JP2001049577A - 人工ゼオライトを不織布に展着させる方法、不織布製品および不織布製品の使用方法 - Google Patents

人工ゼオライトを不織布に展着させる方法、不織布製品および不織布製品の使用方法

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JP2001049577A
JP2001049577A JP11214964A JP21496499A JP2001049577A JP 2001049577 A JP2001049577 A JP 2001049577A JP 11214964 A JP11214964 A JP 11214964A JP 21496499 A JP21496499 A JP 21496499A JP 2001049577 A JP2001049577 A JP 2001049577A
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Japan
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nonwoven fabric
artificial zeolite
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present
artificial
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English (en)
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Nobuhiko Sogabe
信彦 曽我部
Motoyuki Sogabe
元行 曽我部
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WORK SOGABE KK
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IS TEKKU KK
WORK SOGABE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人工ゼオライトの脱臭効果、除湿効果および
再生能力を劣化させずに、人工ゼオライトを不織布に展
着させることができ、種々の用途に使用することができ
る人工ゼオライトを不織布に展着させる方法およびこの
方法によって製造された不織布製品を提供する。 【解決手段】 人工ゼオライト1、酢酸ビニル樹脂2お
よび水3を混合して混合液5を作成し、この混合液5に
不織布4を浸し、この不織布4を乾燥させると、不織布
製品6を製造することができる。この不織布製品6は、
人工ゼオライト1のポーラスを閉塞することなく、不織
布4の繊維に、酢酸ビニル樹脂2の粒子を介して、人工
ゼオライト1の粉体が接着されている。このため、人工
ゼオライト1の脱臭効果、除湿効果および再生能力を劣
化させずに、人工ゼオライト1を不織布4に展着させる
ことができ、種々の用途に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工ゼオライトを
不織布に展着させる方法およびこの方法によって製造さ
れた不織布製品に関する。
【0002】
【従来の技術】人工ゼオライトは、xNa2O・yAl2O3・zSiO2
・vH2O の一般組成をもつ約0.2 [μm]程度の極小の粉体
であり、その表面に、ポーラスと呼ばれる均一な孔を多
数有する多孔質体である。この人工ゼオライトは、活性
炭と同等の脱臭効果および除湿効果を有しており、しか
も、この人工ゼオライトは使用して一旦効果がなくなっ
ても乾燥させれば再び脱臭効果および除湿効果を示すよ
うになる再生能力を有している。従来より人工ゼオライ
トを不織布と不織布との間に挟んだ不織布製品が製造さ
れている。また、人工ゼオライトを練り込んだ糸で織ら
れた不織布製品が製造されている。これらの不織布製品
はカーテンやシーツ、作業服等種々の分野で種々の用途
に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の人工ゼオライト
を使用した不織布製品には、以下のごとき問題点があ
る。第1に、人工ゼオライトを不織布と不織布との間に
挟み込んだ不織布製品は、不織布が破けると、人工ゼオ
ライトが飛散してしまうという問題がある。第2に、人
工ゼオライトを不織布と不織布との間に挟み込んだ不織
布製品は、人工ゼオライトが局所化してしまい、人工ゼ
オライトの吸着能力が効率的に発揮できないという問題
がある。第3に、人工ゼオライトを練り込んだ糸で織ら
れた不織布製品は、人工ゼオライトのポーラスが閉塞し
てしまい、効果が激減してしまうという問題がある。
【0004】前述のごとく、従来の人工ゼオライトを使
用した不織布製品には、いくつもの問題点があるので、
人工ゼオライトを不織布に展着して不織布製品を製造す
れば有用であることに気付きながら、以下のごとき技術
的課題を解消することができなかったのである。すなわ
ち、人工ゼオライトは、前述のごとく0.2 [μm]程度の
極小の粉体であり、この人工ゼオライトを不織布に展着
するには、接着剤が必要であるが、人工ゼオライトを不
織布に展着するのに相応しい接着剤を探し出すという点
である。そこで、本発明者は、人工ゼオライトを不織布
に展着させるための接着剤として、ゴム系接着剤やセメ
ダイン等の接着剤を試用した結果、以下のごとき不具合
が生じるということが判明している。 (1) 人工ゼオライトの表面の多数のポーラスが接着剤に
よって、閉塞してしまい、人工ゼオライトの脱臭効果、
除湿効果および再生能力が劣化してしまう。 (2) 人工ゼオライトによって、接着剤が分解してしまい
接着剤の接着能力が消失してしまい、人工ゼオライトが
不織布に接着しなくなる。 (3) 接着剤によって、不織布に色が付いてしまったり、
臭いが付いてしまい、用途が制限されてしまう。
【0005】本発明はかかる事情に鑑み、人工ゼオライ
トの脱臭効果、除湿効果および再生能力を劣化させず
に、人工ゼオライトを不織布に展着させることができ、
種々の用途に使用することができる人工ゼオライトを不
織布に展着させる方法およびこの方法によって製造され
た不織布製品を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の人工ゼオライ
トを不織布に展着させる方法は、人工ゼオライトおよび
酢酸ビニル樹脂を水に混合して混合液を作成し、該混合
液に不織布を浸し、該不織布を乾燥させることを特徴と
する。請求項2の不織布製品は、請求項1記載の人工ゼ
オライトを不織布に展着させる方法によって製造された
ことを特徴とする。
【0007】請求項1の発明によれば、人工ゼオライト
のポーラスを閉塞することなく、不織布の繊維に、酢酸
ビニル樹脂の粒子を介して、人工ゼオライトの粉体が接
着された不織布製品を製造することができる。請求項2
の発明によれば、人工ゼオライトのポーラスを閉塞する
ことなく、不織布の繊維に、酢酸ビニル樹脂の粒子を介
して、人工ゼオライトの粉体が接着されている。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。本発明の人工ゼオライトを不織布に
展着させる方法を示すフローチャートである。同図に示
すように、本発明の人工ゼオライトが展着された不織布
製品の製造方法によれば、まず、人工ゼオライト1、酢
酸ビニル樹脂2および水3を混合 (10P)して、混合液5
を作成する。人工ゼオライト1、酢酸ビニル樹脂2およ
び水3の混合比は、例えば、1g:5g:100 ccである
が、用途や目的に応じて混合比を調整すればよい。
【0009】ついで、前記混合液5に、不織布4を含浸
させる (20P)。そして、乾燥機や自然乾燥によって、不
織布4を乾燥させる (30P)と、本実施形態の不織布製品
6を製造することができる。
【0010】つぎに、本実施形態の不織布製品6を説明
する。図2は人工ゼオライト1および不織布4の繊維の
形状を示す図面代用写真である。図2において、黒い丸
が人工ゼオライト1であり、写真中央部の人工ゼオライ
ト1から右斜め上方に延びた形状のものが不織布4の繊
維である。人工ゼオライト1の上部の突起物が酢酸ビニ
ル樹脂2の粒子である。図3は図2の一部を拡大した図
面代用写真である。同図に示すように、本実施形態の不
織布製品6において、不織布4の繊維に、酢酸ビニル樹
脂2の粒子を介して、人工ゼオライト1の粉体が接着さ
れている。しかも、酢酸ビニル樹脂2の粒子は、人工ゼ
オライト1のポーラスを閉塞していない。このため、本
発明の人工ゼオライトを不織布に展着させる方法によれ
ば、人工ゼオライト1の脱臭効果、除湿効果および再生
能力を劣化させずに、人工ゼオライト1を不織布4に展
着させることができるという効果を奏する。
【0011】また、酢酸ビニル樹脂2は、不織布4に展
着されると無色透明で無臭となる。このため、本実施形
態の不織布製品6は、以下のごとく、種々の用途に使用
することができるという効果を奏する。
【0012】本実施形態の不織布製品6の用途を説明す
る。 (1) 本実施形態の不織布製品6を、畳の下に敷いてお
く。この場合、本実施形態の不織布製品6が畳の水分を
吸着するので、カビ、ダニ等の発生を防止することがで
きる。
【0013】(2) 本実施形態の不織布製品6を、ベッド
のシーツとして使用する。この場合、ベッドで寝ている
人の汗を吸湿するので、床ズレを防止することができる
とともに、体臭も吸着し、悪臭を防止することができ
る。
【0014】(3) 本実施形態の不織布製品6を、流しの
水切りネットとして使用する。この場合、本実施形態の
不織布製品6に生ゴミを入れておいても、本実施形態の
不織布製品6によって、臭いの発生が抑制され、雑菌が
繁殖しにくくなるとともに、ヌルヌル感がなくなる。
【0015】(4) 本実施形態の不織布製品6を、ゴミ袋
として使用する。この場合、ゴミの臭いを本実施形態の
不織布製品6が吸着するので、ゴミ袋から臭いが外部へ
漏れるのを防止できる。
【0016】なお、これらの用途は単なる列挙に過ぎ
ず、本実施形態の不織布製品6は上記用途以外にも、天
井や壁紙と壁との間等種々の用途に使用することができ
る。さらになお、本実施形態の不織布製品6は、有害な
アルデヒドをも吸着することができるので、アルデヒド
が揮発して人体に悪影響がある家に本実施形態の不織布
製品6を使用すれば、好適である。
【0017】
【発明の効果】請求項1の人工ゼオライトを不織布に展
着させる方法によれば、人工ゼオライトの脱臭効果、除
湿効果および再生能力を劣化させずに、人工ゼオライト
を不織布に展着させることができ、種々の用途に使用す
ることができる不織布製品を製造することができる。請
求項2の不織布製品によれば、人工ゼオライトの脱臭効
果、除湿効果および再生能力を劣化させずに、人工ゼオ
ライトを不織布に展着させることができ、種々の用途に
使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人工ゼオライトを不織布に展着させる
方法を示すフローチャートである。
【図2】人工ゼオライト1および不織布4の繊維の形状
を示す図面代用写真である。
【図3】図2の一部を拡大した図面代用写真である。
【符号の説明】
1 人工ゼオライト 2 酢酸ビニル樹脂 3 水 4 不織布 5 混合液 6 不織布製品
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月30日(2000.3.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 人工ゼオライトを不織布に展着さ
せる方法不織布製品および不織布製品の使用方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工ゼオライトを
不織布に展着させる方法およびこの方法によって製造さ
れた不織布製品に関する。
【0002】
【従来の技術】人工ゼオライトは、xNa2O・yAl2O3・zSiO2
・vH2O の一般組成をもつ約0.2 [μm]程度の極小の粉体
であり、その表面に、ポーラスと呼ばれる均一な孔を多
数有する多孔質体である。この人工ゼオライトは、活性
炭と同等の脱臭効果および除湿効果を有しており、しか
も、この人工ゼオライトは使用して一旦効果がなくなっ
ても乾燥させれば再び脱臭効果および除湿効果を示すよ
うになる再生能力を有している。従来より人工ゼオライ
トを不織布と不織布との間に挟んだ不織布製品が製造さ
れている。また、人工ゼオライトを練り込んだ糸で織ら
れた不織布製品が製造されている。これらの不織布製品
はカーテンやシーツ、作業服等種々の分野で種々の用途
に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の人工ゼオライト
を使用した不織布製品には、以下のごとき問題点があ
る。第1に、人工ゼオライトを不織布と不織布との間に
挟み込んだ不織布製品は、不織布が破けると、人工ゼオ
ライトが飛散してしまうという問題がある。第2に、人
工ゼオライトを不織布と不織布との間に挟み込んだ不織
布製品は、人工ゼオライトが局所化してしまい、人工ゼ
オライトの吸着能力が効率的に発揮できないという問題
がある。第3に、人工ゼオライトを練り込んだ糸で織ら
れた不織布製品は、人工ゼオライトのポーラスが閉塞し
てしまい、効果が激減してしまうという問題がある。
【0004】前述のごとく、従来の人工ゼオライトを使
用した不織布製品には、いくつもの問題点があるので、
人工ゼオライトを不織布に展着して不織布製品を製造す
れば有用であることに気付きながら、以下のごとき技術
的課題を解消することができなかったのである。すなわ
ち、人工ゼオライトは、前述のごとく0.2 [μm]程度の
極小の粉体であり、この人工ゼオライトを不織布に展着
するには、接着剤が必要であるが、人工ゼオライトを不
織布に展着するのに相応しい接着剤を探し出すという点
である。そこで、本発明者は、人工ゼオライトを不織布
に展着させるための接着剤として、ゴム系接着剤やセメ
ダイン等の接着剤を試用した結果、以下のごとき不具合
が生じるということが判明している。 (1) 人工ゼオライトの表面の多数のポーラスが接着剤に
よって、閉塞してしまい、人工ゼオライトの脱臭効果、
除湿効果および再生能力が劣化してしまう。 (2) 人工ゼオライトによって、接着剤が分解してしまい
接着剤の接着能力が消失してしまい、人工ゼオライトが
不織布に接着しなくなる。 (3) 接着剤によって、不織布に色が付いてしまったり、
臭いが付いてしまい、用途が制限されてしまう。
【0005】本発明はかかる事情に鑑み、人工ゼオライ
トの脱臭効果、除湿効果および再生能力を劣化させず
に、人工ゼオライトを不織布に展着させることができ、
種々の用途に使用することができる人工ゼオライトを不
織布に展着させる方法およびこの方法によって製造され
た不織布製品を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の人工ゼオライ
トを不織布に展着させる方法は、人工ゼオライト、酢酸
ビニル樹脂および水を、混合比で1g:5g:100cc の
割合で混合して混合液を作成し、該混合液に不織布を浸
し、前記不織布の繊維に、酢酸ビニル樹脂の粒子を介し
て、前記人工ゼオライトの粉体が接着させ、該不織布を
乾燥させることを特徴とする。請求項2の不織布製品
は、不織布に人工ゼオライトが展着された不織布製品で
あって、前記人工ゼオライトのポーラスが、前記酢酸ビ
ニル樹脂の粒子によって閉塞されずに、前記不織布の繊
維に、酢酸ビニル樹脂の粒子を介して、前記人工ゼオラ
イトの粉体が展着されたことを特徴とする。請求項3の
不織布製品の使用方法は、人工ゼオライトのポーラス
が、前記酢酸ビニル樹脂の粒子によって閉塞されずに、
前記不織布の繊維に、酢酸ビニル樹脂の粒子を介して、
前記人工ゼオライトの粉体が展着された不織布製品を、
畳の下に敷いて使用することを特徴とする。請求項4の
不織布製品の使用方法は、人工ゼオライトのポーラス
が、前記酢酸ビニル樹脂の粒子によって閉塞されずに、
前記不織布の繊維に、酢酸ビニル樹脂の粒子を介して、
前記人工ゼオライトの粉体が展着された不織布製品を、
ベッドのシーツとして使用することを特徴とする。請求
項5の不織布製品の使用方法は、人工ゼオライトのポー
ラスが、前記酢酸ビニル樹脂の粒子によって閉塞されず
に、前記不織布の繊維に、酢酸ビニル樹脂の粒子を介し
て、前記人工ゼオライトの粉体が展着された不織布製品
を、流しの水切りネットとして使用することを特徴とす
る。請求項6の不織布製品の使用方法は、人工ゼオライ
トのポーラスが、前記酢酸ビニル樹脂の粒子によって閉
塞されずに、前記不織布の繊維に、酢酸ビニル樹脂の粒
子を介して、前記人工ゼオライトの粉体が展着された不
織布製品を、ゴミ袋として使用することを特徴とする。
【0007】請求項1の発明によれば、人工ゼオライ
ト、酢酸ビニル樹脂および水を、混合比で1g:5g:
100cc の割合で混合した混合液に不織布を浸すだけで、
人工ゼオライトのポーラスが、酢酸ビニル樹脂の粒子に
よって閉塞されずに不織布の繊維に酢酸ビニル樹脂の粒
子を介して人工ゼオライトの粉体を展着させることがで
きる。このため、人工ゼオライトの脱臭効果、除湿効果
および再生能力を劣化させずに、人工ゼオライトを不織
布に展着させることができる。よって、展着前の粉体の
人工ゼオライトと変わらぬ脱臭効果、除湿効果および再
生能力を備えた不織布製品を製造することができる。請
求項2の発明によれば、不織布の繊維に接着された人工
ゼオライトの粒子は、そのポーラスが閉塞されていない
から、人工ゼオライトの脱臭効果、除湿効果及び再生能
力が劣化していない。よって、不織布製品は、展着前の
粉体の人工ゼオライトと変わらぬ脱臭効果、除湿効果お
よび再生能力を有する。請求項3の発明によれば、展着
前の粉体の人工ゼオライトと変わらぬ高い除湿効果によ
り除湿できるから、カビ、ダニ等の発生を防止できる。
しかも、アルデヒド系接着剤が使用された家から揮発す
る有害なアルデヒドの粒子を、人工ゼオライトのポーラ
スに吸着することができるから、人体をアルデヒドの悪
影響から保護することができる。請求項4の発明によれ
ば、展着前の粉体の人工ゼオライトと変わらぬ高い除湿
効果により、汗による湿気を除湿できるので、床ズレを
防止することができる。また、展着前の粉体の人工ゼオ
ライトと変わらぬ高い脱臭効果により、体臭も吸着し悪
臭を防止することができる。しかも、人工ゼオライトの
再生能力によって不織布製品の除湿効果および脱臭効果
は何度も再生するから、シーツの交換回数を減らすこと
ができる。請求項5の発明によれば、展着前の粉体の人
工ゼオライトと変わらぬ高い脱臭効果により、臭いの発
生が抑制される。また、展着前の粉体の人工ゼオライト
と変わらぬ高い除湿効果により、雑菌が繁殖しにくくな
るとともに、ヌルヌル感をなくすことができる。請求項
6の発明によれば、展着前の粉体の人工ゼオライトと変
わらぬ高い脱臭効果により、ゴミ袋から臭いが外部へ漏
れるのを防止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。本発明の人工ゼオライトを不織布に
展着させる方法を示すフローチャートである。同図に示
すように、本発明の人工ゼオライトが展着された不織布
製品の製造方法によれば、まず、人工ゼオライト1、酢
酸ビニル樹脂2および水3を混合 (10P)して、混合液5
を作成する。人工ゼオライト1、酢酸ビニル樹脂2およ
び水3の混合比は、例えば、1g:5g:100 ccである
が、用途や目的に応じて混合比を調整すればよい。
【0009】ついで、前記混合液5に、不織布4を含浸
させる (20P)。そして、乾燥機や自然乾燥によって、不
織布4を乾燥させる (30P)と、本実施形態の不織布製品
6を製造することができる。
【0010】つぎに、本実施形態の不織布製品6を説明
する。図2は人工ゼオライト1および不織布4の繊維の
形状を示す図面代用写真である。図2において、黒い丸
が人工ゼオライト1であり、写真中央部の人工ゼオライ
ト1から右斜め上方に延びた形状のものが不織布4の繊
維である。人工ゼオライト1の上部の突起物が酢酸ビニ
ル樹脂2の粒子である。図3は図2の一部を拡大した図
面代用写真である。同図に示すように、本実施形態の不
織布製品6において、不織布4の繊維に、酢酸ビニル樹
脂2の粒子を介して、人工ゼオライト1の粉体が接着さ
れている。しかも、酢酸ビニル樹脂2の粒子は、人工ゼ
オライト1のポーラスを閉塞していない。このため、本
発明の人工ゼオライトを不織布に展着させる方法によれ
ば、人工ゼオライト1の脱臭効果、除湿効果および再生
能力を劣化させずに、人工ゼオライト1を不織布4に展
着させることができるという効果を奏する。
【0011】また、酢酸ビニル樹脂2は、不織布4に展
着されると無色透明で無臭となる。このため、本実施形
態の不織布製品6は、以下のごとく、種々の用途に使用
することができるという効果を奏する。
【0012】本実施形態の不織布製品6の用途を説明す
る。 (1) 本実施形態の不織布製品6を、畳の下に敷いてお
く。この場合、本実施形態の不織布製品6が畳の水分を
吸着するので、カビ、ダニ等の発生を防止することがで
きる。
【0013】(2) 本実施形態の不織布製品6を、ベッド
のシーツとして使用する。この場合、ベッドで寝ている
人の汗を吸湿するので、床ズレを防止することができる
とともに、体臭も吸着し、悪臭を防止することができ
る。
【0014】(3) 本実施形態の不織布製品6を、流しの
水切りネットとして使用する。この場合、本実施形態の
不織布製品6に生ゴミを入れておいても、本実施形態の
不織布製品6によって、臭いの発生が抑制され、雑菌が
繁殖しにくくなるとともに、ヌルヌル感がなくなる。
【0015】(4) 本実施形態の不織布製品6を、ゴミ袋
として使用する。この場合、ゴミの臭いを本実施形態の
不織布製品6が吸着するので、ゴミ袋から臭いが外部へ
漏れるのを防止できる。
【0016】なお、これらの用途は単なる列挙に過ぎ
ず、本実施形態の不織布製品6は上記用途以外にも、天
井や壁紙と壁との間等種々の用途に使用することができ
る。さらになお、本実施形態の不織布製品6は、有害な
アルデヒドをも吸着することができるので、アルデヒド
が揮発して人体に悪影響がある家に本実施形態の不織布
製品6を使用すれば、好適である。
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、人工ゼオライ
ト、酢酸ビニル樹脂および水を、混合比で1g:5g:
100cc の割合で混合した混合液に不織布を浸すだけで、
人工ゼオライトのポーラスが、酢酸ビニル樹脂の粒子に
よって閉塞されずに不織布の繊維に酢酸ビニル樹脂の粒
子を介して人工ゼオライトの粉体を展着させることがで
きる。このため、人工ゼオライトの脱臭効果、除湿効果
および再生能力を劣化させずに、人工ゼオライトを不織
布に展着させることができる。よって、展着前の粉体の
人工ゼオライトと変わらぬ脱臭効果、除湿効果および再
生能力を備えた不織布製品を製造することができる。請
求項2の発明によれば、不織布の繊維に接着された人工
ゼオライトの粒子は、そのポーラスが閉塞されていない
から、人工ゼオライトの脱臭効果、除湿効果及び再生能
力が劣化していない。よって、不織布製品は、展着前の
粉体の人工ゼオライトと変わらぬ脱臭効果、除湿効果お
よび再生能力を有する。請求項3の発明によれば、展着
前の粉体の人工ゼオライトと変わらぬ高い除湿効果によ
り除湿できるから、カビ、ダニ等の発生を防止できる。
しかも、アルデヒド系接着剤が使用された家から揮発す
る有害なアルデヒドの粒子を、人工ゼオライトのポーラ
スに吸着することができるから、人体をアルデヒドの悪
影響から保護することができる。請求項4の発明によれ
ば、展着前の粉体の人工ゼオライトと変わらぬ高い除湿
効果により、汗による湿気を除湿できるので、床ズレを
防止することができる。また、展着前の粉体の人工ゼオ
ライトと変わらぬ高い脱臭効果により、体臭も吸着し悪
臭を防止することができる。しかも、人工ゼオライトの
再生能力によって不織布製品の除湿効果および脱臭効果
は何度も再生するから、シーツの交換回数を減らすこと
ができる。請求項5の発明によれば、展着前の粉体の人
工ゼオライトと変わらぬ高い脱臭効果により、臭いの発
生が抑制される。また、展着前の粉体の人工ゼオライト
と変わらぬ高い除湿効果により、雑菌が繁殖しにくくな
るとともに、ヌルヌル感をなくすことができる。請求項
6の発明によれば、展着前の粉体の人工ゼオライトと変
わらぬ高い脱臭効果により、ゴミ袋から臭いが外部へ漏
れるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人工ゼオライトを不織布に展着させる
方法を示すフローチャートである。
【図2】人工ゼオライト1および不織布4の繊維の形状
を示す図面代用写真である。
【図3】図2の一部を拡大した図面代用写真である。
【符号の説明】 1 人工ゼオライト 2 酢酸ビニル樹脂 3 水 4 不織布 5 混合液 6 不織布製品
フロントページの続き (72)発明者 曽我部 元行 香川県高松市東ハゼ917番地4 有限会社 アイ・エス・テック内 Fターム(参考) 4L031 AB34 BA08 CA08 DA00 DA13 4L033 AB07 AC10 AC15 CA28 DA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人工ゼオライト、酢酸ビニル樹脂および水
    を混合して混合液を作成し、該混合液に不織布を浸し、
    該不織布を乾燥させることを特徴とする人工ゼオライト
    を不織布に展着させる方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の人工ゼオライトを不織布に
    展着させる方法によって製造されたことを特徴とする不
    織布製品。
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