JP2000025443A - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JP2000025443A
JP2000025443A JP10202233A JP20223398A JP2000025443A JP 2000025443 A JP2000025443 A JP 2000025443A JP 10202233 A JP10202233 A JP 10202233A JP 20223398 A JP20223398 A JP 20223398A JP 2000025443 A JP2000025443 A JP 2000025443A
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door
air
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heater core
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功 渡部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下吹出し風の温度差を適性に制御できると
共に高風量を確保することができる低コストかつ小型の
自動車用空気調和装置を提供する。 【解決手段】 ヒータコア4を通過する温風通路6の上
方に形成される上部冷風通路Buのほかに、温風通路6
の少なくとも一方の側方に側部冷風通路Bsをダクト1
1により形成し、温風通路6および上部冷風通路Buの
開度調整を行うドア中央部5aと側部冷風通路Bsの開
度調整を行うドア側方部5bとからなる1枚のミックス
ドア5を上下にスライド移動させることにより、温風通
路6と冷風通路Bとの配風比を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、狭小なケース内で
スライド移動して温風および冷風の空気流を制御する板
状のミックスドアを有する自動車用空気調和装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用空気調和装置は、内外
気を導入するインテークユニット、この導入空気を冷却
するクーラユニット、および導入空気を加熱するヒータ
ユニットを有しており、これら3つのユニットを車両の
左右方向に直列的に合体し、車室内のインストルメント
パネルの内部という狭小な空間に設置されていることは
周知である。しかし、この自動車用空気調和装置は、3
つのユニットを直列的に連結するため、装置全体が大型
化し、小型の車両に搭載すると、狭小な車室内空間をよ
り狭小にすることから好ましくない。特に、助手席の足
元にまでユニットが置かれるので狭くなる。
【0003】これに対し、図7に示すようなケース内に
エバポレータ3やヒータコア4が車両の前後方向に並べ
て立設するように設けられた縦置き型と称されるものが
ある。図示の装置は、クーラユニット1とヒータユニッ
ト2とを一体化し、エバポレータ3とヒータコア4とを
さらに近接して配置することにより一層コンパクトなも
のとしている。すなわち、インテークユニットをケース
Cの側方に配置して導入口Oから導入された空気を、エ
バポレータ3により冷却し、ミックスドア15によりヒ
ータコア4を通過させる空気流とヒータコア4をバイパ
スして流す空気流とに分けて流すようにしているが、こ
のエバポレータ3とヒータコア4との間に設けられるミ
ックスドア15を、1つの支点で支持されたドアを当該
支点を中心として回動する構成とするとスペース的に大
きくなることから、さらにエバポレータ3とヒータコア
4との距離を短くし前後方向のスペースを小さくするた
めに、これを偏平な板状ドアとし、略上下にスライドさ
せることにより温調制御を行なうようにしたものであ
る。ここに、「エバポレータ」とは、周知のように冷房
サイクル中の膨脹弁などで減圧された低温低圧冷媒が内
部を流通し、ここに導入された空気を冷媒との熱交換に
より冷却するものである。また、「ヒータコア」とは、
高温のエンジン冷却水が内部を流通し、ここに導入され
た空気を高温のエンジン冷却水との熱交換により加熱す
るものである。
【0004】そして、ヒータコア4により加熱された温
風とヒータコア4をバイパスして流れた冷風とはミック
スゾーン7でミックスされる。ミックスされた空気は、
所定の温度となって種々の配風モードに応じてベント吹
出口Fvやフット吹出口Ff等から車室内に向けて配風
されたり、あるいは前記ミックスが行なわれることなく
冷風や温風のまま吹出される。ここで、各吹出口から吹
出される冷風あるいは温風の温度は、ミックスドア15
の位置により制御される。
【0005】なお、前記種々の配風モードとしては、ベ
ントモード(乗員の上半身に冷風を吹き出すモード)、
バイレベルモード(乗員の上半身に冷風を、下半身に温
風を吹き出す、いわゆる頭寒足熱のモード)、デフロス
トモード(フロントおよびサイドの窓ガラスの曇りを晴
らすモード)、フットモード(乗員の下半身に温風を吹
き出すモード)あるいはデフ−フットモード(窓の曇り
を晴らしつつ乗員の下半身に温風を吹き出すモード)等
がある。
【0006】このようなモードの内、ベントモードの場
合は、車室内の上部に配風することから、ダクトを短く
できるためにベント吹出口FvはケースCの上部に設け
ることが好ましく、また、フットモードの場合には、車
室内の下部に配風するので、フット吹出口Ffは、ケー
スCの下部に設けることが好ましい。
【0007】したがって、車室内の前部のインストルメ
ントパネル内に設置される縦置き型自動車用空気調和装
置では、ケースCの上部にベント吹出口Fvを、下部に
フット吹出口Ffを設けている。そして、このような装
置では、空気が通過する流路を短くすることができるの
で、小型で通気抵抗も低く高風量を確保することが可能
となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な縦置き型の自動車用空気調和装置においては、ベント
吹出口Fvは、冷風が流れる側の近傍に開設されること
になり、フット吹出口Ffは、ヒータコア4により加熱
された温風が流れる側の近傍に開設されることになるの
で、バイレベルモードなどのように上部と下部の吹出口
からそれぞれ冷風や温風を吹き出す複合モードの場合に
は、一般に、上下の差温が大きくなる傾向がある。しか
も、スライド式のミックスドアを採用してケースの前後
寸法を詰める構成とした場合には、ケース内において冷
風と温風とを混合する十分なスペースを確保し難く、上
下の差温がさらにつき易い。
【0009】このため図7に示す装置にあっては、スラ
イド式のミックスドア15を、2枚のミックスドア15
a,15bから構成し、上部冷風通路Bu、温風通路
6、および下部冷風通路Blを形成して、これらの開閉
制御を2枚のミックスドア15a,15bにより行う構
成を採用している(特開平9−175147号公報等参
照)。これにより、下部冷風通路Blを介してフット吹
出口Ffに流す冷風を増加させることができ、小型化を
図りつつ上下の差温を小さくして所望の温度特性を得る
ようにしている。
【0010】しかしながら、上記装置では、ミックスド
アに2枚のスライド式のドア15a,15bを使用しな
ければならないという欠点がある。しかも、これらのド
ア15a,15bの大きさは、冷風ないし温風通路の構
造上から、かなり異なるものとなり、これら大きさの異
なる2枚のドア15a,15bを反対方向にスライド移
動、すなわち近接離反移動させなければならず、それぞ
れに専用の駆動装置を設けるか、あるいは複雑なリンク
機構が必要となる。このため、構成が複雑で、製品コス
トが高くなるという問題があった。
【0011】本発明は、上記従来技術の課題を解決する
ためになされたものであり、上下吹出し風の温度差を適
性に制御できると共に高風量を確保することができる低
コストかつ小型の自動車用空気調和装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、ケース内を流れる冷風をヒ
ータコアを通して加熱して流す温風通路と、該冷風を前
記ヒータコアをバイパスして流す冷風通路と、前記ヒー
タコアの前面にスライド移動可能に配置され前記温風通
路と前記冷風通路との配風比を変化させる板状のミック
スドアとを有する自動車用空気調和装置において、前記
冷風通路は、前記温風通路の上方に形成される上部冷風
通路と、前記温風通路の少なくとも一方の側方に形成さ
れる側部冷風通路とからなり、前記ミックスドアは、前
記温風通路と前記上部冷風通路とを開度調整するドア中
央部と、前記側部冷風通路を開度調整するドア側方部と
からなることを特徴とする。
【0013】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の自動車用空気調和装置において、前記ドア側方部
は、前記ドア中央部の側方下部に連設され、前記側部冷
風通路は、前記ヒータコアの側方に配置されるダクトに
より形成され、該ダクトに、前記ヒータコアの側方上部
に形成され前記ドア側方部により開度調整される入口
と、前記ヒータコアの側方下部に形成される出口とを開
設したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施形態に係る自動車
用空気調和装置の断面図、図2は、同装置の斜視図、図
3は、同装置において使用されるミックスドアの概略斜
視図である。なお、図7に示す部材と共通するものには
同一符号を付している。
【0016】図1および図2に示す本実施形態に係る縦
置き型の自動車用空気調和装置は、クーラユニット1と
ヒータユニット2とを一体化し、車両の前後方向の寸法
を短くしたケースCを有し、このケースCの上流側風路
内にはエバポレータ3が設けられ、下流側風路内にはヒ
ータコア4が設けられる。
【0017】車幅方向(図1の紙面に垂直な方向)から
導入口Oを通って導入された空気は、ケースC内で車両
の前後方向に曲げられ、エバポレータ3を通って冷却さ
れるようになっている。また、空気の取り込みを行うイ
ンテークユニットは、ケースCの側面に配置され、車両
前後方向の装置の長さが短くされている。
【0018】そして、上流側風路から流下した空気流
は、エバポレータ3とヒータコア4との間に設けられた
ミックスドア5が図中矢印方向にスライド移動すること
により、ヒータコア4を通過する温風通路と、当該ヒー
タコア4をバイパスする冷風通路とに選択的に流された
り、あるいは所定の比率で流される。
【0019】ここに、ミックスドア5の上流側と下流側
には、エバポレータ3とヒータコア4が近接して設けら
れる。ミックスドア5は、エバポレータ3とヒータコア
4間で上流側風路からの空気流を遮断する方向に伸延さ
れかつ所定の曲率半径で下流側に膨出するような円弧状
を呈している(なお、図2〜図6では簡単のため平坦な
板状に描いてある)。このミックスドア5は、図1に示
すように、上下方向が上流側風路と下流側風路との開口
部のほぼ半分程度であり、幅方向がケースCの一側から
他側まで設けられたものである。
【0020】ミックスドア5を作動するためのスライド
駆動機構は、ミックスドア5の両側端近傍に形成された
歯部に噛合する一対の歯車Gをモータ等で駆動する構成
とされる。なお、スライド駆動機構は、これに限定され
るものではなく、場合によってはコントローラとワイヤ
ーケーブルを介して連結された手動操作機構としてもよ
い。
【0021】ケースCの上部には、ベント吹出口Fvと
デフ吹出口Fdとが開設され、下部にはフット吹出口F
fが開設されており、それぞれには各吹出口F(ベント
吹出口Fv,デフ吹出口Fd,フット吹出口Ffの総
称)を開閉するベントドアDv,デフドアDd、フット
ドアDfが図示矢印方向に回動可能に設けられている。
ヒータコア4により加熱された温風とヒータコア4をバ
イパスして流れた冷風とを混合するミックスゾーン7が
形成されており、混合された空気は、種々の配風モード
に応じて各種吹出口Fから車室内に向けて配風された
り、あるいは混合されずに冷風や温風のまま吹出され
る。なお、図2では、各モードドアD(ベントドアD
v,デフドアDd、フットドアDfの総称)は、図示省
略している。
【0022】本実施形態では、冷風通路Bは、ヒータコ
ア4を通過する温風通路6の上方に形成される上部冷風
通路Buと、温風通路6の両側方に形成される側部冷風
通路Bs,Bsとから構成されている。この側部冷風通
路Bs,Bsは、前記ヒータコア4の側方に配置される
ダクト11により形成され、該ダクト11には、ヒータ
コア4の側方上部に形成される入口11aと、ヒータコ
ア4の側方下部に形成される出口11bとが開設されて
いる。出口11bは、フット吹出口Ffの近傍に位置さ
れる。
【0023】また、図3に示すように、前述したミック
スドア5は、上下にスライド移動することで温風通路6
と上部冷風通路Buとを開度調整するドア中央部5a
と、側部冷風通路Bsを開度調整するドア側方部5bと
からなる。このドア側方部5bは、ドア中央部5aの両
側方下部に連設されており、ダクト11の入口11aの
開度調整を行うことにより側部冷風通路Bsを開度調整
できるようになっている。
【0024】なお、側部冷風通路Bs,Bsを形成する
ダクト11の大きさを適宜設定することにより、車種に
より異なるフットダクトの接続口に合わせて作ることが
できる。また、側部冷風通路Bsは、ヒータコア4の両
側方に形成することが車室内への均等な空気の吹出しの
観点から望ましいが、ヒータコア4の片側にのみ形成す
る構成とすることも可能である。
【0025】次に、本装置の作用について説明する。図
4は、同装置のフルホット時におけるミックスドア位置
および空気の流れを説明するための斜視図である。
【0026】フットモードにおいて、エバポレータ3か
らの冷風を全量ヒータコア4により加熱して車室内に吹
き出すフルホット時には、ミックスドア5は、図4に示
すように、上端位置にセットされる。フットモードは、
車室内を暖房するモードであり、このとき、ベントドア
Dvは「閉」、フットドアDfは「開」、デフドアDd
は「閉」にセットされる。
【0027】ここで、フルホット時には、上部冷風通路
Buは、ミックスドア5のドア中央部5aにより閉鎖状
態とされ、温風通路6が開放状態とされる。また、側部
冷風通路Bsは、ミックスドア5のドア側方部5bによ
り閉鎖状態とされる。
【0028】したがって、エバポレータ3により冷却さ
れた空気流は、図中矢印A1方向に、温風通路6を通っ
てヒータコア4により全量加熱されて温風となり、この
温風はフット吹出口Ffに流入し、フットダクト(図示
せず)より乗員の足元に向かって配風される。また、フ
ット吹出口Ffに向けて空気が通過する流路が短く、高
風量を確保することができる。
【0029】なお、エバポレータ3を通過して冷却され
た空気は、ミックスドア5の円弧状の表面に沿ってスム
ーズにヒータコア4の方向に向くように流れ方向が変え
られる。
【0030】図5は、同装置の温調時におけるミックス
ドア位置および空気の流れを説明するための斜視図であ
る。
【0031】温調時においては、ミックスドア5は、図
5に示すように、上下方向中間位置にセットされる。
【0032】ここで、温調時には、上部冷風通路Buお
よび温風通路6は、ミックスドア5のドア中央部5aに
より、それぞれ一部が閉鎖状態とされ、残りが開放状態
とされる。そして、ミックスドア5のドア中央部5aと
ドア側方部5bとは一体としてスライド移動するので、
側部冷風通路Bsもまた、ミックスドア5のドア側方部
5bにより、一部が閉鎖状態とされ、残りが開放状態と
される。
【0033】したがって、エバポレータ3により冷却さ
れた空気流は、一部が図中矢印A1方向にミックスドア
5の下部を通り、温風通路6を通ってヒータコア4によ
り加熱されて温風となり、ミックスゾーン7に至る。ま
た、残りの空気流は冷風のまま、図中矢印A2方向にミ
ックスドア5の上部を通って流れ、上部冷風通路Buよ
りミックスゾーン7に至ると共に、図中矢印A3方向に
ミックスドア5の側部を通って流れ、側部冷風通路Bs
よりミックスゾーン7に至る。
【0034】そして、温風通路6を経た温風と、上部冷
風通路Buを経た冷風および一対の側部冷風通路Bs,
Bsを経た冷風とは、ミックスゾーン7において衝突し
て混合され、所定の温度に調整される。このように、4
層の空気流がミックスゾーン7で混合されることによ
り、冷風と温風とが十分に混合され、両者のエアミック
ス性が向上する。したがって、ケースC内の上下の差温
は小さくなって所望の温度特性となり、違和感のない快
適な温調状態となる。
【0035】特に、ダクト11の出口11bをヒータコ
ア4の側方下部に形成するようにすれば、側部冷風通路
Bs,Bsを介してフット吹出口Ffに流す冷風を増加
させることができ、より上下の差温を小さくすることが
できる。なお、ダクト11の出口11bの上下位置を変
化させることにより、側部冷風通路Bs,Bsを通過す
る冷風のミックスゾーン7への流入位置を変えることも
可能であり、このようにすれば、例えばバイレベルモー
ドにおいて、上下差温状態を適宜調整することができ、
種々のバイレベル状態の設定が可能となる。
【0036】図6は、同装置のフルクール時におけるミ
ックスドア位置および空気の流れを説明するための斜視
図である。
【0037】ベントモードにおいて、冷風を全量加熱せ
ず車室内に吹き出すフルクール時には、ミックスドア5
は、図6に示すように下端位置にセットされる。ベント
モードは、車室内を冷房するモードであり、ベントドア
Dvは「開」、フットドアDfは「閉」、デフドアDd
は「閉」にセットされる。
【0038】ここで、フルクール時には、温風通路6
は、ミックスドア5のドア中央部5aにより閉鎖状態と
され、上部冷風通路Buが開放状態とされる。そして、
側部冷風通路Bsもまた、開放状態とされる。
【0039】したがって、エバポレータ3により冷却さ
れた空気流は、冷風のまま、図中矢印A2方向にミック
スドア5の上部を通って上部冷風通路Buより流下する
と共に、図中矢印A3方向にミックスドア5の側部を通
って側部冷風通路Bsより流下する。
【0040】これによって、エバポレータ3により冷却
された空気流は、全量上部冷風通路Buと一対の側部冷
風通路Bs,Bsとを通って流れた後に、ベント吹出口
Fvからベントダクト(図示せず)を通って車室内に向
かって配風される。また、大部分が上部冷風通路Buか
らベント吹出口Fvに向けて空気が送られ、したがっ
て、空気が通過する流路が短く、通気抵抗が低減され
る。これにより、高風量を確保することができ、多量の
冷風が車室内に導かれ冷房性能が向上する。
【0041】また、エバポレータ3を通過した空気流
は、ミックスドア5の円弧状の表面に沿ってスムーズに
上部冷風通路Buに導くように流れ方向が変えられるこ
とになるので、これによっても通気抵抗が上昇せず、空
気の流通量も低減せず、快適な冷風感がえられる。
【0042】なお、以上説明した実施形態は、本発明を
限定するために記載されたものではなく、本発明の技術
的思想内において当業者により種々変更が可能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、温風通路の上方に形成される上部冷風通
路のほかに、温風通路の少なくとも一方の側方に側部冷
風通路を形成し、温風通路および上部冷風通路の開度調
整を行うドア中央部と側部冷風通路の開度調整を行うド
ア側方部とからなる1枚のミックスドアをスライド移動
させることにより、温風通路と冷風通路との配風比を変
化させるようにしたので、小型かつ低コスト化を実現す
ることができ、しかも温調時には、多層の空気流を混合
することにより冷風と温風とが十分に混合され、両者の
エアミックス性が向上する。したがって、ケース内の上
下の差温は小さくなって所望の温度特性となり、違和感
のない快適な温調状態となる。さらに、ケース内を空気
が通過する流路を短くすることができるので、通気抵抗
が低減されて高風量を確保することができる。
【0044】請求項2に記載の発明によれば、ドア側方
部をドア中央部の側方下部に連設し、側部冷風通路をヒ
ータコアの側方に配置されるダクトにより形成して、該
ダクトに、ヒータコアの側方上部に形成されドア側方部
により開度調整される入口と側方下部に形成される出口
とを開設したので、より簡単な構成とすることができる
と共に、ダクトの出口をヒータコアの側方下部に形成し
たので、側部冷風通路を介してケースの下方に流す冷風
を増加させることができ、ケース内の上下の差温をより
小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る自動車用空気調和
装置の断面図である。
【図2】 同装置の斜視図である。
【図3】 同装置において使用されるミックスドアの概
略斜視図である。
【図4】 同装置のフルホット時におけるミックスドア
位置および空気の流れを説明するための斜視図である。
【図5】 同装置の温調時におけるミックスドア位置お
よび空気の流れを説明するための斜視図である。
【図6】 同装置のフルクール時におけるミックスドア
位置および空気の流れを説明するための斜視図である。
【図7】 従来の自動車用空気調和装置を示す概略断面
図である。
【符号の説明】
3…エバポレータ、 4…ヒータコア、 5…ミックスドア、 5a…ドア中央部、 5b…ドア側方部、 6…温風通路、 7…ミックスゾーン、 11…ダクト、 11a…入口、 11b…出口、 B…冷風通路、 Bu…上部冷風通路、 Bs…側部冷風通路、 C…ケース、 Fv…ベント吹出口、 Fd…デフ吹出口、 Ff…フット吹出口。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース(C)内を流れる冷風をヒータコア
    (4)を通して加熱して流す温風通路(6)と、該冷風を前
    記ヒータコア(4)をバイパスして流す冷風通路(B)と、
    前記ヒータコア(4)の前面にスライド移動可能に配置さ
    れ前記温風通路(6)と前記冷風通路(B)との配風比を変
    化させる板状のミックスドア(5)とを有する自動車用空
    気調和装置において、 前記冷風通路(B)は、前記温風通路(6)の上方に形成さ
    れる上部冷風通路(Bu)と、前記温風通路(6)の少なくと
    も一方の側方に形成される側部冷風通路(Bs,Bs)とから
    なり、 前記ミックスドア(5)は、前記温風通路(6)と前記上部
    冷風通路(Bu)とを開度調整するドア中央部(5a)と、前記
    側部冷風通路(Bs,Bs)を開度調整するドア側方部(5b)と
    からなることを特徴とする自動車用空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記ドア側方部(5b)は、前記ドア中央部
    (5a)の側方下部に連設され、前記側部冷風通路(Bs,Bs)
    は、前記ヒータコア(4)の側方に配置されるダクト(11)
    により形成され、該ダクト(11)に、前記ヒータコア(4)
    の側方上部に形成され前記ドア側方部(5b)により開度調
    整される入口(11a)と、前記ヒータコア(4)の側方下部
    に形成される出口(11b)とを開設したことを特徴とする
    請求項1記載の自動車用空気調和装置。
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