JPWO2011096218A1 - 放熱装置およびそれを用いた電子機器 - Google Patents

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貴志 澤
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愼一 篠原
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Abstract

温度保証値が高い第1の発熱部品と、温度保証値が低い第2の発熱部品とに当接する放熱装置であって、放熱装置は、スリットを形成した金属部材を有する。金属部材は、スリットにより区分され、熱伝導が互いに疎結合となる第1の放熱領域と第2の放熱領域との2つの放熱領域を有する。第1の発熱部品は第1の放熱領域に当接し、第2の発熱部品は第2の放熱領域に当接するように配置する。

Description

本発明は、プリント基板上に実装された複数の発熱部品(例えば、半導体)の放熱を可能にした放熱装置に関するもので、特に、熱分断スリットを有する放熱装置に関するものである。
従来のプリント基板には、発熱部品(例えば、半導体)が複数配置されている。発熱部品には許容される動作温度が設定されており、自らの発熱や近接している発熱部品の熱的影響により許容温度以上の動作温度になる場合が多い。そのため、発熱部品自身の熱を放熱する必要がある。その方法の一例として、図8に示すように、発熱部品602a、602bに、アルミニウムなどの金属材料の押し出し加工により製造された複数の放熱フィン形状を有する放熱板603を接触させ、発熱部品602a、602bの熱を放熱させる構成が知られている。
図8は、従来の放熱装置の構造を示す斜視図であり、電力増幅回路トランジスタ等の発熱部品602a、602bは放熱装置であるヒートシンク603にネジ等で絶縁材(図示せず)を介して固定している。ヒートシンク603は筐体601内に設けたシャーシ(図示せず)等に固定されている。
ヒートシンク603は通常アルミニウム等で鋳造され、複数のフィン603aを併設している。また、ヒートシンク603を固定した筐体601の底板601a及び天板601bに穿ったベンチレータ(図示せず)や通風孔604a、604bを介して、発熱部品602a、602bにより発せられた熱でヒートシンク603が熱せられ、自然対流現象で底板601aの通風孔604aより、矢印で示したように外気が流入する。そして、従来の放熱装置は、発熱部品602a、602bにより発せられた熱が、天板601bの通風孔604bより、矢印で示したように流出する。このように従来の放熱装置は、自然空冷を採用している。
このような従来の放熱方法は、発熱部品602a、602bの消費電力が少なく、他の発熱部品が近接していない場合は有効であった(例えば、特許文献1参照)。
しかし、発熱部品(例えば、半導体)の高機能化に伴い消費電力が増したことに加え、プリント基板は小型化の一途を辿っている。そのため、プリント基板上において発熱部品が数ミリメートルの距離で近接することが多くなってきた。これらの要因により許容動作温度に対してマージンが数℃しか確保されていない発熱部品が、自己発熱に加え、近接して配置された、動作温度が数十℃高い他の発熱部品からの熱的影響により、許容動作温度を超える温度上昇を起こすことがある。
従来であれば、許容動作温度を超える温度上昇を起している発熱部品にのみ放熱板を当接させ、発熱部品の動作温度を下げて対応していた。しかし、発熱部品同士が近接した配置状態により、近接している動作温度が数十℃高い他の発熱部品も同時に放熱し、許容動作温度を超える温度上昇を起している発熱部品の周囲温度も下げる対策が合わせて必要になってきた。
このとき、発熱部品それぞれに対して放熱板を固定することが望ましいが、発熱部品の近接により冷却に必要とされる放熱面積を持つ放熱板を取り付けることは難しくなっていた。そのため複数の発熱部品を冷やすためには、図9A、9Bに示すように放熱対象となる複数の発熱部品713、714を覆い隠すような一体型の放熱板719を複数の発熱部品713、714を跨ぐようにして取り付ける方法が考えられる。
図9A、9Bを詳細に説明すると、許容動作温度に対してマージンが数℃しか確保されていない発熱部品(例えば、半導体)714の動作温度を許容範囲に抑えるためには、発熱部品714自身の放熱に加え、近接している発熱部品(例えば、半導体)713の動作温度を下げ、雰囲気温度を下げる必要がある。その方法として、図9A、9Bに示すように発熱部品713、714を、伝熱ゴム720を介して、複数のフィン形状を有するアルミニウムの放熱板719に当接させて放熱を行う。アルミニウムの熱伝導率は約200〜300W/(m・K)である。
このときの従来の放熱板719の熱分布を図10に示す。図10には、プリント基板711の上に放熱板719、発熱部品713,714、その他の部品730,731、及び温度測定点a2、b2、c2、d2を示している。さらに、図10には、温度測定点a2、b2、c2、d2の温度測定値をそれぞれ示している。図10に示すとおり、従来の放熱板719の熱分布は、全ての温度測定点a2、b2、c2、d2において約57℃で、ほぼ均一に分布している。しかしながら、許容動作温度に対してマージンが数℃しか確保されていない発熱部品714は、許容温度55℃を超えているため故障の可能性を有している。
この理由として、従来の発熱部品713,714の放熱方法では異なる許容動作温度及び消費電力を持つ発熱部品713,714が一つの放熱板719によって冷却されると、放熱板719の温度が許容動作温度に対してマージンが数℃しかない発熱部品714の許容動作温度を超えてしまうという課題を有していた。
また、発熱部品714の発熱温度を許容動作温度以下まで下げるためには、放熱板719の面積を増やすことやフィンの高さを伸ばすことが考えられるが、プリント基板711の設計上困難である。
特開2002−141451号公報
本発明は温度保証値が高い第1の発熱部品と、温度保証値が低い第2の発熱部品とに当接する放熱装置であって、放熱装置は、スリットを形成した金属部材を有する。金属部材は、スリットにより区分され、熱伝導が互いに疎結合となる第1の放熱領域と第2の放熱領域との2つの放熱領域を有する。金属部材の第1の放熱領域は第1の発熱部品に当接し、金属部材の第2の放熱領域は第2の発熱部品に当接する。
このような構成により、複数の発熱部品が近接したプリント基板上において、動作許容温度にマージンが小さい発熱部品を優先して放熱することができる。
また、本発明の電子機器は、放熱装置を備えている。放熱装置は、温度保証値が高い第1の発熱部品と、温度保証値が低い第2の発熱部品とに当接するとともに、スリットを形成した金属部材を有している。金属部材は、スリットにより区分され、熱伝導が互いに疎結合となる第1の放熱領域と第2の放熱領域との2つの放熱領域を有する。金属部材の第1の放熱領域は第1の発熱部品に当接し、金属部材の第2の放熱領域は第2の発熱部品に当接する。
図1は、本発明の実施の形態1における放熱装置の構造の概略を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態1における他の例の放熱装置の構造の概略を示す斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態2における放熱装置の構造の概略を示す斜視図である。 図4Aは、本発明の実施の形態3における放熱装置の構造の概略を示す正面図である。 図4Bは、本発明の実施の形態3における放熱装置の構造を示す断面図である。 図5は、本発明の実施の形態3における放熱装置の構造を示す分解図である。 図6は、本発明の実施の形態3におけるスリットを有したヒートシンクとその周辺部の熱分布図である。 図7は、放熱装置を備えた電子機器の構成を概念的に示した図である。 図8は、従来の放熱装置の構造を示す斜視図である。 図9Aは、従来の複数の放熱フィン形状を有する放熱板の概略を示す上面図である。 図9Bは、従来の複数の放熱フィン形状を有する放熱板の概略を示す断面図である。 図10は、従来の複数の放熱フィン形状を有する放熱板の熱分布図である。
(実施の形態1)
以下本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態1における放熱装置200の構造の概略を示す斜視図である。
図1において、電子機器における放熱装置200は、スリット211を形成した金属部材としてのヒートシンク210を有し、ヒートシンク210はプリント基板221に実装されている半導体231上にある第1の発熱部品241、第2の発熱部品242に当接し、第1の発熱部品241、第2の発熱部品242から発生する熱を放熱する。
ヒートシンク210は、アルミニウム等で鋳造され、複数のフィンを併設している。そして、ヒートシンク210はフィンとフィンとの間にスリット211を設けている。これにより、ヒートシンク210は、端部のみで接続された2つの放熱領域を備えた形状となっている。すなわち、金属部材は、スリット211により区分され、熱伝導が互いに疎結合となる第1の放熱領域と第2の放熱領域との2つの放熱領域を有している。そして、ヒートシンク210は、2つの放熱領域に温度保証値の異なる第1の発熱部品241、第2の発熱部品242を当接させて、放熱する。また、ヒートシンク210は、接続部品251、252、253を介してプリント基板221に取り付け、保持されている。
ここで、熱伝導が疎結合という言葉の意味について説明する。第1の放熱領域と第2の放熱領域は互いに近接して形成されている。仮に、ヒートシンク210がスリット211を有さない場合、第1の放熱領域と第2の放熱領域とは互いに盛んに熱交換を行う。第1の放熱領域と第2の放熱領域とにおける熱は、熱伝導率の高いアルミニウムを経路として直接的に伝わるので、放熱領域同士が近接していればしているほど、熱の伝わる速度は早いからである。結果として、第1の放熱領域と第2の放熱領域とは熱的に平衡になる可能性が高い。一方、本実施の形態のようにヒートシンク210がスリット211を有する場合は、第1の放熱領域と第2の放熱領域とは互いに盛んに熱交換を行わない。熱の伝わる経路がスリット211によって分断されるからである。例えば、第1の放熱領域の熱は、スリット211を迂回して第2の放熱領域に伝わる。結果として、第1の放熱領域と第2の放熱領域とは熱的に平衡になる可能性が低い。
以上の違いをまとめると、スリット211の形成前後において、第1の放熱領域と第2の放熱領域とを結ぶ熱が伝わる経路長(熱電導度)が変化したことになる。このように熱伝導が疎結合とは、スリット211の形成によって発生する、相対的な熱伝導度の低い状態である。
第1の発熱部品241は、半導体231上に配置され、温度保証値が100℃である。第2の発熱部品242は、半導体231上に配置され、温度保証値が80℃である。すなわち、放熱装置200の金属部材の第1の放熱領域は、温度保証値が高い第1の発熱部品241を当接する。また、金属部材の第2の放熱領域は、温度保証値が低い第2の発熱部品242に当接する。
ヒートシンク210にスリット211を設けることにより、ヒートシンク210の2つの放熱領域で第1の発熱部品241と第2の発熱部品242の放熱を分離して行うこととなる。そのため、ヒートシンク210の温度分布の均一化の効果が少なくなり、第1の発熱部品241は93℃、第2の発熱部品242は77℃となった。つまり、第1の発熱部品241、第2の発熱部品242の各々の保障温度である100℃及び80℃以下となることで、第1の発熱部品241、第2の発熱部品242の両方が温度保証値を満足することが可能となる。
更に、ヒートシンク210をスリット211で放熱領域を2分するとき、図1のように温度保証値が高い第1の発熱部品241よりも、温度保証値が低い第2の発熱部品242により広い面積を使用する。すなわち、第2の放熱領域の熱の放熱能力は、第1の放熱領域の熱の放熱能力よりも、高くする。このようにして、ヒートシンク210をスリット211で放熱領域を均等に2分する場合に比べて、温度保証値が低い第2の発熱部品242の温度をより低減させることができる。
かかる構成によれば、複数の発熱部品を取り付けたヒートシンクを有する放熱装置200であって、フィンとフィンとの間にスリット211を設けて放熱装置200上の温度分布が均一化しにくくすることを特徴とすることにより、1つのヒートシンク210により複数の発熱部品を放熱することが可能となり、部品点数とコストの削減が可能となる。
なお、本実施例において、ヒートシンク210にスリット211を設けるとしたが、ヒートシンク210に薄肉部212を設け、ヒートシンク210の放熱領域を2分するとしてもよい。このとき、ヒートシンク210の厚みを5mmから2mmに低減することにより、放熱領域を分断することが可能であった。また、図1のように、スリット211と薄肉部212とを併用することにより、より放熱領域を分断することができる。すなわち、金属部材としてのヒートシンク210は、肉厚を薄く形成した薄肉部212を有し、薄肉部212にスリット211を形成してもよい。
また、図1に示すように、金属部材としてのヒートシンク210は、2群に分割して形成したフィンを備えている。そして、第2の放熱領域に形成するフィンの数は、第1の放熱領域に形成するフィンの数よりも、多く形成してもよい。このようにすれば、第2の放熱領域における熱の放熱能力をより高めることができるので、温度保証値が低い第2の発熱部品242の温度をより低減させることができる。
なお、図2に示すように、スリット211aは、スリット211bと孔211cとの組み合わせにより、構成してもよい。図2は、本発明の実施の形態1における他の例の放熱装置200aの構造の概略を示す斜視図である。図2では、スリット211aは、スリット211bと2つの孔211cとにより形成されている。また、スリット211aは、薄肉部212に形成されているが、必ずしも薄肉部212を形成しなくとも、本実施の形態における他の例の放熱装置200aのように、1つのヒートシンク210aにより複数の発熱部品を放熱することが可能となり、部品点数とコストの削減が可能となる。
また、図2では、2つの孔211cを用いてが、孔211c数は、1つでもよく、2つより多くてもよい。また、スリット211aは、複数のスリット211bを用いて構成してもよい。すなわち、スリットは、少なくとも孔及びスリットを含むように分割して形成してもよい。
なお、ヒートシンク210の表面を黒化することにより、放熱効率を向上させるとしてもよい。その場合、ヒートシンク210の温度を全体的に2〜4℃低減することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、ヒートシンクと発熱部品の接続をより密着させるため、ヒートシンクと発熱部品の間に伝熱部材を設けたものである。その他の構成については、本発明の実施の形態1と同じであるので、説明を省略する。
図3は、本発明の実施の形態2における放熱装置200bの構造の概略を示す斜視図である。図3において、第1の伝熱部材としての伝熱ゴム301は金属部材としてのヒートシンク210と第1の発熱部品241との間に設置される。第2の伝熱部材としての伝熱ゴム302はヒートシンク210と第2の発熱部品242との間に設置される。すなわち、本実施の形態における放熱装置200bは、ヒートシンク210と、第1の発熱部品241と金属部材とに当接する伝熱ゴム301と、第2の発熱部品242と金属部材とに当接する伝熱ゴム302と、を備える。
伝熱ゴム301は、例えば、熱伝導率1〜2W/(m・K)で、伝熱ゴム302は、例えば、熱伝導率3〜6W/(m・K)である。すなわち、第1の伝熱部材の熱伝導率は、第2の伝熱部材の熱伝導率よりも、低くする。
第1の発熱部品241とヒートシンク210の間に設置する伝熱ゴム301を、第2の発熱部品242とヒートシンク210の間に設置する伝熱ゴム302より熱伝導率の低い材料を使用する。その結果、温度保証値が高い第1の発熱部品241からヒートシンク210への伝熱を低減し、温度保証値が低い第2の発熱部品242からヒートシンク210への伝熱を効率良くさせる。
すなわち、伝熱ゴム301、伝熱ゴム302により第1の発熱部品241及び第2の発熱部品242からヒートシンク210への熱伝導率に差をもたせる。具体的には、温度保証値が低い第2の発熱部品242からヒートシンクへの伝熱を、温度保証値が高い第1の発熱部品241からヒートシンク210への伝熱よりも効率良くさせる。そのため、ヒートシンク210の温度分布の均一化の効果が更に少なくなり、第1の発熱部品241は94℃、第2の発熱部品242は75℃となった。つまり、第2の発熱部品242の保障温度である80℃に対してよりマージンをもつことが可能となる。
かかる構成によれば、複数の発熱部品を取り付けたヒートシンクを有する電子機器の放熱装置であって、発熱部品と放熱装置との間に伝熱部材を設けて密着させることにより、発熱部品からの熱を確実に伝熱することができる。更に、温度保証値が高い発熱部品に熱伝導率が低い伝熱部材を使用することにより、温度保証値が低い発熱部品からヒートシンクへの伝熱を効率良くさせることが可能となる。
なお、本実施の形態において図3のように伝熱部材は発熱部品の上部のみとしたが、伝熱部材が発熱部品の側面全体を覆いプリント基板に接したり、側面の一部を覆ったりしてもよい。その場合、発熱部品の発熱を側面からも放熱装置に伝達することができる。また、プリント基板から放熱を行なうこともできる。
また、本発明において、図1、図2、図3に示したように、第1の発熱部品241、第2の発熱部品242は、半導体231上に存在するとした。しかし、第1の発熱部品241、第2の発熱部品242が、プリント基板221に直接実装されている場合でも、本発明を適用できる。
(実施の形態3)
まず、本発明の実施の形態3の放熱構造について説明する。図4Aは、本発明の実施の形態3における放熱装置400の構造の概略を示す正面図である。図4Bは、本発明の実施の形態3における放熱装置400の構造を示す断面図である。また、図5は、本発明の実施の形態3における放熱装置400の構造を示す分解図である。
図4A、4B及び図5に示すとおり、プリント基板311の上には放熱対象となる例えば、半導体である第1の発熱部品313と半導体である第2の発熱部品314とが実装されている。第1の発熱部品313、第2の発熱部品314は、それぞれ第1の伝熱部材としての伝熱ゴム316、第2の伝熱部材としての伝熱ゴム317を介して、金属部材としてのヒートシンク312へ発熱を伝達するために当接している。また、ヒートシンク312はプリント基板311にビス318を用いて取り付けられている。
本実施の形態における放熱装置400のヒートシンク312は、プリント基板311の制約上取り付けが可能な52.5×70mmの一体型で、コの字型のスリット315を設けた形状となっている。熱伝導率70〜100W/(m・K)の鉄製で形成されている。すなわち、金属部材としてのヒートシンク312は、スリット315に区分され、熱伝導が互いに疎結合となる第1の放熱領域と第2の放熱領域との2つの放熱領域を有している。ヒートシンク312は、スリット315のコの字の内側である第1の放熱領域321に、伝熱ゴム316を介した第1の発熱部品313を当接する。また、ヒートシンク312は、スリット315のコの字の外側である第2の放熱領域322に、第2の伝熱ゴム317を介した第2の発熱部品314を当接する。
第1の発熱部品313は、7W程度の電力を消費するが許容動作温度80℃に対して放熱板を使用しない場合で十数℃のマージンを有している。
第2の発熱部品314は、1W程度しか電力を消費しないが許容動作温度55℃に対して放熱板を使用しない場合で数℃のマージンを有している。
第2の発熱部品314は、第1の発熱部品313と数ミリの距離で近接しているため、第2の発熱部品314の発熱は、自己発熱と、第1の発熱部品313の発熱による雰囲気温度による上昇とが要因となっている。そのため、第2の発熱部品314は、ヒートシンク312を使用しないと、許容動作温度55℃を超えてしまう。
伝熱ゴム316は、第1の発熱部品313とヒートシンク312の第1の放熱領域321との間に配置され、第1の発熱部品313の発熱をヒートシンク312に伝達する。なお、伝熱ゴム316は、1〜2W/(m・K)の熱伝導率を有している。
伝熱ゴム317は、第2の発熱部品314とヒートシンク312の第2の放熱領域322との間に配置され、第2の発熱部品314の発熱をヒートシンク312に伝達する。なお、伝熱ゴム317は、2〜4W/(m・K)の熱伝導率を有している。伝熱ゴム317は、伝熱ゴム316に対して、約2倍の熱伝導率を有するので、第2の発熱部品314をより効果的に放熱できるようになっている。
このようにして第1の発熱部品313,第2の発熱部品314の熱は伝熱ゴム316,伝熱ゴム317を経由してヒートシンク312上のそれぞれの第1の放熱領域321,第2の放熱領域322へと伝わり、第1の放熱領域321,第2の放熱領域322上から空気中へと熱放射され放熱される。
次に、本実施の形態における放熱装置400の熱伝達について説明する。ヒートシンク312を伝熱ゴム316、伝熱ゴム317を介して第1の発熱部品313,第2の発熱部品314に当接させた際、ヒートシンク312のスリット315は第2の発熱部品314の第2の放熱領域322が第1の発熱部品313の第1の放熱領域321に比べて大きくなるように、第1の発熱部品313を取り囲む形状となっている。
これは、第2の発熱部品314が許容温度に対して数℃のマージンしかないため、より大きな放熱面積を確保するためである。逆に、第1の発熱部品313は許容温度に対して十数℃のマージンを有しているため、雰囲気温度を下げる程度の放熱しか有していない。
また、図4Aのスリット315を有するヒートシンク312において、第1の発熱部品313の発熱はヒートシンク312経由で第2の発熱部品314に伝熱する際、スリット315の距離分迂回しなければならず、結果として熱伝導を低減させている。
次に、本実施の形態におけるスリット315を有したヒートシンク312の熱分布の具体例について説明する。図6は、本発明の実施の形態3におけるスリット315を有したヒートシンク312とその周辺部の熱分布図である。図6には、プリント基板311の上にヒートシンク312、第1の発熱部品313、第2の発熱部品314、その他の部品330,331、及び温度測定点a、b、c、d、e、fを示している。さらに、温度測定点a、b、c、d、e、fの温度測定値をそれぞれ示している。
図6に示すとおり、第1の発熱部品313、第2の発熱部品314にヒートシンク312を搭載したとき、スリット315を境界として不均一な温度分布となっている。すなわち、第2の発熱部品314の第2の放熱領域322(温度測定点e、f)は、約53℃と動作許容温度55℃以下に収まっている。また、第1の発熱部品313の第1の放熱領域321(温度測定点a)は、約65℃と第1の発熱部品313の第1の放熱領域321に対して高くなっているが、動作許容温度80℃に以下に収まっている。
かかる構成によれば、複数の発熱部品を当接させたヒートシンクにコの字型のスリットを有することにより、動作許容温度にマージンの少ない発熱部品により大きな放熱面積を割り当て、かつ、各々の発熱部品からの発熱を分断することにより、各々の発熱部品を動作許容温度以下に収めることができる。
なお、本実施の形態において、スリットをコの字型としたが、>の字型、⊃の字型としてもよい。
なお、本実施の形態において図4Bに示すように伝熱ゴムは発熱部品の上部のみとしたが、伝熱ゴムが発熱部品の側面全体を覆いプリント基板に接したり、側面の一部を覆ったりしてもよい。その場合、発熱部品の発熱を側面からも放熱板に伝達することができる。また、プリント基板から放熱を行なうこともできる。
上記したように、本実施の形態では、スリットを有することにより一体型の形状を維持しつつ、擬似的に複数の独立したヒートシンクをそれぞれの発熱部品に添付されている状態に近づけることにより、複数の放熱板が取り付けられない場合でも複数の発熱部品(チップ)を冷却することが可能になる放熱装置について説明した。図7は、上記した放熱装置400を備えた電子機器401の構成を概念的に示した図である。放熱装置400は、実施の形態1から3で説明した放熱装置のいずれでもよい。
すなわち、電子機器は、温度保証値が高い第1の発熱部品と、温度保証値が低い第2の発熱部品とに当接するとともに、スリットを形成した金属部材を有する放熱装置400を備えている。金属部材は、スリットにより区分され、熱伝導が互いに疎結合となる第1の放熱領域と第2の放熱領域との2つの放熱領域を有する。金属部材の第1の放熱領域は第1の発熱部品に当接し、金属部材の第2の放熱領域は第2の発熱部品に当接する。
放熱装置400を備えることにより、電子機器401は、発熱量が多い半導体などの発熱部品を高密度に実装できる。したがって、小型化、高性能化を図った電子機器を提供できる。なお、電子機器は、表示素子を備えていてもよく、デジタルテレビや録画装置など、多くの民生機器に適用できる。
本発明にかかる放熱装置およびそれを用いた電子機器は、部品点数とコストの削減)が可能になるので、複数の電気部品を放熱するための放熱装置等として有用である。
200,200a,200b,400 放熱装置
210,210a ヒートシンク(金属部材)
211,211a,211b スリット
211c 孔
212 薄肉部
221 プリント基板
231 半導体
241 第1の発熱部品
242 第2の発熱部品
251,252,253 接続部品
301 伝熱ゴム(第1の伝熱部材)
302 伝熱ゴム(第2の伝熱部材)
311 プリント基板
312 ヒートシンク(金属部材)
313 第1の発熱部品
314 第2の発熱部品
315 スリット
316 伝熱ゴム(第1の伝熱部材)
317 伝熱ゴム(第2の伝熱部材)
318 ビス
321 第1の放熱領域
322 第2の放熱領域
401 電子機器
本発明は、プリント基板上に実装された複数の発熱部品(例えば、半導体)の放熱を可能にした放熱装置に関するもので、特に、熱分断スリットを有する放熱装置に関するものである。
従来のプリント基板には、発熱部品(例えば、半導体)が複数配置されている。発熱部品には許容される動作温度が設定されており、自らの発熱や近接している発熱部品の熱的影響により許容温度以上の動作温度になる場合が多い。そのため、発熱部品自身の熱を放熱する必要がある。その方法の一例として、図8に示すように、発熱部品602a、602bに、アルミニウムなどの金属材料の押し出し加工により製造された複数の放熱フィン形状を有する放熱板603を接触させ、発熱部品602a、602bの熱を放熱させる構成が知られている。
図8は、従来の放熱装置の構造を示す斜視図であり、電力増幅回路トランジスタ等の発熱部品602a、602bは放熱装置であるヒートシンク603にネジ等で絶縁材(図示せず)を介して固定している。ヒートシンク603は筐体601内に設けたシャーシ(図示せず)等に固定されている。
ヒートシンク603は通常アルミニウム等で鋳造され、複数のフィン603aを併設している。また、ヒートシンク603を固定した筐体601の底板601a及び天板601bに穿ったベンチレータ(図示せず)や通風孔604a、604bを介して、発熱部品602a、602bにより発せられた熱でヒートシンク603が熱せられ、自然対流現象で底板601aの通風孔604aより、矢印で示したように外気が流入する。そして、従来の放熱装置は、発熱部品602a、602bにより発せられた熱が、天板601bの通風孔604bより、矢印で示したように流出する。このように従来の放熱装置は、自然空冷を採用している。
このような従来の放熱方法は、発熱部品602a、602bの消費電力が少なく、他の発熱部品が近接していない場合は有効であった(例えば、特許文献1参照)。
しかし、発熱部品(例えば、半導体)の高機能化に伴い消費電力が増したことに加え、プリント基板は小型化の一途を辿っている。そのため、プリント基板上において発熱部品が数ミリメートルの距離で近接することが多くなってきた。これらの要因により許容動作温度に対してマージンが数℃しか確保されていない発熱部品が、自己発熱に加え、近接して配置された、動作温度が数十℃高い他の発熱部品からの熱的影響により、許容動作温度を超える温度上昇を起こすことがある。
従来であれば、許容動作温度を超える温度上昇を起している発熱部品にのみ放熱板を当接させ、発熱部品の動作温度を下げて対応していた。しかし、発熱部品同士が近接した配置状態により、近接している動作温度が数十℃高い他の発熱部品も同時に放熱し、許容動作温度を超える温度上昇を起している発熱部品の周囲温度も下げる対策が合わせて必要になってきた。
このとき、発熱部品それぞれに対して放熱板を固定することが望ましいが、発熱部品の近接により冷却に必要とされる放熱面積を持つ放熱板を取り付けることは難しくなっていた。そのため複数の発熱部品を冷やすためには、図9A、9Bに示すように放熱対象となる複数の発熱部品713、714を覆い隠すような一体型の放熱板719を複数の発熱部品713、714を跨ぐようにして取り付ける方法が考えられる。
図9A、9Bを詳細に説明すると、許容動作温度に対してマージンが数℃しか確保されていない発熱部品(例えば、半導体)714の動作温度を許容範囲に抑えるためには、発熱部品714自身の放熱に加え、近接している発熱部品(例えば、半導体)713の動作温度を下げ、雰囲気温度を下げる必要がある。その方法として、図9A、9Bに示すように発熱部品713、714を、伝熱ゴム720を介して、複数のフィン形状を有するアルミニウムの放熱板719に当接させて放熱を行う。アルミニウムの熱伝導率は約200〜300W/(m・K)である。
このときの従来の放熱板719の熱分布を図10に示す。図10には、プリント基板711の上に放熱板719、発熱部品713,714、その他の部品730,731、及び温度測定点a2、b2、c2、d2を示している。さらに、図10には、温度測定点a2、b2、c2、d2の温度測定値をそれぞれ示している。図10に示すとおり、従来の放熱板719の熱分布は、全ての温度測定点a2、b2、c2、d2において約57℃で、ほぼ均一に分布している。しかしながら、許容動作温度に対してマージンが数℃しか確保されていない発熱部品714は、許容温度55℃を超えているため故障の可能性を有している。
この理由として、従来の発熱部品713,714の放熱方法では異なる許容動作温度及び消費電力を持つ発熱部品713,714が一つの放熱板719によって冷却されると、放熱板719の温度が許容動作温度に対してマージンが数℃しかない発熱部品714の許容動作温度を超えてしまうという課題を有していた。
また、発熱部品714の発熱温度を許容動作温度以下まで下げるためには、放熱板719の面積を増やすことやフィンの高さを伸ばすことが考えられるが、プリント基板711の設計上困難である。
特開2002−141451号公報
本発明は温度保証値が高い第1の発熱部品と、温度保証値が低い第2の発熱部品とに当接する放熱装置であって、放熱装置は、スリットを形成した金属部材を有する。金属部材は、スリットにより区分され、熱伝導が互いに疎結合となる第1の放熱領域と第2の放熱領域との2つの放熱領域を有する。金属部材の第1の放熱領域は第1の発熱部品に当接し、金属部材の第2の放熱領域は第2の発熱部品に当接する。
このような構成により、複数の発熱部品が近接したプリント基板上において、動作許容温度にマージンが小さい発熱部品を優先して放熱することができる。
また、本発明の電子機器は、放熱装置を備えている。放熱装置は、温度保証値が高い第1の発熱部品と、温度保証値が低い第2の発熱部品とに当接するとともに、スリットを形成した金属部材を有している。金属部材は、スリットにより区分され、熱伝導が互いに疎結合となる第1の放熱領域と第2の放熱領域との2つの放熱領域を有する。金属部材の第1の放熱領域は第1の発熱部品に当接し、金属部材の第2の放熱領域は第2の発熱部品に当接する。
本発明の実施の形態1における放熱装置の構造の概略を示す斜視図 本発明の実施の形態1における他の例の放熱装置の構造の概略を示す斜視図 本発明の実施の形態2における放熱装置の構造の概略を示す斜視図 本発明の実施の形態3における放熱装置の構造の概略を示す正面図 本発明の実施の形態3における放熱装置の構造を示す断面図 本発明の実施の形態3における放熱装置の構造を示す分解図 本発明の実施の形態3におけるスリットを有したヒートシンクとその周辺部の熱分布図 放熱装置を備えた電子機器の構成を概念的に示した図 従来の放熱装置の構造を示す斜視図 従来の複数の放熱フィン形状を有する放熱板の概略を示す上面図 従来の複数の放熱フィン形状を有する放熱板の概略を示す断面図 従来の複数の放熱フィン形状を有する放熱板の熱分布図
(実施の形態1)
以下本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態1における放熱装置200の構造の概略を示す斜視図である。
図1において、電子機器における放熱装置200は、スリット211を形成した金属部材としてのヒートシンク210を有し、ヒートシンク210はプリント基板221に実装されている半導体231上にある第1の発熱部品241、第2の発熱部品242に当接し、第1の発熱部品241、第2の発熱部品242から発生する熱を放熱する。
ヒートシンク210は、アルミニウム等で鋳造され、複数のフィンを併設している。そして、ヒートシンク210はフィンとフィンとの間にスリット211を設けている。これにより、ヒートシンク210は、端部のみで接続された2つの放熱領域を備えた形状となっている。すなわち、金属部材は、スリット211により区分され、熱伝導が互いに疎結合となる第1の放熱領域と第2の放熱領域との2つの放熱領域を有している。そして、ヒートシンク210は、2つの放熱領域に温度保証値の異なる第1の発熱部品241、第2の発熱部品242を当接させて、放熱する。また、ヒートシンク210は、接続部品251、252、253を介してプリント基板221に取り付け、保持されている。
ここで、熱伝導が疎結合という言葉の意味について説明する。第1の放熱領域と第2の放熱領域は互いに近接して形成されている。仮に、ヒートシンク210がスリット211を有さない場合、第1の放熱領域と第2の放熱領域とは互いに盛んに熱交換を行う。第1の放熱領域と第2の放熱領域とにおける熱は、熱伝導率の高いアルミニウムを経路として直接的に伝わるので、放熱領域同士が近接していればしているほど、熱の伝わる速度は早いからである。結果として、第1の放熱領域と第2の放熱領域とは熱的に平衡になる可能性が高い。一方、本実施の形態のようにヒートシンク210がスリット211を有する場合は、第1の放熱領域と第2の放熱領域とは互いに盛んに熱交換を行わない。熱の伝わる経路がスリット211によって分断されるからである。例えば、第1の放熱領域の熱は、スリット211を迂回して第2の放熱領域に伝わる。結果として、第1の放熱領域と第2の放熱領域とは熱的に平衡になる可能性が低い。
以上の違いをまとめると、スリット211の形成前後において、第1の放熱領域と第2の放熱領域とを結ぶ熱が伝わる経路長(熱電導度)が変化したことになる。このように熱伝導が疎結合とは、スリット211の形成によって発生する、相対的な熱伝導度の低い状態である。
第1の発熱部品241は、半導体231上に配置され、温度保証値が100℃である。第2の発熱部品242は、半導体231上に配置され、温度保証値が80℃である。すなわち、放熱装置200の金属部材の第1の放熱領域は、温度保証値が高い第1の発熱部品241を当接する。また、金属部材の第2の放熱領域は、第1の発熱部品241の温度保証値よりも温度保証値が低い第2の発熱部品242に当接する。
ヒートシンク210にスリット211を設けることにより、ヒートシンク210の2つの放熱領域で第1の発熱部品241と第2の発熱部品242の放熱を分離して行うこととなる。そのため、ヒートシンク210の温度分布の均一化の効果が少なくなり、第1の発熱部品241は93℃、第2の発熱部品242は77℃となった。つまり、第1の発熱部品241、第2の発熱部品242の各々の保障温度である100℃及び80℃以下となることで、第1の発熱部品241、第2の発熱部品242の両方が温度保証値を満足することが可能となる。
更に、ヒートシンク210をスリット211で放熱領域を2分するとき、図1のように温度保証値が高い第1の発熱部品241よりも、温度保証値が低い第2の発熱部品242により広い面積を使用する。すなわち、第2の放熱領域の熱の放熱能力は、第1の放熱領域の熱の放熱能力よりも、高くする。このようにして、ヒートシンク210をスリット211で放熱領域を均等に2分する場合に比べて、温度保証値が低い第2の発熱部品242の温度をより低減させることができる。
かかる構成によれば、複数の発熱部品を取り付けたヒートシンクを有する放熱装置200であって、フィンとフィンとの間にスリット211を設けて放熱装置200上の温度分布が均一化しにくくすることを特徴とすることにより、1つのヒートシンク210により複数の発熱部品を放熱することが可能となり、部品点数とコストの削減が可能となる。
なお、本実施例において、ヒートシンク210にスリット211を設けるとしたが、ヒートシンク210に薄肉部212を設け、ヒートシンク210の放熱領域を2分するとしてもよい。このとき、ヒートシンク210の厚みを5mmから2mmに低減することにより、放熱領域を分断することが可能であった。また、図1のように、スリット211と薄肉部212とを併用することにより、より放熱領域を分断することができる。すなわち、金属部材としてのヒートシンク210は、肉厚を薄く形成した薄肉部212を有し、薄肉部212にスリット211を形成してもよい。
また、図1に示すように、金属部材としてのヒートシンク210は、2群に分割して形成したフィンを備えている。そして、第2の放熱領域に形成するフィンの数は、第1の放熱領域に形成するフィンの数よりも、多く形成してもよい。このようにすれば、第2の放熱領域における熱の放熱能力をより高めることができるので、温度保証値が低い第2の発熱部品242の温度をより低減させることができる。
なお、図2に示すように、スリット211aは、スリット211bと孔211cとの組み合わせにより、構成してもよい。図2は、本発明の実施の形態1における他の例の放熱装置200aの構造の概略を示す斜視図である。図2では、スリット211aは、スリット211bと2つの孔211cとにより形成されている。また、スリット211aは、薄肉部212に形成されているが、必ずしも薄肉部212を形成しなくとも、本実施の形態における他の例の放熱装置200aのように、1つのヒートシンク210aにより複数の発熱部品を放熱することが可能となり、部品点数とコストの削減が可能となる。
また、図2では、2つの孔211cを用いたが、孔211c数は、1つでもよく、2つより多くてもよい。また、スリット211aは、複数のスリット211bを用いて構成してもよい。すなわち、スリットは、少なくとも孔及びスリットを含むように分割して形成してもよい。
なお、ヒートシンク210の表面を黒化することにより、放熱効率を向上させるとしてもよい。その場合、ヒートシンク210の温度を全体的に2〜4℃低減することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、ヒートシンクと発熱部品の接続をより密着させるため、ヒートシンクと発熱部品の間に伝熱部材を設けたものである。その他の構成については、本発明の実施の形態1と同じであるので、説明を省略する。
図3は、本発明の実施の形態2における放熱装置200bの構造の概略を示す斜視図である。図3において、第1の伝熱部材としての伝熱ゴム301は金属部材としてのヒートシンク210と第1の発熱部品241との間に設置される。第2の伝熱部材としての伝熱ゴム302はヒートシンク210と第2の発熱部品242との間に設置される。すなわち、本実施の形態における放熱装置200bは、ヒートシンク210と、第1の発熱部品241と金属部材とに当接する伝熱ゴム301と、第2の発熱部品242と金属部材とに当接する伝熱ゴム302と、を備える。
伝熱ゴム301は、例えば、熱伝導率1〜2W/(m・K)で、伝熱ゴム302は、例えば、熱伝導率3〜6W/(m・K)である。すなわち、第1の伝熱部材の熱伝導率は、第2の伝熱部材の熱伝導率よりも、低くする。
第1の発熱部品241とヒートシンク210の間に設置する伝熱ゴム301を、第2の発熱部品242とヒートシンク210の間に設置する伝熱ゴム302より熱伝導率の低い材料を使用する。その結果、温度保証値が高い第1の発熱部品241からヒートシンク210への伝熱を低減し、温度保証値が低い第2の発熱部品242からヒートシンク210への伝熱を効率良くさせる。
すなわち、伝熱ゴム301、伝熱ゴム302により第1の発熱部品241及び第2の発熱部品242からヒートシンク210への熱伝導率に差をもたせる。具体的には、温度保証値が低い第2の発熱部品242からヒートシンクへの伝熱を、温度保証値が高い第1の発熱部品241からヒートシンク210への伝熱よりも効率良くさせる。そのため、ヒートシンク210の温度分布の均一化の効果が更に少なくなり、第1の発熱部品241は94℃、第2の発熱部品242は75℃となった。つまり、第2の発熱部品242の保障温度である80℃に対してよりマージンをもつことが可能となる。
かかる構成によれば、複数の発熱部品を取り付けたヒートシンクを有する電子機器の放熱装置であって、発熱部品と放熱装置との間に伝熱部材を設けて密着させることにより、発熱部品からの熱を確実に伝熱することができる。更に、温度保証値が高い発熱部品に熱伝導率が低い伝熱部材を使用することにより、温度保証値が低い発熱部品からヒートシンクへの伝熱を効率良くさせることが可能となる。
なお、本実施の形態において図3のように伝熱部材は発熱部品の上部のみとしたが、伝熱部材が発熱部品の側面全体を覆いプリント基板に接したり、側面の一部を覆ったりしてもよい。その場合、発熱部品の発熱を側面からも放熱装置に伝達することができる。また、プリント基板から放熱を行なうこともできる。
また、本発明において、図1、図2、図3に示したように、第1の発熱部品241、第2の発熱部品242は、半導体231上に存在するとした。しかし、第1の発熱部品241、第2の発熱部品242が、プリント基板221に直接実装されている場合でも、本発明を適用できる。
(実施の形態3)
まず、本発明の実施の形態3の放熱構造について説明する。図4Aは、本発明の実施の形態3における放熱装置400の構造の概略を示す正面図である。図4Bは、本発明の実施の形態3における放熱装置400の構造を示す断面図である。また、図5は、本発明の実施の形態3における放熱装置400の構造を示す分解図である。
図4A、4B及び図5に示すとおり、プリント基板311の上には放熱対象となる例えば、半導体である第1の発熱部品313と半導体である第2の発熱部品314とが実装されている。第1の発熱部品313、第2の発熱部品314は、それぞれ第1の伝熱部材としての伝熱ゴム316、第2の伝熱部材としての伝熱ゴム317を介して、金属部材としてのヒートシンク312へ発熱を伝達するために当接している。また、ヒートシンク312はプリント基板311にビス318を用いて取り付けられている。
本実施の形態における放熱装置400のヒートシンク312は、プリント基板311の制約上取り付けが可能な52.5×70mmの一体型で、コの字型のスリット315を設けた形状となっている。熱伝導率70〜100W/(m・K)の鉄製で形成されている。すなわち、金属部材としてのヒートシンク312は、スリット315に区分され、熱伝導が互いに疎結合となる第1の放熱領域と第2の放熱領域との2つの放熱領域を有している。ヒートシンク312は、スリット315のコの字の内側である第1の放熱領域321に、伝熱ゴム316を介した第1の発熱部品313を当接する。また、ヒートシンク312は、スリット315のコの字の外側である第2の放熱領域322に、第2の伝熱ゴム317を介した第2の発熱部品314を当接する。
第1の発熱部品313は、7W程度の電力を消費するが許容動作温度80℃に対して放熱板を使用しない場合で十数℃のマージンを有している。
第2の発熱部品314は、1W程度しか電力を消費しないが許容動作温度55℃に対して放熱板を使用しない場合で数℃のマージンを有している。
第2の発熱部品314は、第1の発熱部品313と数ミリの距離で近接しているため、第2の発熱部品314の発熱は、自己発熱と、第1の発熱部品313の発熱による雰囲気温度による上昇とが要因となっている。そのため、第2の発熱部品314は、ヒートシンク312を使用しないと、許容動作温度55℃を超えてしまう。
伝熱ゴム316は、第1の発熱部品313とヒートシンク312の第1の放熱領域321との間に配置され、第1の発熱部品313の発熱をヒートシンク312に伝達する。なお、伝熱ゴム316は、1〜2W/(m・K)の熱伝導率を有している。
伝熱ゴム317は、第2の発熱部品314とヒートシンク312の第2の放熱領域322との間に配置され、第2の発熱部品314の発熱をヒートシンク312に伝達する。なお、伝熱ゴム317は、2〜4W/(m・K)の熱伝導率を有している。伝熱ゴム317は、伝熱ゴム316に対して、約2倍の熱伝導率を有するので、第2の発熱部品314をより効果的に放熱できるようになっている。
このようにして第1の発熱部品313,第2の発熱部品314の熱は伝熱ゴム316,伝熱ゴム317を経由してヒートシンク312上のそれぞれの第1の放熱領域321,第2の放熱領域322へと伝わり、第1の放熱領域321,第2の放熱領域322上から空気中へと熱放射され放熱される。
次に、本実施の形態における放熱装置400の熱伝達について説明する。ヒートシンク312を伝熱ゴム316、伝熱ゴム317を介して第1の発熱部品313,第2の発熱部品314に当接させた際、ヒートシンク312のスリット315は第2の発熱部品314の第2の放熱領域322が第1の発熱部品313の第1の放熱領域321に比べて大きくなるように、第1の発熱部品313を取り囲む形状となっている。
これは、第2の発熱部品314が許容温度に対して数℃のマージンしかないため、より大きな放熱面積を確保するためである。逆に、第1の発熱部品313は許容温度に対して十数℃のマージンを有しているため、雰囲気温度を下げる程度の放熱しか有していない。
また、図4Aのスリット315を有するヒートシンク312において、第1の発熱部品313の発熱はヒートシンク312経由で第2の発熱部品314に伝熱する際、スリット315の距離分迂回しなければならず、結果として熱伝導を低減させている。
次に、本実施の形態におけるスリット315を有したヒートシンク312の熱分布の具体例について説明する。図6は、本発明の実施の形態3におけるスリット315を有したヒートシンク312とその周辺部の熱分布図である。図6には、プリント基板311の上にヒートシンク312、第1の発熱部品313、第2の発熱部品314、その他の部品330,331、及び温度測定点a、b、c、d、e、fを示している。さらに、温度測定点a、b、c、d、e、fの温度測定値をそれぞれ示している。
図6に示すとおり、第1の発熱部品313、第2の発熱部品314にヒートシンク312を搭載したとき、スリット315を境界として不均一な温度分布となっている。すなわち、第2の発熱部品314の第2の放熱領域322(温度測定点e、f)は、約53℃と動作許容温度55℃以下に収まっている。また、第1の発熱部品313の第1の放熱領域321(温度測定点a)は、約65℃と第2の発熱部品314の2の放熱領域322に対して高くなっているが、動作許容温度80℃に以下に収まっている。
かかる構成によれば、複数の発熱部品を当接させたヒートシンクにコの字型のスリットを有することにより、動作許容温度にマージンの少ない発熱部品により大きな放熱面積を割り当て、かつ、各々の発熱部品からの発熱を分断することにより、各々の発熱部品を動作許容温度以下に収めることができる。
なお、本実施の形態において、スリットをコの字型としたが、>の字型、⊃の字型としてもよい。
なお、本実施の形態において図4Bに示すように伝熱ゴムは発熱部品の上部のみとしたが、伝熱ゴムが発熱部品の側面全体を覆いプリント基板に接したり、側面の一部を覆ったりしてもよい。その場合、発熱部品の発熱を側面からも放熱板に伝達することができる。また、プリント基板から放熱を行なうこともできる。
上記したように、本実施の形態では、スリットを有することにより一体型の形状を維持しつつ、擬似的に複数の独立したヒートシンクをそれぞれの発熱部品に添付されている状態に近づけることにより、複数の放熱板が取り付けられない場合でも複数の発熱部品(チップ)を冷却することが可能になる放熱装置について説明した。図7は、上記した放熱装置400を備えた電子機器401の構成を概念的に示した図である。放熱装置400は、実施の形態1から3で説明した放熱装置のいずれでもよい。
すなわち、電子機器は、温度保証値が高い第1の発熱部品と、温度保証値が低い第2の発熱部品とに当接するとともに、スリットを形成した金属部材を有する放熱装置400を備えている。金属部材は、スリットにより区分され、熱伝導が互いに疎結合となる第1の放熱領域と第2の放熱領域との2つの放熱領域を有する。金属部材の第1の放熱領域は第1の発熱部品に当接し、金属部材の第2の放熱領域は第2の発熱部品に当接する。
放熱装置400を備えることにより、電子機器401は、発熱量が多い半導体などの発熱部品を高密度に実装できる。したがって、小型化、高性能化を図った電子機器を提供できる。なお、電子機器は、表示素子を備えていてもよく、デジタルテレビや録画装置など、多くの民生機器に適用できる。
本発明にかかる放熱装置およびそれを用いた電子機器は、部品点数とコストの削減が可能になるので、複数の電気部品を放熱するための放熱装置等として有用である。
200,200a,200b,400 放熱装置
210,210a ヒートシンク(金属部材)
211,211a,211b スリット
211c 孔
212 薄肉部
221 プリント基板
231 半導体
241 第1の発熱部品
242 第2の発熱部品
251,252,253 接続部品
301 伝熱ゴム(第1の伝熱部材)
302 伝熱ゴム(第2の伝熱部材)
311 プリント基板
312 ヒートシンク(金属部材)
313 第1の発熱部品
314 第2の発熱部品
315 スリット
316 伝熱ゴム(第1の伝熱部材)
317 伝熱ゴム(第2の伝熱部材)
318 ビス
321 第1の放熱領域
322 第2の放熱領域
401 電子機器

Claims (8)

  1. 温度保証値が高い第1の発熱部品と、温度保証値が低い第2の発熱部品とに当接する放熱装置であって、
    前記放熱装置は、スリットを形成した金属部材を有し、
    前記金属部材は、前記スリットにより区分され、熱伝導が互いに疎結合となる第1の放熱領域と第2の放熱領域との2つの放熱領域を有し、
    前記第1の放熱領域は前記第1の発熱部品に当接し、
    前記第2の放熱領域は前記第2の発熱部品に当接する、
    放熱装置。
  2. 前記第2の前記放熱領域の熱の放熱能力は、前記第1の前記放熱領域の熱の放熱能力よりも、高い、
    請求項1に記載の放熱装置。
  3. 前記金属部材は、肉厚を薄く形成した薄肉部を有し、
    前記薄肉部に前記スリットを形成する、
    請求項1に記載の放熱装置。
  4. 前記金属部材は、2群に分割して形成したフィンを備え、
    前記第2の前記放熱領域に形成するフィンの数は、前記第1の前記放熱領域に形成するフィンの数よりも、多い、
    請求項1に記載の放熱装置。
  5. 前記スリットは、少なくとも孔及びスリットを含むように分割して形成する
    請求項1に記載の放熱装置。
  6. 前記第1の発熱部品と前記金属部材とに当接する第1の伝熱部材と、
    前記第2の発熱部品と前記金属部材とに当接する第2の伝熱部材と、をさらに備え、
    前記第1の伝熱部材の熱伝導率は、前記第2の伝熱部材の熱伝導率よりも低い、
    請求項1に記載の放熱装置。
  7. 前記スリットは、コの字型の形状を有し、
    前記第1の放熱領域を前記スリットのコの字の内側とし、
    前記第2の放熱領域を前記スリットのコの字の外側とする、
    請求項1に記載の放熱装置。
  8. 温度保証値が高い第1の発熱部品と、温度保証値が低い第2の発熱部品とに当接するとともに、スリットを形成した金属部材を有し、
    前記金属部材は、前記スリットにより区分され、熱伝導が互いに疎結合となる第1の放熱領域と第2の放熱領域との2つの放熱領域を有し、
    前記第1の放熱領域は前記第1の発熱部品に当接し、
    前記第2の放熱領域は前記第2の発熱部品に当接する、
    放熱装置を、
    備えた電子機器。
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