JP2910894B2

JP2910894B2 - 駐車場管理システム

Info

Publication number: JP2910894B2
Application number: JP4761193A
Authority: JP
Inventors: 知明大久保
Original assignee: Fujitsu General Ltd
Current assignee: Fujitsu General Ltd
Priority date: 1993-03-09
Filing date: 1993-03-09
Publication date: 1999-06-23
Anticipated expiration: 2014-06-23
Also published as: JPH06259698A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は駐車場管理システムに係
り、ナンバープレートの登録地名を読み取り、地名に応
じた処理を行うものに関する。

【０００２】

【従来の技術】役所あるいは地域住民用の公共施設等に
設けられる外来者用の駐車場は、役所等を訪れる地域住
民の便宜のためのものであることから、駐車料金を徴収
しないものが多い。ところが、無料で駐車できるのをよ
いことにして、役所等に用事のない当該地域以外の自動
車がこの駐車場に自動車を駐車させ、肝心の地域住民の
駐車を妨げる場合がある。これを防ぐには、駐車場に係
員を配置して入場する自動車を監視するようにすれば解
決は可能であるが、これには人件費がかかる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような点
に鑑み、駐車場に入場する自動車のナンバープレートを
テレビジョンカメラ（以降、カメラと略す）で撮像し、
自動車の登録地名を予め記憶されているデータと比較し
て当該地名の自動車であるか否かを判断し、当該地名の
自動車であれば、例えば、無料の駐車カードを発行し、
当該地名以外の自動車の場合には、例えば、有料の駐車
カードを発行する。そして、出場の際、駐車カードのデ
ータを読み取り、無料カードであれば即時にゲートを開
け、有料カードの場合には料金を表示すると共に予め記
録されている音声を再生して料金の支払いを案内し、料
金支払いにてゲートを開くものを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するため、駐車場へ入場した自動車のナンバープレー
トを撮像するテレビジョンカメラと、テレビジョンカメ
ラよりの画像にて文字を識別する文字識別部と、文字の
データを記憶する文字データ記憶部と、前記文字識別部
よりのデータを文字データ記憶部よりのデータと比較し
一致を判別する文字判別部と、文字判別部よりの信号に
基づいて相応する駐車カードを発行するカード発行部
と、駐車カードのデータを読み取るカード読取部と、駐
車料金等を記憶する記憶部と、前記カード読取部よりの
データの判別および前記記憶部より読み出したデータに
て前記カード読取部よりのデータに相応する料金等の判
別を行う判別部と、判別部よりの信号に基づいて駐車料
金等を表示する表示部と、案内音声を記憶する音声記憶
部と、前記判別部よりの信号に相応する案内音声を音声
記憶部より読み出して出力する音声出力部と、前記テレ
ビジョンカメラ、文字識別部、文字データ記憶部、文字
判別部、カード発行部、カード読取部、記憶部、判別
部、表示部、音声記憶部および音声出力部を制御する制
御部とで構成した駐車場管理システムを提供するもので
ある。

【０００５】

【作用】以上のように構成したので、本発明による駐車
場管理システムにおいては、駐車場に入場する自動車を
カメラで撮像し、カメラよりの映像信号にて登録地名の
文字を識別する。そして、識別された文字を予め記憶さ
れている登録地名の文字データと比較し、一致が判別さ
れた場合、料金無料の駐車カードを発行し、文字の一致
が判別されなかった場合、料金有料の駐車カードを発行
する。そして、駐車場からの出場時、出場ゲートに近傍
に設けたカード読取装置等に駐車カードを挿着すれば、
この駐車カードのデータを読み取り、無料の駐車カード
であれば即時にゲートを開け、また、有料の駐車カード
であれば、駐車料金を表示し、同時に、合成音声等によ
り料金の支払いを案内する。そして、所要の料金箱等に
駐車料金が投入されれば出場ゲートを開ける。

【０００６】

【実施例】以下、図面に基づいて本発明による駐車場管
理システムの実施例を詳細に説明する。図１は本発明に
よる駐車場管理システムの一実施例の要部ブロック図で
ある。図において、１はカメラで、駐車場への自動車の
入場に応動し、入場する自動車のナンバープレート部分
を撮像し、映像信号を出力する。２はＡ／Ｄ変換部で、
カメラ１よりの映像信号をディジタル信号に変換する。
３は文字識別部で、Ａ／Ｄ変換部２よりのデータを、例
えば、画像メモリ等に１画面分を記録し、ナンバープレ
ートに表示された自動車の登録地名の文字の輪郭を抽出
する。４は文字データ記憶部で、駐車料金を無料にする
登録地名の文字のデータを記憶する。５は文字判別部
で、文字識別部３よりのデータを文字データ記憶部４よ
りのデータと比較し、所定の一致率以上の場合に同一地
名の文字であるとして信号出力する。６はカード発行部
で、例えば、文字判別部５より一致の信号が出力された
場合は料金無料の駐車カードを発行し、前記文字判別部
５より不一致の信号が出力された場合には有料の駐車カ
ードを発行する。

【０００７】７はカード読取部で、例えば、駐車場の出
場ゲート付近に設けられ、挿着された駐車カードのデー
タを読み取る。８は判別部で、カード読取部７よりのデ
ータを判別する。９は記憶部で、駐車料金のデータ等を
記憶する。10は表示部で、判別部８よりの信号に基づい
て駐車料金無料、若しくは判別部８よりの信号に基づき
記憶部９より読み出したデータに基づいて駐車料金を表
示する。11は音声データ記憶部で、駐車料金無料の場合
の出場案内、および駐車料金有料の場合の料金支払い案
内等の音声データを記憶する。12は音声合成部で、前記
判別部８よりの信号に基づいて音声データ記憶部11より
相応するデータを読み出し、音声に合成する。13は音声
出力部で、音声合成部12よりの音声を出力する。14はゲ
ート駆動部で、前記判別部８にて駐車料無料と判別され
た場合には即時に出場ゲートを開き、有料駐車と判別さ
れた場合、駐車料金の投入等にて出場ゲートを開く。15
は制御部で、上記各部を制御する。

【０００８】次に、本発明による駐車場管理システムの
動作を図２のフローチャートにより説明する。図の
（イ）は駐車場に入場する場合の動作のフローチャー
ト、図の（ロ）は駐車場より出場する場合の動作のフロ
ーチャートである。駐車場へ自動車が入る（ステップ
１、以降、ST１と略す）。自動車の入場に応動し、入場
ゲート付近に設けられたカメラにより自動車のナンバー
プレートを撮像する（ST２）。カメラ１よりの映像信号
はＡ／Ｄ変換部２に入力し、ディジタル信号に変換さ
れ、文字識別部３に入力し、例えば、１画面分の画像デ
ータを画像メモリ等に記録し、ナンバープレートに表示
されている自動車の登録地名（横浜、川崎等）の文字の
識別を、輪郭抽出等により行う（ST３）。この場合、登
録地名の表示位置は、例えば、まず、ナンバープレート
の位置を形状（横長の長方形）および地色（白色あるい
は黄色等）により識別し、この長方形内の上部中央に表
示されている地名の位置を識別し、文字の輪郭抽出等を
行うようにする。

【０００９】文字識別部３で抽出された文字のデータは
制御部15を介し文字判別部５に入力する。そして、文字
データ記憶部４に予め記憶されている自動車の登録地名
の文字のデータを制御部15を介して読み出し、前記文字
判別部５に入力し、文字識別部３よりのデータと比較す
る（ST４）。前記文字データ記憶部４には、例えば、駐
車料を無料として設定した登録地名のデータを記憶して
おく。前記比較により、駐車料金無料として指定した地
名であった場合（ST５：Yes ）、文字判別部５よりの信
号に基づいて、制御部15を介しカード発行部６に信号を
送り、駐車料金無料のカードを発行し（ST６）、駐車料
金無料の地名に一致しなかった場合（前記ST５：No）、
駐車料金を表示した有料の駐車カードを発行する（ST
７）。

【００１０】駐車していた自動車が出場する際（ST1
1）、運転者は出場ゲート付近に設けられた駐車カード
読取装置に駐車カードを挿着する。挿着された駐車カー
ドのデータをカード読取部７で読み取る（ST12）。この
データは制御部15を介し判別部８に入力され、判別部８
により有料カードであるか否かを判別し、無料カードの
場合（ST13：No）、判別部８よりの信号に基づいて制御
部15を介し音声データ記憶部11より、例えば、「駐車料
金は戴きません、ゲートが開きます」等の音声データを
読み出し、制御部15を介し音声合成部12に入力して音声
に合成し、音声出力部13を介して音声で出力し（ST1
4）、同時に、制御部15を介しゲート駆動部14に信号を
送り、出場ゲートを開ける（ST15) 。

【００１１】前記ST13にて有料カードであると判別した
場合（ST13：Yes ）、制御部15を介し記憶部９より読み
出したデータに基づいて前記カード読取装置等に付設さ
れた表示部10に駐車料金を表示し（ST16）、同時に、前
記音声データ記憶部11より、例えば、「駐車料は○○円
です、料金投入口にお入れ下さい」等の音声データを読
み出し、制御部15を介し音声合成部12に入力して音声に
合成し、音声出力部13を介して音声で出力し（ST17）、
料金の投入が確認された場合（ST18）、制御部15を介し
ゲート駆動部14に信号を送り、出場ゲートを開ける（前
記ST15) 。

【００１２】なお、上記では、指定した登録地名の自動
車の駐車料金を無料にする例で説明したが、登録地名別
の駐車台数を調査し、参考資料にする等の用途にも利用
できる。すなわち、例えば、郊外の大規模商店等で駐車
場に入る自動車数を登録地名別に集計し、新聞の折り込
み広告の配布範囲を決める際の参考資料にする、あるい
は特定地域からの来客の自動車は駐車料金を割り引く等
のサービスにも利用できる。

【００１３】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明による駐
車場管理システムによれば、自動車の登録地名をカメラ
で撮像して文字を識別し、予め記憶されている登録地名
と比較して判別するものであるから、例えば、駐車場の
駐車料金を登録地名により別々に設定する、あるいは、
商店の駐車場に駐車する自動車の台数を登録地名別に集
計し、来客の居住地分布を調査する場合の参考にする等
に利用できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による駐車場管理システムの一実施例の
要部ブロック図である。

【図２】本発明による駐車場管理システムの動作を説明
するためのフローチャートである。

【符号の説明】

１テレビジョンカメラ２Ａ／Ｄ変換部３文字識別部４文字データ記憶部５文字判別部６カード発行部７カード読取部８判別部９記憶部 10 表示部 11 音声データ記憶部 12 音声合成部 13 音声出力部 14 ゲート駆動部 15 制御部

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】駐車場へ入場した自動車のナンバープレ
−卜を撮像するテレビジョンカメラと、テレビジョンカ
メラよりの画像にて文字を識別する文字識別部と、自動
車の所定の登録地名を表す文字データを記憶する文字デ
ータ記憶部と、前記文字識別部よりのデータを文字デー
タ記憶部よりのデータと比較し一致を判別する文字判別
部と、文字判別部よりの信号に基づいて一致を判別した
場合は駐車料金無料の駐車カードを、それ以外の場合は
有料の駐車カードを発行するカード発行部と、駐車カー
ドのデータを読み取るカード読取部と、駐車料金等を記
憶する記憶部と、前記カード読取部よりのデータの判別
および前記記憶部より読み出したデータにて前記カード
読取部よりのデータに相応する料金等の判別を行う判別
部と、判別部よりの信号に基づいて駐車料金無料又は駐
車料金を表示する表示部と、案内音声を記憶する音声記
憶部と、前記判別部よりの信号に相応する案内書声を音
声記憶部より読み出して出力する音声出力部と、前記テ
レビジョンカメラ、文字識別部、文字データ記憶部、文
字判別部、カード発行部、カード読取部、記憶部、判別
部、表示部、音声記憶部および音声出力部を制御する制
御部とで構成した駐車場管理システム。