JP2002321259A - 射出成形金型 - Google Patents

射出成形金型

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JP2002321259A
JP2002321259A JP2001129655A JP2001129655A JP2002321259A JP 2002321259 A JP2002321259 A JP 2002321259A JP 2001129655 A JP2001129655 A JP 2001129655A JP 2001129655 A JP2001129655 A JP 2001129655A JP 2002321259 A JP2002321259 A JP 2002321259A
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JP
Japan
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mold
molded product
core
fixed
movable
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Application number
JP2001129655A
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English (en)
Inventor
Reijiro Torii
礼二郎 鳥居
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一部の部位で内スライドコアを設けることがで
きない形状の成形品でも金型構造を複雑化させることな
く、可動型から取出し装置により取出し可能にして射出
成形ができる射出成形金型を提供する。 【解決手段】固定型に対して可動型1が型締め・型開き
自在に設けられ、固定型と可動型1との合わせ面に形成
されたキャビティにより成形される成形品Aの内側部の
少なくとも一部に内スライドコアを設けることができな
いアンダーカット部A3を有する射出成形金型であっ
て、上記アンダーカット部A3に対応する可動型1の部
位に、型開き時において成形品Aが取出可能な位置まで
当該可動型1側から固定型側に突き出し自在な直上げコ
ア部15と、固定部15′とが分割して設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形金型に関
し、特にアンダーカット部を有する成形品を成形する場
合において、このアンダーカット部の処理技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アンダーカット部を有する成形品
を射出成形する場合には、可動型側にスライドコアを設
け、型開きに伴いスライドコアを移動させることで上記
アンダーカット部の処理を行っているのが一般的である
(例えば、特開平10−264217号公報参照)。
【0003】このアンダーカット部を有する成形品の具
体例としては、例えば図9に示すような成形品Bがあ
る。
【0004】この成形品Bは、図10に示す図9のX′
−X′断面、図11に示す図9のY′−Y′断面、図1
2に示す図9のZ′−Z′断面からわかるように、その
両側縁部B1、B2と、一端部先端B3が湾曲状に形成
されて成形上のアンダーカット部になされている。そし
て、この成形品Bを成形する際には、図13に示すよう
な射出成形金型を用いて上記各アンダーカット部の処理
を行っている。
【0005】この射出成形金型は、可動型1側に中央コ
ア11、左右一対の内スライドコア12、12、左右一
対の外スライドコア13、13を設けており、型締め状
態において、これら中央コア11、内スライドコア1
2、12、外スライドコア13、13を有する可動型1
と固定型2とによって成形品Bの形状に対応するキャビ
ティを形成している。上述した中央コア11、内スライ
ドコア12、12、外スライドコア13、13は、図示
しない油圧シリンダにより以下に説明する動作をそれぞ
れ行うように構成されている。
【0006】図14(a)〜(d)は、図10に示す成
形品Bの部位での型開きに伴う金型の動作を示す模式図
である。
【0007】金型の型開き時には、可動型1の型開き方
向(図13における下方)への移動に伴い、まず、図1
4(a)の状態から外スライドコア13、13を外側に
移動させて成形品Bの両側縁部B1、B2の外側アンダ
ーカット部を処理し[図14(b)参照]、続いて中央
コア11を下方に退避させた後[図14(c)参照]、
内スライドコア12、12を内側に移動させて成形品B
の両側縁部B1、B2の内側アンダーカット部を処理す
ることで[図14(d)参照]、図10に示す成形品B
の部位が可動型1側から取出し可能になる。
【0008】また、図11に示す成形品Bの部位も上述
同様に構成された中央コア11、内スライドコア12、
12及び外スライドコア13、13により図15(a)
〜(d)に示す動作で可動型1側から取出し可能にな
り、これによって成形品Bの両側縁部B1、B2の全体
が可動型1から取出し可能になる。
【0009】そして、上述のように内スライドコア1
2、12を移動させた後において、図16に示す状態の
傾斜コア14を図17に示すように移動させて、前記成
形品Bの一端部先端B3のアンダーカット処理を行うこ
とで、成形品Bの一端部先端B3が可動型1から取出し
可能になり、これにより成形品B全体を可動型1から図
17において上方に取出すことができるようにしてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
成形品は、その成形品の両側縁部の全ての部位において
内スライドコアが内側に移動できる形状であるため、可
動型から取出し可能であるが、成形品の形状によって
は、成形品の一部の部位で内スライドコアを内側に移動
させることができない場合があり、この場合にはその部
位のアンダーカット処理が出来ないということが生じて
いた。この結果、内スライドコアが内側に移動できるよ
うに成形品の形状を変更する必要が生じ、本来、望んで
いた成形品の形状が得られず、成形性を優先させた形状
の成形品を成形せざるを得なかった。
【0011】また、内スライドコアを細分化してその動
きを工夫することにより、上記部位の取出しに対応でき
る場合もあるが、この場合には内スライドコアの構造が
複雑になり、金型の大型化を招くとともに、金型の作動
不良を引き起こす要因になるという問題があった。
【0012】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、一部の部位で内スライドコアを設けることができな
い形状の成形品でも金型構造を複雑化させることなく、
可動型から取出し可能にして、射出成形ができる射出成
形金型を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の射
出成形金型は、固定型に対して可動型が型締め・型開き
自在に設けられ、固定型と可動型との合わせ面に形成さ
れたキャビティにより成形される成形品の内側部の少な
くとも一部に内スライドコアを設けることができないア
ンダーカット部を有する射出成形金型であって、上記ア
ンダーカット部に対応する可動型の部位に、型開き時に
おいて成形品が取出し可能な位置まで当該可動型側から
固定型側に突き出し自在な直上げコア部と、固定部とが
分割して設けられたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明に係る射出成形金型の概略
構成を示している。
【0016】射出成形金型は、固定型2と当該固定型2
に対して例えば図示のように左右方向に開閉自在な可動
型1とから構成されており、可動型1を型締めした状態
では、可動型1と固定型2とに成形品Aの形状に対応す
るキャビティが形成されるようになされている。
【0017】この射出成形金型で成形する成形品Aは、
図2及び図3に示すようにその両側縁部A1、A2が図
4及び図5に示す図2のX−X断面、Y−Y断面のよう
に湾曲状に形成されて成形上のアンダーカット部になっ
ているとともに、一端部A3の先端A4も図6に示すZ
−Z断面のように湾曲状に形成されて成形上のアンダー
カット部になっている。
【0018】そして、成形品Aは、一端部A3の基端A
5が図2、図3及び図5に示すように内部側に若干へっ
こむように屈折して形成されており、この一端部A3の
内側では上記基端A5の形状により内スライドコアが内
側に移動できないため、一端部A3には内スライドコア
が設けられない形状になされている。つまり、成形品A
は、一端部A3において内スライドコアを設けることが
できないアンダーカット部を有する。
【0019】また、成形品Aは、上述した形状を備える
他、その途中部に開口が形成されるとともに、他端部が
二股状に延長された形状に形成されており、このように
形成された本例の成形品Aは、自動二輪車の座席後部周
縁を構成するものである。
【0020】そこで、この射出成形金型では、上記内ス
ライドコアを設けることができない一端部A3の内側を
図7に示すような直上げコア部15と固定部15′とで
成形するようにしている。
【0021】つまり、上記一端部A3に対応する可動型
1の部位に直上げコア部15と固定部15′とを設け、
この部位ではアンダーカット処理を行わず、型開き時
に、図8に示すように直上げコア部15のみを可動型1
から固定型2側にさらに突き出すように移動させること
で、上述のようにアンダーカット部になっている成形品
Aの一端部A3を取出し可能にし、成形品A全体を可動
型1から取出すようにしている。
【0022】具体的には、可動型1には、図示はしない
が成形品Aの両側縁部A1、A2の外側アンダーカット
部を処理する外スライドコアが従来例で述べた外スライ
ドコアと同様に設けられるとともに、一端部A3の箇所
を除く成形品Aの両側縁部A1、A2の内側アンダーカ
ット部を処理するための中央コア、内スライドコアが従
来例で述べたものと同様に設けられている。
【0023】そして、上記一端部A3に対応する可動型
1の部位に直上げコア部15と固定部15′が設けら
れ、図8に示すように固定部15′が固定のままで、直
上げコア部15のみが当該可動型1に対して図示しない
油圧シリンダにより固定型2側となる前方に突き出し自
在に設けられている。
【0024】よって、キャビティに射出した溶融樹脂の
冷却後、可動型1の型開きに伴って、上記外スライドコ
ア及び内スライドコアを従来例で述べた動作と同様に作
動させて各アンダーカット部を処理した後、この型開き
終了直前に図1に示すように直上げコア部15を突き出
す。これによって、成形品A全体が可動型1から固定型
2側に突き出して配置され、適宜な取出し装置により上
方に引き出すことで、この成形品Aの一端部A3が立上
げコア部15から引き抜き可能になり、成形品Aが可動
型1から完全に離型される。
【0025】ここで、上述のように一端部A3に対応す
る可動型1の部位に直上げコア部15と固定部15′と
を分割して設けているのは、次のような理由による。
【0026】まず、図8に示すように、成形品Aの型開
き方向に対する一端部A3の基端A5の内面の角度β
と、一端部A3の先端A4の角度γとがβ>γである場
合には、上記直上げコア部15と固定部15′とを一体
にしてこれら全体を固定型2側に突き出しても、成形品
Aの取出角度αがβ>α>γとなる角度の範囲で取出し
装置による成形品Aの取出しが可能であった。
【0027】しかし、β<γである場合には、β>α>
γとなるαの角度が存在せず、この結果、直上げコア部
15と固定部15′とを一体にしたものでは、取出し装
置による取出しが不可能となる。
【0028】そこで、本発明では、β<γである場合で
あっても、β′>γとなる位置で直上げコア部15と固
定部15′とを上下に分割することとし、固定部15′
を固定のままで直上げコア部15のみを突き出すこと
で、β′>α>γとなる取出角度αを存在させ、この取
出角度αの範囲で取出し装置による成形品Aの取出しを
可能にしている。
【0029】なお、β′は、直上げコア部15と固定部
15′との分割位置Xと、前記角度βを作る一端部A3
の基端A5点Yとを結んだ線により作られる角度であ
る。
【0030】このように内スライドコアを設けることが
できないアンダーカット部の部位を直上げコア部15と
固定部15′とで成形し、型開きの終了直前に直上げコ
ア部15のみを可動型1から突き出させて成形品A全体
を取出し可能にすることで、上記アンダーカット部を有
する成形品Aでも金型構造を複雑にすることなく、一体
成形が可能になり、成形品の形状変更を検討する必要が
なく所望の形状の成形品を一体成形することができるよ
うになる。また、取出し装置によって成形品Aを射出成
形金型から取り出すことで、この成形品Aの自動成形も
可能になる。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、内
スライドコアを設けることができない成形品のアンダー
カット部に対応する可動型の部位に、型開き時におい
て、成形品が取出し可能な位置まで当該可動型側から固
定型側に突き出し自在な直上げコア部と、固定部とを分
割して設けたことで、上記アンダーカット部を有する成
形品でも金型構造を複雑にすることなく一体成形が可能
で、取出し装置による取出しもでき、これにより成形品
の形状変更を検討する必要がなく所望の形状の成形品を
一体成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形金型の構成を示す概略図であ
る。
【図2】本発明の射出成形金型で成形する成形品を示す
斜視図である。
【図3】同じく成形品を裏面から見た斜視図である。
【図4】図2のX−X断面図である。
【図5】図2のY−Y断面図である。
【図6】図2のZ−Z断面図である。
【図7】本発明の射出成形金型に設けた直上げコア部と
固定部を示す側面図である。
【図8】同じく直上げコア部が可動型から突き出した状
態を示す側面図である。
【図9】従来の射出成形金型で成形された成形品を示す
斜視図である。
【図10】図9のX′−X′断面図である。
【図11】図9のY′−Y′断面図である。
【図12】図9のZ′−Z′断面図である。
【図13】従来の射出成形金型の構成を示す概略図であ
る。
【図14】成形品の両側縁部のアンダーカット部を処理
する際の金型の動作を説明するための図である。
【図15】成形品の両側縁部のアンダーカット部を処理
する際の金型の動作を説明するための図である。
【図16】成形品の一端部先端のアンダーカット部を処
理する際の金型の動作を説明するための図である。
【図17】成形品の一端部先端のアンダーカット部を処
理する際の金型の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 可動型 15 直上げコア部 15′ 固定部 2 固定型 A 成形品 A3 内スライドコアが設けられない一端部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定型に対して可動型が型締め・型開き
    自在に設けられ、固定型と可動型との合わせ面に形成さ
    れたキャビティにより成形される成形品の内側部の少な
    くとも一部に内スライドコアを設けることができないア
    ンダーカット部を有する射出成形金型であって、 上記アンダーカット部に対応する可動型の部位に、型開
    き時において成形品が取出し可能な位置まで当該可動型
    側から固定型側に突き出し自在な直上げコア部と、固定
    部とが分割して設けられたことを特徴とする射出成形金
    型。
JP2001129655A 2001-04-26 2001-04-26 射出成形金型 Pending JP2002321259A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011037229A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Honda Motor Co Ltd 射出成形型

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JP2011037229A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Honda Motor Co Ltd 射出成形型

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