JP4419727B2 - 電気光学装置、電気光学装置の補正量決定方法、駆動方法および電子機器 - Google Patents

電気光学装置、電気光学装置の補正量決定方法、駆動方法および電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP4419727B2
JP4419727B2 JP2004203616A JP2004203616A JP4419727B2 JP 4419727 B2 JP4419727 B2 JP 4419727B2 JP 2004203616 A JP2004203616 A JP 2004203616A JP 2004203616 A JP2004203616 A JP 2004203616A JP 4419727 B2 JP4419727 B2 JP 4419727B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
gradation
data signal
column
correction amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004203616A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006023663A (ja
Inventor
青木  透
貞住 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2004203616A priority Critical patent/JP4419727B2/ja
Publication of JP2006023663A publication Critical patent/JP2006023663A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4419727B2 publication Critical patent/JP4419727B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Description

本発明は、列方向に現れる表示品位の低下を防止する技術に関する。
近年では、液晶などの電気光学パネルを用いて小型画像を形成するとともに、この小型画像を光学系によって拡大投射するプロジェクタが普及しつつある。プロジェクタは、それ自体で画像を作成する機能はなく、パソコンやテレビチューナなどの上位装置から映像データ(または映像信号)の供給を受ける。この映像データは、画素の階調(明るさ)を指定するものであって、マトリクス状に配列する画素を垂直走査および水平走査した形式で供給されるので、プロジェクタに用いられる電気光学パネルについても、この形式に準じて駆動するのが適切である。このため、プロジェクタに用いられる電気光学パネルでは、走査線を順番に選択するとともに、1本の走査線が選択される期間(1水平走査期間)において1本ずつデータ線を順番に選択して、映像データを液晶の駆動に適するように変換した画像信号を、選択したデータ線に供給する、という点順次方式で駆動するのが一般的であった。
一方最近では、ハイビジョンなどのように表示画像の高精細化が進行している。高精細化は、走査線の本数およびデータ線の本数を増加させることによって達成することができるが、走査線本数の増加によって1水平走査期間が短縮し、さらに、点順次方式では、データ線本数の増加によって、データ線の選択期間も短縮する。このため、点順次方式では、高精細化が進行するにつれてデータ線に画像信号を供給する時間を充分に確保できなくなって、画素への書き込みが不十分となり始めた。
そこで、書き込みが不十分となる点を解消する目的で、相展開駆動という方式が考え出された(特許文献1参照)。この相展開駆動は、1水平走査期間において、データ線を予め定められた本数、例えば6本毎に同時に選択するとともに、選択走査線と選択データ線とに対応する画素への画像信号を時間軸に対し6倍に伸長して、選択した6本のデータ線の各々に供給する、という方式である。この相展開駆動方式では、データ線に画像信号を供給する時間を、点順次方式と比較して、この例では6倍確保することができるので、高精細化に適している、と考えられている。
特開2000−112437号公報
ところで、パネルのサイズを拡大させるとコスト高を招くので、高精細化は、単位長当たりの走査線本数およびデータ線数を多くする方向で図られる。しかしながら、特に、単位長当たりのデータ線数が多くなると、データ線の配列ピッチが狭くなり、データ線同士が容量的に結合しやすくなるので、あるデータ線の電圧変化が隣接するデータ線に影響を及ぼすことになって、表示品位の低下が目立つようになった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、高精細化しても表示品位の低下現象を抑えることが可能な電気光学装置、電気光学装置の補正量決定方法並びに駆動方法および電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、行方向に設けられた複数の走査線と、列方向に設けられた複数のデータ線とに対応して設けられた複数の画素を構成する複数の画素電極と、走査線が選択されたときにオンして、データ線に供給されたデータ信号を前記各画素電極に印加するスイッチング素子と、所定値の基準電位が印加されるとともに、画素電極に対し電気光学物質を挟持するように対向する共通電極と、前記走査線及び前記データ線を選択することで指定される前記画素に表示させえる階調に応じた電位のデータ信号を、所定の期間毎に、前記基準電位に対して高位側と低位側とに変化させて交互に供給するデータ信号供給回路と、前記データ信号の電位を、前記階調に対応するとともに高位側または低位側毎に予め定められた補正量だけ補正する補正回路とを具備する電気光学装置に用いる補正量決定方法であって、前記基準電位を前記所定値より高位側または低位側の一方側にシフトさせ、前記各画素に対して所定の階調を表示させるデータ信号を供給させる第1ステップと、前記第1ステップによって、任意の列の画素が他の列の画素とは異なる階調となった場合に、当該任意の列の画素を他の列の画素と同一階調となるように当該任意の列の画素に対するデータ信号の電位を補正するとともに、当該補正量を、前記所定の階調を表示させるデータ信号に対する、前記高位側または低位側の一方側の補正量として記憶する第2ステップと、前記基準電位を前記高位側または低位側の他方側にシフトさせ、各画素に対して前記所定の階調を表示させるデータ信号を供給させる第3ステップと、前記第3ステップによって、任意の列の画素が他の列の画素とは異なる階調となった場合に、当該任意の列の画素を他の列の画素と同一階調となるように当該任意の列の画素に対するデータ信号の電位を補正するとともに、当該補正量を、前記所定の階調を表示させるデータ信号に対する、前記高位側または低位側の他方側の補正量として記憶する第4ステップとを有することを特徴とする。この方法によれば、ある階調の補正量を書込極性に応じて2種類求めるとともに、表示時には、書込極性に応じてデータ信号が補正されるので、表示品位の低下を抑えることが可能となる。
この方法では、前記第1ステップにおいて、前記基準電位を前記高位側または低位側の一方側にシフトさせる代わりに、前記高位側または低位側のうち一方側の極性では、所定の階調を表示させるデータ信号を供給させ、前記高位側または低位側のうち他方側の極性では、前記画素に印加される電圧実効値を最大とさせる階調または当該階調近傍の階調を表示させるデータ信号を供給させても良い。
また、前記第3ステップにおいて、前記基準電位を前記高位側または低位側の他方側にシフトさせる代わりに、前記高位側または低位側のうち他方側の極性では、前記所定の階調を表示させるデータ信号を供給させ、前記高位側または低位側のうち一方側の極性では、前記画素に印加される電圧実効値を最大とさせる階調または当該階調近傍の階調を表示させるデータ信号を供給させても良い。
さらに、第1および第3ステップの双方を置き換えても良い。
このような方法によれば、第1または/および第3ステップにおいて基準電位をシフトさせなくても同等の効果を奏することができる。
なお、本発明は、電気光学装置や、電気光学装置の駆動方法としても概念することができる。また、本発明に係る電子機器は、上記電気光学装置を有するので、表示品位の低下を防止することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る電気光学装置の全体構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、電気光学装置10は、処理回路50とパネル100とに大別される。このうち、処理回路50は、プリント基板に形成された回路モジュールであり、パネル100とは、FPC(Flexible Printed Circuit)基板等によって接続されている。
処理回路50は、データ信号供給回路300および制御回路52とから構成され、データ信号供給回路300は、さらにS/P変換回路310、補正回路321、326、D/A変換回路群330および増幅・反転回路340を有する。
このうち、S/P変換回路310は、垂直走査信号Vsおよび水平走査信号Hsおよびドットクロック信号DCLKに同期するとともに、図示しない上位装置から供給されるディジタルの映像データVidを、6チャネルに分配するとともに、それぞれ時間軸に6倍に伸長(相展開またはシリアル−パラレル変換ともいう)して、映像データVd1d〜Vd6dとして出力するものである。なお、説明の便宜上、映像データVd1d〜Vd6dをそれぞれチャネル1〜6と称することにする。
ここで、映像データVidは、水平有効表示期間では、画素の明るさを階調値で指定する一方、水平帰線期間では、画素を最低階調(黒色)に指定するデータである。
なお、水平帰線期間において画素を最低階調に指定する理由は、主に、タイミングズレなどにより画素に供給されたとしても、当該画素を表示に寄与させないためである。また、映像データVidをシリアル−パラレル変換する理由は、後述するサンプリングスイッチにおいて、データ信号が印加される時間を長くして、サンプル&ホールド時間および充放電時間を確保するためである。
補正回路321は、チャネル1の映像データVd1dを、書込極性毎に、階調値に対応して補正して、映像データVd1fとして出力するものである。補正回路326は、チャネル6の映像データVd6dを、書込極性毎に、階調値に対応して補正して、映像データVd6fとして出力するものである。なお、補正回路321、326の詳細な構成について後述する。
D/A変換回路群330は、チャネル毎に設けられたD/A変換器の集合体であって、映像データVd1f、Vd2d〜Vd5d、Vd6fを、それぞれ階調値に応じた電圧のアナログ信号に変換するものである。
増幅・反転回路340は、アナログ変換された信号を、後述するように電圧Vcを基準にして正転または極性反転して、データ信号Vid1〜Vid6としてパネル100に供給するものである。
極性反転については、(a)走査線毎、(b)データ信毎、(c)画素毎、(d)面(フレーム)毎など様々な態様があるが、この実施形態にあっては(a)走査線毎の極性反転であるとする。ただし、本発明をこれに限定する趣旨ではない。
なお、電圧Vcは、後述する図7に示されるように画像信号の振幅中心電圧である。また、本実施形態では、便宜上、振幅中心電圧Vcよりも高位電圧を正極性と、低位電圧を負極性と、それぞれ称している。
この実施形態では、映像データVidをシリアル−パラレル変換した後にアナログ変換する構成とするが、シリアル−パラレル変換前にアナログ変換しても良いのはもちろんである。
ここで、パネル100の構成について説明する。このパネル100は、電気光学変化によって所定の画像を形成するものであり、図2は、パネル100の電気的な構成を示すブロック図である。また、図3は、パネル100の画素の詳細な構成を示す図である。
図2に示されるように、パネル100では、複数本の走査線112が横方向(行方向、X方向)に延接される一方、複数本のデータ線114が図において縦方向(列方向、Y方向)に延設されている。そして、これらの走査線112とデータ線114との交差の各々に対応するように画素110がそれぞれ設けられて、表示領域100aを構成している。
本実施形態では、走査線112の本数(行数)を「m」とし、データ線の本数(列数)を「6n」(6の倍数)として、画素110が、縦m行×横6n列のマトリクス状に配列する構成を想定する。
6本の画像信号線171には、増幅・反転回路340によるデータ信号Vid1〜Vid6がそれぞれ供給される。
各データ線114の一端には、画像信号線171に供給されるデータ信号Vid1〜Vid6の各々をデータ線114にサンプリングするサンプリングスイッチ150がそれぞれ設けられている。各サンプリングスイッチ150は、本実施形態では、nチャネル型の薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、TFTと称する)であり、そのドレインがデータ線114に接続される一方、そのゲートは、6本のデータ線114を1単位として共通接続されている。
ここで、サンプリングスイッチ150のゲートが共通接続されているデータ線114を1つのブロックとして考える。そして、このようなブロックを考えた場合、図2において左から数えてj列目のデータ線114の一端にドレインが接続されたサンプリングスイッチ150は、jを6で割った余りが「1」であるならば、そのソースが、データ信号Vid1が供給される画像信号線171に接続される。同様に、jを6で割った余りが「2」、「3」、「4」、「5」、「0」であるデータ線114にドレインが接続されたサンプリングスイッチ150の各々ソースは、データ信号Vid2〜Vid6が供給される画像信号線171にそれぞれ接続されている。例えば、図2において左から数えて11列目のデータ線114にドレインが接続されたサンプリングスイッチ150のソースは、「11」を6で割った余りが「5」であるから、データ信号Vid5が供給される画像信号線171に接続される。なお、ここでいう「j」は、データ線114を一般化して説明するためのものであって、1≦j≦6nを満たす正整数である。
走査線駆動回路130は、図6に示されるように、垂直有効表示期間の最初に供給される転送開始パルスDYを、クロック信号CLYのレベルが遷移する(立ち上がる又は立ち下がる)タイミングで取り込むとともに順次シフトし、水平走査期間(1H)だけHレベルになる走査信号G1、G2、…、Gmとして順次排他的に出力するものである。なお、走査線駆動回路130の詳細については、本発明と直接関連しないので省略する。
また、シフトレジスタ142は、図6に示されるように、水平有効表示期間の最初に供給される転送開始パルスDXを、クロック信号CLXのレベルが遷移するタイミングで取り込むとともに順次シフトして、そのパルス幅を狭めてサンプリング信号S1、S2、S3、…、S(n−1)、Snとして出力するものである。なお、このシフトレジスタ142の詳細についても、本発明と直接関連しないので省略する。
これらのサンプリング信号S1、S2、S3、…、Snは、図2においてブロック化されたデータ線114に対応するサンプリングスイッチのゲートに共通に供給される。例えば、左から数えて2番目のブロックには、7列〜12列目のデータ線114に対応するので、これらのデータ線114に対応するサンプリングスイッチ150のゲートには、サンプリング信号S2が共通に供給される。
なお、サンプリングスイッチ150を構成するTFTについては、本実施形態ではnチャネル型としているが、pチャネル型としても良いし、両チャネルを組み合わせた相補型としても良い。
次に、画素110について説明する。
図3に示されるように、画素110においては、nチャネル型のTFT116のソースがデータ線114に接続されるとともに、ドレインが画素電極118に接続される一方、ゲートが走査線112に接続されている。
また、画素電極118に対向するように共通電極108が全画素に対して共通に設けられるとともに、制御回路52から供給される電圧LCcomに維持される。そして、これらの画素電極118と共通電極108との間に液晶層105が挟持されている。このため、画素毎に、画素電極118、共通電極108および液晶層105からなる液晶容量が構成されることになる。
特に図示はしないが、両基板の各対向面には、液晶分子の長軸方向が両基板間で例えば約90度連続的に捻れるようにラビング処理された配向膜がそれぞれ設けられる一方、両基板の各背面側には配向方向に応じた偏光子がそれぞれ設けられる。
画素電極118と共通電極108との間を通過する光は、液晶容量に印加される電圧実効値がゼロであれば、液晶分子の捻れに沿って約90度旋光する一方、当該電圧実効値が大きくなるにつれて、液晶分子が電界方向に傾く結果、その旋光性が消失する。このため、例えば透過型において、入射側と背面側とに、配向方向に合わせて偏光軸が互いに直交する偏光子をそれぞれ配置させると、当該電圧実効値がゼロに近ければ、光の透過率が最大となって白色表示になる一方、電圧実効値が大きくなるにつれて透過する光量が減少して、ついには透過率が最小である黒色表示になる(ノーマリーホワイトモード)。
また、液晶容量において電荷をリークしにくくさせるために、蓄積容量109が画素毎に形成されている。この蓄積容量109の一端は、画素電極118(TFT116のドレイン)に接続される一方、その他端は、全画素にわたって共通接地されている。
なお、画素110におけるTFT116は、走査線駆動回路130や、シフトレジスタ142、サンプリングスイッチ150の構成素子と共通の製造プロセスで形成されて、装置全体の小型化や低コスト化に寄与している。
再び説明を図1に戻す。制御回路52は、上位装置から供給されるドットクロック信号DCLK、垂直走査信号Vsおよび水平走査信号Hsから、転送開始パルスDXおよびクロック信号CLXを生成してシフトレジスタ142による水平走査を制御するとともに、転送開始パルスDYおよびクロック信号CLYを生成して、走査線駆動回路130による垂直走査を制御するものである。こ
また、制御回路52は、水平走査に同期して、上述したS/P変換回路310における相展開を制御するとともに、書込極性を指定する信号PL、および、モードを指定する信号Mdを出力する。
ここで、本実施形態においてモードには、通常表示動作である表示モードと、調整のための調整モードとが存在する。調整モードである場合、制御回路52は、共通電極108に印加する電圧LCcomを、表示モードにおける値よりも高位側および低位側にそれぞれ振らせる。なお、表示モードにおける電圧LCcomは、極性反転の基準である電圧Vcよりも低位となるように設定される。
また、増幅・反転回路340は、D/A変換回路群330によってアナログ変換された信号を、信号PLで正極性書込が指定されたならば正転する一方、信号PLで負極性書込が指定されたならば極性反転して、それぞれデータ信号Vid1〜Vid6として出力する。
次に、電気光学装置10の動作について説明する。本実施形態では、補正回路321(326)に特徴があるので、まず、補正回路321(326)が存在しない場合について、その不具合とともに説明し、その後、補正回路321(326)が存在する場合に、その不具合がどう解消されるのか、という展開で説明することにする。
そこでまず、補正回路321(326)が存在しない場合の動作、すなわち、映像データVd1d、Vd6dが、そのままD/A変換される場合の動作について説明する。図6は、電気光学装置10において、垂直走査および水平走査の動作を説明するための図であり、図7は、連続する水平走査期間にわたって供給されるデータ信号の電圧波形の例を示す図である。
垂直有効表示期間の最初において、転送開始パルスDYが走査線駆動回路130に供給される。この供給によって、図6に示されるように、走査信号G1、G2、G3、…、Gmが順次排他的にHレベルになって、それぞれ走査線112に出力される。そこでまず走査信号G1がHレベルになる水平走査期間について着目する。
水平走査期間は、水平帰線期間とこれに続く水平有効表示期間とに分けられる。水平有効表示期間では、水平走査に同期して供給される映像データVidが、第1に、S/P変換回路310によって6チャネルに分配されるとともに、時間軸に対して6倍に伸長され、第2に、D/A変換回路群330によってそれぞれアナログ信号に変換され、第3に、さらに、増幅・反転回路340によって正極性書込に対応して電圧Vcを基準に正転して出力される。このため、増幅・反転回路340によるデータ信号Vid1〜Vid6の電圧は、画素を暗くさせるほど、電圧Vcよりも高位となる。
一方、走査信号G1がHレベルになる水平有効表示期間では、図6に示されるように、シフトレジスタ142は、転送開始パルスDXをクロック信号CLXによって取り込んで順次シフトするとともに、そのパルス幅を狭めたサンプリング信号S1、S2、S3、…、Snを出力する。
ここで、走査信号G1がHレベルになる水平有効走査期間において、サンプリング信号S1がHレベルになると、左から1番目のブロックに属する6本のデータ線114には、データ信号Vid1〜Vid6のうち対応するものがそれぞれサンプリングされる。そして、サンプリングされたデータ信号Vid1〜Vid6は、図2において上から数えて1行目の走査線112と当該6本(左から数えて1〜6列目)のデータ線114と交差する画素の画素電極118にそれぞれ印加されることになる。
この後、サンプリング信号S2がHレベルになると、今度は、2番目のブロックに属する6本のデータ線114に、それぞれデータ信号Vid1〜Vid6がサンプリングされて、これらのデータ信号Vid1〜Vid6が、1行目の走査線112と当該6本(左から数えて7〜12列目)のデータ線114と交差する画素の画素電極118にそれぞれ印加されることになる。
以下同様にして、サンプリング信号S3、S4、……、S(n−1)、Snが順次Hレベルになると、第3番目、第4番目、…、第n番目のブロックに属する6本のデータ線114にデータ信号Vid1〜Vid6のうち対応するものがサンプリングされ、これらのデータ信号Vid1〜Vid6が、1行目の走査線112と当該6本のデータ線114と交差する画素の画素電極118にそれぞれ印加されることになる。これにより、第1行目の画素のすべてに対する書き込みが完了することになる。その後、走査信号G1がLレベルになってTFT116がオフしても、書き込まれた電圧は、液晶容量や蓄積容量109によって保持される。
続いて、走査信号G2がHレベルになる期間について説明する。本実施形態では、上述したように、走査線単位の極性反転が行われるので、この水平有効表示期間においては、負極性書込が行われることになる。
一方、水平帰線期間において映像データVidは画素の黒色化を指定するが、直前の水平有効表示期間では正極性書込であったので、データ信号Vid1〜Vid6は、図7に示されるように、この水平帰線期間の略中心タイミングにおいて、画素110における画素電極118に印加された場合に当該画素を最低階調の黒色とさせる正極性電圧Vb(+)から当該画素を最低階調の黒色とさせる負極性電圧Vb(-)へと切り替わる。
なお、図7における電圧の関係について言及すると、電圧Vw(-)、Vg(-)は、画素110における画素電極118に印加された場合に当該画素を、それぞれ最高階調の白色、中間階調である灰色とさせる負極性電圧である。一方、Vw(+)、Vg(+)は、画素110における画素電極118に印加された場合に、それぞれ当該画素を最高階調の白色、中間階調である灰色とさせる正極性電圧であり、電圧Vcを基準にしたときにVw(-)、Vg(-)と対称関係にある。
走査信号G2がHレベルになる水平有効表示期間の動作は、走査信号G1がHレベルになる水平有効表示期間と同様であり、サンプリング信号S1、S2、S3、…、Snが順次Hレベルになって、第2行目の画素のすべてに対する書き込みが完了することになる。ただし、走査信号G2がHレベルとなる水平有効表示期間は負極性書込であるので、増幅・反転回路340は、6チャネルに分配伸長された信号を、負極性書込に対応して、電圧Vcを基準に反転して出力する。このため、データ信号Vid1〜Vid6の電圧は、図7に示されるように、画素を暗くさせるほど、電圧Vcよりも低位となる。
以下同様にして、走査信号G3、G4、…、GmがHレベルになって、第3行目、第4行目、…、第m行目の画素に対して書き込みが行われることになる。これにより、奇数行目の画素については正極性書込が行われる一方、偶数行目の画素については負極性書込が行われて、この1垂直走査期間においては、第1行目〜第m行目の画素のすべてにわたって書き込みが完了することになる。
なお、データ信号Vid1〜Vid6は、水平帰線期間の略中心タイミングにおいて、正極性書込の水平有効表示期間から負極性書込の水平有効表示期間に移行する場合には電圧Vb(+)から電圧Vb(-)へ、負極性書込の水平有効表示期間から正極性書込の水平有効表示期間に移行する場合には電圧Vb(-)から電圧Vb(+)へ、それぞれ切り替わる。
また、次の1垂直走査期間においても、同様な書き込みが行われるが、この際、各行の画素に対する書込極性が入れ替えられる。すなわち、次の1垂直走査期間において、奇数行目の画素については負極性書込が行われる一方、偶数行目の画素については正極性書込が行われることになる。
このように、1垂直走査期間毎に画素に対する書込極性が入れ替えられるので、液晶層105に直流成分が印加されることがなくなり、液晶層105の劣化が防止される。
上述したように、本実施形態では、表示モードにおいて共通電極108に印加される電圧LCcomは、極性反転の基準である電圧Vcよりも低位となるように設定される。この理由は、いわゆるサンプリングスイッチ150を構成するTFTのプッシュダウンの影響を考慮したためである。このプッシュダウンについて簡単に説明すると、TFTのゲート電圧(サンプリング信号)がHレベルからLレベルに変化するときに(オンからオフするときに)、ドレイン側で保持された電圧が低下する現象である。この原因は、特にゲート・ソース・間の寄生容量であるので、ソース電圧が低いほど顕著に表れる。
このプッシュダウンの影響を波形として例示する。例えば画素を灰色とするために、データ信号として電圧Vg(+)、Vg(-)を垂直走査期間毎に交互に書き込む場合、当該画素における画素電極118の電圧波形は、図8に示される通りとなる。
当該画素が選択される1水平走査期間にわたってTFT116はオンするが、当該水平走査期間のうち、ブロックが選択される期間だけ、当該画素に対応するデータ線のサンプリングスイッチ150がオンする。換言すれば、当該水平走査期間の途中でサンプリングスイッチ150がオフする。このため、データ線114にサンプリングされたデータ信号は、サンプリングスイッチ150のオフ時におけるプッシュダウンの影響を受けることになる。さらに、この図に示されるように、正極性の灰色相当電圧Vg(+)を書き込んだ直後のプッシュダウンよりも、負極性の灰色相当電圧Vg(-)を書き込んだ直後のプッシュダウンの方が大きくなる。
したがって、共通電極108に、極性反転の基準である電圧Vcを印加したのでは、液晶容量の実効的な電圧が、正極性書込よりも負極性書込の方が大きくなるので、液晶容量に直流成分が印加されてしまう。これを避けるために、プッシュダウン量が極性で異なっても、結果的に、液晶容量に印加される電圧実効値が等しくなるように、共通電極108に印加する電圧LCcomを電圧Vcよりも低位側に設定しているのである。
ここで、正極性書込と負極性書込とにおいて電圧Vcからみて対称関係にある電圧を書き込んだときに、両極性の実効的な電圧が互いに等しくなるような電圧LCcomを特に最適LCcomと称することにする。
一方、上述したようにデータ線114の配列ピッチが狭い場合、あるデータ線は、隣接するデータ線と容量的に結合する度合いが大きくなる。
また、本実施形態では、6本のデータ線をブロック化してまとめて選択する相展開駆動方式を採用している。この相展開駆動方式において、あるブロックが選択された場合、ブロック境界以外の部分のデータ線(チャネル2〜5に対応するデータ線)の各々については、自身のデータ線が電圧変化するとき(データ信号がサンプリングされるとき)、両側で隣接するデータ線も同時に電圧変化する。これに対し、ブロック境界部分のデータ線(チャネル1、6に対応するデータ線)については、自身のデータ線が電圧変化するときに、一方側で隣接するデータ線は同時に電圧変化するが、他方側で隣接するデータ線は電圧変化しない。このため、付加容量が大きくなるのと同等となり、ブロック境界部分のデータ線では、ブロック境界以外の部分のデータ線と比べて、そのプッシュダウン量が圧縮される(図9(a)および同図(b)参照)。
このため、ブロック境界部分の画素は、ブロック境界以外の部分の画素と比較すると、液晶容量の電圧実効値が異なってしまう。したがって、たとえ同じ階調で表示させようとしても、ブロック境界部分における画素の階調は、ブロック境界以外の部分における画素の階調とは異なってしまうことになる。ここで、画素の階調の相違は、ブロックの境界に沿って発生するので、表示領域100aでは縦状のスジとなって現れる。
そこで、このような縦状のスジを解消するための方策について検討する。上述したように、縦スジの主原因は、ブロック境界部分のデータ線におけるプッシュダウン量と、ブロック境界以外の部分のデータ線におけるプッシュダウン量とが異なることである。このため、ブロック境界部分のデータ線におけるプッシュダウン量と、ブロック境界以外の部分のデータ線におけるプッシュダウン量とが相違しても、最終的に(プッシュダウン後に)保持される電圧が一致するような構成とすれば良いはずである。このような構成としては、次の2通りが想定される。
すなわち、ブロック境界以外の部分のデータ線において最終的に保持される電圧を、ブロック境界部分のデータ線において最終的に保持される電圧に一致するように、映像データ(またはデータ信号)を補正する案(1)か、逆に、ブロック境界部分のデータ線において最終的に保持される電圧を、ブロック境界以外の部分のデータ線において最終的に保持される電圧に一致するように、映像データ(またはデータ信号)を補正する案(2)の2通りが想定される。
このうち、前者の案(1)では、多数派であるチャネル2〜5のデータ信号を補正することになるほか、電圧LCcomを再調整する必要があるので、本実施形態では(2)の案を採用する。
このような案(2)を具体化したものが、図1における補正回路321、326である。このうち、補正回路321は、ブロック境界部分のうち、チャネル1に対応するデータ線で最終的に保持される電圧を、ブロック境界以外のチャネル2〜5のデータ線で最終的に保持される電圧に一致するように、映像データVd1dを補正するものであり、補正回路326は、ブロック境界部分のうち、チャネル6に対応するデータ線で最終的に保持される電圧を、ブロック境界以外のチャネル2〜5のデータ線で最終的に保持される電圧に一致するように、映像データVd6dを補正するものである。
補正回路321、326とは、略同一構成であるので、ここでは、補正回路321の詳細について図4を参照して説明する。
この図において、セレクタ(デマルチプレクサ)3212は、信号PLによって正極性書込が指定された場合には出力端Aを選択する一方、信号PLによって負極性書込が指定された場合には出力端Bを選択して、相展開された映像データVd1dを選択した出力端側に出力するものである。
変換テーブル3222は、正極性書込時に対応するものであり、映像データで指定される階調値毎に補正データを記憶する。ここで、変換テーブル3222は、信号Mdによって表示モードが指定された場合には、映像データで指定される階調値に対応する補正データを読み出して出力する一方、信号Mdによって調整モードが指定された場合には、記憶内容にかかわらず、補正量ゼロの補正データを出力するとともに、ある階調値に対応する補正データを、後述する調整器3216から出力される調整データPxに変更する。
この変換テーブル3222に記憶される補正データは、正極性書込において映像データVd1dに加算され、当該加算データに基づきデータ信号Vid1が出力された場合に、チャネル1のデータ線で最終的に保持される電圧が、チャネル2〜5のデータ線で最終的に保持される電圧と一致するような値である。
加算器3224は、セレクタ3212から出力される映像データVd1dと、変換テーブル3222から出力される補正データとを加算して出力する。
また、調整器3216は、信号Mdによって調整モードが指定された場合に、制御回路52の制御の下、正極性用の調整データPxと、負極性用の調整データMxとをそれぞれ生成して出力する。一方、調整器3216は、信号Mdによって表示モードが指定された場合に、調整データPx、Mxとしてそれぞれゼロデータを出力する。
加算器3226は、加算器3224による加算データと調整器3216による調整データPxとを加算して、セレクタ3214の入力端Aに供給する。
一方、変換テーブル3232は、負極性書込に対応するものであり、映像データで指定される階調値毎に補正データを記憶する。ここで、変換テーブル3232は、信号Mdによって表示モードが指定された場合には、映像データで指定される階調値に対応する補正データを読み出して出力する一方、信号Mdによって調整モードが指定された場合には、記憶内容にかかわらず、補正量ゼロの補正データを出力するとともに、ある階調値に対応する補正データを、後述する調整器3216から出力される調整データMxに変更する。
なお、正極性書込に対応する変換テーブル3222と負極性書込に対応する変換テーブル3232とによって補正量記憶回路が構成される。
加算器3234は、セレクタ3212から出力される映像データVd1dと、変換テーブル3232から出力される補正データとを加算して出力する。加算器3236は、加算器3234による加算データと調整器3216による調整データMxとを加算して、セレクタ3214の入力端Bに供給する。
セレクタ(マルチプレクサ)3214は、信号PLによって正極性書込が指定された場合には入力端Aを選択する一方、信号PLによって負極性書込が指定された場合には入力Bを選択して、選択した入力端に供給されたデータを、それぞれ補正済みの映像データVd1dとして供給するものである。
なお、チャネル6に対応する補正回路326も図4と同様な構成となる。
ここで、説明の便宜上、調整モードにおける動作について説明する。この調整モードとは、変換テーブル3222、3224に対し、階調値に対応する補正データを記憶・更新するモードである。調整モードにおいて、パネル100の表示面には、例えばCCDカメラ等が設置されて、実際に表示された画面が画像処理されて検査される(その構成は図示省略)。そして、この調整モードでは、第1〜第4ステップの動作が階調値K、K、K12毎に繰り返される。
なお、本実施形態においては、図5(a)に示されるように、画素の最低階調(黒)が階調値Kであり、画素の最高階調(白)が階調値K16であって、その間の階調が、階調値K〜K15で規定されるものとする。したがって、階調値Kに対応する階調とは、最低階調と最高階調とのちょうど中間に相当する。また、階調値Kは、最低階調と階調値Kとの中間に相当し、階調値K12は、階調値Kと最高階調との中間に相当する。
次に、階調値Kについての第1〜第4ステップについて説明する。なお、階調値Kについての第1〜第4ステップでは、上位装置から供給される映像データVidは、すべての画素を階調値Kに対応する階調に指定する内容となる。
まず、第1ステップにおいて、制御回路52は、補正回路321(326)の調整器3216に対し調整データPx、Mxの値をゼロとするように制御する。
補正回路321(326)では、信号PLにより正極性書込が指定されると、セレクタ3212は出力端Aを、セレクタ3214は入力端Aを、それぞれ選択するので、映像データVd1dは、変換テーブル3222、加算器3224、3226を経由する。ただし、調整モードにおいて変換テーブル3222からは、映像データVidで指定される階調にかかわりなくゼロのデータが出力されるので、加算器3224による加算結果は、相展開された映像データVd1dそのものである。また、調整モードにおいて加算器3226からは、加算器3224による加算結果である映像データVd1dと調整データPxとの加算結果となるが、この段階では、調整データPxはゼロであるから、映像データVd1dがそのままセレクタ3214の入力端Aに供給されることになる。
一方、信号PLにより負極性書込が指定されると、セレクタ3212は出力端Bを、セレクタ3214は入力端Bを、それぞれ選択するので、映像データVd1dは、変換テーブル3232、加算器3234、3236を経由するが、正極性書込が指定された場合と同じ理由から、映像データVd1dがそのままセレクタ3214の入力端Bに供給されることになる。
したがって、第1ステップでは、セレクタ3214から出力される補正済み映像データVd1f(Vd6f)は映像データVd1d(Vd6d)そのものとなるので、各画素の画素電極118に印加される電圧波形は、図10(a)に示される通りとなる。すなわち、この電圧波形それ自体は、図8の波形と同一となる。なお、同図では、階調値Kが、正極性ではデータ信号電圧Vg(+)に、負極性ではデータ信号電圧Vg(-)に、それぞれ対応していることが示されている。
また、第1ステップにおいて、制御回路52は、共通電極108に印加させる電圧LCcomを図10(a)に示されるように最適LCcomよりも高位側にシフトさせる。このように電圧LCcomを高位側にシフトさせると、負極性書込による実効的な電圧が高くなる一方、正極性書込による実効的な電圧は逆に低くなる。ここで、最終的な画素の階調は、負極性書込と正極性書込とにわたる2垂直走査期間を単位とした電圧実効値で定まるので、書込極性における実効的な電圧値の小さい方の影響を大きく受けることなる。このため、電圧LCcomを高位側にシフトさせた場合には、正極性書込における実効的な電圧の差が主に階調差となって現れることになる。
上述したように、ブロック境界部分のデータ線で発生するプッシュダウン量は、ブロック境界以外の部分のデータ線で発生するプッシュダウン量よりも圧縮されるので、電圧実効値でみると、ブロック境界部分の画素の方が、ブロック境界以外の部分の画素よりも大きくなり、階調でみると暗くなる(ノーマリーホワイトモード)。このため表示領域100aでは、灰色を背景として、それよりも暗い縦状のスジが現れることになる。
次に、第2ステップとして、制御回路52は、チャネル1に対応する補正回路321の調整器3216に対し、調整データPx、Mxの値をそれぞれゼロから徐々に同一のペースで増加させるように制御する一方、チャネル6に対応する補正回路326の調整器3216に対しては、調整データPx、Mxの値をゼロに維持するように制御する。
加算器3226(3236)の加算結果は、調整モードでは、映像データVd1d(Vd6d)に調整データPx(Mx)を加算した値である。このため、調整データPx、Mxの値が増加すると、加算器3226(3236)の加算結果も増加するので、補正済みの映像データVd1fは、画素の階調を明るくする方向に変化することになる。
したがって、縦スジのうち、チャネル1のデータ線に対応する画素は、徐々に明るくなるので、チャネル2〜5のデータ線に対応する画素と同じ階調となって、縦スジの一部が解消するタイミングが存在する。同じ階調となったことが、パネル100の表示画面を画像処理した結果から判明すると、制御回路52は、チャネル1に対応する補正回路321の調整器3216に対し、調整データPx、Mxの増加を停止させるとともに、そのときの調整データPxを、正極性書込の階調値Kに対応する補正データPとして記憶内容を記憶または更新させる。これにより、チャネル1の補正回路321において正極性書込の階調値Kに対応する補正データPが得られることになる(図5(b)参照)。
制御回路52は、同様に、チャネル6に対応する補正回路326の調整器3216に対し、同様に、調整データPx、Mxの値をそれぞれ徐々に同一のペースで増加させるように制御する。そして、チャネル6のデータ線に対応する画素が、チャネル1〜5のデータ線に対応する画素と同じ階調となったことが、パネル100の表示画面を画像処理した結果から判明すると、制御回路52は、チャネル6に対応する補正回路326の調整器3216に対し、調整データPx、Mxの増加を停止させるとともに、そのときの調整データPxを、正極性書込の階調値Kに対応する補正データとして記憶内容を記憶または更新させる。これにより、チャネル6の補正回路326においても正極性書込の階調値Kに対応する補正データが得られる。
次に、第3ステップにおいて、制御回路52は、補正回路321(326)の調整器3216に対し調整データPx、Mxの値をゼロとさせる。
また、第3ステップにおいて、制御回路52は、共通電極108に印加させる電圧LCcomを図10(b)に示されるように最適LCcomよりも低位側にシフトさせる。このように電圧LCcomを低位側にシフトさせると、負極性書込による実効的な電圧が低くなる一方、正極性書込による実効的な電圧は逆に高くなるので、負極性書込における実効的な電圧の差が主に階調差となって現れることになる。このため、表示領域100aでは、灰色を背景として、それよりも明るい縦状のスジが現れることになる。
次に、第4ステップとして、制御回路52は、チャネル1に対応する補正回路321の調整器3216に対し、調整データPx、Mxの値をそれぞれゼロから徐々に同一のペースで低下させるように制御する一方、チャネル6に対応する補正回路326の調整器に対しては、調整データPx、Mxの値をゼロに維持するように制御する。このため、調整データPx、Mxの値が低下すると、加算器3226(3236)の加算結果は、実質的に減算結果となるので、補正済みの映像データVd1fは、画素の階調を暗くする方向に変化することになる。
したがって、縦スジのうち、チャネル1のデータ線に対応する画素は、徐々に暗くなるので、チャネル2〜5のデータ線に対応する画素と同じ階調となって、縦スジの一部が解消するタイミングが存在する。同じ階調となったことが、パネル100の表示画面を画像処理した結果から判明すると、制御回路52は、チャネル1に対応する補正回路321の調整器3216に対し、調整データPx、Mxの低下を停止させるとともに、変換テーブル3232に対し、そのときの調整データPxを負極性書込の階調値Kに対応する補正データMとするように記憶内容を記憶または更新させる。これにより、チャネル1の補正回路321において負極性書込の階調値Kに対応する補正データMが得られる。
制御回路52は、同様に、チャネル6に対応する補正回路326の調整器3216に対し、調整データPx、Mxの値をそれぞれ徐々に同一のペースで低下させるように制御する。そして、チャネル6のデータ線に対応する画素が、チャネル1〜5のデータ線に対応する画素と同じ階調となったことが、パネル100の表示画面を画像処理した結果から判明すると、制御回路52は、チャネル6に対応する補正回路326の調整器3216に対し、調整データPx、Mxの低下を停止させるとともに、変換テーブル3232に対し、そのときの調整データPxを負極性書込の階調値Kに対応する補正データとするように記憶内容を記憶または更新させる。これにより、チャネル6の補正回路326においても負極性書込の階調値Kに対応する補正データが得られることになる。
同様な第1〜第4ステップが同様に繰り返される。すなわち、階調値Kを指定する映像データVidの供給を受けて、階調値Kについての第1〜第4ステップが実行され、階調値Kを指定する映像データVidの供給を受けて、階調値Kについての第1〜第4ステップが実行される。
これにより、チャネル1、6の補正回路321、326において、階調値K、K12に対応する正極性の補正データP、P12と、負極性の補正データM、M12とが得られる。このうち、正極性の補正データP、P12については、変換テーブル3222に記憶される一方、負極性の補正データM、M12については、変換テーブル3232に記憶される(図5(b)参照)。
この段階では、チャネル1、6の補正回路321、326において、階調値K、K、K12に対応する正極性の補正データP、P、P12と、負極性の補正データM、M、M12とが得られたに過ぎない。そこで、制御回路52は、正極性の他の階調値に対応する補正データについては、すでに得られた補正データP、P、P12から補間によって求めて、変換テーブル3222に記憶する一方、負極性について他の階調値に対応する補正データについては、すでに得られた補正データM、M、M12から補間によって求めて、変換テーブル3232に記憶する。これによって、例えば図5(c)に示されるような特性で、階調値K〜K16の各々に対応する正極性の補正データP〜P17が変換テーブル3222に記憶される一方、階調値K〜K16の各々に対応する負極性の補正データM〜M17が変換テーブル3232に記憶される。この補間動作は、いうまでもなくチャネル1、6の双方において実行される。
なお、本実施形態では、代表的な階調値としてK、K、K12を選んでいるが、中間値に近傍の灰色範囲であれば良い。その理由は、液晶の電圧−透過(反射)率特性は、灰色において最も急峻であり、実効的な電圧の差が表示の差となって現れやすいからである。換言すれば、下限の階調値K、上限の階調値K16近傍の階調範囲は、実効的な電圧の差が大きくても、表示の差としてほとんど現れないので、補間の基礎となる階調値として用いるには難がある。
次に、表示モードにおける補正回路321(326)の動作について説明する。なお、表示モードでは、通常の表示動作を想定しており、調整モードにおけるCCDカメラ等は特に必要されない。
まず、信号PLによって正極性書込が指定されると、セレクタ3212は出力端Aを、セレクタ3214は入力端Aを、それぞれ選択するので、映像データVd1d(Vd6d)は、変換テーブル3222、加算器3224、3226の経路で補正される。
この経路において、変換テーブル3222では、映像データVd1d(Vd6d)で指定された階調に対応する正極性の補正データが読み出されるとともに、当該補正データと当該映像データVd1d(Vd6d)とが加算器3224によって加算される。表示モードにおいて調整データPxはゼロであるので、結局、補正済みの映像データVd1f(Vd6f)は、映像データVd1d(Vd6d)に正極性の補正データを加算したものとなる。
一方、信号PLによって負極性書込が指定されると、セレクタ3212は出力端Bを、セレクタ3214は入力端Bを、それぞれ選択するので、映像データVd1d(Vd6d)は、変換テーブル3232、加算器3234、3236の経路で補正される。
この経路において、変換テーブル3232では、映像データVd1d(Vd6d)で指定された階調に対応する負極性の補正データが読み出されるとともに、当該補正データと当該映像データVd1d(Vd6d)とが加算器3224によって加算される。表示モードにおいて調整データMxはゼロであるので、結局、補正済みの映像データVd1f(Vd6f)は、映像データVd1dに負極性の補正データを加算したものとなる。
本実施形態では、上述したように、正極性の補正データおよび負極性の補正データは、いずれもチャネル1(6)のデータ線で最終的に保持される電圧が、チャネル2〜5のデータ線で最終的に保持される電圧と一致するように、映像データVd1d(Vd6d)を補正するものなので、表示領域100aにおいて広い面積で同一階調となるような表示とさせる場合に、各画素において最終的に書き込まれる電圧が一致することになる結果、表示領域100aにおける縦スジ状のムラの発生が抑えられることとなる。
なお、上述した実施形態では、調整モードにおいて代表的な階調値に対応する補正データを求めた後、他の階調値に対応する補正データを補間により求めて、変換テーブル3222(3232)において階調値毎に補正データを記憶させる一方、表示モードでは、映像データで指定された階調値に対応する補正データを変換テーブル3222(3232)から読み出す構成としたが、次のようにしても良い。
すなわち、調整モードにおいて代表的な階調値に対応する補正データを求めて、この補正データだけを変換テーブル3222(3232)に記憶させ、表示モードでは、映像データで指定された階調値が、変換テーブル3222(3232)に記憶したものであれば、それを読み出す一方、変換テーブル3222(3232)に記憶したものでなければ、記憶した階調値の補正データから補間して求める構成としても良い。
すなわち、補間を実施形態のように調整モードにおいて実行しても良いし、表示モードにおいて実行しても良い。
実施形態のように、補間を調整モードにおいて実行する構成では、表示モードにおいて補間に伴う演算の遅延を考慮しなくても良いが、変換テーブル3222(3232)に必要な記憶容量が多くなる。反面、補間を表示モードにおいて実行する構成では、変換テーブル3222(3232)に必要な記憶容量が少なくて済むが、表示モードにおいて補間に伴う演算の遅延を考慮する必要がある。
また、実施形態では、各データ線114には、容量が寄生するので、水平有効表示期間においてデータ信号がサンプリングされると、当該データ信号の電圧が、次のサンプリング直前まで残存する。このため、水平帰線期間において、各データ線114を所定の電圧にプリチャージして、残存する電圧成分をクリアにして、水平有効表示期間にデータ線114にデータ信号をサンプリングする条件を揃えるようにしても良い。
図11は、正極性書込の前では、電圧LCcomに近い電圧でデータ線をプリチャージする一方、負極性書込の前では、ゼロに近い電圧でデータ線をプリチャージする例を示している。
このようなプリチャージを実行する場合、同図に示されるように、あるブロックが選択されると、当該ブロックにおいてチャネル1に相当するデータ線は、プリチャージ電位から書込電位に変化する。
ここで、当該データ線の右隣に位置するデータ線は、当該データ線と同時に電圧が変化するので当該データ線の電圧変化の影響を受けにくいが、左隣に位置するデータ線は、すでにデータ信号のサンプリングが完了しているので、当該データ線の電圧変化の影響を受けることになる。
したがって、水平走査方向が右方向である場合には、あるブロックにおけるチャネル1のデータ線における電圧変化によって、左隣のデータ線(詳細には、当該ブロックよりも1つ手前で選択されるブロックにおけるチャネル6のデータ線)が電圧変動する。
このため、チャネル6のデータ線については、プッシュダウンのみならず、プリチャージ電圧によっても変動することになる。
一方、実施形態では、調整モードの第1ステップでは、共通電極108の電圧LCcomを高位側にシフトさせ、第3ステップでは、電圧LCcomを低位側にシフトさせる構成であった。第1ステップにおいて電圧LCcomを高位側にシフトさせる理由は、正極性における実効的な電圧の差が表示の差として現れるようにするためであり、第3ステップにおいて電圧LCcomを低位側にシフトさせる理由は、負極性における実効的な電圧の差が表示の差として現れるようにするためである。
このような正/負極性における実効的な電圧の差が表示の差として現れるようにするためには、電圧LCcomを高位側/低位側にシフトさせる構成のほかにも次のような方法が挙げられる。すなわち、調整モードの第1ステップにおいて、負極性書込のときに映像データVidを、最低階調(実効的な電圧が最高となる階調)を指定するデータに置き換える。このように置き換えると、画素電極118に印加される電圧波形は、図12(a)に示されるように、電圧LCcomを高位側にシフトさせる場合と同等となるので、正極性における実効的な電圧の差が表示の差として現れる。同様に、調整モードの第3ステップにおいて、正極性書込のときに映像データVidを、最低階調を指定するデータに置き換える。このように置き換えると、画素電極118に印加される電圧波形は、図12(b)に示されるように、電圧LCcomを低位側にシフトさせる場合と同等となるので、負極性における実効的な電圧の差が表示の差として現れる。
なお、このように置き換える場合の階調は、最低階調に限られず、その近傍の階調であって、同等の効果を奏する階調であっても良い。具体的には、最低階調の輝度が0%であれば、輝度が10%以下に相当する階調範囲であれば良い。
実施形態では、垂直走査方向がG1→Gmの下方向であり、水平走査方向がS1→Snの右方向であったが、後述するプロジェクタや回転可能な表示装置とする場合には、走査方向を反転させる必要がある。
また、映像データVidの供給方法を変更すれば、必ずしも、走査線の選択順序を1、2、3行目とする必要はなく、例えば1、3、5、…、(m−1)、2、4、6、……、mというように飛び越し走査しても良い。すなわち、ある走査線を選択した後は、別の走査線の選択して、ある単位期間(垂直走査期間)において、すべての走査線を結果的に選択されていれば良い。
また、実施形態では、ある1垂直走査期間において正極性書込をし、次の1垂直走査期間において負極性書込をするので、交流駆動の周期は2垂直走査期間となるが、これ以上の周期で交流駆動をしても良いのはもちろんである。
上述した実施形態にあっては、6本のデータ線114をブロック化して、映像データVd1d〜Vd6dの6チャネルに変換する相展開駆動方式としたが、チャネル数および同時に印加するデータ線数(すなわち、1ブロックに属するデータ線数)は、「6」に限られるものではない。また、特に相展開駆動方式ではなく、例えばデータ線毎に補正回路を設けるような構成であれば、点順次方式としても良い。
一方、上述した実施形態において、データ信号供給回路300は、ディジタルの映像データVidを処理するものとしたが、アナログの画像信号を処理する構成としても良い。さらに、上述した実施形態にあっては、共通電極108と画素電極118との電圧実効値が小さい場合に白色表示を行うノーマリーホワイトモードとして説明したが、黒色表示を行うノーマリーブラックモードとしても良い。
さらに、上述した実施形態では、液晶としてTN型を用いたが、BTN(Bi-stable Twisted Nematic)型・強誘電型などのメモリ性を有する双安定型や、高分子分散型、さらには、分子の長軸方向と短軸方向とで可視光の吸収に異方性を有する染料(ゲスト)を一定の分子配列の液晶(ホスト)に溶解して、染料分子を液晶分子と平行に配列させたGH(ゲストホスト)型などの液晶を用いても良い。
また、電圧無印加時には液晶分子が両基板に対して垂直方向に配列する一方、電圧印加時には液晶分子が両基板に対して水平方向に配列する、という垂直配向(ホメオトロピック配向)の構成としても良いし、電圧無印加時には液晶分子が両基板に対して水平方向に配列する一方、電圧印加時には液晶分子が両基板に対して垂直方向に配列する、という平行(水平)配向(ホモジニアス配向)の構成としても良い。このように、本発明では、液晶や配向方式として、種々のものに適用することが可能である。
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置を用いた電子機器の一例として、上述したパネル100をライトバルブとして用いたプロジェクタについて説明する。図13は、このプロジェクタの構成を示す平面図である。この図に示されるように、プロジェクタ2100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット2102が設けられている。このランプユニット2102から射出された投射光は、内部に配置された3枚のミラー2106および2枚のダイクロイックミラー2108によってR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に分離されて、各原色に対応するライトバルブ100R、100Gおよび100Bにそれぞれ導かれる。なお、B色の光は、他のR色やG色と比較すると、光路が長いので、その損失を防ぐために、入射レンズ2122、リレーレンズ2123および出射レンズ2124からなるリレーレンズ系2121を介して導かれる。
ここで、ライトバルブ100R、100Gおよび100Bの構成は、上述した実施形態におけるパネル100と同様であり、処理回路(図13では省略)から供給されるR、G、Bの各色に対応する画像信号でそれぞれ駆動されるものである。すなわち、このプロジェクタ2100では、パネル100を含む電気光学装置が、R、G、Bの各色に対応して3組設けられ、各色のパネルにおける表示のムラが、それぞれ目立たなくなるように補正される構成となっている。
ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイクロイックプリズム2112に3方向から入射する。そして、このダイクロイックプリズム2112において、R色およびB色の光は90度に屈折する一方、G色の光は直進する。したがって、各色の画像が合成された後、スクリーン2120には、投射レンズ2114によってカラー画像が投射されることとなる。
なお、ライトバルブ100R、100Gおよび100Bには、ダイクロイックミラー2108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、上述したようにカラーフィルタを設ける必要はない。また、ライトバルブ100R、100Bの透過像は、ダイクロイックミラー2112により反射した後に投射されるのに対し、ライトバルブ100Gの透過像はそのまま投射されるので、ライトバルブ100R、100Bによる水平走査方向は、ライトバルブ100Gによる水平走査方向と逆向きにして、左右を反転させた像を表示する構成となっている。
電子機器としては、図13を参照して説明した他にも、テレビジョンや、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラ、携帯電話機、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種の電子機器に対して、本発明に係る表示パネルが適用可能なのは言うまでもない。
本発明の実施形態に係る電気光学装置の全体構成を示すブロック図である。 同電気光学装置における電気光学パネルの構成を示す図である。 同電気光学パネルの画素の構成を示す図である。 同電気光学装置における補正回路の構成を示す図である。 同補正回路における補正の内容を説明するための図である。 同電気光学装置の動作を説明するための図である。 同電気光学装置の動作を説明するための図である。 プッシュダウンを説明するための図である。 プッシュダウンの相違によるデータ線の保持電圧の変化を説明するための図である。 第1、第3ステップにおける電圧LCcomのシフトを示す図である。 プリチャージ電位から書込電位への変動が与える影響を説明するための図である。 電圧LCcomのシフトと同等の効果を説明するための図である。 同電気光学装置を適用した電子機器の一例たるプロジェクタの構成を示す図である。
符号の説明
10…電気光学装置、50…処理回路、52…制御回路、100…パネル、112…走査線、114…データ線、116…TFT、118…画素電極、130…走査線駆動回路、142…シフトレジスタ、150…サンプリングスイッチ、171…画像信号線、300…データ信号供給回路、321、326…補正回路、2100…プロジェクタ

Claims (7)

  1. 行方向に設けられた複数の走査線と、列方向に設けられた複数のデータ線とに対応して設けられた複数の画素を構成する複数の画素電極と、走査線が選択されたときにオンして、データ線に供給されたデータ信号を前記各画素電極に印加するスイッチング素子と、
    所定値の基準電位が印加されるとともに、画素電極に対し電気光学物質を挟持するように対向する共通電極と、
    前記走査線及び前記データ線を選択することで指定される前記画素に表示させえる階調に応じた電位のデータ信号を、所定の期間毎に、前記基準電位に対して高位側と低位側とに変化させて交互に供給するデータ信号供給回路と、
    前記データ信号の電位を、前記階調に対応するとともに高位側または低位側毎に予め定められた補正量だけ補正する補正回路と
    を具備する電気光学装置に用いる補正量決定方法であって、
    前記基準電位を前記所定値より高位側または低位側の一方側にシフトさせ、前記各画素に対して所定の階調を表示させるデータ信号を供給させる第1ステップと、
    前記第1ステップによって、任意の列の画素が他の列の画素とは異なる階調となった場合に、当該任意の列の画素を他の列の画素と同一階調となるように当該任意の列の画素に対するデータ信号の電位を補正するとともに、当該補正量を、前記所定の階調を表示させるデータ信号に対する、前記高位側または低位側の一方側の補正量として記憶する第2ステップと、
    前記基準電位を前記高位側または低位側の他方側にシフトさせ、各画素に対して前記所定の階調を表示させるデータ信号を供給させる第3ステップと、
    前記第3ステップによって、任意の列の画素が他の列の画素とは異なる階調となった場合に、当該任意の列の画素を他の列の画素と同一階調となるように当該任意の列の画素に対するデータ信号の電位を補正するとともに、当該補正量を、前記所定の階調を表示させるデータ信号に対する、前記高位側または低位側の他方側の補正量として記憶する第4ステップと
    を有することを特徴とする電気光学装置に用いる補正量決定方法。
  2. 行方向に設けられた複数の走査線と、列方向に設けられた複数のデータ線とに対応して設けられた複数の画素を構成する複数の画素電極と、走査線が選択されたときにオンして、データ線に供給されたデータ信号を前記各画素電極に印加するスイッチング素子と、
    所定値の基準電位が印加されるとともに、画素電極に対し電気光学物質を挟持するように対向する共通電極と、
    前記走査線及び前記データ線を選択することで指定される前記画素に表示させえる階調に応じた電位のデータ信号を、所定の期間毎に、前記基準電位に対して高位側と低位側とに変化させて交互に供給するデータ信号供給回路と、
    前記データ信号の電位を、前記階調に対応するとともに高位側または低位側毎に予め定められた補正量だけ補正する補正回路と
    を具備する電気光学装置に用いる補正量決定方法であって、
    前記高位側または低位側のうち一方側の極性では、所定の階調を表示させるデータ信号を供給させ、前記高位側または低位側のうち他方側の極性では、前記画素に印加される電圧実効値を最大とさせる階調または当該階調近傍の階調を表示させるデータ信号を供給させる第1ステップと、
    前記第1ステップによって、任意の列の画素が他の列の画素とは異なる階調となった場合に、当該任意の列の画素を他の列の画素と同一階調となるように当該任意の列の画素に対するデータ信号の電位を補正するとともに、当該補正量を、前記所定の階調を表示させるデータ信号に対する、前記高位側または低位側の一方側の補正量として記憶する第2ステップと、
    前記基準電位を前記高位側または低位側の他方側にシフトさせ、各画素に対して前記所定の階調を表示させるデータ信号を供給させる第3ステップと、
    前記第3ステップによって、任意の列の画素が他の列の画素とは異なる階調となった場合に、当該任意の列の画素を他の列の画素と同一階調となるように当該任意の列の画素に対するデータ信号の電位を補正するとともに、当該補正量を、前記所定の階調を表示させるデータ信号に対する、前記高位側または低位側の他方側の補正量として記憶する第4ステップと
    を有することを特徴とする電気光学装置に用いる補正量決定方法。
  3. 行方向に設けられた複数の走査線と、列方向に設けられた複数のデータ線とに対応して設けられた複数の画素を構成する複数の画素電極と、走査線が選択されたときにオンして、データ線に供給されたデータ信号を前記各画素電極に印加するスイッチング素子と、
    所定値の基準電位が印加されるとともに、画素電極に対し電気光学物質を挟持するように対向する共通電極と、
    前記走査線及び前記データ線を選択することで指定される前記画素に表示させえる階調に応じた電位のデータ信号を、所定の期間毎に、前記基準電位に対して高位側と低位側とに変化させて交互に供給するデータ信号供給回路と、
    前記データ信号の電位を、前記階調に対応するとともに高位側または低位側毎に予め定められた補正量だけ補正する補正回路と
    を具備する電気光学装置に用いる補正量決定方法であって、
    前記基準電位を前記所定値より高位側または低位側の一方側にシフトさせ、前記各画素に対して所定の階調を表示させるデータ信号を供給させる第1ステップと、
    前記第1ステップによって、任意の列の画素が他の列の画素とは異なる階調となった場合に、当該任意の列の画素を他の列の画素と同一階調となるように当該任意の列の画素に対するデータ信号の電位を補正するとともに、当該補正量を、前記所定の階調を表示させるデータ信号に対する、前記高位側または低位側の一方側の補正量として記憶する第2ステップと、
    前記高位側または低位側のうち他方側の極性では、前記所定の階調を表示させるデータ信号を供給させ、前記高位側または低位側のうち一方側の極性では、前記画素に印加される電圧実効値を最大とさせる階調または当該階調近傍の階調を表示させるデータ信号を供給させる第3ステップと、
    前記第3ステップによって、任意の列の画素が他の列の画素とは異なる階調となった場合に、当該任意の列の画素を他の列の画素と同一階調となるように当該任意の列の画素に対するデータ信号の電位を補正するとともに、当該補正量を、前記所定の階調を表示させるデータ信号に対する、前記高位側または低位側の他方側の補正量として記憶する第4ステップと
    を有することを特徴とする電気光学装置に用いる補正量決定方法。
  4. 行方向に設けられた複数の走査線と、列方向に設けられた複数のデータ線とに対応して設けられた複数の画素を構成する複数の画素電極と、走査線が選択されたときにオンして、データ線に供給されたデータ信号を前記各画素電極に印加するスイッチング素子と、
    所定値の基準電位が印加されるとともに、画素電極に対し電気光学物質を挟持するように対向する共通電極と、
    前記走査線及び前記データ線を選択することで指定される前記画素に表示させえる階調に応じた電位のデータ信号を、所定の期間毎に、前記基準電位に対して高位側と低位側とに変化させて交互に供給するデータ信号供給回路と、
    前記データ信号の電位を、前記階調に対応するとともに高位側または低位側毎に予め定められた補正量だけ補正する補正回路と
    を具備する電気光学装置に用いる補正量決定方法であって、
    前記高位側または低位側のうち一方側の極性では、所定の階調を表示させるデータ信号を供給させ、前記高位側または低位側のうち他方側の極性では、前記画素に印加される電圧実効値を最大とさせる階調または当該階調近傍の階調を表示させるデータ信号を供給させる第1ステップと、
    前記第1ステップによって、任意の列の画素が他の列の画素とは異なる階調となった場合に、当該任意の列の画素を他の列の画素と同一階調となるように当該任意の列の画素に対するデータ信号の電位を補正するとともに、当該補正量を、前記所定の階調を表示させるデータ信号に対する、前記高位側または低位側の一方側の補正量として記憶する第2ステップと、
    前記高位側または低位側のうち他方側の極性では、前記所定の階調を表示させるデータ信号を供給させ、前記高位側または低位側のうち一方側の極性では、前記画素に印加される電圧実効値を最大とさせる階調または当該階調近傍の階調を表示させるデータ信号を供給させる第3ステップと、
    前記第3ステップによって、任意の列の画素が他の列の画素とは異なる階調となった場合に、当該任意の列の画素を他の列の画素と同一階調となるように当該任意の列の画素に対するデータ信号の電位を補正するとともに、当該補正量を、前記所定の階調を表示させるデータ信号に対する、前記高位側または低位側の他方側の補正量として記憶する第4ステップと
    を有することを特徴とする電気光学装置に用いる補正量決定方法。
  5. 行方向に設けられた複数の走査線と、列方向に設けられた複数のデータ線とに対応して設けられた複数の画素を構成する複数の画素電極と、走査線が選択されたときにオンして、データ線に供給されたデータ信号を前記各画素電極に印加するスイッチング素子と、
    所定値の基準電位が印加されるとともに、画素電極に対し電気光学物質を挟持するように対向する共通電極と、
    前記走査線及び前記データ線を選択することで指定される前記画素に表示させえる階調に応じた電位のデータ信号を、所定の期間毎に、前記基準電位に対して高位側と低位側とに変化させて交互に供給するデータ信号供給回路と、
    前記データ信号の電位を、前記階調に対応するとともに高位側または低位側毎に予め定められた補正量だけ補正する補正回路と、
    前記補正回路に補正量を記憶させる制御回路と
    を具備し、
    前記制御回路は、
    前記基準電位を前記所定値より高位側または低位側の一方側にシフトさせ、前記各画素に対して所定の階調を表示させるデータ信号を供給させて、任意の列の画素が他の列の画素とは異なる階調となったときに、当該任意の列の画素が他の列の画素と同一階調となるように当該任意の列の画素に対するデータ信号の電位が補正されたとき、当該補正量を、前記所定の階調を表示させるデータ信号に対する、前記高位側または低位側の一方側の補正量として記憶させるとともに、
    前記基準電位を前記高位側または低位側の他方側にシフトさせ、各画素に対して前記所定の階調を表示させるデータ信号を供給させて、任意の列の画素が他の列の画素とは異なる階調となったときに、当該任意の列の画素が他の列の画素と同一階調となるように当該任意の列の画素に対するデータ信号の電位が補正されたとき、当該補正量を、前記所定の階調を表示させるデータ信号に対する、前記高位側または低位側の他方側の補正量として記憶させる
    ことを特徴とする電気光学装置。
  6. 行方向に設けられた複数の走査線と、列方向に設けられた複数のデータ線とに対応して設けられた複数の画素を構成する複数の画素電極と、走査線が選択されたときにオンして、データ線に供給されたデータ信号を前記各画素電極に印加するスイッチング素子と、
    所定値の基準電位が印加されるとともに、画素電極に対し電気光学物質を挟持するように対向する共通電極と、
    前記走査線及び前記データ線を選択することで指定される前記画素に表示させえる階調に応じた電位のデータ信号を、所定の期間毎に、前記基準電位に対して高位側と低位側とに変化させて交互に供給するデータ信号供給回路と、
    前記データ信号の電位を、前記階調に対応するとともに高位側または低位側毎に予め定められた補正量だけ補正する補正回路と
    を具備する電気光学装置の駆動方法であって、
    前記基準電位を前記所定値より高位側または低位側の一方側にシフトさせ、前記各画素に対して所定の階調を表示させるデータ信号を供給させて、任意の列の画素が他の列の画素とは異なる階調となったときに、当該任意の列の画素が他の列の画素と同一階調となるように当該任意の列の画素に対するデータ信号の電位が補正されたとき、当該補正量を、前記所定の階調を表示させるデータ信号に対する、前記高位側または低位側の一方側の補正量として記憶させるとともに、
    前記基準電位を前記高位側または低位側の他方側にシフトさせ、各画素に対して前記所定の階調を表示させるデータ信号を供給させて、任意の列の画素が他の列の画素とは異なる階調となったときに、当該任意の列の画素が他の列の画素と同一階調となるように当該任意の列の画素に対するデータ信号の電位が補正されたとき、当該補正量を、前記所定の階調を表示させるデータ信号に対する、前記高位側または低位側の他方側の補正量として記憶して、
    記憶した補正量を、データ信号を補正する際に用いる
    ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  7. 請求項5に記載の電気光学装置を有する
    ことを特徴とする電子機器。
JP2004203616A 2004-07-09 2004-07-09 電気光学装置、電気光学装置の補正量決定方法、駆動方法および電子機器 Expired - Fee Related JP4419727B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004203616A JP4419727B2 (ja) 2004-07-09 2004-07-09 電気光学装置、電気光学装置の補正量決定方法、駆動方法および電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004203616A JP4419727B2 (ja) 2004-07-09 2004-07-09 電気光学装置、電気光学装置の補正量決定方法、駆動方法および電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006023663A JP2006023663A (ja) 2006-01-26
JP4419727B2 true JP4419727B2 (ja) 2010-02-24

Family

ID=35796948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004203616A Expired - Fee Related JP4419727B2 (ja) 2004-07-09 2004-07-09 電気光学装置、電気光学装置の補正量決定方法、駆動方法および電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4419727B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009229922A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Casio Comput Co Ltd 液晶表示装置及びその駆動方法、並びに、電子機器
CN111312127B (zh) * 2020-02-24 2023-07-28 北京京东方光电科技有限公司 旋转显示屏的显示画面调整方法及装置、旋转显示屏

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006023663A (ja) 2006-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4142028B2 (ja) 電気光学装置、電気光学装置の信号処理回路、処理方法および電子機器
JP4114655B2 (ja) 輝度ムラの補正方法、輝度ムラの補正回路、電気光学装置および電子機器
JPWO2005076256A1 (ja) 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法、駆動回路および電子機器
JP4501952B2 (ja) 電気光学装置、その駆動方法および電子機器
JP4232819B2 (ja) 電気光学装置、駆動方法および電子機器
JP4385730B2 (ja) 電気光学装置の駆動方法、電気光学装置および電子機器
JP2005202159A (ja) 電気光学装置、その駆動回路、その駆動方法および電子機器
JP5011788B2 (ja) 電気光学装置、駆動方法および電子機器
JP4691890B2 (ja) 電気光学装置および電子機器
JP2008185993A (ja) 電気光学装置、処理回路、処理方法およびプロジェクタ
JP4513537B2 (ja) 画像信号供給方法、画像信号供給回路、電気光学装置および電子機器
JP2006003877A (ja) 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法および電子機器
JP4419727B2 (ja) 電気光学装置、電気光学装置の補正量決定方法、駆動方法および電子機器
JP4103886B2 (ja) 画像信号の補正方法、補正回路、電気光学装置および電子機器
JP4400434B2 (ja) 画像信号供給方法、画像信号供給回路、電気光学装置および電子機器
JP2007017564A (ja) 電気光学装置、駆動方法および電子機器
JP2007017947A (ja) 電気光学装置、駆動方法および電子機器
JP2006189722A (ja) 電気光学装置、データ信号供給回路、データ信号供給方法および電子機器
JP2007148348A (ja) 電気光学装置、その駆動方法および電子機器
JP2002169520A (ja) 電気光学装置、パターン発生回路および電子機器
JP2006195387A (ja) 電気光学装置および電子機器
JP2006276119A (ja) データ信号供給回路、供給方法、電気光学装置および電子機器
JP2007010946A (ja) 電気光学装置、駆動方法および電子機器
JP4552595B2 (ja) 電気光学装置、その画像信号処理方法および電子機器
JP2006099034A (ja) 電気光学装置の調整方法および調整装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091123

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees