JPS6364228B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6364228B2
JPS6364228B2 JP56024853A JP2485381A JPS6364228B2 JP S6364228 B2 JPS6364228 B2 JP S6364228B2 JP 56024853 A JP56024853 A JP 56024853A JP 2485381 A JP2485381 A JP 2485381A JP S6364228 B2 JPS6364228 B2 JP S6364228B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fragrance
porous sheet
sheet
thermoplastic resin
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56024853A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57139346A (en
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP56024853A priority Critical patent/JPS57139346A/ja
Publication of JPS57139346A publication Critical patent/JPS57139346A/ja
Publication of JPS6364228B2 publication Critical patent/JPS6364228B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、撥水性を有する多孔性シートで香料
を包装し、特に水分が存在する環境における使用
に好適な芳香剤に関するものである。 最近、香料が多方面で使用されるようになりそ
の使用形態も様々である。袋に入つた香料もよく
知られている。このような袋の材質としては、一
般に、紙や穴空き合成樹脂シートが代表的であ
る。しかし、紙の場合は、親水性であるため、ま
た穴空き合成樹脂シートの場合は、一般にその孔
径が大きいため、共に耐水性がなく湿気の多いと
ころでは、香料が濡れて、充分にその性能を発揮
できない欠点があつた。このような問題は、特に
おしぼりに香料を浸透させる場合に起り、その解
決が望まれていた。 おしぼりに香料を含浸させる方法としては、お
しぼりの洗濯時に直接香料を混合する方法、香料
をロウ、ワツクス、または石けん等に混合して、
棒状等に成形したものを、高湿度のおしぼりボツ
クスに置く方法が採られている。しかしながら、
前者の場合は、洗濯時に香料が浸みつき、清掃し
てもなかなく香料が完全に除去できず、香料の種
類の切換が困難である。一方後者の場合は、香
料が固い成形体中に入つているために、揮散しに
くいこと、香料入成形体が変色すること、香
料入成形体の形が崩れやすいこと、香料入成形
体が被覆されていないので、取扱いにくいこと、
見かけが悪い、等の欠点がある。 本発明者らは、このような水分が存在する環境
において使用される香料の欠点を解決するため
に、香料を包装する材料の研究を続けてきたとこ
ろ、撥水性を有する特定の多孔性シートが有効で
あることを見い出し、本発明を完成したものであ
る。 即ち、本発明は、無機充填材を35〜85重量%有
する熱可塑性樹脂よりなり、撥水性を有し且つ
50μ以下の細孔を有する延伸多孔性シートで香料
を包装してなる芳香剤である。 本発明で用いる多孔性シートは通常のシート状
物およびフイルム状物を含めて意味し、通気性を
有するが水分を通さないものである。そのために
該多孔性シートの孔径は、一般に50μ以下、好ま
しくは20μ以下であることが必要である。上記の
性状を有する多孔性シートは無機充填剤を35〜85
重量%含有する熱可塑性樹脂よりなるシートを延
伸することによつて得られる。 このように、多量の無機充填剤を含有させた熱
可塑性樹脂は、延伸によつて熱可塑性樹脂と無機
充填剤との間に空隙を生じて所定の孔径を有する
微小な多孔を生じ、通気性を有するため、この多
孔性シートで包装された香料は、その微細な多孔
より十分に発散する。一方、ポリオレフインなど
の熱可塑性樹脂が撥水性を有するだけでなく、多
孔性シートの孔径が十分小さいため、液状水を袋
内に取り込むことなく、袋内の香料が濡れること
はない。なお、無機充填剤が35重量%以下と少な
い場合には延伸しても熱可塑性樹脂の良好な多孔
性シートが得られない。逆に85重量%以上と多い
場合にも、熱可塑性樹脂の流動性が不十分で延伸
によつてはもはやシートが得られない。 本発明において、多孔性シートに用いる熱可塑
性樹脂としては、無機充填材35重量%以上を混合
して延伸可能なものあれば特に制限なく使用でき
る。一般に好適に使用される熱可塑性樹脂として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フインが挙げられる。また上記の熱可塑性樹脂に
含有させる無機充填材としては、一般に平均粒径
0.1〜100μ特に0.5〜20μ程度の金属の酸化物、水
酸化物、塩等の無機化合物が好ましく用いられ
る。例えば、酸化マグネシウム、アルミナ、シリ
カ等の金属酸化物、水酸化アルミニウム、水酸化
カルシウム等の金属水酸化物;炭酸カルシウム、
塩化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、硫
酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニ
ウム等の金属塩;そのほかケイ酸カルシウム類;
セメント類;ゼオライト類;タルク等の粘土類も
用いることができる。 次に、上記の無機充填材35重量%以上を含有し
た熱可塑性樹脂を、シート状に成形後に通常の一
軸または二軸延伸方法によつて延伸すればよい。
該延伸倍率は特に限定されないが、一般には体積
延伸率で50%〜700%、好ましくは200%〜400%
の範囲が、本発明の目的に良好な多孔質シートを
得るのに好適である。即ち、このような多孔性シ
ートには、50μ以下の均一な細孔が形成される。 本発明において用いられる多孔性シートに、補
強のために種々の補強シートを積層してもよい。
補強シートとしては、被積層多孔性シートより多
孔性しかも強度大なるものが使用される。特に多
孔率が30%以上である補強シートを使用すると、
積層多孔性シートの通気性を損わないので好都合
である。一方、空隙率が30%以下の補強シートで
は、多孔性シートと熱融着、又は接着剤等で積層
するときに、接着部分が該多孔性シートの孔を塞
ぎ、通気性は小さくなるが香料の揮散速度の大小
により選択すればよい。このような補強シートの
具体例としては紙状物、布状物があり、特に合成
樹脂の穴あきシートまたはフイルム、繊維、フラ
ツトヤーンの織布または不織布が好ましい。 本発明で用いる香料には、従来使用されてきた
天然香料や合成香料があり、特に制限なく用いら
れる。 本発明では、香料を有機質、または無機質担体
に担持させて用いることがきる。特に液状の香料
にあつては、吸油能の大きい担体に担持させるこ
とにより、取扱いが容易となるばかりでなく、香
料の揮散速度の調節もでき、好都合である。この
ような、有機質、または無機質担体としては、コ
ーンコブミール、ポテトパルプ、パガス、草炭、
紙パルプ、合成無定形シリカ、合成珪酸カルシウ
ム、パーライト、石膏、ゼオライト、シリカゲル
等が挙げられる。この中でも、吸油能の大きい合
成無定形シリカ、合成珪酸カルシウムが好適に使
用される。なお、担体の種類によつては、香料を
分散させるおそれもあるので、その組み合せに注
意を要する場合もある。香料を担体に担持させる
方法は、特に制限されず、従来公知の混合方法、
成形方法がそのまま採用される。なお香料を担体
に担持させた後、成形した方が取扱い上、また香
料の揮散速度を調節する上で有利である。 本発明において、香料を撥水性を有する多孔性
シートで包装する方法としては、従来公知の包装
方法が制限なく採用されるし、接着方法も熱融着
法、接着剤を使用する方法が適宜使用される。 以上のように、本発明によつて製造された芳香
剤は、撓水性を有する多孔性シートで包装されて
いるとにより、高温多湿のおしぼりボツクス内で
も、香料が湿気で濡れることはなく、長期間均一
に香料を揮散させることができる。又、更に、有
機質や無機質担体に香料を担持させることによ
り、その取扱いが容易となるばかりでなく、香料
の揮散速度の調節もできるようになつた。このよ
うに、従来問題の多かつたおしぼりへの香料の含
浸方法を簡素化し、効率化したものとして、関係
業界への寄与は極めて大きい。 以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれのみに限定されるものでは
ない。 実施例 1 ポリプロピレンに無機充填材として、重質炭酸
カルシウムを60重量%含有させた厚さ200μ,平
均孔径が約5μの二軸延伸シート(体積延伸倍率
400%)を作り、この片面に、ポリプロピレン繊
維をポリエチレンで被覆した構造の繊維からなる
20g/m2の不織布を130℃で貼り合わせた複合シ
ートを準備した。 次に、吸油能力の高い珪酸カルシウム粉末(商
品名 フローライトR、徳山曹達(株)製)4gに香
料2gを担持させた造粒品を、前記複合シートの
不織布面を内面とした、2cm×12cmの袋に入れ、
140℃でヒートシールした。この芳香剤を、高温
高湿のホツトボツクス中に一週間静置し、香料の
揮散状態及び包装材の変化を調べたところ、香料
入り造粒物は全水で濡れた様子はなく、外観変化
もなく、一週間前と変らぬ香料の揮散状態が観測
された。 実施例2及び比較例1 実施例1で使用したと同様の複合シート(透気
度(ガーレ)が500(秒/100c.c.)で、厚さが
150μ)及び市販のポリエチレンシート(透気度
(ガーレ)が無限大(秒/100c.c.)で厚さが100μ)
を包装材として、珪酸カルシウム造粒物(徳山曹
達(株)製、商品名フローライトRM−40、粒径4〜
6m/mφ、見掛比重0.200g/c.c.)に香料のグ
リーンアツプル(稲畑香料(株)製)を重量比で1:
1の割合で含浸させたもの10gを包装し、縦7cm
×横9cmの袋体としたた。 一方、湯浴上にステンレス製パツトを浮かべ、
該パツト上に、上記袋体をのせ、一定時間経過後
の香料の揮散量を測定した。その結果は第1表に
示す通りの重量減(香料揮散量)であり、本発明
の芳香剤に比べてポリエチレンフイルムを用いた
芳香剤の重量減が著しく小さいことが判る。また
ポリエチレンフイルムを用いた芳香剤から揮散す
る香料は本来のグリーンアツプルの香ではなく、
酸味の強い香であつた。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 無機充填材を35〜85重量%を含有する熱可塑
    性樹脂よりなり、撥水性を有し且つ50μ以下の細
    孔を有する延伸多孔性シートで香料を包装してな
    る芳香剤。
JP56024853A 1981-02-24 1981-02-24 Aromatic agent Granted JPS57139346A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56024853A JPS57139346A (en) 1981-02-24 1981-02-24 Aromatic agent

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56024853A JPS57139346A (en) 1981-02-24 1981-02-24 Aromatic agent

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57139346A JPS57139346A (en) 1982-08-28
JPS6364228B2 true JPS6364228B2 (ja) 1988-12-09

Family

ID=12149764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56024853A Granted JPS57139346A (en) 1981-02-24 1981-02-24 Aromatic agent

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS57139346A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59108557A (ja) * 1982-12-14 1984-06-23 株式会社デンソー 消臭体
JPS59214456A (ja) * 1983-05-21 1984-12-04 キング化学株式会社 芳香揮散方法及びその装置
JPS6063346U (ja) * 1983-10-04 1985-05-04 日東電工株式会社 芳香剤揮散容器
JPH02106244U (ja) * 1989-02-14 1990-08-23

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5463789U (ja) * 1977-10-06 1979-05-04

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57139346A (en) 1982-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW206163B (ja)
TW458807B (en) Material for removing environmental pollution substances
US5904028A (en) Fragrance and deodorant materials
JPS6365211B2 (ja)
JPH06198778A (ja) ポリビニルアルコールを含むバインダーを含浸させた予め湿らせたフラッシャブルなナプキン
ZA200207264B (en) Fragranced hydrogel air freshener kits.
JPH01201253A (ja) シート状発熱体
JPS6364228B2 (ja)
JP2015101507A (ja) 二酸化塩素を放出する方法
JPS6130619B2 (ja)
JPH11332909A (ja) 含塩溶液吸収用の吸収体
JPH0640942B2 (ja) 乾燥剤
JP4112041B2 (ja) 乾燥材
JPH0487967A (ja) ティッシュペーパーの賦香方法
JPH0319935Y2 (ja)
JPH11347401A (ja) 含塩溶液吸収用の吸収材料および吸収体
JP7136847B2 (ja) 包装袋の製造方法および包装袋
JPH06106162A (ja) 繊維状活性炭浄水器
JP2002067204A (ja) 防臭、防湿性シート
JPH01131664A (ja) 芳香剤
JPH02229522A (ja) 除湿剤包装体
JP2002060302A (ja) 揮散性薬剤製剤、及びこれを用いたエアコン用防カビ材
JPH10180030A (ja) 除湿剤
JP2001049577A (ja) 人工ゼオライトを不織布に展着させる方法、不織布製品および不織布製品の使用方法
JPH0536684Y2 (ja)