JP2001199362A - 中空構造物の補強具 - Google Patents

中空構造物の補強具

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JP2001199362A JP2000163274A JP2000163274A JP2001199362A JP 2001199362 A JP2001199362 A JP 2001199362A JP 2000163274 A JP2000163274 A JP 2000163274A JP 2000163274 A JP2000163274 A JP 2000163274A JP 2001199362 A JP2001199362 A JP 2001199362A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量でかつ強固な補強部材を構成し、その補
強部材によって中空構造物を効率よく補強する。 【解決手段】 中空構造物1の中空室6に装着されて中
空構造物1を補強する補強部材11を備えた補強具であ
って、補強部材11は、中空室6の長手方向に所要とす
る間隔を隔てて配設された複数の横壁部12と、これら
複数の横壁部12を連結する少なくとも1つの縦壁部1
3とを備える。複数の横壁部12のうち、所定の横壁部
12とその片側に隣接する横壁部12とは、一端側が狭
くかつ頂部14によって結合されるとともに他端側が広
くなって対向し、所定の横壁部12とその反対側に隣接
する横壁部12とは、一端側が広くなって対向するとと
もに他端側が狭くなりかつ底部15によって結合されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、中空構造物の補
強具に関し、主として複数枚のパネルによって中空の箱
形閉じ断面に構成された中空パネル(例えば、車両ボデ
ィのセンタピラー、フロントピラー、クオータピラー、
ルーフサイドパネル、ロッカパネル等)を補強するため
の中空構造物の補強具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両ボディの中空パネルの補強構
造としては、中空パネルを構成するインナパネルとアウ
タパネルとの間に金属製リインホースメントパネルを内
設して中空パネルを補強しているのが一般的であった。
しかしながら金属製リインホースメントパネルによって
中空パネルを補強すると、中空パネルの重量が大幅に増
加し、燃費等に悪影響を及ぼす。このようなことから、
中空パネルの重量増加を抑えて中空パネルを補強するた
めに、図29に示すように、中空パネルの中空室に合成
樹脂製の補強部材211を内設して中空パネルを補強す
ることが知られている。すなわち、合成樹脂製の補強部
材211は、中空室の長手方向にそれぞれ直交する複数
枚の補強プレート212と、これら複数枚の補強プレー
ト212を所定間隔を保って一体に連結する連結片21
3とを備えている。
【0003】また、補強部材211の複数枚の補強プレ
ート212のうち、両端部の補強プレート212と、こ
れら補強プレート212にそれぞれ隣接する補強プレー
ト212との間には、発泡性基材230が差し込まれて
保持されている。そして、外部加熱によって発泡性基材
230が発泡し発泡体となることで、その発泡体の周縁
部が中空パネルの内周面に接着するようになっている。
このような構造をもつ中空構造物の補強具としては、例
えば、特開平10−53156号に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
中空構造物の補強具において、中空室の長手方向にそれ
ぞれ直交する複数枚の補強プレート212と、これら複
数枚の補強プレート212を所定間隔を保って連結する
連結片213とによって構成される補強部材211は、
その連結片213において撓み変形しやすい構造とな
る。このため、連結片213が撓む方向に対しては中空
構造物の補強が弱くなるという問題点があった。また、
補強プレート212の間隔寸法を小さくし、その分だけ
連結片213を短くすると、連結片213が撓みにくく
なる。しかしながら、補強プレート212の間隔寸法を
小さくしてその補強プレート212の枚数を増加する
と、多量の合成樹脂材料が必要となり、コスト高とな
る。さらに、補強プレート212の間隔寸法を小さくす
ると、成形型から補強部材を脱型することが困難となる
場合がある。
【0005】この発明の目的は、前記従来の問題点に鑑
み、軽量でかつ強固な補強部材を構成することができ、
その補強部材によって中空構造物を効率よく補強するこ
とができる中空構造物の補強具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、第1の発明に係る中空構造物の補強具は、請求項1
に記載のとおりの構成を要旨とするものである。したが
って、第1の発明によれば、補強部材の複数の横壁部
が、頂部と底部によってそれぞれ結合されて長手方向に
一体状をなし、これら複数の横壁部が縦壁部によって連
結されて補強部材が構成されている。このように構成さ
れた補強部材は、同補強部材を形成するための材料、例
えば、合成樹脂材料を、隣接する横壁部の間の空間部に
よって削減することができるとともに、軽量なものとな
る。また、例えば、射出成形によって補強部材を形成す
る場合には、その成形型から補強部材を容易に脱型する
ことができる。また、複数の横壁部の撓み変形は縦壁
部、頂部及び底部によって防止され、縦壁部の撓み変形
は複数の横壁部、頂部及び底部によって防止される。こ
のため、補強部材は、多方向からの荷重に対し変形し難
い構造となる。
【0007】また、第2の発明に係る中空構造物の補強
具は、請求項2に記載のとおりの構成を要旨とするもの
である。第3の発明に係る中空構造物の補強具は、請求
項3に記載のとおりの構成を要旨とするものである。し
たがって、第2及び第3の発明によれば、補強部材の複
数の横壁部と複数の縦壁部によって囲まれた部分には、
一端部が頂部によって塞がれ他端部が広くなって開口す
る空間部と、一端部が広くなって開口し他端部が底部に
よって塞がれた空間部とがそれぞれ区画形成されること
で補強部材が構成されている。このように構成された補
強部材は、同補強部材を形成するための材料、例えば、
合成樹脂材料を、区画形成された空間部によって削減す
ることができるとともに、軽量なものとなる。また、例
えば、射出成形によって補強部材を形成する場合には、
その成形型から補強部材を容易に脱型することができ
る。また、複数の横壁部の撓み変形は複数の縦壁部、頂
部及び底部によって防止され、複数の縦壁部の撓み変形
は複数の横壁部、頂部及び底部によって防止される。こ
のため、補強部材は、多方向からの荷重に対し変形し難
い構造となる。
【0008】また、第4の発明に係る中空構造物の補強
具は、請求項4に記載のとおりの構成を要旨とするもの
であり、補強部材の複数の縦壁部のうち、両側部に位置
する両外側縦壁部の長手方向の両端部は外側端末壁部に
よって一体に結合され、前記両外側縦壁部と前記両外側
端末壁部によって環状をなす外側周壁部が構成ている。
このように、補強部材の両外側縦壁部が外側端末壁部に
よって一体に結合されて環状をなす外側周壁部が構成さ
れることによって、補強部材が変形し難い構造となり、
補強強度が高められる。
【0009】また、第5の発明に係る中空構造物の補強
具は、請求項5に記載のとおりの構成を要旨とするもの
であり、補強部材の両外側縦壁部の内側に隣接する両内
側縦壁部の長手方向の両端部は内側端末壁部によって一
体に結合され、前記両内側縦壁部と前記両内側端末壁部
によって、外側周壁部の内周に沿って環状をなす内側周
壁部が構成ている。このように、補強部材の両外側縦壁
部が外側端末壁部によって一体に結合されて環状をなす
外側周壁部が構成され、同補強部材の両内側縦壁部が内
側端末壁部によって一体に結合されて内側周壁部が構成
されることによって、補強部材がより一層変形し難い構
造となり、補強強度がより一層良好に高められる。
【0010】また、第6の発明に係る中空構造物の補強
具は、請求項6に記載のとおりの構成を要旨とするもの
であり、補強部材の外側周壁部の一端部をなす外側端末
壁部と、内側周壁部の一端部をなす内側端末壁部は、中
空室の一端にほぼT字状をなして連通する別の中空室に
向けて延びる延長部分をそれぞれ有している。したがっ
て、補強部材の外側周壁部の一端部をなす外側端末壁部
と、内側周壁部の一端部をなす内側端末壁部とのそれぞ
れの延長部分が、中空室の一端にほぼT字状をなして連
通する別の中空室に向けて延びることによって、当該部
分においても補強することができる。例えば、車両のセ
ンタピラーと、ルーフサイドパネル(ルーフサイドレー
ルとも言う)とのT字状の交差部等においても良好に補
強することができる。
【0011】また、第7の発明に係る中空構造物の補強
具は、請求項7に記載のとおりの構成を要旨とするもの
であり、外側周壁部の外側縦壁部と、内側周壁部の内側
縦壁部との間に跨って外側横壁部が一体に設けられてい
る。また、第8の発明に係る中空構造物の補強具は、請
求項8に記載のとおりの構成を要旨とするものであり、
内側周壁部の両内側縦壁部の間に跨って内側横壁部が一
体に設けられている。
【0012】また、第9の発明に係る中空構造物の補強
具は、請求項9に記載のとおりの構成を要旨とするもの
でり、強化用繊維が混入された合成樹脂材料によって補
強部材が形成されることで、補強部材がより一層変形し
難い強固な構造となる。
【0013】また、第10の発明に係る中空構造物の補
強具は、請求項10に記載のとおりの構成を要旨とする
ものであり、外部加熱によって発泡性基材が発泡し発泡
体となり、その発泡体によって中空室の内周壁面と補強
部材とが一体状に結合されるため、中空室の内周壁面と
補強部材との間の隙間において補強部材を振動させるこ
となく強固に固着することができ、中空構造物の補強に
効果が大きい。
【0014】また、第11の発明に係る中空構造物の補
強具は、請求項11に記載のとおりの構成を要旨とする
ものでり、外部加熱によって発泡性基材が発泡し発泡体
となり、その発泡体によって中空室を遮断することがで
きるため、中空構造物の制振性や遮音性の向上を図るこ
とができる。
【0015】また、第12の発明に係る中空構造物の補
強具は、請求項12に記載のとおりの構成を要旨とする
ものであり、補強部材の外側周壁部の高さ方向の両端部
近傍において、外部加熱によって発泡体となることで、
前記中空構造物の中空室の内周壁面と前記補強部材とを
結合する発泡性基材が装着されている。したがって、外
側周壁部の高さ方向の両端部近傍の発泡性基材がそれぞ
れ発泡し、発泡体となって補強部材の外側周壁部の高さ
方向の両端部の周囲と、中空構造物の内周壁面とを結合
することができる。このため、中空構造物に作用する荷
重を、各発泡体を介して補強部材において受け止めるこ
とができ、中空構造物の補強に効果が大きい。
【0016】また、第13の発明に係る中空構造物の補
強具は、請求項13に記載のとおりの構成を要旨とする
ものであり、補強部材の外側周壁部の高さ方向の両端部
近傍には、発泡性基材を保持するための凹部が、同外側
周壁部に沿ってほぼ環状に設けられている。したがっ
て、各発泡性基材が発泡する際、各凹部の内側面によっ
て各発泡性基材の発泡方向を規制しこれら各発泡性基材
を中空構造物の内周壁面に向けて発泡させることが可能
となる。このため、各発泡性基材の発泡による発泡体が
中空構造物の内周壁面に隙間なく接着し、これによっ
て、中空構造物の内周壁面と補強部材とを確実に結合す
ることができる。
【0017】また、第14の発明に係る中空構造物の補
強具は、請求項14に記載のとおりの構成を要旨とする
ものであり、補強部材の端部に連結手段によって別の補
強部材が連結されることで、中空構造物を所望とする長
さにわたって容易に補強することができる。また、単体
の補強部材を短尺に形成することが可能となり、補強部
材を短尺化した分だけ製作、保管、運搬、取り扱い等が
容易となる。
【0018】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)この発明の実施
の形態1を図1〜図5にしたがって説明する。図2と図
3において、中空パネル(例えば、センタピラー)1
は、インナパネル2とアウタパネル4とがその相互のフ
ランジ3、5によってスッポト溶接されることで、中空
の箱形閉じ断面に構成されている。インナパネル2に
は、その上下部の所定位置に取付孔7が形成されてい
る。前記中空パネル1は、その中空室6内に補強具10
が装着されて補強されている。
【0019】図1と図2に示すように、前記補強具10
は、中空パネル1の中空室6の長手方向に所要とする長
さ寸法を有しかつ取付手段によって中空室6内に装着さ
れて中空パネル1を補強する補強部材11と、その補強
部材11の所定位置に配設された発泡性基材30とを備
えている。前記補強部材11は、中空パネル1の中空室
6の内周壁面との間に所定の隙間をもち、かつ中空室6
の長手方向に所要とする間隔を隔てて配設された複数の
横壁部12と、これら複数の横壁部12を連結する複数
の縦壁部13とを一体に備えている。また、前記補強部
材11は、耐熱性を有する硬質合成樹脂、望ましくは、
強化用繊維が混入された硬質合成樹脂材料よりなり、射
出成形によって一体成形されている。硬質合成樹脂材料
としては、例えば、PA(ポリアミド)、PBT(ポリ
ブチレンテレフタレート)、PET(ポリエチレンテレ
フタレート)、PP(ポリプロピレン)、PPS(ポリ
フェニレンサルファイド)等が用いられる。また、強化
用繊維としては、例えば、ガラス繊維、カーボン繊維、
ケプラー繊維等が用いられる。さらに、硬質合成樹脂材
料に対する強化繊維の混入割合は、5〜65重量%、望
ましくは30〜40重量%の混入割合に設定される。
【0020】前記補強部材11の複数の横壁部12のう
ち、所定の横壁部12とその片側に隣接する横壁部12
とは、一端側(図2に向かって上側)が狭くかつ頂部1
4によって結合されるとともに、他端側(図2に向かっ
て下側)が広くなって略ハの字状に対向している。ま
た、前記所定の横壁部12とその反対側に隣接する横壁
部12とは、一端側(図2に向かって上側)が広くなっ
て略逆ハの字状に対向するとともに、他端側(図2に向
かって下側)が狭くかつ底部15によって結合されてい
る。そして、前記複数の横壁部12と複数の縦壁部13
によって囲まれた部分には、一端側(図2に向かって上
側)が狭くかつ頂部14によって塞がれ他端側(図2に
向かって下側)が広くなって開口する空間部16と、一
端側(図2に向かって上側)が広くなって開口し他端側
(図2に向かって下側)が狭くかつ底部15によって塞
がれた空間部17とが中空室6の長手方向に交互に隣接
して区画形成されている。また、前記隣接する横壁部1
2の対向角度は5度〜60度の範囲、好ましくは10度
〜30度の範囲において設定されている。隣接する横壁
部12の対向角度が5度以下となると補強部材11を射
出成型用の成形型から脱型することが困難となる場合が
ある。また、隣接する横壁部12の対向角度が60度以
上に大きくなると、所要とする長さ内に対する横壁部1
2の配設数が少なくなり強固な補強部材11を成形する
ことができない場合がある。但し、後に詳述する発泡性
基材30が配設される部分の横壁部12aは略平行状を
なしている。
【0021】また、この実施の形態1において、図2に
示すように、補強部材11の両端部寄りに位置する底部
15の下面には、インナパネル2の取付孔7に差し込ま
れて弾性的に係合する取付手段としての取付クリップ5
0が一体状に形成されている。この取付クリップ50
は、底部15に設けられた座部51、その座部51から
突出されて取付孔7に差し込まれる脚部52とその脚部
52の先端から折返し状に延出され取付孔7に弾性的に
係合する一対の係止片53とを備えている。
【0022】また、この実施の形態1において、前記補
強部材11の複数の横壁部12のうち、補強部材11の
両端部寄りに位置してそれぞれ隣接する横壁部12aは
略平行状をなして対向している。さらに、これら隣接す
る横壁部12aの間には頂部14あるいは底部15が設
けられることがなく、しかも、縦壁部13aの高さ寸法
も低くなっている。そして当該横壁部12aの間には、
外部加熱によって発泡し発泡体35となって中空パネル
1の内周壁面と補強部材11とを一体状に結合しかつ中
空室6を遮断するための発泡性基材30がそれぞれ設け
られている。
【0023】前記発泡性基材30は、外部加熱によって
発泡する発泡剤混入の合成樹脂系の発泡性材料よりな
り、かつ射出成形等によって所要とする形状に形成され
ている。そして、発泡性基材30の所定位置には縦壁部
13aに差し込まれる溝状の切込部31が形成されてい
る。また、発泡性基材30は、金属面や合成樹脂面に対
し接着性を有する合成樹脂を主成分とし、これに、発泡
剤、ガラス繊維のような強化用の繊維状物質等が混合さ
れ、車両ボディの焼き付け塗装の際の熱(例えば、11
0℃〜190℃前後の温度)によって発泡し高剛性の発
泡体となる発泡性材料より形成されることが望ましい。
このような接着性を有しかつ高剛性の発泡体となる発泡
性材料としては、例えば、特開平8−208871号公
報、特開平11−158313号公報等に開示されてい
る。
【0024】前記したように補強部材11と発泡性基材
30とを備えた補強具10は、次に述べるようにして中
空パネル1の中空室6内に装着されて中空パネル1を補
強するとともに中空室6を遮断するものである。すなわ
ち、図2と図3に示すように、中空パネル1の中空室6
に対し、補強具10を装着する場合、まず、中空パネル
1を構成するインナパネル2とアウタパネル4とを、そ
の相互のフランジ3、5においてスポット溶接する前
に、インナパネル2の取付孔7に対し補強具10がその
補強部材11の取付クリップ50において装着される。
その後、インナパネル2とアウタパネル4とが、その相
互のフランジ3、5においてスポット溶接され、中空の
箱形閉じ断面をなす中空パネル1が構成される。
【0025】ここで、外部からの加熱、例えば、前記中
空パネル1を有する車両ボディの焼付塗装の際の外部加
熱によって、補強部材11の両端部寄りの発泡性基材3
0がそれぞれ発泡し発泡体35となる(図5参照)。発
泡性基材30が発泡する際、その発泡性基材30の両側
面は隣接する横壁部12aによってそれぞれ支持され
る。このため、中空室6の長手方向に対する発泡性基材
30の発泡が制限され長手方向に直交する方向に対しは
発泡が促進される。そして、発泡性基材30の発泡によ
る発泡体35が中空室6の内周壁面に隙間なくそれぞれ
に接着する。これによって、中空パネル1と内周壁面と
補強部材11とが一体状に結合され、中空パネル1が補
強されるとともに中空室6が遮断される。
【0026】前記補強具10の本体部分をなす合成樹脂
製の補強部材11において、その複数の横壁部12と複
数の縦壁部13によって囲まれた部分には、一端部が頂
部14によって塞がれ他端部が広くなって開口する空間
部16と、一端部が広くなって開口し他端部が底部15
によって塞がれた空間部17とが中空室6の長手方向に
交互に隣接して区画形成されることで構成されている。
このように構成された補強部材11は、同補強部材11
を成形するための合成樹脂材料を、中空室6の長手方向
に交互に隣接して区画形成された空間部16、17によ
って削減することができるとともに、軽量なものとな
る。
【0027】また、射出成形によって補強部材11を成
形する場合には、各空間部16、17はその開口側が広
いテーパ状をなすため、射出成型用の成形型から補強部
材11を容易に脱型することができる。また、複数の横
壁部12の撓み変形は、複数の縦壁部13、頂部14及
び底部15によって防止される。さらに、複数の縦壁部
13の撓み変形は、複数の横壁部12、頂部14及び底
部15によって防止される。このため、補強部材11
は、多方向からの荷重に対し変形し難い構造となり、中
空パネル1の補強に効果が大きい。
【0028】また、この実施の形態1において、補強部
材11は強化用繊維が混入された合成樹脂材料によって
形成されることで、補強部材11がより一層変形し難い
強固な構造となるため、中空パネル1をより一層強固に
補強することが可能となる。また、補強部材11の両端
部寄り位置して隣接する横壁部12aの間にそれぞれ設
けられた発泡性基材30が外部加熱によって発泡し発泡
体35となり、中空室6の内周壁面に隙間なく接着す
る。このため、中空パネル1と内周壁面と補強部材11
とを一体状に結合して、補強効果を高めることができる
ばかりでなく、発泡体35によって中空室6を遮断して
中空パネル1の制振性や遮音性の向上を図ることができ
る。
【0029】なお、前記実施の形態1においては、複数
の横壁部12が中空パネル1の中空室6の長手方向に対
し略直交する方向に配設される場合を例示したが、図6
に示すように、中空パネル1の中空室6の長手方向に対
し適宜に傾いて複数の横壁部12を配列しても略同等の
作用効果が得られる。また、前記実施の形態1において
は、複数の横壁部12が複数の縦壁部13によって中空
パネル1の中空室6の長手方向に連結される場合を例示
したが、図7に示すように、複数の横壁部12が1つの
縦壁部13によって中空パネル1の中空室6の長手方向
に連結されて補強部材11が構成されてもよい。
【0030】図7に示すように補強部材11を構成した
場合、その補強部材11を成形するための合成樹脂材料
を、隣接する横壁部12の間の空間部によって削減する
ことができるとともに、軽量なものとなる。また、例え
ば、射出成形によって補強部材11を成形する場合に
は、その成形型から補強部材11を容易に脱型すること
ができる。また、複数の横壁部12の撓み変形は1つの
縦壁部13、頂部14及び底部15によって防止され、
1つの縦壁部13の撓み変形は複数の横壁部12、頂部
14及び底部15によって防止される。このため、補強
部材11は、多方向からの荷重に対し変形し難い構造と
なる。
【0031】(実施の形態2)次に、この発明の実施の
形態2を図8〜図12にしたがって説明する。この実施
の形態2において、補強部材11は、実施の形態1と略
同様にして耐熱性を有する硬質合成樹脂、望ましくは、
強化用繊維が混入された硬質合成樹脂材料よりなり、射
出成形によって一体成形されている。この補強部材11
は、中空パネル1の中空室6の長手方向に延びる複数の
縦壁部13と、これら複数の縦壁部13を連結する複数
の横壁部12とを一体に備えている。
【0032】前記補強部材11の複数の縦壁部13のう
ち、中央部に位置する縦壁部13とその片側に隣接する
縦壁部13とは、一端側(図10に向かって上側)が狭
くかつ頂部14によって結合されるとともに、他端側
(図10に向かって下側)が広くなって略ハの字状に対
向している。また、前記中央部に位置する縦壁部13と
その反対側に隣接する縦壁部13とは、一端側(図10
に向かって上側)が広くなって略逆ハの字状に対向する
とともに、他端側(図10に向かって下側)が狭くかつ
底部15によって結合されている。そして、前記複数の
横壁部12と複数の縦壁部13によって囲まれた部分に
は、一端側(図10に向かって上側)が狭くかつ頂部1
4によって塞がれ他端側(図10に向かって下側)が広
くなって開口する空間部16と、一端側(図10に向か
って上側)が広くなって開口し他端側(図10に向かっ
て下側)が狭くかつ底部15によって塞がれた空間部1
7とが中空室6の短手方向に交互に隣接して区画形成さ
れている。なお、隣接する縦壁部13の対向角度は5度
〜60度の範囲、好ましくは10度〜30度の範囲にお
いて設定されている。
【0033】また、この実施の形態2において、図9に
示すように、補強部材11の両端部寄りに位置する底部
15の下面には、実施の形態1と略同様に構造をもつ取
付クリップ50が一体状に形成されている。また、この
実施の形態2において、前記補強部材11の複数の横壁
部12のうち、図9と図11に示すように、補強部材1
1の両端部寄りに位置してそれぞれ隣接する横壁部12
aの間には、頂部14、底部15及び中央部の縦壁部1
3が設けられることがなく、しかも、両側部の縦壁部1
3aの高さ寸法も低くなっている。そして当該横壁部1
2aの間には、外部加熱によって発泡し発泡体35とな
って中空パネル1の内周壁面と補強部材11とを一体状
に結合しかつ中空室6を遮断するための発泡性基材30
がそれぞれ設けられている。この実施の形態2のその他
の構成は実施の形態1と略同様にして構成されるため、
同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略
する。
【0034】したがって、この実施の形態2において
も、前記実施の形態1と略同様の作用効果を奏する。す
なわち、補強部材11を成形するための合成樹脂材料
を、空間部16、17によって削減することができると
ともに、軽量なものとなり、しかも各空間部16、17
はその開口側が広いテーパ状をなすため、成形型から補
強部材11を容易に脱型することができる。また、複数
の横壁部12の撓み変形は、複数の縦壁部13、頂部1
4及び底部15によって防止される。さらに、複数の縦
壁部13の撓み変形は、複数の横壁部12、頂部14及
び底部15によって防止される。このため、補強部材1
1は、多方向からの荷重に対し変形し難い構造となり、
中空パネル1の補強に効果が大きい。また、補強部材1
1の両端部寄り位置して隣接する横壁部12aの間にそ
れぞれ設けられた発泡性基材30の加熱発泡による発泡
体35によって、補強効果を高めることができるととも
に、中空室6を遮断して中空パネル1の制振性や遮音性
の向上を図ることができる。なお、前記実施の形態2に
おいては、複数の横壁部12が中空室6の長手方向に対
し略直交する方向に配設される場合を例示したが、中空
パネル1の中空室6の長手方向に対し適宜に傾いて複数
の横壁部12を配列しても略同等の作用効果が得られ
る。
【0035】(実施の形態3)この発明の実施の形態3
を図13〜図16にしたがって説明する。この実施の形
態3においては、前記実施の形態1(又は実施の形態
2)と略同様な構造をもつ補強部材11の端部に連結手
段によって別の補強部材11を中空パネルの中空室の長
手方向に連結可能に構成したものである。図13に示す
ように、連結手段は、補強部材11の一端部に位置する
横壁部12の外側面に形成された所要数の弾性係止片6
0と、その補強部材11の一端部の横壁部12に対向す
る別の補強部材11の端部に位置する横壁部12に形成
されかつ所要数の弾性係止片60に対応する連結孔61
とを備えている。そして、補強部材11の所要数の弾性
係止片60が、発泡性基材30に貫設された挿通孔を通
して別の補強部材11の連結孔61に差し込まれること
で弾性的に係合し、これによって補強部材11の端部に
発泡性基材30を間に挟んで別の補強部材11が連結さ
れるようになっている。
【0036】したがって、この実施の形態3において
は、同一構造の所要数の補強部材11を連結したり、あ
るいは、異なる構造、例えば、実施の形態1の補強部材
11と実施の形態2の補強部材11とを連結して所望と
する長さを有する補強部材を容易に構成することが可能
となる。また、短尺で単体の補強部材11を連結して所
望とする長さの補強部材を構成することも可能となり、
補強部材11を短尺化した分だけ製作、保管、運搬、取
り扱い等が容易となる。
【0037】前記実施の形態3において、補強部材11
の端部に別の補強部材11を連結するための連結手段と
しては、図14〜図16に示す構造ものを採用すること
ができる。すなわち、図14に示す連結手段において、
補強部材11の両端部の横壁部12の外面には連結部6
2、63がそれぞれ突設されている。これら両連結部6
2、63のうち、一方の連結部62には係合片64が突
設され、他方の連結部63には連結孔65が形成されて
いる。そして、補強部材11の端部に別の補強部材11
を連結する場合には、補強部材11の連結部62の係合
片64が別の補強部材11の連結部63の連結孔65に
差し込まれて係合されることで、補強部材11の端部に
別の補強部材11が連結されるようになっている。
【0038】また、図15に示す連結手段において、補
強部材11の両端部の横壁部12の外面には連結部6
6、67がそれぞれ突設されている。これら連結部6
6、67には連結孔がそれぞれ形成されている。そし
て、補強部材11の連結部66と、別の補強部材11の
連結部67とが上下に重ね合わされ、これら両連結部6
6、67の連結孔にわたってボルト68が挿通されナッ
ト69によって締め付けられることで、補強部材11の
端部に別の補強部材11が連結されるようになってい
る。なお、ボルト68、ナット69に換えて連結クリッ
プを両連結部66、67の連結孔にわたって差し込んで
補強部材11の端部に別の補強部材11を連結すること
もできる。
【0039】また、図16に示す連結手段において、補
強部材11の両端部の横壁部12の外面には連結部7
0、71がそれぞれ突設されている。そして、補強部材
11の連結部70と、別の補強部材11の連結部71と
が上下に重ね合わされ、これら両連結部70、71が接
着剤、粘着剤等によって接着72されることで、補強部
材11の端部に別の補強部材11が連結されるようにな
っている。
【0040】前記実施の形態1〜3においては、発泡性
基材30の加熱発泡による発泡体35によって、中空室
6を遮断して、中空パネル1の制振性や遮音性の向上を
図るように構成したが、中空室6は必ずしも遮断しなく
てもよい。例えば、補強部材11の頂部14や底部15
に対し発泡性基材30を配設し、その発泡性基材30の
加熱発泡による発泡体35によって中空パネル1の中空
室6の内周壁面と補強部材11とを一体状に結合するこ
とによって、中空室6内に対し、補強部材11を振動さ
せることなく強固に固着することができ、中空パネル1
の補強に効果が大きい。
【0041】(実施の形態4)この発明の実施の形態4
を図17〜図28にしたがって説明する。この実施の形
態4において、補強部材111は、実施の形態1あるい
は実施の形態2と略同様にして耐熱性を有する硬質合成
樹脂、望ましくは、強化用繊維が混入された硬質合成樹
脂材料よりなり、射出成形によって一体成形されてい
る。この補強部材111は、中空パネル1の中空室6の
長手方向に延びる複数の縦壁部113と、これら複数の
縦壁部113を連結する複数の横壁部112とを一体に
備えている。
【0042】図17〜図19に示すように、前記補強部
材111の複数の縦壁部113のうち、所定、例えば、
図18に向かって、左から2番目の内側縦壁部113b
と、その外側に隣接する外側縦壁部113aとは、上側
が広くなって略逆ハの字状に対向するとともに、下側が
狭くかつ底部115によって結合されている。図18に
向かって、左から2番目の内側縦壁部113bと、その
内側に隣接する図に向かって右から2番目の内側縦壁部
113bとは、上側が狭くかつ頂部114によって結合
されるとともに、下側が広くなって略ハの字状に対向し
ている。さらに、図18に向かって、右から2番目の内
側縦壁部113bと、その外側に隣接する外側縦壁部1
13aとは、上側が広くなって略逆ハの字状に対向する
とともに、下側が狭くかつ底部115によって結合され
ている。そして、前記複数の横壁部112と複数の縦壁
部113によって囲まれた部分には、図18に向かっ
て、上側が広くなって開口し下側が狭くかつ底部115
によって塞がれた空間部117と、上側が狭くかつ頂部
114によって塞がれ下側が広くなって開口する空間部
116とが、中空室6の短手方向に交互に隣接して区画
形成されている。すなわち、この実施の形態4の補強部
材111は、少なくとも4つの縦壁部113を有して横
断面ほぼW字状をなしている。なお、隣接する縦壁部1
13の対向角度は5度〜60度の範囲、好ましくは10
度〜30度の範囲において設定されている。
【0043】特に、この実施の形態4において、図17
〜図19に示すように、補強部材111の複数(4つ)
の縦壁部113のうち、両側に位置する両外側縦壁部1
13aの長手方向の両端部は、外側端末壁部120によ
って一体連続状に結合されている。そして、これら両外
側縦壁部113aと、両外側端末壁部120によって環
状をなす外側周壁部122が構成されている。また、補
強部材111の両外側縦壁部113aの内側に隣接する
両内側縦壁部113bの長手方向の両端部は、内側端末
壁部121によって一体連続状に結合されている。そし
て、これら両内側縦壁部113bと、両内側端末壁部1
21によって環状をなす内側周壁部123が構成されて
いる。
【0044】また、図20と図21に示すように、外側
端末壁部120と内側端末壁部121は図に向かって、
上側が広くなって略逆ハの字状に対向するとともに、下
側が狭くかつ底部115aによって結合されている。そ
して、当該底部115aは、前記両側の底部115とほ
ぼ同一面をなして連続するとともに、当該部分の空間部
117aは、前記両側の空間部117とほぼ環状をなし
て連通している。すなわち、外側周壁部122と内側周
壁部123との間には、空間部117、117aによっ
てほぼ環状をなす空間部が構成されている。また、図1
8に示すように、外側周壁部122を構成する外側縦壁
部113aと、内側周壁部123を構成する外側横壁部
112aとの間に跨って複数の外側横壁部112aが一
体に設けられられている。さらに、図19に示すよう
に、内側周壁部123を構成する両内側縦壁部113b
の間に跨って複数の内側横壁部112bが一体に設けら
れている。そして、この実施の形態4においては、前記
外側横壁部112aあるいは内側横壁部112bが横壁
部112を構成している。また、横壁部112(外側横
壁部112a及び内側横壁部112b)の肉厚寸法は、
縦壁部113(外側縦壁部113a及び内側縦壁部11
3b)の肉厚寸法よりも適宜に小さく設定されており、
材料(合成樹脂材料)の節減が図られている。
【0045】また、この実施の形態4において、図19
と図23に示すように、補強部材111の両端部寄りに
位置する底部115aの下面には、インナパネル2の取
付孔7に差し込まれて弾性的に係合する取付手段として
の取付クリップ150が一体成形されている。この取付
クリップ150は、実施の形態1とほぼ同様に構成さ
れ、座部151、脚部152、及び一対の係止片153
を一体に備えている。また、補強部材111には、外部
加熱によって発泡し発泡体となることで、中空パネル1
の内周壁面と補強部材111とを結合する発泡性基材1
30〜135が装着されている。
【0046】この実施の形態4において、補強部材11
1に対し発泡性基材130、131を装着するために、
図18と図19に示すように、補強部材111の外側周
壁部122(外側縦壁部113a及び外側端末壁部12
0)の高さ方向両端部(上下両端部)近傍において、凹
部124、125がそれぞれ設けられている。前記両凹
部124、125のうち、外側周壁部122の上端部の
凹部124は、外側周壁部122の上端部外周にほぼ環
状をなして張り出されたフランジ部の上面に凹設されか
つフランジ部に沿ってほぼ環状をなしている。また、図
18と図19に示すように、外側周壁部122の下端部
の凹部125は、底部115、115aの下面に凹設さ
れかつ底部115、115aに沿ってほぼ環状をなして
いる。但し、取付クリップ150の座部151に対する
部分において、凹部125は途切れている。さらに、内
側周壁部123の頂部114の上面に対しても、その頂
部114の長手方向に沿って発泡性基材132を保持す
るための凹部126が凹設されている。
【0047】また、補強部材111には、中空パネル1
の内周壁面と補強部材111とを結合するとともに、前
記各発泡性基材130と協働して中空室6を遮断するた
めの所要数の発泡性基材133、134、135が装着
されている。この実施の形態4において、前記発泡性基
材133、134を装着するために、補強部材111の
長手方向の両端部寄りにおいて、それぞれ一対をなす外
側横壁部112a、及び内側横壁部112bが狭い間隔
を隔てて配設されるとともに、外側縦壁部113aの外
側面には、前記外側横壁部112a、及び内側横壁部1
12bとほぼ同一面をなして突出する一対の保持片16
0が設けられている。そして、これら各一対の外側横壁
部112a、内側横壁部112b及び保持片160の間
には、発泡性基材136がそれぞれ差し込まれて装着さ
れている。
【0048】前記発泡性基材130、136は、実施の
形態1の発泡性基材30と同様にして、金属面や合成樹
脂面に対し接着性を有する合成樹脂を主成分とし、これ
に、発泡剤、ガラス繊維のような強化用の繊維状物質等
が混合され、車両ボディの焼き付け塗装の際の熱(例え
ば、110℃〜190℃前後の温度)によって発泡し高
剛性の発泡体となる発泡性材料より形成されることが望
ましい。このような接着性を有しかつ高剛性の発泡体と
なる発泡性材料としては、例えば、特開平8−2088
71号公報、特開平11−158313号公報等に開示
されている。
【0049】また、補強部材111の外側周壁部122
の高さ方向両端部近傍のほぼ環状をなす凹部124、1
25と、内側周壁部123の頂部114の凹部126に
それぞれ装着される発泡性基材130は、押出成形によ
って長尺棒状に形成されたものが所定の長さに切断され
ることによって容易に形成される。そして、各凹部12
4、125、126に対して、所要とする長さの単数ま
たは複数の発泡性基材130が押し込まれ、必要に応じ
て接着剤によって接着されることによって装着されてい
る。また、ほぼ環状をなしている凹部124、125の
コーナ部に対しては発泡性基材130が折り曲げられて
装着される。
【0050】また、補強部材111の長手方向の両端部
寄りの各一対の外側横壁部112a、内側横壁部112
b及び保持片160の間に装着される発泡性基材13
3、134、135は、射出成形によって所要とする形
状の平板状に形成されて、各一対の外側横壁部112
a、内側横壁部112b及び保持片160の間に差し込
まれて装着される。そして、各一対の外側横壁部112
a、内側横壁部112b及び保持片160の間におい
て、各発泡性基材133、134、135が脱落するこ
とがないように、各一対の外側横壁部112a、内側横
壁部112b及び保持片160の間に接着剤を用いて発
泡性基材133、134、135が接着される。また、
接着剤に換え、各一対の外側横壁部112a、内側横壁
部112b及び保持片160の間に係止突起等の係止部
を設けて各発泡性基材133、134、135を係止し
てもよい。
【0051】前記したように補強部材111と発泡性基
材130、136とを備えた補強具110は、実施の形
態1とほぼ同様の工程を経て中空パネル1の中空室6内
に装着される(図20〜図23参照)。そして、図24
に示すように、外部加熱によって各発泡性基材130〜
135がそれぞれ発泡して発泡体138となることで、
補強部材111と中空パネル1の内周壁面とを結合す
る。これによって、中空パネル1を補強するとともに中
空室6を遮断する。また、この実施の形態4において
も、前記実施の形態1と略同様にいて、補強部材111
を成形するための合成樹脂材料を、空間部116、11
7によって削減することができるとともに、軽量なもの
となり、しかも各空間部116、117はその開口側が
広いテーパ状をなすため、成形型から補強部材111を
容易に脱型することができる。
【0052】特に、この実施の形態4において、補強部
材111の複数の縦壁部113のうち、両側に位置する
両外側縦壁部113aの長手方向の両端部が外側端末壁
部120によって一体連続状に結合されて環状をなす外
側周壁部122が構成されている。このため、環状をな
す外側周壁部122によって補強部材111が変形し難
い構造となり、補強強度が高められる。さらに、補強部
材111の両外側縦壁部113aの内側に隣接する両内
側縦壁部113bの長手方向の両端部が内側端末壁部1
21によって一体連続状に結合されて環状をなす内側周
壁部123が構成される。しかも、外側周壁部122と
内側周壁部123との一端が底部115、115aによ
って一体に結合され、内側周壁部123の他端が頂部1
14によって一体に結合されている。このため、補強部
材111がより一層変形し難い構造となり、補強強度が
より一層良好に高められる。
【0053】さらに、外側周壁部122の高さ方向の両
端部近傍において、その外側周壁部122に周囲に沿っ
てほぼ環状をなす凹部124、125の発泡性基材13
0、131がそれぞれ発泡し、発泡体138となって補
強部材111の外側周壁部122の高さ方向の両端部の
周囲と、中空パネル1の内周壁面とを結合することがで
きる。さらに、内側周壁部123の頂部114の凹部1
25の発泡性基材130が発泡し、発泡体138となっ
て補強部材111の頂部114と、中空パネル1の内周
壁面とを結合することができる。このため、中空パネル
1に作用する荷重を、各発泡体138を介して補強部材
111において受け止めることができ、中空パネル1の
補強に効果が大きい。また、補強部材111の長手方向
の両端部寄りにおいて、各一対の外側横壁部112a、
内側横壁部112b及び保持片160の間にそれぞれ装
着された発泡性基材133、134、135がそれぞれ
発泡し、発泡体138となって補強部材111と中空パ
ネル1の内壁周面とを結合して中空室6を遮断すること
ができる。このため、補強効果をより一層高めることが
できるとともに、中空室6を遮断することができ、中空
パネル1の制振性や遮音性の向上を図ることができる。
【0054】前記実施の形態4において、各発泡性基材
130〜135がそれぞれ発泡する際、各凹部124、
125、126の相対する面や、一対の外側横壁部11
2a、内側横壁部112b及び保持片160の相対する
面によって各発泡性基材130〜135が中空室6の長
手方向に発泡することが規制され、中空パネル1の内周
壁面に向けて発泡する。このため、各発泡性基材130
〜135の発泡による発泡体138が中空パネル1の内
周壁面に隙間なく接着する。この結果、隙間の発生によ
る不具合(例えば、遮音不良)を防止することができ
る。
【0055】なお、前記実施の形態4において、例え
ば、図25と図26に示すように変更してもよい。すな
わち、図25に示すように、補強部材111の外側周壁
部122の外側面に対し、接着剤によって、板状の発泡
性基材136、137が貼り付けられている。そして、
これら発泡性基材136、137の発泡による発泡体1
36a、137aによって中空パネル1の中空室6の内
周壁面と補強部材111とを一体状に結合したものであ
る。したがって、発泡性基材136、137の発泡によ
る発泡体136a、137aによって中空パネル1の中
空室6の内周壁面と補強部材111とを一体状に結合す
ることによって、中空室6内に対し、補強部材111を
振動させることなく結合することができ、中空パネル1
の補強に効果が大きい。また、前記実施の形態4で述べ
た補強部材111を、実施の形態3で述べた連結手段に
よって中空パネルの中空室の長手方向に連結可能に構成
することも可能である。
【0056】また、図27と図28に示すように、例え
ば、センタピラーを構成する中空パネル1の上部に対し
T字状に交差してルーフサイドパネル(ルーフサイドレ
ールとも言う)が連続している場合などにおいて、その
中空パネル1に内装されて補強する補強部材111の上
部にルーフサイドパネルの中空室に延びる延長部分を一
体に形成してT字状の交差部を補強することも可能であ
る。この場合、図28に示すように、補強部材111の
両外側縦壁部113aの長手方向の両端部を結合してい
る両外側端末壁部120のうち、上の外側端末壁部12
0には、ルーフサイドパネルの中空室に向けてほぼ水平
状に延びる左右の延長部分がそれぞれ形成されている。
さらに、補強部材111の両内側縦壁部113bの長手
方向の両端部を結合している両内側端末壁部121のう
ち、上の内側端末壁部121には、前記外側端末壁部1
20の両延長部分の内側に沿ってほぼ水平状に延びる左
右の両延長部分がそれぞれ形成されている。このように
して、補強部材111の上端部において、上の外側端末
壁部120aと上の内側端末壁部121aとにそれぞれ
延長部分を形成することによって、センタピラーと、ル
ーフサイドパネルとのT字状の交差部を補強することが
できる。
【0057】なお、この発明は前記実施の形態1〜4に
限定するものではない。例えば、前記実施の形態1〜4
においては、補強部材11(又は、111)と発泡性基
材30(又は、130〜137)との組み合わせによっ
て補強具10(又は、110)が構成される場合を例示
したが、発泡性基材30(又は、130〜137)は必
ず用いる必要はなく、補強部材11(又は、111)の
みによって補強具10(又は、110)を構成してもよ
い。また、中空パネル1に対し補強部材11(又は、1
11)を装着するための取付手段としての取付クリップ
50(又は、150)に換えてボルト、ナット等を用い
ることもでき、さらに、補強部材11(又は、111)
とは別体の取付クリップを用いてもよい。また、中空構
造物が車両ボディのピラー、ロッカパネル、ルーフパネ
ル等の中空パネル1である場合を例示したが、中空構造
物が車両ボディ以外、例えば、建築物、船舶等の建造物
を構成する中空構造物であってもよい。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
補強部材を形成するために必要な材料、例えば合成樹脂
材料の使用量を軽減して材料費を削減することができ、
その分だけ補強部材を安価に提供することができるばか
りでなく、軽量でかつ強固な補強部材を構成することが
でき、その補強部材によって中空構造物を効率よく補強
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1の中空構造物の補強具
の補強部材と発泡性基材とを分離した状態を示す斜視図
である。
【図2】同じく中空パネルの中空室に補強具を装着した
状態を示す図1のII−II線に基づく縦断面図であ
る。
【図3】同じく中空パネルの中空室に補強具を装着した
状態を示す図2のIII−III線に基づく横断面面で
ある。
【図4】同じく中空パネルの中空室に補強具を装着した
状態を示す図2のIV−IV線に基づく横断面面であ
る。
【図5】同じく補強具の発泡性基材が発泡して発泡体と
なった状態を示す横断面図である。
【図6】同じく補強部材の複数の横壁部が中空室の長手
方向に対し斜めの状態で配列された実施態様を示す説明
図である。
【図7】同じく複数の横壁部が1つの縦壁部によって連
結された実施態様を示す説明図である。
【図8】この発明の実施の形態2の中空構造物の補強具
の補強部材と発泡性基材とを分離した状態を示す斜視図
である。
【図9】同じく中空パネルの中空室に補強具を装着した
状態を示す図8のIX−IX線に基づく縦断面図であ
る。
【図10】同じく中空パネルの中空室に補強具を装着し
た状態を示す図9のX−X線に基づく横断面面である。
【図11】同じく中空パネルの中空室に補強具を装着し
た状態を示す図9のXI−XI線に基づく横断面面であ
る。
【図12】同じく補強具の発泡性基材が発泡して発泡体
となった状態を示す横断面図である。
【図13】この発明の実施の形態3の中空構造物の補強
具を示し所要数の補強部材が連結手段によって長手方向
に連結された状態を示す説明図である。
【図14】同じく補強部材の連結手段が係止片と係止孔
によって構成された実施態様を示す説明図である。
【図15】同じく補強部材の連結手段がボルト、ナット
によって構成された実施態様を示す説明図である。
【図16】同じく補強部材の連結手段が接着剤等の固着
手段によって構成された実施態様を示す説明図である。
【図17】この発明の実施の形態4の中空構造物の補強
具を構成する補強部材と発泡性基材を分離して示す斜視
図である。
【図18】同じく補強部材の一部を上方から示す斜視図
である。
【図19】同じく補強部材の一部を下方から示す斜視図
である。
【図20】同じく中空パネルの中空室に対し補強部材を
主体とする補強具を装着した状態を示す図18のXX線
に基づく縦断面図である。
【図21】同じく中空パネルの中空室に対し補強部材を
主体とする補強具を装着した状態を示す図18のXXI
線に基づく縦断面図である。
【図22】同じく中空パネルの中空室に対し補強部材を
主体とする補強具を装着した状態を示す図18のXXI
I−XXII線に基づく横断面図である。
【図23】同じく中空パネルの中空室に対し補強部材を
主体とする補強具を装着した状態を示す図18のXXI
II−XXIII線に基づく横断面図である。
【図24】同じく外部加熱によって発泡性基材が発泡し
発泡体となって中空パネルの中空室に対し補強部材を結
合するとともに中空室を遮断した状態を示す横断面図で
ある。
【図25】同じく補強部材の所要とする位置に発泡性基
材を貼り付けて配設した実施態様を示す横断面図であ
る。
【図26】同じく外部加熱によって発泡性基材が発泡し
発泡体となって中空パネルの中空室に対し補強部材を結
合するとともに中空室を遮断した状態を示す横断面図で
ある。
【図27】この発明のたの実施の形態を示し、センタピ
ラーと、ルーフサイドパネルとのT字状の交差部に補強
部材が配設された状態を示す説明図である。
【図28】同じくT字状の交差部に対応する形状の補強
部材を示す斜視図である。
【図29】従来の中空構造物の補強具を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 中空パネル(中空構造物) 6 中空室 10、100 補強具 11、111 補強部材 12、112 横壁部 13、113 縦壁部 14、114 頂部 15、115 底部 16、17、116、117 空間部 30、130〜135 発泡性基材 35、138 発泡体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D003 AA01 AA04 BB01 CA17 CA33 CA34 CA35 CA40 4F212 AA11 AA25 AA29 AA34 AB02 AD03 AG03 AG20 AH17 UA09 UB01 UB14 UB22 UG03 UG05 UG07

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空構造物の中空室に装着されて前記中
    空構造物を補強する補強部材を備えた補強具であって、 前記補強部材は、前記中空室の長手方向に所要とする間
    隔を隔てて配設された複数の横壁部と、これら複数の横
    壁部を連結する少なくとも1つの縦壁部とを備え、 前記複数の横壁部のうち、所定の横壁部とその片側に隣
    接する横壁部とは、一端側が狭くかつ頂部によって結合
    されるとともに他端側が広くなって対向し、前記所定の
    横壁部とその反対側に隣接する横壁部とは、一端側が広
    くなって対向するとともに他端側が狭くなりかつ底部に
    よって結合されている中空構造物の補強具 。
  2. 【請求項2】 中空構造物の中空室に装着されて前記中
    空構造物を補強する補強部材を備えた補強具であって、 前記補強部材は、前記中空室の長手方向に所要とする間
    隔を隔てて配設された複数の横壁部と、これら複数の横
    壁部を連結する複数の縦壁部とを備え、 前記複数の横壁部のうち、所定の横壁部とその片側に隣
    接する横壁部とは、一端側が狭くかつ頂部によって結合
    されるとともに他端側が広くなって対向し、前記所定の
    横壁部とその反対側に隣接する横壁部とは、一端側が広
    くなって対向するとともに他端側が狭くなりかつ底部に
    よって結合され、 前記複数の横壁部と前記複数の縦壁部によって囲まれた
    部分には、一端部が前記頂部によって塞がれ他端部が広
    くなって開口する空間部と、一端部が広くなって開口し
    他端部が狭くなりかつ前記底部によって塞がれた空間部
    とがそれぞれ区画形成されている中空構造物の補強具
  3. 【請求項3】 中空構造物の中空室に装着されて前記中
    空構造物を補強する補強部材を備えた補強具であって、 前記補強部材は、前記中空室の長手方向に延びる複数の
    縦壁部と、これら複数の縦壁部を連結する複数の横壁部
    とを備え、 前記複数の縦壁部のうち、所定の縦壁部とその片側に隣
    接する縦壁部とは、一端側が狭くかつ頂部によって結合
    されるとともに他端側が広くなって対向し、前記所定の
    縦壁部とその反対側に隣接する縦壁部とは、一端側が広
    くなって対向するとともに他端側が狭くなりかつ底部に
    よって結合され、 前記複数の縦壁部と前記複数の横壁部によって囲まれた
    部分には、一端部が前記頂部によって塞がれ他端部が広
    くなって開口する空間部と、一端部が広くなって開口し
    他端部が狭くなりかつ前記底部によって塞がれた空間部
    とがそれぞれ区画形成されている中空構造物の補強具
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の中空構造物の補強具で
    あって、 補強部材の複数の縦壁部のうち、両側部に位置する両外
    側縦壁部の長手方向の両端部は外側端末壁部によって一
    体に結合され、 前記両外側縦壁部と前記両外側端末壁部によって環状を
    なす外側周壁部が構成ている中空構造物の補強具。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の中空構造物の補強具で
    あって、 補強部材の両外側縦壁部の内側に隣接する両内側縦壁部
    の長手方向の両端部は内側端末壁部によって一体に結合
    され、 前記両内側縦壁部と前記両内側端末壁部によって、外側
    周壁部の内周に沿って環状をなす内側周壁部が構成てい
    る中空構造物の補強具。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の中空構造物の補強具で
    あって、 外側周壁部の一端部をなす外側端末壁部と、内側周壁部
    の一端部をなす内側端末壁部は、中空室の一端にほぼT
    字状をなして連通する別の中空室に向けて延びる延長部
    分をそれぞれ有している中空構造物の補強具。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の中空構造物の補強具で
    あって、 外側周壁部の外側縦壁部と、内側周壁部の内側縦壁部と
    の間に跨って外側横壁部が一体に設けられている中空構
    造物の補強具。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の中空構造物の補強具で
    あって、 内側周壁部の両内側縦壁部の間に跨って内側横壁部が一
    体に設けられている中空構造物の補強具。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一項に記載の中
    空構造物の補強具であって、 補強部材は強化用繊維が混入された合成樹脂材料によっ
    て形成されている中空構造物の補強具 。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか一項に記載の
    中空構造物の補強具であって、 補強部材には、外部加熱によって発泡体となることで、
    前記中空構造物の中空室の内周壁面と前記補強部材とを
    結合する発泡性基材が装着されている中空構造物の補強
    具 。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の中空構造物の補強
    具であって、 発泡性基材は、外部加熱によって発泡体となることで、
    中空構造物の中空室を遮断する構成にしてある中空構造
    物の補強具 。
  12. 【請求項12】 請求項5に記載の中空構造物の補強具
    であって、 補強部材の外側周壁部の高さ方向の両端部近傍におい
    て、外部加熱によって発泡体となることで、前記中空構
    造物の中空室の内周壁面と前記補強部材とを結合する発
    泡性基材が装着されている中空構造物の補強具。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の中空構造物の補強
    具であって、 補強部材の外側周壁部の高さ方向の両端部近傍には、発
    泡性基材を保持するための凹部が、同外側周壁部に沿っ
    てほぼ環状に設けられている中空構造物の補強具。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13に記載の中空構造物の
    補強具であって、 補強部材は、その端部に対し別の補強部材を連結手段に
    よって連結可能に構成されている中空構造物の補強具。
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