JP2000296712A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2000296712A
JP2000296712A JP11108456A JP10845699A JP2000296712A JP 2000296712 A JP2000296712 A JP 2000296712A JP 11108456 A JP11108456 A JP 11108456A JP 10845699 A JP10845699 A JP 10845699A JP 2000296712 A JP2000296712 A JP 2000296712A
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四方  一史
Yutaka Ichitani
裕 市谷
Goro Uchida
五郎 内田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内気と外気とを仕切って流すことができる内
外気2層モードを設定できる車両用空調装置において、
吹出モードドアを吹出モードレバーによって手動操作可
能にする。 【解決手段】 連通口45と第2温風通路46との間の
連通面積を調整する調整ドア51を設け、温風バイパス
ドア41が入口部40を閉塞している通常モードから、
温風バイパスドア41が入口部40を開放している2層
流モードに移行するに伴って、連通面積を減少させる位
置に調整ドア51を操作する。これにより、従来、フッ
トドア49によって得ていた吹出風量割合の変動抑制機
能を調整ドア51によって達成できる。従って、フット
ドア49は吹出モード変更時のみ作動すればよいため、
フットドア49等の吹出モードドアを吹出モードレバー
によって手動操作することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調空気の通路を
外気側の第1空気通路と内気側の第2空気通路とに区画
形成して2層流モードにすることにより、フット吹出口
からは暖められた高温内気を再循環して吹き出し、一
方、デフロスタ吹出口からは低湿度の外気を吹き出すよ
うにして、暖房能力の向上と窓ガラスの防曇性との両立
を図った車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような車両用空調装置の従来技術
として、特開平10−338019号公報に開示された
ものがある。図3は、この従来技術の、吹出モードがフ
ットモードで、内外気モードが通常(全外気または全内
気)モードの状態を示しており、空調ケース31の空気
導入口(図示せず)から導入した空気は、図中の矢印の
ように、第1、第2空気通路20a、20b、蒸発器3
2およびヒータコア33を通過した後第1温風通路39
で合流し、その後再び分岐して大部分は連通口45を通
って前席用、後席用フット開口部44、50側に至り、
乗員足元に吹き出す。また、温風の残余はデフロスタ開
口部42側に至り、窓ガラス内面に吹き出すようになっ
ている。
【0003】図4は、上記従来技術の、吹出モードがフ
ットモードで、内外気モードが2層流モードの状態を示
しており、温風バイパスドア41はヒータコア33直後
の第1温風通路39を区画するとともに、温風バイパス
開口40を開放している。これにより、第2空気通路2
1aに流入した内気は、ヒータコア33を通過後温風バ
イパス開口40を介して前席用、後席用フット開口部4
4、50側に至り、乗員足元に吹き出す。一方、第1空
気通路20aに流入した外気は、内気と交わることな
く、ヒータコア33を通過後第1温風通路39を通って
デフロスタ開口部42側に至り、窓ガラス内面に吹き出
す。また、外気の一部は連通口45を通って前席用、後
席用フット開口部44、50側に至り、乗員足元に吹き
出すようになっている。
【0004】そして、通常モード時は温風バイパス開口
40の閉塞により、フット開口部44、50側の第2温
風通路46の通風抵抗が増加して、フット開口部44、
50からの吹出風量が減少し、一方、2層流モード時は
温風バイパス開口40が開放されるため第2温風通路4
6の通風抵抗が減少して、フット開口部44、50から
の吹出風量が増加してしまう。その結果、デフロスタ開
口部42とフット開口部44、50からの吹出風量割合
が変化してしまう。
【0005】そこで、上記従来技術は、通常モードと2
層流モードの切替に連動して、フットドア49にて連通
口45の開度を調整するようにしており、具体的には、
通常モード時は連通口45の開度を大きくして通風抵抗
増加分を相殺し、2層流モード時は連通口45の開度を
小さくして通風抵抗減少分を相殺することにより、デフ
ロスタ開口部42とフット開口部44、50からの吹出
風量割合の変化を抑制するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のフッ
トドア49は、吹出モード変更時および内外気モード切
替時の両方で作動する必要があるが、この場合、空調操
作パネルに設けられた吹出モードレバーおよび内外気モ
ードレバーによってフットドア49を手動操作すること
は、機構上難しい。
【0007】そのため、従来は、フットドア49を、デ
フロスタドア47やフェイスドア48とともに、1つの
サーボモータで駆動するようにしている。しかしなが
ら、このサーボモータは、停止位置が5〜6段設定され
た往復回転可能な高機能タイプで、極めて高価であると
いう問題があった。そこで、本発明は上記点に鑑みて、
内外気モード切替に伴う吹出風量割合の変動抑制を、フ
ットドアによる調整作用なしで達成可能にして、フット
ドア等の吹出モードドアを手動操作可能にすることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1および2記載の発明では、フット開口部
(44、50)とデフロスタ開口部(42)の両方を同
時に開口する吹出モードにおいて、少なくとも、最大暖
房状態が設定されたときには、空調空気の通路を、外気
が流れる第1空気通路(20、20a)と内気が流れる
第2空気通路(21、21a)とに区画形成して、第1
空気通路(20、20a)をデフロスタ開口部(42)
に連通させるとともに、第2空気通路(21、21a)
をフット開口部(44、50)に連通させる車両用空調
装置であって、暖房用熱交換器(33)を通過した温風
をデフロスタ開口部(42)側に導く第1温風通路(3
9)と、暖房用熱交換器(33)を通過した温風を、第
1温風通路(39)をバイパスしてフット開口部(4
4、50)に直接導く第2温風通路(46)と、この第
2温風通路(46)の入口部(40)を開閉する温風バ
イパスドア(41)と、第1温風通路(39)を通過し
た温風を第2温風通路(46)に導く連通口(45)
と、吹出モードに応じて連通口(45)を開閉するフッ
トドア(49)と、連通口(45)と第2温風通路(4
6)との間の連通面積を調整する調整ドア(51)とを
備え、温風バイパスドア(41)が入口部(40)を閉
塞している通常モードから、温風バイパスドア(41)
が入口部(40)を開放している2層流モードに移行す
るに伴って、調整ドア(51)が連通面積を減少させる
位置に操作されることを特徴としている。
【0009】これによると、第2温風通路(46)の入
口部(40)の開閉に伴う第2温風通路(46)の通風
抵抗の変動を、調整ドア(51)の作動によって相殺す
ることができ、2層流モードと通常モードとの切替があ
っても、フット開口部(44、50)からの吹出風量と
デフロスタ開口部(42)からの吹出風量との割合の変
化を効果的に抑制できる。すなわち、従来、フットドア
(49)によって得ていた吹出風量割合の変動抑制機能
を調整ドア(51)によって達成できる。
【0010】従って、フットドア(49)は吹出モード
変更時のみ作動すればよいため、フットドア(49)等
の吹出モードドアを、空調操作パネルに設けられた吹出
モードレバーによって手動操作することができ、高価な
サーボモータが不要になって、大幅なコスト低減が可能
である。請求項2に記載の発明のように、温風バイパス
ドア(41)と調整ドア(51)をリンク(53)によ
り連結して連動させることができる。
【0011】なお、上記した括弧内の符号は、後述する
実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1、図2は本発明の一実施形態
になる車両用空調装置の通風系の全体構成を示す概略断
面図で、本実施形態は、ディーゼルエンジンを搭載する
車両、電気自動車、ハイブリッド車等のように、暖房用
として十分な熱源の確保が困難な車両における空調装置
に好適なものであり、最大暖房時には内外気2層流モー
ドを設定できるようになっている。そして、図1は全外
気(通常)モード設定状態を示し、図2は内外気2層流
モード設定状態を示している。
【0013】図において、空調装置通風系は、大別し
て、送風機ユニット10と空調ユニット30の2つの部
分に分かれている。送風機ユニット10部は通常、車室
内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側へオフセ
ットして配置され、また、空調ユニット30部は、車室
内の計器盤下方部のうち、車両左右方向の略中央部に配
置される。
【0014】空調ユニット30部は車両の上下、前後方
向に対して図示の矢印のように搭載される。図1では送
風機ユニット10部の図示のために、便宜上、送風機ユ
ニット10部を空調ユニット30部の車両前方側に配置
しているが、実際は空調ユニット30部の側方に送風機
ユニット10部が配置される。次に、送風機ユニット1
0部を具体的に説明すると、送風機ユニット10には内
気(車室内空気)を導入する第1、第2内気導入口1
1、12と、外気(車室外空気)を導入する外気導入口
13が備えられている。これらの導入口11〜13はそ
れぞれ第1、第2内外気切替ドア14、15によって開
閉可能になっている。
【0015】そして、上記導入口11〜13からの導入
空気を送風する第1(外気側)ファン16および第2
(内気側)ファン17が、送風機ユニット1内に上下に
重ねて配置されている。この両ファン16、17は周知
の遠心多翼ファンであって、1つの共通の電動モータ1
8にて同時に回転駆動される。図1の全外気モードで
は、第1内外気切替ドア14は第1内気導入口11を閉
塞して、外気導入口13を開放しており、第2内外気切
替ドア15は連通路19を開放して第2内気導入口12
を閉塞している。このため、第1ファン16の吸入口1
6aおよび第2ファン17の吸入口17aにはともに外
気導入口13から外気が吸入され、第1空気通路20お
よび第2空気通路21に送風される。
【0016】一方、図2の2層流モードでは、第2内外
気切替ドア15は第2内気導入口12を開放して連通路
19を閉塞している。このため、第2ファン17の吸入
口17aには第2内気導入口12から内気が吸入され、
第2空気通路21に送風されるようになってる。次に、
空調ユニット30部は空調ケース31内に蒸発器(冷房
用熱交換器)32とヒータコア(暖房用熱交換器)33
とを両方とも一体的に内蔵するタイプのものである。
【0017】空調ケース31内において、蒸発器32の
上流側部位は仕切り板34により第1、第2空気通路2
0a、21aに仕切られている。この第1、第2空気通
路20a、21aには、送風機ユニット10の第1、第
2空気通路20、21から送風される空気が流入する。
蒸発器32は周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜
熱を空調空気から吸熱して、送風空気を冷却する。
【0018】そして、蒸発器32の空気流れ下流側(車
両後方側)に、所定の間隔を開けてヒータコア33が隣
接配置されている。ここで、ヒータコア33は車両後方
側に所定角度で傾斜配置されている。このヒータコア3
3は、蒸発器32を通過した冷風を再加熱するものであ
って、その内部に熱源流体である高温の温水(エンジン
冷却水)が流れ、この温水を熱源として空気を加熱する
ものである。
【0019】また、空調ケース31内で、ヒータコア3
3の上方部位には、このヒータコア33をバイパスして
空気(冷風)が流れる冷風バイパス通路35が形成され
ている。空調ケース31内で、ヒータコア33と蒸発器
32との間には、ヒータコア33で加熱される温風とヒ
ータコア33をバイパスする冷風(すなわち、冷風バイ
パス通路35を流れる冷風)との風量割合を調整する平
板状の主エアミックスドア(温度調整手段)36、およ
び補助エアミックスドア(温度調整手段)37が配置さ
れている。ここで、この両エアミックスドア36、37
は、それぞれ車両上下方向に回動可能になっている。
【0020】主エアミックスドア36と補助エアミック
スドア37は所定間隔をあけて上下方向に配置され、互
いに干渉しないようにして任意の回動位置に操作可能に
なっている。また、最大冷房時には、両エアミックスド
ア36、37は互いにラップした位置に回動操作され
て、ヒータコア33への空気流入路を全閉する。一方、
最大暖房時には、両エアミックスドア36、37は図
1、図2の実線位置に回動操作されて、主エアミックス
ドア36が冷風バイパス通路35を全閉すると同時に、
補助エアミックスドア37の先端部が蒸発器32直後の
上下方向中央位置近傍に位置することにより、補助エア
ミックスドア37は、蒸発器32とヒータコア33との
間の空気通路を第1空気通路20aと第2空気通路21
aとに区画する可動仕切り部材として作用する。
【0021】そして、空調ケース31内において、ヒー
タコア33の空気下流側(車両後方側の部位)には、ヒ
ータコア33との間に所定間隔を開けて上下方向に延び
る仕切り壁38が空調ケース31に一体成形されてお
り、この仕切り壁38によりヒータコア33の直後から
上方に向かう第1温風通路39が形成されている。この
温風通路39からの温風と冷風バイパス通路35からの
冷風がヒータコア33の上方部において混合する。
【0022】また、仕切り壁38の下端部には温風バイ
パス開口(入口部)40が開口しており、この温風バイ
パス開口40は板状の温風バイパスドア41により開閉
される。この温風バイパスドア41は、2層流モード時
には、図2の実線位置(ヒータコア33の上下方向の略
中央位置)に操作されてヒータコア33直後の第1温風
通路39を第1空気通路20aと第2空気通路21aと
に区画する可動仕切り部材として作用する。
【0023】一方、2層流モード以外の時には、温風バ
イパスドア41が図1の実線位置に操作されて温風バイ
パス開口40を閉塞するとともに、ヒータコア33直後
の第1温風通路39に対する仕切り作用を消滅する。空
調ケース31の上面部において車両前方側の部位には、
車両窓ガラス内面に向けて風を吹き出すためのデフロス
タ吹出口(図示せず)に接続されるデフロスタ開口部4
2が開口している。また、空調ケース31の上面部にお
いて、デフロスタ開口部42よりも車両後方側(乗員寄
り)の部位には、乗員頭部に向けて風を吹き出すフェイ
ス吹出口(図示せず)に接続されるフェイス開口部43
が開口している。また、空調ケース31のうち、車両後
方側の左右両側の側面には、前席乗員の足元に向けて風
を吹き出す前席用フット吹出口(図示せず)に接続され
る前席用フット開口部44が開口している。
【0024】この前席用フット開口部44には、ヒータ
コア33の上方側から冷温風の混合により温度制御され
た空調空気が連通路45を通って流入するとともに、温
風バイパス開口40が開かれている場合には温風バイパ
ス開口40からの温風が第2温風通路46を通して流入
するようになっている。そして、上記デフロスタ開口部
42、フェイス開口部43、および前席用フット開口部
44の連通口45は、それぞれ、回動可能な板状の吹出
モードドア、すなわち、デフロスタドア47、フェイス
ドア48、フットドア49により開閉される。これらの
吹出モードドア47、48、49は、リンク機構(図示
せず)および操作ケーブル(図示せず)を介して、空調
操作パネルに設けられた吹出モードレバー(図示せず)
に連結され、手動操作されるようになっている。
【0025】また、空調ケース31のうち、車両後方側
(乗員寄り)の下端部には、後席用フット開口部50が
温風バイパス開口40の直後に対向するように開口して
いる。この後席用フット開口部50は、温風バイパス開
口40および第2温風通路46からの温風が流入し、こ
の温風を図示しない後席用フットダクトを介して後席側
のフット吹出口から乗員足元に温風を吹き出す。
【0026】第2温風通路46内において、前席用フッ
ト開口部44の連通口45側端部(図1の上方側)に近
接する位置に、前席用フット開口部44と連通口45と
の間の連通面積を調整する調整ドア51が設けられ、軸
52により回動可能に支持されている。この調整ドア5
1は、空調ケース31の外に配置したリンク53にて温
風バイパスドア41と連結され、さらに両ドア41、5
1は、第1、第2内外気切替ドア14、15ともリンク
(図示せず)にて連結されている。そして、これらの4
つのドア14、15、41、51は、操作ケーブル(図
示せず)を介して空調操作パネルに設けられた内外気モ
ードレバー(図示せず)に連結され、手動操作されるよ
うになっている。
【0027】そして、図1の全外気モードでは、調整ド
ア51は図1の実線位置に操作され、前席用フット開口
部44と連通口45との間を全開する。一方、2層流モ
ードでは、調整ドア51は図2の実線位置に操作され、
連通口45と第2温風通路46との間の連通面積を減少
させる。次に、上記構成において本実施形態の作動を説
明する。
【0028】図1は、フット吹出モードにおいて、外気
のみを導入する全外気(通常)モードの状態を示してい
る。この状態では、外気導入口13が第1ファン16の
吸入口16aおよび第2ファン17の吸入口17aに連
通する。また、空調ユニット30においては、温風バイ
パスドア41が温風バイパス開口40を閉塞するととも
に、ヒータコア33直後の第1温風通路39に対する仕
切り作用を消滅する。さらに、調整ドア51は前席用フ
ット開口部44と連通口45との間を全開する。
【0029】また、吹出モードレバーの手動操作によ
り、デフロスタドア47は小開度位置にあってデフロス
タ開口部42を微少量開口し、フェイスドア48はフェ
イス開口部43を全閉し、フットドア49は連通口45
を全開している。従って、ファン16、17を作動させ
ることより、第1、第2空気通路20a、21aとも外
気が流れ、この外気はすべてヒータコア33を通過し、
最大限加熱される。ヒータコア33で加熱された温風は
すべて第1温風通路39を上昇し、その大部分は連通口
45を通って前席用、後席用フット開口部44、50側
に至り、乗員足元に吹き出す。また、温風の残余はデフ
ロスタ開口部42側に至り、窓ガラス内面に吹き出す。
【0030】このとき、デフロスタ開口部42からの吹
出風量と、フット開口部44、50からの吹出風量の割
合は、次に述べるようにして、所定の割合に設定する。
すなわち、デフロスタドア47の小開度位置への操作に
よりデフロスタ開口部42側の空気通路の通風抵抗を大
きくするとともに、第1温風通路39を流れる温風の動
圧が連通口45の方向に向くようにフットドア49によ
り温風を案内することにより、温風が第2温風通路46
へ流れやすいようにしている。
【0031】また、温風バイパス開口40の閉塞により
第2温風通路46の通風抵抗が増加しているので、調整
ドア51の全開位置への操作によりその通風抵抗増加分
を相殺するようにしている。以上により、フット開口部
44、50からの吹出風量を80%程度、デフロスタ開
口部42からの吹出風量を20%程度に設定できる。
【0032】また、各フット開口部44、50から各フ
ット吹出口までの通風抵抗等を適宜に設定することによ
り、前席用フット開口部44からの吹出風量を全吹出風
量の45%程度に、後席用フット開口部50からの吹出
風量を全吹出風量の35%程度に設定できる。なお、両
エアミックスドア36、37を中間開度位置に操作する
ことにより、一部の空気はヒータコア33を通らずに冷
風バイパス通路35を介して流れ、その冷風とヒータコ
ア33を通過した温風とが混合されて、吹出空気は所定
の温度に調整される。
【0033】また、第1、第2内外気切替ドア14、1
5を操作して、第1、第2内気導入口をともに開放する
全内気(通常)モードとした場合、各開口部42、4
4、50からの吹出風量の調整は上記した全外気モード
時と同様に行われ、従って、吹出風量の割合も変化しな
い。図2は、フット吹出モードにおいて、最大暖房状態
が設定されて、2層流モードが設定された状態を示して
いる。この状態では、送風機ユニット10において、外
気導入口13が第1ファン16の吸入口16aに連通
し、また、第2内気導入口12が第2ファン17の吸入
口17aに連通する。従って、この状態では、第1ファ
ン16は、外気導入口13からの外気を第1空気通路2
0に送風し、第2ファン17は、第2内気導入口12か
らの内気を第2空気通路21に送風する。
【0034】また、空調ユニット30においては、両エ
アミックスドア36、37は図2の実線位置に回動操作
されて、主エアミックスドア36が冷風バイパス通路3
6を全閉すると同時に、補助エアミックスドア37の先
端部が蒸発器32直後の上下方向中央位置近傍に位置す
ることにより、ヒータコア33の通風路を全開してい
る。このとき、蒸発器32とヒータコア33との間の空
気通路を補助エアミックスドア37により第1空気通路
20aと第2空気通路21aとに区画している。
【0035】また、温風バイパスドア41は、図2の実
線位置に操作されてヒータコア33直後の第1温風通路
39を区画するとともに、温風バイパス開口40を開放
している。さらに、調整ドア51は、図2の実線位置に
操作されて、前席用フット開口部44と連通口45との
間の連通面積を減少させている。
【0036】なお、3つの吹出モードドア47、48、
49の開度位置は図1の全外気モード時と同じである。
従って、ファン16、17を作動させることより、第2
内気導入口12からの内気と外気導入口13からの外気
は、仕切り部材34、37、41により仕切られて、第
1空気通路20aと第2空気通路21aとをそれぞれ区
分されたまま流れる。この内気と外気はすべてヒータコ
ア33を通過し、最大限加熱される。
【0037】内気はヒータコア33で加熱された後に、
温風バイパス開口40を通って第2温風通路46を経由
して、前席用、後席用フット開口部44、50に至る。
これに対して、外気はヒータコア33で加熱された後
に、温風バイパスドア41上方側の第1温風通路39を
経て2つの流れに分岐し、その一方の外気はデフロスタ
開口部42に流入し、残余の外気は連通口45を通って
前席用フット開口部44に流入する。
【0038】以上の結果、デフロスタ開口部42には低
湿度の外気を加熱した温風が流れて、窓ガラス内面にこ
の低湿度の温風が吹き出すので、窓ガラスの防曇性を良
好に確保できる。しかも、前席用、後席用フット開口部
44、50には主に内気を加熱した温度の高い温風を吹
き出して、暖房効果を向上させることができる。図2に
おいて、矢印Dは外気の流れを示し、矢印Eは内気の流
れを示している。
【0039】ここで、温風バイパス開口40の開放によ
り第2温風通路46の通風抵抗が減少しているので、調
整ドア51により前席用フット開口部44と連通口45
との間の連通面積を減少させて、その通風抵抗減少分を
相殺するようにしている。これにより、全外気モードと
2層流モードの切替があっても、デフロスタ開口部42
および各フット開口部44、50からの吹出風量の割合
の変化を効果的に抑制できる。
【0040】上記のように、本実施形態によれば、従
来、フットドア49によって得ていた吹出風量割合の変
動抑制機能を調整ドア51によって達成できる。従っ
て、フットドア49は吹出モード変更時のみ作動すれば
よいため、デフロスタドア47、フェイスドア48およ
びフットドア49の吹出モードドアを、空調操作パネル
に設けられた吹出モードレバーによって手動操作するこ
とができ、高価なサーボモータが不要になって、大幅な
コスト低減が可能である。
【0041】次に、デフロスタ開口部42からの吹出風
量とフット開口部44、50からの吹出風量とを略同等
とするフットデフロスタ吹出モードにおいては、図1、
図2の状態よりもデフロスタドア47がデフロスタ開口
部42の開度を増加し、フットドア49が連通口49の
開度を減少させる。そして、フットデフロスタ吹出モー
ドの全外気モードでは、デフロスタ開口部42の開度の
増加により、デフロスタ開口部42からの吹出風量とフ
ット開口部44、50からの吹出風量とを略同等に設定
できる。
【0042】一方、フットデフロスタ吹出モードの2層
流モードでは、連通口49の開度の減少により、連通口
45を介して第2温風通路46に流入する空気量が50
%程度に制限され、デフロスタ開口部42からの吹出風
量とフット開口部44、50からの吹出風量とが略同等
に調整される。フェイス吹出モード時は、図1の状態か
ら、デフロスタドア47がデフロスタ開口部42を全閉
し、フェイスドア48がフェイス開口部43を全開し、
フットドア49が連通口45を全閉する。また、最大冷
房時は両エアミックスドア36、37はヒータコア33
への空気流入路を全閉する。従って、蒸発器32で冷却
された冷風はすべて冷風バイパス通路35を通過して、
フェイス開口部43から吹き出される。そして、両エア
ミックスドア36、37を最大冷房状態から最大暖房側
へ回動操作することにより、フェイス吹出モードにおけ
る吹出空気温度を任意に調整できる。
【0043】バイレベル吹出モード時は、上記フェイス
吹出モードに対して、フットドア49が連通口45を開
放する。これにより、冷風バイパス通路35からの冷風
が主にフェイス開口部43側へ流れ、第1温風通路39
からの温風が主にフット開口部44、50側へ流れるの
で、フェイス開口部43側の吹出温度がフット開口部4
4、50側の吹出温度より低くなり、頭寒足熱の吹出温
度分布が得られる。
【0044】デフロスタ吹出モード時は、デフロスタド
ア47がデフロスタ開口部42を全開し、フェイスドア
48がフェイス開口部43を全閉し、フットドア49が
連通口45を全閉する。従って、両エアミックスドア3
6、37により温度調整された空気がデフロスタ開口部
42から吹き出される。 (他の実施形態)上記実施形態では、調整ドア51は、
温風バイパスドア41や第1、第2内外気切替ドア1
4、15と連結されて、内外気モードレバー(図示せ
ず)により手動操作されるようにしたが、調整ドア51
を単独でモータ駆動してもよいし、調整ドア51と温風
バイパスドア41とを1つのモータで駆動してもよい。
この場合、停止位置が2段で一方向回転型の安価なサー
ボモータを使用できる。
【0045】また、第1、第2内外気切替ドア14、1
5、温風バイパスドア41および調整ドア51を、1つ
のモータで駆動することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す車両用空調装置の通
風系全体の概略断面図である。
【図2】同実施形態のフット吹出モードにおける2層流
モードの状態を示す断面図である。
【図3】従来装置の空調ユニット部の通風系全体の概略
断面図である。
【図4】同従来装置のフット吹出モードにおける2層流
モードの状態を示す断面図である。
【符号の説明】
20、20a…第1空気通路、21、21a…第2空気
通路、31…空調ケース、33…ヒータコア(暖房用熱
交換器)、36、37…エアミックスドア(温度調整手
段)、39…第1温風通路、40…温風バイパス開口
(入口部)、41…温風バイパスドア、42…デフロス
タ開口部、44、50…フット開口部、45…連通口、
46…第2温風通路、49…フットドア、51…調整ド
ア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市谷 裕 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 内田 五郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3L011 BJ02 CP03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調空気を加熱する暖房用熱交換器(3
    3)と、 この暖房用熱交換器(33)による空調空気の加熱量を
    調整して空気温度を調整する温度調整手段(36、3
    7)と、 車室内乗員の足元に向けて風を吹き出すフット吹出口に
    接続されるフット開口部(44、50)と、 車両窓ガラス内面に向けて風を吹き出すデフロスタ吹出
    口に接続されるデフロスタ開口部(42)とを備え、 前記フット開口部(44、50)と前記デフロスタ開口
    部(42)の両方を同時に開口する吹出モードにおい
    て、前記加熱量が最大となる位置に前記温度調整手段
    (36、37)が操作される最大暖房状態が設定された
    ときには、少なくとも、前記空調空気の通路を、外気が
    流れる第1空気通路(20、20a)と内気が流れる第
    2空気通路(21、21a)とに区画形成して、 前記第1空気通路(20、20a)を前記デフロスタ開
    口部(42)に連通させるとともに、前記第2空気通路
    (21、21a)を前記フット開口部(44、50)に
    連通させる車両用空調装置であって、 前記暖房用熱交換器(33)を通過した温風を前記デフ
    ロスタ開口部(42)側に導く第1温風通路(39)
    と、 前記暖房用熱交換器(33)を通過した温風を、前記第
    1温風通路(39)をバイパスして前記フット開口部
    (44、50)に直接導く第2温風通路(46)と、 この第2温風通路(46)の入口部(40)を開閉する
    温風バイパスドア(41)と、 前記第1温風通路(39)を通過した温風を前記第2温
    風通路(46)に導く連通口(45)と、 吹出モードに応じて前記連通口(45)を開閉するフッ
    トドア(49)と、 前記連通口(45)と前記第2温風通路(46)との間
    の連通面積を調整する調整ドア(51)とを備え、 前記温風バイパスドア(41)が前記入口部(40)を
    閉塞している通常モードから、前記温風バイパスドア
    (41)が前記入口部(40)を開放している2層流モ
    ードに移行するに伴って、前記調整ドア(51)が前記
    連通面積を減少させる位置に操作されることを特徴とす
    る車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記温風バイパスドア(41)と前記調
    整ドア(51)が、リンク(53)により連結されて連
    動することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装
    置。
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