JP2001260722A - シートスライド装置及びその樹脂スライダー - Google Patents
シートスライド装置及びその樹脂スライダーInfo
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Abstract
レールに組付ける樹脂スライダーの誤組付けを防止す
る。 【解決手段】 車体側に固定するロアーレール1に、シ
ート側に固定するアッパーレール3が長手方向でスライ
ド移動可能に係合し、ロアーレール1の辺縁1aに開設
した係合穴10,11と係合するフック部8,9を設け
た樹脂スライダー4を冠着するシートスライド装置であ
る。樹脂スライダー4のフック部8,9を長手方向で左
右非対称型の大小2種類にて形成した。これに対応し
て、ロアーレール1の係合穴10,11を、長手方向で
大小2種類にて形成するとともに、ロアーレール1の長
手方向の中心部を中心として点対称配置とした。
Description
ライド装置に関するもので、特にそのアッパーレールと
ロアーレール間に介在する樹脂スライダー及びそのロア
ーレール又はアッパーレールへの組付け構造の改良に関
する。
介して固定する左右一対のロアーレールに、アッパーレ
ールが長手方向でスライド可能に係合し、そのアッパー
レールにシート装置が載置固定されるもので、アッパー
レールのスライド移動をロックするスライドロック機構
が設けられ、シート装置を移動させることによりアッパ
ーレールがロアーレール上をスライド移動し、かつ、ス
ライドロック機構にて適宜の位置で固定できるようにし
たものである。
及び係合構造については種々のタイプがあるが、一般的
には、図7及び図8に示すように、ロアーレール1はコ
字形のチャンネル形状であってその内底部にローラ2が
配置され、そのローラ2上に断面略逆U字形をしたアッ
パーレール3が逆様状態で載置される構造が多い。本願
発明もこのタイプに属する。
挟むロアーレール1の対面した辺縁1a,1aを内側に
曲げ込んでアッパーレール3の辺縁3a,3a側に向
け、それらの辺縁1a,3a間に介在させることによ
り、ロアーレール1と係合したアッパーレール3が車両
走行時やシートスライド時にガタに因る振動や、金属ど
うしの接触に因る騒音の低減・消滅と摩擦抵抗に因るス
ムーズなスライド作動の阻害を防止するものである。し
たがって、ロアーレール1の辺縁1aには係合穴5を形
成し、樹脂スライダー4にはその係合穴に係止するフッ
ク部6を設けた係合部7が両端部に対面して形成され
る。
断面形状は左右対称型であって、前記フック部6は長手
方向で左右対称型に形成されており、したがって、ロア
ーレール1の辺縁1aに形成した係合穴5,5もフック
部6,6に対応して長手方向で左右対称型に形成されて
いる。そのため、このような樹脂スライダー4は辺縁1
aに組付ける場合に、左右や向きに留意することなく装
着できて誤組付けは生じない。
スライド装置の小型化に伴ってアッパーレールの側壁と
ロアーレールの辺縁1aとの寸法が狭まった場合、横断
面形状において左右対称型の樹脂スライダーの左右の肉
厚は薄肉化されてしまい、強度的に弱くなっている。そ
のため、これを改良するため、例えば左右の肉厚が異な
るU字形などの横断面形状において左右非対称型とする
必要性が生じた場合には、これを前記辺縁に組付ける
際、左右を誤って組付けるとアッパーレールとロアーレ
ールが組上がった段階で両者間のクリアランス巾と、樹
脂スライダーの肉厚の違いによりアッパーレールがスラ
イド移動できないこととなるか、若しくは、スムーズで
ないスライド作動をすることになり、不良品化してしま
う。
一カ所でなく、1組のアッパーレールとロアーレールに
対して2カ所あるため、1種類の樹脂スライダーを用い
る場合には、左右の誤組付けのほか、向きの誤組付けの
問題が発生する。
り外すと、アッパーレール又はロアーレールの穴に係合
する樹脂スライダーのフック部が破損するため、それを
取り外して再度組付けることはできないので、樹脂スラ
イダーの損失となり不経済である。
右を誤らないような工夫が必要であり、例えば、樹脂ス
ライダーの一部に指先で触れると分かるような突起部を
形成したり、若しくはテープなどのその他の部材を樹脂
スライダーの一部に貼付して組付け時にそれを剥離する
ものなどであり、これらは樹脂スライダー用成形金型の
加工を必要としたり、テープの貼付作業などを必要と
し、総じてコスト高をもたらすものである。
例えば、長手方向で左右非対称型であって、車体前側と
後側でフックの大きさが異なる樹脂スライダーを2種類
で作成して使い分けることが想定されるが、樹脂スライ
ダーの成形用金型が2種類必要となるから、型費が樹脂
スライダーのコストに悪影響をもたらすものとなる。
付けを防止するために、長手方向で左右非対称型とした
1種類の樹脂スライダーをワンタッチ式に軽便に組付け
ることができる樹脂スライダーとこれを有するシートス
ライド装置を提供する。
スライド装置は、請求項1記載のように、車体側に固定
するロアーレールに、シート側に固定するアッパーレー
ルが長手方向でスライド移動可能に係合し、アッパーレ
ール若しくはロアーレールのいずれか一方の一対の辺縁
にそれぞれ開設した係合穴と係合するフック部を設けた
樹脂スライダーを冠着するシートスライド装置におい
て、前記係合穴とフック部はロアーレール又アッパーレ
ール及び樹脂スライダーの長手方向で左右非対称型にそ
れぞれ形成され、さらに、前記係合穴は前記一対の辺縁
にロアーレール又はアッパーレールの長手方向の中心部
を中心として点対称配置されていることを特徴とする。
ートスライド装置のロアーレール又はアッパーレールの
辺縁に長手方向で組付ける左右非対称U字型横断面の樹
脂スライダーであって、前記ロアーレール又はアッパー
レールの辺縁に形成された係合穴に係合するフック部
を、該樹脂スライダーの長手方向で左右非対称型とした
ことを特徴とする。
所対称に組付けるべき樹脂スライダーは、1種類のもの
を左右で向きを変えて組付ける限りにおいて誤組付けは
なくなる。若しも、左右を間違え、又は、向きを変えな
いで組付けようとしてもフック部と係合穴が整合しない
ので、組付けることができない。
基づき説明する。図1から図4に示すように、ロアーレ
ール1は従来例同様にコ字形のチャンネル形状をした所
定長さの部材で、その両辺縁1a,1aは内方へ曲げ込
まれ、これら両辺縁1a,1aに樹脂スライダー4,4
が長手方向へ組付けられ、これら樹脂スライダー4,4
に摺接するアッパーレール3が複数のローラ2の上に載
置され、これらローラ2はロアーレール1の内底部に転
動可能に載置されている。
U字形の横断面形状を有し、肉薄部分はロアーレール1
の辺縁1aとアッパーレール3の側面との間に配置さ
れ、肉厚部分は辺縁1aとアッパーレール3の辺縁3a
との間に配置され、かつ両端部は閉じられている。そし
て、図5に示すように、樹脂スライダー4の両端部付近
には大フック部8と小フック部9とがそれぞれ長方形状
に形成されている。大フック部8と小フック部9の違い
は、図6に示すように、フック幅L1とL2の大小に止ま
り、図1に示すように、フック断面形状については両者
同じである。これらフック部8及びフック部9はそれぞ
れ対面する一対が溝12内に突出して形成されている。
小フック部9とに対応する大係合穴10と小係合穴11
が辺縁1aの両端部付近に形成されている。大係合穴1
0と小係合穴11の違いは前記フック幅L1とL2の大小
に応じて形成されている。これら大係合穴10と小係合
穴11は、図3に示すように、辺縁1aが対面する一対
でロアーレール1に形成されているので、ロアーレール
1の長手方向の中央部を中心としてほぼ点対称配置され
ている。
して押圧すると、整合した大フック部8が大係合穴10
に、及び、小フック部9が小係合穴11に係合して抜け
止めされる。若しも大フック部8と大係合穴10、及
び、小フック部9と小係合穴11とが整合しない状態で
樹脂スライダー4を押圧しても、大係合穴10に小フッ
ク部9は係合できても、小係合穴11に大フック部8は
係合できないために、樹脂スライダー4は辺縁1a,1
aに対して一方向でしか組付けられず、向きを間違えて
組付ける恐れはなく、この時、樹脂スライダー4の肉薄
部分と肉厚部分を間違えることはなく、誤組付けが生じ
ない。
を組付けた後、他方の辺縁1aに樹脂スライダー4を組
付けるときには、ロアーレール1の大係合穴10と小係
合穴11は長手方向の中心部を中心として点対称配置さ
れているため、樹脂スライダー4の向きを変えることに
よって対処できる。したがって、1種類の樹脂スライダ
ー4の2本にて、1本のロアーレール1の対面する辺縁
1a,1aにそれぞれ組付けることで足りるため、組付
け箇所の違いに応じた2種類の樹脂スライダーを作成す
る必要性がない。
所に同じ向きで組付けようとした場合に、大係合穴10
に小フック部9は係合できても、小係合穴11に大フッ
ク部8は係合できないために、樹脂スライダー4の向き
を間違えることはなく、誤組付けが生じない。
係合できても、小係合穴11に大フック部8は係合でき
ないように、大フック部8と小フック部9を樹脂スライ
ダー4に、及び、これに対応する大係合穴10と小係合
穴11とをロアーレール1に形成することにより、樹脂
スライダー4の肉薄部分と肉厚部分を間違えることはな
く、しかも、組付け箇所の差異により向きの変更をしな
ければ組付けることはできないから、誤組付けが生じな
い。
施例に限定されずアッパーレール3に組み付けてもよ
い。
フック部が樹脂スライダーの長手方向で左右非対称型に
形成され、また、大小の係合穴はロアーレールの一対の
辺縁にはその長手方向の中央部で点対称配置で形成され
ているから、左右非対称型の横断面形状を有する樹脂ス
ライダーは正規の方向でしか組付けることはできないた
めに、誤組付けが解消される。しかも、樹脂スライダー
の成形型は1種類で足りるために、型費の削減ができ
る。
置のロアーレールとアッパーレールの断面図。
図。
図。
(B)。
端部拡大平面図(B)及び他端部拡大正面図(C)。
ッパーレールの断面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 車体側に固定するロアーレールに、シー
ト側に固定するアッパーレールが長手方向でスライド移
動可能に係合し、アッパーレール若しくはロアーレール
のいずれか一方の一対の辺縁にそれぞれ開設した係合穴
と係合するフック部を設けた樹脂スライダーを冠着する
シートスライド装置において、前記係合穴とフック部は
ロアーレール又アッパーレール及び樹脂スライダーの長
手方向で左右非対称型にそれぞれ形成され、さらに、前
記係合穴は前記一対の辺縁にロアーレール又はアッパー
レールの長手方向の中心部を中心として点対称配置され
ていることを特徴とするシートスライド装置。 - 【請求項2】 自動車の座席装置に用いられるシートス
ライド装置のロアーレール又はアッパーレールの辺縁に
長手方向で組付ける左右非対称U字型横断面の樹脂スラ
イダーであって、前記ロアーレール又はアッパーレール
の辺縁に形成された係合穴に係合するフック部を、該樹
脂スライダーの長手方向で左右非対称型としたことを特
徴とするシートスライド装置の樹脂スライダー。
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