JP2000033814A - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JP2000033814A
JP2000033814A JP10202234A JP20223498A JP2000033814A JP 2000033814 A JP2000033814 A JP 2000033814A JP 10202234 A JP10202234 A JP 10202234A JP 20223498 A JP20223498 A JP 20223498A JP 2000033814 A JP2000033814 A JP 2000033814A
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door
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアミックス性を確保しつつ、通気抵抗が低
くて高風量を確保することができ、しかも小型で低コス
トな自動車用空気調和装置を提供する。 【解決手段】 ヒータコア4をケースC内の上部に配置
し、ミックスドア5により、ヒータコア4を通過する温
風通路6とその下方に形成される冷風通路Bmとの開度
調整を行うように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用空気調和
装置に関し、特に、エバポレータとヒータコアとを車両
の前後方向に並べて立設した自動車用空気調和装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用空気調和装置は、内外
気を導入するインテークユニット、この導入空気を冷却
するクーラユニット、および導入空気を加熱するヒータ
ユニットを有しており、これら3つのユニットを車両の
左右方向に直列的に合体し、車室内のインストルメント
パネルの内部という狭小な空間に設置されていることは
周知である。しかし、この自動車用空気調和装置は、3
つのユニットを直列的に連結するため、装置全体が大型
化し、小型の車両に搭載すると、狭小な車室内空間をよ
り狭小にすることから好ましくない。特に、助手席の足
元にまでユニットが置かれるので狭くなる。
【0003】これに対し、図7に示すようなケースC内
にエバポレータ3やヒータコア4が車両の前後方向に並
べて立設するように設けられた縦置き型と称されるもの
がある。図示の装置は、クーラユニット1とヒータユニ
ット2とを一体化し、エバポレータ3とヒータコア4と
をさらに近接して配置することにより一層コンパクトな
ものとしている。すなわち、インテークユニットをケー
スCの側方に配置して導入口Oから導入された空気を、
エバポレータ3により冷却し、ミックスドア15により
ヒータコア4を通過させる空気流とヒータコア4を迂回
して流す空気流とに分けて流すようにしているが、この
エバポレータ3とヒータコア4との間に設けられるミッ
クスドア15を、1つの支点で支持されたドアを当該支
点を中心として回動する構成とするとスペース的に大き
くなることから、さらにエバポレータ3とヒータコア4
との距離を短くし前後方向のスペースを小さくするため
に、これを偏平な板状ドアとし、略上下にスライドさせ
ることにより温調制御を行なうようにしたものである。
ここに、「エバポレータ」とは、周知のように冷房サイ
クル中の膨脹弁などで減圧された低温低圧冷媒が内部を
流通し、ここに導入された空気を冷媒との熱交換により
冷却するものである。また、「ヒータコア」とは、高温
のエンジン冷却水が内部を流通し、ここに導入された空
気を高温のエンジン冷却水との熱交換により加熱するも
のである。
【0004】そして、ヒータコア4により加熱された温
風とヒータコア4を迂回して流れた冷風とはミックスゾ
ーン7でミックスされる。図中符号16は温調ドアを示
しており、ベントモードで最大冷房時以外は図示位置に
設定され、エアミックス性を補助するようになってい
る。ミックスされた空気は所定の温度となって種々の配
風モードに応じて、各種吹出口F(ベント吹出口Fv、
デフ吹出口Ff、フット吹出口Ffの総称)から車室内
に向けて配風されたり、あるいは前記ミックスが行なわ
れることなく冷風や温風のまま吹出される。ここで、各
吹出口Fから吹出される冷風あるいは温風の温度は、ミ
ックスドア15の位置により制御される。
【0005】なお、前記種々の配風モードとしては、ベ
ントモード(乗員の上半身に冷風を吹き出すモード)、
バイレベルモード(乗員の上半身に冷風を、下半身に温
風を吹き出す、いわゆる頭寒足熱のモード)、デフロス
トモード(フロントおよびサイドの窓ガラスの曇りを晴
らすモード)、フットモード(乗員の下半身に温風を吹
き出すモード)あるいはデフ−フットモード(窓の曇り
を晴らしつつ乗員の下半身に温風を吹き出すモード)等
がある。
【0006】このようなモードの内、ベントモードの場
合は、車室内の上部に配風することから、ダクトを短く
できるためにベント吹出口FvはケースCの上部に設け
ることが好ましく、また、フットモードの場合には、車
室内の下部に配風するので、フット吹出口Ffは、ケー
スCの下部に設けることが好ましい。
【0007】したがって、車室内の前部のインストルメ
ントパネル内に設置される縦置き型自動車用空気調和装
置では、ケースCの上部にベント吹出口Fvを、下部に
フット吹出口Ffを設けている。そして、このような装
置では、空気が通過する流路を短くすることができるの
で、小型で通気抵抗も低く高風量を確保することが可能
となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な縦置き型の自動車用空気調和装置においては、ベント
吹出口Fvは、冷風が流れる側の近傍に開設されること
になり、フット吹出口Ffは、ヒータコア4により加熱
された温風が流れる側の近傍に開設されることになるの
で、バイレベルモードなどのように上部と下部の吹出口
からそれぞれ冷風や温風を吹き出す複合モードの場合に
は、一般に、上下の差温が大きくなる傾向がある。しか
も、スライド式のミックスドアを採用してケースの前後
寸法を詰める構成とした場合には、ケース内において冷
風と温風とを混合する十分なスペースを確保し難く、上
下の差温がさらにつき易い。
【0009】このため図7に示す装置にあっては、スラ
イド式のミックスドア15を、2枚のミックスドア15
a,15bから構成し、上部冷風通路Bu、温風通路
6、および下部冷風通路Blを形成して、これらの開閉
制御を2枚のミックスドア15a,15bにより行う構
成を採用している(特開平9−175147号公報参
照)。これにより、下部冷風通路Blを介してフット吹
出口Ffに流す冷風を増加させることができ、小型化を
図りつつ上下の差温を小さくして所望の温度特性を得る
ようにしている。
【0010】しかしながら、上記装置では、上部冷風通
路Bu、温風通路6、および下部冷風通路Blを通過し
た空気流がそれぞれ並列に流れることとなるため、温風
と冷風とが混合しにくく、温度調整のための両者のエア
ミックス性が必ずしも十分でないという問題があった。
また、ミックスドアに2枚のスライド式のドア15a,
15bを使用しなければならず、しかも、これらのドア
15a,15bの大きさは、冷風ないし温風通路の構造
上から、かなり異なるものとなり、これら大きさの異な
る2枚のドア15a,15bを近接離反移動させなけれ
ばならないため、構成が複雑で製品コストが高くなると
いう問題があった。
【0011】一方、エアミックス性を重視した場合に
は、例えばケースC内にエバポレータ3とヒータコア4
とを水平方向に略平行に並べて空気を縦に流すようにし
た構成とすることも考えられるが、エアミックス性を確
保するためのケース内の空気の流れがどうしても複雑で
流路も長く通気抵抗が大きくなりがちであり、装置のサ
イズも大きくなってしまう。
【0012】本発明は、上記従来技術の課題を解決する
ためになされたものであり、エアミックス性を確保しつ
つ、通気抵抗が低くて高風量を確保することができ、し
かも小型で低コストな自動車用空気調和装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、ケース内を流れる冷風をヒ
ータコアを通して加熱して流す温風通路と、該冷風を前
記ヒータコアを迂回して流す冷風通路と、前記ヒータコ
アの前面に配置され前記温風通路を通過する風量を変化
させるミックスドアとを有する自動車用空気調和装置に
おいて、前記ヒータコアを前記ケース内の上部に配置
し、前記ミックスドアは、前記温風通路とその下方に形
成される冷風通路とを開度調整することを特徴とする。
【0014】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の自動車用空気調和装置において、前記ケース内に
取り込んだ空気を冷却するエバポレータを有し、該エバ
ポレータと前記ヒータコアとを車両の前後方向に並べて
立設したことを特徴とする。
【0015】請求項3に記載の発明は、上記請求項2に
記載の自動車用空気調和装置において、前記温風通路を
通過した温風をケース内の下方に導く温風ガイドを設け
たことを特徴とする。
【0016】請求項4に記載の発明は、上記請求項2に
記載の自動車用空気調和装置において、前記ケースの下
部に開設され乗員の下半身に向けて送られる空気が通過
するフット吹出口と、該フット吹出口を開閉するように
回動可能に設けられるフットドアとを有し、該フットド
アが開くことにより前記冷風通路を通過した冷風を前記
温風通路を通過した温風に向けるようにしたことを特徴
とする。
【0017】請求項5に記載の発明は、上記請求項4に
記載の自動車用空気調和装置において、前記フットドア
の先端部を凹凸形状に形成したことを特徴とする。
【0018】請求項6に記載の発明は、上記請求項2に
記載の自動車用空気調和装置において、前記ヒータコア
の上方に冷風バイパス通路を形成し、該冷風バイパス通
路を開閉するドアを設けたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施形態に係る自動車
用空気調和装置の断面図、図2は、同装置のフットドア
の概略斜視図である。なお、図7に示す部材と共通する
ものには同一符号を付している。
【0021】図1に示す本実施形態に係る縦置き型の自
動車用空気調和装置は、クーラユニット1とヒータユニ
ット2とを一体化し、車両の前後方向の寸法を短くした
ケースCを有し、このケースCの上流側風路内にはエバ
ポレータ3が設けられ、下流側風路内にはヒータコア4
が設けられる。
【0022】車幅方向(図1の紙面に垂直な方向)から
導入口Oを通って導入された空気は、ケースC内で車両
の前後方向に曲げられ、エバポレータ3を通って冷却さ
れるようになっている。また、空気の取り込みを行うイ
ンテークユニットは、ケースCの側面に配置され、車両
前後方向の装置の長さが短くされている。
【0023】そして、上流側風路から流下した空気流
は、エバポレータ3とヒータコア4との間に設けられた
ミックスドア5が図中矢印方向にスライド移動すること
により、ヒータコア4を通過する温風通路6と、当該ヒ
ータコア4を迂回する冷風通路Bmとに選択的に流され
たり、あるいは所定の比率で流される。
【0024】ここに、ミックスドア5の上流側と下流側
には、エバポレータ3とヒータコア4が近接して設けら
れる。ミックスドア5は、エバポレータ3とヒータコア
4間で上流側風路からの空気流を遮断する方向に伸延さ
れかつ所定の曲率半径で下流側に膨出するような円弧状
を呈している。
【0025】ミックスドア5を作動するためのスライド
駆動機構は、ミックスドア5の両側端近傍に形成された
歯部に噛合する一対の歯車をモータ等で駆動する構成と
される。なお、スライド駆動機構は、これに限定される
ものではなく、場合によってはコントローラとワイヤー
ケーブルを介して連結された手動操作機構としてもよ
い。このように、2枚のスライド式ドアを近接離反移動
させる従来の装置と比較して、スライド式ドアも1枚で
済み、駆動機構も簡易なものとなっている。
【0026】ケースCの上部には、ベント吹出口Fvと
デフ吹出口Fdとが開設され、下部にはフット吹出口F
fが開設されており、それぞれには各吹出口Fを開閉す
るベントドアDv、デフドアDd、フットドアDfが図
示矢印方向に回動可能に設けられている。ヒータコア4
により加熱された温風とヒータコア4を迂回して流れた
冷風とを混合するミックスゾーン7が形成されており、
混合された空気は、種々の配風モードに応じて各種吹出
口Fから車室内に向けて配風されたり、あるいは混合さ
れずに冷風や温風のまま吹出される。
【0027】本実施形態では、ヒータコア4をケースC
内の上部に配置し、その下方に冷風通路Bmが形成され
ている。したがって、ミックスドア5は、温風通路6と
その下方の冷風通路Bmとの開度調整を行うようになっ
ている。
【0028】また、ケースC内には、温風通路6を通過
した温風をケース下方に導く温風ガイド8が設けられ
る。この温風ガイド8は、例えば図示のように、ヒータ
コア4の上端から略水平に僅かに伸延して下方に湾曲す
るように形成され、この温風ガイド8に沿った位置にフ
ット吹出口Ffが配置されている。
【0029】一方、フット吹出口Ffは、後方に迫り上
るように傾斜して形成されているケースCの後方下部に
開設されており、フットドアDfが閉じた状態において
冷風通路Bmを通過した冷風をケース上方に導くように
なっている。また、フットドアDfが開くことにより、
冷風通路Bmを通過した冷風を温風通路6を通過した温
風に対向させることが可能な構成とされている。
【0030】図2に示すように、フットドアDfは、回
動中心となる軸9aに連設される基部9bとその先端に
所定の角度傾けて等間隔に連設される突起部9cとを備
えており、先端部が凹凸形状に形成されている。なお、
突起部9cは、図示矩形形状に限られず、例えば三角形
状でもよい。
【0031】また、ヒータコア4の上方には、冷風バイ
パス通路Bsが形成されており、該冷風バイパス通路B
sを開閉する冷風バイパスドアDbが設けられている。
冷風バイパス通路Bsは、特にバイレベルモードにおけ
るベントドアDvへの冷風比率を上げる補助をなすもの
である。なお、冷風バイパス通路Bsは、図示のように
必要最小限の流路面積を確保できれば十分であり、省略
する構成とすることも可能である。
【0032】次に、本装置の作用について説明する。図
3は、ベントモードでフルクール時の各ドア位置および
空気の流れを説明するための断面図である。
【0033】ベントモードは、車室内を冷房するモード
である。このベントモードにおいては、図3に示すよう
に、ベントドアDvは「開」、フットドアDfは
「閉」、デフドアDdは「閉」にセットされる。また、
冷風バイパスドアDbが「開」とされる。このベントモ
ードにおいて、冷風を全量加熱せず車室内に吹き出すフ
ルクール時には、ミックスドア5は、図示のように上端
位置にセットされる。
【0034】これによって、エバポレータ3により冷却
された空気流は、冷風通路Bmを通って流れた後に、ケ
ースCの壁際に沿って障害物もなくスムーズに上昇して
ベント吹出口Fvに向かい、ベントダクト(図示せず)
を通って車室内に向かって配風される。したがって、通
気抵抗は低く、多量の冷風が車室内に導かれ冷房性能が
向上する。また、エバポレータ3により冷却された空気
流の一部は、冷風バイパス通路Bsを通過してベント吹
出口Fvに向かう。
【0035】また、エバポレータ3を通過した空気流
は、ミックスドア5の円弧状の表面に沿ってスムーズに
冷風通路Bmの方向に向くように流れ方向が変えられる
ことになるので、これによっても通気抵抗が上昇せず、
空気の流通量も低減せず、快適な冷風感がえられる。
【0036】図4は、デフ−フットモードでフルホット
時の各ドア位置および空気の流れを説明するための断面
図である。
【0037】デフ−フットモードにおいては、図4に示
すように、デフドアDdおよびフットドアDfは「開」
に、ベントドアDvは「閉」にセットされる。ここで、
冷風バイパスドアDbは「閉」とされる。このデフ−フ
ットモードにおいて、エバポレータ3からの冷風を全量
ヒータコア4により加熱して車室内に吹き出すフルホッ
ト時には、ミックスドア5は下端位置にセットされる。
【0038】フルホット時には、エバポレータ3により
冷却された空気流は、ヒータコア4により全量加熱され
て温風となる。この温風は、温風通路6を通って温風ガ
イド8により案内されつつスムーズにフット吹出口Ff
に流入し、フットダクト(図示せず)より乗員の足元に
向かって配風される。また、フットドアDfが全開とさ
れることにより、温風通路6を通って下方に送られる温
風がフットドアDfの表面で案内されてフット吹出口F
fに導かれる。
【0039】また、フルクール時と同様に、このフルホ
ット時においても、冷却された空気は、ミックスドア5
の円弧状の表面に沿ってスムーズにヒータコア4の方向
に向くように流れ方向が変えられる。
【0040】図5は、バイレベルモードで温調時の各ド
ア位置および空気の流れを説明するための断面図であ
る。
【0041】このモードは、冷風をベント吹出口Fvよ
りベントダクトを通って車室内の乗員の上半身に向かっ
て配風し、温風をフット吹出口Ffよりフットダクトを
通って車室内の乗員の足元に向かって配風するモードで
ある。
【0042】このモードにおいては、ミックスドア5
は、上下方向中間位置にセットされ、ベントドアDvは
「開」に、フットドアDfは「半開」にセットし、デフ
ドアDdは「閉」とする。また、冷風バイパスドアDb
は「開」とされる。
【0043】エバポレータ3により冷却され、ミックス
ドア5の下部を通って流れた空気流は、冷風通路Bmよ
りミックスゾーン7に至り、ミックスドア5の上部を通
って流れた空気流は、ヒータコア4により加熱され、温
風通路6を通ってミックスゾーン7に至る。
【0044】ここで、冷風通路Bmを通った冷風は、半
開となったフットドアDfの表面により上方に案内され
て、温風通路6を通過した温風に対向させられて衝突す
る。これにより、冷風と温風とが十分に混合されて両者
のエアミックス性が向上し、ケース内の上下の差温が解
消される。ここで、図2に示したように、フットドアD
fの先端において、風速の大きい冷風がフットドアDf
に沿って流れて、突起部9c,9c間の凹部を通過する
空気流が形成され、これらの間を温風が通過することに
よって、温風と冷風とが所定量クロスして流れ、所望の
温度特性となり、違和感のない快適なバイレベル状態と
なる。なお、図2および図5中において、破線の矢印は
冷風の流れ、実線の矢印は温風の流れを示している(他
の図において同じ)。
【0045】また、このバイレベルモードにおいて、冷
風バイパスドアDbが所定開度だけ開放され、冷風の一
部が直接ベント吹出口Fvに導入される。これにより、
上下差温を大きくした状態が得られる。つまり、冷風バ
イパスドアDbの開度制御によって種々のバイレベル状
態を設定でき、バイレベルのきめ細かな制御が可能とな
る。
【0046】図6は、デフ−フットモードで温調時の各
ドア位置および空気の流れを説明するための断面図であ
る。
【0047】デフ−フットモードは、図6に示すよう
に、デフドアDdおよびフットドアDfを「開」とし、
ベントドアDvを「閉」とした状態である。ここで、冷
風バイパスドアDbは「閉」とされる。このデフ−フッ
トモードにおいて、温調時には、ミックスドア5は、上
下方向中間位置にセットされる。
【0048】エバポレータ3により冷却され、ミックス
ドア5の下部を通って流れた空気流は、冷風通路Bmよ
りミックスゾーン7に至り、ミックスドア5の上部を通
って流れた空気流は、ヒータコア4により加熱され、温
風通路6を通ってミックスゾーン7に至る。
【0049】ここで、冷風通路Bmを通った冷風は、全
開となったフットドアDfによって通路が狭められると
共に、図2に示したように、フットドアDfの先端にお
いてフットドアDfに沿って流れて、突起部9c,9c
間の凹部を通過する空気流が形成され、温風通路6を通
過した温風に対向させられて衝突する。ここで、突起部
9c,9c間の凹部を通過する冷風の間を温風が通過す
るように流れることによって、温風と冷風とがクロスし
て流れ、冷風と温風との混合が促進されて、両者のエア
ミックス性が向上し、ケース内の上下の差温が解消され
る。なお、必要に応じて冷風バイパスドアDbを開くこ
とにより、上下の差温の調整を図ることも可能である。
【0050】なお、以上説明した実施形態は、本発明を
限定するために記載されたものではなく、本発明の技術
的思想内において当業者により種々変更が可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、ヒータコアをケース内の上部に配置し、
ミックスドアによりヒータコアを通る温風通路とその下
方に形成される冷風通路とを開度調整するようにしたの
で、温調時には、冷風通路を通った冷風と温風通路を通
過した温風とを互いに対向させることができる。これに
より、冷風と温風とが十分に混合されて両者のエアミッ
クス性が向上する。
【0052】また、フルクール時やフルホット時におい
ても、ケース内に障害物がなくケース壁部に沿ってスム
ーズな空気流とすることができ、通気抵抗も低くなって
高風量を確保することができる。
【0053】しかも、2枚のスライド式ドアを近接離反
移動させる従来の装置と比較して、スライド式ドアも1
枚で済み、駆動機構も簡易で小型で低コストな装置とす
ることができる。
【0054】請求項2に記載の発明によれば、上記請求
項1に記載の発明の効果に加え、クーラユニットとヒー
タユニットとを一体化したコンパクトな装置とすること
ができる。
【0055】請求項3に記載の発明によれば、上記請求
項2に記載の発明の効果に加え、温風ガイドにより温風
通路を通過した温風をよりスムーズにケース下方に導く
ことができ、通気抵抗をより低く抑えることができる。
【0056】請求項4に記載の発明によれば、上記請求
項2に記載の発明の効果に加え、フットドアが開くこと
により冷風通路を通過した冷風を温風通路を通過した温
風に向けるようにしたので、より効果的に冷風と温風と
を互いに対向させることができる。
【0057】請求項5に記載の発明によれば、上記請求
項4に記載の発明の効果に加え、フットドアに沿って流
れて突起部間の凹部を通過する冷風の間を温風が通過す
るように流れることによって、温風と冷風とがクロスし
て流れ、冷風と温風の混合が促進されて、両者のエアミ
ックス性が向上する。
【0058】請求項6に記載の発明によれば、上記請求
項2に記載の発明の効果に加え、冷風の一部を直接導入
することにより上下差温を大きくすることができ、種々
のバイレベル状態を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る自動車用空気調和
装置の断面図である。
【図2】 同装置のフットドアの概略斜視図である。
【図3】 ベントモードでフルクール時の各ドア位置お
よび空気の流れを説明するための断面図である。
【図4】 デフ−フットモードでフルホット時の各ドア
位置および空気の流れを説明するための断面図である。
【図5】 バイレベルモードで温調時の各ドア位置およ
び空気の流れを説明するための断面図である。
【図6】 デフ−フットモードで温調時の各ドア位置お
よび空気の流れを説明するための断面図である。
【図7】 従来の自動車用空気調和装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
3…エバポレータ、 4…ヒータコア、 5…ミックスドア、 6…温風通路、 7…ミックスゾーン、 8…温風ガイド、 Bm…冷風通路、 Bs…冷風バイパス通路、 C…ケース、 Dv…ベントドア、 Dd…デフドア、 Df…フットドア、 Db…冷風バイパスドア、 Fv…ベント吹出口、 Fd…デフ吹出口、 Ff…フット吹出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60H 1/32 613 B60H 1/32 613C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース(C)内を流れる冷風をヒータコア
    (4)を通して加熱して流す温風通路(6)と、該冷風を前
    記ヒータコア(4)を迂回して流す冷風通路と、前記ヒー
    タコア(4)の前面に配置され前記温風通路(6)を通過す
    る風量を変化させるミックスドア(5)とを有する自動車
    用空気調和装置において、 前記ヒータコア(4)を前記ケース(C)内の上部に配置
    し、前記ミックスドア(5)は、前記温風通路(6)とその
    下方に形成される冷風通路(Bm)とを開度調整することを
    特徴とする自動車用空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記ケース(C)内に取り込んだ空気を冷
    却するエバポレータ(3)を有し、該エバポレータ(3)と
    前記ヒータコア(4)とを車両の前後方向に並べて立設し
    たことを特徴とする請求項1記載の自動車用空気調和装
    置。
  3. 【請求項3】 前記温風通路(6)を通過した温風をケー
    ス(C)内の下方に導く温風ガイド(8)を設けたことを特
    徴とする請求項2記載の自動車用空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記ケース(C)の下部に開設され乗員の
    下半身に向けて送られる空気が通過するフット吹出口(F
    f)と、該フット吹出口(Ff)を開閉するように回動可能に
    設けられるフットドア(Df)とを有し、該フットドア(Df)
    が開くことにより前記冷風通路(Bm)を通過した冷風を前
    記温風通路(6)を通過した温風に向けるようにしたこと
    を特徴とする請求項2記載の自動車用空気調和装置。
  5. 【請求項5】 前記フットドア(Df)の先端部を凹凸形状
    に形成したことを特徴とする請求項4記載の自動車用空
    気調和装置。
  6. 【請求項6】 前記ヒータコア(4)の上方に冷風バイパ
    ス通路(Bs)を形成し、該冷風バイパス通路(Bs)を開閉す
    るドア(Db)を設けたことを特徴とする請求項2記載の自
    動車用空気調和装置。
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