JP2007010946A - 電気光学装置、駆動方法および電子機器 - Google Patents

電気光学装置、駆動方法および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 画像信号線180に供給されるデータ信号のサンプリング期間を確保する。
【解決手段】 走査線112と4本毎にブロック化されたデータ線114との交差に対応
して画素110が設けられる。画像信号線180は、グループaおよびbに2分類される
とともに、各グループがそれぞれ4本からなり、それぞれが電圧保持性を有する。1行の
走査線112が選択されると、選択された走査線に対応する画素の階調に応じた電圧を有
する4チャネルのデータ信号Vid1〜Vid4が供給される。選択回路170は、デー
タ信号Vid1〜Vid4を、グループa、bを交互に選択するとともに、選択したグル
ープに属する4本の画像信号線180に分配する。サンプリング信号出力回路140は、
順番にHレベルを重複させながら、選択回路170によるグループの選択に同期して出力
する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像信号線に供給されるデータ信号をデータ線にサンプリングする期間を長
く確保する技術に関する。
近年では、液晶などの表示パネルを用いて小型縮小画像を形成するとともに、この小型
縮小画像を光学系によって拡大投射するプロジェクタが普及しつつある。プロジェクタは
、それ自体で画像を作成する機能はなく、パソコンやテレビチューナなどの上位装置から
画像データ(または画像信号)の供給を受ける。この画像データは、画素の階調(明るさ
)を指定するものであって、マトリクス状に配列する画素を垂直および水平走査した形式
で供給されるので、プロジェクタに用いられる表示パネルについても、この形式に準じて
駆動するのが適切である。このため、プロジェクタに用いられる表示パネルでは、走査線
を1行ずつ所定の順番に選択するとともに、1行の走査線が選択される期間において1列
ずつデータ線を順番に選択して、画像データを液晶の駆動に適するように変換したデータ
信号を、選択したデータ線に供給する、という点順次方式で駆動するのが一般的であった
一方、最近では、ハイビジョンなどのように表示画像の高精細化が進行している。高精
細化は、走査線の行数およびデータ線の列数を増加させて高画素化を図ることによって達
成することができるが、フレーム周波数は固定であるので、走査線行数の増加によって1
水平走査期間が短縮し、さらに、点順次方式では、データ線列数の増加によって、データ
線の選択期間も短縮する。このため、点順次方式では、高精細化が進行するにつれてデー
タ線にデータ信号を供給する時間を充分に確保できなくなって、画素への書き込みが不十
分となり始めた。
そこで、書き込み不足を解消する目的で、相展開駆動という方式が考え出された(特許
文献1参照)。この相展開駆動は、データ線を予め定められた列毎に、例えば4列毎にブ
ロック化し(特許文献1では6列毎にブロック化しているが、ここでは比較のために4列
毎としている)、1水平走査期間においてブロックを1つずつ所定の順番で選択するとと
もに、選択したブロックに属する4列のデータ線に、時間軸に対し4倍に伸長したデータ
信号をそれぞれにサンプリングする、という方式である。この相展開駆動方式では、デー
タ線にデータ信号をサンプリングする時間を、点順次方式と比較して、この例では4倍確
保することができるので、高精細化に適している、と考えられている。
特開2000−112437号公報
ところで、上記の例では点順次方式と比較して、データ線にデータ信号をサンプリング
する時間を、点順次方式と比較して4倍確保することができるものの、この方式だけでは
、高精細化をさらに進めたときに、データ信号をデータ線にサンプリングする期間を十分
に確保することができない可能性が浮上してきた。かといって、データ信号を4倍から8
倍、16倍、…と、単純に伸長するのでは、伸長に要する構成が複雑化する、といった問
題もある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、データ信
号をデータ線にサンプリングする期間を十分に確保するとともに、構成の簡易化に寄与す
ることが可能な電気光学装置、駆動方法および電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明にあっては、複数の走査線とm(mは1以上の整数
)本毎にブロック化された複数のデータ線とに対応して設けられた複数の画素と、前記複
数の走査線を所定の順番で選択する走査線駆動回路と、n(nは2以上の整数)個のグル
ープに分類されるとともに、各グループがそれぞれm本からなり、それぞれが電圧保持性
を有するm×n本の画像信号線と、予め定められた順番でグループを選択するとともに、
前記走査線駆動回路によって選択された走査線に対応する画素の階調に応じた電圧を有す
るmチャネルのデータ信号を、選択したグループに属するm本の画像信号線にそれぞれ分
配する選択回路と、所定の順番で前記ブロックを選択するサンプリング信号を、前記選択
回路による分配に同期して出力するサンプリング信号出力回路と、前記複数のデータ線に
対応してそれぞれに設けられたサンプリングスイッチであって、前記サンプリング信号に
よって選択されたブロックに対応するものがオンして、前記画像信号線に分配されたデー
タ信号を、前記データ線にサンプリングするサンプリングスイッチと、を具備することを
特徴とする。本発明によれば、mチャネルの画像信号を、さらにn倍に伸長して画像信号
線に保持することが可能となる。このため、構成を複雑化することなく、画像信号線に供
給されたデータ信号をデータ線にサンプリングする期間をより長く確保することが可能と
なる。
本発明において、 前記画像信号線の各々には容量がそれぞれ寄生するとともに、当該
容量によって電圧保持性を有するような構成としても良い。また、前記画像信号線と一定
電位の電位線との間にそれぞれ容量が接続されて、当該容量によって電圧保持性を有する
ような構成としても良い。
さらに、前記選択回路の各出力端と前記画像信号線との間にそれぞれ設けられ、前記選
択回路により選択されたデータ信号の電圧を保持するとともに、保持した電圧を、所定の
電位を基準とした増幅率で増幅して前記画像信号線に供給する増幅回路を、さらに備える
構成としても良い。ここで、前記増幅回路は、nおよびpチャネル型のトランジスタを直
列接続して、両トランジスタのゲートに、共通に前記サンプリング回路によりサンプリン
グされたデータ信号が共通に入力されるとともに、両トランジスタのドレインが共通に前
記データ線に接続された構成が好ましい。
さらに、本発明は、電気光学装置のみならず、電気光学装置の駆動方法や、当該電気光
学装置を有する電子機器としても概念することが可能である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る
電気光学装置の全体構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、電気光学装置10は、処理回路50と表示パネル100とに
大別される。このうち、処理回路50は、表示パネル100の動作等を制御する回路であ
って、プリント基板に実装された回路モジュールであり、表示パネル100とは、FPC
(Flexible Printed Circuit)基板等によって接続されている。
処理回路50は、さらに、走査制御回路52、S/P変換回路320、D/A変換回路
群330および極性反転回路340に分けられる。
S/P変換回路320は、上位装置(図示省略)から垂直走査信号Vs、水平走査信号
Hsおよびドットクロック信号Dclkに同期して供給される画像データVinを、図6
に示されるように、時間軸に4倍に伸長するとともに、画像データVd1〜Vd4の4チ
ャネルに分配し、4画素分について位相を揃えて出力するものである(シリアル−パラレ
ル変換とか、相展開ともいう)。
ここで、画像データVinは、画素の階調(明るさ)を指定するディジタルデータであ
る。詳細には、ある水平有効走査期間においては、選択された行に位置するとともに、1
列目から最終列までの画素に対応する画像データがドットクロック信号Dclkに同期し
て順番に供給される。
このうち、1、5、9、…列目の画素の画像データVinが画像データVd1として、
2、6、10、…列目の画素の画像データVinが画像データVd2として、3、7、1
1、…列目の画素の画像データVinが画像データVd3として、4、8、12、…列目
の画素の画像データVinが画像データVd4として、それぞれ出力される構成となって
いる。
なお、帰線期間において画像データVinが供給されない。このため、S/P変換回路
320は、帰線期間においては、画素を黒色化させるデータに置き換えて画像データVd
1〜Vd4として出力する。
D/A変換回路群330は、チャネル毎に設けられたD/A変換器の集合体であって、
相展開された画像データVd1〜Vd4を、チャネル毎に階調値に応じたアナログ電圧に
変換するものである。
なお、本実施形態では、画像データVinをシリアル−パラレル変換した後にアナログ
変換する構成とするが、シリアル−パラレル変換前にアナログ変換しても良いのはもちろ
んである。
極性反転回路340は、D/A変換された4チャネルのアナログ信号を、走査制御回路
52により正極性が指示された場合には、当該アナログ信号の電圧だけ、電圧Vcよりも
高位側に変換する一方、負極性が指示された場合には、電圧Vcよりも低位側に変換して
、それぞれデータ信号Vid1〜Vid4として出力するものである。
ここで、電圧Vcは、後述する図7に示されるようにデータ信号の振幅中心電位である
。この電圧Vcは、電源の高位側電圧Vddと接地電位Gndとのほぼ中間値であり、画素へ
の書込極性の基準である。すなわち、本実施形態では、データ信号について、電圧Vcよ
りも高位側を正極性と称し、低位側を負極性と称している。また、電圧については、特に
説明のない限り、電源の接地電位Gndを基準とする。
ここで、極性反転回路340によりデータ信号の極性を反転する理由は、画素の交流駆
動のためである。1垂直走査期間(フレーム)において画素をどのように反転させるかに
ついては、(a)走査線毎、(b)データ信毎、(c)画素毎、(d)面(フレーム)毎
など様々な態様があるが、本実施形態にあっては(a)走査線毎の極性反転であるとする
。ただし、本発明をこれに限定する趣旨ではない。
走査制御回路52は、表示パネル100の走査を制御する第1の機能と、上述したS/
P変換回路320に対し、表示パネル100の水平走査に同期するように相展開を制御す
る第2の機能と、この相展開に同期するようにグループ選択信号Gsを生成する第3の機
能と、を主に有する。
ここで、第1の機能について詳述すると、走査制御回路52は、上位装置から供給され
るドットクロック信号Dclk、垂直走査信号Vsおよび水平走査信号Hsから、
転送開始パルスDYおよびクロック信号CLYを生成して、表示パネル100の垂直走
査を制御するとともに、転送開始パルスDXおよびクロック信号CLXを生成して表示パ
ネル100の水平走査を制御する。
また、第3の機能については、走査制御回路52は、例えば図5に示されるように、水
平有効表示期間においてクロック信号CLXと同位相で同一論理レベルのグループ選択信
号Gsを生成する。
一方、表示パネル100は、素子基板と共通電極が形成された対向基板とを一定の間隙
をもってシール材によって貼り合わせるとともに、この間隙に液晶を封止した構成となっ
ており、当該液晶の電気光学変化によって所定の画像を形成するものである。
図2は、この表示パネル100の構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、この表示パネル100では、864行の走査線112が図に
おいてX(水平)方向に延在する一方、1152列のデータ線114が図においてY(垂
直)方向に延在している。そして、これらの走査線112とデータ線114との交差部分
に対応するように画素110がそれぞれ設けられている。したがって、本実施形態におい
て、画素110は、表示領域100aにおいて縦864行×横1152列のマトリクス状
に配列することになるが、本発明をこれに限定する趣旨ではない。
なお、本実施形態において、1152列のデータ線114は、4列毎にブロック化され
ている。そこで、説明の便宜上、左から数えて1、2、3、4、…、287、288番目
のブロックを、それぞれB1、B2、B3、B4、…、B287、B288と表記してい
る。
図3は、表示パネル100における画素110の詳細な構成を示す図であり、i行及び
これに隣接する(i+1)行と、j列及びこれに隣接する(j+1)列との交差に対応す
る2×2の計4画素分の構成を示している。ここで、i、(i+1)は、画素110が配
列する行を一般的に示す場合の記号であって、1以上864以下の整数であり、j、(j
+1)は、画素110が配列する列を一般的に示す場合の記号であって、1以上1152
以下の整数である。
図3に示されるように、画素110においては、nチャネル型のTFT(薄膜トランジ
スタ)116のソースがデータ線114に接続されるとともに、ドレインが画素電極11
8に接続される一方、ゲートが走査線112に接続されている。
また、素子基板に形成された画素電極118に対向するように共通電極108が全画素
に対して共通に設けられる。そして、これらの画素電極118と共通電極108との間に
TN型の液晶105が挟持されている。このため、画素毎に、画素電極118、共通電極
108および液晶105からなる液晶容量120が構成されることになる。
なお、共通電極108には、時間的に一定の電圧LCcomが印加されるが、この電圧(
電位)は、本実施形態では、基準電圧Vcと同一である。ただし、後述する理由により、
基準電圧Vcよりも若干低位側に設定される場合がある。
特に図示はしないが、両基板の各対向面には、液晶分子の長軸方向が両基板間で例えば
約90度連続的に捻れるようにラビング処理された配向膜がそれぞれ設けられる一方、両
基板の各背面側には配向方向に応じた偏光子がそれぞれ設けられる。
画素電極118と共通電極108との間を通過する光は、液晶容量120に印加される
電圧実効値がゼロであれば、液晶分子の捻れに沿って約90度旋光する一方、当該電圧実
効値が大きくなるにつれて、液晶分子が電界方向に傾く結果、その旋光性が消失する。こ
のため、例えば透過型において、入射側と背面側とに、偏光子を偏光軸が配向方向に一致
するようにそれぞれ配置させると、当該電圧実効値がゼロに近ければ、光の透過率が最大
となって白色表示になる一方、電圧実効値が大きくなるにつれて透過する光量が減少して
、ついには透過率が最小である黒色表示になる(ノーマリーホワイトモード)。
また、オフ時におけるTFT116を介した液晶容量120からの電荷リークの影響を
少なくするために、蓄積容量109が画素毎に形成されている。この蓄積容量109の一
端は、画素電極118(TFT116のドレイン)に接続される一方、その他端は、全画
素にわたって容量線107に共通接続されている。この容量線107は、図2では図示省
略されているが、本実施形態では、共通電極108と同じ電圧LCcomに保たれている。
詳細には、容量線107は素子基板に形成され、共通電極108は対向基板に形成されて
いるが、図示しない導通材により、容量線107と共通電極108とは、電気的な接続が
図られている。このため、画素電極118(TFT116のドレイン)と共通電極108
とは、画素110毎に液晶容量120と蓄積容量109とが並列的に付加された構成とな
っている。
なお、容量線107の電位は時間的に一定であれば、LCcomでなくても良く、例えば
、接地電位Gndなどでも良い。
また、画素110におけるTFT116は、次に説明する走査線駆動回路130や、サ
ンプリング信号出力回路140、サンプリング回路150などと共通の製造プロセスで形
成されて、装置全体の小型化や低コスト化に寄与している。
図2において、画素110が配列する表示領域100aの周辺には、走査線駆動回路1
30や、サンプリング信号出力回路140などの周辺回路が設けられている。
このうち、走査線駆動回路130は、走査信号G1、G2、G3、…、G864を、そ
れぞれ1行目、2行目、3行目、…、864行目の走査線112に供給するものである。
走査線駆動回路130の詳細については、本発明と直接関連しないので省略するが、例え
ば図5に示されるように、各垂直有効表示期間の最初に供給されるとともに、クロック信
号CLYの半周期に相当するパルス幅(Hレベル)の転送開始パルスDYを、当該クロッ
ク信号CLYの倫理レベルが遷移するタイミングで取り込んで、これを走査信号G1とす
るとともに、この走査信号G1を、クロック信号CLYの半周期ずつ順次遅延させて、走
査信号G2、G3、…、G864として出力する構成となっている。
本実施形態において、水平走査期間は、垂直帰線期間と、この帰線期間に続く垂直有効
表示期間とに分かれる。ここで、垂直有効表示期間は、図5に示されるように、走査信号
G1がHレベルとなるタイミングから、走査信号G864がLレベルに復帰するタイミン
グまでの期間とし、垂直走査期間のうち垂直有効表示期間を除いた期間を垂直帰線期間と
する。
次に、サンプリング信号出力回路140は、図5に示されるように、各水平有効表示期
間の最初に供給されるとともに、クロック信号CLXの1周期に相当するパルス幅(Hレ
ベル)の転送開始パルスDXを、当該クロック信号CLXがHレベルとなるタイミングで
取り込んで、これをサンプリング信号S1とするとともに、このサンプリング信号S1を
、クロック信号CLXの半周期ずつ順次遅延させて、サンプリング信号S2、S3、…、
S288として出力する構成となっている。このため、本実施形態におけるサンプリング
信号S1、S2、S3、…、S288のうち、隣接するもの同士では、Hレベルとなる部
分が互いに重複して出力される。
また、本実施形態において、水平走査期間は、水平帰線期間と、この帰線期間に続く水
平有効表示期間とに分かれる。ここで、水平有効表示期間は、図7に示されるように、サ
ンプリング信号S1がLからHレベルに変化するタイミングから、サンプリング信号S2
88がHからLレベルに変化するタイミングまでの期間とし、水平走査期間のうち水平有
効表示期間を除いた期間を水平帰線期間とする。
一方、選択回路170は、処理回路50から供給された4チャネルのデータ信号Vid
1〜Vid4を、グループ選択信号GsがHレベルであれば各チャネルについてグループ
aに、グループ選択信号GsがLレベルであれば各チャネルについてグループbに、それ
ぞれ分配するデマルチプレクサである。
ここで、図4(a)は、選択回路170の詳細な構成を示す図である。
この図に示されるように、データ信号Vid1〜Vid4における各チャネルの経路は
グループaおよびグループbに2分岐される。このうち、グループaに分岐された経路は
、各チャネルについてそれぞれトランスミッションゲート174を介して画像信号線18
0に至って、データ信号Vid1〜Vid4がVid1a〜Vid4aとして出力される
。一方、グループbに分岐された経路は、各チャネルについてそれぞれトランスミッショ
ンゲート176を介して画像信号線180に至って、データ信号Vid1〜Vid4がV
id1b〜Vid4bとして出力される。
トランスミッションゲート174、176は、それぞれnチャネル型およびpチャネル
型のTFTを組み合わせ構成であり、このうち、トランスミッションゲート174におけ
るnチャネル型TFTのゲートには、グループ選択信号Gsが供給される一方、pチャネ
ル型のTFTのゲートには、当該グループ選択信号GsをNOT回路172で論理反転し
た信号が供給される。一方、トランスミッションゲート176におけるnチャネル型TF
Tのゲートには、グループ選択信号GsをNOT回路172で論理反転した信号が供給さ
れる一方、pチャネル型TFTのゲートには、当該グループ選択信号Gsが供給される。
ここで、8本の画像信号線180は、表示パネル100において、同一ピッチで配列し
、かつ、互いに同一長となるように引き回された配線である。このため、8本の画像信号
線180には、図2に示されるように、容量Csが均等に寄生している。
次に、サンプリング回路150は、データ線114の各々に対応して設けられたサンプ
リングスイッチ151の集合体である。各サンプリングスイッチ151は、例えばnチャ
ネル型のTFTであり、そのドレインはデータ線114に接続されている。
ここで、同一ブロックに属するデータ線114に対応する4個のサンプリングスイッチ
151のゲートには、ブロックに対応するサンプリング信号が共通に供給される。例えば
、ブロックB4に属する13〜16列目のデータ線114に対応する4個のサンプリング
スイッチ151のゲートには、当該ブロックB4に対応するサンプリング信号S4が共通
に供給される。
サンプリングスイッチ151のソースは、次のような関係でデータ信号Vid1a〜V
id4a、Vid1b〜Vid4bが供給される8本の画像信号線180のいずれかに接
続されている。
すなわち、図2において左から数えてj列目のデータ線114の一端にドレインが接続
されたサンプリングスイッチ151は、j列目のデータ線114が奇数ブロック(B1、
B3、B5、…、B287)に属し、かつ、jを4で割った余りが「1」であるならば、
そのソースが、データ信号Vid1aが供給される画像信号線180に接続され、同様に
、jを4で割った余りが「2」、「3」、「0」であるデータ線114にドレインが接続
されたサンプリングスイッチ151は、そのソースが、データ信号Vid2a、Vid3
a、Vid4aが供給される画像信号線180にそれぞれ接続される一方、j列目のデー
タ線114が偶数ブロック(B2、B4、B6、…、B288)に属し、かつ、jを4で
割った余りが「1」であるならば、そのソースが、データ信号Vid1bが供給される画
像信号線180に接続され、同様に、jを4で割った余りが「2」、「3」、「0」であ
るデータ線114にドレインが接続されたサンプリングスイッチ151は、そのソースが
、データ信号Vid2b、Vid3b、Vid4bが供給される画像信号線180にそれ
ぞれ接続される。
例えば、図2において11列目のデータ線114にドレインが接続されたサンプリング
スイッチ151のソースは、11列目のデータ線114が奇数ブロックに属し、かつ、「
11」を4で割った余りが「3」であるから、データ信号Vid3aが供給される3本目
の画像信号線180に接続される。また例えば、図2において14列目のデータ線114
にドレインが接続されたサンプリングスイッチ151のソースは、14列目のデータ線1
14が偶数ブロックに属し、かつ、「14」を4で割った余りが「2」であるから、デー
タ信号Vid2bが供給される6本目の画像信号線180に接続される。
このようなサンプリング回路150において、あるサンプリング信号がHレベルになる
と、当該サンプリング信号に対応するブロックに属する4個のサンプリングスイッチ15
1が同時にオンして、画像信号線180に供給されているデータ信号Vid1a〜Vid
4aまたはデータ信号Vid1b〜Vid4bが、当該ブロックに属する4列のデータ線
114に同時にサンプリングされる構成となっている。
次に、電気光学装置10の動作について説明する。
まず、走査線駆動回路130には、1垂直走査有効表示期間の最初に、転送開始パルス
DYが供給される。この供給によって、図5に示されるように、走査信号G1、G2、G
3、…、G864が順次排他的に1水平走査期間毎にHレベルになる。
そこでまず、走査信号G1がHレベルになる水平有効表示期間について説明する。なお
、この水平有効表示期間については正極性で書き込みが行われるものとする。
この水平有効表示期間においては、図6に示されるように、最初に1行1列、1行2列
、1行3列、1行4列の画素110に対応する画像データVin、すなわち、選択される
1行目の走査線112と、ブロックB1に属するデータ線114との交差に対応する画素
110の画像データVinが、上位装置から順番に供給される。この画像データは、S/
P変換回路320によって、ラッチされるとともに時間軸にそれぞれ4倍に伸長され、
4〜7列目のドットクロックDclkに相当する期間にわたって画像データVd1〜Vd
4となり、D/A変換回路群330によってアナログ信号にそれぞれ変換されて、さらに
、極性反転回路340によって、電圧Vcを基準として指定された電圧だけ高位側の正極
性電圧に変換され、それぞれデータ信号Vid1〜Vid4として表示パネル100に供
給される。
一方、4倍に伸長された4〜7列目のドットクロックDclkに相当する期間にわたっ
て、グループ選択信号GsはHレベルとなる。このため、表示パネル100では、選択回
路170がグループaの画像信号線180を選択するので、データ信号Vid1〜Vid
4は、データ信号Vid1a〜Vid4bとして1〜4本目の画像信号線180に供給さ
れる。
次に、1行5列、1行6列、1行7列、1行8列の画素110に対応する画像データV
in、すなわち、選択される1行目の走査線112と、ブロックB2に属するデータ線1
14との交差に対応する画素110の画像データVinが、上位装置から順番に供給され
る。この画像データも同様にして、時間軸にそれぞれ4倍に伸長されて、8〜11列目の
ドットクロックDclkに相当する期間にわたって画像データVd1〜Vd4となり、指
定された電圧だけ高位側の正極性電圧のデータ信号Vid1〜Vid4として表示パネル
100にそれぞれ供給される。
一方、4倍に伸長された8〜11列目のドットクロックDclkに相当する期間にわた
って、グループ選択信号GsはLレベルとなる。このため、表示パネル100では、選択
回路170がグループbの画像信号線180を選択するので、データ信号Vid1〜Vi
d4は、データ信号Vid1b〜Vid4bとして5〜8本目の画像信号線180に供給
される。
このため、グループaの画像信号線180は、選択回路170によって処理回路50と
電気的に切り離されるが、それぞれ容量Csによって、電気的に切り離される直前のデー
タ信号Vid1a〜Vid4a、すなわち、1行1列〜1行4列の画素110の階調を指
定する正極性電圧にそれぞれ保持される。
したがって、グループaに属する1〜4本目の画像信号線180は、4〜7列目のドッ
トクロックDclkに相当する期間にわたって1行1列〜1行4列の画素110の階調を
指定する正極性電圧が供給され、その後、8〜11列目のドットクロックDclkに相当
する期間にわたって当該正極性電圧にそれぞれ保持されるので、見掛け上、時間軸に8倍
に伸長されることになる。
続いて、1行9列、1行10列、1行11列、1行12列の画素110に対応する画像
データVin、すなわち、選択される1行目の走査線112と、ブロックB3に属するデ
ータ線114との交差に対応する画素110に対応する画像データVinが、上位装置か
ら順番に供給される。この画像データも同様にして、時間軸にそれぞれ4倍に伸長され、
12〜15列目のドットクロックDclkに相当する期間にわたって画像データVd1〜
Vd4となり、指定された電圧だけ高位側の正極性電圧のデータ信号Vid1〜Vid4
として表示パネル100にそれぞれ供給される。
一方、4倍に伸長された12〜15列目のドットクロックDclkに相当する期間にわ
たって、グループ選択信号Gsは再びHレベルとなる。このため、表示パネル100では
、選択回路170がグループaの画像信号線180を選択するので、データ信号Vid1
〜Vid4は、データ信号Vid1a〜Vid4aとして1〜4本目の画像信号線180
に供給される。
このため、グループbの画像信号線180は、選択回路170によって処理回路50と
電気的に切り離されるが、それぞれ容量Csによって、電気的に切り離される直前のデー
タ信号Vid1b〜Vid4b、すなわち、1行5列〜1行8列の画素110の階調を指
定する正極性電圧にそれぞれ保持される。
したがって、グループbに属する5〜8本目の画像信号線180は、8〜11列目のド
ットクロックDclkに相当する期間にわたって1行5列〜1行8列の画素110の階調
を指定する正極性電圧が供給され、その後、12〜15列目のドットクロックDclkに
相当する期間にわたって当該正極性電圧にそれぞれ保持されるので、見掛け上、時間軸に
8倍に伸長されることになる。
以下同様にして、1行目であって、偶数ブロックに対応する画像データVinと奇数ブ
ロックに対応する画像データVinとが供給される毎に、グループ選択信号Gsの論理レ
ベルが反転して、グループaの画像信号線180とグループbの画像信号線180との選
択が交互に切り替えられる。
これにより、図6に示されるように、奇数ブロックに対応する画像データVinは時間
的に4倍に伸長された後、グループaの画像信号線180にデータ信号Vid1a〜Vi
d4aとして、結果的に時間的に8倍に伸長された形で供給される一方、当該奇数ブロッ
クに続く偶数ブロックに対応する画像データVinは時間的に4倍に伸長された後、グル
ープbの画像信号線180にデータ信号Vid1b〜Vid4bとして、ドットクロック
Dclkの4周期(すなわち4画素分)だけ遅延して、結果的に時間的に8倍に伸長され
た形で供給される。
このように8本の画像信号線180に供給されて、その電圧が保持されたデータ信号V
id1a〜Vid4aおよびVid1b〜Vid4bは、次のようにして、データ線11
4にそれぞれサンプリングされる。
すなわち、ブロックB1に対応する1行1列〜1行4列の画素110に対応するデータ
信号Vid1a〜Vid4aが1〜4本目の画像信号線180に供給・保持されている期
間において、サンプリング信号S1がHレベルとなる。サンプリング信号S1がHレベル
になると、ブロックB1に属する1〜4列目のサンプリングスイッチ151が同時にオン
となるので、画像信号線180に供給されたデータ信号Vid1aは1列目のデータ線1
14にサンプリングされ、同様にデータ信号Vid2a〜Vid4aは、2〜4列目のデ
ータ線114にサンプリングされる。
走査信号G1がHレベルであるので、1行目の走査線112にゲートが接続されたすべ
てのTFT116がオンとなる。このため、例えば1列目のデータ線114にサンプリン
グされたデータ信号Vid1aは、図2において上から数えて1行目の走査線112と左
から数えて1列目のデータ線114との交差に対応する1行1列の画素の画素電極118
に印加されることになる。2〜4列目のデータ線114にサンプリングされたデータ信号
Vid2a〜Vid4aについても、同様にして1行2列〜1行4列の画素の画素電極1
18に印加されることになる。
一方、ブロックB2に対応する1行5列〜1行8列の画素110に対応するデータ信号
Vid1b〜Vid4bが5〜8本目の画像信号線180に供給・保持されている期間に
おいて、サンプリング信号S2がHレベルとなる。なお、サンプリング信号S2がHレベ
ルとなる期間の前半期間は、サンプリング信号S1がHレベルとなる期間の後半期間と一
致している。
サンプリング信号S2がHレベルになると、ブロックB2に属する5〜8列目のサンプ
リングスイッチ151が同時にオンとなるので、画像信号線180に供給されたデータ信
号Vid1bは5列目のデータ線114にサンプリングされ、同様にデータ信号Vid2
b〜Vid4bは、6〜8列目のデータ線114にサンプリングされる。
1行目の走査線112にゲートが接続されたすべてのTFT116がオンとなっている
ので、5列目のデータ線114にサンプリングされたデータ信号Vid1bは、図2にお
いて上から数えて1行目の走査線112と左から数えて5列目のデータ線114との交差
に対応する1行5列の画素の画素電極118に印加されることになる。6〜8列目のデー
タ線114にサンプリングされたデータ信号Vid2b〜Vid4bについても、同様に
して1行5列〜1行8列の画素の画素電極118に印加されることになる。
以下同様にして、サンプリング信号S3、S4、…、S288が、番号の若いサンプリ
ング信号の出力される後半期間と次に続くサンプリング信号の出力される前半期間とが一
致しながら、順番にHレベルになる。
ここで、番号が奇数のサンプリング信号がHレベルになる期間は、当該番号が同じ奇数
ブロックに対応するデータ信号Vid1a〜Vid4aが1〜4本目の画像信号線180
に供給・保持されている期間であるので、当該データ信号Vid1a〜Vid4aは、当
該奇数ブロックに属する4列のデータ線114にそれぞれサンプリングされて、1行目の
走査線112と、当該奇数ブロックに属する4列のデータ線114と交差に対応する画素
の画素電極118にそれぞれ印加される。
一方、番号が偶数のサンプリング信号がHレベルになる期間は、当該番号と同じ偶数ブ
ロックに対応するデータ信号Vid1b〜Vid4bが5〜8本目の画像信号線180に
供給・保持されている期間であるので、当該データ信号Vid1b〜Vid4bは、当該
偶数ブロックに属する4列のデータ線114にそれぞれサンプリングされて、1行目の走
査線112と、当該偶数ブロックに属する4列のデータ線114と交差に対応する画素の
画素電極118にそれぞれ印加される。
これにより、1行目の画素のすべてに対し、画像データVinによって指定される階調
に応じて電圧のデータ信号が描き込まれることになる。
なお、走査信号G1がLレベルになって1行目のTFT116がすべてオフしても、画
素電極118に書き込まれた正極性の電圧は、走査信号G1が再びHレベルになるまで画
素容量や蓄積容量109によって保持される。
走査信号G2がHレベルになる水平有効表示期間となる水平帰線期間では、画像データ
Vinが供給されないので、S/P変換回路320は、画像データVd1〜Vd4を、全
て画素の黒色化を指定するテータに置き換える。また、この水平帰線期間において、書込
極性が正極性から負極性に変化するので、例えばデータ信号Vid1aは、図7に示され
るように、正極性で画素の黒色を指定する電圧Vb(+)から負極性で画素の黒色を指定する
電圧Vb(-)に変化する。
なお、図7におけるデータ信号Vidの電圧について言及すると、電圧Vb(+)、Vw(+)
、Vg(+)は、画素電極118に印加された場合に当該画素を、それぞれ最低階調の黒色、
最高階調の白色、黒色及び白色のほぼ中間階調である灰色とさせる正極性の電圧であって
、その電圧範囲は、電圧Vcと高位側電源電圧Vddとの範囲に含まれる。
なお、電圧Vb(-)、Vw(-)、Vg(-)は、画素電極118に印加された場合に当該画素を
、それぞれ黒色、白色、灰色とさせる負極性電圧であって、それぞれ電圧Vb(+)、Vw(+)
、Vg(+)とは、基準電圧Vcを中心にして対称関係にある。
本実施形態では、上述したように、走査線単位の極性反転が行われるので、走査信号G
2がHレベルとなる水平有効表示期間においては、データ信号Vid1a〜Vid4aお
よびVid1b〜Vid4bは、負極性となる。このため、極性反転回路340から出力
されるデータ信号Vid1〜Vid4は、電圧Vcを基準として、画像データVinで指
定された電圧だけ低位側電圧となる。図7は、このうち、データ信号Vid1の電圧波形
を例示している。
なお、図7には、データ信号Vid1が選択回路170によってデータ信号Vid1a
およびVid1bに分配されるとともに、画像信号線180に寄生する容量Csで電圧が
保持される状態が示されている。
また、サンプリング信号S288がHレベルとなる後半期間において、処理回路50か
ら供給されるデータ信号Vid1〜Vid4、および、サンプリング信号S1がHレベル
となる前半期間において、グループbに属する画像信号線180に供給されるデータ信号
Vid1b〜Vid4bは、電圧が不確定であるので、図7においては図示されていない

他の動作については、直前の走査信号G1がHレベルとなる1水平走査期間と同様であ
り、これにより、2行目に位置する画素110に対して負極性電圧のデータ信号の書き込
みが完了することになる。
以下同様にして、走査信号G3、G4、…、G864がHレベルになって、3行目、4
行目、…、864行目の画素に対して書き込みが行われることになる。これにより、奇数
行目の画素については正極性の書き込みが行われる一方、偶数行目の画素については負極
性の書き込みが行われて、この1垂直走査期間においては、1〜864行目の画素のすべ
てにわたって書き込みが完了することになる。
そして、次の1垂直走査期間においても、同様な書き込みが行われるが、この際、各行
の画素に対する書込極性が入れ替えられる。すなわち、次の1垂直走査期間において、奇
数行目の画素については負極性信号の書き込みが行われる一方、偶数行目の画素について
は正極性信号の書き込みが行われることになる。このように、1垂直走査期間毎に画素に
対する書込極性が入れ替えられるので、液晶105に直流成分が印加されることがなくな
り、液晶105の劣化が防止される。
このように、本実施形態によれば、処理回路50から供給されるデータ信号Vid1〜
Vid4は、選択回路170による分配と画像信号線180に寄生する容量Csの電圧保
持性とによって2倍に伸長される。このため、画像信号線180に供給されたデータ信号
をデータ線114にサンプリングする期間は、S/P変換回路320による時間軸4倍に
伸長した期間よりも、さらに2倍の期間を確保することができる。
したがって、本実施形態によれば、S/P変換回路320における時間軸の伸長を4倍
に一定とした上で、データ信号をデータ線にサンプリングする期間をより長い2倍確保す
ることが可能となる。
なお、上述した実施形態では、画像信号線180に寄生する容量Csによって電圧を保
持する構成としたが、寄生容量だけでは、画像信号線180同士でばらつきが生じやすい
ので、画像信号線180に一端が接続され、他端が共通に電位Gndに接地された容量を積
極的に設けて、寄生容量とともに併用する構成としても良い。なお、容量を別途設ける場
合には、蓄積容量109と同様に、TFT116の製造プロセスの一部を用いて形成する
ことが好ましい。
また、このように容量を別途設ける場合に、当該容量の他端は時間的に一定の電位に保
たれていれば十分であるので、接地電位Gndではなく、例えば電源のVddとしても良い。
また、実施形態では、選択回路170を図4(a)に示されるような構成とした。この
構成では、トランスミッションゲート174、176にグループ選択信号Gsと当該グル
ープ選択信号Gsの反転信号とが供給されるが、グループ選択信号Gsに対し、NOT回路
172を介した分だけ、当該グループ選択信号Gsの反転信号の位相が遅延するので、ト
ランスミッションゲート174、176が理想的にオン・オフしない状況が想定される。
そこで、NOT回路172を、図4(b)に示されるように、グループ選択信号Gsと
、その反転信号とをNOT回路同士で相互に接続して、両信号の位相を揃えた位相補償型
の構成としても良い。
実施形態では、選択回路170による選択されたデータ信号をそのまま画像信号線18
0に供給する構成としたが、図8に示されるように、選択回路170の出力端と画像信号
線180との間にそれぞれ増幅回路190を設けても良い。
1つの増幅回路190は、例えば図9に示されるように、特性が互いに相補的なpチャ
ネル型のTFT192と、nチャネル型のTFT194とを有し、このうち、TFT19
2のソースは、電源電圧Vddを給電する給電線に接続される一方、TFT194のソース
は、電位Gndに接地されている。また、TFT192、194のゲートは、それぞれ選択
回路170の出力端に共通接続される一方、TFT192、194のドレインは、それぞ
れ画像信号線180に共通接続される。
このため、増幅回路190は、電圧(Vdd−Gnd)の中間値であるVcを基準にして、
選択回路170により選択されたデータ信号の電圧を反転させた電圧が画像信号線180
に現れる構成となっている。
ここで、TFT192、194のゲートには、容量Cgが図9において破線で示される
ように寄生する。したがって、選択回路170によって処理回路50と電気的に切り離さ
れても、容量Cgによって、TFT1562、1564のゲートには、電気的に切り離さ
れる直前の電圧に保持されるので、選択回路170により選択されたデータ信号の反転電
圧が画像信号線180に印加され続ける構成となっている。
このように増幅回路190を各画像信号線180に設けると、データ信号Vid1a〜
Vid4aおよびVid1b〜Vid4bの電圧を画像信号線180に印加する際に、容
量Csの影響を少なくすることができる。
すなわち、選択回路170によって選択されたデータ信号は、増幅回路190における
TFT192、194の共通ゲートまでの部分に印加されるのみであるので、画像信号線
180に寄生する容量Csを充放電する図2の構成と比較して、処理回路50におけるデ
ータ信号Vid1〜Vid4の出力インピーダンスが高くて済む、という利点がある。
なお、増幅回路190にあっては、選択回路170により選択されたデータ信号の電圧
を、Vcを基準にして反転させた電圧が画像信号線180に現れる構成としたが、データ
信号の電圧に一定の係数を掛けた電圧を、Vcを基準にして反転させた電圧が画像信号線
180に現れる構成としても良い。
なお、実施形態では相展開数を「4」としたが、相展開しなくても、選択回路170に
よる分配によって、相展開と同等に、画像信号線180に供給されたデータ信号をデータ
線にサンプリングする期間を伸長する効果が得られる。
また、実施形態では選択回路170が処理回路50から供給されたデータ信号Vid1
〜Vid4を分配する数を「2」としたが、本発明は、3以上に分配しても良い。
ここで、相展開数をm(mは1以上の整数)とし、分配数をn(nは2以上の整数)と
した場合、画像信号線180はm×nの本数となり、画像信号線180に供給されたデー
タ信号をデータ線にサンプリングする期間も点順次方式と比較して、m×n倍だけ確保す
ることができる。
実施形態では、共通電極108に印加される電圧LCcomを、極性反転の基準である電
位Vと一致させていたが、TFTのゲート・ドレイン間の寄生容量に起因して、オンか
らオフ時にドレイン(画素電極118)の電位が低下する現象(プッシュダウン、突き抜
け、フィールドスルーなどと呼ばれる)が発生する。液晶の劣化を防止するため、液晶容
量120では交流駆動が原則であるので、共通電極108に対して高位側(正極性)と低
位側(負極性)とで同一階調の交互書き込みをするが、電圧LCcomを電圧Vに一致さ
せた状態で、交互書き込みをすると、プッシュダウンのために、液晶容量120の電圧実
効値は、負極性書込の方が正極性書込よりも大きくなってしまう。このため、同一階調で
正極性・負極性書込をしても液晶容量120の電圧実効値が互いに等しくなるように、共
通電極108の電圧LCcomは、データ信号の振幅基準である電圧Vよりも若干低めに
設定される場合がある。
また、実施形態では、垂直走査方向がG1→G864の下方向であり、水平走査方向が
S1→S1152の右方向であったが、後述するプロジェクタや回転可能な表示装置とす
る場合に対処するために、走査方向を切替可能な構成としても良い。
さらに液晶容量120の電圧実効値が小さい場合に白色表示を行うノーマリーホワイト
モードではなく、黒色表示を行うノーマリーブラックモードとしても良い。
上述した実施形態では、液晶としてTN型を用いたが、STN型、BTN(Bi-stable
Twisted Nematic)型・強誘電型などのメモリ性を有する双安定型や、高分子分散型、さ
らには、分子の長軸方向と短軸方向とで可視光の吸収に異方性を有する染料(ゲスト)を
一定の分子配列の液晶(ホスト)に溶解して、染料分子を液晶分子と平行に配列させたG
H(ゲストホスト)型などの液晶を用いても良い。
また、電圧無印加時には液晶分子が両基板に対して垂直方向に配列する一方、電圧印加
時には液晶分子が両基板に対して水平方向に配列する、という垂直配向(ホメオトロピッ
ク配向)の構成としても良いし、電圧無印加時には液晶分子が両基板に対して水平方向に
配列する一方、電圧印加時には液晶分子が両基板に対して垂直方向に配列する、という平
行(水平)配向(ホモジニアス配向)の構成としても良い。
さらに、本発明では、電気光学物質として、液晶に限られず、このように、本発明では
、液晶や配向方式として、種々のものに適用することが可能である。
以上については、液晶装置について説明したが、本発明では、画像データ(映像信号)
を、画像信号線180を介して供給するとともに、データ線114にサンプリングする構
成であれば、例えばEL(Electronic Luminescence)素子、電子放出素子、電気泳動素
子、デジタルミラー素子などを用いた装置や、プラズマディスプレイなどにも適用可能で
ある。
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置を用いた電子機器の一例として、上述した
表示パネル100をライトバルブとして用いたプロジェクタについて説明する。
図10は、このプロジェクタの構成を示す平面図である。この図に示されるように、プ
ロジェクタ2100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット21
02が設けられている。このランプユニット2102から射出された投射光は、内部に配
置された3枚のミラー2106および2枚のダイクロイックミラー2108によってR(
赤)、G(緑)、B(青)の3原色に分離されて、各原色に対応するライトバルブ100
R、100Gおよび100Bにそれぞれ導かれる。なお、B色の光は、他のR色やG色と
比較すると、光路が長いので、その損失を防ぐために、入射レンズ2122、リレーレン
ズ2123および出射レンズ2124からなるリレーレンズ系2121を介して導かれる
ここで、ライトバルブ100R、100Gおよび100Bの構成は、上述した実施形態
における表示パネル100と同様であり、処理回路(図10では省略)から供給されるR
、G、Bの各色に対応する画像信号でそれぞれ駆動されるものである。すなわち、このプ
ロジェクタ2100では、表示パネル100を含む電気光学装置が、R、G、Bの各色に
対応して3組設けられた構成となっている。
ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイク
ロイックプリズム2112に3方向から入射する。そして、このダイクロイックプリズム
2112において、R色およびB色の光は90度に屈折する一方、G色の光は直進する。
したがって、各色の画像が合成された後、スクリーン2120には、投射レンズ2114
によってカラー画像が投射されることとなる。
なお、ライトバルブ100R、100Gおよび100Bには、ダイクロイックミラー2
108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設
ける必要はない。また、ライトバルブ100R、100Bの透過像は、ダイクロイックミ
ラー2112により反射した後に投射されるのに対し、ライトバルブ100Gの透過像は
そのまま投射されるので、ライトバルブ100R、100Bによる水平走査方向は、ライ
トバルブ100Gによる水平走査方向と逆向きにして、左右を反転させた像を表示する構
成となっている。
電子機器としては、図10を参照して説明した他にも、テレビジョンや、ビューファイ
ンダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電
子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディ
ジタルスチルカメラ、携帯電話機、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そし
て、これらの各種の電子機器に対して上述した電気光学装置が適用可能なのは言うまでも
ない。
本発明の実施形態に係る電気光学装置の全体構成を示すブロック図である。 同電気光学装置における表示パネルの構成を示す図である。 同電気光学装置における画素の構成を示す図である。 同電気光学装置における選択回路の構成を示す図である。 同電気光学装置の動作を説明するための図である。 同電気光学装置の動作を説明するための図である。 同電気光学装置の動作を説明するための図である。 同表示パネルの別構成を示す図である。 別構成に係る増幅回路を示す図である。 実施形態に係る電気光学装置を適用したプロジェクタの構成を示す図である。
符号の説明
50…処理回路、100…表示パネル、105…液晶、109…蓄積容量、110…画
素、112…走査線、114…データ線、116…TFT、118…画素電極、120…
液晶容量、130…走査線駆動回路、140…サンプリング信号出力回路、150…サン
プリング回路、151…サンプリングスイッチ、170…選択回路、180…画像信号線
、190…増幅回路、192、194…TFT、320…S/P変換回路、2100…プ
ロジェクタ

Claims (7)

  1. 複数の走査線とm(mは1以上の整数)本毎にブロック化された複数のデータ線とに対
    応して設けられた複数の画素と、
    前記複数の走査線を所定の順番で選択する走査線駆動回路と、
    n(nは2以上の整数)個のグループに分類されるとともに、各グループがそれぞれm
    本からなり、それぞれが電圧保持性を有するm×n本の画像信号線と、
    予め定められた順番でグループを選択するとともに、前記走査線駆動回路によって選択
    された走査線に対応する画素の階調に応じた電圧を有するmチャネルのデータ信号を、選
    択したグループに属するm本の画像信号線にそれぞれ分配する選択回路と、
    所定の順番で前記ブロックを選択するサンプリング信号を、前記選択回路による分配に
    同期して出力するサンプリング信号出力回路と、
    前記複数のデータ線に対応してそれぞれに設けられたサンプリングスイッチであって、
    前記サンプリング信号によって選択されたブロックに対応するものがオンして、前記画像
    信号線に分配されたデータ信号を、前記データ線にサンプリングするサンプリングスイッ
    チと、
    を具備することを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記画像信号線の各々には容量がそれぞれ寄生するとともに、当該容量によって電圧保
    持性を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記画像信号線と一定電位の電位線との間にそれぞれ容量が接続されて、当該容量によ
    って電圧保持性を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  4. 前記選択回路の各出力端と前記画像信号線との間にそれぞれ設けられ、前記選択回路に
    より選択されたデータ信号の電圧を保持するとともに、保持した電圧を、所定の電位を基
    準とした増幅率で増幅して前記画像信号線に供給する増幅回路を、
    さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  5. 前記増幅回路は、
    nおよびpチャネル型のトランジスタを直列接続して、両トランジスタのゲートに、共
    通に前記サンプリング回路によりサンプリングされたデータ信号が共通に入力されるとと
    もに、両トランジスタのドレインが共通に前記データ線に接続された
    ことを特徴とする請求項4に記載の電気光学装置。
  6. 複数の走査線とm(mは1以上の整数)本毎にブロック化された複数のデータ線とに対
    応して設けられた複数の画素と、
    n(nは2以上の整数)個のグループに分類されるとともに、各グループがそれぞれm
    本からなり、それぞれが電圧保持性を有するm×n本の画像信号線と、
    を有する電気光学装置の駆動方法であって、
    前記複数の走査線を所定の順番で選択し、
    予め定められた順番でグループを選択するとともに、選択した走査線に対応する画素の
    階調に応じた電圧を有するmチャネルのデータ信号を、選択したグループに属するm本の
    画像信号線にそれぞれ分配し、
    所定の順番で前記ブロックを選択するサンプリング信号を、前記選択回路による分配に
    同期して出力し、
    前記サンプリング信号によって選択したブロックに対応するデータ線に、前記画像信号
    線に分配されたデータ信号をサンプリングする
    ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  7. 請求項1乃至5のいずれかに記載の電気光学装置を有することを特徴とする電子機器。

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