JP6283349B2 - 筆記具及びインキカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は筆記具及びこれに用いられるインキカートリッジに関する。詳細には、交換式インキカートリッジを用いた筆記具に関する。
従来、交換可能なインキカートリッジを内蔵する筆記具においては、一端を開口する容器内にインキを直に収容し、開口部をボールや円板形状の栓体で封鎖してなるインキカートリッジが広く用いられている。このインキカートリッジは、筆記具本体に形成されるインキ誘導可能な筒状突起部を、前端開口部から嵌入して接続することで、前記栓体が押圧開放される。前記栓体が押圧開放されると、インキカートリッジ内のインキが、筒状突起部の内側(貫通孔)を通ってペン先に供給される。このとき、ペン先側から容器内に空気が供給されることで、インキカートリッジの内圧が均衡状態を保って安定したインキ供給が行われる(例えば、特許文献3、4参照)。
従来の汎用構造の筒状突起部では、容器内に空気が入り難く、インキ供給が不安定なものであった。そこで、筒状突起部の内側に空気導入路を形成する試みがなされている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1、2には、筒状突起部の内周壁面に、前後方向に延びるスリットが形成された筆記具が記載されている。前記スリットは、空気導入路として作用する。前記スリット状の空気導入路は、インキカートリッジ内に空気を流入し易くすることを目的としている。しかし、前記筒状突起部を構成する壁部の肉厚が薄いため、この壁部の内面に形成されるスリット状の空気導入路は微細なものであった。更に、スリット状の空気導入路は、インキ流路となる前記筒状突起部内の貫通孔と連続する。このため、スリット状の空気導入路は、インキによって液密状態になり易い。このように、スリット状の空気導入路では、液密状態によって空気の流入が妨げられることから十分な効果が得られ難いものであった。
特許文献3、4には、栓体の押圧時に、インキカートリッジが接続状態となり、筒状突起部の外周面と、インキカートリッジの開口部の内周面とが気密嵌合する構成の筆記具が記載されている。筒状突起部とインキカートリッジの開口部が気密嵌合することで、インキカートリッジ6の接続状態におけるインキ漏れが抑制される。また、特許文献4においては、前記気密嵌合の構成に加えて、インキカートリッジの開口部の外周面に係止用突起を設けること、及び筆記具本体にスリット付係止部を形成することが記載されている。このような係止用突起及びスリット付係止部により、前記気密嵌合が経時的に緩んでしまった場合であっても、インキカートリッジが脱落することを抑制できる。
特許文献3、4に記載された前記気密嵌合の構成では、インキカートリッジの開口部内に筒状突起部が嵌合されることで気密状態が形成される。このため、インキ流路と空気導入路を兼ねる筒状突起部の貫通孔の内径が小さくなってしまう。この結果、インキカートリッジ内に空気が入り難く、ペン先側へのインキ供給が不安定なものとなる。特に、筆記具の外径が細い場合には、インキカートリッジや筒状突起部の外径も細くなるため、筒状突起部の貫通孔の内径がより小さくなってしまう。このため、特許文献3、4の筆記具では、インキ供給がより不安定なものとなる。
また、特許文献4に記載された筆記具は、インキカートリッジの開口部内に筒状突起部が気密嵌合されるときに、筆記具本体のスリット付係止部が、インキカートリッジの係止用突起を乗り越えて嵌合する構成となっていた。このため、インキカートリッジの取付時には、インキカートリッジが撓まなくなることで大きな押圧力を要する。一方、インキカートリッジの取外時には、インキカートリッジを勢いよく引き抜かねばならず、その際に残留インキの飛散等を生じる虞がある。
更に、特許文献1、5に記載された筆記具は、インキ消費後に、使用済のインキカートリッジを交換することで繰り返しの使用が可能となる。
特許文献1、5に記載された筆記具は、インキカートリッジとの接続部である筒状突起部を備えた中間部材を備える。該中間部材は、筆記具本体を構成する軸筒の内面に嵌合される。このような特許文献1、5に記載された筆記具では、使用済のインキカートリッジを交換するときに、インキカートリッジとともに前記中間部材が回転してしまい、前記中間部材が軸筒の内面から容易に外れてしまう虞がある。
実用新案第2513818号公報 特公昭44−5167号公報 実開平6−39480号公報 実開平2−88792号公報 実開昭56−63577号公報
本発明は、インキカートリッジ内からペン先側へのインキ供給と、ペン先側からインキカートリッジ内への空気導入を常に安定して行うことができ、筆跡かすれ等を生じることなく良好な筆記性能を発現できる筆記具を提供するものである。
また、本発明は、筆記具本体にインキカートリッジを適度な嵌合力で接続することができ、インキカートリッジの接続状態におけるインキ漏れを生じることなく、適度な力加減でカートリッジの着脱を行うことができ、更に、軸筒外径が細い筆記具であっても十分な大きさのインキ流路が確保でき、インキカートリッジ交換性能とインキ吐出性能を満足する筆記具を提供するものである。
更に、本発明は、インキカートリッジとともに中間部材が回転することを抑制できる組立保持性及びカートリッジ交換性に優れた筆記具を提供するものである。
(1)上記目的を達成するために、本発明の筆記具は、軸筒の前端にペン先を備えた筆記具本体と、該筆記具本体の後端側に接続されるインキカートリッジとを備えた筆記具であって、前記インキカートリッジは、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底円筒状の容器と、該容器の開口部の内周面に嵌着される栓体とを含み、前記筆記具本体は、容器の開口部内に挿入して栓体を後方に押圧することでインキカートリッジを開栓する突起部と、該突起部とは別に形成され且つ該突起部を取り囲む接続部とを含み、前記接続部と前記容器の開口部とが気密嵌合することで、前記筆記具本体と前記インキカートリッジとが接続状態となる構成としてある。
(2)第1の本発明の実施形態は、上記(1)の筆記具において、前記突起部によって前記容器の開口部が複数に区画されて、前記突起部の外周に前後方向の流路が複数本形成され、前記流路の少なくとも一本がインキ流路となり、他の流路のうちの少なくとも一本が空気導入路となる構成としてある。
(3)好ましくは、上記(1)又は(2)の筆記具において、前記突起部が、外周面の前後方向に複数本の溝部を備えてなる構成としてもよい。
(4)好ましくは、上記(3)の筆記具において、各溝部の径方向断面形状が略同一である構成としてもよい。
(5)第2の本発明の実施形態は、上記(1)の筆記具において、前記接続部の内側面と前記容器の開口部の外周面とが気密嵌合することで接続状態となる構成としてもよい。
(6)好ましくは、上記(5)の筆記具において、前記接続部が軸方向に延設される円筒である構成としてもよい。
(7)好ましくは、上記(6)の筆記具において、前記接続部の内面及び/又は前記容器の開口部の外周面に気密用環状リブが形成されている構成としてもよい。
(8)好ましくは、上記(5)乃至(7)のいずれかの筆記具において、前記突起部によって前記容器の開口部が複数に区画されることで、前記突起部の外周に前後方向の流路が複数本形成され、前記流路の少なくとも一本がインキ流路となり、他の流路のうちの少なくとも一本が空気導入路となる構成としてもよい。
(9)第3の本発明の実施形態は、上記(1)の筆記具において、前記筆記具本体の円筒状の軸筒内に中間部材が圧入嵌合され、該中間部材の嵌合部後方に前記接続部が備えられ、前記中間部材に係止部が形成されるとともに、前記軸筒内周面に被係止部が形成され、前記接続部に回転力が加えられた際に、前記係止部と前記被係止部が接触係止して中間部材の回転を規制する構成としてある。
(10)好ましくは、上記(9)の筆記具において、前記係止部と前記被係止部が、軸方向に延びるリブである構成としてもよい。
(11)好ましくは、上記(10)の筆記具において、前記中間部材に回転防止リブが形成され、前記軸筒の内周面の径方向に複数本の規制リブが形成され、隣り合う規制リブ間に回転防止リブが配置される構成としてもよい。
(12)好ましくは、上記(10)の筆記具において、前記軸筒の内周面に回転防止リブが形成され、前記中間部材の嵌合部前方の径方向に複数本の規制リブが形成され、隣り合う規制リブ間に回転防止リブが配置される構成としてもよい。
(13)好ましくは、上記(11)又は(12)の筆記具において、前記規制リブが、前記軸筒の内周面又は前記中間部材の嵌合部の径方向に等間隔で配置される構成としてもよい。
(14)好ましくは、上記(11)乃至(13)のいずれかの筆記具において、前記回転防止リブが、複数本からなり、前記軸筒の内周面又は前記中間部材の嵌合部の径方向に等間隔で配置される構成としてもよい。
(15)好ましくは、上記(9)乃至(14)のいずれかの筆記具において、前記インキカートリッジが、前記接続部、前記中間部材、前記軸筒のいずれかと螺合する構成としてもよい。
(16)好ましくは、上記(1)乃至(15)のいずれかの筆記具において、前記軸筒の内面と前記容器の外周面とのうち、いずれか一方に雄ねじを形成し、他方に雌ねじを形成し、前記雄ねじと前記雌ねじとの螺合に伴って、前記接続部と前記容器の開口部との気密嵌合が進行する構成としてもよい。
(17)好ましくは、上記(1)乃至(16)のいずれかの筆記具において、前記軸筒の先端に備えられたペン先が、マーキングペンチップであり、前記軸筒内にインキ吸蔵体が備えられた構成としてもよい。
(18)第1の本発明のインキカートリッジは、上記(1)乃至(4)、(9)乃至(17)のいずれかの筆記具を構成するインキカートリッジであって、前記容器の開口部が、前記接続部の外側面と気密嵌合する内周面を有する構成としてある。
(19)第2の本発明のインキカートリッジは、上記(1)乃至(17)のいずれかの筆記具を構成するインキカートリッジであって、前記容器の開口部が、前記接続部の内側面と気密嵌合する外周面を有する構成としてある。
(20)第3の本発明のインキカートリッジは、上記(16)の筆記具を構成するインキカートリッジであって、前記容器の外周面に、前記雄ねじ又は前記雌ねじのいずれか一方を形成した構成としてある。
(21)第4の本発明のインキカートリッジは、上記(17)の筆記具を構成するインキカートリッジであって、溶剤中に顔料、樹脂、剥離剤を含む筆記板用油性インキが、前記容器内に収容された構成としてある。
尚、本発明において「前」とは、筆記具におけるペン先側及びカートリッジにおける開口部側であり、「後」とは、その反対側を示す。
第1の本発明の筆記具では、筆記具本体にインキカートリッジを装着したときに、インキ流路と空気導入路とが連続することなく、十分な大きさでそれぞれ独立して形成される。これにより、第1の本発明の筆記具では、空気導入路がインキによって液密状態にならず、インキカートリッジ内からペン先側へのインキ供給と、ペン先側からインキカートリッジ内への空気導入が常に安定して行われる。したがって、第1の本発明によれば、筆跡かすれ等を生じることなく良好な筆記性能を永続的に発現でき、インキ吐出安定性に優れた筆記具を提供することができる。
また、第1の本発明の筆記具は、簡易な構造で空気導入路の断面積を大きく形成できるため、インキによる液密状態を確実に防止することができる。
第2の本発明の筆記具では、筆記具本体にインキカートリッジを適度な嵌合力で気密状態に接続できる。これにより、第2の本発明の筆記具では、インキカートリッジの接続状態におけるインキ漏れを生じることなく、適度な力加減でインキカートリッジの取り付けと取り外しを行うことができる。更に、第2の本発明の筆記具では、インキカートリッジが接続される軸筒の外径が細い場合であっても、インキカートリッジの開口部の内側に、十分な大きさのインキ流路及び空気導入路を確保できる。したがって、第2の本発明によれば、インキカートリッジ交換性能とインキ吐出性能を満足する筆記具を提供できる。
更に、第2の本発明の筆記具では、突起部によってインキカートリッジの開口部が複数に区画される。これにより、第2の本発明の筆記具では、筆記具本体にインキカートリッジを装着したときに、インキ流路と空気導入路とが連続することなく、十分な大きさでそれぞれ独立して形成される。この結果、第2の本発明の筆記具では、空気導入路がインキによって液密状態にならず、インキカートリッジ内からペン先側へのインキ供給と、ペン先側からインキカートリッジ内への空気導入が常に安定して行われる。したがって、第2の本発明によれば、筆跡かすれ等を生じることなく良好な筆記性能を永続的に発現でき、インキ吐出安定性に優れた筆記具を提供できる。
第3の本発明の筆記具では、筆記具本体にインキカートリッジを着脱させる際に、インキカートリッジを回転させた場合でも、インキカートリッジとともに中間部材が回動することを抑制できる。したがって、第3の本発明によれば、軸筒内に嵌合される中間部材が外れることを確実に防止でき、組立保持性とカートリッジ交換性に優れた筆記具を提供できる。
第1の本発明の筆記具の第一の実施形態を示す断面図である。 図1の筆記具を構成する筆記具本体を示す断面図である。 図1の筆記具を構成するインキカートリッジを示す断面図である。 図1の筆記具のA−A方向断面の要部断面図である。 図1の筆記具に使用される中間部材の拡大斜視図である。 第1の本発明の筆記具の第2の実施形態を示す要部断面図である。 図6の筆記具断面の90°回転方向の断面図である。 第1の本発明の筆記具の第3の実施形態を示す要部断面図である。 図8の筆記具の接続部分を示すB−B方向断面図であり、図中(a)〜(d)は突起部形状の複数の実施形態を示す。 第2の本発明の筆記具の一実施形態を示す断面図(軸方向短縮図)である。 図10の筆記具に使用される中間部材の拡大斜視図である。 第2の本発明の筆記具における別の形態の中間部材の拡大斜視図である。 図12の中間部材が使用された筆記具の接続部分を示す要部断面図である。 第3の本発明の筆記具の一実施形態を示す断面図である。 図14の筆記具のA−A方向断面図である。 図14の筆記具に使用される軸筒の断面斜視図である。 図14の筆記具に使用される中間部材の斜視図である。 第3の本発明の筆記具における別の形態の中間部材の斜視図である。 図14の筆記具に図18の中間部材が使用された場合のA−A方向に対応する断面図である。
<第1の本発明の実施形態>
第1の本発明の筆記具及びインキカートリッジの実施形態について図面を用いて説明する。但し、第1の本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
図1に示す第1の実施形態の筆記具1は、図2に示す筆記具本体と、図3に示すインキカートリッジ6とで構成されている。筆記具本体は、筆記先端となるペン先3を軸筒2の前端に備え、インキ吸蔵体4と中間部材5を軸筒2内に配設した構成となっている。インキカートリッジ6は、有底円筒状の容器7内にインキを直接収容し、その開口部72を栓体8で封鎖した構成となっている。
筆記具1は直液式形態の筆記具である。筆記具本体の軸筒2は、ペン先3と、ペン先3の後端に接続されるインキ吸蔵体4と、インキ吸蔵体4の後方に配置される中間部材5とを備える。図4、5に示すように、中間部材5は、後方に気密接続部52と突起部53を備える。軸筒2は、後端が開口した円筒形樹脂成形体である。軸筒2は、前端でペン先3を保持し、且つインキ吸蔵体4と中間部材5を内蔵した構成となっている。更に、筆記具本体とインキカートリッジ6とは、軸筒2の後端開口に挿入されたインキカートリッジ6が中間部材5と嵌合することで筆記具形態となる。
ペン先3は、合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維等)の樹脂加工により得られる棒状体のマーキングペンチップである。ペン先3の前端は、砲弾状に研削されているが、チゼル状等汎用形状に加工したものを適用することが可能である。更にペン先3として、マーキングペンチップの他、ボールペンチップ等を用いることもできる。
インキ吸蔵体4は、円柱状の合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維)の加工体よりなる。インキ吸蔵体4の外周面には、円筒状の外皮が被覆されている。前記外皮は、合成樹脂製フィルム(例えば、ポリエチレンテレフタレート製フィルム)よりなる。ペン先3の後端は、インキ吸蔵体4の前端面の軸心に突き刺さり、インキ吸蔵体4の内部前方に位置する。
尚、インキ吸蔵体4としては、インキを一旦保持できる構造を有していれば汎用のものが使用可能である。インキ吸蔵体4として、蛇腹状のインキ保溜部材(ペン芯)等を用いることもできる。
軸筒2は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形により得られる筒状体である。軸筒2のペン先3の外周面を保持する前端は先細状となっている。軸筒2の前端から後端開口部分までは一部材で成形されている。更に軸筒2の内部には、インキ吸蔵体4及び中間部材5が配設される。筆記具本体にインキカートリッジ6を接続させると、軸筒2の内部に接続状態のインキカートリッジ6が配設される。
具体的な構造として、軸筒2の内面には、前後方向に延びる複数本のリブが一体に形成されている。該リブは、インキ吸蔵体4の外周面に圧接して、インキ吸蔵体4を保持する。また、軸筒2の先細部内面にもリブが形成されている。該リブは、ペン先3の外周面に圧接して、ペン先3を保持する。
前記リブにより、インキ吸蔵体4の外周面と軸筒2の内面との間、ペン先3外周面と先細部内面との間に空気通路が形成される。
図2、4及び5に示すように、中間部材5は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形により得られる。中間部材5は、インキ吸蔵体4とインキカートリッジ6とを区画する略円盤状の隔壁を有する。前記隔壁の前面には、前方に突出し且つインキ吸蔵体4の内部に突き刺さる複数本(例えば、二本)の連通管が形成される。前記連通管は、軸方向にインキ誘導部51を備える。前記隔壁の後面には、後方に突出し且つインキカートリッジ6の開口部72に挿入される突起部53が形成される。更に、前記隔壁の後面には、後方に突出し且つ突起部53が軸心に位置するように形成される筒状の気密接続部52が形成される。中間部材5は、前記隔壁と、前記連通管と、突起部53と、気密接続部52とを備える一部材からなる。中間部材5は、前記隔壁の外周面が軸筒2の内周面と嵌合することで固定されている。
尚、本実施形態の筆記具1では、インキカートリッジ6の開口部72近傍の外周面に環状リブが形成される。前記環状リブが、気密接続部52の内周面に圧接することで、インキカートリッジ6の開口部72の外周面が気密状態で接続保持される。しかし、本発明の筆記具は、この構成に限定されるものではない。例えば、突起部53の外周面と、インキカートリッジ6の開口部72の内周面とが嵌合して気密状態を形成する構造や、インキカートリッジ6の開口部72の前面と中間部材5の前記隔壁とが圧接して気密状態を形成する構造等、インキ漏れを生じない他の構造を用いることもできるため、必ずしも必要ではない。更に、インキカートリッジ6の開口部72の内周面が、気密接続部52の外周面に嵌合して気密状態を形成する構造としてもよい(図6、7、8を参照)。
中間部材5の構成について、図4の断面図、図5の斜視図により更に詳細に説明する。
図5に示すように、中間部材5の突起部53には、前後方向に延びる半円形の溝部(流路)54が形成される。本実施形態では、突起部53における上下方向の対称位置に二本の溝部54が形成される。図4に示すように、インキカートリッジ6の開口部72内に突起部53が挿入されると、突起部53の溝部54を除く外周面が、開口部72の内周面に略嵌合状態となる。該溝部54の前記隔壁側の端部には、インキ誘導部51と連通する二つの貫通孔が形成されている。突起部53がインキカートリッジ6の開口部72に嵌合すると、後述する栓体8が開栓になる。このとき、二本の溝部54のうちの一方がインキ流路として作用する。該インキ流路は、インキカートリッジ6内のインキをペン先3側に供給する通路となる。また、二本の溝部54のうちの他方は、空気導入路として作用する。該空気導入路は、ペン先3側からインキカートリッジ6内に空気を流入させる通路となる。このような構成により、筆記具本体とインキカートリッジ6との内圧の均衡が保たれる。
前記インキ流路及び前記空気導入路となる二本の溝部54を突起部53の外面に設けることで、インキカートリッジ6の開口部72が径方向に複数(本実施形態では二つ)に区画される。これにより、前記インキ流路と前記空気導入路とが接触することなくそれぞれ独立して形成される。
尚、上述した突起部53と開口部72との前記略嵌合状態とは、突起部53の外面と開口部72の内面とが、略全面で密接する状態、部分的に接する状態、両面間に微細な隙間が形成された状態(遊嵌)のいずれを含むものである。そのため、突起部53と開口部72とが遊嵌する場合には、二本の溝部54によって形成される大空間流路が、実質的に独立した状態で前記インキ流路と前記空気導入路として作用する。
但し、突起部53と開口部72とを前記略嵌合状態にさせる構成は、本発明の筆記具の好ましい実施形態の一つである。本発明の筆記具は、突起部53と開口部72とを前記略嵌合状態にさせる構成に限定されるものではない。したがって、本発明の筆記具は、突起部53と開口部72とを嵌合させない構成を含む。
図3に示すように、インキカートリッジ6は、前端が開口し、後端が閉鎖された有底円筒状体である容器7と、容器7の前記開口に嵌合された開口部72とを備える。容器7は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂)の射出成形またはブロー成形により得られる。開口部72の内側壁面には、栓体8が嵌着されている。また、容器7内は、インキ収容部71となっている。インキ収容部71内には、例えば、油性インキが直接収容される(インキは図示せず)。本実施形態では、球状の栓体8で開口部72の内周面を密封するために、別部材の開口部72を容器7の前記開口に嵌合させている。図1に示すように、インキカートリッジ6が筆記具本体に接続されると、容器7の後方外周面が軸筒2の後端内面と嵌合される。容器7の後端は、筆記具1の尾栓となるように形成されている。尚、本実施形態では、インキカートリッジ6を筆記具本体に接続させるために、容器7の後方外周面が、軸筒2に嵌合する構成としたが、本発明の筆記具は、この構成に限定されるものではない。例えば、容器7と軸筒2とを螺合させるなど、インキカートリッジ6がより抜け難い接続方法を適用することもできる。また、本実施形態では、栓体8として球状物を用いているが、本発明の筆記具は、この構成に限定されるものではない。栓体8は、押圧開放可能なものであれば、例えば、円盤状のものや、開口部72に一体成形された薄肉状のもの等、従来から知られた形態であってもよい。
前記油性インキとしては、例えば、溶剤としてエタノールとイソプロピルアルコールを用いて、顔料、樹脂、剥離剤等の添加剤を含有する筆記板用油性インキが適用される。このような組成の筆記板用油性インキは、筆記時の筆跡乾燥性及び消去性に優れる。尚、本発明に適用されるインキは、前記筆記板用油性インキの組成に限定されるものではなく、剥離剤を含まない油性インキや、主溶媒を水とする水性インキであってもよい。
インキカートリッジ6は、筆記具本体を構成する軸筒2の後端開口に挿入され、更に前方に押圧される。これにより、突起部53の後端が、栓体8を後方に押圧してインキカートリッジ6を開栓させる。その際、突起部53の溝部54を除く外周面と開口部72の内周面とが略嵌合状態となる。また、開口部72の外周面が気密接続部52の内周面と気密嵌合される。これにより、インキカートリッジ6と筆記具本体とが接続状態となる。
このようなインキカートリッジ6と筆記具本体との接続状態においては、開口部72の内側の円形空間が、突起部53によって区画され、溝部54からなる二本の流路に分断される。そのため、インキカートリッジ6内からインキ誘導部51を通ってペン先3側へインキが供給されるとき(即ち、筆記時)には、一方の溝部54がインキ流路となり、他方の溝部54がペン先3側からインキカートリッジ6内への空気導入路となる。このような構成により、前記空気導入路となる空間がインキによって封鎖(液密状態)されることがなくなり、容器7のインキ収容部71の内圧が常時一定となる。この結果、ペン先3へのインキ供給が常に安定して行われ、筆跡かすれ等を生じることなく安定した筆記が可能となる。
図6、7に第2の実施形態の筆記具1の要部を示す。図6は第1の実施形態の図1に対応した断面図である。図7は図4に対応した断面図である。本実施形態の筆記具1は、図6、7に示す中間部材5の後方の気密接続部52と、インキカートリッジ6の開口部72の前端の構成が、第1の実施形態と相違する。これ以外の構成は、第1の実施形態と同様である。
中間部材5は、合成樹脂の射出成形により得られる部材である。中間部材5は、インキ吸蔵体4とインキカートリッジ6とを区画する隔壁を備える。前記隔壁の前面には、前方に突出し且つインキ吸蔵体4の内部に突き刺さる二本の連通管が形成される。前記連通管は、軸方向にインキ誘導部51を備える。前記隔壁の後面には、後方に突出し且つインキカートリッジ6の開口部72に挿入される突起部53が形成される。更に、前記隔壁の後面には、後方に突出し且つ突起部53の外周に位置する短寸の気密接続部52が形成される。中間部材5は、前記隔壁と、前記連通管と、突起部53と、気密接続部52とを備える一部材からなる。
図6、7に示す本実施形態の気密接続部52は、図1、4に示す第1実施形態の気密接続部52と比較して、長さが極めて短い円筒状となっている。図6、7に示す本実施形態の筆記具1では、気密接続部52の外周面が、開口部72の前端近傍の内周面と嵌合することで、インキカートリッジ6の開口部72の内周面が気密状態で接続保持される。
図6、7に示す突起部53は、インキカートリッジ6の開口部72に挿入され、略嵌合状態となる。該溝部54の前記隔壁側の端部には、インキ誘導部51と連通する二つの貫通孔が形成されている。突起部53がインキカートリッジ6の開口部72に嵌合すると、栓体8が開栓状態になる。このとき、二本の溝部54の一方が、インキ流路として作用する。該インキ流路は、インキカートリッジ6内のインキをペン先3側に供給する通路となる。二本の溝部54の他方は、空気導入路として作用する。該空気導入路は、ペン先3側からインキカートリッジ6内に空気を流入させる通路となる。このような構成により、筆記具本体とインキカートリッジ6との内圧の均衡が保たれる。
前記インキ流路及び空気導入路となる二本の溝部54を突起部53の外面に設けることで、インキカートリッジ6の開口部72が径方向に複数(本実施形態では二つ)に区画される。これにより、前記インキ流路と前記空気導入路とが接触することなくそれぞれ独立して形成される。
図6、7に示す筆記具1では、インキカートリッジ6を軸筒2の後端開口より挿入し、更に前方に押圧する。これにより、突起部53の後端が、栓体8を後方に押圧してインキカートリッジ6が開栓させる。その際、突起部53の溝部54を除く外周面と開口部72の内周面とが略嵌合状態となる。また、開口部72の前方の内周面が気密接続部52の外周面と気密嵌合される。これにより、突起部53が開口部72内で遊嵌した場合であっても、インキカートリッジ6の接続状態におけるインキ漏れを抑制できるとともに、より強固な接続状態を保持できる。
次に、他の実施形態として、図9(a)〜(d)に突起部53の形状の異なる四つの具体例を示す。図9(a)〜(d)は、図8に示すインキカートリッジ6の接続部分のB−B方向断面である。図8は第1の実施形態の図4に対応した断面図である。本実施形態の筆記具1は、図8、9に示す中間部材5の突起部53の形状と、インキカートリッジ6の開口部72の形状が、第1の実施形態と相違する。これ以外の構成は、第1の実施形態と同様である。
中間部材5は、合成樹脂の射出成形により得られる。中間部材5は、インキ吸蔵体4とインキカートリッジ6とを区画する隔壁を有する。前記隔壁の前面には、前方に突出し且つインキ吸蔵体4の内部に突き刺さる複数本の連通管が形成される。前記連通管は、軸方向にインキ誘導部51を備える。前記隔壁の後面には、後方に突出し且つインキカートリッジ6の開口部72に挿入される突起部53が形成される。中間部材5は、前記隔壁と、前記連通管と、突起部53とを備える一部材からなる。
尚、本実施形態の筆記具1では、突起部53がインキカートリッジ6の開口部72内に嵌入される。突起部53の外周面と開口部72の内周面とが嵌合することで、インキカートリッジ6の内周面が接続保持される。また、インキカートリッジ6の開口部72の前端が、前記隔壁と接触する位置で接続されることで気密状態が形成され、インキ漏れを生じ難い構造となっている。
図9(a)〜(d)に示す突起部53は、いずれもインキカートリッジ6の開口部72と嵌合される外径を有する柱状物である。
図9(a)に示す突起部53の形状は、その断面が略Y字形となっている。略Y字状の突起部53は、前後方向に延びる三本の半円形の溝部54を有する。三本の半円形の溝部54は、突起部53の円周方向における均等な位置に形成されている。該溝部54の前記隔壁側には、インキ誘導部51と連通する貫通孔が形成されている。
図9(b)に示す突起部53の形状は、その断面が略十字形となっている。略十字形の突起部53は、インキカートリッジ6の開口部72の内側を、前後方向に延びる四つの流路(溝部54)に区画する。該溝部54の前記隔壁側には、インキ誘導部51と連通する貫通孔が形成されている。
図9(a)、(b)に示す突起部53がインキカートリッジ6の開口部72に嵌合すると、栓体8が開栓状態になる。このとき、複数の溝部54のうちのいずれかがインキ流路として作用する。該インキ流路は、インキカートリッジ6内のインキをペン先3側に供給する通路となる。一方、インキ流路として作用しなかった残りの溝部54は、空気導入路として作用する。該空気導入路は、ペン先3側からインキカートリッジ6内に空気を流入させる通路となる。このような構成により、筆記具本体とインキカートリッジ6との内圧の均衡が保たれる。
突起部53の断面形状を略Y字形又は略十字形とすることで、インキカートリッジ6の開口部72が径方向に複数に区画される。これにより、インキ流路と空気導入路とが接触することなくそれぞれ独立して形成される。
図9(c)に示す突起部53の形状は、その断面形状が略長方形となっている。略長方形の突起部53は、開口部72と嵌合する側面部分がR状に形成されている。
図9(d)に示す突起部53の形状は、その断面形状が正方形となっている。正方形の突起部53の軸心部分には、インキ流路又は空気導入路となる貫通孔(溝部54)が形成されている。
図9(c)、(d)のに示す突起部53が、インキカートリッジ6の開口部72に嵌合すると、栓体8が開栓状態になる。このとき、突起部53が開口部72の内側を区画することで、開口部72の内周面と突起部53の外周面の間に複数の流路(溝部54)が形成される。複数の溝部54のうちのいずれかがインキ流路として作用する。該インキ流路は、インキカートリッジ6内のインキをペン先3側に供給する通路となる。一方、インキ流路として作用しなかった残りの溝部54は、空気導入路として作用する。該空気導入路は、ペン先3側からインキカートリッジ6内に空気を流入させる通路となる。このような構成により、筆記具本体とインキカートリッジ6との内圧の均衡が保たれる。
突起部53の断面形状を略長方形又は正方形とすることで、インキカートリッジ6の開口部72が径方向に複数に区画される。これにより、インキ流路と空気導入路とが接触することなくそれぞれ独立して形成される。
図8、9(a)〜(d)に示す筆記具1は、突起部53の外周面の一部と開口部72の内周面とが嵌合する構造となっている。これにより、インキカートリッジ6の接続状態がより強固に保持される。また、図8、9(a)〜(d)に示す筆記具1は、開口部72の前端が中間部材55の前記隔壁の表面と密接する構造となっている。これにより、インキカートリッジ6の気密状態が形成され、インキカートリッジ6の接続状態におけるインキ漏れが抑制される。
<第2の本発明の実施形態>
次に、第2の本発明の筆記具及びインキカートリッジの実施形態について図面を用いて説明する。但し、第2の本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
図10に示す実施形態の筆記具1は、図1に示す第1実施形態と同様に、筆記具本体と、インキカートリッジ6とで構成されている。筆記具本体は、筆記先端となるペン先3を軸筒2の前端に備え、インキ吸蔵体4と中間部材5を軸筒2内に配設した構成となっている。インキカートリッジ6は、有底円筒状の容器7内にインキを直接収容し、その開口部72を栓体8で封鎖した構成となっている。
前記筆記具1は直液式形態の筆記具である。筆記具本体の軸筒2は、ペン先3と、ペン先3の後端に接続されるインキ吸蔵体4と、インキ吸蔵体4の後方に配置される中間部材5とを備える。図10、11に示すように、中間部材5は、後方に気密接続部52と突起部53とを備える。軸筒2は、前端でペン先3を保持し、且つインキ吸蔵体4と中間部材5を内蔵した構成となっている。更に、筆記具本体とインキカートリッジ6とは、軸筒2の後端開口に挿入されたインキカートリッジ6が中間部材5の気密接続部52と嵌合することで筆記具形態となる。
ペン先3は、合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維等)の樹脂加工により得られる棒状体のマーキングペンチップである。ペン先3の前端は、砲弾状に研削されているが、チゼル状等汎用形状に加工したものを適用することが可能である。更にペン先3として、マーキングペンチップの他、ボールペンチップ等を用いることもできる。
インキ吸蔵体4は、円柱状の合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維)の加工体よりなる。インキ吸蔵体4の外周面には、円筒状の外皮が被覆されている。前記外皮は、合成樹脂製フィルムや不織布よりなる。例えば、本実施形態では、前記外皮として、ポリエチレンテレフタレート製フィルムを用いている。ペン先3の後端は、インキ吸蔵体4の前端面の軸心に突き刺さり、インキ吸蔵体4の内部前方に位置する。
尚、インキ吸蔵体4としては、インキを一旦保持できる構造を有していれば汎用のものが使用可能である。インキ吸蔵体4として、蛇腹状のインキ保溜部材(ペン芯)等を用いることもできる。
軸筒2は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形により得られる筒状体である。軸筒2のペン先3の外周面を保持する前端は先細状となっている。軸筒2の前端から後端開口部分までは一部材で成形されている。更に軸筒2の内部には、インキ吸蔵体4及び中間部材5が配設される。筆記具本体にインキカートリッジ6を接続させると、軸筒2の内部に接続状態のインキカートリッジ6が配設される。
具体的な構造として、軸筒2の内面には、前後方向に延びる複数本のリブが一体に形成されている。該リブは、インキ吸蔵体4の外周面に圧接して、インキ吸蔵体4を保持する。また、軸筒2の先細部内面にもリブが形成されている。該リブは、ペン先3の外周面に圧接して、ペン先3を保持する。
前記リブにより、インキ吸蔵体4の外周面と軸筒2の内面との間、ペン先3外周面と先細部の内面との間に、それぞれ空気通路が形成される。
図10、11に示すように、中間部材5は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形により得られる。中間部材5は、インキ吸蔵体4とインキカートリッジ6とを区画する略円盤状の隔壁を有する。該隔壁は、二つの貫通孔51´を備える。前記隔壁の前面には、前方に突出し且つインキ吸蔵体4の内部に突き刺さる複数本(例えば、二本)の連通管が形成される。前記連通管は、貫通孔51´から軸方向に延びるインキ誘導部51を備える。前記隔壁の後面には、後方に突出し且つインキカートリッジ6の開口部72に挿入される突起部53が形成される。更に、前記隔壁の後面には、後方に突出し且つ突起部53が軸心に位置するように形成される円筒状の気密接続部52が形成される。気密接続部52の内側には、前記隔壁の貫通孔51´が配置される。中間部材5は、前記隔壁と、前記連通管と、突起部53と、気密接続部52とを備える一部材からなる。中間部材5は、前記隔壁の外周面が軸筒2の内周面と嵌合することで固定されている。
円筒状の気密接続部52の内側には、二つの貫通孔51´に連通する二つの流路が形成される。これら流路は、各インキ誘導部51と連通することで、インキ流路及び空気導入路として作用する。また、円筒状の気密接続部52の内周面は、インキカートリッジ6の開口部72の外周面と気密嵌合する気密部9となる。
尚、本実施形態の筆記具1では、インキカートリッジ6の開口部72の近傍の外周面に二本の環状リブが形成される。前記環状リブは、気密接続部52の内周面に適度な嵌合力で圧接することで、インキカートリッジ6の開口部72の外周面が気密状態で接続保持される。しかし、本発明の筆記具は、この構成に限定されるものではない。例えば、環状リブを設けずに、気密接続部52の内周面と、開口部72の外周面とが面接触で嵌合する構成とすることも可能である。
中間部材5の構成について、図10の断面図、図11の斜視図により更に詳細に説明する。
図11に示すように、中間部材5の突起部53には、前後方向に延びる半円形の溝部(流路)54が形成される。本実施形態では、突起部53における上下方向の対称位置に二本の溝部54が形成される。図10に示すように、インキカートリッジ6の開口部72内に突起部53が挿入されると、突起部53の溝部54を除く外周面が、開口部72の内周面に遊嵌状態となる。該溝部54の前記隔壁側の端部には、インキ誘導部51と連通する貫通孔51´が形成されている。突起部53がインキカートリッジ6の開口部72に嵌合すると、後述する栓体8が開栓になる。このとき、二本の溝部54のうちの一方がインキ流路として作用する。該インキ流路は、インキカートリッジ6内のインキをペン先3側に供給する通路となる。また、二本の溝部54のうちの他方は、空気導入路として作用する。該空気導入路は、ペン先3側からインキカートリッジ6内に空気を流入させる通路となる。このような構成により、筆記具本体とインキカートリッジ6との内圧の均衡が保たれる。
尚、上述した開口部72と突起部53との前記遊嵌状態とは、開口部72の内周面と突起部53の外周面と間にインキが浸透しない程度の微細な隙間が形成される状態である。
前記インキ流路及び前記空気導入路となる二本の溝部54を突起部53の外周面に設けることで、インキカートリッジ6の開口部72が径方向に複数(本実施形態では二つ)に区画される。これにより、前記インキ流路と前記空気導入路とが接触することなくそれぞれ独立して形成される。
尚、突起部53の外周面と開口部72の内周面との挿入状態は、遊嵌状態に限定されるものではない。例えば、上述した略嵌合状態のように、(突起部53の外周面と開口部72の内周面とが全面又は部分的に密接する状態であってもよい。
図10に示すように、インキカートリッジ6は、前端が開口し、後端が閉鎖された有底円筒状体である容器7と、容器7の前記開口に嵌合された開口部72とを備える。容器7は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂)の射出成形またはブロー成形により得られる。開口部72の内側壁面には、栓体8が嵌着されている、また、開口部72の外周面には、二本の前記環状リブが形成されている。また、容器7内は、インキ収容部71となっている。インキ収容部71内には、例えば、油性インキが直接収容される(インキは図示せず)。本実施形態では、球状の栓体8で開口部72の内周面を密封するために、別部材の開口部72を容器7の前記開口に嵌合させている。インキカートリッジ6が筆記具本体に接続されると、容器7の後方外周面が軸筒2の後端内面と嵌合される。容器7の後端は、筆記具1の尾栓となるように形成されている。尚、本実施形態では、インキカートリッジ6を筆記具本体に接続させるために、容器7の後方外周面が、軸筒2に嵌合する構成としたが、本発明の筆記具は、この構成に限定されるものではない。例えば、容器7と軸筒2とを螺合させるなど、インキカートリッジ6がより抜け難い接続方法を適用することもできる。また、本実施形態では、栓体8として球状物を用いているが、本発明の筆記具は、この構成に限定されるものではない。栓体8は、押圧開放可能なものであれば、例えば、円盤状のものや、開口部72に一体成形された薄肉状のもの等、従来から知られた形態であってもよい。
前記油性インキとしては、例えば、溶剤としてエタノールとイソプロピルアルコールを用いて、顔料、樹脂、剥離剤等の添加剤を含有する筆記板用油性インキが適用される。このような組成の筆記板用油性インキは、筆記時の筆跡乾燥性及び消去性に優れたものである。尚、第2の本発明に適用されるインキは、前記筆記板用油性インキの組成に限定されるものではなく、剥離剤を含まない油性インキや、主溶媒を水とする水性インキであってもよい。
インキカートリッジ6は、筆記具本体を構成する軸筒2の後端開口に挿入され、更に前方に押圧される。これにより、突起部53の後端が、栓体8を後方に押圧してインキカートリッジ6を開栓させる。その際、突起部53の溝部54を除く外周面と開口部72の内周面とが遊嵌状態となる。また、開口部72の外周面の前記環状リブが、気密接続部52の内周面と気密嵌合される。これにより、開口部72の外周面と気密接続部52との間に気密部9が形成され、インキカートリッジ6と筆記具本体とが接続状態となる。このような構成により、気密接続部52の内周面と開口部72の外周面が適度な嵌合力となる。この結果、インキカートリッジ6を軽い力で装着(接続)することができ、且つ、インキカートリッジ6が容易に抜けることがない。
また、このようなインキカートリッジ6と筆記具本体との接続状態においては、開口部72の内側の円形空間が、突起部53によって区画され、溝部54からなる二本の流路に分断される。そのため、インキカートリッジ6内のインキは、貫通孔51´及びインキ誘導部51を通ってペン先3側へ供給される。ペン先3側へインキが供給されるとき(即ち、筆記時)には、一方の溝部54がインキ流路となり、他方の溝部54がペン先3側からインキカートリッジ6内への空気導入路となる。このような構成により、前記空気導入路となる空間がインキによって封鎖(液密状態)されることがなくなり、容器7のインキ収容部71の内圧が常時一定となる。この結果、ペン先3へのインキ供給が常に安定して行われ、筆跡かすれ等を生じることなく安定した筆記が可能となる。
本実施形態の筆記具1では、インキカートリッジ6が筆記具本体に適度な嵌合力で接続される。これにより、インキ消費後にインキカートリッジ6を交換する際に、ユーザーは、大きな力を必要とすることなく、使用済のインキカートリッジ6を引き抜くことができる。特に、インキカートリッジ6の外周面と気密接続部52の内周面とが、前記環状リブを介して気密嵌合することで、成形寸法の誤差に左右されることなく、嵌合力の調整が容易なものとなる。また、前記環状リブを二本設けることで、接続状態のインキカートリッジ6のガタツキが抑制される。従って、本実施形態の筆記具1は、特に、インキカートリッジ6が交換しやすい点で優れた構成となっている。
また、上述した第2の本発明の実施形態の接続構造は、インキカートリッジ6の開口部72の内径が17mm以下、好ましくは、10mm以下(より具体的には4mm〜10mm)の細軸筆記具に適用されると、特に有用な効果を発揮する。インキカートリッジ6の開口部72の内径が大きい場合は、開口部72の内周面に他の部材を嵌合させる構成としても、一定の流路を確保することが容易である。これに対して、インキカートリッジ6の開口部72の内径が小さい場合、例えば、17mm以下の場合は、開口部72の内周面に他の部材を嵌合させる構成では、流路の確保が困難となる。このため、ペン先3側へのインキの流出と、インキカートリッジ6内への空気の流入とが阻害され易くなる。一方、上述した第2の本発明の実施形態の接続構造は、インキカートリッジ6の開口部72の外周面が筆記具本体の気密接続部52の内周面と気密嵌合する構成となっているので、開口部72の内側に前記インキ流路及び前記空気導入路を確保することができる。この結果、ペン先3側へのインキの流出と、インキカートリッジ6内への空気の導入とが阻害されることがない。これにより、ペン先3へのインキ供給が常に安定して行われ、筆跡かすれ等を生じることなく安定した筆記が可能となる。
ここで、図12、13は、本実施形態の筆記具1を構成する中間部材5の他の実施形態を示すものである。中間部材5は、図10、図11に示す構成に限定されるものではない。例えば、図12、13に示すように、中間部材5は、気密接続部52の外周面に一又は複数の突条57が形成された構成であってもよい。
突条57は、インキカートリッジ6の開口部72の内周面が、気密接続部52の外周面に嵌合されることを阻止する。上述のとおり、本実施形態の接続構造は、インキカートリッジ6の開口部72の内周面を、気密接続部52の外周面に気密嵌合させるものである。しかし、インキカートリッジ6の開口部72の内径が、気密接続部52の外径とほぼ等しい場合は、開口部72の内周面と気密接続部52の外周面とが嵌合可能となる。このような場合は、第2の本発明の接続構造が実施されないことになる。そこで、図12、13に示すような突条57が、気密接続部52の外周面に形成されることで、気密接続部52の外径よりも大きな内径の開口部72を有するインキカートリッジ6の嵌合を阻止することができる。
<第3の本発明の実施形態>
次に、第3の本発明の筆記具及びインキカートリッジの実施形態について図面を用いて説明する。但し、第3の本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
図14に示す実施形態の筆記具1は、筆記具本体と、インキカートリッジ6とで構成されている。筆記具本体は、筆記先端となるペン先3を軸筒2の前端に備え、インキ吸蔵体4と中間部材5を軸筒2内に配設した構成となっている。インキカートリッジ6は、有底円筒状の容器7内にインキを直接収容し、その開口部72を栓体8で封鎖した構成となっている。本実施形態の筆記具1は、軸筒2の前側にキャップが装着されるキャップ式筆記具である(キャップは図示せず)。
前記筆記具1は直液式形態の筆記具である。筆記具本体の軸筒2は、ペン先3と、ペン先3の後端に接続されるインキ吸蔵体4と、インキ吸蔵体4の後方に配置される中間部材5とを備える。図14、17に示すように、中間部材5は、嵌合部55が形成された略円盤状の隔壁を有する。中間部材5は、前記隔壁の後方に気密接続部52と突起部53とを備える。軸筒2は、後端が開口した円筒形樹脂成形体である。軸筒2は、前端でペン先3を保持し、且つインキ吸蔵体4と中間部材5を内蔵した構成となっている。更に、筆記具本体とインキカートリッジ6とは、軸筒2の後端開口に挿入されたインキカートリッジ6が、軸筒2と螺合し、且つ気密接続部52と嵌合することで筆記具形態となる。
ペン先3は、合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維等)の樹脂加工により得られる棒状体のマーキングペンチップである。ペン先3の前端は、砲弾状に研削されているが、チゼル状等汎用形状に加工したものを適用することが可能である。更にペン先3として、マーキングペンチップの他、ボールペンチップ等を用いることもできる。
インキ吸蔵体4は、円柱状の合成樹脂製繊維(例えば、ポリエステル繊維)の加工体よりなる。インキ吸蔵体4の外周面には、円筒状の外皮が被覆されている。前記外皮は、合成樹脂製フィルム(例えば、ポリエチレンテレフタレート製フィルム)よりなる。ペン先3の後端は、インキ吸蔵体4の前端面の軸心に突き刺さり、インキ吸蔵体4の内部前方に位置する。
尚、インキ吸蔵体4としては、インキを一旦保持できる構造を有していれば汎用のものが使用可能である。インキ吸蔵体4として、蛇腹状のインキ保溜部材(ペン芯)等を用いることもできる。
図14、16に示すように、軸筒2は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形により得られる筒状体である。軸筒2のペン先3の外周面を保持する前端は先細状となっている。軸筒2の前端から後端開口部分までは一部材で成形されている。更に軸筒2の内部には、インキ吸蔵体4及び中間部材5が配設される。軸筒2の後方には、インキカートリッジ6が螺合するねじ山23(雌ねじ)が形成されている。また、軸筒2の中間部材5が配設される位置には、二つの環状リブ22が形成されている。環状リブ22は、中間部材5の嵌合部55と嵌合し、中間部材5を特定位置に保持する。
具体的な構造として、軸筒2の内面には、前後方向に延びる複数本の規制リブ21が等間隔に形成されている。該規制リブ21は、インキ吸蔵体4の外周面を圧接保持する。また、該規制リブ21は、図15、17に示す係止部56に対する被係止部として作用する。規制リブ21は、軸筒2の内面に等間隔で一体成形される。このような規制リブ21は、中間部材5に強い回転方向の力が加えられたときに、係止部56を確実に接触係止する。これにより、中間部材5の回転が抑制される。規制リブ21の数は、特に限定されない。例えば、図15に示す実施形態では、八本の規制リブ21が形成される。また、図19に示す実施形態では、二十本の規制リブ21が形成される。
一方、軸筒2の前記先細部の内面には、別の保持用リブが形成される。この保持用リブは、ペン先3の外周面を圧接保持する。
規制リブ21及び前記保持用リブにより、インキ吸蔵体4の外周面と軸筒2の内面との間、ペン先3の外周面と先細部の内面との間に、それぞれ空気通路が形成される。
図17に示すように、中間部材5は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等)の射出成形により得られる。中間部材5を構成する略円盤状の前記隔壁は、インキ吸蔵体4とインキカートリッジ6とを区画する。前記隔壁の前面には、前方に突出し且つインキ吸蔵体4の内部に突き刺さる複数本(例えば、二本)の連通管が形成される。前記連通管は、軸方向にインキ誘導部51を備える。前記隔壁の後面には、後方に突出し且つインキカートリッジ6の開口部72に挿入される突起部53が形成される。更に、前記隔壁の後面には、後方に突出し且つ突起部53が軸心に位置するように形成される筒状の気密接続部52が形成される。既に述べたように、前記隔壁の外周面には嵌合部55が形成され、前記隔壁の前面には係止部56が形成される。嵌合部55は、環状の段部であり、軸筒2の内面に形成された二つの環状リブ22に嵌合して固定される。二本の係止部56は、前方に向かって突出する。上述のように、中間部材5は、前記隔壁と、前記嵌合部55と、前記連通管と、係止部56と、突起部53と、気密接続部52とを備える一部材からなる。
尚、本実施形態の筆記具1では、インキカートリッジ6の開口部72近傍の外周面に環状リブが形成される。前記環状リブが、気密接続部52の内周面に圧接することで、インキカートリッジ6の開口部72の外周面が気密状態で接続保持される。しかし、本発明の筆記具は、この構成に限定されるものではない。例えば、環状リブを設けずに、気密接続部52の内周面と、開口部72の外周面とが面接触で嵌合する構成であってもよい。また、突起部53の外周面とインキカートリッジ6の開口部72の内周面とが嵌合して気密状態を形成する構造(図6、7を参照)や、インキカートリッジ6の開口部72の前面と中間部材5の前記隔壁とが圧接して気密状態を形成する構造等、インキ漏れを生じない他の構造を用いることもできる。
特に、気密接続部が、筒内にインキを誘導させる構成である場合は、インキカートリッジの内周面に、気密接続部の外周面を圧入接続させることで、両者の気密状態を容易に形成することができる。したがって、第3の本発明は、インキカートリッジの内周面に、気密接続部の外周面を圧入接続させる形態に特に適用しやすい。
図14に示すように、突起部53には、上述した第1及び第2の本発明の実施形態と同様に、前後方向に延びる半円形の溝部(流路)54が形成される。突起部53における上下方向の対称位置に二本の溝部54が形成される。インキカートリッジ6の開口部72内に突起部53が挿入されると、突起部53の溝部54を除く外周面が、開口部72の内周面に略嵌合状態(好ましくは、遊嵌状態)となる。該溝部54の前記隔壁側の端部には、インキ誘導部51と連通する二つの貫通孔が形成されている。突起部53がインキカートリッジ6の開口部72に嵌合すると、後出する栓体8が開栓になる。このとき、二本の溝部54のうちの一方がインキ流路として作用する。該インキ流路は、インキカートリッジ6内のインキをペン先3側に供給する通路となる。また、二本の溝部54のうちの他方は、空気導入路として作用する。該空気導入路は、ペン先3側からインキカートリッジ6内に空気を流入させる通路となる。このような構成により、筆記具本体とインキカートリッジ6との内圧の均衡が保たれる。
前記インキ流路及び前記空気導入路となる二本の溝部54を突起部53の外面に設けることで、インキカートリッジ6の開口部72が径方向に複数(本実施形態では二つ)に区画される。これにより、前記インキ流路と前記空気導入路とが接触することなくそれぞれ独立して形成される。
尚、上述した突起部53と開口部72との前記略嵌合状態とは、突起部53の外面と開口部72の内面とが、略全面で密接する状態、部分的に接する状態、両面間に微細な隙間が形成された状態(遊嵌)のいずれを含むものである。そのため、突起部53と開口部72とが遊嵌する場合には、二本の溝部54によって形成される大空間流路が、実質的に独立した状態で前記インキ流路と前記空気導入路として作用する。
但し、突起部53と開口部72とを前記略嵌合状態にさせる構成は、本発明の筆記具の好ましい実施形態の一つである。本発明の筆記具は、突起部53と開口部72とを前記略嵌合状態にさせる構成に限定されるものではない。したがって、本発明の筆記具は、突起部53と開口部72とを嵌合させない構成を含む。
図17に示すように、中間部材5の前記隔壁の前面には、上述した二本の係止部56が、インキ誘導部51(連通管)に対して左右対称の位置に設けられている。各係止部56は、いずれも幅広のリブであり、中間部材5の回転を防止する役割を果たす。図15に示すように、各係止部56は、いずれも二つの被係止部21の間に配置可能となっている。各係止部56の幅は、二つの被係止部21の間の幅よりも若干小さい。これにより、中間部材5の嵌合部55を軸筒2の環状リブ22に嵌合させるときに、二つの被係止部21の間に各係止部56を容易に配置させることができるので、中間部材5の組み付け作業が容易となる。また、インキカートリッジ6から中間部材5に回転方向の力が加わった際には、係止部56が被係止部21と直ちに接触し、中間部材5の回転を規制する。
尚、本実施形態の係止部56は、独立した二本の幅広リブであるが、この構成に限定されるものではない。例えば、図18、19に示すように、中間部材5の前記隔壁の前面に、インキ誘導部51の連通管を囲む円筒部を設け、該円筒部の外周面に前後方向のリブを形成する構造であってもよい。
また、係止部56は、一本であってもよいし、三本以上であってもよい。例えば、図18、19に示す実施形態においては、円筒部の外周面に等間隔に四本の係止部56が形成される。三本以上の係止部56が形成される場合は、各係止部56が、中間部材5の前記隔壁の径方向に等間隔で配置されることが好ましい。しかし、複数の係止部56の間隔は、等間隔に限定されるものではない。
図14に示すように、インキカートリッジ6は、前端が開口し、後端が閉鎖された有底円筒状体である容器7と、容器7の前記開口に嵌合された開口部72とを備える。容器7の前側の外周面には、ねじ山73(雄ねじ)が一体的に形成される。容器7は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂)の射出成形またはブロー成形により得られる。開口部72の内側壁面には、栓体8が嵌着されている。
また、容器7内は、インキ収容部71となっている。インキ収容部71内には、例えば、油性インキが直接収容される(インキは図示せず)。本実施形態では、球状の栓体8で開口部72の内周面を密封するために、別部材の開口部72を容器7の前記開口に嵌合させている。インキカートリッジ6は、容器7の外周面のねじ山73と軸筒2の内周面のねじ山23とを螺合させることにより、筆記具本体に接続される。容器7の後端は、筆記具1の尾栓となるように形成されている。尚、本実施形態では、インキカートリッジ6を筆記具本体に接続させるために、容器7の外周面のねじ山73と軸筒2の内周面のねじ山23とを螺合させる構成としたが、本発明の筆記具は、この構成に限定されるものではない。例えば、容器7と軸筒2とを嵌合等の方法で接続させることもできる。また、栓体8として球状物を用いているが、本発明の筆記具は、この構成に限定されるものではない。栓体8は、押圧開放可能なものであれば、例えば、円盤状のものや、開口部72に一体成形された薄肉状のもの等、従来から知られた形態であってもよい。
前記油性インキとしては、例えば、溶剤としてエタノールとイソプロピルアルコールを用いて、顔料、樹脂、剥離剤等の添加剤を含有する筆記板用油性インキが適用される。このような組成の筆記板用油性インキは、筆記時の筆跡乾燥性及び消去性に優れたものである。尚、第3の本発明に適用されるインキは、前記筆記板用油性インキの組成に限定されるものではなく、剥離剤を含まない油性インキや、主溶媒を水とする水性インキであってもよい。
インキカートリッジ6は、筆記具本体を構成する軸筒2の後端開口に挿入された状態で回転される。これにより、インキカートリッジ6の外周面のねじ山73が、軸筒2の内周面のねじ山23に螺合される。その際、突起部53の後端が、栓体8を後方に押圧してインキカートリッジ6が開栓される。また、突起部53の溝部54を除く外周面と開口部72の内周面とが遊嵌状態となる。これにより、開口部72の外周面が、気密接続部52の内周面と気密嵌合され、インキカートリッジ6と筆記具本体とが接続状態となる。
このようなインキカートリッジ6と筆記具本体との接続の過程において、インキカートリッジ6は、気密接続部52と開口部72とが嵌合された状態で回転されるため、中間部材5に回転方向の力が加えられる。本実施形態の筆記具1によれば、係止部56が被係止部21と接触し、中間部材5の回転を抑制するため、中間部材5を回転させることなくインキカートリッジ6を接続させることができる。
また、このようなインキカートリッジ6と筆記具本体との接続状態においては、開口部72の内側の円形空間が、突起部53によって区画され、溝部54からなる二本の流路に分断される。そのため、インキカートリッジ6内のインキは、インキ誘導部51を通ってペン先3側へ供給される。ペン先3側へインキが供給されるとき(即ち、筆記時)には、一方の溝部54がインキ流路となり、他方の溝部54がペン先3側からインキカートリッジ6内への空気導入路となる。このような構成により、前記空気導入路となる空間がインキによって封鎖(液密状態)されることがなくなり、容器7のインキ収容部71の内圧が常時一定となる。この結果、ペン先3へのインキ供給が常に安定して行われ、筆跡かすれ等を生じることなく安定した筆記が可能となる。
ここで、全てのインキが消費された使用済のインキカートリッジ6を取り外す際には、インキカートリッジ6を回転させる。これにより、インキカートリッジ6のねじ山73と軸筒2のねじ山23と間の螺合が解除される。また、この螺合解除の過程で、中間部材5の気密接続部52とインキカートリッジ6の開口部72との間の嵌合が解除される。
このようなインキカートリッジ6の取り外しの過程においても、インキカートリッジ6は、気密接続部52と開口部72とが嵌合された状態で回転されるため、中間部材5に回転方向の力が加えられる。上述したように、本実施形態の筆記具1では、インキカートリッジ6を回転させても中間部材5が回転しない。即ち、係止部56が被係止部21と接触し、中間部材5の回転を抑制する。これにより、中間部材5が、使用済のインキカートリッジ6とともに軸筒2から取り外されてしまうことはない。したがって、本実施形態の筆記具1では、インキカートリッジ6の交換の際に、筆記具本体の構成部品が失われてしまうことがなく、筆記具本体を繰り返し使用することができる。
尚、本実施形態の筆記具1では、インキカートリッジ6と軸筒2とが螺合される構成であるため、インキカートリッジ6が着脱時に必ず回転される。しかし、第3の本発明は、インキカートリッジ6と軸筒2とが螺合されない構成の筆記具に適用された場合でも、有用な効果を奏する。即ち、インキカートリッジ6と軸筒2とが螺合されない構成(例えば、図1、8、10に示す構成)であっても、カートリッジ6を回転させながら着脱することがあるため、このような場合に、第3の本発明は、中間部材5の回転を抑制するという有用な効果を奏する。
また、インキカートリッジ6は、軸筒2と螺合する構成には限定されない。例えば、インキカートリッジ6が、気密接続部52又は突起部53などの中間部材5の一部と螺合する構成が考えられる。このような構成の場合は、インキカートリッジ6が着脱時に必ず回転されるので、第3の本発明は、上述した本実施形態と同様の効果を奏する。
更に、上述した本実施形態の筆記具1は、係止部56が中間部材5に形成され、該係止部56の回転を規制する被係止部21が軸筒2の内周面に形成された構成となっている。しかし、第3の本発明は、この構成に限定されるものではない。例えば、係止部56として作用する回転防止リブが軸筒2の内周面に形成され、被係止部21として作用する複数の規制リブが中間部材5の外周面に形成された構成としてもよい。このような構成とした場合でも、中間部材5の隣り合う被係止部21の間に、軸筒2の係止部56が配置され、中間部材5の回転を抑制することができる。
1 筆記具
2 軸筒
21 規制リブ(被係止部)
22環状リブ
23 ねじ山(雌ねじ)
3 ペン先
4 インキ吸蔵体
5 中間部材
51 インキ誘導部
51´ 貫通孔
52 気密接続部
53 突起部
54 流路(溝部)
55 嵌合部
56 係止部(回転防止リブ)
57 突条
6 インキカートリッジ
7 容器
71 インキ収容部
72 開口部
73 ねじ山(雄ねじ)
8 栓体
9 気密部(内周面、環状リブ)

Claims (20)

  1. 軸筒の前端にペン先を備えた筆記具本体と、該筆記具本体の後端側に接続されるインキカートリッジとを備えた筆記具であって、
    前記インキカートリッジは、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底円筒状の容器と、該容器の開口部の内周面に嵌着される栓体とを含み、
    前記筆記具本体は、容器の開口部内に挿入して栓体を後方に押圧することでインキカートリッジを開栓する突起部と、該突起部とは別に形成され且つ該突起部を取り囲む接続部とを含み、
    前記接続部と前記容器の開口部とが気密嵌合することで、前記筆記具本体と前記インキカートリッジとが接続状態となり、
    前記突起部によって前記容器の開口部が複数に区画されて、前記突起部の外周に前後方向の流路が複数本形成され、前記流路の少なくとも一本がインキ流路となり、他の流路のうちの少なくとも一本が空気導入路となる筆記具。
  2. 前記突起部が、外周面の前後方向に複数本の溝部を備えてなる請求項1記載の筆記具。
  3. 各溝部の径方向断面形状が略同一である請求項2記載の筆記具。
  4. 前記接続部の内側面と前記容器の開口部の外周面とが気密嵌合することで接続状態となる請求項1記載の筆記具。
  5. 前記接続部が軸方向に延設される円筒である請求項4記載の筆記具。
  6. 前記接続部の内側面及び/又は前記容器の開口部の外周面に気密用環状リブが形成されている請求項5記載の筆記具。
  7. 前記筆記具本体は、インキの貯蔵部内に位置する複数本の連通管を含み、前記突起部の外周に形成された複数本前記流路の少なくとも一本が前記連通管の少なくとも一本に連通して前記インキ流路となり、他の流路のうちの少なくとも一本が他の連通管の少なくとも一本に連通して前記空気導入路となる請求項乃至6のいずれかに記載の筆記具。
  8. 前記筆記具本体の円筒状の軸筒内に中間部材が圧入嵌合され、該中間部材の嵌合部後方に前記接続部が備えられ、
    前記中間部材に係止部が形成されるとともに、前記軸筒内周面に被係止部が形成され、前記接続部に回転力が加えられた際に、前記係止部と前記被係止部が接触係止して中間部材の回転を規制する請求項1記載の筆記具。
  9. 前記係止部と前記被係止部が、軸方向に延びるリブである請求項8記載の筆記具。
  10. 前記中間部材に回転防止リブが形成され、前記軸筒の内周面の径方向に複数本の規制リブが形成され、隣り合う規制リブ間に回転防止リブが配置される請求項9記載の筆記具。
  11. 前記軸筒の内周面に回転防止リブが形成され、前記中間部材の嵌合部前方の径方向に複数本の規制リブが形成され、隣り合う規制リブ間に回転防止リブが配置される請求項9記載の筆記具。
  12. 前記規制リブが、前記軸筒の内周面又は前記中間部材の嵌合部の径方向に等間隔で配置される請求項10又は11に記載の筆記具。
  13. 前記回転防止リブが、複数本からなり、前記軸筒の内周面又は前記中間部材の嵌合部の径方向に等間隔で配置される請求項10乃至12のいずれかに記載の筆記具。
  14. 前記インキカートリッジが、前記接続部、前記中間部材、前記軸筒のいずれかと螺合する請求項8乃至13のいずれかに記載の筆記具。
  15. 前記軸筒の内面と前記容器の外周面とのうち、いずれか一方に雄ねじを形成し、他方に雌ねじを形成し、前記雄ねじと前記雌ねじとの螺合に伴って、前記接続部と前記容器の開口部との気密嵌合が進行する請求項1乃至14のいずれかに記載の筆記具。
  16. 前記軸筒の先端に備えられたペン先が、マーキングペンチップであり、前記軸筒内にインキ吸蔵体が備えられた請求項1乃至15のいずれかに記載の筆記具。
  17. 請求項1乃至3、8乃至16のいずれか1項に記載の筆記具を構成するインキカートリッジであって、前記容器の開口部が、前記接続部の外側面と気密嵌合する内周面を有するインキカートリッジ。
  18. 請求項1乃至16のいずれか1項に記載の筆記具を構成するインキカートリッジであって、前記容器の開口部が、前記接続部の内側面と気密嵌合する外周面を有するインキカートリッジ。
  19. 請求項15に記載の筆記具を構成するインキカートリッジであって、前記容器の外周面に、前記雄ねじ又は前記雌ねじのいずれか一方を形成したインキカートリッジ。
  20. 請求項16に記載の筆記具を構成するインキカートリッジであって、溶剤中に顔料、樹脂、剥離剤を含む筆記板用油性インキが、前記容器内に収容されたインキカートリッジ。
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