JPH01171693A - 生物膜濾過装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は生物膜濾過装置に関する。

〔従来の技術及びその問題点〕

水道水用の原水等の前処理装置として所謂生物膜濾過装
置が用いられている。第３図はその一例を示すもので、
タンク１５の中間部に粒状の濾材が充填された濾過層１
６（固定床）を有し、この濾過Ｒｇ１６によりＳＳ分（
懸濁固形分）の濾過を行うとともに、上記濾材に生物膜
を形成させ、この生物膜により原水を生物学的に浄化す
るようにしたもので、タンク上部から供給された原水を
下向流として濾過層を通過させることにより、生物学的
浄化とび過を行い、通過した処理水を抜出管１７から抜
出すようにしている。

しかし、このような従来の装置では、一定期間運転する
と、濾材に捕捉されたＳＳ分等により濾過抵抗が増加し
、このため定期的に逆洗処理（逆洗配管１８がら空気及
び逆洗水を供給する処理）を行う必要があるが、この逆
洗処理のためには原水の供給、すなわち運転を停止する
必要がある。

また、上記逆洗処理においては、ＳＳ分を濾材から剥離
するために行われる空洗（空気の供給）時に濾材が上方
に噴き上げられ、トラフ１９等から槽外に流出してしま
うという難点がある。

また、このような濾材流出を防止するため濾材流出防止
ネットを設けた場合、ネットに目詰りを生じてしまう難
点がある。

本発明は、このような従来の問題に鑑みなされたもので
、濾材洗浄のために運転を停止させる必要がなく、また
濾材の槽外への流出や濾材流出防止ネットの目詰り等の
問題を生じることもなく、しかも従来の装置に較べ、特
に生物学的浄化作用に優れた装置を提供せんとするもの
である。

（問題点を解決するための手段〕 このため本発明は、特に、濾材として比重が１より小さ
いものを用い、同じ濾材により最初流動床（濾材が原水
中に浮遊した層）を形成させ、次いでＳＳ分の付着によ
り沈降した後その沈降濾材により固定床を形成させるこ
とにより、原水を流動床と固定床の２つの濾過層で処理
するようにし、しかも、前記固定床から順次濾材槽外に
抜き出し、付着したＳＳ分を除去した後。

再び流動床を形成させるべく槽内に返送させるようにし
たものである。

すなわち、本発明は槽下部で連絡した下向流路と上向流
路とを有し、前記上向流路に処理水排出部が設けられた
処理槽と、前記下向流路に原水を供給する原水供給手段
と、下向流路内に流動床を形成すべく槽内に装入された
比重が１より小さい濾材と、ＳＳ分の付着により槽下部
に沈降して固定床を形成した濾材を槽外に抜き出すため
の濾材抜出手段と、抜き出された濾材をＳＳ分を含む汚
水から分離するための分離装置と１分離された濾材を前
記下向流路に返送するための濾材返送手段とからなるこ
とをその基本的特徴とする。

〔作　　用〕

本発明の装置によれば、原水が供給される下向流路には
濾材による流動床が形成され、原水は濾材の生物膜によ
り浄化処理される。この流動床はＳＳ分の濾過作用はし
ないが、濾材には次第に原水中のＳＳ分が付着して実質
的な比重が増し、槽下部に沈降して固定床（濾過層）を
形成する。この固定床は槽下部の下向流路と上向流路と
の連通部を塞ぐため、下向した原水は固定床を通過した
後、上向流路に入ることになる。そして、原水はこの固
定床において濾材の生物膜により浄化されるとともに、
ＳＳ分が濾過される。固定床を出た処理水は上向流路を
上昇した後、処理水排出部から槽外に排出される。

一方、固定床を形成する濾材は、濾材抜出手段により順
次槽外に抜き出され、必要に応じて洗浄された後、分離
装置でＳＳ分を含む汚水から分離される。そして、濾材
返送手段により処理槽の下向流路に返送され、この濾材
は再び流動床を形成する。

このように本発明の装置では、濾材は流動床形成→固定
床形成→槽外抜出・ＳＳ分分離槽内返送→流動床形成と
いう経路で槽内外で循環し、このため従来のような逆洗
処理は全く行われない。また原水は、同じ濾材によって
形成される流動床及び固定床を順次通過するため、特に
生物膜による浄化作用が有効に得られることとなる。

〔実施例〕

第１図は本発明の一実施例を示すものである。

図において、１は処理槽であり、該処理槽１は仕切壁４
により中央部に下向流路２、その外側に上向流路３がそ
れぞれ形成され、両流路は槽下部において連絡している
。また処理槽１の底部は摺り林状に構成されている。

前記上向流路３の上部には、処理水オーバーフロー用の
処理水排出部１０が設けられている。

５は濾材抜出配管であり、その一端が摺り林状の槽底部
に接続されている。この配管５の途中にはポンプ１１が
設けられている。

７は前記濾材抜出配管５により抜き出された濾材をＳＳ
分を含む汚水から分離するための分離装置である。この
分離装置７としては、例えば振動スクリーン等が用いら
れる。なお、必要に応じて、この分離装置７の上流側に
濾材の洗浄装置６を設けてもよい。

８は分離装置７により汚水から分離された枦材を処理槽
１の下向流路２に返送するための濾材返送手段である。

９は下向流路２に原水を供給するための原水供給配管で
ある。

本発明において使用される粒状の濾材（Ｘ）は、比重が
１より小さく、この濾材は当初下向流路２に装入され、
原水の下向流によって流動床（Ａ）を形成する。また、
流動床を形成していた濾材は、ＳＳ分が付着することに
よって槽下部に沈降し、下向流路２と下向流路３との連
絡部を塞ぐ固定床（Ｂ）を形成する。したがって槽内に
は、以上のような流動床（Ａ）及び固定床（Ｂ）を形成
し得るだけの量の濾材を装入しておく必要がある。

第２図は本発明の他の実施例であり、第１図の濾材抜出
配管に代えて、仕切壁１３によって、下向流路２と上向
流路３との間に、下端が固定床（Ｂ）に面して開口した
濾材抜出流路１２を設け、この流路１２内にエア配管１
４によりエアを供給するようにしたもので、エア供給に
よる上昇流により、濾材（Ｘ）を槽外に抜き出すように
しだものである。

以上のような本発明の装置によれば、原水供給配管９か
ら下向流路２に供給された原水は、流動床（Ａ）を通っ
て濾材の生物膜により浄化された後、固定床（Ｂ）を通
過することにより、生物膜による浄化とＳＳ分の濾過が
なされ、しかる後上向流路３を上昇して、処理水排出部
１０から処理水として排出される。

また、濾材のほうは、当初流動床（Ａ）を形成するが、
ＳＳ分の付着により順次下方に沈降して固定床（Ｂ）を
形成する。固定床（Ｂ）の濾材（Ｘ）は、濾材抜出配管
５または濾材抜出流路１２を通じて槽外に抜き出され、
分離装置７でＳＳ分を含む汚水と分離された後、濾材返
送手段８を通じ下向流路２に返送され、再び流動床（Ａ
）を形成する。

〔発明の効果〕

以上述べた本発明によれば、次のような利点がある。

■運転中に濾材を順次槽外に抜き出し、洗浄した後、槽
内に返送することができるため、運転を停止して逆洗を
行うような必要がなく、運転を長時間連続的に行うこと
ができる。

■逆洗工程がないため、濾材流出や流出防止ネットの目
詰り等の問題を生じることがない。

■同じ濾材が槽内で流動床と固定床とを形成し、原水は
この２つの濾材層により処理されるため、特に生物膜に
よる効果的な浄化作用が受けられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す説明図である。第２図
は本発明の他の実施例を示す説明図である。第３図は従
来装置の説明図である。 図において、１は処理槽、２は下向流路、３は上向流路
、５は濾材抜出配管、７は分離装置。 ８は濾材返送手段、９は原水供給配管、ｌＯは処理水排
出部、１２は濾材抜出流路、（Ａ）は流動床。 （Ｂ）は固定床、（Ｘ）は濾材である。 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 槽下部で連絡した下向流路と上向流路とを有し、前記上
   向流路に処理水排出部が設けられた処理槽と、前記下向
   流路に原水を供給する原水供給手段と、下向流路内に流
   動床を形成すべく槽内に装入された比重が１より小さい
   濾材と、ＳＳ分の付着により槽下部に沈降して固定床を
   形成した濾材を槽外に抜き出すための濾材抜出手段と、
   抜き出された濾材をＳＳ分を含む汚水から分離するため
   の分離装置と、分離された濾材を前記下向流路に返送す
   るための濾材返送手段とを有する生物膜濾過装置。