JP2009111587A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画質が良好な被写体画像を簡易に取得できる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置は、撮影光学系を通った被写体光像に係る画像信号を出力可能な通常画素110からなるGrラインL1およびGbラインL2と、撮影光学系の射出瞳における一対の部分領域を通過した被写体光束それぞれを受光する一対の画素11a、11bが水平方向に配列されたAFラインLfとを有した撮像素子を備えている。このような構成の撮像素子を本撮影時に露光して、GrラインL1およびGbラインL2から被写体の画像信号を出力させるとともに、AFライン(焦点検出画素列)Lfから画素列信号を出力させる。そして、画素列信号に基づき位相差検出方式の焦点検出を行って求められたデフォーカス量に基づくピント復元処理を画像信号に対して実行する。これにより、画質が良好な被写体画像を簡易に取得できる。
【選択図】図7

Description

本発明は、撮影光学系を有する撮像装置に関する。
一眼レフタイプのデジタルカメラ等においては、被写体からの光を受光することにより、画像信号を生成する撮像素子と位相差検出方式の焦点検出(以下では「位相差AF」ともいう)を行う位相差AFモジュールとを備えたものが知られている。
しかし、上記の撮像素子および位相差AFモジュールでは、撮影レンズを通った被写体光を受光する光路が異なるため、経年変化等に起因して、位相差AFモジュールを用いたAF動作(合焦制御)によって得られるピント位置(合焦位置)が撮像素子の撮像面からずれ、ピントがぼけた低品質の画像が撮像素子で生成されてしまう。
このような不具合を改善する方法としては、例えば特許文献1に開示されるAF技術がある。このAF技術では、位相差AFモジュールによるピントの粗調整を行った後に、撮像素子によるコントラスト検出方式の焦点検出(以下では「コントラストAF」ともいう)でピントの微調整を行うことにより、ピントのずれが改善された良好な被写体画像の取得が図られている。
特開2006−84545号公報
しかしながら、上記特許文献1のAF技術では、コントラストAFを行わなければならないため、その制御構成が必要となって画質が良好な被写体画像の取得を簡易に行えない。
また、上記特許文献1のAF技術では、AF完了時点から撮像素子の露光開始までの間に被写体が移動した場合には、ピント位置が撮像素子の撮像面からずれる可能性があり、このような場合には画質が良好な被写体画像を適切に取得できないこととなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、画質が良好な被写体画像を簡易に取得できる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の1つの側面は、撮影光学系を有する撮像装置であって、(a)前記撮影光学系を通った被写体光像に係る画像信号を出力可能な画素配列と、前記撮影光学系の射出瞳における一対の部分領域を通過した被写体光束それぞれを受光する一対の画素が所定の方向に沿って2以上配列された焦点検出画素列とを有する撮像素子と、(b)前記撮像素子を露光し、前記画素配列から前記画像信号を出力させるとともに前記焦点検出画素列から画素列信号を出力させる出力制御手段と、(c)前記出力制御手段によって出力された画素列信号に基づき、位相差検出方式の焦点検出を行ってデフォーカス量を求める焦点検出手段と、(d)前記出力制御手段によって出力された画像信号に対して、前記焦点検出手段で求められたデフォーカス量に基づく所定の画像処理を実行する画像処理手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、撮像素子を露光し、撮影光学系を通った被写体光像に係る画像信号を出力させるとともに、撮影光学系の射出瞳における一対の部分領域を通過した被写体光束それぞれを受光する一対の画素が所定の方向に沿って2以上配列された焦点検出画素列から画素列信号を出力させてから、画素列信号に基づき位相差検出方式の焦点検出を行って求められたデフォーカス量に基づく所定の画像処理を画像信号に対して実行する。これにより、画質が良好な被写体画像を簡易に取得できる。
<撮像装置の外観構成>
図1および図2は、本発明の実施形態に係る撮像装置1の外観構成を示す図である。ここで、図1および図2は、それぞれ正面図および背面図を示している。
撮像装置1は、例えば一眼レフレックスタイプのデジタルスチルカメラとして構成されており、カメラボディ10と、カメラボディ10に着脱自在な撮影レンズとしての交換レンズ2とを備えている。
図1において、カメラボディ10の正面側には、正面略中央に交換レンズ2が装着されるマウント部301と、マウント部301の右横に配置されたレンズ交換ボタン302と把持可能とするためのグリップ部303と、正面左上部に配置されたモード設定ダイアル305と、正面右上部に配置された制御値設定ダイアル306と、グリップ部303の上面に配置されたシャッターボタン307とが設けられている。
また、図2において、カメラボディ10の背面側には、LCD(Liquid Crystal Display)311と、LCD311の左方に配置された設定ボタン群312と、LCD311の右方に配置された十字キー314と、十字キー314の中央に配置されたプッシュボタン315とが備えられている。また、カメラボディ10の背面側には、LCD311の上方に配設された光学ファインダ316と、光学ファインダ316の周囲を囲むアイカップ321と、光学ファインダ316の左方に配設されたメインスイッチ317と、光学ファインダ316の右方に配設された露出補正ボタン323およびAEロックボタン324と、光学ファインダ316の上方に配設されたフラッシュ部318および接続端子部319とが備えられている。
マウント部301には、装着された交換レンズ2との電気的接続を行うためコネクタEc(図5参照)や、機械的接続を行うためのカプラ75(図5参照)が設けられている。
レンズ交換ボタン302は、マウント部301に装着された交換レンズ2を取り外す際に押下されるボタンである。
グリップ部303は、ユーザが撮影時に撮像装置1を把持する部分であり、フィッティング性を高めるために指形状に合わせた表面凹凸が設けられている。なお、グリップ部303の内部には電池収納室およびカード収納室(不図示)が設けられている。電池収納室にはカメラの電源として電池69B(図5参照)が収納されており、カード収納室には撮影画像の画像データを記録するためのメモリカード67(図5参照)が着脱可能に収納されるようになっている。なお、グリップ部303には、当該グリップ部303をユーザが把持したか否かを検出するためのグリップセンサを設けるようにしても良い。
モード設定ダイアル305及び制御値設定ダイアル306は、カメラボディ10の上面と略平行な面内で回転可能な略円盤状の部材からなる。モード設定ダイアル305は、自動露出(AE)制御モードや自動焦点(AF;オートフォーカス)制御モード、或いは1枚の静止画を撮影する静止画撮影モードや連続撮影を行う連続撮影モード等の各種撮影モード、記録済みの画像を再生する再生モード等、撮像装置1に搭載されたモードや機能を択一的に選択するためのものである。一方、制御値設定ダイアル306は、撮像装置1に搭載された各種の機能に対する制御値を設定するためのものである。
シャッターボタン307は、途中まで押し込んだ「半押し状態」の操作と、さらに押し込んだ「全押し状態」の操作とが可能とされた押下スイッチである。静止画撮影モードにおいてシャッターボタン307が半押しされると、被写体の静止画を撮影するための準備動作(露出制御値の設定や焦点検出等の準備動作)が実行され、シャッターボタン307が全押しされると、撮影動作(撮像素子101(図3参照)を露光し、その露光によって得られた画像信号に所定の画像処理を施してメモリカード等に記録する一連の動作)が実行される。
LCD311は、画像表示が可能なカラー液晶パネルを備えており、撮像素子101(図3参照)により撮像された画像の表示や記録済みの画像の再生表示等を行うとともに、撮像装置1に搭載される機能やモードの設定画面を表示するものである。なお、LCD311に代えて、有機ELやプラズマ表示装置を用いるようにしても良い。
設定ボタン群312は、撮像装置1に搭載された各種の機能に対する操作を行うボタンである。この設定ボタン群312には、例えばLCD311に表示されるメニュー画面で選択された内容を確定するための選択確定スイッチ、選択取り消しスイッチ、メニュー画面の内容を切り替えるメニュー表示スイッチ、表示オン/オフスイッチ、表示拡大スイッチなどが含まれる。
十字キー314は、円周方向に一定間隔で配置された複数の押圧部(図中の三角印の部分)を備える環状の部材を有し、各押圧部に対応して備えられた図示省略の接点(スイッチ)により押圧部の押圧操作が検出されるように構成されている。また、プッシュボタン315は、十字キー314の中央に配置されている。十字キー314及びプッシュボタン315は、撮影倍率の変更(ズームレンズ212(図5参照)のワイド方向やテレ方向への移動)、LCD311等に再生する記録画像のコマ送り、及び撮影条件(絞り値、シャッタスピード、フラッシュ発光の有無等)の設定等の指示を入力するためのものである。
光学ファインダ316は、被写体が撮影される範囲を光学的に表示するものである。すなわち、光学ファインダ316には、交換レンズ2からの被写体像が導かれており、ユーザは、この光学ファインダ316を覗くことにより、実際に撮像素子101にて撮影される被写体を視認することができる。
メインスイッチ317は、左右にスライドする2接点のスライドスイッチからなり、左にセットすると撮像装置1の電源がオンされ、右にセットすると電源がオフされる。
フラッシュ部318は、ポップアップ式の内蔵フラッシュとして構成されている。一方、外部フラッシュ等をカメラボディ10に取り付ける場合には、接続端子部319を使用して接続する。
アイカップ321は、遮光性を有して光学ファインダ316への外光の侵入を抑制する「コ」字状の遮光部材である。
露出補正ボタン323は、露出値(絞り値やシャッタースピード)を手動で調整するためのボタンであり、AEロックボタン324は、露出を固定するためのボタンである。
交換レンズ2は、被写体からの光(光像)を取り込むレンズ窓として機能するとともに、当該被写体光をカメラボディ10の内部に配置されている撮像素子101に導くための撮影光学系として機能するものである。この交換レンズ2は、上述のレンズ交換ボタン302を押下操作することで、カメラボディ10から取り外すことが可能となっている。
交換レンズ2は、光軸LTに沿って直列的に配置された複数のレンズからなるレンズ群21を備えている(図5参照)。このレンズ群21には、焦点の調節を行うためのフォーカスレンズ211(図5参照)と、変倍を行うためのズームレンズ212(図5参照)とが含まれており、それぞれ光軸LT(図3参照)方向に駆動されることで、変倍や焦点調節が行われる。また、交換レンズ2には、その鏡胴の外周適所に該鏡胴の外周面に沿って回転可能な操作環が備えられており、上記のズームレンズ212は、マニュアル操作或いはオート操作により、上記操作環の回転方向及び回転量に応じて光軸方向に移動し、その移動先の位置に応じたズーム倍率(撮影倍率)に設定されるようになっている。
<撮像装置1の内部構成>
次に、撮像装置1の内部構成について説明する。図3は、撮像装置1の縦断面図である。図3に示すように、カメラボディ10の内部には、撮像素子101、ファインダ部102(ファインダ光学系)、ミラー部103、位相差AFモジュール107などが備えられている。
撮像素子101は、カメラボディ10に交換レンズ2が装着された場合の当該交換レンズ2が備えているレンズ群の光軸LT上において、光軸LTに対して垂直となる方向に配置されている。撮像素子101としては、例えばフォトダイオードを有して構成される複数の画素がマトリクス状に2次元配置されたCMOSカラーエリアセンサ(CMOS型の撮像素子)が用いられる。撮像素子101は、交換レンズ2を通って結像された被写体光像に関するR(赤)、G(緑)、B(青)各色成分のアナログの電気信号(画像信号)を生成し、R、G、B各色の画像信号として出力する。この撮像素子101の構成については、後で詳述する。
上記の光軸LT上において、被写体光をファインダ部102へ向けて反射される位置には、ミラー部103が配置されている。交換レンズ2を通過した被写体光は、ミラー部103(後述の主ミラー1031)によって上方へ反射される。交換レンズ2を通過した被写体光の一部はこのミラー部103を透過する。
ファインダ部102は、ペンタプリズム105、接眼レンズ106及び光学ファインダ316を備えている。ペンタプリズム105は、断面5角形を呈し、その下面から入射された被写体光像を内部での反射によって当該光像の天地左右を入れ替えて正立像にするためのプリズムである。接眼レンズ106は、ペンタプリズム105により正立像にされた被写体像を光学ファインダ316の外側に導く。このような構成により、ファインダ部102は、本撮影前の撮影待機時において被写界を確認するためのファインダとして機能する。
ミラー部103は、主ミラー1031及びサブミラー1032から構成されており、主ミラー1031の背面側において、サブミラー1032が主ミラー1031の背面に向けて倒れるように回動可能に設けられている。主ミラー1031を透過した被写体光の一部はサブミラー1032によって反射され、この反射された被写体光は位相差AFモジュール107に入射される。
上記のミラー部103は、所謂クイックリターンミラーとして構成されており、露光時(本撮影時)には図4に示すように回転軸1033を回動支点として上方に向けて跳ね上がる。この際、サブミラー1032は、上記のミラー部103がペンタプリズム105の下方位置で停止したときには、主ミラー1031と略平行となるように折り畳まれた状態となる。これにより、交換レンズ2からの被写体光がミラー部103によって遮られることなく撮像素子101上に届き、撮影素子101が露光される。撮像素子101での撮像動作が終了すると、ミラー部103は元の位置(図3に示す位置)に復帰する。
また、ミラー部103を本撮影(画像記録用の撮影)の前に図4に示すミラーアップの状態にすることにより撮像装置1は、撮像素子101で順次に生成される画像信号に基づき動画的態様で被写体をLCD311に表示するライブビュー(プレビュー)表示が可能となっている。すなわち、本撮影前の撮像装置1では、上記のライブビュー表示が行われる電子ファインダ(ライブビューモード)、または光学ファインダを選択して被写体の構図決めが可能である。なお、電子ファインダと光学ファインダとの切替えは、図2に示す切替スイッチ85を操作することにより行われる。
位相差AFモジュール107は、被写体のピント情報を検出する測距素子(画素)等からなる所謂AFセンサとして構成されている。この位相差AFモジュール107は、ミラー部103の底部に配設されており、位相差検出方式の焦点検出(以下では「位相差AF」ともいう)により合焦位置を検出する。すなわち、撮影待機時においてユーザが光学ファインダ316で被写体を確認する場合には、図3に示すように主ミラー1031およびサブミラー1032がダウンされた状態で位相差AFモジュール107に被写体からの光が導かれるとともに、位相差AFモジュール107からの出力に基づき交換レンズ2内のフォーカスレンズ211が駆動されてピント合わせが行われる。
撮像素子101の光軸方向前方には、シャッタユニット40が配置されている。このシャッタユニット40は、上下方向に移動する幕体を備え、その開動作および閉動作により光軸LTに沿って撮像素子101に導かれる被写体光の光路開口動作および光路遮断動作を行うメカニカルフォーカルプレーンシャッタとして構成されている。なお、シャッタユニット40は、撮像素子101が完全電子シャッター可能な撮像素子である場合には省略可能である。
<撮像装置1の電気的構成>
図5は、撮像装置1の電気的な構成を示すブロック図である。ここで、図1〜図4と同一の部材等については、同一の符号を付している。なお、説明の便宜上、交換レンズ2の電気的構成について先ず説明する。
交換レンズ2は、上述したレンズ群21に加え、レンズ駆動機構24と、レンズ位置検出部25と、レンズ制御部26と、絞り駆動機構27とを備えている。
レンズ群21では、フォーカスレンズ211及びズームレンズ212と、カメラボディ10に備えられた撮像素子101へ入射される光量を調節するための絞り23とが、鏡胴22内において光軸LT(図3)方向に保持されており、被写体の光像を取り込んで撮像素子101に結像させる。AF制御では、フォーカスレンズ211が交換レンズ2内のAFアクチュエータ71Mにより光軸LT方向に駆動されることで焦点調節が行われる。
フォーカス駆動制御部71Aは、レンズ制御部26を介してメイン制御部62から与えられるAF制御信号に基づき、フォーカスレンズ211を合焦位置に移動させるために必要な、AFアクチュエータ71Mに対する駆動制御信号を生成するものである。AFアクチュエータ71Mは、ステッピングモータ等からなり、レンズ駆動機構24にレンズ駆動力を与える。
レンズ駆動機構24は、例えばヘリコイド及び該ヘリコイドを回転させる図示省略のギア等で構成され、AFアクチュエータ71Mからの駆動力を受けて、フォーカスレンズ211等を光軸LTと平行な方向に駆動させるものである。なお、フォーカスレンズ211の移動方向及び移動量は、それぞれAFアクチュエータ71Mの回転方向及び回転数に従う。
レンズ位置検出部25は、レンズ群21の移動範囲内において光軸LT方向に複数個のコードパターンが所定ピッチで形成されたエンコード板と、このエンコード板に摺接しながらレンズと一体的に移動するエンコーダブラシとを備えており、レンズ群21の焦点調節時の移動量を検出する。なお、レンズ位置検出部24で検出されたレンズ位置は、例えばパルス数として出力される。
レンズ制御部26は、例えば制御プログラムを記憶するROMや状態情報に関するデータを記憶するフラッシュメモリ等のメモリが内蔵されたマイクロコンピュータからなっている。
また、レンズ制御部26は、コネクタEcを介してカメラボディ10のメイン制御部62との間で通信を行う通信機能を有している。これにより、例えばレンズ群21の焦点距離、射出瞳位置、絞り値、合焦距離及び周辺光量状態等の状態情報データや、レンズ位置検出部25で検出されるフォーカスレンズ211の位置情報をメイン制御部62に送信できるとともに、メイン制御部62から例えばフォーカスレンズ211の駆動量のデータを受信できる。
絞り駆動機構27は、カプラ75を介して絞り駆動アクチュエータ76Mからの駆動力を受けて、絞り23の絞り径を変更するものである。
続いて、カメラボディ10の電気的構成について説明する。カメラボディ10は、先に説明した撮像素子101、シャッタユニット40等の他に、AFE(アナログフロントエンド)5、画像処理部61、画像メモリ614、メイン制御部62、フラッシュ回路63、操作部64、VRAM65、カードI/F66、メモリカード67、通信用I/F68、電源回路69、電池69B、ミラー駆動制御部72A及びミラー駆動アクチュエータ72M、シャッタ駆動制御部73A及びシャッタ駆動アクチュエータ73M、絞り駆動制御部76A及び絞り駆動アクチュエータ76Mを備えて構成されている。
撮像素子101は、先に説明した通りCMOSカラーエリアセンサからなり、後述のタイミング制御回路51により、当該撮像素子101の露光動作の開始(及び終了)や、撮像素子101が備える各画素の出力選択、画素信号の読出し等の撮像動作が制御される。
AFE5は、撮像素子101に対して所定の動作を行わせるタイミングパルスを与えると共に、撮像素子101から出力される画像信号に所定の信号処理を施し、デジタル信号に変換して画像処理部61に出力するものである。このAFE5は、タイミング制御回路51、信号処理部52及びA/D変換部53などを備えて構成されている。
タイミング制御回路51は、メイン制御部62から出力される基準クロックに基づいて所定のタイミングパルス(垂直走査パルスφVn、水平走査パルスφVm、リセット信号φVr等を発生させるパルス)を生成して撮像素子101に出力し、撮像素子101の撮像動作を制御する。また、所定のタイミングパルスを信号処理部52やA/D変換部53にそれぞれ出力することにより、信号処理部52及びA/D変換部53の動作を制御する。
信号処理部52は、撮像素子101から出力されるアナログの画像信号に所定のアナログ信号処理を施すものである。この信号処理部52には、CDS(相関二重サンプリング)回路、AGC(オートゲインコントロール)回路及びクランプ回路等が備えられている。A/D変換部53は、信号処理部52から出力されたアナログのR、G、Bの画像信号を、タイミング制御回路51から出力されるタイミングパルスに基づいて、複数のビット(例えば12ビット)からなるデジタルの画像信号に変換するものである。
画像処理部61は、AFE5から出力される画像データに所定の信号処理を行って画像ファイルを作成するもので、黒レベル補正回路611、ホワイトバランス制御回路612及びガンマ補正回路613等を備えて構成されている。なお、画像処理部61へ取り込まれた画像データは、撮像素子101の読み出しに同期して画像メモリ614に一旦書き込まれ、以後この画像メモリ614に書き込まれた画像データにアクセスして、画像処理部61の各ブロックにおいて処理が行われる。
黒レベル補正回路611は、A/D変換部53によりA/D変換されたR、G、Bの各デジタル画像信号の黒レベルを、基準の黒レベルに補正するものである。
ホワイトバランス補正回路612は、光源に応じた白の基準に基づいて、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分のデジタル信号のレベル変換(ホワイトバランス(WB)調整)を行うものである。すなわちホワイトバランス制御回路612は、メイン制御部62から与えられるWB調整データに基づき、撮影被写体において輝度や彩度データ等から本来白色であると推定される部分を特定し、その部分のR、G、Bそれぞれの色成分の平均と、G/R比及びG/B比とを求め、これをR、Bの補正ゲインとしてレベル補正する。
ガンマ補正回路613は、WB調整された画像データの階調特性を補正するものである。具体的にはガンマ補正回路613は、画像データのレベルを色成分毎に予め設定されたガンマ補正用テーブルを用いて非線形変換するとともにオフセット調整を行う。
画像メモリ614は、撮影モード時には、画像処理部61から出力される画像データを一時的に記憶するとともに、この画像データに対しメイン制御部62により所定の処理を行うための作業領域として用いられるメモリである。また、再生モード時には、メモリカード67から読み出した画像データを一時的に記憶する。
メイン制御部62は、例えば制御プログラムを記憶するROMや一時的にデータを記憶するRAM等の記憶部が内蔵されたマイクロコンピュータからなり、撮像装置1各部の動作を制御するものである。
フラッシュ回路63は、フラッシュ撮影モードにおいて、フラッシュ部318または接続端子部319に接続される外部フラッシュの発光量を、メイン制御部62により設定された発光量に制御するものである。
操作部64は、上述のモード設定ダイアル305、制御値設定ダイアル306、シャッターボタン307、設定ボタン群312、十字キー314、プッシュボタン315、メインスイッチ317等を含み、操作情報をメイン制御部62に入力するためのものである。
VRAM65は、LCD311の画素数に対応した画像信号の記憶容量を有し、メイン制御部62とLCD311との間のバッファメモリである。カードI/F66は、メモリカード67とメイン制御部62との間で信号の送受信を可能とするためのインターフェースである。メモリカード67は、メイン制御部62で生成された画像データを保存する記録媒体である。通信用I/F68は、パーソナルコンピュータやその他の外部機器に対する画像データ等の伝送を可能とするためのインターフェースである。
電源回路69は、例えば定電圧回路等からなり、メイン制御部62等の制御部、撮像素子101、その他の各種駆動部等、撮像装置1全体を駆動させるための電圧を生成する。なお、撮像素子101への通電制御は、メイン制御部62から電源回路69に与えられる制御信号により行われる。電池69Bは、アルカリ乾電池等の一次電池や、ニッケル水素充電池等の二次電池からなり、撮像装置1全体に電力を供給する電源である。
ミラー駆動制御部72Aは、撮影動作のタイミングに合わせて、ミラー駆動アクチュエータ72Mを駆動させる駆動信号を生成するものである。ミラー駆動アクチュエータ72Mは、ミラー部103(クイックリターンミラー)を、水平姿勢若しくは傾斜姿勢に回動させるアクチュエータである。
シャッタ駆動制御部73Aは、メイン制御部62から与えられる制御信号に基づき、シャッタ駆動アクチュエータ73Mに対する駆動制御信号を生成するものである。シャッタ駆動アクチュエータ73Mは、シャッタユニット40の開閉駆動(開閉動作)を行うアクチュエータである。
絞り駆動制御部76Aは、メイン制御部62から与えられる制御信号に基づき、絞り駆動アクチュエータ76Mに対する駆動制御信号を生成するものである。絞り駆動アクチュエータ76Mは、カプラ75を介して絞り駆動機構27に駆動力を与える。
また、カメラボディ10は、黒レベル補正回路611から出力される黒レベル補正済みの画像データに基づき、撮像素子101を用いたオートフォーカス(AF)制御時に必要な演算を行う位相差AF演算回路77を備えている。
この位相差AF演算回路77を利用した撮像装置1の位相差AF動作について、詳しく説明する。
<撮像装置1の位相差AF動作について>
撮像装置1では、撮像素子101において射出瞳の異なった部分を透過(通過)した透過光を受光することにより位相差AFが可能な構成となっている。この撮像素子101の構成と、この撮像素子101を利用した位相差AFの原理とを、以下で説明する。
図6および図7は、撮像素子101の構成を説明するための図である。
撮像素子101では、その撮像面101fにおいてマトリックス状に規定された複数のAFエリアEfそれぞれで位相差検出方式の焦点検出が可能な構成となっている(図6)。
各AFエリアEfには、フォトダイオード上にR(赤)、G(緑)およびB(青)の各カラーフィルタが配設されたR画素111、G画素112およびB画素113からなる通常の画素(以下では「通常画素」ともいう)110が設けられるとともに、後述の遮光板12a、12b(平行斜線部)を有して位相差AFを行うための画素(以下では「AF画素」ともいう)11fが設けられている(図7)。
そして、AFエリアEfには、通常画素110の水平ラインとしてG画素112とR画素111とが水平方向に交互に配置されたGrラインL1と、B画素113とG画素112とが水平方向に交互に配置されたGbラインL2とが形成されている。このGrラインL1とGbラインL2とが垂直方向に交互に配置されることによりベイヤー配列の画素配列が構成され、交換レンズ2を通った被写体光像に係る画像信号の出力が可能となる。
また、AFエリアEfには、例えば上記通常画素110の水平ライン6本毎にAF画素11fが水平方向に配列されたAFライン(焦点検出画素列)Lfが形成されている。なお、AFエリアEf内には、例えば20本程度のAFラインLfが設けられている。
次に、AFラインLfを利用した位相差AFの原理を、詳しく説明する。
図8は、AFラインLfを利用した位相差AFの原理を説明するための図である。
AFラインLfには、交換レンズ2に関する射出瞳の右側部分Qaからの光束Taと左側部分Qbからの光束Tbとを分離させるための開口部OPの位置が鏡面対象となっている遮光板12a、12bを有した一対の画素11a、11bが水平方向に沿って2以上配列されている。より詳細には、スリット状の開口部OPが直下の光電変換部(フォトダイオード)PDに対して右側に偏った遮光板12aを有する画素(以下では「第1AF画素」ともいう)11aと、スリット状の開口部OPが直下の光電変換部PDに対して左側に偏った遮光板12bを有する画素(以下では「第2AF画素」ともいう)11bとがAFラインLfで交互に配置されている(図7)。これにより、射出瞳の右側部分Qaからの光束TaがマイクロレンズMLおよび遮光板12aの開口OPを通過して第1AF画素11aの光電変換部PDで受光され、射出瞳の左側部分Qbからの光束TbがマイクロレンズMLおよび遮光板12bの開口OPを通過して第2AF画素11bの光電変換部PDで受光されることとなる。換言すれば、一対の画素11a、11bでは、交換レンズ2の射出瞳における右側部分および左側部分(一対の部分領域)Qa、Qbを通過した被写体の光束Ta、Tbそれぞれが受光される。
以下では、第1AF画素11aの画素出力を「a系列の画素出力」と呼び、第2AF画素11bの画素出力を「b系列の画素出力」と呼ぶこととし、例えば、ある1本のAFラインLfに配置されたAF画素11fの画素配列から得られるa系列の画素出力とb系列の画素出力との関係を、図9および図10を参照して説明する。
AFラインLfでは、例えば図9に示すように射出瞳の両側からの各光束Ta、Tbが第1AF画素11aおよび第2AF画素11bで受光される。ここで、図9のように配置されたa系列の画素a1〜a3を含むAFラインLfでのa系列の画素出力は、図10のグラフGa(実線で図示)のように表される。一方、図9のように配置されたb系列の画素b1〜b3を含むAFラインLfでのb系列の画素出力は、図10のグラフGb(破線で図示)のように表される。すなわち、a系列およびb系列の各画素出力によりグラフGa、Gbで表される一対の像列Ga、Gbが生成されることとなる。
図10に表されたグラフGaとグラフGbとを比較すると、a系列の画素出力とb系列の画素出力とは、AFラインLfの方向(水平方向)にずれ量(シフト量)Sfだけ位相差が生じていることが分かる。
一方、上記のシフト量Sfと、撮像素子101の撮像面に対して焦点面がデフォーカスしている量(デフォーカス量)との関係は、図11に示す1次関数のグラフGcで表される。このグラフGcの傾きについては、工場試験等によって予め取得できるものである。
よって、撮像素子101のAFラインLfの出力に基づき位相差AF演算回路76で上記のシフト量Sfを求めた後に、図11のグラフGcに基づきデフォーカス量を算出し、算出されたデフォーカス量に相当する駆動量をフォーカスレンズ211に与えることで、フォーカスレンズ211を合焦位置に移動させる位相差AFが可能となる。
以上のような撮像素子(位相差検出機能付き撮像素子)101を用いて位相差AFが可能な撮像装置1における撮影画像(本撮影で取得された画像)のピント復元処理について、以下で説明する。
<撮影画像のピント復元処理>
撮像装置1では、AFラインLfに関するa系列およびb系列の画素出力(露光データ)から得られた各像列のシフト量Sf(図10)に基づき、上述のようにデフォーカス量を算出する焦点検出が可能となっている。
そして、この焦点検出をライブビューモード時(電子ファインダ使用時)に撮像素子101で順次に取得されるAFラインLfの露光データに基づき行えば、本撮影前のAF動作が行える。一方、撮像素子101を用いれば、本撮影時に取得されるAFラインLfの露光データに基づき本撮影時のデフォーカス量を算出することも可能である。
本撮影時のデフォーカス量が把握できれば、このデフォーカス量に基づき、通常画素110の画素配列から出力された画像信号(撮影画像データ)に対するピント復元処理を容易に行えることとなる。このピント復元処理については、公知のピント復元技術を利用できるが、その一例を以下で概念的に説明する。
ピントのずれが生じている非合焦状態の画像(非合焦画像)と、ピントが合っている合焦状態の画像(合焦画像)とをベクトル化したものを、それぞれHa、Hbとすると、次の式(1)が成立する。
Ha=Mt・Hb ・・・・・・・・・・(1):
ここで、上式(1)における行列Mtは、画像劣化関数に対応しており、デフォーカス量と交換レンズ2の光学情報(例えばMTF曲線の情報など)とに基づき算出できるものである。
よって、既知の情報である交換レンズ2の光学情報と上述した本撮影時のデフォーカス量とに基づき行列Mtを求め、その逆行列Mt-1を算出すれば、次の式(2)のように合焦画像(のベクトル)Hbが得られることとなる。
Hj=M-1・Ho ・・・・・・・・・(2):
なお、合焦画像については、上述のように逆行列Mt-1を算出して求めるのは必須ではなく、共役勾配法などの反復法によって求めるようにしても良い。
また、上記の撮影画像データに対するピント復元処理については、ピントのずれがない撮影画像に対しては特に実施する必要性がないため、本撮影時のデフォーカス量が、予め定められた閾値α、例えば1Fδ(Fは交換レンズ2に係るFナンバー、δは撮像素子101の画素ピッチの2倍)より小さくピントのずれが少ない場合には、ピント復元処理を省略(禁止)して撮影画像データに対する画像処理工程全体の迅速化を図るのが好ましい。
以上のように本撮影時に露光された撮像素子101から出力される撮影画像データ(画像信号)に対して、AFラインLfの露光データから得られた本撮影時のデフォーカス量に基づくピント復元処理(画像処理)を実行することにより、合焦画像、つまり画質が良好な被写体画像を簡易に取得できる。また、例えば位相差AFモジュール107等によるAF完了時点から本撮影の露光開始までの間に撮像装置1との距離が変化した被写体(動体)に対しても合焦画像を適切に取得できることとなる。
次に、このようなピント復元処理を行う撮像装置1の基本的な動作について説明する。
<撮像装置1の基本的な動作>
図12および図13は、撮像装置1の基本的な動作を示すフローチャートである。この動作は、撮像装置1の電源オンから本撮影が終了するまでの一連の動作を示しており、メイン制御部62で実行される。
メインスイッチ317がユーザにより操作されて撮像装置1の電源がオンされると、切替スイッチ85の設定状態に基づき電子ファインダ(ライブビューモード)が選択されているかが判定される(ステップST1)。ここで、電子ファインダが選択されている場合には、ステップST2に進み、電子ファインダでなく光学ファインダ316が選択されている場合には、ステップST14に進む。
ステップST2では、ミラー駆動制御部72Aによりミラー駆動アクチュエータ72Mを駆動して、ミラー部103における主ミラー1031およびサブミラー1032をアップさせる(図4参照)。
ステップST3では、シャッタ駆動制御部73Aによりシャッタ駆動アクチュエータ73Mを駆動して、シャッタユニット40の開動作を行う。
ステップST4では、撮像素子101をライブビューモードで起動する。すなわち、撮像素子101の読出し周期を例えば1/60秒に設定して起動する。これにより、LCD311でのライブビュー表示が開始される。
ステップST5では、光学ファインダ316に切り替えられたかを判定する。具体的には、切替スイッチ85がユーザにより操作されて光学ファインダ316が選択されたか否かを判断する。ここで、光学ファインダ316に切り替えられた場合には、ステップST11に進み、切り替えられていない場合には、ステップST6に進む。
ステップST6では、シャッターボタン307がユーザによって半押しされたかを判定する。ここで、半押しされた場合には、ステップST7に進み、半押しされていない場合には、ステップST5に戻る。
ステップST7では、撮像素子101による位相差AFを行う。具体的には、ライブビュー表示のために順次に露光される撮影素子101から出力されたAFラインLfの露光データに基づきデフォーカス量を算出し、このデフォーカス量に相当する駆動量をフォーカスレンズ211に与えて合焦位置に移動させる合焦制御が行われる。
ステップST8では、シャッターボタン307がユーザによって全押しされたかを判定する。ここで、全押しされた場合には、ステップST9に進み、全押しされていない場合には、ステップST5に戻る。
ステップST9では、本撮影を行う。すなわち、撮像素子101で記録用の撮影画像データを含む露光データを生成する撮影動作が行われる。
ステップST10では、ステップST9の本撮影により撮像素子101で生成された露光データの読出しを行う。読み出された露光データに含まれる撮影画像データは、AFE5および画像処理部61での処理を経てメモリカード67に記録することが可能である。
ステップST11では、ミラー駆動制御部72Aによりミラー駆動アクチュエータ72Mを駆動して、ミラー部103における主ミラー1031およびサブミラー1032をダウンさせる(図3参照)。
ステップST12では、シャッタ駆動制御部73Aによりシャッタ駆動アクチュエータ73Mを駆動して、シャッタユニット40の閉動作を行う。
ステップST13では、光学ファインダが選択されているため、電子ファインダに必要な撮像素子101およびLCD311をオフにする。
ステップST14では、電子ファインダに切り替えられたかを判定する。具体的には、切替スイッチ85がユーザにより操作されて電子ファインダが選択されたか否かを判断する。ここで、電子ファインダに切り替えられた場合には、ステップST2に戻り、切り替えられていない場合には、ステップST15に進む。
ステップST15では、シャッターボタン307がユーザによって半押しされたかを判定する。ここで、半押しされた場合には、ステップST16に進み、半押しされていない場合には、ステップST14に戻る。
ステップST16では、位相差AFモジュール107による位相差AFを行う。
ステップST17では、シャッターボタン307がユーザによって全押しされたかを判定する。ここで、全押しされた場合には、ステップST18に進み、全押しされていない場合には、ステップST14に戻る。
ステップST18では、ミラー駆動制御部72Aによりミラー駆動アクチュエータ72Mを駆動して、ミラー部103における主ミラー1031およびサブミラー1032をアップさせる(図4参照)。
ステップST19では、本撮影を行う。すなわち、撮像素子101を露光して記録用の撮影画像データを含む露光データを生成する撮影動作が行われる。
ステップST20では、ステップST19の本撮影により撮像素子101で生成された露光データの読出しを行う。すなわち、露光された撮像素子101における通常画素110の画素配列から被写体画像に係る撮影画像データとしての露光データ(画像信号)を出力させるとともにAFライン(焦点検出画素列)Lfから焦点検出用の露光データ(画素列信号)を出力させる。
また、ステップST20では、ミラー駆動制御部72Aによりミラー駆動アクチュエータ72Mを駆動してミラー部103における主ミラー1031およびサブミラー1032をダウンさせる。
ステップST21では、ステップST20で読み出された露光データに基づき、撮影被写体に関する本撮影時のデフォーカス量を算出する。具体的には、本撮影時に撮像素子101で生成されたAFラインLfの露光データに基づき、上述の位相差AFを行ってデフォーカス量が求められる。
ステップST22では、ステップST21で算出されたデフォーカス量が、上述した閾値α以上であるかを判定する。すなわち、デフォーカス量が少なくピントのずれがない(または少ない)撮影画像に対してはピント復元処理を施す必要がないため、このようなケースに該当するか否かが判断される。ここで、デフォーカス量が閾値α以上の場合には、ステップST23に進み、閾値α未満の場合には、ステップST23のピント復元処理を禁止して本フローを終了する。
ステップST23では、ステップST20で読み出された露光データに含まれる撮影画像データに対して、ステップST21で算出されたデフォーカス量に基づくピント復元処理を行う。このようなピント復元処理、つまり本撮影によって得られた撮像画像データに係る被写体画像を合焦状態の画像(合焦画像)に復元する画像復元処理により、合焦画像を容易に取得できる。
以上の撮像装置1の動作により、本撮影時に撮像素子101で生成されたAF画素11fの露光データから算出されるデフォーカス量に基づき、撮影画像データのピント復元処理を行うため、画質が良好な合焦画像を簡易に取得できることとなる。
なお、撮像装置1の動作においては、上記ステップST10(図12)の後にステップST21〜ST23(図13)の動作を行うようにしても良い。これにより、ライブビューモード時(電子ファインダ使用時)に撮影された撮影画像データに対してもピント復元処理を施すことが可能となり、画質が良好な合焦画像を簡易に取得できる。
<変形例>
・上記の実施形態においては、撮影画像データに対してデフォーカス量に基づくピント復元処理を行うのは必須ではなく、デフォーカス量に基づくシャープネス処理などの他の画像処理を行っても良い。これによっても、画質が良好な被写体画像を取得できることとなる。
・上記の実施形態においては、本撮影時のデフォーカス量が閾値αより小さい場合に撮影画像データのピント復元処理を禁止するのは必須でなく、撮影画像データ(画像信号)に関する輝度が予め定められた輝度より低い低輝度時にピント復元処理を禁止するようにしても良い。すなわち、位相差AFモジュール107の画素は比較的大きく低輝度シーンでも焦点検出を良好に行えるが、撮像素子101のAF画素11fは小さく、さらに遮光板12a、12b(図8)によって受光量が低減(ほぼ半減)されるため低輝度シーンでの焦点検出精度が低下する。よって、低輝度シーンにおいてAF画素11fから得られた信頼性の低いデフォーカス量に基づいたピント復元処理を禁止するのが好ましい。これにより、不適切なピント復元処理を省略して撮影画像データに対する画像処理工程全体の迅速化が図れることとなる。
・上記の施形態におけるAF画素については、図7に示すように水平方向に沿って配列するのは必須ではなく、垂直方向に配列するようにしても良い。この場合には、AF画素で得られる一対の像列(a系列の像列およびb系列の像列)に関する垂直方向のシフト量によって位相差AFが行われることとなる。
・上記の実施形態においては、本撮影時に撮像素子101で取得する撮影画像に対してピント復元処理を行うのは必須でなく、ライブビューモード時に撮像素子101で順次に取得するライブビュー画像に対してピント復元処理を行うようにしても良い。この場合には、ピント状態の良い合焦画像、つまり画質が良好な被写体画像によるライブビュー表示が可能となる。
本発明の実施形態に係る撮像装置1の外観構成を示す図である。 撮像装置1の外観構成を示す図である。 撮像装置1の縦断面図である。 ミラー部103におけるミラーアップの状態を示す図である。 撮像装置1の電気的な構成を示すブロック図である。 撮像素子101の構成を説明するための図である。 撮像素子101の構成を説明するための図である。 AFラインLfを利用した位相差AFの原理を説明するための図である。 a系列の画素出力とb系列の画素出力との関係を説明するための図である。 a系列の画素出力とb系列の画素出力との関係を説明するための図である。 シフト量Sfとデフォーカス量との関係を示す図である。 撮像装置1の基本的な動作を示すフローチャートである。 撮像装置1の基本的な動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 撮像装置
2 交換レンズ
10 カメラボディ
11a 第1AF画素
11b 第2AF画素
11f AF画素
12a、12b 遮光板
62 メイン制御部
77 位相差AF演算回路
85 切替スイッチ
101 撮像素子
101f 撮像面
103 ミラー部
107 位相差AFモジュール
110 通常画素
211 フォーカスレンズ
307 シャッターボタン
311 LCD
316 光学ファインダ
Ef AFエリア
L1 Grライン
L2 Gbライン
Lf AFライン
OP 遮光板の開口部
Qa 射出瞳の右側部分
Qb 射出瞳の左側部分
Sf シフト量

Claims (4)

  1. 撮影光学系を有する撮像装置であって、
    (a)前記撮影光学系を通った被写体光像に係る画像信号を出力可能な画素配列と、前記撮影光学系の射出瞳における一対の部分領域を通過した被写体光束それぞれを受光する一対の画素が所定の方向に沿って2以上配列された焦点検出画素列とを有する撮像素子と、
    (b)前記撮像素子を露光し、前記画素配列から前記画像信号を出力させるとともに前記焦点検出画素列から画素列信号を出力させる出力制御手段と、
    (c)前記出力制御手段によって出力された画素列信号に基づき、位相差検出方式の焦点検出を行ってデフォーカス量を求める焦点検出手段と、
    (d)前記出力制御手段によって出力された画像信号に対して、前記焦点検出手段で求められたデフォーカス量に基づく所定の画像処理を実行する画像処理手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記所定の画像処理は、前記出力制御手段によって出力された画像信号に係る被写体画像を合焦状態の画像に復元する画像復元処理であることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1に記載の撮像装置において、
    (e)前記デフォーカス量が所定の閾値より小さい場合には、前記画像処理手段による前記所定の画像処理を禁止する手段、
    をさらに備えることを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1に記載の撮像装置において、
    (f)前記出力制御手段によって出力された画像信号に関する輝度が所定の輝度より低い低輝度時には、前記画像処理手段による前記所定の画像処理を禁止する手段、
    をさらに備えることを特徴とする撮像装置。
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