JPS634242A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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Publication number
JPS634242A
JPS634242A JP14924886A JP14924886A JPS634242A JP S634242 A JPS634242 A JP S634242A JP 14924886 A JP14924886 A JP 14924886A JP 14924886 A JP14924886 A JP 14924886A JP S634242 A JPS634242 A JP S634242A
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JP
Japan
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carrier
sic
layer
film
gas
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Application number
JP14924886A
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English (en)
Inventor
Takao Kawamura
河村 孝夫
Naooki Miyamoto
宮本 直興
Kokichi Ishiki
石櫃 ▲こう▼吉
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/08Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic
    • G03G5/082Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic and not being incorporated in a bonding material, e.g. vacuum deposited
    • G03G5/08214Silicon-based
    • G03G5/08221Silicon-based comprising one or two silicon based layers

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は帯電能を向上させることに伴って高速複写を可
能とした電子写真感光体に関するものである。
〔従来技術及びその問題点〕
近年、電子写真感光体の進歩は目覚ましく、超高速複写
機やレーザービームプリンタなどの開発が活発に進めら
れており、これらの機器に用いられる感光体は長期間高
速で使用されるため、動作の安定性及び耐久性が要求さ
れている。この要求に対して水素化アモルファスシリコ
ンが耐熱性、耐摩耗性、無公害性並びに光感度特性等に
優れているという理由から注目されている。
かかるアモルファスシリコン(以下、a−3iと略す)
から成る電子写真感光体には第2図に示す通りの積層型
感光体が提案されている。
即ち、第2図によれば、アルミニウムなどの導電性基板
(1)上にa−3iキャリア注入阻止層(2) 、a−
Stキャリア発生層(3)及び表面保護層(4)を順次
積層しており、このキャリア注入阻止層(2)は基板(
1)からのキャリアの注入を阻止すると共に残留電位を
低下させるために形成されており、そして、表面保護層
(4)には高硬度な材料を用いて感光体の耐久性を高め
ている。
ところが、このa−St感光体によれば、a−3tキャ
リア発生層(3)自体が有する暗抵抗率が10”Ω・c
m以下であり、これにより、この感光体の暗減衰率が大
きくなると共にそれ自体の帯電能を高めることが難しく
なり、その結果、この感光体を高速複写用に用いた場合
には光メモリ効果により先の画像が完全に除去されずに
残存し、次の画像形成に伴って先の画像が再び現れる(
ゴースト現象)という問題がある。
この問題を解決するために第1図に示すような機能分離
型感光体が提案されている。
即ち、第1図によれば、前述したキャリア注入阻止層(
2a)とキャリア発生層(3a)の間にキャリア輸送層
(5)を形成しており、そして、このキャリア輸送層(
5)には暗抵抗及びキャリア移動度のそれぞれが大きい
材料で形成されており、これにより、表面電位及び光感
度に優れ且つ残留電位が小さい高性能な感光体が得られ
る。
このキャリア輸送層(5)については高抵抗且つ広いバ
ンドギャップ並びに半導体特性を具備した水素化アモル
ファスシリコンカーバイドを用いることが特開昭58−
192046号公報などに提案されている。
しかしながら、この公報に示された水素化アモルファス
シリコンカーバイド(以下、a−SiC:Hと略す)か
ら成るキャリア輸送層を形成するに当たっては、例えば
グロー放電分解法を用いる場合、反応圧力、高周波電力
などの様々な放電条件、原料ガスの種類、ガス流量等々
に起因して安定した特性をもつ高品質なa−SiC:H
膜を形成するのが難しく、そして、この膜自体水素化ア
モルファスシリコン(以下、a−Si:Hと略す)膜に
比べてダングリングボンドが生成し易い傾向にあり、こ
れにより、IQIIΩ・cm以上の暗抵抗率を有すると
共に高いキャリア移動度をもつa−3iC:H膜を得る
のが難かしい。
更にこのa−3iC:H膜を再現性よ(安定した条件に
よって形成するために、暗抵抗率及びキャリア移動度の
両者の特性に共通してその特性評価ができる検知手段が
望まれている。
〔発明の目的〕
従って本発明は上記事情に鑑みて完成されたものであり
、その目的はa−SiC:Hキャリア輸送層の暗抵抗率
及びキャリア移動度を向上させ、これにより、大きな帯
電能をもつ電子写真感光体を提供することにある。
本発明の他の目的は高速複写に適した電子写真感光体を
提供することにある。
本発明の更に他の目的はa−SiC:Hキャリア輸送層
を製作するに当たってその製造条件の設定が容易である
と共に再現性及び安定性に優れた電子写真感光体を提供
することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によれば、基板上に少な(ともキャリア輸送層及
びキャリア発生層を形成して成る積層体であって、前記
キャリア発生層がa−SiCから成り、前記キャリア輸
送層がa−SiC:)lから成ると共にCとSiの原子
組成比が1:9乃至9:1の範囲内にあり且つ赤外線吸
収又スペクトルにおける2860C111−’の吸収係
数が1000以下であると共に2090cm−’の吸収
係数が1000以上であることを特徴とする電子写真感
光体が提供される。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の典型的な電子写真感光体には第1図に示す通り
基板(1)上にキャリア注入阻止層(2a)、キャリア
輸送層(5)、キャリア発生層(3a)及び表面保護層
(4)を順次積層した積層体、或いは第2図に示す通り
、第1図に示した積層体よりキャリア注入阻止層(2a
)を除いた積層体があり、また、この積層体に対してキ
ャリア輸送層(5)とキャリア発生層(3a)の積層順
序を変えた積層体がある。
本発明によれば、機能分離型感光体に用いられるキャリ
ア輸送層(5)及びキャリア発生層(3a)のいずれに
もa−SiC膜を用いると共に両層に種々の条件を設定
することにより本発明の目的が達成できることを見い出
したものである。
本発明に係るキャリア輸送層に用いられるa−SiC:
H膜は、例えば後述するグロー放電分解法によって生成
され、その放電条件等によって暗抵抗率とキャリア移動
度が鋭敏に作用を受けており、これに対して、本発明者
等はこの原因を解明すべく種々の実験を繰り返し行った
結果、CとHの結合状態並びにSiとHの結合状態が前
記特性に顕著に影響することを知見した。
即ち、a−3iC:H膜の赤外線吸収スペクトルを測定
するとCB、結合及びCH,結合の伸縮モードを示す吸
収ピークが2860ca+−’の波数に表われ、Sin
結合及び5iHz結合の伸縮モードを示す吸収ピークが
2090cm−’の波数に表われることを確認し、そし
てこの2860cm−’の吸収係数が1000以下であ
ると共に2090cm−’の吸収係数が1000以上、
好適には2860cim−’の吸収係数が500以下で
あると共に2(190c+m−’の吸収係数が1000
以上であればダングリングボンドが少な(なって大きな
キャリア移動度となることが判った。
本発明によれば、このa−SiC:H膜中のSiとCの
原子組成比が重要であり、この比が1:9乃至9:1、
好適には2:8乃至8:2の範囲内に設定されると暗抵
抗率がio″Ω・cm以上となることを見い出した。ま
た膜中の水素含有量は5i−C原子組成比と関連するが
、膜中5乃至40原子%、好適には10乃至30原子%
の範囲内になるようにすればよい。
本発明に係るキャリア輸送層の厚みは1乃至50μ11
好適には5乃至30μmの範囲内に設定するのがよ(,
1μm未満であれば電荷保持能力に劣ってゴースト現象
が顕著になり、50μ藺を越えると画像の分解能が劣化
すると共に残留電位が大きくなる。
このキャリア輸送層は31%C及びHの三種類の原子を
必須とするものであるが、他の原子を必要に応じてドー
ピングすることは何ら差支えない。
例えばBなどの周期律表第ma族をドーピングすれば暗
抵抗率を向上させたり、キャリア移動度を大きくするこ
とができ、更にキャリア発生層とキャリア輸送層との界
面におけるフェルミレベルをシフトさせることもできる
のでキャリア発生層で生じた光キャリアをキャリア輸送
層へスムーズに注入することができ、これにより、光感
度を高めて残留電位を小さくすることができる。
本発明に用いられるキャリア発生層(3a)はa−Si
C:Hが光電変換特性を有する範囲内で組成が決定でき
、本発明者等が行った実験によれば、その組成をa−S
i+−xCx (0<x<1)とすることができる。更
に本発明者等はa−3iC:Hキャリア輸送層を形成し
て成る機能分離型感光体に対しては前記a−3il−x
Cx膜の組成範囲を0<x<0.5好適には0(x<0
.3の範囲内に設定するのがよく、この範囲内であれば
光導電性に優れると共に残留電位が小さくなり、高い帯
電能を有する感光体が得られる。また、このようにa−
3i、−xCxの組成を決めるのに伴ってこの組成比を
キャリア輸送層に用いられたa−SiC:H膜の5i−
C組成比よりもSi比率を大きくするのがよく、これに
よってキャリア発生層で生じた光キャリアがスムーズに
キャリア輸送層へ移動し、その結果、更に一層光感度が
太き(なると共に残留電位が小さくなる。
このキャリア発生層はHやハロゲン元素(F、CI。
Brなど)を含有しており、この含有量は5乃至40原
子%、好適には10乃至30原子%がよく、また、周期
律表第ma族元素(B、AI、Ga、Inなど)や第■
a族元素(P 、 As、Sbなど)を0,05乃至5
000ppm、好適には0.1乃至2000ppm含有
すればよく、これにより、膜の伝導型を補償したり、或
いは暗抵抗値を太き(することができ、その結果、優れ
た帯電能が得られる。
本発明によれば、キャリア輸送層及びキャリア発生層を
同一の成膜装置により形成するに当たってSiとCとい
う共通の構成元素を用いると共にそれぞれの原子組成比
を大きな範囲内で設定できるという点で顕著な特徴があ
り、これにより、キャリア注入阻止層及びキャリア輸送
層を連続形成する場合にSi供給ガス及びC供給ガスの
それぞれを共通にした同一のガス流量制御システムとな
り、その結果、各々のガス流量の制御が容易となる。
更に本発明によれば、a−5iC:H膜を形成するに当
たってグロー放電分解法、イオンブレーティング法、反
応性スパッタリング法、真空蒸着法CVD法などの薄膜
形成技術を用いることができ、また、これに用いられる
原料には固体、液体、気体のいずれでもよい。例えばグ
ロー放電分解法に用いられる気体原料としてSiH4,
5izH*+5iJs+などのSi系ガスCH*、Cz
Ht、CzHt、CzII、、C3H5などのC系ガス
を用いればよく、更に)I、、He、Ne、Arなどを
キャリアーガスとして用いてもよい。
本発明によれば、キャリア注入阻止層(2a)はキャリ
ア輸送層(5)へのキャリアの注入を阻止するために設
けられており、例えばポリイミド樹脂などの有機材料、
SiO□、S iO+ A l□03,5iC1StJ
*、a−Si、 a−3t:H、a−Si:F+ a−
3iC、a−3iC:H+3−SiC:Fなどの無機材
料を用いて形成される。Si系又はSiC系を用いた場
合には周期律表第ma族元素や第Va族元素を50乃至
5000ppmの範囲内で添加してキャリアの注入阻止
を一段と高めることができる。そして、本発明の電子写
真感光体についてはa−SiC:Hキャリア輸送層が十
分に大きな暗抵抗率を得ることができるので、このキャ
リア注入阻止層を必ず形成しなくてはならぬというもの
ではなく、本発明者等が繰り返し行った実験によれば、
キャリア輸送層の暗抵抗率が10′3Ω・cm以上であ
ればキャリア注入阻止層を形成しなくても電子写真感光
体として十分実用に供することができることを見い出し
た。
表面保護層(4)にはそれ自体高絶縁性、高耐食性及び
高硬度特性を有するものであれば種々の材料を用いるこ
とができ、例えはポリイミド樹脂などの有機材料、5t
(h、SiO,AhCh、SiC,5i3No。
a−St、 a−St:l(、a−3i:F、 a−S
iC、a−3iC:H。
a−SiC:Fなどの無機材料を用いることができる。
更に本発明によれば、a−5iC膜又はa−SiC:H
膜をグロー放電分解法により形成するに当たってその原
料にSiH*ガス及びCJzガスを用いれば大きい成膜
速度(約5乃至20μm/時)が得られる。
従って、この両者のガスを用いてキャリア注入阻止層(
2a)、キャリア輸送層(5)、F−ヤ+77発生層(
3a)及び表面保護層(4)をa−3iC膜又はa−S
iC:H膜により形成することにより同じ成膜装置を用
いて連続的に形成でき、且つその成膜時間を著しく小さ
くすることができる。因にSiH4ガスとCH4ガスを
用いてキャリア注入阻止層a−SiC膜やa−3iC:
H膜を生成した場合その成膜速度は約0.3乃至1μm
/時である。
次に本発明の実施例に用いられる容量結合型グロー放電
分解装置を第4図により説明する。
図中、第1、第2、第3タンク(6)(7)(8)には
、それぞれSiH4,CzHt+Hzガスが密封されて
おり、H2はキャリアーガスとしても用いられる。
これらのガスは対応する第1.第2.第3調整弁(9)
(10)(11)を開放することにより放出され、その
流量がマスフローコントローラ(12)(13)<14
)により制御され、第1、第2、第3タンク(6)(7
)(8)からのガスはメインパイプ(15)へ送られる
。尚、(16)は止め弁である。メインパイプ(15)
を通じて流れるガスは反応管(17)へと送り込まれる
が、この反応管(17)の内部には容量結合型放電用電
極(18)が設置されており、それに印加される高周波
は50w乃至3Kwが、また周波数はIMHz乃至10
MHz電力が適当である。反応管(17)の内部には、
アルミニウムから成る筒状の成膜用基板(19)が試料
保持台(20)の上に載置されており、この保持台(2
0)はモーター(21)により回転駆動されるようにな
っており、そして、基板(19)は適当な加熱手段によ
り、約50乃至400℃好ましくは約150乃至300
℃の温度に均一に加熱される。更に、反応管(17)の
内部はa−SiC膜形成時に高度の真空状B(放電圧0
.1乃至2.0Torr )を必要とすることにより回
転ポンプ(22)と拡散ポンプ(23)に連結されてい
る。
以上のように構成されたグロー放電分解装置において、
例えば、a−SiC:H膜を基板(19)上に形成する
場合には、第1及び第2調整弁(9)(10)を開放し
て第1タンク(6)よりSiH4ガスを、第2タンク(
7)よりC,H,ガスを、また第3調整弁(11)をも
開放して第3タンク(8)より11□ガスを放出する。
これらの放出量はマスフロコントローラ(12)(13
)(14)により規制されてメインパイプ(15)を介
して反応管(17)へと流し込まれる。そして、反応管
(17)の内部が0.1乃至2.0Torr程度の真空
状態、基板温度が50乃至400℃、容量型放電用電極
(18)の高周波電力がIOW乃至3Kw、また周波数
が1乃至10MHzに設定されていることに相俟ってグ
ロー放電が起こり、ガスが分解してa−3iC:H膜が
基板上に高速で形成される。
但し、後述する実施例において、a−3iC:Hキャリ
ア輸送層の成膜速度、導電率及び赤外線吸収特性を測定
するに当たっては3X3cmの角形の平板を用意し、そ
して、前述のアルミニウム製筒状基板の周面を一部切り
欠いてこの切り欠き部に平板を設置し、この平板上にa
−SiC:H膜を生成する。また、成膜速度、導電率及
び赤外線吸収特性の測定に当たっては用いる平板材料を
それぞれアルミニウム、NESAガラス及び高抵抗単結
晶シリコンにした。
〔実施例〕
次に本発明の実施例を詳細に説明する。
〔例 1 〕 本例においてはa−SiC:Hキャリア輸送層をアルミ
ニウム製平板に生成してその成膜速度を測定した。
即ち、第4図に示した容量結合型グロー放電分解装置を
用いて第1タンク(6)よりSiH4を、第2タンク(
7)よりcznzガスをこれらの合計した流量が270
 sec+*になるように放出し、必要に応じて第4タ
ンク(9)よりH2ガスを放出し、グロー放電分解法に
基づいてa−SiC:H膜を形成した。
本例によれば、5i)I4ガス及びC,H,ガスを20
0sccm 、 500 sccmの流量で放出して各
種の測定用試料を製作した。
その測定結果は第5図に示す通りである。
第5図は膜中のSiとCの原子組成比(C/Si+C)
に対する成膜速度を表しており、○印、△印及び0印は
それぞれH2ガスが無添加、流量2005ecs+。
流量5005ccrsの場合のプロットであり、a、b
、cはそれぞれの特性曲線である。
第5図から明らかな通り、H2ガスが無添加の場合、(
C/Si +C)比が大きくなるのに伴って成膜速度が
増加傾向にある。これに対して、H2ガスの流量が20
05cca+、5005ceIIと大きくなるのに伴っ
て成膜速度が小さくなる傾向にあるが、H2ガス流量が
500 secmの場合であっても6μm/時以上の高
速成膜が得られる。
〔例 2 〕 本例においては、〔例1〕と同様の製造操作によってa
−SiC:Hキャリア輸送層をNESAガラス製平板に
生成してその層の導電率を測定したところ、第6図に示
す通りの結果が得られた。
第6図は膜中のSiとCの原子組成比(C/Si +C
)に対する導電率を表しており、O印、Δ印及び0印は
それぞれH2ガスが無添加、流量2005ccs+、流
量500 secmの場合のプロットであり、d、e+
fはそれぞれの特性曲線である。
第6図から明らかな通り、(C/Si +C)比が0.
1乃至0.9の範囲内であればいずれも導電率がIQ−
11Ω・cm以下になることが判る。
〔例 3 〕 ダイヤモンドバイトを用いた超精密旋盤により鏡面に仕
上げた基板用アルミニウム製ドラムを有機溶剤を用いた
超音波洗浄及び蒸気洗浄、次いで乾燥を行って清浄し、
第4図に示した容量結合型グロー放電分解装置の反応管
(25)内に設置した。そして、第1タンク(6)より
SiH,ガスを、第2タンク(7)よりC,H,ガスを
これらの合計した流量が270 secmになるように
放出し、更にH2ガスを第3タンク(8)より必要に応
じて50 sccm。
200 sccm、5005ccrtrの流量で放出し
、ガス圧を0.5Torrに、RF電力を0.4W/c
m”に設定して前述したグロー放電分解法に基づいて厚
み25μmのキャリア輸送層(5)を形成した。
次いで同様の操作によりSiH,ガス、C,H,ガス及
びH2ガスをそれぞれ200 scc+i、40 sc
cm及び250sccaの流量で放出し、ガス圧を0.
5 Torrに、RF電力を0.4W/co+”に設定
して厚み5μmのキャリア発生層(3a)を形成した。
然る後、第3調整弁(11)を閉じてSin、及びガス
及びCzHtガスをそれぞれ1505ccra及び10
0 sccmの流量で放出し、ガス圧を0.3Torr
に、RF電力を0.4W/co+”に設定して厚み0.
5μ票の表面保護層を形成した。
かくして得られた感光体A乃至Iについて、表面電位、
半減露光量、残留電位及び画質を測定したところ、第1
表に示す通りの結果が得られた。
表中、画質評価の◎印は画質コントラストが高(て高速
複写(50枚/分以上の複写)を行っても全くゴースト
現象が生じなく、O印は高速複写を行うと若干ゴースト
現象が発生するが、実用上何ら支障がない程度であり、
X印は残留電位が高(て白地のガブリが顕著に生じて実
用に適さない場合を示す。
また、本例においては感光体A乃至Iのそれぞれに対し
て設定したa−SiC:Hキャリア輸送層の製作条件、
即ち(C/Si +C)比及びH2ガス流量を同じにし
て、〔例1〕と同様の製造操作によってa−SiC:H
キャリア輸送層だけをシリコン単結晶製平板上に生成し
て2090c+*−’の波数及び2860cm−’の波
数のそれぞれの赤外線吸収係数を測定しており、この結
果は第1表に示す通りである。
第1表から明らかな通り、感光体A乃至E、 Gは大き
い表面電位を有する実用に適した優れた感光体となり、
高速複写用感光体として提供することができ、特に感光
体A乃至Cは光感度が高くて帯電能にも優れているため
に高速複写を行っても全くゴースト現象が生じなかった
。然るに感光体FSH,Iはゴースト現象が顕著になっ
て実用に適さなかった。
本例によれば、感光体の優劣を決める評価手段がキャリ
ア輸送層の赤外線吸収係数が所定の波数に対して所定の
範囲内の吸収係数を有しているという点にあり、第1表
より明らかにされる通り、その吸収係数が2090c+
*−’の波数に対して1000以上であると共に286
0c+m−’の波数に対して1000以下であれば本発
明の感光体が得られることが判る。
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明の電子写真感光体によれば、機能分
離型感光体として形成されるa−3iC:Hキャリア輸
送層の暗抵抗率及びキャリア移動度を向上させることが
でき、これにより、感光体の暗減衰率が小さくなると共
に帯電能を高めることができ、その結果、高速複写に適
した電子写真感光体が提供される。
また本発明の電子写真感光体によれば、キャリア注入阻
止層とキャリア発生層に用いられるa−SiCのSiと
Cの比率が大きい範囲内に設定できると共にSi供給ガ
ス及びC供給ガスのそれぞれを両層の形成に当たって共
通に使用することができ、これにより、同一のガス流量
制御システムを用いることができるので個々のガス流量
の制御が容易となり、その結果、製造コントロールが容
易となって製造効率を高めることができる。更に、Si
H4ガス及びCJzガスを原料としたグロー放電分解法
によってキャリア輸送層、キャリア発生層及び表面保護
層を同一の成膜装置を用いて連続的且つ高速に形成する
ことができ、これにより、製造効率を高めて製造コスト
を著しく低減することができる。
また本発明の電子写真感光体によれば、キャリア注入阻
止層を形成しな(ても十分に実用に成り得ており、その
ためには、a−3iC:H膜をキャリア輸送層に用いる
と共にこの層の暗抵抗率が10′3Ω・ca+以上あれ
ばよく、これにより、この暗抵抗率の値を目安にしてキ
ャリア注入阻止層のない感光体を確実に製作でき、その
結果、製造歩留りが向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は機能分離型電子写真感光体の層構成を示す断面
図、第2図は本発明の実施例に用いられる感光体の層構
造を示す断面図、第3図は一般的なアモルファスシリコ
ン感光体の層構成を示す断面図、第4図は本発明の実施
例に用いられる容量結合型グロー放電分解装置、第5図
は本発明に係る感光体のキャリア輸送層の成膜速度を表
わす線図、第6図は本発明に係る感光体のキャリア輸送
層の導電率を表わす線図である。 1・・・基板 2.2a・・・キャリア注入阻止層 3.3a・・・キャリア発生層 4・・・表面保護層 5・・・キャリア輸送層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 基板上に少なくともキャリア輸送層及びキャリア発生層
    を形成して成る積層体であって、前記キャリア発生層が
    アモルファスシリコンカーバイドから成り、前記キャリ
    ア輸送層が水素化アモルファスシリコンカーバイドから
    成ると共に炭素とシリコンの原子組成比が1:9乃至9
    :1の範囲内にあり且つ赤外線吸収スペクトルにおける
    2860cm^−^1の吸収係数が1000以下にであ
    ると共に2090cm^−^1の吸収係数が1000以
    上であることを特徴とする電子写真感光体。
JP14924886A 1986-06-24 1986-06-24 電子写真感光体 Pending JPS634242A (ja)

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