JP2001253028A - 多層フイルム及び包装体 - Google Patents

多層フイルム及び包装体

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JP2001253028A
JP2001253028A JP2000067912A JP2000067912A JP2001253028A JP 2001253028 A JP2001253028 A JP 2001253028A JP 2000067912 A JP2000067912 A JP 2000067912A JP 2000067912 A JP2000067912 A JP 2000067912A JP 2001253028 A JP2001253028 A JP 2001253028A
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JP2000067912A
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English (en)
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Kazuhide Ishii
和秀 石井
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Mitsubishi Plastics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品の深絞り真空包装において、優れた耐ボ
イル性を有するとともに、シール部の透明性が良好な包
装体が得られる多層フイルム及びその包装体を提供す
る。 【解決手段】 シール層が凝集破壊による易開封性を有
し、その厚みが2〜15μmの範囲であると共に、シー
ル層の隣接層に密度0.88〜0.92g/cm 3のメ
タロセン触媒により重合されたポリエチレン系樹脂層を
配してなる多層フイルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に食品の深絞り真
空包装において、優れた耐ボイル性を有するとともに、
シール部の透明性が良好な包装体が得られる多層フイル
ム及びその包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】食品の深絞り真空包装において使用され
る多層フイルムには、易開封性(イージーピール性)が
要求され、さらにボイル処理される用途では、ボイル時
において、変形や層間剥離が生じないこと、及び開封を
容易にするために包装体の端部に設けるフイルムの「開
封キッカケ部」(未シール部分)が融着しないという耐
熱性が要求されている。このような特性を付与するため
に、従来の多層フイルムでは、シール層に耐熱性に優れ
た直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(以下「LL」とい
う)を主成分としたイージーピール材が使用されてい
る。その多くはLL、ポリプロピレン(以下「PP」と
いう)、ポリブテン−1(以下「PB1」という)、ス
チレン系樹脂を混合した組成物である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記組
成物からなるイージーピール材はシール時結晶化により
球晶を発達させ易い樹脂であるため、枠シール(パック
品の外周部のシールで、熱板とゴムパッキンにはさみ込
まれて強制的にシールされる部分)および面シール部
(枠シールの内側の部分で、熱板側(蓋材の上側)は真
空、真空ボックス側(底材の下側)は大気解放とするこ
とにより、1気圧の差圧でフイルムを熱板に密着するこ
とによりシールされる部分)の透明性が悪くなるという
欠点がある。またノンボイル用に使用されているイージ
ーピール材をボイル用に使用すると、ボイル前後のイー
ジーピール強度の振れを生じやすく、またイージーピー
ルのキッカケ部が融着してしまうという問題があった。
【0004】本発明は前述の問題点を解消できる深絞り
成形用多層フイルム及び包装体を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的は以下の手段
によって達成される。すなわち、シール層が凝集破壊に
よる易開封性を有し、その厚みが2〜15μmの範囲で
あると共に、シール層の隣接層に密度0.88〜0.9
2g/cm3 のメタロセン触媒により重合されたポリエ
チレン系樹脂層を配してなる多層フイルムにある。ここ
で、シール層が、アイオノマー、エチレン−アクリル酸
共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、及び
エチレン−メタクリル酸共重合体からなる群から選ばれ
る少なくとも1種の樹脂と、PPとを50:50〜8
0:20の比率でブレンドされた樹脂からなること、上
記隣接層が高圧法で重合された低密度ポリエチレンを2
〜30重量%の範囲で添加してなること、シール層にソ
ルビトール系化合物を100〜5000ppmの範囲で
添加してなることを含んでいる。また、シール層、隣接
層以外の他の層をエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物、ポリアミド、ポリプロピレンからなる群から選ばれ
る少なくとも1種の樹脂を配して共押出成形してなるこ
と、最外層側から、12ナイロン又は6ナイロン/接着
性樹脂/6−66ナイロン/エチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物/接着性樹脂/隣接層/シール層又は、1
2ナイロン又は6ナイロン/接着性樹脂/エチレン−酢
酸ビニル共重合体ケン化物/6−66ナイロン/接着性
樹脂/隣接層/シール層の順で積層されてなること、最
外層に二軸延伸ポリプロピレン、二軸延伸ポリエチレン
テレフタレート、及び二軸延伸ポリアミドからなる群か
ら選ばれる樹脂のフイルムをドライラミネートしてなる
ことを含み、さらに、上記の多層フイルムを用い、相手
側のシール材として密度0.91〜0.93g/cm
3 、融点115〜125℃の直鎖状低密度ポリエチレン
樹脂を使用したフイルムシールしてなる包装体を含んで
いる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、シール層は凝集破壊タイプのイージー
ピール材でその厚さは2〜15μmであることが必要で
ある。これは2μmより薄いとシール時の温度と圧力に
よりシール層が部分的に流動し押しのけられてしまいシ
ール層に隣接する層がシール面に出てきてしまう可能性
があり、また15μmを越える場合は易開封性が悪くな
り剥離面が毛羽立ち易いためである。特に隣接層が表面
に出てきてしまうと完全にシールされるため、開封性が
極端に悪くなるという問題がある。
【0007】上記シール層に使用する樹脂は凝集破壊に
よる易開封性を有する樹脂の組合せのものが適宜使用で
きるが、アイオノマー、エチレン−アクリル酸共重合
体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、及びエチレ
ン−メタクリル酸共重合体からなる群から選ばれる少な
くとも1種の樹脂と、PPとを50:50〜80:20
の比率でブレンドされた樹脂からなるものが好適に使用
できる。このような樹脂の組合せは透明性の点から好適
であるが、PPの比率が50重量%を越えるとイージー
ピール強度が弱くなってしまい、保管、輸送中に破袋す
る可能性が高くなる。特にパック後にボイル殺菌がある
場合には、破袋がより発生し易い。PPの比率が20重
量%未満の場合は凝集力が十分に低下しないため、イー
ジーピール強度が強く開封性が悪くなり易い。
【0008】上記シール層に隣接する層には密度が0.
88〜0.92g/cm3のメタロセン触媒(シングル
サイト触媒)により重合したポリエチレン系樹脂層を配
する必要がある。メタロセン触媒を用いたポリエチレン
系樹脂は分子量分布が狭く、均一性が高いため透明性に
優れているという特徴を有しているためであり、密度が
0.88〜0.92g/cm3の範囲の樹脂を使用する
必要がある。密度が0.88g/cm3未満では耐熱性
が低くシール時のホットタック性(熱間でのシール強
度)およびボイル時の耐熱性に問題が発生する可能性が
高くなる。また、密度が0.92g/cm3を越えるも
のでは、ヒートシール時に結晶化による球晶が作られ易
くなり、透明性が低下するという問題が出てくる。ま
た、シール層に隣接する層に使用する樹脂は、シール層
に使用する樹脂がポリエチレン系樹脂を主成分とする場
合、通常のポリエチレン系樹脂を用いて特に問題はない
が、アイオノマー、エチレン−アクリル酸共重合体、エ
チレン−アクリル酸エチル共重合体、及びエチレン−メ
タクリル酸共重合体である場合は、層間強度を確保する
ためメタロセン触媒により重合したポリエチレン系樹
脂、特に密度0.92g/cm3以下のものを用いるこ
とが好ましい。このような樹脂は強度が強く、また弾性
率が低いため低温での耐ピンホールに優れているという
特徴があり、深絞り包装用のフイルムとして有用であ
る。ここで用いるメタロセン触媒により重合したポリエ
チレン系樹脂は一般にブテン−1、ヘキセン−1、4メ
チルペンテン−1、オクテン−1等のαオレフィンとの
共重合体が主に用いられるが、特に限定されない。
【0008】ここで、上述したアイオノマー、エチレン
−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共
重合体、及びエチレン−メタクリル酸共重体は、直鎖状
低密度ポリエチレンや、高圧法低密度ポリエチレン等の
通常のポリエチレン系樹脂と共押出しても層間強度が発
現しにくく、隣接しては使用出来なかった。また、上記
アイオノマー等を主成分とするシール層の隣接層とし
て、同様の樹脂やエチレン−酢酸ビニル共重合体を使用
することは層間強度が出やすいが、隣接層の耐熱性が低
いとボイル処理でのホットタック性が弱くなることと、
原料単価が比較的高いためボイル処理用途のフイルムで
は使用されていなかった。そこで、本発明においては必
要とされる層間強度を有し、ホットタック性及び、低温
での耐ピンホール性も良好で、さらには比較的コストも
低く抑えられるメタロセン触媒を用いて重合したポリエ
チレン系樹脂を隣接層に使用することにより、上記問題
を解消することができた。
【0009】隣接層のメタロセン触媒を用いて重合した
ポリエチレン系樹脂には2〜30重量%の高圧法で重合
された低密度ポリエチレンを含むことができる。上記範
囲の高圧法低密度ポリエチレンを含有させることで、メ
タロセン触媒により重合したポリエチレン系樹脂の結晶
を小さく抑え、微結晶化させることにより透明性をより
向上させることが出来る。高圧法低密度ポリエチレンの
添加量が2重量%未満では透明性の改良効果が少なく、
30重量%を越えると、透明性や強度が低下し易い。
【0010】アイオノマー等にPPをブレンドしたシー
ル層には、PPの結晶化による球晶の成長を抑えるため
に、ソルビトール系化合物を造核剤として100〜50
00ppmの範囲で添加することが有効である。100
ppm未満では結晶核剤としての効果が少なく、500
0ppmを越えるとシール性を阻害し、シール強度を低
下させ易い。ソルビトール系化合物としてはビス(pメ
チルベンジリデン)ソルビトール、ビス(pエチルベン
ジリデン)ソルビトール等が例示されるが、特に限定さ
れない。シール層と隣接層であるメタロセン触媒を用い
て重合されたポリエチレン層の他に深絞り包装用の底材
および蓋材用として必要な酸素バリアー性、耐ピンホー
ル性、耐ボイル性等を付与するためにエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物、ポリアミド樹脂、PPを共押出
することが有効である。酸素バリアー性付与のためには
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物が有効であり、
食品の保存性が良好となる。ただし、高い酸素バリアー
を必要としない場合には、ポリアミド樹脂を配すること
によりある程度の酸素バリアー性を付与することができ
る。強度付与のためにはポリアミド樹脂を配することが
有効で、耐ボイル性(特にボイル時のカール防止)の付
与のためPPをシール層とは反対側の外層に配すること
が有効である。
【0011】深絞り用底材に用いる場合は最外層側か
ら、12ナイロン又は6ナイロン/接着性樹脂/6−6
6ナイロン/エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物/
接着性樹脂/隣接層/シール層又は、12ナイロン又は
6ナイロン/接着性樹脂/エチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物/6−66ナイロン/接着性樹脂/隣接層/
シール層の順で積層されてなるフイルムとすることが非
常に有効である。12ナイロン又は、6ナイロンを外層
樹脂とすることにより光沢ならびに耐ボイル性を付与す
ることができ、中間の6−66ナイロンにより耐ピンホ
ール性を付与することができる。エチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物は酸素バリアー性付与のためである
が、中間層を6−66ナイロンとしたのは6ナイロンに
比べ深絞り成形性が優れる点と、エチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物層と隣接して共押出するため融点を低
く抑えることを目的としている。外層樹脂は6ナイロン
よりも12ナイロンが光沢が良好で、さらには吸湿性が
低いためボイル用として好適である。
【0012】深絞り用蓋材に用いる場合は、酸素バリア
ー性並びに強度付与のためエチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物/ポリアミド樹脂層をシール層と共押出し、
シール時の耐熱性付与のため、最外層に二軸延伸ポリプ
ロピレン、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート、及び
二軸延伸ポリアミドから選ばれたフイルムをドライラミ
ネートした多層フイルムを用いることが非常に有用であ
る。蓋材外層に二軸延伸フイルムを用いないと、深絞り
包装におけるシール熱は蓋材外層側からかけられるた
め、熱板にフイルムがベタついたり、蓋材が伸びやすい
ため蓋材にシワが入り易くなったりする現象が発生し易
くなり外観上および保存上問題となり易い。
【0013】本発明の多層フイルムを深絞り包装におけ
る底材または蓋材として使用した場合、相手側のシール
材としては密度0.91〜0.93g/cm3、融点1
15〜125℃の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂を使用
したフイルムをシールした包装体が、ボイル時の耐熱性
が良好で有ると共に透明性も良好である。ここで、密度
が0.91g/cm3未満の場合または融点が115℃
未満の場合は、軟化温度が低くなりイージーピールのキ
ッカケ部(イージーピールを剥がすためのキッカケとな
る未シール部)で底材と蓋材が融着し易い。密度が0.
93g/cm3 を越える場合や融点が125℃を越える
場合には、軟化温度が高くなりシール温度が高くなって
しまうため、シール部の透明性が悪くなったり、シール
不良が発生し易くなる等の問題が発生し易い。ここで使
用する直鎖状低密度ポリエチレン樹脂は共重合成分であ
るαオレフィンが、ブテン−1、ヘキセン−1、4メチ
ルペンテン−1、オクテン−1等のものが好適に使用で
きる。またメタロセン触媒により重合した樹脂も使用で
きる。なお、当該直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層はシ
ール時結晶化により透明性が悪くなる可能性があるた
め、隣接層に結晶化度の低いまたは球晶が大きくなりに
くい樹脂を配し、層の厚さは極力薄く10μm以下とす
ることが好ましい。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明は実施例の内容に限定されるものでは
ない。以下の説明で略称の内容は次の通りである。 メタロセンLL…メタロセン系触媒により重合された直
鎖状低密度ポリエチレン 12Ny…12ナイロン樹脂 EVOH…エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂 6Ny…6ナイロン樹脂 6−66Ny…6−66ナイロン樹脂
【0015】AD…酸変性ポリオレフィン PET…ポリエチレンテレフタレート EAA…エチレン−アクリル酸共重合体 EMAA…エチレン−メタクリル酸共重合体 OPP…二軸延伸ポリプロピレンフイルム CPP…無延伸ポリプロピレンフイルム EVA…エチレン−酢酸ビニル共重合体 IO…アイオノマー樹脂
【0016】(実施例1)以下、括弧内は各層の厚さを
表し単位はμmである。 底材:下記層構成の多層フイルムを共押出法により製膜
した。 12Ny/AD/EVOH/6−66Ny/AD/メタロセンLL/シール層 (20) (20) (20) (50) (10) (70) (10) メタロセンLL:密度0.903g/cm3 シール層:EAA60重量%+PP40重量% 蓋材:OPPをドライラミネートした下記層構成の多層
フイルム LL:密度0.921g/cm3、融点125℃
【0016】(実施例2) 底材:下記層構成の多層フイルムを共押出法により製膜
した。 6Ny/AD/6−66Ny/EVOH/AD/メタロセンLL/シール層 (20) (20) (20) (50) (10) (70) (10) メタロセンLL:密度0.907g/cm3 シール層:EEA65重量%+PP35重量% 蓋材:PETフイルムをドライラミネートした下記層構
成の多層フイルム PET//6Ny/AD/EVOH/6−66Ny/AD/EVA/シール層 (12) (5) (10) (10) (10) (5) (20) (10) シール層:LL 密度0.918g/cm3、融点12
0℃
【0017】(実施例3) 底材:下記層構成の多層フイルムを共押出法により製膜
した。 メタロセンLL:密度0.918g/cm3 シール層:IO70重量%+PP30重量%にソルビト
ール系化合物を1000ppm含有 蓋材:二軸延伸ナイロンフイルム(ONy)とLLをド
ライナミネートした下記層構成のフイルム LL:密度0.920g/cm3、融点120℃
【0018】(実施例4) 底材:CPPをドライラミネートした下記層構成の多層
フイルム CPP//EVOH/6−66Ny/AD/(メタロセンLL
(90)+LDPE(10))/シール層(50) (20) (30)
(10) (50) (10)メタロ
センLL:密度0.918g/cm3 シール層:EMAA60重量%+PP40重量% 蓋材:各フイルムをドライラミネートした下記層構成の
フイルム LL:密度0.910g/cm3、融点115℃
【0019】(実施例5) 底材:下記層構成の多層フイルムを共押出法により製膜
した。 12Ny/AD/EVOH/6−66Ny/AD/メタロセンLL/シール層 (20) (20) (20) (50) (10) (70) (10) メタロセンLL:密度0.903g/cm3 シール層: LL 密度0.920g/cm3、融点1
17℃ 蓋材:OPPをドライラミネートした下記層構成の多層
フイルム OPP//EVOH/6−66Ny/AD/メタロセンLL/シール層 (20) (10) (20) (10) (25) (5) メタロセンLL:密度0.903g/cm3 シール層:EAA60重量%+PP40重量%
【0020】(比較例1) 底材:下記層構成の多層フイルムを共押出法により製膜
した。12Ny/AD/EVOH/6−66Ny/AD
/LL/シール層(20) (20) (20) (50)
(10) (70) (10)LL:密度0.920g/cm3 シール層:EAA60重量%+PP40重量% 蓋材:OPPをドライラミネートした下記層構成の多層
フイルム シール層:LL 密度0.921g/cm3、融点12
5℃
【0021】(比較例2) 底材:下記層構成の多層フイルムを共押出法により製膜
した。 12Ny/AD/EVOH/6−66Ny/AD/メタロセンLL/シール層 (20) (20) (20) (50) (10) (60) (20) メタロセンLL:密度0.903g/cm3 シール層:EAA60重量%+PP40重量% 蓋材:OPPをドライラミネートした下記層構成の多層
フイルム シール層:LL 密度0.921g/cm3、融点12
5℃
【0022】(比較例3) 底材:下記層構成の多層フイルムを共押出法により製膜
した。 12Ny/AD/EVOH/6−66Ny/AD/メタロセンLL/シール層 (20) (20) (20) (50) (10) (70) (10) メタロセンLL:密度0.933g/cm3 シール層:EAA60重量%+PP40重量% 蓋材:OPPをドライラミネートした下記層構成の多層
フイルム シール層:LL 密度0.921g/cm3、融点12
5℃
【0023】(比較例4) 底材:下記層構成の多層フイルムを共押出法により製膜
した。 12Ny/AD/EVOH/6−66Ny/AD/メタロセンLL/シール層 (20) (20) (20) (50) (10) (70) (10) メタロセンLL:密度0.903g/cm3 シール層:LL60重量%+PB−1 40重量% 蓋材:OPPをドライラミネートした下記層構成の多層
フイルム シール層:LL 密度0.921g/cm3、融点12
5℃
【0024】(比較例5) 底材:下記層構成の多層フイルムを共押出法により製膜
した。12Ny/AD/EVOH/6−66Ny/AD
/メタロセンLL/シール層(20) (20) (20)
(50) (10) (70) (10)メタロセン
LL:密度0.903g/cm3 シール層:EAA60重量%+PP40重量% 蓋材:OPPをドライラミネートした下記層構成の多層
フイルム シール層:LL 密度0.918g/cm3、融点10
6℃
【0025】(比較例6) 底材:下記層構成の多層フイルムを共押出法により製膜
した。 12Ny/AD/EVOH/6−66Ny/AD/メタロセンLL/シール層 (20) (20) (20) (50) (10) (70) (10) メタロセンLL:密度0.903g/cm3 シール層:EAA60重量%+PP40重量% 蓋材:OPPをドライラミネートした下記層構成の多層
フイルム シール層:LL 密度0.935g/cm3、融点12
4℃
【0026】<評価方法>上記層構成の底材、蓋材を用
いて深絞り包装機(大森機械工業社製「FV630
0」)により、底材を絞り成形後、内容物として焼豚
(400g)を充填し、ヒートシール温度140℃×
1.6秒で真空包装した。ついでこの真空包装品を95
℃×20分間のボイルを行った。 シール性:内容物に焼け等のダメージを発生させない1
40℃以下の温度でシール可能なものを○、140℃以
上必要なものを△とした。 透明性:シール部分の透明性の良く問題がないものを
○、シール部分の透明性が部分的に悪いものを△、全面
的に悪いものを×とした。 イージーピール性:毛羽立ち等の問題が発生しないもの
を○、毛羽立ち等が発生し実用上問題があるものを×と
した。 耐融着性:ヒートシールによりキッカケ部が全く融着し
ないものを○、部分的に融着したものを△とした。
【0027】
【表1】
【0028】表1から本発明の実施例1乃至5はいずれ
の特性に問題ないことが分かる。これに対して底材のシ
ール層の隣接層に使われている樹脂がメタロセン触媒で
重合されたLLではない比較例1は、透明性が出ないこ
とが分かる。比較例2はイージーピール層の厚さが厚い
ため、開封時毛羽立ちを発生し易く、良好なイージーピ
ール性が得られない。比較例3はメタロセンLL樹脂の
密度が高いため、シール時結晶化し易く、透明性が悪
い。比較例4はイージーピール層にLLとPB−1の結
晶性の高い樹脂を使用しているため、透明性が出にく
い。 比較例5は相手シール材に密度0.918g/c
3、融点106℃のLLを使用しているため、包装体
を作製した場合イージーピール部のキッカケ部が部分的
に融着した。さらに比較例6は相手シール材に密度0.
935g/cm3のLLを使用しているため、包装体を
作製した場合シール性とシール部の透明性に劣ることが
分かる。
【0029】
【発明の効果】上述したように、本発明多層フイルムに
よれば、耐熱性が良好で透明性が良く、イージーピール
外観がきれいで耐ピンホール性の良好なボイル用イージ
ーピールタイプの包装体を得ることが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/08 C08L 23/08 23/12 23/12 23/26 23/26 Fターム(参考) 3E086 AD19 AD23 BA04 BA15 BA33 BA35 BB21 BB41 BB51 4F100 AH02A AK03 AK04B AK06B AK06E AK07A AK07C AK07E AK42E AK46C AK48D AK48E AK69C AK70A AK71A AL05A AL05B AL07 AR00A BA02 BA03 BA04 BA05 BA07 BA10A BA10C BA10E BA15 EH20 EJ38E GB23 JA13B JA20A JJ03 JK14 JL12 JL12A JL14 JL14A JN01 YY00A YY00B 4J002 BB071 BB081 BB122 BB231 GF00 GG02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シール層が凝集破壊による易開封性を有
    し、その厚みが2〜15μmの範囲であると共に、シー
    ル層の隣接層に密度0.88〜0.92g/cm3のメ
    タロセン触媒により重合されたポリエチレン系樹脂層を
    配してなる多層フイルム。
  2. 【請求項2】 シール層が、アイオノマー、エチレン−
    アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重
    合体、及びエチレン−メタクリル酸共重合体からなる群
    から選ばれる少なくとも1種の樹脂と、ポリプロピレン
    樹脂とを50:50〜80:20の比率でブレンドされ
    た樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の多層フ
    イルム。
  3. 【請求項3】 シール層の隣接層が高圧法で重合された
    低密度ポリエチレンを2〜30重量%の範囲で添加して
    なることを特徴とする請求項1乃至2記載の多層フイル
    ム。
  4. 【請求項4】 シール層にソルビトール系化合物を10
    0〜5000ppmの範囲で添加してなることを特徴と
    する請求項1乃至3記載の多層フイルム。
  5. 【請求項5】 シール層、隣接層及び他の層を共押出成
    形してなる多層フイルムにおいて、他の層をエチレン−
    酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリアミド、ポリプロピ
    レンからなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂を配
    して共押出成形してなる請求項1乃至4記載の多層フイ
    ルム。
  6. 【請求項6】 最外層側から、12ナイロン又は6ナイ
    ロン/接着性樹脂/6−66ナイロン/エチレン−酢酸
    ビニル共重合体ケン化物/接着性樹脂/隣接層/シール
    層又は、12ナイロン又は6ナイロン/接着性樹脂/エ
    チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物/6−66ナイロ
    ン/接着性樹脂/隣接層/シール層の順で積層されてな
    ることを特徴とする請求項5記載の多層フイルム。
  7. 【請求項7】 最外層に二軸延伸ポリプロピレン、二軸
    延伸ポリエチレンテレフタレート、及び二軸延伸ポリア
    ミドからなる群から選ばれる樹脂のフイルムをドライラ
    ミネートしてなることを特徴とする多層フイルム。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7に記載の深絞り成形用多層
    フイルムを用い、相手側のシール材として密度0.91
    〜0.93g/cm3 、融点115〜125℃の直鎖状
    低密度ポリエチレン樹脂を使用したフイルムをシールし
    てなる包装体。
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