JP4635704B2 - 液晶装置、駆動方法、直視型表示装置及びプロジェクタ - Google Patents

液晶装置、駆動方法、直視型表示装置及びプロジェクタ Download PDF

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Description

本発明は、液晶装置と液晶装置の駆動方法、そして、液晶装置を用いた直視型表示装置及びプロジェクタに関する。
液晶装置の光学応答特性を適切に補償して、所望の階調をできるだけ高速に表示する液晶装置の駆動方法が知られている。詳細には、1フレーム前の入力画像信号と現フレームの入力画像信号の組み合わせに応じて、予め決められた現フレームの入力画像信号に対する階調電圧よりも高い(オーバーシュートされた)駆動電圧、あるいは低い(アンダーシュートされた)駆動電圧、つまり補正された駆動電圧を液晶表示パネルに供給する駆動方法である。
しかし、この駆動方法では、液晶が、1フレーム前の入力画像信号の定める透過率(目標階調輝度)に到達していることを前提として、現フレームに補正された駆動電圧を印加する。一般的に、液晶セルの厚みのばらつきや液晶の応答速度の温度依存性を考えた場合、液晶を1フレーム前の入力画像信号の定める透過率(目標階調輝度)に高速に到達させることは困難である。そのため、液晶が1フレーム前の入力画像信号の定める透過率(目標階調輝度)に到達していない状況で、このような駆動方法をすると表示画像の画質を劣化させてしまう可能性がある。
この解決方法として、以下に説明する駆動方法が開示されている。
まず、入力画像信号の1フレーム期間を第1表示期間と第2表示期間とに分割し、液晶表示パネルが第1表示期間経過後に入力画像信号の定める透過率に到達するような強調変換信号を求める。そして、求めた強調変換信号を第1表示期間において前記液晶表示パネルに供給するとともに第2表示期間において入力画像信号を前記液晶表示パネルに供給する。(特許文献1参照)。
この方法によれば、第1表示期間において実際の到達階調輝度に誤差が生じたとしても、第2表示期間において入力画像信号をそのまま液晶表示パネルに供給することによって、前記第1表示期間で生じた誤差を補正(吸収)して、前記入力画像信号の定める透過率(目標階調輝度)に応答到達させることができる。
さらに、特許文献1には、入力画像信号の1フレーム期間内における第1、第2表示期間の割合を任意に設定した液晶装置の構成が開示されている。これにより、液晶表示パネルの光学応答特性に応じて、最適な液晶の応答性、忠実性を実現し、高画質な画像表示を得ることができる。詳細には、特許文献1の図17のように、上述した第2画像表示期間の開始タイミングに比べて第2画像表示期間の開始タイミング(入力画像信号の書込走査タイミング)を早めることで、第2画像表示期間の開始タイミングを早めない場合の表示方式に比べて、所望の階調をできるだけ高速に表示できる。
特開2004−240410号公報
ところで、液晶装置は、液晶に電圧を印加して所望の階調に液晶を変化させるが、液晶に電圧を長時間印加すると液晶に偏った電荷が溜まり、表示に不具合が発生するため、入力画像信号の書き込み毎に電圧の方向(極性)を反転させることで液晶に偏った電荷が溜まらないようにしている。そのため、上記特許文献1の図17に開示の液晶装置のように、第2画像表示期間の開始タイミング(入力画像信号の書込走査タイミング)を早めた場合、電圧を印加する時間が第1表示期間と第2表示期間とで違うため、液晶に偏った電荷が溜まり、表示に不具合が発生するという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、液晶装置の光学応答特性を適切に補償して、所望の階調をできるだけ高速に表示できるようにするとともに、表示画像の劣化の少ない表示を実現する。また、一般に、表示画像の劣化は大画面になればなるほど目立つため、特に、本技術は、液晶装置による表示画像を投写手段によって拡大して投写するプロジェクタに有効な技術であり、液晶装置を直接視認させる直視型表示装置にも使える技術である。
本発明は、上記課題を解決するために、複数の画素に入力画像信号を供給して画像を表示する液晶装置であって、前記入力画像信号の1フレーム期間が、s(sは2以上の自然数)個の複数の表示期間に分割されるとともに、前記s個の複数の表示期間のうち、少なくとも1つの前記表示期間が他の前記表示期間と異なる長さとされ、前記s個の複数の表示期間において、前記画素には正極性電位又は負極性電位が印加され、連続するt(tは2以上の自然数)個の複数のフレーム期間において、前記画素への正極性電位の印加時間の合計時間と負極性電位の印加時間との合計時間とが略等しくなることを特徴とする。
この構成によれば、入力画像信号の1フレーム期間は、互いに異なる長さのs個の複数の表示期間に分割されるため、2番目以降の表示期間の開始タイミング(入力画像信号の書込走査タイミング)を早めることができる。これにより、所望の階調をできるだけ高速に表示できる。一方、1フレーム期間を互いに異なる長さのs個の複数の表示期間に分割した場合、正極性電位の印加時間と負極性電位の印加時間とが異なるため、1フレーム期間において液晶に偏った電荷が溜まる。これに対し、本発明では連続する複数の1フレーム期間の合計時間において、任意の画素への正極性電位の印加時間と負極性電位の印加時間とが略等しくなるので、液晶に偏った電荷が溜まる影響が回避され、表示に不具合が発生しない。
また本発明の液晶装置は、前記s個の複数の表示期間が第1表示期間と第2表示期間とからなり、前記連続するt個の複数のフレーム期間が第1フレーム期間と第2フレーム期間とからなり、前記第1フレーム期間の第1表示期間において、前記画素には正極性電位又は負極性電位が印加され、前記第1フレーム期間の第2表示期間において、前記画素には前記第1フレーム期間の第1表示期間において前記画素に印加された極性と異なる極性の電位が印加され、前記第2フレーム期間の第1表示期間において、前記画素には前記第1フレーム期間の第1表示期間において前記画素に印加された極性と異なる極性の電位が印加され、前記第2フレーム期間の第2表示期間において、前記画素には前記第1フレーム期間の第2表示期間において前記画素に印加された極性と異なる極性の電位が印加され、連続する前記第1フレーム期間と前記第2フレーム期間との合計時間において、前記画素への正極性電位の印加時間と負極性電位の印加時間とが略等しくなる構成ことも好ましい。
この構成によれば、第1フレーム期間の第1表示期間において正(負)極性電位のとき、第1フレーム期間の第2表示期間において負(正)極性電位となり、第2フレーム期間の第1表示期間において負(正)極性電位のとき、第2フレーム期間の第2表示期間で正(負)極性電位となる。よって、第1フレーム期間の第1表示期間と第2フレーム期間の第2表示期間との正(負)極性電位の印加時間と、第1フレーム期間の第2表示期間と第2フレーム期間の第1表示期間との負(正)極性電位の印加時間とが略等しくなる。従って、任意の画素では、連続する2つの1フレーム期間の合計時間において正極性電位の印加時間と負極性電位の印加時間とが略等しくなるので、液晶に偏った電荷が溜まる影響が回避され、表示に不具合が発生しにくくなる。さらに、本構成において最短となる2つの1フレーム期間の長さで正と負の極性を反転できるので、液晶に偏った電荷が溜まる影響も最小に抑えることができる。
また本発明の液晶装置は、前記s個の複数の表示期間が第1表示期間と第2表示期間とからなり、前記連続するt個の複数のフレーム期間が第1フレーム期間と第2フレーム期間とからなり、前記第1フレーム期間の第1表示期間において、前記画素には正極性電位又は負極性電位が印加され、前記第1フレーム期間の第2表示期間において、前記画素には前記第1フレーム期間の第1表示期間において前記画素に印加された極性と同じ極性の電圧が印加され、前記第2フレーム期間の第1表示期間において、前記画素には前記第1フレーム期間の第1表示期間において前記画素に印加された極性と異なる極性の電圧が印加され、前記第2フレームの第2表示期間において、前記画素には前記第1フレーム期間の第2表示期間において前記画素に印加された極性と異なる極性の電圧が印加され、
連続する前記第1フレーム期間と前記第2フレーム期間との合計時間において、前記画素への正極性電位の印加時間と負極性電位の印加時間とが略等しくなる構成も好ましい。
この構成によれば、第1フレーム期間の第1表示期間において正(負)極性電位のとき、第1フレーム期間の第2表示期間において正(負)極性電位となり、第2フレーム期間の第1表示期間において負(正)極性電位のとき、第2フレーム期間の第2表示期間で負(正)極性電位となる。よって、第1フレーム期間の第1表示期間と第2表示期間との正(負)極性電位の印加時間と、第2フレーム期間の第1表示期間と第2表示期間との負(正)極性電位の印加時間とが略等しくなる。従って、任意の画素では、連続する2つの1フレーム期間の合計時間において正極性電位の印加時間と負極性電位の印加時間とが略等しくなるので、液晶に偏った電荷が溜まる影響が回避され、表示に不具合が発生しにくくなる。さらに、本構成において最短となる2つの1フレーム期間の長さで正と負の極性を反転できるので、液晶に偏った電荷が溜まる影響も最小に抑えることができる。
また本発明の液晶装置は、前記入力画像信号の定める透過率に向かって前記入力画像信号を供給した場合よりも速く液晶が応答するような強調変換信号を前記第1表示期間に供給し、前記強調変換信号入力後の液晶の応答状態を調整する調整変換信号を前記第2表示期間に供給することも好ましい。
この構成によれば、強調変換信号によって液晶の応答をより高速に改善することができ、強調変換信号入力後の液晶の応答状態を調整する調整変換信号によって所望の階調に調整できる。よって、液晶装置の光学応答特性を適切に補償して、所望の階調をできるだけ高速に表示できるようにするとともに、表示画像の劣化の少ない表示を実現できる。
また本発明の液晶装置は、互いに交差する複数のデータ線と、複数の走査線とを有し、前記画素は前記データ線及び前記走査線に接続され、正極性電位と負極性電位とに極性が反転する画像信号を前記複数のデータ線の各々に供給するとともに、1水平期間毎に、各々が異なるタイミングで立ち上がる複数のパルス信号を前記複数の走査線の一部を飛び越しつつ前記複数の走査線の各々に供給することも好ましい。
第2表示期間の開始タイミングに比べて第2表示期間の開始タイミング(入力画像信号の書込走査タイミング)を早める場合、単純に走査線へ供給する信号の切り替え速度を上げる方法では、タイミング(入力画像信号の書込走査タイミング)を早めれば早めるほど信号の切り替え速度を上げなくてはならなくなり回路に負荷が掛かると同時に画素に電荷を掛ける時間を確保できなくなり、所望の階調の表示が困難になる。これに対し、本発明によれば、タイミング(入力画像信号の書込走査タイミング)を早めても信号の切り替え速度を上げなくてもよい。よって、画素に電荷を掛ける時間を確保しやすくなり、所望の階調の表示が容易になる。
また本発明は、複数の画素に入力画像信号を供給して画像を表示する液晶装置の駆動方法であって、前記入力画像信号の1フレーム期間を、s(sは2以上の自然数)個の複数の表示期間に分割するとともに、前記s個の複数の表示期間のうち、少なくとも1つの前記表示期間を他の前記表示期間と異なる長さとし、前記s個の複数の表示期間において、前記画素に正極性電位又は負極性電位を印加し、連続するt(tは2以上の自然数)個の複数のフレーム期間において、前記画素への正極性電位の印加時間の合計時間と負極性電位の印加時間との合計時間とが略等しくなるようにした構成も好ましい。
第2表示期間の開始タイミングに比べて第2表示期間の開始タイミング(入力画像信号の書込走査タイミング)を早める場合、単純に走査線へ供給する信号の切り替え速度を上げる方法では、タイミング(入力画像信号の書込走査タイミング)を早めれば早めるほど信号の切り替え速度を上げなくてはならなくなり回路に負荷が掛かると同時に画素に電荷を掛ける時間を確保できなくなり、所望の階調の表示が困難になる。これに対し、本発明によれば、タイミング(入力画像信号の書込走査タイミング)を早めても信号の切り替え速度を上げなくてもよい。よって、画素に電荷を掛ける時間を確保しやすくなり、所望の階調の表示が容易になる。
本発明の直視型表示装置は、照明装置と、前記照明装置から射出される光を変調する光変調装置とを有し、前記光変調装置が上記液晶装置からなることを特徴とする。
この構成によれば、照明装置と、前記照明装置から射出される光を変調する光変調装置によって画像を視認することが可能となる。このとき、光学応答特性を適切に補償して、所望の階調をできるだけ高速に表示できるようにするとともに、表示画像の劣化の少ない表示を実現できる本発明の液晶装置を光変調装置に用いているので、非常に優れた画像を視認できる直視型表示装置を実現できる。
本発明のプロジェクタは、照明装置と、前記照明装置から射出される光を変調する光変調装置と、前記光変調装置の表示画像を拡大投写する投写手段とを備え、前記光変調装置が上記液晶装置からなることを特徴とする。
一般に、表示画像の劣化は大画面になればなるほど目立つ。従って、光変調装置を投写手段によって表示画像を拡大して投写するプロジェクタにおいて、光学応答特性を適切に補償して、所望の階調をできるだけ高速に表示できるようにするとともに、表示画像の劣化の少ない表示を実現できる本発明の液晶装置を光変調装置に用いることは非常に有効である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態を図1〜図11を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
本実施の形態では、プロジェクタの光変調装置として用いる液晶ライトバルブ(液晶装置)の例を挙げて説明する。
(液晶ライトバルブの全体構成)
図1は本実施の形態の液晶ライトバルブの概略構成図、図2は図1のH−H’線に沿う断面図である。
本実施の形態の液晶ライトバルブ1の構成は、図1及び図2に示すように、TFTアレイ基板10上に、シール材52が対向基板20の縁に沿うように設けられており、その内側に並行して額縁としての遮光膜53(周辺見切り)が設けられている。シール材52の外側の領域には、データドライバ(データ線駆動回路)201及び外部回路接続端子202がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられており、走査ドライバ(走査線駆動回路)104がこの一辺に隣接する2辺に沿って設けられている。
さらに、TFTアレイ基板10の残る一辺には、画像表示領域の両側に設けられた走査ドライバ104間を接続するための複数の配線105が設けられている。また、対向基板20のコーナー部の少なくとも1箇所においては、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的導通をとるための上下導通材106が設けられている。そして、図2 に示すように、図1に示したシール材52と略同じ輪郭を持つ対向基板20がシール材52によりTFTアレイ基板10に固着されており、TFTアレイ基板10と対向基板20との間にTN液晶等からなる液晶層50が封入されている。また、図1に示すシール材52に設けられた開口部52aは液晶注入口であり、封止材25によって封止されている。
図3は液晶ライトバルブを構成するマトリクス状に形成された複数の画素の等価回路図である。
図3に示すように、本実施の形態における液晶ライトバルブ1の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素には夫々、画素電極9と当該画素電極9をスイッチング制御するためのTFT30とが形成されており、画像信号が供給されるデータ線6a がTFT30のソース領域に電気的に接続されている。本実施の形態の液晶ライトバルブ1は、n本のデータ線6aと4m本の走査線3aとを有している(n,mはともに自然数)。データ線6aに書き込むデータ信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしても良い。
また、TFT30のゲートには走査線3aが電気的に接続されており、所定のタイミングで各走査線3aにパルス的に走査信号G1、G2、…、G4mを後述するように飛び越しつつ印加するように構成されている。画素電極9は、TFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけオン状態とすることにより、データ線6aから供給されるデータ信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。画素電極9を介して液晶に書き込まれた所定レベルのデータ信号S1、S2、…、Snは、対向基板20に形成された共通電極との間で一定期間保持される。ここで、保持された画像信号がリークするのを防ぐために、画素電極9と共通電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70が設けられている。
図4は液晶ライトバルブの駆動回路の主要部を示す機能ブロック図である。
本実施の形態の液晶ライトバルブ1の駆動回路部60は、図4に示すように、上述のデータドライバ201、走査ドライバ104の他、コントローラ61、第1フレームメモリ62、第2フレームメモリ63の2画面分のフレームメモリ、D/Aコンバータ64を備えて構成されている。
第1フレームメモリ62及び第2フレームメモリ63のうちの一方は、外部から入力された1フレーム分の映像(画像信号)を一時的に蓄えるためのもの、また他方は表示用に用いられ、1フレーム毎に役割が入れ替わるものである。
コントローラ61は、入力された垂直同期信号Vsync,水平同期信号Hsync,ドットクロック信号dotclkに基づいて、クロック信号CLK,ゲート出力パルスDY,イネーブル信号ENB等を生成する。また、コントローラ61は、外部から入力画像信号DATAを読み出し、読み出した画像信号の1フレーム分の画像を第1フレームメモリ62又は第2フレームメモリ63に供給し、画像信号を書き込んだり、読み出したりする。
次に、コントローラ61は、生成したクロック信号CLY,ゲート出力パルスDY,
イネーブル信号ENBを走査ドライバ104に供給する。また、コントローラ61は、生成したクロック信号CLKをデータドライバ201に供給するとともに、第1フレームメモリ62又は第2フレームメモリ63から画像信号を読み出し、読み出した画像信号をD/Aコンバータに供給する。
D/Aコンバータ64は、コントローラ61から供給された画像信号をD/A変換してデータドライバ201に供給する。なお、画像信号、垂直同期信号Vsync、水平同期信号Hsync、ドットクロック信号dotclkは、入力画像信号から抽出された情報に基づいて構成される信号であり、ここでは、入力画像信号の1フレーム期間と垂直同期信号Vsyncの周期とは略等しい。
図5は駆動回路部内の走査ドライバの概略構成を示す回路図、図6は図5中の走査ドライバのシフトレジスタの概略構成を示す回路図である。なお、図6においては、図5の走査ドライバの一部を抽出して示している。
走査ドライバ104の構成は、図5に示すように、コントローラ61からゲート出力パルスDY、クロック信号CLY、反転クロック信号CLY’がそれぞれ入力されるシフトレジスタ66と、シフトレジスタ66から出力された上記各信号が入力される4m個のAND回路67と、AND回路67の各々に接続される4m本の走査線3aを有している。
AND回路67の各々には、ゲートパルス信号線と4種類のイネーブル信号(ENB1,ENB2,ENB3,ENB4)のいずれかとが接続されている。
イネーブル信号ENB1はAND回路67(1)〜67(m)に接続され、イネーブル信号ENB2はAND回路67(m+1)〜67(2m)に接続され、イネーブル信号ENB3はAND回路67(2m+1)〜67(3m)に接続され、イネーブル信号ENB4はAND回路67(3m+1)(4m)に接続されている。これにより、走査信号G〜Gに対応するAND回路67にはシフトレジスタ66からの出力信号とイネーブル信号ENB1が入力され、走査信号Gm+1〜G2mに対応するAND回路67にはシフトレジスタ66からの出力信号とイネーブル信号ENB2が入力され、走査信号G2m+1〜G3mに対応するAND回路67にはシフトレジスタ66からの出力信号とイネーブル信号ENB3が入力され、走査信号G3m+1〜G4mに対応するAND回路67にはシフトレジスタ66からの出力信号とイネーブル信号ENB4が入力される構成となっている。このように、4m本の走査線3aは、上記AND回路67に入力される4種類のイネーブル信号ENBに対応して、走査信号G〜G、走査信号Gm+1〜G2m、走査信号G2m+1〜G3m、走査信号G3m+1〜G4mの4つのブロックに分かれている。シフトレジスタ66の内部構成を含めて示したのが図6である。
(液晶ライトバルブの動作)
図7は液晶ライトバルブの動作を説明するためのタイミングチャート、図8は図7中(図7の符号Aの範囲)の要部を取りだして示すタイミングチャートである。
コントローラ61は、図7に示すように、垂直同期信号Vsyncが1回入力されると(1垂直期間中)、入力された垂直同期信号Vsyncに同期してゲート出力パルスDYをシフトレジスタに2回出力する。1回目のゲート出力パルスDY1は第1表示期間における走査開始のスタートパルスであり、2回目のゲート出力パルスDY2は第2表示期間における走査開始のスタートパルスである。そして、このゲート出力パルスDYは、1水平期間毎に1パルスが立ち上がるクロック信号CLYに同期して走査ドライバ104のシフトレジスタ66中をシフト(走査)していく。従って、2回目のゲート出力パルスDY2は、1回目のゲート出力パルスDYがm本分の走査線をシフトした後、シフトレジスタに入力される。
さらに詳しくみると図8(図7の符号Aの範囲)のように、イネーブル信号ENB1とイネーブル信号ENB2とは逆位相であり、イネーブル信号ENB2とイネーブル信号ENB3とは逆位相であり、イネーブル信号ENB3とイネーブル信号ENB4とは逆位相である。そして、ゲート出力パルスDYが異なるイネーブル信号によって制御される領域の終端(具体的にはG、G2m、G3m、G4mの走査線)をそれぞれ通過したとき、イネーブル信号ENB1、イネーブル信号ENB2、イネーブル信号ENB3、イネーブル信号ENB4の位相が全て反転する。また、1垂直期間中に2回出力されるゲート出力パルスの1回目のゲート出力パルスDYが、あるイネーブル信号によって制御される領域の終端を通過した直後に、2回目のゲート出力パルスDYは、そのイネーブル信号によって制御される領域の始端を通過する。このように、1垂直期間中に2回出力されるゲート出力パルスの間隔は、走査線m本分離れている。
以上の動作によって、ゲートパルスは走査線m本分離れた画面上の2個所に交互に出力される。すなわち、所定の走査線からm本離れた走査線に飛び越しては前記所定の走査線の次段の走査線に戻り、その走査線からm本離れた走査線に飛び越してはまたその次段の走査線に戻るというように(つまり、走査信号G、走査信号Gm+1、走査信号G、走査信号Gm+2、G、…という順序で)順次出力される。
また、イネーブル信号ENB1、ENB2、ENB3、ENB4のパルス幅は、入力される映像信号の1水平期間の約半分となっている。このようにゲート出力パルスDY、イネーブル信号ENB1、ENB2、ENB3、ENB4を出力することにより、ライトバルブにとっての1水平期間は、入力される映像信号の半分となる。これにより、1垂直期間(1フレーム期間)を第1表示期間と、第2表示期間とに分割し、1垂直期間中に2回の画面走査を可能としている。なお、このような走査による出力を行うために、図7、図8で示した以外の方法でもよく、コントローラ61の制御方法を変えるなど、設計の違いの範疇で適宜変更を行ってもよい。
一方、データドライバ201は、入力された画像信号に基づいて、データ信号S1〜Snに対して1水平期間毎に極性が互いに反転した正極性電位と負極性電位とを交互に出力する。従って、データ信号Sx側が1水平期間毎に極性反転しつつ、ゲートパルス側は上記の順番で走査線m本分離れた画面の2個所に交互に出力されることになる。
図9は、時間の流れを追って画面上の極性の変化の状態を示すものである。
図9において縦軸は走査ドライバを構成する走査線であり、横軸は時間(単位:1水平期間)である。
例えば、ある1水平期間では走査信号G4mに対応する画素に正極性電位の電圧が書き込まれる。次の1水平期間では正極性電位の電圧が書き込まれていた走査信号Gm+1に対応する画素に正極性電位の電圧が書き込まれる。さらに次の1水平期間では正極性電位の電圧が書き込まれていた走査信号Gに対応する画素に負極性電位の電位が書き込まれる。このように、1水平期間毎に各々が異なるタイミングで立ち上がる複数のパルス信号を複数の走査線の一部を飛び越しつつ行われる書き込み動作が、1垂直期間走査しながら繰り返し実行される。そして、次の1垂直期間では、前の1垂直期間とは逆の極性が出力されながら、同じように、複数の走査線の一部を飛び越しつつ行われる書き込み動作が、1垂直期間走査しながら繰り返し実行される。
図10は、任意の1水平期間の瞬間を見た画面のイメージを示す図である。
図10に示すように、画面上はある1水平期間に着目すると、例えば走査信号G〜Gm+2及びGm+3〜G4mに対応する画素は正極性電位の電圧(階調信号)が印加された領域(以下、単に正極性領域という)となり、走査信号G〜Gに対応する画素は負極性電位の電圧(階調信号)が印加された領域(以下、単に負極性領域という)となる。このとき、1垂直期間で電圧が印加された正極性領域(図10の走査信号G〜Gm+2に対応)と負極性領域(図10の走査信号G〜Gに対応)と前の1垂直期間で電圧が印加された正極性領域(図10の走査信号Gm+3〜G4mに対応)の3つの領域に分割されたような状態となる。ただし、1垂直期間で電圧が印加された正極性領域(図10の走査信号G〜Gm+2に対応)は、データが書き込まれる全体の領域の略1/4となっていて、この領域は、画面の上側から下側方向に2水平期間毎に1ラインずつスクロールし、1垂直期間で画面全体を走査する。そして、次の1垂直期間では、前の1垂直期間とは逆の極性が出力されながら、同じように、1垂直期間で画面全体を走査する。
図11は、画面に表示される画像を構成する複数のフレーム期間を模式的に示す図である。なお、図11では、入力画像信号の1フレーム期間と垂直同期信号Vsyncの周期とは略等しいことから、縦軸を画面のイメージ、横軸を時間とする。
図11に示すように、入力画像信号の1フレーム期間は、第1表示期間と、第1表示期間と異なる長さの第2表示期間とに分割されている。詳細には、1フレーム期間における第1表示期間の長さは入力画像信号の1/4フレーム期間であり、第2表示期間の長さは入力画像信号の3/4フレーム期間である。このように、本実施形態では、1フレーム期間中における第1表示期間の割合が少なくなっており、1フレーム期間中における第2表示期間の入力画像信号書き込みタイミング(速度)が速くなっている。ここで、図8においては、第1表示期間は1回目のゲート出力パルスDY1の出力時から2回目のゲート出力パルスDY2の出力時までの期間であり、第2表示期間は2回目のゲート出力パルスDY2の出力時から次のフレーム期間の1回目のゲート出力DY1の出力時までの期間である。
そして、第1フレーム期間における液晶装置が有する画素には、コモン電位LCCOMを中心としてデータ信号S〜Sに対して1水平期間毎に、正極性電位の極性の電位と負極性電位の極性とが交互に印加される。これにより、第1フレーム期間における第1表示期間に走査される走査線に対応する画素には正極性電位の極性の電圧が印加され、第2表示期間に走査される走査線に対応する画素には負極性電位の極性の電圧が印加される。
同様に、第1フレーム期間後の第2フレーム期間では、第2フレーム期間における第1表示期間に走査される走査線に対応する画素には負極性電位の極性の電圧が印加され、第2表示期間に走査される走査線に対応する画素には正極性電位の極性の電圧が印加される。本実施形態では、連続する第1フレーム期間と第2フレーム期間に印加される正極性電位及び負極性電位パターンを1単位としたフレーム期間が繰り返し実行される。つまり、第3フレーム期間と第4フレーム期間では、第1フレーム期間と第2フレーム期間と同様に、第3フレーム期間の第1表示期間では正極性電位の電圧が印加され第2表示期間では負極性電位の電圧が印加されるとともに、第4フレーム期間の第1表示期間では負極性電位の電圧が印加され第2表示期間では正極性電位の電圧が印加される。
本実施形態では、図11に示すように、連続する第1フレーム期間と第2フレーム期間との合計時間(図中の符号Bの時間)のうち正極性電位の印加時間と負極性電位の印加時間は略等しくなっている。すなわち、第1フレーム期間の第1表示期間の正極性電位の印加時間と第2フレーム期間の第2表示期間の正極性電位の印加時間との合計時間と、第1フレーム期間の第2表示期間の負極性電位の印加時間と第2フレーム期間の第1表示期間の負極性電位の印加時間との合計時間とが略等しくなっている。なお、図中の+(プラス)と−(マイナス)の符号は正極性電位の極性と負極性電位の極性をそれぞれ示している。
本実施形態によれば、第1表示期間の開始タイミングに比べて第2表示期間の開始タイミング(入力画像信号の書込走査タイミング)を早めているため、所望の階調をできるだけ高速に表示できる。
また本実施形態によれば、連続する第1フレーム期間と第2フレーム期間との合計時間において正極性電位の印加時間と負極性電位の印加時間とが略等しくなるので、液晶に偏った電荷が溜まる影響が回避され、表示に不具合が発生しにくくなる。
さらに本実施形態によれば、本構成において最短となる2フレーム(第1フレーム期間と第2フレーム期間)分の時間の中で正と負の極性を反転できるので、液晶に偏った電荷が溜まる影響も最小に抑えることができる。
[第1の実施の形態の変形例1]
以下、本実施形態について図12を参照して説明する。
なお、液晶装置の基本構成は、上記第1実施形態と同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図12は、画面に表示される画像を構成する複数のフレーム期間を模式的に示す図である。
図12に示すように、入力画像信号の1フレーム期間は、第1表示期間と、第1表示期間と異なる長さの第2表示期間とに分割されている。詳細には、第1表示期間の長さは入力画像信号の1/4フレーム期間であり、第2表示期間の長さは入力画像信号の3/4フレーム期間である。そして、第1フレーム期間における液晶装置が有する画素には、データ信号S〜Sに対して1垂直期間(1フレーム期間)毎に、コモン電位LCCOMを中心として正極性電位の極性の電圧と負極性電位の極性の電圧とが交互に印加される。従って、本実施形態では、第1フレーム期間における第1表示期間に走査される走査線に対応する画素と第2表示期間に走査される走査線に対応する画素には同極の正極性電位の極性の電位が印加される。
一方、第1フレーム期間後の第2フレーム期間では、第2フレーム期間における第1表示期間に走査される走査線に対応する画素と、第2表示期間に走査される走査線に対応する画素には負極性電位の極性の電位が印加される。本実施形態では、上述したような連続する第1フレーム期間と第2フレーム期間に印加される正極性電位及び負極性電位パターンを1単位としたフレーム期間が繰り返し実行される。
また、図12に示すように、連続する第1フレーム期間と第2フレーム期間との合計時間(図中の符号Cの時間)のうち、第1フレーム期間の第1表示期間及び第2表示期間の正極性電位の印加時間と、第2フレーム期間の第1表示期間及び第2表示期間の負極性電位の印加時間は略等しくなっている。
本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。つまり、第2表示期間の開始タイミングを早めているため、所望の階調をできるだけ高速に表示できる。また、連続する第1フレーム期間と第2フレーム期間との合計時間において正極性電位の印加時間と負極性電位の印加時間とが略等しくなるので、液晶に偏った電荷が溜まる影響が回避され、表示に不具合が発生しにくくなる。
さらに本実施形態によれば、本構成において最短となる第1フレーム期間と第2フレーム期間の長さで正と負の極性を反転できるので、液晶に偏った電荷が溜まる影響も最小に抑えることができる。
[第1の実施の形態の変形例2]
以下、本実施形態について図13を参照して説明する。
図13は、画面に表示される画像を構成する複数のフレーム期間を模式的に示す図である。
図13に示すように、1フレーム期間は、第1表示期間と第2表示期間とに分割されている。本実施形態では、第1表示期間において走査信号G〜G4mの走査が終了した後(1垂直期間後)に、第2表示期間において走査信号G〜G4mの走査を開始する。すなわち、1フレーム期間中において、第1表示期間で強調変換信号を画面全体に書き込んだ後に、第2表示期間で調整変換信号を画面全体に書き込む。
また、第1フレーム期間における液晶装置が有する画素には、コモン電位LCCOMを中心としてデータ信号S〜Sに対して1垂直期間毎に、正極性電位の極性の電位と負極性電位の極性とが交互に印加される。従って、本実施形態では、第1フレーム期間における第1表示期間に走査される走査線に対応する画素と第2表示期間に走査される走査線に対応する画素には同極の正極性電位の極性の電位が印加される。
一方、第1フレーム期間後の第2フレーム期間では、第2フレーム期間における第1表示期間に走査される走査線に対応する画素と、第2表示期間に走査される走査線に対応する画素には負極性電位の極性の電位が印加される。本実施形態では、連続する第1フレーム期間と第2フレーム期間に印加される正極性電位及び負極性電位パターンを1単位としたフレーム期間が繰り返し実行される。
このように本実施形態では、図13に示すように、連続する第1フレーム期間と第2フレーム期間との合計時間(図中の符号Cの時間)のうち、第1フレーム期間の第1表示期間及び第2表示期間の正極性電位の印加時間と、第2フレーム期間の第1表示期間及び第2表示期間の負極性電位の印加時間とは略等しくなっている。
本実施形態のように、第2表示期間の開始タイミングに比べて第2表示期間の開始タイミング(入力画像信号の書込走査タイミング)を早める場合、単純に走査線へ供給する信号の切り替え速度を上げる方法では、タイミング(入力画像信号の書込走査タイミング)を早めれば早めるほど信号の切り替え速度を上げなくてはならなくなり回路に負荷が掛かると同時に画素に電荷を掛ける時間を確保できなくなり、所望の階調の表示が困難になるが、液晶に偏った電荷が溜まる影響も最小に抑えることができる。
ここで、本実施形態と上記第1実施形態とを比較すると、本実施形態では、任意の1フレーム期間において、第1表示期間での信号の書き込み開始タイミングから第2表示期間の信号の書込開始タイミングまでの時間の間隔は、第1実施の形態と同じでありながら、走査の信号の切り替え速度(入力画像信号の書込走査タイミング)が上がっている。そのため、上記第1実施形態と比較して、画素に電荷を掛ける時間が確保しにくくなっている。つまり、第1実施形態は、タイミング(入力画像信号の書込走査タイミング)を早めても信号の切り替え速度を上げなくてもよい。よって、画素に電荷を掛ける時間を確保しやすくなり、所望の階調の表示が容易になる。従って、上記第1実施形態の方が、液晶ライトバルブの光学応答特性を適切に補償して、所望の階調をできるだけ高速に表示することができるとともに、表示画像の劣化の少ない表示をするのに適してるといった点で第1実施の形態の変形例2と差異がある。
[第2の実施の形態]
以下、本実施形態について図14を参照して説明する。
なお、液晶装置の基本構成は、上記第1実施形態と同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図14(a)〜(d)は、液晶装置の1フレーム期間の画面の極性変化を示す図である。なお、図14において、(a)は第1フレーム期間の第1表示期間、(b)は第1フレーム期間の第2表示期間、(c)は第2フレーム期間の第1表示期間、(d)は第2フレーム期間の第2表示期間を示す。
図14(a)に示す第1フレーム期間の第1表示期間において、走査信号G1〜G4mの各々には順次ゲートパルスが出力され、画面の上側から下側に向かって画面全体が走査される。例えば、図14(a)に示すように、走査信号G2にゲートパルスが出力された場合、データ信号S1〜Snの各々にはコモン電圧LCCOMを中心とした正極性電位及び負極性電位がデータドライバ201から交互に印加される。詳細には、データ信号S1には正極性電位の電圧が印加され、データ信号S2には負極性電位の電圧が印加され、同様にして他のデータ信号S3〜Snに対しても正極性電位及び負極性電位が交互に印加される。
続けて、走査信号G3にゲートパルスが出力された場合、データ信号S1〜Snの各々には正極性電位及び負極性電位が交互に順次印加される。このとき、隣接する画素同士に印加される電圧の極性が反転するように、データ信号S1〜Snの各々に電圧を印加する。従って、データ信号S1には負極性電位が印加され、データ信号S2には正極性電位が印加され、同様に他のデータ信号S3…Snに対しても正電圧及び負電圧が交互に印加される。

また、図14(b)に示す第2表示期間においても第1表示期間の各画素に印加した電圧の極性と同じ極性の電圧が各画素に印加される。このように、本実施形態では、第1フレーム期間の第1表示期間と第2表示期間とにおいて、対応した各画素には同じ極性の電圧が印加される。
次に、図14(c)に示す第2フレーム期間の第1表示期間においては、走査信号Gにゲートパルスが出力された場合、データ信号S1〜Snに上記第1フレーム期間において各画素に印加した電圧とは反転した極性の電圧が印加される。同様に、図14(d)に示す第2表示期間においてもデータ信号S1〜Snに第1表示期間の各画素に印加した電圧の極性と同じ電圧の極性が印加される。このように、第2フレーム期間の第1表示期間と第2表示期間において、各画素には同じ極性の電圧が印加される。
本実施形態では、図14(a)〜(d)に示すように、連続する第1フレーム期間と第2フレーム期間との合計時間のうち、第1フレーム期間及び第2フレーム期間の各々の第1表示期間及び第2表示期間の画素に印加される正極性電位の印加時間と、第1フレーム期間及び第2フレーム期間の各々の第1表示期間及び第2表示期間の画素に印加される正極性電位の印加時間とは略等しくなっている。なお、図中のプラスとマイナスの符号は正極性電位の極性と負極性電位の極性をそれぞれ示している。
本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。つまり、第2表示期間の開始タイミングを早めているため、所望の階調をできるだけ高速に表示できる。また、連続する第1フレーム期間と第2フレーム期間との合計時間において正極性電位の印加時間と負極性電位の印加時間とが略等しくなるので、液晶に偏った電荷が溜まる影響が回避され、表示に不具合が発生しにくくなる。
さらに本実施形態によれば、本構成において最短となる第1フレーム期間と第2フレーム期間の長さで正と負の極性を反転できるので、液晶に偏った電荷が溜まる影響も最小に抑えることができる。
[第2の実施の形態の変形例]
次に、第2の実施の形態の変形例について図15〜図17を参照して説明する。
以下に説明するように、極性市松模様や一列毎に極性の異なる駆動をしても、ある画素に注目して考えて本発明の趣旨を逸脱しなければ問題はない。
なお、図15〜図17において、(a)は第1フレーム期間の第1表示期間、(b)は第1フレーム期間の第2表示期間、(c)は第2フレーム期間の第1表示期間、(d)は第2フレーム期間の第2表示期間を示す。
図15(a)〜(d)は、液晶装置の1フレーム期間の画面の極性変化を示す図である。
図15(a)に示す第1フレームの第1表示期間においては、X軸及びY軸に隣接する画素間同士の電圧の極性が反転するように各画素には電圧が印加される。図15(b)に示す第2表示期間においては第1表示期間の各画素に印加した電圧の極性と反転した電圧が対応する各画素には印加される。図15(c)に示す第2フレームの第1表示期間においては、第1フレームの第2表示期間の各画素に印加した電圧の極性と同極の電圧が対応する画素には印加される。図15(d)に示す第2表示期間においては第1表示期間の各画素に印加した電圧の極性とは反転した電圧が対応する各画素には印加される。
図16(a)〜(d)は、液晶装置の1フレーム期間の画面の極性変化を示す図である。なお、図16(a)〜(d)に示す液晶装置では、駆動方法としてライン反転駆動方法を採用している。
図16(a)に示す第1フレーム期間の第1表示期間においては、走査信号G1〜G4mの各々には順次ゲートパルスが出力され、画面の上側から下側に向かって画面全体が走査される。このとき、データ信号S1〜Snの各々には、1水平期間毎にコモン電圧LCCOMを中心とした正極性電位及び負極性電位が交互に印加される。図16(b)に示す第1フレームの第2表示期間においても第1表示期間と同様に、各画素には同じ極性の電圧が1水平期間毎に交互に印加される。図16(c)に示す第2フレームの第1表示期間では、第1フレームにおいて各画素に印加した電圧の極性とは反転した電圧がライン反転方式により印加される。図16(d)に示す第1フレームの第2表示期間においても第1表示期間と同様に、各画素には同じ極性の電圧が印加される。
図17(a)〜(d)は、液晶装置の1フレーム期間の画面の極性変化を示す図である。なお、図17(a)〜(d)に示す液晶装置では、駆動方法としてライン反転駆動方法を採用している。
図17(a)に示す第1フレームの第1表示期間では、図16(a)の第1フレーム期間の第1表示期間と同様の極性パターンの電圧が印加され、図17(b)に示す第2表示期間では第1表示期間とは極性が反転した電圧が各画素に印加される。そして、図17(c)に示す第2フレーム期間の第1表示期間では図17(a)に示す第1表示期間の第2表示期間の同様の極性パターンの電圧が印加され、図17(d)に示す第2表示期間では第1表示期間とは印加される電圧の極性が反転した電圧が各画素に印加される。
本実施形態では、図15〜図17に示すように、連続する第1フレーム期間と第2フレーム期間との合計時間(図中の符号の時間)のうち、第1フレーム期間及び第2フレーム期間の各々の第1表示期間及び第2表示期間の正極性電位の印加時間と、第1フレーム期間及び第2フレーム期間の各々の第1表示期間及び第2表示期間の正極性電位の印加時間とは略等しくなっている。
なお、上述した第1実施形態、第1実施形態の変形例1,変形例2、第2実施形態及び第2実施形態の変形例では、連続する2つの1フレーム期間の合計時間において、任意の画素では、正極性電位の印加時間と負極性電位の印加時間とが略等しくなっている。これに対し、2つではなく、4つや、6つなど、連続する1フレーム期間の合計時間において、任意の画素では、正極性電位の印加時間と負極性電位の印加時間とが略等しくなっていれば本発明の趣旨は逸脱しない。
また、上述し第2実施形態、第2実施形態の変形例のように1つの画素に注目して、連続する1フレーム期間の合計時間において、任意の画素では、正極性電位の印加時間と負極性電位の印加時間とが略等しくなっていれば、組み合わせはいろいろあるので、この構成に限られない。
[第3の実施の形態]
以下、本実施形態について図18を参照して説明する。
なお、液晶装置の基本構成は、上記第1実施形態と同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。また、以下の説明において、「強調変換信号」とは入力画像信号の定める透過率に向かって入力画像信号を供給した場合よりも速く液晶が応答するような信号であり、「調整変換信号」とは強調変換信号入力後の液晶の応答状態を調整する信号である。
液晶装置は、図18に示すように、入力画像信号から垂直/水平同期信号を抽出する同期抽出部40と、同期抽出部40で抽出された垂直/水平同期信号等に基づいて各部の動作制御を行うCPU42と、CPU42からの制御信号に基づいて入力画像信号のフレーム周波数を2倍に変換するフレーム周波数変換部44と、強調変換パラメータが格納されたROM38と、強調変換パラメータから強調変換信号を求める強調変換部48と、画像信号の書き込み/読み出しが行われる第1フレームメモリ62及び第2フレームメモリ63とを備えている。なお、図18の第1フレームメモリ62及び第2フレームメモリ63は、図4の第1フレームメモリ62及び第2フレームメモリ63を利用して構成されているが、必要に応じて、別のフレームメモリを用意する構成であっても構わない。
フレーム周波数変換部44は、CPU42からの制御信号に基づいて2倍のフレーム周波数で画像信号を読み出し、読み出した入力画像信号の1フレーム分の画像を第1フレームメモリ62又は第2フレームメモリ63などに出力する。なお、第1フレームメモリ62及び第2フレームメモリ63は、強調変換信号と調整変換信号とを保存することができる容量のものとする。
ROM38には、1垂直表示期間内で現垂直表示期間の画像データ(入力画像信号)の定める透過率に向かって前記入力画像信号を供給した場合よりも早く液晶が応答可能なパラメータが格納されている。これらの強調変換パラメータは液晶表示パネル5の光学応答特性の実測値により求められる。
強調変換部48は、第1フレームメモリ62又は第2フレームメモリ63から、1垂直表示期間前後の画像データを読み出し、読み出した1垂直表示期間前後の画像データからROM38を参照して対応する強調変換パラメータを読み出す。そして、この強調変換パラメータを用いて1垂直表示期間経過後に液晶が現画像データの定める透過率となる強調変換信号(書込階調データ)を求め、コントローラ61に出力する。
これにより、M番目のフレームにおける第1表示期間の画像データは、M−1番目のフレームにおける第2表示期間の画像データとの比較結果に基づき、強調変換部48により強調変換が施されてコントローラ61に出力される。一方、M番目のフレームにおける第2表示期間の画像データは、第1表示期間の画像データ入力後の液晶の応答状態を調整するような調整変換信号がコントローラ61に出力される。なお、M番目のフレームにおける第2表示期間の画像データは、入力画像信号と同一の画像データをコントローラ61に出力している。
コントローラ61は、CPU42からの制御信号に基づいて、第1表示期間において強調変換が施された強調変換信号をD/Aコンバータ64に供給した後、第2表示期間において調整変換が施された調整変換信号をD/Aコンバータ64に供給する。D/Aコンバータ64は、コントローラ61から供給された強調変換信号及び調整変換信号をD/A変換してデータドライバ201に供給する。
本実施形態によれば、液晶が第1表示期間(入力画像信号の1/4フレーム期間)経過後に現フレーム画像データの定める透過率に到達するように強調変換信号を印加して液晶応答速度を加速させるとともに(オーバーシュート駆動)、第2表示期間(入力画像信号の3/4フレーム期間)では調整変換信号を液晶に印加する。これにより、第1表示期間でオーバーシュート駆動に伴う液晶応答誤差が生じたとしても、強調変換信号によって液晶の応答を改善することができ、強調変換信号入力後の液晶の応答状態を調整する調整変換信号によって所望の階調に調整できる。よって、液晶装置の光学応答特性を適切に補償して、所望の階調をできるだけ高速に表示できるようにするとともに、表示画像の劣化の少ない表示を実現できる。
なお、上記第3実施形態においては、強調変換信号入力後の液晶の応答状態を調整する調整変換信号として、入力画像信号を使う構成としたが、これに限定されることはない。例えば、調整変換信号として、入力画像信号と異なる強度の信号を用いることも可能である。この場合、強調変換信号入力後の液晶の応答状態を調整する調整変換信号を図18のROM38の中に強調変換信号と調整変換信号とを一組に対応させて記憶させておき、強調変換部22で強調変換信号を読み出すときに同時に調整変換信号を呼び出す構成であっても良い。
[直視型表示装置]
図19は上記実施形態において説明した液晶装置(光変調装置)を用いた直視型表示装置の一例を示す概略構成図である。
図19に示すように、液晶装置の一方面側には、バックライト120が配設されている。バックライト120は複数の光源で構成され、例えば蛍光管、LED又は冷陰極管が用いられる。このように、本実施形態の直視型表示装置は、バックライト120からの光を変調して画像を表示する。
また、バックライト120は、導光板と導光板の側端面に配設された光源とを主体として構成することも好ましい。これにより、光源から射出された光が、導光板の側端面を介して導光板内部に入射され、導光板内部で伝搬されて導光板の上面から液晶装置側へ射出される。
本実施形態によれば、バックライト120と、バックライト120から射出される光を変調する液晶装置によって画像を視認することが可能となる。このとき、光学応答特性を適切に補償して、所望の階調をできるだけ高速に表示できるようにするとともに、表示画像の劣化の少ない表示を実現できる本実施形態の液晶装置を光変調装置に用いているので、非常に優れた画像を視認できる直視型表示装置を実現できる。
[プロジェクタ]
図20は、上記実施形態において説明した液晶装置(液晶ライトバルブ)を3個用いた、いわゆる3板式のプロジェクタの一例を示す概略構成図である。図中、符号1100は光源、1108はダイクロイックミラー、1106は反射ミラー、1122,1123,1124はリレーレンズ、100R,100G,100Bは液晶ライトバルブ、1112はクロスダイクロイックプリズム、1114は投写レンズ系を示す。
光源1100は、メタルハライド等のランプ1102とランプ1102の光を反射するリフレクタ1101とから構成されている。青色光・緑色光反射のダイクロイックミラー1108は、光源1100からの白色光のうちの赤色光を透過させるとともに、青色光と緑色光とを反射する。透過した赤色光は反射ミラー1106で反射され、赤色光用液晶ライトバルブ100Rに入射される。
一方、ダイクロイックミラー1108で反射された色光のうち、緑色光は、緑色光反射のダイクロイックミラー1108によって反射され、緑色用液晶ライトバルブ100Gに入射される。一方、青色光は、第2のダイクロイックミラー1108も透過する。青色光に対しては、光路長が緑色光、赤色光と異なるのを補償するために、入射レンズ1122、リレーレンズ1123、出射レンズ1124を含むリレーレンズ系からなる導光手段1121が設けられ、これを介して青色光が青色光用液晶ライトバルブ100Bに入射される。
各ライトバルブ100R,100G,100Bにより変調された3つの色光はクロスダイクロイックプリズム1112に入射する。このプリズムは、4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されたものである。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が形成される。合成された光は、投写手段である投写レンズ系1114によってスクリーン1120上に投写され、液晶ライトバルブの表示画像がスクリーンなどに拡大されて表示される。なお、スクリーンは、光を反射して画像を表示される反射型のスクリーンや、光を透過して画像を表示される反射型のスクリーンでも構わない。また、プロジェクタはこれらスクリーンと一体化して構成されても構わない。
一般に、表示画像の劣化は大画面になればなるほど目立つ。従って、液晶ライトバルブをを投写レンズによって表示画像を拡大して投写するプロジェクタにおいて、光学応答特性を適切に補償して、所望の階調をできるだけ高速に表示できるようにするとともに、表示画像の劣化の少ない表示を実現できる本実施形態の液晶ライトバルブを光変調装置に用いることは非常に有効である。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上記実施形態及びその変形例では、光を透過する透過型の液晶装置で説明したが、光を反射する反射型の液晶装置としても構わない。また、投写手段は、レンズ系に限定されず、曲面ミラーを用いたミラー系であっても構わない。
最後に、本実施の形態では、2個の表示期間をもつ連続する2個のフレーム期間の合計時間の正極性電位の印加時間と負極性電位の印加時間は略等しくなっている液晶装置及び駆動方法の例を示したが、本発明はこれに限らず本発明の趣旨を逸脱しない範囲での組み合わせが他にも可能である。例えば、その一例として、3個の表示期間をもつ連続する4個のフレーム期間の合計時間の正極性電位の印加時間と負極性電位の印加時間は略等しくなっている例を図21に示す。なお、図21において、第2表示期間や第3表示期間は同じ長さであるが、第1表示期間は、第2表示期間や第3表示期間よりも短く、長さが異なる。そして、図21のようにすることで、連続する4個のフレーム期間の合計時間の正極性電位の印加時間と負極性電位の印加時間は略等しくなる。
第1実施形態の液晶装置の概略構成を示す平面図である。 同、図1のH−H’線に沿った液晶装置の断面図である。 同、液晶装置の表示領域の複数の画素の等価回路図である。 同、液晶ライトバルブの駆動回路部を含むブロック図である。 同、駆動回路部の走査ドライバの概略構成を示す回路図である。 同、図5の駆動回路図の要部の詳細回路図である。 同、液晶装置の動作を説明するタイミングチャートである。 同、図7の駆動回路部の要部のタイミングチャートである。 同、画素に書き込む動作を説明するイメージ図である。 同、液晶装置の画面の任意の瞬間を示すイメージ図である。 同、液晶装置の画素に書き込む動作の画面を示す図である。 第1実施形態の変形例1の液晶装置の画素に書き込む動作の画面を示す図である。 第1実施形態の変形例2の液晶装置の画素に書き込む動作の画面を示す図である。 第2実施形態の液晶装置の1フレーム期間の画面の極性変化を示す図である。 第2実施形態の変形例の液晶装置の1フレーム期間の画面の極性変化を示す図である。 第2実施形態の変形例の液晶装置の1フレーム期間の画面の極性変化を示す図である。 第2実施形態の変形例の液晶装置の1フレーム期間の画面の極性変化を示す図である。 第3実施形態の液晶装置の画素に書き込む動作の画面を示す図である。 直視型表示装置の概略構成を示す断面図である。 プロジェクタの概略構成を示す断面図である。 別の液晶装置の1フレーム期間の画面の極性変化を示す図である。
符号の説明
1…液晶ライトバルブ(液晶装置)、 3a…走査線、 6a…データ線

Claims (6)

  1. 複数の画素に入力画像信号を供給して画像を表示する液晶装置であって、
    前記入力画像信号の1フレーム期間が、s(sは2以上の自然数)個の複数の表示期間に分割されるとともに、前記s個の複数の表示期間のうち、少なくとも1つの前記表示期間が他の前記表示期間と異なる長さとされ、
    前記s個の複数の表示期間において、前記画素には正極性電位又は負極性電位が印加され、
    連続するt(tは2以上の自然数)個の複数のフレーム期間において、前記画素への正極性電位の印加時間の合計時間と負極性電位の印加時間との合計時間とが略等しく
    前記s個の複数の表示期間が第1表示期間と第2表示期間とからなり、前記連続するt個の複数のフレーム期間が第1フレーム期間と第2フレーム期間とからなり、
    前記第1フレーム期間の第1表示期間において、前記画素には正極性電位又は負極性電位が印加され、
    前記第1フレーム期間の第2表示期間において、前記画素には前記第1フレーム期間の第1表示期間において前記画素に印加された極性と異なる極性の電位が印加され、
    前記第2フレーム期間の第1表示期間において、前記画素には前記第1フレーム期間の第1表示期間において前記画素に印加された極性と異なる極性の電位が印加され、
    前記第2フレーム期間の第2表示期間において、前記画素には前記第1フレーム期間の第2表示期間において前記画素に印加された極性と異なる極性の電位が印加され、
    連続する前記第1フレーム期間と前記第2フレーム期間との合計時間において、前記画素への正極性電位の印加時間と負極性電位の印加時間とが略等しくなることを特徴とする液晶装置。
  2. 前記入力画像信号の定める透過率に向かって前記入力画像信号を供給した場合よりも速く液晶が応答するような強調変換信号を前記第1表示期間に供給し、前記強調変換信号入力後の液晶の応答状態を調整する調整変換信号を前記第2表示期間に供給することを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 互いに交差する複数のデータ線と、複数の走査線とを有し、前記画素は前記データ線及び前記走査線に接続され、正極性電位と負極性電位とに極性が反転する画像信号を前記複数のデータ線の各々に供給するとともに、1水平期間毎に、各々が異なるタイミングで立ち上がる複数のパルス信号を前記複数の走査線の一部を飛び越しつつ前記複数の走査線の各々に供給することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液晶装置。
  4. 複数の画素に入力画像信号を供給して画像を表示する液晶装置の駆動方法であって、
    前記入力画像信号の1フレーム期間を、s(sは2以上の自然数)個の複数の表示期間に分割するとともに、前記s個の複数の表示期間のうち、少なくとも1つの前記表示期間を他の前記表示期間と異なる長さとし、
    前記s個の複数の表示期間において、前記画素に正極性電位又は負極性電位を印加し、
    連続するt(tは2以上の自然数)個の複数のフレーム期間において、前記画素への正極性電位の印加時間の合計時間と負極性電位の印加時間との合計時間とが略等しく
    前記s個の複数の表示期間が第1表示期間と第2表示期間とからなり、前記連続するt個の複数のフレーム期間が第1フレーム期間と第2フレーム期間とからなり、
    前記第1フレーム期間の第1表示期間において、前記画素には正極性電位又は負極性電位が印加され、
    前記第1フレーム期間の第2表示期間において、前記画素には前記第1フレーム期間の第1表示期間において前記画素に印加された極性と異なる極性の電位が印加され、
    前記第2フレーム期間の第1表示期間において、前記画素には前記第1フレーム期間の第1表示期間において前記画素に印加された極性と異なる極性の電位が印加され、
    前記第2フレーム期間の第2表示期間において、前記画素には前記第1フレーム期間の第2表示期間において前記画素に印加された極性と異なる極性の電位が印加され、
    連続する前記第1フレーム期間と前記第2フレーム期間との合計時間において、前記画素への正極性電位の印加時間と負極性電位の印加時間とが略等しくなるようにしたことを特徴とする液晶装置の駆動方法。
  5. 照明装置と、前記照明装置から射出される光を変調する光変調装置とを有し、
    前記光変調装置が、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の液晶装置からなることを特徴とする直視型表示装置。
  6. 照明装置と、前記照明装置から射出される光を変調する光変調装置と、前記光変調装置の表示画像を拡大投写する投写手段とを備え、
    前記光変調装置が、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の液晶装置からなることを特徴とするプロジェクタ。
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