JPH10108046A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH10108046A
JPH10108046A JP8279883A JP27988396A JPH10108046A JP H10108046 A JPH10108046 A JP H10108046A JP 8279883 A JP8279883 A JP 8279883A JP 27988396 A JP27988396 A JP 27988396A JP H10108046 A JPH10108046 A JP H10108046A
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JP
Japan
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finder
image
subject
optical
optical system
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JP8279883A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Suzuki
俊宏 鈴木
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学的なファインダ光学系と電子的なモニタ
表示系との所望に応じた適切な使い分けを可能とする。 【解決手段】 ファインダ接眼光学系15を使用した被
写体観察時には、撮影レンズ系11とCCD撮像素子1
2との間の光路内にミラー部材13を挿入し、フィルタ
部材14を光路外に退避させる。ファインダ接眼光学系
15の不使用時および撮影時には、シャッタボタン等の
レリーズ操作に連動して、ミラー部材13、フィルタ部
材14およびファインダ遮光板16は移動し、撮影レン
ズ系11とCCD撮像素子12との間の光路内にフィル
タ部材14を挿入し且つファインダ遮光部材16により
ファインダ接眼光学系15を遮光するとともに、ミラー
部1材3を光路外に退避させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラにおけるフ
ァインダ系の改良に係り、特に、固体撮像素子等の撮像
素子によって得た画像情報を記録媒体に記録する電子カ
メラに好適なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタルカメラまたは電子カメ
ラ等と称され、被写体像を、例えばCCD(電荷結合素
子)撮像素子等の固体撮像素子により撮像し、被写体の
静止画(スティル画像)または動画(ムービー画像)の
画像データを得て、IC(集積回路)カードまたはビデ
オフロッピーディスク等にディジタル的に記録するタイ
プのカメラが普及しつつある。この場合、ICカードと
しては、PCMCIA(Personal Computer Memory Car
d International Association :PCメモリカード国際
協会)規格に従ったICカードであるPCカードが一般
に用いられている。
【0003】この種のデジタルカメラには、銀塩フィル
ムを用いる在来のカメラ、すなわち銀塩カメラの一眼レ
フ(一眼レフレックスカメラ)のボディーおよび光学系
を基本にして、ディジタルカメラの構成部品を組み込ん
だ比較的大型のものと、銀塩カメラにおけるレンジファ
インダ−レンズシャッタ式のコンパクトカメラに相当す
る比較的小型のものとがある。
【0004】従来、この種の電子カメラにおいて撮影範
囲を確認するためには、光学的にビューファインダを構
成した光学式ビューファインダを用いるもの、あるいは
固体撮像素子により取り込んだ画像を、液晶モニタ等の
ディスプレイ装置に表示するものが多かった。ディスプ
レイ装置に表示する場合は、光学式ビューファインダと
同様にのぞき込んで観察される小さな画面のディスプレ
イ装置を用いた、いわゆる電子ビューファインダ形式の
表示、またはやや大きな画面のディスプレイ装置を用い
たモニタ形式の表示が一般的である。
【0005】上述した従来の2つの方式、すなわち光学
式ビューファインダを構成する方法、およびディスプレ
イ装置にモニタ表示する方法には、それぞれ次のような
問題がある。まず、前者、すなわち光学式ビューファイ
ンダを構成する方法の欠点としては、次の2点があげら
れる。 (a) 撮影レンズ系とは別のファインダ光学系を必要と
し、特に撮影レンズ系にズームレンズ等を用いている場
合、ファインダ光学系にもズームレンズを構成しなけれ
ばならず、レンズ枚数も多くなるとともに、ズーム作動
機構等も複雑になり、必要とする製造コストおよびファ
インダ光学系による占有スペースが大きくなる。
【0006】(b) ファインダ光学系を構成するレンズは
コストの面からプラスチックレンズを使用することが多
いが、これは撮影系レンズ系を構成するレンズに比べ
て、屈折率が低くレンズ系としての全長が長くなる。し
かもファインダ光学系では、さらに接眼系のレンズ系も
必要となるので、さらに構成上寸法が大きくなる。次
に、後者、すなわち液晶モニタ等のディスプレイ装置で
モニタ表示する方法の欠点としては、次の3点があげら
れる。
【0007】(a) ファインダ表示用液晶ディスプレイが
必要となり、そのドライバ回路およびバックライト部等
を含めると、製造コストが高くなる。 (b) また、上述したドライバ回路およびバックライト部
等の部分もスペース的に大きなウェイトを占める。特
に、表示を見易くし、外部からも観察できるようにする
ためには、大きな液晶画面が必要となるため、一層大き
なスペースを必要とする。 (c) 液晶ディスプレイおよびバックライト等は、消費電
力も大きく、カメラを構成するためには、大容量の電
源、すなわち電池が必要となる。このため電源部の大き
さ、重さが増大し、携帯性を重視するカメラにとって
は、大きな負担となる。
【0008】また、例えば、特開平1−101534号
公報には、電子カメラに、在来の銀塩フィルムを用いる
一眼レフカメラ(一眼レフレックスカメラ)で広く使用
されているペンタダハプリズム(ペンタゴナルダハプリ
ズム)を用いて光学式のファインダ光学系を構成する
と、次に述べるような理由により、前記一眼レフカメラ
と同程度の視野率および視野倍率を得ることが困難とな
り、カメラ全体の小型化を図るのが容易ではなくなるこ
とが指摘されている。
【0009】(a) 一般に、CCD撮像素子等の固体撮像
素子の有効画面は、在来の35mm銀塩フィルムに比し
て、4分の1前後と小さく、前記ペンタダハプリズムを
用いてファインダ光学系を構成しようとすると、光路長
が長くなりすぎ、高視野率および高視野倍率を得ること
が困難となる。 (b) 固体撮像素子の背後に、電気的処理回路系を配置す
るための空間を多く必要とし、撮影レンズ系の像面から
カメラの最後端までの距離が長くなる。このため、ファ
インダ光学系の瞳位置をカメラの後側方に延長した構成
としなければならず、そのため高視野率および高視野倍
率を得ることが困難となる。
【0010】(c) 固体撮像素子の前方に、撮影レンズ系
で導かれる撮像光束の高周波成分を減衰させるためのロ
ーパスフィルタ、入射光の赤外波長成分をカットするた
めの赤外光カットフィルタ、および保護ガラス等の光学
部材を配置しなければならず、そのための空間を必要と
する。したがって、撮像レンズ系による撮像光路からと
ファインダ光学系によるファインダ光路を分岐する分岐
点と、像面(被写体像結像面)との間の距離を長くとら
なければならず、装置全体が大型化する。
【0011】特開平1−101534号公報において
は、上述した問題に対し、電子カメラにおいて、前述し
たローパスフィルタおよび赤外光カットフィルタを像面
(被写体像結像面)前方に保持したままで、光路分岐用
のレフレックスミラーすなわちクイックリターンミラー
を配する構成が開示されている。しかしながら、この場
合にも、クイックリターンミラーがローパスフィルタお
よび赤外光カットフィルタの前方で動作すること等を考
慮すると、撮影レンズのバックフォーカスを長くしてお
かねばならず、カメラの大型化を抑制することは困難で
ある。これに対して、本出願人は、先に、特願平8−2
16730号として、光学式ビューファインダを用いて
しかも撮像光路長およびファインダ光路長が短く、コン
パクトな構成で高視野率および高視野倍率を得ることを
可能とするカメラを提案した。
【0012】図10〜図13を参照して、先の提案に係
る特願平8−216730号によるカメラについて、説
明する。図10および図11は、撮影時の状態、図12
および図13は、被写体観察・オートフォーカス(A
F)測距時の状態をそれぞれ示している。撮影レンズ系
1は、被写体光束に基づいて被写体像を結像させる。C
CD撮像素子2は、CCDを用いた固体撮像素子であ
り、入力面の画像情報を電気的な画像データとして取り
込み、図示していない画像記録処理部において、ICメ
モリカードまたはビデオフロッピーディスク等の記録媒
体に記録する。このCCD撮像素子2の撮像データは、
図示していないフォーカス制御部においてオートフォー
カスにも使用される。
【0013】すなわち、フォーカス制御部は、画像情報
をもとに合焦検出を行い、検出結果に応じて、撮影レン
ズ系1およびCCD撮像素子2の少なくとも一方を駆動
し、CCD撮像素子2の入力画面上に被写体像が正しく
結像するように合焦制御を行う。ミラー部材3は、ミラ
ー3aおよび等価ガラス3bを有しており、被写体観察
時に、撮影レンズ系1とCCD撮像素子2との間に光軸
に対してほぼ45°の角度をなして挿入配置されて、前
記撮影レンズ系1で導かれる撮像光束を反射して変向し
側方に導く。ミラー3aは、その少なくとも中央部をハ
ーフミラー(半透鏡)とし、撮影レンズ系1のバックフ
ォーカス等の光学特性が、前記中央部の背面部分にフィ
ルタ部材4の挿入時と、等価となるようにするための等
価ガラス3bを一体的に設けている。
【0014】フィルタ部材4は、撮影レンズ系1で導か
れる撮像光束の高周波成分を減衰させるローパスフィル
タと入射光の赤外波長成分をカットする赤外光カットフ
ィルタとを含む積層構造等により、前記ローパスフィル
タおよび赤外光カットフィルタとが一体的に構成されて
いる。このフィルタ部材4は、撮影時に、撮影レンズ系
1とCCD撮像素子2との間に挿入配置されて、前記撮
影レンズ系1で導かれる撮像光束の高周波成分を減衰さ
せ且つ入射光の赤外波長成分をカットする。
【0015】ファインダ接眼光学系5は、ミラー部材3
により撮像光路から分岐されて側方に導びかれた撮像光
束により被写体像を形成し、それを観察し得るように構
成されている。このファインダ接眼光学系5を介して観
察される被写体像は、CCD撮像素子2により実際に撮
像される被写体像に一致するように構成する。ミラー部
材3、およびフィルタ部材4は、適宜なる枠体により、
図示のような位置関係で一体化され、支持軸7により支
持されている。すなわち、支持軸7上にフィルタ部材4
およびミラー部材3が並置され、フィルタ部材4に対し
てミラー部材3は、ほぼ45°傾斜している。
【0016】ファインダ遮光板6は、遮光手段であり、
撮影時にファインダ接眼光学系5の光路を覆い、撮影時
にミラー部材3が光路外に退避することによりファイン
ダ接眼光学系5から不自然な像が観察されるのを防止
し、且つ該ファインダ接眼光学系5から入射する外光が
撮影光路内に侵入するのを阻止する。ファインダ遮光板
6は、フィルタ部材4が撮像光路内に挿入されたとき
に、ファインダ接眼光学系5との間を遮光する。
【0017】撮影時には、図示していないレリーズボタ
ン等のレリーズ操作に連動して、ミラー部材3、フィル
タ部材4およびファインダ遮光板6は、図示B方向に移
動し、図5に示すように、撮影レンズ系1とCCD撮像
素子2との間の光路内にフィルタ部材4を挿入し且つフ
ァインダ遮光部材6によりファインダ接眼光学系5を遮
光するとともに、ミラー部材3を光路外に退避させる。
撮影完了後、ミラー部材3、フィルタ部材4およびファ
インダ遮光板6は、直ちにA方向に移動して、図4に示
すような被写体観察時の状態に戻る。
【0018】図12および図13は、被写体観察時(オ
ートフォーカス制御時)の状態を示しており、ユーザが
ファインダ接眼光学系5を介して、被写体像を確認して
いる状態を示している。この状態で、ユーザが撮影しよ
うとしてレリーズボタン等を押すと、図12および図1
3の状態から図10および図11の状態に速やかに移動
する。この状態は、ファインダ遮光板6によりファイン
ダ接眼光学系5の結像部が覆われた状態であり、撮影レ
ンズ1の背後にフィルタ部材4が光軸が垂直に交わるよ
うな状態として挿入されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】先の提案(特願平8−
216730号)では、図10〜図13に示すようなハ
ーフミラー3aと等価ガラス3bを用いたミラー部材3
が使用されている。すでに述べたように、等価ガラス3
bが使用されている理由は、フィルタ部材4を通した撮
影レンズ1のバックフォーカス(BF)と、ハーフミラ
ーを通した撮影レンズ1のバックフォーカスとを等価に
するためである。したがって、図13に示すようにミラ
ー部材3を通過した光は、ミラー部材3における屈折に
より、CCD撮像素子2の中心に対してΔxだけずれを
生ずる。
【0020】このとき、液晶モニタ等のディスプレイに
表示される画像は、光学式ファインダを構成するファイ
ンダ接眼光学系5を介して観察される画像に対し、Δx
分のずれを生ずることになる。先の提案では、撮影時
は、ファインダ接眼光学系5への光路を遮光することに
よって、その問題を解決しているが、この場合、液晶モ
ニタ等のディスプレイ装置を使用する電子式ファインダ
システムについては、全く考慮されていない。また、撮
影中は、ファインダ接眼光学系が遮蔽されるため撮影状
況の確認を行うことができない。
【0021】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、光学的なファインダ光学系と電子的なモニタ表
示系との所望に応じた適切な使い分けを可能とするカメ
ラを提供することを目的としている。
【0022】より具体的には、請求項1に係る発明の目
的は、特に、ファインダ光学系とモニタ表示系とを確実
に切換え選択することを可能とするカメラを提供するこ
とにある。
【0023】請求項2に係る発明の目的は、特に、ファ
インダ光学系とモニタ表示系との使い分けを簡単な構成
で実現するカメラを提供することにある。請求項3に係
る発明の目的は、特に、モニタ表示系を着脱可能とした
場合の切換えを簡単な構成で行うことを可能とするカメ
ラを提供することにある。請求項4に係る発明の目的
は、特に、合焦制御系との連携を考慮したカメラを提供
することにある。請求項5に係る発明の目的は、特に、
ファインダ光学系の不使用時に不都合を生じることがな
いようにしたカメラを提供することにある。
【0024】請求項6に係る発明の目的は、特に、ファ
インダ光学系使用時およびモニタ表示系使用時のいずれ
においても、同様の画像をディスプレイに表示すること
を可能とするカメラを提供することにある。請求項7に
係る発明の目的は、特に、ファインダ光学系使用時およ
びモニタ表示系使用時のいずれにおいても、同様の画像
をディスプレイに表示することを可能として、しかもフ
ァインダ光学系とモニタ表示系との使い分けを簡単な構
成で実現するカメラを提供することにある。請求項8に
係る発明の目的は、特に、ファインダ光学系とモニタ表
示系との選択操作を容易に行うことを可能とするカメラ
を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明に係るカメラは、上述した目的を達成するために、被
写体光学像を結像させるための撮影レンズ系と、前記撮
影レンズ系による被写体光学像の結像面に配置され、被
写体像を撮像して、画像情報の記録に供する撮像素子
と、少なくとも被写体観察時に、前記撮影レンズ系から
前記撮像素子に至る光路上から、前記撮影レンズ系で導
かれる被写体光束の少なくとも一部を分岐して観察用被
写体光学像を形成するファインダ光学系と、前記撮像素
子により撮像される被写体像を電子的にディスプレイに
表示するモニタ表示系と、前記ファインダ光学系および
モニタ表示系のいずれか一方を選択的に指定するととも
に、前記ファインダ光学系が選択されたときは、前記モ
ニタ表示系を無効とし、前記モニタ表示系が選択された
ときは、前記ファインダ光学系を無効とする選択切換え
手段と、を具備することを特徴としている。
【0026】請求項2に記載した発明に係るカメラは、
上述した目的を達成するために、ファインダ光学系は、
少なくとも被写体観察時に、前記撮影レンズ系から前記
撮像素子に至る光路内に挿入配置され、被写体光束の一
部を反射して光路を変向し且つ他の一部を透過するハー
フミラーを含むことを特徴としている。請求項3に記載
した発明に係るカメラは、上述した目的を達成するため
に、モニタ表示系は、着脱可能に構成したディスプレイ
部を含み、且つ選択切換え手段は、前記ディスプレイ部
の着脱に連動し、該ディスプレイ部の脱離によりファイ
ンダ光学系を選択し、該ディスプレイ部の装着によりモ
ニタ表示系を選択する手段を含むことを特徴としてい
る。
【0027】請求項4に記載した発明に係るカメラは、
上述した目的を達成するために、撮像素子による撮像情
報により被写体像の合焦状態を検出し、該検出情報に基
づいて被写体に合焦させるべく撮影レンズ系を駆動する
合焦制御手段をさらに具備することを特徴としている。
請求項5に記載した発明に係るカメラは、上述した目的
を達成するために、ファインダ光学系の不使用時に該フ
ァインダ光学系の光路を遮蔽する手段をさらに具備する
ことを特徴としている。
【0028】請求項6に記載した発明に係るカメラは、
上述した目的を達成するために、被写体光学像を結像さ
せるための撮影レンズ系と、前記撮影レンズ系による被
写体光学像の結像面に配置され、被写体像を撮像して、
画像情報の記録に供する撮像素子と、前記撮影レンズ系
から前記撮像素子に至る光路内に設けられ、前記撮像素
子に対する入射光を制御するフィルタと、被写体観察時
に、前記フィルタに代えて、前記撮影レンズ系から前記
撮像素子に至る光路内に光軸に対して所定の傾斜角で配
置され、前記撮影レンズ系で導かれる被写体光束の一部
を変向して分岐するハーフミラーと、前記ハーフミラー
と一体的に設けられ、前記フィルタを透過する前記撮影
レンズのバックフォーカスと前記ハーフミラーを透過す
る前記撮影レンズのバックフォーカスとを光学的に等価
にするための透過部材と、前記ハーフミラーにより分岐
変向された光束を用いて観察用被写体光学像を形成する
ファインダ接眼光学系と、前記撮像素子により撮像され
る被写体像を電子的にディスプレイに表示するモニタ表
示系と、前記ファインダ接眼光学系およびモニタ表示系
の少なくとも一方を選択的に指定する選択手段と、前記
撮影レンズ系から前記撮像素子に至る光路内に、前記フ
ィルタが配置されたときと、前記ハーフミラーおよび透
過部材が配置されたときとで、前記撮像素子の配置を異
ならせる位置制御手段と、を具備することを特徴として
いる。
【0029】請求項7に記載した発明に係るカメラは、
上述した目的を達成するために、ファインダ接眼光学系
の不使用時に、撮影レンズ系−撮像素子へ間の光路から
該ファインダ接眼光学系へ向かう光路を遮蔽する手段を
さらに具備することを特徴としている。請求項8に記載
した発明に係るカメラは、上述した目的を達成するため
に、選択手段は、ファインダ接眼光学系およびモニタ表
示系の両方を選択するモードと、前記モニタ表示系のみ
を選択するモードとを選択肢とするスイッチを含むこと
を特徴としている。
【0030】
【作用】すなわち、本発明の請求項1によるカメラは、
少なくとも被写体観察時に、撮影レンズ系から撮像素子
に至る光路上から、前記撮影レンズ系で導かれる被写体
光束の少なくとも一部を分岐して観察用被写体光学像を
形成するファインダ光学系と、前記撮像素子により撮像
される被写体像を電子的にディスプレイに表示するモニ
タ表示系と、を備え、選択切換え手段により、前記ファ
インダ光学系およびモニタ表示系のいずれか一方を選択
的に指定するとともに、前記ファインダ光学系が選択さ
れたときは、前記モニタ表示系を無効とし、前記モニタ
表示系が選択されたときは、前記ファインダ光学系を無
効とする。
【0031】このような構成により、カメラをコンパク
トな状態でアクティブに撮影する場合などには、在来の
一眼レフカメラのような使用が可能なファインダ光学系
を使用し、また被写体を大きな画面で観察したい場合
や、複数の観察者で使用する場合などにはモニタ表示系
を使用する、というような、使い分けが可能であり、モ
ニタ表示系使用時には、ファインダ光学系を明確に使用
不可とするのでユーザが誤って光学式ファインダを使用
することがない。すなわち、ファインダ光学系とモニタ
表示系とを確実に切換え選択することが可能となる。
【0032】本発明の請求項2によるカメラは、ファイ
ンダ光学系が、少なくとも被写体観察時に、前記撮影レ
ンズ系から前記撮像素子に至る光路内に挿入配置され、
被写体光束の一部を反射して光路を変向し且つ他の一部
を透過するハーフミラーを含んでいる。このような構成
により、特に、ファインダ光学系とモニタ表示系との使
い分けを簡単な構成で実現することができる。本発明の
請求項3によるカメラは、モニタ表示系が、着脱可能に
構成したディスプレイ部を含み、且つ選択切換え手段
は、前記ディスプレイ部の着脱に連動し、該ディスプレ
イ部の脱離によりファインダ光学系を選択し、該ディス
プレイ部の装着によりモニタ表示系を選択する手段を含
んでいる。
【0033】このような構成により、ファインダ光学系
だけを使用する場合とモニタ表示系のディスプレイを取
り付けて使用する場合とで、自動選択が行われ、切換え
操作の操作性が向上する。すなわち、モニタ表示系を着
脱可能とした場合の切換えを簡単な構成で行うことがで
きる。本発明の請求項4によるカメラは、撮像素子によ
る撮像情報により被写体像の合焦状態を検出し、該検出
情報に基づいて被写体に合焦させるべく撮影レンズ系を
駆動する合焦制御手段を具備している。
【0034】このような構成により、特に、合焦制御系
との連携を適切に行うことができる。本発明の請求項5
によるカメラは、ファインダ光学系の不使用時に該ファ
インダ光学系の光路を遮蔽する手段を具備している。
【0035】このような構成により、特にファインダ光
学系の不使用時に不都合を生じることがない。
【0036】本発明の請求項6によるカメラは、被写体
観察時に、フィルタに代えて、撮影レンズ系から撮像素
子に至る光路内に光軸に対して所定の傾斜角で配置さ
れ、前記撮影レンズ系で導かれる被写体光束の一部を変
向して分岐するハーフミラー、および前記ハーフミラー
と一体的に設けられ、前記フィルタを透過する前記撮影
レンズのバックフォーカスと前記ハーフミラーを透過す
る前記撮影レンズのバックフォーカスとを光学的に等価
にするための透過部材を設け、前記ハーフミラーにより
分岐変向された光束を用いて観察用被写体光学像を形成
するファインダ接眼光学系と前記撮像素子により撮像さ
れる被写体像を電子的にディスプレイに表示するモニタ
表示系との少なくとも一方を選択手段により選択的に指
定するとともに、前記撮影レンズ系から前記撮像素子に
至る光路内に、前記フィルタが配置されたときと、前記
ハーフミラーおよび透過部材が配置されたときとで、前
記撮像素子の配置を異ならせる。
【0037】このような構成により、ファインダ光学系
で確認できる被写体の範囲とモニタ表示系で確認できる
被写体の範囲とのずれがなくなるので両方の手段による
有効な確認を行うことができる。例えば、ファインダ光
学系を使って撮影を行っている作業を第3者がモニタ表
示系を見ながら確認することも可能となり、カメラの使
い方の応用範囲を広げることができる。したがって、フ
ァインダ光学系使用時およびモニタ表示系使用時のいず
れにおいても、同様の画像をディスプレイに表示するこ
とが可能となる。
【0038】本発明の請求項7によるカメラは、請求項
6のカメラにおいてファインダ接眼光学系の不使用時
に、撮影レンズ系−撮像素子へ間の光路から該ファイン
ダ接眼光学系へ向かう光路を遮蔽するようにしている。
このような構成により、特に、ファインダ光学系使用時
およびモニタ表示系使用時のいずれにおいても、同様の
画像をディスプレイに表示することを可能として、しか
もファインダ光学系とモニタ表示系との使い分けを簡単
な構成で実現することができる。
【0039】本発明の請求項8によるカメラは、ファイ
ンダ接眼光学系およびモニタ表示系の両方を選択するモ
ードと、前記モニタ表示系のみを選択するモードとを選
択肢とするスイッチを有している。このような構成によ
り、例えばディスプレイ一体型としたカメラにおいてス
イッチ操作のみによってをモニタ表示系だけを用いた撮
影も可能となる。また、例えばウエストレベルだけでの
撮影を行うときなどは、モニタ表示系だけを利用するこ
とができて便利である。また、この場合、ハーフミラー
および透過部材とフィルタとの切換を省略することがで
き(後者だけ撮影可能)、スピーディな撮影を実現する
こともできる。したがって、ファインダ光学系とモニタ
表示系との選択操作を容易に行うことが可能となる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に基づき、図面
を参照して本発明のカメラを詳細に説明する。図1およ
び図2は、本発明の第1の実施の形態に係るカメラの要
部の構成を示している。図1は、ディスプレイ装置とし
ての液晶モニタの不使用時の被写体観察およびオートフ
ォーカス測距時の主要部の模式的な斜視図、そして図2
は、撮影時および液晶モニタ使用時の主要部の模式的な
斜視図である。図1および図2に示すカメラは、撮影レ
ンズ系11、CCD撮像素子12、ミラー部材13、フ
ィルタ部材14、ファインダ接眼光学系15、遮光板1
6および支持軸17を具備している。
【0041】撮影レンズ系11は、1個以上のレンズか
らなり、被写体光束に基づいて被写体像を結像させる。
CCD撮像素子2は、CCDを用いた固体撮像素子であ
り、入力面の画像情報を電気的な画像データとして取り
込み、図示していない画像記録処理部において、IC
(集積回路)メモリカードまたはビデオフロッピーディ
スク等の記録媒体に記録する。このCCD撮像素子12
の撮像データは、また、図示していないフォーカス制御
部によるオートフォーカス制御に使用される。該フォー
カス制御部は、画像情報をもとに合焦検出を行い、検出
結果に応じて、撮影レンズ系11およびCCD撮像素子
12の少なくとも一方を駆動し、CCD撮像素子12の
入力画面上に被写体像が正しく結像するように合焦制御
を行う。
【0042】ミラー部材13は、ミラー13aおよび透
過部材としての等価ガラス13bを有しており、ファイ
ンダ接眼光学系15を使用した被写体観察時に、撮影レ
ンズ系11とCCD撮像素子12との間に光軸に対して
ほぼ45°の角度をなして挿入配置されて、前記撮影レ
ンズ系で導かれる撮像光束を反射して側方に導く。この
場合、ミラー13aは、その少なくとも中央部をハーフ
ミラー(半透鏡)とし、前記中央部の背面部分に、撮影
レンズ系11のバックフォーカスや光路長等の光学特性
が、後述するフィルタ部材14の挿入時と等価となるよ
うにするための等価ガラス13bを一体的に設けてい
る。
【0043】フィルタ部材14は、撮影レンズ系11で
導かれる撮像光束の高周波成分を減衰させるローパスフ
ィルタと入射光の赤外波長成分をカットする赤外光カッ
トフィルタとを含む積層構造等により、前記ローパスフ
ィルタおよび赤外光カットフィルタとが一体的に構成さ
れており、ファインダ接眼光学系15の不使用時および
撮影時に、撮影レンズ系11とCCD撮像素子12との
間に挿入配置されて、前記撮影レンズ系で導かれる撮像
光束の高周波成分を減衰させ且つ入射光の赤外波長成分
をカットする。
【0044】ファインダ接眼光学系15は、ミラー部材
13により、撮像光路から分岐して側方に導いた撮像光
束による被写体像を観察し得るように構成されている。
このファインダ接眼光学系15を介して観察される被写
体像は、CCD撮像素子12により実際に撮像される被
写体像にできるだけ一致するように構成する。ファイン
ダ遮光板16は、ファインダ接眼光学系15の不使用時
および撮影時にファインダ接眼光学系15の光路を覆
い、該ファインダ接眼光学系15から入射する外光が撮
影光路内に侵入するのを阻止するとともに、ファインダ
接眼光学系15から不自然な像が観察されるのを防止す
る。
【0045】ミラー部材13およびフィルタ部材14
は、図示していない適宜なる枠体により、図示のような
位置関係で一体化され、支持軸17により支持されてい
る。すなわち、支持軸17上にフィルタ部材14および
ミラー部材13が並置され、フィルタ部材14に対して
ミラー部材13は、ほぼ45°傾斜している。ファイン
ダ遮光板16は、ファインダ接眼光学系15への分岐光
路の入射口の側方の退避位置と該入射口を閉塞する位置
との間でスライド移動可能に設けられ、フィルタ部材1
4が撮像光路内に挿入されたときに、前記入射口を閉塞
する位置に挿入されて、ファインダ接眼光学系15と撮
影光路との間を遮光する。ミラー部材13およびフィル
タ部材14は、図示していない駆動手段により、撮影操
作に連動して、一体として支持軸17に沿う方向に往復
駆動される。
【0046】すなわち、ファインダ接眼光学系15を使
用した被写体観察時には、ミラー部材13、フィルタ部
材14およびファインダ遮光板16は、図1のように位
置しており、撮影レンズ系11とCCD撮像素子12と
の間の光路内にミラー部材13を挿入し、フィルタ部材
14を光路外に退避させている。ファインダ接眼光学系
15の不使用時および撮影時には、シャッタボタン等の
レリーズ操作に連動して、ミラー部材13、フィルタ部
材14およびファインダ遮光板16は移動し、図2に示
すように、撮影レンズ系11とCCD撮像素子12との
間の光路内にフィルタ部材14を挿入し且つファインダ
遮光部材16によりファインダ接眼光学系15を遮光す
るとともに、ミラー部1材3を光路外に退避させる。フ
ァインダ接眼光学系15の使用時には、撮影完了後、ミ
ラー部材13、フィルタ部材14およびファインダ遮光
板16は、直ちに移動して、図1に示すような被写体観
察時の状態に戻る。
【0047】図3は、液晶モニタを取り外した状態での
液晶モニタおよびカメラ本体の取り付け構造を示す分解
斜視図、そして図4は、液晶モニタを装着した状態を示
す斜視図である。カメラ本体20は、図1および図2に
示した構成を収容するとともに、レリーズ操作のための
シャッタボタン21およびファインダ接眼部22を有し
ている。液晶モニタ30には、図示下方に突出する支持
軸操作部31およびファインダ遮蔽部32が設けられて
いる。
【0048】また、カメラ本体20には、図1および図
2に示した支持軸17に対応する位置に操作孔が設けら
れており、液晶モニタ30を装着することにより、支持
軸操作部31により、支持軸17が押操作されるように
なっている。この装着状態では、図4に示すように、カ
メラ本体20のファインダ接眼部22が液晶モニタ30
のファインダ遮蔽部32により遮蔽される。
【0049】次に、このように構成した本発明のカメラ
の動作について、さらに具体的に説明する。オートフォ
ーカス測距時は、図1に示すように、撮影レンズ11を
透過してきた光線がミラー部材13によりファインダ接
眼光学系15およびCCD撮像素子12の2方向に分岐
される。CCD撮像素子12上に入射した光線による被
写体光学像の画像情報用いて、図示していないフォーカ
ス制御部がオートフォーカス制御を行い、例えば撮影レ
ンズ11を駆動して合焦調整を行う。合焦調整が完了し
たかどうかについては、ミラー部材13により分岐され
たもう一方の光線に基づく光学像を、ファインダ接眼光
学系15を介してユーザが観察することができるように
なっており、ユーザはタイミングを見計らってシャッタ
ーボタン21を操作する。
【0050】ユーザがシャッターボタン21を操作した
後、図2に示すような状態となる。すなわち、支持軸1
7が下方向に働き撮影レンズ11の後面に対向して位置
していたミラー部材13が退避し、代わりにフィルタ部
材14がセットされる。同時にファインダ接眼光学系1
5の入射側にファインダ遮光部材16がセットされてフ
ァインダ接眼光学系15への光路が覆われる。このよう
な状態で、撮影が行われる。次に、ユーザが液晶モニタ
30のカメラ本体20への着脱について説明する。図3
に示すように、カメラ本体20には、液晶モニタ30を
取り付ける部分および液晶モニタ30に突設されている
支持軸操作部31が入る操作孔が形成されている。
【0051】図4のように液晶モニタ30が取り付けら
れると、支持軸操作部31がカメラ本体20内の支持軸
17を押操作し、図2のように、常時フィルタ部材14
がCCD撮像素子12の前面に配置されるようになる。
また、図2に示すように、ファインダ接眼光学系15へ
の入射部にはファインダ遮光部材16が配置される。そ
して、カメラ本体20のファインダ接眼部22は、液晶
モニタ30に一体化されているファインダ遮蔽部32に
より覆われて、ユーザに対し光学式ファインダの使用不
可を明示する。
【0052】以上のようにして、光学式ファインダの選
択時は、光学式ファインダだけを使用することができ、
液晶モニタ30を装着した時は、光学式ファインダを使
用不可とすることが可能である。したがって、光学式フ
ァインダだけ使用する場合と液晶モニタ30を取り付け
て使用する場合とを所望に応じて、選択することができ
るようになり、ユーザの選択範囲が広がった。そのた
め、カメラをコンパクトな状態でアクティブに撮影する
場合などには、一眼レフカメラのような使用が可能な光
学式ファインダを使い、また被写体を大きな画面で観察
したい場合や、2人、3人と複数の観察者で使用する場
合などには液晶モニタ30を有効に使用することができ
る。なお、液晶モニタ30の使用時には、光学式ファイ
ンダを明確に使用不可とするのでユーザが誤って光学式
ファインダを使用するおそれもない。
【0053】図5〜図8は、本発明の第2の実施の形態
に係るカメラの要部の構成を示しており、図1および図
2と同様の部分には同符号を付して、その詳細な説明を
省略する。図5および図6は、オートフォーカス測距時
の状態を示すそれぞれ斜視図および平面図であり、図7
および図8は撮影時の状態を示すそれぞれ斜視図および
平面図である。
【0054】この場合、実質的に、CCD撮像素子41
のみが、図1および図2の場合と相違し、ミラー部材1
3が被写体光路内に配置されているオートフォーカス測
距時と、フィルタ部材14が被写体光路内に配置されて
いる撮影時とで、ミラー部材13の傾斜方向にΔx分だ
け進退シフト動作する。この動作により、ミラー部材1
3のミラー13aおよび等価ガラス13bによる屈折に
よる被写体光学像の位置ずれをキャンセルする。すなわ
ち、オートフォーカス測距時には、図5および図6のよ
うに、撮影レンズ系11の背後に、ミラー部材13が配
置されており、撮影レンズ系11を透過してきた被写体
光束が、ファインダ接眼光学系15へ向かう光束とCC
D撮像素子41へ向かう光束との2つの光束に分岐され
る。
【0055】ここで、ミラー部材13を透過する光線
は、ミラー部材13における屈折により、図6に示され
るように、もとの光軸からΔxだけシフトする。そのた
め、図6のように、光束がミラー部材13を通らないと
きの光軸に対しΔxだけCCD撮像素子41をシフトさ
せて配置し、CCD撮像素子41の中心を通る光軸とフ
ァインダ接眼系15の中心を通る光軸が、それぞれの中
心からのずれを生じないようにする。そして、撮影時に
は図7および図8のように、支持軸17が下方に動き、
ミラー部材13が被写体光束の光軸から退避して、フィ
ルタ部材14に切換えられる。
【0056】このときには、図8に示されるように、ミ
ラー部材13の屈折により偏倚していた光線経路が、Δ
xだけ図示左方に移動する。そのため、ΔxだけCCD
撮像素子41を左に移動させる。また、ファインダ接眼
光学系15は、ファインダ遮光部材16によりファイン
ダ入射部が覆われ、撮影レンズ11をからの光線が入ら
なくなる。以上のようにして、光学式ファインダの使用
時に液晶モニタ画面と撮影画界とのずれを修正すること
が可能となる。
【0057】したがって、光学式ファインダで確認でき
る被写体の範囲と液晶モニタで確認することができる被
写界視野のずれがなくなるので、両方の視野確認を利用
することができる。すなわち、光学式ファインダを使っ
て撮影を行っている作業を第三者が液晶モニタを見なが
ら確認することも可能となり、カメラの使い方の応用範
囲を拡大することができる。
【0058】図9は、本発明の第3の実施の形態に係る
カメラの外観の構成を示す斜視図である。図9におい
て、液晶モニタが一体化されたモニタ一体型のディジタ
ルスティルカメラ等のカメラ50には、レリーズ操作の
ためのシャッタボタン51に加えて切換えスイッチ52
が設けられている。切換えスイッチ52は、光学式ファ
インダであるファインダ接眼光学系および電子式ファイ
ンダであるモニタ表示系の両者を選択する両選択モード
とモニタ表示系のみを選択するモニタモードとを、ワン
タッチで切換え操作するスイッチである。
【0059】このような構成において、ユーザが切換え
スイッチ52を操作することにより光学式ファインダの
使用を含む両選択モードを選択した場合には、上述した
第2の実施の形態と同様の図5〜図8に示したような動
作を行う。そして、液晶モニタのみの使用を指定するモ
ニタモードを選択した場合には、図7および図8に示す
状態のみで動作する。
【0060】図9に示すように、例えばモニタ一体型カ
メラ50において切換えスイッチ52を操作することに
より、液晶モニタのみを用いた撮影も可能となる。例え
ば、ウエストレベルだけでの撮影を行うときなどには、
液晶モニタだけを利用できることになり、便利である。
また、この場合、ミラー部材13とフィルタ部材14の
切換操作が不要となり、図7の状態のまま撮影すること
ができるので、一層スピーディな撮影を実現することが
できる。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係る発明
によれば、少なくとも被写体観察時に、撮影レンズ系か
ら撮像素子に至る光路上から、前記撮影レンズ系で導か
れる被写体光束の少なくとも一部を分岐して観察用被写
体光学像を形成するファインダ光学系と、前記撮像素子
により撮像される被写体像を電子的にディスプレイに表
示するモニタ表示系と、を備え、選択切換え手段によ
り、前記ファインダ光学系およびモニタ表示系のいずれ
か一方を選択的に指定するとともに、前記ファインダ光
学系が選択されたときは、前記モニタ表示系を無効と
し、前記モニタ表示系が選択されたときは、前記ファイ
ンダ光学系を無効とすることにより、カメラをコンパク
トな状態でアクティブに撮影する場合などには、在来の
一眼レフカメラのような使用が可能なファインダ光学系
を使用し、また被写体を大きな画面で観察したい場合
や、複数の観察者で使用する場合などにはモニタ表示系
を使用するというような、使い分けが可能であり、モニ
タ表示系使用時には、ファインダ光学系を明確に使用不
可とするのでユーザが誤って光学式ファインダを使用す
ることがない。したがって、光学的なファインダ光学系
と電子的なモニタ表示系との所望に応じた適切な使い分
けが可能となり、ファインダ光学系とモニタ表示系とを
確実に切換え選択することを可能とするカメラを提供す
ることができる。
【0062】請求項2に係る発明によれば、ファインダ
光学系が、少なくとも被写体観察時に、前記撮影レンズ
系から前記撮像素子に至る光路内に挿入配置され、被写
体光束の一部を反射して光路を変向し且つ他の一部を透
過するハーフミラーを含むことにより、特に、ファイン
ダ光学系とモニタ表示系との使い分けを簡単な構成で実
現することが可能なカメラを提供することができる。
【0063】請求項3に係る発明によれば、モニタ表示
系が、着脱可能に構成したディスプレイ部を含み、且つ
選択切換え手段は、前記ディスプレイ部の着脱に連動
し、該ディスプレイ部の脱離によりファインダ光学系を
選択し、該ディスプレイ部の装着によりモニタ表示系を
選択する手段を含むことにより、ファインダ光学系だけ
を使用する場合とモニタ表示系のディスプレイを取り付
けて使用する場合とで、自動選択が行われ、切換え操作
の操作性が向上し、モニタ表示系を着脱可能とした場合
の切換えを簡単な構成で行うことを可能とするカメラを
提供することができる。
【0064】請求項4に係る発明によれば、撮像素子に
よる撮像情報により被写体像の合焦状態を検出し、該検
出情報に基づいて被写体に合焦させるべく撮影レンズ系
を駆動する合焦制御手段を具備することにより、特に、
合焦制御系との連携を適切に行うことが可能なカメラを
提供することができる。請求項5に係る発明によれば、
ファインダ光学系の不使用時に該ファインダ光学系の光
路を遮蔽する手段を具備することにより、特にファイン
ダ光学系の不使用時に不都合を生じることがないカメラ
を提供することができる。
【0065】請求項6に係る発明によれば、被写体観察
時に、フィルタに代えて、撮影レンズ系から撮像素子に
至る光路内に光軸に対して所定の傾斜角で配置され、前
記撮影レンズ系で導かれる被写体光束の一部を変向して
分岐するハーフミラー、および前記ハーフミラーと一体
的に設けられ、前記フィルタを透過する前記撮影レンズ
のバックフォーカスと前記ハーフミラーを透過する前記
撮影レンズのバックフォーカスとを光学的に等価にする
ための透過部材を設け、前記ハーフミラーにより分岐変
向された光束を用いて観察用被写体光学像を形成するフ
ァインダ接眼光学系と前記撮像素子により撮像される被
写体像を電子的にディスプレイに表示するモニタ表示系
との少なくとも一方を選択手段により選択的に指定する
とともに、前記撮影レンズ系から前記撮像素子に至る光
路内に、前記フィルタが配置されたときと、前記ハーフ
ミラーおよび透過部材が配置されたときとで、前記撮像
素子の配置を異ならせることにより、ファインダ光学系
で確認できる被写体の範囲とモニタ表示系で確認できる
被写体の範囲とのずれがなくなるので両方の手段による
有効な確認を行うことができる。したがって、ファイン
ダ光学系使用時およびモニタ表示系使用時のいずれにお
いても、同様の画像をディスプレイに表示することが可
能なカメラを提供することができる。
【0066】請求項7に係る発明によれば、請求項6に
係る発明のカメラにおいてファインダ接眼光学系の不使
用時に、撮影レンズ系−撮像素子へ間の光路から該ファ
インダ接眼光学系へ向かう光路を遮蔽することにより、
特に、ファインダ光学系使用時およびモニタ表示系使用
時のいずれにおいても、同様の画像をディスプレイに表
示することを可能として、しかもファインダ光学系とモ
ニタ表示系との使い分けを簡単な構成で実現することが
可能なカメラを提供することができる。請求項8に係る
発明によれば、ファインダ接眼光学系およびモニタ表示
系の両方を選択するモードと、前記モニタ表示系のみを
選択するモードとを選択肢とするスイッチを有すること
により、したがって、ファインダ光学系とモニタ表示系
との選択操作を容易に行うことが可能なカメラを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るカメラの測距
および被写体観察時における要部の構成を模式的に示す
斜視図である。
【図2】図1のカメラの撮影時における構成を模式的に
示す斜視図である。
【図3】図1のカメラの液晶モニタの着脱構成を模式的
に示す分解斜視図である。
【図4】図1のカメラの液晶モニタの装着状態を模式的
に示す斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るカメラの測距
および被写体観察時における要部の構成を模式的に示す
斜視図である。
【図6】図5を模式的に示す平面図である。
【図7】図5のカメラの撮影時における要部の構成を模
式的に示す斜視図である。
【図8】図7を模式的に示す平面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るカメラの外観
構成を模式的に示す斜視図である。
【図10】先願に係るカメラの撮影時における構成を模
式的に示す斜視図である。
【図11】図10を模式的に示す平面図である。
【図12】図10のカメラの測距時における構成を模式
的に示す斜視図である。
【図13】図12を模式的に示す平面図である。
【符号の説明】
11 撮影レンズ系 12,41 CCD撮像素子 13 ミラー部材 13a ミラー 13b 等価ガラス 14 フィルタ部材 15 ファインダ接眼光学系 16 ファインダ遮光部材 17 支持軸 20 カメラ本体 21 シャッタボタン 22 ファインダ接眼部 30 液晶モニタ 31 支持軸操作部 32 ファインダ遮蔽部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体光学像を結像させるための撮影レ
    ンズ系と、 前記撮影レンズ系による被写体光学像の結像面に配置さ
    れ、被写体像を撮像して、画像情報の記録に供する撮像
    素子と、 少なくとも被写体観察時に、前記撮影レンズ系から前記
    撮像素子に至る光路上から、前記撮影レンズ系で導かれ
    る被写体光束の少なくとも一部を分岐して観察用被写体
    光学像を形成するファインダ光学系と、 前記撮像素子により撮像される被写体像を電子的にディ
    スプレイに表示するモニタ表示系と、 前記ファインダ光学系およびモニタ表示系のいずれか一
    方を選択的に指定するとともに、前記ファインダ光学系
    が選択されたときは、前記モニタ表示系を無効とし、前
    記モニタ表示系が選択されたときは、前記ファインダ光
    学系を無効とする選択切換え手段と、を具備することを
    特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 ファインダ光学系は、少なくとも被写体
    観察時に、前記撮影レンズ系から前記撮像素子に至る光
    路内に挿入配置され、被写体光束の一部を反射して光路
    を変向し且つ他の一部を透過するハーフミラーを含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 モニタ表示系は、着脱可能に構成したデ
    ィスプレイ部を含み、且つ選択切換え手段は、前記ディ
    スプレイ部の着脱に連動し、該ディスプレイ部の脱離に
    よりファインダ光学系を選択し、該ディスプレイ部の装
    着によりモニタ表示系を選択する手段を含むことを特徴
    とする請求項1または2に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 撮像素子による撮像情報により被写体像
    の合焦状態を検出し、該検出情報に基づいて被写体に合
    焦させるべく撮影レンズ系を駆動する合焦制御手段をさ
    らに具備することを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項に記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 ファインダ光学系の不使用時に該ファイ
    ンダ光学系の光路を遮蔽する手段をさらに具備すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のカメ
    ラ。
  6. 【請求項6】 被写体光学像を結像させるための撮影レ
    ンズ系と、 前記撮影レンズ系による被写体光学像の結像面に配置さ
    れ、被写体像を撮像して、画像情報の記録に供する撮像
    素子と、 前記撮影レンズ系から前記撮像素子に至る光路内に設け
    られ、前記撮像素子に対する入射光を制御するフィルタ
    と、 被写体観察時に、前記フィルタに代えて、前記撮影レン
    ズ系から前記撮像素子に至る光路内に光軸に対して所定
    の傾斜角で配置され、前記撮影レンズ系で導かれる被写
    体光束の一部を変向して分岐するハーフミラーと、 前記ハーフミラーと一体的に設けられ、前記フィルタを
    透過する前記撮影レンズのバックフォーカスと前記ハー
    フミラーを透過する前記撮影レンズのバックフォーカス
    とを光学的に等価にするための透過部材と、 前記ハーフミラーにより分岐変向された光束を用いて観
    察用被写体光学像を形成するファインダ接眼光学系と、 前記撮像素子により撮像される被写体像を電子的にディ
    スプレイに表示するモニタ表示系と、 前記ファインダ接眼光学系およびモニタ表示系の少なく
    とも一方を選択的に指定する選択手段と、 前記撮影レンズ系から前記撮像素子に至る光路内に、前
    記フィルタが配置されたときと、前記ハーフミラーおよ
    び透過部材が配置されたときとで、前記撮像素子の配置
    を異ならせる位置制御手段と、を具備することを特徴と
    するカメラ。
  7. 【請求項7】 ファインダ接眼光学系の不使用時に、撮
    影レンズ系−撮像素子へ間の光路から該ファインダ接眼
    光学系へ向かう光路を遮蔽する手段をさらに具備するこ
    とを特徴とする請求項6に記載のカメラ。
  8. 【請求項8】 選択手段は、ファインダ接眼光学系およ
    びモニタ表示系の両方を選択するモードと、前記モニタ
    表示系のみを選択するモードとを選択肢とするスイッチ
    を含むことを特徴とする請求項6または7に記載のカメ
    ラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6536960B2 (en) 1999-12-15 2003-03-25 Minolta Co., Ltd. Image-sensing apparatus
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