JPH11318695A - 家庭用加熱機器 - Google Patents

家庭用加熱機器

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JPH11318695A
JPH11318695A JP13344998A JP13344998A JPH11318695A JP H11318695 A JPH11318695 A JP H11318695A JP 13344998 A JP13344998 A JP 13344998A JP 13344998 A JP13344998 A JP 13344998A JP H11318695 A JPH11318695 A JP H11318695A
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JP
Japan
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heat
heat sink
control elements
fan
cooling
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JP13344998A
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Kazuya Miyake
一也 三宅
Kazuhiro Nagoya
一博 名古屋
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Toshiba Home Technology Corp
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Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の発熱する制御素子を備えた炊飯器など
において、小さいヒートシンクにより制御素子を効果的
に自然冷却できるようにする。ヒートシンクの小形化に
より炊飯器本体の小形化を図る。 【解決手段】 複数の制御素子21は放熱用の一つのヒー
トシンク22に接触させてある。このヒートシンク22に
は、各制御素子21の発熱した熱の伝導が相互干渉する部
分に相当した位置に孔27を形成する。この孔27により、
ヒートシンク22において、複数の制御素子21からの熱の
干渉が低減する。熱干渉部がなくなることにより、ヒー
トシンク22の温度上昇が抑制され、制御素子21からの熱
移動が促進され、冷却効果が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱調節をするに
あたり自己発熱を伴う制御素子を複数備えた電磁誘導加
熱式の加熱調理器やアイロンなどの家庭用加熱機器に係
わり、特に、制御素子を自然冷却するためのヒートシン
クなどの放熱部材の構成に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば炊飯器での電磁
誘導加熱において、加熱コイルに供給する高周波電流を
可変することにより、鍋を加熱する加熱出力を調節する
ものでは、インバータ回路などの周波数調節回路を構成
するスイッチング素子(例えばIGBTトランジスタ
ー)などの制御素子が自己発熱する。この発熱による制
御素子の破損を防止するために発熱を抑制する手段とし
て、放熱部材であるアルミニウムなどからなるヒートシ
ンクを発熱する制御素子に接触させ、熱容量と放熱面積
の拡大により冷却効果を高めるようにしている。
【0003】前記発熱する制御素子が複数になり、か
つ、これらの制御素子が同一のヒートシンクに接続され
ていると、このヒートシンクには複数の熱源から熱が供
給されることになり、これら複数の熱源からの熱が相互
に干渉し、発熱部すなわち制御素子のある部分と熱干渉
部との熱落差が少なくなる。そのため、初熱源からヒー
トシンクへの熱移動が阻害され、制御素子の冷却作用が
低減することになる。その結果、長期信頼性を保証する
ために必要な条件、例えば制御素子の温度を90℃以下に
抑えるなどの条件を満たすには、ヒートシンクの体積を
大きくする必要が生じ、炊飯器の本体の小形化に対して
弊害をきたす。また、ヒートシンクの大きさを小形化す
るには、冷却ファンによりヒートシンクを強制冷却する
手段もあるが、この手段では、冷却ファンを設置するス
ペースが必要になって、やはりコンパクト設計に対して
弊害をきたす。また、冷却ファン回転時のモータの音や
ファンの風切り音が騒音となって使用感を悪化させる要
因となる。
【0004】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、複数の発熱する制御素子を備えた炊飯器
などの家庭用加熱機器において、小さい放熱部材により
制御素子を効果的に自然冷却できるようにし、放熱部材
の小形化により機器本体の小形化を図ることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の家庭用
加熱機器は、前記目的を達成するために、複数の発熱す
る制御素子を有し、これらの各制御素子は発熱した熱の
放熱を促進する放熱部材に接触させて備えてあり、この
放熱部材には、前記各制御素子の発熱した熱の伝導が相
互干渉する部分に相当した位置に孔を形成したものであ
る。
【0006】この孔により、放熱部材において、複数の
制御素子からの熱の干渉が低減し、熱干渉部がなくなる
ことにより、放熱部材の温度上昇が抑制され、制御素子
からの熱移動が促進され、冷却効果が向上する。
【0007】請求項2の発明の家庭用加熱機器は、前記
目的を達成するために、複数の発熱する制御素子を有
し、これらの各制御素子は発熱した熱の放熱を促進する
放熱部材に接触させて備えてあり、この放熱部材には、
前記各制御素子の発熱した熱の伝導が相互干渉する部分
に相当した位置に部分的に材厚が薄くなる段部を形成し
たものである。
【0008】放熱部材において、段部のある部分は熱伝
導量が低減し、これにより、複数の制御素子からの熱の
干渉が低減し、熱干渉部がなくなることにより、放熱部
材の温度上昇が抑制され、制御素子からの熱移動が促進
され、冷却効果が向上する。
【0009】請求項3の発明の家庭用加熱機器は、前記
目的を達成するために、複数の発熱する制御素子を有
し、これらの各制御素子は発熱した熱の放熱を促進する
熱伝導性のよい材料からなる放熱部材に接触させて備え
てあり、この放熱部材は、前記各制御素子の発熱した熱
の伝導が相互干渉する部分に相当した位置にて分割し、
放熱部材の材料よりも熱伝導性の悪い材料からなる連結
部材により連結したものである。
【0010】このように放熱部材が制御素子毎に分割さ
れており、かつ、これらの放熱部材が熱伝導性の悪い材
料からなる連結部材により連結してあることにより、放
熱部材における複数の制御素子からの熱の干渉が低減
し、熱干渉部がなくなることにより、放熱部材の温度上
昇が抑制され、制御素子からの熱移動が促進され、冷却
効果が向上する。
【0011】
【発明の実施形態】以下、本発明の家庭用加熱機器の第
1実施例について図1から図5を参照しながら説明す
る。なお、本実施例の家庭用加熱機器は、加熱調理器の
一種である保温釜を兼ねる炊飯器である。まず、この炊
飯器全体の構成を図4に基づいて説明する。1は炊飯器
本体で、この炊飯器本体1は、その外殻を形成する外枠
2と、この外枠2内に設けられた内枠3とを備えてい
る。この内枠3は、上面を開口した容器状になってお
り、鍋4が内部に挿脱自在に収容されるものである。こ
の鍋4は、熱伝導性の良好なアルミニウム合金などから
なり、鍋4の外面における底面および側面下部には、磁
性金属であるフェライト系ステンレスからなる発熱体5
が接合してある。また、内枠3の外面には、鍋4の底面
および側面下部に対向する位置に加熱手段である加熱コ
イル6が設けてあり、この加熱コイル6をさらに外側か
ら覆ってコイルカバー7およびフェライトコア8が設け
てある。また、炊飯器本体1の内部には、前記加熱コイ
ル6へ所定の高周波電流を供給するインバータ回路など
を備えた回路基板である基板9が備えてあり、加熱コイ
ル6に所定の高周波電流を供給することにより、この加
熱コイル6より磁界を発生し、この磁界内にある前記発
熱体5が自己発熱することで、鍋4内に収容した米と水
を加熱し炊飯や保温を行う構成になっている。さらに、
前記外枠2の上部には、前記鍋4の上面開口を開閉自在
に塞ぐ蓋体10が軸着されており、この蓋体10には蒸気口
11が設けられている。
【0012】つぎに、前記基板9付近の構成について、
図1から図3を加えてより詳しく説明する。前記インバ
ータ回路は、これを構成するスイッチング素子をなすI
GBTトランジスターなどの複数の自己発熱する制御素
子21を有している。そして、これらの制御素子21は、前
記基板9により回路に接続されるものであるが、さらに
熱伝導性のよい材料であるアルミニウム製の放熱部材と
しての放熱器であるヒートシンク22に接触固定されてい
る。制御素子21とヒートシンク22との間には、それらの
接触部に隙間が生じることを抑制して制御素子21からヒ
ートシンク22に熱を効率的に伝導させるために、熱伝導
シリコーン(シリコーンゴム)23などを介在させてあ
る。ヒートシンク22は、例えば両側に脚部24を有してお
り、この脚部24において前記基板9に爪嵌合やねじ止め
などの手段により固定されている。また、ヒートシンク
22は、放熱部をなす複数の放熱フィン25を有している
が、放熱面積をさらに拡大するために、これらの放熱フ
ィン25の表面には、図2に示すように、細かな凹凸26が
形成されている。さらに、放熱効果を促進するために、
ヒートシンク22の表面にはアルマイト処理が施されてい
る。
【0013】また、ヒートシンク22には、各制御素子21
の発熱した熱の伝導が干渉する部分に相当する位置、本
実施例においては各制御素子21間のほぼ中間位置に孔27
が貫通形成してある。この孔27は、ヒートシンク22をダ
イキャスト成形するときに型で形成すればよい。また、
ヒートシンク22を同一断面にて押し出し成形する場合に
は、後からプレス加工により孔27を形成すればよい。
【0014】なお、本実施例においては、単一の孔27を
長孔として形成しているが、孔27は、長孔でも角孔でも
複数の孔の組合せでもよい。また、孔27の位置は、必ず
しも発熱する制御素子21のほぼ中間である必要はなく、
ヒートシンク22への熱移動が相互に干渉しないものであ
ればよい。また、ヒートシンク22における高発熱の側を
体積が大きくなるように工夫することもできる。さら
に、溝状の孔27の幅は、広い方が好ましいが、熱干渉抑
制作用と炊飯器本体1の大きさとを考慮して任意に設定
すればよい。
【0015】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。前述のように、炊飯およびその後の保温に際
しては、制御素子21を含むインバータ回路から加熱コイ
ル6に高周波電流が供給されることにより、鍋4の発熱
体5が発熱し、この鍋4内の被加熱物である米および水
あるいはご飯が加熱される。
【0016】このようにインバータ回路が作動するとき
制御素子21が発熱するが、これら制御素子21の発する熱
は、ヒートシンク22に伝わり、このヒートシンク22から
放熱される。これにより制御素子21が自然冷却される。
このとき、ヒートシンク22に孔27があるため、このヒー
トシンク22において、孔27がない場合には複数の制御素
子21からの熱の熱干渉により高温になる部分での熱干渉
を低減できる。そして、熱干渉部がなくなることにより
ヒートシンク22の温度上昇が抑制され、発熱部すなわち
制御素子21の部分からの熱移動が促進され、冷却効果を
向上することが可能になる。また、孔27の側面によって
放熱面積が拡大するので、放熱効果も向上する。
【0017】このようにしてヒートシンク22による冷却
効果が向上することにより、全体として小さいヒートシ
ンク22でも、複数の制御素子21を効果的に自然冷却でき
る。また、ヒートシンク22を小形化できることにより、
炊飯器本体1の小形化を図ることも可能になる。さら
に、自然冷却のみでも十分な冷却効果が得られるため、
ヒートシンク22を強制的に冷却するために冷却ファンを
設ける必要がなくなるので、冷却ファンによる騒音をな
くして静音化を図ることができ、また、冷却ファンが不
要な分、構造の簡素化を図ることができるとともに、炊
飯器本体1をよりいっそう小形化できる。あるいは、ヒ
ートシンク22のみでは冷却作用が不足で冷却ファンによ
る強制冷却が必要であるとしても、自然冷却の効果が向
上することにより、冷却ファンの回転数を少なくして騒
音を低減したり、冷却ファンの大きさを小さくしてコン
パクト設計を図ることができる。
【0018】なお、発熱する制御素子21とヒートシンク
22とを接触させる構成は、前記実施例のものには限ら
ず、種々の構成が可能である。例えば、図5は、基板9
と制御素子21との間にヒートシンク22を介在させる構成
を採ったものである。
【0019】つぎに、本発明の第2実施例について、図
6を参照しながら説明する。この第2実施例は、ヒート
シンク22において、複数の制御素子21からの熱伝導が相
互干渉する部分に相当する位置に、前記第1実施例の孔
27に代えて、部分的に材厚が薄くなる段部31を形成した
ものである。すなわち、段部31におけるヒートシンク22
の厚さをA、それ以外の放熱フィン25以外の部分でのヒ
ートシンク22の厚さをBとすると、A<Bである。例え
ば、Aは1mmであり、Bは3mmである。厚さがBの部分
は、冷却のための熱伝導を促進すべき部分であり、厚さ
がAの部分すなわち段部31は、熱伝導を阻害して熱干渉
しにくくするためのものである。この段部31の幅寸法
は、広い方が好ましいが、熱干渉抑制作用と炊飯器本体
1の大きさとを考慮して任意に設定すればよい。
【0020】ヒートシンク22において、段部31のある部
分は、材厚が薄くなっていることにより熱伝導量が低減
するので、段部31で複数の制御素子21からの熱の干渉が
低減し、前記第1実施例と同様の作用効果が得られる。
また、第2実施例の構成によれば、ヒートシンク22の断
面形状を全長に渡って同一形状に形成できることから、
ヒートシンク22自体を押し出し成形する際に段部31を同
時に形成でき、前記第1実施例のように孔27を形成する
場合に比べて、孔27を設けるための加工上のロスがなく
なり、ヒートシンク22の製造において生産性を向上でき
る。
【0021】なお、段部31は、前記第2実施例のよう
に、ヒートシンク22における放熱フィン25のある側の面
に形成してもよいが、図7に示す第3実施例のように、
ヒートシンク22における放熱フィン25のない側の面に形
成してもよい。さらに、両面に段部31を形成してもよ
い。いずれにせよ、同様の作用効果を得られる。
【0022】つぎに、本発明の第4実施例について、図
8を参照しながら説明する。この第4実施例は、各制御
素子21の発熱した熱の伝導が相互干渉する部分に相当し
た位置でヒートシンク22を第1のヒートシンク部材22a
と第2のヒートシンク部材22bとに分割し、連結部材32
により第1のヒートシンク部材22aと第2のヒートシン
ク部材22bとを連結したものである。連結部材32の材料
は、ポリプロピレンやポリアミドなどのプラスチックあ
るいはステンレスなど、ヒートシンク22の材料であるア
ルミニウムよりも熱伝導性の悪い材料である。なお、ヒ
ートシンク部材22a,22bと連結部材32との固定を確実な
ものとするために、これらヒートシンク部材22a,22bと
連結部材32との接合面の一方には凸部33が形成してあ
り、他方にはこれらの凸部33に嵌合する凹部34が形成し
てある。
【0023】このようにヒートシンク22を複数の制御素
子21毎に分割すれば、当然複数の制御素子21からの熱の
干渉はなくなる。そして、各ヒートシンク部材22a,22b
は熱伝導性の悪い材料からなる連結部材32により連結し
てあるので、熱干渉を低減しつつ、ヒートシンク22全体
を一体化できる。したがって、一つの基板9に複数のヒ
ートシンク部材22a,22bを固定する構造を、従来通り一
つのヒートシンク22を固定する構造と同様にでき、基板
9へのヒートシンク22の取り付けが複雑にならない。ま
た、複数のヒートシンク部材22a,22bを含むヒートシン
ク22全体が一体になっていることにより、基板9にヒー
トシンク22を安定して固定することができる。
【0024】つぎに、本発明の第5実施例について図9
を参照しながら説明する。本第5実施例は、ヒートシン
ク22を強制冷却する冷却ファン41を設けたものである。
この冷却ファン41は、炊飯器本体1内の下部に配設され
ており、その外枠2の下面部に形成された支持リブ42に
より支持されている。そして、冷却ファン41は、プロペ
ラファンからなり、その軸方向が上下方向に設定してあ
るが、冷却ファン41の吸込み側に対向して外枠2の下面
部には吸気孔43が開口形成されている。また、冷却ファ
ン41の吹出し側すなわち上側にヒートシンク22が位置し
ている。図示していないが、このヒートシンク22は、前
記第1実施例ないし第4実施例のヒートシンク22と同様
の構造になっており、孔27、段部31または連結部材32を
有している。
【0025】そして、炊飯時および保温時にインバータ
回路が作動するときには、冷却ファン41が図示していな
いモータにより回転駆動される。これにより、鎖線の矢
印で示すように、炊飯器本体1外から吸気口43を介して
炊飯器本体1内に吸引される空気の流れが生じ、この気
流がヒートシンク22に当たる。これにより、発熱する制
御素子21から熱が伝わるヒートシンク22が強制冷却さ
れ、このヒートシンク22からの放熱が促進される。した
がって、発熱量の大きな制御素子21でも、その冷却がよ
り確実になされる。
【0026】ところで、前記第5実施例のように、冷却
ファン41としてプロペラファンを用いた場合、十分な冷
却を行うには、ファンの大型化あるいは高回転化が必要
である。これによって、ファンを含めた制御部の大型化
や、高回転化に伴うファンの騒音の増大をきたす。ま
た、図9に示すように、冷却ファン41がヒートシンク22
に対向した構造であると、吹出し側の負荷が大きい。一
方、プロペラファンは、図17に示すように、無負荷時
の風量は大きいが、静圧が小さいという特性をもってお
り、高負荷環境下では風量の減少が著しい。そのため、
無負荷時のファン性能を必要以上に大きくしなければな
らないが、これは設計上非合理的なことである。
【0027】以下に説明する第6実施例ないし第10実
施例は、このような問題の改善を図ったものである。図
10に示す第6実施例は、冷却ファン46としてシロッコ
ファンを採用したものである。この冷却ファン46は、炊
飯器本体1内の下部に配設されており、その外枠2の下
面部に立設された筒状の支持リブ42により支持されてい
る。そして、この支持リブ42に囲まれた領域で外枠2の
下面部には吸気口43が開口形成されている。また、シロ
ッコファンからなる冷却ファン46は、その回転軸47を上
下方向にして配設されており、下面にある吸込み口48が
前記吸気口43に対向しているとともに、吹出し口49は水
平な方向に開口している。一方、加熱コイル6の通電制
御手段を構成する基板9上に搭載された制御素子21がね
じ止めされたヒートシンク22は縦置き配置、すなわち、
薄手方向を水平にした方向性の配置になっており、この
ヒートシンク22の極近傍に前記冷却ファン46の吹出し口
49が位置している。図示していないが、ヒートシンク22
は、前記第1実施例ないし第4実施例のヒートシンク22
と同様の構造になっており、孔27、段部31または連結部
材32を有している。なお、50は外枠2の側面下部に形成
された排気口である。
【0028】そして、炊飯時および保温時にインバータ
回路が作動するときには、冷却ファン46が図示していな
いモータにより回転駆動される。これにより、鎖線の矢
印で示すように、炊飯器本体1外から吸気口43を介して
炊飯器本体1内に吸引される空気の流れが生じる。この
気流は、支持リブ42内の風路から冷却ファン46において
ほぼ直角に曲がってほぼ水平な流れになり、縦置きされ
たヒートシンク22にほぼ垂直に当たる。これにより、発
熱する制御素子21からヒートシンク22に伝えられた熱が
速やかに放出され、制御素子21が確実に冷却される。
【0029】図17に示すように、シロッコファンは、
プロペラファンに比べて静圧が高いという特性を有す
る。これは、電磁誘導加熱式炊飯器における冷却ファン
41の使用環境、特に吹出し側が高負荷になる環境下では
合理的なものであり、このような環境下において、安定
して高風量を送風でき、従来のプロペラファンよりも冷
却効率を高めることができる。そして、冷却効率が高ま
ることにより、プロペラファンと同等の冷却性能を得な
がら、ヒートシンク21または冷却ファン46を小形化で
き、あるいは、冷却ファン46を低回転化できる。
【0030】このように、ファン形状の変更によって冷
却効率を高めることにより、冷却部を含めた制御部を小
形化できる。また、冷却ファン46の回転数を低くでき、
低騒音化および冷却ファン46の低消費電力化を図れる。
また、シロッコファンからなる冷却ファン46の構造上、
炊飯器本体1の外部から冷却ファン46の内部に異物が挟
み込まれにくいため、炊飯器の信頼性、安全性が向上す
る効果も得られる。
【0031】なお、前記第6実施例では、制御素子21か
らの放熱効果を高めるために、冷却ファン46の吹出し口
49が水平向きであるのに対して、ヒートシンク22を縦置
きしているが、ヒートシンク22は横置き配置、すなわ
ち、薄手方向を上下方向にした配置にしてもよい。この
ヒートシンク22および冷却ファン46の配置は、炊飯器本
体1内に確保できる空間部などに応じて適宜設定すれば
よいものである。
【0032】例えば、図11および図12に示す第7実
施例は、ヒートシンク22を横置き配置し、シロッコファ
ンからなる冷却ファン46の回転軸47を水平に配置したも
のである。冷却ファン46の吹出し口49は、ヒートシンク
22に下側から対向させてある。本第7実施例において
も、前記第6実施例と同様の作用効果が得られる。
【0033】また、図13および図14に示す第8実施
例は、冷却ファン51としてクロスフローファンを用いた
ものである。この冷却ファン51は、外殻ケース52内にフ
ァン本体53を回転自在に支持したものであり、外殻ケー
ス52の軸方向一端面の外側には、ファン本体53を回転駆
動するモータ54を設けてある。55はファン本体53の回転
軸である。そして、外殻ケース52の軸方向に沿い互いに
直交する二つの側面に吸込み口56および吹出し口57が各
々開口形成されている。そして、冷却ファン51は、回転
軸55を水平にし、吸込み口56を下向きにするとともに、
吹出し口57を水平向きにした状態で配設してある。これ
に対して、ヒートシンク22は、縦置きにしてあり、冷却
ファン51の吹出し口57に対向している。
【0034】そして、図14に鎖線の矢印に示すよう
に、空気が吸込み口56から冷却ファン51内に吸込まれ、
ここでほぼ直角に曲げられて吹出し口57からヒートシン
ク22に向けて吹出す。これにより、このヒートシンク22
が冷却される。
【0035】また、図15に示す第9実施例では、冷却
ファン51は、回転軸55を水平にし、吸込み口56を水平向
きにするとともに、吹出し口57を上向きにした状態で配
設してある。これに対して、ヒートシンク22は、横置き
にしてあり、冷却ファン51の吹出し口57に上から対向し
ている。
【0036】さらに、図16に示す第10実施例では、
冷却ファン51の回転軸55を上下方向に配置している。こ
れに対して、ヒートシンク22は、縦置きにしてあり、冷
却ファン51の吹出し口57に横から対向している。
【0037】以上の第8実施例から第10実施例では、
冷却ファン51にクロスフローファンを用いているが、ク
ロスフローファンも、シロッコファンと同様、プロペラ
ファンに比べて静圧が高いという特性を有し、電磁誘導
加熱式炊飯器における冷却ファン41の使用環境、特に吹
出し側が高負荷になる環境下で、安定して高風量を送風
でき、従来のプロペラファンよりも冷却効率を高めるこ
とができ、シロッコファンを用いた場合と同様の作用効
果を得ることができる。
【0038】さらに、シロッコファンやクロスフローフ
ァンの他、プロペラファンよりも静圧特性に優れた適宜
のファンを用いることができる。
【0039】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、家庭用加熱機器として加熱調理器の一
種である炊飯器を例に採って説明したが、本発明は、保
温釜や調理プレートなどの他の加熱調理器、さらにはア
イロンなどの他の家庭用加熱機器にも適用可能である。
要は、加熱調節をするにあたり自己発熱を伴う制御素子
を複数備えた家庭用加熱機器に本発明は適用可能であ
る。
【0040】また、前記各実施例では、発熱する制御素
子21が2つの場合を示したが、制御素子21は3つ以上で
あってもよい。また、発熱する制御素子21は、IGBT
トランジスターに限るものではなく、基板9に配置する
回路部品で冷却を必要とするSCRや双方向性サイリス
ターといったスイッチング素子など自己発熱を伴う各種
制御部品に本発明は応用できる。
【0041】さらに、前記第5実施例から第10実施例
のように、冷却ファン41,46,51を設ける場合、この冷却
ファン41,46,51の吹出し口49,57は、ヒートシンク22の
みならず、発熱する制御素子21にも対向させてもよい。
すなわち、冷却ファン41,46,51からの送風をヒートシン
ク22に当たるだけでなく、制御素子21に直接当ててもよ
い。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明の家庭用加熱機器によれ
ば、複数の発熱する制御素子を接触させた放熱部材にあ
って、各制御素子の発熱した熱の伝導が相互干渉する部
分に相当した位置に孔を形成したので、小さい放熱部材
でも複数の制御素子を効果的に自然冷却でき、また、放
熱部材の小形化により機器本体の小形化を図ることがで
きる。
【0043】請求項2の発明の家庭用加熱機器によれ
ば、複数の発熱する制御素子を接触させた放熱部材にあ
って、各制御素子の発熱した熱の伝導が相互干渉する部
分に相当した位置に段部を形成したので、小さい放熱部
材でも複数の制御素子を効果的に自然冷却でき、また、
放熱部材の小形化により機器本体の小形化を図ることが
できる。さらに、段部であると、放熱部材の断面形状を
全長に渡って同一形状に形成できることから、放熱部材
の製造において生産性を向上できる。
【0044】請求項3の発明の家庭用加熱機器によれ
ば、複数の発熱する制御素子を接触させた放熱部材を、
各制御素子の発熱した熱の伝導が相互干渉する部分に相
当した位置にて分割し、放熱部材の材料よりも熱伝導性
の悪い材料からなる連結部材により連結したので、放熱
部材全体が小さくても複数の制御素子を効果的に自然冷
却でき、また、放熱部材の小形化により機器本体の小形
化を図ることができる。また、放熱部材が連結部材によ
り一体化されていることにより、取り付け性が複雑にな
らないとともに、放熱部材を基板などに安定して固定で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の家庭用加熱機器の第1実施例を示すヒ
ートシンク部分の断面図である。
【図2】同上ヒートシンクの放熱フィン部分の拡大断面
図である。
【図3】同上ヒートシンク部分の平面図である。
【図4】同上家庭用加熱機器である炊飯器全体の断面図
である。
【図5】同上ヒートシンクへの制御素子の接続の変形例
を示す断面図である。
【図6】本発明の家庭用加熱機器の第2実施例を示すヒ
ートシンク部分の断面図である。
【図7】本発明の家庭用加熱機器の第3実施例を示すヒ
ートシンク部分の断面図である。
【図8】本発明の家庭用加熱機器の第4実施例を示すヒ
ートシンク部分の断面図である。
【図9】本発明の家庭用加熱機器の第5実施例を示すヒ
ートシンク部分の断面図である。
【図10】本発明の家庭用加熱機器の第6実施例を示す
炊飯器全体の断面図である。
【図11】本発明の家庭用加熱機器の第7実施例を示す
ヒートシンク部分の一部を断面にした正面図である。
【図12】同上ヒートシンク部分の側面図である。
【図13】本発明の家庭用加熱機器の第8実施例を示す
ヒートシンク部分の一部を断面にした正面図である。
【図14】同上ヒートシンク部分の側面図である。
【図15】本発明の家庭用加熱機器の第9実施例を示す
ヒートシンク部分の側面図である。
【図16】本発明の家庭用加熱機器の第10実施例を示
すヒートシンク部分の側面図である。
【図17】プロペラファンおよびシロッコファンの風量
−静圧特性の例を示すグラフである。
【符号の説明】
21 制御素子 22 ヒートシンク(放熱部材) 27 孔 31 段部 32 連結部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱する制御素子を有し、これら
    の各制御素子は発熱した熱の放熱を促進する放熱部材に
    接触させて備えてあり、この放熱部材には、前記各制御
    素子の発熱した熱の伝導が相互干渉する部分に相当した
    位置に孔を形成したことを特徴とする家庭用加熱機器。
  2. 【請求項2】 複数の発熱する制御素子を有し、これら
    の各制御素子は発熱した熱の放熱を促進する放熱部材に
    接触させて備えてあり、この放熱部材には、前記各制御
    素子の発熱した熱の伝導が相互干渉する部分に相当した
    位置に部分的に材厚が薄くなる段部を形成したことを特
    徴とする家庭用加熱機器。
  3. 【請求項3】 複数の発熱する制御素子を有し、これら
    の各制御素子は発熱した熱の放熱を促進する熱伝導性の
    よい材料からなる放熱部材に接触させて備えてあり、こ
    の放熱部材は、前記各制御素子の発熱した熱の伝導が相
    互干渉する部分に相当した位置にて分割し、放熱部材の
    材料よりも熱伝導性の悪い材料からなる連結部材により
    連結したことを特徴とする家庭用加熱機器。
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