JP2002136984A - 汚水の処理装置および処理方法 - Google Patents

汚水の処理装置および処理方法

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JP2002136984A
JP2002136984A JP2000338040A JP2000338040A JP2002136984A JP 2002136984 A JP2002136984 A JP 2002136984A JP 2000338040 A JP2000338040 A JP 2000338040A JP 2000338040 A JP2000338040 A JP 2000338040A JP 2002136984 A JP2002136984 A JP 2002136984A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微生物を着床させた担体が充填された処理槽
を有する汚水の処理装置において、被処理汚水の水面が
変動した場合でも被処理汚水の循環を極力維持すること
で好適な処理を行う合理的な汚水処理技術を提供する。 【解決手段】 担体流動生物濾過槽10には、担体充填
領域20を第1担体充填部21と第2担体充填部22と
に区画する隔壁40は、被処理汚水および粒状担体Cが
通過しない仕切部41と、被処理汚水は通過するが粒状
担体Cは通過しない開孔部42とによって構成されてい
る。そして、上部多孔部材18と仕切部41との間に開
孔部42が設けられている。この開孔部42は、枠体4
2a内に粒状担体Cの粒径よりも小さい複数のスリット
42b(開孔)を有する。これにより、被処理汚水の水
面が隔壁40の頂部40aよりも低く、仕切部41より
も高い場合には、被処理汚水はスリット42bを介して
第1担体充填部21と第2担体充填部22との間で移動
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、担体を用いた汚水
処理に係り、特に、汚水を生物処理する微生物を着床さ
せた担体を用いた汚水処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば一般家庭から排出される原
汚水を浄化する汚水処理槽が知られている。かかる従来
の汚水処理槽では、上部多孔板と下部多孔板で囲まれる
担体充填領域に、例えば好気性微生物を着床させた一定
量の担体が充填されている。また、この担体充填領域を
生物処理領域(好気処理領域)と濾過領域とに区画する
とともに連通部を介して両領域間の担体の移動を可能と
する隔壁、槽内の底部からエアー(酸素)を供給する散
気装置が設けられている。そして、散気装置によって槽
内へエアーを供給することで汚水は隔壁のまわりを循環
し、生物処理領域と濾過領域との間を流動する。この汚
水循環の際、担体充填領域外への担体の流出が上部多孔
板によって阻止される。
【0003】このような構成の汚水処理槽では、生物処
理領域において担体を汚水とともに流動させることで、
微生物によって汚水中の有機汚濁物質を分解(酸化や還
元)する、いわゆる生物処理が行われる。また、生物処
理で発生する被濾過物等を担体によって濾過する濾過処
理が行われる。更に、濾過処理によって担体に捕捉され
た汚泥等をエアー流によって物理的に剥離させ、汚泥等
を含む逆洗水を汚水処理槽から抜き出す逆洗処理が行わ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の汚水処理槽
では、隔壁の頂部よりも汚水の水面が高い場合に、例え
ば生物処理領域の汚水が隔壁を越えて濾過領域へ移動
し、また濾過領域の汚水が連通部を介して生物処理領域
に移動することで槽内の汚水が循環する。ところが、隔
壁の頂部よりも汚水の水面が低くなると、生物処理領域
と濾過領域との間で汚水の循環は確立されなくなる。そ
して、生物処理時に汚水の循環が行われなくなると、生
物処理領域と濾過領域との間の担体の円滑な移動が阻止
され好適な処理が阻害されるという問題がある。また、
逆洗処理時に汚水の循環が行われなくなると、逆洗自体
を行うことができないという問題がある。そして、この
ような水面低下による問題は、例えば流量調整機能付き
浄化槽のように、処理過程において水面が変動するよう
な処理槽に特に顕著である。
【0005】水面が低下しても循環が行われるように隔
壁の頂部および上部多孔部材を低水位線(L.W.L.)
以下にすると、担体を充填できる領域容量を削減するこ
とになり、処理効率が悪くなる。そこで、本発明は、微
生物を着床させた担体が充填された処理槽を有する汚水
の処理装置において、被処理汚水の水面が変動した場合
でも被処理汚水の循環を極力維持することで好適な処理
を行う合理的な汚水処理技術を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の汚水の処理装置は、請求項1〜4に記載の
通りに構成されている。また、本発明の汚水の処理方法
は、請求項5〜8に記載の通りである。
【0007】請求項1に記載の汚水の処理装置におい
て、処理槽内には微生物を着床させた担体が充填されて
いる。この微生物としては、汚水中の有機性汚濁物質を
好気分解する好気性微生物や嫌気分解する嫌気性微生物
がある。また、処理槽内には複数の領域と、これら領域
を区画する区画部材が設けられている。また、処理槽へ
エアーを供給する散気装置が設けられている。そして、
散気装置から処理槽へエアーが供給されると、そのエア
ー流によって被処理汚水が区画部材を越えて領域間を循
環する。更に、区画部材の頂部よりも水面が低下した被
処理汚水を領域間において移動させる被処理汚水移動手
段が設けられている。ここで本発明でいう「頂部」とは
領域を区画する区画部材においてその高さが最も高い箇
所をいう。これにより、被処理汚水の水面が低下した場
合でも領域間を被処理汚水が移動し被処理汚水の循環が
維持されることとなる。また、領域間における担体の円
滑な移動が維持されることとなる。なお、本発明でいう
「被処理汚水移動手段」とは、水面が区画部材の頂部よ
りも低い被処理汚水を領域間において移動させるもので
あって、例えば、区画部材の頂部よりも低い位置に領域
間を常時連通する連通径路を設けこの連通径路を介して
領域間を常時連通する態様や、被処理汚水の水面高さが
区画部材の頂部よりも低くなった場合にのみ連通径路、
ポンプ、バルブ等を用いて被処理汚水を領域間で移動さ
せる態様等を広く含むものとする。また、このような連
通径路の設置形態としては、処理槽内部に設ける場合、
処理槽外部に設ける場合、また処理槽の内部および外部
に設ける場合等、種々のパターンがある。また、本発明
でいう「担体」には、例えば、パーライト、シラスバル
ーン、発泡コンクリート、活性炭、多孔質セラミック、
多孔質硝子等の無機系担体、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等の合成樹脂系担
体が含まれるものとする。以上のように、請求項1に記
載した汚水の処理装置によれば、被処理汚水の水面が低
下した場合でも被処理汚水の循環を極力維持することが
できる。例えば、流量調整機能付き浄化槽のように、処
理過程において水面が変動するような処理槽に特に有効
である。
【0008】ここで、被処理汚水移動手段は、請求項2
に記載のように区画部材に設けられた開孔部であること
が好ましい。この開孔部は、被処理汚水は通過するが担
体は通過しない開孔を有するものである。これにより、
被処理汚水移動手段となる開孔部を区画部材に設けた簡
単な構成によって、被処理汚水の水面が低下した場合で
も被処理汚水の循環を極力維持することができる。とり
わけ、領域間で被処理汚水は循環させるが担体の循環は
行わないような処理槽に好適に用いることができる。
【0009】また、請求項3に記載の汚水の処理装置に
おいて、処理槽内には上部多孔部材と下部多孔部材とが
設けられ、両多孔部材の間の空間部には好気性微生物を
着床させた担体が充填されている。この空間部は、隔壁
によって好気処理領域と、濾過領域と区画されている。
また、処理槽へエアーを供給する散気装置が設けられて
いる。そして、散気装置から処理槽へエアーが供給され
ると、そのエアー流によって被処理汚水が隔壁を越えて
好気処理領域と濾過領域との間で循環する。更に、隔壁
において該隔壁の頂部よりも下方には、開孔部が設けら
れている。この開孔部は、被処理汚水は通過するが担体
は通過しない開孔を有するものである。これにより、被
処理汚水の水面が低下した場合でも好気処理領域と濾過
領域との間で被処理汚水が移動し被処理汚水の循環が維
持されることとなる。また、好気処理領域と濾過領域と
の間における担体の円滑な移動が維持されることとな
る。また、隔壁に開孔部を設けたため、好気処理領域と
濾過領域との間で被処理汚水を移動させる構成が簡単で
ある。しかも、好気処理領域と濾過領域との間における
担体の循環は開孔部によって阻止されることとなる。従
って、とりわけ、槽内で担体および被処理汚水を流動さ
せて好気性処理(生物処理)および濾過を行う処理槽、
すなわち好気処理領域と濾過領域との間で被処理汚水は
循環させるが担体の循環は行わないような処理槽に好適
に用いることができる。
【0010】また、請求項4に記載の汚水の処理装置に
よれば、処理槽の流出口が抜出径路と循環径路とに連絡
されているため、処理槽から抜き出される処理水の一部
を装置上流設備側へ循環させることができる。ここで、
このような汚水の処理装置は、図1に示すような担体流
動生物濾過槽を、夾雑物除去槽、嫌気濾床槽、処理水
槽、消毒槽等の各種の処理槽の全部または一部と組み合
わせることによって構成するのが好ましい。このように
構成すれば、例えば、担体流動生物濾過槽の流出口と連
絡する循環径路によって、担体流動生物濾過槽で処理さ
れた被処理汚水の一部を夾雑物除去槽へ循環させ、残り
の被処理汚水を抜出径路によって処理水槽へ送ることが
できる。これにより、例えば、被処理汚水を担体流動生
物濾過槽から1パスで抜き出す場合に比して、装置下流
設備側へ送る被処理汚水の性状を安定化させることがで
きる。
【0011】請求項5に記載の汚水の処理方法では、区
画部材の頂部よりも水面が低下した被処理汚水を領域間
において移動させる被処理汚水移動手段を設けたうえ
で、第1の処理行程において所定の手順を順次行うこと
によって、被処理汚水の水面が低下した場合でも領域間
で被処理汚水を移動させ被処理汚水の循環を維持するこ
とができる。また、領域間における担体の円滑な移動を
維持することができる。例えば、流量調整機能付き浄化
槽のように、処理過程において水面が変動するような汚
水の処理に特に有効である。
【0012】また、請求項6に記載の汚水の処理方法で
は、区画部材に被処理汚水は通過するが担体は通過しな
いような開孔部を設けたうえで、第1の処理行程を行
う。この第1の処理行程としては例えば担体流動生物濾
過槽における通常運転がある。第1の処理行程(通常運
転)において所定の手順を順次行うことによって、被処
理汚水の水面が低下した場合でも領域間で被処理汚水を
移動させ被処理汚水の循環を維持することができる。と
りわけ、領域間で被処理汚水は循環させるが担体の循環
は行わないような汚水処理に好適に用いることができ
る。
【0013】また、請求項7に記載の汚水の処理方法で
は、隔壁に被処理汚水は通過するが担体は通過しないよ
うな開孔部を設けたうえで、第1の処理行程において所
定の手順を順次行うことによって、被処理汚水の水面が
低下した場合でも好気処理領域と濾過領域との間で被処
理汚水を移動させ被処理汚水の循環を維持することがで
きる。好気処理領域と濾過領域との間における担体の円
滑な移動を維持することができる。とりわけ、槽内で担
体および被処理汚水を流動させて好気性処理(生物処
理)および濾過を行う処理槽、すなわち好気処理領域と
濾過領域との間で被処理汚水は循環させるが担体の循環
は行わないような処理槽に好適に用いることができる。
【0014】また、請求項8に記載の汚水の処理方法で
は、第1の処理行程の次に第2の処理行程を行う。この
第2の処理行程としては例えば担体流動生物濾過槽にお
ける逆洗運転がある。第2の処理行程(逆洗運転)にお
いて散気装置から濾過領域へエアーを供給することで、
担体に捕捉された被濾過物をエアー流れによって該担体
から剥離させることができる。また、この被濾過物は処
理槽から抜き出される。すなわち、濾過領域の逆洗が行
われることとなる。そしてこの際、隔壁の頂部よりも被
処理汚水の水面が低下しても、開孔部を介して好気処理
領域と濾過領域との間で被処理汚水の循環は維持される
こととなる。濾過領域の担体の逆洗過程において被処理
汚水の水面は低下していくが、開孔部を設けることで開
孔部を設けない場合に比して被処理汚水の循環を維持す
る時間を延ばすことできる。従って、請求項8に記載の
汚水の処理方法によれば、第2の処理行程において、濾
過領域の担体を効率よく逆洗することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施の形態の
担体流動生物濾過槽の構成等を図面を用いて説明する。
ここで、図1は、汚水の処理行程の概要を示す図であ
る。また、図2は、担体流動生物濾過槽10の模式図で
ある。また、図3は図2中の開孔部の構成を示す平面図
であり、図4は別の実施の形態の開孔部の構成を示す平
面図である。
【0016】図1に示すように、例えば一般家庭から排
出された原汚水は、夾雑物除去槽1、嫌気濾床槽2、担
体流動生物濾過槽10、処理水槽3、消毒槽4等によっ
て構成される汚水の処理装置で順に処理され、浄化水と
して放流される。夾雑物除去槽1では、原汚水中に含ま
れる大きな固形物や油脂等の固液分離を行う。また、嫌
気濾床槽2では、夾雑物除去槽1で処理された処理水中
の有機性汚濁物質を嫌気性微生物の働きによって嫌気分
解する。また、担体流動生物濾過槽10(本発明におけ
る処理槽に対応している)では、酸素が存在する好気性
条件下において、嫌気濾床槽2で処理された処理水A中
の有機汚濁物質を槽内の好気性微生物によって分解(酸
化)する。また、処理水槽3では、担体流動生物濾過槽
10で処理された処理水を一時的に貯留し、必要に応じ
て夾雑物除去槽1へ循環させる。また、消毒槽4では、
放流する前の処理水の消毒を行う。
【0017】図2に示すように、担体流動生物濾過槽1
0の槽本体12には、流入口13および流出口14が設
けられている。流入口13は、図1中の嫌気濾床槽2か
ら抜き出された処理水Aを槽本体12へ受入れるもので
ある。また、流出口14は、担体流動生物濾過槽10で
処理された処理水Bを槽本体12から抜き出すものであ
る。なお、図2では処理水Bの抜き出し構造を模式的に
示しているが、処理水Bの抜き出し構造は、例えば、槽
本体12の槽壁を越えて処理水Bが流出することで槽本
体12内の滞液量および水面高さが一定に保たれる、い
わゆる押出し流れの原理を用いたものや、また、槽本体
12内の滞液量および水面高さを槽本体12への受入れ
量と槽本体12からの抜き出し量とのバランスによって
制御するものを用いることができる。このようにして、
処理水Aは担体流動生物濾過槽10で連続式で処理され
る。
【0018】また、流出口14の下流側は、循環径路1
5と抜出径路16との2つに分岐されており、槽本体1
2から抜き出される処理水Bは、循環径路15、抜出径
路16を介して夾雑物除去槽1、処理水槽3へ送られる
ように構成されている。例えば、後述する通常運転にお
いて、槽本体12から抜き出される処理水Bの一部は循
環径路15を通じて夾雑物除去槽1へ戻され、残りは抜
出径路16を通じて処理水槽3へ送られる。また、後述
する逆洗運転において、槽本体12から抜き出される逆
洗水は、循環径路15を通じて夾雑物除去槽1へ送られ
る。そして、夾雑物除去槽1への液移送の際に、担体流
動生物濾過槽10の水面が一時的に低下するため、上流
側の処理槽から担体流動生物濾過槽10へ被処理汚水を
受入れる箇所に流量調整手段(例えば、間欠定量ポン
プ)が設けられている。なお、夾雑物除去槽1等が本発
明における装置上流設備に対応しており、処理水槽3が
本発明における装置下流設備に対応している。
【0019】次に、槽本体12の内部の構成について説
明する。槽本体12には、上部多孔部材18および下部
多孔部材19によって区画された高さL1の担体充填領
域20(本発明における空間部に対応している)が形成
されている。この担体充填領域20には、例えば、中空
円筒状に形成された所定量の粒状担体C(本発明におけ
る担体に対応している)が充填されている。この粒状担
体Cには、酸素が存在する好気性条件下において有機汚
濁物質を分解(酸化)する好気性微生物が着床されてい
る。そして、粒状担体Cは上部多孔部材18および下部
多孔部材19によって区画された担体充填領域20内を
移動可能に構成されている。なお、上部多孔部材18お
よび下部多孔部材19はいずれも複数の孔を有する多孔
板であり、この孔は粒状担体Cが通過しない大きさに形
成されている。すなわち、多孔部材18,19は被処理
汚水の通過は許容するが粒状担体Cの通過は許容しな
い。従って、担体充填領域20外への粒状担体Cの流出
が多孔部材18,19によって阻止されることとなる。
【0020】担体充填領域20内において、上部多孔部
材18にはL1よりも低い高さHの隔壁40(本発明に
おける区画部材に対応している)が設置されている。ま
た、隔壁40の下部には、第1担体充填部21と第2担
体充填部22を連通する連通口11(本発明における連
通部に対応している)が形成されている。隔壁40は担
体充填領域20を左右に区画するものであり、担体充填
領域20は隔壁40を介して第1担体充填部21と第2
担体充填部22とに区画されている。従って、粒状担体
Cは、隔壁40によって第1担体充填部21に属する粒
状担体C1と、第2担体充填部22に属する粒状担体C
2とに分配される。そして、粒状担体C1,C2は連通
口11を介して第1担体充填部21と第2担体充填部2
2との間を移動可能に構成されている。なお、担体充填
領域20への粒状担体Cの初期充填時(図2)におい
て、第1担体充填部21および第2担体充填部22にお
ける充填高さはいずれもL2(<L1)である。
【0021】図2に示すように、隔壁40は被処理汚水
および粒状担体Cが通過しない仕切部41と、被処理汚
水は通過するが粒状担体Cは通過しない開孔部42(本
発明の被処理汚水移動手段に対応している)とによって
構成されている。そして、上部多孔部材18と仕切部4
1との間に開孔部42が設けられている。この開孔部4
2は、図3に示すように、枠体42a内に粒状担体Cの
粒径よりも小さい複数のスリット42b(開孔)を有す
るものである。これにより、被処理汚水の水面が隔壁4
0の頂部40aよりも低く、仕切部41よりも高い場合
には、被処理汚水はスリット42bを介して第1担体充
填部21と第2担体充填部22との間で移動することと
なる。なお、隔壁40に、図3に示す開孔部42にかえ
て図4に示すような開孔部43を設けることもできる。
この開孔部43は、枠体43a内に粒状担体Cの粒径よ
りも小さい複数の格子43b(開孔)を有するものであ
る。従って、隔壁40に開孔部43を設けた場合でも開
孔部42を設けた場合と同様の効果を奏することとな
る。
【0022】下部多孔部材19の下方位置には、第1担
体充填部21と第2担体充填部22の各々に対応した位
置に、第1散気装置31、第2散気装置32が設置され
ている。散気装置31,32は、ブロワ(図示省略)に
接続された散気管31a,32aを備え、ブロワを起動
させることによって散気管31a,32aから第1担体
充填部21,第2担体充填部22へ所定量のエアー(酸
素を含むガス)を供給するように構成されている。ま
た、初期充填時(図2)において、例えば第1散気装置
31を運転した場合には、エアーの上向流が第1担体充
填部21の粒状担体C1に作用することで、第2担体充
填部22の粒状担体C2は連通口11を介して第1担体
充填部21内へ移動するように構成されている。この第
1散気装置31のエアーの上向流によって、更に、担体
流動生物濾過槽10における被処理汚水は、第1担体充
填部21と第2担体充填部22との間で循環するように
構成されている。なお、担体流動生物濾過槽10以外の
他の処理槽は周知のものであり、他の処理槽の構成等に
ついての詳細な説明は省略する。
【0023】次に、上記構成の担体流動生物濾過槽10
における汚水の処理方法について、図5〜図8を参照し
ながら説明する。ここで、図5は担体流動生物濾過槽1
0の模式図であって、通常運転時の状態を示すものであ
る。また、図6は担体流動生物濾過槽10の模式図であ
って、逆洗運転時の状態を示すものである。図7は担体
流動生物濾過槽10の部分拡大図であって、隔壁40の
頂部40aよりも水面が高い場合の被処理汚水の移動状
態を示すものである。また、図8は担体流動生物濾過槽
10の部分拡大図であって、隔壁40の頂部40aより
も水面が低い場合の被処理汚水の移動状態を示すもので
ある。
【0024】本実施の形態の汚水の処理方法には、通常
運転と逆洗運転とがある。そして通常運転が本発明にお
ける第1の処理行程に対応しており、逆洗運転が本発明
における第2の処理行程に対応している。通常運転で
は、処理水A中の有機汚濁物質を、酸素が存在する好気
性条件下において好気性微生物によって分解(酸化)す
る好気性処理(生物処理)と、この分解の際に発生する
汚泥等の被濾過物を粒状担体Cによって濾過する処理と
を行う。また、逆洗運転では、通常運転時に粒状担体C
によって濾過され、また粒状担体Cから剥離した汚泥等
の被濾過物を槽本体12から除去することで、槽本体1
2を洗浄する逆洗処理を行う。なお、本実施の形態の通
常運転では、第1担体充填部21が好気性処理を行う好
気処理領域(生物処理領域)を構成し、第2担体充填部
22が濾過を行う濾過領域を構成する。散気装置31,
32によるエアーの供給先を切り換えることで、第1担
体充填部21を好気処理領域とし、第2担体充填部22
を濾過領域とすることもできる。以下、通常運転および
逆洗運転における処理態様を詳細に説明する。
【0025】まず、通常運転では、流入口13から槽本
体12へ所定量の処理水Aを供給する。そして、流出口
14から循環径路15および抜出径路16を通じてそれ
ぞれ循環水および処理水Bが抜き出される。また、槽本
体12から抜き出される処理水の一部は循環径路15を
通じて夾雑物除去槽1へ戻される。このように構成した
ため、処理水を槽本体12から1パスで抜き出す場合に
比して、抜出径路16を通じて抜き出される処理水Bの
性状を安定化させることができる。
【0026】そして、この通常運転において第1散気装
置31を運転することで、図5に示すように第1担体充
填部21へ酸素を含むエアーを供給する。これにより、
第1担体充填部21の粒状担体C1に着床させた好気性
微生物に酸素が付与される。これにより、第1担体充填
部21に好気性微生物が好気性処理を行うことができる
好気性条件が形成される。また、第1担体充填部21の
下方からエアーを供給することで、第1担体充填部21
の被処理汚水はエアーの上向流を受け、被処理汚水の移
動が開始される。そして、第1担体充填部21と第2担
体充填部22との間で、隔壁40を中心とした図5中の
時計回り(右回り)の旋回流が形成される。すなわち、
第1担体充填部21には被処理汚水の上向流が形成さ
れ、第2担体充填部22には被処理汚水の下向流が形成
される。
【0027】通常運転において、図7に示すように隔壁
40の頂部40aよりも被処理汚水の水面が高い場合
(水位線H.W.L.)は、上向流を受けた第1担体充填
部21の被処理汚水は、上部多孔部材18の上側の径路
および開孔部42を通って2つの系統で第2担体充填部
22へ移動する。また、第2担体充填部22の被処理汚
水は、下部多孔部材19の下側の径路および連通口11
を通って第1担体充填部21へ移動する。これにより、
第1担体充填部21と第2担体充填部22との間で被処
理汚水が循環する流れ、いわゆる旋回流が形成される。
【0028】一方、図8に示すように隔壁40の頂部4
0aよりも被処理汚水の水面が低い場合(水位線L.W.
L.)は、上向流を受けた第1担体充填部21の被処理
汚水は、開孔部42を通って第2担体充填部22へ移動
する。また、第2担体充填部22の被処理汚水は、下部
多孔部材19の下側の径路および連通口11を通って第
1担体充填部21へ移動する。これにより、第1担体充
填部21と第2担体充填部22との間で旋回流が形成さ
れる。従って、隔壁40の頂部40aよりも被処理汚水
の水面が低い場合であっても、仕切部41の上側に水面
があれば、第1担体充填部21と第2担体充填部22と
の間での旋回流は維持されることとなる。
【0029】従って、通常運転時に夾雑物除去槽1へ循
環水を移送する際、担体流動生物濾過槽10の水面が低
下するが、隔壁40に開孔部42を設けたことによっ
て、被処理汚水の旋回流を維持することができる。ま
た、被処理汚水の旋回流を維持することで、第1担体充
填部21と第2担体充填部22との間における粒状担体
の円滑な移動が維持されることとなる。
【0030】また、被処理汚水の旋回流に伴って第1担
体充填部21の粒状担体C1は上向流を受け、第2担体
充填部22の粒状担体C2は下向流を受ける。これによ
り、第2担体充填部22の粒状担体C2は、隔壁40の
下方に形成された連通口11を介して第1担体充填部2
1内へ移動し、図5に示すように、第1担体充填部21
に高さL1まで粒状担体が充填された状態へと移行す
る。これにより、第1担体充填部21側の粒状担体C1
の量が初期充填時よりも増加する。
【0031】このような通常運転では、第1担体充填部
21の粒状担体C1に着床させた好気性微生物によって
処理水A中の有機汚濁物質が好気性処理され、第1担体
充填部21において汚泥等が発生する。そして、この汚
泥等は、被処理汚水の上向流によって第2担体充填部2
2へ流れ込み、第2担体充填部22の上部の空間に徐々
に堆積していく。而して、粒状担体C2の濾過作用によ
って第2担体充填部22に堆積層Sが形成される。
【0032】通常運転が終了すると、次に逆洗運転を行
う。この逆洗運転では、第2散気装置32を運転するこ
とで、図6に示すように第2担体充填部22へエアーを
供給する。これにより、第2担体充填部22の被処理汚
水はエアーの上向流を受け、被処理汚水の移動が開始さ
れる。そして、第1担体充填部21と第2担体充填部2
2との間で、隔壁40を中心とした図6中の反時計回り
(左回り)の旋回流が形成される。すなわち、第1担体
充填部21には被処理汚水の下向流が形成され、第2担
体充填部22には被処理汚水の上向流が形成される。
【0033】また、この際第1担体充填部21の粒状担
体C1は、隔壁40の下方に形成された連通口11を介
して第2担体充填部22内へ移動しながら第2担体充填
部22内で流動化する。そして、第1担体充填部21の
粒状担体C1は、図6に示すように第2担体充填部22
内に粒状担体がほぼ満たされた状態になるまで第2担体
充填部22側へ移動する。この逆洗運転の間、第2担体
充填部22における粒状担体の流動化によって、粒状担
体に捕捉された汚泥等が剥離し、堆積層Sやその他の汚
泥等を含む逆洗水は、槽本体12から循環径路15を通
じて夾雑物除去槽1へ抜き出される。
【0034】この逆洗運転において、図7に示すよう
に、隔壁40の頂部40aよりも被処理汚水の水面が高
い場合(水位線H.W.L.)は、通常運転時と同様に、
第1担体充填部21と第2担体充填部22との間で被処
理汚水の旋回流が形成される。一方、図8に示すよう
に、隔壁40の頂部40aよりも被処理汚水の水面が低
い場合(水位線L.W.L.)は、通常運転時と同様に、
開孔部42によって第1担体充填部21と第2担体充填
部22との間で被処理汚水の旋回流が維持される。逆洗
運転では、夾雑物除去槽1へ逆洗水を移送するにつれて
担体流動生物濾過槽10の水面が低下していく。そし
て、被処理汚水の水面が仕切部41よりも低くなるまで
旋回流が維持され、被処理汚水の水面が仕切部41より
も低くなると逆洗が終了する。従って、開孔部42を設
けない場合に比して旋回流が維持される時間を延ばすこ
とができ、逆洗時間を延ばすことで粒状担体を効率よく
逆洗することができる。なお、この逆洗運転では、通常
運転時よりも多量のエアーが供給されることが好まし
い。これにより、粒状担体をより激しく流動させること
ができ、粒状担体に捕捉された汚泥等をより剥離させ易
い。逆洗運転が終了すると、必要に応じて再度通常運転
を再開する。
【0035】以上のように構成した担体流動生物濾過槽
10および該担体流動生物濾過槽10を用いた処理方法
によれば、通常運転時に被処理汚水の水面が隔壁40の
頂部40aより低下した場合でも、開孔部42を介して
第1担体充填部21(好気処理領域)と第2担体充填部
22(濾過領域)との間で被処理汚水の循環を維持する
ことができる。これにより、また、第1担体充填部21
(好気処理領域)と第2担体充填部22(濾過領域)と
の間における粒状担体の円滑な移動が維持されることと
なる。また、隔壁40に開孔部42を設けたため、第1
担体充填部21(好気処理領域)と第2担体充填部22
(濾過領域)との間で被処理汚水を移動させる構成が簡
単である。また、逆洗運転時では、開孔部を設けない場
合に比して被処理汚水の循環を維持する時間を延ばし、
第2担体充填部22(濾過領域)の担体を効率よく逆洗
することができる。
【0036】なお、本発明は上記の実施の形態のみに限
定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられ
る。
【0037】上記実施の形態では、隔壁40に開孔部4
2を設ける場合について記載したが、同様の開孔部もし
くは同様の機能を有する部材を隔壁40以外に設けるこ
ともできる。例えば、担体流動生物濾過槽10の外部に
第1担体充填部21(好気処理領域)と第2担体充填部
22(濾過領域)を連通する径路を設け、この径路内に
スリット42bや格子43bを配置することもできる。
【0038】また、上記実施の形態では、散気装置によ
って第1担体充填部21(好気処理領域)へエアーを供
給することで、第1担体充填部21(好気処理領域)と
第2担体充填部22(濾過領域)との間で被処理汚水が
循環される場合について記載したが、被処理汚水を循環
させる手段はこれに限定されず必要に応じて種々変更可
能である。例えば、槽本体12に循環ラインを設け、ポ
ンプ等によって槽本体12内の被処理汚水を循環するよ
うに構成することもできる。
【0039】また、上記実施の形態では、担体流動生物
濾過槽10内の被処理水の水面が隔壁40の頂部40a
よりも上側にある場合でも被処理水が開孔部42を通過
する場合について記載したが、被処理水の水面が隔壁4
0の頂部40aより低下した場合にのみ、第1担体充填
部21(好気処理領域)と第2担体充填部22(濾過領
域)を連通するように構成することもできる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
微生物を着床させた担体が充填された処理槽を有する汚
水の処理装置において、被処理汚水の水面が変動した場
合でも被処理汚水の循環を極力維持することで好適な処
理を行う合理的な汚水処理技術を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】汚水の処理行程の概要を示す図である。
【図2】担体流動生物濾過槽10の模式図である。
【図3】図2中の開孔部の構成を示す平面図である。
【図4】別の実施の形態の開孔部の構成を示す平面図で
ある。
【図5】担体流動生物濾過槽10の模式図であって、通
常運転時の状態を示すものである。
【図6】担体流動生物濾過槽10の模式図であって、逆
洗運転時の状態を示すものである。
【図7】担体流動生物濾過槽10の部分拡大図であっ
て、隔壁40の頂部40aよりも水面が高い場合の被処
理汚水の移動状態を示すものである。
【図8】担体流動生物濾過槽10の部分拡大図であっ
て、隔壁40の頂部40aよりも水面が低い場合の被処
理汚水の移動状態を示すものである。
【符号の説明】
10…担体流動生物濾過槽(処理槽) 11…連通口(連通部) 12…槽本体 18…上部多孔部材 19…下部多孔部材 20…担体充填領域 21…第1担体充填部 22…第2担体充填部 31…第1散気装置 32…第2散気装置 40…隔壁(区画部材) 40a…頂部 41…仕切部 42,43…開孔部 42a,43a…枠体 42b…スリット 43b…格子 C,C1,C2…粒状担体 S…堆積層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物を着床させた担体が充填された処
    理槽と、該処理槽へエアーを供給する散気装置と、前記
    処理槽内を複数の領域に区画する区画部材とを有し、前
    記散気装置のエアー流によって被処理汚水が前記区画部
    材を越えて前記領域間を循環するように構成された汚水
    の処理装置であって、 前記区画部材の頂部よりも水面が低下した被処理汚水
    を、前記領域間において移動させる被処理汚水移動手段
    が設けられていることを特徴とする汚水の処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した汚水の処理装置であ
    って、 前記被処理汚水移動手段は、前記区画部材において該部
    材の頂部よりも下方に形成された開孔部であって、該開
    孔部は被処理汚水の通過を許容し且つ前記担体の通過を
    阻止するように構成されていることを特徴とする汚水の
    処理装置。
  3. 【請求項3】 好気性微生物を着床させた担体が上部多
    孔部材と下部多孔部材との間の空間部に充填された処理
    槽と、該処理槽へエアーを供給する散気装置と、前記好
    気性微生物による好気性処理を行う好気処理領域と、被
    濾過物を濾過する濾過領域と、前記空間部を前記好気処
    理領域と前記濾過領域とに区画する隔壁と、前記好気処
    理領域と前記濾過領域を連通する連通部とを有し、 前記散気装置のエアー流によって被処理汚水が前記隔壁
    を越えて前記好気処理領域と前記濾過領域との間で循環
    するように構成された汚水の処理装置であって、 前記隔壁において該隔壁の頂部よりも下方には、被処理
    汚水の通過を許容し且つ前記担体の通過を阻止する開孔
    部が設けられ、前記頂部よりも水面が低下した被処理汚
    水が、前記開孔部を介して前記好気処理領域と前記濾過
    領域との間で移動するように構成されていることを特徴
    とする汚水の処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載した汚水
    の処理装置であって、 前記処理槽の流出口は、該処理槽で処理された処理水を
    装置下流設備側へ送る抜出径路と、前記処理水を装置上
    流設備へ送る循環径路とに連絡されていることを特徴と
    する汚水の処理装置。
  5. 【請求項5】 微生物を着床させた担体が充填された処
    理槽と、該処理槽へエアーを供給する散気装置と、前記
    処理槽内を複数の領域に区画する区画部材と、該区画部
    材の頂部よりも水面が低下した被処理汚水を前記領域間
    において移動させる被処理汚水移動手段とを設け、 第1の処理行程において、前記散気装置から前記生物処
    理領域へエアーを供給し、前記被処理汚水移動手段を用
    いて被処理汚水を前記領域間で循環させ、前記微生物に
    よって被処理汚水を生物処理し、前記担体によって被濾
    過物を濾過することを特徴とする汚水の処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載した汚水の処理方法であ
    って、 前記被処理汚水移動手段として、前記区画部材において
    該部材の頂部よりも下方に、被処理汚水の通過を許容し
    且つ前記担体の通過を阻止する開孔部を設け、前記第1
    の処理行程において、前記開孔部を介して被処理汚水を
    前記領域間で循環させることを特徴とする汚水の処理方
    法。
  7. 【請求項7】 好気性微生物を着床させた担体が上部多
    孔部材と下部多孔部材との間の空間部に充填された処理
    槽と、該処理槽へエアーを供給する散気装置と、好気性
    処理を行う好気処理領域と、濾過を行う濾過領域と、前
    記空間部を前記好気処理領域と前記濾過領域とに区画す
    る隔壁と、前記好気処理領域と前記濾過領域を連通する
    連通部と、前記隔壁において該隔壁の頂部よりも下方に
    形成され被処理汚水の通過を許容し且つ前記担体の通過
    を阻止する開孔部とを設け、 第1の処理行程において、前記散気装置から前記好気処
    理領域へエアーを供給し、前記隔壁の頂部よりも水面が
    低下した被処理汚水を、前記開孔部を介して前記好気処
    理領域と前記濾過領域との間で循環させ、前記好気処理
    領域の好気性微生物によって被処理汚水を好気性処理
    し、前記濾過領域の担体によって被濾過物を濾過するこ
    とを特徴とする汚水の処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載した汚水の処理方法であ
    って、 第2の処理行程において、前記散気装置から前記濾過領
    域へエアーを供給し、前記隔壁の頂部よりも水面が低下
    した被処理汚水を、前記開孔部を介して前記好気処理領
    域と前記濾過領域との間で循環させ、前記濾過領域の担
    体を流動させ、前記被濾過物を前記担体から剥離させ、
    該被濾過物を前記処理槽から抜き出すことを特徴とする
    汚水の処理方法。
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