JP2004512608A - 無人駐車管理システム及びその方法 - Google Patents
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Abstract
本発明の無人駐車管理システム及びその方法は、映像認識と無線通信技術の使用によって、所定の駐車区域における車両の出入を自動的に認識することができるとともに、車両運転者に対して時間当たりの駐車料金を自動的に請求することができる。この無人駐車管理システムは、車両の出入を認識するために所定の駐車区域を撮影し、その認識結果を示す信号を送信するカメラと、車両が駐車された駐車区域の識別番号と運転者の個人決済情報とを示す信号を送信する、運転者によって作動される無線決済端末と、所定の駐車区域を使用した車両の運転者に対する駐車料金を算出して請求するために、カメラ及び無線決済端末からの信号を受信する駐車管理サーバとを含む。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【0001】
発明の技術分野
本発明は、無人駐車管理システム及びその方法に関し、さらに詳しくは、映像認識と無線通信技術とによって、所定の駐車区域における車両の出入を自動的に認識し、車両運転者に対して時間当たりの駐車料金を自動的に請求することが可能な無人駐車管理システム及びその方法に関する。
【0002】
発明の背景技術
路上駐車区域や公共駐車場などの一般駐車場では、何人かの駐車場管理員が駐車場に常駐して車両の駐車開始時間と駐車終了時間を手記で記録し、その車両が出庫の際にその車両の運転者から駐車料金を直接徴収している。
【0003】
このような一般駐車場の管理方法は、多くの人員を必要とするのみならず、駐車場管理員が駐車時間の記録を間違ったり、駐車料金を横領したりする点で問題を含んでいる。
【0004】
従って、駐車を管理する従来の方法におけるこのような問題点を解決するために、駐車区画線毎に車両感知コイルや車両感知センサなどを設置して車両の出入を監視を続ける自動化システムが開発された。
【0005】
しかしながら、このような従来の自動化駐車システムでも、あまりにも高い初期設備費用及び維持保守費用が必要であるという点で問題を含んでいる。
【0006】
発明の目的及び概要
従って、本発明は、かかる先行技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、映像認識と無線通信技術とによって、所定の駐車区域における車両の出入を自動的に認識し、車両運転者に対して時間当たりの駐車料金を自動的に請求又は徴収することが可能な無人駐車管理システム及びその方法を提供することにある。
【0007】
本発明の一面によれば、各駐車区域に一連の駐車区域番号が付された駐車場を管理するための無人駐車管理システムであって、前記各駐車区域を撮影し、該撮影された映像データに対する映像認識によって前記各駐車区域への車両の出入を感知し、前記一連の駐車区域番号と共に前記車両の出入に対応する感知信号を送信するカメラと、前記駐車場内の所定の位置に設置され、前記車両の運転者によって入力された前記駐車区域番号と共にクレジットカード情報及び会員識別コードを送信する無線決済端末と、前記駐車場の複数の会員の会員識別コード及び決済情報を格納し、前記感知信号及び前記駐車区域番号を受信して前記各駐車区域に対応する車両の有無を記録し、前記無線決済端末から受信した前記会員識別コードに対応する前記クレジットカード情報及び前記決済情報のいずれかに基づいて駐車料金を課金する駐車管理サーバとを備えることを特徴とする無人駐車管理システムが提供される。
【0008】
本発明のもう一つの面によれば、撮影された映像データから車両を認識することが可能な映像認識モジュールを含むカメラと、駐車区域番号及び会員識別コードを入力し、クレジットカード情報を読取り、前記入力された駐車区域番号と共に前記クレジットカード情報又は前記会員識別コードを送信することができる無線決済端末と、駐車場の複数の会員の会員識別コード及び決済情報を含む会員情報を格納し、各駐車区域の車両有無を決定して駐車料金の課金する駐車管理サーバとを含む駐車管理システムを用いる無人駐車管理方法であって、(a)前記カメラにより各駐車区域に対する車両の出入を感知して、駐車区域に対する車両区域番号と共に車両出入感知信号を送信するステップと、(b)新規車両に対する駐車感知信号と該当駐車区域番号とを前記カメラから受信すると、前記駐車区域番号及び駐車開始時間を記録するステップと、(c)運転者によって入力された前記駐車区域番号とともに、前記クレジットカード情報及び前記会員識別コードのいずれかを前記無線決済端末から受信して記録し、予め設定された所定の時間内に前記無線決済端末から前記駐車の駐車している駐車区域に対するクレジットカード情報及び会員識別コードのいずれかを受信しないとき、前記駐車区域番号と共に無断で駐車していることを駐車管理者に通報するステップと、(d)駐車された車両の車両出庫感知信号と該当駐車区域番号とを前記カメラから受信すると、前記記録された駐車開始時間から前記車両出庫感知信号の受信時間までの総駐車時間を算出し、前記総駐車時間に対する駐車料金を計算して、前記会員識別コードに対応する前記クレジットカード情報及び前記決済情報のいずれかに基づいて前記駐車料金を請求するステップとを有することを特徴とする無人駐車管理方法が提供される。
【0009】
好ましい実施の形態の詳細な記述
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明に係る無人駐車管理システムの全般的な構成を示すブロック図である。本発明の無人駐車管理システムは、カメラ10と、無線決済端末20と、文字情報表示板(文字情報ディスプレイ)30と、駐車管理サーバ50と、ユーザ端末60と、管理者端末70とを含む。ここで、カメラ10、無線決済端末20及び文字情報表示板30は、駐車場の所定の位置に設置される。一方、駐車管理サーバ50は、駐車場から離れた遠隔地に設置される。
【0011】
図1を参照して、上記に列挙された構成要素の主機能を説明する。まず、カメラ10は、駐車場の所定の位置に設置され、駐車場内の所定の駐車区域を連続的に撮影する手段である。ここで、駐車場の全体面積に応じて多数のカメラが設置されてもよい。図1に示すように、このカメラ10は、映像撮影モジュール11と、映像認識モジュール12と、メインプロセッサユニット(MPU:Main Processor Unit、以下、「MPU」という)13と、映像圧縮モジュール14と、無線通信モジュール15とを含む。
【0012】
映像撮影モジュール11は、光学系やCCD(Charge−Coupled Device)などの映像撮影手段と、夜間撮影のための各種フィルタと、光増幅レンズとを含む。映像撮影モジュール11は、駐車場内の所定の駐車区域を連続的又は周期的に撮影する。
【0013】
映像認識モジュール12は、映像撮影モジュール11によって撮影されたデジタル映像データを分析することにより、所定の駐車区域内の車両を認識するための手段である。車両認識のためのアルゴリズム及び各種データは、プログラム形式で映像認識モジュール12内に格納される。このような車両認識アルゴリズムの一例によれば、所定の時間間隔で対象物を撮影し、映像間に変化があるか否かを判別するように、その映像を以前に撮影された映像と比較する。それによって、移動物体を感知する。そして、車両の出入が認識され得るように、移動物体が車両であるか否かを決定する。上記処理を実行するために、映像認識モジュール12は、車両の形状及び駐車区域に対する基準映像データを予め格納し、車両が存在するか否かを決定するように、その基準映像データと撮影された映像画面の所定の部分に対応するデータとの比率(割合)を評価する。上記の記述は、映像認識技術の極めて断片的な例に過ぎない。最近は、より高度化された映像認識技術が広く普及されており、このような映像認識技術により上記処理は容易に具現化され得る。
【0014】
図1に示すMPU13は、カメラ10の全般的な機能を制御する制御プロセッサである。このMPU13は、カメラ10内の各構成要素の動作及び各構成要素間のデータ伝送を制御する。特に、MPU13は、映像認識モジュール12によって実行された車両認識処理の結果を後述する無線通信モジュール15を介して無線で伝送する。映像認識モジュール12が正常に車両を認識しないとき、映像撮影モジュール11で撮影された映像データは、後述する映像圧縮モジュール14で圧縮され、その圧縮データは、無線通信モジュール15を介して無線で伝送される。ここで、図1に示す実施形態では、撮影された映像データが無線通信モジュール15を介して無線で送信するように構成されているが、これとは異なり、映像データが、ケーブル(有線網)を介して後述する駐車管理サーバ50に伝送するように構成されてもよい。
【0015】
映像圧縮モジュール14は、MPU13の制御下において映像撮影モジュール11で撮影された映像データを、所定の圧縮処理を経て、予め設定された周波数帯域を用いた実時間データ伝送の可能なデータに圧縮する。無線通信モジュール15は、映像圧縮モジュール14で圧縮された映像データ又は映像認識モジュール12の認識結果をMPU13の制御下において無線で送信する。
【0016】
一方、図1に示す無線決済端末20は、駐車料金の決済及び運転者の身元確認を自動的に実行する手段であり、路上駐車区域の固定構造物又は駐車場出入口に設置される。後述する駐車管理サーバ50に既に登録された運転者の場合には、その運転者は、この無線決済端末20を介して、自分の車両を駐車した駐車区域番号と運転者識別コードを入力する。一方、駐車管理サーバ50に登録されていない運転者の場合には、運転者は、クレジットカードなどを用いて無線決済端末20を介して駐車料金を決済できる。従って、この無線決済端末20は、駐車区域番号及び運転者識別コードを入力可能な操作部21と、クレジットカードの読取りが可能なカード読取りモジュール22と、操作部21及びカード読取りモジュール22によって生成されたデータを無線で送信することが可能な無線通信モジュール23とを含む。
【0017】
文字情報表示板30は、駐車場利用者がその文字情報表示板30を参照し得るように、車両を駐車する区域及びその位置などの駐車情報を文字形式で表示する。このような駐車情報は後述する駐車管理サーバ50に伝送される。従って、この文字情報表示板30も、駐車管理サーバ50からのデータを無線で受信することが可能な無線通信モジュールが必要であるが、本実施形態では、この文字情報表示板30が上述した無線決済端末20とケーブルで連結されているので、文字情報表示板30は、無線決済端末20の無線通信モジュール23を共有し得る。
【0018】
駐車管理サーバ50は、本発明に係る無人駐車管理システムの動作を全般的に制御及び管理する手段であって、上述したカメラ10から供給される映像データを格納するための格納手段、及び受信映像データから車両を認識することが可能な映像認識モジュールなどを含む。ここで、駐車管理サーバ50に格納される車両認識モジュールは、一層精密な車両認識作業を実行できるように、より精巧なアルゴリズムとより多くの基準映像データを格納している点を除き、上述したカメラ10に含まれる映像認識モジュールとほとんど同様な機能を有する。
【0019】
また、駐車管理サーバ50は、上述した無線決済端末20から供給される決済データに基づいて駐車料金を計算して請求するとともに、駐車料金を支払わない車両が存在すると、これを駐車管理者端末70に通報する。
【0020】
このような機能を行うために、駐車管理サーバ50は、様々な形態のデータベースを含む。すなわち、駐車管理サーバ50は、その駐車場における多数(複数)の会員の会員名、移動電話番号(携帯電話番号)、住所、決済口座番号などのような会員情報を格納する会員データベース51と、上述したカメラ10から供給される映像データ及び受信された車両認識結果による駐車情報を格納する駐車データベース53と、駐車場利用者に対する駐車料金、駐車時間及び決済手段などのような課金情報を格納する課金データベース55とを含む。
【0021】
図2は、このような駐車管理サーバ50内の駐車データベース53を構成するそれぞれのテーブルの一例を示す。これらのテーブルは、駐車区域テーブル53−1、車両有無テーブル53−2及び駐車情報テーブル53−3を含む。
【0022】
図2において、駐車区域テーブル53−1は、一種の電子位置関係図表であって、駐車場の各駐車区域に対する情報が格納されたデータテーブルである。車両有無テーブル53−2は、駐車区域テーブル53−1内の各駐車区域における車両の存在有無が記録されるデータテーブルである。そして、駐車情報テーブル53−3は、このような駐車区域テーブル53−1と車両有無テーブル53−2からのデータを合成して生成された実時間(リアルタイムの)駐車情報が記録されるテーブルである。
【0023】
駐車管理サーバ50は、このような駐車データベース53からの駐車情報、すなわち、車両を駐車可能な区域及びその位置などを含む情報を、無線通信網(図示せず)を介して上述の無線決済端末20に伝送することにより、無線決済端末20に連結された文字情報表示板30に駐車情報を表示することができる。
【0024】
一方、図1に示したユーザ端末60及び駐車管理者端末70は、駐車管理サーバ50と無線でデータを送受信する。これらは、通常の移動通信端末又は無線PDA(Personal Digital Assistant)でもよい。従って、本発明に係る無人駐車管理システムにおいて、駐車管理サーバ50は、カメラ10、無線決済端末20、ユーザ端末60及び駐車管理者端末70と無線でデータ送受信を行うために、独自の無線通信網を備えるか、あるいは既存の移動通信網との接続が可能でなければならない。例えば、システム設計時の設備費用などを考慮して、そのような通信網は本発明の技術的範囲内で容易に具現化され得るので、本実施形態ではこれらに対する詳細な説明は省略する。
【0025】
図3は、本発明の他の好適な実施形態における無人駐車管理方法のフローチャートである。以下、一連のステップを詳細に説明する。
【0026】
駐車場内の各駐車区域にシリアルナンバー形式で駐車区域番号が予め与えられている状態で、その駐車場内の所定の位置に設置されたカメラ10は、駐車場内の所定の駐車区域を連続的又は周期的に撮影し、この撮影された映像に対する映像認識処理によって車両の出入を感知する(ステップS301)。
【0027】
このような映像認識処理によって新しい物体が感知されたけれども、撮影された映像の画質が悪いなどの理由によって正常な車両認識が不可能であると(ステップS303)、カメラ10は、撮影された映像を所定の圧縮処理を経て圧縮した後、これを駐車管理サーバ50に伝送する(ステップS305)。
【0028】
そして、駐車管理サーバ50は、カメラ10から伝送された映像データに対してより精密な車両認識処理を実行し(ステップS307)、感知された物体が車両であるか否かを判別する(ステップS309)。駐車管理サーバ50でも撮影された映像に対する車両認識が不可能な場合には、カメラ10から受信された映像データを格納した後、車両認識処理が不可能であることを駐車管理端末70に通報することにより、駐車管理者は、その通報を適切に処理することができる(ステップS311)。これとは異なり、車両が認識される場合には、後述するステップS317以降の処理を行う。
【0029】
一方、ステップS303後に、正常な車両認識処理が行われて新規の車両の出入が感知されると(ステップS313)、カメラ10は、該当駐車区域番号と車両認識結果とを駐車管理サーバ50に無線伝送する(ステップS315)。
【0030】
従って、駐車管理サーバ50は、カメラ10から供給される車両認識結果に応じて該当駐車区域に対する駐車情報(車両有無などを含む)を更新する(ステップS317)。この際、カメラ10から供給された認識結果が新規の車両に対する入庫なのか、既存の駐車車両に対する出庫なのかに応じて、ステップS317以降の処理が異なる。
【0031】
まず、新規の車両が駐車区域に入庫するとき(ステップS319)、該当駐車区域への車両の存在(‘Yes’)を記録した後、運転者が正常な駐車料金決済処理を行うか否かを監視する(ステップS321)ような方法で駐車データベース53が更新される。このような駐車料金決済処理は、後述する図4で詳細に説明する。
【0032】
運転者が予め設定された所定の時間(例えば、10分)内に駐車料金決済処理を行わないとき(ステップS323)、駐車管理サーバ50は、駐車料金未決済を知らせる所定のメッセージを該当駐車区域の番号と共に駐車管理者端末70に伝送することにより(ステップS325)、駐車管理者は、それに応じた適切な措置を行うことができる。
【0033】
これとは異なり、運転者が予め設定された所定の時間内に駐車料金決済処理を正常に行うと、駐車管理サーバ50は、該当駐車区域に対する駐車料金決済情報及び駐車時間などを課金データベース55内に記録する(ステップS327)。
【0034】
一方、ステップS315においてカメラ10から供給された車両認識結果に応じて、駐車車両が駐車区域から出庫するとき(ステップS329)、駐車管理サーバ50は、駐車データベース53を更新して、該当駐車区域に対する駐車終了(‘No’)を記録し、課金データベース55に駐車料金を計算して記録する。すなわち、ステップS327において車両駐車の際に記録された駐車開始時間から駐車終了時間(現在時間)までの総駐車時間を算出して、駐車料金を計算する(ステップS333)。
【0035】
そして、このような処理を経て計算された駐車料金は、所定の周期(例えば、1ヶ月)単位で累積して課金された後、クレジットカードや振替支払い(銀行支払いの一種)のような運転者が選択した決済手段を介して、自動的に徴収され得る。
【0036】
図4は、ステップS321において実行される駐車料金決済処理を示すフローチャートである。本発明によれば、この駐車料金決済処理は、ユーザ端末(運転者端末)60を用いて自動的に決済を行う場合と、駐車場内の所定の位置に設置された無線決済端末20を用いて決済を行う場合との2つの場合に分類され得る。ユーザ端末60を用いた決済処理は、運転者が駐車管理サーバ50に既に登録された会員の場合に適用される。
【0037】
以下、2つの場合について詳細に説明する。
運転者が駐車管理サーバ50に既に登録された会員であるとき、その運転者は、自分のユーザ端末60を用いて駐車管理サーバ50に電話して、駐車料金を決済する(ステップS401)。そして、駐車管理サーバ50は、発信者の電話番号を調べて(追跡調査して)(ステップS403)、発信者の電話番号又は運転者の電話番号に対応する会員情報を会員データベース51から検索する(ステップS405)。
【0038】
そして、発信者電話番号に対応する会員情報の検索結果に基づいて、既に登録された会員であるか否かが判別される(ステップS407)。発信者電話番号に対応する会員情報が検索されないとき、駐車場の所定の位置に設置された無線決済端末20を介してクレジットカードの決済を行うように運転者を誘導する所定の案内メッセージが、ユーザ端末60に伝送される(ステップS409)。
【0039】
これとは異なり、ステップS407において、運転者が駐車管理サーバ50に登録された会員と判別されると、駐車管理サーバ50は、車両の駐車位置、すなわち、車両を駐車した駐車区域の番号を入力させるために、運転者に示す所定の案内メッセージをユーザ端末60に伝送する(ステップS411)。この所定の案内メッセージに応じてユーザ端末60から駐車区域番号が入力されると、駐車管理サーバ50は、会員データベース51から検索された運転者識別コードあるいは個別番号、駐車区域番号、駐車開始時間(現在時間)などを課金データベース55に記録することにより(ステップS413)、駐車料金決済処理を完了する。
【0040】
一方、運転者が駐車管理サーバ50に登録された会員でない場合、あるいは、運転者が駐車管理サーバ50に登録された会員であっても、自分のユーザ端末60を携帯していないとき、運転者は、駐車場の所定の位置に設置された無線決済端末20を用いて、駐車料金を支払う(ステップS415)。この際、駐車管理サーバ50は、クレジットカードの決済が行われるように、運転者が車両を駐車した駐車区域番号を入力した後、運転者の会員識別コードを入力し、あるいは、クレジットカードを無線決済端末20に挿入又は接触させるために、無線決済端末20を介して所定の案内メッセージを伝送する(ステップS417)。
【0041】
従って、運転者は、ユーザ端末60を用いて駐車区域番号を入力することができる。その後、運転者は、駐車管理サーバ50に登録された会員の場合には会員識別コードを入力することにより、また、駐車管理サーバ50に登録された会員でない場合には無線決済端末20にクレジットカードを挿入又は接触させることにより、駐車料金の決済を試みることができる。この際、駐車管理サーバ50は、無線決済端末20を介して駐車区域番号と会員識別コード又はクレジットカード情報とを受信し、駐車開始時間(現在時間)とともにそれらを課金データベース55に記録することにより(ステップS419)、駐車終了の際に総駐車時間に対応する駐車料金をクレジットカード会社に請求する。
【0042】
その結果、図3及び図4に示すそれぞれの処理によって、車両の出入を自動的に感知することができるとともに、駐車料金に対する決済も自動的に処理することができるので、無人駐車管理サービスを具現化することができる。
【0043】
産業上の利用の可能性
以上述べたように、本発明によれば、所定の駐車区域における車両の出入を自動的に認識し、車両運転者に駐車料金を自動的に請求することが可能な無人駐車管理システムを提供することができ、これにより、駐車場を管理及び運営するための費用を節減することができる。
【0044】
本発明は、現在最適な実施形態について記述されるが、本発明は、開示の実施形態及び図面に制限されず、添付した特許請求の範囲の意図及び範囲内において種々の改良及び変更が可能であることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
本発明の前述の及び他の目的、特徴並びに利点は、添付図面に関連する以下の詳細な記述からより明確になるであろう。
【図1】
本発明に係る無人駐車管理システムの全般的な構成を示すブロック図である。
【図2】
図1に示す無人駐車管理システムで用いられる駐車管理サーバの駐車情報データベースに含まれる種々のデータテーブルの一例を示す図である。
【図3】
本発明の他の好適な実施形態における無人駐車管理方法のフローチャートである。
【図4】
本発明に係る駐車料金決済処理を示すフローチャートである。
発明の技術分野
本発明は、無人駐車管理システム及びその方法に関し、さらに詳しくは、映像認識と無線通信技術とによって、所定の駐車区域における車両の出入を自動的に認識し、車両運転者に対して時間当たりの駐車料金を自動的に請求することが可能な無人駐車管理システム及びその方法に関する。
【0002】
発明の背景技術
路上駐車区域や公共駐車場などの一般駐車場では、何人かの駐車場管理員が駐車場に常駐して車両の駐車開始時間と駐車終了時間を手記で記録し、その車両が出庫の際にその車両の運転者から駐車料金を直接徴収している。
【0003】
このような一般駐車場の管理方法は、多くの人員を必要とするのみならず、駐車場管理員が駐車時間の記録を間違ったり、駐車料金を横領したりする点で問題を含んでいる。
【0004】
従って、駐車を管理する従来の方法におけるこのような問題点を解決するために、駐車区画線毎に車両感知コイルや車両感知センサなどを設置して車両の出入を監視を続ける自動化システムが開発された。
【0005】
しかしながら、このような従来の自動化駐車システムでも、あまりにも高い初期設備費用及び維持保守費用が必要であるという点で問題を含んでいる。
【0006】
発明の目的及び概要
従って、本発明は、かかる先行技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、映像認識と無線通信技術とによって、所定の駐車区域における車両の出入を自動的に認識し、車両運転者に対して時間当たりの駐車料金を自動的に請求又は徴収することが可能な無人駐車管理システム及びその方法を提供することにある。
【0007】
本発明の一面によれば、各駐車区域に一連の駐車区域番号が付された駐車場を管理するための無人駐車管理システムであって、前記各駐車区域を撮影し、該撮影された映像データに対する映像認識によって前記各駐車区域への車両の出入を感知し、前記一連の駐車区域番号と共に前記車両の出入に対応する感知信号を送信するカメラと、前記駐車場内の所定の位置に設置され、前記車両の運転者によって入力された前記駐車区域番号と共にクレジットカード情報及び会員識別コードを送信する無線決済端末と、前記駐車場の複数の会員の会員識別コード及び決済情報を格納し、前記感知信号及び前記駐車区域番号を受信して前記各駐車区域に対応する車両の有無を記録し、前記無線決済端末から受信した前記会員識別コードに対応する前記クレジットカード情報及び前記決済情報のいずれかに基づいて駐車料金を課金する駐車管理サーバとを備えることを特徴とする無人駐車管理システムが提供される。
【0008】
本発明のもう一つの面によれば、撮影された映像データから車両を認識することが可能な映像認識モジュールを含むカメラと、駐車区域番号及び会員識別コードを入力し、クレジットカード情報を読取り、前記入力された駐車区域番号と共に前記クレジットカード情報又は前記会員識別コードを送信することができる無線決済端末と、駐車場の複数の会員の会員識別コード及び決済情報を含む会員情報を格納し、各駐車区域の車両有無を決定して駐車料金の課金する駐車管理サーバとを含む駐車管理システムを用いる無人駐車管理方法であって、(a)前記カメラにより各駐車区域に対する車両の出入を感知して、駐車区域に対する車両区域番号と共に車両出入感知信号を送信するステップと、(b)新規車両に対する駐車感知信号と該当駐車区域番号とを前記カメラから受信すると、前記駐車区域番号及び駐車開始時間を記録するステップと、(c)運転者によって入力された前記駐車区域番号とともに、前記クレジットカード情報及び前記会員識別コードのいずれかを前記無線決済端末から受信して記録し、予め設定された所定の時間内に前記無線決済端末から前記駐車の駐車している駐車区域に対するクレジットカード情報及び会員識別コードのいずれかを受信しないとき、前記駐車区域番号と共に無断で駐車していることを駐車管理者に通報するステップと、(d)駐車された車両の車両出庫感知信号と該当駐車区域番号とを前記カメラから受信すると、前記記録された駐車開始時間から前記車両出庫感知信号の受信時間までの総駐車時間を算出し、前記総駐車時間に対する駐車料金を計算して、前記会員識別コードに対応する前記クレジットカード情報及び前記決済情報のいずれかに基づいて前記駐車料金を請求するステップとを有することを特徴とする無人駐車管理方法が提供される。
【0009】
好ましい実施の形態の詳細な記述
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明に係る無人駐車管理システムの全般的な構成を示すブロック図である。本発明の無人駐車管理システムは、カメラ10と、無線決済端末20と、文字情報表示板(文字情報ディスプレイ)30と、駐車管理サーバ50と、ユーザ端末60と、管理者端末70とを含む。ここで、カメラ10、無線決済端末20及び文字情報表示板30は、駐車場の所定の位置に設置される。一方、駐車管理サーバ50は、駐車場から離れた遠隔地に設置される。
【0011】
図1を参照して、上記に列挙された構成要素の主機能を説明する。まず、カメラ10は、駐車場の所定の位置に設置され、駐車場内の所定の駐車区域を連続的に撮影する手段である。ここで、駐車場の全体面積に応じて多数のカメラが設置されてもよい。図1に示すように、このカメラ10は、映像撮影モジュール11と、映像認識モジュール12と、メインプロセッサユニット(MPU:Main Processor Unit、以下、「MPU」という)13と、映像圧縮モジュール14と、無線通信モジュール15とを含む。
【0012】
映像撮影モジュール11は、光学系やCCD(Charge−Coupled Device)などの映像撮影手段と、夜間撮影のための各種フィルタと、光増幅レンズとを含む。映像撮影モジュール11は、駐車場内の所定の駐車区域を連続的又は周期的に撮影する。
【0013】
映像認識モジュール12は、映像撮影モジュール11によって撮影されたデジタル映像データを分析することにより、所定の駐車区域内の車両を認識するための手段である。車両認識のためのアルゴリズム及び各種データは、プログラム形式で映像認識モジュール12内に格納される。このような車両認識アルゴリズムの一例によれば、所定の時間間隔で対象物を撮影し、映像間に変化があるか否かを判別するように、その映像を以前に撮影された映像と比較する。それによって、移動物体を感知する。そして、車両の出入が認識され得るように、移動物体が車両であるか否かを決定する。上記処理を実行するために、映像認識モジュール12は、車両の形状及び駐車区域に対する基準映像データを予め格納し、車両が存在するか否かを決定するように、その基準映像データと撮影された映像画面の所定の部分に対応するデータとの比率(割合)を評価する。上記の記述は、映像認識技術の極めて断片的な例に過ぎない。最近は、より高度化された映像認識技術が広く普及されており、このような映像認識技術により上記処理は容易に具現化され得る。
【0014】
図1に示すMPU13は、カメラ10の全般的な機能を制御する制御プロセッサである。このMPU13は、カメラ10内の各構成要素の動作及び各構成要素間のデータ伝送を制御する。特に、MPU13は、映像認識モジュール12によって実行された車両認識処理の結果を後述する無線通信モジュール15を介して無線で伝送する。映像認識モジュール12が正常に車両を認識しないとき、映像撮影モジュール11で撮影された映像データは、後述する映像圧縮モジュール14で圧縮され、その圧縮データは、無線通信モジュール15を介して無線で伝送される。ここで、図1に示す実施形態では、撮影された映像データが無線通信モジュール15を介して無線で送信するように構成されているが、これとは異なり、映像データが、ケーブル(有線網)を介して後述する駐車管理サーバ50に伝送するように構成されてもよい。
【0015】
映像圧縮モジュール14は、MPU13の制御下において映像撮影モジュール11で撮影された映像データを、所定の圧縮処理を経て、予め設定された周波数帯域を用いた実時間データ伝送の可能なデータに圧縮する。無線通信モジュール15は、映像圧縮モジュール14で圧縮された映像データ又は映像認識モジュール12の認識結果をMPU13の制御下において無線で送信する。
【0016】
一方、図1に示す無線決済端末20は、駐車料金の決済及び運転者の身元確認を自動的に実行する手段であり、路上駐車区域の固定構造物又は駐車場出入口に設置される。後述する駐車管理サーバ50に既に登録された運転者の場合には、その運転者は、この無線決済端末20を介して、自分の車両を駐車した駐車区域番号と運転者識別コードを入力する。一方、駐車管理サーバ50に登録されていない運転者の場合には、運転者は、クレジットカードなどを用いて無線決済端末20を介して駐車料金を決済できる。従って、この無線決済端末20は、駐車区域番号及び運転者識別コードを入力可能な操作部21と、クレジットカードの読取りが可能なカード読取りモジュール22と、操作部21及びカード読取りモジュール22によって生成されたデータを無線で送信することが可能な無線通信モジュール23とを含む。
【0017】
文字情報表示板30は、駐車場利用者がその文字情報表示板30を参照し得るように、車両を駐車する区域及びその位置などの駐車情報を文字形式で表示する。このような駐車情報は後述する駐車管理サーバ50に伝送される。従って、この文字情報表示板30も、駐車管理サーバ50からのデータを無線で受信することが可能な無線通信モジュールが必要であるが、本実施形態では、この文字情報表示板30が上述した無線決済端末20とケーブルで連結されているので、文字情報表示板30は、無線決済端末20の無線通信モジュール23を共有し得る。
【0018】
駐車管理サーバ50は、本発明に係る無人駐車管理システムの動作を全般的に制御及び管理する手段であって、上述したカメラ10から供給される映像データを格納するための格納手段、及び受信映像データから車両を認識することが可能な映像認識モジュールなどを含む。ここで、駐車管理サーバ50に格納される車両認識モジュールは、一層精密な車両認識作業を実行できるように、より精巧なアルゴリズムとより多くの基準映像データを格納している点を除き、上述したカメラ10に含まれる映像認識モジュールとほとんど同様な機能を有する。
【0019】
また、駐車管理サーバ50は、上述した無線決済端末20から供給される決済データに基づいて駐車料金を計算して請求するとともに、駐車料金を支払わない車両が存在すると、これを駐車管理者端末70に通報する。
【0020】
このような機能を行うために、駐車管理サーバ50は、様々な形態のデータベースを含む。すなわち、駐車管理サーバ50は、その駐車場における多数(複数)の会員の会員名、移動電話番号(携帯電話番号)、住所、決済口座番号などのような会員情報を格納する会員データベース51と、上述したカメラ10から供給される映像データ及び受信された車両認識結果による駐車情報を格納する駐車データベース53と、駐車場利用者に対する駐車料金、駐車時間及び決済手段などのような課金情報を格納する課金データベース55とを含む。
【0021】
図2は、このような駐車管理サーバ50内の駐車データベース53を構成するそれぞれのテーブルの一例を示す。これらのテーブルは、駐車区域テーブル53−1、車両有無テーブル53−2及び駐車情報テーブル53−3を含む。
【0022】
図2において、駐車区域テーブル53−1は、一種の電子位置関係図表であって、駐車場の各駐車区域に対する情報が格納されたデータテーブルである。車両有無テーブル53−2は、駐車区域テーブル53−1内の各駐車区域における車両の存在有無が記録されるデータテーブルである。そして、駐車情報テーブル53−3は、このような駐車区域テーブル53−1と車両有無テーブル53−2からのデータを合成して生成された実時間(リアルタイムの)駐車情報が記録されるテーブルである。
【0023】
駐車管理サーバ50は、このような駐車データベース53からの駐車情報、すなわち、車両を駐車可能な区域及びその位置などを含む情報を、無線通信網(図示せず)を介して上述の無線決済端末20に伝送することにより、無線決済端末20に連結された文字情報表示板30に駐車情報を表示することができる。
【0024】
一方、図1に示したユーザ端末60及び駐車管理者端末70は、駐車管理サーバ50と無線でデータを送受信する。これらは、通常の移動通信端末又は無線PDA(Personal Digital Assistant)でもよい。従って、本発明に係る無人駐車管理システムにおいて、駐車管理サーバ50は、カメラ10、無線決済端末20、ユーザ端末60及び駐車管理者端末70と無線でデータ送受信を行うために、独自の無線通信網を備えるか、あるいは既存の移動通信網との接続が可能でなければならない。例えば、システム設計時の設備費用などを考慮して、そのような通信網は本発明の技術的範囲内で容易に具現化され得るので、本実施形態ではこれらに対する詳細な説明は省略する。
【0025】
図3は、本発明の他の好適な実施形態における無人駐車管理方法のフローチャートである。以下、一連のステップを詳細に説明する。
【0026】
駐車場内の各駐車区域にシリアルナンバー形式で駐車区域番号が予め与えられている状態で、その駐車場内の所定の位置に設置されたカメラ10は、駐車場内の所定の駐車区域を連続的又は周期的に撮影し、この撮影された映像に対する映像認識処理によって車両の出入を感知する(ステップS301)。
【0027】
このような映像認識処理によって新しい物体が感知されたけれども、撮影された映像の画質が悪いなどの理由によって正常な車両認識が不可能であると(ステップS303)、カメラ10は、撮影された映像を所定の圧縮処理を経て圧縮した後、これを駐車管理サーバ50に伝送する(ステップS305)。
【0028】
そして、駐車管理サーバ50は、カメラ10から伝送された映像データに対してより精密な車両認識処理を実行し(ステップS307)、感知された物体が車両であるか否かを判別する(ステップS309)。駐車管理サーバ50でも撮影された映像に対する車両認識が不可能な場合には、カメラ10から受信された映像データを格納した後、車両認識処理が不可能であることを駐車管理端末70に通報することにより、駐車管理者は、その通報を適切に処理することができる(ステップS311)。これとは異なり、車両が認識される場合には、後述するステップS317以降の処理を行う。
【0029】
一方、ステップS303後に、正常な車両認識処理が行われて新規の車両の出入が感知されると(ステップS313)、カメラ10は、該当駐車区域番号と車両認識結果とを駐車管理サーバ50に無線伝送する(ステップS315)。
【0030】
従って、駐車管理サーバ50は、カメラ10から供給される車両認識結果に応じて該当駐車区域に対する駐車情報(車両有無などを含む)を更新する(ステップS317)。この際、カメラ10から供給された認識結果が新規の車両に対する入庫なのか、既存の駐車車両に対する出庫なのかに応じて、ステップS317以降の処理が異なる。
【0031】
まず、新規の車両が駐車区域に入庫するとき(ステップS319)、該当駐車区域への車両の存在(‘Yes’)を記録した後、運転者が正常な駐車料金決済処理を行うか否かを監視する(ステップS321)ような方法で駐車データベース53が更新される。このような駐車料金決済処理は、後述する図4で詳細に説明する。
【0032】
運転者が予め設定された所定の時間(例えば、10分)内に駐車料金決済処理を行わないとき(ステップS323)、駐車管理サーバ50は、駐車料金未決済を知らせる所定のメッセージを該当駐車区域の番号と共に駐車管理者端末70に伝送することにより(ステップS325)、駐車管理者は、それに応じた適切な措置を行うことができる。
【0033】
これとは異なり、運転者が予め設定された所定の時間内に駐車料金決済処理を正常に行うと、駐車管理サーバ50は、該当駐車区域に対する駐車料金決済情報及び駐車時間などを課金データベース55内に記録する(ステップS327)。
【0034】
一方、ステップS315においてカメラ10から供給された車両認識結果に応じて、駐車車両が駐車区域から出庫するとき(ステップS329)、駐車管理サーバ50は、駐車データベース53を更新して、該当駐車区域に対する駐車終了(‘No’)を記録し、課金データベース55に駐車料金を計算して記録する。すなわち、ステップS327において車両駐車の際に記録された駐車開始時間から駐車終了時間(現在時間)までの総駐車時間を算出して、駐車料金を計算する(ステップS333)。
【0035】
そして、このような処理を経て計算された駐車料金は、所定の周期(例えば、1ヶ月)単位で累積して課金された後、クレジットカードや振替支払い(銀行支払いの一種)のような運転者が選択した決済手段を介して、自動的に徴収され得る。
【0036】
図4は、ステップS321において実行される駐車料金決済処理を示すフローチャートである。本発明によれば、この駐車料金決済処理は、ユーザ端末(運転者端末)60を用いて自動的に決済を行う場合と、駐車場内の所定の位置に設置された無線決済端末20を用いて決済を行う場合との2つの場合に分類され得る。ユーザ端末60を用いた決済処理は、運転者が駐車管理サーバ50に既に登録された会員の場合に適用される。
【0037】
以下、2つの場合について詳細に説明する。
運転者が駐車管理サーバ50に既に登録された会員であるとき、その運転者は、自分のユーザ端末60を用いて駐車管理サーバ50に電話して、駐車料金を決済する(ステップS401)。そして、駐車管理サーバ50は、発信者の電話番号を調べて(追跡調査して)(ステップS403)、発信者の電話番号又は運転者の電話番号に対応する会員情報を会員データベース51から検索する(ステップS405)。
【0038】
そして、発信者電話番号に対応する会員情報の検索結果に基づいて、既に登録された会員であるか否かが判別される(ステップS407)。発信者電話番号に対応する会員情報が検索されないとき、駐車場の所定の位置に設置された無線決済端末20を介してクレジットカードの決済を行うように運転者を誘導する所定の案内メッセージが、ユーザ端末60に伝送される(ステップS409)。
【0039】
これとは異なり、ステップS407において、運転者が駐車管理サーバ50に登録された会員と判別されると、駐車管理サーバ50は、車両の駐車位置、すなわち、車両を駐車した駐車区域の番号を入力させるために、運転者に示す所定の案内メッセージをユーザ端末60に伝送する(ステップS411)。この所定の案内メッセージに応じてユーザ端末60から駐車区域番号が入力されると、駐車管理サーバ50は、会員データベース51から検索された運転者識別コードあるいは個別番号、駐車区域番号、駐車開始時間(現在時間)などを課金データベース55に記録することにより(ステップS413)、駐車料金決済処理を完了する。
【0040】
一方、運転者が駐車管理サーバ50に登録された会員でない場合、あるいは、運転者が駐車管理サーバ50に登録された会員であっても、自分のユーザ端末60を携帯していないとき、運転者は、駐車場の所定の位置に設置された無線決済端末20を用いて、駐車料金を支払う(ステップS415)。この際、駐車管理サーバ50は、クレジットカードの決済が行われるように、運転者が車両を駐車した駐車区域番号を入力した後、運転者の会員識別コードを入力し、あるいは、クレジットカードを無線決済端末20に挿入又は接触させるために、無線決済端末20を介して所定の案内メッセージを伝送する(ステップS417)。
【0041】
従って、運転者は、ユーザ端末60を用いて駐車区域番号を入力することができる。その後、運転者は、駐車管理サーバ50に登録された会員の場合には会員識別コードを入力することにより、また、駐車管理サーバ50に登録された会員でない場合には無線決済端末20にクレジットカードを挿入又は接触させることにより、駐車料金の決済を試みることができる。この際、駐車管理サーバ50は、無線決済端末20を介して駐車区域番号と会員識別コード又はクレジットカード情報とを受信し、駐車開始時間(現在時間)とともにそれらを課金データベース55に記録することにより(ステップS419)、駐車終了の際に総駐車時間に対応する駐車料金をクレジットカード会社に請求する。
【0042】
その結果、図3及び図4に示すそれぞれの処理によって、車両の出入を自動的に感知することができるとともに、駐車料金に対する決済も自動的に処理することができるので、無人駐車管理サービスを具現化することができる。
【0043】
産業上の利用の可能性
以上述べたように、本発明によれば、所定の駐車区域における車両の出入を自動的に認識し、車両運転者に駐車料金を自動的に請求することが可能な無人駐車管理システムを提供することができ、これにより、駐車場を管理及び運営するための費用を節減することができる。
【0044】
本発明は、現在最適な実施形態について記述されるが、本発明は、開示の実施形態及び図面に制限されず、添付した特許請求の範囲の意図及び範囲内において種々の改良及び変更が可能であることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
本発明の前述の及び他の目的、特徴並びに利点は、添付図面に関連する以下の詳細な記述からより明確になるであろう。
【図1】
本発明に係る無人駐車管理システムの全般的な構成を示すブロック図である。
【図2】
図1に示す無人駐車管理システムで用いられる駐車管理サーバの駐車情報データベースに含まれる種々のデータテーブルの一例を示す図である。
【図3】
本発明の他の好適な実施形態における無人駐車管理方法のフローチャートである。
【図4】
本発明に係る駐車料金決済処理を示すフローチャートである。
Claims (7)
- 各駐車区域に一連の駐車区域番号が付された駐車場を管理するための無人駐車管理システムであって、
前記各駐車区域を撮影し、該撮影された映像データに対する映像認識によって前記各駐車区域への車両の出入を感知し、前記一連の駐車区域番号と共に前記車両の出入に対応する感知信号を送信するカメラと、
前記駐車場内の所定の位置に設置され、前記車両の運転者によって入力された前記駐車区域番号と共にクレジットカード情報及び会員識別コードを送信する無線決済端末と、
前記駐車場の複数の会員の会員識別コード及び決済情報を格納し、前記感知信号及び前記駐車区域番号を受信して前記各駐車区域に対応する車両の有無を記録し、前記無線決済端末から受信した前記会員識別コードに対応する前記クレジットカード情報及び前記決済情報のいずれかに基づいて駐車料金を課金する駐車管理サーバと、
を備えることを特徴とする無人駐車管理システム。 - 前記カメラは、
前記各駐車区域を連続的又は周期的に撮影する撮影モジュールと、
映像認識アルゴリズムを含み、前記撮影された映像データから前記車両を認識して前記感知信号を発生する映像認識モジュールと、
データの送受信が可能な通信モジュールと、
所定の圧縮処理を経て前記映像データを圧縮する映像圧縮モジュールと、
前記通信モジュールを介して前記感知信号を送信し、前記映像認識モジュールで前記車両の認識が不可能な場合には、前記撮影された映像データを前記映像圧縮モジュールで圧縮し、該圧縮された映像データを前記通信モジュールを介して送信するように制御するメインプロセッサユニットと、
を備える請求項1に記載の無人駐車管理システム。 - 前記無線決済端末は、
前記運転者が前記会員識別コード及び前記駐車区域番号を入力することができる操作部と、
前記クレジットカード情報を読取るカード読取りモジュールと、
前記操作部を介して入力される前記駐車区域番号とともに、前記読取られたクレジットカード情報及び前記会員識別コードのいずれかを送信する無線通信モジュールと、
を備える請求項1に記載の無人駐車管理システム。 - 前記駐車管理サーバは、前記車両が駐車されてから予め設定された所定の時間内に前記クレジットカード情報又は前記会員識別コードを前記無線決済端末から受信しないとき、前記車両が無断駐車されたと判断して、前記無断駐車された駐車区域番号と共に無断駐車がなされていることを駐車管理者に通報する請求項1に記載の無人駐車管理システム。
- 各駐車区域に一連の駐車区域番号が付された駐車場を管理するための無人駐車管理システムであって、
前記各駐車区域を撮影し、該撮影された映像データに対する映像認識によって前記各駐車区域への車両の出入を感知し、前記一連の駐車区域番号と共に前記車両の出入に対応する感知信号を送信するカメラと、
前記車両の運転者による電話接続で入力された駐車区域番号を無線で伝送する運転者端末と、
前記駐車場の複数の会員の移動電話番号及び決済情報を含む会員情報を格納し、前記感知信号及び前記駐車区域番号を受信して前記各駐車区域に対する車両の有無を記録し、前記運転者端末が接続されて前記駐車区域番号が受信されると、前記運転者端末に対する発信者電話番号を調べ、前記発信者電話番号に対応する前記会員情報を検索して駐車料金を課金する駐車管理サーバと、
を備えることを特徴とする無人駐車管理システム。 - 撮影された映像データから車両を認識することが可能な映像認識モジュールを含むカメラと、駐車区域番号及び会員識別コードを入力し、クレジットカード情報を読取り、前記入力された駐車区域番号と共に前記クレジットカード情報又は前記会員識別コードを送信することができる無線決済端末と、駐車場の複数の会員の会員識別コード及び決済情報を含む会員情報を格納し、各駐車区域の車両有無を決定して駐車料金を課金する駐車管理サーバとを含む駐車管理システムを用いる無人駐車管理方法であって、
(a)前記カメラにより各駐車区域に対する車両の出入を感知して、駐車区域に対する車両区域番号と共に車両出入感知信号を送信するステップと、
(b)新規車両に対する駐車感知信号と該当駐車区域番号とを前記カメラから受信すると、前記駐車区域番号及び駐車開始時間を記録するステップと、
(c)運転者によって入力された前記駐車区域番号とともに、前記クレジットカード情報及び前記会員識別コードのいずれかを前記無線決済端末から受信して記録し、予め設定された所定の時間内に前記無線決済端末から前記駐車の駐車している駐車区域に対するクレジットカード情報及び会員識別コードのいずれかを受信しないとき、前記駐車区域番号と共に無断で駐車していることを駐車管理者に通報するステップと、
(d)駐車された車両の車両出庫感知信号と該当駐車区域番号とを前記カメラから受信すると、前記記録された駐車開始時間から前記車両出庫感知信号の受信時間までの総駐車時間を算出し、前記総駐車時間に対する駐車料金を計算して、前記会員識別コードに対応する前記クレジットカード情報及び前記決済情報のいずれかに基づいて前記駐車料金を請求するステップと、
を有することを特徴とする無人駐車管理方法。 - 撮影された映像データから車両を認識することが可能な映像認識モジュールを含むカメラと、駐車区域番号及び会員識別コードを入力し、クレジットカード情報を読取り、前記入力された駐車区域番号と共に前記クレジットカード情報又は前記会員識別コードを送信することができる無線決済端末と、駐車場の複数の会員の会員識別コード及び決済情報を含む会員情報を格納し、各駐車区域の車両有無を決定して駐車料金の課金する駐車管理サーバとを含む駐車管理システムを用いる無人駐車管理方法であって、
(a)前記カメラにより各駐車区域に対する車両の出入を感知して、駐車区域に対する車両区域番号と共に車両出入感知信号を送信するステップと、
(b)新規車両に対する駐車感知信号と該当駐車区域番号とを前記カメラから受信すると、前記駐車区域番号及び駐車開始時間を記録するステップと、
(c)前記車両の運転者の移動通信端末が接続されて前記駐車区域番号が受信されると、前記移動通信端末に対する発信者電話番号を調べて、前記発信者電話番号に対応する前記会員情報を検索することにより、前記駐車料金を請求し、予め設定された所定の時間内に前記移動通信端末から前記駐車区域番号を受信しないとき、無断で前記車両を駐車している前記駐車区域番号と共に無断で駐車していることを駐車管理者に通報するステップと、
(d)駐車された車両の車両出庫感知信号と該当駐車区域番号とを前記カメラから受信すると、前記記録された駐車開始時間から前記車両出庫感知信号の受信時間までの総駐車時間を算出し、前記総駐車時間に対する駐車料金を計算して、前記会員情報に含まれる前記クレジットカード情報及び前記決済情報のいずれかに基づいて前記駐車料金を請求するステップと、
を有することを特徴とする無人駐車管理方法。
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