本発明の樹脂パレットは、一平面を形成する骨格部と、前記骨格部の前記一平面に固着された板状部とから構成されており、前記骨格部が、前記一平面内において互いに異なる方向を向いた複数の開口部をそれぞれ有する複数の樹脂製のブロック体と、両端部が2つの異なる前記ブロック体に設けられた前記開口部にそれぞれ挿入されることによって当該2つの前記ブロック体同士を連結する棒状の連結部材とを組み合わせてなることを特徴とするものである。
このような構成によると、棒状の連結部材と複数のブロック体を用いるだけで骨格部が構成され、骨格部の一平面に板状部を固着させることで簡単に樹脂パレットを組み立てることができる。また、連結部材の長さを変更するだけで、樹脂パレットの平面形状の大きさを容易に変更することが可能となるので、従来のものより平面形状におけるサイズの自由度が高くなる。また、射出・押出し成形による各ブロック体の製造時において、ブロック体の形状が大きくならないので金型を小さくすることができ、製造コストを減少させることが可能となる。また、予めブロック体を製造しておくことで、ユーザからの依頼に応じて連結部材の長さを調節し、適宜選択した複数のブロック体とその連結部材とを組み立てて板状部を設けることで樹脂パレットを短い期間で製造することが可能となり、製造納期を短縮することができる。
別の観点では、本発明の樹脂パレットは、一平面を形成する骨格部と、前記骨格部の前記一平面に固着された板状部とから構成されており、前記板状部が、複数の樹脂製のプレート部材が連結されて構成されている。
このような構成によると、板状部が複数のプレート部材が連結されて構成されており、板状部の平面形状の大きさを容易に変更することが可能となるので、樹脂パレットの平面形状におけるサイズの自由度が高くなる。また、射出・押出し成形による各プレート部材の製造時において、プレート部材の形状が大きくならないので金型を小さくすることができ、製造コストを減少させることが可能となる。また、予めプレート部材を製造しておくことで、ユーザからの依頼に応じて板状部の大きさを調整し、種々のサイズの樹脂パレットを短い期間で製造することが可能となり、製造納期を短縮することができる。
本発明の樹脂パレットにおいて、前記骨格部が、前記一平面に平行な面内において互いに異なる方向を向いた複数の開口部をそれぞれ有する複数の樹脂製のブロック体と、両端部が2つの異なる前記ブロック体に設けられた前記開口部にそれぞれ挿入されることによって当該2つの前記ブロック体同士を連結する棒状の連結部材をさらに含んでいてもよい。
このような構成によると、棒状の連結部材と複数のブロック体を用いるだけで骨格部が構成され、骨格部の一平面に板状部を固着させることで簡単に樹脂パレットを組み立てることができる。また、連結部材の長さを変更するだけで、板状部の大きさに合わせて骨格部の大きさを調整することによって、樹脂パレットの平面形状の大きさを容易に変更することが可能となるので、従来のものより平面形状におけるサイズの自由度が高くなる。また、射出・押出し成形による各ブロック体の製造時において、ブロック体の形状が大きくならないので金型を小さくすることができ、製造コストを減少させることが可能となる。また、予めブロック体を製造しておくことで、ユーザからの依頼に応じて連結部材の長さを調節し、適宜選択した複数のブロック体とその連結部材とを組み立てて板状部を設けることで樹脂パレットを短い期間で製造することが可能となり、製造納期を短縮することができる。
また、本発明の樹脂パレットにおいて、前記複数のプレート部材には、その外周面から外方向に向かって突出するように形成された挿入部だけを有するプレート部材、その外周面に形成されており前記挿入部が挿入可能な挿入口だけを有するプレート部材、及び、前記挿入部及び前記挿入口の両方を有するプレート部材のうちの少なくとも2種類のプレート部材が含まれており、前記挿入部が前記挿入口に挿入されることによって前記プレート部材同士が連結されてもよい。
このような構成によると、複数のプレート部材の外周面に挿入部及び/または挿入口を形成して、挿入部を挿入口に挿入することによって、複数のプレート部材を容易に連結することができる。
また、本発明の樹脂パレットにおいて、前記挿入部及び前記挿入口の一方には切欠き部が形成されており、他方には各プレート部材が連結された状態において前記切欠き部に係止される係止部が形成されていてもよい。
このような構成によると、挿入部及び挿入口のいずれか一方に形成された係止部が他方の切欠き部に係止されることによって、各プレート部材を強固に連結することができる。
このような構成によると、複数種類のブロック体と連結部材とを複数用いて組み合わせることによって、樹脂パレットの平面形状の大きさやその剛性・強度を変更することが可能となる。
本発明の樹脂パレットにおいて、複数の前記ブロック体が、平面形状がL字形状であって、各突出端部に前記開口部を有するL字ブロックと、平面形状がT字形状であって、各突出端部に前記開口部を有するT字ブロックと、平面形状がX字形状であって、各突出端部に前記開口部を有するX字ブロックとの3種類に分類されてもよい。
このような構成によると、3種類のブロック体と連結部材とを複数用いて組み合わせることによって、樹脂パレットの平面形状の大きさやその剛性・強度を変更することが可能となる。また、ブロック体を製造する際の金型の種類が少数となることで、樹脂パレットの製造コストを減少させることが可能となる。
本発明の樹脂パレットにおいて、前記L字ブロック、前記T字ブロック及び前記X字ブロックのそれぞれが、断面が凹形状を有する上蓋部品と、前記上蓋部品と向き合う部分に前記開口部と連通する空洞を形成する本体部品とに分離可能であってもよい。
このような構成によると、L字ブロック、T字ブロック及びX字ブロックのそれぞれが、上蓋部品と本体部品とに分離可能であるために、複数の各ブロックを連結部材で連結して組み立てたときに、容易に組み立てることが可能となる。
本発明の樹脂パレットにおいて、前記上蓋部品には、それの底面から前記本体部品に向かって突出した突起部が形成されているとともに、前記突起部が前記連結部材に挿入されていてもよい。
このような構成によると、上蓋部品の底面に形成された突起部が連結部材に挿入されているので、各ブロックから連結部材が抜けないようにすることが可能となる。そのため、各ブロックを連結する連結部材を接着剤などで各ブロックに固定する必要がなくなるため、樹脂パレットの組立作業を簡素化することが可能となり、且つ組立作業時間を短縮することが可能となる。
本発明の樹脂パレットにおいて、前記L字ブロック、前記T字ブロック及び前記X字ブロックの各突出端部の上端近傍部分が突出しており、前記上蓋部品には、前記本体部品の各突出端部の上端近傍部分の突出した部分と係合する係合部が形成されていてもよい。
このような構成によると、上蓋部品に形成された係合部によって本体部品の各突出端部の上端部近傍部分の突出した部分に上蓋部品を保持固定することができるので、各ブロックが接着剤などを使用せずに構成することができる。
本発明の樹脂パレットにおいて、前記L字ブロック、前記T字ブロック及び前記X字ブロックのそれぞれが、前記上蓋部品と同形状を有し、前記本体部品と向き合う部分に前記開口部と連通する空洞を形成する下蓋部品をさらに含んでいてもよい。
このような構成によると、T字ブロック及びX字ブロックを用いて樹脂パレットを組み立てた際に、開口部に挿入される連結部材を貫通させることができるので、連結部材の数を減らすことが可能となり、連結部材の長さ調節作業を減らすことができる。
本発明の樹脂パレットにおいて、前記L字ブロック、前記T字ブロック又は前記X字ブロックの各突出端部の上端近傍部分が、その下端近傍部分よりも突出していてもよい。
このような構成によると、ブロック体の上端近傍部分が突出していることで、上方からの荷重に対してより大きな面積で支持することになるので、樹脂パレットの耐荷重が向上する。
このような構成によると、X字ブロックを製造する際の金型が1種類のX字ブロックを成形する金型だけとなるので、樹脂パレットの製造コストを減少させることが可能となり、且つ高い剛性を有する樹脂パレットの骨格部を複数のX字ブロックを用いて組み立てることができる。
このような構成によると、連結部材が挿入される各開口部が各ブロック体の上端近傍部分に設けられていることで、樹脂パレットを設置面に設置した場合に連結部材の下方部に隙間が形成されるので、フォークリフト等のフォーク先端部をその隙間に挿入することができ、樹脂パレットを連結部材を介して運ぶことができる。
このような構成によると、連結部材が挿入される各開口部が各ブロック体の上端近傍部分及び下端近傍部分に設けられていることで、上下両方の各開口部に連結部材を挿入して組み合わされた樹脂パレットにおける剛性及び強度が向上し、且つ連結部材間に隙間が形成されるので、その隙間にフォークリフト等のフォーク先端部を挿入することができ、樹脂パレットを連結部材を介して運ぶことができる。
本発明の樹脂パレットにおいて、各ブロック体の下端近傍部分に設けられた前記開口部及びこの開口部に挿入された前記連結部材が、上辺がこれと平行な下辺よりも短い台形形状の断面を有していてもよい。
このような構成によると、フォークリフト等のフォーク先端部を連結部材間の隙間に挿入した場合に、フォーク先端部近傍に設けられた車輪が各ブロック体の下端近傍部分の開口部に挿入された連結部材をスムーズに越えるので作業性が向上する。
このような構成によると、一平面に対して垂直な方向を向いて上方に開口したブロック体の開口部に支柱を設置することが可能となり、支柱上端部に同様に組み立てられた樹脂パレットを重ねることができる。従って、樹脂パレットが一つの箱体となり、複数段重ねることが可能となるために、その箱体内に収納された荷物も複数段重ねることができる。
このような構成によると、各ブロック体の内部に複数のリブによって区切られた空洞部が存在しているために、各ブロック体の重量が減少されるとともに、各ブロック体の内部構造がリブ構造となるために強度の減少が抑制されている。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態による樹脂パレットの全体構成を示す斜視図である。図1に示すように樹脂パレット1は、平面形状がL字形状の4つのL字ブロック5と、平面形状がT字形状の4つのT字ブロック15と、平面形状がX字形状の1つのX字ブロック30とを有している。これら3種類の複数のブロック5,15,30において、4つのL字ブロック5は四隅にそれぞれ配置され、各L字ブロック5間の中間にT字ブロック15がそれぞれ配置され、樹脂パレット1の中央部にX字ブロック30が配置されるとともに、各ブロック5,15,30が連結部材40で連結されて樹脂パレット1の骨格部2を構成している。そして、骨格部2の上面(一平面)を覆うようにして配置された樹脂製の平板3がそれに接着剤などで固着されて樹脂パレット1が構成されている。
図2は、L字ブロックの概略構造を示す斜視図である。図2に示すように、L字ブロック5は直交する方向のそれぞれ一方に向かって突出した突出部6を有している。それぞれの突出端部の上端近傍部分には、同方向に突出した突出部分7が形成されている。また、L字ブロック5はそれぞれの突出部6と接続された接続部8を有している。接続部8の内部には、骨格部2の上面に対して垂直な方向を向いて上方に開口した開口部8aが設けられており、その下端面は閉塞している。
それぞれの突出部6の上端近傍部分の突出部分7及び下端近傍部分には、突出部6の突出方向を向いて開口した開口部6a,7aがそれぞれ分離した位置に設けられている。これら開口部6a,7aの接続部8側は、接続部8の開口部8aを形成する内壁によって閉塞されている。それぞれの突出部6の突出部分7の開口部7a内には、板形状の2枚のリブ7bが配置されており、開口部7aが補強されている。これらのリブ7bは、開口部7aの長さとほぼ同じ長さを有しており、開口部7aの下部が狭くなるように傾斜して配置されるとともに、後述する連結部材40の断面形状と開口部7aの形状が同形状となるようにされている。
また、それぞれの突出部6の下端近傍部分に設けられた開口部6aにも、板形状の2枚のリブ6bが配置されており、開口部6aが補強されている。これらのリブ6bは、開口部6aの長さとほぼ同じ長さを有しており、開口部6aの上部が狭くなるように傾斜して配置されている。つまり、前述した開口部7aの2枚のリブ7bと対称となるように配置されており、後述する連結部材40の断面形状と開口部6aの形状が同形状となるようにされている。
また、突出部分7に設けられた開口部7aと下端近傍部分に設けられた開口部6aとの間のそれぞれの突出部6の内部には、2つの略直方体の空洞部9が上下に分離した位置に形成されており、L字ブロック5の重量を減少させている。これら空洞部9内にも板形状の2枚のリブ9aがそれぞれ配置されており、空洞部9の形成によるL字ブロック5の強度の減少を抑制している。これらのリブ9aは、近い側の開口部6a,7aに設けられた2枚のリブ6b,7bと対称になるように配置されつつ、それぞれの空洞部9に設けられた2枚のリブ9aが互いに対称となるように配置されている。
図3は、T字ブロックの概略構造を示す斜視図である。図3に示すように、T字ブロック15は互いに反対方向に突出した2つの突出部16と2つの突出部16と直交する方向の一方に突出した突出部17とを有している。また、T字ブロック15はそれぞれの突出部16,17と接続された接続部18を有している。接続部18の内部には、前述したL字ブロック5の開口部8aと同様の開口部18aが設けられており、その下端部は閉塞している。
それぞれの突出部16,17の上端近傍部分及び下端近傍部分には、突出部16,17の突出方向に向かって開口した開口部16a,16b,17a,17bがそれぞれ分離した位置に設けられている。また、接続部18の開口部18aを形成する内壁には、開口部16a,16b,17a,17bがそれぞれ接続部18の開口部18a内で連通するように開口部16a,16b,17a,17bのそれぞれに対応する同形状の連通口が設けられている。それぞれの突出部16,17の上端近傍部分に設けられた開口部16a,17a内には、板形状の2枚のリブ16c,17cが配置されており、開口部16a,17aが補強されている。これらのリブ16c,17cは開口部16a,17aの長さとほぼ同じ長さを有しており、開口部16a,17aの下部が狭くなるように傾斜して配置されている。
また、それぞれの突出部16,17の下端近傍部分に設けられた開口部16b,17bにも、板形状の2枚のリブ16d,17dが配置されており、開口部16b,17bが補強されている。これらのリブ16d,17dは、開口部16b,17bの長さとほぼ同じ長さを有しており、開口部16b,17bの上部が狭くなるように傾斜して配置されている。つまり、前述したL字ブロック5のそれぞれの突出部6の突出部分7及び下端近傍部分の開口部6a,7aに設けられた2枚のリブ6b,7bと同様にT字ブロック15のそれぞれの突出部16,17の上端近傍部分及び下端近傍部分の開口部16a,16b,17a,17bに設けられた2枚のリブ16c,16d,17c,17dも互いに対称となるように配置されるとともに、後述する連結部材40の断面形状と同形状を有している。
また、T字ブロック15の上端近傍部分に設けられた開口部16a,17aと下端近傍部分に設けられた開口部16b,17bとの間のそれぞれの突出部16,17の内部には、前述した空洞部9と同様な2つの略直方体の空洞部20が上下に分離した位置に形成されており、T字ブロック15の重量を減少させている。それら空洞部20内には、前述したL字ブロック5の空洞部9内の2枚のリブ9aと同様に板形状の2枚のリブ20aがそれぞれ配置されている。このように2枚のリブ20aがそれぞれ配置されることで、空洞部20の形成による強度の減少を抑制している。
図4は、X字ブロックの概略構造を示す斜視図である。図4に示すように、X字ブロック30は、互いに反対方向に突出した2つの突出部31とそれらと直交する方向で互いに反対方向に突出した2つの突出部32とを有している。それぞれの突出端部の上端近傍部分には、同方向に突出した突出部分33,34が形成されている。また、X字ブロック30はそれぞれの突出部31,32と接続された接続部35を有している。接続部35の内部には、前述したL字ブロック5の開口部8aと同様の開口部35aが設けられており、その下端面は閉塞している。
それぞれの突出部31,32の上端近傍部分の突出部分33,34及び下端近傍部分には、突出部31,32の突出方向に向かって開口した開口部31a,32a,33a,34aがそれぞれ分離した位置に設けられている。また、接続部35の開口部35aを形成する内壁には、開口部31a,32a,33a,34aがそれぞれ接続部35の開口部35a内で連通するように開口部31a,32a,33a,34aのそれぞれに対応する同形状の連通口が設けられている。それぞれの突出部31,32の突出部分33,34の開口部33a,34a内には、板形状の2枚のリブ33b,34bが配置されており、開口部33a,34aが補強されている。これらのリブ33b,34bは、開口部33a,34aの長さとほぼ同じ長さを有しており、開口部33a,34aの下部が狭くなるように傾斜して配置されている。
また、それぞれの突出部31,32の下端近傍部分に設けられた開口部31a,32aにも、板形状の2枚のリブ31b,32bが配置されており、開口部31a,32aが補強されている。これらのリブ31b,32bは、開口部31a,32aの長さとほぼ同じ長さを有しており、開口部31a,32aの上部が狭くなるように傾斜して配置されている。つまり、前述したL字ブロック5のそれぞれの突出部6の突出部分7及び下端近傍部分の開口部6a,7aに設けられた2枚のリブ6b,7bと同様にX字ブロック30のそれぞれの突出部31,32の突出部分33,34及び下端近傍部分の開口部31a,32a,33a,34aに設けられた2枚のリブ31b,32b,33b,34bも互いに対称となるように配置されるとともに、後述する連結部材40の断面形状と同形状を有している。
また、突出部分33,34に設けられた開口部33a,34aと下端近傍部分に設けられた開口部31a,32aとの間のそれぞれの突出部31,32の内部には、前述した空洞部9と同様な2つの略直方体の空洞部37が上下に分離した位置に形成されており、X字ブロック30の重量を減少させている。それら空洞部37内には、前述したL字ブロック5の空洞部9内の2枚のリブ9aと同様に板形状の2枚のリブ37aがそれぞれ配置されている。このように2枚のリブ37aがそれぞれ配置されることで、空洞部37の形成による強度の減少を抑制している。
このように、L字ブロック5の突出部6とX字ブロック30の突出部31,32は、同様の形状を有している。また、T字ブロック15の突出部16,17は、L字ブロック5とX字ブロック30の突出部6,31,32の上端近傍部分に突出した突出部分7,33,34がないだけでその他はほぼ同形状を有している。また、L字ブロック5、T字ブロック15及びX字ブロック30のそれぞれの突出部6,16,17,31,32に設けられた開口部6a,7a,16a,16b,17a,17b,31a,32a,33a,34aは、同じ断面形状を有している。なお、L字ブロック5とX字ブロック30との上端近傍部分に突出した突出部分7,33,34が形成されていることで、上方からの荷重に対してより大きな面積で支持することになるので、樹脂パレット1の耐荷重が向上する。
また、本実施の形態において、L字ブロック5、T字ブロック15及びX字ブロック30は、射出・押出し成形によって製造されており、材質にはポリプロピレン樹脂が用いられている。なお、これらの材質は、樹脂であれば特に限定するものでなく、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、再生樹脂(ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などをそれぞれ再生した樹脂)などさまざまな樹脂を適用することが可能である。また、L字ブロック5、T字ブロック15及びX字ブロック30の3種類のブロックを製造するだけなので金型の種類が少数となり、且つ各ブロックの形状が小さいために金型を小さくすることができ、製造コストを減少させることが可能となる。
図1に示す複数の連結部材40は、上辺と下辺が平行な台形形状の断面を有しており、前述した各ブロック5,15,30の突出部6,16,17,31,32に設けられた開口部6a,7a,16a,16b,17a,17b,31a,32a,33a,34aにそれぞれ挿入されている。L字ブロック5、X字ブロック30の突出部6,31,32の突出部分7,33,34及びT字ブロック15の突出部16,17の上端近傍部分に設けられた開口部7a,16a,17a,33a,34aには、連結部材40の断面における上辺が下辺より長くなる状態で連結部材40が挿入されている。一方、L字ブロック5、T字ブロック15及びX字ブロック30の突出部6,16,17,31,32の下端近傍部分に設けられた開口部6a,16b,17b,31a,32aには、連結部材40の断面における上辺が下辺より短くなる状態で連結部材40が挿入されている。こうして複数の連結部材40が上下に2本ずつ配置されて各ブロック5,15,30が連結されている。このように連結部材40が各ブロック5,15,30の間において上下両方に配置されることで、樹脂パレット1の骨格部2の剛性及び強度が向上する。
また、上下に配置された連結部材40間には隙間が形成されているため、フォークリフト等のフォーク先端部を挿入することができ、樹脂パレット1を連結部材40を介して運ぶことができる。また、上下に配置された連結部材40のうち、下側の連結部材40における上辺が下辺より短い状態であって、連結部材40の断面形状が台形形状を有しているために、前述した連結部材40間の隙間にフォークリフト等のフォーク先端部を挿入した場合において、フォーク先端部近傍に設けられた車輪が連結部材40をスムーズに越えるので作業性が向上する。
なお、本実施の形態における連結部材40は、押出し成形によって棒状に製造されたものであり、材質には前述した各ブロック5,15,30と同様の樹脂が適用されている。従って、連結部材40の重量が軽減されるとともに、各ブロック5,15,30と平板3も樹脂製からなるために樹脂パレット1の重量が軽減される。
また、連結部材40の両端部外周には接着剤が塗布されており、各ブロック5,15,30の突出部6,16,17,31,32の開口部6a,7a,16a,16b,17a,17b,31a,32a,33a,34aに挿入することで、それぞれの開口部6a,7a,16a,16b,17a,17b,31a,32a,33a,34a内と連結部材40の端部外周とが接着され、各ブロック5,15,30と連結部材40とが連結されて樹脂パレット1の骨格部2が構成されることになる。図1に示すように骨格部2は、各ブロック5,15,30および連結部材40とで格子状に区切られた構造を有している。骨格部2の上面に配置された樹脂製の平板3には、四隅に配置されたL字ブロック5の開口部8aの断面形状と同形状の切欠き部3aが形成されている。このように平板3に切欠き部3aが形成されていることで、L字ブロック5の開口部8aの断面形状より若干小さい同形状の断面を有する長尺な支柱をL字ブロック5の開口部8aに設置することが可能となる。例えば、L字ブロック5の開口部8aに同じ長さを有する4本の支柱を設置して、樹脂パレット1と同様の樹脂パレットを組み立てて、それのL字ブロックの開口部に4本の支柱の上端部を挿入することで、樹脂パレット1が1つの箱体となって、その箱体を複数段重ねることが可能となる。そのため、箱体内に収納された荷物も複数段重ねることができる。
図5は、第1の実施の形態による樹脂パレットの概略平面図である。図5に示す連結部材40にはハッチングを施して示しており、各ブロック5,15,30のそれぞれの突出部6,16,17,31,32の開口部6a,7a,16a,16b,17a,17b,31a,32a,33a,34a内に挿入された連結部材40の位置がわかるようになっている。図5に示すように骨格部2の外周部の連結部材40は、それぞれの両端部がL字ブロック5の突出部6の開口部6a,7aに挿入されており、T字ブロック15の互いに反対方向に突出した突出部16の開口部16a,16bを貫通している。また、骨格部2の中央部に配置されたX字ブロック30の突出部31,32の開口部31a,32a,33a,34aと骨格部2の内方を向くT字ブロック15の突出部17の開口部17a,17bに連結部材40がそれぞれ挿入されて、骨格部2の内部が構成されている。X字ブロック30とT字ブロック15を連結する連結部材40において、X字ブロック30の突出部31,32の開口部31a,32a,33a,34aに挿入される連結部材40は、その開口部31a,32a,33a,34a内に収まるように配置されている。つまり、X字ブロック30の開口部35aに連結部材40が存在しないように配置されている。
また、各ブロック5,15,30の開口部6a,7a,16a,16b,17a,17b,31a,32a,33a,34aはそれぞれ上下に分離されて設けられているために、骨格部2の外周部の連結部材40は計8本用いられ、骨格部2の内部の連結部材40は計8本用いられて樹脂パレット1の骨格部2が構成されている。このようにT字ブロック15の突出部16の開口部16a,16bが内部で連通しているために、骨格部2の外周部の連結部材40をL字ブロック5の突出部6の開口部6a,7aからT字ブロック15の突出部16の開口部16a,16bまでのものとする必要がなく、長尺な連結部材40を用いることができる。そのため、連結部材40の数が減少するとともに、連結部材40の長さ調節作業も減少する。
<第2の実施の形態>
続いて、前述したL字ブロック5を4つ、T字ブロック15を6つ、X字ブロック30を2つ、複数の連結部材40を用いて組み立てられ、前述した樹脂パレット1の骨格部2をさらに細かく格子状に分割したような樹脂パレット51について説明する。なお、前述したものについては、同符号を示し説明を省略する。
図6は、第2の実施の形態による樹脂パレットの概略平面図である。図6に示す連結部材40には、それぞれハッチングを施して示しており、各ブロック5,15,30のそれぞれの突出部6,16,17,31,32の開口部6a,7a,16a,16b,17a,17b,31a,32a,33a,34a内に挿入された連結部材40の位置がわかるようになっている。
図6に示すように樹脂パレット51において、四隅にL字ブロック5が配置されており、L字ブロック5の突出部6の開口部6a,7aにそれぞれ連結部材40が挿入され、L字ブロック5を連結する連結部材40をそれぞれ2等分及び3等分するような位置にT字ブロック15が配置されて骨格部52の外周部が構成されている。L字ブロック5を連結する連結部材40は、前述と同様にT字ブロック15の互いに反対方向に突出した突出部16の開口部16a,16bを貫通している。
また、骨格部52の中央部近傍に配置された2つのX字ブロック30のそれぞれの突出部31,32の開口部31a,32a,33a,34aと、骨格部52の内方を向くT字ブロック15のそれぞれの突出部17の開口部17a,17bとに連結部材40がそれぞれ挿入されて骨格部52の内部が構成されている。X字ブロック30とT字ブロック15を連結する連結部材40において、X字ブロック30の突出部31,32の開口部31a,32a,33a,34aに挿入される連結部材40は、それら開口部31a,32a,33a,34a内に収まるように配置されている。つまり、X字ブロック30の開口部35aに連結部材40が存在しないように配置されている。
また、各ブロック5,15,30の開口部6a,7a,16a,16b,17a,17b,31a,32a,33a,34aは上下に分離されて設けられているために、骨格部52の外周部の連結部材40は計8本用いられ、骨格部52の内部の連結部材40は計14本用いられて樹脂パレット51の骨格部52が構成されている。
なお、本実施の形態における連結部材40の長さは、骨格部52の外周部においてはそれぞれ同様な長さであり、骨格部52の内部においては2種類の長さが存在しており、計3種類の連結部材40の長さがある。つまり、それぞれのL字ブロック5を連結した連結部材40を2等分及び3等分する位置にT字部材15が配置されているため、骨格部52の内部を構成するT字ブロック15の突出部17の開口部17a,17bとX字ブロック30の突出部31,32の開口部31a,32a,33a,34aとに配置された連結部材40が2種類の長さを有することになる。
このように前述した樹脂パレット1の骨格部2よりさらに細かく格子状に分割された樹脂パレット51の骨格部52によって、それの剛性及び強度を向上させることができる。
<第3の実施の形態>
続いて、前述したL字ブロック5を4つ、T字ブロック15を8つ、X字ブロック30を4つ、複数の連結部材40を用いて組み立てられ、前述した樹脂パレット51の骨格部52をさらに細かく格子状に分割したような樹脂パレット61について説明する。なお、前述したものについては、同符号を示し説明を省略する。
図7は、第3の実施の形態による樹脂パレットの概略平面図である。図7に示す連結部材40には、それぞれハッチングを施して示しており、各ブロック5,15,30のそれぞれの突出部6,16,17,31,32の開口部6a,7a,16a,16b,17a,17b,31a,32a,33a,34a内に挿入された連結部材40の位置がわかるようになっている。
図7に示すように樹脂パレット61において、四隅にL字ブロック5が配置されており、L字ブロック5の突出部6の開口部6a,7aにそれぞれ連結部材40が挿入され、L字ブロック5を連結する連結部材40をそれぞれ3等分するような位置にT字ブロック15が配置されて骨格部62の外周部が構成されている。L字ブロック5を連結する連結部材40は、前述と同様にT字ブロック15の互いに反対方向に突出した突出部16の開口部16a,16bを貫通している。
また、骨格部62の中央部周辺に配置された4つのX字ブロック30のそれぞれの突出部31,32の開口部31a,32a,33a,34aと、骨格部62の内方を向くT字ブロック15のそれぞれの突出部17の開口部17a,17bとに連結部材40がそれぞれ挿入されるとともに、4つのX字ブロック30における互いの方向に向く突出部31,32の開口部31a,32a,33a,34a同士に連結部材40がそれぞれ挿入されて骨格部62の内部が構成されている。X字ブロック30同士及びX字ブロック30とT字ブロック15を連結する連結部材40において、X字ブロック30のそれぞれの突出部31,32の開口部31a,32a,33a,34aに挿入される連結部材40は、それら開口部31a,32a,33a,34a内に収まるように配置されている。つまり、X字ブロック30の開口部35aに連結部材40が存在しないように配置されている。
また、各ブロック5,15,30の開口部6a,7a,16a,16b,17a,17b,31a,32a,33a,34aは上下に分離されて設けられているために、骨格部62の外周部の連結部材40は計8本用いられ、骨格部62の内部の連結部材40は計24本用いられて樹脂パレット61の骨格部62が構成されている。
なお、本実施の形態における連結部材40の長さは、骨格部62の外周部におけるそれぞれ同じ長さの1種類と、骨格部62の内部におけるそれぞれ同じ長さの1種類とが存在しており、計2種類の連結部材40の長さがある。つまり、それぞれのL字ブロック5を連結した連結部材40を3等分する位置にT字部材15がそれぞれ配置されているため、骨格部62の内部を構成するT字ブロック15の突出部17の開口部17a,17bとX字ブロック30の突出部31,32の開口部31a,32a,33a,34aとX字ブロック30の突出部31,32の開口部31a,32a,33a,34a同士とに配置された連結部材40が等しい長さとなっており、且つ骨格部62の外周部に配置された連結部材40はT字ブロック15の突出部16の開口部16a,16bを貫通しているので1種類の長さとなっている。
このように前述した樹脂パレット51の骨格部52よりさらに細かく格子状に分割した樹脂パレット61の骨格部62によって、それの剛性及び強度をさらに向上させることができる。
<第4の実施の形態>
続いて、前述したX字ブロック30と連結部材40を複数用いて組み立てられ、前述した樹脂パレット51の骨格部52をさらに細かく格子状に分割したような樹脂パレット71について説明する。なお、前述したものについては、同符号を示し説明を省略する。
図8は、第4の実施の形態による樹脂パレットの概略平面図である。図8に示す連結部材40には、それぞれハッチングを施して示しており、X字ブロック30のそれぞれの突出部31,32の開口部31a,32a,33a,34a内に挿入された連結部材40の位置がわかるようになっている。
図8に示すように樹脂パレット71において、四隅にX字ブロック30が配置されており、それらX字ブロック30の突出部31,32の突出方向におけるX字ブロック30間の中央近傍に、X字ブロック30の一突出部同士がそれぞれ接するようにして2つずつX字ブロック30がさらに配置され、それらX字ブロック30の突出部31,32の互いに向き合う開口部31a,32a,33a,34aに連結部材40が挿入されて骨格部72の外周部が構成されている。なお、骨格部72の外周部には、連結部材40が挿入されていないX字ブロック30の突出部31,32を有するために、骨格部72の上面の平面形状が拡大されることになる。そのため、樹脂パレット71上に載せる荷物の領域が拡大される。
また、骨格部72の中央部周辺に配置された4つのX字ブロック30のそれぞれの突出部31,32の開口部31a,32a,33a,34aと、骨格部72の外周部のX字ブロック30の骨格部72の内方を向くそれぞれの突出部31,32の開口部31a,32a,33a,34aとに連結部材40がそれぞれ挿入されるとともに、骨格部72の中央部周辺に配置された4つのX字ブロック30における互いの方向に向く突出部31,32の開口部31a,32a,33a,34a同士に連結部材40がそれぞれ挿入されて骨格部72の内部が構成されている。
本実施の形態におけるX字ブロック30を連結する連結部材40において、X字ブロック30のそれぞれの突出部31,32の開口部31a,32a,33a,34aに挿入される連結部材40は、その開口部31a,32a,33a,34a内に収まるように配置されている。つまり、X字ブロック30の開口部35aに連結部材40が存在しないように配置されている。
また、X字ブロック30の突出部31,32に設けられている開口部31a,32a,33a,34aは上下に分離されて設けられているために、骨格部72の外周部の連結部材40は計24本用いられ、骨格部72の内部の連結部材40も計24本用いられて樹脂パレット71の骨格部72が構成されている。
なお、本実施の形態における骨格部72の外周部に用いられた連結部材40の長さは、四隅のX字ブロック30の突出部31,32の突出方向におけるX字ブロック30間の中央近傍にそれぞれ配置された2つのX字ブロック30の一突出部31,32同士が接している部分の開口部31a,32a,33a,34aを連結する連結部材40と、その反対側の突出部31,32の開口部31a,32a,33a,34aと四隅に配置されているX字ブロック30の突出部31,32の開口部31a,32a,33a,34aとを連結する連結部材40との2種類が存在する。また、骨格部72の内部に配置されている複数の連結部材40と前述した骨格部72の外周部に配置された複数の連結部材40とは同種類のものが用いられているために、本実施形態における樹脂パレット71の連結部材の長さは、合計2種類となる。
このように樹脂パレット71を構成するブロックにX字ブロック30だけを用いることで、樹脂パレット71の製造コストを減少させることができる。つまり、樹脂パレットを構成するブロックを製造する際の金型が1種類のX字ブロック30を成形する金型だけとなるためである。また、樹脂パレットを構成するブロックとして、複数のX字ブロック30を用いることで、高い剛性を有する樹脂パレット71を組み立てることができる。
<第5の実施の形態>
続いて、前述したL字ブロック5、T字ブロック15及びX字ブロック30と連結部材40とを複数用いて組み立てられ、前述した樹脂パレット51,61の骨格部52,62をさらに細かく格子状に分割したような樹脂パレット81について説明する。なお、前述したものについては、同符号を示し説明を省略する。
図9は、第5の実施の形態による樹脂パレットの概略平面図である。図9に示す連結部材40には、それぞれハッチングを施して示しており、各ブロック5,15,30のそれぞれの突出部6,16,17,31,32の開口部6a,7a,16a,16b,17a,17b,31a,32a,33a,34a内に挿入された連結部材40の位置がわかるようになっている。
図9に示すように樹脂パレット81は、前述した樹脂パレット1と同様に格子状の骨格部82を有している。樹脂パレット81の骨格部82において、四隅にL字ブロック5が配置され、L字ブロック5の突出部6の突出方向でL字ブロック5間に3つのT字ブロック15がそれぞれ配置されて、それらL字ブロック5とT字ブロック15の突出部6,16の開口部6a,7a,16a,16bにそれぞれ連結部材40が挿入されて骨格部82の外周部(最外周部)が構成されている。
骨格部82の外周部を構成する連結部材40には、L字ブロック5とT字ブロック15を連結する連結部材とT字ブロック15同士を連結する連結部材とがあり、2種類の長さの連結部材40が用いられている。つまり、連結部材40はT字ブロック15の突出部6の開口部16a,16bを貫通しておらず、開口部16a,16b内に収まるように配置されており、それぞれのT字ブロック15の開口部18aに連結部材40が存在しないようになっている。
また、骨格部82の中央部周辺に配置された8つのX字ブロック30のそれぞれの突出部31,32の開口部31a,32a,33a,34aと、骨格部82の内方を向くT字ブロック15のそれぞれの突出部17の開口部17a,17bとに連結部材40がそれぞれ挿入されるとともに、骨格部82の中央部及び中央部周辺に配置された9つのX字ブロック30における互いの方向に向く突出部31,32の開口部31a,32a,33a,34a同士に連結部材40がそれぞれ挿入されて骨格部82の内部が構成されている。また、X字ブロック30同士及びX字ブロック30とT字ブロック15を連結する連結部材40において、X字ブロック30のそれぞれの突出部31,32の開口部31a,32a,33a,34aに挿入される連結部材40は、その開口部31a,32a,33a,34a内に収まるように配置されている。つまり、X字ブロック30の開口部35aに連結部材40が存在しないように配置されている。
骨格部82の内部を構成する連結部材40には、前述した骨格部82の外周部に用いられた連結部材40と同じ種類の連結部材40が用いられているため、本実施の形態における樹脂パレット81の連結部材40の長さは、合計2種類となる。
また、各ブロック5,15,30の開口部6a,7a,16a,16b,17a,17b,31a,32a,33a,34aは上下に分離されて設けられているために、骨格部82の外周部の連結部材40は、計32本用いられ、骨格部82の内部の連結部材40は計48本用いられて樹脂パレット81の骨格部82が構成されている。
このように前述した樹脂パレット51,61の骨格部52,62よりさらに細かく格子状に分割された樹脂パレット81の骨格部82によって、それの剛性及び強度をさらに向上させることができる。
また、L字ブロック5の開口部8a及びT字ブロック15の開口部18aと重なる部分に切欠き部を有する平板を前述した樹脂パレット1と同様に骨格部82の上面に設けるとともに、T字ブロック15の開口部18aに連結部材40が存在していないため、L字ブロック5の開口部8a及びT字ブロック15の開口部18a内に前述した支柱と同様な支柱を設置することで、前述した樹脂パレット1と同様に樹脂パレット81と同様の樹脂パレットを支柱の上端部に設置することが可能となり、樹脂パレット81が1つの箱体となる。そのため、箱体を複数段重ねることが可能となり、箱体内に収納された荷物も複数段重ねることができる。
<第6の実施の形態>
続いて、前述したL字ブロック5、T字ブロック15及びX字ブロック30のそれぞれの変形例について以下に説明する。
図10は、L字ブロックの変形例を示す斜視図である。図11は、図10に示すL字ブロックの本体部品を示しており、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。図12は、図10に示すL字ブロックの上蓋部品及び下蓋部品を示しており、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
図10に示すL字ブロック105は、平面形状がL字形状を有するように直交する方向のそれぞれ一方に向かって突出した2つの突出部106とそれらと接続された接続部108とを有した本体部品101と、本体部品101の上端部を覆う上蓋部品102と、本体部品101の下端部を覆う下蓋部品103とで構成されている。また、本体部品101、上蓋部品102及び下蓋部品103はそれぞれと分離可能となっている。
図11(a)に示すように本体部品101の接続部108には、上下に向かって開口した開口部108aが設けられるとともに、その外側には断面がL字形状の補強部材108bが設けられている。図11(b)に示すように本体部品101の突出部106の端部の上端及び下端近傍部分には、その間の突出端部より突出部106と同方向に突出した突出部分がそれぞれ形成されている。
突出部106の上部は、上方に向かって開口した凹形状の断面を有しており、その内部には6つのリブ107aがそれぞれ形成されている。これらリブ107aはすべて同形状であるとともに、直角三角形形状を有する板部材からなり、それらリブ107aの直角部が突出部106の上部の凹角部に位置している。それら6つのリブ107aのうち、2つが突出部分の端部に形成されるとともに、ほぼ等しい間隔をおいて4つのリブ107aが平行に形成されている。
また、突出部106の下部は上部と対称な形状となっており、下方に向かって開口した凹形状の断面を有しつつ、その内部には6つのリブ107aが形成されている。突出部106の下部の突出部分の端部には、前述した上部と同様に6つのリブ107aのうち2つが突出部分の端部に形成されるとともに、ほぼ等しい間隔をおいて4つのリブ107aが平行に形成されている。
図10に示すように突出部106の上端及び下端近傍部分の突出部分の端部に形成されたリブ107aと上蓋部品102及び下蓋部品103とでそれぞれ囲まれた領域には突出部106の突出方向を向いて開口した開口部107が設けられている。上蓋部品102とリブ107aとで囲まれた領域の開口部107の形状は、台形形状であって上辺がこれと平行な下辺よりも長い状態となるように設けられている。一方、下蓋部品103とリブ107aとで囲まれた領域の開口部107の形状は、台形形状であって上辺がこれと平行な下辺より短い状態となるように設けられている。つまり、L字ブロック105の突出端部の上端近傍部分と下端近傍部分とに設けられた開口部107は互いに対称となっている。なお、図10中鎖線で示すように連結部材140が開口部107に挿入されるように連結部材140の断面形状と開口部107の形状とが同形状を有している。
また、突出部106の上面と上蓋部品102の底面とが向き合う部分には、開口部107と連通する空洞が形成されている。これと同様に突出部106の下面と下蓋部品103とが向き合う部分にも開口部107と連通する空洞が形成されている。この空洞の開口部107側と反対となる側は、接続部108の開口部108aを形成する壁面によって閉塞されている。
また、図11(b)に示すように突出部106の上面(上蓋部品102が本体部品101に取付けられた際に上蓋部品102の底面と対向する面)と下面(下蓋部品103が本体部品101に取付けられた際に下蓋部品103の底面と対向する面)との間には、突出部106の突出方向に開口した空洞部109が形成されている。空洞部109には、それを4つの部屋に区切る水平のリブ109aと、各部屋内の角部を繋ぐように交差したリブ109bとが形成されている。
このように、空洞部109が形成されることで本体部品101の重量を軽くすることができるとともに、リブ109a,109bで空洞部109による本体部品101の強度低下を抑制している。また、突出部106の上面及び下面には、後述する上蓋部品102及び下蓋部品103に形成された突起部102b,103bが貫通する貫通孔106aが形成されている。この貫通孔106aは円形形状であり、直径が突起部102b,103bの胴部の直径とほぼ同じである。
図12(a)、(b)に示すように上蓋部品102は、平面形状がL字形状であり断面が凹形状を有している。本体部品101の突出部106の突出部分を覆う上蓋部品102の端部の両側壁は、図10に示すように本体部品101の突出部106の突出部分の底面よりも下方に突出しており、その突出した部分から内方に向かって突出しつつ突出部106の突出部分の底面と係合する固定突起部(係合部)102aが形成されている。
上蓋部品102の底面には、上蓋部品102が本体部品101に取付けられた場合における、本体部品101に向かって垂直に突出した円筒状の突起部102bが形成されている。この突起部102bは、図12(a)に示すように上蓋部品102の底面に2つ形成されており、上蓋部品102が本体部品101に取付けられた際に、突出部106の上面に形成された貫通孔106aを貫通する長さを有している。
また、突起部102bの先端部には、先細りとなるようなテーパ部が形成されており、そのテーパ部とテーパ部が形成されていない突起部102bの胴部との境界部分に突起部102bの胴部の直径より若干大きい径を有しつつ水平に突出した引掛け部102dが形成されている。
また、突起部102bの端部には互いに対向する位置に4つの切欠き部102cが突起部102bの突出方向に平行に形成されており、これらは突起部102bの先端から引掛け部102dを通り越した位置までの長さを有している。
このように突起部102bにテーパ部が形成されていることで、突起部102bを突出部106の貫通孔106aに貫通させる際に、突起部102bの先端部を貫通孔106aに挿入させやすくなる。また、突起部102bに切欠き部102c及び引掛け部102dが形成されていることで、突出部106の上面に形成された貫通孔106aと突起部102bの引掛け部102dとが接触したときに、引掛け部102dの径を縮小させる方向に力が作用し、切欠き部102cの先端部分が狭くなるとともに、引掛け部102dの径が縮小する。また、突起部102bの引掛け部102dが貫通孔106aを通過した後、引掛け部102dの径を縮小させる力が作用しなくなるのでそれの径が回復する。従って、突起部102bの先端部が突出部106の貫通孔106aを貫通することで引掛け部102dと係合することになり、固定突起部102aと引掛け部102dとで強固に上蓋部品102を本体部品101に固定することが可能となる。なお、固定突起部102aだけでも上蓋部品102を本体部品101に強固に固定することが可能である。
また、本体部品101の突出部106の突出部分と係合させて上蓋部品102を固定する固定突起部102aは特に限定するものではなく、例えば、本体部品101の突出部106の突出部分の両側面のほぼ中央部分から外方に向かって水平に突出した突起を設けるとともに、本体部品101の突出部106の突出部分の両側面と重なる上蓋部品102の両側面部分であって、上蓋部品102を本体部品101に取付けた際に本体部品101の突起と係合する貫通孔(係合部)を設けていても良い。こうすることで、前述した固定突起部102aと同様上蓋部品を本体部品に強固に固定することが可能となる。
また、図10に示すように上蓋部品102と下蓋部品103とは同形状であって、上蓋部品102と対称な位置(本体部品101の下端部を覆う位置)に配置しているだけなので、便宜上、下蓋部品103の説明を省略するが上蓋部品102の固定突起部102a、突起部102b、切欠き部102c、引掛け部102dと対応する下蓋部品103の符号を固定突起部103a、突起部103b、切欠き部103c、引掛け部103dとして示す。なお、上蓋部品102による効果と下蓋部品103による効果は同じである。
図13は、T字ブロックの変形例を示す斜視図である。図14は、図13に示すT字ブロックの本体部品を示しており、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。図15は、図13に示すT字ブロックの上蓋部品及び下蓋部品を示しており、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
図13に示すT字ブロック115は、平面形状がT字形状を有するように互いに反対方向に突出した2つの突出部116とそれらと直交する方向の一方に突出した突出部117と3つの突出部116,117と接続された接続部118とを有した本体部品111と、本体部品111の上端部を覆う上蓋部品112と、本体部品111の下端部を覆う下蓋部品113とで構成されている。また、本体部品111、上蓋部品112及び下蓋部品113はそれぞれと分離可能となっている。
図14(a)に示すように本体部品111の接続部118には、上下に向かって開口した開口部118aが設けられている。図14(b)に示すように本体部品111の突出部116の端部の上端及び下端近傍部分には、その間の突出端部より突出部116と同方向に突出した突出部分がそれぞれ形成されている。また、同様に突出部117の端部の上端及び下端近傍部分にも、その間の突出端部より突出部117と同方向に突出した突出部分がそれぞれ形成されている。
突出部116、117の上部は、上方に向かって開口した凹形状の断面を有しており、その内部には6つのリブ114aがそれぞれ形成されている。これらリブ114aはすべて同形状であるとともに、直角三角形形状を有する板部材からなり、それらリブ114aの直角部が突出部116,117の上部の凹角部に位置している。それら6つのリブ114aのうち、2つが突出部分の端部に形成されるとともに、ほぼ等しい間隔をおいて4つのリブ114aが平行に形成されている。
また、突出部116,117の下部は上部と対称な形状となっており、下方に向かって開口した凹形状の断面を有しつつ、その内部には6つのリブ114aがそれぞれ形成されている。突出部116,117の下部の突出部分の端部には、前述した上部と同様に6つのリブ114aのうち、2つが突出部分の端部に形成されるとともに、ほぼ等しい間隔をおいて4つの補強リブ114aが平行に形成されている。
図13に示すように突出部116,117の上端及び下端近傍部分の突出部分の端部に形成されたリブ114aと上蓋部品112及び下蓋部品113とでそれぞれ囲まれた領域にはそれぞれの突出部116,117の突出方向を向いて開口した開口部114が設けられている。上蓋部品112とリブ114aとで囲まれた領域の開口部114の形状は、台形形状であって上辺がこれと平行な下辺よりも長い状態となるように設けられている。一方、下蓋部品113とリブ114aとで囲まれた領域の開口部114の形状は、台形形状であって上辺がこれと平行な下辺より短い状態となるように設けられている。つまり、T字ブロック115の突出端部の上端近傍部分と下端近傍部分とに設けられた開口部114は互いに対称となっている。なお、図13中鎖線で示すように連結部材140が開口部114に挿入されるように連結部材140の断面形状と開口部114の形状とが同形状を有している。
また、突出部116,117の上面と上蓋部品112の底面とが向き合う部分には、開口部114と連通する空洞が形成されている。これと同様に突出部116,117の下面と下蓋部品113の底面とが向き合う部分にも開口部114と連通する空洞が形成されている。突出部116の上面と上蓋部品112の底面及び突出部116の下面と下蓋部品113の底面とがそれぞれ向き合う部分の空洞の開口部114側と反対となる側の接続部118の開口部118aを形成する壁面には、空洞同士が開口部118aを介して連通するように連通口118bが形成されている。この連通口118bは開口部114と同形状になるように形成されている。また、突出部117の上面と上蓋部品112の底面及び突出部117の下面と下蓋部品113の底面とがそれぞれ向き合う部分の空洞の開口部114側と反対となる側は、接続部118の開口部118aを形成する壁面によって閉塞されている。
また、図14(b)に示すように突出部116,117の上面(上蓋部品112が本体部品111に取付けられた際に上蓋部品112の底面と対向する面)と下面(下蓋部品113が本体部品111に取付けられた際に下蓋部品113の底面と対向する面)との間には、突出部116,117の突出方向に開口した空洞部119が形成されている。空洞部119には、それを4つの部屋に区切る水平のリブ119aと各部屋内の角部を繋ぐように交差したリブ119aとが形成されている。
このように、空洞部119が形成されることで本体部品111の重量を軽くすることができるとともに、リブ119a,119bで空洞部119による本体部品111の強度低下を抑制している。また、突出部117の上面及び下面には、後述する上蓋部品112及び下蓋部品113に形成された突起部112b,113bが貫通する貫通孔117aが形成されている。この貫通孔117aは円形形状であり、直径が突起部112b,113bの胴部の直径とほぼ同じである。
図15(a)、(b)に示すように上蓋部品112は、平面形状がT字形状であり、断面が凹形状を有している。本体部品111の突出部116,117の突出部分を覆う上蓋部品112の端部の両側壁は、図13に示すように本体部品111の突出部116,117の突出部分の底面よりも下方に突出しており、その突出した部分から内方に向かって突出しつつ突出部分の底面と係合する固定突起部(係合部)112aが形成されている。
本体部品111の突出部117の上端部を覆う上蓋部品112の底面には、上蓋部品112が本体部品111に取付けられた場合における、本体部品111に向かって垂直に突出した円筒状の突起部112bが形成されている。図15(a)に示すように突起部112bは、本体部品111の突出部117の上端部を覆う上蓋部品112の底面のほぼ中央に形成されており、上蓋部品112が本体部品111に取付けられた際に、突出部117の上面に形成された貫通孔117aを貫通する長さを有している。
また、突起部112bの先端部には、先細りとなるようなテーパ部が形成されており、そのテーパ部とテーパ部が形成されていない突起部112bの胴部との境界部分に突起部112bの胴部の直径より若干大きい径を有しつつ水平に突出した引掛け部112dが形成されている。
また、突起部112bの端部には互いに対向する位置に4つの切欠き部112cが形成されており、これらは突起部112bの先端から引掛け部112dを通り越した位置までの長さを有している。
このように突起部112dにテーパ部が形成されていることで、突起部112bを突出部117の貫通孔117aに貫通させる際に、突起部112bの先端部を貫通孔117aに挿入させやすくなる。また、突起部112bに切欠き部112c及び引掛け部112dが形成されていることで、突出部117の上面に形成された貫通孔117aと突起部112bの引掛け部112dとが接触したときに、引掛け部112dの径を縮小させる方向に力が作用し、切欠き部112cの先端部分が狭くなるとともに、引掛け部112dの径が縮小する。また、突起部112bの引掛け部112dが貫通孔117aを通過した後、引掛け部112dの径を縮小させる力が作用しなくなるのでそれの径が回復する。従って、突起部112bの先端部が突出部117の貫通孔117aを貫通することで引掛け部112dと係合することになり、固定突起部112aと引掛け部112dとで強固に上蓋部品112を本体部品111に固定することが可能となる。なお、固定突起部112aだけでも上蓋部品112を本体部品111に強固に固定することが可能である。
また、本体部品111の突出部116,117の突出部分と係合させて上蓋部品112を固定する固定突起部112aは特に限定するものではなく、例えば、本体部品111の突出部116,117の突出部分の両側面のほぼ中央部分から外方に向かって水平に突出した突起を設けるとともに、本体部品111の突出部116,117の突出部分の両側面と重なる上蓋部品112の両側面部分であって、上蓋部品112を本体部品111に取付けた際に本体部品111の突起と係合する貫通孔(係合部)を設けていても良い。こうすることで、前述した固定突起部112aと同様上蓋部品を本体部品に強固に固定することが可能となる。
また、図13に示すように上蓋部品112と下蓋部品113とは同形状であって、上蓋部品112と対称な位置(本体部品111の下端部を覆う位置)に配置しているだけなので、便宜上、下蓋部品113の説明を省略するが上蓋部品112の固定突起部112a、突起部112b、切欠き部112c、引掛け部112dと対応する下蓋部品113の符号を固定突起部113a、突起部113b、切欠き部113c、引掛け部113dとして示す。なお、上蓋部品112による効果と下蓋部品113による効果は同じである。
図16は、X字ブロックの変形例を示す斜視図である。図17は、図16に示すX字ブロックの本体部品を示しており、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。図18は、図16に示すX字ブロックの上蓋部品及び下蓋部品を示しており、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。
図16に示すX字ブロック125は、平面形状がX字形状を有するように互いに反対方向に突出した2つの突出部126とそれらと直交する方向で互いに反対方向に突出した2つの突出部127と4つの突出部126,127と接続された接続部128とを有した本体部品121と、本体部品121の上端部を覆う上蓋部品122と、本体部品121の下端部を覆う下蓋部品123とで構成されている。また、本体部品121、上蓋部品122及び下蓋部品123はそれぞれと分離可能となっている。
図17(a)に示すように本体部品121の接続部128には、上下に向かって開口した開口部128aが設けられている。図17(b)に示すように本体部品121の突出部126の端部の上端及び下端近傍部分には、その間の突出端部より突出部126と同方向に突出した突出部分がそれぞれ形成されている。また、同様に突出部127の端部の上端及び下端近傍部分にも、その間の突出端部より突出部127と同方向に突出した突出部分がそれぞれ形成されている。
突出部126、127の上部は、上方に向かって開口した凹形状の断面を有しており、その内部には6つのリブ124aがそれぞれ形成されている。これらリブ124aはすべて同形状であるとともに、直角三角形形状を有する板部材からなり、それらリブ124aの直角部が突出部126,127の上部の凹角部に位置している。それら6つのリブ124aのうち、2つが突出部分の端部に形成されるとともに、ほぼ等しい間隔をおいて4つのリブ124aが平行に形成されている。
また、突出部126,127の下部は上部と対称な形状となっており、下方に向かって開口した凹形状の断面を有しつつ、その内部には6つのリブ124aがそれぞれ形成されている。突出部126,127の下部の突出部分の端部には、前述した上部と同様に6つのリブ124aのうち、2つが突出部分の端部に形成されるとともに、ほぼ等しい間隔をおいて4つのリブ124aが平行に形成されている。
図16に示すように突出部126,127の上端及び下端近傍部分の突出部分の端部に形成されたリブ124aと上蓋部品122及び下蓋部品123とでそれぞれ囲まれた領域にはそれぞれの突出部126,127の突出方向を向いて開口した開口部124が設けられている。上蓋部品122とリブ124aとで囲まれた領域の開口部124の形状は、台形形状であって上辺がこれと平行な下辺よりも長い状態となるように設けられている。一方、下蓋部品123とリブ124aとで囲まれた領域の開口部124の形状は、台形形状であって上辺がこれと平行な下辺より短い状態となるように設けられている。つまり、X字ブロック125の突出端部の上端近傍部分と下端近傍部分とに設けられた開口部124は互いに対称となっている。なお、図16中鎖線で示すように連結部材140が開口部124に挿入されるように連結部材140の断面形状と開口部124の形状とが同形状を有している。
また、突出部126,127の上面と上蓋部品122の底面とが向き合う部分には、開口部124と連通する空洞が形成されている。これと同様に突出部126,127の下面と下蓋部品123の底面とが向き合う部分にも開口部124と連通する空洞が形成されている。突出部126の上面と上蓋部品122の底面及び突出部126の下面と下蓋部品123の底面とがそれぞれ向き合う部分の空洞の開口部124側と反対となる側の接続部128の開口部128aを形成する壁面には、空洞同士が開口部128aを介して連通するように連通口128bが形成されている。この連通口128bは開口部124と同形状になるように形成されている。また、突出部127の上面と上蓋部品122の底面及び突出部127の下面と下蓋部品123の底面とがそれぞれ向き合う部分の空洞の開口部124側と反対となる側は、接続部128の開口部128aを形成する壁面によって閉塞されている。
また、図17(b)に示すように突出部126,127の上面(上蓋部品122が本体部品121に取付けられた際に上蓋部品122の底面と対向する面)と下面(下蓋部品123が本体部品121に取付けられた際に下蓋部品123の底面と対向する面)との間には、突出部126,127の突出方向に開口した空洞部129が形成されている。空洞部129には、それを4つの部屋に区切る水平のリブ129aと各部屋内の角部を繋ぐように交差したリブ129aとが形成されている。このように、空洞部129が形成されることで本体部品121の重量を軽くすることができるとともに、リブ129a,129bで空洞部129による本体部品121の強度低下を抑制している。また、突出部127の上面及び下面には、後述する上蓋部品122及び下蓋部品123に形成された突起部122b,123bが貫通する貫通孔127aが形成されている。この貫通孔127aは円形形状であり、直径が突起部122b,123bの胴部の直径とほぼ同じである。
図18(a)、(b)に示すように上蓋部品122は、平面形状がX字形状であり、断面が凹形状を有している。本体部品121の突出部126,127の突出部分を覆う上蓋部品122の端部の両側壁は、図16に示すように本体部品121の突出部126,127の突出部分の底面よりも下方に突出しており、その突出した部分から内方に向かって突出しつつ突出部分の底面と係合する固定突起部(係合部)122aが形成されている。
本体部品121の突出部127の上端部を覆う上蓋部品122の底面には、上蓋部品122が本体部品121に取付けられた場合における、本体部品121に向かって垂直に突出した円筒状の突起部122bが形成されている。図18(a)に示すように突起部122bは、本体部品121の突出部127の上端部を覆う上蓋部品122の底面のほぼ中央にそれぞれ1つずつ形成されており、上蓋部品122が本体部品121に取付けられた際に、突出部127の上面に形成された貫通孔127aを貫通する長さを有している。
また、突起部122bの先端部には、先細りとなるようなテーパ部が形成されており、そのテーパ部とテーパ部が形成されていない突起部122bの胴部との境界部分に突起部122bの胴部の直径より若干大きい径を有しつつ水平に突出した引掛け部122dが形成されている。
また、突起部122bの端部には互いに対向する位置に4つの切欠き部122cが形成されており、これらは突起部122bの先端から引掛け部122dを通り越した位置までの長さを有している。
このように突起部122bにテーパ部が形成されていることで、突起部122bを突出部127の貫通孔127aに貫通させる際に、突起部122bの先端部を貫通孔127aに挿入させやすくなる。また、突起部122bに切欠き部122c及び引掛け部122dが形成されていることで、突出部127の上面に形成された貫通孔127aと突起部122bの引掛け部122dとが接触したときに、引掛け部122dの径を縮小させる方向に力が作用し、切欠き部112cの先端部分が狭くなるとともに引掛け部112dの径が縮小する。また、突起部122bの引掛け部122dが貫通孔127aを通過した後、引掛け部122dの径を縮小させる力が作用しなくなるのでそれの径が回復する。従って、突起部122bの先端部が突出部127の貫通孔127aを貫通することで引掛け部122dと係合することになり、固定突起部122aと引掛け部122dとで強固に上蓋部品122を本体部品121に固定することが可能となる。なお、固定突起部122aだけでも上蓋部品122を本体部品121に強固に固定することが可能である。
また、本体部品121の突出部126,127の突出部分と係合させて上蓋部品122を固定する固定突起部122aは特に限定するものではなく、例えば、本体部品121の突出部126,127の突出部分の両側面のほぼ中央部分から外方に向かって水平に突出した突起を設けるとともに、本体部品121の突出部126,127の突出部分の両側面と重なる上蓋部品122の両側面部分であって、上蓋部品122を本体部品121に取付けた際に本体部品121の突起と係合する貫通孔(係合部)を設けていても良い。こうすることで、前述した固定突起部122aと同様上蓋部品を本体部品に強固に固定することが可能となる。
また、図16に示すように上蓋部品122と下蓋部品123とは同形状であって、上蓋部品122と対称な位置(本体部品121の下端部を覆う位置)に配置しているだけなので、便宜上、下蓋部品123の説明を省略するが上蓋部品122の固定突起部122a、突起部122b、切欠き部122c、引掛け部122dと対応する下蓋部品123の符号を固定突起部123a、突起部123b、切欠き部123c、引掛け部123dとして示す。なお、上蓋部品122による効果と下蓋部品123による効果は同じである。
このように、L字ブロック105の突出部106とT字ブロックの突出部116,117とX字ブロックの突出部126,127は、上蓋部品102,112,122及び下蓋部品103,113,123に形成された突起部102b,112b,122bが貫通する貫通孔106a,117a,127aの形成位置が異なるだけで、ほとんど同形状を有している。また、各ブロック105,115,125の突出端部に設けられた開口部107,114,124は、同じ断面形状を有している。
また、各ブロック105,115,125を構成する各部品101,102,103,111,112,113,121,122,123は、射出・押出し成形によって製造されており、材質には前述の各ブロック5,15,30と同様にポリプロピレン樹脂が用いられている。なお、これらの材質も前述と同様に樹脂であれば特に限定するものでなく、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、再生樹脂(ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などをそれぞれ再生した樹脂)などさまざまな樹脂を適用することが可能である。
また、各ブロック105,115,125をそれぞれ構成する本体部品101,111,121、上蓋部品102,112,122及び下蓋部品103,113,123を製造するだけなので金型の種類が少数となり、且つ各ブロック105,115,125の形状が小さいために金型を小さくすることができ、製造コストを減少させることが可能となる。
続いて、各ブロック105,115,125を用いてそれぞれを連結部材で連結した樹脂パレットについて、以下に説明する。図19は、第6の実施の形態による樹脂パレットの概略平面図である。なお、図19に示す連結部材140にはハッチングを施して示しており、各ブロック105,115,125の突出端部に設けられた開口部107,114,124内に挿入された連結部材140の位置がわかるようになっている。
図19に示す樹脂パレット151は、4つのL字ブロック105と4つのT字ブロック115と1つのX字ブロック125とが複数の連結部材140で連結された骨格部152と、骨格部152の上面を覆うようにして配置された樹脂製の平板(図示しない)とで構成されている。骨格部152は、四隅に配置されたL字ブロック105と、それらを連結する連結部材140のほぼ中間に配置されたT字ブロック115と、骨格部152の中央部に配置されたX字ブロック125とがそれぞれ複数の連結部材140で連結されて構成されている。
図19に示すように骨格部152の外周部の連結部材140は、T字ブロック115の開口部114同士を連通する連通口118bを介してT字ブロック115を貫通しつつ、それぞれの両端部がL字ブロック105の開口部107に挿入されている。また、骨格部152の内部の連結部材140において、連結部材140の長手方向が図中左右方向となる連結部材140がX字ブロック125の開口部124同士を連通する連通口128bを介してX字ブロック125を貫通しつつ両端部がT字ブロック115の開口部114に挿入されるとともに、その連結部材140と直交する方向の連結部材140は、長手方向が図中左右方向となる連結部材140によって分断された状態でT字ブロック115の開口部114とX字ブロック125の開口部124とに挿入されている。
また、各ブロック105,115,125の開口部107,114,124はそれぞれ上下に分離されて設けられているために、骨格部152の外周部の連結部材140は計8本用いられ、骨格部152の内部の連結部材140は計6本用いられている。また、骨格部152の外周部の連結部材140の長さはすべて等しく、X字ブロック125を貫通した連結部材140もそれらと等しい。X字ブロック125を貫通した連結部材140によって分断された骨格部152の内部の連結部材140同士も等しい長さとなっているので、骨格部152の連結部材140は2種類の長さが存在している。このように同じ長さの長尺な連結部材140を用いることが可能なために、連結部材140の数を少なくすることができるとともに、連結部材140の長さ調節作業も減少させることができる。
また、各ブロック105,115,125の開口部107,114,124に挿入される連結部材140の両端部には、上蓋部品102,112,122及び下蓋部品103,113,123に形成された突起部102b,112b,122bが貫通する貫通孔が設けられている。その他は、前述した連結部材40とほぼ同様なものである。つまり、連結部材140の断面形状は、台形形状であって各ブロック105,115,125の開口部107,114,124と同形状である。
また、各ブロック105,115,125の下方に挿入された連結部材140は、それの断面において上辺がこれと平行な下辺より短くなる状態で挿入される。一方、各ブロック105,115,125の上方に挿入された連結部材140は、それの断面において上辺がこれと平行な下辺より長くなる状態で挿入される。こうして連結部材140が上下に2本ずつ配置されて各ブロック105,115,125を連結した場合において、連結部材140が各ブロック105,115,125の間において上下両方に配置されることで、樹脂パレットの骨格部の剛性及び強度が向上する。
また、上下に配置された連結部材140間には隙間が形成されているため、フォークリフト等のフォーク先端部を挿入することができ、樹脂パレットを連結部材140を介して運ぶことができる。また、上下に配置された連結部材140のうち、下側の連結部材140における上辺が下辺より短い状態であって、連結部材140の断面形状が台形形状を有しているために、前述した連結部材140間の隙間にフォークリフト等のフォーク先端部を挿入した場合において、フォーク先端部近傍に設けられた車輪が連結部材140をスムーズに越えるので作業性が向上する。
以上のような各ブロック105,115,125及び連結部材140を用いた樹脂パレット151の組立方法について以下に説明する。
図19に示すような樹脂パレット151を組み立てる場合は、まず、各ブロック105,115,125の下蓋部品103,113,123だけを各ブロック105,115,125の所定位置に配置する。
次に、2種類の連結部材140を適宜選択して、断面形状における上辺がこれと平行な下辺より短くなる状態にしつつ、下蓋部品103,113,123の底面から突出した突起部103b、113b、123bを連結部材140の両端部に形成された貫通孔に貫通させるとともに、3種類の下蓋部品103,113,123を連結させる。
そして、下蓋部品103,113,123の形状と合う本体部品101,111,121を下蓋部品103,113,123に上方から嵌め込む。このとき、下蓋部品103,113,123の固定突起部103a、113a、123aが本体部品101,111,121の突出部分に係合するようしつつ、下蓋部品103,113,123の突起部103b、113b、123bの先端部に形成された引掛け部103d、113d、123dが本体部品101,111,121の突出部106,117,127の下面に形成された貫通孔106a,117a,127aに係合するようにする。
次に、下蓋部品103,113,123と本体部品101,111,121との間に配置した連結部材140と同じ連結部材140を本体部品101,111,121の上部に上方から配置させるとともに、連結部材140の断面形状における上辺がこれと平行な下辺より長くなる状態にする。
そして、本体部品101,111,121の形状に合う上蓋部品102,112,122を上方から本体部品101,111,121に嵌め込む。このとき、上蓋部品102,112,122に形成された突起部102b、112b、122bを連結部材140の両端部に形成された貫通孔に貫通させる。また、上蓋部品102,112,122の固定突起部102a、112a、122aが本体部品101,111,121の突出部分に係合するようしつつ、上蓋部品102,112,122の突起部102b、112b、122bの先端部に形成された引掛け部102d、112d、122dが本体部品101,111,121の突出部106,117,127の上面に形成された貫通孔106a,117a,127aに係合するようにする。
こうして、樹脂パレット151の骨格部152を組み立てた後、骨格部152の上面と同じ大きさの平板を骨格部152に接着剤などで貼り付けることで、樹脂パレット151が完成する。
このように、L字ブロック105、T字ブロック115及びX字ブロック125のそれぞれが、上蓋部品102,112,122と下蓋部品103,113,123と本体部品101,111,121とに分離可能であるために、複数の各ブロック105,115,125を連結部材140で連結して組み立てたときに、容易に組み立てることが可能となる。また、樹脂パレット151の骨格部152の連結部材140は、各ブロック105,115,125を連結する際に接着剤などを使用せずに突起部102b、112b、122b、103b、113b、123bで固定されているために、樹脂パレット151の組立作業を簡素化することが可能となり、且つ組立作業時間を短縮することが可能となる。従って、短い納期で樹脂パレット151をユーザに提供することが可能となる。
また、突起部102b、112b、122b、103b、113b、123bが連結部材140を貫通することで、より確実に連結部材140を各ブロック105,115,125に固定することが可能となる。また、突起部102b、112b、122b、103b、113b、123bの先端に形成された引掛け部102d、112d、122d、103d、113d、123dが本体部品101,111,121に係合するので、突起部102b、112b、122b、103b、113b、123bが本体部品101,111,121に保持され、貫通した連結部材140を強固に固定する。
また、上蓋部品102,112,122及び下蓋部品103,113,123に形成された固定突起部102a、103a、112a、113a、122a、123aによって本体部品101,111,121の突出部分に上蓋部品102,112,122122及び下蓋部品103,113,123を保持固定することができるので、各ブロック105,115,125が接着剤などを使用せずに構成することができる。
また、本実施形態の樹脂パレット151において、L字ブロック105の上蓋部品102に本体部品101の開口部108aと重なる位置に開口部を設け、骨格部152の上面に固着された平板の四隅に前述した平板3のように切欠き部を設けることで、前述した支柱と同様な支柱を設置することができる。そのため、樹脂パレット151の四隅に支柱を設けることで、前述した樹脂パレット1と同様に樹脂パレット151と同様の樹脂パレットを支柱の上端部に設置することが可能となり、樹脂パレット151が1つの箱体となる。従って、箱体を複数段重ねることが可能となり、箱体内に収納された荷物の複数段重ねることができる。
以上のように、複数の連結部材40,140と複数のブロックを用いるだけで樹脂パレット1,51,61,71,81,151の骨格部2,52,62,72,82,152が構成され、骨格部2,52,62,72,82,152の上面に平板を固着させることで簡単に樹脂パレット1,51,61,71,81,151が組み立てられる。また、連結部材40,140の長さを変更するだけで、樹脂パレット1,51,61,71,81,151の平面形状の大きさを容易に変更することが可能となるので、従来の平面形状におけるサイズの自由度が高くなる。また、予め各ブロック5,15,30,105,115,125を製造しておくことで、ユーザからの依頼に応じて連結部材40,140の長さを調節し、適宜選択した複数の各ブロック5,15,30,105,115,125とその連結部材40,140とを組み立てて、平板を設けることで樹脂パレットを短い期間で製造することが可能となり、製造納期を短縮することができる。
また、各ブロック5,15,30,105,115,125と連結部材40,140とを複数用いて組み合わせることで、樹脂パレット1,51,61,71,81,151の平面形状の大きさやその剛性・強度を変更することが可能となる。また、樹脂パレット1,51,61,71,81,151の骨格部2,52,62,72,82,152が格子状に区切られることで、それの剛性が高くなる。また、公知の樹脂パレットにおいては小さなもので約9kg、大きなもので約30kgの自重を有しているが、本発明による樹脂パレットにおいては小さなもので約4.5kg、大きなもので約15kgの自重となり、本発明による樹脂パレットの自重が公知の樹脂パレットの約半分程度となっている。
<第7の実施の形態>
図20は、本発明の第7の実施の形態による樹脂パレットの全体構成を示す外観斜視図である。図21は、図20に示す樹脂パレットに含まれる骨格部の概略平面図である。図21に示すように樹脂パレット301は、平面形状がL字形状の4つのL字ブロック205と、平面形状がT字形状の4つのT字ブロック215と、平面形状がX字形状の1つのX字ブロック225とを有している。これら3種類の複数のブロック205,215,225において、4つのL字ブロック205は四隅にそれぞれ配置され、各L字ブロック205間の中間にT字ブロック215がそれぞれ配置され、樹脂パレット301の中央部にX字ブロック230が配置されるとともに、各ブロック205,215,225が連結部材140で連結されて樹脂パレット301の骨格部302を構成している。そして、図20に示すように、骨格部302の上面(一平面)を覆うようにして配置された樹脂製の組立プレート303が骨格部302に嵌め込まれて樹脂パレット301が構成されている。なお、各ブロック205,215,225と連結部材140とが連結される構成は、第6の実施の形態の樹脂パレット151と同様であるので詳細な説明は省略する。
図22は、L字ブロックの概略構造を示す斜視図である。図23は、図22に示すL字ブロックの本体部品を示しており、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。ここで、図22に示すL字ブロック205の構造が図10に示すL字ブロック105の構造と主に異なる部分は、上蓋部品を有しない点と、嵌合部が形成されている点である。なお、L字ブロック205の構造がL字ブロック105の構造と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図22に示すL字ブロック205は、平面形状がL字形状を有するように直交する方向のそれぞれ一方に向かって突出した2つの突出部106とそれらと接続された接続部108とを有した本体部品201と、本体部品201の下端部を覆う下蓋部品103とで構成されている。また、本体部品201及び下蓋部品103はそれぞれと分離可能となっている。
図22及び図23に示すように本体部品201の突出部106の端部の上端及び下端近傍部分には、その間の突出端部より突出部106と同方向に突出した突出部分がそれぞれ形成されている。
ここで、本体部品201の上端近傍には、6つの嵌合部208が設けられている。これらの嵌合部208は、下方に広がる三角形状の断面を有しており、本体部品201の上方から組立プレート303が嵌め込まれる場合に、組立プレート303の嵌合孔258、268(図28、図29参照)に嵌合して、組立プレート303を本体部品201に固定するためのものである。6つの嵌合部208は、図23に示すように、本体部品201の上端の外周面において、突出部106の突出部分の端部近傍の両側に4つ設けられていると共に、接続部108に対応する位置に2つ設けられている。
図24は、T字ブロックの概略構成を示す斜視図である。図25は、図24に示すT字ブロックの本体部品を示しており、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。ここで、図24に示すT字ブロック215の構造が図13に示すT字ブロック115の構造と主に異なる部分は、上蓋部品を有しない点と、嵌合部が形成されている点である。なお、T字ブロック215の構造がT字ブロック105の構造と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図24に示すT字ブロック215は、平面形状がT字形状を有するように互いに反対方向に突出した2つの突出部116とそれらと直交する方向の一方に突出した突出部117と3つの突出部116,117と接続された接続部118とを有した本体部品211と、本体部品211の下端部を覆う下蓋部品113とで構成されている。また、本体部品211及び下蓋部品113はそれぞれと分離可能となっている。
図24及び図25に示すように本体部品211の突出部116の端部の上端及び下端近傍部分には、その間の突出端部より突出部116と同方向に突出した突出部分がそれぞれ形成されている。また、同様に突出部117の端部の上端及び下端近傍部分にも、その間の突出端部より突出部117と同方向に突出した突出部分がそれぞれ形成されている。
ここで、本体部品211の上端近傍には、6つの嵌合部218が設けられている。これらの嵌合部218は、下方に広がる三角形状の断面を有しており、本体部品211の上方から組立プレート303が嵌め込まれる場合に、組立プレート303の嵌合孔258、268(図28、図29参照)に嵌合して、組立プレート303を本体部品211に固定するためのものである。6つの嵌合部218は、図25に示すように、本体部品211の上端の外周面において、突出部116の突出部分及び突出部117の突出部分の端部近傍の両側にそれぞれ設けられている。
図26は、X字ブロックの概略構造を示す斜視図である。図27は、図26に示すX字ブロックの本体部品を示しており、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。ここで、図26に示すX字ブロック225の構造が図16に示すX字ブロック125の構造と主に異なる部分は、上蓋部品を有しない点と、嵌合部が形成されている点である。なお、X字ブロック225の構造がX字ブロック125の構造と同じ部分については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図26に示すX字ブロック225は、平面形状がX字形状を有するように互いに反対方向に突出した2つの突出部126とそれらと直交する方向で互いに反対方向に突出した2つの突出部127と4つの突出部126,127と接続された接続部128とを有した本体部品221と、本体部品221の下端部を覆う下蓋部品123とで構成されている。また、本体部品221及び下蓋部品123はそれぞれと分離可能となっている。
図26及び図27に示すように本体部品221の突出部126の端部の上端及び下端近傍部分には、その間の突出端部より突出部126と同方向に突出した突出部分がそれぞれ形成されている。また、同様に突出部127の端部の上端及び下端近傍部分にも、その間の突出端部より突出部127と同方向に突出した突出部分がそれぞれ形成されている。
ここで、本体部品221の上端近傍には、8つの嵌合部228が設けられている。これらの嵌合部228は、下方に広がる三角形状の断面を有しており、本体部品221の上方から組立プレート303が嵌め込まれる場合に、組立プレート303の嵌合孔258、268(図28、図29参照)に嵌合して、組立プレート303を本体部品221に固定するためのものである。8つの嵌合部228は、本体部品221の上端の外周面において、突出部126の突出部分及び突出部127の突出部分の端部近傍の両側にそれぞれ設けられている。
次に、組立プレート303の構造について、図28〜図31を参照して説明する。図28は第1プレートの概略構造を示しており、図29は第2プレートの概略構造を示している。図30は挿入部近傍の拡大断面図であり、図31は挿入口近傍の拡大断面図である。図32は、組立プレートを組み立てる際の様子を示す図である。
組立プレート303は、2つの第1プレート250と2つの第2プレート260とが組み立てられることによって構成されている。第1プレート250及び第2プレート260は、いずれも略矩形平板状の部材であって、両者はほぼ同じ大きさを有している。また、第1及び第2プレート250、260の表面(樹脂パレット301の上面となる面)は凹凸のほとんどない面であると共に、それらの裏面(骨格部302に嵌め込まれる面)は、後述する補強部材255、265が形成されることによって凹凸がある面になっている。
補強部材255、265は、第1及び第2プレート250、260の裏面から突出する薄い板状部材である。補強部材255、265は、第1プレート250及び第2プレート260のそれぞれの裏面の外周部全周にわたって形成されると共に、その内側において略格子状に形成されている。なお、図28(a)及び図29(a)では、補強部材255、265は破線で示されている。
第1プレート250は、一長辺側の端部(図28(a)では下端部)に配置された2つの挿入部251と、一短辺側の端部(図28(a)では右端部)に配置された2つの挿入部252とを有している。ここで、挿入部251がある端部及び挿入部252がある端部がそれぞれ組立面(第2プレート260と接合される面)250a、250bとなり、それらに対向する端部は第2プレート260と接合されないで組立プレート303の外周面となる。
挿入部251、252は、いずれも所定長さを有する略矩形平板状の突起体であって、第1プレート250の外周面から外方向に突出するように形成されている。また、2つの挿入部251は、組立面250aにおいて幅方向中央部について対称となる位置に設けられており、2つの挿入部252は、組立面250bにおいて幅方向中央部について対称となる位置に設けられている。また、第1プレート250の挿入部251、252近傍は、図30に示すような断面形状を有している。つまり、挿入部251、252の上面の長さ方向中央部近傍には切欠き部253が形成されていると共に、その先端部はほぼ直角下方に折り曲げられている。
一方、第2プレート260は、一長辺側の端部(図29(a)は下端部)に配置された2つの挿入口261と、一短辺側の端部(図29(a)では左端部)に配置された2つの挿入口262とを有している。なお、図29(a)では、挿入口261、262は一点鎖線で示されている。ここで、挿入部261がある端部及び挿入部262がある端部がそれぞれ組立面260a、260b(第1プレート250と接合する面)となり、それらに対向する端部は第1プレート250と接合されない組立プレート303の外周面となる。
挿入口261、262は、いずれも第2プレート260の外周部の補強部材265に形成された開口であって、第2プレート260の外周面からその裏面の内側に連通するように形成されている。また、2つの挿入口261は、組立面260aにおいて幅方向中央部について対称となる位置に設けられており、2つの挿入部262は、組立面260bにおいて幅方向中央部について対称となる位置に設けられている。第2プレート260の挿入口261、262近傍は、図31に示すような断面形状を有している。つまり、挿入部261、262の上側内周面の長さ方向中央部近傍には係止部263が形成されている。係止部263は、上側内周面から下方に向かって突出する略三角柱状の突起部であって、第1プレート250の挿入部251、252の挿入方向に向かって突出量が次第に増加している。
また、第1プレート250の組立面250aの2つの挿入部251間の間隔は第2プレート260の組立面260aの2つの挿入口261間の間隔は同じである。同様に、第1プレート250の組立面250bの2つの挿入部252間の間隔は第2プレート260の組立面260bの2つの挿入口262間の間隔は同じである。なお、本実施の形態では、第1プレート250の2つの挿入部251間の間隔と2つの挿入部252間の間隔とは同じでない。
ここで、第1プレート250の組立面250aの挿入部251が第2プレート260の組立面260aの挿入口261に挿入されると、係止部263が切欠き部253に係止されるようになって、挿入部251が挿入口261から抜けなくなる。その結果、第1プレート250の組立面250aと第2プレート260の組立面260aとが接合される。また同様に、第1プレート250の組立面250bの挿入部252が第2プレート260の組立面260bの挿入口262に挿入されると、係止部263が切欠き部253に係止されるようになって、挿入部252が挿入口262から抜けなくなる。その結果、第1プレート250の組立面250bと第2プレート260の組立面260bとが接合される。
従って、図31(a)に示すように、2つの第1プレート250及び2つの第2プレート260を、組立面250aの挿入部251と組立面260aの挿入口261とが対向すると共に、組立面250bの挿入部252と組立面260bの挿入口262とが対向するように配置して、各挿入部251、252をそれぞれが対向する挿入口261、262に挿入することによって、図31(b)に示すに、組立プレート303が完成する。
また、第1プレート250の裏面の補強部材255には、第1プレート250がL型ブロック205、T型ブロック215及びX型ブロック230に取り付けられる際に、各ブロック205、215、230の上端部に設けられた嵌合部208、218、228が嵌合する複数の嵌合孔258が形成されている。嵌合孔258は、図28(b)及び図28(c)に示すように、補強部材255の根本部近傍に設けられた略矩形の開口である。つまり、図28の第1プレート250の左上角部近傍の補強部材255には、L型ブロック205全体に備えられた6つの嵌合部208に対応する位置に6つの嵌合孔258が形成されている。また、第1プレート250の左下角部近傍及び右上角部近傍の補強部材255には、T型ブロック215の半分の部分に備えられた嵌合部218に対応する位置に3つ半の嵌合孔258が形成されている。さらに、第1プレート250の右下角部近傍には、X型ブロック230の4分の1の部分に備えられた嵌合部228に対応する位置に2つの嵌合孔258が形成されている。
これと同様に、第2プレート260の裏面の補強部材265には、第2プレート260がL型ブロック205、T型ブロック215及びX型ブロック230に取り付けられる際に、各ブロック205、215、230の上端部に設けられた嵌合部208、218、228が嵌合する複数の嵌合孔268が形成されている。つまり、図29の第2プレート260の右上角部近傍の補強部材265には、L型ブロック205全体に備えられた嵌合部208に対応する位置に6つの嵌合孔268が形成されている。また、第2プレート260の左上角部近傍及び右下角部近傍の補強部材265には、T型ブロック215の半分の部分に備えられた嵌合部218に対応する位置に3つ半の嵌合孔268が形成されている。さらに、第2プレート260の左下角部近傍には、X型ブロック230の4分の1の部分に備えられた嵌合部228に対応する位置に2つの嵌合孔268が形成されている。
なお、第1及び第2プレート250、260には、上述のとおり、T型ブロック215全体に備えられた嵌合部218の全てに対応する嵌合孔258、268は形成されていないが、T型ブロック215は第1プレート250と第2プレート260との接合部分に取り付けられるので、第1プレート250の3つ半の嵌合孔258と第2プレート260の3つ半の嵌合孔268とで、T型ブロック215全体に備えられた7つの嵌合部218が全て対応することになる。
同様に、第1及び第2プレート250、260には、X型ブロック230全体に備えられた嵌合部228の全てに対応する嵌合孔258、268は形成されていないが、X型ブロック230は2つの第1プレートと2つの第2プレート260との接合部分に取り付けられるので、第1プレート250の2つの嵌合孔258と第2プレート260の2つの嵌合孔268とで、X型ブロック220全体に備えられた8つの嵌合部208が全て対応することになる。
ここで、本実施の形態では、第1及び第2プレート250、260がさらに強固に連結されるようにするために、連結クリップ270が用いられる。図33は、連結クリップの斜視図である。連結クリップ270は、図33に示すように、略V字形状の断面形状を有する柱状の部材である。従って、連結クリップ270の底面271(図33では上面)は矩形状の平板となっており、その長辺側の両端部から互いに反対方向に拡がるように一対の支持部272を有している。また、連結クリップ270は、底面271から突出する一対の固定部273が形成されている。一対の固定部273は、いずれも略矩形状の板状部材であって、一対の支持部272間において、底面271に垂直であって且つ互いに平行に設けられている。
また、連結クリップ270の支持部272と固定部273との間には、連結クリップ270を補強するための10個のリブ274が形成されている。リブ274は、支持部272と固定部273とを連結するように形成された略三角形の板状部材である。10個のリブ274は、連結クリップ270の幅方向両側の支持部272と固定部273との間において、連結クリップ270の長さ方向の両端部、中央部及びそれらの間に対応する位置に、それぞれ5つずつ配置されている。
そして、一対の固定部273は、第1及び第2プレート250、260の裏面の外周部に形成された補強部材255、265の厚さの約2倍の間隔だけ離隔している。そのため、第1及び第2プレート250、260が連結されて、それらの組立面250aの補強部材255及び組立面260aの補強部材265の外周面同士が接触するように配置された場合に、連結クリップ270の一対の固定部273がこれらの補強部材255、265を挟むように取り付けることで、第1及び第2プレート250、260を強固に連結することができる。なお、連結クリップ270の取り付け方法については後で説明する。
次に、各ブロック205,215,225と、組立プレート303及び連結部材140を用いた樹脂パレット301の組立方法について以下に説明する。
図20に示すような樹脂パレット301を組み立てる場合は、まず、各ブロック205,215,225の下蓋部品103,113,123だけを各ブロック205,215,225の所定位置に配置する。
次に、2種類の連結部材140を適宜選択して、断面形状における上辺がこれと平行な下辺より短くなる状態にしつつ、下蓋部品103,113,123の底面から突出した突起部103b、113b、123bを連結部材140の両端部に形成された貫通孔に貫通させるとともに、3種類の下蓋部品103,113,123を連結させる。
そして、下蓋部品103,113,123の形状と合う本体部品201,211,221を下蓋部品103,113,123に上方から嵌め込む。このとき、下蓋部品103,113,123の固定突起部103a、113a、123aが本体部品101,111,121の突出部分に係合するようしつつ、下蓋部品103,113,123の突起部103b、113b、123bの先端部に形成された引掛け部103d、113d、123dが本体部品101,111,121の突出部106,117,127の下面に形成された貫通孔106a,117a,127aに係合するようにする。このようにして、骨格部302が組み立てられる。
一方、2つの第1プレート250と2つの第2プレート260とを所定位置に配置して、各挿入部251、252を各挿入口261、262に挿入する。このとき、挿入口261、262内に形成された係止部263を挿入部251、252の上面の切欠き部253に係止させて、組立プレート303を組み立てる。
そして、組立プレート303を骨格部302に嵌め込む前に、組立プレート303の裏面には、8個の連結クリップ270が取り付けられる。図34及び図35は、第1及び第2プレートの連結部分のうちのT型ブロック、X型ブロックに嵌め込まれる部分近傍を裏面から見た様子を示す図である。
ここで、上述したように、組立プレート303を組み立てる際に2つの第1プレート250と2つの第2プレート260とが連結されると、第1プレート250の組立面250aの補強部材255及び第2プレート260の組立面260aの補強部材265のそれぞれの外周面同士が接触すると共に、組立面250bの補強部材255及び組立面260bの補強部材265のそれぞれの外周面同士が接触する。
そして、8個の連結クリップ270は、組立面250aと組立面260aとの連結部分及び組立面250bと組立面260bとの連結部分において、組立プレート303の外周面近傍であって骨格部302のT型ブロック215の上端部に嵌め込まれる部分と、組立プレート303の中央部近傍であって骨格部302のX型ブロック225の上端部に嵌め込まれる部分とに取り付けられる。
まず、連結クリップ270が、上記連結部分のうちのT型ブロック215に嵌め込まれる部分(図32(b)では組立プレート303の上端部中央部)に取り付けられる様子を、図34を参照して説明する。図34では、第1プレート250の組立面250bの補強部材255及び第2プレート260の組立面260bの補強部材265のそれぞれの外周面同士が接触している。
ここで、第1及び第2プレート250、260の各組立面250b、260bの補強部材255、265には、連結クリップ270の取り付け位置を示す一対の突起256b、266bがそれぞれ形成されている。一対の突起256b、266bは、第1及び第2プレート250、260の組立面250b、260bにおいて、組立プレート303の外周部となる角部近傍に連結クリップ270の長さとほぼ同じ長さの間隔を隔てて配置されている。また、一対の突起256bと一対の突起266bとは、その間の連結部分に対して対称に配置されている。
従って、連結クリップ270は、組立プレート303の外周面近傍の一対の突起256b、266bの間において、補強部材255、265が一対の固定部273間に嵌入されるように取り付けられる。なお、連結クリップ270が、第1プレート250の組立面250aの補強部材255及び第2プレート260の組立面260aの補強部材265に取り付けられる様子は上記と同様であって、連結クリップ270は、組立プレート303の外周面近傍の一対の突起256a、266a(図28、図29参照)の間において、補強部材255、265が一対の固定部273間に嵌入されるように取り付けられる。このようにして、組立プレート303では、4つのT型ブロック215に嵌め込まれる部分に4つの連結クリップ270が取り付けられる。
次に、連結クリップ270が、上記連結部分のうちのX型ブロック225に嵌め込まれる部分(図32(b)では組立プレート303の中央部)に取り付けられる様子を、図35を参照して説明する。図35では、第1プレート250の組立面250aの補強部材255及び第2プレート260の組立面260aの補強部材265のそれぞれの外周面同士が接触していると共に、第1プレート250の組立面250bの補強部材255及び第2プレート260の組立面260bの補強部材265のそれぞれの外周面同士が接触している。
ここで、第1及び第2プレート250、260の各組立面250a、250b、260a、260bの補強部材255、265には、連結クリップ270の取り付け位置を示す突起257a、257b、267a、267bがそれぞれ形成されている。突起257a、267aは、第1及び第2プレート250、260の組立面250a、260aにおいて、組立プレート303の中央部となる角部から連結クリップ270の長さとほぼ同じ長さの間隔を隔てて配置されている。突起257b、267bは、第1及び第2プレート250、260の組立面250b、260bにおいて、組立プレート303の中央部となる角部から連結クリップ270の長さと連結クリップ270の幅の半分の長さとを足し合わせた長さとほぼ同じ長さの間隔を隔てて配置されている。また、突起256aと突起266a及び突起256bと突起266bとは、その間の連結部分に対してそれぞれ対称に配置されている。
従って、連結クリップ270は、第1及び第2プレート250、260の組立面250a、260aの接合部分では、組立プレート303の中央部となる角部と突起257a、267aとの間において、補強部材255、265が一対の固定部273間に嵌入されるように取り付けられる。また、連結クリップ270は、第1及び第2プレート250、260の組立面250b、260bの接合部分では、組立プレート303の中央部となる角部(組立面250a、260aの接合部分に取り付けられた連結クリップ270)と突起257b、267bとの間において、補強部材255、265が一対の固定部273間に嵌入されるように取り付けられる。このようにして、組立プレート303では、1つのX型ブロック225に嵌め込まれる部分に4つの連結クリップ270が取り付けられる。
このように、樹脂パレット301の骨格部302と、骨格部302の上面とほぼ同じ大きさの組立プレート303とを別々に組み立てた後、組立プレート303を骨格部302に嵌め込むことで、樹脂パレット301が完成する。
ここで、図36は、図35に示すように、2つの第1プレート250と2つの第2プレート260とが連結されて、その連結部分に4つの連結クリップ270が取り付けられた組立プレート303の中央部がX型ブロック225に嵌め込まれたときのa−a線における断面図を示している。このように、組立プレート303がX型ブロック225に嵌め込まれて、X型ブロック225の上端部の嵌合部228が第1及び第2プレート250、260の嵌合孔258、268に嵌合すると、X型ブロック228の本体部品221によって、補強部材255、265が一対の固定部273間に嵌入されるように取り付けられた連結クリップ270が、組立プレート303の裏面から表面に向かって押圧される。
また、各ブロック205,215,225を構成する各部品201,103,211,113,221,123及び組立プレート303を構成する各プレート250、260は、射出・押出し成形によって製造されており、材質には前述の各ブロック5,15,30と同様にポリプロピレン樹脂が用いられている。なお、これらの材質も前述と同様に樹脂であれば特に限定するものでなく、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、再生樹脂(ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などをそれぞれ再生した樹脂)などさまざまな樹脂を適用することが可能である。
以上のように、樹脂パレット303では、第6の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、第1プレート250と第2プレート260とを連結することによって、所望のサイズの組立プレート303を組み立てることができる。従って、樹脂パレットの平面形状におけるサイズの自由度が高くなる。また、第1プレート250の挿入部251、252を第2プレートの挿入口261、262に挿入することによって、第1及び第2プレート250、260を容易に連結することができる。このとき、挿入口261、262に形成された係止部263が挿入部251、252に形成された切欠き部253に係止されることによって、第1及び第2プレート250、269は強固に連結される。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明の適用範囲は広く様々な実施の形態を想定することができる。したがって、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能である。例えば、L字ブロック5,105,205、T字ブロック15,115,215及びX字ブロック30,125,225以外の形状を有する樹脂製のブロックと連結部材を複数用いて組み合わせて樹脂パレットを構成してもよい。また、連結部材40,140は樹脂製だけでなく金属製であってもよく、金属製の連結部材にすることで、樹脂パレットの剛性・強度が向上する。また、連結部材40,140の断面形状は台形形状だけでなく、挿入する開口部の形状によっては三角、円、楕円、四角形状であってもよい。また、連結部材40,140の断面形状は中空形状であっても良く、さらに内部にリブが形成されて補強された連結部材や中空形状の連結部材における外周及びリブなどによって囲まれた連結部材の内部領域にその断面形状とほぼ同形状の金属棒又は金属パイプを挿入して強度が向上した連結部材などを適用することが可能である。また、平板3も樹脂製だけでなく、金属製、紙製であっても良い。また、各ブロック5,15,30の開口部8a,18a,35aは、上面が閉塞したものでも良く、また下面が開口したものであっても良い。
また、上述した実施の形態において、各ブロック5,15,30と連結部材40との連結は接着剤だけによるものではなくて、例えば、連結部材が樹脂製の場合においては、熱溶着で各ブロックと連結部材とを連結させることが可能である。
また、連結部材140に突起部を貫通させずに挿入するだけであっても良い。こうすることで、各ブロック105,115,125から連結部材140が抜けないようにすることが可能となる。
また、上述した第1〜第5の実施の形態において、各ブロック5,15,30の突出部6,16,17,31,32の内部に形成された空洞部9,20,37は、それぞれ多数設けられていても良いし、また無くても良い。また、各ブロック5,15,30の突出部6,16,17,31,32の空洞部9,20,37内に設けられた2枚のリブは、格子状に設けられていても良く、また複数枚のリブが増設されても良い。
また、第6の実施の形態において、各ブロック105,115,125の突出部106,116,117,126,127に形成された空洞部109,119,129は、各部屋に区切られていなくてもよく、また無くても良い。また、各ブロック105,115,125の突出部106,116,117,126,127に形成された空洞部109,119,129内に設けられた補強リブ109a,119a,129aは、交差したものだけでなく格子状に設けられたものであってもよく、また無くても良い。
また、上述した各実施の形態の樹脂パレット1,51,61,71,81,151,301の構成だけに限るものではなく、長尺な樹脂パレットを構成しても良いし、より細かい格子状の骨格部を有していても良い。
また、上述した第1〜第6の実施の形態では、連結部材40,140が各ブロック5,15,30,105,115,125の突出部6,16,17,31,32,106,116,117,126,127間に上下に分かれて2本ずつ設けられていたが、各ブロック5,15,30,105,115,125の突出部6,16,17,31,32,106,116,117,126,127の上部側に設けられた開口部7a,16a,17a,33a,34a,107,114,124にだけ連結部材40,140が挿入されて構成された樹脂パレットでも良い。このように連結部材40,140が配置されることで、樹脂パレットを設置面に設置した場合に連結部材40,140と設置面との間に隙間が形成されるので、フォークリフト等のフォーク先端部をその隙間に挿入することができ、樹脂パレットを連結部材を介して運ぶことができる。また、連結部材40,140の数が減少されて重量を減少させることができるとともに、製造コストも減少させることができる。
また、各ブロック105,115,125及び連結部材140を複数用いて、第2〜第5の実施の形態による樹脂パレット51,61,71,81のような骨格部52,62,72,82を有する樹脂パレットを製造することも可能である。
また、上述した第7の実施の形態では、組立プレート303は、挿入部251、252だけが形成された第1プレート250及び挿入口261、262だけが形成された第2プレート260の2種類のプレートが連結されて構成される場合に限られず、3種類以上のプレートが連結されて構成されてもよく、上記2種類のプレートの他に、挿入部及び挿入口の両方が形成されたプレートを含んでいてもよい。つまり、組立プレートは、これら3種類のうちの少なくとも2種類のプレートが連結されて構成されていればよい。また、第1及び第2プレート250,260が連結される構成は、挿入部が挿入口に挿入されて連結される構成に限られず、任意に変更することができる。また、第1プレート250及び第2プレート260の形状は任意に変更することができる。また、挿入部が挿入口に挿入されて連結される構成であっても、係止部及び切欠き部は形成されていなくてもよいし、挿入部に係止部が形成されると共に挿入口に切欠き部が形成されてもよい。
また、上述した第7の実施の形態では、組立プレート303の骨格部302は、各ブロック205,215,225及び連結部材140を含んでいなくてもよく、連結部材140を含んでいないで各ブロック205,215,225だけを含んでいてもよい。また、上蓋部品を有しない各ブロック205、215、225の本体部品201、211、221に形成された嵌合部208、218、228が、組立プレート303の嵌合孔258、268に嵌合することによって、組立プレート303が各ブロック205、215、225に固定されているが、上蓋部品を有する各ブロックの上蓋部品の外周面に形成された嵌合部が組立プレートの嵌合孔に嵌合することによって、組立プレートが各ブロックに固定されてもよい。