JP2001177761A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
光を受ける光学ファインダを有し、小型でありながら露
光制御を柔軟に行うことが可能で、しかも画質の低下を
招き難いデジタルカメラを提供する。 【解決手段】 撮像素子の感度を使用者が指定するよう
にし、比較的高い感度が指定されたときは、ハーフミラ
ーをクイックリターンミラーとして動作させて記録用の
画像を撮影し、比較的低い感度が指定されたときは、ハ
ーフミラーを光路上に保って記録用の画像を撮影する。
ハーフミラーの位置だけでは設定できない感度は、撮像
素子の出力ゲインの調節を併用することにより設定す
る。
Description
し、特に、ハーフミラーにより光路を分岐して撮影レン
ズからの光を光学ファインダに導くデジタルカメラに関
する。
等の表示装置が備えられており、表示装置は、撮影し記
録した画像の再生表示と、撮影中の画像の表示に用いら
れている。使用者は表示される撮影中の画像すなわちラ
イブビューを見ながら構図を設定したり合焦状態を確認
したりすることができ、表示装置はビデオファインダと
して機能する。
たデジタルカメラもある。光学ファインダを備えるデジ
タルカメラには、撮影レンズを介さずに光をファインダ
に導く別体型と、撮影レンズを透過した光を反射してフ
ァインダに導く一眼レフ(SLR)型とがある。別体型
ではファインダと撮影レンズにパララックスが生じてし
まうが、SLR型は本質的にパララックスがないという
特長を有する。
至る光路上に配置されて撮影レンズ透過光の一部を反射
し残りの一部を透過させるプリズムと、反射された光を
使用者の眼に導くとともに観察される像を正立像とする
ためのペンタプリズムが備えられる。この構成では、光
学ファインダとビデオファインダを同時に利用すること
ができる。しかし、撮像素子に導かれる光は常に撮影レ
ンズを透過した光の一部のみとなり、撮影に際しての光
の利用効率が悪くなる。
感光させる方式のSLR型のカメラでは、従来より、撮
影レンズからフィルムに至る光路上に全反射ミラーを斜
めに配置し、回動によりミラーを光路から退避させるこ
とが行われている。撮影すなわちフィルムの露光の直前
まではミラーを光路上に位置させて光をペンタプリズム
に向けて反射させ、撮影時にはミラーを退避させて光を
フィルムに導き、撮影直後にミラーを光路上に戻す制御
が行われる。この方式のミラーはクイックリターンミラ
ーと呼ばれている。
たデジタルカメラも実用化されており、光学ファインダ
の使用と明るい画像の撮影を両立させている。しかし、
この構成では、光学ファインダを使用するために全反射
ミラーを光路上に位置させている間は、撮像素子に光が
入射せず、表示装置をファインダとして利用することが
できない
ンミラーとしてハーフミラーを備えることが考えられ
る。ハーフミラーを光路に進出させているときも光路か
ら退避させているときも光が撮像素子に入射し、撮影と
表示を常に行うことができる。ハーフミラーを光路上に
位置させている期間は、光学ファインダを併用すること
もできる。また、記録用の画像を撮影する際には、ハー
フミラーを光路から退避させることで、撮影レンズから
の光を全て撮影に利用することが可能になる。
は、独自の特徴を有しながら、銀塩フィルム感光方式の
カメラ(以下、銀塩カメラという)に近い使い勝手を提
供することができるようになっている。ただし、銀塩カ
メラでは装着するフィルムによって感度が変化するのに
対し、デジタルカメラでは撮像素子が固定であるため感
度は本質的に一定となる。この点でデジタルカメラは銀
塩カメラと大きく相違し、露光制御すなわち絞り値やシ
ャッター速度の設定の柔軟性に劣る。
出力信号のゲインを変えることによって実質的な感度を
変更するすることが行われている。しかし、撮像素子に
入射する光が強すぎると撮像素子の出力が飽和してしま
い、ゲインを下げたとしてもハイライトの部分が表現で
きなくなってしまう。そのため、撮影レンズから撮像素
子に至る光路上にNDフィルタを進出させることによっ
て、撮像素子に入射する光量自体を低減させ、疑似的に
感度を下げることも行われている。使用者はこれらの感
度切り替え機能を利用することにより、ある程度自由に
露光制御を行うことができる。
象があまりに明るく適正露光での撮影ができないときに
は、NDフィルターを自動的に光路に進出させるように
したデジタルカメラもある。
ターやその進出機構を備えると全体構成が大きくなり、
光路分岐のためのプリズムやハーフミラーの前にNDフ
ィルターを配置すれば、光学ファインダの提供する像が
きわめて暗くなってしまう。
たもので、光路から退避可能なハーフミラーとその反射
光を受ける光学ファインダを有し、小型でありながら露
光制御を柔軟に行うことが可能で、しかも画質の低下を
招き難いデジタルカメラを提供することを目的とする。
に、本発明では、撮影レンズと、撮影レンズからの光を
受けて画像を撮影する撮像素子と、撮影レンズから撮像
素子に至る光路と交差する進出位置とその光路から外れ
る退避位置とをとるハーフミラーと、進出位置にあるハ
ーフミラーによって反射された光を受けて可視像を提供
する光学ファインダと、撮影対象の明るさを測定する明
度測定手段と、撮影対象の明るさに応じて撮像素子の露
光量を調節する露光量調節手段とをデジタルカメラに備
えて、外部からの指示に応じて、ハーフミラーを進出位
置または退避位置に設定し、露光量調節手段が撮影対象
の明るさとハーフミラーの位置に応じて撮像素子の露光
量を調節するものとする。
与える指示に応じて、ハーフミラーを進出位置または退
避位置に設定し、このハーフミラーの位置で撮像素子に
入射する光の量を変えて、撮像素子の感度を疑似的に切
り替える。撮像素子の露光量は露光量調節手段によって
調節されるが、露光量調節手段が撮影対象の明るさだけ
でなくハーフミラーの位置も考慮して調節を行うため、
使用者の指示が撮像素子の露光量の調節に反映される。
したがって、柔軟な露光制御が可能である。露光量調節
手段は、絞りおよび電子シャッター速度の一方または双
方を変えるものとすることができる。
を調節する強度調節手段を備え、強度調節手段がハーフ
ミラーの位置に応じて信号の強度を調節し、露光量調節
手段が撮影対象の明るさとハーフミラーの位置と設定さ
れる信号の強度に応じて撮像素子の露光量を調節するよ
うにしてもよい。
信号の強度を高くしたり低くしたりすることで、撮像素
子の感度を実質的に変更することができる。強度調節手
段はハーフミラーの位置に応じて信号の強度を調節する
から、撮像素子の感度の疑似的な切り替えと実質的な変
更は使用者の指示に基づいて行われることになる。ま
た、露光量調節手段が信号強度をも考慮して撮像素子の
露光量を調節するため、一層柔軟な露光制御が可能にな
る。
進出位置にあるときよりも退避位置にあるときに、信号
の強度を高くするようにすることができる。このように
すると、信号強度を一定にする場合に比べて、ハーフミ
ラーを退避位置に設定するときの撮像素子の感度を高く
したり、ハーフミラーを進出位置に設定するときの撮像
素子の感度を低くしたりすることが可能になる。すなわ
ち、単にハーフミラーの位置を変える場合よりも、撮像
素子の感度の範囲を広くすることができる。
にあるときよりも退避位置にあるときに、信号の強度を
低くするようにすることもできる。このようにすると、
信号強度を一定にする場合に比べて、ハーフミラーを退
避位置に設定するときの撮像素子の感度を低くしたり、
ハーフミラーを進出位置に設定するときの撮像素子の感
度を高くしたりすることが可能になる。したがって、単
にハーフミラーの位置を変える場合の最高感度と最低感
度の、中間の感度を現出することができる。
た、撮影レンズと、撮影レンズからの光を受けて画像を
撮影する撮像素子と、撮影レンズから撮像素子に至る光
路と交差する進出位置とその光路から外れる退避位置と
をとるハーフミラーと、進出位置にあるハーフミラーに
よって反射された光を受けて可視像を提供する光学ファ
インダと、撮影対象の明るさを測定する明度測定手段と
をデジタルカメラに備えて、撮影対象の明るさが所定値
以上のときにハーフミラーを進出位置に設定し、撮影対
象の明るさが所定値未満のときにハーフミラーを退避位
置に設定するものとする。
る光の量を撮影対象の明るさに応じて自動的に切り替え
るものである。ハーフミラーを退避位置に設定すること
で、撮影対象からの光を全て撮影に利用することができ
て、撮影対象が暗いときでも柔軟に露光制御をすること
が可能になる。例えば、絞りを絞り込むことができる。
また、ハーフミラーを進出位置に設定することで、撮影
対象が非常に明るいときでも柔軟に露光制御をすること
が可能になる。例えば、絞りを開放側に設定することが
できる。
位置にまたは退避位置から進出位置に移動させるとき
に、ハーフミラーの位置を変えることを報知するものと
するとよい。ハーフミラーがどちらの位置にある状態で
撮影が行われるかを、使用者が知ることができる。
段を備え、表示する画像にハーフミラーの位置を変える
ことを報知するメッセージを含ませるようにするとよ
い。表示手段は、ハーフミラーの位置にかかわらず画像
を表示することができる。一方、光学ファインダはハー
フミラーが退避位置にあるときは像を提供することがで
きない。表示手段が表示する画像に報知のメッセージを
含ませることで、ハーフミラーを進出位置から退避位置
に移動させるときだけでなく、退避位置から進出位置に
移動させるときでも、移動後のハーフミラーの位置を使
用者に確実に知らせることが可能になる。
実施形態について、図面を参照しながら説明する。第1
の実施形態のデジタルカメラ1の断面を図1に示し、背
面を図2に示す。
撮影レンズ11、撮像素子である電荷結合素子(CC
D)12、液晶表示器(LCD)13、ハーフミラー1
4、および光学ファインダ15を有する。撮影レンズ1
1は、撮影対象からの光をCCD12の受光面上に結像
させる。CCD12は、撮影レンズ11の光軸Axと直
交するように配置されており、撮影レンズ11からの光
を電気信号に変換して画像を撮影する。CCD12によ
る画像の撮影は、略一定の周期で繰り返し行われる。L
CD13はデジタルカメラ1の背面に設けられており、
CCD12で撮影された画像や使用者へのメッセージを
表示する。
D12の間に配置されている。ハーフミラー14は、撮
影レンズ11の光軸Axに対して垂直な回動軸を上端部
に有しており、回動により、撮影レンズ11からCCD
12に至る光路と交差する進出位置と、その光路から外
れる退避位置とをとる。ハーフミラー14は、進出位置
にあるとき光軸Axと45゜の角度で交わり、退避位置
にあるとき光軸Axと略平行になる。ハーフミラー14
の透過率は60%に設定されている。ハーフミラー14
の駆動のために、その上端近傍にはアクチュエータ16
が備えられている。
クリーン15a、ペンタプリズム15b、および接眼レ
ンズ15cより成る。スクリーン15aは、撮影レンズ
11の光軸Axと平行に配置されており、進出位置にあ
るハーフミラー14によって反射された光を結像させ
る。光軸Axとハーフミラー14との交点から、CCD
12の受光面までの距離とスクリーン15aの結像面ま
での距離は等しく設定されており、これらの面は光学的
に等価な位置関係にある。使用者は、接眼レンズ15c
およびペンタプリズム15bを介してスクリーン15a
上の像を観察することにより、CCD12上の像と等価
な正立像を観察することができる。
の入射と遮断を切り替えるフォーカルプレーンシャッタ
ー17が配置されており、ハーフミラー14とシャッタ
ー17の間には、高周波成分を除去するためのローパス
フィルタ18が配置されている。光学ファインダ15内
には、プリズム15bからの光の量を測定するための測
光素子19が配置されている。測光素子19によって測
定された光量は、撮影対象の明るさとしてCCD12の
露光制御に利用され、フラッシュ撮影をする際には自動
調光にも利用される。また、撮影レンズ11の瞳近傍に
は、光束径を規制してCCD12の露光を制御する絞り
20が配置されている。
面には、LCD13のほか、スライド式のスイッチ2
1、およびプッシュ式の4つのスイッチ22、23、2
4、25を含むいくつかのスイッチが設けられている。
また、上面には、レリーズボタン26、ダイヤル27、
およびフラッシュ装置を装着するための装着部28が設
けられている。
切り替えと、動作モードの設定に用いられる。デジタル
カメラ1は、CCD12によって画像を撮影し、撮影し
た画像を使用者からの指示に応じて記録媒体に記録する
撮影モードと、記録している画像を再生してLCD13
に表示する再生モードを有する。撮影モードでは、画像
の撮影と撮影した画像のLCD13への表示を所定の周
期(例えば1/30秒)で繰り返すことにより、撮影対
象を動画的に表すライブビュー表示を提供することもで
きる。
にあるとき、電力供給は行われず、デジタルカメラ1は
動作を停止する。スイッチ21が、「PLAY」と記さ
れた位置にあるとき、再生モードに設定され、「ライブ
ビュー」と記された位置にあるとき、ライブビューを表
示する撮影モードに設定され、「CAM」と記された位
置にあるとき、ライブビューを表示しない撮影モードに
設定される。
り、感度切り替えの指示はスイッチ22、23、24の
操作によって行われる。スイッチ22を操作すると、選
択可能な感度がLCD13に表示され、その時点で指定
されている感度は他と異なる方法で表される。この状態
でスイッチ23またはスイッチ24を操作することによ
り他の感度が選択され、スイッチ22を再度操作する
と、選択された感度が記憶される。これにより感度の指
定がなされる。
からISO800までの5段階としている。図2では、
ISO800およびISO50の感度は表示に現れてい
ないが、ISO400またはISO100が選択されて
いるときにスイッチ23または24を操作することによ
り、感度表示を1行分スクロールさせて表示することが
できる。
置と、後述するCCD12の信号処理によって行う。I
SO50および100では、ハーフミラー14を進出位
置に保って記録用の画像を撮影し、ISO200〜80
0では、ハーフミラー14をクイックリターンミラーと
して動作させて記録用の画像を撮影する。
で信号S1を発し、全押しされた段階でさらに信号S2
を発する。デジタルカメラ1は、CCD12によって撮
影された画像に基づいて撮影レンズ11の焦点調節を行
うオートフォーカスを採用しており、信号S1はオート
フォーカスの開始を指示する。信号S1は、また、CC
D12の露光制御のために、測光素子19の出力に基づ
く絞り20の絞り値や、CCD12の光電変換時間(電
子シャッター速度)の値の算出の開始も指示する。
る。信号S2が発せられると、まず、それまでに算出し
ておいた絞り値や電子シャッター速度の設定がなされ、
記憶しているCCD12の感度に応じて、ハーフミラー
14の退避位置への駆動も行われる。そして、これらの
処理の終了後に撮影した画像を記録する。
して着脱可能なメモリカードを使用する。記録する画像
に圧縮処理を施すことも可能であり、スイッチ25は圧
縮処理を施すか否かの切り替えの指示に用いられる。露
光制御には、絞り優先、シャッター速度優先、およびプ
ログラムの3通りの方法があり、ダイヤル27はこれら
の設定に用いられる。
的に示す。デジタルカメラ1は、CPU31、CCD駆
動回路32、ミラー駆動回路33、絞り駆動回路34、
操作部35、CDS(二重相関サンプリング)回路4
1、AGC(オートゲインコントロール)回路42、A
/Dコンバータ43、CPU44、画像メモリ45、ビ
デオエンコーダ46、およびカードインターフェース4
7を有している。
を制御する。以下、CPU31を制御CPUという。C
CD駆動回路32は、動作タイミングを指示するクロッ
クを生成してCCD12に与え、光電変換の開始、光電
変換によって蓄積した電荷の出力等のCCD12の動作
を制御する。ミラー駆動回路33は、アクチュエータ1
6に指示を与えて、ハーフミラー14の移動を制御す
る。絞り駆動回路34は、不図示の駆動機構を介して、
絞り20の絞り値(開口径)を制御する。これらの制御
は、制御CPU31からの指示に基づいて行われる。
ーズボタン26、ダイヤル27をはじめとする種々の操
作部材を含んでおり、使用者による操作を制御CPU3
1に伝達する。
アナログ信号のノイズを低減させ、AGC回路42は、
そのゲインによってCDS回路41からの全ての信号の
レベルを調整する。A/Dコンバータ43は、AGC回
路42からのアナログ信号を10ビットのデジタル信号
に変換する。
によって設定される。制御CPU31は、ハーフミラー
14の位置と透過率(60%)とを考慮して、指定され
ているCCD12の感度に応じてAGC回路42のゲイ
ンを設定する。具体的には、感度がISO50でのゲイ
ンを1とすると、ISO100でのゲインを2、ISO
200でのゲインを2.4(4×0.6)、ISO40
0でのゲインを4.8、ISO800でのゲインを9.
6とする。制御CPU31はゲイン算出のために必要な
ハーフミラー14の透過率をROM31aに記憶してい
る。
率を60%としているため、ISO200ではISO1
00と異なるゲインとすることになるが、ハーフミラー
14の透過率を50%とすれば、ISO200のときの
ゲインをISO100のときのゲインと同じにすること
ができる。また、例えば、ハーフミラーの透過率を40
%とすれば、ISO200のときのゲインは1.6(4
×0.4)に設定することになる。
信号を処理して、画像を表す画像データを生成する。以
下、CPU44を画像CPUという。A/Dコンバータ
43の出力は、一旦、画像メモリ45に記憶され、画像
CPU44は、画像メモリ45から信号を読み出して、
これに画素補間、カラーバランス、およびガンマ補正の
処理を施して画像データを生成する。
互に配列されたRGBの3種の画素の信号を補間するも
のである。カラーバランス処理44bは、補間後の3色
の信号のゲインを個別に補正して、撮影対象の色を正し
く表するようにするものである。ガンマ補正処理44c
は、ルックアップテーブル44tを用いてゲイン補正後
の信号に非線形化変換を施して、LCD13に適する階
調とするものである。画像CPU44はこれらの処理を
施した信号を、画像データとして画像メモリ45に再度
記憶させる。
データを読み出してビデオエンコーダ46に与え、ビデ
オエンコーダ46は与えられた画像データをNTSC方
式に従ってエンコードし、エンコード後の画像データを
LCD13に与えて画像として表示させる。
カードインターフェース47は、メモリカード48への
書き込み、およびメモリカード48からの読み出しを行
う。信号S2に応じて制御CPU31から指示が与えら
れると、画像CPU44は、画像メモリ45から画像デ
ータを読み出して、カードインターフェース47に与
え、メモリカード48に記録させる。制御CPU31か
ら圧縮指示が与えられているときは、画像CPU44
は、メモリカード48への記録に先立ち、JPEG方式
に従った画像データの圧縮処理44dを行う。
は、制御CPU31の指示に応じて、カードインターフ
ェース47を介してメモリカード48に記録されている
画像データを読み出し、必要に応じて圧縮処理の逆処理
を行って、画像メモリ45に記憶させる。そして、その
画像データを読み出してビデオエンコーダ46に与え、
LCD13に表示させる。
U31は、測光素子19で測定された撮影対象の明るさ
と、ハーフミラー14の位置およびAGC回路42のゲ
インによって定まるCCD12の感度とを考慮して、周
知のAPEXシステムに従って絞り20の絞り値および
CCD12の電子シャッター速度を定める。絞り優先の
ときは、使用者が指定した絞り値を用いて電子シャータ
ー速度を定め、シャッター速度優先のときは、使用者が
指定した電子シャッター速度を用いて絞り値を定める。
プログラムで露光制御するときは、ROM31aに記憶
している絞り値と電子シャッター速度の関係に従って両
者を定める。
800)して撮影するときのデジタルカメラ1の断面を
図4に示す。図4において、(a)は信号S1のみが発
せられている時の状態を示しており、ハーフミラー14
は進出位置にあり、測光素子19による測光も行われて
いる。また、絞り20は開放されている。(b)は画像
の記録を指示する信号S2が発せられた時の状態を示し
ており、ハーフミラー14はこの時点では進出位置にあ
り、この後、退避位置に移動する。また、測光素子19
による測光は中断されている。
を示しており、ハーフミラー14は退避位置にある。絞
り20は、シャッター速度優先およびプログラムのとき
は(a)の状態での測光結果に基づいて、また、絞り優
先のときは使用者の指示に応じて、絞り込まれる。
(d)は記録用の画像を撮影し終えた後の信号S1があ
る状態を示しており、ハーフミラー14は進出位置に復
帰し、測光素子19による測光も再開され、絞り20も
開放されている。
00)して撮影するときのデジタルカメラ1の断面を図
5に示す。図5において、(a)は信号S1のみが発せ
られている時の状態、(b)は画像の記録を指示する信
号S2が発せられた時の状態、(c)は記録用の画像を
撮影している状態、(d)は記録用の画像を撮影し終え
た後の信号S1がある状態を示している。この場合、ハ
ーフミラー14は常時進出位置に保たれる。測光素子1
9による測光は、信号S2が発せられた時点で中断さ
れ、記録用の画像の撮影終了後に再開される。記録用の
画像の撮影中、絞り20は、シャッター速度優先および
プログラムのときは(a)の状態での測光結果に基づい
て、また、絞り優先のときは使用者の指示に応じて、絞
り込まれる。
用者の指示に応じてCCD12の感度を可変とし、感度
に応じてハーフミラー14の位置やCCD12の出力ゲ
インを変えて記録用の画像を撮影するようにしているの
で、撮影対象が明るいときも暗いときも、柔軟な露光制
御を行うことができる。特に、CCD12の出力ゲイン
を高くするときには、ハーフミラー14を退避位置に設
定するようにしているため、ゲインを過度に高くする必
要がなくなって、ノイズの増強が抑えられる。したがっ
て、高い感度での撮影においても、質の高い画像を提供
することができる。
を変えることで、CCD12の感度を調節するようにし
ているが、画像CPU44が行うガンマ補正処理44c
におけるルックアップテーブル44tの傾きを変えるこ
とでも同様の結果を得ることができる。その場合、例え
ば、複数の補正係数を画像CPU44に用意しておき、
指定されている感度に対応する補正係数を選択するよう
にすればよい。また、測光を測光素子19に代えてCC
D12で行うようにしてもかまわない。
説明する。本実施形態のデジタルカメラ2は、撮影対象
の明るさに応じて自動的に感度を切り替えるようにした
ものである。デジタルカメラ2の外観や構成は図1〜図
3に示したデジタルカメラ1のものとほとんど同じであ
り、重複する説明は省略する。
が所定値以上のときは、ハーフミラー14を進出位置に
設定して撮影を行い、撮影対象の明るさが所定値未満の
ときは、ハーフミラー14を退避位置に設定して撮影を
行う。感度を使用者が指定するのではないから、LCD
13に選択可能な感度を表示することはせず、感度指定
のためのスイッチ22〜24は省略されている。また、
制御CPU31がAGC回路42のゲインを変化させる
こともせず、感度は2段階で切り替えられる。
示す。まず、現在のハーフミラー14の位置を確認する
(ステップ#5)。次いで、測光素子19の出力から撮
影対象の明るさBを求め(#10)、求めた明るさが所
定値B0以上であるか否かを判定する(#15)。この
所定値B0は、ROM31aに記憶されている。撮影対
象の明るさBが所定値B0未満のときは、ハーフミラー
が進出位置にあるか退避位置にあるかを判定し(#2
0)、進出位置にあるときはハーフミラーを退避位置に
移動させる(#30)。この移動に先だって、例えば
「ミラーアップ」というメッセージをLCD13に表示
中の画像と光学ファインダ15の像に含ませて、ハーフ
ミラーを退避位置に移動させることを使用者に知らせる
(#25)。#20の判定でハーフミラーが退避位置に
あるときは、その状態を保つ。
値B0以上のときは、ハーフミラーが進出位置にあるか
退避位置にあるかを判定し(#35)、退避位置にある
ときはハーフミラーを進出位置に移動させる(#4
5)。この移動に先だって、例えば「ミラーダウン」と
いうメッセージをLCD13に表示中の画像に含ませ
て、ハーフミラーを進出位置に移動させることを使用者
に知らせる(#40)。#35の判定でハーフミラーが
進出位置にあるときは、その状態を保つ。
ないときは、撮影対象からの光を全て撮影に利用するこ
とができて、露光制御を柔軟に行うことが可能になる。
例えば、絞りを絞り込み易くなる。また、撮影対象が非
常に明るいときは、撮影対象からの光の一部のみを撮影
に利用することができて、やはり、露光制御を柔軟に行
うことが可能になる。例えば、絞りを開放側に設定し易
くなる。
ときに行う。しかし、LCD13に表示するライブビュ
ーが明るくなり過ぎる場合には、撮影待機時(信号S1
が発せられる前)に行ってもかまわない。
を進出位置または退避位置に設定し、撮影対象の明るさ
とハーフミラーの位置に応じて撮像素子の露光量を調節
するようにした本発明のデジタルカメラでは、撮像素子
の感度を疑似的に切り替えることが可能であり、露光制
御の柔軟性が高い。しかも、撮像素子の感度切り替えを
光学ファインダに光を導くためのハーフミラーによって
行っており、NDフィルタ等の他の部材を備える必要が
ないから、全体構成も大型化しない。また、感度を切り
替えても、撮影される画像の質の低下を招くことがな
い。
ミラーの位置に応じて調節し、撮像素子の露光量を撮影
対象の明るさとハーフミラーの位置と設定される信号の
強度に応じて調節するようにした構成では、ハーフミラ
ーによる感度の切り替えに加えて、信号強度の調節によ
る感度の変更も可能になり、一層柔軟な露光制御が可能
になる。信号強度を高めるとノイズも増強されて画質が
低下するが、感度を上げる際にはハーフミラーを退避さ
せるため、信号強度をあまり高める必要がなく、画質の
低下を抑えることができる。
退避位置にあるときに、信号の強度を高くするようにす
ると、単にハーフミラーの位置を変える場合よりも、撮
像素子の感度の範囲を広くすることが可能になり、露光
制御の柔軟性がさらに向上する。
退避位置にあるときに、信号の強度を低くするようにす
ると、単にハーフミラーの位置を変える場合の最高感度
と最低感度の中間の感度を現出することが可能になり、
やはり、露光制御の柔軟性が向上する。
ーフミラーを進出位置に設定し、撮影対象の明るさが所
定値未満のときにハーフミラーを退避位置に設定するよ
うにした本発明のデジタルカメラでは、撮影対象が暗い
場合でも明るい場合でも、柔軟な露光制御が可能にな
る。しかも、NDフィルタ等の他の部材を必要とせず、
全体構成の大型化を招かない。
るようにすると、ハーフミラーがどちらの位置にある状
態で撮影が行われるかを使用者が知らせることができ
て、使い勝手がよい。
位置を変えることを報知するメッセージを含ませるよう
にした構成では、移動前のハーフミラーの位置にかかわ
らず、移動後のハーフミラーの位置を使用者に確実に知
らせることができる。
ルカメラの光学構成を示す断面図。
の回路構成を示すブロック図。
撮影するときの断面図。
撮影するときの断面図。
に関する制御処理の流れを示すフローチャート。
Claims (7)
- 【請求項1】 撮影レンズと、撮影レンズからの光を受
けて画像を撮影する撮像素子と、撮影レンズから撮像素
子に至る光路と交差する進出位置とその光路から外れる
退避位置とをとるハーフミラーと、進出位置にあるハー
フミラーによって反射された光を受けて可視像を提供す
る光学ファインダと、撮影対象の明るさを測定する明度
測定手段と、撮影対象の明るさに応じて撮像素子の露光
量を調節する露光量調節手段とを備え、 外部からの指示に応じて、ハーフミラーを進出位置また
は退避位置に設定し、露光量調節手段が撮影対象の明る
さとハーフミラーの位置に応じて撮像素子の露光量を調
節することを特徴とするデジタルカメラ。 - 【請求項2】 撮影された画像を表す信号の強度を調節
する強度調節手段を備え、 強度調節手段がハーフミラーの位置に応じて信号の強度
を調節し、露光量調節手段が撮影対象の明るさとハーフ
ミラーの位置と設定される信号の強度に応じて撮像素子
の露光量を調節することを特徴とする請求項1に記載の
デジタルカメラ。 - 【請求項3】 強度調節手段が、ハーフミラーが進出位
置にあるときよりも退避位置にあるときに、信号の強度
を高くすることを特徴とする請求項2に記載のデジタル
カメラ。 - 【請求項4】 強度調節手段が、ハーフミラーが進出位
置にあるときよりも退避位置にあるときに、信号の強度
を低くすることを特徴とする請求項2に記載のデジタル
カメラ。 - 【請求項5】 撮影レンズと、撮影レンズからの光を受
けて画像を撮影する撮像素子と、撮影レンズから撮像素
子に至る光路と交差する進出位置とその光路から外れる
退避位置とをとるハーフミラーと、進出位置にあるハー
フミラーによって反射された光を受けて可視像を提供す
る光学ファインダと、撮影対象の明るさを測定する明度
測定手段とを備え、 撮影対象の明るさが所定値以上のときにハーフミラーを
進出位置に設定し、撮影対象の明るさが前記所定値未満
のときにハーフミラーを退避位置に設定することを特徴
とするデジタルカメラ。 - 【請求項6】 ハーフミラーを進出位置から退避位置に
または退避位置から進出位置に移動させるときに、ハー
フミラーの位置を変えることを報知することを特徴とす
る請求項5に記載のデジタルカメラ。 - 【請求項7】 撮影された画像を表示する表示手段を備
え、表示する画像にハーフミラーの位置を変えることを
報知するメッセージを含ませることを特徴とする請求項
6に記載のデジタルカメラ。
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