JP3941507B2 - 車両用バンパカバーの仮付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用バンパカバーの仮付構造に関し、詳細には、バンパカバーとリーンホースメントとの位置合わせを簡単に行うことができる車両用バンパカバーの仮付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車の車体の前端部及び後端部には、車幅方向に略平行な状態でバンパカバーが固設されている。ここで例として、車体(図示外)の前端部に設けられるフロントバンパカバーについて図4及び図5を用いて説明する。フロントバンパカバー100は、その複数箇所をスクリューやクリップを用いて車体に固定することにより組み付けられる。そして、特にフロントバンパカバー100の上縁部は、リーンホースメント110を介して車体に固定される。尚、車種によって、リーンホースメント110を車体に組み付けた後にフロントバンパカバー100をリーンホースメント110に組み付ける場合と、リーンホースメント110を車体に組み付ける前にフロントバンパカバー100をリーンホースメント110に組み付ける場合とがある。
【0003】
フロントバンパカバー100は、樹脂材料で一体成形され、正面視で車幅方向に延びた略長方形形状を有し、平面視で車体の前方向に凸となるように湾曲した車幅方向部100aと、車幅方向部100aの長さ方向両端部からそれぞれ車体後方に向かって、車体の前後方向と略平行に延出した一対の前後方向部100b,100bとから構成されている。車幅方向部100aの裏面からは、フロントバンパカバー100をリーンホースメント110に組み付けるためのフランジ105が車体後側に向かって突設されている。フランジ105には、自身とリーンホースメント110との固定用のクリップ140が挿入される5つのクリップ挿入孔107が、その長さ方向に均等に穿設されている。
【0004】
リーンホースメント110は、所定厚を有する1枚の金属板が曲折されることによって形成されている。詳細には、リーンホースメント110は、上下方向に対して略垂直で、フランジ105と略同一の車幅方向長さを有し、平面視で車体前方向に凸となるように湾曲した略長方形形状の上側水平壁110aと、上側水平壁110aの車体前後方向側縁からそれぞれ上側水平壁110aに対して略垂直となって下方に延出した前側鉛直壁110b及び後側鉛直壁110cと、前側鉛直壁110bの下側縁から上側水平壁110aと略平行となって車体の前方向に延出した前側水平壁110dと、後側鉛直壁110cの下側縁から上側水平壁110aと略平行となって車体の後方向に延出した後側水平壁110eとによって形成されており、横断面が、縁のある帽子型即ちハット型になっている。また、上側水平壁110aには、フランジ105に穿設されたクリップ挿入孔107に対応して、5つのクリップ挿入孔113が長さ方向に均等に穿設されている。
【0005】
そして、リーンホースメント110を車体に組み付けた後にフロントバンパカバー100をリーンホースメント110に組み付ける場合は、フロントバンパカバー100を手で持ち上げて、またリーンホースメント110を車体に組み付ける前にフロントバンパカバー100をリーンホースメント110に組み付ける場合は、リーンホースメント110を手で持ち上げて、フランジ105をリーンホースメント110の上側水平壁110a上に、各部材に穿設されたクリップ挿入孔107及びクリップ挿入孔113が同一軸上に位置するように重ね、各クリップ挿入孔にクリップ140を挿入することにより、フロントバンパカバー100がリーンホースメント110に組み付けられるようになっている。このとき、クリップ140は、胴部140bが軸心方向に撓みつつ上下に重ねられた各クリップ挿入孔107,113に挿入され、頭部140aがフランジ105に当接するまで奥まで押し込まれることにより、頭部140aと撓みが解消された胴部140bとの間でフロントバンパカバー100とリーンホースメント110とを挟み込んでいる。また、車体に固設されたフロントバンパカバー100の上方には、ヘッドランプ130等が配設されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、バンパカバー100及びリーンホースメント110が大きな部材であるので、バンパカバー100又はリーンホースメント110を手で持ち上げつつ、そのバンパカバー100とリーンホースメント110とを各クリップ挿入孔107,113の位置が合うように重ねる作業が難しいという問題点があった。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、バンパカバーとリーンホースメントとの位置合わせを簡単にできる車両用バンパの仮付構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の車両用バンパカバーの仮付構造は、車両のバンパカバーを、車幅方向に延びるリーンホースメントに仮付けするものであって、前記バンパカバーは、バンパカバー本体部と、該バンパカバー本体部よりその裏側に向かって略水平に突設され、車幅方向に沿って延びるフランジ部と、該フランジ部の下面より下方に突設された爪部とを備え、前記リーンホースメントは、前記フランジ部が載置されるリーンホースメント本体部と、該リーンホースメント本体部を上下方向で貫通し、前記バンパカバー本体部側の端縁に前記爪部が車幅方向で所定距離だけ移動可能に係合する貫通孔と、該貫通孔の前記フランジ部突出方向側の端縁より上方に突出し、前記フランジ部の先端が当接する当接部と、該当接部の先端より前記バンパカバー本体部側に突出し、その先端と前記貫通孔の前記バンパカバー本体部側の端縁との間に斜め上方から前記フランジ部と前記爪部が通過可能な寸法の隙間が形成され、前記リーンホースメント本体部と協働して前記フランジ部を挟持する挟持部とを備えることを特徴とする。
【0009】
この構成の車両用バンパカバーの仮付構造では、バンパカバーのフランジ部をリーンホースメント本体部と挟持部との間に挿入することにより、バンパカバーをリーンホースメントに対して仮付することができる。そして、仮付け時には、フランジ部をリーンホースメントの当接部に当接させることにより、バンパカバーとリーンホースメントとの車両前後方向の位置合わせができ、かつ仮付け後は、爪部が貫通孔に嵌合しているためバンパカバーとリーンホースメントとの車両前後方向の位置関係がずれることがない。また、仮付け状態では、バンパカバーとリーンホースメントとが車幅方向で相対移動可能であるので、バンパカバーとリーンホースメントとの車幅方向の位置合わせは、この仮付け状態でバンパカバー又はリーンホースメントを手で持ち上げておくことなくできる。従って、バンパカバーとリーンホースメントとの位置合わせを簡単にできる。
【0010】
また、請求項2に記載の車両用バンパカバーの仮付構造では、請求項1に記載の車両用バンパカバーの仮付構造の構成に加えて、前記爪部の下面は、前記フランジ部の先端から基端に向かってフランジ部から離れる傾斜面であることを特徴とする。
【0011】
この構成の車両用バンパカバーの仮付構造では、請求項1に係る発明の作用に加えて、爪部の下面は、フランジ部の先端から基端に向かってフランジ部から離れる傾斜面であるので、フランジ部及び爪部を、挟持部と貫通孔のバンパカバー本体部側の端縁との間に容易に挿入できる。
【0012】
また、請求項3に記載の車両用バンパカバーの仮付構造では、請求項1又は2に記載の車両用バンパカバーの仮付構造の構成に加えて、前記フランジ部の車幅方向長さが、前記当接部及び挟持部の車幅方向の長さよりも大きいことを特徴とする。
【0013】
この構成の車両用バンパカバーの仮付構造では、請求項1又は2に係る発明の作用に加えて、フランジ部の車幅方向長さは、当接部及び挟持部の車幅方向の長さよりも大きいので、バンパカバーとリーンホースメントとの仮付け後、互いに車幅方向位置がずれても、フランジ部は、当接部の全車幅方向長さに渡って当接し、挟持部の全車幅方向長さに渡って確実に挟持される。
【0014】
また、請求項4に記載の車両用バンパカバーの仮付構造では、請求項1乃至3の何れかに記載の車両用バンパカバーの仮付構造の構成に加えて、前記フランジ部の先端には、前記当接部が嵌合し、車幅方向の長さが前記当接部の車幅方向の長さよりも大きい凹部が形成されていることを特徴とする。
【0015】
この構成の車両用バンパカバーの仮付構造では、請求項1乃至3の何れかに係る発明の作用に加えて、フランジ部の先端には、当接部が嵌合し、車幅方向の長さが当接部の車幅方向の長さよりも大きい凹部が形成されているので、凹部を当接部と嵌合させることにより、バンパカバーとリーンホースメントとの車幅方向の移動範囲を凹部の車幅方向長さと当接部の車幅方向長さとの差の分だけに制限することができる。従って、バンパカバーとリーンホースメントとの車幅方向の位置合わせを効率よく行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態について、自動車の車体の前側端部に固設されるフロントバンパカバーを例に挙げ、図面を参照して説明する。尚、図中では、図示外の車体の前方向を矢印L方向としている。バンパカバー1は、その複数箇所をスクリューやクリップを用いて車体に固定することにより組み付けられる。そして、バンパカバー1の上縁部は、リーンホースメント10を介して車体に固定される。尚、車種によって、リーンホースメント10を車体に組み付けた後にバンパカバー1をリーンホースメント10に組み付ける場合と、リーンホースメント10を車体に組み付ける前にバンパカバー1をリーンホースメント10に組み付ける場合とがあるが、本実施の形態では、後者の場合について説明する。
【0017】
バンパカバー1は、合成樹脂材料で一体成形されており、図1に示すように、正面視で車幅方向(図1の左右方向)に延びた略長方形形状で、平面視で車体の前方向(矢印L方向)に凸となるように、所定の曲率で湾曲した円弧状の車幅方向部2aと、車幅方向部2aの車幅方向両端部から車体後方(矢印Lと反対方向)に、矢印Lと略平行にそれぞれ延出した一対の前後方向部2b,2bとから構成された本体部2を備えている。車幅方向部2aの上側縁からは、矢印Lと反対方向に向かって延出した後、さらに下方に延出した断面略L字型の接続部3(図2参照)が車幅方向部2aのほぼ全長に渡って突設されており、接続部3の末端からは、所定厚を有する板状部材のフランジ5が、矢印Lと反対方向に向かって所定長さ突設されている。フランジ5は、平面視で車幅方向部2aと略平行になるように湾曲しており、このフランジ5を介して、バンパカバー1がリーンホースメント10に組み付けられることになる。
【0018】
また、図2及び図3に示すように、フランジ5の車幅方向両端部には、それぞれ車両前方に凹んだ凹部7が形成されている。凹部7の内周面には、車幅方向で互いに対向する側面7a,7aと、車幅方向に平行な底面7bとが形成されている。また、凹部7が形成された箇所では、フランジ5の下面5aに、下方に突出する係止爪8が一対設けられている。
【0019】
両係止爪8は、車幅方向で所定間隔を空けて配置されている。また、各係止爪8は、側面視で略直角三角形形状で、その下面8aがフランジ5の先端から基端に向かってフランジ5の下面5aから離れるように傾斜する傾斜面となっており、その前端面8bが鉛直方向に平行である。また、図示しないが、フランジ5の車幅方向略中央部と、当該中央部と凹部7とのそれぞれの略中央部には、バンパカバー1とリーンホースメント10との組み付け用のクリップが挿入されるクリップ挿入孔が計3つ穿設されている。
【0020】
また、リーンホースメント10は、図1及び図2に示すように、所定厚を有する1枚の金属板が曲折されて、バンパカバー1の車幅方向部2aと略平行に湾曲した形状に成形された本体部11と、本体部11の車幅方向両端部に穿設された貫通孔15と、当該貫通孔15の周縁部から突設された切り起こし部20とを備えている。本体部11は、車幅方向に延び、上下方向に対して略垂直な上側水平壁11aと、当該上側水平壁11aの矢印L方向側縁及び矢印Lの反対方向側縁からそれぞれ上側水平壁11aに対して略垂直となって下方に延出した前後側鉛直壁11b,11cと、前側鉛直壁11bの下側縁及び後側鉛直壁11cの下側縁から上側水平壁11aと略平行となって矢印L方向及び矢印Lの反対方向にそれぞれ延出した前後側水平壁11d,11eとから構成されており、横断面が縁のある帽子型即ちハット型になっている。
【0021】
上側水平壁11aは、フランジ5と略同一の車幅方向長さを有し、平面視で矢印L方向に凸となって、バンパカバー1の車幅方向部2aと略平行に湾曲した略長方形形状となっている。また、前後側鉛直壁11b,11c及び前後側水平壁11d,11eも、上側水平壁11aと略同一形状を有している。また、リーンホースメント10本体部11の上側水平壁11aの車幅方向両端部には、車幅方向に延在する略長方形形状の貫通孔15がそれぞれ穿設されている。貫通孔15の矢印L方向の周縁部15a(以下、「前側周縁部15a」という。)と、貫通孔15の矢印Lとは反対方向の周縁部15b(以下、「後側周縁部15b」という。)とは、車幅方向に平行である。貫通孔15の後側周縁部15bからは、上方に向かって断面略L字型の切り起こし部20が突設されている。
【0022】
切り起こし部20は、上側水平壁11aの一部を上方に切り起こして曲折させた形状となっており、後側周縁部15bの車幅方向略中央部から上方に延出する当接部20aと、当接部20aの上側縁から矢印L方向に延出した挟持部20bとから構成されている。当接部20aの車幅方向の長さは、フランジ5に形成された凹部7の底面7bの車幅方向の長さよりも所定長さだけ短くなっており、フランジ5の板厚寸法よりも僅かに長く上方に突設されている。また、挟持部20bは、上側水平壁11aとフランジ5の板厚寸法を隔てて、矢印L方向に貫通孔15の車両前後方向の長さの略半分延出している。また、上側水平壁11aの車幅方向中央部と、当該中央部と貫通孔15とのそれぞれの中間部とには、バンパカバー1のフランジ5に穿設されたクリップ挿入孔(図示外)に対応してクリップ挿入孔18が計3つ穿設されている。
【0023】
そして、図3に示すように、フランジ5とフランジ5先端の係止爪8とを、切り起こし部20の挟持部20bの先端と、貫通孔15の前側周縁部15aとの間に図の左上方から挿通した後、挟持部20bと上側水平壁11a間に、凹部7の底面7bが当接部20aに当接するまで挿入すると、フランジ5の下面5aに設けられた係止爪8が上側水平壁11aに穿設された貫通孔15に嵌合し、係止爪8の前端面8bが、貫通孔15の前側周縁部15aに係合し、バンパカバー1がリーンホースメント10に仮付けされる。
【0024】
この仮付け状態では、バンパカバー1とリーンホースメント10とは、車両前後方向への相対移動は規制されているが、車幅方向へは、フランジ5に形成された凹部7の底面7bの車幅方向の長さと切り起こし部20の当接部20aの車幅方向の長さとの差だけ動くことができるようになっている。従って、車幅方向両端部で仮付けされたバンパカバー1とリーンホースメント10とを車幅方向で相対移動させて、各々に穿設されたクリップ挿入孔を重ねることができる。その後、各クリップ挿入孔に固定用のクリップを挿入することにより、バンパカバー1とリーンホースメント10とが組み付けられる。
【0025】
さらに、図示しないが、リーンホースメント10に組み付けられたバンパカバー1で、車体側に固設された自動車の衝突用の補強部材であるバンパリーンホースメントを覆い、リーンホースメント10を、車体側に固設された取付部材にボルト等で締め付け固定し、それと共にバンパカバー1の本体部2の前後方向部2b,2bを前輪の外側に設けられたフェンダーライナーにスクリュー又はクリップ等で固定することにより、バンパカバー1が車体に固設されるようになっている。また、車体に固設されたバンパカバー1の上方には、図3に示すように、ヘッドランプ30等が配設されている。
【0026】
以上説明したように、本実施の形態の車両用バンパカバーの仮付構造では、車幅方向両端部において、リーンホースメント10に穿設された貫通孔15に、バンパカバー1のフランジ5に設けられた係止爪8が嵌合させることにより、バンパカバー1とリーンホースメント10とを簡単に仮付することができる。両部材が仮付けられた状態では、フランジ5の先端に形成された凹部7の底面7bが、貫通孔15の後側周縁部15bから突出した当接部20aに当接しており、凹部7の底面7bは、当接部20aよりもその車幅方向長さが長くなっているので、バンパカバー1とリーンホースメント10とが車幅方向に所定長さだけ動くことができる。そして、各々の部材に穿設されたクリップ挿入孔を重ね、バンパカバー1とリーンホースメント10とを簡単に組み付けることができる。また、作業の効率を上げることができると共に、構成部品の点数を減らすことができ、製造コストを抑えることができる。
【0027】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、各種の変形が可能である。例えば、本実施の形態では、フロントバンパカバーについて説明したが、同様の仮付構造をリアバンパカバーに適用してもよい。また、リーンホースメントに穿設された貫通孔に、フランジの裏面に設けられた係止爪を嵌合させるのではなく、フランジの表面に係止爪を設け、その係止爪をリーンホースメントに設けられた係合壁等に係合させて、バンパカバーとリーンホースメントとを仮付けしてもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明の車両用バンパカバーの仮付構造では、バンパカバーのフランジ部をリーンホースメント本体部と挟持部との間に挿入することにより、バンパカバーをリーンホースメントに対して仮付することができる。そして、仮付け時には、フランジ部をリーンホースメントの当接部に当接させることにより、バンパカバーとリーンホースメントとの車両前後方向の位置合わせができ、かつ仮付け後は、爪部が貫通孔に嵌合しているためバンパカバーとリーンホースメントとの車両前後方向の位置関係がずれることがない。また、仮付け状態では、バンパカバーとリーンホースメントとが車幅方向で相対移動可能であるので、バンパカバーとリーンホースメントとの車幅方向の位置合わせは、この仮付け状態でバンパカバー又はリーンホースメントを手で持ち上げておくことなくできる。従って、バンパカバーとリーンホースメントとの位置合わせを簡単にできる。
【0029】
また、請求項2に係る発明の車両用バンパカバーの仮付構造では、請求項1に係る発明の効果に加え、爪部の下面は、フランジ部の先端から基端に向かってフランジ部から離れる傾斜面であるので、フランジ部及び爪部を、挟持部と貫通孔のバンパカバー本体部側の端縁との間に容易に挿入できる。
【0030】
また、請求項3に係る発明の車両用バンパカバーの仮付構造では、請求項1又は2に係る発明の効果に加えて、フランジ部の車幅方向長さは、当接部及び挟持部の車幅方向の長さよりも大きいので、バンパカバーとリーンホースメントとの車幅方向位置がずれても、フランジ部は、当接部の全車幅方向長さに渡って当接し、挟持部の全車幅方向長さに渡って確実に挟持される。
【0031】
また、請求項4に係る発明の車両用バンパカバーの仮付構造では、請求項1乃至3の何れかに係る発明の効果に加えて、フランジ部の先端には、当接部が嵌合し、車幅方向の長さが当接部の車幅方向の長さよりも大きい凹部が形成されているので、凹部を当接部と嵌合させることにより、バンパカバーとリーンホースメントとの車幅方向の移動範囲を凹部の車幅方向長さと当接部の車幅方向長さとの差の分だけに制限することができる。従って、バンパカバーとリーンホースメントとの車幅方向の位置合わせを効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バンパカバー1とリーンホースメント10とを示す分解斜視図である。
【図2】バンパカバー1とリーンホースメント10との嵌合部を示す斜視図である。
【図3】バンパカバー1とリーンホースメント10との嵌合部を示す断面図である。
【図4】従来のバンパカバー100とリーンホースメント110とを示す分解斜視図である。
【図5】従来のバンパカバー100とリーンホースメント110との嵌合部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 バンパカバー
2 本体部
5 フランジ
7 凹部
8 係止爪
10 リーンホースメント
11 本体部
15 貫通孔
15a 前側周縁部
15b 後側周縁部
20 切り起こし部
20a 当接部
20b 挟持部
Claims (4)
- 車両のバンパカバーを、車幅方向に延びるリーンホースメントに仮付けする車両用バンパカバーの仮付構造であって、
前記バンパカバーは、
バンパカバー本体部と、
該バンパカバー本体部よりその裏側に向かって略水平に突設され、車幅方向に沿って延びるフランジ部と、
該フランジ部の下面より下方に突設された爪部と
を備え、
前記リーンホースメントは、
前記フランジ部が載置されるリーンホースメント本体部と、
該リーンホースメント本体部を上下方向で貫通し、前記バンパカバー本体部側の端縁に前記爪部が車幅方向で所定距離だけ移動可能に係合する貫通孔と、
該貫通孔の前記フランジ部突出方向側の端縁より上方に突出し、前記フランジ部の先端が当接する当接部と、
該当接部の先端より前記バンパカバー本体部側に突出し、その先端と前記貫通孔の前記バンパカバー本体部側の端縁との間に斜め上方から前記フランジ部と前記爪部が通過可能な寸法の隙間が形成され、前記リーンホースメント本体部と協働して前記フランジ部を挟持する挟持部と
を備えることを特徴とする車両用バンパカバーの仮付構造。 - 前記爪部の下面は、前記フランジ部の先端から基端に向かってフランジ部から離れる傾斜面であることを特徴とする請求項1に記載の車両用バンパカバーの仮付構造。
- 前記フランジ部の車幅方向長さが、前記当接部及び挟持部の車幅方向の長さよりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用バンパカバーの仮付構造。
- 前記フランジ部の先端には、前記当接部が嵌合し、車幅方向の長さが前記当接部の車幅方向の長さよりも大きい凹部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の車両用バンパカバーの仮付構造。
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