JP2003212270A - 内容物透視用の容器 - Google Patents
内容物透視用の容器Info
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Abstract
環境中で分解するラミネート材料を使用した内容物透視
用の容器であって、当該容器の内容物透視部を構成する
配向ポリ乳酸系フィルムが貼り合わせ工程中の高温度に
曝されても、フィルムが失透することがなく内容物を鮮
明に視認できる容器を提供する。 【解決手段】 面配向度ΔPが3.0×10-3以上であ
り、かつ、フィルムを昇温したときの結晶融解熱量ΔH
mと昇温中の結晶化により発生する結晶化熱量ΔHcと
の差(ΔHm−ΔHc)が20J/g以上かつ{(ΔHm
−ΔHc)/ΔHm}が0.75以上である配向ポリ乳
酸系フィルムと、部分的に打ち抜いて窓を形成した紙と
をラミネートした内容物透視用の容器、特に当該配向ポ
リ乳酸系フィルムはL−乳酸とD−乳酸との割合が10
0:0〜94:6の範囲内または0:100〜6:94
の範囲の共重合体である内容物透視用の容器。
Description
フィルムと紙とからなり自然環境中で分解するラミネー
ト材料を使用して製造された内容物透視用の容器に関す
る。
いる。紙は使用後は焼却が容易でまた自然環境中に放置
されても分解できるため、環境保護の観点から優れた材
料といえる。しかし、紙は耐水性、耐油脂性、引き裂き
強度などが低く、またガス遮断性、防湿性が十分でない
ため、用途に応じて塗工紙が用いられている。さらに性
能向上を図るため、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニルなどのプラスチック材料と複合化して使用
されることもある。
然環境中で分解せずに残存するので、前記複合化された
材料は自然崩壊性を有していないことが多い。また、紙
とプラスチック材料を分離して処理することも難しい。
に放置されても分解できるいわゆる生分解性プラスチッ
クが近年注目を浴びている。生分解性プラスチックの中
でも薄膜化したフィルムを製造でき、特に、上述した紙
の欠点を補うことができるポリ乳酸系フィルムの実用化
が望まれている。
物性繊維を含有する基材の表面にポリ乳酸またはその誘
導体を被覆した生分解性複合材料が、また、特開平4−
336246号にはポリ乳酸または乳酸とオキシカルボ
ン酸のコポリマーを主成分とする熱可塑性分解性ポリマ
ーと、紙からなる分解性ラミネート紙が、さらに、特開
平5−38784号にはポリ乳酸または乳酸とオキシカ
ルボン酸のコポリマーを主成分とする熱可塑性分解性ポ
リマーと、再生セルロースフィルムからなる分解性ラミ
ネート組成物が開示されている。
複合材料、分解性ラミネート紙および分解性ラミネート
組成物では、植物性繊維を含有する基材あるいは紙とポ
リ乳酸フィルムとを貼り合わせる際に、ポリ乳酸フィル
ムが自らの脆性のために破断することがあり、貼り合わ
せた後に高温で放置すると、ポリ乳酸フィルムが失透す
るなどの外観の変化を生じやすい。また、得られるラミ
ネート材料を折り曲げると、折り目に白化・亀裂が生じ
やすい。さらに、艶だしを行なっても、十分な艶を得る
ことができない。
術は、紙の欠点を補ったものの、複合材料として新たな
課題を生じていた。
後、土壌中または水中において自然に加水分解が進行し
土中に原形が残らず無害な分解物となるような、紙とポ
リ乳酸系重合体フィルムとから構成される分解性ラミネ
ート材料を使用し、当該材料の紙を部分的に打ち抜いて
窓を設け、この材料を貼り合わせた内容物透視用の窓付
き分解性ラミネート容器包装体を提供するものである。
度ΔPが3.0×10-3以上であり、かつ、フィルムを
昇温したときの結晶融解熱量ΔHmと昇温中の結晶化に
より発生する結晶化熱量ΔHcとの差(ΔHm−ΔH
c)が20J/g以上かつ{(ΔHm−ΔHc)/ΔH
m}が0.75以上である配向ポリ乳酸系フィルムと、
部分的に打ち抜いて窓を形成した紙とをラミネートした
内容物透視用の容器である。前記配向ポリ乳酸系フィル
ムはL−乳酸とD−乳酸との割合が100:0〜94:
6の範囲内または0:100〜6:94の範囲の共重合
体であることが好ましい。
分解性ラミネート材料に用いられる配向ポリ乳酸系フィ
ルムは、ポリ乳酸または乳酸と他のヒドロキシカルボン
酸との共重合体を主成分とし、本発明の効果を阻害しな
い範囲で他の高分子材料を混入してもよい。また、成形
加工性、フィルム物性を調整する目的で可塑剤、滑剤、
無機フィラー、紫外線吸収剤などの添加剤、改質剤を添
加することも可能である。
れ、ヒドロキシカルボン酸としてはグリコール酸、3−
ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロキシ
吉草酸、4−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロ
ン酸等が挙げられる。
ど公知のいずれの方法を採用することも可能であり、さ
らには、分子量増大を目的として少量の鎖延長剤、例え
ば、ジイソシアネート化合物、エポキシ化合物、酸無水
物などを使用しても構わない。重合体の重量平均分子量
としては、5万から100万が好ましく、かかる範囲を
下まわると実用物性がほとんど発現されず、上まわる場
合には、溶融粘度が高くなりすぎ成形加工性に劣る。
る。ポリ乳酸系重合体を十分に乾燥し、水分を除去した
のち押出機で溶融する。溶融温度は組成によって変化す
るので、それに対応して適宜選択することが好ましい。
実際には140℃から250℃の温度範囲が通常選ばれ
る。
するキャスティングドラム(冷却ドラム)に接触させて
急冷するのが好ましい。キャスティングドラムの温度は
50℃以下が適当である。これより高いとポリマーがキ
ャスティングドラムに粘着し、引き取れない。また、結
晶化が促進されて、球晶が発達し延伸できなくなるた
め、ガラス転移点以下に設定して急冷し実質上非晶性に
することが好ましい。
または同時2軸延伸のいずれでもかまわないが、使用目
的上、縦・横両方向の物性の改良が必要なので、2軸延
伸することが望ましい。本発明では、未延伸シートの延
伸倍率は縦(長手)方向、横(幅)方向それぞれ1.5
〜5倍の範囲で、延伸温度は50℃〜90℃の範囲で適
宜選択することにより、無配向シートあるいはフィルム
では1.0×10-3以下である面配向度△Pを、本発明
で規定する3.0×10-3以上に増大させて、薄肉でも
強靱な配向フィルムを得ることができる。
向の配向度を表し、通常直交3軸方向の屈折率を測定し
以下の式で算出される。
率、αはフィルム厚さ方向の屈折率である。
が、大きくはフィルム面内の分子配向に依存する。つま
り△Pの増大はフィルム面内、特にフィルムの流れ方向
および/またはそれと直交する方向に対し、分子配向を
増大させ、フィルムの強度を高め、もろさを改良するこ
とにつながる。
らゆるフィルム延伸法に加え電場や磁場を利用した分子
配向法を採用することもできる。
であり、これよりも△Pを高めようとすると、延伸が不
安定ないし不可能になるという不利が生じる。
ることにより強度面で顕著に改良されるとともに、無配
向シートの場合に見られる主に球晶成長に起因する脆化
や白化を防止することができる。
良となる。具体的には、夏の暑い時期にはフィルムが収
縮する。あるいは、フィルムをロール状態で保存中に自
然収縮しフィルムにたるみや波打ちを生じることもあ
る。このため、紙とのラミネートが灘しい。また、ラミ
ネート時に加わる熱によりフィルムが収縮してしまい、
カールを生じるという問題がある。
約50℃以上の温度雰囲気下で、ポリ乳酸系フィルムが
収縮しないこと、すなわち、熱寸法安定性を有している
ことが重要である。
リ乳酸系フィルムにおいては、実用的な熱寸法安定性を
得るために、フィルムの(△Hm一△Hc)を20J/
g以上、かつ{(△Hm一△Hc)/△Hm}を0.7
5以上に制御することが重要である。
フィルムの熱寸法安定性が不良であり、貼り合わせや乾
燥、エージング等で加わる温度で収縮する等の問題が生
じやすく、実用性に供しない。条件を上回れば、熱寸法
安定性が良好となり、実用上支障がない。
差走査熱量測定(DSC)により求められるもので、△
Hmは昇温速度10℃/分で昇温したときの全結晶を融
解させるのに必要な熱量であって、重合体の結晶融点付
近に現れる結晶融解による吸熱ピークの面積から求めら
れる。また△Hcは、昇温過程で生じる結晶化の際に発
生する発熱ピークの面積から求められる。
依存し、結晶性が大きい重合体では大きな値を取る。ち
なみに共重合体のないL−乳酸またはD−乳酸の完全ホ
モポリマーでは、60J/g以上であり、これら2種の
乳酸の共重合体ではその組成比により△Hmは変化す
る。△Hcは、重合体の結晶性に対するその時のフィル
ムの結晶化度に関係する指標であり、△Hcが大きいと
きには、昇温過程でフィルムの結晶化が進行する。すな
わち重合体が有する結晶性を基準にフィルムの結晶化度
が相対的に低かったことを表す。逆に、△Hcが小さい
時は、重合体が有する結晶性を基準にフィルムの結晶化
度が相対的に高かったことを表す。
つの方向は、結晶性が高い重合体を原料に、結晶化度の
比較的高いフィルムをつくることである。フィルムの結
晶化度は、重合体の組成に少なからず依存し、重合体そ
のものの△Hmを20J/g以上にするにはL−乳酸と
D−乳酸の組成比が100:0〜94:6の範囲内また
は0:100〜6:94の範囲内にするのが重要であ
る。また、△Hcを低下させるためには、すなわちフィ
ルムの結晶化度を高めるためにはフィルムの成形加工条
件を選定する必要がある。
おいてフィルムの結晶化度を上げるためには、延伸倍率
を上げ配向結晶化を促進する、延伸後に結晶化温度以上
の雰囲気で熱処理するなどが有用である。なお、△Pが
大きいほど結晶化温度が低下する傾向があり、本発明の
場合には鋭意検討した結果少なくとも70℃以上で、好
適には90℃〜170℃の範囲で3秒以上熱処理するこ
とで熱寸法安定生が付与できる。この範囲内で熱処理温
度が高いほど、また熱処理時間が長いほど熱寸法安定性
は向上する。
ラミネート、ウエットラミネート、ホットメルトラミネ
ートなどの貼り合わせ工程で加わる張力と熱によっても
破断や歪みを生じることがなく、極めて安定したラミネ
ート製造を行うことができる。また、フィルムは、分子
配向し結晶化されているので、経時後も球晶が成長する
ことなく、従って球晶に起因する白化失透や脆化がな
く、外観上また機械的特性や保護特性上優れた性能を維
持する。
定範囲の特性が付与されるような延伸を行うことによ
り、フィルムの厚さの均−性が高まり、透明性、光沢な
ども併せて向上する。さらに耐衝撃性も向上し、紙単体
あるいは未延伸フィルムを貼り合わした場合と比較して
薄いフィルムでも同等以上の効果を得ることができる。
配向ポリ乳酸系フィルムに貼り合わせる紙には特に制限
はなく、例えば印刷用紙、クラフト紙、模造紙、板紙な
どを用い得る。またアート紙、コート紙などの塗工紙に
さらにポリ乳酸系重合体フィルムを貼り合わせてもよ
い。
いし粘着剤により紙と貼り合わせる。既存の合成接着剤
および粘着剤としては、ビニル系、アクリル系、ポリア
ミド系、ポリエステル系、ゴム系、ウレタン系などがあ
り、ごく薄く、少量塗布して貼り合わせることもでき
る。ラミネート材料からすれば、接着剤ないし粘着剤は
少量であるが、これらも生分解性とするのが本来は好ま
しく、例えば、デンプンなどの炭水化物類、膠、ゼラチ
ン、カゼインなどのたんぱく質類、未加硫天然ゴムなど
の天然材料などがある。
例えば配向ポリ乳酸系重合体フィルム/紙の2層構成、
配向ポリ乳酸系重合体フィルム/紙/配向ポリ乳酸系重
合体フィルムの3層構成等があるが、特に限定されるも
のではない。
箱、トレー、コップ、蓋材などの包装資材分野に好適に
用いることができる。紙を部分的に打ち抜いて「窓」を
形成し、それに配向ポリ乳酸系重合体フィルムを貼り合
わせて内容物透視の容器とすることができる。この内容
物透視の容器は、窓付き封書体或いは収納物品が外部よ
り容易に確認できる容器体として好適である。さらに
は、カレンダ、ポスタ、本の表紙などの美麗な外観を必
要とする用途;ラベル、ステッカなどの表示材料;梱包
・包装用テープ;各種製品の製造に使用される工程紙な
どにも好適である。
が、本発明はこれに限定されるものではない。なお、実
施例中に示す測定値は次に示すような条件で測定を行
い、算出した。
γ)を測定し、次式で算出した。
m パーキンエルマー製DSC−7を用い、フィルムサンプ
ル10mgをJIS−K7122に基づいて、昇温速度
10℃/分で昇温したときのサーモグラムから結晶融解
熱量△Hmと結晶化熱量△Hcを求め、算出した。
に、接着剤を均一に塗布した後、60℃のオーブン中で
3分間乾燥してポリ乳酸フィルムの形状変化を観察し
た。寸法変化の大きな場合、紙との貼り合わせには不適
となる。
0℃の恒温槽中に3時間放置しておいた後の変化を調べ
た。
島津製作所製)を用いて耐衝撃性を測定した。100m
m×l00mmに切り出した紙、フィルムおよぴこれら
のラミネート体サンプルを、クランプで固定し、フィル
ム中央に錘を落して衝撃を与え、試料が破壊する時の破
壊エネルギーを読みとった。測定温度は23℃、落垂の
落下速度は3m/秒である。フィルム破断時の最大荷重
およびエネルギーが低いほど耐衝撃性に劣り脆い。
D−乳酸からなる構造単位の割合がおよそ98:2でガ
ラス転移点58℃、融点175℃、重量平均分子量18
万のポリ乳酸を30mmφ単軸エクストルーダーにて、
200℃でTダイより押出し、膜厚150μmの未延伸
シートを作成した。
ル延伸、次いで、幅方向にテンターで3倍に延伸、引き
続きテンター内で100℃、約30秒間熱処理して、配
向ポリ乳酸系フィルムを作成した。
×100mmに切り出し、ポリウレタン系溶剤型接着剤
(タケラックA−970/タケネートA−19=15/
1、武田薬品工業社製)を1μmとなるよう均一に塗布
し、60℃オーブン中で3分間乾燥した。この時フィル
ムの外観、寸法に変化はなかった。
上記配向ポリ乳酸系フィルムとをローラーで圧着しなが
ら貼り合わせ、40℃で24時間エージングして分解ラ
ミネート材料を得た。使用された上質紙(厚み60μ
m、面積1m2当たりの質量51g)の耐衝撃性をハイ
ドショットで調べたところ、最大荷重2kgf、破壊エ
ネルギーは4kgf・mmであった。
(△Hm−△Hc),{(△Hm−△Hc)/△H
m}、および、分解ラミネート材料のラミネート適性,
耐熱性,耐衝撃性を表1に示した。△P,(△Hm−△
Hc),{(△Hm−△Hc)/△Hm}は本発明の範
囲である。
酸系フィルムを作成する条件を以下の様にした以外は、
実施例1と同様にして分解ラミネート材料を得た。長手
方向に2.5倍にロール延仲、次いで、幅方向にテンタ
ーで2.5倍に延伸、引き続きテンター内で100℃、
約25秒間熱処理して、配向ポリ乳酸系フィルムを作成
した。
び、分解ラミネート材料の各特性を表lに示した。△
P,(△Hm−△Hc),{(△Hm−△Hc)/△H
m}は本発明の範囲である。
D−乳酸からなる構造単位の割合がほぼ96:4、ガラ
ス転移点57℃、融点152℃、重量平均分子量14万
のポリ乳酸を用い、実施例1と同様の装置を使用して、
190℃で押出し、膜厚220μmの未延伸シートを作
成した。
ロール延伸、次いで、幅方向にテン夕一で3倍に延伸、
引き続きテンター内で120℃、約25秒間熱処理し
て、配向ポリ乳酸系フィルムを作成した。
施例1と同様に、分解ラミネート材料を作成した。得ら
れた配向ポリ乳酸系フィルム、および、分解ラミネート
材料の各特性を表1に示した。△P,(△Hm−△H
c),{(△Hm−△Hc)/△Hm}は本発明の範囲
である。
D−乳酸からなる構造単位の割合がほぼ95:5、ガラ
ス転移点57℃、融点147℃、重量平均分子量11万
のポリ乳酸を用い、実施例1と同様の装置を使用して、
190℃で押出し、膜厚約250μmの未延伸シートを
作成した。
ロール延伸、次いで、幅方向にテンターで1.5倍に延
伸、引き続きテンター内で120℃、約40秒間熱処理
して、配向ポリ乳酸系フィルムを作成した。
施例1と同様に、分解ラミネート材料を作成した。得ら
れた配向ポリ乳酸系フィルム、および、分解ラミネート
材料の各特性を表1に示した。△P,(△Hm−△H
c),{(△Hm−△Hc)/△Hm}は本発明の範囲
である。
乳酸を30mmφ単軸エクストルーダーにて、200℃
でTダイより押出し、キャスティングロールで急冷しな
がら、紙にニップロールで圧着した。得られたラミネー
ト体のポリ乳酸シートの厚みは100μmであった。得
られた配向ポリ乳酸系フィルム、および、分解ラミネー
ト材料の各特性を表1に示した。
ートを長手方向に1.2倍にロール延伸、次いで、幅方
向にテンターで1.5倍に延伸、引き続きテンター内で
100℃、約30秒間熱処理して、配向ポリ乳酸系フィ
ルムを作成した。
施例1と同様に、分解ラミネート材料を作成した。得ら
れた配向ポリ乳酸系フィルム、および、分解ラミネート
材料の各特性を表1に示した。(△Hm−△Hc)およ
び{(△Hm−△Hc)/△Hm}は本発明の範囲内に
あるが、フィルムの面配向度△Pが3.0×10-3を下
回っており本発明の範囲外である。
310μmの末延伸シートを作成した。前記未延伸シー
トを長手方向に2倍にロール延伸、次いで、幅方向にテ
ンターで3倍に延伸して配向ポリ乳酸系フィルムを作成
した。
施例1と同様に、分解ラミネート材料を作成した。得ら
れた配向ポリ乳酸系フィルム、および、分解ラミネート
材料の各特性を表1に示した。△Pおよび(△Hm−△
Hc)は本請求項の範囲内にあるが、{(△Hm−△H
c)/△Hm}が0.75を下回っており本発明の範囲
外である。
D−乳酸からなる構造単位の割合がほぼ93:7、ガラ
ス転移点57℃、融点125℃、重量平均分子量11万
のポリ乳酸を用い、実施例1と同様の装置を使用して、
180℃で押出し、膜厚170μmの未延伸シートを作
成した。未延伸シートを長手方向に1.5倍にロール延
伸、次いで、幅方向にテンターで2倍に延伸、引き続き
テンター内で80℃、約40秒間熱処理して、配向ポリ
乳酸系フィルムを作成した。
施例1と同様に、分解ラミネート材料を作成した。得ら
れた配向ポリ乳酸系フィルム、および、分解ラミネート
材料の各特性を表1に示した。△Pおよび{(△Hm−
△Hc)/△Hm}は本請求項の範囲内にあるが、(△
Hm−△Hc)が20J/gを下回っており本発明の範
囲外である。
評価を示している。評価は以下の通りである。
{(△Hm−△Hc)/△Hm}が本発明の範囲である
実施例1〜4はラミネート特性、耐熱性、耐衝撃性とも
に、ラミネート材料として必要とされる範囲にあり、総
合評価が◎〜△である。ラミネートを行うことにより、
耐衝撃性が使用した上質紙の最大荷重2kgf、破壊エ
ネルギー4kgf・mmより大きくなっている。
ート材料として必要とされる範囲を欠いていり、総合評
価が×である。すなわち、本発明の範囲にある延伸され
た配向ポリ乳酸系フィルムを使用すると、優れた分解性
ラミネート材料を得ることができる。
補ない、かつ、複合材料として優れた特性を有する分解
性ラミネート材料を使用した内容物透視用の容器であ
り、当該容器の内容物透視部を構成する配向ポリ乳酸系
フィルムが貼り合わせ工程中の高温度に曝されても、フ
ィルムが失透することがなく内容物を鮮明に視認できる
容器を提供することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 面配向度ΔPが3.0×10-3以上であ
り、かつ、フィルムを昇温したときの結晶融解熱量ΔH
mと昇温中の結晶化により発生する結晶化熱量ΔHcと
の差(ΔHm−ΔHc)が20J/g以上かつ{(ΔHm
−ΔHc)/ΔHm}が0.75以上である配向ポリ乳
酸系フィルムと、部分的に打ち抜いて窓を形成した紙と
をラミネートした内容物透視用の容器。 - 【請求項2】 配向ポリ乳酸系フィルムはL−乳酸とD
−乳酸との割合が100:0〜94:6の範囲内または
0:100〜6:94の範囲の共重合体である請求項1
記載の内容物透視用の容器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002316595A JP2003212270A (ja) | 2002-10-30 | 2002-10-30 | 内容物透視用の容器 |
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