JP2009137507A - 車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】単純な構造で跳ね上げ可能にフードを支持でき、コストを低減できる車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造を提供する。
【解決手段】一端が車体側に回動自在に軸支された第1ヒンジアーム23と、フードの後部側が固定されると共に、第1ヒンジアーム23の他端側に回動可能に軸支された第2ヒンジアーム25とを有し、第2ヒンジアーム25は、第1ヒンジアーム23に接触する接触部26aと、アクチュエータ11に跳ね上げられる跳上部26bとを備え、第1ヒンジアーム23は、接触部26aに所定の接合強度で接合される接合部27を備え、被衝突物と衝突したときには、アクチュエータ11により、接触部26aと接合部27との接合が剥離されると共に、ヒンジピン24を支点に、第2ヒンジアーム25が独立して回動可能となって、フードの後部側が跳ね上げられる。
【選択図】図4
【解決手段】一端が車体側に回動自在に軸支された第1ヒンジアーム23と、フードの後部側が固定されると共に、第1ヒンジアーム23の他端側に回動可能に軸支された第2ヒンジアーム25とを有し、第2ヒンジアーム25は、第1ヒンジアーム23に接触する接触部26aと、アクチュエータ11に跳ね上げられる跳上部26bとを備え、第1ヒンジアーム23は、接触部26aに所定の接合強度で接合される接合部27を備え、被衝突物と衝突したときには、アクチュエータ11により、接触部26aと接合部27との接合が剥離されると共に、ヒンジピン24を支点に、第2ヒンジアーム25が独立して回動可能となって、フードの後部側が跳ね上げられる。
【選択図】図4
Description
本発明は、車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造に関する。
近年、歩行者(被衝突物)と衝突した際の歩行者の安全面を考慮して、車両前部のフードに衝撃吸収機構を備えた車両が開発されている。例えば、歩行者との衝突時に、フードの後部を持ち上げることによりエンジンルーム内の空間を確保し、歩行者がフードと衝突した際に、エンジン等の固い部品に当たらないようにして、歩行者への衝撃を低減する車両用フード跳ね上げ装置が提案されている(特許文献1〜3)。
車両用フード跳ね上げ装置におけるヒンジ構造は、フード開閉時には、このヒンジ構造を支点として、フードを開閉可能に支持しており、車両走行時には、フロントバンパに設けられたラッチ構造と共に、ガタツキがないようにフードを保持する必要がある。一方、このヒンジ構造は、歩行者との衝突時には、ヒンジ構造におけるロック機構を解除することにより、アクチュエータによりフードの後部を跳ね上げ可能な構造としている。そのため、このロック機構を含め、ヒンジ構造が複雑な構造になっていた。
例えば、特許文献1においては(特許文献1の図3、図8等参照)、ロック機構として、支持ピン(23)、支持ピン(23)を拘束する拘束部(32)、拘束部(32)におけるピンロック部材(40)を付勢する引張バネ(50)等を追加する必要があり、部品点数が多くなると共に複雑な構造となっていた。又、ロック機構として、引用文献2においては(引用文献2の図2〜図4等参照)、リンク仮固定具(50)が必要であり、引用文献3においても(引用文献3の図5等参照)、阻止部(5b、6)が必要であり、共に別途専用部品の取り付けが必要であり、特許文献1と同様に部品点数が多くなると共に、更には通常時(フード開閉時、車両走行時)にフードの後部をガタツキ無く確実に支持するために、高い作製精度、取り付け精度が必要であった。
このように、従来の車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造においては、ロック機構を備えるために、部品点数が増大して、構造が複雑化し、コストアップの要因となっていた。その上、その作製精度や取り付け精度が悪いと、ロック機構にガタツキが生じ、その結果、通常時(フード開閉時、車両走行時)、フードにガタツキや異音が発生するおそれがあった。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、単純な構造で跳ね上げ可能にフードを支持でき、コストを低減できる車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造は、
車両前部に設けられたフードの後部側において、前記フードを開閉可能に支持すると共に、前記車両と被衝突物とが衝突したときに、前記フードの後部側をアクチュエータにより跳ね上げ可能とする車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造であって、
前記ヒンジ構造は、
一端が前記車体側に回動自在に軸支された第1回動部材と、
前記フードの後部側が固定されると共に、前記第1回動部材の他端側に回動可能に軸支された第2回動部材とを有し、
前記第2回動部材は、前記フードを開閉可能に支持するときに第1回動部材に接触する接触部と、前記車両と前記被衝突物とが衝突したときに、前記アクチュエータに跳ね上げられる跳上部とを備え、
前記第1回動部材は、前記接触部に所定の接合強度で接合される接合部を備え、
前記フードを開閉するときには、前記接触部と前記接合部が接合されていることにより、前記第1回動部材と前記第2回動部材とが一体となって回動され、
前記車両と前記被衝突物とが衝突したときには、前記アクチュエータにより、前記跳上部が押圧されて、前記接触部が前記接合部との接合から剥離されると共に、前記第2回動部材が前記第1回動部材から独立して回動されて、前記フードの後部側が跳ね上げられることを特徴とする。
車両前部に設けられたフードの後部側において、前記フードを開閉可能に支持すると共に、前記車両と被衝突物とが衝突したときに、前記フードの後部側をアクチュエータにより跳ね上げ可能とする車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造であって、
前記ヒンジ構造は、
一端が前記車体側に回動自在に軸支された第1回動部材と、
前記フードの後部側が固定されると共に、前記第1回動部材の他端側に回動可能に軸支された第2回動部材とを有し、
前記第2回動部材は、前記フードを開閉可能に支持するときに第1回動部材に接触する接触部と、前記車両と前記被衝突物とが衝突したときに、前記アクチュエータに跳ね上げられる跳上部とを備え、
前記第1回動部材は、前記接触部に所定の接合強度で接合される接合部を備え、
前記フードを開閉するときには、前記接触部と前記接合部が接合されていることにより、前記第1回動部材と前記第2回動部材とが一体となって回動され、
前記車両と前記被衝突物とが衝突したときには、前記アクチュエータにより、前記跳上部が押圧されて、前記接触部が前記接合部との接合から剥離されると共に、前記第2回動部材が前記第1回動部材から独立して回動されて、前記フードの後部側が跳ね上げられることを特徴とする。
なお、接触部と接合部との間の所定の接合強度としては、通常時(フード開閉時、車両走行時)には剥離されることがなく、車両と被衝突物とが衝突して、アクチュエータが作動したときに、初めて、接合部分が剥離される大きさとしている。
上記課題を解決する第2の発明に係る車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造は、
上記第1の発明に記載の車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造において、
前記接触部と前記接合部とが接合する面を、前記フードが閉じているときに略水平となるように形成し、前記接触部の下面に前記接合部を接合したことを特徴とする。
上記第1の発明に記載の車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造において、
前記接触部と前記接合部とが接合する面を、前記フードが閉じているときに略水平となるように形成し、前記接触部の下面に前記接合部を接合したことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造は、
上記第1又は第2の発明に記載の車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造において、
前記接触部と前記接合部とが接合する面を、前記アクチュエータによる前記フード跳上方向に対して略垂直となるように形成し、前記接触部の下面に前記接合部を接合したことを特徴とする。
上記第1又は第2の発明に記載の車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造において、
前記接触部と前記接合部とが接合する面を、前記アクチュエータによる前記フード跳上方向に対して略垂直となるように形成し、前記接触部の下面に前記接合部を接合したことを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係る車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造は、
上記第1から第3のいずれか1つの発明に記載の車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造において、
前記第2回動部材は、前記フードの後部側が固定されるフード固定部を複数備え、
前記接触部及び前記跳上部を、前記フード固定部に挟まれた位置に配設したことを特徴とする。
上記第1から第3のいずれか1つの発明に記載の車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造において、
前記第2回動部材は、前記フードの後部側が固定されるフード固定部を複数備え、
前記接触部及び前記跳上部を、前記フード固定部に挟まれた位置に配設したことを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明に係る車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造は、
上記第1から第4のいずれか1つの発明に記載の車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造において、
更に、一端が前記車体側の軸支部分に回動可能に軸支されると共に、他端が前記第2回動部材の移動量を規制可能に前記第2回動部材に連結された連結部材を有することを特徴とする。
上記第1から第4のいずれか1つの発明に記載の車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造において、
更に、一端が前記車体側の軸支部分に回動可能に軸支されると共に、他端が前記第2回動部材の移動量を規制可能に前記第2回動部材に連結された連結部材を有することを特徴とする。
第1の発明によれば、第1回動部材側の接合部と第2回動部材側の接触部とを所定の接合強度で接合しておき、車両と被衝突物とが衝突したときに、この接合をアクチュエータにより剥離し、第2回動部材を独立して回動して、フードの後部側を跳ね上げるようにしたので、部品点数が増大したり、構造が複雑化したりすることなく、単純な構造で跳ね上げ可能にフードを支持できるヒンジ構造とすることができ、その結果、コストを低減することができる。又、接触部と接合部とを接合することにより、ロック機構として機能させているので、確実にロックすることになり、通常のフード開閉時や車両走行時にガタツキや異音が発生することがなくなる。
第2の発明によれば、接触部と接合部との接合面を、フードが閉じているときに略水平となるように形成したので、接触部と接合部との接合面が接触部の下面となり、フードの重量に影響されること無く接合強度を設定することができる。つまり、接合面を接触部の側面とした場合、フードの重量が接合面のせん断方向(接合面に平行方向)に作用するので、せん断剥離されない接合強度を考慮する必要があるが、下面とすればフードの重量は接合面に対して略垂直方向に作用するので、接触部と接合部とは互いに押し当て状態となって、接合面を解離するせん断剥離を考慮する必要がない。又、過大な力でフードを閉じた場合であっても、接触部と接合部とは互いに押し当て状態となって、接合面を解離する方向に過大な力が働くことは無く、ヒンジ構造としての信頼性を損なうことはない。
第3の発明によれば、接触部と接合部との接合面を、フード跳上方向に対して略垂直となるように形成したので、アクチュエータによる跳上力がダイレクトに剥離力として作用して、フード跳上時に接触部と接合部との接合が確実に剥離されることとなり、跳上ヒンジ構造としての信頼性を向上させることができる。
第4の発明によれば、接触部及び跳上部を、フード固定部に挟まれた位置に配設したので、接触部と跳上部が近接することとなり、アクチュエータの跳ね上げ力を接触部と接合部との接合の剥離力として効率的に作用させることができる。
第5の発明によれば、第2回動部材の移動量を規制する連結部材を、車体側の軸支部分と第2回動部材に連結して設けたので、フードの跳ね上げ量を制御して、衝撃吸収のための空間を適切に確保することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造を詳細に説明する。
図1は、本発明における車両用フード跳ね上げ装置の概略を説明する斜視図である。
車両1の車体前部にはエンジンルーム2が配置されており、このエンジンルーム2の上面にフロントフード(フード)3が設けられている。又、車両1の車体前端部の下方には、車幅方向に延びたフロントバンパ4が設けられている。
車両1の車体前部にはエンジンルーム2が配置されており、このエンジンルーム2の上面にフロントフード(フード)3が設けられている。又、車両1の車体前端部の下方には、車幅方向に延びたフロントバンパ4が設けられている。
フロントフード3は、その後部側の車幅方向両側部分に各々設けられたフードヒンジ5、6(ヒンジ構造)により、開閉可能に支持されており、フロントフード3を開けたときには、フードヒンジ5、6を支点として、フロントフード3の前端側が上方に開放する構成となっている。一方、フロントフード3を閉じたときには、フロントフード3の前端に設けられたストライカ7を、該ストライカ7の位置に対応して車体に設けられたラッチ8により固定して、車両走行時であっても、フロントフード3をガタツキ無く確実に保持する構成となっている。
フロントバンパ4内には、歩行者(被衝突物)との衝突を検知可能な衝撃センサ9が設けられている。この衝撃センサ9は、図示しない車速センサ等の各種センサ類や後述のアクチュエータ11等の各種装置等と共に、車両1に備えられたECU10(電子制御装置;Electronics Control Unit)と電気的に接続されており、各種センサ類からの情報に基づいて、ECU10が各種装置等を制御している。
そして、本発明における車両用フード跳ね上げ装置では、ECU10が、車両が所定車速以上で走行していたときに、衝撃センサ9により歩行者との衝突を検知すると、後述のアクチュエータ11を作動させて、フロントフード3の後部側を跳ね上げることにより、エンジンルーム2内の空間を確保し、歩行者がフロントフード3と衝突した際に、エンジン等の固い部品に当たらないようにして、歩行者への衝撃を低減するようにしている。
このように、フードヒンジ5、6は、通常時(フード開閉時、車両走行時)には、フロントフード3をガタツキ無く確実に支持すると共に、歩行者との衝突時には、フロントフード3を跳ね上げ可能とする必要がある。そこで、これらの機能を簡単な構造を用いて備えた本発明に係るヒンジ構造を、図2〜図5に示し、その構成、動作について詳細に説明する。
図2〜図5は、本発明に係るヒンジ構造及びアクチュエータを示す図であり、図2は、フロントフードを閉じたときの斜視図、図3は、フロントフードを開けたときの斜視図、図4は、衝突時の斜視図、図5は、衝突時前後おいて、ヒンジ構造の各部材の動きを説明する模式図である。なお、図中の“Fr”は、車両前方方向を示している。
なお、図2〜図4においては、車両左側に設けられたフードヒンジ5を車両内側から見た状態を示しているが、車両右側に設けられたフードヒンジ6も同様の構成を有しているので、ここでは、フードヒンジ6の図示及び説明については省略する。
アクチュエータ11は、筒形状の筒部12と、筒部12の内部に設けられ、筒部12と同軸方向に延びる棒形状のピストン13と、ピストン13の下方に配設された火薬式のインフレータ14とを有している。
又、アクチュエータ11は、車両上下方向を軸方向として、フードヒンジ5の近傍の車体側(フロントフェンダの車幅方向内側)に固定されており、歩行者との衝突時には、ECU10からの信号に応じて、インフレータ14を作動させ、ピストン13を上方に押し出して、フロントフード3の後部側を跳ね上げるようにしている。このように、アクチュエータ11は、フロントフード3の後部側を跳ね上げるためのものであるが、本発明においては、アクチュエータ11の押出力を利用し、後述する本発明におけるロック機構を解除する機能も果たしている。
なお、本実施例では、アクチュエータとして、ピストン式アクチュエータを示しているが、筒状エアバッグ式アクチュエータ等の他のアクチュエータも使用可能である。
フードヒンジ5は、車体側に固定されるヒンジベース21と、車体側となるヒンジベース21にヒンジセンタピン22により一端が回動自在に軸支された第1ヒンジアーム23(第1回動部材)と、フード固定部26cにてフロントフード3の後部側が固定されると共に第1ヒンジアーム23の他端側にヒンジピン24により回動可能に軸支された第2ヒンジアーム25(第2回動部材)とを有し、更に第2ヒンジアーム25は、フロントフード3を開閉可能に支持するときに第1ヒンジアーム23に接触する接触部26aと、車両1と歩行者とが衝突したときに、アクチュエータ11のピストン13に跳ね上げられる跳上部26bとを備え、第1ヒンジアーム23は、接触部26aの下面に所定の接合強度で接合される接合部27を備えている。
なお、本実施例では接触部26aと、跳上部26bと、フロントフード3の後部側が固定されるフード固定部26cとが一体となったフードブラケット部26が第2ヒンジアーム25に一体成形して備えられている場合を説明するが、接触部26a、跳上部26b、フード固定部26cをフードブラケット部26として一体化せず、別部位として第2ヒンジアーム25にそれぞれ別々の位置に備えてもよい。
又、フードブラケット部26をフードブラケット部材として第2ヒンジアーム25とは別部品とし、第2ヒンジアーム25に取り付ける構造としてもよい。
又、接触部26a、跳上部26b、フード固定部26cを接触ブラケット部材、跳上ブラケット部材、フード固定ブラケット部材として第2ヒンジアーム25とそれぞれ別部品とし、第2ヒンジアーム25にそれぞれ別々の位置に取り付ける構造としてもよい。
又、フードブラケット部26をフードブラケット部材として第2ヒンジアーム25とは別部品とし、第2ヒンジアーム25に取り付ける構造としてもよい。
又、接触部26a、跳上部26b、フード固定部26cを接触ブラケット部材、跳上ブラケット部材、フード固定ブラケット部材として第2ヒンジアーム25とそれぞれ別部品とし、第2ヒンジアーム25にそれぞれ別々の位置に取り付ける構造としてもよい。
更に、フード固定部26cは、車両前後方向に2箇所並んで配設され、その間に接触部26a及び跳上部26bを配設している。つまり、接触部26a及び跳上部26bを、フード固定部26cに挟まれた位置に配設している。接触部26a及び跳上部26bは、フード固定部26cに挟まれて互いに近接している。
更に、車体1側に軸支された部分となるヒンジセンタピン22により一端が回動可能に軸支されると共に、第2ヒンジアーム25の移動量を規制可能に、他端が第2ヒンジアーム25に連結されたストッパリンク28(連結部材)も設けられている。このストッパリンク28の第2ヒンジアーム25側には、その長手方向に沿って長穴部28aが設けられており、この長穴部28aに第2ヒンジアーム25の連結ピン(図示省略)が挿入されて、長穴部28aの長さの範囲で、第2ヒンジアーム25の回動を許容すると共に、その移動量を規制している。
ヒンジベース21、第1ヒンジアーム23、第2ヒンジアーム25及びストッパリンク28は、平板状の部材から形成されている。ヒンジベース21においては、平板状の部材を折り曲げて形成することにより、車体側に固定するための固定部21a、21bが設けられている。そして、この固定部21a、21bが車体側に当接されて、図示しないボルトにより固定されている。
又、第1ヒンジアーム23に設けられた接合部27も、平板状の部材を折り曲げて形成されて、第1ヒンジアーム23と一体に形成されており、その部分の断面は、図5に示すようにL字断面となっている。同様に、第2ヒンジアーム25に設けられたフードブラケット部26も、平板状の部材を折り曲げて形成されて、第2ヒンジアーム25と一体に形成されており、その部分の断面は、図5に示すようにL字断面となっている。このフードブラケット部26のフード固定部26cは、フロントフード3の下面と当接されて、図示しないボルトにより固定されている。そして、フードブラケット部26は、アクチュエータ11のピストン13の作動軸上に配置されており、跳上部26bのみがピストン13に押し当てられる構成となっている。
又、フードブラケット部26の接触部26aと接合部27との接合面は、フロントフード3が閉じているときに、略水平面となるように形成されて、上下一体に接合されている。つまり、フロントフード3が閉じているときに、フードブラケット部26におけるピストン13に跳ね上げられる跳上部26bの面が略水平面となるように形成されており、これに合わせるように、接合部27におけるフードブラケット部26の接触部26aに接合される面が形成されている。そして、フードブラケット部26の接触部26aと接合部27の接合時には、フードブラケット部26の接触部26aの下面に接合部27を接触させ、それらの接触面同士を1つ以上の接合点Wにおいて接合している。
このように、フードブラケット部26の接触部26aと接合部27との接合面が、フロントフード3が閉じているときに、略水平面となるように接合されているため、フロントフード3を閉じるときに、強い力で落下させたとしても、入力される荷重は、フードブラケット部26の接触部26aと接合部27とが押し当て状態となるように働き、フードブラケット部26の接触部26aと接合部27とが剥離する方向に過大な荷重が入ることはないので、ピストン13に跳ね上げられたとき以外に、フードブラケット部26の接触部26aと接合部27とが剥離することはなく、この接合部分の信頼性を確保することができる。
フードブラケット部26の接触部26aと接合部27との間の接合強度としては、通常時(フード開閉時、車両走行時)には剥離破断されることがなく、車両1と被衝突物とが衝突して、アクチュエータ11が作動したときに、初めて、接合部分が剥離破断される大きさとしている。つまり、フードブラケット部26の接触部26aと接合部27との間の接合強度をF1とし、フードブラケット部26の接触部26aと接合部27との間の接合部分にアクチュエータ11により作用する力をF2とすると、F1<F2となるように、接合部分の接合強度を設定している。
又、フードブラケット部26の接触部26aと接合部27との接合面は、フロントフード3が閉じているときに、略水平面となるように形成されているので、接合面のせん断方向に対して、フロントフード3の重量やフロントフード3の上下方向振動等による入力の影響を極力小さくすることができる。
なお、接合方法としては、例えば、プロジジェクション溶接、スポット溶接等の溶接接合又はSPR(セルフピアスリベット)等のリベット接合を用いて、接触面同士を1つ以上の箇所で点接合しており、接合強度は、例えば、接合位置、接合数等を適切に選択することで、所望の強度に設定できる。
又、フードブラケット部26において、アクチュエータ11のピストン13に跳ね上げられる跳上部26bの面は、第2ヒンジアーム25の回動方向に垂直な方向に形成されると共に、接触部26aと接合部27との接合面も第2ヒンジアーム25の回動方向に垂直な方向に形成される。つまり、フロントフード跳上方向に対して略垂直な方向に形成されている。そのため、ピストン13の押出力を、フードブラケット部26の接触部26aと接合部27との接合面の剥離破断及びフロントフード3の跳ね上げに効率的に用いることが可能となる。
そして、上記構成のフードヒンジ5においては、所定の接合強度で互いに接合されたフードブラケット部26の接触部26aと接合部27とが、ロック機構を構成することになる。一方、ロック機構を解除する際には、フードブラケット部26の跳上部26bのみにアクチュエータ11のピストン13が押し当てられて、フードブラケット部26の接触部26aと接合部27との接合部分を、その押出力により剥離破断することで、ロック機構の解除を行うことになる。
又、接触部26a及び跳上部26bを、フード固定部26cに挟まれた位置に配設しているので、接触部26aと接合部27との接合部分及び跳上部26bがピストン13に押し当てられる押当部分が近接することとなり、アクチュエータ11及びピストン13による押当部分の跳ね上げ力が接合部分の剥離力として効率的に作用することとなる。
ここで、図2〜図5を参照して、通常時(フード開閉時、車両走行時)のフードヒンジ5の状態、衝突時のフードヒンジ5の状態を説明して、各部材の動きを説明する。
上記構成のフードヒンジ5においては、歩行者との衝突が起こらない限り、図5(a)に示すように、フードブラケット部26の接触部26aと接合部27との接合が保たれている。そのため、第1ヒンジアーム23、第2ヒンジアーム25、ストッパリンク28は、一直線状の一体的な部材として機能し、通常の一本のヒンジアームと同じ状態となっている。従って、フロントフード3を開閉するときには、図2、図3に示すように、ヒンジベース21に対し、車体側に軸支された部分となるヒンジセンタピン22を支点に、第1ヒンジアーム23と共に第2ヒンジアーム25、ストッパリンク28が回動されて、フロントフード3が開閉することになる。
一方、車両1が所定車速以上で走行しているときに、車両1と歩行者とが衝突し、衝撃センサ9により歩行者との衝突が検出されると、ECU10からアクチュエータ1に所定の信号が送られる。当該信号を受けたアクチュエータ11は、インフレータ14を作動させて、ピストン13を上方に押し出すことになる。ピストン13による押出力は、基本的には、フロントフード3の後部側を跳ね上げるためのものであるが、本発明においては、この押出力を利用し、図5(b)に示すように、フードブラケット部26の跳上部26bのみに押し当て、フロントフード3の後部側を跳ね上げると同時に、フードブラケット部26の接触部26aと接合部27との接合部分を剥離破断させて、本発明におけるロック機構を解除している。その結果、第1ヒンジアーム23とは独立して、第2ヒンジアーム25、ストッパリンク28が回動可能となっている。
そして、ピストン13の上方への移動と共に、図4に示すように、ヒンジベース21に対して、第1ヒンジアーム23、ストッパリンク28が回動すると共に、回動した第1ヒンジアーム23に対して、第1ヒンジアーム23側に軸支された部分となるヒンジピン24を支点に、第2ヒンジアーム25が第1ヒンジアーム23から独立して回動することになる。この結果、当初、一直線状の一体的な部材であった第1ヒンジアーム23、第2ヒンジアーム25及びストッパリンク28が、第2ヒンジアーム25及びストッパリンク28の連結部分を頂点に三角形状の構造に変化することになる。このとき、フロントフード3前端のストライカ7がラッチ8により保持されているため、ストライカ7及びラッチ8を支点として、フードブラケット部26のフード固定部26cに固定されたフロントフード3の後部が跳ね上げられることになる。
このように、上記構成のフードヒンジ5においては、フロントフード3の後部を跳ね上げ可能な構造でありながらも、ロックするための複雑な構造は不要であり、又、専用部品を別途追加する必要もないため、部品点数を削減してシンプルな構造とすることができ、コストを低減することができる。又、溶接等の接合により確実にロックするので、通常のフード開閉時や車両走行時にガタツキや異音が発生することはない。
本発明に係るヒンジ構造は、車両用フード跳ね上げ装置に適用されるものであり、特に、フロントフードの位置が低い車両(例えば、スポーツ車等)に好適である。
3 フロントフード
5 フードヒンジ
6 フードヒンジ
11 アクチュエータ
21 ヒンジベース
22 ヒンジセンタピン
23 第1ヒンジアーム
24 ヒンジピン
25 第2ヒンジアーム
26 フードブラケット部
26a 接触部
26b 跳上部
26c フード固定部
27 接合部
28 ストッパリンク
5 フードヒンジ
6 フードヒンジ
11 アクチュエータ
21 ヒンジベース
22 ヒンジセンタピン
23 第1ヒンジアーム
24 ヒンジピン
25 第2ヒンジアーム
26 フードブラケット部
26a 接触部
26b 跳上部
26c フード固定部
27 接合部
28 ストッパリンク
Claims (5)
- 車両前部に設けられたフードの後部側において、前記フードを開閉可能に支持すると共に、前記車両と被衝突物とが衝突したときに、前記フードの後部側をアクチュエータにより跳ね上げ可能とする車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造であって、
前記ヒンジ構造は、
一端が前記車体側に回動自在に軸支された第1回動部材と、
前記フードの後部側が固定されると共に、前記第1回動部材の他端側に回動可能に軸支された第2回動部材とを有し、
前記第2回動部材は、前記フードを開閉可能に支持するときに第1回動部材に接触する接触部と、前記車両と前記被衝突物とが衝突したときに、前記アクチュエータに跳ね上げられる跳上部とを備え、
前記第1回動部材は、前記接触部に所定の接合強度で接合される接合部を備え、
前記フードを開閉するときには、前記接触部と前記接合部が接合されていることにより、前記第1回動部材と前記第2回動部材とが一体となって回動され、
前記車両と前記被衝突物とが衝突したときには、前記アクチュエータにより、前記跳上部が押圧されて、前記接触部が前記接合部との接合から剥離されると共に、前記第2回動部材が前記第1回動部材から独立して回動されて、前記フードの後部側が跳ね上げられることを特徴とする車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造。 - 請求項1に記載の車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造において、
前記接触部と前記接合部とが接合する面を、前記フードが閉じているときに略水平となるように形成し、前記接触部の下面に前記接合部を接合したことを特徴とする車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造。 - 請求項1又は請求項2に記載の車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造において、
前記接触部と前記接合部とが接合する面を、前記アクチュエータによる前記フード跳上方向に対して略垂直となるように形成し、前記接触部の下面に前記接合部を接合したことを特徴とする車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造。 - 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造において、
前記第2回動部材は、前記フードの後部側が固定されるフード固定部を複数備え、
前記接触部及び前記跳上部を、前記フード固定部に挟まれた位置に配設したことを特徴とする車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造。 - 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造において、
更に、一端が前記車体側の軸支部分に回動可能に軸支されると共に、他端が前記第2回動部材の移動量を規制可能に前記第2回動部材に連結された連結部材を有することを特徴とする車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007317817A JP2009137507A (ja) | 2007-12-10 | 2007-12-10 | 車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造 |
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JP2007317817A JP2009137507A (ja) | 2007-12-10 | 2007-12-10 | 車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009137507A true JP2009137507A (ja) | 2009-06-25 |
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JP2007317817A Withdrawn JP2009137507A (ja) | 2007-12-10 | 2007-12-10 | 車両用フード跳ね上げ装置のヒンジ構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2007-12-10 JP JP2007317817A patent/JP2009137507A/ja not_active Withdrawn
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