JP2001138370A - 射出成形金型 - Google Patents

射出成形金型

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JP2001138370A
JP2001138370A JP32567099A JP32567099A JP2001138370A JP 2001138370 A JP2001138370 A JP 2001138370A JP 32567099 A JP32567099 A JP 32567099A JP 32567099 A JP32567099 A JP 32567099A JP 2001138370 A JP2001138370 A JP 2001138370A
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JP
Japan
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mold
molded product
core
movable
movable mold
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Pending
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JP32567099A
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English (en)
Inventor
Reijiro Torii
礼二郎 鳥居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一部の部位で内スライドコアを設けることがで
きない形状の成形品でも金型構造を複雑化させることな
く、可動型から取出し可能して射出成形ができる射出成
形金型を提供する。 【解決手段】固定型2に対して可動型1が型締め・型開
き自在に設けられ、固定型2と可動型1との合わせ面に
形成されたキャビティにより成形される成形品Aの内側
部の少なくとも一部に内スライドコアを設けることがで
きないアンダーカット部A3を有する射出成形金型であ
って、上記アンダーカット部A3に対応する可動型1の
部位に、型開き時において成形品Aが取出可能な位置ま
で当該可動型1側から固定型2側に突き出し自在な直上
げコア15が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形金型に関
し、特にアンダーカット部を有する成形品を成形する場
合において、このアンダーカット部の処理技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アンダーカット部を有する成形品
を射出成形する場合には、可動型側にスライドコアを設
け、型開きに伴いスライドコアを移動させることで上記
アンダーカット部の処理を行っているのが一般的である
(例えば、特開平10−264217号公報参照)。
【0003】このアンダーカット部を有する成形品の具
体例としては、例えば図9に示すような成形品Bがあ
る。
【0004】この成形品Bは、図10に示す図9のX′
−X′断面、図11に示す図9のY′−Y′断面、図1
2に示す図9のZ′−Z′断面からわかるように、その
両側縁部B1、B2と、一端部先端B3が湾曲状に形成
されて成形上のアンダーカット部になされている。そし
て、この成形品Bを成形する際には、図13に示すよう
な射出成形金型を用いて上記各アンダーカット部の処理
を行っている。
【0005】この射出成形金型は、可動型1側に中央コ
ア11、左右一対の内スライドコア12、12、左右一
対の外スライドコア13、13を設けており、型締め状
態において、これら中央コア11、内スライドコア1
2、12、外スライドコア13、13を有する可動型1
と固定型2とによって成形品Bの形状に対応するキャビ
ティを形成している。上述した中央コア11、内スライ
ドコア12、12、外スライドコア13、13は、図示
しない油圧シリンダにより以下に説明する動作をそれぞ
れ行うように構成されている。
【0006】図14(a)〜(d)は、図10に示す成
形品Bの部位での型開きに伴う金型の動作を示す模式図
である。
【0007】金型の型開き時には、可動型1の型開き方
向(図13における下方)への移動に伴い、まず、図1
4(a)の状態から外スライドコア13、13を外側に
移動させて成形品Bの両側縁部B1、B2の外側アンダ
ーカット部を処理し[図14(b)参照]、続いて中央
コア11を下方に退避させた後[図14(c)参照]、
内スライドコア12、12を内側に移動させて成形品B
の両側縁部B1、B2の内側アンダーカット部を処理す
ることで[図14(d)参照]、図10に示す成形品B
の部位が可動型1側から取出し可能になる。
【0008】また、図11に示す成形品Bの部位も上述
同様に構成された中央コア11、内スライドコア12、
12及び外スライドコア13、13により図15(a)
〜(d)に示す動作で可動型1側から取出し可能にな
り、これによって成形品Bの両側縁部B1、B2の全体
が可動型1から取出し可能になる。
【0009】そして、上述のように内スライドコア1
2、12を移動させた後において、図16に示す状態の
傾斜コア14を図17に示すように移動させて、前記成
形品Bの一端部先端B3のアンダーカット処理を行うこ
とで、成形品Bの一端部先端B3が可動型1から取出し
可能になり、これにより成形品B全体を可動型1から図
17において上方に取出すことができるようにしてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
成形品は、その成形品の両側縁部の全ての部位において
内スライドコアが内側に移動できる形状であるため、可
動型から取出し可能であるが、成形品の形状によって
は、成形品の一部の部位で内スライドコアを内側に移動
させることができない場合があり、この場合にはその部
位のアンダーカット処理が出来ないということが生じて
いた。この結果、内スライドコアが内側に移動できるよ
うに成形品の形状を変更する必要が生じ、本来、望んで
いた成形品の形状が得られず、成形性を優先させた形状
の成形品を成形せざるを得なかった。
【0011】また、内スライドコアを細分化してその動
きを工夫することにより、上記部位の取出しに対応でき
る場合もあるが、この場合には内スライドコアの構造が
複雑になり、金型の大型化を招くとともに、金型の作動
不良を引き起こす要因になるという問題があった。
【0012】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、一部の部位で内スライドコアを設けることができな
い形状の成形品でも金型構造を複雑化させることなく、
可動型から取出し可能して射出成形ができる射出成形金
型を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の射出成形金型
は、固定型に対して可動型が型締め・型開き自在に設け
られ、固定型と可動型との合わせ面に形成されたキャビ
ティにより成形される成形品の内側部の少なくとも一部
に内スライドコアを設けることができないアンダーカッ
ト部を有する射出成形金型であって、上記アンダーカッ
ト部に対応する可動型の部位に、型開き時において成形
品が取出可能な位置まで当該可動型側から固定型側に突
き出し自在な直上げコアが設けられたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明に係る射出成形金型の概略
構成を示している。射出成形金型は、固定型2と当該固
定型2に対して例えば図示のように左右方向に開閉自在
な可動型1とから構成されており、可動型1を型締めし
た状態では、可動型1と固定型2とに成形品Aの形状に
対応するキャビティが形成されるようになされている。
【0016】この射出成形金型で成形する成形品Aは、
図2及び図3に示すようにその両側縁部A1、A2が図
4及び図5に示す図2のX−X断面、Y−Y断面のよう
に湾曲状に形成されて成形上のアンダーカット部になっ
ているとともに、一端部A3の先端A4も図6に示すZ
−Z断面のように湾曲状に形成されて成形上のアンダー
カット部になっている。
【0017】そして、成形品Aは、一端部A3の基端A
5が図2、図3及び図5に示すように内部側に若干へっ
こむように屈折して形成されており、この一端部A3の
内側では上記基端A5の形状により内スライドコアが内
側に移動できないため、一端部A3には内スライドコア
が設けられない形状になされている。つまり、成形品A
は、一端部A3において内スライドコアを設けることが
できないアンダーカット部を有する。
【0018】また、成形品Aは、上述した形状を備える
他、その途中部に開口が形成されるとともに、他端部が
二股状に延長された形状に形成されており、このように
形成された本例の成形品Aは、自動二輪車の座席後部周
縁を構成するものである。
【0019】そこで、この射出成形金型では、上記内ス
ライドコアを設けることができない一端部A3の内側を
図7に示すような直上げコア15で成形するようにして
いる。つまり、上記一端部A3に対応する可動型1の部
位に直上げコア15を設け、この部位ではアンダーカッ
ト処理を行わず、型開き時に、図8に示すように当該直
上げコア15を可動型1から固定型2側にさらに突き出
すように移動させることで、上述のようにアンダーカッ
ト部になっている成形品Aの一端部A3を取出し可能に
し、成形品A全体を可動型1から取出すようにしてい
る。
【0020】具体的には、可動型1には、図示はしない
が成形品Aの両側縁部A1、A2の外側アンダーカット
部を処理する外スライドコアが従来例で述べた外スライ
ドコアと同様に設けられるとともに、一端部A3の箇所
を除く成形品Aの両側縁部A1、A2の内側アンダーカ
ット部を処理するための中央コア、内スライドコアが従
来例で述べたものと同様に設けられている。
【0021】そして、上記一端部A3に対応する可動型
1の部位に、図1に示すように直上げコア15が当該可
動型1に対して図示しない油圧シリンダにより固定型2
側となる前方に突き出し自在に設けられている。
【0022】よって、キャビティに射出した溶融樹脂の
冷却後、可動型1の型開きに伴って、上記外スライドコ
ア及び内スライドコアを従来例で述べた動作と同様に作
動させて各アンダーカット部を処理した後、この型開き
終了直前に直上げコア15を突き出す。これによって、
成形品A全体が可動型1から固定型2側に突き出して配
置され、適宜な取出し装置により上方に引き出すこと
で、この成形品Aの一端部A3が立上げコア15から引
き抜かれ、成形品Aが可動型1から完全に離型される。
【0023】この際、成形品Aの型開き方向に対する一
端部A3の基端A5の内面の角度βと、一端部A3の先
端A4の角度γとがβ>γである場合には、成形品Aの
取出角度αはβ<α<γとなり、この取出角度αの範囲
で取出し装置により成形品Aを取出すことができる。
【0024】このように内スライドコアを設けることが
できないアンダーカット部の部位を直上げコア15で成
形し、型開きの終了直前にこの直上げコア15を可動型
1から突き出させて成形品A全体を取出し可能にするこ
とで、上記アンダーカット部を有する成形品Aでも金型
構造を複雑にすることなく、一体成形が可能になり、成
形品の形状変更を検討する必要がなく所望の形状の成形
品を一体成形することができるようになる。また、取出
し装置によって成形品Aを射出成形金型から取り出すこ
とで、この成形品Aの自動成形も可能になる。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、内
スライドコアを設けることができない成形品のアンダー
カット部に対応する可動型の部位に、型開き時において
成形品が取出可能な位置まで当該可動型側から固定型側
に突き出し自在な直上げコアを設けたことで、上記アン
ダーカット部を有する成形品でも金型構造を複雑にする
ことなく、一体成形が可能になり、成形品の形状変更を
検討する必要がなく所望の形状の成形品を一体成形する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形金型の構成を示す概略図であ
る。
【図2】本発明の射出成形金型で成形する成形品を示す
斜視図である。
【図3】同じく成形品を裏面から見た斜視図である。
【図4】図2のX−X断面図である。
【図5】図2のY−Y断面図である。
【図6】図2のZ−Z断面図である。
【図7】本発明の射出成形金型に設けた直上げコアを示
す側面図である。
【図8】同じく直上げコアが可動型から突き出した状態
を示す側面図である。
【図9】従来の射出成形金型で成形された成形品を示す
斜視図である。
【図10】図9のX′−X′断面図である。
【図11】図9のY′−Y′断面図である。
【図12】図9のZ′−Z′断面図である。
【図13】従来の射出成形金型の構成を示す概略図であ
る。
【図14】成形品の両側縁部のアンダーカット部を処理
する際の金型の動作を説明するための図である。
【図15】成形品の両側縁部のアンダーカット部を処理
する際の金型の動作を説明するための図である。
【図16】成形品の一端部先端のアンダーカット部を処
理する際の金型の動作を説明するための図である。
【図17】成形品の一端部先端のアンダーカット部を処
理する際の金型の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 可動型 15 直上げコア 2 可動型 A 成形品 A3 内スライドコアが設けられない一端部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定型に対して可動型が型締め・型開き
    自在に設けられ、固定型と可動型との合わせ面に形成さ
    れたキャビティにより成形される成形品の内側部の少な
    くとも一部に内スライドコアを設けることができないア
    ンダーカット部を有する射出成形金型であって、 上記アンダーカット部に対応する可動型の部位に、型開
    き時において成形品が取出可能な位置まで当該可動型側
    から固定型側に突き出し自在な直上げコアが設けられた
    ことを特徴とする射出成形金型。
JP32567099A 1999-11-16 1999-11-16 射出成形金型 Pending JP2001138370A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011037229A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Honda Motor Co Ltd 射出成形型

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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