JP4168576B2 - 車両の前部車体構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両の前部車体構造に係り、特に、自動車等の車両の前部にフードロック装置を配設した車両の前部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等の車両の前部にフードロック装置を配設した車両の前部車体構造においては、その一例が実開平3−128574号公報に示されている。
【0003】
図16に示される如く、この車両の前部車体構造では、車体のクロスメンバ100に取付けられたフードロックサポート102にフードロック装置104が取付けられており、このフードロック装置104とラジエータコアサポート106との間の空間部に渡って、エネルギー吸収部材108が取付けられている。また、フードロックサポート102には切欠部110が形成されており、フード前部に衝突体が衝突した場合には、この切欠部110を中心に、フードロックサポート102が屈曲し、フードロック装置104が図16に矢印Sで示される様に弧状の運動を行うことで、衝突体に発生する衝撃荷重を低減するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この車両の前部車体構造においては、切欠部110を中心に、フードロックサポート102が車両後方へ屈曲する構成であるため、フードロック装置104とラジエータコアサポート106との間に、所定値以上の距離Lを確保する必要がある。この結果、車体スペース等の関係からフードロック装置104とラジエータコアサポート106との間の距離Lが短いショートノーズの車両においては、この車両の前部車体構造は適用できない。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、ショートノーズの車両に適用でき、且つ衝突体に発生する衝撃荷重を低減できる車両の前部車体構造を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明における車両の前部車体構造は、略上方からの衝撃荷重により、ロックストライカの嵌合位置より車両上下方向において下方に設けられている車体への取付部を回転中心として略下方へ回転移動するフードロック装置を有することを特徴とする。
【0007】
従って、略上方から衝撃荷重が作用した場合に、フードロック装置が略下方へ移動するため、車体前後方向のスペースを小さくできる。この結果、車体前後方向のスペースが小さいショートノーズの車両に適用でき、且つ衝突体に発生する衝撃荷重を低減できる。また、フードロック装置が移動する場合に、回転移動の回転中心となる取付部においては、その部位が車体側から外れないまま移動させることができる。この結果、フードロック装置が車体から脱落し、フードが開くのを防止できる。さらに、フードロック装置が下方へ回転移動する際に、その回転中心を、ロックストライカの嵌合位置より車両上下方向において下方に設けることで、ロックストライカとの嵌合位置からのフードロック装置の移動方向を略下方に設定することができる。この結果、フードに設けたストライカが下方へ移動する際の横方向の移動量を最小限とすることができるため、フードロック装置の回転中心に加わる横力を低減できる。
【0010】
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の車両の前部車体構造において、前記回転中心と前記フードロック装置におけるロックケーブル取付部とが接近していることを特徴とする。
【0011】
従って、請求項1に記載の内容に加えて、フードロック装置が回転する際に、フードロック装置におけるロックケーブル取付部の移動量を最小限にできるため、ロックケーブル及びロックケーブル取付部が破損し、フードが開くのを防止できる。
【0014】
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両の前部車体構造において、前記フードロック装置は、車体の横部材に取付けられる第1取付部と、前記車体の横部材と車体の縦部材との少なくとも一方に取付けられる第2取付部と、前記車体の縦部材に取付けられる第3取付部と、を有することを特徴とする。
【0015】
従って、請求項1又は請求項2に記載の内容に加えて、フードロック装置における車体の横部材に取付けられる第1取付部、車体の横部材と車体の縦部材との少なくとも一方に取付けられる第2取付部及び車体の縦部材に取付けられる第3取付部の各位置の設定により、略上方から作用する衝撃荷重の車体への伝達を容易に制御できる。
【0016】
請求項4記載の本発明は、請求項3に記載の車両の前部車体構造において、前記第2取付部は、段付ボルトにて車体に固着されることを特徴とする。
【0017】
従って、請求項3に記載の内容に加えて、段付ボルトの段差量により、フードロック装置の締め付け力及び回転トルクの設定が容易に行える。
【0018】
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の車両の前部車体構造において、前記第2取付部は、前記車体の縦部材と前記第2取付部との一方に形成されたストッパにより、略上方からの衝撃荷重が加わるまで支持されることを特徴とする。
【0019】
従って、請求項4に記載の内容に加えて、簡単な構成で衝撃荷重が加わるまでは、ストッパにより取付部を支持でき、衝撃荷重が加わればストッパの変形による衝撃吸収及び取付部の移動開始が可能になる。
【0020】
請求項6記載の本発明は、請求項3〜5の何れか1項に記載の車両の前部車体構造において、前記車体の縦部材は、略上方からの衝撃荷重により、前記車体の横部材との連結解除されることを特徴とする。
【0021】
従って、請求項3〜5の何れか1項に記載の内容に加えて、略上方からの衝撃荷重により、車体の縦部材と横部材との連結が解除されることで、衝突体に作用する衝撃荷重を更に低減できる。
【0022】
請求項7記載の本発明は、請求項3〜6の何れか1項に記載の車両の前部車体構造において、前記車体の縦部材は、ばね材から成ることを特徴とする。
【0023】
従って、請求項3〜6の何れか1項に記載の内容に加えて、ばね材から成る車体の縦壁部の弾性変形によっても衝撃荷重を低減できる。
【0024】
請求項8記載の本発明は、請求項1〜7の何れか1項に記載の車両の前部車体構造において、前記フードロック装置は、通常のフード閉時には車体に対して下方へ移動しないためのストッパを有することを特徴とする。
【0025】
従って、請求項1〜7の何れか1項に記載の内容に加えて、通常のフード閉時にフードロック装置はストッパによって車体に対して下方へ移動しない。このため、通常のフード閉時におけるフードロック装置の移動の防止と、衝撃荷重が所定値に達した時のフードロック装置の移動との両立が図れる。
【0026】
請求項9記載の本発明は、請求項8に記載の車両の前部車体構造において、前記ストッパは、セカンダリラッチから下方へ延設され、フード閉時には下方への移動が可能とされ、フード開時には前記フードロック装置の車体への取付部により下方への移動が阻止されることを特徴とする。
【0027】
従って、請求項8に記載の内容に加えて、簡単な構成で、通常のフード閉時におけるフードロック装置の移動の防止と、衝撃荷重が所定値に達した時のフードロック装置の移動との両立が図れる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明における車両の前部車体構造の第1実施形態を図1〜図7に従って説明する。
【0029】
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印Wは車幅方向を示す。
【0030】
図5に示される如く、自動車車体の前部10に形成されたエンジンルーム12を覆うフード14は、アウタパネル16とインナパネル18とを備えており、フード14の前端部における車幅方向中央部14Aには、ロックストライカ20が固定されたフードロックリインフォースメント22が配設されている。
【0031】
一方、エンジンルーム12の前部に配設されたラジエータ24は、横部材としてのラジエータサポートアッパメンバ26とラジエータサポートロアメンバ28とに図示を省略したブラケット類を介して固定されている。また、ラジエータサポートアッパメンバ26とラジエータサポートロアメンバ28とは、それぞれの車幅方向中央部が縦部材としてのフードロックサポートメンバ30によって連結されており、このフードロックサポートメンバ30の上端部とラジエータサポートアッパメンバ26とにフードロック装置32が固定されている。
【0032】
図1に示される如く、フードロック装置32においては、ロックケーブル34が車幅外側方向(図1の矢印A方向)へ移動すると、ロックケーブル34の端部34Aが連結されたレバー36がロックベース42に立設されたピン38を回転中心にして、図1の矢印B方向へ回転するようになっている。また、レバー36がピン38を回転中心にして、図1の矢印B方向へ回転すると、レバー36と係合しているメインラッチ40が、メインラッチ40とロックベース42とを連結するバネ46の力により、ロックベース42に立設されたピン47を回転中心に、図1の矢印C方向へ回転するようになっている。従って、この状態で、セカンダリラッチ48のレバー部48Aをピン50を回転中心に上方(図1の矢印D方向)へ回転しつつ、フード14(図5参照)を持ち上げることで、セカンダリラッチ48のフック部48Bが車幅方向(図1の矢印D方向)へ回転し、ロックストライカ20が、二点鎖線で示すようにセカンダリラッチ48のフック部74Bから完全に解除されるようになっている。
【0033】
図3に示される如く、ロックベース42は、車体に取付けるための3つの取付部42A、42B、42Cを備えている。第1取付部42Aは、ロックベース42における一方の側壁部42Dの上下方向略中央部に形成されており、その中央部には丸孔とされた取付孔52が形成されている。なお、ロックベース42の側壁部42Dにおいては、第1取付部42Aの上側近傍にロックケーブル34のチューブ34Bの端部が取付けられている。
【0034】
また、第2取付部42Bは、ロックベース42における他方の側壁部42Eの上下方向上部に形成されており、その中央部には車幅方向内側斜め上方に開口した取付凹部54が形成されている。また、第3取付部42Cは、ロックベース42における他方の側壁部42Eの上下方向下部に形成されており、その中央部には車幅方向外側斜め上方に開口した取付凹部56が形成されている。なお、取付凹部54は、取付孔52を中心とする半径R1の円弧上に円弧に沿って形成されており、取付凹部56は、取付孔52を中心とする半径R2(R2>R1)の円弧上に円弧に沿って形成されている。
【0035】
図1に示される如く、ロックベース42における第1取付部42Aの取付孔52には車体前方側から段付ボルト60が挿入されており、この段付ボルト60と図示を省略したナットによって、ロックベース42の第1取付部42Aは、ラジエータサポートアッパメンバ26に固定されている。
【0036】
図2に示される如く、ロックベース42の取付凹部54には車体前方側から段付ボルト62が挿入されており、この段付ボルト62は、フードロックサポートメンバ30に形成された取付孔64とラジエータサポートアッパメンバ26に形成された取付孔66を貫通している。また、段付ボルト62には、車両後方側からナット68が螺合しており、ロックベース42の第2取付部42Bは、ラジエータサポートアッパメンバ26とフードロックサポートメンバ30との重合部に固定されている。
【0037】
また、ロックベース42における第2取付部42Bの下端部には、フードロックサポートメンバ30に切り起こしによって形成したストッパ70が当設しており、第2取付部を所定の位置に位置決めすると共に、衝突体がフード14に衝突し、ロックストライカ20に下方へ所定値以上の荷重が加わった場合には、ストッパ70が図2に二点鎖線で示すように下方へ屈曲するようになっている。
【0038】
また、ロックベース42における第3取付部42Cの取付凹部56には車体前方側から段付ボルト72が挿入されており、この段付ボルト72は、フードロックサポートメンバ30に形成された取付孔74を貫通している。また、段付ボルト72には、車両後方側からナット76が螺合しており、ロックベース42の第3取付部42Cは、フードロックサポートメンバ30に固定されている。
【0039】
次に本実施形態の作用を説明する。
【0040】
本実施形態では、通常にフード14を閉じた場合に、ロックストライカ20からフードロック装置32に作用する下方への荷重に対しては、ロックベース42の第1〜第3の各取付部42A、42B、42Cの各段付ボルト60、62、72の締め付けトルク及び第2取付部42Bとフードロックサポートメンバ30のストッパ70との当設によって、フードロック装置32が下方へ移動するのを防止できる。
【0041】
一方、図6に示される如く、車両走行時等にフード14の前部14Aに衝突体78が当接して、フード14が下方(図6の矢印F方向)へ移動した場合には、フードインナパネル18とラジエータサポートアッパメンバ26とが干渉し変形することで、衝突体78に作用する衝撃荷重を低減することができる。
【0042】
更に、本実施形態では、ロックストライカ20からフードロック装置32に作用する衝撃荷重が所定値以上になったときは、図2に二点鎖線で示される如く、ストッパ70が図2に二点鎖線で示すように下方へ屈曲する。この際、第2取付部42Bは、ストッパ70とボルト62から外れ下方へ移動すると共に、第3取付部42Cは、ボルト72から外れ下方へ移動する。
【0043】
この結果、図7に示される如く、フードロック装置32は第1取付部42Aを回転中心にして、下方(図7の矢印G方向)へ回転し、衝突体に発生する衝撃荷重を低減する。
【0044】
即ち、本実施形態では、フードロック装置32が、車体に対して後方への移動を殆ど伴わずに略下方へ移動するため、車体前後方向のスペースを小さくできる。従って、車体前後方向のスペースが小さいショートノーズの車両に適用でき、且つ衝突体に発生する衝撃荷重を低減できる。
【0045】
また、本実施形態では、回転移動の回転中心となる第1取付部42Aにおいては、その取付孔52が丸孔とされており、ラジエータサポートアッパメンバ26に固定した段付ボルト60から外れ難い構成になっている。この結果、フードロック装置32が下方へ回転移動する場合、または、フードロック装置32の近傍に、何らかの外力が作用した場合に、フードロック装置32が車体から脱落し、フードが開くのを防止できる。
【0046】
また、本実施形態では、フードロック装置32の回転中心となる第1取付部42Aが、ロックベース42におけるロックケーブル34の取付部近傍に設けられている。このため、フードロック装置32が回転する際に、ロックケーブル34の移動量を最小限にできるので、フードロック装置32の回転により、ロックケーブル34及びその取付部が破損し、フード14が開くのを防止できる。
【0047】
また、本実施形態では、フードロック装置32の回転中心となる第1取付部42Aが、ロックストライカ20の嵌合位置P1より車両上下方向において下方に設けられている、即ち、ロックストライカ20が嵌合位置P1から下方の移動位置P2に移動する際の移動軌跡L上の中央P3と略同じ高さの位置にフードロック装置32の回転中心P4が配設されている。この結果、ロックストライカ20との嵌合位置P1からのフードロック装置32の移動方向を略下方に設定することができる。このため、フードロック装置32が下方へ移動する際の、ロックストライカ20の横ずれ量Sを最小にできるので、フードロック装置32の回転中心P4に加わる横力を低減でき、第1取付部42Aの損傷を防止できる。
【0048】
また、本実施形態では、フードロック装置32におけるロックベース42に形成した各取付部42A、42B、42Cにより、フードロック装置32に略上方から作用する衝撃荷重を、ラジエータサポートアッパメンバ26とフードロックサポートメンバ30へ確実に伝達することができると共に、各42A、42B、42Cがそれぞれ段付ボルト60、62、72で取付けられているため、各段付ボルト60、62、72の段差量により、フードロック装置32の締め付け力及び回転トルクの設定が容易になる。
【0049】
また、本実施形態では、フードロック装置32のロックベース42に形成した第2取付部42Bが、フードロックサポートメンバ30に形成したストッパ70により支持されるため、簡単な構成で所定の衝撃荷重が加わるまでは、第2取付部42Bを所定位置に支持でき、所定の衝撃荷重が加わればストッパ70の変形による衝撃吸収及び第2取付部42Bの移動開始が可能になる。
【0050】
次に、本発明における車両の前部車体構造の第2実施形態を図8及び図9に従って説明する。
【0051】
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0052】
図8に示される如く、本実施形態では、ロックベース42に形成された第2取付部42Bの中央部には丸孔とされた取付孔80が形成されている。
【0053】
図9に示される如く、フードロックサポートメンバ30の上端後側面30Aにはブラケット82の下部82Aが溶着されており、ブラケット82の上部82Bとフードロックサポートメンバ30との間にラジエータサポートアッパメンバ26のフランジ26Aが挟持されている。また、ブラケット82の上部82Bには、取付孔84が形成されており、段付ボルト62における段部62Aの端部が取付孔84の外周部に当接している。
【0054】
ブラケット82の上端部には、後方へ向けてフランジ82Cが形成されており、フランジ82Cは、ラジエータサポートアッパメンバ26の水平壁部26Bの下面に当接している。また、フードロックサポートメンバ30はバネ材で構成されており、ブラケット82を介してラジエータサポートアッパメンバ26の水平壁部26Bに上方へ向けて若干の押圧を発生している。
【0055】
次に本実施形態の作用を説明する。
【0056】
本実施形態では、第1実施形態と同様に、通常にフード14を閉じた場合に、ロックストライカ20からフードロック装置32に作用する下方への荷重に対しては、ロックベース42の第1〜第3の各取付部42A、42B、42Cの各段付ボルト60、62、72の締め付けトルク及び、第2取付部42Bと第3取付部42Cが固定されたフードロックサポートメンバ30の弾性変形によって、フードロック装置32が下方へ移動するのを防止できる。
【0057】
一方、車両走行時等にフード14の前部14Aに衝突体が当接して、フード14が下方へ移動した場合には、第1実施形態と同様にフードインナパネル18とラジエータサポートアッパメンバ26とが干渉し変形することで、衝突体78(図6参照)に作用する衝撃荷重を低減することができる。
【0058】
更に、本実施形態では、フードロックサポートメンバ30が撓み、その後、フードロックサポートメンバ30が更に撓み、ラジエータサポートアッパメンバ26のフランジ26Aが、ブラケット82の上部82Bとフードロックサポートメンバ30との間から抜けると、フードロックサポートメンバ30は、ラジエータサポートアッパメンバ26とから分離し、ロックベース42の第2取付部42Bとともに下方へ移動する。このため、衝突体78(図6参照)に作用する衝撃荷重を更に低減することができる。なお、第3取付部42Cは、ボルト72から外れ下方へ移動する。
【0059】
この結果、ロックベース42は第1取付部42Aを回転中心にして、下方へ回転し、衝突体に発生する衝撃荷重を低減する。
【0060】
即ち、本実施形態では、フードロック装置32が略下方へ移動するため、車体前後方向のスペースを小さくできる。従って、車体前後方向のスペースが小さいショートノーズの車両に適用でき、且つ衝突体に発生する衝撃荷重を低減できる。
【0061】
また、本実施形態では、回転移動の回転中心となる第1取付部42Aにおいては、その取付孔52が丸孔とされており、第2取付部42Bにおいても、その取付孔80が丸孔とされている。このため、第1取付部42Aと第2取付部42Bは、それぞれラジエータサポートアッパメンバ26に固定した段付ボルト60とフードロックサポートメンバ30の段付ボルト62から外れ難い構成になっている。この結果、フードロック装置32が下方へ回転移動する場合、または、フードロック装置32の近傍に、何らかの外力が作用した場合に、フードロック装置32が車体から脱落し、フードが開くのを防止できる。
【0062】
また、本実施形態では、第1実施形態と同様に、フードロック装置32の回転中心となる第1取付部42Aが、ロックベース42におけるロックケーブル34のチューブ34B取付部近傍に設けられているため、フードロック装置32の回転により、ロックケーブル34及びその取付部が破損し、フード14が開くのを防止できる。
【0063】
また、本実施形態では、第1実施形態と同様に、フードロック装置32が下方へ移動する際の、ロックストライカ20の横ずれ量を最小にできるので、フードロック装置32の回転中心に加わる横力を低減でき、第1取付部42Aの損傷を防止できる。
【0064】
また、本実施形態では、第1実施形態と同様に、フードロック装置32に略上方から作用する衝撃荷重を、ラジエータサポートアッパメンバ26とフードロックサポートメンバ30へ確実に伝達することができると共に、各段付ボルト60、62、72の段差量により、フードロック装置32の締め付け力及び回転トルクの設定が容易になる。
【0065】
次に、本発明における車両の前部車体構造の第3実施形態を図10〜図13に従って説明する。
【0066】
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0067】
図10に示される如く、本実施形態では、セカンダリラッチ48が三つ又に分かれており、ストッパとしてのストッパレバー48Cが下方へ延設されている。一方、ロックベース42における第3取付部42Cが、ロックベース42の下部に形成されており、ロックベース42における第2取付部42Bが固定されるフードロックサポートメンバ30の上部30Bは車幅方向斜め上方へ屈曲されている。また、セカンダリラッチ48の回転中心となるピン50には、コイルスプリング86が巻着されており、コイルスプリング86によって、セカンダリラッチ48は、ロックストライカ20との嵌合位置(図10に示す位置)方向(図10の矢印J方向)へ付勢されている。
【0068】
図11に示される如く、第3取付部42Cを固定する段付ボルト72には、ロックプレート88が回転可能に軸支されている。
【0069】
図12に示される如く、ロックプレート88は、矩形の板材により構成されており、中央から一つの角部88A側に寄った部位に貫通孔90が形成されている。従って、取付状態では、図10に示される如く、角部88Aを上方にして一辺88Bが傾斜した状態となっている。従って、セカンダリラッチ48とロックストライカ20とが嵌合位置(図10に示す位置)にある場合に、ストッパレバー48Cが下方へ移動すると、ストッパレバー48Cがロックプレート88の一辺88Bに干渉するものの、ロックプレート88が回転するため、ストッパレバー48Cは下方へ移動可能となっている。
【0070】
一方、図13に示される如く、フード14を閉める場合には、セカンダリラッチ48は、図13の一点鎖線の位置にあり、フード14とともにロックストライカ20が上方より降りてきて、セカンダリラッチ48のフック部48Bの頭部に当接し、ロックストライカ20がセカンダリラッチ48のフック部48Bを横方向へ押しやり下方へ移動するため、セカンダリラッチ48は少なくとも図13に実線で示す位置まで移動するようになっている。この時のストッパレバー48Cの位置は、ロックプレート88の一辺88Bと当接し、その移動が阻止される位置(図13の実線で示す位置)となる。なお、フード14を落下させたような場合には、慣性で、セカンダリラッチ48のレバー部48Aが、ロックベース42における側壁部42Eの下端部42Fに当接する位置(図13の二点鎖線で示す位置)まで移動するが、この時のストッパレバー48Cの位置も、ロックプレート88の一辺88Bと当接し、その移動が阻止される位置(図13の二点鎖線で示す位置)となる。
【0071】
次に本実施形態の作用を説明する。
【0072】
本実施形態では、フード14を閉める場合に、セカンダリラッチ48が、図13の一点鎖線の位置にあり、フード14とともにロックストライカ20が上方より降りてきて、セカンダリラッチ48のフック部48Bの頭部に当接し、ロックストライカ20がセカンダリラッチ48のフック部48Bを横方向へ押しやり下方へ移動するため、セカンダリラッチ48は少なくとも図13に実線で示す位置まで移動する。また、フード14を落下させたような場合には、慣性で、セカンダリラッチ48のレバー部48Aが、ロックベース42における側壁部42Eの下端部42Fに当接する位置(図13の二点鎖線で示す位置)まで移動する。そして、ロックストライカ20は、メインラッチ40を図13に示す位置から、バネ46の付勢力に抗して下方へ押し下げるため、フードロック装置32全体を下方へ押圧する。
【0073】
この間、セカンダリラッチ48のストッパレバー48Cは、慣性力により、図13に実線または二点鎖線で示す位置付近に留まる。従って、フードロック装置32の僅かな下方移動で、セカンダリラッチ48のストッパレバー48Cがロックプレート88の一辺88Bと当接し、その移動が阻止される。従って、通常のフード14を閉め際に、ロックベース42における各取付部42A、42B、42Cが外れることはない。
【0074】
一方、車両走行時等にフード14の前部14Aに衝突体が当接して、ロックストライカ20からフードロック装置32に作用する衝撃荷重が所定値以上になったときは、フード14が下方へ移動し、第1実施形態と同様にフードインナパネル18とラジエータサポートアッパメンバ26とが干渉し変形することで、衝突体78(図6参照)に作用する衝撃荷重を低減することができる。
【0075】
更に、本実施形態では、セカンダリラッチ48とロックストライカ20とが嵌合位置(図10に示す位置)にあるので、ストッパレバー48Cが下方へ移動すると、ストッパレバー48Cがロックプレート88の一辺88Bに干渉するものの、ロックプレート88が回転するため、ストッパレバー48Cは下方へ移動可能となる。
【0076】
この結果、第2取付部42Bは、ストッパ70とボルト62から外れ下方へ移動すると共に、第3取付部42Cは、ボルト72から外れ下方へ移動する。
【0077】
このため、ロックベース42は第1取付部42Aを回転中心にして、下方へ回転し、衝突体に発生する衝撃荷重を低減する。
【0078】
即ち、本実施形態では、フードロック装置32が略下方へ移動するため、車体前後方向のスペースを小さくできるので、車体前後方向のスペースが小さいショートノーズの車両に適用でき、且つ衝突体に発生する衝撃荷重を低減できる。
【0079】
また、本実施形態では、第1実施形態と同様に、回転移動の回転中心となる第1取付部42Aにおいては、その取付孔52が丸孔とされているため、フードロック装置32が下方へ回転移動する場合、または、フードロック装置32の近傍に、何らかの外力が作用した場合に、フードロック装置32が車体から脱落し、フードが開くのを防止できる。
【0080】
また、本実施形態では、第1実施形態と同様に、フードロック装置32の回転中心となる第1取付部42Aが、ロックベース42におけるロックケーブル34のチューブ34B取付部近傍に設けられているため、フードロック装置32の回転により、ロックケーブル34及びその取付部が破損し、フード14が開くのを防止できる。
【0081】
また、本実施形態では、第1実施形態と同様に、フードロック装置32が下方へ移動する際の、ロックストライカ20の横ずれ量を最小にできるので、フードロック装置32の回転中心に加わる横力を低減でき、第1取付部42Aの損傷を防止できる。
【0082】
また、本実施形態では、第1実施形態と同様に、フードロック装置32に略上方から作用する衝撃荷重を、ラジエータサポートアッパメンバ26とフードロックサポートメンバ30へ確実に伝達することができると共に、各段付ボルト60、62、72の段差量により、フードロック装置32の締め付け力及び回転トルクの設定が容易になる。
【0083】
また、本実施形態では、ストッパレバー48Cが、セカンダリラッチ48から下方へ延設され、フード14が閉じている時には下方への移動が可能とされ、フード14が開いている時にはフードロック装置32の車体への取付部により下方への移動が阻止される構成としたため、簡単な構成で、通常のフード閉時のフードロック装置32の移動の防止と、衝撃荷重が所定値に達した時のフードロック装置32の移動との両立が図れる。
【0084】
なお、ロックプレート88は、矩形の板材に限定されず、他の形状としても良い。
【0085】
次に、本発明における車両の前部車体構造の第4実施形態を図14及び図15に従って説明する。
【0086】
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0087】
図14及び図15に示される如く、本実施形態では、第1実施形態におけるフードロックサポートメンバ30に切り起こしによって形成したストッパ70(図1、図2参照)に代えて、ロックベース42における第2取付部42Bと第3取付部42Cとにそれぞれストッパとしての爪部92、94がそれぞれ形成されている。
【0088】
爪部92、94は、それぞれ取付凹部54、56における回転中心となる第1取付部42Aと反対側の開口端部に形成されており、それぞれ段付ボルト62、72に係合している。従って、第2取付部42B及び第3取付部42Cを所定の位置に位置決めすると共に、衝突体がフード14に衝突し、ロックストライカ20に下方へ所定値以上の力が加わった場合には、これらの爪部92、94が上方へ屈曲するようになっている。
【0089】
次に本実施形態の作用を説明する。
【0090】
本実施形態では、通常にフード14を閉じた場合に、ロックストライカ20からフードロック装置32に作用する下方への力に対しては、ロックベース42の第1〜第3の各取付部42A、42B、42Cの各段付ボルト60、62、72の締め付けトルク及び、第2取付部42B、第3取付部42Cの各爪部92、94と各段付ボルト62、72との当設によって、フードロック装置32が下方へ移動するのを防止できる。
【0091】
一方、車両走行時等にフード14の前部14Aに衝突体78(図6参照)が当接して、フード14が下方へ移動した場合には、フードインナパネル18とラジエータサポートアッパメンバ26とが干渉し変形することで、衝突体78に作用する衝撃荷重を低減することができる。
【0092】
更に、本実施形態では、ロックストライカ20からフードロック装置32に作用する衝撃荷重が所定値以上になったときは、第2取付部42B、第3取付部42Cの各爪部92、94が上方へ屈曲する。この際、第2取付部42Bは、ストッパ70とボルト62から外れ下方へ移動すると共に、第3取付部42Cは、ボルト72から外れ下方へ移動する。
【0093】
この結果、ロックベース42は第1取付部42Aを回転中心にして、下方へ回転し、衝突体に発生する衝撃荷重を低減する。
【0094】
即ち、本実施形態では、フードロック装置32が略下方へ移動するため、車体前後方向のスペースが小さいショートノーズの車両に適用でき、且つ衝突体に発生する衝撃荷重を低減できる。
【0095】
また、本実施形態では、第1実施形態と同様に、回転移動の回転中心となる第1取付部42Aの取付孔52が丸孔とされているため、フードロック装置32が下方へ回転移動する場合、または、フードロック装置32の近傍に、何らかの外力が作用した場合に、フードロック装置32が車体から脱落し、フードが開くのを防止できる。
【0096】
また、本実施形態では、第1実施形態と同様に、フードロック装置32の回転中心となる第1取付部42Aが、ロックベース42におけるロックケーブル34のチューブ34Bの取付部近傍に設けられているため、ロックケーブル34及びその取付部が破損し、フード14が開くのを防止できる。
【0097】
また、本実施形態では、第1実施形態と同様に、フードロック装置32の回転中心となる第1取付部42Aが、ロックストライカ20の嵌合位置より車両上下方向において下方に設けられているため、フードロック装置32の回転中心に加わる横力を低減でき、第1取付部42Aの損傷を防止できる。
【0098】
また、本実施形態では、第1実施形態と同様に、フードロック装置32におけるロックベース42に形成した各取付部42A、42B、42Cにより、フードロック装置32に略上方から作用する衝撃荷重を、ラジエータサポートアッパメンバ26とフードロックサポートメンバ30へ確実に伝達することができると共に、各段付ボルト60、62、72の段差量により、フードロック装置32の締め付け力及び回転トルクの設定が容易になる。
【0099】
また、本実施形態では、ロックベース42の第2取付部42B、第3取付部42Cに形成した爪部92、94により、簡単な構成で所定の衝撃荷重が加わるまでは、第2取付部42B、第3取付部42Cを確実に支持でき、所定の衝撃荷重が加われば爪部92、94の変形による衝撃吸収、及び第2取付部42Bと第3取付部42Cの移動開始が可能になる。
【0100】
なお、爪部92と爪部94とのうちの一方のみを形成した構成としても良い。
【0101】
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。
【0102】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明における車両の前部車体構造は、略上方からの衝撃荷重により、ロックストライカの嵌合位置より車両上下方向において下方に設けられている車体への取付部を回転中心として略下方へ回転移動するフードロック装置を有するため、ショートノーズの車両に適用でき、且つ衝突体に発生する衝撃荷重を低減できるという優れた効果を有する。また、フードロック装置が車体から脱落し、フードが開くのを防止できるという優れた効果を有する。さらに、フードロック装置の回転中心に加わる横力を低減できるという優れた効果を有する。
【0104】
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の車両の前部車体構造において、回転中心とフードロック装置におけるロックケーブル取付部とが接近しているため、請求項1に記載の効果に加えて、ロックケーブル及びロックケーブル取付部が破損し、フードが開くのを防止できるという優れた効果を有する。
【0106】
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両の前部車体構造において、フードロック装置は、車体の横部材に取付けられる第1取付部と、車体の横部材と車体の縦部材との少なくとも一方に取付けられる第2取付部と、車体の縦部材に取付けられる第3取付部と、を有するため、請求項1又は請求項2に記載の効果に加えて、略上方から作用する衝撃荷重の車体への伝達を容易に制御できるという優れた効果を有する。
【0107】
請求項4記載の本発明は、請求項3に記載の車両の前部車体構造において、第2取付部は、段付ボルトにて車体に固着されるため、請求項3に記載の効果に加えて、フードロック装置の締め付け力及び回転トルクの設定を容易に行えるという優れた効果を有する。
【0108】
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の車両の前部車体構造において、第2取付部は、車体の縦部材と第2取付部との一方に形成されたストッパにより、略上方からの衝撃荷重が加わるまで支持されるため、請求項4に記載の効果に加えて、簡単な構成で衝撃荷重が加わるまでは、取付部を支持でき、衝撃荷重が加われば衝撃吸収及び取付部の移動開始が可能になるという優れた効果を有する。
【0109】
請求項6記載の本発明は、請求項3〜5の何れか1項に記載の車両の前部車体構造において、車体の縦部材は、略上方からの衝撃荷重により、車体の横部材との連結解除されるため、請求項3〜5の何れか1項に記載の効果に加えて、衝突体に作用する衝撃荷重を更に低減できるという優れた効果を有する。
【0110】
請求項7記載の本発明は、請求項3〜6の何れか1項に記載の車両の前部車体構造において、車体の縦部材は、ばね材から成るため、請求項3〜6の何れか1項に記載の効果に加えて、ばね材から成る車体の縦壁部の弾性変形によっても衝撃荷重を低減できるという優れた効果を有する。
【0111】
請求項8記載の本発明は、請求項1〜7の何れか1項に記載の車両の前部車体構造において、フードロック装置は、通常のフード閉時には車体に対して下方へ移動しないためのストッパを有するため、請求項1〜7の何れか1項に記載の効果に加えて、通常のフード閉時におけるフードロック装置の移動の防止と、衝撃荷重が所定値に達した時のフードロック装置の移動との両立が図れるという優れた効果を有する。
【0112】
請求項9記載の本発明は、請求項8に記載の車両の前部車体構造において、ストッパは、セカンダリラッチから下方へ延設され、フード閉時には下方への移動が可能とされ、フード開時にはフードロック装置の車体への取付部により下方への移動が阻止されるため、請求項8に記載の効果に加えて、簡単な構成で、通常のフード閉時におけるフードロック装置の移動の防止と、衝撃荷重が所定値に達した時のフードロック装置の移動との両立が図れるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両の前部車体構造を示す車両前方から見た正面図である。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る車両の前部車体構造におけるフードロック装置を示す車両前方から見た正面図である。
【図4】図3の4−4線に沿った断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る車両の前部車体構造が適用された車体前部を示す側断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る車両の前部車体構造が適用された車体前部の変形状態を示す側断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る車両の前部車体構造の作用説明図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る車両の前部車体構造を示す車両前方から見た正面図である。
【図9】図8の9−9線に沿った断面図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る車両の前部車体構造を示す車両前方から見た正面図である。
【図11】図10の11−11線に沿った断面図である。
【図12】本発明の第3実施形態に係る車両の前部車体構造におけるフードロック装置を示す車両斜め前方から見た分解斜視図である。
【図13】本発明の第3実施形態に係る車両の前部車体構造におけるフードロック装置を示す車両前方から見た正面図である。
【図14】本発明の第4実施形態に係る車両の前部車体構造を示す車両前方から見た正面図である。
【図15】図14の15−15線に沿った断面図である。
【図16】従来例に係る車両の前部車体構造を示す側断面図である。
【符号の説明】
14 フード
20 ロックストライカ
26 ラジエータサポートアッパメンバ(車体の横部材)
30 フードロックサポートメンバ(車体の縦部材)
32 フードロック装置
34 ロックケーブル
40 メインラッチ
42 ロックベース
42A ロックベースの第1取付部
42B ロックベースの第2取付部
42C ロックベースの第3取付部
48 セカンダリラッチ
48A セカンダリラッチのレバー部
48B セカンダリラッチのフック部
48C セカンダリラッチのストッパレバー(ストッパ)
52 取付孔
54 取付凹部
56 取付凹部
60 段付ボルト
62 段付ボルト
70 ストッパ
72 段付ボルト
88 ロックプレート
92 爪部(ストッパ)
94 爪部(ストッパ)

Claims (9)

  1. 略上方からの衝撃荷重により、ロックストライカの嵌合位置より車両上下方向において下方に設けられている車体への取付部を回転中心として略下方へ回転移動するフードロック装置を有することを特徴とする車両の前部車体構造。
  2. 前記回転中心と前記フードロック装置におけるロックケーブル取付部とが接近していることを特徴とする請求項1に記載の車両の前部車体構造。
  3. 前記フードロック装置は、車体の横部材に取付けられる第1取付部と、前記車体の横部材と車体の縦部材との少なくとも一方に取付けられる第2取付部と、前記車体の縦部材に取付けられる第3取付部と、を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両の前部車体構造。
  4. 前記第2取付部は、段付ボルトにて車体に固着されることを特徴とする請求項3に記載の車両の前部車体構造。
  5. 前記第2取付部は、前記車体の縦部材と前記第2取付部との一方に形成されたストッパにより、略上方からの衝撃荷重が加わるまで支持されることを特徴とする請求項4に記載の車両の前部車体構造。
  6. 前記車体の縦部材は、略上方からの衝撃荷重により、前記車体の横部材との連結解除されることを特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載の車両の前部車体構造。
  7. 前記車体の縦部材は、ばね材から成ることを特徴とする請求項3〜6の何れか1項に記載の車両の前部車体構造。
  8. 前記フードロック装置は、通常のフード閉時には車体に対して下方へ移動しないためのストッパを有することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の車両の前部車体構造。
  9. 前記ストッパは、セカンダリラッチから下方へ延設され、フード閉時には下方への移動が可能とされ、フード開時には前記フードロック装置の車体への取付部により下方への移動が阻止されることを特徴とする請求項8に記載の車両の前部車体構造。
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