JP2001301516A - 荷受台昇降装置 - Google Patents

荷受台昇降装置

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JP2001301516A
JP2001301516A JP2000125185A JP2000125185A JP2001301516A JP 2001301516 A JP2001301516 A JP 2001301516A JP 2000125185 A JP2000125185 A JP 2000125185A JP 2000125185 A JP2000125185 A JP 2000125185A JP 2001301516 A JP2001301516 A JP 2001301516A
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controller
lift
flow rate
lift cylinder
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JP2000125185A
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Tsutomu Matsudo
勉 松土
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Sanwa Seiki Ltd
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Sanwa Seiki Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷受台の始動時、停止時の衝撃の発生を防止
する。 【解決手段】 荷台2に支持されるリフト部材11と、
リフト部材11に支持された荷受台12と、リフト部材
11を昇降させるリフトシリンダ装置15と、リフトシ
リンダ装置15に油圧ポンプ17の圧油を供給排出する
油路19とを備え、リフトシリンダ装置15への油路1
9にはリフトシリンダ装置15を制御するリフト用弁2
3が介設された荷受台昇降装置10において、油路19
には油圧ポンプ17の圧油とリフトシリンダ装置15の
圧油とをタンク18に導く排出油路27が分岐され、排
出油路27に流量比例弁28が介設されている。 【効果】 下げ作動初期にリフトシリンダ装置の排出流
量が流量比例弁で漸増されて緩起動され、作動終期にリ
フトシリンダ装置への供給流量が流量比例弁で漸減され
て緩停止され、荷受台の下降の始動時停止時の衝撃が防
止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷受台昇降装置に
関し、特に、荷受台の始動時や停止時における緩衝技術
に係り、例えば、貨物自動車の後部に設備された荷受台
昇降装置に利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】貨物自動車の荷台の後部に対する荷物の
上げ下ろしを容易にするために、荷台の後部に荷受台昇
降装置が設備されている貨物自動車がある。一般に、貨
物自動車の荷受台昇降装置は、荷台に一端部が回動自在
に支持されたリフトアームの自由端部に荷受台が回動自
在に支持されており、前記荷台と前記荷受台との間に荷
受台を開閉させるチルトシリンダ装置が介設されている
とともに、荷受台を昇降させるリフトシリンダ装置が介
設されており、これらのチルトシリンダ装置およびリフ
トシリンダ装置はチルトシリンダ装置により荷受台を閉
じる際や、リフトシリンダ装置により荷受台を上昇させ
る際には、モータによって運転される油圧ポンプの圧油
によって駆動され、荷受台を開く際や、荷受台を下降さ
せる際にはモータは駆動されず、荷受台の自重によって
作動するようになっている。
【0003】すなわち、モータによって運転される油圧
ポンプの圧油が供給排出される油路にはリフトシリンダ
装置およびチルトシリンダ装置が分岐して接続されてお
り、リフトシリンダ装置に接続された油路にはリフト用
弁が介装され、チルトシリンダ装置が接続された油路に
はチルト用弁が介装されている。そして、リフト用弁の
開閉作動によりリフトシリンダ装置が作動されてリフト
アームが回動され、チルト用弁の開閉作動によりチルト
シリンダ装置が作動されて荷受台が開閉されるようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の荷受台昇降装置においては、荷受台にその自重
や積み荷の重量が加わるため、荷受台の昇降の始動時お
よび停止時に衝撃が発生するという問題点がある。
【0005】本発明の目的は、荷受台の始動時および停
止時の衝撃の発生を防止することができる荷受台昇降装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る荷受台昇降
装置は、荷台に昇降自在に支持されるリフト部材と、こ
のリフト部材に支持された荷受台と、前記リフト部材を
昇降させるリフトシリンダ装置と、前記リフトシリンダ
装置に油圧ポンプの圧油を供給排出する給排油路とを備
えており、前記リフトシリンダ装置への前記給排油路に
は前記リフトシリンダ装置を制御するリフト用弁が介設
されている荷受台昇降装置において、前記給排油路には
前記油圧ポンプの圧油と前記リフトシリンダ装置の圧油
とをタンクに導く排出油路が分岐されているとともに、
この排出油路に流量比例弁が介設されていることを特徴
とする。
【0007】前記した手段によれば、例えば、リフトシ
リンダ装置の下げ作動の初期に際しては、リフトシリン
ダ装置の圧油の排出流量が流量比例弁によって徐々に増
加されることにより緩起動される。また、リフトシリン
ダ装置の下げ作動の終期に際しては、リフトシリンダ装
置への圧油の供給流量が流量比例弁によって徐々に減少
されることにより緩停止される。このようにリフトシリ
ンダ装置の下げ作動が初期に緩起動され、終期に緩停止
されることにより、荷受台の下降の始動時および停止時
の衝撃の発生が防止されることになる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に即して説明する。
【0009】図2に示されているように、本発明に係る
荷受台昇降装置10は貨物自動車1の荷台2の後端に設
備されている。すなわち、荷受台昇降装置10はリフト
アーム11を一対備えており、両リフトアーム11、1
1は荷台2の後端辺の下側に左右対称形に配されて、そ
れぞれの一端部が回動自在に支持されている。両リフト
アーム11、11の自由端部間には荷受台12が水平を
維持されるように回動自在に支持されている。荷受台1
2はアルミニウムや鉄等の耐腐食性および剛性を有する
材料が使用されて、荷台2に対応した大きさの長方形の
パネル形状に形成されている。荷受台12の上面におけ
る荷台2と反対側の端辺付近にはカートストッパ13
が、端辺に沿って敷設されており、カートストッパ13
は荷受台12に乗せられた積み荷としてのカートが脱落
するのを防止するように構成されている。
【0010】荷台2の後端辺下面と荷受台12の荷台側
端辺との間には荷受台を開閉させるためのチルトシリン
ダ装置14が一対、左右対称形に介設されており、両チ
ルトシリンダ装置14、14は荷受台12をリフトアー
ム11に対して垂直姿勢と水平姿勢との間を往復回動さ
せるように構成されている。また、荷台2の後端辺の下
側と荷受台12の荷台側端辺との間には荷受台を昇降さ
せるためのリフトシリンダ装置15が一対、左右対称形
に介設されており、両リフトシリンダ装置15、15は
荷受台12を荷台2の高さ位置と接地位置との間で昇降
させるように構成されている。
【0011】図1に示されているように、チルトシリン
ダ装置14およびリフトシリンダ装置15はいずれも単
動形の油圧シリンダ装置によって構成されており、DC
モータ16によって運転される油圧ポンプ17から圧油
を供給されるようになっている。チルトシリンダ装置1
4は圧油の供給によって荷受台12を閉じるように作動
し、リフトシリンダ装置15は圧油の供給により荷受台
12を上昇させるように作動する。なお、チルトシリン
ダ装置14は供給された圧油を荷受台12の自重で排出
することにより荷受台12を開くようになっており、リ
フトシリンダ装置15は供給された圧油を荷受台12の
自重で排出することにより荷受台12を下降させるよう
になっている。油圧ポンプ17の吸入ポートにはタンク
18が接続されている。油圧ポンプ17の吐出ポートに
接続された油路19は途中からチルトシリンダ装置14
への油路(以下、チルト用油路という。)20と、リフ
トシリンダ装置15への油路(以下、リフト用油路とい
う。)21とに分岐点20aにて分岐されて接続されて
いる。
【0012】チルト用油路20にはチルトシリンダ装置
14を制御するための制御弁(以下、チルト用弁とい
う。)22が介設されており、リフト用油路21にはリ
フトシリンダ装置15を制御するための制御弁(以下、
リフト用弁という。)23が介設されている。チルト用
弁22およびリフト用弁23はいずれも、2ポート・2
位置・スプリングオフセット・電磁切換弁によって構成
されている。また、油圧ポンプ17と分岐点20aの間
の油路19には、逆止弁24および制御弁(以下、下げ
用弁という。)25が直列に介設されている。下げ用弁
25は2ポート・2位置・スプリングオフセット・電磁
切換弁によって構成されている。
【0013】油路19の逆止弁24と下げ用弁25の中
間部分から排出油路27が分岐されており、この排出油
路27の他端はタンク18に接続されている。排出油路
27には流量比例弁から構成された排出用弁(以下、流
量比例弁という。)28が介設されており、流量比例弁
28はチルトシリンダ装置14およびリフトシリンダ装
置15の短縮作動すなわち荷受台12が自重により開く
作動および荷受台12が自重により下降する作動を制御
するように構成されている。油圧ポンプ17と逆止弁2
4の間の油路19の途中からリリーフ油路29が分岐さ
れて排出油路27に接続されており、このリリーフ油路
29の途中にはリリーフ弁30が介設されている。
【0014】DCモータ16はモータリレー31のリレ
ースイッチ31aを介してバッテリー32に接続されて
いる。バッテリー32はメインスイッチ33を介してコ
ントローラ35の電源端子35aに接続されている。モ
ータリレー31のリレーコイル31bはモータリレー端
子35bに接続されている。また、DCモータ16には
その回転数を検出する回転センサ34が接続されてお
り、回転センサ34はコントローラ35のモータ回転検
出端子35cに接続されている。
【0015】流量比例弁28のソレノイドは電流検出用
抵抗36を介してコントローラ35の電流検出端子35
dに接続されているとともに、流量比例弁端子35eに
接続されている。下げ用弁25のソレノイドはコントロ
ーラ35の下げ用弁端子35fに接続されている。リフ
ト用弁23のソレノイドはコントローラ35のリフト用
弁端子35gに接続され、チルト用弁22のソレノイド
はコントローラ35のチルト用弁端子35hに接続され
ている。
【0016】コントローラ35の操作信号端子35jに
は操作ボックス37が接続されており、操作ボックス3
7には荷受台12の開き作動を指令するためのスイッチ
(以下、開きスイッチという。)38、荷受台12の閉
じ作動を指令するためのスイッチ(以下、閉じスイッチ
という。)39、荷受台12の下げ作動を指令するため
のスイッチ(以下、下げスイッチという。)40と、荷
受台12の上げ作動を指令するためのスイッチ(以下、
上げスイッチという。)41がそれぞれ設置されてい
る。
【0017】なお、コントローラ35の入力端には荷受
台12の傾きを検出するチルトセンサ42と、荷受台1
2のリフト位置を検出するリフトセンサ43と、荷台2
の傾斜角を検出する傾斜角センサ44とが接続されてい
る。図2に示されているように、チルトセンサ42は荷
受台12のチルトシリンダ装置14の取付部に設置され
ており、荷受台12の傾きを測定することにより荷受台
12の開き角度を検出するように構成されている。リフ
トセンサ43はリフトアーム11に介設されており、リ
フトアーム11の回動角度を検出することにより荷受台
12の高さ位置を検出するように構成されている。傾斜
角センサ44は荷受台12の傾きを測定する基準となる
荷台2の傾斜角を測定するものであり、図2においては
荷台2に取付けているように描かれているが、実際には
荷台2に設置されているコントローラ35の基盤の上に
取り付けられている。
【0018】コントローラ35はマイクロコンピュータ
等によって構成されており、メモリーに記憶されたプロ
グラムやテーブルの内容、操作ボックス37からの指
令、各センサ34、42、43、44の検出出力等に基
づいてモータリレー31、流量比例弁28、下げ用弁2
5、リフト用弁23、チルト用弁22の作動を制御する
ように構成されている。
【0019】次に、以上の構成に係る荷受台昇降装置1
0の作動を説明する。
【0020】図1において、メインスイッチ33がオン
された状態において、上げスイッチ41または閉じスイ
ッチ39が操作された場合には、リレーコイル31bが
コントローラ35によって励磁されてリレースイッチ3
1aがオンされる。これにより、バッテリー32からD
Cモータ16に電気が流れ、油圧ポンプ17の圧油が油
路19に送給される。この際、コントローラ35はDC
モータ16の回転数を回転センサ34からの検出値に基
づいて認識し、この回転数により油圧ポンプ17の供給
流量を算出する。
【0021】上げスイッチ41が操作された場合には、
リフト用弁23のソレノイドがコントローラ35によっ
て励磁されてリフト用弁23が切り換えられ、油路19
およびリフト用油路21の圧油がリフトシリンダ装置1
5に供給されて荷受台12が上昇される。その際、流量
比例弁28によりリフトシリンダ装置15に供給する流
量をタンク18に逃がす(ブリードオフ)ことで、上昇
速度を変更させることが可能となっている。
【0022】閉じスイッチ39が操作された場合には、
チルト用弁22のソレノイドがコントローラ35によっ
て励磁されてチルト用弁22が切り換えられ、油路19
およびチルト用油路20の圧油がチルトシリンダ装置1
4に供給されて荷受台12が閉じられる。その際、流量
比例弁28によりチルトシリンダ装置14に供給する流
量をタンク18に逃がす(ブリードオフ)ことで、閉じ
速度を変更させることが可能となっている。
【0023】図1において、メインスイッチ33がオン
された状態において、下げスイッチ40または開きスイ
ッチ38が操作された場合には、下げ用弁25のソレノ
イドが励磁されて切り換えられ油路19の圧油が排出油
路27に送給される。
【0024】下げスイッチ40が操作された場合には、
リフト用弁23のソレノイドがコントローラ35によっ
て励磁されてリフト用弁23が切り換えられ、リフトシ
リンダ装置15内の圧油が荷受台12の自重および荷受
台12の積み荷の重量によってリフト用弁23、下げ用
弁25、排出油路27および流量比例弁28を介してタ
ンク18に戻される。その際、流量比例弁28を制御す
ることによりタンク18に戻す流量を制御し、下げ速度
を変更させることが可能となっている。
【0025】開きスイッチ38が操作された場合には、
チルト用弁22のソレノイドがコントローラ35によっ
て励磁されてチルト用弁22が切り換えられ、チルトシ
リンダ装置14内の圧油が荷受台12の自重および荷受
台12の積み荷の重量によってチルト用弁22、下げ用
弁25、排出油路27および流量比例弁28を介してタ
ンク18に戻される。その際、流量比例弁28を制御す
ることによりタンク18に戻す流量を制御し、開き速度
を変更させることが可能となっている。
【0026】次に、荷受台昇降装置10の緩起動および
緩停止の作用を説明する。まず、リフトシリンダ装置1
5の下げ作動における緩起動および緩停止の作用を図3
に示されているフローチャートに沿って説明する。
【0027】リフトアーム11を下げるべく下げスイッ
チ40がオペレータによってオンされると、コントロー
ラ35は図3に示されている下げ作動の制御フローを開
始する。第一ステップA1において、コントローラ35
はリフトシリンダ装置15のストロークをリフトセンサ
43の検出信号に基づいて随時検出して監視する。
【0028】第二ステップA2において、コントローラ
35は「下げスイッチ40がオンされているか」を判断
する。下げスイッチ40がオンされている場合(YE
S)には第三ステップA3に進み、下げスイッチ40が
オンされていない場合(NO)には第十四ステップA1
4に進む。なお、下げスイッチ40がオンされていない
場合は、オペレータが下げスイッチ40のオンを中止し
た場合を意味する。
【0029】第三ステップA3において、コントローラ
35はリフト用弁23のソレノイドに通電しリフト用弁
23を開き、第四ステップA4に進む。第四ステップA
4において、コントローラ35は下げ用弁25のソレノ
イドに通電して下げ用弁25を開き、第五ステップA5
に進む。
【0030】第五ステップA5において、コントローラ
35は図4(a)に示されているような目標流量Qcと
ストロークとの関係特性に現在のリフトシリンダ装置1
5のストロークを照合することによって現在あるべき目
標流量Qcを求め、第六ステップA6に進む。ちなみ
に、図4(a)に示された目標流量Qcとストロークと
の関係特性は、実験や過去の実績およびコンピュータに
よるシミュレーション等の経験的手法によって予め求め
てテーブルとし、コントローラ35の内部メモリーに予
め記憶されている。
【0031】第六ステップA6において、コントローラ
35は「現在あるべき目標流量Qcが流量比例弁28の
現在の緩作動流量Qs以下か」すなわち「Qc≦Qs
か」を判断する。目標流量Qcが緩作動流量Qsより大
である場合(NO)には第七ステップA7に進み、目標
流量Qcが緩作動流量Qs未満である場合(YES)に
は、第十三ステップA13に進む。
【0032】ここで、緩作動流量Qsはリフトシリンダ
装置15内の圧油をタンク18に戻す流量であり、初期
値は「0」である。
【0033】第七ステップA7において、コントローラ
35は「緩起動緩停止用タイマの計測時間Tsは緩起動
単位流量変化時間Tuを超えたか」すなわち「Ts>T
u」を判断する。「Ts>Tu」でない場合(NO)に
は第七ステップA7を繰り返し、「Ts>Tu」である
場合(YES)には第八ステップA8に進む。
【0034】第八ステップA8において、コントローラ
35は緩作動流量Qsに単位時間(=Tu)当たりの流
量としての「1」を加算すなわち「Qs=Qs+1」を
演算し、第九ステップA9に進む。
【0035】第九ステップA9において、緩作動流量Q
sすなわちリフトシリンダ装置15内の圧油をタンク1
8に戻す流量は流量比例弁28により制御されるため、
比例弁流量Qvが緩作動流量Qsになるように、コント
ローラ35の比例弁流量Qvのメモリーを緩作動流量Q
sで置き換える。次いで、コントローラ35は第十ステ
ップA10に進む。
【0036】第十ステップA10において、コントロー
ラ35は図4(b)に示されている流量比例弁28の目
標電流Icと比例弁流量Qvとの関係特性に現在の比例
弁流量Qvを照合することによって目標電流Icを求
め、第十一ステップA11に進む。ちなみに、図4
(b)に示された流量比例弁28の目標電流Icと比例
弁流量Qvとの関係特性は、実験や過去の実績およびコ
ンピュータによるシミュレーション等の経験的手法によ
って予め求めてテーブルとし、コントローラ35の内部
メモリーに予め記憶されている。
【0037】第十一ステップA11において、コントロ
ーラ35は「目標電流Icは電流検出端子35dの検出
電流Ifと等しいか」すなわち「Ic=If」を判断
し、等しくない場合(NO)には第十二ステップA12
に進み、等しい場合(YES)には第一ステップA1に
戻る。
【0038】第十二ステップA12において、コントロ
ーラ35は流量比例弁端子35eを通じて流量比例弁2
8のソレノイドに目標電流Icを印加し、第十一ステッ
プA11に戻る。そして、コントローラ35は「Ic=
If」になるまで、第十一ステップA11と第十二ステ
ップA12との閉ループを繰り返すフィードバック制御
を実行する。
【0039】第十一ステップA11において「Ic=I
f」になって第一ステップA1に戻ると、コントローラ
35は第一ステップA1〜第十二ステップA12のルー
チンが第六ステップA6において「Qc≦Qs」になる
まで繰り返す。
【0040】第一ステップA1〜第十二ステップA12
のルーチンによる目標電流Icに対する制御により、図
4(c)に示されているように、リフトアーム11の下
げ速度は緩起動緩停止タイマの設定時間Tuの勾配で徐
々に上昇して行く緩やかなものとなる。すなわち、リフ
ト用弁23および下げ用弁25が開かれた状態(第三ス
テップA3および第四ステップA4)で、流量比例弁2
8の比例弁流量Qvが徐々に増加されて行くと(第五ス
テップA5〜第十二ステップA12)、リフトシリンダ
装置15からタンク18に排出される圧油の流量が緩や
かに増加されて行く状態になるため、リフトシリンダ装
置15による荷受台12の下げ作動は緩起動となる。
【0041】緩起動中またはその後、リフトシリンダが
ストロークしていき、図4(a)に示されるQcが「Q
c≦Qs」になると第六ステップA6により、第十三ス
テップA13に進む。第十三ステップA13において、
緩作動流量Qsが目標流量Qcに置き換えられ、第九ス
テップA9に進む。すなわち、コントローラ35は「Q
s←Qc」に設定し、第九ステップA9に進む。
【0042】第九ステップA9において、緩作動流量Q
sすなわちリフトシリンダ装置15内の圧油をタンク1
8に戻す流量は流量比例弁28により制御されるため、
比例弁流量Qvが緩作動流量Qsになるように、コント
ローラ35の比例弁流量Qvのメモリーを緩作動流量Q
sで置き換える。次いで、コントローラ35は第十ステ
ップA10に進む。
【0043】第十ステップA10において、コントロー
ラ35は前述した流量比例弁28の目標電流Icと比例
弁流量Qvとの関係特性に流量比例弁28の現在の比例
弁流量Qvを照合することによって目標電流Icを求
め、第十一ステップA11に進む。第十一ステップA1
1において、コントローラ35は「目標電流Icは電流
検出端子35dの検出電流Ifと等しいか」すなわち
「Ic=If」を判断し、等しくない場合(NO)には
第十二ステップA12に進み、等しい場合(YES)に
は第一ステップA1に戻る。
【0044】第十二ステップA12において、コントロ
ーラ35は流量比例弁端子35eを通じて流量比例弁2
8のソレノイドに目標電流Icを印加し、第十一ステッ
プA11に戻る。そして、コントローラ35は「Ic=
If」になるまで、第十一ステップA11と第十二ステ
ップA12との閉ループを繰り返すフィードバック制御
を実行する。
【0045】第十一ステップA11において「Ic=I
f」になって第一ステップA1に戻ると、コントローラ
35は第一ステップA1〜第六ステップA6、第十三ス
テップA13、第九ステップA9、第十ステップA1
0、第十一ステップA11、第十二ステップA12およ
び第一ステップA1のルーチンを第二ステップA2にお
いてスイッチがオフになる迄の間、繰り返す。
【0046】このルーチンによるコントローラ35の目
標電流Icに対する制御により、図4(a)に示されて
いるように、リフトアーム11の下げ速度はシリンダス
トロークによる目標流量Qcの速度となり、リフト用弁
23および下げ用弁25が開かれた状態(第三ステップ
A3および第四ステップA4)で、流量比例弁28の比
例弁流量Qvが目標流量Qcに制御され(第五ステップ
A5、第六ステップA6、第十三ステップA13、第九
ステップA9、第十ステップA10、第十一ステップA
11、第十二ステップA12)、リフトシリンダ装置1
5からタンク18に排出される圧油の流量が図4(a)
のシリンダストロークによる流量に制御される状態にな
るため、リフトシリンダ装置15による荷受台12の下
げ作動は接地点手前の速度変換点より緩停止することに
なる。
【0047】なお、下げスイッチ40がオフにされるこ
とにより、第二ステップA2において、下げスイッチ4
0がオンではないと判断された場合(NO)には、コン
トローラ35は第十四ステップA14に進む。第十四ス
テップA14において、コントローラ35は目標流量Q
cを零すなわち「Qc=0」に設定し、第十五ステップ
A15に進む。
【0048】第十五ステップA15において、コントロ
ーラ35は「目標流量Qcは緩作動流量Qsと等しい
か」を判断する。すなわち、コントローラ35は「Qc
=Qs」を判断する。コントローラ35は目標流量Qc
が緩作動流量Qsと等しい場合(YES)には第十六ス
テップA16に進み、等しくない場合(NO)には第十
九ステップA19に進む。
【0049】第十六ステップA16において、コントロ
ーラ35はリフト用弁23のソレノイドへの通電を停止
してリフト用弁23を閉じ、第十七ステップA17に進
む。第十七ステップA17において、コントローラ35
は下げ用弁25のソレノイドへの通電停止して下げ用弁
25を閉じ、第十八ステップA18に進む。
【0050】第十八ステップA18において、コントロ
ーラ35は流量比例弁端子35eを通じて流量比例弁2
8のソレノイドへの通電を停止し、流量比例弁28を閉
じ、前述したリフトシリンダ装置15の下げ作動の停止
の制御フローを終了する。
【0051】翻って、第十五ステップA15において、
目標流量Qcは緩作動流量Qsと等しくない(NO)と
判断して第十九ステップA19に進むと、コントローラ
35は第十九ステップA19において、「緩起動緩停止
用タイマの計測時間Tsは緩停止単位流量変化時間Td
を超えたか」すなわち「Ts>Td」を判断する。コン
トローラ35は「Ts>Td」でない場合(NO)には
第十九ステップA19を繰り返し、「Ts>Td」であ
る場合(YES)には第二十ステップA20に進む。
【0052】第二十ステップA20において、コントロ
ーラ35は緩作動流量Qsに単位時間当たりの流量とし
ての「1」を減算すなわち「Qs=Qs−1」を演算
し、第九ステップA9に進む。
【0053】第九ステップA9において、比例弁流量Q
vが緩作動流量Qsに置き換えられ、次いで、第十ステ
ップA10においてコントローラ35は図4(b)に示
されている流量比例弁28の目標電流Icと比例弁流量
Qvとの関係特性に減算後の比例弁流量Qvを照合する
ことによって目標電流Icを求め、第十一ステップA1
1に進む。
【0054】第十一ステップA11において、コントロ
ーラ35は「目標電流Icは電流検出端子35dの検出
電流Ifと等しいか」すなわち「Ic=If」を判断
し、等しくない場合(NO)には第十二ステップA12
に進み、等しい場合(YES)には第一ステップA1に
戻る。
【0055】第十二ステップA12において、コントロ
ーラ35は流量比例弁端子35eを通じて流量比例弁2
8のソレノイドに目標電流Icを印加し、第十一ステッ
プA11に戻る。そして、コントローラ35は「Ic=
If」になるまで、第十一ステップA11と第十二ステ
ップA12との閉ループを繰り返すフィードバック制御
を実行する。
【0056】第十一ステップA11において「Ic=I
f」になって第一ステップA1に戻ると、コントローラ
35は第一ステップA1、第二ステップA2、第十四ス
テップA14、第十九ステップA19、第二十ステップ
A20、第九ステップA9、第十ステップA10、第十
一ステップA11、第十二ステップA12および第一ス
テップA1のルーチンを第十五ステップA15において
「Qc=Qs」になるまで繰り返す。
【0057】このルーチンによる目標電流Icに対する
制御により、図4(c)で参照されるように、リフトア
ーム11の下げ速度は緩起動緩停止タイマの設定期間T
sの間だけ徐々に下降して行く緩やかなものとなる。す
なわち、リフト用弁23および下げ用弁25が開かれた
状態で、流量比例弁28の比例弁流量Qvが徐々に減少
されて行くと、リフトシリンダ装置15からタンク18
に排出される圧油の流量が緩やかに減少されて行く状態
になるため、リフトシリンダ装置15による荷受台12
の下げ作動は緩やかな速度になる。
【0058】その後、第二十ステップA20において緩
作動流量Qsが零になり、コントローラ35が第十五ス
テップA15において「Qc=Qs」と判断する(YE
S)と、コントローラ35は第十六ステップA16、第
十七ステップA17および第十八ステップA18を経
て、下げ作動の制御フローを終了する。
【0059】以上のようにしてコントローラ35による
流量比例弁28の制御により、リフトシリンダ装置15
の下げ作動はその起動および停止における所定時間また
は範囲においてその速度が緩やかに増速または減速され
るため、荷受台12の下降の起動時および停止時に荷受
台12に衝撃が加わるのを未然に防止することができ
る。
【0060】前述した通り、コントローラ35による緩
起動および緩停止の制御は、下げスイッチ40がリフト
シリンダ装置15の下げ作動の途中でオフおよびオンさ
れた場合であっても実行されるため、下げスイッチ40
が途中でオフおよびオンされた際においても、荷受台1
2の下降途中の停止時および再起動時に荷受台12に衝
撃が加わるのを未然に防止することができる。
【0061】次に、リフトシリンダ装置15の上げ作動
における緩起動および緩停止の作用を図5に示されてい
るフローチャートに沿って説明する。
【0062】なお、図2に示されているリフトアーム1
1が上げ作動される際は、図1に示されているリフト用
弁23が開かれ、下げ用弁25がノーマル位置に設定さ
れ、DCモータ16が運転される。これにより、リフト
シリンダ装置15が伸長してリフトアーム11の上げ作
動が行われ、荷受台12が上昇される。その際、上げ作
動の速度は、流量比例弁28により油圧ポンプ17の流
量をタンク18に戻すことにより、リフトシリンダ装置
15への供給流量を制御して変更する。
【0063】リフトアーム11を上げるべく上げスイッ
チ41がオペレータによってオンされると、コントロー
ラ35は図5に示されている上げ作動の制御フローを開
始する。第一ステップB1において、コントローラ35
はリフトシリンダ装置15のストロークをリフトセンサ
43の検出信号に基づいて随時算出して監視する。
【0064】第二ステップB2において、コントローラ
35は「上げスイッチ41がオンされているか」を判断
する。上げスイッチ41がオンされている場合(YE
S)には第三ステップB3に進み、上げスイッチ41が
オンされていない場合(NO)には第十五ステップB1
5に進む。なお、上げスイッチ41がオンされていない
場合は、オペレータが上げスイッチ41のオンを中止し
た場合を意味する。
【0065】第三ステップB3において、コントローラ
35は「モータリレー31がオンされているか」を判断
する。モータリレー31がオンされている場合(YE
S)には第四ステップB4に進み、モータリレー31が
オンされていない場合(NO)には第二十二ステップB
22に進む。
【0066】第二十二ステップB22から第二十五ステ
ップB25はリフトシリンダ装置15への供給流量を
「0」に初期化するために、流量比例弁28を全開と
し、「ポンプ流量<比例弁流量」に制御するステップで
ある。
【0067】第二十二ステップB22において、コント
ローラ35は比例弁電流Icを全開電流Imにする。す
なわち、「Ic←Im」に設定して、第二十三ステップ
B23に進む。
【0068】第二十三ステップB23において、コント
ローラ35は「Ic=If」を判断し、等しくない場合
(NO)には第二十四ステップB24に進み、等しい場
合(YES)には第二十五ステップB25に進む。
【0069】第二十四ステップB24において、コント
ローラ35は流量比例弁端子35eを通じて流量比例弁
28のソレノイドに比例電流Icを印加し、第二十三ス
テップ23に戻る。そして、コントローラ35は「Ic
=If」になるまで、第二十三ステップB23と第二十
四ステップ24との閉ループを繰り返すフィードバック
制御を実行する。
【0070】コントローラ35は第二十三ステップB2
3において「Ic=If」になって第二十五ステップB
25に進むと、第二十五ステップB25においてモータ
リレー端子35bを通じてモータリレー31をオンし、
第三ステップB3に戻り、第四ステップB4に進む。
【0071】第四ステップB4において、コントローラ
35はリフト用弁23のソレノイドに通電しリフト用弁
23を開き、第五ステップB5に進む。
【0072】第五ステップB5において、コントローラ
35は図4(a)に示されているような目標流量Qcと
ストロークとの関係特性に現在のリフトシリンダ装置1
5のストロークを照合することによって現在あるべき目
標流量Qcを求め、第六ステップB6に進む。なお、リ
フトシリンダ装置15の上げ作動の場合には、図4
(a)のテーブルにおけるストロークは接地側から開始
されることになる。
【0073】第六ステップB6において、コントローラ
35は「現在あるべき目標流量Qcが流量比例弁28の
現在の緩作動流量Qs以上か」すなわち「Qc≦Qs
か」を判断する。目標流量Qcが緩作動流量Qs未満で
ある場合(NO)には第七ステップB7に進み、目標流
量Qcが緩作動流量Qs以上である場合(YES)に
は、第十四ステップB14に進む。
【0074】ここで、緩作動流量Qsはリフトシリンダ
装置15に供給する流量であり、初期値は「0」であ
る。
【0075】第七ステップB7において、コントローラ
35は「緩起動緩停止用タイマの計測時間Tsは緩起動
単位流量変化時間Tuを超えたか」すなわち「Ts>T
u」を判断する。「Ts>Tu」でない場合(NO)に
は第七ステップB7を繰り返し、「Ts>Tu」である
場合(YES)には第八ステップB8に進む。
【0076】第八ステップB8において、コントローラ
35は緩作動流量Qsに単位時間当たりの流量としての
「1」を加算する。すなわち「Qs=Qs+1」を演算
し、第九ステップB9に進む。
【0077】第九ステップB9において、コントローラ
35は油圧ポンプ17の流量Qpを計算し、第十ステッ
プB10に進む。第十ステップB10において、コント
ローラ35は油圧ポンプ流量Qpから緩作動流量Qsを
減算し流量比例弁28の流量Qvを求め、第十一ステッ
プB11に進む。すなわち、コントローラ35は「Qv
=Qp−Qs」を演算し、第十一ステップB11に進
む。
【0078】第十一ステップB11において、コントロ
ーラ35は図4(b)に示されている流量比例弁28の
目標電流Icと比例弁流量Qvとの関係特性に現在の比
例弁流量Qvを照合することによって目標電流Icを求
め、第十二ステップB12に進む。
【0079】第十二ステップB12において、コントロ
ーラ35は「目標電流Icは電流検出端子35dの検出
電流Ifと等しいか」すなわち「Ic=If」を判断
し、等しくない場合(NO)には第十三ステップB13
に進み、等しい場合(YES)には第一ステップB1に
戻る。
【0080】第十三ステップB13において、コントロ
ーラ35は流量比例弁端子35eを通じて流量比例弁2
8のソレノイドに目標電流Icを印加して、第十二ステ
ップB12に戻る。そして、コントローラ35は「Ic
=If」になるまで、第十二ステップB12と第十三ス
テップB13との閉ループを繰り返すフィードバック制
御を実行する。
【0081】第十二ステップB12において「Ic=I
f」になって第一ステップB1に戻ると、コントローラ
35は第一ステップB1〜第十三ステップB13のルー
チンを第六ステップB6において「Qc≦Qs」になる
まで繰り返す。
【0082】第一ステップB1〜第十三ステップB13
のルーチンによる目標電流Icに対する制御により、リ
フトアーム11の上げ速度は緩起動緩停止タイマの設定
期間Tsの間だけ徐々に上昇して行く緩やかなものとな
る。すなわち、モータリレー31がオンされ、リフト用
弁23が開かれた状態(第三ステップB3および第四ス
テップB4)で、図4(c)に示されているように、緩
作動流量Qsが徐々に増加されて行くと(第五ステップ
B5〜第十三ステップB13)、油圧ポンプ17からリ
フトシリンダ装置15に供給される圧油の流量が緩やか
に増加されて行く状態になるため、リフトシリンダ装置
15による荷受台12の上げ作動は緩やかな速度にな
る。
【0083】緩起動中またはその後、リフトシリンダが
ストロークしていき、図4(a)に示されるQcが「Q
c≦Qs」となると、第六ステップB6により第十四ス
テップB14に進む。第十四ステップB14において、
緩作動流量Qsが目標流量Qcに置き換えられ、第九ス
テップB9に進む。すなわち、「Qs←Qc」に設定さ
れ、第九ステップB9に進む。
【0084】第九ステップB9において、コントローラ
35は油圧ポンプ17の流量Qpを計算し、第十ステッ
プB10に進む。第十ステップB10において、コント
ローラ35は「Qv=Qp−Qs」を演算し、第十一ス
テップB11に進む。第十一ステップB11において、
コントローラ35は目標電流Icを求め、第十二ステッ
プB12に進む。第十二ステップB12において、コン
トローラ35は「Ic=If」を判断し、等しくない場
合(NO)には第十三ステップB13に進み、等しい場
合(YES)には第一ステップB1に戻る。
【0085】第十三ステップB13において、コントロ
ーラ35は流量比例弁端子35eを通じて流量比例弁2
8のソレノイドに目標電流Icを印加し、第十二ステッ
プB12に戻る。そして、コントローラ35は「Ic=
If」になるまで、第十二ステップB12と第十三ステ
ップB13との閉ループを繰り返すフィードバック制御
を実行する。
【0086】第十二ステップB12において「Ic=I
f」になって第一ステップB1に戻ると、コントローラ
35は第一ステップB1〜第六ステップB6、第十四ス
テップB14、第九ステップB9〜第十二ステップB1
2および第一ステップB1のルーチンを第二ステップB
2において上げスイッチ41がオフになる迄の間、繰り
返す。
【0087】このルーチンによるコントローラ35の目
標電流Icに対する制御により、図4(a)に示される
ように、リフトアーム11の上げ速度はシリンダストロ
ークによる目標流量Qcの速度となり、モータリレー3
1がオンし、リフト用弁23が開かれた状態(第三ステ
ップB3および第四ステップB4)で、流量比例弁28
の比例弁流量Qvが「ポンプ流量Qp−目標流量Qc」
に制御され(第五ステップB5、第六ステップB6、第
十四ステップB14、第九ステップB9〜第十三ステッ
プB13)、リフトシリンダ装置15へ供給される流量
が図4(a)のシリンダストロークによる流量に制御さ
れる状態になるため、リフトシリンダ装置15による荷
受台12の上げ作動は上限位置手前の速度変更点より緩
停止することになる。
【0088】なお、上げスイッチ41が途中でオフされ
ることにより、第二ステップB2において、上げスイッ
チ41がオンではないと判断された場合(NO)には、
コントローラ35は第十五ステップB15に進む。第十
五ステップB15において、コントローラ35は目標流
量Qcを零すなわち「Qc=0」に設定し、第十六ステ
ップB16に進む。
【0089】第十六ステップB16において、コントロ
ーラ35は「目標流量Qcは緩作動流量Qsと等しい
か」を判断する。すなわち、コントローラ35は「Qc
=Qs」を判断する。コントローラ35は目標流量Qc
が緩作動流量Qsと等しい場合(YES)には第十七ス
テップB17に進み、等しくない場合(NO)には第二
十ステップB20に進む。
【0090】第十七ステップB17において、コントロ
ーラ35はリフト用弁23のソレノイドへの通電を停止
してリフト用弁23を閉じ、第十八ステップB18に進
む。第十八ステップB18において、コントローラ35
はモータリレー31をモータリレー端子35bを通じて
オフし、第十九ステップB19に進む。
【0091】第十九ステップB19において、コントロ
ーラ35は流量比例弁端子35eを通じて流量比例弁2
8のソレノイドへの通電を停止し、流量比例弁28を閉
じ、前述したリフトシリンダ装置15の上げ作動の停止
の制御フローを終了する。
【0092】翻って、コントローラ35は第十六ステッ
プB16において、目標流量Qcは緩作動流量Qsと等
しくない(NO)と判断して第二十ステップB20に進
むと、第二十ステップB20において、「緩起動緩停止
用タイマの計測時間Tsは緩停止単位流量変化時間Td
を超えたか」すなわち「Ts>Td」を判断する。コン
トローラ35は「Ts>Td」でない場合(NO)には
第二十ステップB20を繰り返し、「Ts>Td」であ
る場合(YES)には第二十一ステップB21に進む。
【0093】第二十一ステップB21において、コント
ローラ35は緩作動流量Qsに単位時間当たりの流量と
しての「1」を減算すなわち「Qs=Qs−1」を演算
し、第九ステップB9に進む。
【0094】第九ステップB9において、コントローラ
35は油圧ポンプ17の流量Qpを計算し、第十ステッ
プB10に進む。第十ステップB10において、コント
ローラ35は「Qv=Qp−Qs」を演算し、第十一ス
テップB11に進む。この際、減算後の緩作動流量Qs
が使用される。第十一ステップB11において、コント
ローラ35は目標電流Icを求め、第十二ステップB1
2に進む。第十二ステップB12において、コントロー
ラ35は「Ic=If」を判断し、等しくない場合(N
O)には第十三ステップB13に進み、等しい場合(Y
ES)には第一ステップB1に戻る。
【0095】第十三ステップB13において、コントロ
ーラ35は流量比例弁端子35eを通じて流量比例弁2
8のソレノイドに目標電流Icを印加し、第十二ステッ
プB12に戻る。そして、コントローラ35は「Ic=
If」になるまで、第十二ステップB12と第十三ステ
ップB13との閉ループを繰り返すフィードバック制御
を実行する。
【0096】第十二ステップB12において「Ic=I
f」になって第一ステップB1に戻ると、コントローラ
35は第一ステップB1、第二ステップB2、第十五ス
テップB15、第十六ステップB16、第二十ステップ
B20、第二十一ステップB21、第九ステップB9、
第十ステップB10、第十一ステップB11、第十二ス
テップB12、第十三ステップB13および第一ステッ
プB1のルーチンを第十六ステップB16において「Q
c=Qs」になるまで繰り返す。
【0097】このルーチンによる目標電流Icに対する
制御により、図4(c)で参照されるように、リフトア
ーム11の上げ速度は緩起動緩停止タイマの設定期間T
sの間だけ徐々に下降して行く緩やかなものとなる。す
なわち、モータリレー31がオンされリフト用弁23が
開かれた状態で、緩作動流量Qsが徐々に減少されて行
くと、油圧ポンプ17からリフトシリンダ装置15に供
給される圧油の流量が緩やかに減少されて行く状態にな
るため、リフトシリンダ装置15による荷受台12の上
げ作動は緩やかな速度になる。
【0098】その後、第二十一ステップB21において
緩作動流量Qsが零になり、コントローラ35が第十六
ステップB16において「Qc=Qs」と判断する(Y
ES)と、コントローラ35は第十七ステップB17、
第十八ステップB18および第十九ステップB19を経
て上げ作動の制御フローを終了する。
【0099】以上のようにしてコントローラ35による
流量比例弁28の制御により、リフトシリンダ装置15
の上げ作動はその起動および停止における所定時間また
は範囲においてその速度が緩やかに増速または減速され
るため、荷受台12の上昇の起動時および停止時に荷受
台12に衝撃が加わるのを未然に防止することができ
る。
【0100】前述した通り、コントローラ35による緩
起動および緩停止の制御は、上げスイッチ41がリフト
シリンダ装置15の上げ作動の途中でオフおよびオンさ
れた場合であっても実行されるため、上げスイッチ41
が途中でオフおよびオンされた際においても、荷受台1
2の上昇途中の停止時および再起動時に荷受台12に衝
撃が加わるのを未然に防止することができる。
【0101】なお、本実施の形態によれば、荷受台12
を開閉するチルトシリンダ装置14の伸縮作動について
も緩起動および緩停止の制御を実行することができる。
但し、その制御は図3および図5に示されているフロー
チャートについて説明したリフトシリンダ装置15につ
いての制御に準ずるので、説明は省略する。
【0102】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、リフトアームの昇降作動および荷受台の開閉作動に
おける初期および終期に作動速度を自動的に低下させる
ことができるため、オペレータの煩わしい操作を省略し
つつ、荷受台に加わる衝撃の発生を防止することがで
き、その結果、荷物の上げ下ろしを安全に実施させるこ
とができる。また、各構成部品に加わる衝撃を緩和する
ことにより、その寿命を延長することができる。
【0103】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々の変更が可能であることはいうまでもない。
【0104】例えば、リフトシリンダ装置のストローク
およびチルトシリンダ装置のストロークはリフトセンサ
およびチルトセンサによって検出するように構成するに
限らず、流量を積分することによって検出するように構
成してもよい。その場合には、リフトセンサやチルトセ
ンサを省略することができる。
【0105】リフト部材は一端部が回動自在に軸支され
たリフトアームによって構成するに限らず、荷台の後端
部に昇降自在に支持されたエレベータによって構成して
もよい。
【0106】荷受台の開閉作動時には荷受台に荷物が積
載されていないため、チルトシリンダ装置の緩起動およ
び緩停止の制御は省略してもよい。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
荷受台の昇降において緩起動および緩停止を自動的に実
行することができるため、オペレータの煩わしい操作を
省略しつつ、衝撃の発生を防止することにより、荷物の
上げ下ろしを安全に実施させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である貨物自動車の荷受
台昇降装置を示す回路図である。
【図2】荷受台昇降装置の取付状況を示す概略の斜視図
である。
【図3】リフトシリンダ装置の下げ作動を示すフローチ
ャートである。
【図4】その作用を説明するための各線図である。
【図5】リフトシリンダ装置の上げ作動を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1…貨物自動車、2…荷台、10…荷受台昇降装置、1
1…リフトアーム(リフト部材)、12…荷受台、13
…カートストッパ、14…チルトシリンダ装置、15…
リフトシリンダ装置、16…DCモータ、17…油圧ポ
ンプ、18…タンク、19…油路、20…チルト用油
路、20a…分岐点、21…リフト用油路、22…チル
ト用弁、23…リフト用弁、24…逆止弁、25…下げ
用弁、27…排出油路、28…流量比例弁、29…リリ
ーフ油路、30…リリーフ弁、31…モータリレー、3
1a…リレースイッチ、31b…リレーコイル、32…
バッテリー、33…メインスイッチ、34…回転セン
サ、35…コントローラ、35a…電源端子、35b…
モータリレー端子、35c…モータ回転検出端子、35
d…電流検出端子、35e…流量比例弁端子、35f…
下げ用弁端子、35g…リフト用弁端子、35h…チル
ト用弁端子、35j…操作信号端子、36…電流検出用
抵抗、37…操作ボックス、38…開きスイッチ、39
…閉じスイッチ、40…下げスイッチ、41…上げスイ
ッチ、42…チルトセンサ、43…リフトセンサ、44
…傾斜角センサ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷台に昇降自在に支持されるリフト部材
    と、このリフト部材に支持された荷受台と、前記リフト
    部材を昇降させるリフトシリンダ装置と、前記リフトシ
    リンダ装置に油圧ポンプの圧油を供給排出する給排油路
    とを備えており、前記リフトシリンダ装置への前記給排
    油路には前記リフトシリンダ装置を制御するリフト用弁
    が介設されている荷受台昇降装置において、前記給排油
    路には前記油圧ポンプの圧油と前記リフトシリンダ装置
    の圧油とをタンクに導く排出油路が分岐されているとと
    もに、この排出油路に流量比例弁が介設されていること
    を特徴とする荷受台昇降装置。
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