JP2001018843A - 車両用フード装置 - Google Patents
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E05—LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
- E05B—LOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
- E05B77/00—Vehicle locks characterised by special functions or purposes
- E05B77/02—Vehicle locks characterised by special functions or purposes for accident situations
- E05B77/08—Arrangements for protection of pedestrians
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- Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 部品点数を減らしてコストを抑えることがで
きる車両用フード装置を提供する。 【解決手段】 車両が障害物に衝突したときに、車両前
部のフード２１を所定量持上げるとともに、その持上げ
た位置で保持させるようにし、さらに車体フレーム１７
側とフード２１とに掛け渡して、フード２１の上下動に
応じて伸屈するリンク機構３２と、フード２１のがたつ
きを防止するために折畳み状態のリンク機構３２を車体
フレーム１７側に掛け止めし、リンク機構３２が伸張す
るときには破断する程度の強度を有するリンク仮固定具
５０とを備える。
きる車両用フード装置を提供する。 【解決手段】 車両が障害物に衝突したときに、車両前
部のフード２１を所定量持上げるとともに、その持上げ
た位置で保持させるようにし、さらに車体フレーム１７
側とフード２１とに掛け渡して、フード２１の上下動に
応じて伸屈するリンク機構３２と、フード２１のがたつ
きを防止するために折畳み状態のリンク機構３２を車体
フレーム１７側に掛け止めし、リンク機構３２が伸張す
るときには破断する程度の強度を有するリンク仮固定具
５０とを備える。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はフードを持上げるこ
とによりフードの変形量を充分に確保して衝撃を吸収す
る車両用フード装置に関する。
とによりフードの変形量を充分に確保して衝撃を吸収す
る車両用フード装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】車両用フード装置には、走行中の車両が
障害物に衝突したときに、フードを所定量持上げるとと
もに、その持上げた位置で保持させるものがある。フー
ドを持上げると、下方への変形可能量が増大し、変形に
よる衝突エネルギーの吸収量を大いに増加させることが
できる。この種の車両用フード装置としては、例えば、
特開平１０−２５８７７４号公報「跳ね上げ式フード」
が知られており、この技術を次図で説明する。
障害物に衝突したときに、フードを所定量持上げるとと
もに、その持上げた位置で保持させるものがある。フー
ドを持上げると、下方への変形可能量が増大し、変形に
よる衝突エネルギーの吸収量を大いに増加させることが
できる。この種の車両用フード装置としては、例えば、
特開平１０−２５８７７４号公報「跳ね上げ式フード」
が知られており、この技術を次図で説明する。
【０００３】図９は従来の車両用フード装置の側面図で
あり、フードを閉じた状態を示す。車両用フード装置１
００は、車体１０１にブラケット１０２を取り付け、ブ
ラケット１０２に案内孔１０２ａを形成し、案内孔１０
２ａに下部ピン１０３でリンク１０５の下端を取り付
け、リンク１０５の上端を上部ピン１０６でフードアー
ム１０７に連結したものであって、ブラケット１０２に
固定ピン１１０でロック片１１１を取り付け、ロック片
１１１に引張りばね１１４を掛け、引張りばね１１４の
ばね力でロック片１１１の爪１１２を上部ピン１０６に
押し付け可能に構成したものである。
あり、フードを閉じた状態を示す。車両用フード装置１
００は、車体１０１にブラケット１０２を取り付け、ブ
ラケット１０２に案内孔１０２ａを形成し、案内孔１０
２ａに下部ピン１０３でリンク１０５の下端を取り付
け、リンク１０５の上端を上部ピン１０６でフードアー
ム１０７に連結したものであって、ブラケット１０２に
固定ピン１１０でロック片１１１を取り付け、ロック片
１１１に引張りばね１１４を掛け、引張りばね１１４の
ばね力でロック片１１１の爪１１２を上部ピン１０６に
押し付け可能に構成したものである。
【０００４】車両用フード装置１００によれば、ロック
片１１１の爪１１２を上部ピン１０６に押し付けること
により、上部ピン１０６をブラケット１０２のＵ字溝１
０２ｂに保持することができる。このため、フード１０
８を閉じているときに、リンク１０５を固定してフード
１０８が上下方向にがたつくことを防ぐことができる。
また、ロック片１１１の爪１１２を上部ピン１０６から
外してリンク１０５をフリーにすることにより、フード
１０８を所定の持上げ位置まで持上げることができる。
次図で、フード１０８を持上げる例を説明する。
片１１１の爪１１２を上部ピン１０６に押し付けること
により、上部ピン１０６をブラケット１０２のＵ字溝１
０２ｂに保持することができる。このため、フード１０
８を閉じているときに、リンク１０５を固定してフード
１０８が上下方向にがたつくことを防ぐことができる。
また、ロック片１１１の爪１１２を上部ピン１０６から
外してリンク１０５をフリーにすることにより、フード
１０８を所定の持上げ位置まで持上げることができる。
次図で、フード１０８を持上げる例を説明する。
【０００５】図１０は従来の車両用フード装置の作用説
明図であり、フードを持上げる状態を示す。車両が障害
物に衝突するとアクチュエータ（図示せず）が作動して
フード１０８に持上げ力がかかる。同時に、ロック片１
１１に矢印の如くロック解除力Ｆをかけて、ロック片１
１１を固定ピン１１０を中心にして矢印ａの如く回転す
る。ロック片１１１の爪１１２が上部ピン１０６から外
れて、リンク１０５がフリーになる。
明図であり、フードを持上げる状態を示す。車両が障害
物に衝突するとアクチュエータ（図示せず）が作動して
フード１０８に持上げ力がかかる。同時に、ロック片１
１１に矢印の如くロック解除力Ｆをかけて、ロック片１
１１を固定ピン１１０を中心にして矢印ａの如く回転す
る。ロック片１１１の爪１１２が上部ピン１０６から外
れて、リンク１０５がフリーになる。
【０００６】このため、フード１０８に合せて上部ピン
１０６が矢印ｂの如く上昇すると共に下部ピン１０３が
矢印ｃの如く案内孔１０２ａに沿って移動する。この結
果、フード１０８が所定量持上がりフードの下方への変
形可能量を増大させて、衝突エネルギーの吸収量を増加
させることができる。
１０６が矢印ｂの如く上昇すると共に下部ピン１０３が
矢印ｃの如く案内孔１０２ａに沿って移動する。この結
果、フード１０８が所定量持上がりフードの下方への変
形可能量を増大させて、衝突エネルギーの吸収量を増加
させることができる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかし、フード１０８
を閉じたときにフード１０８のがたつきをなくすために
は、上部ピン１０６をロック片１１１の爪１１２でロッ
クしなければならない。このため、ロック片１１１やロ
ック片１１１をロック位置に保持する引張りばね１１４
が必要である。また、車両が衝突したときにフード１０
８を持上げるためには、ロック位置のロック片１１１を
アンロック位置に操作しなければならない。このため、
ロック片１１１をアンロック状態に操作する操作機構が
必要である。従って、車両用フード装置１００の部品点
数が多くなり、そのことがコストアップの要因になる。
を閉じたときにフード１０８のがたつきをなくすために
は、上部ピン１０６をロック片１１１の爪１１２でロッ
クしなければならない。このため、ロック片１１１やロ
ック片１１１をロック位置に保持する引張りばね１１４
が必要である。また、車両が衝突したときにフード１０
８を持上げるためには、ロック位置のロック片１１１を
アンロック位置に操作しなければならない。このため、
ロック片１１１をアンロック状態に操作する操作機構が
必要である。従って、車両用フード装置１００の部品点
数が多くなり、そのことがコストアップの要因になる。
【０００８】そこで、本発明の目的は、部品点数を減ら
してコストアップを抑えることができる車両用フード装
置を提供することにある。
してコストアップを抑えることができる車両用フード装
置を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項１は、車両が障害物に衝突したときに、車両前
部のフードを所定量持上げるとともに、その持上げた位
置で保持させるようにした車両用フード装置において、
この車両用フード装置は、車体側とフードとに掛け渡
し、フードの上下動に応じて伸屈するリンク機構と、リ
ンク機構のがたつきを防止するために折畳み状態のリン
ク機構を車体側に掛け止め、リンク機構が伸張するとき
には破断する程度の強度を有するリンク仮固定具とを備
えたことを特徴とする。
に請求項１は、車両が障害物に衝突したときに、車両前
部のフードを所定量持上げるとともに、その持上げた位
置で保持させるようにした車両用フード装置において、
この車両用フード装置は、車体側とフードとに掛け渡
し、フードの上下動に応じて伸屈するリンク機構と、リ
ンク機構のがたつきを防止するために折畳み状態のリン
ク機構を車体側に掛け止め、リンク機構が伸張するとき
には破断する程度の強度を有するリンク仮固定具とを備
えたことを特徴とする。
【００１０】折畳み状態のリンク機構をリンク仮固定具
で車体側に掛け止めしてリンク機構を固定する構成にし
た。このため、リンク仮固定具だけでフードのがたつき
を防ぐことができるので、がたつき防止用の部品点数を
減らすことができる。また、リンク機構を伸張するとき
にはリンク仮固定具を破断すればよい。このため、リン
ク機構を伸張するための専用部材を除去することができ
るので、リンク機構伸張用の部品点数も減らすことがで
きる。
で車体側に掛け止めしてリンク機構を固定する構成にし
た。このため、リンク仮固定具だけでフードのがたつき
を防ぐことができるので、がたつき防止用の部品点数を
減らすことができる。また、リンク機構を伸張するとき
にはリンク仮固定具を破断すればよい。このため、リン
ク機構を伸張するための専用部材を除去することができ
るので、リンク機構伸張用の部品点数も減らすことがで
きる。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。ここで、「前」、「後」は運
転者から見た方向に従い、図中のＦｒは前側、Ｒｒは後
側を示す。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
基づいて以下に説明する。ここで、「前」、「後」は運
転者から見た方向に従い、図中のＦｒは前側、Ｒｒは後
側を示す。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
【００１２】図１は本発明に係る車両用フード装置を取
り付けた車両の側面図である。車両１０は、左右のフロ
ントフェンダ１２（左側のみ図示する）間にエンジンル
ーム１４を形成し、エンジンルーム１４の上方で且つフ
ロントガラス１６の前方に衝撃を吸収する車両用フード
装置２０を配置したものである。この車両用フード装置
２０は、車両１０が障害物１８に衝突したときに、車両
前部のフード２１を想像線で示す位置まで持上げるとと
もに、その持上げた位置にフード２１を保持するもので
ある。以下、車両用フード装置２０について詳しく説明
する。
り付けた車両の側面図である。車両１０は、左右のフロ
ントフェンダ１２（左側のみ図示する）間にエンジンル
ーム１４を形成し、エンジンルーム１４の上方で且つフ
ロントガラス１６の前方に衝撃を吸収する車両用フード
装置２０を配置したものである。この車両用フード装置
２０は、車両１０が障害物１８に衝突したときに、車両
前部のフード２１を想像線で示す位置まで持上げるとと
もに、その持上げた位置にフード２１を保持するもので
ある。以下、車両用フード装置２０について詳しく説明
する。
【００１３】車両用フード装置２０は、エンジンルーム
１４の上部開口を塞ぐ前開き形式のフード２１と、フー
ド２１の左右後端を押上げてフード２１を想像線で示す
位置まで持上げる左右のアクチュエータ２４（左側のみ
を示す）と、車両１０が障害物１８に衝突したことを検
出するバンパセンサ２６、フロアセンサ２７及び車速セ
ンサ２８と、各々のセンサ２６，２７，２８からの検出
信号に基づいてアクチュエータ２４に駆動信号を伝える
制御部２９と、フード２１の左右後端を支えてフード２
１を想像線で示す持上げ位置に保持する左右のフード保
持手段３０（左側のみを示す）とからなる。
１４の上部開口を塞ぐ前開き形式のフード２１と、フー
ド２１の左右後端を押上げてフード２１を想像線で示す
位置まで持上げる左右のアクチュエータ２４（左側のみ
を示す）と、車両１０が障害物１８に衝突したことを検
出するバンパセンサ２６、フロアセンサ２７及び車速セ
ンサ２８と、各々のセンサ２６，２７，２８からの検出
信号に基づいてアクチュエータ２４に駆動信号を伝える
制御部２９と、フード２１の左右後端を支えてフード２
１を想像線で示す持上げ位置に保持する左右のフード保
持手段３０（左側のみを示す）とからなる。
【００１４】なお、アクチュエータ２４は左右共通部品
であり、フード保持手段３０も左右共通部品であるの
で、以下、左側のアクチュエータ２４及び左側のフード
保持手段３０について説明して、右側のアクチュエータ
２４及び右側のフード保持手段３０の説明は省略する。
であり、フード保持手段３０も左右共通部品であるの
で、以下、左側のアクチュエータ２４及び左側のフード
保持手段３０について説明して、右側のアクチュエータ
２４及び右側のフード保持手段３０の説明は省略する。
【００１５】フード２１は、例えばエンジンルーム１４
の修理点検のために後部を支点にして前部を開放可能に
構成し、車体フレームにロックするためのフードロック
（図示せず）を前部に取り付けたものである。アクチュ
エータ２４は、車体フレーム１７に取付けたものであっ
て、インフレータのガス発生剤を点火してガスを発生さ
せ、そのガスでロッド２５を上昇させることにより、ロ
ッド２５でフード２１を想像線の位置まで持ち上げるも
のである。
の修理点検のために後部を支点にして前部を開放可能に
構成し、車体フレームにロックするためのフードロック
（図示せず）を前部に取り付けたものである。アクチュ
エータ２４は、車体フレーム１７に取付けたものであっ
て、インフレータのガス発生剤を点火してガスを発生さ
せ、そのガスでロッド２５を上昇させることにより、ロ
ッド２５でフード２１を想像線の位置まで持ち上げるも
のである。
【００１６】図２は本発明に係る車両用フード装置の側
面図である。フード保持手段３０は、車体側（車体フレ
ーム側）１７とフード２１とに掛け渡してフード２１の
上下動に応じて伸屈するリンク機構３２と、リンク機構
３２のがたつきを防止するために折畳み状態のリンク機
構３２を車体フレーム１７側に掛け止めして、リンク機
構３２が伸張するときには破断する程度の強度を有する
リンク仮固定具５０とからなる。
面図である。フード保持手段３０は、車体側（車体フレ
ーム側）１７とフード２１とに掛け渡してフード２１の
上下動に応じて伸屈するリンク機構３２と、リンク機構
３２のがたつきを防止するために折畳み状態のリンク機
構３２を車体フレーム１７側に掛け止めして、リンク機
構３２が伸張するときには破断する程度の強度を有する
リンク仮固定具５０とからなる。
【００１７】リンク機構３２は、車体フレーム１７側に
取り付けたブラケット３３と、ブラケット３３に下部ピ
ン３６でスイング自在に取り付けた下部リンク３７と、
下部リンク３７の上端に連結ピン４０でスイング自在に
取り付けた上部リンク４２と、上部リンク４２の上端を
上部ピン４７で取り付けたフードアーム２２とからな
り、下部リンク３７及び上部リンク４２をくの字に折り
畳み可能に構成したものである。なお、フードアーム２
２はフード２１に取り付けたものである。
取り付けたブラケット３３と、ブラケット３３に下部ピ
ン３６でスイング自在に取り付けた下部リンク３７と、
下部リンク３７の上端に連結ピン４０でスイング自在に
取り付けた上部リンク４２と、上部リンク４２の上端を
上部ピン４７で取り付けたフードアーム２２とからな
り、下部リンク３７及び上部リンク４２をくの字に折り
畳み可能に構成したものである。なお、フードアーム２
２はフード２１に取り付けたものである。
【００１８】ブラケット３３は、リンク仮固定具５０を
差込むための開口３４を前端に開け、下部リンク３７を
伸張位置に保持する段部３５を後端に形成したものであ
る。下部リンク３７は、略中央にリンク仮固定具５０と
の干渉を避けるための凹部３８を形成し、下端に折曲げ
ストッパ３９を形成したものである。折曲げストッパ３
９は、リンク機構３２を折り畳んだとき上部リンク４２
の上端に当り、リンク機構３２を折曲げ位置に保つもの
である。また、折曲げストッパ３９は、リンク機構３２
を伸張したときにブラケット３３の段部３５に当って下
部リンク３７を伸張位置に保持するものである。
差込むための開口３４を前端に開け、下部リンク３７を
伸張位置に保持する段部３５を後端に形成したものであ
る。下部リンク３７は、略中央にリンク仮固定具５０と
の干渉を避けるための凹部３８を形成し、下端に折曲げ
ストッパ３９を形成したものである。折曲げストッパ３
９は、リンク機構３２を折り畳んだとき上部リンク４２
の上端に当り、リンク機構３２を折曲げ位置に保つもの
である。また、折曲げストッパ３９は、リンク機構３２
を伸張したときにブラケット３３の段部３５に当って下
部リンク３７を伸張位置に保持するものである。
【００１９】上部リンク４２は、略中央にリンク仮固定
具５０との干渉を避けるための凹部４３を形成し、下端
に折曲げストッパ４４を形成したものである。折曲げス
トッパ４４は、リンク機構３２を伸張したときに下部リ
ンク３７の上端３７ａに当って上部リンク４２を伸張位
置に保持するものである。従って、リンク機構３２は、
図７に示すようにフード２１を持上げた位置に保持する
ことができる。
具５０との干渉を避けるための凹部４３を形成し、下端
に折曲げストッパ４４を形成したものである。折曲げス
トッパ４４は、リンク機構３２を伸張したときに下部リ
ンク３７の上端３７ａに当って上部リンク４２を伸張位
置に保持するものである。従って、リンク機構３２は、
図７に示すようにフード２１を持上げた位置に保持する
ことができる。
【００２０】図３は図２の３−３線断面図である。リン
ク仮固定具５０は、上片５１及び下片５２を連結片５３
で連結することにより略逆コ字形に樹脂材で形成した弾
性変形可能な部材であって、上片５１に楔状の上爪５１
ａを形成すると共に下片５２に楔状の下爪５２ａを形成
し、さらに連結片５３の外壁５３ａを湾曲状に形成した
ものである。
ク仮固定具５０は、上片５１及び下片５２を連結片５３
で連結することにより略逆コ字形に樹脂材で形成した弾
性変形可能な部材であって、上片５１に楔状の上爪５１
ａを形成すると共に下片５２に楔状の下爪５２ａを形成
し、さらに連結片５３の外壁５３ａを湾曲状に形成した
ものである。
【００２１】連結片５３の外壁５３ａを湾曲状に形成し
て上片５１及び下片５２側の肉厚ｔを厚くすることによ
り、上片５１及び下片５２を外側に広がり難くすること
ができる。従って、下片５２をブラケット３３の開口３
４に取り付けると共に、上片５１を上部リンク４２の凹
部４３に取り付けることにより、折畳み状態のリンク機
構３２（図２に示す）を車体フレーム１７側に確実に掛
け止めすることができる。
て上片５１及び下片５２側の肉厚ｔを厚くすることによ
り、上片５１及び下片５２を外側に広がり難くすること
ができる。従って、下片５２をブラケット３３の開口３
４に取り付けると共に、上片５１を上部リンク４２の凹
部４３に取り付けることにより、折畳み状態のリンク機
構３２（図２に示す）を車体フレーム１７側に確実に掛
け止めすることができる。
【００２２】この結果、折り畳んだリンク機構３２（図
２に示す）をリンク仮固定具５０だけで固定して（すな
わち、リンク機構３２のがたつきを防止して）フード２
１（図２参照）の上下方向のがたをなくすことができる
ので、がたつき防止用の部品点数を減らすことができ
る。また、部品点数を減らすことにより、フードのがた
つき防止用装置を小型にすることができるので、設計の
自由度が増す。
２に示す）をリンク仮固定具５０だけで固定して（すな
わち、リンク機構３２のがたつきを防止して）フード２
１（図２参照）の上下方向のがたをなくすことができる
ので、がたつき防止用の部品点数を減らすことができ
る。また、部品点数を減らすことにより、フードのがた
つき防止用装置を小型にすることができるので、設計の
自由度が増す。
【００２３】さらに、上爪５１ａ及び下爪５２ａを楔状
に形成したので、車両走行中の振動で上爪５１ａ及び下
爪５２ａがそれぞれ上部リンク４２の凹部４３及びブラ
ケット３３の開口３４から抜け出すことはない。このた
め、車両走行中の振動でリンク仮固定具５０が脱落する
ことはない。
に形成したので、車両走行中の振動で上爪５１ａ及び下
爪５２ａがそれぞれ上部リンク４２の凹部４３及びブラ
ケット３３の開口３４から抜け出すことはない。このた
め、車両走行中の振動でリンク仮固定具５０が脱落する
ことはない。
【００２４】図４は本発明に係る車両用フード装置を構
成するリンク仮固定具の組付け説明図である。リンク仮
固定具５０の上爪５１ａを上部リンク４２の凹部４３に
当てると共に、下爪５２ａをブラケット３３の開口３４
に当て、リンク仮固定具５０を矢印の如く押し付け
る。
成するリンク仮固定具の組付け説明図である。リンク仮
固定具５０の上爪５１ａを上部リンク４２の凹部４３に
当てると共に、下爪５２ａをブラケット３３の開口３４
に当て、リンク仮固定具５０を矢印の如く押し付け
る。
【００２５】リンク仮固定具５０は弾性変形可能な部材
なので、上片５１及び下片５２が外側に弾性変形して、
上爪５１ａが上部リンク４２の凹部４３を乗り越え、下
爪５２ａがブラケット３３の開口３４を乗り越える。こ
れにより、リンク仮固定具５０で折畳み状態のリンク機
構３２を車体フレーム１７側に掛け止めすることができ
る。リンク仮固定具５０を矢印の如く押し付けるだけ
で所定箇所に組付けることができるので、組付け作業を
簡単にすることができる。
なので、上片５１及び下片５２が外側に弾性変形して、
上爪５１ａが上部リンク４２の凹部４３を乗り越え、下
爪５２ａがブラケット３３の開口３４を乗り越える。こ
れにより、リンク仮固定具５０で折畳み状態のリンク機
構３２を車体フレーム１７側に掛け止めすることができ
る。リンク仮固定具５０を矢印の如く押し付けるだけ
で所定箇所に組付けることができるので、組付け作業を
簡単にすることができる。
【００２６】図５は本発明に係る車両用フード装置のフ
ードを開けた状態を示す側面図である。フード前部のフ
ードロック（図示せず）を解除して、フード２１の後端
側の上部ピン４７を軸にして矢印の如く開ける。この
状態で、エンジンルーム内の機器を上方から保守・点検
する。折り畳んだリンク機構３２にリンク仮固定具５０
を取り付けた状態でフード２１を開くことができるの
で、リンク仮固定具５０を取り付けることでメンテナン
スに不具合が生じることはない。
ードを開けた状態を示す側面図である。フード前部のフ
ードロック（図示せず）を解除して、フード２１の後端
側の上部ピン４７を軸にして矢印の如く開ける。この
状態で、エンジンルーム内の機器を上方から保守・点検
する。折り畳んだリンク機構３２にリンク仮固定具５０
を取り付けた状態でフード２１を開くことができるの
で、リンク仮固定具５０を取り付けることでメンテナン
スに不具合が生じることはない。
【００２７】次に、車両用フード装置２０の作用を説明
する。先ず、図１に戻って、車両１０の走行中に障害物
１８に衝突すると、バンパセンサ２６、フロアセンサ２
７及び車速センサ２８が衝突を検出して、各々のセンサ
２６，２７，２８から制御部２９に検出信号を伝える。
制御部２９からアクチュエータ２４に駆動信号を伝え、
アクチュエータ２４のロッド２５にロッド２５を突出さ
せようとするガス圧がかかる。
する。先ず、図１に戻って、車両１０の走行中に障害物
１８に衝突すると、バンパセンサ２６、フロアセンサ２
７及び車速センサ２８が衝突を検出して、各々のセンサ
２６，２７，２８から制御部２９に検出信号を伝える。
制御部２９からアクチュエータ２４に駆動信号を伝え、
アクチュエータ２４のロッド２５にロッド２５を突出さ
せようとするガス圧がかかる。
【００２８】図６（ａ），（ｂ）は本発明に係る車両用
フード装置の第１作用説明図である。（ａ）において、
アクチュエータ２４のロッド２５にガス圧が作用するこ
とにより、ロッド２５はフード２１に矢印の如くＦ１の
外力をかける。このため、上部ピン４７に矢印の如くＦ
２の外力がかかり、リンク仮固定具５０に矢印の如くＦ
３の外力がかかる。
フード装置の第１作用説明図である。（ａ）において、
アクチュエータ２４のロッド２５にガス圧が作用するこ
とにより、ロッド２５はフード２１に矢印の如くＦ１の
外力をかける。このため、上部ピン４７に矢印の如くＦ
２の外力がかかり、リンク仮固定具５０に矢印の如くＦ
３の外力がかかる。
【００２９】（ｂ）において、リンク仮固定具５０にＦ
３の外力（（ａ）参照）がかかることにより、リンク仮
固定具５０の上片５１が連結片５３の上端から破断す
る。このため、（ａ）に示すロッド２５がガス圧で上昇
してフード２１を持上げる。（ｂ）に示す上部リンク４
２が矢印の如く上昇してリンク機構３２が折り畳んだ
状態から伸張する。従って、（ａ）に示すようにフード
２１が矢印の如く持ち上がる。このように、リンク機
構３２を伸張するときにはリンク仮固定具５０を破断す
ればよいので、リンク機構３２を伸張するための専用部
材を除去することができる。このため、リンク機構伸張
用の部品点数を減らすことができる。
３の外力（（ａ）参照）がかかることにより、リンク仮
固定具５０の上片５１が連結片５３の上端から破断す
る。このため、（ａ）に示すロッド２５がガス圧で上昇
してフード２１を持上げる。（ｂ）に示す上部リンク４
２が矢印の如く上昇してリンク機構３２が折り畳んだ
状態から伸張する。従って、（ａ）に示すようにフード
２１が矢印の如く持ち上がる。このように、リンク機
構３２を伸張するときにはリンク仮固定具５０を破断す
ればよいので、リンク機構３２を伸張するための専用部
材を除去することができる。このため、リンク機構伸張
用の部品点数を減らすことができる。
【００３０】図７は本発明に係る車両用フード装置の第
２作用説明図である。ロッド２５（図６（ａ）に示す）
はガス圧で瞬時に上昇するのでフード２１を蹴り上げる
ことになる。このため、フード２１はリンク機構３２が
略直線上に伸張するまで持上げられる。この状態で、下
部リンク３７の折曲げストッパ３９がブラケット３３の
段部３５に当り、上部リンク４２の折曲げストッパ４４
が下部リンク３７の上端３７ａに当る。従って、リンク
機構３２は略直線上にロックされた状態になりフード２
１を所定量持上げた位置に保持する。
２作用説明図である。ロッド２５（図６（ａ）に示す）
はガス圧で瞬時に上昇するのでフード２１を蹴り上げる
ことになる。このため、フード２１はリンク機構３２が
略直線上に伸張するまで持上げられる。この状態で、下
部リンク３７の折曲げストッパ３９がブラケット３３の
段部３５に当り、上部リンク４２の折曲げストッパ４４
が下部リンク３７の上端３７ａに当る。従って、リンク
機構３２は略直線上にロックされた状態になりフード２
１を所定量持上げた位置に保持する。
【００３１】図８は本発明に係る車両用フード装置の第
３作用説明図である。フード２１を想像線で示す位置か
ら実線で示す位置まで所定量持ち上げることにより、フ
ード２１からエンジンルームに収納したエンジン等の機
器１９までの距離を大きくすることができる。従って、
フード２１の下向きの変形量を充分に確保することがで
きる。
３作用説明図である。フード２１を想像線で示す位置か
ら実線で示す位置まで所定量持ち上げることにより、フ
ード２１からエンジンルームに収納したエンジン等の機
器１９までの距離を大きくすることができる。従って、
フード２１の下向きの変形量を充分に確保することがで
きる。
【００３２】このため、障害物１８がフード２１に落下
して矢印の如く外力Ｆ４がかかっても、フード２１の凹
み部２１ａを想像線で示すように大きく確保することが
できる。この結果、障害物１８に及ぼす衝撃を確実に吸
収することができる。また、フード２１の凹み量を想像
線で示すように大きくしても、凹み部２１ａがエンジン
ルームの機器１９に当ることがないので、機器１９を障
害物１８から保護することができる。
して矢印の如く外力Ｆ４がかかっても、フード２１の凹
み部２１ａを想像線で示すように大きく確保することが
できる。この結果、障害物１８に及ぼす衝撃を確実に吸
収することができる。また、フード２１の凹み量を想像
線で示すように大きくしても、凹み部２１ａがエンジン
ルームの機器１９に当ることがないので、機器１９を障
害物１８から保護することができる。
【００３３】なお、リンク仮固定具５０は上片５１が連
結片５３から破断する例を説明したが、リンク仮固定具
５０の破断箇所は任意に設定することができる。このと
き、破断箇所に切欠きを形成することも可能である。ま
た、リンク仮固定具５０を逆コ字形に形成した例を説明
したが、リンク仮固定具５０の形状は逆コ字形に限らな
いで任意に形成することができる。さらに、リンク仮固
定具５０を樹脂材で形成した例を説明したが、リンク仮
固定具５０の材質は樹脂材に限らないで任意に設定する
ことができる。
結片５３から破断する例を説明したが、リンク仮固定具
５０の破断箇所は任意に設定することができる。このと
き、破断箇所に切欠きを形成することも可能である。ま
た、リンク仮固定具５０を逆コ字形に形成した例を説明
したが、リンク仮固定具５０の形状は逆コ字形に限らな
いで任意に形成することができる。さらに、リンク仮固
定具５０を樹脂材で形成した例を説明したが、リンク仮
固定具５０の材質は樹脂材に限らないで任意に設定する
ことができる。
【００３４】また、前記実施の形態では、アクチュエー
タ２４やフード保持手段３０を車体フレーム１７の左右
側に各々２個取り付けた例を説明したが、アクチュエー
タ２４及びフード保持手段３０は車体フレーム１７の一
方の側に取り付けるだけでもよい。これにより、部品点
数をより減らしてコストアップをより抑えることができ
る。さらに、アクチュエータ２４を車体フレーム１７に
取り付けたが、例えばアクチュエータ２４をフード２１
側に取り付けてもよい。
タ２４やフード保持手段３０を車体フレーム１７の左右
側に各々２個取り付けた例を説明したが、アクチュエー
タ２４及びフード保持手段３０は車体フレーム１７の一
方の側に取り付けるだけでもよい。これにより、部品点
数をより減らしてコストアップをより抑えることができ
る。さらに、アクチュエータ２４を車体フレーム１７に
取り付けたが、例えばアクチュエータ２４をフード２１
側に取り付けてもよい。
【００３５】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項１は、折畳み状態のリンク機構をリンク仮
固定具で車体側に掛け止めしてリンク機構を固定するこ
とができる。このため、リンク仮固定具だけでフードの
がたつきを防ぐことができるので、がたつき防止用の部
品点数を減らすことができる。また、リンク機構を伸張
するときにはリンク仮固定具を破断すればよいので、リ
ンク機構を伸張するための専用部材を除去することがで
きる。このため、リンク機構伸張用の部品点数も減らす
ことができる。この結果、車両用フード装置の部品点数
を減らしてコストアップを抑えることができる。
する。請求項１は、折畳み状態のリンク機構をリンク仮
固定具で車体側に掛け止めしてリンク機構を固定するこ
とができる。このため、リンク仮固定具だけでフードの
がたつきを防ぐことができるので、がたつき防止用の部
品点数を減らすことができる。また、リンク機構を伸張
するときにはリンク仮固定具を破断すればよいので、リ
ンク機構を伸張するための専用部材を除去することがで
きる。このため、リンク機構伸張用の部品点数も減らす
ことができる。この結果、車両用フード装置の部品点数
を減らしてコストアップを抑えることができる。
【００３６】また、部品点数を減らすことにより、フー
ドのがたつき防止用装置を小型にすることができるの
で、設計の自由度が増す。さらに、部品点数を減らすこ
とにより、フードのがたつき防止用装置の組付け作業を
簡単にすることができる。
ドのがたつき防止用装置を小型にすることができるの
で、設計の自由度が増す。さらに、部品点数を減らすこ
とにより、フードのがたつき防止用装置の組付け作業を
簡単にすることができる。
【図１】本発明に係る車両用フード装置を取り付けた車
両の側面図
両の側面図
【図２】本発明に係る車両用フード装置の側面図
【図３】図２の３−３線断面図
【図４】本発明に係る車両用フード装置を構成するリン
ク仮固定具の組付け説明図
ク仮固定具の組付け説明図
【図５】本発明に係る車両用フード装置のフードを開け
た状態を示す側面図
た状態を示す側面図
【図６】本発明に係る車両用フード装置の第１作用説明
図
図
【図７】本発明に係る車両用フード装置の第２作用説明
図
図
【図８】本発明に係る車両用フード装置の第３作用説明
図
図
【図９】従来の車両用フード装置の側面図
【図１０】従来の車両用フード装置の作用説明図
１０…車両、１７…車体側（車体フレーム）、１８…障
害物、２０…車両用フード保持装置、２１…フード、３
０…フード保持手段、３２…リンク機構、５０…リンク
仮固定具。
害物、２０…車両用フード保持装置、２１…フード、３
０…フード保持手段、３２…リンク機構、５０…リンク
仮固定具。
Claims (1)
- 【請求項１】 車両が障害物に衝突したときに、車両前
部のフードを所定量持上げるとともに、その持上げた位
置で保持させるようにした車両用フード装置において、
この車両用フード装置は、 車体側とフードとに掛け渡し、フードの上下動に応じて
伸屈するリンク機構と、 リンク機構のがたつきを防止するために折畳み状態のリ
ンク機構を車体側に掛け止め、リンク機構が伸張すると
きには破断する程度の強度を有するリンク仮固定具と、
を備えたことを特徴とする車両用フード装置。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19467099A JP3377763B2 (ja) | 1999-07-08 | 1999-07-08 | 車両用フード装置 |
| US09/610,187 US6257657B1 (en) | 1999-07-08 | 2000-07-05 | Vehicular hood apparatus |
| DE10033126A DE10033126B4 (de) | 1999-07-08 | 2000-07-07 | Fahrzeughaubenvorrichtung |
| DE10033186A DE10033186B4 (de) | 1999-07-08 | 2000-07-07 | Fahrzeughaubenvorrichtung |
| DE10033200A DE10033200B4 (de) | 1999-07-08 | 2000-07-07 | Fahrzeughaubenvorrichtung |
| DE2000133148 DE10033148B4 (de) | 1999-07-08 | 2000-07-07 | Haubenkonstruktion für ein Fahrzeug |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19467099A JP3377763B2 (ja) | 1999-07-08 | 1999-07-08 | 車両用フード装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001018843A true JP2001018843A (ja) | 2001-01-23 |
| JP3377763B2 JP3377763B2 (ja) | 2003-02-17 |
Family
ID=16328362
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19467099A Expired - Fee Related JP3377763B2 (ja) | 1999-07-08 | 1999-07-08 | 車両用フード装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6257657B1 (ja) |
| JP (1) | JP3377763B2 (ja) |
| DE (1) | DE10033148B4 (ja) |
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- 1999-07-08 JP JP19467099A patent/JP3377763B2/ja not_active Expired - Fee Related
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2000
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