)の回路図 同実施形態のタイミングチャート図 本発明の(第2の実施形態)の回路図 本発明の(第3の実施形態)の回路図 同実施形態のタイミングチャート図 本発明の(第4の実施形態)の回路図 本発明の(第5の実施形態)の回路図 本発明の(第6の実施形態)の回路図 従来例の回路図 同従来例のタイミングチャート図
符号の説明
ZL 負荷
1 スルーレート制御機能付駆動回路
2 貫通防止遅延回路
3 グランド
Q1,Q2 PchMOSトランジスタ
Q3 NchMOSトランジスタ
R1 抵抗
IN(PWM) PWM駆動信号
DR 駆動端子
DC 駆動能力切り換え端子
VDD 電源線電圧
Q11,Q21 NchMOSトランジスタ
Q31 PchMOSトランジスタ

Claims (11)

  1. 入力されたPWM駆動信号によりゲート電圧を出力する駆動端子を有しこの駆動端子の駆動能力を駆動能力切り換え端子に入力された信号に応じて切り換えるスルーレート制御機能付駆動回路と、
    負荷へ供給する電流を制御する第1のPchトランジスタと、
    第1のPchトランジスタのゲートに一端が接続される第1の抵抗と、
    第1の抵抗の他端にゲートが接続される第2のPchトランジスタと、
    第1の抵抗の前記他端をスルーレート制御機能付駆動回路の駆動端子に接続し、
    第2のPchトランジスタのドレインをスルーレート制御機能付駆動回路の駆動能力切り換え端子に接続し、
    第1のPchトランジスタのドレインから前記負荷に駆動電流を供給し、第1,第2のPchトランジスタのソースを共に一方の電源ラインに接続した
    PWM出力回路。
  2. スルーレート制御機能付駆動回路は、
    入力されたPWM駆動信号が第1のPchトランジスタが負荷を駆動するように変化した時に、第1の出力Pchトランジスタが負荷を駆動する直前までは駆動端子の能力を高い状態にしておき、第1のPchトランジスタが負荷を駆動する時は駆動端子のゲート駆動能力を下げて第1のPchトランジスタのドレイン電圧の立ち上がりスルーレートを制御可能に構成した
    請求項1記載のPWM出力回路。
  3. スルーレート制御機能付駆動回路は、
    入力されたPWM駆動信号が第1のPchトランジスタが負荷の駆動をオフするように変化した時に、第1のPchトランジスタが負荷の駆動をオフし始める直前までは駆動端子の能力を高い状態にしておき、第1のPchトランジスタがオフ動作に入る直前で駆動端子のゲート駆動能力を下げて第1のPchトランジスタのドレイン電圧の立ち下がりスルーレートを制御可能に構成した
    請求項1記載のPWM出力回路。
  4. 第1,第2のPchトランジスタと第1の抵抗は、
    第2のPchトランジスタが、第1の抵抗と第1のPchトランジスタのゲート・ソース間容量またはゲート・ドレイン間容量により第1のPchトランジスタの負荷の駆動直前に動作をするように構成した
    請求項1記載のPWM出力回路。
  5. 第1,第2のPchトランジスタと第1の抵抗は、
    第2のPchトランジスタが、第1の抵抗と第1のPchトランジスタのゲート・ソース間容量またはゲート・ドレイン間容量により負荷の駆動オフ動作直前に動作をオフするように構成した
    請求項1記載のPWM出力回路。
  6. 第1,第2のPchトランジスタをNchトランジスタに変更し、それにあわせて信号の極性を変更した
    請求項1記載のPWM出力回路。
  7. 入力されたPWM駆動信号により互いの位相が異なるとともに切り換え時には貫流電流防止用のディレー区間が設けられた第1,第2の駆動信号を出力する貫通防止遅延回路と、
    貫通防止遅延回路の第1の駆動信号によりゲート電圧を出力する駆動端子を有しこの駆動端子の駆動能力を駆動能力切り換え端子に入力された信号に応じて切り換えるスルーレート制御機能付駆動回路と、
    負荷へ供給する電流を制御する第1のPchトランジスタと、
    第1のPchトランジスタのゲートに一端が接続される第1の抵抗と、
    第1の抵抗の他端にゲートが接続される第2のPchトランジスタと、
    第1の抵抗の前記他端をスルーレート制御機能付駆動回路の駆動端子に接続し、
    第2のPchトランジスタのドレインをスルーレート制御機能付駆動回路の駆動能力切り換え端子に接続し、
    第1,第2のPchトランジスタのソースを共に一方の電源ラインに接続し、
    第1のPchトランジスタのドレインと他方の電源ラインとの間にドレイン・ソース間が接続されたNchトランジスタのゲートを貫通防止遅延回路の第2の駆動信号で駆動し、
    第1のPchトランジスタのドレインと前記Nchトランジスタのドレインとの接続点に負荷を接続した
    PWM出力回路。
  8. NchトランジスタをPchトランジスタに変更し、第1,第2のPchトランジスタをNchトランジスタに変更し、それにあわせて信号の極性を変更した
    請求項7記載のPWM出力回路。
  9. スルーレート制御機能付駆動回路は、
    第1のPchトランジスタのドレインからの出力電圧の立ち上がりスルーレート制御を可能とするために、出力電圧が負荷を駆動する時は、ある特定電流値を持ち前記他方の電源ラインに接続された電流源で第1のPchトランジスタのゲート電圧を駆動し、前記出力電圧が立ち上がる直前までは第1のPchトランジスタのゲート駆動能力を高めるためにソースを前記他方の電源ラインに接続し、ドレインを前記電流源の他端に接続された特定のゲートサイズを有するNchトランジスタを有し、
    前記電流源との合成和した電流駆動能力で第1のPchトランジスタのゲートを駆動させるように構成される
    請求項7記載のPWM出力回路。
  10. スルーレート制御機能付駆動回路は、
    第1のPchトランジスタのドレインからの出力電圧の立ち下がりスルーレート制御を可能とするために、出力電圧が負荷を駆動する時は、ある特定電流値を持ち前記一方の電源ラインに接続された電流源で第1のPchトランジスタのゲート電圧を駆動し、前記出力電圧が立ち下がる直前までは第1のPchトランジスタのゲート駆動能力を高めるためにソースを前記一方の電源ラインに接続し、ドレインを前記電流源の他端に接続された特定のゲートサイズを有するNchトランジスタを有し、
    前記電流源との合成和した電流駆動能力で第1のPchトランジスタのゲートを駆動させるように構成される
    請求項7記載のPWM出力回路。
  11. NchトランジスタをPchトランジスタに変更し、第1,第2のPchトランジスタをNchトランジスタに変更し、それにあわせて信号の極性を変更した
    請求項9または請求項10記載のPWM出力回路。
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