JP2000079847A - 荷受台昇降装置 - Google Patents

荷受台昇降装置

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JP2000079847A
JP2000079847A JP10252642A JP25264298A JP2000079847A JP 2000079847 A JP2000079847 A JP 2000079847A JP 10252642 A JP10252642 A JP 10252642A JP 25264298 A JP25264298 A JP 25264298A JP 2000079847 A JP2000079847 A JP 2000079847A
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lift
tilt
motor
load
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Tatsuo Odawara
辰雄 小田原
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Sanwa Seiki Ltd
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Sanwa Seiki Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧回路を変更せずに荷受台の始動時、停止
時の衝撃を緩和する。 【解決手段】 荷受台昇降装置10は、荷台2の後端に
回動自在に支持されたリフトアーム11の自由端部に荷
受台12が回動自在に支持され、荷台2と荷受台12と
の間に荷受台を開閉させるチルトシリンダ装置14と、
荷受台を昇降させるリフトシリンダ装置15とが介設さ
れ、チルトシリンダ装置、リフトシリンダ装置がモータ
16で運転されるポンプ17で作動されるように構成さ
れている。モータ16はチルトシリンダ装置14の開閉
作動初期や作動終期およびリフトシリンダ装置15の昇
降作動初期、作動終期にそれぞれ減速運転される。 【効果】 チルトシリンダ装置、リフトシリンダ装置の
作動が初期、終期に減速されるため、荷受台の衝撃は緩
和される。この緩衝はモータ制御によるため、チルトシ
リンダ装置、リフトシリンダ装置の油圧回路は変更する
必要はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷受台昇降装置に
関し、特に、荷受台の始動時や停止時における緩衝技術
に係り、例えば、貨物自動車の荷受台昇降装置に利用し
て有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】貨物自動車の荷台の後部に対する荷物の
上げ下ろしを容易にするために、荷台の後部に荷受台昇
降装置が設備されている貨物自動車がある。一般に、貨
物自動車の荷受台昇降装置は、荷台に一端部が回動自在
に支持されたリフトアームの自由端部に荷受台が回動自
在に支持されており、前記荷台と前記荷受台との間に荷
受台を開閉させるチルトシリンダ装置が介設されている
とともに、荷受台を昇降させるリフトシリンダ装置が介
設されており、これらチルトシリンダ装置およびリフト
シリンダ装置がモータによって運転される油圧ポンプの
圧油によって作動されるように構成されている。
【0003】なお、従来のこの種の荷受台昇降装置につ
いて記載している例としては、実開平3−63426号
公報、実開平1−69045号公報および実開平5−2
2123号公報がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の荷受台昇降装置
においては、荷受台を開作動する時および下げ作動をす
る時には荷受台の自重によりチルトシリンダまたはリフ
トシリンダ内に閉じ込められていた圧油を急激に開放し
たり急激に遮断したりするため、作動の開始時および作
動の停止時に衝撃が発生するという問題がある。
【0005】本発明は、荷受台昇降装置の開作動および
下げ作動の初期および停止時に油圧ポンプを作動させて
チルト用シリンダ装置またはリフト用シリンダ装置から
の急激な圧油の流出を阻止して、荷受台がゆっくり開
き、また、停止時にもゆっくり停止するようにして衝撃
の発生を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る荷受台昇
降装置は、荷台と、この荷台に昇降自在に支持されたリ
フト部材と、このリフト部材に回動自在に支持された荷
受台と、前記リフト部材を昇降させるリフトシリンダ装
置と、前記荷受台を開閉させるチルトシリンダ装置とを
備えており、前記リフトシリンダ装置および前記チルト
シリンダ装置がモータによって運転される油圧ポンプの
圧油によって作動されるように構成されている荷受台昇
降装置において、前記リフトシリンダ装置の作動初期お
よび/または作動終期に前記モータが運転されて、前記
油圧ポンプの圧油が前記リフトシリンダ装置を迂回した
状態で循環されることを特徴とする。
【0007】請求項2に係る荷受台昇降装置は、荷台
と、この荷台に昇降自在に支持されたリフト部材と、こ
のリフト部材に回動自在に支持された荷受台と、前記リ
フト部材を昇降させるリフトシリンダ装置と、前記荷受
台を開閉させるチルトシリンダ装置とを備えており、前
記リフトシリンダ装置および前記チルトシリンダ装置が
モータによって運転される油圧ポンプの圧油によって作
動されるように構成されている荷受台昇降装置におい
て、前記チルトシリンダ装置の作動初期および/または
作動終期に前記モータが運転されて、前記油圧ポンプの
圧油が前記チルトシリンダ装置を迂回した状態で循環さ
れることを特徴とする。
【0008】前記した手段によれば、リフトシリンダ装
置の下げおよび/または上げ作動において、作動の初期
および終期に油圧モータを回転させて、圧油を循環させ
ることにより、リフトシリンダ装置からの急激な圧油の
流出を防止したり、圧油の急激な遮断を防止したりする
ことができるため、作動時における荷受台の衝撃の発生
を防止することができる。
【0009】同様にして、チルトシリンダ装置の開きお
よび/または閉じ作動において、初期および終期に油圧
モータを回転させて、圧油を循環させることにより、チ
ルトシリンダ装置からの急激な圧油の流出を防止した
り、圧油の急激な遮断を防止したりすることができるた
め、作動時における荷受台の衝撃の発生を防止すること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態である
貨物自動車の荷受台昇降装置を示す回路図である。図2
はその斜視図である。図3はその主要部のブロック図で
ある。図4は荷受台の開き作動のフローチャート、図5
は荷受台の下げ作動のフローチャートである。
【0011】図2に示されているように、本発明に係る
荷受台昇降装置10は貨物自動車1の荷台2の後端に設
備されている。すなわち、荷受台昇降装置10はリンク
機構(図示せず)で構成されたリフト部材としてのリフ
トアーム11を一対備えており、両リフトアーム11、
11は荷台2の後端辺の下面に左右対称形に配されて、
それぞれの一端部が回動自在に支持されている。両リフ
トアーム11、11の自由端部間には荷受台12が水平
を維持されるように回動自在に支持されている。荷受台
12はアルミニウム等の軽量で耐腐食性および剛性を有
する材料が使用されて、荷台2に対応した大きさの長方
形のパネル形状に形成されている。荷受台12の上面に
おける荷台2と反対側の端辺付近にはカートストッパ1
3が、端辺に沿って敷設されており、カートストッパ1
3は荷受台12に乗せられたカート(図示せず)が脱落
するのを防止するように構成されている。
【0012】荷台2の後端辺下面と荷受台12の荷台側
端辺との間には荷受台を開閉させるためのチルトシリン
ダ装置14が一対、左右対称形に介設されており、両チ
ルトシリンダ装置14、14は荷受台12をリフトアー
ム11に対して垂直姿勢と水平姿勢との間を往復回動さ
せるように構成されている。また、荷台2の後端辺下面
と荷受台12の荷台側端辺との間には荷受台を昇降させ
るためのリフトシリンダ装置15が一対、左右対称形に
介設されており、両リフトシリンダ装置15、15は荷
受台12を荷台2の高さ位置と接地位置との間で昇降さ
せるように構成されている。
【0013】次に図1により本発明の実施形態の構成を
説明する。チルトシリンダ装置14およびリフトシリン
ダ装置15はいずれも単動形の油圧シリンダ装置が使用
されており、DCモータ16によって運転される油圧ポ
ンプ17により作動されるように構成されている。油圧
ポンプ17の吸入口側にはタンク18が接続されてお
り、油圧ポンプ17の吐出口に接続された供給油路19
には、チルトシリンダ装置14への油路(以下、チルト
用油路という。)20およびリフトシリンダ装置15へ
の油路(以下、リフト用油路という。)21が並列に接
続されている。
【0014】チルト用油路20にはチルトシリンダ装置
14を制御するための制御弁(以下、チルト用弁とい
う。)22が介設されており、リフト用油路21にはリ
フトシリンダ装置15を制御するための制御弁(以下、
リフト用弁という。)23が介設されている。チルト用
弁22およびリフト用弁23はいずれも2ポート・2位
置・スプリングオフセット・電磁切換弁によって構成さ
れている。リフト用油路21のリフト用弁23の上流側
には逆止め弁24および流量制御弁25が互いに並列に
介設されている。
【0015】供給油路19には逆止め弁26が介設され
ており、供給油路19には排出油路27が油圧ポンプ1
7および逆止め弁26を迂回するように接続されてい
る。排出油路27にはチルトシリンダ装置14およびリ
フトシリンダ装置15の短縮作動を制御するための制御
弁(以下、排出用弁という。)28が介設されている。
排出用弁28も2ポート・2位置・スプリングオフセッ
ト電磁切換弁によって構成されている。排出油路27に
おける排出用弁28のタンク18の側には流量制御弁2
9が介設されている。供給油路19と排出油路27との
間にはリリーフ弁30が逆止め弁26の油圧ポンプ17
側と流量制御弁29のタンク18側とを接続するように
介設されている。
【0016】DCモータ16の駆動電気回路31、チル
ト用弁22のソレノイドを制御するための電気回路(以
下、チルト用電気回路という。)32、リフト用弁23
のソレノイドを制御するための電気回路(以下、リフト
用電気回路という。)33および排出用弁28のソレノ
イドを制御するための電気回路(以下、排出用電気回路
という。)34には、コントローラ35の出力端がそれ
ぞれ接続されている。コントローラ35の入力端には荷
受台12の開き作動を指令するためのスイッチ(以下、
開きスイッチという。)36と、荷受台12の閉じ作動
を指令するためのスイッチ(以下、閉じスイッチとい
う。)37と、荷受台12の下げ作動を指令するための
スイッチ(以下、下げスイッチという。)38と、荷受
台12の上げ作動を指令するためのスイッチ(以下、上
げスイッチという。)39とがそれぞれ接続されてい
る。
【0017】コントローラ35の入力端には荷受台12
の傾斜角を検出するセンサ(以下、チルトセンサとい
う。)40と、荷受台12のリフト位置を検出するセン
サ(以下、リフトセンサという。)41と、荷受台12
の接地を検出するセンサ(以下、接地センサという。)
42とがそれぞれ接続されている。チルトセンサ40は
荷受台12に設置されており、荷受台12の傾斜角を測
定することによって荷受台12の開き角度を検出するよ
うに構成されている。リフトセンサ41はリフトアーム
11に介設されており、リフトアーム11の回動角度を
検出することによって荷受台12の高さ位置を検出する
ように構成されている。接地センサ42は荷台2とリフ
トアーム11との間に介設されており、荷受台12が接
地した時の荷台2とリフトアーム11との間の圧力を測
定することによって接地を検出するように構成されてい
る。
【0018】次に、図3によりコントローラについて説
明する。コントローラ35はマイクロコンピュータで構
成されており、水平判定部43、チルト用緩起動判定部
44、チルト用緩停止判定部45、接地判定部46、リ
フト用緩起動判定部47およびリフト用緩停止判定部4
8を備えている。チルトセンサ40は水平判定部43、
チルト用緩起動判定部44およびチルト用緩停止判定部
45に接続されている。リフトセンサ41はリフト用緩
起動判定部47およびリフト用緩停止判定部48に接続
されており、接地センサ42は接地判定部46に接続さ
れている。
【0019】次に、以上の構成に係る荷受台昇降装置1
0の作用を図4、図5に示されているコントローラ35
のフローチャートに沿って説明する。
【0020】まず、図4に示されている荷受台12の開
作動を説明する。荷受台12を開くべく開きスイッチ3
6がオペレータによってオンされると(ステップS
0)、コントローラ35のチルト用緩起動判定部44は
「開操作か」を開きスイッチ36からの信号により判定
する(ステップS1)。
【0021】ステップS1において、開操作と判定され
た場合には排出用弁28を開き(ステップS2)、さら
に、ステップS3に進む。
【0022】ステップS3において、チルト用緩起動判
定部44は「緩起動範囲内か」をチルトセンサ40の検
出信号により判定する。ステップS3において緩起動範
囲内であると判定された場合には、DCモータ駆動電気
回路31をしてDCモータ16をチルトシリンダ装置1
4が伸長しない程度の速度で運転させ(ステップS
4)、また、チルト用電気回路32をしてチルト用弁2
2を開かせ(ステップS5)、さらに、ステップS6に
進む。
【0023】ステップS6において、チルト用緩起動判
定部44は「緩起動範囲を越えたか」をチルトセンサ4
0の検出信号により判定する。ステップS6において、
緩起動範囲を越えないと判定された場合には、ステップ
S4に戻り、DCモータ16の運転を継続させるととも
に、チルト用弁22の開状態を維持させる。
【0024】ステップS3およびステップS6におい
て、緩起動範囲を越えたと、判定された場合は、ステッ
プS7に進む。ステップS7において、DCモータ16
は停止される。
【0025】ここで、ステップS0からステップS7ま
でのチルトシリンダ装置14の油圧回路の作動を説明す
る。
【0026】排出用弁28が開かれた状態(ステップS
2)で、DCモータ16がチルトシリンダ装置14が伸
長しない程度の速度で運転されると(ステップS4)、
油圧ポンプ17から吐出された圧油は供給油路19、排
出油路27、排出用弁28、流量制御弁29を経由して
タンク18に戻されることにより循環する状態になる。
この循環状態で、チルト用弁22が開くと(ステップS
5)、チルト用弁22、チルト用油路20、排出油路2
7、排出用弁28を経由してチルトシリンダ装置14か
らタンク18へ排出される圧油の流量は小さく抑えられ
るため、荷受台12は緩やかな速度で開いて行く。
【0027】その後、荷受台12が緩起動範囲を越える
と、DCモータ16が停止され(ステップS7)、チル
トシリンダ装置14の圧油はチルト用弁22、チルト用
油路20、排出油路27、流量制御弁29を経由して全
てタンクへ排出されるため、荷受台12の開き速度は自
重による通常の速度となる。
【0028】荷受台12の開き作動の進行状況は、チル
トセンサ40によって検出され、この検出信号はチルト
用緩起動判定部44およびチルト用緩停止判定部45に
時々刻々と送信されて来る。
【0029】そこで、ステップS8において、チルト用
緩停止判定部45は荷受台12の開作動が「緩停止範囲
内に達したか」をチルトセンサ40からの信号により判
定する(ステップS8)。
【0030】ステップS8において、緩停止範囲に達し
ていないと判定された場合には、ステップS7に戻り、
排出用弁28が開のまま、DCモータ16の停止状態が
維持される。
【0031】ステップS8において、緩停止範囲に達し
ていると判定された場合には、DCモータ16はチルト
シリンダ装置が伸長しない程度の速度で運転され(ステ
ップS9)、さらに、ステップS10に進む。
【0032】ステップS10において、チルト用緩停止
判定部45は「荷受台12が水平か」をチルトセンサ4
0からの信号により判定する。
【0033】ステップS10において、水平でないと判
定された場合にはステップS9に戻り、DCモータ16
の運転の状態が維持される。
【0034】ステップS10において、水平であると判
定された場合にはステップS11に進み、チルト用電気
回路32をしてチルト用弁22を閉じさせ(ステップS
11)、さらに、ステップS12およびステップS13
に進む。ステップS12においては、DCモータ駆動電
気回路31によりDCモータ16が停止され、ステップ
S13においては、排出用電気回路34により排出用弁
28が閉じられる。以上により、コントローラ35によ
る荷受台12の開制御は終了する(ステップS14)。
【0035】ここで、ステップS8〜ステップS14に
おけるチルトシリンダ装置14の油圧回路の作動を説明
する。
【0036】通常速度の開き作動によって荷受台12が
緩停止範囲に達してDCモータ16がチルトシリンダ装
置が伸長しない程度の速度で運転されると(ステップS
9)、DCモータ16によって駆動されている油圧ポン
プ17から吐出された圧油は、供給油路19、排出油路
27、排出用弁28、流量制御弁29を経由してタンク
18に戻されることにより循環する状態になる。この循
環状態になると、チルト用弁22、チルト用油路20、
排出用弁28、流量制御弁29を経由してチルトシリン
ダ装置14からタンク18へ排出される圧油の流量は小
さく抑えられるため、自重による荷受台12の開き作動
は緩やかな速度になる。
【0037】その後、荷受台12が水平になって(ステ
ップS10)、チルト用弁22が閉じられると(ステッ
プS11)、チルトシリンダ装置14への圧油の供給が
遮断されるため、荷受台12は水平状態で停止される。
DCモータ16の運転が停止され(ステップS12)、
排出用弁28が閉じられる(ステップS13)ことによ
り、圧油の循環が停止される。
【0038】なお、スナップS1において、チルト用緩
起動判定部44が開操作でないと判定した場合にはステ
ップS15に進む。ステップS15において、チルト用
緩起動判定部44は開きスイッチ36と閉じスイッチ3
7との関係に基づいて「開操作を行っていたか」を判定
する。このステップS15は開操作を途中で中止する場
合である。
【0039】ステップS15において、開操作を行って
いなかったと判定された場合には、開き作動が終了され
る。
【0040】ステップS15において、開き操作を行っ
ていたと判定された場合にはDCモータ駆動電気回路3
1をしてチルトシリンダ装置14が伸長しない程度の速
度でDCモータ16を駆動させ(ステップS16)、さ
らに、ステップS17に進む。
【0041】ステップS17において、チルト用緩停止
判定部45は「緩停止範囲内か」をチルトセンサ40か
らの信号により判定する。ステップS17において、緩
停止範囲内であると判定された場合にはステップS16
に戻り、DCモータ16の運転が維持される。ステップ
S17において、緩停止範囲内でないと判定された場合
には、ステップS11に進み、チルト用弁22が閉じら
れ(ステップS11)、DCモータ16が停止され(ス
テップS12)、排出弁28が閉じられ(ステップS1
3)、開き作動が終了される。
【0042】なお、荷受台12が閉じられる際は排出用
弁28が閉じられ、チルト用弁22が開かれ、DCモー
タ16が運転される。これにより、チルトシリンダ装置
14が伸長して荷受台12が閉じられる。
【0043】次に、図5に示されているリフトアーム1
1の下げ作動を説明する。リフトアーム11を下げるべ
く下げスイッチ38がオペレータによってオンされると
(ステップS20)、コントローラ35のリフト用緩起
動判定部47は「下げ操作か」を下げスイッチ38から
の信号により判定する(ステップS21)。
【0044】ステップS21において、下げ操作と判定
された場合には排出用弁28を開き(ステップS2
2)、さらに、ステップS23に進む。
【0045】ステップS23において、リフト用緩起動
判定部47は「緩起動範囲内か」をリフトセンサ41の
検出信号により判定する。ステップS23において緩起
動範囲内であると判定された場合には、DCモータ駆動
電気回路31をしてDCモータ16をリフトシリンダ装
置15が伸長しない程度の速度で運転させ(ステップS
24)、また、リフト用電気回路33をしてリフト用弁
23を開かせ(ステップS25)、さらに、ステップS
26に進む。
【0046】ステップS26において、リフト用緩起動
判定部47は「緩起動範囲を越えたか」をリフトセンサ
41の検出信号により判定する。ステップS26におい
て、緩起動範囲を越えないと判定された場合には、ステ
ップS24に戻り、DCモータ16の運転を継続させる
とともに、リフト用弁23の開状態を維持させる。
【0047】ステップS23およびステップS26にお
いて、緩起動範囲を越えたと、判定された場合にはステ
ップS27に進む。ステップS27において、リフト用
緩起動判定部47はDCモータ駆動電気回路31を介し
てDCモータ16を停止させる。
【0048】ここで、ステップS20からステップS2
7までのリフトシリンダ装置15の油圧回路の作動を説
明する。
【0049】排出用弁28が開かれた状態(ステップS
22)で、DCモータ16がリフトシリンダ装置15が
伸長しない程度の速度で運転されると(ステップS2
4)、油圧ポンプ17から吐出された圧油は供給油路1
9、排出油路27、排出用弁28、流量制御弁29を経
由してタンク18に戻されることにより循環する状態に
なる。この循環状態で、リフト用弁23が開くと(ステ
ップS25)、リフト用弁23、流量制御弁25、リフ
ト用油路21、排出油路27、流量制御弁29を経由し
てリフトシリンダ装置15からタンク18に排出される
圧油の流量は小さく抑えられるため、荷受台12のリフ
トアーム11の下げ作動は緩やかな速度になる。
【0050】その後、DCモータ16が停止されると
(ステップS27)、リフトシリンダ装置15の圧油
は、リフト用弁23、流量制御弁25、リフト用油路2
1、排出油路27、排出用弁28、流量制御弁29を経
由してリフトシリンダ装置15からタンク18に全て排
出されるため、荷受台12のリフトアーム11の下げ速
度は自重による通常の速度となる。
【0051】リフトアーム11の下げ作動の進行状況
は、リフトセンサ41によって検出され、この検出信号
はリフト用緩起動判定部47およびリフト用緩停止判定
部48に時々刻々と送信されて来る。
【0052】そこで、ステップS28において、リフト
用緩停止判定部48はリフトアーム11の下げ作動が
「緩停止範囲内に達したか」をリフトセンサ41からの
信号により判定する(ステップS28)。
【0053】ステップS28において、緩停止範囲に達
していないと判定された場合には、ステップS27に戻
り、排出用弁28の開が維持され、DCモータ16の停
止の状態が維持される。
【0054】ステップS28において、緩停止範囲に達
していると判定された場合にはDCモータ16は、リフ
トシリンダ装置16が伸長しない程度の速度で運転され
(ステップS29)、さらに、ステップS30に進む。
【0055】ステップS30において、リフト用緩停止
判定部48は「荷受台12が接地したか」をリフトセン
サ41からの信号により判定する。
【0056】ステップS30において、接地でないと判
定された場合にはステップS29に戻り、DCモータ1
6の運転の状態が維持される。
【0057】ステップS30において、接地であると判
定された場合にはステップS31に進み、リフト用電気
回路33をしてリフト用弁23を閉じさせ(ステップS
31)、さらに、ステップS32およびステップS33
に進む。ステップS32においては、DCモータ駆動電
気回路31によりDCモータ16が停止され、ステップ
S33においては、排出用電気回路34により排出用弁
28が閉じられる。以上により、コントローラ35によ
るリフトアーム11の制御は終了する(ステップS3
4)。
【0058】ここで、ステップS28〜ステップS34
におけるリフトシリンダ装置15の油圧回路の作動を説
明する。
【0059】通常速度の下げ作動によってリフトアーム
11が緩停止範囲に達して、DCモータ16がリフトシ
リンダ装置15が伸長しない程度の速度で運転されると
(ステップS29)、DCモータ16によって駆動され
ている油圧ポンプ17から吐出された圧油は供給油路1
9、排出油路27、排出用弁28、流量制御弁29を経
由してタンク18に戻されることにより循環する状態に
なる。この循環状態になると、リフト用弁23、流量制
御弁25、リフト用油路21、排出油路27、排出用弁
28、流量制御弁29を経由してリフトシリンダ装置1
5からタンク18へ排出される圧油の流量は小さく抑え
られるため、荷受台12の自重によるリフトアーム11
の下げ作動は緩やかな速度になる。
【0060】その後、荷受台12が接地して(ステップ
S30)、リフト用弁23が閉じられると(ステップS
31)、リフトアーム11は接地状態で停止される。D
Cモータ16の運転が停止され(ステップS32)、排
出用弁28が閉じられる(ステップS33)ことによ
り、圧油の循環が停止される。
【0061】なお、ステップS21において、リフト用
緩起動判定部47が下げ操作でないと判定した場合には
ステップS35に進む。ステップS35において、リフ
ト用緩起動判定部47は下げスイッチ38と上げスイッ
チ39との関係に基づいて「下げ操作を行っていたか」
を判定する。このステップS35は下げ操作を途中で中
止する場合である。
【0062】ステップS35において、下げ操作を行っ
ていなかったと判定された場合には、下げ作動が終了さ
れる。
【0063】ステップS35において、下げ操作を行っ
ていたと判定された場合には、DCモータ駆動電気回路
31をしてリフトシリンダ装置15が伸長しない程度の
速度でDCモータ16を駆動させ(ステップS36)、
さらに、ステップS37に進む。
【0064】ステップS37において、リフト用緩停止
判定部48は「緩停止範囲内か」をリフトセンサ41か
らの信号により判定する。ステップS37において、緩
停止範囲内であると判定された場合にはステップS36
に戻り、DCモータ16の運転が維持される。ステップ
S37において、緩停止範囲内でないと判定された場合
には、ステップS31に進み、リフト用弁23が閉じら
れ(ステップS31)、DCモータ16が停止され(ス
テップS32)、排出弁28が閉じられ(ステップS3
3)、下げ作動が終了される。
【0065】なお、リフトアーム11が上げ作動される
際はリフト用弁23が開かれ、排出用弁28が閉じら
れ、DCモータ16が運転される。これにより、リフト
シリンダ装置15が伸長してリフトアーム11の上げ作
動が行われ、荷受台12が上昇する。
【0066】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、荷受台の開閉作動およびリフトアームの昇降作動に
おける初期および終期に作動速度を自動的に低下させる
ことができるため、オペレータの煩わしい操作を省略し
つつ、荷物の上げ下ろしを安全に実施させることができ
る。
【0067】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0068】例えば、リフト部材は一端部が回動自在に
軸支されたリフトアームによって構成するに限らず、荷
台の後端部に昇降自在に支持されたエレベータによって
構成してもよい。
【0069】コントローラ35はマイクロコンピュータ
によって構成するに限らず、他の電気回路によって構成
してもよい。
【0070】チルトセンサやリフトセンサおよび接地セ
ンサの構成や取付位置は、荷受台昇降装置の条件等に対
応して適宜に選定することが望ましい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
荷受台の開閉および昇降における初期および/または終
期に作動速度が自動的に低下されるため、オペレータの
煩わしい操作を省略しつつ、荷物の上げ下ろしを安全に
実施させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である貨物自動車の荷受
台昇降装置を示す回路図である。
【図2】その斜視図である。
【図3】その主要部のブロック図である。
【図4】荷受台の開き作動のフローチャートである。
【図5】リフトアームの下げ作動のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1…貨物自動車、2…荷台、10…荷受台昇降装置、1
1…リフトアーム(リフト部材)、12…荷受台、13
…カートストッパ、14…チルトシリンダ装置、15…
リフトシリンダ装置、16…DCモータ、17…油圧ポ
ンプ、18…タンク、19…供給油路、20…チルト用
油路、21…リフト用油路、22…チルト用弁、23…
リフト用弁、24…逆止め弁、25…流量制御弁、26
…逆止め弁、27…排出油路、28…排出用弁、29…
流量制御弁、30…リリーフ弁、31…駆動電気回路、
32…チルト用電気回路、33…リフト用電気回路、3
4…排出用電気回路、35…コントローラ、36…開き
スイッチ、37…閉じスイッチ、38…下げスイッチ、
39…上げスイッチ、40…チルトセンサ、41…リフ
トセンサ、42…接地センサ、43…水平判定部、44
…チルト用緩起動判定部、45…チルト用緩停止判定
部、46…接地判定部、47…リフト用緩起動判定部、
48…リフト用緩停止判定部。
【手続補正書】
【提出日】平成10年9月11日(1998.9.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷台と、この荷台に昇降自在に支持され
    たリフト部材と、このリフト部材に回動自在に支持され
    た荷受台と、前記リフト部材を昇降させるリフトシリン
    ダ装置と、前記荷受台を開閉させるチルトシリンダ装置
    とを備えており、前記リフトシリンダ装置および前記チ
    ルトシリンダ装置がモータによって運転される油圧ポン
    プの圧油によって作動されるように構成されている荷受
    台昇降装置において、前記リフトシリンダ装置の作動初
    期および/または作動終期に前記モータが運転されて、
    前記油圧ポンプの圧油が前記リフトシリンダ装置を迂回
    した状態で循環されることを特徴とする荷受台昇降装
    置。
  2. 【請求項2】 荷台と、この荷台に昇降自在に支持され
    たリフト部材と、このリフト部材に回動自在に支持され
    た荷受台と、前記リフト部材を昇降させるリフトシリン
    ダ装置と、前記荷受台を開閉させるチルトシリンダ装置
    とを備えており、前記リフトシリンダ装置および前記チ
    ルトシリンダ装置がモータによって運転される油圧ポン
    プの圧油によって作動されるように構成されている荷受
    台昇降装置において、前記チルトシリンダ装置の作動初
    期および/または作動終期に前記モータが運転されて、
    前記油圧ポンプの圧油が前記チルトシリンダ装置を迂回
    した状態で循環されることを特徴とする荷受台昇降装
    置。
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