JPWO2017164162A1 - シート状物およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
・0.2≦(△E*ab12+△E*ab23+△E*ab31)/3≦1.5
(1)極細繊維発生型の海島型繊維で構成された繊維絡合体に、前記の弾性体ポリマー溶液を含浸し凝固させた後、海島型繊維の海成分を、弾性体ポリマーは溶解しない溶剤で溶解除去する方法や、
(2)極細繊維発生型の海島型繊維で構成された繊維絡合体に、鹸化度が好ましくは80%以上のポリビニルアルコールを付与し、繊維の周囲の大部分を保護した後、海島型繊維の海成分を、ポリビニルアルコールは溶解しない溶剤で溶解除去し、次いで前記の弾性体ポリマー溶液を含浸し凝固させた後、ポリビニルアルコールを除去する方法、などを好ましく用いることができる。
(1)極細繊維発現型繊維からなる不織布から極細繊維を発現させる工程、
(2)極細繊維からなる不織布を起毛させる工程、
(3)起毛処理後の不織布に110℃以上150℃以下の温度で熱処理を施すことにより、立毛層の極細繊維に捲縮を発現させる工程。
オルソクロロフェノール(以下、OCPと略記する。)10mL中に試料ポリマーを0.8g溶かし、25℃の温度でオストワルド粘度計を用いて相対粘度(ηr)を下式により求め、固有粘度(IV)を算出した。
ηr=η/η0=(t×d)/(t0×d0)
固有粘度IV=0.0242ηr+0.2634
ここで、η:ポリマー溶液の粘度
η0:OCPの粘度
t:溶液の落下時間(秒)
d:溶液の密度(g/cm3)
t0:OCPの落下時間(秒)
d0:OCPの密度(g/cm3)。
シート状物を厚み方向にカットした断面を観察面として、走査型電子顕微鏡(SEM。キーエンス社製VE−7800型)により観察し、任意の100カ所の極細繊維の単繊維直径を測定し、平均値を算出した。
走査型電子顕微鏡(SEM。キーエンス社製VE−7800型)を用いて、シート状物の表面を撮影(倍率100倍)し、捲縮され弧状を示す繊維の半径を測定した。n数は20で、その平均値を求めた。弧状を円の一部とした際、該弧状からなる円周部分が円全体の1/2を超えない場合には、当該繊維は捲縮された繊維に該当しないものとして測定対象から除外するものとした。
JIS L 1096(1999)8.4.2に記載された方法で測定した。
20cm×20cmの試験片を5枚採取し、それぞれの質量(g)を量り、その平均値を1m2当たりの質量(g/m2)で表した。
0.01mm目盛りの厚さ計(ディスク直径9mm以上)を用い、10kPa荷重下で、シート幅方向等間隔に5点測定し、その平均値を求めた。
伸長率、伸長回復率により行った。シートの各方向について、伸長率、伸長回復率の両方が目標値を超えた場合は評価を「○」とし合格、どちらか一方または両方が目標を超えなかった場合は「×」とし、不合格とした。
・伸長率
JIS L 1096(2010) 8.16.1 B法(定荷重法)においてシート状物の伸長率を測定した。
なお、本発明において良好なレベル(目標値)は、伸長率10%以上である。
・伸長回復率
JIS L 1096(2010) 8.16.2 B−1法(定荷重法)においてシート状物の伸長回復率を測定した。また、つかみ間隔は10cmとし、荷重を取り除いた後の放置時間は1時間とした。
なお、本発明において良好なレベル(目標値)は、伸長回復率80%以上である。
色彩色差計(コニカミノルタ社製CR−410)を用いて、図2に記載のとおり、皮革様シート状物1の表面を2、タテ方向を3、ヨコ方向を4、厚さ方向を5、立毛順方向を6とした場合、皮革様シート状物1の表面2の測定対象点に対し、皮革様シート状物1のタテ方向3の立毛順方向6の上方斜め45°からの視点を視点1とし、タテ方向3の立毛逆方向の上方斜め45°からの視点を視点2とし、ヨコ方向4の任意の一方の上方斜め45°からの視点を視点3とした場合、各視点でそれぞれL*、a*、およびb*を測定した。測定の際には、装置の光が漏れないように45°に斜めカットした円筒形の枠を作成して装置の先端にはめて測定した。視点1と視点2との色差を△E*ab12とし、視点2と視点3との色差を△E*ab23とし、視点3と視点1との色差を△E*ab31としたとき、測定したL*、a*、およびb*から、各点間の色差△E*abを算出した。△E*abは、次の計算式で求められる。
・△E*ab=(△L*^2+△a*^2+△b*^2)1/2
(式中、△L*は2点間のL*値の差、△a*は2点間のa*値の差、△b*は2点間のb*値の差を、それぞれ表す。)
[実施例1]
(原綿)
島成分として固有粘度(IV)が1.75のポリブチレンテレフタレートと固有粘度(IV)が0.510のポリエチレンテレフタレートを、それぞれ別に溶融して用い、また海成分としてJIS K7206(1999)に準じて測定したビカット軟化点が100℃で、メルトフローレート(以下、MFRという)が120のポリスチレン(PSt)を用い、島数が24島の海島型複合用口金を用いて、島/海質量比率80/20で溶融紡糸した繊維を、ローラープレート方式で通常の条件により延伸し捲縮加工後、繊維を51mmの長さにカットし、平均単繊維直径26μmの海島型複合繊維の原綿を得た。
この海島型複合繊維の原綿を用いて、カードおよびクロスラッパー工程を経て積層繊維ウエブを形成し、600本/cm2のパンチ本数でニードルパンチした後に、3000本/cm2のパンチ本数でニードルパンチを施して、目付が312g/m2で、厚みが1.70mmのシート状物を得た。
上記の不織布を98℃の温度の熱水で収縮させた後、これに12%の濃度のPVA(ポリビニルアルコール)水溶液を含浸し、120℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、不織布の質量に対するPVA質量が30質量%の不織布を得た。このようにして得られた不織布を、トリクロロエチレン中に浸漬して海成分を溶解除去し、極細繊維からなる不織布(脱海シート)を得た。このようにして得られた極細繊維からなる不織布(脱海シート)を、固形分濃度を12%に調整したポリカーボネート系ポリウレタンのDMF(ジメチルホルムアミド)溶液に浸漬し、次いでDMF濃度30%の水溶液中でポリウレタンを凝固させた。その後、PVAおよびDMFを熱水で除去し、110℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、島成分からなる前記の極細繊維の質量に対するポリウレタン質量が37質量%のシート状物を得た。
その後、シート状物を厚さ方向に半裁し、半裁面の反対側の面を240メッシュのサンドペーパーを用い、バフロール速度500m/分、シート搬送速度1.0m/分、バフロールとシートが接触するシート接触角を50°としてバフィングを行い、立毛面を形成した。
(原綿)
島成分として固有粘度(IV)が0.78のポリエチレンテレフタレートと固有粘度(IV)が0.510のポリエチレンテレフタレートを、それぞれ別に溶融して用いたこと以外は、実施例1と同様にして、海島型複合繊維の原綿を得た。
この海島型複合繊維の原綿を用いて、カードおよびクロスラッパー工程を経て積層繊維ウエブを形成し、600本/cm2のパンチ本数でニードルパンチした後に、3000本/cm2のパンチ本数でニードルパンチを施して、目付が335g/m2で、厚みが1.85mmのシート状物を得た。
上記の不織布を98℃の温度の熱水で収縮させた後、これに12%の濃度のPVA(ポリビニルアルコール)水溶液を含浸し、120℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、不織布の質量に対するPVA質量が35質量%の不織布を得た。このようにして得られた不織布を、トリクロロエチレン中に浸漬して海成分を溶解除去し、極細中空繊維からなる不織布(脱海シート)を得た。このようにして得られた極細繊維からなる不織布(脱海シート)を、固形分濃度を12%に調整したポリカーボネート系ポリウレタンのDMF(ジメチルホルムアミド)溶液に浸漬し、次いでDMF濃度30%の水溶液中でポリウレタンを凝固させた。その後、PVAおよびDMFを熱水で除去し、110℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、島成分からなる前記の極細繊維の質量に対するポリウレタン質量が37質量%のシート状物を得た。
その後、シート状物を厚さ方向に半裁し、半裁面の反対側の面を240メッシュのサンドペーパーを用い、バフロール速度500m/分、シート搬送速度1.0m/分、バフロールとシートが接触するシート接触角を50°としてバフィングを行い、立毛面を形成した。
(原綿)
島成分として固有粘度(IV)が0.655のポリエチレンテレフタレートと固有粘度(IV)が0.651のポリエチレンテレフタレートを、それぞれ別に溶融して用いたこと以外は、実施例1と同様にして、海島型複合繊維の原綿を得た。
この海島型複合繊維の原綿を用いて、カードおよびクロスラッパー工程を経て積層繊維ウエブを形成し、600本/cm2のパンチ本数でニードルパンチした後に、3000本/cm2のパンチ本数でニードルパンチを施して、目付が350g/m2で、厚みが1.90mmのシート状物を得た。
上記の不織布を98℃の温度の熱水で収縮させた後、これに12%の濃度のPVA(ポリビニルアルコール)水溶液を含浸し、120℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、不織布の質量に対するPVA質量が35質量%の不織布を得た。このようにして得られた不織布を、トリクロロエチレン中に浸漬して海成分を溶解除去し、極細中空繊維からなる不織布(脱海シート)を得た。このようにして得られた極細繊維からなる不織布(脱海シート)を、固形分濃度を12%に調整したポリカーボネート系ポリウレタンのDMF(ジメチルホルムアミド)溶液に浸漬し、次いでDMF濃度30%の水溶液中でポリウレタンを凝固させた。その後、PVAおよびDMFを熱水で除去し、110℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、島成分からなる前記の極細繊維の質量に対するポリウレタン質量が37質量%のシート状物を得た。
その後、シート状物を厚さ方向に半裁し、半裁面の反対側の面を240メッシュのサンドペーパーを用い、バフロール速度500m/分、シート搬送速度1.0m/分、バフロールとシートが接触するシート接触角を50°としてバフィングを行い、立毛面を形成した。
(原綿)
島成分として固有粘度(IV)が0.780のポリエチレンテレフタレートと固有粘度(IV)が0.654のポリエチレンテレフタレートを、それぞれ別に溶融して用い、また海成分としてJIS K7206(1999)に準じて測定したビカット軟化点が100℃で、MFRが120のポリスチレン(PSt)を用い、島数が24島の海島型複合用口金を用いて、島/海質量比率80/20で溶融紡糸した繊維を、ローラープレート方式で通常の条件により延伸し捲縮加工後、繊維を51mmの長さにカットし、平均単繊維直径52μmの海島型複合繊維の原綿を得た。
この海島型複合繊維の原綿を用いて、カードおよびクロスラッパー工程を経て積層繊維ウエブを形成し、600本/cm2のパンチ本数でニードルパンチした後に、3000本/cm2のパンチ本数でニードルパンチを施して、目付が340g/m2で、厚みが1.85mmのシート状物を得た。
上記の不織布を98℃の温度の熱水で収縮させた後、これに12%の濃度のPVA(ポリビニルアルコール)水溶液を含浸し、120℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、不織布の質量に対するPVA質量が34質量%の不織布を得た。このようにして得られた不織布を、トリクロロエチレン中に浸漬して海成分を溶解除去し、極細中空繊維からなる不織布(脱海シート)を得た。このようにして得られた極細繊維からなる不織布(脱海シート)を、固形分濃度を12%に調整したポリカーボネート系ポリウレタンのDMF(ジメチルホルムアミド)溶液に浸漬し、次いでDMF濃度30%の水溶液中でポリウレタンを凝固させた。その後、PVAおよびDMFを熱水で除去し、110℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、島成分からなる前記の極細繊維の質量に対するポリウレタン質量が35質量%のシート状物を得た。
その後、シート状物を厚さ方向に半裁し、半裁面の反対側の面を240メッシュのサンドペーパーを用い、バフロール速度500m/分、シート搬送速度1.0m/分、バフロールとシートが接触するシート接触角を50°としてバフィングを行い、立毛面を形成した。
(原綿)
島成分として固有粘度(IV)が1.75のポリブチレンテレフタレートと固有粘度(IV)が0.510のポリエチレンテレフタレートを、それぞれ別に溶融して用い、また海成分として5−スルホイソフタル酸ナトリウムを8mol%共重合したポリエチレンテルフタレートを用い、島数が24島の海島型複合用口金を用いて、島/海質量比率80/20で溶融紡糸した繊維を、ローラープレート方式で通常の条件により延伸し捲縮加工後、繊維を51mmの長さにカットし、平均単繊維直径16μmの海島型複合繊維の原綿を得た。
この海島型複合繊維の原綿を用いて、カードおよびクロスラッパー工程を経て積層繊維ウエブを形成し、600本/cm2のパンチ本数でニードルパンチした後に、3000本/cm2のパンチ本数でニードルパンチを施して、目付が310g/m2で、厚みが1.70mmのシート状物を得た。
上記の不織布を96℃の温度の熱水で収縮させた後、80℃に加熱した濃度15g/Lの水酸化ナトリウム水溶液に浸漬して30分処理を行い、海島型繊維の海成分を除去し、極細繊維とポリウレタンからなるシート状物を得た。次に、120℃の温度の熱風で10分間乾燥し、固形分濃度を12%に調整したポリカーボネート系ポリウレタンのDMF溶液に浸漬し、次いでDMF濃度30%の水溶液中でポリウレタンを凝固させ、110℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、島成分からなる前記の極細繊維の質量に対するポリウレタン質量が37質量%のシート状物を得た。
その後、シート状物を厚さ方向に半裁し、半裁面の反対側の面を240メッシュのサンドペーパーを用い、バフロール速度500m/分、シート搬送速度1.0m/分、バフロールとシートが接触するシート接触角を50°としてバフィングを行い、立毛面を形成した。 このようにして得られたシート状物を、液流染色機を用いて、130℃の温度条件下で、捲縮処理と染色を同時に行った後に、乾燥機を用いて乾燥を行い、シート状物を得た。
(紡糸、製布)
島成分として固有粘度(IV)が0.780のポリエチレンテレフタレートと固有粘度(IV)が0.654のポリエチレンテレフタレートを、それぞれ別に溶融して用い、また海成分としてJIS K7206(1999)に準じて測定したビカット軟化点が100℃で、MFRが120のポリスチレン(PSt)を用い、島数が24島の海島型複合用口金を用いて、島/海質量比率80/20となるように口金から吐出した。紡速が4000m/分となるようにエジェクター圧力を調整し、平均単繊維直径14μmの海島型複合長繊維をネットで捕集し、30g/m2の長繊維不織布シートを得た。
この海島型複合繊維の長繊維不織布シートを用いて、クロスラッパー工程を経て積層繊維ウエブを形成し、600本/cm2のパンチ本数でニードルパンチした後に、3000本/cm2のパンチ本数でニードルパンチを施して、目付が300g/m2で、厚みが1.80mmのシート状物を得た。
上記の不織布を98℃の温度の熱水で収縮させた後、これに12%の濃度のPVA(ポリビニルアルコール)水溶液を含浸し、120℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、不織布の質量に対するPVA質量が30質量%の不織布を得た。このようにして得られた不織布を、トリクロロエチレン中に浸漬して海成分を溶解除去し、極細繊維からなる不織布(脱海シート)を得た。このようにして得られた極細繊維からなる不織布(脱海シート)を、固形分濃度を12%に調整したポリカーボネート系ポリウレタンのDMF(ジメチルホルムアミド)溶液に浸漬し、次いでDMF濃度30%の水溶液中でポリウレタンを凝固させた。その後、PVAおよびDMFを熱水で除去し、110℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、島成分からなる前記の極細繊維の質量に対するポリウレタン質量が38質量%のシート状物を得た。
その後、シート状物を厚さ方向に半裁し、半裁面の反対側の面を240メッシュのサンドペーパーを用い、バフロール速度500m/分、シート搬送速度1.0m/分、バフロールとシートが接触するシート接触角を50°としてバフィングを行い、立毛面を形成した。
(紡糸、製布)
島成分のうち芯成分として固有粘度(IV)が0.780のポリエチレンテレフタレートを、鞘成分として固有粘度(IV)が0.510のポリエチレンテレフタレートを、それぞれ別に溶融して用い、また海成分としてJIS K7206(1999)に準じて測定したビカット軟化点が100℃で、MFRが120のポリスチレン(PSt)を用い、島数が24島で島成分が偏心芯鞘型である海島型複合用口金を用いて、島/海質量比率80/20となるように口金から吐出した。紡速が4000m/分となるようにエジェクター圧力を調整し、平均単繊維直径25μmの海島型複合長繊維をネットで捕集し、30g/m2の長繊維不織布シートを得た。
この海島型複合繊維の長繊維不織布シートを用いて、クロスラッパー工程を経て積層繊維ウエブを形成し、600本/cm2のパンチ本数でニードルパンチした後に、3000本/cm2のパンチ本数でニードルパンチを施して、目付が300g/m2で、厚みが1.80mmのシート状物を得た。
上記の不織布を98℃の温度の熱水で収縮させた後、これに12%の濃度のPVA(ポリビニルアルコール)水溶液を含浸し、120℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、不織布の質量に対するPVA質量が30質量%の不織布を得た。このようにして得られた不織布を、トリクロロエチレン中に浸漬して海成分を溶解除去し、極細繊維からなる不織布(脱海シート)を得た。このようにして得られた極細繊維からなる不織布(脱海シート)を、固形分濃度を12%に調整したポリカーボネート系ポリウレタンのDMF(ジメチルホルムアミド)溶液に浸漬し、次いでDMF濃度30%の水溶液中でポリウレタンを凝固させた。その後、PVAおよびDMFを熱水で除去し、110℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、島成分からなる前記の極細繊維の質量に対するポリウレタン質量が40質量%のシート状物を得た。
その後、シート状物を厚さ方向に半裁し、半裁面の反対側の面を240メッシュのサンドペーパーを用い、バフロール速度500m/分、シート搬送速度1.0m/分、バフロールとシートが接触するシート接触角を50°としてバフィングを行い、立毛面を形成した。
(原綿)
島成分として固有粘度(IV)が1.75のポリブチレンテレフタレートと固有粘度(IV)が0.510のポリエチレンテレフタレートを、それぞれ別に溶融して用い、また海成分としてJIS K7206(1999)に準じて測定したビカット軟化点が100℃で、MFRが120のポリスチレン(PSt)を用い、島数が24島の海島型複合用口金を用いて、島/海質量比率80/20で溶融紡糸した繊維を、ローラープレート方式で通常の条件により延伸し捲縮加工後、繊維を10mmの長さにカットし、平均単繊維直径26μmの海島型複合繊維の原綿を得た。
この海島型複合繊維の原綿を用いて、カードおよびクロスラッパー工程を経て積層繊維ウエブを形成し、600本/cm2のパンチ本数でニードルパンチした後に、3000本/cm2のパンチ本数でニードルパンチを施して、目付が162g/m2で、厚みが0.87mmのシート状物を得た。
上記の不織布を98℃の温度の熱水で収縮させた後、これに12%の濃度のPVA(ポリビニルアルコール)水溶液を含浸し、120℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、不織布の質量に対するPVA質量が30質量%の不織布を得た。このようにして得られた不織布を、トリクロロエチレン中に浸漬して海成分を溶解除去し、極細繊維からなる不織布(脱海シート)を得た。このようにして得られた極細繊維からなる不織布(脱海シート)を、固形分濃度を12%に調整したポリカーボネート系ポリウレタンのDMF(ジメチルホルムアミド)溶液に浸漬し、次いでDMF濃度30%の水溶液中でポリウレタンを凝固させた。その後、PVAおよびDMFを熱水で除去し、110℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、島成分からなる前記の極細繊維の質量に対するポリウレタン質量が37質量%のシート状物を得た。
(原綿)
島成分として固有粘度(IV)が1.75のポリブチレンテレフタレートと固有粘度(IV)が0.510のポリエチレンテレフタレートを、それぞれ別に溶融して用い、また海成分としてJIS K7206(1999)に準じて測定したビカット軟化点が100℃で、MFRが120のポリスチレン(PSt)を用い、島数が24島の海島型複合用口金を用いて、島/海質量比率80/20で溶融紡糸した繊維を、ローラープレート方式で通常の条件により延伸し捲縮加工後、繊維を80mmの長さにカットし、平均単繊維直径26μmの海島型複合繊維の原綿を得た。
この海島型複合繊維の原綿を用いて、カードおよびクロスラッパー工程を経て積層繊維ウエブを形成し、600本/cm2のパンチ本数でニードルパンチした後に、3000本/cm2のパンチ本数でニードルパンチを施して、目付が172g/m2で、厚みが0.94mmのシート状物を得た。
上記の不織布を98℃の温度の熱水で収縮させた後、これに12%の濃度のPVA(ポリビニルアルコール)水溶液を含浸し、120℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、不織布の質量に対するPVA質量が35質量%の不織布を得た。このようにして得られた不織布を、トリクロロエチレン中に浸漬して海成分を溶解除去し、極細中空繊維からなる不織布(脱海シート)を得た。このようにして得られた極細繊維からなる不織布(脱海シート)を、固形分濃度を12%に調整したポリカーボネート系ポリウレタンのDMF(ジメチルホルムアミド)溶液に浸漬し、次いでDMF濃度30%の水溶液中でポリウレタンを凝固させた。その後、PVAおよびDMFを熱水で除去し、110℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、島成分からなる前記の極細繊維の質量に対するポリウレタン質量が37質量%のシート状物を得た。
その後、シート状物を厚さ方向に半裁し、半裁面の反対側の面を240メッシュのサンドペーパーを用い、バフロール速度500m/分、シート搬送速度1.0m/分、バフロールとシートが接触するシート接触角を50°としてバフィングを行い、立毛面を形成した。
島成分として固有粘度(IV)が0.78のポリエチレンテレフタレートと固有粘度(IV)が0.48のポリエチレンテレフタレートを、それぞれ別に溶融して用い、また海成分としてポリスチレンを用い、島数が24島の海島型複合用口金を用いて、島/海質量比率80/20で溶融紡糸した繊維を、ローラープレート方式で通常の条件により3.2倍に延伸し、クリンパー処理後、繊維を51mmの長さにカットして、平均単繊維直径が4.4μmの海島型複合繊維で沸騰水収縮率が14.5%の原綿を得た。
上記の実施例1において、島数を36島とし、島/海質量比率を60/40に変更したこと以外は、実施例1と同一条件で加工して、平均単繊維直径が2.1μmの皮革様シート状物を得た。
上記の実施例1において、島成分として固有粘度(IV)が1.21のポリブチレンテレフタレートと固有粘度(IV)が0.48のポリエチレンテレフタレートを使用し、延伸倍率3.7倍、沸騰水収縮率21.5%の原綿を得たこと以外は、実施例1と同一条件で加工して皮革様シート状物を得た。
(原綿)
島成分として固有粘度(IV)が0.718のポリエチレンテレフタレートを、海成分としてJIS K7206(1999)に準じて測定したビカット軟化点が100℃で、MFRが120のポリスチレン(PSt)を、島数が24島の海島型複合用口金を用いて、島/海質量比率80/20で溶融紡糸した繊維を、ローラープレート方式で通常の条件により延伸し捲縮加工後、繊維を51mmの長さにカットし、平均単繊維直径26μmの海島型複合繊維の原綿を得た。
この海島型複合繊維の原綿を用いて、カードおよびクロスラッパー工程を経て積層繊維ウエブを形成し、600本/cm2のパンチ本数でニードルパンチした後に、3000本/cm2のパンチ本数でニードルパンチを施して、目付が560g/m2で、厚みが3.15mmのシート状物を得た。
(シート状物)
上記の不織布を98℃の温度の熱水で収縮させた後、これに12%の濃度のPVA(ポリビニルアルコール)水溶液を含浸し、120℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、不織布の質量に対するPVA質量が33質量%の不織布を得た。このようにして得られた不織布を、トリクロロエチレン中に浸漬して海成分を溶解除去し、極細中空繊維からなる不織布(脱海シート)を得た。このようにして得られた極細繊維からなる不織布(脱海シート)を、固形分濃度を12%に調整したポリカーボネート系ポリウレタンのDMF(ジメチルホルムアミド)溶液に浸漬し、次いでDMF濃度30%の水溶液中でポリウレタンを凝固させた。その後、PVAおよびDMFを熱水で除去し、110℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、島成分からなる前記の極細繊維の質量に対するポリウレタン質量が32質量%のシート状物を得た。
その後、シート状物を厚さ方向に半裁し、半裁面の反対側の面を240メッシュのサンドペーパーを用い、バフロール速度500m/分、シート搬送速度1.0m/分、バフロールとシートが接触するシート接触角を50°としてバフィングを行い、立毛面を形成した。
(紡糸)
固有粘度(IV)が0.718のポリエチレンテレフタレートを紡糸口金から押出し、ローラープレート方式で通常の条件により延伸し、74dtex/350fの複合マルチフィラメント(極細繊維)を得た。
(原綿)
島成分として固有粘度(IV)が0.652のポリエチレンテレフタレートと固有粘度(IV)が0.651のポリエチレンテレフタレートを、それぞれ別に溶融して用いたこと以外は、実施例1と同様にして、海島型複合繊維の原綿を得た。
この海島型複合繊維の原綿を用いて、カードおよびクロスラッパー工程を経て積層繊維ウエブを形成し、600本/cm2のパンチ本数でニードルパンチした後に、3000本/cm2のパンチ本数でニードルパンチを施して、目付が340g/m2で、厚みが1.80mmのシート状物を得た。
上記の不織布を98℃の温度の熱水で収縮させた後、これに12%の濃度のPVA(ポリビニルアルコール)水溶液を含浸し、120℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、不織布の質量に対するPVA質量が33質量%の不織布を得た。このようにして得られた不織布を、トリクロロエチレン中に浸漬して海成分を溶解除去し、極細中空繊維からなる不織布(脱海シート)を得た。このようにして得られた極細繊維からなる不織布(脱海シート)を、固形分濃度を12%に調整したポリカーボネート系ポリウレタンのDMF(ジメチルホルムアミド)溶液に浸漬し、次いでDMF濃度30%の水溶液中でポリウレタンを凝固させた。その後、PVAおよびDMFを熱水で除去し、110℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、島成分からなる前記の極細繊維の質量に対するポリウレタン質量が38質量%のシート状物を得た。
その後、シート状物を厚さ方向に半裁し、半裁面の反対側の面を240メッシュのサンドペーパーを用い、バフロール速度500m/分、シート搬送速度1.0m/分、バフロールとシートが接触するシート接触角を50°としてバフィングを行い、立毛面を形成した。
(原綿)
島/海質量比率を20/80としたこと以外は、実施例1と同様にして、海島型複合繊維の原綿を得た。
この海島型複合繊維の原綿を用いて、カードおよびクロスラッパー工程を経て積層繊維ウエブを形成し、600本/cm2のパンチ本数でニードルパンチした後に、3000本/cm2のパンチ本数でニードルパンチを施して、目付が340g/m2で、厚みが1.85mmのシート状物を得た。
上記の不織布を98℃の温度の熱水で収縮させた後、これに12%の濃度のPVA(ポリビニルアルコール)水溶液を含浸し、120℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、不織布の質量に対するPVA質量が34質量%の不織布を得た。このようにして得られた不織布を、トリクロロエチレン中に浸漬して海成分を溶解除去し、極細中空繊維からなる不織布(脱海シート)を得た。このようにして得られた極細繊維からなる不織布(脱海シート)を、固形分濃度を12%に調整したポリカーボネート系ポリウレタンのDMF(ジメチルホルムアミド)溶液に浸漬し、次いでDMF濃度30%の水溶液中でポリウレタンを凝固させた。その後、PVAおよびDMFを熱水で除去し、110℃の温度の熱風で10分間乾燥することにより、島成分からなる前記の極細繊維の質量に対するポリウレタン質量が35質量%のシート状物を得た。
その後、シート状物を厚さ方向に半裁し、半裁面の反対側の面を240メッシュのサンドペーパーを用い、バフロール速度500m/分、シート搬送速度1.0m/分、バフロールとシートが接触するシート接触角を50°としてバフィングを行い、立毛面を形成した。
(原綿)
島成分として固有粘度(IV)が0.780のポリエチレンテレフタレートと固有粘度(IV)が0.510のポリエチレンテレフタレートを、それぞれ別に溶融して用い、また海成分として5−スルホイソフタル酸ナトリウムを8mol%共重合したポリエチレンテレフタレートを用い、島数が24島の海島型複合用口金を用いて、島/海質量比率80/20で溶融紡糸した繊維を、ローラープレート方式で通常の条件により延伸し捲縮加工後、繊維を51mmの長さにカットし、平均単繊維直径26μmの海島型複合繊維の原綿を得た。
この海島型複合繊維の原綿を用いて、カードおよびクロスラッパー工程を経て積層繊維ウエブを形成し、600本/cm2のパンチ本数でニードルパンチした後に、3000本/cm2のパンチ本数でニードルパンチを施して、目付が340g/m2で、厚みが1.83mmのシート状物を得た。
上記の不織布を98℃の温度の熱水で収縮させた後、乾燥温度100℃で5分間熱風乾燥した。その後、ポリウレタン固形分濃度が12質量%の水分散型ポリウレタン液(エーテル系)を含浸し、乾燥温度100℃で10分間熱風乾燥することで、島成分からなる前記の極細繊維の質量に対するポリウレタン質量が45質量%のシート状物を得た。
その後、シート状物を厚さ方向に半裁し、半裁面の反対側の面を240メッシュのサンドペーパーを用い、バフロール速度500m/分、シート搬送速度1.0m/分、バフロールとシートが接触するシート接触角を50°としてバフィングを行い、立毛面を形成した。
(原綿)
島成分として固有粘度(IV)が1.750のポリブチレンテレフタレートと固有粘度(IV)が0.025のポリエチレンテレフタレートを、それぞれ別に溶融して用いたこと以外は、実施例1と同様にしたところ、口金吐出の際に糸曲がりが著しく、糸切れ多発して安定に製造できなかった。
上記の実施例1において、島成分を固有粘度(IV)が0.78のポリエチレンテレフタレート単成分としたこと以外は、実施例1と同一条件で皮革様シート状物を得た。
上記の実施例1において、ニードルパンチ後のシート状物を96℃の温度の熱水で収縮させた後、12%のPVA(ポリビニルアルコール)水溶液を含浸し、温度120℃の熱風で15分間乾燥したこと以外は、実施例1と同一条件で皮革様シート状物を得た。
上記の実施例3において、島成分として固有粘度(IV)が1.21のポリブチレンテレフタレートと固有粘度(IV)が0.48のポリエチレンテレフタレートを使用し、延伸倍率3.9倍、沸騰水収縮率25.2%の原綿を得たこと以外は、実施例3と同一条件で加工して皮革様シート状物を得た。
上記の実施例1において、厚み方向に半裁後のサンドペーパー処理において、番手を320番のサンドペーパーに変更したこと以外は実施例1と同一条件で加工して皮革様シート状物を得た。
2:皮革様シート状物の表面
3:タテ方向
4:ヨコ方向
5:厚さ方向
6:立毛順方向
Claims (9)
- 極細繊維と多孔化した弾性体ポリマーから構成されるシート状物であって、前記シート状物は基材層と立毛層からなり、前記極細繊維は、コイル状の捲縮を有し、平均単繊維直径が0.1〜10μmであり、繊維長が8〜90mmの繊維を含み、かつ、前記シート状物の伸張率が10%以上、伸張回復率が80%以上であることを特徴とするシート状物。
- 前記シート状物を構成する極細繊維は、繊維長が25〜90mmの繊維を含むことを特徴とする請求項1に記載のシート状物。
- 前記立毛層を構成する極細繊維が有するコイル状の捲縮の半径が、5〜100μmの弧状であることを特徴とする請求項1または2に記載のシート状物。
- 前記極細繊維が、異なる2種類のポリマー(A)およびポリマー(B)が繊維長さ方向に沿ってサイドバイサイド型に貼りあわされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシート状物。
- 前記ポリマー(A)と前記ポリマー(B)はポリエステル系重合体であり、かつ固有粘度(IV)差が0.002〜1.5であることを特徴とする請求項4に記載のシート状物。
- 前記ポリマー(A)または前記ポリマー(B)の少なくとも一方はポリブチレンテレフタレート系重合体であることを特徴とする請求項4または5に記載のシート状物。
- 請求項1〜6のいずれかに記載のシート状物を製造する方法であって、極細繊維発現型繊維からなるシート状物から極細繊維を発現させることを特徴とするシート状物の製造方法。
- 前記極細繊維発現型繊維が海島型複合繊維であり、島成分がサイドバイサイド型であることを特徴とする請求項7に記載のシート状物の製造方法。
- 固有粘度差のある2種類以上のポリエチレンテレフタレート系重合体が繊維長さ方向に沿って、サイドバイサイド型に貼り合わされた、または、偏心した芯鞘構造を形成している平均単繊維直径が0.3μm以上7μm以下の複合繊維からなる不織布と、その内部に高分子弾性体を含有し、表面に立毛層を有する皮革様シート状物であって、皮革様シートの状物表面の測定対象点に対し、皮革様シート状物のタテ方向の立毛順方向の上方斜め45°からの視点を視点1、タテ方向の立毛逆方向の上方斜め45°からの視点を視点2、ヨコ方向の任意の一方の上方斜め45°からの視点を視点3とし、視点1と視点2との色差を△E*ab12、視点2と視点3との色差を△E*ab23、視点3と視点1との色差を△E*ab31としたとき、次式を満たすことを特徴とする皮革様シート状物。
・0.2≦(△E*ab12+△E*ab23+△E*ab31)/3≦1.5
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