JPWO2015041202A1 - 筆記具及びインキカートリッジ - Google Patents

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Abstract

栓体を押圧開放する交換式インキカートリッジを用いた筆記具であっても、使用済のカートリッジ容器を引き抜いた際に生じ易い、不用意なインキ漏れを抑制することができる、カートリッジ交換性が高く利便性に優れた筆記具を提供する。前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底円筒状の容器と前記容器の開口部内周面に嵌着される栓体とからなる交換式インキカートリッジと、前記容器の開口部内に挿入して栓体を後方に押圧することでインキカートリッジを開栓する突起部とを備えた筆記具であって、押圧開栓時に前記突起部と栓体が嵌合するとともに、カートリッジ交換時に前記突起部と栓体の嵌合が解除され、栓体が再び容器開口部に係止される。

Description

本発明は筆記具及びインキカートリッジに関する。詳細には、交換式インキカートリッジを用いた筆記具、この筆記具を構成する交換式のインキカートリッジに関する。
従来、交換可能なインキカートリッジを内蔵する筆記具においては、一端を開口する容器内にインキを直に収容し、開口部をボールや円板形状の栓体で封鎖するインキカートリッジが広く用いられている。これは、筆記具本体に形成されるインキ誘導可能な筒状突起部を、前端開口部から嵌入して接続することで、前記栓体が押圧開放され、容器内のインキが筒状突起部内に導入されることで、ペン先へのインキ供給が開始されるものである(例えば、特許文献1乃至3参照)。
この種の筆記具では、インキカートリッジ内のインキを使い切った後に、新しいインキカートリッジに交換することで容易に再筆記が可能となるため、筆記具本体のリサイクル性とインキ補充性が高い点から、一般に広く浸透している。
しかしながら、インキカートリッジ交換時に使用済のカートリッジ容器を引き抜いた際に、引き抜く速さや容器の向きによって、容器内部に残留していたインキが外に漏れ出すことがあった。また、特許文献4の構造においては、開栓後の栓体の移動範囲が規制されているため、他の構造に較べて前述のインキ漏れは比較的生じ難いものの、開栓状態で栓体がフリーに移動可能であるため、栓体が動く度に容器内壁と接触して騒音を発生する。更に、落下等の強い衝撃が生じた際には、移動により加速された栓体が接続部や容器底壁に激しく衝突するため、接続部を変形させることや、カートリッジの浮き(ズレ)や外れが発生してインキが漏れてしまうことがあった。
特開2001−287494号公報 特開平8−216583号公報 実公平6−4943号公報 実公昭55−5341号公報
本発明は、栓体を押圧開放する交換式インキカートリッジを用いた筆記具であっても、使用済のカートリッジ容器を引き抜いた際に生じ易い、不用意なインキ漏れを抑制することができる、カートリッジ交換性が高く利便性に優れた筆記具及びインキカートリッジを提供するものである。
(1)第1の本発明に係る筆記具は、筆記先端となるペン先を軸筒の前端に備えた筆記具本体と、前端が開口され且つ後端が閉鎖された筒状の容器を備えた交換式のインキカートリッジと、を含む筆記具であって、前記インキカートリッジは、前記容器の開口部の内周面に嵌合され、前記開口部を封鎖する栓体を有し、前記筆記具本体は、前記容器の開口部内に挿入されたときに前記栓体を後方に押圧して、前記栓体と前記容器の開口部の内周面との嵌合を解除する突起部を有し、前記インキカートリッジを前記筆記具本体に取り付ける過程で、前記栓体と前記容器の開口部の内周面との嵌合が解除され、前記インキカートリッジを前記筆記具本体から取り外す過程で、前記栓体が再び前記容器の開口部を封鎖する構成となっている。
(2)好ましくは、上記(1)の筆記具において、前記インキカートリッジを前記筆記具本体に取り付ける過程で、前記突起部と前記栓体が嵌合され、前記カートリッジを前記筆記具本体から取り外す過程で、前記突起部と前記栓体との嵌合が解除され、前記栓体が再び前記容器の開口部の内周面に嵌合される構成にするとよい。
(3)好ましくは、上記(1)又は(2)の筆記具において、前記容器の開口部の内周面が、後方に向かって広がるテーパー状に形成された構成にするとよい。
(4)好ましくは、上記(1)〜(3)のいずれかの筆記具において、前記突起部が、前記容器の開口部の内周面と気密嵌合される外周面を有するインキ誘導筒であり、前記インキ誘導筒の壁面には、前記栓体が嵌合した状態でインキを前記インキ誘導筒内に通過させるインキ導入部が設けられた構成としてもよい。
(5)第2の本発明に係る筆記具は、上記(2)の筆記具において、前記栓体及び前記突起部のうち、いずれか一方に雄型嵌合部を設けるとともに、いずれか他方に雌型嵌合部を設け、前記インキカートリッジを前記筆記具本体に取り付ける過程で、前記雄型嵌合部と前記雌型嵌合部とが嵌合するとともに、前記インキカートリッジを前記筆記具本体から取り外す過程で、前記雄型嵌合部と前記雌型嵌合部との嵌合が解除され、前記栓体が再び前記容器の開口部の内周面に嵌合される構成としてある。
(6)好ましくは、上記(5)の筆記具において、前記雄型嵌合部が、前記栓体及び前記突起部の直径よりも小さい直径の小突起であり、前記雌型嵌合部が、前記栓体及び前記突起部の直径よりも小さい小孔であり、前記インキカートリッジを前記筆記具本体に取り付ける過程で、前記小突起が前記小孔内に挿入されて、前記小突起と前記小孔とが嵌合するとともに、前記インキカートリッジを前記筆記具本体から取り外す過程で、前記小突起と前記小孔との嵌合が解除され、前記栓体が再び前記容器の開口部の内周面に嵌合される構成にするとよい。
(7)好ましくは、上記(6)の筆記具において、前記小突起の外周面の一部に第1形状を設けるとともに、前記小孔の内周面の一部に前記第1形状に対応する第2形状を設け、前記第1形状と前記第2形状との結合によって、前記小突起と前記小孔との嵌合状態が形成される構成にするとよい。
(8)好ましくは、上記(5)〜(7)のいずれかの筆記具において、前記栓体が、前記容器の開口部の内周面に嵌合可能な外周面を有する栓部と、前記栓部の後方に設けられ、前記容器内のインキを通過させるインキ導入部と、を備えた構成にするとよい。
(9)好ましくは、上記(5)〜(8)のいずれかの筆記具において、前記容器の開口部の内周面が、前方に設けられた同一直径の円筒状内周面と、前記円筒状内周面の後方に連続して設けられ、後方に向かって直径が大きくなるテーパー状内周面とを含む構成にするとよい。
(10)好ましくは、上記(5)の筆記具において、前記突起部が、前記容器の開口部の内周面と気密嵌合される外周面を有するインキ誘導筒であり、前記インキ誘導筒の壁部の周縁から部分的に突出する押圧片が、前記雄型嵌合部を構成し、前記栓体が、前記容器の開口部の内周面に嵌合される板状体であり、前記栓体の周縁部に設けられた挟持片が、前記雌型嵌合部を構成し、前記インキカートリッジを前記筆記具本体に取り付ける過程で、前記押圧片と前記挟持片とが嵌合するとともに、前記インキカートリッジを前記筆記具本体から取り外す過程で、前記押圧片と前記挟持片との嵌合が解除され、前記栓体が再び前記容器の開口部の内周面に嵌合される構成にするとよい。
(11)第3の本発明に係る筆記具は、上記(1)の筆記具において、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底円筒状の前記容器、及び前記容器の開口部の内周面に嵌着される前記栓体とからなる前記インキカートリッジと、前記容器の開口部内に挿入して前記栓体を後方に押圧することで前記インキカートリッジを開栓する前記突起部と、を備え、前記インキカートリッジの接続時に、押圧開栓された前記栓体が前記突起部と略接触状態になり、前記栓体が前記突起部と前記容器の内壁の一部とに略挟持されて移動が抑制され、前記容器の開口部を下向きにした状態での前記インキカートリッジの交換時に、前記栓体が自重で移動して再び前記容器の開口部に係止される構成としてある。
(12)好ましくは、上記(11)の筆記具において、前記容器の内壁の一部に段部が形成され、前記インキカートリッジの接続時に、前記段部が前記突起部とともに前記栓体の移動を規制する構成にするとよい。
(13)好ましくは、上記(12)の筆記具において、前記段部が、前記容器の内壁に形成される縦方向のリブであり、前記容器の内周に複数本形成される構成にするとよい。
(14)好ましくは、上記(11)〜(13)のいずれかの筆記具において、前記容器の開口部の内周が、後方に向かって広がるテーパー状に形成される構成にするとよい。
(15)好ましくは、上記(11)〜(14)のいずれかの筆記具において、前記突起部が、前記容器の開口部の内周と気密嵌合されるインキ誘導筒であり、前記インキ誘導筒の壁面には、前記栓体と接触した状態でインキを導入するインキ導入部が設けられる構成にするとよい。
(16)第1の本発明に係るインキカートリッジは、上記(2)〜(4)のいずれかの筆記具を構成するインキカートリッジであって、前記容器の開口部の内周面に嵌合される前記栓体を有し、前記栓体は、前記インキカートリッジを前記筆記具本体に取り付ける過程で、前記突起部に後方に押圧されて、前記容器の開口部の内周面との嵌合が解除されるとともに、前記突起部に嵌合され、前記インキカートリッジを前記筆記具本体から取り外す過程で、前記突起部との嵌合が解除されるとともに、再び前記容器の開口部の内周面に嵌合される構成となっている。
(17)好ましくは、上記(16)のインキカートリッジにおいて、前記容器の開口部の内周面が、後方に向かって広がるテーパー状に形成される構成にするとよい。
(18)第2の本発明に係るインキカートリッジは、上記(5)〜(10)のいずれかの筆記具を構成するインキカートリッジであって、前記容器の開口部の内周面に嵌合される前記栓体を有し、前記栓体には、前記雄型嵌合部又は前記雌型嵌合部のいずれか一方が設けられ、前記栓体は、前記インキカートリッジを前記筆記具本体に取り付ける過程で、前記突起部に後方に押圧されて、前記容器の開口部の内周面との嵌合が解除されるとともに、前記栓体に設けられた前記雄型嵌合部又は前記雌型嵌合部が、前記突起部に設けられた前記雌型嵌合部又は前記雄型嵌合部と嵌合するとともに、前記インキカートリッジを前記筆記具本体から取り外す過程で、前記栓体に設けられた前記雄型嵌合部又は前記雌型嵌合部と、前記突起部に設けられた前記雌型嵌合部又は前記雄型嵌合部との嵌合が解除され、再び前記容器の開口部の内周面に嵌合される構成となっている。
(19)好ましくは、上記(18)のインキカートリッジにおいて、前記雄型嵌合部が、前記栓体及び前記突起部の直径よりも小さい直径の小突起であり、前記雌型嵌合部が、前記栓体及び前記突起部の直径よりも小さい小孔であり、前記栓体には、前記小突起又は前記小孔のいずれか一方が設けられ、前記インキカートリッジを前記筆記具本体に取り付ける過程で、前記栓体に設けられた前記小突起又は前記小孔が、前記突起部に設けられた前記小孔又は前記小突起と嵌合するとともに、前記インキカートリッジを前記筆記具本体から取り外す過程で、前記栓体に設けられた前記小突起又は前記小孔と、前記突起部に設けられた前記小孔又は前記小突起との嵌合が解除され、前記栓体が再び前記容器の開口部の内周面に嵌合される構成にするとよい。
(20)好ましくは、上記(18)又は(19)のインキカートリッジにおいて、前記栓体が、前記容器の開口部の内周面に嵌合可能な外周面を有する栓部と、前記栓部の後方に設けられ、前記容器内のインキを通過させるインキ導入部と、を備えた構成にするとよい。
(21)好ましくは、上記(18)〜(20)のいずれかのインキカートリッジにおいて、前記容器は、前端が開口され、且つ後端が閉鎖された円筒状であり、前記筆記具本体の軸筒の後端開口に挿入される前端側の外径を12mm以下とした構成にするとよい。
(22)好ましくは、上記(21)のインキカートリッジにおいて、前記容器の開口部の内径を3〜8mmの範囲内とした構成にするとよい。
(23)第3の本発明に係るインキカートリッジは、上記(11)〜(15)のいずれかの筆記具を構成する前記筆記具本体に取り付け可能なインキカートリッジであって、前記容器の開口部の内周面に嵌合される前記栓体を有し、前記栓体は、前記インキカートリッジの接続時に、前記突起部と略接触状態になり、前記突起部と前記容器の内壁の一部とに略挟持されて移動が抑制され、前記容器の開口部を下向きにした状態での前記インキカートリッジの交換時に、自重で移動して再び前記容器の開口部に係止される構成となっている。
(24)第4の本発明に係るインキカートリッジは、上記(1)〜(15)のいずれかに記載の筆記具を構成する前記筆記具本体に取り付け可能なインキカートリッジであって、前記容器の少なくとも前端側が、前記筆記具本体の軸筒内に取り付け可能な形状及び寸法となっており、前記容器を前記筆記具本体の軸筒内に取り付けたときに、前記容器内に収容されたインキが、前記容器の開口部から前記筆記具本体の軸筒の前端に備えられた前記ペン先に供給される構成となっている。
(25)好ましくは、上記(24)のインキカートリッジにおいて、前記容器の開口部の内周面に嵌合される前記栓体を有し、前記栓体は、前記突起部が前記容器の開口部内に挿入されたときに、前記突起部によって後方に押圧され、前記容器の開口部の内周面との嵌合が解除される構成にするとよい。
(26)好ましくは、上記(24)又は(25)のインキカートリッジにおいて、前記容器の外周面には雄ねじが形成され、前記雄ねじは、前記筆記具本体の軸筒の後端開口の内周面に形成された雌ねじに螺合することを特徴とする構成にするとよい。
尚、本発明において「前」とは、筆記具におけるペン先側及びインキカートリッジにおける開口部側であり、「後」とは、その反対側を示す。
本発明により、栓体を押圧開放する交換式インキカートリッジを用いる場合であっても、使用済のカートリッジ容器を引き抜いた際に生じ易い、不用意なインキ漏れを抑制することができるため、カートリッジ交換性が高く、利便性に優れた筆記具となる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る筆記具を示す断面図である。 図2は、図1の筆記具を構成する筆記具本体とインキカートリッジとの分離状態(使用前)を示す断面図である。 図3は、図1の筆記具を構成する筆記具本体とインキカートリッジとの分離過程の状態を示す断面図である。 図4(a)は、本発明の第2実施形態に係る筆記具を示す断面図である。図4(b)は、図4(a)の筆記具を構成する筆記具本体とインキカートリッジとの分離状態(使用前)を示す。図4(c)は、図4(a)の筆記具を構成する筆記具本体とインキカートリッジとの分離過程の状態を示す。 図5(a)は、図4(a)の筆記具を構成する筆記具本体とインキカートリッジとの結合部分の拡大断面図である。図5(b)は、図4(a)の筆記具を構成する筆記具本体とインキカートリッジとの結合部分を水平方向に切断した拡大断面図である。 図6(a)は、筆記具本体を構成する中間部材を示す斜視図である。図6(b)は、図6(a)の中間部材を水平方向に切断した断面図である。 図7(a)、(b)は、インキカートリッジを構成する栓体を示す斜視図である。図7(a)は、栓体を背面から斜めに見た状態を示す。図7(b)は、栓体を正面から斜めに見た状態を示す。図7(c)は、栓体の断面図である。 図8(a)〜(e)は、筆記具本体にインキカートリッジを取り付けるまでの過程を示す断面図である。 図9(a)〜(d)は、筆記具本体からインキカートリッジを取り外すまでの過程を示す断面図である 図10(a)は、筆記具本体に取り付ける前のインキカートリッジの開口部と栓体との嵌合状態を示す断面図である。図10(b)は、筆記具本体の突起部と、インキカートリッジとの嵌合状態を示す断面図である。図10(c)は、筆記具本体から取り外したインキカートリッジの開口部と栓体との嵌合状態を示す断面図である。 図11(a)は、本発明の第3実施形態に係る筆記具を示す断面図である。図11(b)は、図11(a)の筆記具を構成する筆記具本体とインキカートリッジとの取り付け時(使用時)の状態を示す。図11(c)は、図11(a)の筆記具を構成する筆記具本体とインキカートリッジとの分離過程の状態を示す。 図12は、本発明の第4実施形態に係る筆記具を示す断面図である。 図13は、図12の筆記具のカートリッジ分離状態(使用前)を示す断面図である。 図14は、図12の筆記具のカートリッジ交換時に外した状態を示す断面図である。
<第1実施形態>
本発明の筆記具の第1実施形態について、図1〜図3を参照しつつ説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
図1〜図3に示す第1実施形態の筆記具1は、筆記先端となるペン先3を軸筒2前端に備え、インキ吸蔵体4と中間部材5を軸筒2内に配設する筆記具本体と、有底円筒状の容器7内にインキを直接収容し、その開口部72を栓体8で封鎖したインキカートリッジ6とから構成されるキャップ式筆記具である(キャップは図示せず)。
前記筆記具1は直液式形態の筆記具であり、ペン先3と、前記ペン先3後端に接続されるインキ吸蔵体4と、前記インキ吸蔵体4の後方に配置される中間部材5(前方にインキ誘導用の連通管51、後方に接続用の突起部52を備える)とを備えた軸筒2(前端でペン先3を保持し且つインキ吸蔵体4と中間部材5を内蔵した後端開口状の略円筒形樹脂成形体)を筆記具本体としている。更に、軸筒2の後端開口よりインキカートリッジ6を挿入し、軸筒2と螺合しながら突起部52と気密嵌合させることで筆記具形態となる。
前記ペン先3は、合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維等)の樹脂加工により得られる棒状体のマーキングペンチップである。前記ペン先3の前端は、砲弾状に研削されているが、チゼル状等汎用形状に加工したものを適用することが可能である。更にマーキングペンチップの他、ボールペンチップ等を用いることもできる。
前記インキ吸蔵体4は、円柱状の合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維)の加工体よりなる。前記インキ吸蔵体4の外周面には、円筒状の外皮が被覆されている。前記外皮は、合成樹脂製フィルム(例えば、ポリエチレンテレフタレート製フィルム)よりなる。前記インキ吸蔵体4前端面の軸心にペン先3の後端が突き刺し挿入され、前記ペン先3の後端が前記インキ吸蔵体4の内部前方に位置される。
尚、インキ吸蔵体はインキを一旦保持できる構造を有していれば汎用のものが使用可能であり、蛇腹状のインキ保溜部材(ペン芯)等を用いることもできる。
前記軸筒2は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形により得られる筒状体であり、ペン先外周面を保持する前端を先細状とし、後端開口部分までを一部材で成形している。更に内部には、インキ吸蔵体4及び中間部材5(更に接続状態のインキカートリッジ6前側)が配設され、後方にはカートリッジ6が螺合するねじ山21(雌ねじ)が形成されている。また、中間部材5が配設される位置には、環状リブが形成されており、中間部材5を特定位置に嵌合保持する構造となっている。
具体的な構造として、前記軸筒2の内面には、前後方向に延びる複数本のリブが一体に形成されており、該リブにインキ吸蔵体4の外周面が圧接保持される。また、前記先細部内面にもリブが形成され、ペン先3の外周面が圧接保持される。
前記リブにより、インキ吸蔵体4の外周面と軸筒2の内面との間、ペン先3外周面と先細部内面との間に空気通路が形成される。
前記中間部材5は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形により得られる。前記中間部材5は、インキ吸蔵体4とインキカートリッジ6とを区画する略円盤状の隔壁と、前記隔壁の前面より前方に突出され且つインキ吸蔵体4の内部に突き刺し接続される複数本(具体的には二本)の連通管(軸方向にインキ誘導部51を備える)と、前記隔壁の後面より後方に突出し且つインキカートリッジ6の前端開口部に挿入されることで気密接続する円筒状の突起部(インキ誘導筒)52とを備える一部材からなる。そのため筆記時には、突起部52内に流入したカートリッジインキがインキ誘導部51を経由してペン先に供給される。尚、前記隔壁の外周には環状段部が形成されており、軸筒2内面(環状リブ)と嵌合して固定される。
前記突起部52の後端は、カートリッジ接続時に栓体8と嵌合する構造となっている。尚、前記嵌合とは、カートリッジ着脱時に突起部52と栓体8とが可動をともにできる接続状態をいう。
更に、栓体8との嵌合状態であっても、カートリッジ内のインキが突起部52内(流路54)に確実に流入できるように、円筒の壁面(突起部後端)に切欠(具体的には対面に二箇所)が設けられており、この切欠がインキ導入部53として作用する。本実施形態においては、前記切欠を設けることで、カートリッジ接続時に突起部後端が撓んで栓体8を挟持するため、より高い嵌合力を発揮し、容易に押圧開栓できるとともに、カートリッジ交換時には、栓体8が外れることなくカートリッジ開口部近傍まで確実に移動でき、その後、突起部後端の挟持力が弱まるため、開口部封鎖状態で突起部52と栓体8との嵌合を解除して容易にカートリッジを外すことができる構造となっている。そのため、強い力でカートリッジ6を引き抜いた際に発生する不用意なインキ漏れがより生じ難いものとなっている。
尚、前記インキ導入部53としては、前述の切欠の他に、円筒の壁面に貫通孔を形成したものでもよい。
また、本実施形態の突起部52は、一部材で押圧開栓部と気密接続部を兼ねているため、外周面に環状リブを形成することで、カートリッジ6の開口部内周面と気密状態を形成する構造となっているが、面接触であってもよいし、気密接続部を別に設けることもできる。その場合、インキカートリッジ6の開口部近傍の外周面に環状リブを形成することで、インキカートリッジ6(開口部72)の外周面を気密状態で接続保持する構造や、カートリッジ6の開口端前面と中間部材5の隔壁とで気密状態を形成する構造等、インキ漏れを生じない他の構造を用いることもできる。
前記インキカートリッジ6は、前端を開口して後端が閉鎖された有底円筒状体であり、開口部側外面にネジ嵌合用のねじ山73(雄ねじ)が一体成形されるように、合成樹脂(具体的にはポリプロピレン樹脂)の射出成形またはブロー成形により得られる。前記容器7の前方開口部分(開口部72)の内側壁面に栓体8が嵌着されている。
また、前記容器7内は、油性インキが直接収容されるインキ収容部71(インキは図示せず)として適用され、前方には、カップ状の栓体8で内周面を密封するべく別部材を嵌合することで得られる開口部72が形成されている。尚、前記開口部近傍(本実施形態における別部材の後端部分74)は、後方に向かって広がるテーパー状に形成されており、カートリッジ交換時に栓体8が開口部側へ移動する際に引っかかることなく、開口部72を封鎖し易い構造となっている。
更に、容器7の内壁には、縦方向のリブ75が複数本等間隔に形成されており、容器内でのインキの移動を円滑にするとともに、各リブ75の開口部側の高さを低くすることで得られる段部76が栓体8の下方向の移動を規制している。そのため、突起部52と栓体8との嵌合が緩んだとしても、容器底面に沈降することなく開口部近傍に存在でき、開口部下向きでカートリッジ6を外した場合には、開口部72が直ちに封鎖できるようになっている。
前記栓体8は、前側(封鎖側)を小径とする段付カップ状であり、未使用時(図2)には後方の大径部分82で内周面を密封し、使用時(図1)には、前方の小径部分81が突起部後端に嵌合挟持されて後方に押圧される。また、カートリッジ交換時には、突起部52とともに前方に移動して、開口部近傍を封鎖した状態で突起部52から離脱する(図3)。前記封鎖位置は、突起部52と栓体8(小径部分81)の嵌合力、及び、開口部72と栓体8(大径部分82)の嵌合力に応じて調整できるが、本実施形態では、栓体8の大径部分82がカートリッジ開口部内のテーパー74を越えた位置で係止することで開口部72を封鎖している(図3)。
また、前記インキカートリッジ6は、筆記具本体(突起部52)と接続する際、容器7の外周面のねじ山73が軸筒2のねじ山21と螺合することで、容器7後端が筆記具1の尾栓となるように構成されている。尚、本実施形態では、インキカートリッジ6の容器外周面が筆記具本体(軸筒2)と螺合することで接続されているが、嵌合等の接続方法を用いることもできる。また、栓体8として段付カップを用いているが、押圧開放可能であり、その際に突起部52と接続されるものであれば、球状や円盤状のものや、開口部72に一体成形された薄肉状のもの等、従来知られた形態であってもよい。
前記油性インキとしては、例えば、溶剤としてエタノールとイソプロピルアルコールを用いて、顔料、樹脂、剥離剤等の添加剤を含有する筆記板用油性インキが適用され、筆記時の筆跡乾燥性及び消去性に優れたものである。尚、本発明に適用されるインキ組成物としては、前記タイプに限定されるものではなく、剥離剤を含まない油性インキや、主溶媒を水とする水性インキであってもよい。
本発明の筆記具1の具体的な使用方法として、前記インキカートリッジ6を筆記具本体(軸筒2)の後端開口より挿入し、更に前方に向かって回転させることで、カートリッジ6が軸筒2内に螺挿され、突起部52後端と栓体8が嵌合し、更に回転させることで、突起部52後端が栓体8を後方に押圧してカートリッジが開栓する。その際、突起部52の外面と開口部72の内周面とが気密嵌合してカートリッジ接続状態となる。
その後、突起部52の後端側面に形成されたインキ導入部53(切欠)からインキカートリッジ6内のインキが流路54に流入し、インキ誘導部51を通ってペン先3へインキが供給されることで筆記状態となる。
インキ消費後、前記インキカートリッジ6を取り外す際には、カートリッジ6を回転しながら後方に向かって引くことで、突起部52からカートリッジ6(開口部72)を外すことができる。この時、嵌合状態の突起部52と栓体8がともにカートリッジ6の開口部72方向に移動し、開口部近傍を栓体8が封鎖した後に突起部52と栓体8の嵌合状態が解除される。そのため、引き抜き時に開口部72の向きを気にすることなくカートリッジ6を外した場合であっても、残留したインキが不用意に漏れることを確実に防止できる。
<第2実施形態>
本発明の筆記具の第2実施形態について、図4〜図10を参照しつつ説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
<<筆記具の全体構成>>
図4〜図10に示される第2実施形態の筆記具101は、筆記具本体102と、インキカートリッジ106とで構成されている。図4(a)〜(c)に示されるように、筆記具本体102は、軸筒120を備えている。軸筒120は、後端が開口する略円筒形の樹脂成形体である。軸筒120の前端には、筆記先端となるペン先103が装着されている。軸筒120内のペン先103よりも後方には、インキ吸蔵体104が内蔵されている。軸筒120内のインキ吸蔵体104よりも後方には、中間部材105が取り付けられている。図8(a)〜(e)に示されるように、筆記具本体102の先端側には、キャップ106が装着される。
図4(b)に示されるように、インキカートリッジ106は、前端が開口され、且つ後端が閉鎖された円筒状の容器107を備えている。容器107内には、インキが直接収容されている。容器107の前端側には、容器107とは別部品の開口部172が取り付けられている。筆記具本体102に取り付けられる前のインキカートリッジ106の開口部172は、内側から栓体108によって封鎖されている。
図4(a)に示されるように、筆記具101は、容器107のインキ収容部171内に収容されたインキが、中間部材105を介して、軸筒120内のインキ吸蔵体104にそのまま供給される直液式形態の筆記具である。中間部材105の後方には、容器107の開口部172に接続される突起部152及び気密接続部153が一体成形されている。また、中間部材105の前方には、連通管であるインキ誘導部151が一体成形されている。
図4(b)に示されるように、軸筒120の後端の内周面には、ねじ山(雌ねじ)121が設けられている。一方、容器107の外周面の略中央には、ねじ山(雄ねじ)173が設けられている。軸筒120の後端開口にインキカートリッジ106が挿入され、互いのねじ山121とねじ山173とが螺合されることで、図4(a)に示される筆記具形態が形成される。ねじ山121とねじ山173との螺合に伴って、中間部材105の突起部152が、開口部172内に挿入される。突起部152は、開口部172の内周面に嵌合された栓体108を後方へ押圧し、栓体108と開口部172との嵌合を解除させる。このとき、開口部172の外周面が、中間部材105の気密接続部153の内周面に気密嵌合される。以上説明した筆記具本体102とインキカートリッジ106との結合状態は、図5(a)、(b)に示される。
<<筆記具本体>>
図4(b)に示されるように、筆記具本体102は、軸筒120と、ペン先103と、インキ吸蔵体104と、中間部材105とを備えた構成となっている。
ペン先103は、合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維等)の樹脂加工により得られる棒状体のマーキングペンチップである。ペン先3の前端は、砲弾状に研削されているが、チゼル状等汎用形状に加工したものを適用することが可能である。更にマーキングペンチップの他、ボールペンチップ等を用いることもできる。
インキ吸蔵体104は、円柱状の合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維)の加工体よりなる。インキ吸蔵体104の外周面には、円筒状の外皮が被覆されている。前記外皮は、合成樹脂製フィルム(例えば、ポリエチレンテレフタレート製フィルム)よりなる。インキ吸蔵体104の内部前方には、ペン先103の後端が位置する。インキ吸蔵体104の前端面の軸心には、ペン先3の後端が突き刺さっている。
尚、インキ吸蔵体は、インキを一旦保持できる構造を有していれば汎用のものが使用可能である。インキ吸蔵体として、例えば、蛇腹状のインキ保溜部材(ペン芯)等を用いることもできる。
軸筒120は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形により得られる筒状体である。軸筒120は、前端から後端開口までが一体成形されている。ペン先103の外周面を保持する軸筒120の前端は、先細状となっている。上述のとおり、軸筒120の内部には、インキ吸蔵体104及び中間部材105が配設される。軸筒120の後端の内周面には、インキカートリッジ106と螺合するためのねじ山(雌ねじ)121が形成されている。また、軸筒120の内周面における中間部材105が配設される位置には、図示しない環状リブが形成されている。前記環状リブは、中間部材105の外周面に嵌合し、中間部材105を特定位置に保持する。
図示しないが、軸筒120の前側の内周面には、前後方向に延びる複数本のリブが一体成形されている。前側内周面のリブは、インキ吸蔵体104の外周面に圧接し、インキ吸蔵体104を軸筒120内に保持する。前側内周面のリブは、インキ吸蔵体104の外周面と、軸筒120の内周面との間に空気通路を形成する。一方、軸筒120の先細状の前端の内周面にも、図示しないリブが形成される。前端内周面のリブは、ペン先103の外周面に圧接し、ペン先103を軸筒120の前端に保持する。前端内周面のリブは、ペン先103の外周面と、軸筒120の内周面との間に空気通路を形成する。
本実施形態の中間部材105の構成は、図6(a)、(b)に示される。中間部材105は、例えば、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形によって形成される。中間部材105の略中央は、インキ吸蔵体104とインキカートリッジ106とを区画する略円盤状の隔壁となっている。前記隔壁の外周には環状段部が形成されている。前記隔壁は、軸筒120の内周面に形成された前記環状リブと嵌合する。
前記隔壁の前面には、前方に突出するインキ誘導部151が一体成形されている。図4(a)〜(c)に示されるように、本実施形態のインキ誘導部151は、軸方向に延びる二本の連通管からなる。インキ誘導部151は、三本以上の連通管からなる構成であってもよい。
前記隔壁の後面には、後方に突出する突起部152が一体成形されている。図6(a)に示されるように、突起部152には、前後方向に延びる断面略半円形の二つの流路(溝部)154が形成されている。図4(a)に示されるように、突起部152の二つの流路154は、前記隔壁に形成された二つの貫通孔を介して、インキ誘導部151の二本の連通管にそれぞれ通じている。
このような突起部152は、インキカートリッジ106の開口部172内に挿入される。このときに、突起部152は、開口部172の内周面に嵌合された栓体108を後方へ押圧し、栓体108と開口部172との嵌合を解除させる。突起部152の一方の流路154は、インキ供給路として作用する。すなわち、容器107内のインキは、一方の流路154を通って、インキ誘導部151の一方の連通管に流入する。一方の連通管を通ったインキは、インキ吸蔵体104に吸蔵され、ペン先103側へと供給される。また、突起部152の他方の流路154は、空気導入路として作用する。すなわち、突起部152の他方の流路154は、インキの流入に伴って軸筒120内から押し出される空気を、容器107内に導入させる通路となる。このような構成により、空気導入路となる他方の流路154がインキによって封鎖(液密状態)されることがなくなり、軸筒120と容器107との内圧の均衡が保たれる。この結果、ペン先103へのインキ供給が常に安定して行われ、筆跡のかすれを生じることなく、安定した筆記が可能となる。
更に、前記隔壁の後面には、後方に突出する円筒状の気密接続部153が一体成形されている。気密接続部153内には、インキカートリッジ106の開口部172が挿入される。気密接続部153の内周面は、開口部172の外周面と気密嵌合する。このような構成により、突起部152の一方の流路154を通るインキの漏れが確実に防止される。
ここで、図6(a)、(b)に示されるように、本実施形態の筆記具101では、突起部152の後端面に、雄型嵌合部である小突起155が一体成形された構成となっている。小突起155は、突起部152の直径(最大径)よりも小さい直径(最大径)の細い棒状体である。小突起155の直径(最大径)は、図7(b)、(c)に示される栓体108の栓部181の直径よりも小さい。更に、小突起155の直径(最大径)は、栓部181の前方に開口する小孔183の直径よりも若干小さくなっている。したがって、小突起155は、小孔183内に挿入可能である。図6(b)に示されるように、小突起155の両側面の端部には、それぞれ微小な凸部(第1形状)155aが形成されている。二つの凸部155aは、図7(c)に示される小孔183内の環状凸部(第2形状)183a及び環状凹部(第2形状)183bに対応する形状となっている。
図6(b)及び図7(c)において、小突起155が小孔183に挿入されたとき、二つの凸部155aは、小孔183内に形成された環状凸部183aを乗り越えて、環状凹部183bに嵌合する。このような嵌合状態において、小孔183から小突起155を引き抜く方向の力が作用した場合、二つの凸部155aは、小孔183内に形成された環状凸部183aを乗り越えて、環状凹部183bとの嵌合を解除する。すなわち、二つの凸部155aは、環状凸部183aを乗り越えることで、小孔183との嵌合状態又は嵌合解除状態を切り替えることができる。このような構成からなる小突起155及び小孔183は、インキカートリッジ106を筆記具本体102に取り付ける過程において互いに嵌合し、インキカートリッジ106を筆記具本体102から取り外す過程において互いの嵌合を解除する。
二つの凸部155aと環状凹部183bとの好ましい嵌合力として、例えば、二つの凸部155aが環状凸部183aを乗り越えるときに要する力(特に、引き抜き力)を約0.2kgf程度に設定するとよい。二つの凸部155aと環状凹部183bとの間に約0.2kgf程度の嵌合力があれば、筆記具本体102からインキカートリッジ106を取り外す過程において(図9(b)、(c)を参照)、栓体108を再び開口部172に嵌合させることができる(図10(b)、(c)を参照)。
<<インキカートリッジ>>
図4(b)に示されるように、インキカートリッジ106は、容器107と、開口部172と、栓体108とを備えた構成となっている。
容器107は、前端が開口され、且つ後端が閉鎖された円筒状となっている。容器107は、合成樹脂の射出成形またはブロー成形により得られる。容器107の材料となる剛性樹脂として、例えば、ポリプロピレン樹脂を用いることができる。容器107の外周面の略中央には、ねじ山(雌ねじ)173が一体成形されている。このねじ山173は、軸筒120のねじ山(雄ねじ)121に螺合される。
容器107内は、インキ収容部171となっており、インキ収容部171には図示しないインキが充填される。容器107内には、例えば、油性インキが収容される。油性インキとしては、例えば、溶剤としてエタノールとイソプロピルアルコールを用いて、顔料、樹脂、剥離剤等の添加剤を含有する筆記板用油性インキが適用される。このような組成の筆記板用油性インキは、筆記時の筆跡乾燥性及び消去性に優れる。尚、本発明に適用されるインキは、前記筆記板用油性インキの組成に限定されるものではなく、剥離剤を含まない油性インキや、主溶媒を水とする水性インキであってもよい。
容器107の前端側には、容器107とは別部品の開口部172が取り付けられている。開口部172は、内側から栓体108によって封鎖されている。栓体108は、インキカートリッジ106を筆記具本体102に取り付ける前、及びインキカートリッジ106を筆記具本体102から取り外す際に、開口部172を内側から封鎖する。具体的に、栓体108は、上述した小突起155と小孔183との嵌合解除状態において、開口部172を内側から封鎖する。また、栓体108は、上述した小突起155と小孔183との嵌合状態において、開口部172の封鎖を解除する。以下、栓体108及び開口部172の構成について、図7(a)〜(c)及び図10(a)〜(c)を参照しつつ説明する。
図7(a)〜(c)において、本実施形態の栓体108は、栓部181の後方にインキ導入部182が一体成形された構成となっている。栓部181は、有底の円筒状となっている。栓部181の内部には、上述した小孔183が形成されている。小孔183は、栓部181の前方に開口している。小孔183は、上述した中間部材105の小突起155と対になる雌型嵌合部である。図7(c)に示されるように、小孔183の内周面には、環状凸部183aと環状凹部183bとが前後に連続して形成されている。上述のとおり、環状凸部183aと環状凹部183bとは、図6(b)に示される小突起155の二つの凸部155aに対応する形状となっている。
図7(a)〜(c)に示されるように、栓部181の外周面の前端側には、環状の膨出部181aが一体成形されている。図10(a)、(c)に示されるように、栓部181は、開口部172に内側から嵌合される。このとき、栓部181の外周面に形成された環状の膨出部181aが、開口部172の内周面に圧接される。これにより、開口部172が気密封鎖され、インキ収容部171内に収容されたインキの漏れが防止される。
ここで、図10(a)、(c)に示されるように、本実施形態では、開口部172の内周面を、前後に二種類の異なる形状の面を連続させた構成としてある。すなわち、開口部172の内周面は、前後に連続する円筒状内周面172aと、テーパー状内周面172bとで構成されている。円筒状内周面172aは、前後方向にわたって直径が等しい円筒状の内周面である。テーパー状内周面172bは、後方に向かって直径が大きくなるテーパー状の内周面である。テーパー状内周面172bは、後方から前方に向かって直径が小さくなり、最終的に円筒状内周面172aに連続する。このような構成により、テーパー状内周面172bは、栓部181の前端を、円筒状内周面172aにガイドする機能を果たす。
図7(a)〜(c)に示されるように、インキ導入部182は、栓部181の後方に一体成形されている。インキ誘入部182は、四本の棒状部材182aと、環状部材182bとで構成される。各棒状部材182aの前端は、栓部181の後端面に接続されている。各棒状部材182aの後端は、後方へ放射状に広がり、それぞれ環状部材182bの内面に接続されている。インキ収容部171内のインキは、互いに隣接する二つの棒状部材182aによって形成される間隔182cを通過して、開口部172側へ流れる。
ここで、図5(a)、(b)に示されるように、環状部材182bの外径は、インキ収容部171の内径とほぼ同じ寸法になっている。一方、容器107の内壁には、インキ収容部171内に突出する複数のリブ175が等間隔に形成されている。リブ175の前端面(当接部)175aは、環状部材182bに当接し、栓体108の後方への移動を規制する。これにより、栓体108がインキ収容部171内へ移動してしまうことはない。
更に、図10(b)に示されるように、本実施形態では、突起部152の後端面が、栓部181の前端面に当接したときに、小突起155に形成された二つの凸部155aが、小孔183内に形成された環状凸部183aを乗り越えて、環状凹部183bと嵌合する構成としてある。このような構成により、栓体108の後方への移動が、リブ175の前端面175aに規制された状態において、小突起155と小孔183とを確実に嵌合させることが可能である。すなわち、後方への移動が制限された栓体108の小孔183内に、小突起155を、その付け根の位置(すなわち、突起部152の後端面の位置)まで挿入させれば、小突起155に形成された二つの凸部155aは、小孔183内に形成された環状凸部183aを乗り越えて、環状凹部183bと確実に嵌合する。
<<インキカートリッジの取り付け>>
次に、筆記具本体102にインキカートリッジ106を取り付けるまでの過程について、図8(a)〜(e)及び図10(a)、(b)を参照しつつ説明する。
図8(a)に示されるように、筆記具本体102とインキカートリッジ106とは、互いに分離された状態になっている。図8(a)に示されるインキカートリッジ106は、工場から出荷されたままの未使用状態である。未使用状態のインキカートリッジ106における開口部172と栓体108との嵌合状態は、図10(a)に示される。図10(a)において、未使用状態のインキカートリッジ106では、栓体108の環状部材182bが、開口部172の後端縁に当接している。このことは、栓体108の栓部181が、可能な限り深く円筒状内周面172a内に嵌合されていること意味する。このような栓部181と円筒状内周面172aとの強固な嵌合により、市場の流通過程において、未使用状態のインキカートリッジ106が、インキ漏れを生じることはない。
次いて、図8(b)に示されるように、筆記具本体102の軸筒120の後端開口に、インキカートリッジ106を挿入する。その後、インキカートリッジ106を軸筒120に対して回転させて、インキカートリッジ106のねじ山173と、軸筒120のねじ山121とを螺合させる。上述のとおり、栓体108は、開口部172の内側に強固に嵌合されており、インキカートリッジ106の軸芯上に位置している。そして、二つのねじ山173、121を螺合させることで、筆記具本体102の軸芯と、インキカートリッジ106の軸芯とが概ね一致する。これにより、突起部152に形成された小突起155と、栓部181に形成された小孔183とが、同一の軸芯上に位置することになる。その後、二つのねじ山173、121の螺合が進むにつれて、小突起155と小孔183との間の距離が縮まる。
次いで、図8(c)に示されるように、二つのねじ山173、121の螺合が更に進むと、小突起155が、その付け根の位置まで小孔183内に挿入される。これにより、小突起155に形成された二つの凸部155aが、小孔183内に形成された環状凸部183aを乗り越えて、環状凹部183bと嵌合する。このとき、開口部172の内側に、突起部152の後端側が浅く挿入される。
次いで、図8(d)に示されるように、二つのねじ山173、121の螺合が更に進むと、突起部152の後端面が、栓体108(栓部181)の前端面を後方へ押圧する。これにより、栓体108が後方に移動され、栓部181の外周面と、開口部172の円筒状内周面172aとの嵌合が解除される(図10(b)を参照)。このとき、開口部172の内側に、突起部152の半分以上が挿入される。また、開口部172の前端側が、気密接続部153の内側に浅く挿入される。
その後、図8(e)に示されるように、二つのねじ山173、121の螺合が完了すると、突起部152が開口部172の内側に完全に挿入され、栓体108(インキ導入部182)の環状部材182bが、リブ175の前端面175aに当接する。これにより、小突起155と小孔183との嵌合状態が維持される。仮に、図8(c)から図8(d)の間の過程、又は図8(d)から図8(e)の間の過程において、小突起155と小孔183との嵌合状態が解除されてしまった場合でも、栓体108の環状部材182bが、リブ175の前端面175aに当接することで、小突起155と小孔183とが再び嵌合状態となる。また、図8(e)に示されるように、開口部172の前端側が、気密接続部153の内側に完全に挿入され、開口部172の外周面と、気密接続部153の内周面とが気密嵌合する。これにより、筆記具本体102へのインキカートリッジ106の取り付けが完了する。
図8(e)において、インキカートリッジ106のインキ収容部171内に収容されたインキは、栓体108のインキ導入部182を通過して、開口部172の方向に流れる。開口部172の方向に流れたインキは、突起部152に形成された一方の流路154を通って、インキ誘導部151の一方の連通管に流入する。一方の連通管を通ったインキは、インキ吸蔵体104に吸蔵され、ペン先103側へと供給される。インキの流入に伴って軸筒120側の空気が、突起部152に形成された他方の流路154を通って、インキ収容部171内に導入される。すなわち、本実施形態の筆記具101では、筆記具本体102へのインキカートリッジ106の取り付けが完了した直後に、インキ収容部171内のインキと、軸筒120内の空気との交換が円滑に行われる。その後も、空気導入路である他方の流路154は、インキによって封鎖(液密状態)されることがない。これにより、軸筒120と容器107との内圧の均衡が保たれる。この結果、ペン先103へのインキ供給が常に安定して行われ、筆跡のかすれを生じることなく、安定した筆記が可能となる。
<<インキカートリッジの取り外し>>
次に、筆記具本体102からインキカートリッジ106を取り外すまでの過程について、図9(a)〜(d)及び図10(b)、(c)を参照しつつ説明する。
図9(a)は、図8(e)と同一の筆記具101の状態を示す。但し、図9(a)に示されるインキカートリッジ106内のインキは、ユーザーにより使用されたものとする。図9(a)において、使用済みのインキカートリッジ106を交換する場合は、インキカートリッジ106を軸筒120に対して、図8(a)〜(e)の場合と反対方向に回転させ、二つのねじ山173、121の螺合を解除させる。
次いで、図9(b)に示されるように、二つのねじ山173、121の螺合の解除が進むにつれて、インキカートリッジ106とともに開口部172が軸筒120の後方に移動する。これにより、開口部172の内側から突起部152が徐々に引き抜かれる。このとき、図10(b)に示されるように、小突起155に嵌合された栓体108(栓部181)の前端側が、開口部172のテーパー状内周面172bにガイドされ、円筒状内周面172aへと導かれる。また、図9(b)に示されるように、二つのねじ山173、121の螺合の解除が進むにつれて、開口部172の前端側も、気密接続部153の内側から徐々に引き抜かれる。
次いで、二つのねじ山173、121の螺合の解除が更に進むと、栓部181の前端側に形成された膨出部181aが、開口部172のテーパー状内周面172bと円筒状内周面172aとの境界付近に嵌合する(図10(c)を参照)。次いで、図9(c)に示されるように、二つのねじ山173、121の螺合の解除が更に進むと、小突起155に形成された二つの凸部155aが、小孔183内に形成された環状凸部183aを乗り越えて、環状凹部183bとの嵌合を解除する。このとき、開口部172の内側から突起部152が完全に引き抜かれる。また、開口部172の前端側も、気密接続部153の内側から完全に引き抜かれる。
その後、図9(d)に示されるように、二つのねじ山173、121の螺合の解除が完了すると、筆記具本体102の軸筒120の後端開口から使用済みのインキカートリッジ106が取り外される。図10(c)に示されるように、筆記具本体102から取り外されたインキカートリッジ106の開口部172は、再び栓体108によって内側から封鎖される。これにより、インキ収容部171内に残留したインキが不用意に漏れることをより確実に防止することができる。
ここで、図10(c)に示される栓体108の再度の嵌合力は、図10(a)に示される出荷時の強固な嵌合力を必要としない。図10(c)に示される栓体108の再度の嵌合力は、少なくとも、ユーザーが使用済みのインキカートリッジ106を処分するまでの短い期間だけ、開口部172を封鎖するのに十分な嵌合力であればよい。
図10(a)に示されるインキカートリッジ106の出荷時における栓体108と開口部172との嵌合力(引き抜き力)は、例えば、約1.2kgf程度に設定するとよい。約1.2kgf程度の嵌合力があれば、外部からの振動や衝撃によって、栓体108と開口部172との嵌合が解除されてしまうことを防止できる。一方、図10(c)に示される栓体108の再度の嵌合力(引き抜き力)は、例えば、約0.03kgf程度あればよい。約0.03kgf程度の嵌合力は、非常に小さい力であるが、ユーザーが使用済みのインキカートリッジ106を処分するまでの短い期間だけ、開口部172を封鎖するのに十分である。
<<作用効果>>
上述した本実施形態の筆記具101は、突起部152及び開口部172とは別に、栓体108を突起部152に保持するための雄型嵌合部及び雌型嵌合部を設けた構成となっている。このような構成により、筆記具101は、インキカートリッジ106を筆記具本体102から取り外すまでの間、栓体108を突起部152に保持することができる。この結果、筆記具101は、インキカートリッジ106を筆記具本体102から取り外す過程において、栓体108を確実に開口部172の内側に嵌合させることが可能となる。したがって、インキカートリッジ106を交換する際に、インキ収容部171内に残留したインキが不用意に漏れることをより確実に防止することができる。
上述した本実施形態の筆記具101は、雄型嵌合部を小突起155とし、雌型嵌合部を小孔183とした構成となっている。これに加え、筆記具101は、小突起155に形成された二つの凸部155aが、小孔183内に形成された環状凸部183aを乗り越えて、環状凹部183bに嵌合する構成を採用している。二つの凸部155aは、環状凸部183aを乗り越えることで、小孔183との嵌合状態又は嵌合解除状態を切り替えることができる。このような構成によれば、インキカートリッジ106内で移動を制限された栓体108の小孔183に対して、確実に小突起155を嵌合させることができる。また、栓体108と小孔183との嵌合が解除されるときの引っ張り力を利用して、栓体108を開口部172の内側に確実に嵌合させることができる。
上述した本実施形態の筆記具101は、栓部181とインキ導入部182とからなる栓体108を備えた構成となっている。栓部181は、開口部172を封鎖させる機能を有する。インキ導入部182は、インキを通過させる機能を有する。栓体108の前方に開口部172を封鎖させる機能を持たせるとともに、栓体108の封鎖に影響しない後方に、インキを通過させる機能を持たせたことで、栓体108が、より効率的且つ機能的になる。この結果、開口部172及び中間部材105の設計の自由度が広がる。
上述した本実施形態の筆記具101は、開口部172の内周面を、同一直径の円筒状内周面172aと、後方に向かって直径が大きくなるテーパー状内周面172bとで構成してある。このような構成によれば、小突起155に嵌合された栓体108の前端側が、開口部172のテーパー状内周面172bにガイドされる。これにより、栓体108の前端側に形成された膨出部181aが、テーパー状内周面172bと円筒状内周面172aとの境界付近に嵌合しやすくなる。
<<より好ましい実施形態>>
上述した第2実施形態の筆記具101において、筆記具本体102の軸筒120の太さは、特に限定されるものではない。しかし、好ましくは、軸筒120を外径約14mm程度の円筒状にすると、平均的な大きさの手で把持しやすい外形が得られる。特に、筆記具101が、ボードマーカーである場合は、軸筒120を外径約14mm程度の円筒状にすることで、直立状態のボードに筆記しやすくなる。
そして、軸筒120を外径約14mm程度の円筒状にした場合は、インキカートリッジ106の容器107を、外径12mm以下、好ましくは約11mm程度の円筒状にするとよい。容器107の外径を12mm以下とした場合は、筆記具本体102の全体が約14mm以下のスリムな外径になるとともに、軸筒120の後端開口を構成する壁部と、これに挿入される容器107の前端側の壁部との両方を、強度を確保するために必要な肉厚にすることができる。
さらに、容器107の外径を12mm以下とした場合は、開口部172の内径を3〜8mmの範囲内にすることが好ましい。開口部172の内径を3〜8mmの範囲内にすることで、外径約14mm程度の軸筒120内に設けた円筒状の気密接続部153の外周面又は内周面のいずれか一方に、開口部172の内周面又は外周面のいずれか一方を嵌合させることが可能となる。
<第3実施形態>
本発明の筆記具の第3実施形態について、図11(a)〜(c)を参照しつつ説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
<<筆記具の全体構成>>
図11(a)に示される第3実施形態の筆記具201は、筆記具本体202と、インキカートリッジ206と、尾栓209とで構成されている。筆記具本体202は、軸筒220を備えている。軸筒220は、後端が開口する略円筒形の樹脂成形体である。軸筒220の前端には、筆記先端となるペン先203が装着されている。軸筒220内のペン先203よりも後方には、インキ吸蔵体204が内蔵されている。軸筒220内のインキ吸蔵体204よりも後方には、中間部材205が取り付けられている。筆記具本体202の先端側には、キャップ206が装着される。
インキカートリッジ206は、前端が開口され、且つ後端が閉鎖された円筒状の容器207を備えている。容器207のインキ収容部271内には、インキが直接収容されている。容器207の前端には、開口部272が開口している。筆記具本体202に取り付けられる前のインキカートリッジ206の開口部272は、内側から板状の栓体208によって封鎖されている。
筆記具201は、容器207のインキ収容部271内に収容されたインキが、中間部材205を介して、軸筒220内のインキ吸蔵体204にそのまま供給される直液式形態の筆記具である。中間部材205の後方には、容器207の開口部272に接続される突起部(インキ誘導筒)252が一体成形されている。また、中間部材205の前方には、連通管であるインキ誘導部251が一体成形されている。
軸筒220の後端の内周面には、ねじ山(雌ねじ)221が設けられている。一方、尾栓209の前端側には、ねじ山(雄ねじ)273が設けられている。軸筒220の後端開口にインキカートリッジ206が挿入され、軸筒220のねじ山221と、尾栓209のねじ山273とが螺合されることで、筆記具形態が形成される。軸筒220の後端開口に挿入されたインキカートリッジ206は、尾栓209に覆われる。尾栓209が透光性の材料で形成されると、インキカートリッジ206内に充填されたインキ色やインキ残量が視認可能となる。
ここで、本実施形態の突起部252には、筒状の壁部の周縁から部分的に突出する槍形の押圧片253が一体成形されている。一方、本実施形態の栓体208には、板状の周縁部から前方に突出する挟持片281が一体成形されている。挟持片281は、2枚の合成樹脂製の薄い壁部を対向配置させた構成となっている。挟持片281の間には、押圧片253の先端部が差し込まれ、押圧片253と挟持片281とが嵌合状態になる。このような押圧片253及び挟持片281は、インキカートリッジ206の栓体208を突起部252に保持させるための雄型嵌合部及び雌型嵌合部を構成する。
<<インキカートリッジの取り付け>>
図11(b)に示されるように、筆記具本体202の軸筒220の後端開口に、インキカートリッジ206が押し込まれると、中間部材205の突起部252が、開口部272内に挿入される。このとき、押圧片253の先端部が挟持片281の間に差し込まれ、押圧片253と挟持片281とが嵌合状態になる。その後、更にインキカートリッジ206が前方へ押し込まれると、突起部252が開口部272内に完全に挿入され、突起部252の外周面が、開口部272の内周面に気密嵌合される。このとき、押圧片253は、挟持片281との嵌合状態を保ったままで、栓体208の片側を後方へ押圧し、栓体208を後方へ回動させる。これにより、栓体208と開口部272との嵌合が解除される。
インキカートリッジ206のインキ収容部271内に収容されたインキは、栓体208と開口部272との隙間を通過して、インキ誘導筒である突起部252内に流入する。その後、インキは、突起部252内を通過して、連通管であるインキ誘導部251に流入する。インキ誘導部251を通過したインキは、インキ吸蔵体204に吸蔵され、ペン先203側へと供給される。
<<インキカートリッジの取り外し>>
図11(c)に示されるように、筆記具本体202の軸筒220の後端開口から、使用済みのインキカートリッジ206が引き抜かれると、突起部252と開口部272との嵌合状態が解除される。このとき、挟持片281に嵌合された押圧片253が、栓体208の片側を前方へ引っ張り、栓体208を前方へ回動させる。これにより、栓体208の周縁部が、開口部272の内周面に再び嵌合される。その後、更にインキカートリッジ206が後方へ引き抜かれると、押圧片253と挟持片281との嵌合状態が解除される。これにより、筆記具本体202の軸筒220の後端開口から、使用済みのインキカートリッジ106が取り外される。このように、筆記具本体202から取り外されたインキカートリッジ206の開口部272は、再び栓体208によって内側から封鎖される。
<<作用効果>>
上述した本実施形態の筆記具201は、突起部252及び開口部272とは別に、栓体208を突起部252に保持するための雄型嵌合部及び雌型嵌合部を設けた構成となっている。このような構成により、筆記具201は、インキカートリッジ206を筆記具本体201から取り外すまでの間、栓体208を突起部252に保持することができる。この結果、筆記具201は、インキカートリッジ206を筆記具本体201から取り外す過程において、栓体208を確実に開口部272の内側に嵌合させることが可能となる。したがって、インキカートリッジ206を交換する際に、インキ収容部271内に残留したインキが不用意に漏れることをより確実に防止することができる。
上述した本実施形態の筆記具201は、雄型嵌合部を押圧片253とし、雌型嵌合部を挟持片281とした構成となっている。挟持片281は、2枚の合成樹脂製の薄い壁部の間に押圧片253の先端部を挟持することが可能である。また、挟持片281は、栓体208の回動に追従する可撓性を有し、インキカートリッジ206を筆記具本体201から取り外すまでの間、押圧片253との嵌合状態を維持することができる。したがって、カートリッジ206が引き抜かれるときの引っ張り力を利用して、栓体208を開口部272の内側に確実に嵌合させることができる。
<第4実施形態>
本発明の筆記具の実施形態について図面を用いて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図12乃至14に示す実施形態の筆記具1は、筆記先端となるペン先3を軸筒2前端に備え、インキ吸蔵体4と中間部材5を軸筒2内に配設する筆記具本体と、有底円筒状の容器7内にインキを直接収容し、その開口部72を栓体8で封鎖したインキカートリッジ6とから構成されるキャップ式筆記具である(キャップは図示せず)。
前記筆記具1は直液式形態の筆記具であり、ペン先3と、前記ペン先3後端に接続されるインキ吸蔵体4と、前記インキ吸蔵体4の後方に配置される中間部材5(前方にインキ誘導用の連通管51、後方に接続用の突起部52を備える)とを備えた軸筒2(前端でペン先3を保持し且つインキ吸蔵体4と中間部材5を内蔵した後端開口状の略円筒形樹脂成形体)を筆記具本体としている。更に、軸筒2の後端開口よりインキカートリッジ6を挿入し、軸筒2と螺合しながら突起部52と気密嵌合させることで筆記具形態となる。
前記ペン先3は、合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維等)の樹脂加工により得られる棒状体のマーキングペンチップである。前記ペン先3の前端は、砲弾状に研削されているが、チゼル状等汎用形状に加工したものを適用することが可能である。更にマーキングペンチップの他、ボールペンチップ等を用いることもできる。
前記インキ吸蔵体4は、円柱状の合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維)の加工体よりなる。前記インキ吸蔵体4の外周面には、円筒状の外皮が被覆されている。前記外皮は、合成樹脂製フィルム(例えば、ポリエチレンテレフタレート製フィルム)よりなる。前記インキ吸蔵体4前端面の軸心にペン先3の後端が突き刺し挿入され、前記ペン先3の後端が前記インキ吸蔵体4の内部前方に位置される。
尚、インキ吸蔵体はインキを一旦保持できる構造を有していれば汎用のものが使用可能であり、蛇腹状のインキ保溜部材(ペン芯)等を用いることもできる。
前記軸筒2は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形により得られる筒状体であり、ペン先外周面を保持する前端を先細状とし、後端開口部分までを一部材で成形している。更に内部には、インキ吸蔵体4及び中間部材5(更に接続状態のインキカートリッジ6前側)が配設され、後方にはカートリッジ6が螺合するねじ山21(雌ねじ)が形成されている。また、中間部材5が配設される位置には、環状リブが形成されており、中間部材5を特定位置に嵌合保持する構造となっている。
具体的な構造として、前記軸筒2の内面には、前後方向に延びる複数本のリブが一体に形成されており、該リブにインキ吸蔵体4の外周面が圧接保持される。また、前記先細部内面にもリブが形成され、ペン先3の外周面が圧接保持される。
前記リブにより、インキ吸蔵体4の外周面と軸筒2の内面との間、ペン先3外周面と先細部内面との間に空気通路が形成される。
前記中間部材5は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形により得られる。前記中間部材5は、インキ吸蔵体4とインキカートリッジ6とを区画する略円盤状の隔壁と、前記隔壁の前面より前方に突出され且つインキ吸蔵体4の内部に突き刺し接続される複数本(具体的には二本)の連通管(軸方向にインキ誘導部51を備える)と、前記隔壁の後面より後方に突出し且つインキカートリッジ6の前端開口部に挿入されることで気密接続する円筒状の突起部(インキ誘導筒)52とを備える一部材からなる。そのため筆記時には、突起部52内に流入したカートリッジインキがインキ誘導部51を経由してペン先に供給される。尚、前記隔壁の外周には環状段部が形成されており、軸筒2内面(環状リブ)と嵌合して固定される。
前記突起部52の後端は、カートリッジ接続時に栓体8を後方へ押圧するものであり、筆記状態では、栓体8と略接触状態を維持することで、突起部52と容器内壁の一部とにより開口部近傍で栓体8を保持(挟持)する構造となっている。尚、略接触状態とは、寸法差に伴う微動状態を含む。
そのため、カートリッジ交換時に開口部72が下向きとなる位置でインキカートリッジ6を引き抜いた際には、開口部近傍で保持される栓体8が突起部52に追従して開口部72までの最短距離を移動して再び開口部72を封鎖できる。開口部72を瞬時に封鎖することで、容器内に残留インキが存在した場合であっても、カートリッジ交換時の不用意なインキ漏れが生じ難いものとなる。
また、筆記時(使用時)には栓体8の移動が規制されるため、栓体の移動に伴う騒音を生じることがなく、更に、落下時や強震時にフリー状態の栓体8に加速度が加わることがないため、衝打による部品の変形やカートリッジ浮き(外れ)等を防止でき、長期の使用に優れたものとなる。
更に、後端部分が栓体8と接触した状態であっても、カートリッジ内のインキが突起部52内(流路54)に確実に流入できるように、円筒の壁面(突起部後端)に切欠(具体的には対面に二箇所)が設けられており、この切欠がインキ導入部53として作用する。本実施形態においては、前記切欠を設けることで、カートリッジ接続時に突起部後端が撓んで製造時の寸法誤差を吸収できるため、組立性の高いものとなる。
尚、前記インキ導入部53としては、前述の切欠の他に、円筒の壁面に貫通孔を形成したものでもよい。
また、本実施形態の突起部52は、一部材で押圧開栓部と気密接続部を兼ねているため、外周面に環状リブを形成することで、カートリッジ6の開口部内周面と気密状態を形成する構造となっているが、面接触であってもよいし、気密接続部を別に設けることもできる。その場合、インキカートリッジ6の開口部近傍の外周面に環状リブを形成することで、インキカートリッジ6(開口部72)の外周面を気密状態で接続保持する構造や、カートリッジ6の開口端前面と中間部材5の隔壁とで気密状態を形成する構造等、インキ漏れを生じない他の構造を用いることもできる。尚、気密接続部を別に設けてインキカートリッジ6(開口部72)の外周面を気密状態で接続保持する構造においては、例えば、気密接続部を円筒部材(内側が流路54となる)とし、その略中心に突起部52を形成したものが適用でき、更に突起部52が、流路54をインキ誘導路と空気導入路に分割するような形状としたものが適用できる。
前記インキカートリッジ6は、前端を開口して後端が閉鎖された有底円筒状体であり、開口部側外面にネジ嵌合用のねじ山73(雄ねじ)が一体形成されるように、合成樹脂(具体的にはポリプロピレン樹脂)の射出成形またはブロー成形により得られる。前記容器7の前方開口部分(開口部72)の内側壁面に栓体8が嵌着されている。
また、前記容器7内は、油性インキが直接収容されるインキ収容部71(インキは図示せず)として適用され、前方には、球状の栓体8で内周面を密封するべく別部材を嵌合することで得られる開口部72が形成されている。尚、前記開口部近傍(本実施形態における別部材の後端部分74)は、後方に向かって広がるテーパー状に形成されており、カートリッジ交換時に栓体8が開口部側へ引っかかることなく移動し、テーパー前方位置で開口部72を封鎖し易い構造となっている。
更に、容器7の内壁には、縦方向のリブ75が複数本等間隔に形成されており、容器内でのインキの移動を円滑にするとともに、各リブ75の開口部側の高さを低くすることで得られる段部76が栓体8の下方向の移動を規制している。そのため、栓体8が容器底面に沈降することなく開口部近傍に存在でき、開口部下向きでカートリッジ6を外した場合には、開口部72が直ちに封鎖できるようになっている。
尚、前記段部76としては、容器内壁に環状リブや部分的な突起を形成したものや、底面から延設される棒状物等であってもよく、栓体8が底面側へ移動することを抑制できる構造であれば前述の構造に限定されるものではなく、容器との一体、別体を問わず使用できる。また、各リブ75の寸法を短くして開口部72側の端部を段部76とすることもできる。
前記栓体8は、金属製の球体からなり、未使用時(図13)には開口の内周面を密封し、使用時(図12)には、突起部52後端で後方に押圧されることで開栓して段部76との間で保持される。また、開口部下向きで行われるカートリッジ交換時には、突起部52に追尾して前方に移動することで、開口部近傍に係止され、封鎖状態となる(図14)。尚、本実施形態での前記封鎖位置は、カートリッジ開口部内のテーパー74であり、移動速度に応じてテーパー内での位置を前後して確実に係止、封鎖することができる。
尚、栓体8は自重で移動するため、インキよりも比重が大きい材料で構成することが好ましく、特に真球成形性が高い点から樹脂よりも金属が好ましい。また、栓体8としては球体の他、押圧開放可能であり、開口部下向きで移動できるものであれば、円盤状、円錐台、段付カップ状のものや、開口部72に一体成形された薄肉状のもの等、従来知られた形態であってもよい。
また、前記インキカートリッジ6は、筆記具本体(突起部52)と接続する際、容器外周面のねじ山73が軸筒2のねじ山21と螺合することで、容器7後端が筆記具1の尾栓となるように構成されている。尚、本実施形態では、インキカートリッジ6の容器外周面が筆記具本体(軸筒2)と螺合することで接続されているが、嵌合等の接続方法を用いることもできる。
前記油性インキとしては、例えば、溶剤としてエタノールとイソプロピルアルコールを用いて、顔料、樹脂、剥離剤等の添加剤を含有する筆記板用油性インキが適用され、筆記時の筆跡乾燥性及び消去性に優れたものである。尚、本発明に適用されるインキ組成物としては、前記タイプに限定されるものではなく、剥離剤を含まない油性インキや、主溶媒を水とする水性インキであってもよい。
本発明の筆記具1の具体的な使用方法として、前記インキカートリッジ6を筆記具本体(軸筒2)の後端開口より挿入し、更に前方に向かって回転させることで、カートリッジ6が軸筒2内に螺挿され、突起部52後端と栓体8が接触し、更に回転させることで、突起部52後端が栓体8を後方に押圧してカートリッジが開栓する。その際、突起部52の外面と開口部72の内周面とが気密嵌合してカートリッジ接続状態となる。また、開栓された栓体8は容器7の内周に形成される段部76にて底面方向への移動が規制されるとともに突起部52と接触することで開口部近傍に静止保持される。
その後、突起部52の後端側面に形成されたインキ導入部53(切欠)からインキカートリッジ6内のインキが流路54に流入し、インキ誘導部51を通ってペン先3へインキが供給されることで筆記状態となる。
インキ消費後、前記インキカートリッジ6を取り外す際には、カートリッジ6を回転しながら後方に向かって引くことで、突起部52からカートリッジ6(開口部72)を外すことができる。この時、ペン先3が若干でも下向きであれば、嵌合状態の突起部52がカートリッジ6の開口部72方向に移動した際に栓体8が追尾し、テーパー部74で開口部が瞬時に封鎖される。そのため、カートリッジ交換時にペン先3の位置(即ち、開口部72の向き)を気にすることなくカートリッジ6を外した場合であっても、残留したインキが不用意に漏れることを確実に防止できる。
1 筆記具
2 軸筒
21 ねじ山(雌ねじ)
3 ペン先
4 インキ吸蔵体
5 中間部材
51 インキ誘導部(連通管)
52 突起部(インキ誘導筒)
53 インキ導入部(切欠)
54 流路
6 インキカートリッジ
7 容器
71 インキ収容部
72 開口部
73 ねじ山(雄ねじ)
74 テーパー
75 リブ
76 段部(当接部)
8 栓体
81 小径部分
82 大径部分
101 筆記具
102 筆記具本体
120 軸筒
121 ねじ山(雌ねじ)
103 ペン先
104 インキ吸蔵体
105 中間部材
106 キャップ
151 インキ誘導部(連通管)
152 突起部
153 気密接続部
154 流路(溝部)
155 小突起(雄型嵌合部)
155a 凸部(第1形状)
106 インキカートリッジ
107 容器
171 インキ収容部
172 開口部
172a 円筒状内周面
172b テーパー状内周面
173 ねじ山(雄ねじ)
175 リブ
175a 当接部
108 栓体
181 栓部
181a 膨出部
182 インキ導入部
182a 棒状部材
182b 環状部材
182c 間隔
183 小孔(雌型嵌合部)
183a 環状凸部(第2形状)
183b 環状凹部(第2形状)
201 筆記具
202 筆記具本体
220 軸筒
221 ねじ山(雌ねじ)
203 ペン先
204 インキ吸蔵体
205 中間部材
206 キャップ
251 インキ誘導部(連通管)
252 突起部(インキ誘導筒)
253 押圧片(雄型嵌合部)
206 インキカートリッジ
207 容器
271 インキ収容部
272 開口部
273 ねじ山(雄ねじ)
208 栓体
281 挟持片(雌型嵌合部)
209 尾栓

Claims (26)

  1. 筆記先端となるペン先を軸筒の前端に備えた筆記具本体と、前端が開口され且つ後端が閉鎖された筒状の容器を備えた交換式のインキカートリッジと、を含む筆記具であって、
    前記インキカートリッジは、前記容器の開口部の内周面に嵌合され、前記開口部を封鎖する栓体を有し、
    前記筆記具本体は、前記容器の開口部内に挿入されたときに前記栓体を後方に押圧して、前記栓体と前記容器の開口部の内周面との嵌合を解除する突起部を有し、
    前記インキカートリッジを前記筆記具本体に取り付ける過程で、前記栓体と前記容器の開口部の内周面との嵌合が解除され、
    前記インキカートリッジを前記筆記具本体から取り外す過程で、前記栓体が再び前記容器の開口部を封鎖することを特徴とする筆記具。
  2. 前記インキカートリッジを前記筆記具本体に取り付ける過程で、前記突起部と前記栓体が嵌合され、前記インキカートリッジを前記筆記具本体から取り外す過程で、前記突起部と前記栓体との嵌合が解除され、前記栓体が再び前記容器の開口部の内周面に嵌合されることを特徴とする請求項1に記載の筆記具。
  3. 前記容器の開口部の内周面が、後方に向かって広がるテーパー状に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の筆記具。
  4. 前記突起部が、前記容器の開口部の内周面と気密嵌合される外周面を有するインキ誘導筒であり、前記インキ誘導筒の壁面には、前記栓体が嵌合した状態でインキを前記インキ誘導筒内に通過させるインキ導入部が設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の筆記具。
  5. 前記栓体及び前記突起部のうち、いずれか一方に雄型嵌合部を設けるとともに、いずれか他方に雌型嵌合部を設け、
    前記インキカートリッジを前記筆記具本体に取り付ける過程で、前記雄型嵌合部と前記雌型嵌合部とが嵌合するとともに、
    前記インキカートリッジを前記筆記具本体から取り外す過程で、前記雄型嵌合部と前記雌型嵌合部との嵌合が解除され、前記栓体が再び前記容器の開口部の内周面に嵌合されることを特徴とする請求項2に記載の筆記具。
  6. 前記雄型嵌合部が、前記栓体及び前記突起部の直径よりも小さい直径の小突起であり、前記雌型嵌合部が、前記栓体及び前記突起部の直径よりも小さい小孔であり、
    前記インキカートリッジを前記筆記具本体に取り付ける過程で、前記小突起が前記小孔内に挿入されて、前記小突起と前記小孔とが嵌合するとともに、
    前記インキカートリッジを前記筆記具本体から取り外す過程で、前記小突起と前記小孔との嵌合が解除され、前記栓体が再び前記容器の開口部の内周面に嵌合されることを特徴とする請求項5に記載の筆記具。
  7. 前記小突起の外周面の一部に第1形状を設けるとともに、前記小孔の内周面の一部に前記第1形状に対応する第2形状を設け、
    前記第1形状と前記第2形状との結合によって、前記小突起と前記小孔との嵌合状態が形成されることを特徴とする請求項6に記載の筆記具。
  8. 前記栓体が、前記容器の開口部の内周面に嵌合可能な外周面を有する栓部と、前記栓部の後方に設けられ、前記容器内のインキを通過させるインキ導入部と、を備えたことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の筆記具。
  9. 前記容器の開口部の内周面が、前方に設けられた同一直径の円筒状内周面と、前記円筒状内周面の後方に連続して設けられ、後方に向かって直径が大きくなるテーパー状内周面とを含むことを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の筆記具。
  10. 前記突起部が、前記容器の開口部の内周面と気密嵌合される外周面を有するインキ誘導筒であり、前記インキ誘導筒の壁部の周縁から部分的に突出する押圧片が、前記雄型嵌合部を構成し、
    前記栓体が、前記容器の開口部の内周面に嵌合される板状体であり、前記栓体の周縁部に設けられた挟持片が、前記雌型嵌合部を構成し、
    前記インキカートリッジを前記筆記具本体に取り付ける過程で、前記押圧片と前記挟持片とが嵌合するとともに、
    前記インキカートリッジを前記筆記具本体から取り外す過程で、前記押圧片と前記挟持片との嵌合が解除され、前記栓体が再び前記容器の開口部の内周面に嵌合されることを特徴とする請求項5に記載の筆記具。
  11. 前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底円筒状の前記容器、及び前記容器の開口部の内周面に嵌着される前記栓体とからなる前記インキカートリッジと、
    前記容器の開口部内に挿入して前記栓体を後方に押圧することで前記インキカートリッジを開栓する前記突起部と、を備え、
    前記インキカートリッジの接続時に、押圧開栓された前記栓体が前記突起部と略接触状態になり、前記栓体が前記突起部と前記容器の内壁の一部とに略挟持されて移動が抑制され、
    前記容器の開口部を下向きにした状態での前記インキカートリッジの交換時に、前記栓体が自重で移動して再び前記容器の開口部に係止されることを特徴とする請求項1に記載の筆記具。
  12. 前記容器の内壁の一部に段部が形成され、前記インキカートリッジの接続時に、前記段部が前記突起部とともに前記栓体の移動を規制することを特徴とする請求項11記載の筆記具。
  13. 前記段部が、前記容器の内壁に形成される縦方向のリブであり、前記容器の内周に複数本形成されることを特徴とする請求項12記載の筆記具。
  14. 前記容器の開口部の内周が、後方に向かって広がるテーパー状に形成されることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の筆記具。
  15. 前記突起部が、前記容器の開口部の内周と気密嵌合されるインキ誘導筒であり、前記インキ誘導筒の壁面には、前記栓体と接触した状態でインキを導入するインキ導入部が設けられることを特徴とする請求項11〜14のいずれか1項に記載の筆記具。
  16. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の筆記具を構成するインキカートリッジであって、
    前記容器の開口部の内周面に嵌合される前記栓体を有し、
    前記栓体は、
    前記インキカートリッジを前記筆記具本体に取り付ける過程で、前記突起部に後方に押圧されて、前記容器の開口部の内周面との嵌合が解除されるとともに、前記突起部に嵌合され、
    前記インキカートリッジを前記筆記具本体から取り外す過程で、前記突起部との嵌合が解除されるとともに、再び前記容器の開口部の内周面に嵌合されることを特徴とするインキカートリッジ。
  17. 前記容器の開口部の内周面が、後方に向かって広がるテーパー状に形成されることを特徴とする請求項16に記載のインキカートリッジ。
  18. 請求項5〜10のいずれか1項に記載の筆記具を構成するインキカートリッジであって、
    前記容器の開口部の内周面に嵌合される前記栓体を有し、
    前記栓体には、前記雄型嵌合部又は前記雌型嵌合部のいずれか一方が設けられ、
    前記栓体は、
    前記インキカートリッジを前記筆記具本体に取り付ける過程で、前記突起部に後方に押圧されて、前記容器の開口部の内周面との嵌合が解除されるとともに、前記栓体に設けられた前記雄型嵌合部又は前記雌型嵌合部が、前記突起部に設けられた前記雌型嵌合部又は前記雄型嵌合部と嵌合するとともに、
    前記インキカートリッジを前記筆記具本体から取り外す過程で、前記栓体に設けられた前記雄型嵌合部又は前記雌型嵌合部と、前記突起部に設けられた前記雌型嵌合部又は前記雄型嵌合部との嵌合が解除され、再び前記容器の開口部の内周面に嵌合されることを特徴とするインキカートリッジ。
  19. 前記雄型嵌合部が、前記栓体及び前記突起部の直径よりも小さい直径の小突起であり、前記雌型嵌合部が、前記栓体及び前記突起部の直径よりも小さい小孔であり、
    前記栓体には、前記小突起又は前記小孔のいずれか一方が設けられ、
    前記インキカートリッジを前記筆記具本体に取り付ける過程で、前記栓体に設けられた前記小突起又は前記小孔が、前記突起部に設けられた前記小孔又は前記小突起と嵌合するとともに、
    前記インキカートリッジを前記筆記具本体から取り外す過程で、前記栓体に設けられた前記小突起又は前記小孔と、前記突起部に設けられた前記小孔又は前記小突起との嵌合が解除され、前記栓体が再び前記容器の開口部の内周面に嵌合されることを特徴とする請求項18に記載のインキカートリッジ。
  20. 前記栓体が、前記容器の開口部の内周面に嵌合可能な外周面を有する栓部と、前記栓部の後方に設けられ、前記容器内のインキを通過させるインキ導入部と、を備えたことを特徴とする請求項18又は19に記載のインキカートリッジ。
  21. 前記容器は、前端が開口され、且つ後端が閉鎖された円筒状であり、前記筆記具本体の軸筒の後端開口に挿入される前端側の外径を12mm以下とした請求項18〜20のいずれか1項に記載のインキカートリッジ。
  22. 前記容器の開口部の内径を3〜8mmの範囲内とした請求項21に記載のインキカートリッジ。
  23. 請求項11〜15のいずれか1項に記載の筆記具を構成する前記筆記具本体に取り付け可能なインキカートリッジであって、
    前記容器の開口部の内周面に嵌合される前記栓体を有し、
    前記栓体は、
    前記インキカートリッジの接続時に、前記突起部と略接触状態になり、前記突起部と前記容器の内壁の一部とに略挟持されて移動が抑制され、
    前記容器の開口部を下向きにした状態での前記インキカートリッジの交換時に、自重で移動して再び前記容器の開口部に係止されることを特徴とするインキカートリッジ。
  24. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の筆記具を構成する前記筆記具本体に取り付け可能なインキカートリッジであって、
    前記容器の少なくとも前端側が、前記筆記具本体の軸筒内に取り付け可能な形状及び寸法となっており、前記容器を前記筆記具本体の軸筒内に取り付けたときに、前記容器内に収容されたインキが、前記容器の開口部から前記筆記具本体の軸筒の前端に備えられた前記ペン先に供給されることを特徴とするインキカートリッジ。
  25. 前記容器の開口部の内周面に嵌合される前記栓体を有し、
    前記栓体は、前記突起部が前記容器の開口部内に挿入されたときに、前記突起部によって後方に押圧され、前記容器の開口部の内周面との嵌合が解除されることを特徴とする請求項24に記載のインキカートリッジ。
  26. 前記容器の外周面には雄ねじが形成され、前記雄ねじは、前記筆記具本体の軸筒の後端開口の内周面に形成された雌ねじに螺合することを特徴とする請求項24又は25に記載のインキカートリッジ。
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