JP2002371822A - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

内燃機関の吸気装置

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JP2002371822A
JP2002371822A JP2001182983A JP2001182983A JP2002371822A JP 2002371822 A JP2002371822 A JP 2002371822A JP 2001182983 A JP2001182983 A JP 2001182983A JP 2001182983 A JP2001182983 A JP 2001182983A JP 2002371822 A JP2002371822 A JP 2002371822A
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internal combustion
filter
oil mist
combustion engine
intake
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Yasumi Oba
保美 大庭
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Abstract

(57)【要約】 【課題】吸着剤フィルタに対するオイルミストの付着を
簡易な構造をもって抑制し、その吸着能力を高く維持す
ることのできる内燃機関の吸気装置を提供する。 【解決手段】吸気通路の途中に設けられるエアクリーナ
11の内部には、エアフィルタエレメント15と、その
下流で吸気通路覆うように設けられて、内燃機関20で
発生した蒸発燃料を吸着する吸着剤フィルタ16とが配
設されている。また、吸気通路の途中には、そのスロッ
トルバルブ40の上流側と内燃機関20のシリンダヘッ
ドカバー23とを連通する新気導入通路51と、スロッ
トルバルブ40の下流側とシリンダヘッドカバー23と
を連通するブローバイガス還流通路52とが接続されて
いる。通気性を有する例えば不織布からなるオイルミス
ト捕集フィルタ17を、吸気通路における新気導入通路
51との接続部54と、吸着剤フィルタ16との間で吸
気通路に対して脱着可能に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の吸気装置
に係り、詳しくは、蒸発燃料が吸気通路から外部にもれ
ることを防止すべく活性炭フィルタ等の吸着剤フィルタ
を備えるエアクリーナが同吸気通路に設けられた吸気装
置に適用して好適な吸気通路構造の具現に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両に搭載された内燃機関に
あっては一般に、その燃料噴射弁から噴射されて吸気通
路の壁面に付着し、蒸発した燃料成分が同機関の停止時
に吸気通路を逆流して大気中に放出されることがある。
また、蒸発した燃料成分が同機関の停止時に前記燃料噴
射弁の噴孔から僅かに漏れ出し、その漏れ出た燃料成分
が吸気通路を逆流して大気中に放出されることもある。
【0003】そこで従来より、こうした蒸発燃料の吸気
通路を介した大気中への放出を防止すべく、例えば活性
炭フィルタ等の吸着剤フィルタがエアフィルタエレメン
トの下流に設けられたエアクリーナが用いられている
(例えば実開昭58―113861号公報参照)。この
ようなエアクリーナによれば、内燃機関の停止時に上記
蒸発燃料が吸気通路を逆流したとしても、同蒸発燃料は
上記活性炭フィルタ等の吸着剤フィルタに吸着されて、
これが大気中に放出されることはなくなる。また、同機
関の高回転運転時等、当該エアクリーナを介して多量の
吸気がその吸気通路に導入される場合には、その吸気に
よって上記活性炭フィルタ等の吸着剤フィルタに吸着さ
れている燃料成分が離脱され、その吸着能力が回復され
るようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内燃機関に
は通常、その出力軸であるクランクシャフトが収容され
るクランクケース内に、各構成部品の摺動部を潤滑する
ための潤滑油が貯留されている。そして、この潤滑油の
一部は、シリンダヘッドの上部で軸支されるカムシャフ
トと同カムシャフトの軸受け部との摺動部にも供給され
ている。ただし、このカムシャフトと軸受け部との摺動
部に供給される潤滑油は、その一部がシリンダヘッドと
シリンダヘッドカバーとにより形成される空間内で霧状
の、いわゆるオイルミストとなって浮遊し、そのオイル
ミストが、ブローバイガスと共に吸気通路に排出される
場合がある。また、その一部はシリンダヘッドの機関バ
ルブ用挿通孔と機関バルブのステム部との間の空隙を介
して吸気通路に漏出することがある。また、潤滑油の一
部は、シリンダブロックのボアと、同ボア内で上下動す
るピストンのピストンリングとの摺動部にも供給されて
いる。そして、このシリンダボアとピストンリングとの
摺動部に供給される潤滑油は、ピストンの運動に伴い、
その一部がオイルミストとなって燃焼室内に入り込み、
この燃焼室内に入り込んだオイルミストの一部が吸気弁
の開弁時に吸気通路に吹き返される可能性がある。この
ようにオイルミストが吸気通路に漏出したり、吹き返さ
れたりすると、その大部分が吸気通路の壁面等に付着す
るが、中には上記逆流される蒸発燃料と共にエアクリー
ナに達してその内部に入り込むものもある。そして、こ
のようにオイルミストがエアクリーナ内に入り込むよう
なことがあると、このオイルミストが前記活性炭フィル
タ等からなる吸着剤フィルタの細孔を埋めるように付着
することに起因して、同吸着剤フィルタとしての機能が
低下するようになる。
【0005】ちなみに、上記オイルミストは、強い粘着
性を持つために、吸着剤フィルタに一旦付着してしまう
と、上述した内燃機関の高回転運転時等、多量の吸気が
エアクリーナを介して導入される場合であっても、同吸
着剤フィルタから離脱されにくい。このため、その吸着
機能の回復を図るためには、吸着剤フィルタそのものを
交換するしかないが、近年の超低公害車排出ガス基準や
エバポ排出抑制基準等に基づく法規上から、こうした吸
着剤フィルタは、車両の利用者等が容易に取り外すこと
のできない構造となっていることが多い。
【0006】また、燃焼室からクランクケース内に侵入
した混合気や燃焼ガス、すなわちブローバイガスを吸気
通路に排出還元するブローバイガス還元装置を備える内
燃機関にあっては、ブローバイガスとともに、クランク
ケース内に浮遊するオイルミストも吸気通路に排出され
る場合もあるため、こうした問題も特に深刻である。
【0007】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、吸着剤フィルタに対するオイ
ルミストの付着を簡易な構造をもって抑制して、その吸
着能力を高く維持することのできる内燃機関の吸気装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段及びその作用効果について以下に記載する。請求
項1に記載の発明は、内燃機関で発生した蒸発燃料がそ
の吸気通路から外部に放出されることを防止すべく、該
蒸発燃料を吸着する吸着剤フィルタがエアフィルタエレ
メントの下流に設けられた内燃機関の吸気装置におい
て、前記吸着剤フィルタよりも下流に、オイルミストを
捕集するためのオイルミスト捕集手段を備えることを要
旨とする。
【0009】上記構成によれば、例えば内燃機関の停止
時等に、オイルミストが吸気通路を逆流したとしても、
その逆流したオイルミストはオイルミスト捕集手段によ
り捕集される。このため、逆流したオイルミストが吸着
剤フィルタまで逆流して、これに付着することが抑制さ
れる。この結果、吸着剤フィルタとしての吸着能力を高
く維持することができ、ひいては吸気通路を逆流する蒸
発燃料の大気中への放出を好適に抑制することができ
る。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の内燃機関の吸気装置において、前記オイルミスト捕集
手段は、前記吸気通路に対して脱着可能に設けられてな
ることを要旨とする。
【0011】上記構成によれば、オイルミスト捕集手段
を適宜交換することで、そのオイルミスト捕集手段の捕
集能力を維持することができ、ひいては、吸着剤フィル
タの吸着能力についてもこれを長期間に亘って高く維持
することができるようになる。また、オイルミスト捕集
手段のみを交換することで、その交換費用等も低く抑え
ることができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の内燃機関の吸気装置において、前記オイルミ
スト捕集手段が通気性を有するフィルタであることを要
旨とする。
【0013】上記構成によれば、吸着剤フィルタに対す
るオイルミストの付着をより簡易な構造をもって抑制す
ることができる。また、内燃機関の運転時における吸気
の通気抵抗が大きく増大すること等に起因する同機関の
性能低下をも抑制することができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の内燃機関の吸気装置において、前記オイルミスト捕集
手段を構成するフィルタが、不織布及び織布及び紙のい
ずれかからなることを要旨とする。
【0015】上記構成によれば、安価で加工性の高い不
織布及び織布及び紙のいずれかを用いることで、製造コ
ストの増大を抑制することができる。請求項5に記載の
発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の吸
気装置において、前記吸気通路が、機関燃焼室への吸気
量を調量するスロットルバルブと、機関出力軸であるク
ランクシャフトが収容されるクランクケース内に吸気の
一部を供給すべく前記スロットルバルブの上流側と前記
クランクケースとを連通する新気導入通路と、前記クラ
ンクケース内のブローバイガスを前記スロットルバルブ
の下流側に還流するブローバイガス還流通路とを備え、
前記オイルミスト捕集手段が、前記吸気通路の前記新気
導入通路との接続部と前記吸着剤フィルタとの間に設け
られてなることを要旨とする。
【0016】上記構成によれば、燃焼室からクランクケ
ース内に侵入した混合気や燃焼ガス、すなわちブローバ
イガスを吸気通路内に排出還元するブローバイガス還元
装置を備える内燃機関にあっても、上記オイルミスト捕
集手段が、吸気通路における新気導入通路との接続部の
上流に、且つ前記吸着剤フィルタの下流に設けられるこ
とで、吸着剤フィルタの吸着能力をより高く維持するこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内燃機関の吸気装
置を具体化した一実施形態について、図1を参照して説
明する。
【0018】同図1に示すように、吸気通路は、その上
流にエアクリーナ11を備えるとともに、その下流端に
内燃機関20が接続されている。また、同吸気通路の途
中には、内燃機関20の後述する燃焼室31への吸気量
を調量するスロットルバルブ40が配設されている。ま
た、同吸気通路の途中には、燃焼室31から内燃機関2
0のクランクケース29内に漏出した混合気や燃焼ガス
等のブローバイガスを吸気通路に排出還元するブローバ
イガス還元装置50が接続されている。
【0019】前記内燃機関20は、シリンダブロック2
1と、同シリンダブロック21の上面を覆うように設け
られるシリンダヘッド22と、同シリンダヘッド22の
上面を覆うように設けられるシリンダヘッドカバー23
と、シリンダブロック21の下面を覆うように設けられ
るオイルパン24とを備えて構成されている。
【0020】シリンダブロック21は、内燃機関20の
気筒数と同数のシリンダボア25を有し、各シリンダボ
ア25には、上下動可能に配設されたピストン26が収
容されている。ピストン26は、コネクティングロッド
27を介して機関出力軸であるクランクシャフト28に
駆動連結されている。また、クランクシャフト28は、
シリンダブロック21の下部で軸支されるとともに、シ
リンダブロック21の下部の内面と前記オイルパン24
の内面とにより形成される前記クランクケース29内に
収容されている。このクランクケース29内には、内燃
機関20の構成部品の各摺動部を潤滑するための潤滑油
30が貯留されている。また、前記シリンダボア25の
内周面とピストン26の上面とシリンダヘッド22の下
面とにより区画される空間には、燃焼室31が形成され
ている。
【0021】また、前記シリンダヘッド22には、吸気
ポートと排気ポート(ともに図示略)とが形成されてい
る。上記吸気通路は、前記吸気ポートを介して燃焼室3
1に連通しており、また、排気通路32が前記排気ポー
トを介して燃焼室31に連通している。
【0022】また、上記エアクリーナ11は、3分割可
能なケース部材、すなわち、機関側ケース部材12と中
央ケース部材13と大気側ケース部材14とを備えてい
る。なお、大気側ケース部材14には、大気に連通する
開口14aが形成されている。そして、中央ケース部材
13と大気側ケース部材14とは、例えば、それらのフ
ランジ13a,14bに係合するクランプ金具(図示
略)等を介して締結されている。一方、中央ケース部材
13と機関側ケース部材12とは、例えば、それらのフ
ランジ13b,12aにおいて、専用工具を用いてボル
ト締めされるボルトとナット(ともに図示略)等により
締結されている。
【0023】このエアクリーナ11には、燃焼室31へ
供給される吸気の浄化を行うエアフィルタエレメント1
5が、吸気通路を覆うように収容されている。エアフィ
ルタエレメント15は、その周縁部15aが中央ケース
部材13のフランジ13aと大気側ケース部材14のフ
ランジ14bとで挟持されるように設けられている。ま
た、同エアクリーナ11には、エアフィルタエレメント
15の下流に、吸気通路を逆流する蒸発燃料を吸着する
活性炭等の吸着剤が全面に設けられた吸着剤フィルタ1
6が、吸気通路を覆うように収容されている。吸着剤フ
ィルタ16は、中央ケース部材13に対して離脱不能に
固定されている。この吸着剤フィルタ16により、内燃
機関20で発生して吸気通路を逆流する蒸発燃料が吸着
され、同蒸発燃料が外部に放出されることが防止され
る。
【0024】また、上記ブローバイガス還元装置50
は、新気導入通路51と、ブローバイガス還流通路52
と、同ブローバイガス還流通路52の途中に設けられる
PCV(Positive Crankcase Ventilation)バルブ53
とを備えている。新気導入通路51は、その一端が吸気
通路におけるスロットルバルブ40の上流に接続され、
他端がシリンダヘッドカバー23に接続されている。一
方、ブローバイガス還流通路52は、その一端が吸気通
路におけるスロットルバルブ40の下流に接続され、他
端がシリンダヘッドカバー23に接続されている。ここ
で、シリンダヘッドカバー23、シリンダヘッド22及
びシリンダブロック21には、各通路51,52のそれ
ぞれと上記クランクケース29とを連通する連通路51
a,52aが形成されている。すなわち、吸気通路は、
その上流が新気導入通路51と連通路51aとを介して
クランクケース29に連通され、一方、その下流がブロ
ーバイガス還流通路52と連通路52aとを介してクラ
ンクケース29に連通されている。また、PCVバルブ
53は、内燃機関20の運転状態に応じて開閉される開
閉弁であり、同機関20の低回転速度運転時には開弁
し、中・高回転速度運転時には閉弁するようになってい
る。
【0025】これにより、内燃機関20の低回転速度運
転時には、吸気通路を流通する吸気の一部が新気導入通
路51と連通路51aとを介してクランクケース29内
に導入される。また同時に、クランクケース29内のブ
ローバイガスが連通路52aとPCVバルブ53とブロ
ーバイガス還流通路52とを介して吸気通路に排出還元
される。
【0026】一方、内燃機関20の中・高回転速度運転
時には、PCVバルブ53が閉弁されているため、ブロ
ーバイガス還流通路52からはブローバイガスは排出還
元されない。その代わり、吸気通路を流通する吸気量が
多いため、クランクケース29内のブローバイガスは、
吸気通路を流通する吸気の流れにもっていかれるかたち
で連通路51aと新気導入通路51とを介して吸気通路
に排出還元される。なお、吸気通路に排出還元されたブ
ローバイガスは、内燃機関20の運転時に吸気とともに
燃焼室31に供給され、その後、燃焼ガスとともに上記
排気通路32等を介して外部に排出される。
【0027】本実施形態では、前記新気導入通路51と
吸気通路との接続部54と、上記吸着剤フィルタ16と
の間に、例えば内燃機関20の停止時等において吸気通
路を逆流するオイルミストを捕集するためのオイルミス
ト捕集フィルタ17が、吸気通路を覆うように収容され
ている。このため、上述のように、燃焼室31から吸気
通路にオイルミストが吹き返されるようなことがあった
としても、またクランクケース29から吸気通路に排出
還元されたオイルミストが吸気通路を逆流したとして
も、その逆流するオイルミストをオイルミスト捕集フィ
ルタ17によって捕集することができる。この結果、吸
着剤フィルタ16にオイルミストが付着することを抑制
することができ、同吸着剤フィルタ16の蒸発燃料を吸
着する吸着能力を高く維持することができる。また、オ
イルミスト捕集フィルタ17を設けるのみでオイルミス
トを捕集することができ、吸着剤フィルタ16に対する
オイルミストの付着を簡易な構造をもって抑制すること
ができる。
【0028】また、同オイルミスト捕集フィルタ17
は、所望の通気性を有する不織布からなり、シート状に
形成されている。このため、内燃機関20の運転時にお
ける吸気の通気抵抗が大きく増大することを抑制するこ
とができ、同機関20の性能低下を抑制することができ
る。また、不織布は、安価で加工性が高いため、オイル
ミスト捕集フィルタ17の製造コストの増大を抑制する
ことができる。
【0029】また、オイルミスト捕集フィルタ17は、
その周縁部17aが中央ケース部材13のフランジ13
bと機関側ケース部材12のフランジ12aとで挟持さ
れるように設けられている。そして、同オイルミスト捕
集フィルタ17は、機関側ケース部材12と中央ケース
部材13とを締結する前記ボルトとナットとの螺着を前
記専用工具を用いて解除し、中央ケース部材13を大気
側ケース部材14共々機関側ケース部材12から離間さ
せることで吸気通路に対して脱着可能となっている。こ
のため、オイルミスト捕集フィルタ17を適宜の時期に
交換することが可能となり、オイルミスト捕集フィルタ
17の捕集能力の低下を抑制することができる。この結
果、吸着剤フィルタ16の吸着能力を長期間に亘って高
く維持することができるようになる。また、オイルミス
ト捕集フィルタ17のみを交換することができるため、
その交換費用を低く抑えることができる。
【0030】以上詳述したように、この実施形態にかか
る内燃機関の吸気装置によれば、以下に示すような優れ
た効果が得られるようになる。 (1)吸着剤フィルタ16にオイルミストが付着するこ
とを抑制することができ、吸着剤フィルタ16の吸着能
力を高く維持することができる。
【0031】(2)オイルミスト捕集フィルタ17を適
宜交換することが可能となり、そのオイルミスト捕集フ
ィルタ17の捕集能力の低下を抑制することができる。
また、吸着剤フィルタ16の吸着能力を長期間に亘って
高く維持することができるようになる。また、オイルミ
スト捕集フィルタ17のみを交換することができ、その
交換費用を低く抑えることができる。
【0032】(3)吸着剤フィルタ16に対するオイル
ミストの付着を簡易な構造をもって抑制することができ
る。また、内燃機関20の運転時における吸気の通気抵
抗が大きく増大することを抑制することができ、同機関
20の性能低下を抑制することができる。
【0033】(4)安価で加工性の高い不織布からオイ
ルミスト捕集フィルタ17を形成することで、その製造
コストの増大を抑制することができる。なお、上記実施
形態は例えば、以下のようにその構成を適宜変更するこ
ともできる。
【0034】・上記実施形態では、オイルミスト捕集フ
ィルタ17を、その周縁部17aがエアクリーナ11の
機関側ケース部材12のフランジ12aと中央ケース部
材13のフランジ13bとで挟持されるように設ける構
成とした。しかし、例えば図2に示すように、エアクリ
ーナ11の機関側ケース部材12と中央ケース部材13
との内面のフランジ12a,13bの近傍にそれぞれ受
け部19を設け、オイルミスト捕集フィルタ17を、そ
の周縁部17aが前記受け部19に挟持されるように設
ける構成としてもよい。
【0035】・また、前記受け部19を吸気通路の下流
側、すなわち機関側ケース部材12のみに形成し、その
受け部19とオイルミスト捕集フィルタ17の周縁部1
7aとを、例えば貼着等することで、オイルミスト捕集
フィルタ17を設ける構成としてもよい。
【0036】・上記実施形態では、オイルミスト捕集フ
ィルタ17をエアクリーナ11内に設ける構成とした
が、同オイルミスト捕集フィルタ17が設けられる位置
は、吸気通路における上記接続部54と吸着剤フィルタ
16との間であればエアクリーナ11以外の位置でもよ
く、任意である。例えば、オイルミスト捕集フィルタ1
7をエアクリーナ11以外の位置に設ける場合には、例
えば図3に示すような構成とすることができる。すなわ
ち、吸気通路を構成する筒体を下流側筒体60と、上流
側筒体61と、これら筒体60,61を嵌合により接続
する接続筒体62とに分割可能にし、オイルミスト捕集
フィルタ17を前記接続筒体62内に固定するという構
成である。
【0037】・上記実施形態において、オイルミスト捕
集フィルタ17は、その内部または表面の少なくとも一
部に芯材を備える構成としてもよい。また、芯材をオイ
ルミスト捕集フィルタ17に設ける替わりに、オイルミ
スト捕集フィルタ17の少なくとも下流側の面に当接す
るように設けられる、例えば格子状やハニカム状に形成
された移動規制部材を吸気通路に配設する構成としても
よい。
【0038】・上記実施形態において、オイルミスト捕
集フィルタ17を、例えば波状等に形成してもよい。 ・上記実施形態では、オイルミスト捕集フィルタ17を
不織布から形成する構成としたが、このオイルミスト捕
集フィルタ17は不織布からなるものには限定されな
い。オイルミスト捕集フィルタ17を、例えば織布や
紙、スポンジ等の通気性を有する材料で形成する構成と
してもよい。
【0039】・上記実施形態では、オイルミスト捕集フ
ィルタ17を吸気通路に対して脱着可能に設ける構成と
したが、同オイルミスト捕集フィルタ17を吸気通路に
対して離脱不能に設ける構成としてもよい。
【0040】・上記実施形態において、吸着剤フィルタ
16が、吸気通路におけるエアクリーナ11の内部以外
の位置に設けられる構成であってもよい。 ・上記実施形態において、ブローバイガス還元装置50
は、その連通路51a,52aの一方が省略された構成
であってもよい。
【0041】・上記実施形態では、ブローバイガス還元
装置50の新気導入通路51とブローバイガス還流通路
52とが接続された吸気装置の例を示した。しかし、本
発明は、これらの通路51,52を有しない吸気装置に
も同様に適用することができる。なお、このようにした
場合、内燃機関20の連通路51a,52aは省略され
る。また、オイルミスト捕集フィルタ17が設けられる
位置は、吸着剤フィルタ16の下流であれば、上記スロ
ットルバルブ40の上流、下流を問わず任意の位置に設
けることができる。
【0042】その他、前記実施形態、並びに以上の記載
から把握できる技術的思想について、その効果とともに
以下に記載する。 (イ)請求項3〜5のいずれかに記載の内燃機関の吸気
装置において、前記オイルミスト捕集手段を構成するフ
ィルタは、シート状に形成されてなり、そのフィルタの
内部または表面の少なくとも一部に芯材を備えることを
特徴とする内燃機関の吸気装置。
【0043】上記構成によれば、吸気通路内に吸気が流
通することによる押圧力が、オイルミスト捕集手段を構
成するフィルタに作用したとしても、同フィルタにおけ
る吸気通路の中心線近傍が吸気の流通方向に押し伸ばさ
れるかたちで変位することが抑制される。このため、前
記押圧力が作用することによって、フィルタが破れた
り、同フィルタに大きな穴が形成されることを抑制する
ことができる。また、このように、フィルタをシート状
に形成することで、内燃機関の運転時における吸気の通
気抵抗の増大を好適に抑制することができる。なお、通
気性を有する紙や織布をフィルタとして用いる場合に
は、こうした作用効果も顕著なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の吸気装置と内燃機関との
概略構成を示す部分断面図。
【図2】他の例にかかるオイルミスト捕集フィルタの近
傍を拡大して示す部分拡大断面図。
【図3】さらに他の例にかかるオイルミスト捕集フィル
タの近傍を拡大して示す部分拡大断面図。
【符号の説明】
11…エアクリーナ、12…機関側ケース部材、12
a,13a,13b,14b…フランジ、13…中央ケ
ース部材、14…大気側ケース部材、14a…開口、1
5…エアフィルタエレメント、15a,17a…周縁
部、16…吸着剤フィルタ、17…オイルミスト捕集フ
ィルタ、20…内燃機関、21…シリンダブロック、2
2…シリンダヘッド、23…シリンダヘッドカバー、2
4…オイルパン、25…シリンダボア、26…ピスト
ン、27…コネクティングロッド、28…クランクシャ
フト、29…クランクケース、30…潤滑油、31…燃
焼室、32…排気通路、40…スロットルバルブ、50
…ブローバイガス還元装置、51…新気導入通路、51
a,52a…連通路、52…ブローバイガス還流通路、
53…PCVバルブ、54…接続部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関で発生した蒸発燃料がその吸気通
    路から外部に放出されることを防止すべく、該蒸発燃料
    を吸着する吸着剤フィルタがエアフィルタエレメントの
    下流に設けられた内燃機関の吸気装置において、 前記吸着剤フィルタよりも下流にオイルミストを捕集す
    るためのオイルミスト捕集手段を備えることを特徴とす
    る内燃機関の吸気装置。
  2. 【請求項2】前記オイルミスト捕集手段は、前記吸気通
    路に対して脱着可能に設けられてなる請求項1に記載の
    内燃機関の吸気装置。
  3. 【請求項3】前記オイルミスト捕集手段が通気性を有す
    るフィルタである請求項1または2に記載の内燃機関の
    吸気装置。
  4. 【請求項4】前記オイルミスト捕集手段を構成するフィ
    ルタが、不織布及び織布及び紙のいずれかからなる請求
    項3に記載の内燃機関の吸気装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関
    の吸気装置において、 前記吸気通路が、機関燃焼室への吸気量を調量するスロ
    ットルバルブと、機関出力軸であるクランクシャフトが
    収容されるクランクケース内に吸気の一部を供給すべく
    前記スロットルバルブの上流側と前記クランクケースと
    を連通する新気導入通路と、前記クランクケース内のブ
    ローバイガスを前記スロットルバルブの下流側に還流す
    るブローバイガス還流通路とを備え、 前記オイルミスト捕集手段が、前記吸気通路の前記新気
    導入通路との接続部と前記吸着剤フィルタとの間に設け
    られてなることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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