JP2002060096A - シート搬送装置および方法 - Google Patents

シート搬送装置および方法

Info

Publication number
JP2002060096A
JP2002060096A JP2000244909A JP2000244909A JP2002060096A JP 2002060096 A JP2002060096 A JP 2002060096A JP 2000244909 A JP2000244909 A JP 2000244909A JP 2000244909 A JP2000244909 A JP 2000244909A JP 2002060096 A JP2002060096 A JP 2002060096A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
conveying
roller
skew
correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000244909A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetoshi Sakurai
英利 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Star Micronics Co Ltd
Original Assignee
Star Micronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Star Micronics Co Ltd filed Critical Star Micronics Co Ltd
Priority to JP2000244909A priority Critical patent/JP2002060096A/ja
Publication of JP2002060096A publication Critical patent/JP2002060096A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種シートサイズに適応可能で、無理なくシ
ート斜行を修正できるシート搬送装置および方法を提供
する。 【解決手段】 斜行修正装置10は、用紙Cを所定の搬
送面に沿って搬送するための修正ローラ20,30と、
用紙Cに接触する修正ローラ20,30の全てが搬送面
内で角変位するように、ローラ軸21,31の姿勢を調
整するためのローラ軸調整機構などで構成され、ローラ
軸調整機構は、ローラ軸21,31と係合する振子部材
11と、振子部材11を変位させる斜行修正モータ13
などで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート斜行を修正
するためのシート搬送装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリなどの
機器において、用紙が搬送方向に対して斜め姿勢で搬送
されると、記録パターンが用紙エッジに対して傾斜した
り、ジャムやしわの要因になる可能性がある。
【0003】関連する先行技術として、特開平3−26
641号では、2つの走行ローラを支持する回転軸の中
央に可撓接手を設けて、回転軸の左端は軸振れしないよ
うに固定保持し、回転軸の右端は可撓接手を中心として
前後方向に移動するように構成された斜行自動修正装置
が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この斜行自動修正装置
では、2つの走行ローラのうち右ローラだけを前後に移
動させると、用紙右側は右ローラの移動に追従するのに
対して、用紙左側は左側の走行ローラが押えているた
め、用紙右側と用紙左側とで変位方向がずれてしまい、
しわや破れが生じてしまう。たとえば、右ローラが前方
向に移動すると、用紙上流側でしわが発生し、用紙下流
側でテンションが加わるため、用紙の剛性や強度が低い
場合、斜行修正されずに用紙が破損してしまう。
【0005】また、斜行修正後は右ローラ軸と左ローラ
軸が不平行状態となるため、そのまま搬送を続けると再
び別の斜行が発生し易くなる。
【0006】さらに、各種サイズの用紙に対処する場
合、最小幅の用紙を搬送できるように走行ローラ間の距
離を短くする必要がある。すると、用紙給紙位置が搬送
路の中央付近に制限されるという制約が課せられたり、
最大幅の用紙に対する斜行修正能力が低下してしまう。
【0007】本発明の目的は、各種シートサイズに適応
可能で、無理なくシート斜行を修正できるシート搬送装
置および方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートを所定
の搬送面に沿って搬送するための搬送ローラと、搬送ロ
ーラのシートに接触する全領域が搬送面内で角変位する
ように、搬送ローラ軸の姿勢を調整するためのローラ軸
調整機構とを備えることを特徴とするシート搬送装置で
ある。
【0009】本発明に従えば、搬送ローラのシートに接
触する全領域が搬送面内で角変位するように、搬送ロー
ラ軸の姿勢を調整することによって、搬送ローラとシー
トとの接触状態を変化させることなくシートの姿勢を調
整できる。そのため、シートにしわが寄ったり、無理な
テンションが加わるのを防止でき、斜行修正後も安定し
たシート搬送を実現できる。
【0010】また、ローラ周面のシート接触領域が全て
角変位するため、ローラ軸に広幅の搬送ローラを設けた
り、複数の搬送ローラを分散配置できる。その結果、広
幅シートや小幅シートなど各種シートサイズに対して円
滑な斜行修正が可能になる。
【0011】また本発明は、シートを挟持するように対
向配置された一対の搬送ローラを備え、ローラ軸調整機
構は、各搬送ローラ軸の姿勢を同時に調整することを特
徴とする。
【0012】本発明に従えば、一対の搬送ローラがシー
トを挟持した状態で、各搬送ローラ軸の姿勢を同時に調
整することによって、シートに無理な負荷をかけること
なくシート斜行修正を確実に実施できる。
【0013】また本発明は、シートを挟持するように対
向配置された搬送ローラおよび支持プレートを備えるこ
とを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、支持プレートに載ったシ
ートを搬送ローラが押えながら搬送する機構において、
搬送ローラ軸の姿勢を調整することによって、シートに
無理な負荷をかけることなくシート斜行修正を確実に実
施できる。また、比較的少ない部品点数で斜行修正が実
施できる。
【0015】また本発明は、第1の搬送ローラが所定の
搬送面に沿ってシートを搬送する工程と、第1の搬送ロ
ーラの搬送下流側に設けられた斜行センサがシート斜行
量を検出する工程と、第1の搬送ローラ軸の姿勢を搬送
面内で調整して、シート斜行を修正する工程と、第1の
搬送ローラが斜行修正されたシートを搬送する工程と、
第1の搬送ローラの搬送下流側に設けられた第2の搬送
ローラがシートを把持する工程と、第1の搬送ローラが
シートを解放する工程とを含むことを特徴とするシート
搬送方法である。
【0016】本発明に従えば、修正前のシートを搬送
し、斜行センサがシート斜行量を検出すると、検出量に
応じて第1の搬送ローラ軸の姿勢を搬送面内で調整する
ことによって、シート斜行を修正できる。この状態では
第1の搬送ローラの搬送方向がずれてしまうため、下流
側に設けられた第2の搬送ローラがシートを把持し、シ
ート搬送を受け継ぐことによって、斜行修正されたシー
トを正しい搬送方向に沿って搬送することができる。
【0017】また本発明は、第1の搬送ローラのシート
解放後、第2の搬送ローラがシートを搬送する工程と、
シート側端位置を検出して、記録開始基準位置を設定す
る工程とを含むことを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、第1の搬送ローラ軸の姿
勢調整によってシート斜行を修正すると、ローラ軸の調
整角度分に応じてシート側端位置が斜行修正前後でわず
かにシフトする。そのため、斜行修正されたシートの側
端位置を検出して、記録開始基準位置を設定することに
よって、斜行修正に起因した記録パターンの位置ずれを
確実に解消できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用可能なプリ
ンタの一例を示す斜視図である。プリンタ1には用紙C
を手差しで載置するためのテーブル2が設けられる。テ
ーブル2の正面には開閉可能なカバー4が設けられ、印
字機構や用紙搬送機構のメンテナンスを容易にする。テ
ーブル2の右側にはLEDランプやスイッチなどの操作
パネル5が配置される。操作ノブ6は、用紙搬送機構を
手動で動作させるもので、使用者は用紙Cを挿入した状
態で操作ノブ6を回すと、先頭のローラが用紙Cを保持
し搬送する。
【0020】図2は、本発明の実施の一形態である用紙
搬送装置の側面図である。用紙挿入側から用紙排出側に
向かう搬送経路に沿って、テーブル2と、修正ローラ2
0,30を含む斜行修正装置10と、搬送ローラ60,
65と、印字ヘッド53およびプラテン52と、搬送ロ
ーラ70,75とが順に配置される。搬送経路の途中
に、用紙を案内するための用紙ガイドが幾つか設けら
れ、図2では用紙ガイド2a,2bを示している。
【0021】印字ヘッド53は、キャリッジガイド54
aに沿って用紙幅方向に往復移動するキャリッジ54に
搭載され、リボンカセット55から供給されるインクリ
ボンを複数のワイヤドットで打点し、プラテン52で支
持された用紙上にドットマトリクス状の印字パターンを
記録する。
【0022】図3は、用紙搬送装置の平面図であり、理
解容易のために印字ヘッド53や用紙ガイド2a,2b
などは省略している。1本のローラ軸61には複数の搬
送ローラ60が分散して取り付けられ、ローラ軸61の
両端は軸受61aを介して垂直フレーム90,91に支
持される。搬送ローラ60と対向する搬送ローラ65も
同様に、1本のローラ軸(不図示)に複数の搬送ローラ
65が分散して取り付けられ、軸受(不図示)を介して
垂直フレーム90,91に支持される。
【0023】搬送ローラ65には、搬送ローラ60に対
して圧接または離間を制御するためのリリース機構(不
図示)が設けられる。
【0024】ローラ軸61には歯車61bが取り付けら
れ、搬送ローラ65のローラ軸にも歯車61bと噛合す
る歯車(不図示)が取り付けられる。歯車61bが回転
すると、搬送ローラ60,65が同期して回転し、搬送
ローラ60,65によって挟持された用紙が下流方向に
搬送される。
【0025】搬送ローラ70,75も搬送ローラ60,
65と同様な構成であり、1本のローラ軸71には複数
の搬送ローラ70が分散して取り付けられ、ローラ軸7
1の両端は軸受71aを介して垂直フレーム90,91
に支持される。搬送ローラ70と対向する搬送ローラ7
5も同様に、1本のローラ軸(不図示)に複数の搬送ロ
ーラ75が分散して取り付けられ、軸受(不図示)を介
して垂直フレーム90,91に支持される。
【0026】ローラ軸71には歯車71bが取り付けら
れ、搬送ローラ75のローラ軸にも歯車71bと噛合す
る歯車(不図示)が取り付けられる。歯車71bが回転
すると、搬送ローラ70,75が同期して回転し、搬送
ローラ70,75によって挟持された用紙が下流方向に
搬送される。
【0027】垂直フレーム91には、歯車61b,71
bとそれぞれ噛合する歯車82,83,84が軸支され
る。搬送モータ80はパルスモータ等で構成され、その
出力軸に駆動歯車81が取り付けられ、搬送モータ80
からの駆動トルクは駆動歯車81,歯車82,歯車71
b,歯車83,歯車61b,歯車84の順で伝達され、
搬送ローラ60,65,70,75は同期して回転す
る。
【0028】図4は斜行修正装置10の構成を示し、図
4(a)は正面図、図4(b)は側面図、図4(c)は
部分正面図である。ローラ軸21には複数の修正ローラ
20が分散して取り付けられ、ローラ軸21の左端は軸
受21aを介して垂直フレーム90に支持される。ロー
ラ軸21の右端は、自在継手23,24によってローラ
軸25の左端と結合している。ローラ軸25の右端は軸
受25aを介して垂直フレーム91に支持される。
【0029】ローラ軸21は、自在継手23,24の介
在によって、ローラ軸25に対する軸振れが許容され、
揺動軸として機能する。軸受21aは、垂直フレーム9
0に形成された水平長穴に装着されており、ローラ軸2
1の水平変位を許容する。ローラ軸21の右端も水平長
穴を有する中間軸受22で支持され、ローラ軸21の水
平変位を許容する。ローラ軸21の左端面には軸心に突
起部21bが形成され、突起部21bは振子部材11に
係合する。
【0030】ローラ軸25は、中間軸受26および軸受
25aによって軸振れしないように支持され、さらに図
3に示すように、歯車84と噛合する歯車25bが取り
付けられ、駆動軸として機能する。
【0031】修正ローラ20と対をなす修正ローラ30
もほぼ同様な構成であり、ローラ軸31には複数の修正
ローラ30が分散して取り付けられ、ローラ軸31の左
端は垂直フレーム90を通過して、振子部材11に係合
する。垂直フレーム90には、ローラ軸31が通過する
位置にローラ軸径より大きな径の穴が設けられ、ローラ
軸31の変位を許容する。ローラ軸31の右端は、自在
継手33によってローラ軸35の左端と結合している。
ローラ軸35の右端は軸受35aを介して垂直フレーム
91に支持される。
【0032】ローラ軸31は、自在継手33の介在によ
って、ローラ軸35に対する軸振れが許容され、揺動軸
として機能する。ローラ軸31の左端面には軸心に突起
部31bが形成され、突起部31bが振子部材11に係
合する。ローラ軸31の右端には、ローラ軸31をロー
ラ軸21へ向けて付勢する押上げ機構40が設けられ
る。
【0033】押上げ機構40は、垂直方向に変位可能な
スライド部材41と、スライド部材41を上方に引っ張
るための引張ばね44などで構成される。スライド部材
41は、正面のガイド板および左右一対の側板を有し、
各側板の上部にはローラ軸31を軸支するための軸受4
5がそれぞれ装着される。正面のガイド板には、3つの
垂直長穴42が形成され、プリンタの内部フレームに形
成された3つの突起部43と係合して、スライド部材4
1の垂直変位を案内している。引張ばね44は、内部フ
レームに形成された突起部44aとガイド板に形成され
た突起部41aとの間に架け渡される。
【0034】こうした押上げ機構40は、ローラ軸31
の水平変位をある程度許容するとともに、使用する用紙
Cの厚さが変化してもローラ軸31とローラ軸21との
平行を維持して、ローラ圧の分布を均等に保つ機能を有
する。
【0035】ローラ軸35は、中間軸受34および軸受
35aによって軸振れしないように支持され、さらに歯
車25bと噛合する歯車35bが取り付けられ、駆動軸
として機能する。
【0036】振子部材11は、図4(b)に示すよう
に、ローラ軸21から上方に一定距離離れた位置を中心
として前後方向に揺動し、ローラ軸21,31の左端を
水平方向に変位させて、自在継手23,24,33の結
合位置を基準としてローラ軸21,31の姿勢を調整す
るためのローラ軸調整機構として機能する。
【0037】振子部材11の上端は、垂直フレーム90
に固定された支持ピン11bによって軸支される。振子
部材11の下端には、円弧状の歯車部材11aが形成さ
れる。垂直フレーム90には、歯車部材11aと噛合す
る歯車12bおよび歯車12bと一体回転する歯車12
aが軸支される。斜行修正モータ13は電磁クラッチ付
のパルスモータ等で構成され、その出力軸に歯車12a
と噛合する駆動歯車13aが取り付けられ、斜行修正モ
ータ13の回転量に応じて振子部材11の角変位量が設
定される。歯車部材11aの上部には突部11eが形成
され、基準位置センサRが突部11eを検出することに
よって、振子部材11の基準位置を検出できる。振子部
材11が基準位置に設定されると、ローラ軸21,31
の変位角がゼロとなり、修正ローラ20,30による搬
送方向と搬送ローラ60,65,70,75による搬送
方向とが平行になる。
【0038】振子部材11の中間には、振子軸と平行な
長穴11c,11dがそれぞれ形成される。ローラ軸2
1の突起部21bは長穴11cと係合し、ローラ軸31
の突起部31bは長穴11dと係合し、振子部材11の
角変位に応じてローラ軸21,31の左端が前後に変位
する。引張ばね14が支持ピン11bと突起部31bと
の間に架け渡され、ローラ軸31を上方に付勢してい
る。
【0039】修正ローラ30には、修正ローラ20に対
して圧接または離間を制御するためのリリース機構(不
図示)が設けられ、たとえば押上げ機構40のスライド
部材41および突起部31bを押し下げるレバー機構な
どが設けられる。
【0040】搬送経路の上側に配置された用紙ガイド2
aには、修正ローラ20を搬送経路に突出させるための
開口が形成され、搬送経路の下側に配置されたテーブル
2には修正ローラ30を搬送経路に突出させるための開
口が形成される。さらに用紙ガイド2aには、図3に示
すように、修正ローラ20の上流側に用紙挿入センサP
1,P2が所定距離隔てて配置され、修正ローラ20の
下流側に斜行センサQ1〜Q4が所定距離隔てて配置さ
れる。これらのセンサの位置および数は、使用する用紙
Cの幅に応じて適宜決定する。
【0041】図5は、本発明に係るプリンタの電気的構
成を示すブロック図である。プリンタは、制御部100
と斜行修正部120などで構成される。制御部100
は、所定のプログラムに従ってプリンタ全体の動作を制
御するCPU(中央処理装置)101と、外部のホスト
コンピュータHCとの間でデータを送受するインタフェ
イス(I/F)102と、プログラムやデータを格納す
るROM(リードオンリメモリ)103およびRAM
(ランダムアクセスメモリ)104と、機構部やセンサ
などの周辺回路との間でデータを送受する入出力回路
(I/O)105などで構成される。
【0042】入出力回路105には、操作パネル5など
を含む表示部110と、印字ヘッド53やキャリッジモ
ータ(不図示)などを含む印字部111と、搬送モータ
80などを含む用紙搬送部112と、用紙挿入センサP
1,P2と、斜行修正部120などが電気接続される。
【0043】斜行修正部120は、斜行修正モータ13
と、斜行センサQ1〜Q4と、基準位置センサRと、斜
行修正モータ13の動力をローラ接離機構122または
ローラ移動機構123のいずれかに切り換えるための電
磁クラッチ121などで構成される。ローラ接離機構1
22は、修正ローラ20に対する修正ローラ30の圧接
または離間を制御する。ローラ移動機構123は、振子
部材11の歯車部材11a、歯車12a,12b,13
aなどで構成される。
【0044】図6は、斜行修正動作を示すフローチャー
トである。プリンタの通電後、ステップs1においてC
PU101は各種初期化動作を行い、たとえば修正ロー
ラ30の圧接、搬送ローラ65の離間、斜行修正回数を
計数する斜行修正動作カウンタのリセット、振子部材1
1の基準位置設定などを実行する。
【0045】次にステップs2において用紙挿入センサ
P1,P2が用紙Cの挿入を検出してオンになるまで待
機する。使用者は、図1および図3に示すように、テー
ブル2の上に用紙Cを載置してセットガイド3に沿って
挿入する。用紙挿入を検出すると、ステップs3におい
て、CPU101は搬送モータ80を順方向に回転し
て、修正ローラ20,30、搬送ローラ60,65,7
0,75を正転駆動し、用紙Cを下流方向に搬送する。
すると、図7(a)に示すように、用紙Cの先端が斜行
センサQ1〜Q4に到達する。用紙Cが真直な姿勢で搬
送されると、用紙Cの先端は斜行センサQ1〜Q4を同
時に横切るため、斜行センサQ1〜Q4は同時にオンに
なる。用紙Cが斜行していると、斜行センサQ1〜Q4
は先行した部分から順にオンになる。CPU101は斜
行センサQ1〜Q4の検出タイミングを取り込む。
【0046】ステップs4において、CPU101は斜
行センサQ1〜Q4のうち2つのセンサの間隔L、その
検出タイミングのずれΔt、および用紙Cの搬送速度v
を用いて、用紙Cの斜行量θをv×Δt/Lとして算出
する。なお、斜行量θの測定精度を高めるために、用紙
Cの通過領域内で互いに最も離れた2つのセンサを使用
することが好ましい。
【0047】ステップs5において、測定した斜行量θ
が所定の斜行許容量以下であるか否かを判定する。斜行
量θが斜行許容量より大きければ、ステップs21へ移
行して斜行修正動作を実行する。ステップs21におい
て、CPU101は搬送モータ80を順方向に回転して
用紙Cの先端を搬送ローラ60,65が挟持可能な位置
まで搬送した後、停止する。
【0048】次にステップs22において、CPU10
1は電磁クラッチ121をローラ移動機構123に切り
換え、斜行修正モータ13を駆動し、図7(b)および
図8に示すように、測定した斜行量θを解消するように
修正ローラ20,30の姿勢を調整する。このとき用紙
Cに接触する修正ローラ20,30の全てが搬送面内で
角変位するため、用紙Cにしわが寄ったり、無理なテン
ションが加わるのを防止できる。
【0049】次にステップs23において、CPU10
1は搬送ローラ65を搬送ローラ60へ圧接させて用紙
Cの先端を挟持した後、ステップs24において、CP
U101は電磁クラッチ121をローラ接離機構122
に切り換え、斜行修正モータ13を駆動して、図9に示
すように、修正ローラ30を修正ローラ20から離間さ
せて用紙Cを解放する。
【0050】次にステップs25において、CPU10
1は電磁クラッチ121をローラ移動機構123に切り
換え、斜行修正モータ13を駆動して、振子部材11を
基準位置に移動して、修正ローラ20,30の姿勢を元
の平行状態に戻す。次にステップs26において、CP
U101は接離機構122に切り換え、斜行修正モータ
13を駆動して、修正ローラ30を修正ローラ20に圧
接して用紙Cを挟持する。
【0051】このように修正ローラ20,30による斜
行修正後に、下流側に設けた搬送ローラ60,65が用
紙Cをいったん挟持し、修正ローラ20,30の離間と
ともに元の平行姿勢に戻ることによって、修正ローラ2
0,30の搬送方向も正しくなるため、斜行修正後の用
紙搬送が安定化する。
【0052】また、ステップs24の状態において用紙
Cの斜行修正がいったん完了しており、ステップs10
へジャンプしてそのまま下流側に搬送して印字動作を行
うことが可能である。
【0053】ステップs25以降は、修正精度向上のた
めの任意的ルーチンであり、用紙Cの斜行修正が適切で
あるかを再チェックしている。ステップs27におい
て、CPU101は搬送ローラ65を搬送ローラ60か
ら離間して用紙Cを解放した後、ステップs28におい
て搬送モータ80を逆方向に回転して用紙Cを上流側に
逆送し、ステップs29で斜行センサQ1〜Q4が全て
オフになったら、ステップs30で搬送モータ80を停
止する。
【0054】ステップ31でCPU101は斜行修正動
作カウンタを1つ加算して、ステップ32で斜行修正動
作カウンタ値が所定の限界値、たとえば3以上であるか
を判定する。このカウンタ値が3未満であれば、ステッ
プs3へ戻って斜行量θの測定、斜行修正動作などを繰
り返す。こうした斜行修正動作を何回か繰り返すことに
よって、修正ローラ20,30の最大修正量を超えた斜
行が生じても対処することができる。ここでは、ステッ
プ32で斜行修正動作カウンタ値が3以上になると斜行
修正を中止するように設定しており、ステップs33で
修正ローラ20,30を逆転させて用紙Cを上流側に戻
して、ステップs34で停止し、ステップs35でCP
U101は斜行修正不能エラーの発生をホストコンピュ
ータHCへ通知したり、操作パネル5に表示する。
【0055】一方、ステップs5において斜行量θが斜
行許容量以下であれば、ステップs6へ移行して、CP
U101は搬送モータ80を順方向に回転して用紙Cの
先端を搬送ローラ60,65が挟持可能な位置まで搬送
した後、停止する。次にステップs7において、搬送ロ
ーラ65を搬送ローラ60へ圧接させて用紙Cの先端を
挟持した後、ステップs8において、修正ローラ30を
修正ローラ20から離間させて用紙Cを解放し、次にス
テップs9において、CPU101はローラ移動機構1
23に切り換え、振子部材11を基準位置に移動して、
修正ローラ20,30の姿勢を元の平行状態に戻す。
【0056】ステップs11において、CPU101は
搬送モータ80を順方向に回転して用紙Cの先端を印字
ヘッド53の印字開始位置まで搬送して停止し、ステッ
プs12において、たとえばキャリッジ54に搭載した
用紙センサなどで用紙Cの左端および右端の位置を検出
することによって、用紙幅の位置を検知する。ここで
は、用紙斜行修正によって用紙側端の位置がわずかにシ
フトするため、用紙側端位置を印字開始位置で検知する
ことで記録開始基準位置を正しく設定している。
【0057】次にステップs13において、CPU10
1はホストコンピュータHCから送信される印字データ
に基づいてドット展開処理などを行いつつ、キャリッジ
移動、印字ヘッド駆動および用紙ライン搬送を繰り返し
て印字処理を実行する。印字処理が終了すると、ステッ
プs14において修正ローラ30を修正ローラ20に圧
接させて、ステップs15において印字した用紙を下流
側または上流側に搬送して装置外に排出する。
【0058】以上の説明において、斜行修正装置10で
は一対の修正ローラ20,30を用いて斜行修正する構
成を示したが、1つの修正ローラおよび支持プレートで
用紙を挟持して修正ローラ軸の調整によって斜行修正す
るように構成することも可能である。
【0059】また、斜行修正装置10では振子部材11
の揺動によって修正ローラ20,30の姿勢調整を行う
構成を示したが、修正ローラ20,30の両端に水平ス
ライド機構をそれぞれ設けて姿勢調整を行う構成も可能
である。
【0060】また、修正ローラ20,30の下流側に斜
行センサQ1〜Q4を配置した構成を示したが、斜行セ
ンサQ1〜Q4より下流側に別の斜行センサを設けるこ
とも可能であり、これによって斜行修正の再チェックの
際に用紙を逆送りする時間を省くことができる。
【0061】また、斜行センサQ1〜Q4の代わりに、
ステップs12で用紙幅の位置を検知する用紙センサを
用紙の左右側に配置して、斜行量θの測定を行うことも
可能である。
【0062】また、1本のローラ軸21,31に複数の
修正ローラ20,30を設けた例を示したが、用紙通過
領域を網羅する単一の広幅修正ローラを設けても構わな
い。
【0063】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、搬
送ローラのシートに接触する全領域が搬送面内で角変位
するように、搬送ローラ軸の姿勢を調整することによっ
て、搬送ローラとシートとの接触状態を変化させること
なくシートの姿勢を調整できる。そのため、シートにし
わが寄ったり、無理なテンションが加わるのを防止で
き、斜行修正後も安定したシート搬送を実現でき、各種
シートサイズに対して円滑な斜行修正が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能なプリンタの一例を示す斜視
図である。
【図2】本発明の実施の一形態である用紙搬送装置の側
面図である。
【図3】用紙搬送装置の平面図である。
【図4】斜行修正装置10の構成を示し、図4(a)は
正面図、図4(b)は側面図、図4(c)は部分正面図
である。
【図5】本発明に係るプリンタの電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図6】斜行修正動作を示すフローチャートである。
【図7】斜行修正動作を示す平面図である。
【図8】図8(a)は斜行修正動作を示す側面図、図8
(b)はその部分正面図である。
【図9】図9(a)は斜行修正動作を示す側面図、図9
(b)はその部分正面図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 テーブル 2a,2b 用紙ガイド 3 セットガイド 10 斜行修正装置 11 振子部材 11a 歯車部材 13 斜行修正モータ 20,30 修正ローラ 21,25,31,35 ローラ軸 21b,31b 突起部 23,24,33 自在継手 26,34 中間軸受 40 押上げ機構 52 プラテン 53 印字ヘッド 60,65,70,75 搬送ローラ P1,P2 用紙挿入センサ Q1〜Q4 斜行センサ
フロントページの続き Fターム(参考) 3F048 AA02 AA04 AA05 AB01 BA05 BA20 BA21 BA22 BA26 BA27 BB02 CC03 DA06 DB04 DB06 DB09 DB12 DC14 EB24 EB26 EB34 3F102 AA02 AA11 AB01 BA02 BB02 CA05 CB01 CB06 EA03 EA06 EC02 FA03 FA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを所定の搬送面に沿って搬送する
    ための搬送ローラと、 搬送ローラのシートに接触する全領域が搬送面内で角変
    位するように、搬送ローラ軸の姿勢を調整するためのロ
    ーラ軸調整機構とを備えることを特徴とするシート搬送
    装置。
  2. 【請求項2】 シートを挟持するように対向配置された
    一対の搬送ローラを備え、 ローラ軸調整機構は、各搬送ローラ軸の姿勢を同時に調
    整することを特徴とする請求項1記載のシート搬送装
    置。
  3. 【請求項3】 シートを挟持するように対向配置された
    搬送ローラおよび支持プレートを備えることを特徴とす
    る請求項1記載のシート搬送装置。
  4. 【請求項4】 第1の搬送ローラが所定の搬送面に沿っ
    てシートを搬送する工程と、 第1の搬送ローラの搬送下流側に設けられた斜行センサ
    がシート斜行量を検出する工程と、 第1の搬送ローラ軸の姿勢を搬送面内で調整して、シー
    ト斜行を修正する工程と、 第1の搬送ローラが斜行修正されたシートを搬送する工
    程と、 第1の搬送ローラの搬送下流側に設けられた第2の搬送
    ローラがシートを把持する工程と、 第1の搬送ローラがシートを解放する工程とを含むこと
    を特徴とするシート搬送方法。
  5. 【請求項5】 第1の搬送ローラのシート解放後、第2
    の搬送ローラがシートを搬送する工程と、 シート側端位置を検出して、記録開始基準位置を設定す
    る工程とを含むことを特徴とする請求項4記載のシート
    搬送方法。
JP2000244909A 2000-08-11 2000-08-11 シート搬送装置および方法 Pending JP2002060096A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000244909A JP2002060096A (ja) 2000-08-11 2000-08-11 シート搬送装置および方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000244909A JP2002060096A (ja) 2000-08-11 2000-08-11 シート搬送装置および方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002060096A true JP2002060096A (ja) 2002-02-26

Family

ID=18735526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000244909A Pending JP2002060096A (ja) 2000-08-11 2000-08-11 シート搬送装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002060096A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007284159A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Toshiba Tec Corp 給紙装置、画像形成装置
JP2014193769A (ja) * 2013-02-28 2014-10-09 Ricoh Co Ltd 搬送装置、及び、画像形成装置
CN110116518A (zh) * 2019-06-10 2019-08-13 廖颂阳 一种制袋机视觉检测自动修正装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007284159A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Toshiba Tec Corp 給紙装置、画像形成装置
JP2014193769A (ja) * 2013-02-28 2014-10-09 Ricoh Co Ltd 搬送装置、及び、画像形成装置
CN110116518A (zh) * 2019-06-10 2019-08-13 廖颂阳 一种制袋机视觉检测自动修正装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7641193B2 (en) Sheet bending
JPH03166130A (ja) 印刷装置
US7422320B2 (en) Recording medium conveying device with nipping force control
JP2014061957A (ja) 用紙搬送装置
US7871068B2 (en) Medium conveying apparatus with multiple conveying sections for continuously controlled feeding of a record medium
JPH1035911A (ja) 給紙装置
JP2002060096A (ja) シート搬送装置および方法
JP2007055752A (ja) 画像形成装置
JP2000335788A (ja) シート材給送装置及び画像形成装置
JP3677194B2 (ja) プリンタの給紙機構
JP7017118B2 (ja) 搬送装置、及び、画像形成装置
JP3749778B2 (ja) 紙搬送装置
JP5836698B2 (ja) 記録装置
JPH11278712A (ja) 記録装置
JP7479886B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP2001233506A (ja) 帳票類スキュー補正装置および補正方法
JP4475169B2 (ja) シート搬送装置及びプリンタ
JP5834946B2 (ja) 記録媒体のスキュー補正方法およびプリンター
JP2000063016A (ja) 用紙搬送装置
JP4293387B2 (ja) 印刷装置における給紙装置
JP4672859B2 (ja) 印刷装置
JP2015101446A (ja) 用紙搬送装置
JP2002356262A (ja) 印刷装置
JPH07135550A (ja) 入出力装置
JP4108221B2 (ja) 印字装置