JP2006181938A - 深絞り成形用フィルム、深絞り包装体用底材、及び深絞り包装体 - Google Patents

深絞り成形用フィルム、深絞り包装体用底材、及び深絞り包装体 Download PDF

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Abstract

【課題】 ヒートシール熱によって、底材外層がシールボックスのゴムパッキンに付着することなく、かつ光沢性が低下しない深絞り成形用フィルムの提供。
【解決手段】 最外層として非晶性ポリエステル樹脂層と、最内層として115℃以下でヒートシール可能であり、かつ層間剥離性を有するイージーピール層とを少なくとも形成する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、主としてスライスハム、スライスベーコン等の包装に好適に使用できるフィルム、深絞り包装体用底材及び深絞り包装体に関する。
スライスハム、スライスベーコン等は、通常、深絞り包装体内に収容されて流通、販売されている。かかる深絞り包装体は、例えば、図1に示すように、略中央部に円筒形の凹部60を有する底材20と、蓋材10とをヒートシール等により接合して得られるものである。スライスハム等は、上記凹部60内に収容されている。
従来、深絞り包装体用の底材20としては、外層にポリエチレンテレフタレートグリコール樹脂(PETG)、中間層にナイロン系樹脂(Ny)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)を配し、かつシール層に凝集破壊タイプのイージーピール層を有する多層フィルムが広く一般に使用されてきた(例えば、特許文献1参照)。その理由は、この構成を有する深絞り包装体が良好なフィルムの腰を有し、光沢・透明性に優れ、かつ見栄えも非常に良好であったためである。しかしながら、外層で使用されるPETGは融点を持たず、約80℃のガラス転移点(Tg)を超えると軟化する性質を有する。そのため、例えば、図2に示すように、蓋材10外面を熱板30に密着させ、底材20側よりシールボックス50を上昇させ、シールボックス50の上面にあるゴムパッキン40と熱板30との間にフィルムを挟み込んで125℃以上の温度でヒートシールを行うシール工程において、シール熱により底材20の外層のPETG面がシールボックス50のゴムパッキン40に付着して、ヒートシール部のPETG面の光沢性が悪くなってしまうという課題があった。ヒートシール部のPETG面の光沢性が悪くなる課題については、シール層樹脂の融点を下げる等して、シール温度を115℃以下で行えば、PETGがゴムパッキン40に付着することを防止できるが、凝集破壊タイプのイージーピールはフィルムの透明性が悪いため、非シール部であるきっかけ部(開封口)や内容物のドリップ等でヒートシールが不完全な箇所は透明性が悪くなり、パック品の見栄えが悪くなる問題があった。
特開2001−253028号公報(特許請求の範囲)
本発明は、従来技術の上記課題を解決しよとするものであり、本発明の目的は、ヒートシール熱によって、底材外層がシールボックスのゴムパッキンに付着することなく、かつ光沢性が低下しない深絞り成形用フィルムを提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、本発明の深絞り成形用フィルムからなる深絞り包装体用底材及び深絞り包装体を提供することにある。
本発明の目的は以下の深絞り成形用フィルムにより達成される。
第一の本発明は、最外層として非晶性ポリエステル系樹脂層と、最内層として115℃以下でヒートシール可能であり、かつ層間剥離性を有するイージーピール層とを少なくとも有することを特徴とする深絞り成形用フィルムである。
ここで、「層間剥離性を有する」とは、深絞り包装体を開封したときに、底材又は蓋材に形成されたイージーピール層が隣接する層(隣接層)とそれらの界面で剥離し、剥離後にイージーピール層が蓋材又は底材側に留まることをいう。
本発明のフィルムは、前記イージーピール層が外側からヒートシール層、該ヒートシール層に隣接する隣接層の順に構成されていることが好ましい。ここにいう「外側」とは、深絞り用底材又は蓋材を形成した際に、蓋材又は底材と接触する側をいう。
本発明のフィルムは、前記非晶性ポリエステル系樹脂がポリエチレンテレフタレートグリコール樹脂(PETG)であることが好ましい。
本発明のフィルムは、前記ヒートシール層及び隣接層がそれぞれ以下に示される樹脂組成物A及び樹脂組成物Bで構成されることが好ましい。
樹脂組成物A:主成分がビカット軟化点90℃以下の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、融点100℃以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、融点100℃以下のエチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、融点100℃以下のエチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、融点100℃以下のエチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、融点100℃以下のエチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、融点100℃以下のエチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、及びこれらのアイオノマーからなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂である樹脂組成物
樹脂組成物B:主成分がポリプロピレン(PP)である樹脂組成物
又は、
樹脂組成物A:主成分がビカット軟化点90℃以下の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)及び/又は融点100℃以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)である樹脂組成物
樹脂組成物B:主成分がエチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、及びこれらのアイオノマーからなる群から選ばれる少なくとも1種である樹脂組成物
本発明のフィルムは、前記非晶性ポリエステル系樹脂層と前記イージーピール層との間に、少なくとも1層のポリアミド樹脂(PA)層を有していることが好ましい。
また、本発明のフィルムは、前記非晶性ポリエステル系樹脂層と前記イージーピール層との間に、少なくとも1層のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)層を有していることが好ましい。
また、本発明のフィルムは、前記非晶性ポリエステル系樹脂層と前記イージーピール層との間に、少なくとも1層のエチレン−酢酸ビニル共重合体層又はポリエチレン層を有していることが好ましい。
また、本発明のフィルムは、前記非晶性ポリエステル系樹脂層と前記イージーピール層との間に、少なくとも1層の接着樹脂層を有することが好ましい。
前記イージーピール層のイージーピール強度は、25℃で0.8N/15mm幅以上5N/15mm幅以下であることが好ましい。
第二の本発明は、上記の深絞り成形用フィルムにより形成された深絞り包装体用底材である。
第三の本発明は、上記の底材を使用した深絞り包装体である。
本発明の深絞り用フィルムは、最外層として非晶性ポリエステル系樹脂で構成される層と、最内層として115℃以下の温度でヒートシール可能であり、かつ層間剥離性を有するイージーピール層とを少なくとも有する。この構成により、本発明であれば、ヒートシール時に最外層がシールボックスのゴムパッキンに付着することがないため、良好な光沢性及び仕上がり性を有する、深絞り成形に最適なフィルムを得ることができる。
本発明のフィルムは、良好な光沢性及び仕上がり性を有するフィルムであるため、深絞り包装体用のフィルム、特に深絞り包装体の底材として好適に利用できる。
以下、本発明の深絞り成形用フィルム、深絞り包装体用底材及び深絞り包装体についてさらに詳細に説明する。
[深絞り成形用フィルム]
本発明のフィルムは、最外層として非晶性ポリエステル系樹脂層、最内層として115℃以下の温度でヒートシール可能であり、かつ層間剥離性を有するイージーピール層とを少なくとも有する。ここで、「最外層」とは、例えば、図2に示すように、底材20において蓋材10とのヒートシール時にゴムパッキン40と接触する層をいい、「最内層」とは、底材20において蓋材10と接触する層をいう。
<非晶性ポリエステル系樹脂層>
本発明のフィルムの最外層を構成する「非晶性ポリエステル系樹脂」とは、多価アルコール成分100モル%中に1,4−シクロヘキサンジメタノール成分が5モル%以上含まれるポリエステル樹脂をいう。非晶化度を高める観点からは、1,4−シクロヘキサンジメタノール成分を10モル%以上、好ましくは12モル%以上、さらに好ましくは15モル%以上含むことが望ましい。一方、1,4−シクロヘキサンジメタノール成分が多すぎると、フィルムの衝撃強度が低下してしまうため、上限は50モル%とすることが好ましく、47モル%以下とすることがより好ましく、45モル%以下とすることがさらに好ましい。
本発明のフィルムでは、耐破れ性、衝撃強度、耐熱性などを考慮すれば、非晶性ポリエステル系樹脂を構成するユニット100モル%中にエチレンテレフタレートユニットが50モル%以上、好ましくは55モル%以上、さらに好ましくは60モル%以上となるように選択することが好ましい。したがって、多価カルボン酸成分100モル%中にテレフタル酸成分(テレフタル酸又はそのエステルから形成される成分)を50モル%以上含有し、さらに多価アルコール成分100モル%中にエチレングリコール成分を50モル%以上、好ましくは55モル%以上、さらに好ましくは60モル%以上であり、上限が95モル%以下、好ましくは90モル%以下、さらに好ましくは88モル%以下含有させることが望ましい。
上記多価アルコール成分を形成するための多価アルコール類としては、上述した1,4−シクロヘキサンジメタノール及びエチレングリコールの他に、1,3−プロパンジオール、トリエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオールなどのアルキレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ジエチレングリコール、ダイマージオール、ポリオキシテトラメチレングリコール、ポリエチレングリコール、ビスフェノール化合物又はその誘導体のアルキレンオキサイド付加物なども併用できる。
また、多価カルボン酸成分を形成するための多価カルボン酸類としては、上述のテレフタル酸及びそのエステルの他に、芳香族ジカルボン酸、それらのエステル形成誘導体、脂肪族ジカルボン酸などが利用可能である。芳香族ジカルボン酸としては、例えば、イソフタル酸、ナフタレン−1,4−ジカルボン酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸などが挙げられる。またこれらの芳香族ジカルボン酸やテレフタル酸のエステル誘導体としてはジアルキルエステル、ジアリールエステルなどの誘導体が挙げられる。脂肪族ジカルボン酸としては、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、シュウ酸、コハク酸などや、通常ダイマー酸と称される脂肪族ジカルボン酸が挙げられる。さらに、p−オキシ安息香酸などのオキシカルボン酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸などの多価カルボン酸を必要に応じて併用してもよい。
この他、多価アルコール類、多価カルボン酸類ではないが、ε−カプロラクトンに代表されるラクトン類も一部使用してもよい。ラクトン類は、開環して両端にエステル結合を有するユニットとなるものであり、1つのラクトン類由来のユニットが、カルボン酸成分であり、かつ、アルコール成分であると考えることができる。よって、ラクトン類を用いる場合、1,4−シクロヘキサンジメタノール成分量や、他の多価アルコール成分の量は、フィルムの全多価アルコール成分量に、ラクトン類由来のユニット量を加えた量を100モル%として計算する。また、各多価カルボン酸成分の量を計算する際も、フィルムの全多価カルボン酸成分量に、ラクトン類由来のユニット量を加えた量を100モル%とする。
例えば、ジオール成分が1,4−シクロヘキサンジメチルアルコール及びエチレングリコールからなり、ジカルボン酸酸成分がテレフタル酸からなるポリエチレンテレフタレートグリコール樹脂(PETG)は、本発明の非晶性ポリエステル系樹脂として好適に使用できる。
非晶性ポリエステル系樹脂層の厚みは特に限定されるものではないが、10μm以上、好ましくは15μm以上、さらに好ましくは20μm以上であり、上限が50μm以下、好ましくは40μm以下、さらに好ましくは35μm以下である。厚みが10μm以上あれば、包装体のフランジ部におけるカールの発生を抑えることができ、良好な見栄えを得ることができ、また上限が50μm以下であれば、フィルムが硬くなりすぎることもなく、良好な深絞り成型性を得ることができる。
<イージーピール層>
本発明のフィルムは、最内層として115℃以下の温度でヒートシール可能であり、かつ層間剥離性を有するイージーピール層を有する。イージーピール層では、ヒートシール温度が115℃以下で、かつ層間剥離し得る樹脂を好適に用いることができる。ヒートシール温度115℃以下で層間剥離可能であれば、深絞り包装機によるヒートシールの際に最外層の非晶性ポリエステル系樹脂が深絞り包装機シール部ボックスのゴムパッキンに付着して白化し、光沢が低下することを防止することができる。
イージーピール層を構成する樹脂としては、115℃以下の温度でヒートシール可能であり、かつ層間剥離し得る樹脂を単独で又は複数を混合して用いることができる。特に、層間剥離性を高める観点から、イージーピール層は後述する樹脂組成物Aからなるヒートシール層と該ヒートシール層に隣接する、樹脂組成物Bからなる隣接層とにより構成することが好ましい。なお、ヒートシール層と隣接層を設ける場合、ヒートシール層が外側に配置されるように形成する。
(ヒートシール層)
ヒートシール層で用いられる樹脂組成物Aとしては、主成分がビカット軟化点90℃以下の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、融点100℃以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、融点100℃以下のエチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、融点100℃以下のエチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、融点100℃以下のエチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、融点100℃以下のエチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、融点100℃以下のエチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、及びこれらのアイオノマーからなる群から選ばれる少なくとも1種である樹脂組成物が挙げられ、中でも主成分がビカット軟化点90℃以下の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、主成分が融点100℃以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、またはそれらの混合物を好適に用いることができ、特に融点100℃以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)を用いることが好ましい。
イージーピール層においてヒートシール層を設ける場合、ヒートシール層の厚みは、製膜性、ヒートシール性及び剥離外観性の観点から1μm以上、好ましくは2μm以上、さらに好ましくは3μm以上とする。ヒートシール層の厚みを3μm以上とすることにより、安定した製膜性及びヒートシール性が得られる。一方、ヒートシール層の厚みの上限は15μm以下、好ましくは12μm以下、さらに好ましくは10μm以下とすることが望ましい。ヒートシール層の厚みが15μm以下であれば、剥離時に毛羽立ちや膜残りが発生し難くすることができ、良好な剥離外観が得られる。また、ヒートシール層は2層以上で構成されていてもよく、その場合、合計厚みは3μm以上15μm以下である。
(隣接層)
上記ヒートシール層に隣接する隣接層で用いられる樹脂組成物Bとしては、主成分がポリプロピレン(PP)である樹脂を挙げることができる。PPは、ランダムコポリマー、ホモポリマー、ブロックコポリマー等のいずれも使用でき、中でもランダムコポリマーを好適に用いることができる。
また、樹脂組成物Aとして、主成分がビカット軟化点90℃以下の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)及び/又は融点100℃以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)である樹脂を用いる場合、樹脂組成物Bとしては、主成分がエチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、及びこれらのアイオノマーからなる群から選ばれる少なくとも1種である樹脂組成物を用いることができ、中でもアイオノマーを好適に用いることができる。
隣接層を設ける場合、隣接層の厚みは、剥離性の観点から2μm以上、好ましくは3μm以上、さらに好ましくは5μm以上である。隣接層の厚みを2μm以上とすることにより、安定した剥離性が得られる。一方、隣接層の上限は、特にはなく、蓋材、底材又は包装体の各用途に応じて適宜決定することができる。また、隣接層は合計厚みが2μm以上であれば、2層以上で構成することもできる。
イージーピール層のイージーピール強度は、易開封性及びシール性のバランスの点から、25℃で0.8N/15mm幅以上であることが好ましく、1N/15mm幅以上であることがさらに好ましく、上限は、5N/15mm幅以下であることが好ましく、3N/15mm幅以下であることがさらに好ましい。
<中間層>
本発明のフィルムは、非晶性ポリエステル系樹脂層とイージーピール層との間に中間層を設けることができる。ここで、「中間層」とは、非晶性ポリエステル系樹脂層とイージーピール層との間に設けられた一層あるいは二層以上の複数層からなる層をいう。以下に、中間層を構成する各層について説明する。
(PA層)
中間層としては、耐ピンホール性と深絞り成形性を付与する目的で少なくとも1層のポリアミド樹脂(PA)層を設けることができる。
中間層で用いられるPAは、特に限定されないが、耐ピンホール性の観点からはナイロン系樹脂(Ny)を用いることが好ましい。Nyとしては、例えば、6ナイロン、66ナイロン、69ナイロン、6−66ナイロン、12ナイロン、11ナイロン、610ナイロン、612ナイロン、6I−6Tナイロン、MXD6ナイロン等の縮合単位の重合体又はこれら2種以上との共重合体、さらにはこれらの混合物を挙げることができる。中でも6ナイロンや6−66ナイロンを用いることが好ましい。
中間層としてPA層を設ける場合、PA層の厚み(2層以上設ける場合には合計厚み)は2μm以上、好ましくは3μm以上、さらに好ましくは5μm以上とし、かつ上限を30μm以下、好ましくは20μm以下、さらに好ましくは15μm以下とする。PA層の厚みの下限を2μm以上とすることにより、良好な耐ピンホール性が得られ、また上限を30μmとすることにより、フィルムのカット性と熱成形性を良好に維持することができる。
(EVOH層)
中間層としては、酸素バリアー性を付与する目的で、少なくとも1層のEVOH層を設けることができる。EVOH層で用いられるEVOHのエチレン含有率は特に限定されるものではないが、製膜安定性の観点から32モル%以上、好ましくは38モル%以上とし、上限を47モル%以下、好ましくは44モル%以下とすることが望ましい。また、EVOHのケン化度は90%以上、好ましくは95モル%以上のものが望ましい。EVOHのエチレン含有量及びケン化度を上記範囲に保つことにより、本発明のフィルムの共押出性、フィルムの強度を良好なものとすることができる。
EVOH層を設ける場合、EVOH層の厚み(2層以上設ける場合には合計厚み)は5μm以上、好ましくは8μm以上、さらに好ましくは10μm以上であることが望ましく、また上限は30μm以下、好ましくは25μm以下、さらに好ましくは20μm以下であることが望ましい。EVOH層の厚みの下限値を5μmとすることにより十分な酸素バリアー性が得られ、また上限値を30μmとすることによりフィルムの共押出性を悪化することもなく、かつ良好なフィルム強度を保持できる。
(EVA層及びPE層)
また、中間層としては、柔軟性を付与する目的で少なくとも1層のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)層又はポリエチレン(PE)層を設けることもできる。EVAのエチレン含有率は特に限定されるものではないが、製膜安定性の観点から1モル%以上、好ましくは3モル%以上であり、かつ上限が15モル%以下、好ましくは10モル%以下とすることが望ましい。EVA層を設ける場合、製膜性の観点から、EVA層の厚み(2層以上設ける場合には合計厚み)は下限を10μm以上、好ましくは20μm以上、さらに好ましくは25μm以上とし、上限を100μm以下、好ましくは80μm以下、さらに好ましくは60μm以下とすることが望ましい。
中間層にPE層を設ける場合、PE層で使用されるPEは特に限定されるものではなく、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)又はLDPEとHDPEをブレンドしたものを使用することができる。ブレンド比率は所望の柔軟性を付与する目的で適宜決定することができる。
LDPEは、密度が0.92以上のものが好ましく、HDPEは、密度0.95以上のものが好適に使用される。密度の高いものを使用することにより、PE層に柔軟性を維持しつつ、適度の硬さを付与することができる。
PE層の厚み(2層以上設ける場合には合計厚み)は、下限を10μm以上、好ましくは20μm以上、さらに好ましくは25μm以下とし、かつ上限を100μm以下、好ましくは80μm以下、さらに好ましくは60μm以下とすることが望ましい。
(接着樹脂層)
また、中間層においては、各層を接着するために少なくとも1層の接着樹脂層を設けることができる。接着樹脂層で使用される接着樹脂は、EVOH層、PA層、PE層、非晶性ポリエステル系樹脂層を必要な強度に接着することができれば特に限定されないが、不飽和カルボン酸又はその誘導体で変性されたポリオレフィン系樹脂を好適に用いることができる。不飽和カルボン酸としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン酸、シトラコン酸等が挙げられる。また接着樹脂として、前記不飽和カルボン酸のエステルや無水物も用いることができ、さらに誘導体としてアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、酢酸ビニル、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸ナトリウム等を用いることができる。また市販の接着樹脂としては、例えば、三井化学(株)製、商品名アドマーが挙げられ、これらを好適に使用できる。中でもPE層、EVOH層及び非晶性ポリエステル系樹脂層を接着させる場合には、特殊ポリオレフィンベース(上記の不飽和カルボン酸等で変性されたポリオレフィン系樹脂)のものが有用であり、さらにEVOH層及びPE層を接着させる場合には、LLDPEタイプのものを好適に使用できる。
接着樹脂層は、上記非晶性ポリエステル系樹脂層と上記中間層との間に少なくとも1層設けることができる。さらに、層間接着強度をより高める観点からは中間層のEVOH層とEVA層の間、又はPA層とEVOH層とEVA層の間に設けることが好ましい。接着樹脂層の厚みは特に制限はないが、適度な接着強度を維持するためには、3μm以上、好ましくは10μm以上の厚みで設けることが望ましい。
<層構成>
本発明のフィルムの層構成は、最外層として非晶性ポリエステル系樹脂層、最内層としてイージーピール層を配すれば、その他の層の層構成は特に制限されない。例えば、非晶性ポリエステル系樹脂層(A)、PA層(B)、EVOH層(C)、EVA層(D)、PE層(E)、イージーピール層(F)及び接着樹脂層(G)で表した場合、以下の層構成を形成することができる。中でも好ましい層構成は、下記(1)、(3)、(5)又は(7)であり、さらに好ましい層構成は(1)又は(5)である。
(1)A/G/B/C/G/D/F
(2)A/G/B/G/C/G/D/F
(3)A/G/B/C/G/E/F
(4)A/G/B/G/C/G/E/F
(5)A/G/C/B/G/D/F
(6)A/G/C/G/B/G/D/F
(7)A/G/C/B/G/E/F
(8)A/G/C/B/G/G/E/F
(9)A/G/D/F
(10)A/G/E/F
(11)A/G/B/G/D/F
(12)A/G/B/G/E/F
(13)A/G/C/G/D/F
(14)A/G/C/G/E/F
上記各層には、低温シール性と層間剥離性とを阻害しない範囲内であれば、上記各層を構成する樹脂組成物以外に、他の樹脂や添加剤を含有させることもできる。例えば、耐熱安定剤、耐酸化安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、顔料、染料等の添加剤を適宜含ませてもよい。
<製造方法>
本発明のフィルムは、最外層として非晶性ポリエステル系樹脂層、最内層としてイージーピール層、両層の間に中間層を設ける場合には、最外層、中間層及び最内層を同時又は逐次的に積層して作製することができる。
本発明のフィルムは、Tダイ法、チューブラ法など既存の方法により、ダイを備えた押出機を用いて共押出しすることにより、非晶性ポリエステル系樹脂層、イージーピール層(中間層を設ける場合には、中間層)を同時に作製できる。また、前記フィルムは、各層を構成する樹脂を別々にシート化した後に、プレス法やロールニップ法などを用いて積層して逐次的に作製することもできる。
[深絞り包装体用底材及び深絞り包装体]
本発明のフィルムは、深絞り包装機を用いて内容物に対応した大きさ及び形状を有する深絞り成形容器用底材に成形することができる。特に本発明のフィルムを深絞り成形容器の底材として用いる場合、光沢性に優れた深絞り成形容器を得ることができる。深絞り成形容器用底材として用いる場合、例えば、本発明のフィルムを深絞り成形型で所望の形状及び大きさに成形した後(フィルム供給工程及びフィルム成形工程)、その中にスライスハム等の内容物を充填し(内容物充填工程)、さらにその上から蓋材フィルムでシールして(蓋材フィルム供給工程およびシール工程)、真空包装し(真空包装工程)、冷却し(冷却工程)、カットすることにより(切断工程)、深絞り成形容器を作製することができる。
本発明の深絞り包装体の蓋材は、本発明のフィルムのイージーピール性が得られれば特に制限はない。例えば、延伸ポリプロピレン樹脂層と透明蒸着ポリエチレンテレフタレート系樹脂と直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)層をラミネートした蓋材や延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂と共押出フィルム(EVOH、Nyを含み、LLDPEをシール層としたフィルム)をラミネートした蓋材を挙げることができる。
また本発明の包装体は、上記の蓋材と本発明の底材とをヒートシール等の接着手段によって接着することにより作製できる。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
全層共押出による下記層構成のフィルムを得て、実施例1とした。
PETG(20μm)/接着樹脂(10μm)/Ny(10μm)/EVOH(15μm)/接着樹脂(10μm)/PP1(30μm)/LLDPE1(5μm)
PETG:イーストマン・ケミカル社製PETG
接着樹脂:三井化学製アドマー
Ny:三菱エンジニアリングプラスチック製ノバミッド
(66Ny比率15%の6−66共重合Ny)
EVOH:クラレ製エバール44molタイプ
PP1:日本ポリプロ製ノバテックPP(ランダムコポリマー)
LLDPE1:出光石油化学製モアテック(ビカット軟化点85℃)
(実施例2)
全層共押出による下記層構成のフィルムを得て、実施例2とした。
PETG(30μm)/接着樹脂(10μm)/Ny(5μm)/EVOH(15μm)/接着樹脂(10μm)/アイオノマー(27μm)/EVA1(3μm)
PETG:イーストマン・ケミカル社製PETG
接着樹脂:三井化学製アドマー
Ny:三菱エンジニアリングプラスチック製ノバミッド
(66Ny比率15%の6−66共重合Ny)
EVOH:クラレ製エバール44molタイプ
アイオノマー:三井・ディュポンポリケミカル製アイオノマー
(EMAAのアイオノマー)
EVA1:日本ポリエチレン製ノバテックEVA(VAC15%;融点97℃)
(実施例3)
全層共押出による下記層構成のフィルムを得て、実施例3とした。
PETG(30μm)/接着樹脂(10μm)/Ny(5μm)/EVOH(15μm)/接着樹脂(10μm)/EAA(27μm)/EVA1(3μm)
PETG:イーストマン・ケミカル社製PETG
接着樹脂:三井化学製アドマー
Ny:三菱エンジニアリングプラスチック製ノバミッド
(66Ny比率15%の6−66共重合Ny)
EVOH:クラレ製エバール44molタイプ
EAA:日本ポリエチレン製ノバテックEAA
EVA1:日本ポリエチレン製ノバテックEVA(VAC15%;融点97℃)
(実施例4)
全層共押出による下記層構成のフィルムを得て、実施例4とした。
PETG(30μm)/接着樹脂(10μm)/Ny(5μm)/EVOH(15μm)/接着樹脂(10μm)/EVA2(27μm)/EAA(3μm)
PETG:イーストマン・ケミカル社製PETG
接着樹脂:三井化学製アドマー
Ny:三菱エンジニアリングプラスチック製ノバミッド
(66Ny比率15%の6−66共重合Ny)
EVOH:クラレ製エバール44molタイプ
EVA2:日本ポリエチレン製ノバテックEVA(VAC8%)
EAA:日本ポリエチレン製ノバテックEAA(融点98℃)
(比較例1)
全層共押出による下記層構成のフィルムを得て、比較例1とした。
PETG(20μm)/接着樹脂(10μm)/Ny(10μm)/EVOH(15μm)/接着樹脂(10μm)/PP1(30μm)/LLDPE2(5μm)
PETG:イーストマン・ケミカル社製PETG
接着樹脂:三井化学製アドマー
Ny:三菱エンジニアリングプラスチック製ノバミッド
(66Ny比率15%の6−66共重合Ny)
EVOH:クラレ製エバール44molタイプ
PP:日本ポリプロ製ノバテックPP(ランダムコポリマー)
LLDPE2:出光石油化学製モアテック(ビカット軟化点105℃)
(比較例2)
全層共押出による下記層構成のフィルムを得て、比較例2とした。
PETG(30μm)/接着樹脂(10μm)/Ny(5μm)/EVOH(15μm)/接着樹脂(10μm)/アイオノマー(27μm)/EVA3(3μm)
PETG:イーストマン・ケミカル社製PETG
接着樹脂:三井化学製アドマー
Ny:三菱エンジニアリングプラスチック製ノバミッド
(66Ny比率15%の6−66共重合Ny)
EVOH:クラレ製エバール44molタイプ
アイオノマー:三井・ディュポンポリケミカル製アイオノマー
(EMAAのアイオノマー)
EVA3:日本ポリエチレン製ノバテックEVA(VAC5%;融点108℃)
(参考例)
全層共押出による下記層構成のフィルムを得て、参考例とした。
PETG(20μm)/接着樹脂(10μm)/Ny(10μm)/EVOH(15μm)/接着樹脂(10μm)/EVA1(35μm)
PETG:イーストマン・ケミカル社製PETG
接着樹脂:三井化学製アドマー
Ny:三菱エンジニアリングプラスチック製ノバミッド
(66Ny比率15%の6−66共重合Ny)
EVOH:クラレ製エバール44molタイプ
EVA1:日本ポリエチレン製ノバテックEVA(VAC15%;融点97℃)
[パックサンプルの作製]
深絞り包装機(大森機械工業社製FV6300)によって、スライスハム(50g)を真空包装した。なお、使用した蓋材は、下記の構成でドライラミネート法により作製した。
OPP(30μm)//透明蒸着PET(12μm)//LLDPE(40μm)
OPP:OPU−1(トーセロ社製二軸延伸品)
透明蒸着PET:VM−PET(東洋メタライジング製蒸着PET)
LLDPE:L−6102(東洋紡績社製)
[評価方法]
<最低ヒートシール温度>
深絞り包装機において、ヒートシール時間2秒で、ヒートシールが十分に行われる温度を最低ヒートシール温度とした。
<底材PETG面取り>
ヒートシール後、底材PETGがゴムパッキンに取られて、白化が確認できるものを×、確認できないものを○とした。
<イージーピール強度>
パック品のシール部をフィルム流れ方向に対して15mm幅の短冊状に切断し、25℃、65%RHの環境下で引張試験機を用いて200mm/minの速度で蓋材と底材を剥離したときの最大荷重をイージーピール強度とした。
<剥離外観>
パック品を手で剥離したときに剥離面に毛羽立ち及び膜残りがないものを○、あるものを×とした。
Figure 2006181938
実施例1乃至4のフィルムは、いずれも110℃でヒートシール可能であったため、最外層のPETG面がゴムパッキンに取られることなかった。また、実施例1乃至4のフィルムは、いずれもイージーピール強度が5N/15mm幅以下であったため、適度な強度で開封性が得られ、かつ剥離外観が良好であった。
これに対し、比較例1及び2はいずれもヒートシール温度が115℃を超えていたため、PETG面がゴムパッキンに取られて白化してしまった。さらに、参考例は層間剥離性を有するイージーピール層ではないため、イージーピール強度が強すぎ、開封性に問題があり、しかも剥離外観も悪かった。
接合前の包装体を示す説明図である。 蓋材と底材のシール工程を示す説明図である。
符号の説明
10 蓋材
20 底材
30 熱板
40 ゴムパッキン
50 シールボックス
60 凹部

Claims (12)

  1. 最外層として非晶性ポリエステル系樹脂層と、最内層として115℃以下でヒートシール可能であり、かつ層間剥離性を有するイージーピール層とを少なくとも有することを特徴とする深絞り成形用フィルム。
  2. 前記イージーピール層が、外側からヒートシール層、該ヒートシール層に隣接する隣接層の順に構成される請求項1に記載の深絞り成形用フィルム。
  3. 前記非晶性ポリエステル系樹脂が、ポリエチレンテレフタレートグリコール樹脂(PETG)である請求項1又は2に記載の深絞り成形用フィルム。
  4. 前記ヒートシール層及び隣接層が、それぞれ以下に示される樹脂組成物A及び樹脂組成物Bで構成される請求項1乃至3のいずれかに記載の深絞り成形用フィルム。
    樹脂組成物A:主成分がビカット軟化点90℃以下の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、融点100℃以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、融点100℃以下のエチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、融点100℃以下のエチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、融点100℃以下のエチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、融点100℃以下のエチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、融点100℃以下のエチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、及びこれらのアイオノマーからなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂である樹脂組成物
    樹脂組成物B:主成分がポリプロピレン(PP)である樹脂組成物
  5. 前記ヒートシール層及び隣接層が、それぞれ以下に示される樹脂組成物A及び樹脂組成物Bで構成される請求項1乃至3のいずれかに記載の深絞り成形用フィルム。
    樹脂組成物A:主成分がビカット軟化点90℃以下の直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)及び/又は融点100℃以下のエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)である樹脂組成物
    樹脂組成物B:主成分がエチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、及びこれらのアイオノマーからなる群から選ばれる少なくとも1種である樹脂組成物
  6. 前記非晶性ポリエステル系樹脂層と前記イージーピール層との間に、少なくとも1層のポリアミド樹脂(PA)層を有する請求項1乃至5のいずれかに記載の深絞り成形用フィルム。
  7. 前記非晶性ポリエステル系樹脂層と前記イージーピール層との間に、少なくとも1層のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物(EVOH)層を有する請求項1乃至6のいずれかに記載の深絞り成形用フィルム。
  8. 前記非晶性ポリエステル系樹脂層と前記イージーピール層との間に、少なくとも1層のエチレン−酢酸ビニル共重合体層又はポリエチレン層を有する請求項1乃至7のいずれかに記載の深絞り成形用フィルム。
  9. 前記非晶性ポリエステル系樹脂層と前記イージーピール層との間に、少なくとも1層の接着樹脂層を有する請求項1乃至8のいずれかに記載の深絞り成形用フィルム。
  10. 前記イージーピール層のイージーピール強度が、25℃で0.8N/15mm幅以上5N/15mm幅以下である請求項1乃至9のいずれかに記載の深絞り成形用フィルム。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の深絞り成形用フィルムにより形成された深絞り包装体用底材。
  12. 請求項11に記載の底材を使用した深絞り包装体。
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