JP2005250382A - 電気光学装置の駆動方法、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

電気光学装置の駆動方法、電気光学装置および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 上下方向における輝度むらの抑制を低コストで実現できる電気光学装置の駆動方法、電気光学装置および電子機器を提供すること。
【解決手段】 複数の走査線Y1〜Y6を選択する走査方向を1フレームごとに変更する。nフレーム目においては、走査線Y1〜Y6を上から順に選択し(図3(a))、n+1フレーム目においては、複数の走査線Y1〜Y6を下から順に選択する(図3(b))。これにより、アクティブマトリクス部の輝度は、nフレーム目においては下の画素25ほどより明るくなり、n+1フレーム目においては上の画素25ほどより明るくなる。その結果、nフレーム目における上下方向の輝度むらとn+1フレーム目における上下方向の輝度むらとが互いに打ち消し合う。つまり、各画素の輝度が2フレームで平均化されて同じになり、上下方向における輝度むらが抑制された表示が得られる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、液晶表示装置等の電気光学装置の駆動方法、電気光学装置および電子機器に関する。
従来の電気光学装置として、マトリクス状に配置された複数の画素にそれぞれ薄膜トランジスタが設けられたアクティブマトリクス液晶表示装置で、各画素の画素電極と液晶を介した対向電極の電位をフィールドごとに反転させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1の図4参照)。この液晶表示装置では、対向電極の電位をフィールドごとに反転させるため、ビデオ信号などのデータ信号の振幅を小さくすることができる。これによりドライバーの耐圧を下げることができ、結果的にドライバーのコストを下げることができる利点が得られる。
また、対向電極の電位をフィールドごとに反転させる駆動方式では、対向電極の電位をフィールドごとに反転させない駆動方式と比べて画面の上下方向の輝度むらが大きくなるが、この輝度むらを抑制する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。この従来技術では、フレームメモリの信号読出しラインをランダムにして、読み出したラインに対応させて走査電極駆動回路による走査電極(走査線)の走査順を設定する。つまり、走査の順番をランダムにすることによって、画面の上下方向における輝度むらを抑制するようにしている。
特開平8―334741号公報 特開平6−266310号公報
ところで、上記特許文献2の従来技術では、複数の走査線をランダムに選択するように走査線駆動回路を駆動制御するため、走査線駆動回路が複雑になり、製造コストが高くなってしまうという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、上下方向における輝度むらの抑制を低コストで実現できる電気光学装置の駆動方法、電気光学装置および電子機器を提供することにある。
本発明における電気光学装置は、複数の走査線と複数の信号線の交差部に対応してマトリクス状に配置された複数の画素を備え、各画素に設けたスイッチング素子を介して、各当該画素に正極性のデータ信号と負極性のデータ信号を1フレーム期間ごとに交互に書き込む電気光学装置の駆動方法において、前記複数の走査線を選択する走査方向を1或いは複数フレームごとに変更することを要旨とする。
これによれば、複数の走査線を選択する走査方向を1或いは複数フレームごとに変更するようにしている。例えば、その走査方向を1フレームごとに変更する場合、あるフレーム(nフレーム目)においては、複数の走査線を最上位行から最下位行まで上から順に選択し、次のフレーム(n+1フレーム目)においては、複数の走査線を最下位行から最上位行まで下から順に選択する。これにより、複数の画素を含む表示領域の輝度が、nフレーム目においては下の画素ほどより明るくなるとすると、n+1フレーム目においては上の画素ほどより明るくなる。その結果、nフレーム目における上下方向の輝度むらとn+
1フレーム目における上下方向の輝度むらとが互いに打ち消し合う。つまり、各画素の輝度が2フレーム単位で平均化されて同じになり、上下方向における輝度むらが抑制された表示が得られる。このよう表示は、走査方向を複数フレームごとに変更する場合にも同様に得られる。
また、上下方向における輝度むらを抑制するための駆動方法を実現するのに、走査方向を1フレーム或いは複数フレームごとに変更するように構成するだけでよいので、複数の走査線を駆動する走査線駆動回路の構成が複雑になって、製造コストが高くなるのを回避できる。
したがって、上下方向における輝度むらの抑制を低コストで実現することができる。
この電気光学装置の駆動方法において、各フレームにおいて、前記複数の走査線のうち、偶数行の走査線と奇数行の走査線とで前記走査方向を逆にすることを要旨とする。
これによれば、1フレーム或いは複数フレームごとに走査方向を逆にするとともに、各フレームにおいて、複数の走査線のうち、偶数行の走査線と奇数行の走査線とで走査方向を逆にすることで、1フレーム或いは複数フレームごとに走査方向を逆にすることにより生じるフリッカを低減することができる。
この電気光学装置の駆動方法において、各フレームにおいて、前記マトリクス状に配置された複数の画素のうち、偶数列の画素と奇数列の画素とで前記走査方向を逆にすることを要旨とする。
これによれば、1フレーム或いは複数フレームごとに走査方向を逆にするとともに、各フレームにおいて、マトリクス状に配置された複数の画素のうち、偶数列の画素と奇数列の画素とで走査方向を逆にすることで、1フレーム或いは複数フレームごとに走査方向を逆にすることにより生じるフリッカを低減することができる。
この電気光学装置の駆動方法において、各フレームにおいて、前記マトリクス状に配置された複数の画素のうち、「(偶数行、偶数列)または(奇数行、奇数列)」の画素と「(偶数行、奇数列)または(奇数行、偶数列)」の画素とで前記走査方向を逆にすることを要旨とする。
これによれば、1フレーム或いは複数フレームごとに走査方向を逆にするとともに、各フレームにおいて、マトリクス状に配置された複数の画素のうち、「(偶数行、偶数列)または(奇数行、奇数列)」の画素と「(偶数行、奇数列)または(奇数行、偶数列)」の画素とで走査方向を逆にすることで、上記フリッカを低減することができる。
この電気光学装置の駆動方法において、2フレーム或いは偶数フレームごとに前記走査方向を逆にすることを要旨とする。
これによれば、2フレームごとに走査方向を逆にすることにより、走査方向が同じである連続する2フレームにおいて、正負の電荷が打ち消し合う。つまり、走査方向が同じである連続する2フレーム間で、各画素25の液晶には、同じ値の電圧が印加されることになり、直流電圧成分が液晶に印加されるのを防止できる。
なお、上下方向における輝度むらについては、2フレームごとに走査方向を逆にすることにより、各画素の輝度が4フレームで平均化されて同じになり、上下方向における輝度むらが抑制された表示が得られる。
この電気光学装置の駆動方法において、前記各画素への前記データ信号の書き込みを6
0HZ以上のフレーム周波数で行うことを要旨とする。
これによれば、1フレーム或いは複数のフレームごとに走査方向を逆にするとともに、各フレームにおいて、各画素25へのデータ信号の書き込みを60HZ以上のフレーム周波数で行うことで、1フレーム或いは複数のフレームごとにごとに走査方向を逆にすることにより生じるフリッカを低減することができる。
本発明における電気光学装置は、複数の走査線と複数の信号線の交差部に対応してマトリクス状に配置された複数の画素を備え、各画素に設けたスイッチング素子を介して、各当該画素に正極性のデータ信号と負極性のデータ信号を1フレーム期間ごとに交互に書き込む電気光学装置において、1フレーム分の表示データを保持するフレームメモリと、前記複数の走査線を順に選択する走査方向を1或いは複数フレームごとに変更する走査線駆動手段と、前記走査線駆動手段により選択される走査線に接続された1行分の画素の表示データを前記フレームメモリから読み出し、読み出した1行分の画素の各表示データを対応するデータ信号に変換して各画素に書き込む信号線駆動手段と、を備えることを要旨とする。
これによれば、複数の走査線を選択する走査方向を1或いは複数フレームごとに変更するようにしている。これにより、各画素の輝度が2フレーム単位で或いは(2×複数フレーム)単位で平均化されて同じになり、上下方向における輝度むらが抑制された表示が得られる。
また、上下方向における輝度むらを抑制するための駆動方法を実現するのに、走査方向を1フレーム或いは複数フレームごとに変更するように構成するだけでよいので、複数の走査線を駆動する走査線駆動手段の構成が複雑になって、製造コストが高くなるのを回避できる。
したがって、上下方向における輝度むらの抑制を低コストで実現することができる。
本発明における電子機器は、上記発明に係る電気光学装置を備えることを要旨とする。
これによれば、上下方向における輝度むらが抑制された高品質な表示を実現することができる。
以下、本発明を具体化した各実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置を図1〜図7に基づいて説明する。
図1は第1実施形態に係る液晶表示装置20の電気的構成を概略的に示しており、図2は表示領域としてのアクティブマトリクス部21の電気的等価回路の一部を示している。また、図3(a)は液晶表示装置20で実行するnフレーム目の走査順序を説明するための模式図、図3(b)は同装置で実行するn+1フレーム目の走査順序を説明するための模式図である。
この液晶表示装置20は、周辺駆動回路を内蔵したp−Si形TFT駆動方式のアクティブマトリクス液晶表示装置(周辺回路内蔵型TFT液晶表示装置)である。
液晶表示装置20は、図1に示すように、複数の走査線Y1〜Ymと、走査線Y1〜Ymと交差するように形成された複数の信号線X1〜Xnと、走査線Y1〜Ymと信号線X1〜Xnの各交差部に対応してマトリクス状に配置された複数の画素25とを含む表示領域としてのアクティブマトリクス部21を備える。各画素25には、スイッチング素子としてのポリシリコン形薄膜トランジスタ(p−Si形TFT)26がそれぞれ形成されている(図2参照)。ポリシリコン形薄膜トランジスタ26(以下、「TFT26」という
)を介して各画素25にデータ信号が書き込まれるようになっている。
また、液晶表示装置20は、一対の基板として素子基板22と対向基板(図示省略)とを備え、これら2つの基板の間に電気光学素子としてのTN(Twisted Nematic)型の液
晶が封入されている。
素子基板22上には、図1に示すように、アクティブマトリクス部21と、複数の走査線Y1〜Ymを駆動するための走査線駆動回路33と、複数の信号線X1〜Xnを駆動するための信号線駆動回路34とが形成されている。
また、液晶表示装置20は、走査線駆動回路33及び信号線駆動回路34を制御するための制御回路35を備える。制御回路35には、表示データ、同期信号、及びクロック信号等が外部回路から入力されるようになっている。本実施形態では、表示データはビデオ信号などのデジタル階調データである。同期信号は、垂直同期信号と水平同期信号である。クロック信号は、図5に示すクロック信号CLY及び信号線駆動回路34に入力されるドットクロック信号等である。
制御回路35から走査線駆動回路33及び信号線駆動回路34には、フレーム反転駆動等を行うための各種の信号が信号線37a,37bをそれぞれ介して供給される。
この液晶表示装置20は、マトリクス状に配置された複数の画素25の各TFT26を介して各画素25に正極性のデータ信号(電圧信号)と負極性のデータ信号を全画面同極性で、1フレームごと(1フレーム期間ごと)に交互に書き込むフレーム反転駆動を行うようになっている。また、液晶表示装置20は、図5に示すように、対向電極電位LCCOMを低い電圧LCCOMLと高い電圧LCCOMHとの間で1フレームごとに反転させるコモン振り駆動を行うようになっている。
なお、ここにいう「対向電極電位LCCOM」は、素子基板22上に形成された各画素25の画素電極29と液晶24を介して対向する対向電極30(図2参照)に印加される電位である。また、「1フレーム」は、走査線Y1〜Ymを所定の順に選択して全ての画素25の容量(液晶容量31及び蓄積容量32)にデータ信号を書き込むことで1画面の表示がなされる期間をいう。
図2に示すように、各画素25のTFT26のゲートは各走査線Y1〜Ymに、そのソースは各信号線X1〜Xnに、そして、そのドレインは各画素電極29にそれぞれ接続されている。各画素25の画素電極29と対向電極30は液晶24を介してそれぞれ対向している。この対向電極30の電位(対向電極電位LCCOM)を1フレームごとに低い電圧LCCOMLと高い電圧LCCOMHとの間で反転させて上記フレーム反転駆動、コモン振り駆動を行う。
また、各画素25は、画素電極29と対向電極30の間の液晶24で構成される液晶容量31と、この液晶容量31と並列に接続され、同液晶容量31からの電荷のリークによる電圧の降下を低減するための容量素子である蓄積容量32とを備えている。各蓄積容量32の一方の端子は、容量配線41に接続されている。
そして、各画素25の画素回路は、TFT26がオン(導通状態)になると、ビデオ信号などのデジタル階調データがD/A変換されたデータ信号(電圧信号)がTFT26を介して液晶容量31と蓄積容量32とに書き込まれ、TFT26がオフ(非導通状態)になると、これらの容量に電荷が保持されるようになっている。
ところで、このような液晶表示装置20では一般に、上記フレーム反転駆動を行うこと
によりアクティブマトリクス部21内に上下方向における輝度むらが発生する。例えば、全ての画素を同じ輝度で表示させる場合に、アクティブマトリクス部21の上下方向、即ち複数の走査線Y1〜Ymを上から順に選択する走査方向の下の画素ほどより明るくなるような「上下方向における輝度むら」が発生する。
このような「上下方向における輝度むら」が発生するのは、次のような理由による。
アクティブマトリクス部21では、複数の走査線Y1〜Ymが上から順に選択され、各画素25に正極性のデータ信号が順に書き込まれて1フレーム(正フィールド)が構成される。次のフレーム(負フィールド)では、複数の走査線Y1〜Ymが同様に選択され、各画素に負極性のデータ信号が順に書き込まれる。
このような動作が1フレームごとに繰り返されるため、走査線Y1〜Ymの内、1フレームにおいて選択される順番がより遅い走査線に接続された画素25では、その順番の早い走査線に接続された画素25と比べて、データ信号が書き込まれてから次フレームに移るまでの時間がより短くなる。つまり、選択される順番がより遅い走査線に接続された各画素25では、画素に書き込まれたデータに対して、逆極性のデータが信号線に印加される時間が長くなる。これにより、走査線Y1〜Ymにそれぞれ接続された各画素に書き込まれて保持されたデータ信号に応じた各画素25の画素電極29の電位(画素電極電位)は、TFT26のオフ抵抗を通じてリークする。そのリーク量(各画素電極で低下する電位)は、アクティブマトリクス部21の下方にある画素25ほど大きくなる。その結果、アクティブマトリクス部21の上下方向における輝度は、下の画素25ほど各画素電極29で低下する電圧値が大きくなるので、より明るい表示となる(ノーマリホワイト・モードの場合)。
このような上下方向における輝度むらが発生するのを抑制するために、本実施形態に係る液晶表示装置20の駆動方法は、複数の走査線Y1〜Ymを選択する走査方向を1フレームごとに変更する点に特徴がある。つまり、この駆動方法では、nフレーム目においては、複数の走査線Y1〜Ymを第1行目から第m行目まで上から順に選択し(図3(a)参照)、n+1フレーム目においては、複数の走査線Y1〜Ymを第m行目から第1行目まで下から順に選択する(図3(b)参照)。
なお、図3(a),(b)では、説明を簡単にするために、走査線駆動回路33により駆動される6本の走査線Y1〜Y6と、各走査線にそれぞれ接続された8個の画素25とを示してある。図3(a)に示すnフレーム目においては、走査線駆動回路33により最上位(第1行目)の走査線Y1から最下位(第6行目)の走査線Y6まで矢印40で示す走査方向に上から順に選択され、「1」〜「6」の数字でそれぞれ示す走査線選択順に各画素25にデータ信号が書き込まれる。また、図3(b)に示すn+1フレーム目においては、走査線駆動回路33により最下位(第6行目)の走査線Y6から最上位(第1行目)の走査線Y1まで矢印40aで示す走査方向に下から順に選択され、「1」〜「6」の数字でそれぞれ示す走査線選択順に各画素25にデータ信号が書き込まれる。
このような駆動方法を実現するために、本実施形態に係る液晶表示装置20は、図1に示すように、1フレーム分の表示データを保持するフレームメモリ50と、複数の走査線Y1〜Ymを順に選択する走査方向を1フレームごとに変更する走査線駆動手段とを備える。さらに、液晶表示装置20は、走査線駆動手段により選択される各走査線に接続された1行分の画素25の表示データをフレームメモリ50から読み出し、読み出した1行分の画素の各表示データを対応するデータ信号に変換して各画素25に書き込む信号線駆動手段を備える。
走査線駆動手段は、1フレームごとに走査方向を切り換えるための走査方向切換え信号
DIRYを走査線駆動回路33へ出力する制御回路35と、走査方向切換え信号DIRYに応じて走査方向を1フレームごとに変更する走査線駆動回路33とで構成される。
信号線駆動手段は、走査線駆動回路33により選択される各走査線に接続された1行分の画素25の表示データをフレームメモリ50から読み出して出力する制御回路35と、制御回路35から出力される1行分の画素の各表示データを対応するデータ信号に変換して各画素25に書き込む信号線駆動回路34とで構成される。
制御回路35は、図4に示すように、走査線Y1〜Ymを順に選択する垂直走査期間の最初に供給される垂直同期信号VSYNCに同期して1フレームごとに正(+)或いは負(−)の走査方向切換え信号DIRY(以下、単に「正或いは負のDIRY信号」という。)を交互に走査線駆動回路33へ出力するようになっている。
走査線駆動回路33は、例えば、正のDIRY信号が制御回路35から出力される場合には複数の走査線Y1〜Ymを図3(a)の矢印40で示す走査方向に上から順に選択し、負のDIRY信号が制御回路35から出力される場合には走査線Y1〜Ymを図3(b)の矢印40aで示す走査方向に下から順に選択するようになっている。
このような走査線駆動回路33の動作を図5及び図7に基づいて説明する。
走査線駆動回路33は、正のDIRY信号が入力される場合、図5に示すnフレーム目のように、垂直走査期間の最初に供給される転送開始信号DY及びクロック信号CLYにより走査信号G1〜Gmを順に生成して出力することで、走査線Y1〜Ymを図3(a)の矢印40で示す走査方向に上から順に選択していく。
つまり、図5に示すように、t1時点に対向電極電位LCCOMがLCCOMHからLCCOMLに変化した後、t2時点に転送開始信号DYが走査線駆動回路33に供給されると、走査線駆動回路33はt3時点からt5時点までの間で、走査信号G1〜Gmを順に生成して出力することで、走査線Y1〜Ymを上から順に選択していく。走査信号Gmによる選択期間がt5時点で終了した後、t6時点に対向電極電位LCCOMがLCCOMLからLCCOMHに変化するようになっている。
一方、走査線駆動回路33は、上記nフレーム目の次のフレームであるn+1フレーム目において負のDIRY信号が入力される場合、図7に示すように、転送開始信号DY及びクロック信号CLYにより走査信号Gm〜G1を順に生成して出力することで、走査線Y1〜Ymを図3(b)の矢印40aで示す走査方向に下から順に選択していく。
つまり、図7に示すように、t1時点に対向電極電位LCCOMがLCCOMLからLCCOMHに変化した後、t2時点に転送開始信号DYが走査線駆動回路33に供給されると、走査線駆動回路33はt3時点からt5時点までの間で、走査信号Gm〜G1を順に生成して出力することで、走査線Ym〜Y1を下から順に選択していく。走査信号G1による選択期間がt5時点で終了した後、t6時点に対向電極電位LCCOMがLCCOMHからLCCOMLに変化するようになっている。
このように、走査線Y1〜Ymを上から順に選択する下向きの垂直走査と、走査線Y1〜Ymを下から順に選択する上向きの垂直走査とが、走査線駆動回路33により1フレームごとに繰り返される。
信号線駆動回路34は、データ信号(電圧信号)を複数の信号線X1〜Xnを介して各画素25に書き込むためのサンプリング回路、サンプリング回路の動作タイミングをコントロールするシフトレジスタ、ビデオ信号線(図示略)に入力される各画素のデジタル階
調データを1行分保持するラッチ回路、及びアナログ/デジタル変換回路等を備える。
信号線駆動回路34は、例えば図6に示すように、走査線Y1〜Ymが上から順に或いは下から順に選択される1水平走査期間(図6のt4時点からt5時点までの期間)に、Hレベルのデータ選択信号S1〜Snを順次に出力する。これにより、各水平走査期間において、選択された走査線に接続された1行分の画素25の各々にデータ信号が順に書き込まれる。
以上のように構成された第1実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
○複数の走査線Y1〜Ymを選択する走査方向を1フレームごとに変更するようにしている。つまり、nフレーム目においては、走査線Y1〜Ymを第1行目から第m行目まで上から順に選択し(図3(a)参照)、n+1フレーム目においては、複数の走査線Y1〜Ymを第m行目から第1行目まで下から順に選択する(図3(b)参照)。これにより、表示領域としてのアクティブマトリクス部21の輝度は、nフレーム目においては下の画素25ほどより明るくなり、n+1フレーム目においては上の画素25ほどより明るくなる。その結果、nフレーム目における上下方向の輝度むらとn+1フレーム目における上下方向の輝度むらとが互いに打ち消し合う。つまり、各画素の輝度が2フレームで平均化されて同じになり、上下方向における輝度むらが抑制された表示が得られる。
また、上下方向における輝度むらを抑制するための駆動方法を実現するのに、走査方向を1フレームごとに変更するように構成するだけでよいので、複数の走査線を駆動する走査線駆動回路33の構成が複雑になって製造コストが高くなるのを回避できる。
したがって、上下方向における輝度むらの抑制を低コストで実現することができる。
○上下方向における輝度むらを抑制するための駆動方法を実現するのに、正或いは負のDIRY信号を1フレームごとに交互に出力するように制御回路35を構成するとともに、正或いは負のDIRY信号に応じて走査方向を1フレームごとに変更するように走査線駆動回路33を構成するだけでよい。そのため、走査線駆動回路33や制御回路35に僅かな変更を加えるだけで、上下方向における輝度むらが抑制された高品質な表示を実現することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態に係る液晶表示装置20Aを図8〜図12に基づいて説明する。
第2実施形態に係る液晶表示装置20Aの駆動方法は、上記第1実施形態と同様に1フレームごとに走査方向を逆にするとともに、各フレームにおいて、複数の走査線のうち、偶数行の走査線と奇数行の走査線とで走査方向を逆にする点に特徴がある。
この駆動方法を実現するために、液晶表示装置20Aは、図8及び図9に示すように、左右2つの走査線駆動回路33L,33Rを備えている。左側の走査線駆動回路33Lは、m本の奇数行の走査線Y1L(Y1),Y2L(Y3),Y3L(Y5),・・・,YmL(Y2m−1)を駆動する。右側の走査線駆動回路33Rは、m本の偶数行の走査線Y1R(Y2),Y2R(Y4),Y3R(Y6),・・・,YmR(Y2m)を駆動するようになっている。
この駆動法方法を図8(a),(b)に基づいて説明する。
図8(a),(b)では説明を簡単にするために、走査線駆動回路33Lにより駆動される3本の奇数行の走査線Y1,Y3,Y5と、走査線駆動回路33Rにより駆動される3本の偶数行の走査線Y2,Y4,Y6と、各走査線にそれぞれ接続された8個の画素25と、を示している。また、図8(a),(b)では、走査線駆動回路33Lと、これにより駆動される3本の奇数行の走査線Y1,Y3,Y5に接続された各画素25とを網掛
けで示し、走査線駆動回路33Rと、これにより駆動される3本の偶数行の走査線Y2,Y4,Y6に接続された各画素25とを白で示してある。
nフレーム目においては、図8(a)に示すように、奇数行の走査線Y1,Y3,Y5を矢印42で示す下向きの走査方向に上から順に選択し、偶数行の走査線Y2,Y4,Y6を矢印43で示す上向きの走査方向に下から順に選択する。このとき、奇数行の走査線Y1を最初に選択し、その後、偶数行の走査線と奇数行の走査線とを1本ずつ交互に選択し、偶数行の走査線Y2を最後に選択する。つまり、nフレーム目においては、(1)奇数行の走査線Y1→(2)偶数行の走査線Y6→(3)奇数行の走査線Y3→(4)偶数行の走査線Y4→(5)奇数行の走査線Y5→(6)偶数行の走査線Y2の順に走査線が選択される。これにより、「1」〜「6」の数字でそれぞれ示す走査線選択順に各画素25にデータ信号が書き込まれる。
一方、n+1フレーム目においては、図8(b)に示すように、奇数行の走査線Y1,Y3,Y5を矢印44で示す上向きの走査方向に下から順に選択し、偶数行の走査線Y2,Y4,Y6を矢印45で示す下向きの走査方向に上から順に選択する。このとき、偶数行の走査線Y2を最初に選択し、その後、奇数行の走査線と偶数行の走査線とを1本ずつ交互に選択し、奇数行の走査線Y1を最後に選択する。つまり、n+1フレーム目においては、(1)偶数行の走査線Y2→(2)奇数行の走査線Y5→(3)偶数行の走査線Y4→(4)奇数行の走査線Y3→(5)偶数行の走査線Y6→(6)奇数行の走査線Y1の順に走査線が選択される。これにより、「1」〜「6」の数字でそれぞれ示す走査線選択順に各画素25にデータ信号が書き込まれる。
図9は本実施形態に係る液晶表示装置20Aの電気的構成を示している。この液晶表示装置20Aの制御回路35Aは、図10に示すように、垂直同期信号VSYNCに同期して極性が変化する走査方向切換え信号DIRYLを走査線駆動回路33Lに出力するとともに、走査方向切換え信号DIRYRを走査線駆動回路33Rに出力するようになっている。走査方向切換え信号DIRYR(以下、「DIRYR信号」という)は、走査方向切換え信号DIRYL(以下、「DIRYL信号」という。)の反転信号である。
また、制御回路35Aは、正(+)のDIRYL信号を走査線駆動回路33Lに出力し、負(−)のDIRYR信号を走査線駆動回路33Rに出力するnフレーム目(図10参照)には、図11に示すイネイブル信号ENBYL,ENBYRを走査線駆動回路33L,33Rにそれぞれ出力するようになっている。このときのイネイブル信号ENBYL(以下、「ENBYL信号」という。)は、転送開始信号DYとクロック信号CLYがt12時にLからHに変化した後、クロック信号CLYの立下りに同期して(t13時点に)LからHになる、その後はクロック信号CLYの反転信号になる。
一方、このときのイネイブル信号ENBYR(以下、「ENBYR信号」という。)は、t13時後にクロック信号CLYがLからHに変化するt14時点にLからHに変化し、その後はクロック信号CLYと同じ信号になる。
また、制御回路35Aは、負(−)のDIRYL信号を走査線駆動回路33Lに出力し、正(+)のDIRYR信号を走査線駆動回路33Rに出力するn+1フレーム目(図10参照)には、図12に示すENBYL信号,ENBYR信号を走査線駆動回路33L,33Rにそれぞれ出力するようになっている。このときのENBYR信号は図11のENBYL信号と同じであり、このときのENBYL信号は図11のENBYR信号と同じである。
次に、液晶表示装置20Aの動作を図11及び図12に基づいて説明する。なお、図1
1はnフレーム目における走査線駆動回路33L,33Rの動作を一緒に示し、図12はn+1フレーム目における走査線駆動回路33L,33Rの動作を一緒に示している。
走査線駆動回路33Lは、制御回路35Aから正(+)のDIRYL信号が入力される場合、図11に示すnフレーム目のように、転送開始信号DY及びクロック信号CLYにより、走査信号の2倍の周期を持つ信号GO1〜GOmをシフトレジスタにより順に生成する。同様に、走査線駆動回路33Rは、制御回路35Aから負(−)のDIRYR信号が入力される場合、図11に示すnフレーム目のように、GO1〜GOmをシフトレジスタにより順に生成する。
図11のt11,t12,t13及びt17は、図5のt1,t2,t3及びt6にそれぞれ相当する。
走査線駆動回路33Lは、信号GO1〜GOmとENBYL信号の論理積(アンド)をそれぞれ出力するm個のANDゲート回路により、走査信号G1L〜GmLを順に生成して出力することで、t13時点からt15時点までの間で、奇数行の走査線Y1L(Y1)〜YmL(Y2m−1)を下向きの走査方向に上から順に選択する。同様に、走査線駆動回路33Rは、信号GO1〜GOmとENBYR信号の論理積をそれぞれ出力するm個のANDゲート回路により、走査信号G1R〜GmRを順に生成して出力することで、t14時点からt16時点までの間で、偶数行の走査線Y1R(Y2)〜YmR(Y2m)を上向きの走査方向に下から順に選択する。
このようにして、nフレーム目においては、図9に示す奇数行の走査線Y1L(Y1)〜YmL(Y2m−1)を下向きの走査方向に上から順に選択し、偶数行の走査線Y1R(Y2)〜YmR(Y2m)を上向きの走査方向に下から順に選択する。このとき、奇数行の走査線Y1L(Y1)を最初に選択し、その後、偶数行の走査線と奇数行の走査線とを1本ずつ交互に選択し、偶数行の走査線Y1R(Y2)を最後に選択する。
上述したnフレーム目の次のフレームであるn+1フレーム目においては、図10に示すように、走査線駆動回路33Rに正(+)のDIRYR信号が入力され、走査線駆動回路33Lに負(−)のDIRYL信号が入力される。
このn+1フレーム目において、走査線駆動回路33Rは、図12に示すように、信号GO1〜GOmとENBYR信号の論理積をそれぞれ出力するm個のANDゲート回路により、走査信号GmR〜G1Rを順に生成して出力する。これにより、t13時点からt15時点までの間で、偶数行の走査線Y1R(Y2)〜YmR(Y2m)を下向きの走査方向に上から順に選択する。同様に、走査線駆動回路33Lは、信号GO1〜GOmとENBYL信号の論理積をそれぞれ出力するm個のANDゲート回路により、走査信号GmL〜G1Lを順に生成して出力することで、t14時点からt16時点までの間で、奇数行の走査線Y1L(Y1)〜YmL(Y2m−1)を上向きの走査方向に下から順に選択する。
このようにしてn+1フレーム目においては、偶数行の走査線Y1R(Y2)〜YmR(Y2m)を下向きの走査方向に上から順に選択し、奇数行の走査線Y1L(Y1)〜YmL(Ym)を上向きの走査方向に下から順に選択する。このとき、偶数行の走査線Y1R(Y2)を最初に選択し、その後、奇数行の走査線と偶数行の走査線とを1本ずつ交互に選択し、奇数行の走査線Y1L(Y1)を最後に選択する。
以上のように構成された第2実施形態によれば、上記第1実施形態の奏する作用効果に加えて、以下の作用効果を奏する。
○1フレームごとに走査方向を逆にするとともに、各フレームにおいて、複数の走査線
のうち、偶数行の走査線と奇数行の走査線とで走査方向を逆にすることで、1フレームごとに走査方向を逆にすることにより生じるフリッカを低減することができる。つまり、1フレームごとに明るさの分布が変わることによって表示画面がチラツイて見えるのを抑制することができる。
○nフレーム目においては、奇数行の走査線Y1L(Y1)〜YmL(Y2m−1)を上から順に選択し、偶数行の走査線Y1R(Y2)〜YmR(Y2m)を下から順に選択する(図8(a)参照)。このとき、奇数行の走査線Y1L(Y1)を最初に選択し、その後、偶数行の走査線と奇数行の走査線とを1本ずつ交互に選択し、偶数行の走査線Y1R(Y2)を最後に選択する。また、n+1フレーム目においては、偶数行の走査線Y1R(Y2)〜YmR(Y2m)を下向きの走査方向に上から順に選択し、奇数行の走査線Y1L(Y1)〜YmL(Y2m−1)を上向きの走査方向に下から順に選択する。このとき、偶数行の走査線Y1R(Y2)を最初に選択し、その後、奇数行の走査線と偶数行の走査線とを1本ずつ交互に選択し、奇数行の走査線Y1L(Y1)を最後に選択する。
このような駆動方法により、奇数行の走査線Y1L(Y1)〜YmL(Y2m−1)を上から順に選択する垂直走査と、偶数行の走査線Y1R(Y2)〜YmR(Y2m)を下から順に選択する垂直走査とが、1フレーム期間内に並行してなされる。そのため、垂直走査期間の最初に供給される転送開始信号DYは1フレーム期間に1回ですみ、転送開始信号DYの出力に関しては従来の制御回路の構成を変更する必要がない。
[第3実施形態]
第3実施形態に係る液晶表示装置20Bを図13(a),(b)に基づいて説明する。
この液晶表示装置20Bの駆動方法は、上記第1実施形態と同様に1フレームごとに走査方向を逆にするとともに、各フレームにおいて、前記マトリクス状に配置された複数の画素25のうち、偶数列の画素と奇数列の画素とで走査方向を逆にする点に特徴がある。
この駆動方法を実現するために、液晶表示装置20Aは、左右2つの走査線駆動回路33L,33Rを備える。左側の走査線駆動回路33Lは、例えばm本の奇数行の走査線Y1L(Y1),Y2L(Y3),Y3L(Y5),・・・,YmL(Y2m−1)を駆動する。右側の走査線駆動回路33Rは、m本の偶数行の走査線Y1R(Y2),Y2R(Y4),Y3R(Y6),・・・,YmR(Y2m)を駆動するようになっている。
図13(a),(b)では説明を簡単にするために、m本の奇数行の走査線Y1L(Y1)〜YmL(Y2m−1)のうちの6本の走査線Y1L(Y1)〜Y6L(Y11)と、m本の偶数行の走査線Y1R〜YmR(Y2m)のうちの6本の走査線Y1R(Y2)〜Y6R(Y12)とを示してある。また、走査線駆動回路33Lにより駆動される6本の走査線Y1L〜Y6Lには、網掛けで示す奇数列の画素25がそれぞれ接続され、走査線駆動回路33Rにより駆動される6本の走査線Y1R〜Y6Rには、白で示す偶数列の画素25がそれぞれ接続されている。
次に、液晶表示装置20Bの駆動方法を、図13(a),(b)に基づいて説明する。
nフレーム目においては、図13(a)に示すように、走査線駆動回路33Lにより、6本の奇数行の走査線Y1L〜Y6Lを、矢印42で示す下向きの走査方向に上から順に選択する。これにより、網掛けで示す奇数列の各画素25に、「1」〜「6」の数字でそれぞれ示す走査線選択順にデータ信号が書き込まれる。同時に、走査線駆動回路33Rにより、6本の偶数行の走査線Y1R〜Y6Rを、矢印43で示す上向きの走査方向に下から順に選択する。これにより、白で示す偶数列の各画素25に、「1」〜「6」の数字でそれぞれ示す走査線選択順にデータ信号が書き込まれる。こうして、nフレーム目の画像が形成される。
n+1フレーム目においては、図13(b)に示すように、走査線駆動回路33Lにより、奇数行の走査線Y1L〜Y6Lを、矢印44で示す上向きの走査方向に下から順に選択する。これにより、網掛けで示す奇数列の各画素25に、「1」〜「6」の数字でそれぞれ示す走査線選択順にデータ信号が書き込まれる。同時に、走査線駆動回路33Rにより、偶数行の走査線Y1R〜Y6Rを、矢印45で示す下向きの走査方向に上から順に選択する。これにより、白で示す偶数列の各画素25に、「1」〜「6」の数字でそれぞれ示す走査線選択順にデータ信号が書き込まれる。こうして、n+1フレーム目の画像が形成される。
以上のように構成された第3実施形態によれば、上記第1実施形態の奏する作用効果に加えて、以下の作用効果を奏する。
○1フレームごとに走査方向を逆にするとともに、各フレームにおいて、マトリクス状に配置された複数の画素25のうち、偶数列の画素と奇数列の画素とで走査方向を逆にすることで、1フレームごとに走査方向を逆にすることにより生じるフリッカを低減することができる。
[第4実施形態]
第4実施形態に係る液晶表示装置20Cを図14(a),(b)に基づいて説明する。
この液晶表示装置20Cの駆動方法は、上記第1実施形態と同様に1フレームごとに走査方向を逆にするとともに、各フレームにおいて、マトリクス状に配置された複数の画素のうち、「(偶数行、偶数列)または(奇数行、奇数列)」の画素と「(偶数行、奇数列)または(奇数行、偶数列)」の画素とで走査方向を逆にする点に特徴がある。
この駆動方法を実現するために、液晶表示装置20Cは、左右2つの走査線駆動回路33L,33Rを備える。左側の走査線駆動回路33Lは、例えばm+1本の奇数行の走査線Y1L(Y1),Y2L(Y3),Y3L(Y5),・・・,Ym+1L(Y2m+1)を駆動する。右側の走査線駆動回路33Rは、m本の偶数行の走査線Y1R(Y2),Y2R(Y4),Y3R(Y6),・・・,YmR(Y2m)を駆動するようになっている。
図14(a),(b)では説明を簡単にするために、m+1本の奇数行の走査線Y1L(Y1)〜Ym+1L(Y2m+1)のうちの4本の走査線Y1,Y3,Y5,Y7と、m本の偶数行の走査線Y1R〜YmR(Y2m)のうちの3本の走査線Y2,Y4,Y6とを示してある。また、「(奇数行、奇数列)の画素」と「(偶数行、偶数列)」の画素とを網掛けで示してある。「(偶数行、奇数列)」の画素と「(奇数行、偶数列)」の画素とを白で示してある。
走査線Y1は1行目の画素のうちの奇数列の画素に接続されている。走査線Y2は、1行目の画素のうちの偶数列の画素と、2行目の画素のうちの奇数列の画素とに接続されている。走査線Y3は、2行目の画素のうちの偶数列の画素と、3行目の画素のうちの奇数列の画素とに接続されている。走査線Y4は、3行目の画素のうちの偶数列の画素と、4行目の画素のうちの奇数列の画素とに接続されている。走査線Y5は、4行目の画素のうちの偶数列の画素と、5行目の画素のうちの奇数列の画素とに接続されている。走査線Y6は、5行目の画素のうちの偶数列の画素と、6行目の画素のうちの奇数列の画素とに接続されている。そして、走査線Y7は、6行目の画素のうちの偶数列の画素に接続されている。
次に、液晶表示装置20Cの駆動方法を、図14(a),(b)に基づいて説明する。
nフレーム目においては、図14(a)に示すように、走査線駆動回路33Lにより、
奇数行の走査線Y1,Y3,Y5,Y7を、矢印42で示す下向きの走査方向に上から順に選択するとともに、走査線駆動回路33Rにより、偶数行の走査線Y2,Y4,Y6を、矢印43で示す上向きの走査方向に下から順に選択する。
このとき、奇数行の走査線Y1を最初に選択し、その後、偶数行の走査線と奇数行の走査線とを1本ずつ交互に選択し、偶数行の走査線Y2を選択した後に、奇数行の走査線Y7を選択する。つまり、nフレーム目においては、(1)奇数行の走査線Y1→(2)偶数行の走査線Y6→(3)奇数行の走査線Y3→(4)偶数行の走査線Y4→(5)奇数行の走査線Y5→(6)偶数行の走査線Y2→(7)奇数行の走査線Y7の順に走査線が選択される。これにより、「1」〜「7」の数字でそれぞれ示す走査線選択順に各画素25にデータ信号が書き込まれる。
こうして、「(偶数行、偶数列)または(奇数行、奇数列)」の画素と「(偶数行、奇数列)または(奇数行、偶数列)」の画素とで走査方向を逆にしてnフレーム目の画像が形成される。
n+1フレーム目においては、図14(b)に示すように、走査線駆動回路33Rにより、奇数行の走査線Y1,Y3,Y5,Y7を、矢印44で示す上向きの走査方向に下から順に選択するとともに、走査線駆動回路33Rにより、偶数行の走査線Y2,Y4,Y6を、矢印45で示す下向きの走査方向に上から順に選択する。
このとき、奇数行の走査線Y7を最初に選択し、その後、偶数行の走査線と奇数行の走査線とを1本ずつ交互に選択し、偶数行の走査線Y6を選択した後に、奇数行の走査線Y1を選択する。つまり、n+1フレーム目においては、(1)奇数行の走査線Y7→(2)偶数行の走査線Y2→(3)奇数行の走査線Y5→(4)偶数行の走査線Y4→(5)奇数行の走査線Y3→(6)偶数行の走査線Y6→(7)奇数行の走査線Y1の順に走査線が選択される。これにより、「1」〜「7」の数字でそれぞれ示す走査線選択順に各画素25にデータ信号が書き込まれる。
こうして、「(偶数行、偶数列)または(奇数行、奇数列)」の画素と「(偶数行、奇数列)または(奇数行、偶数列)」の画素とで走査方向を逆にしてn+1フレーム目の画像が形成される。
以上のように構成された第4実施形態によれば、上記第1実施形態の奏する作用効果に加えて、以下の作用効果を奏する。
○1フレームごとに走査方向を逆にするとともに、各フレームにおいて、マトリクス状に配置された複数の画素25のうち、「(偶数行、偶数列)または(奇数行、奇数列)」の画素と「(偶数行、奇数列)または(奇数行、偶数列)」の画素とで走査方向を逆にする。これにより、1フレームごとに走査方向を逆にすることにより生じるフリッカを低減することができる。
[第5実施形態]
第5実施形態に係る液晶表示装置20Dを図15(a)〜(d)及び図16に基づいて説明する。
この液晶表示装置20Dの駆動方法は、上記第1実施形態において、1フレームごとに走査方向を逆にするのに代えて、2フレームごとに走査方向を逆にする点に特徴がある。
この駆動方法は、上記正フィールドと負フィールドの2フレームでは、上記走査方向を下向きとし(図15(a),(b)参照)、次の正フィールドと次の負フィールドの2フレームでは、走査方向を上向きとする(図15(c),(d)参照))。こうして、2フ
レームごとに走査方向を逆にする。
この駆動方法を実現するために、液晶表示装置20Dの前記制御回路35(或いは35A)は、図16に示すように、垂直同期信号VSYNCに同期して2フレームごとに正(+)或いは負(−)の走査方向切換え信号DIRYを交互に走査線駆動回路33(或いは走査線駆動回路33L,33R)へ出力するようになっている。
以上のように構成された第5実施形態によれば、上記第1実施形態の奏する作用効果に加えて、以下の作用効果を奏する。
○上記第1実施形態のように、1フレームごとに走査方向を逆にする場合、連続する2フレーム間で、各画素の液晶には直流電圧成分が印加される状態となり、好ましくない。
例えば、図17(a)に示すように正フィールドで走査方向を下向きにして、全ての画素を同じ輝度で表示させる場合、アクティブマトリクス部21に発生する上記「上下方向における輝度むら」により、下の画素25ほど各画素電極29で低下する電圧値が大きくなる。例えば、各画素25の画素電極29に保持される電圧値が上から下に向かって5Vから4Vまで漸次変化する。そして、図17(b)に示すように負フィールドで走査方向を上向きにして、全ての画素を同じ輝度で表示させる場合、上記「上下方向における輝度むら」により、上の画素25ほど各画素電極29で低下する電圧値が大きくなる。例えば、各画素25の画素電極29に保持される電圧値が下から上に向かって5Vから4Vまで漸次変化する。その結果、連続する2フレーム間で、各画素25の液晶には、例えば5Vと4Vの差分の直流電圧成分が印加される状態となる。
これに対して、第5実施形態に係る液晶表示装置20Dのように、2フレームごとに走査方向を逆にすることにより、図15(a),(b)及び図15(c),(d)にそれぞれ示す2フレーム(走査方向が同じである連続する2フレーム)において、正負の電荷が打ち消し合う。つまり、走査方向が同じである連続する2フレームにおいて、各画素25の液晶には、同じ値の電圧が印加されることになり、図17(a),(b)で説明したような直流電圧成分が液晶に印加されるのを防止できる。
なお、上下方向における輝度むらについては、2フレームごとに走査方向を逆にすることにより、図15に示す4フレームで上下輝度むらが打ち消し合うので、各画素の輝度が4フレームで平均化されて同じになり、上下方向における輝度むらが抑制された表示が得られる。
[第6実施形態]
第6実施形態に係る液晶表示装置を説明する。
この液晶表示装置の駆動方法は、上記第1実施形態において、各画素25へのデータ信号の書き込みを60HZ以上のフレーム周波数で行う点に特徴がある。
例えば、各画素25へのデータ信号の書き込みを60HZの2倍、4倍のフレーム周波数等、通常のフレーム周波数である60Hzより早くデータ信号の書き込みを行う。
以上のように構成された第6実施形態によれば、上記第1実施形態の奏する作用効果に加えて、以下の作用効果を奏する。
○1フレームごとに走査方向を逆にするとともに、各フレームにおいて、各画素25へのデータ信号の書き込みを60HZ以上のフレーム周波数で行うことで、1フレームごとに走査方向を逆にすることにより生じるフリッカを低減することができる。
[電子機器]
次に、上記各実施形態で説明した液晶表示装置20,20A或いは20Bを用いた電子機器について説明する。液晶表示装置20,20A或いは20Bは、図18に示すような液晶プロジェクタなどの投射型表示装置110に適用できる。この投射型表示装置110は、R(赤)、G(緑)、B(青)の異なる色毎に透過型液晶ライトバルブ112,113,114を備えた3板式の投射型カラー表示装置である。これらの透過型液晶ライトバルブ112,113,114が、上記各実施形態で説明した液晶表示装置20,20A或いは20Bでそれぞれ構成されている。
図18に示すように、投射型表示装置110は、プロジェクタ本体111と、照明装置120と、色分離合成系130と、複数の投射レンズを有する投射装置としての投射光学系140とを備えている。プロジェクタ本体111内に、照明装置120及び色分離合成系130や、電源装置150等が内蔵されている。
照明装置120は、光源115と、2つのフライアイレンズ116,117と、偏光変換装置118とを有する。色分離合成系130は、2つのダイクロイックミラー121,122と、3つの反射ミラー123〜125と、3つのリレーレンズ126〜128と、3つの液晶ライトバルブ112〜114と、クロスダイクロイックプリズム129とを有する。
光源115は、高圧水銀ランプ或いはメタルハライドランプ等のランプ120aと、ランプ120aからの光L(以下、「光源光L」という。)を反射するリフレクタ120bとを有する。また、光源光Lの照度分布を液晶ライトバルブ112〜114において均一化させるために、2つのフライアイレンズ116,117が設けられている。各フライアイレンズ116,117は、二次元に配置された複数個(例えば、6×8個)のレンズ116a,117aでそれぞれ構成されている。こうして、液晶ライトバルブ112〜114は、光源光Lでフライアイレンズ116,117によって均一な照度で照明されるようになっている。
偏光変換装置118は、フライアイレンズ117側に設けられた偏光ビームスプリッタアレイ(PBSアレイ)と、PBSアレイによって反射された偏光の偏光方向を変換する1/2波長板とを有し、光源光Lの光強度を損なうことなく光の偏光方向を一方向に揃えるようになっている。
ダイクロイックミラー121,122は、例えばガラス基板に所定の波長選択性を持つ誘電体多層膜を積層したものである。ダイクロイックミラー121は、光源光Lのうちの赤色光LRを透過させるとともに、緑色光LGと青色光LBを反射させるようになっている。また、ダイクロイックミラー122は、ダイクロイックミラー121で反射された緑色光LGと青色光LBのうち、緑色光LGを反射させるとともに、青色光LBを透過させるようになっている。
これにより、色分離合成系130では、照明装置120から入射する光源光Lのうち、赤色光LRは、ダイクロイックミラー121を透過した後、反射ミラー123で反射されて赤色光用の液晶ライトバルブ112に入射される。緑色光LGは、ダイクロイックミラー121で反射された後、ダイクロイックミラー122で反射されて緑色光用の液晶ライトバルブ112に入射される。青色光LBは、ダイクロイックミラー121で反射された後、ダイクロイックミラー122を透過し、3つのリレーレンズ126〜128と2つの反射ミラー124、125からなるリレー系を経て、青色光用の液晶ライトバルブ114に入射される。
光変調装置としての液晶ライトバルブ112〜114は、ビデオ信号などの上記表示デ
ータに基づいて図示を省略した駆動回路によりそれぞれ駆動されるようになっている。
クロスダイクロイックプリズム129は、直角プリズムが貼り合わされた構造となっており、十字状に直交する2つのミラー面の一方には、赤色光LRを反射させるとともに緑色光LGを透過させる誘電体多層膜が、その他方には、青色光LBを反射させるとともに緑色光LGを透過させる誘電体多層膜がそれぞれ形成されている。そして、赤色光LR、緑色光LG及び青色光LBの3つの色光が、クロスダイクロイックプリズム129によって合成されてカラー画像を表わす光が形成され、この光が投射光学系140によりスクリーン141上に拡大投射されるようになっている。
この投射型表示装置110によれば、各液晶ライトバルブ112,113,114の上下方向における輝度ムラが抑制された高品質な表示を実現することができる。
[変形例]
なお、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
・上記第1実施形態では、複数の走査線Y1〜Ymを選択する走査方向を1フレームごとに変更するようにしているが、その走査方向を複数フレームごとに変更するようにしてもよい。
・上記第2実施形態では、各フレームにおいて、奇数行の走査線を順に選択する走査と、偶数行の走査線を順に選択する走査とを並行して交互に行っているが、本発明はこのような駆動方法に限定されない。各フレームにおいて、奇数行或いは偶数行のいずれか一方の走査線を順に選択する走査を終了した後に、他方の走査線を順に選択する走査を行って1画面の表示を構成するようにしてよい。
・上記第5実施形態では、上記第1実施形態において、1フレームごとに走査方向を逆にするのに代えて、2フレームごとに走査方向を逆にするようにしているが、第5実施形態の駆動方法は上記第2〜第4実施形態にも適用可能である。
・上記第6実施形態では、上記第1実施形態において、各画素25へのデータ信号の書き込みを60HZ以上のフレーム周波数で行うようにしているが、第6実施形態の駆動方法は上記第2〜第5実施形態にも適用可能である。
・上記各実施形態では、アクティブマトリクス部21の上下方向の下の画素ほどより明るくなるような「上下方向における輝度むら」が発生する場合を一例として説明した。しかし、本発明は、アクティブマトリクス部21の上下方向の上の画素ほどより明るくなるような「上下方向における輝度むら」が発生する場合にも本発明は適用可能である。
・上記第1実施形態の液晶表示装置20は、一例として、周辺駆動回路を内蔵したp−Si形TFT駆動方式のアクティブマトリクス液晶表示装置として構成されている。しかし、本発明は、周辺回路内蔵型以外のアクティブマトリクス液晶表示装置にも適用可能である。
・上記第1実施形態の液晶表示装置20は、素子基板22上に、アクティブマトリクス部21と、走査線駆動回路33と、信号線駆動回路34とを形成した周辺回路内蔵型液晶表示装置としたが、制御回路35の一部についても素子基板22上に設けた液晶表示装置にも本発明は適用可能である。
・上記第1実施形態では、信号線駆動回路34は、一例として、サンプリング回路、シフトレジスタ、各画素のデジタル階調データを1行分保持するラッチ回路、及びデジタル/アナログ変換回路等を備える構成としたが、本発明はこのような構成に限定されない。
・上記各実施形態では、対向電極電位を1フレームごとに反転させて上記「フレーム反転駆動」を行っているが、他の方法で「フレーム反転駆動」を行う場合にも本発明は適用可能である。
・上記各実施形態では、TN(Twisted Nematic )型の液晶24を用いているが本発明はこれに限定されない。液晶としては、スイッチング素子を介して各画素に正極性のデータ信号と負極性のデータ信号を所定期間ごと、例えば全画面同極性で、1フレームごとに交互に書き込むフレーム反転が可能なものであればよい。例えば、液晶として180°以上のねじれ配向を有するSTN(Super Twisted Nematic )型、BTN(Bi-stable Twisted Nematic )型、高分子分散型、ゲストホスト型等を含めて、周知なものを広く用いることができる。
・上記各実施形態に係る液晶表示装置20,20A或いは20Bは、図11に示すような液晶プロジェクタなどの投射型表示装置110に限らず、パーソナルコンピュータ、携帯電話、デジタルカメラ等の各種の電子機器に適用できる。
・上記各実施形態では、電気光学装置を液晶表示装置として説明したが、本発明はこれに限るものではなく、液晶のように交流駆動される電気光学素子を用いた電気光学装置および該電気光学装置を備えた電子機器に対しても適用可能である。
第1実施形態の駆動回路の電気的構成を示すブロック図。 アクティブマトリクス部の電気的等価回路の一部を示す回路図。 (a),(b)は第1実施形態の駆動方法を示す模式図。 第1実施形態の走査方向切換え信号を示すタイミングチャート。 走査線駆動回路の動作を示すタイミングチャート。 信号線駆動回路の動作を示すタイミングチャート。 走査線駆動回路の動作を示すタイミングチャート。 (a),(b)は第2実施形態の駆動方法を示す模式図。 第2実施形態の駆動回路の電気的構成を示すブロック図。 第2実施形態の走査方向切換え信号を示すタイミングチャート。 第2実施形態の走査線駆動回路の動作を示すタイミングチャート。 第2実施形態の走査線駆動回路の動作を示すタイミングチャート。 (a),(b)は第3実施形態の駆動方法を示す模式図。 (a),(b)は第4実施形態の駆動方法を示す模式図。 (a)〜(d)は第5実施形態の駆動方法を示す模式図。 第5実施形態の走査方向切換え信号を示すタイミングチャート。 (a),(b)は第5実施形態との比較例を示す模式図。 液晶表示装置を用いた電子機器を示す平面図。
符号の説明
X1〜Xn…信号線、Y1〜Ym,Y1〜Y6,Y1L〜YmL,Y1R〜YmR…走査線、20,20A,20B,20C,20D…電気光学装置としての液晶表示装置、21…表示領域としてのアクティブマトリクス部、25…画素、50…フレームメモリ、110…電子機器としての投射型表示装置。

Claims (8)

  1. 複数の走査線と複数の信号線の交差部に対応してマトリクス状に配置された複数の画素を備え、各画素に設けたスイッチング素子を介して、各当該画素に正極性のデータ信号と負極性のデータ信号を1フレーム期間ごとに交互に書き込む電気光学装置の駆動方法において、
    前記複数の走査線を選択する走査方向を1或いは複数フレームごとに変更することを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  2. 請求項1に記載の電気光学装置の駆動方法において、
    各フレームにおいて、前記複数の走査線のうち、偶数行の走査線と奇数行の走査線とで前記走査方向を逆にすることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  3. 請求項1に記載の電気光学装置の駆動方法において、
    各フレームにおいて、前記マトリクス状に配置された複数の画素のうち、偶数列の画素と奇数列の画素とで前記走査方向を逆にすることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  4. 請求項1に記載の電気光学装置の駆動方法において、
    各フレームにおいて、前記マトリクス状に配置された複数の画素のうち、「(偶数行、偶数列)または(奇数行、奇数列)」の画素と「(偶数行、奇数列)または(奇数行、偶数列)」の画素とで前記走査方向を逆にすることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  5. 請求項1に記載の電気光学装置の駆動方法において、
    2フレーム或いは偶数フレームごとに前記走査方向を逆にすることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の電気光学装置の駆動方法において、
    前記各画素への前記データ信号の書き込みを60HZ以上のフレーム周波数で行うことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  7. 複数の走査線と複数の信号線の交差部に対応してマトリクス状に配置された複数の画素を備え、各画素に設けたスイッチング素子を介して、各当該画素に正極性のデータ信号と負極性のデータ信号を1フレーム期間ごとに交互に書き込む電気光学装置において、
    1フレーム分の表示データを保持するフレームメモリと、
    前記複数の走査線を順に選択する走査方向を1或いは複数フレームごとに変更する走査線駆動手段と、
    前記走査線駆動手段により選択される走査線に接続された1行分の画素の表示データを前記フレームメモリから読み出し、読み出した1行分の画素の各表示データを対応するデータ信号に変換して各画素に書き込む信号線駆動手段と、を備えることを特徴とする電気光学装置。
  8. 請求項7に記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
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