JP3923182B2 - 縦置き式自動車用空気調和装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種モード時において、各吹出口から吹き出される温調空気の温度コントロール特性を向上させるようにした縦置き式自動車用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の自動車用空気調和装置には、装置のコンパクト化によるスペースの有効利用等を図るために、ユニットケース内部に空気冷却用のエバポレータと、空気加熱用のヒータコアとを車両の前後方向に概して並設して設け、しかもクーラユニットとヒータユニットとを1つのケースとした縦置き式自動車用空気調和装置がある。
【0003】
この縦置き式自動車用空気調和装置は、例えば、図5に示すように、ユニットケース2を有し、このユニットケース2の上流側、つまり図示しないインテークユニットから流入口3を経て導入された空気の流れ方向上流側にエバポレータ4が直立して設けられ、このエバポレータ4の下流側に、これよりもやや下方にずらしてヒータコア5が多少傾斜して立設されている。
【0004】
このエバポレータ4とヒータコア5との間の連通路6には、ミックスドア7が回動可能に設けられている。このミックスドア7は、冷温風の比率を変えることにより所定温度の空気を作り出すものである。
【0005】
例えば、ミックスドア7を連通路6において中間位置にセットすれば、当該ミックスドア7により区画された前記連通路6の下部通路6bを流通する空気流が前記ヒータコア5側に、上部通路6aを流通する空気流が前記ヒータコア5をバスパスする側に流され、これによりヒータコア5内を循環している高温のエンジン冷却水により加熱した空気(温風)と、上部通路6aからの冷風との比率を所定の割合とし、これらがミックスチャンバ9でミックスされることにより所定温度の空気流となって車室内に吹き出されるようになっている。
【0006】
前記ユニットケース2には、ミックスチャンバ9の上部にベント吹出口10と、デフ吹出口11が設けられている。また、下部には、フット吹出口12が設けられているが、このフット吹出口12とベント吹出口10とは、両者が択一的に開閉されるかあるいは両者が同時に開放されることがあることから、フット吹出口12に空気を導くフットダクト13は、ユニットケース2の終端内壁2aに沿ってベント吹出口10の近傍まで伸延され、このフットダクト13の入口部分に、ベント吹出口10の開閉とフット吹出口12の開閉を行なうベント・フットドア10aが設けられている。なお、前記デフ吹出口11は、デフドア11aにより開閉されるようになっている。
【0007】
そして、ミックスドア7、デフドア11a、ベント・フットドア10aを適宜動作させることにより、フロントガラスの曇りを除去するデフロストモード、冷房モード(ベントモード)、暖房モード(フットモード)、デフフットモード(デフロストしつつ、足元を暖房するモード)、バイレベルモード(頭寒足熱モード)等の各モードが選択される。
【0008】
例えば、バイレベルモードは、図5に実線で示す位置であり、ミックスドア7とベント・フットドア10aが中間位置となるように開き、デフドア11aが閉鎖された状態である。
【0009】
そして、エバポレータ4により冷却されて連通路6に流入した冷風は、ミックスドア7により分岐され、一部がそのままベント吹出口10から車室内の乗員の上半身に向けて吹き出され、残りがヒータコア5により加熱され、フット吹出口12より乗員の足元に向けて吹き出され、頭寒足熱状態となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の縦置き式自動車用空気調和装置1では、バイレベルモード時にエバポレータ4により冷却された冷風は、図中実線矢印で示すように流れてベント吹出口10に導かれ、ヒータコア5で加熱された温風は、図中破線矢印で示すようにフットダクト13あるいはこのフットダクト13の側部のユニットケース終端内壁2aに沿って上方に沿って流れてフット吹出口12に流入する。つまり、冷風はベント吹出口10に流入しやすく、温風は相当長い経路を経てフット吹出口12に流入することになる。
【0011】
この結果、図6に破線で示すように、ベント吹出口10から乗員の上半身に向かって吹き出される温調空気b2 と、フット吹出口12から乗員の足下に向かって吹き出される温調空気a2 の温度差は大きくなり、快適性が損なわれるという問題点がある。
【0012】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、ベント吹出口とフット吹出口とを同時に開放する複合モード時において、ベント吹出口とフット吹出口から吹き出される温調空気の温度差を少なくして、快適性を高めるようにした縦置き式自動車用空気調和装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記する手段により達成される。
(1)ユニットケース内に、エバポレータとヒータコアとを立設し、このエバポレータとヒータコアとを連通する連通路にミックスドアを回動可能に設け、当該ミックスドアにより前記連通路を流通する空気流を前記ヒータコア側に流す下部通路と、前記ヒータコアをバイパスして流す上部通路に分岐し、前記ヒータコアにより加熱された温風と前記上部通路を流れた冷風とをミックスチャンバでミックスするようにし、当該ミックスチャンバに連通するように設けられたベント吹出口、デフ吹出口及びフット吹出口の各吹出口に設けられたドアを適宜開閉することにより車室内所定位置に選択的に配風するようにした縦置き式自動車用空気調和装置において、前記ベント吹出口及びデフ吹出口を前記ミックスチャンバの上方に設け、前記上部通路を流通した空気流の流路に対向するように前記フット吹出口を開設し、このフット吹出口に取込空気を前記ユニットケースの外部まで導くフットダクトを設け、当該フットダクトの前記ユニットケース内にあるフット空気取入部と前記ユニットケースの終端内壁との間にバイパス通路を形成すると共に、前記ユニットケースの底壁との間に、前記ヒータコアを通過した温風を前記バイパス通路に導く通路を形成したことを特徴とする縦置き式自動車用空気調和装置。
【0014】
(2) 前記フットドアは、当該ドアの先端部が前記上部通路内に臨むように設けられたことを特徴とする縦置き式自動車用空気調和装置。
【0015】
(3) 前記フットドアは、前記上部通路と前記ミックスチャンバとの間であって、前記フット空気取入部の上方に支点を有する回動可能な片持ちドアとしたことを特徴とする縦置き式自動車用空気調和装置。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜4は、本発明の一実施の形態である縦置き式自動車用空気調和装置を示すもので、図1はバイレベルモード時の状態を示す断面図、図2はデフロストモード時の状態を示す断面図、図3はベントモード時の状態を示す断面図、図4はデフ−フットモード時の状態を示す断面図であり、図5に示す部材と共通する部材には同一符号を付している。
【0018】
図1において、縦置き式自動車用空気調和装置は、ユニットケース2内に、空気の流れの上流側に空気冷却用のエバポレータ4と、このエバポレータ4の下流側に空気加熱用のヒータコア5が立設され、車両の前後方向に並べて設けられ、その側方には送風機(図示せず)が設けられ、ユニットケース2に開設した流入口3から空気を取り入れるようになっている。これにより空気調和装置全体の車両の左右方向でのスペースを小さくし、特に、助手席の足元スペースを広くしている。
【0019】
エバポレータ4とヒータコア5との間の連通路6には、ミックスドア7が回動可能に設けられている。このミックスドア7は、エバポレータ4を通過した冷風を、ヒータコア5を通過する下部通路6bと、ヒータコア5をバスパスする上部通路6a側とに分配するもので、冷風と温風との割合を調節し、ミックスチャンバ9で冷風と温風をミックスしたとき所定温度の空気が得られるようにしている。
【0020】
ミックスドア7の下流側は、上部通路6aを通過した冷風と、下部通路6bを通過し、ヒータコア5により加熱された温風とをミックスするためのミックスチャンバ9となっている。
【0021】
このミックスドア7の上部には、車両前方側のフロントガラスに向かって温調空気を吹き出すためのデフ吹出口11と、乗員の上半身に向かって温調空気を吹き出すためのベント吹出口10が設けられている。
【0022】
特に、本実施の形態では、上部通路6aを流通した空気流の流路に対向するようにフット吹出口12が開設されている。このようにすれば、上部通路6aを流通した冷風が、直接フット吹出口12に流入しやすく、前述したバイレベルモード時の上下差温の増大を防止することができる。
【0023】
このフット吹出口12には、前記ユニットケース2の外部まで導かれたフットダクト13が連設されている。このフットダクト13のユニットケース2内にあるフット空気取入部20は、前記ユニットケース2の終端内壁2aとの間にバイパス通路21が形成されるように、前記終端内壁2aとは離間して設けられ、またユニットケース2の底壁2bとの間にも、前記ヒータコア5を通過した温風をバイパス通路21に導く通路22が形成されている。
【0024】
ベント吹出口10およびデフ吹出口11には、両吹出口10,11を選択的に開閉するためのベント・デフドア23が回動可能に設けられている。ただし、このドア23は、ベント吹出口10とデフ吹出口11にそれぞれ独立に開閉する2つのドアとしてもよい。
【0025】
また、フット吹出口12には、フットドア12aが回動可能に設けられている。このフットドア12aは、フット空気取入部20の上方に支点を有する片持ちドアであり、当該ドア12aの先端部、つまり自由端側が上部通路6a内に臨むように設けられている。
【0026】
このようにすれば、ベント吹出口10とフット吹出口12とを同時に開放するバイレベルモード時に、フットドア12a自体が、上部通路6aを通過する冷風の一部をフット吹出口12に導くガイドとして機能し、より円滑な冷風導入が可能となり、バイレベルモード時の上下差温の増大を防止することができ、しかもこれを回動すれば、フット吹出口12に導入される冷風量までも調節することができることになり、バイレベルモード時の頭部と足元の差温調節も可能となる。
【0027】
前記フット吹出口12とユニットケース2の終端内壁2aとの間にバイパス通路21を形成すれば、ヒータコア5を通過した温風の一部が、上部通路6aを流通した空気流に影響されることなく、このバイパス通路21を通ってベント吹出口10あるいはデフ吹出口11へ直接導かれることになる。つまり、ヒータコア5からの温風が冷風により影響されて温度低下することが少なく、高温のままベント吹出口10あるいはデフ吹出口11へ導かれ、これによってもバイレベルモード時の上下差温の増大を防止することになる。
【0028】
さらに、フット空気取入部20が、ユニットケース2の底壁2bとの間に、ヒータコア5を通過した温風をバイパス通路21に導く通路22を形成すれば、ヒータコア5を通過しユニットケース2の底壁2bに沿って流れる温風を、円滑にベント吹出口10あるいはデフ吹出口11まで導くことができ、空気の流れが円滑になり、温調制御の快適性をさらに高めることができる。
【0029】
次に、縦置き式自動車用空気調和装置の作用を説明するが、図中、冷風の流れを実線矢印で示し、温風の流れを破線矢印で示す。
【0030】
《バイレベルモード》
バイレベルモードが設定されると、図1に示すように、ミックスドア7は連通路6の中間位置にセットされ、ベント・デフドア20は、ベント吹出口10を「開」、デフ吹出口11を「閉」の状態とする。また、フットドア12aが上側に向かって回動する。なお、このバイレベルモードでは、フットドア12aは最上位まで回動せず、上部通路6aからベント吹出口10へ送風路が形成されるようになっている。
【0031】
このようにセットされると、エバポレータ4からの冷風は、ミックスドア7により上部通路6aと下部通路6bに分岐され、上部通路6aを流通する冷風は、フットドア12aの上下を通り、その大部分がベント吹出口10へ、残りがフットドア12aにガイドされてフット吹出口12へ導かれる。
【0032】
一方、ミックスドア7により下部通路6bに導かれた冷風は、ヒータコア5により加熱され、その一部がフット吹出口12に導かれ、フットドア12aによりガイドされてフット吹出口12へ流入するが、この場合、上部通路6aを通ってきた一部の冷風とミックスされるので、ある程度温度の低い温風となってフットダクト13に流入する。
【0033】
また、このヒータコア5により加熱された温風の一部は、ユニットケース2の底壁2bに沿って流れ、通路22及びバイパス通路21を通ってベント吹出口10に導かれ、前記上部通路6aを流通してベント吹出口10に流入する冷風の温度をある程度低下させる。
【0034】
このように、バイレベルモード時において、ベント吹出口10へは、冷風と、ヒータコア5により加熱された温風の一部が直接導かれ、また、フット吹出口12へは、ミックスチャンバ9でミックスされた温風とともに、上部通路6aを通過してきた冷風の一部が直接導かれることになるので、温調空気の温度コントロール特性が改善され、乗員の頭部と足元の温度差が少なくなる。
【0035】
すなわち、図6において実線で示すように、ベント吹出口10から乗員の上半身に向かって吹き出される温調空気b1 と、フット吹出口12から乗員の足下に向かって吹き出される温調空気a1 の温度差が小さくなり、快適性が高められる。
【0036】
また、フットドア12aが上方へ向かって回動する角度を変更することにより、ベント吹出口10への冷風洩らし量を調節することができるので、ベント吹出口10から車室内に吹き出される温調空気の温度を微調整することもでき、これによりさらに快適性を高めることもできる。
【0037】
《デフロストモード》
フロントガラスの曇りを晴らすデフロストモードが設定されると、図2に示すように、ベント・デフドア20がデフ吹出口11を「開」、ベント吹出口10を「閉」の状態とする。フットドア12aは下側に向かって回動し、フット吹出口12を閉状態とする。
【0038】
このモード時には、エバポレータ4により除湿された後の冷風が、ミックスドア7により連通路6で上下に分岐され、上部連通路6に導かれた冷風と、下部通路6bに導かれてヒータコア5により加熱された温風とが、ミックスチャンバ9でミックスされ、デフ吹出口11へ導かれる。
【0039】
また、ヒータコア5により加熱された温風の一部は、バイパス通路21を通ってデフ吹出口11へ導かれる。
【0040】
このように、デフロストモード時において、デフ吹出口11へは、ミックスチャンバ9でミックスされた温調空気とともに、ヒータコア5により加熱された温風の一部が直接導かれて、フロントガラス内面に向かって吹き出され、フロントガラスの曇りを除去する。
【0041】
《ベントモード》
ベントモードが設定されると、図3に示すように、ベント・デフドア20がベント吹出口10を「開」、デフ吹出口11が「閉」の状態となる。フットドア12aは下側に向かって回動し、フット吹出口12が閉状態となる。
【0042】
このベントモード時には、ミックスドア7の回動位置によってベント吹出口10から車室内に送出される空気の温度が調節される。すなわち、ミックスドア7は、温調特性が最適となるように位置制御され、上方に向かって回動されると、冷風の割合が高くなり、温風の割合が低くなるので、車室内に送風される空気の温度は上昇する。一方、ミックスドア7が下方に向かって回動されると、冷風が多く、温風が少なくなるので、車室内に送風される空気の温度は低下する。
【0043】
この状態では、ミックスドア7により、冷風が連通路6で上下に分岐され、上部通路6aに導かれた冷風と、下部通路6bに導かれてヒータコア5により加熱された温風とは、ミックスチャンバ9に導かれてミックスされ、所定の温度となってベント吹出口10へ導かれる。
【0044】
また、ヒータコア5により加熱された温風の一部は、バイパス通路21を通ってベント吹出口10へ直接導かれる。
【0045】
《デフ−フットモード》
フロントガラスの曇りを晴らしつつ足元を暖房するデフ−フットモードが設定されると、図4に示すように、ベント・デフドア20がベント吹出口10側に向かって回動して、ベント吹出口10が「閉」、デフ吹出口11が「開」の状態となり、フットドア12aが上側に向かって回動し、フット吹出口12が「開」となる。
【0046】
このモード時では、ミックスドア7により冷風が連通路6で上下に分岐され、上部通路6aに導かれた冷風は、一部がフットドア12aの上部を通ってミックスチャンバ9に導かれ、残りが直接フット吹出口12へ導かれる。
【0047】
一方、下部通路6bに導かれた冷風は、ヒータコア5により加熱されて温風となり、一部がフット吹出口12へ導かれ、残りがバイパス通路21を通ってミックスチャンバ9に導かれる。
【0048】
したがって、ミックスチャンバ9では上部通路6aからの冷風とバイパス通路21からの温風がミックスされ、所定温度となってデフ吹出口11へ導かれる。一方、ヒータコア5により加熱された温風の一部と、下部通路6bからの冷風の一部は、フット吹出口12へ導かれ、フットダクト13を通って車室内に配風される。
【0049】
なお、前記フットドア12aは、フット吹出口12を閉鎖する最下位の位置から上部通路6aを閉鎖する最上位の位置まで回動することができるので、これを停止する位置によりフット側とデフ側から吹き出される空気の温度をある程度調節することができる。
【0050】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の各実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0051】
例えば、上述した実施の形態では、前記フットドア12aは、片持ち式のドアであるが、本発明は、これのみに限定されるものではなく、バタフライ式のドアであってもよいことはいうまでもない。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、上部通路を流通した空気流の流路に対向するようにフット吹出口を設け、このフット吹出口に連設されたフットダクトのフット空気取入部とユニットケースの終端内壁との間にバイパス通路を形成したので、ベント吹出口とフット吹出口とを同時に開放するバイレベルモード時において、ベント吹出口とフット吹出口から吹き出される温調空気の温度差を少なくして、バイレベル時の快適性を高めることができる。また、ユニットケースの底壁との間に、ヒータコアを通過した温風をバイパス通路に導く通路を形成したので、ヒータコアを通過した温風を円滑にベント吹出口あるいはデフ吹出口まで導くことができ、快適性をさらに高めることができる。
【0053】
請求項2の発明によれば、フットドアを回動可能な片持ちドアとし、当該ドアの先端部が上部通路内に臨むように設けたので、フットドアは、ベント吹出口とフット吹出口とを開放するバイレベルモードの場合に、上部通路を通過する冷風の一部をフット吹出口に導くガイドとなり、冷風をよりフット吹出口に導き易くなり、バイレベル時の快適性をさらに高めることができる。
【0054】
請求項3の発明によれば、フットドアを、上部通路とミックスチャンバとの間に設け、フット空気取入部の上方に支点を有する回動可能な片持ちドアにより構成したので、ベント吹出口あるいはデフ吹出口へ流入する冷風量を調節することもでき、ベント吹出口あるいはデフ吹出口から車室内に吹き出される温調空気の温度を適切なものとすることができ、快適性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態のバイレベルモード時の断面図である。
【図2】 同実施の形態のデフロストモード時の断面図である。
【図3】 同実施の形態のベントモード時の断面図である。
【図4】 同実施の形態のデフ−フットモード時の断面図である。
【図5】 従来の縦置き式自動車用空気調和装置の断面図である。
【図6】 同従来装置と本発明装置のバイレベルモード時の温調特性を示す図である。
【符号の説明】
2…ユニットケース、
2a…ユニットケースの終端内壁、
2b…ユニットケースの底壁、
4…エバポレータ、
5…ヒータコア、
6…連通路、
6a…上部通路、
6b…下部通路、
7…ミックスドア、
9…ミックスチャンバ、
10…ベント吹出口、
11…デフ吹出口、
12…フット吹出口、
12a…フットドア、
13…フットダクト、
20…フット空気取入部、
21…バイパス通路、
22…通路、
23…ベント・デフドア。
Claims (3)
- ユニットケース(2)内に、エバポレータ(4)とヒータコア(5)とを立設し、このエバポレータ(4)とヒータコア(5)とを連通する連通路(6)にミックスドア(7)を回動可能に設け、当該ミックスドア(7)により前記連通路(6)を流通する空気流を前記ヒータコア(5)側に流す下部通路(6b)と、前記ヒータコア(5)をバイパスして流す上部通路(6a)に分岐し、前記ヒータコア(5)により加熱された温風と前記上部通路(6a)を流れた冷風とをミックスチャンバ(9)でミックスするようにし、当該ミックスチャンバ(9)に連通するように設けられたベント吹出口(10)、デフ吹出口(11)及びフット吹出口(12)の各吹出口に設けられたドア(10a,11a,12a)を適宜開閉することにより車室内所定位置に選択的に配風するようにした縦置き式自動車用空気調和装置において、
前記ベント吹出口(10)及びデフ吹出口(11)を前記ミックスチャンバ(9)の上方に設け、
前記上部通路(6a)を流通した空気流の流路に対向するように前記フット吹出口(12)を開設し、
このフット吹出口(12)に取込空気を前記ユニットケース(2)の外部まで導くフットダクト(13)を設け、
当該フットダクト(13)の前記ユニットケース(2)内にあるフット空気取入部(20)と前記ユニットケース(2)の終端内壁(2a)との間にバイパス通路(21)を形成すると共に、前記ユニットケース (2) の底壁 (2b) との間に、前記ヒータコア (5 )を通過した温風を前記バイパス通路 (21) に導く通路 (22) を形成したことを特徴とする縦置き式自動車用空気調和装置。 - 前記フットドア(12a)は、当該ドア(12a)の先端部が前記上部通路(6a)内に臨むように設けられたことを特徴とする請求項1に記載の縦置き式自動車用空気調和装置。
- 前記フットドア(12a)は、前記上部通路(6a)と前記ベント吹出口(10)及び前記デフ吹出口(11)との間であって、前記フット空気取入部(20)の上方に支点を有する回動可能な片持ちドアとしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の縦置き式自動車用空気調和装置。
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