JPS634241A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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Publication number
JPS634241A
JPS634241A JP14924786A JP14924786A JPS634241A JP S634241 A JPS634241 A JP S634241A JP 14924786 A JP14924786 A JP 14924786A JP 14924786 A JP14924786 A JP 14924786A JP S634241 A JPS634241 A JP S634241A
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JP
Japan
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carrier
layer
gas
film
sic
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Application number
JP14924786A
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English (en)
Inventor
Takao Kawamura
河村 孝夫
Naooki Miyamoto
宮本 直興
Kokichi Ishiki
石櫃 ▲こう▼吉
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/08Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic
    • G03G5/082Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic and not being incorporated in a bonding material, e.g. vacuum deposited
    • G03G5/08214Silicon-based
    • G03G5/08235Silicon-based comprising three or four silicon-based layers

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は帯電能を向上させることに伴って高速複写を可
能とした電子写真感光体に関するものである。
〔従来技術及びその問題点〕
近年、電子写真感光体の進歩は目覚ましく、超高速複写
機やレーザービームプリンタなどの開発が活発に進めら
れており、これらの機器に用いられる感光体は長期間高
速で使用されるため、動作の安定性及び耐久性が要求さ
れている。この要求に対して水素化アモルファスシリコ
ンが耐熱性、耐摩耗性、無公害性並びに光感度特性等に
優れているという理由から注目されている。
かかるアモルファスシリコン(以下、a−Siと略す)
から成る電子写真感光体には第2図に示す通りの積層型
感光体が提案されている。
即ち、第2図によれば、アルミニウムなどの導電性基板
(1)上にa−Siキャリア注入阻止層(2)、a−S
iキャリア発生層(3)及び表面保護層(4)を順次積
層しており、このキャリア注入阻止層(2)は基板(1
)からのキャリアの注入を阻止すると共に残留電位を低
下させるために形成されており、そして、表面保護層(
4)には高硬度な材料を用いて感光体の耐久性を高めて
いる。
ところが、このa−Si感光体によれば、a−Siキャ
リア発生層(3)自体が有する暗抵抗率が10″Ω・c
am以下であり、これにより、この感光体の暗減衰率が
大きくなると共にそれ自体の帯電能を高めることが難し
くなり、その結果、この感光体を高速複写用に用いた場
合には光メモリ効果により先の画像が完全に除去されず
に残存し、次の画像形成に伴って先の画像が再び現れる
(ゴースト現象)という問題がある。
この問題を解決するために第1図に示すような機能分離
型感光体が提案されている。
即ち、第1図によれば、前述したキャリア注入阻止層(
2a)とキャリア発生層(3a)の間にキャリア輸送層
(5)を形成しており、そして、このキャリア輸送層(
5)には暗抵抗及びキャリア移動度のそれぞれが大きい
材料で形成されており、これにより、表面電位及び光感
度に優れ且つ残留電位が小さい高性能な感光体が得られ
る。
このキャリア輸送層(5)については高抵抗且つ広いバ
ンドギャップ並びに半導体特性を具備した水素化アモル
ファスシリコンカーバイドを用いることが特開昭58−
192046号公報などに提案されている。
しかしながら、この公報に示された水素化アモルファス
シリコンカーバイド(以下、a−5iC:Hト略す)か
ら成るキャリア輸送層を形成するに当たっては、例えば
グロー放電分解法を用いる場合、反応圧力、高周波電力
などの様々な放電条件、原料ガスの種類、ガス流量等々
に起因して安定した特性をもつ高品質なa−5iC:H
膜を形成するのが難しく、そして、この膜自体水素化ア
モルファスシリコン(以下、a−Si :Hと略す)膜
に比べてダングリングボンドが生成し易い傾向にあり、
これにより、1011Ω・Cl11以上の暗抵抗率を有
すると共に高いキャリア移動度をもつa−SiC:H膜
を得るのが難かしい。
更にこのa−SiC:H膜を再現性よく安定した条件に
よって形成するために、暗抵抗率及びキャリア移動度の
両者の特性に共通してその特性評価ができる検知手段が
望まれている。
〔発明の目的〕
暗抵抗率及びキャリア移動度を向上させ、これにより、
大きな帯電能をもつ電子写真感光体を提供することにあ
る。
本発明の他の目的は高速複写に適した電子写真感光体を
提供することにある。
本発明の更に他の目的はa−SiC:)lキャリア輸送
層を製作するに当たってその製造条件の設定が容易であ
ると共に再現性及び安定性に優れた電子写真感光体を提
供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によれば、基板上に少なくともキャリア注入阻止
層、キャリア輸送層及びキャリア発生層を形成して成る
積層体であって、前記キャリア注入阻止層がa−Siか
ら成ると共に酸素又は窒素の少なくとも −種を0.1
乃至30原子%含有し、前記キャリア輸送層がa−5i
C:)lから成ると共にCとSiの原子組成比が1:9
乃至9:1の範囲内にあり且つ赤外線吸収又スペクトル
における2860cm−’の吸収係数が1000以下で
あると共に2090cm−’の吸収係数が1000以上
であることを特徴とする電子写真感光体が提供される。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の典型的な電子写真感光体には第1図に示す通り
基板(1)上にキャリア注入阻止層(2a)、キャリア
輸送層(5)、キャリア発生層(3a)及び表面保護N
(4)を順次積層した積層体があり、また、この積層体
に対してキャリア輸送層(5)とキャリア発生層(3a
)の積層順序を変えた積層体がある。
本発明によれば、機能分離型感光体に用いられるキャリ
ア輸送層(5)にa−SiC:H膜を用いると共にキャ
リア注入阻止層(2a)には酸素又は窒素の少なくとも
一種を所定量含有するa−3i膜を用いて、両層に種々
の条件を設定することにより本発明の目的が達成できる
ことを見い出したものである。
本発明に係るキャリア輸送層に用いられるa−5iC:
)l膜は、例えば後述するグロー放電分解法によって生
成され、その放電条件等によって暗抵抗率とキャリア移
動度が鋭敏に作用を受けており、これに対して、本発明
者等はこの原因を解明すべく種々の実験を繰り返し行っ
た結果、CとHの結合状態並びにSiとHの結合状態が
前記特性に顕著に影響することを知見した。
即ち、a−3iC:H膜の赤外線吸収スペクトルを測定
するとCUt結合及びCH3結合の伸縮モードを示す吸
収ピークが2860cm−’の波数に表われ、5it(
結合及び5i)12結合の伸縮モードを示す吸収ピーク
が2090c+m−’の波数に表われることを確認し、
そしてこの2860c++−’の吸収係数が1000以
下であると共に2090cm−’の吸収係数が1000
以上、好適には2860c+i−’の吸収係数が500
以下であると共に2090cm−’の吸収係数が100
0以上であればダングリングボンドが少なくなって大き
なキャリア移動度となることが判った。
本発明によれば、このa−SiC:H膜中のSiとCの
原子組成比が重要であり、この比が1:9乃至9:1、
好適には2:8乃至8:2の範囲内に設定される と暗抵抗率が10″Ω・cm以上となることを見い出し
た。また膜中の水素含有量は5i−C原子組成比と関連
するが、膜中5乃至40原子%、好適には10乃至30
原子%の範囲内になるようにすればよい。
本発明に係るキャリア輸送層の厚みは1乃至50μm1
好適には5乃至30μ鋼の範囲内に設定するのがよく、
1μ偽未満であれば電荷保持能力に劣ってゴースト現象
が顕著になり、50μmを越えると画像の分解能が劣化
すると共に残留電位が大きくなる。
このキャリア輸送層は5isC及びHの三種類の原子を
必須とするものであるが、他の原子を必要に応じてドー
ピングすることは何ら差支えない。
例えばBなどの周期律表第nla族をドーピングすれば
暗抵抗率を向上させたり、キャリア移動度を大きくする
ことができ、更にキャリア発生層とキャリア輸送層との
界面におけるフェルミレベルをシフトさせることもでき
るのでキャリア発生層で生じた光キャリアをキャリア輸
送層へスムーズに注入することができ、これにより、光
感度を高めて残留電位を小さくすることができる。
本発明に用いられるa−Stキャリア注入阻止層(2a
)はキャリア輸送層(5)へのキャリアの注入を阻止し
ており、これにより、感光体の表面電位を大きくするこ
とができる。この層(2a)には酸素又は窒素の少なく
とも一種の元素を0.1乃至30原子%、好適にはl乃
至20原子%含有することが重要であり、0.1原子%
未満であれば基板からのキャリア注入阻止が十分でな(
て表面電位が向上しなくなり、30原子%を越えると光
キャリアがトラップされて残留電位が増加する。
このキャリア注入阻止層(2a)にはHやハロゲン元素
(F、 CI、 Brなど)を含有してもよ(、これの
含有量は5i−C原子組成比と関連するが、本発明者等
の実験によれば、膜中に0.1乃至20原子%、好適に
は1乃至10原子%の範囲内になるようにすればよいこ
とが判った。
更にこのキャリア注入阻止層(2a)には周期律表第m
a族元素(B+AI+Ga+ Inなど)や第Va族元
素(P、As、Sbなど)を微量に導入して膜自体の伝
導型をそれぞれP゛やN゛に制御し、これにより、基板
からのキャリアの注入を一段と阻止することができる。
そのために、これら第ma族及び第Va族元素の含有量
は50乃至soooppm、好適には200乃至200
0p p mにするとよい。
またこのキャリア注入阻止層(2a)の厚みは0.2乃
至5.0pm+ 、好適には0.5乃至3.0umの範
囲内に設定するのがよ(、この範囲内の厚みであれば、
基板からのキャリアの注入阻止能が十分となって残留電
位が小さくなる。
本発明によれば、キャリア発生層(3a)にはそれ自体
周知の光電変換材料を用いることができ、例えばPVK
などの有機半導体、Se + S e −T e 。
Se−^s、CdS、ZnO,a−3i:H、a−Si
C:Hなどの無機半導体がある。
表面保護層(4)にはそれ自体高絶縁性、高耐食性及び
高硬度特性を有するものであれば種々の材料を用いるこ
とができ、例えはポリイミド樹脂などの有機材料、Si
O□+S10+A1zO:++SIC,5iJa+a−
Si、 a−Si:H,a−Si:F+ a−SiC、
a−3iC:)l +a−SiC:Fなどの無機材料を
用いることができる。
更に本発明によれば、a−Si膜、a−SiC膜又はa
−SiC:)l膜を形成するに当たってグロー放電分解
法、イオンブレーティング法、反応性スパッタリング法
、真空薄着法、CVD法などの薄膜形成技術を用いるこ
とができ、また、これに用いられる原料には固体、液体
、気体のいずれでもよい。例えば、グロー放電分解法に
用いられる気体原料としてSiH4,5izHb、5i
JaなどのSi系ガス、CHn、Czt14゜CzHz
、 C21(6,C3)11などのC系ガスを用いれば
よく、更にHz+ He+ Ne、 Arなどをキャリ
アーガスとして用いてもよい。
更にまた本発明によれば、a−3iC膜又はa−3iC
:H膜をグロー放電分解法により形成するに当たってそ
の原料に5i)1.ガス及びCzHzガスを用いれば大
きい成膜速度(約5乃至20μm/時)が得られる。従
って、この両者のガスを用いてキャリア輸送層(5)、
キャリア発生層(3a)及び表面保護層(4)をa−S
iC膜又はa−SiC:H膜により形成することにより
同じ成膜装置を用いて連続的に形成でき、且つその成膜
時間を著しく小さくすることができる。因にSiHオガ
スとCH4ガスを用いてa−SiC膜やa−SiC:H
膜を生成した場合その成膜速度は約0.3乃至1μra
/時である。
次に本発明の実施例に用いられる容量結合型グロー放電
分解装置を第3図により説明する。
図中、第1、第2、第3、第4、第5タンク(6)(7
)(8)(9)(10)には、それぞれSJa+CzH
z+B2Hb+Hz、NOガスが密封されており、H2
はキャリアーガスとしても用いられる。これらのガスは
対応する第1.第2.第3.第4.第5iPI整弁(1
1)  (12)  (13)  (14)  (15
)を開放することにより放出され、その流量がマスフロ
ーコントローラ(16)  (17)  (18)  
(19)(20)により制御され、第1、第2、第3、
第4タンク(6)(7)(8)(9)からのガスは第1
主管(21)へ、また第5タンク(10)からのNOガ
スは第2主管(22)へ送られる。尚、(23)  (
24)は止め弁である。第1、第2主管(21)  (
22)を通じて流れるガスは反応管(25)へと送り込
まれるが、この反応管(25)の内部には容量結合型放
電用電極(26)が設置されており、それに印加される
高周波は50w乃至3KWが、また周波数はIMHz乃
至10MHz電力が適当である。反応管(25)の内部
には、アルミニウムから成る筒状の成膜用基+1i(2
7)が試料保持台(28)の上に載置されており、この
保持台(28)はモーター(29)により回転駆動され
るようになっており、そして、基板(27)は適当な加
熱手段により、約50乃至400℃好ましくは約150
乃至300℃の温度に均一に加熱される。更に、反応管
(25)の内部はa−3i膜又はa−SiC膜形成時に
高度の真空状態(放電圧0.1乃至2.0Torr )
を必要とすることにより回転ポンプ(30)と拡散ポン
プ(31)に連結されている。
以上のように構成されたグロー放電分解装置において、
例えば、a−Si :H膜(N、O,Bを含有する)を
基+7i(27)上に形成する場合には、第1、第3、
第4、第5調整弁(11)(13)(14)(15)を
開イテそれぞれより5in411321(6+H2,N
ガスを放出する。放出量はマスフローコントローラ(1
6)  (18)  (19)  (20)により規制
されてSiH*、 BzHi、Hzの混合ガスが第1主
管(21)を介して、また同時に一定の流量のNOガス
が第2主管(22)を介して反応管(25)へと流し込
まれる。そして、反応管(25)の内部が0.1乃至2
.0Torr程度の真空状態、基板温度が50乃至40
0℃、容量型放電用電極(26)の高周波電力がIOW
乃至3Kw、また周波数が1乃至10MHzに設定され
ていることに相俟ってグロー放電が起こり、ガスが分解
してB、O,Nの元素を含有したa−Si:H膜が基板
上に高速で形成される。
但し、後述する実施例において、a−SiC:Hキャリ
ア輸送層の成膜速度、導電率及び赤外線吸収特性を測定
するに当たっては3X3cmの角形の平板を用意し、そ
して、前述のアルミニウム製筒状基板の周面を一部切り
欠いてこの切り欠き部に平板を設置し、この平板上にa
−SiC:H膜を生成する。
また、成膜速度、導電率及び赤外線吸収特性の測定に当
たっては用いる平板材料をそれぞれアルミニウム、NE
SAガラス及び高抵抗単結晶シリコンにした。
〔実施例〕
次に本発明の実施例を詳細に説明する。
〔例 1 〕 本例においてはa−SiC:Hキャリア輸送層をアルミ
ニウム製平板に生成してその成膜速度を測定した。
即ち、第3図に示した容量結合型グロー放電分解装置を
用いて第1タンク(6)より5i)Itを、第2タンク
(7)よりC2H2ガスをこれらの合計した流量が27
0 secmになるように放出し、必要に応じて第4タ
ンク(9)よりlhガスを放出し、グロー放電分解法に
基づいてa−SiC:)l膜を形成した。
本例によれば、5iHnガス及びC,11□ガスを20
0sccm + 500 scc+aの流量で放出して
各種の測定用試料を製作した。
その測定結果は第4図に示す通りである。
第4図は膜中のSiとCの原子組成比(C/Si +C
)に対する成膜速度を表しており、O印、△印及び0印
はそれぞれH2ガスが無添加、流量200 secm。
流量500 secmの場合のプロットであり、a、b
、cはそれぞれの特性曲線である。
第4図から明らかな通り、H2ガスが無添加の場合、(
C/Si +C)比が太き(なるのに伴って成膜速度が
増加傾向にある。これに対して、H2ガスの流量が20
0 sccm、500 scc+++と大きくなるのに
伴って成膜速度が小さくなる傾向にあるが、H2ガス流
量が500 secmの場合であっても6μm/時以上
の高速成膜が得られる。
〔例 2 〕 本例においては、〔例1〕と同様の製造操作によってa
−3iC:Hキャリア輸送層をNESAガラス製平板に
生成してその層の導電率を測定したところ、第5図に示
す通りの結果が得られた。
第5図は膜中のSiとCの原子組成比(C/Si +C
)に対する導電率を表しており、○印、Δ印及び0印は
それぞれH2ガスが無添加、流量2005cca、流量
500 sccmの場合のプロットであり、d、e、f
はそれぞれの特性曲線である。
第5図から明らかな通り、(C/Si +C)比が0.
1乃至0.9の範囲内であればいずれも導電率が10−
 ” Ω・Cl11以下になることが判る。
〔例 3 〕 ダイヤモンドバイトを用いた超精密旋盤により鏡面に仕
上げた基板用アルミニウム製ドラムを有機溶剤を用いた
超音波洗浄及び蒸気洗浄、次いで乾燥を行って清浄し、
第3図に示した容量結合型グロー放電分解装置の反応管
(25)内に設置した。そして、第1タンク(6)より
5iHaガスを、第3タンク(8)よりBiI3.ガス
(nz希釈2000ppm)を、第4タンク(9)より
H2ガスを、第5タンク(10)よりNoガスをそれぞ
れの流量が180sccm 、 90SCCI11% 
200 secm、、 8 secmになるように放出
し、ガス圧を0.4T o r rに、RF電力を0.
2W/cm”に設定したグロー放電分解法に基づいて厚
み2.5μmのキャリア注入阻止層(2a)を形成した
次に第3°、第4調整弁(13)N 4)を閉じると共
に第2調整弁(12)を開いて、第1タンク(6)より
SiH<ガスを、第2タンク(7)よりC2H,ガスを
これらの合計した流量が2705cctsになるように
放出し、更にH2ガスを第4タンク(9)より必要に応
じて50sccn+、 200sccn+、500se
cmの流量で放出し、ガス圧を0.5 Torrに、R
F電力を0.4w/cmzに設定して前述したグロー放
電分解法に基づいて厚み25μmのキャリア輸送層(5
)を形成した。
次いで第2調整弁(12)を閉じて同様の操作により5
iHaガス及びH2ガスをそれぞれ200 sccm及
び250 sccmの流量で放出し、ガス圧をQ、5 
Torrに、RF電力を0.4W/cm2に設定して厚
み5μmのキャリア発生層(3a)を形成した。
然る後、第2調整弁(12)を開放してSiH,ガス及
びCzHzガスをそれぞれ150 sccm及び100
sccmの流量で放出し、ガス圧を0.3Torrに、
RF電力を0.4W/cm”に設定して厚み0.5μ禦
の表面保護層を形成した。
かくして得られた感光体A乃至Iについて、表面電位、
半減露光量、残留電位及び画質を測定したところ、第1
表に示す通りの結果が得られた。
表中、画質評価の◎印は画質コントラストが高(て高速
複写(50枚/分以上の複写)を行っても全くゴースト
現象が生じなく、O印は高速複写を行うと若干ゴースト
現象が発生するが、実用上何ら支障がない程度であり、
X印は残留電位が高くて白地のガブリが顕著に生じて実
用に適さない場合を示す。
また、本例においては感光体A乃至Iのそれぞれに対し
て設定したa−5iC:Hキャリア輸送層の製作条件、
即ち(C/Si+C)比及びH2ガス流量を同じにして
、〔例1〕と同様の製造操作によってa−3iC:Hキ
ャリア輸送層だけをシリコン単結晶製平板上に生成して
2090cm−’の波数及び2860c+w−’の波数
のそれぞれの赤外線吸収係数を測定しており、この結果
は第1表に示す通りである。
第1表から明らかな通り、感光体A乃至E、 Gは大き
い表面電位を有する実用に適した優れた感光体となり、
高速複写用感光体として提供することができ、特に感光
体A乃至Cは光感度が高くて帯電能にも優れているため
に高速複写を行っても全くゴースト現象が生じなかった
。然るに感光体F、H,Iはゴースト現象が顕著になっ
て実用に適さなかった。
本例によれば、感光体の優劣を決める評価手段がキャリ
ア輸送層の赤外線吸収係数が所定の波数に対して所定の
範囲内の吸収係数を有しているという点にあり、第1表
より明らかにされる通り、その吸収係数が2090cm
−’の波数に対して1000以上であると共に2860
CD+−’の波数に対して1000以下であれば本発明
の感光体が得られることが判る。
また、本例中キャリア輸送層(5)を形成するに当たっ
て第3調整弁(13)を開放してBzHaガスを101
05eで放出してBを含む層(5)を形成し、これによ
り得られた感光体A乃至Iに対応する9種類の感光体に
ついてもそれぞれ同じ画質評価が得られた。
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明の電子写真感光体によれば、機能分
離型感光体として形成されるa−SiC:Hキャリア輸
送層の暗抵抗率及びキャリア移動度を向上させることが
でき、これにより、感光体の暗減衰率が小さくなると共
に帯電能を高めることができ、しかも、このキャリア輸
送層に酸素又は窒素の少なくとも一種を所定量含むa−
Stにより形成したキャリア注入阻止層を組み合わせて
表面電位を大きくすることができ、その結果、高速複写
に適した電子写真感光体が提供される。
また本発明の電子、写真感光体によれば、キャリア注入
阻止層とキャリア輸送層に用いられるa−SiCのSi
とCの比率に対して同一の所定範囲内に設定できると共
にSi供給ガス及びC供給ガスのそれぞれを両層の形成
に当たって共通に使用することができ、これにより、同
一のガス流量制御システムを用いることができるので、
個々のガス流量の制御が容易となり、その結果、製造コ
ントロールが容易となって製造効率を高めることができ
る。更に、5i)laガス及び C,)1.ガスを原料としたグロー放電分解法によって
キャリア輸送層及び表面保護層を同一の成膜装置を用い
て連続的且つ高速に形成することができ、これにより、
製造効率を高めて製造コストを著しく低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は機能分離型電子写真感光体の層構成を示す断面
図、第2図は本発明の実施例に用いられる感光体の層構
造を示す断面図、第3図は本発明の実施例に用いられる
容量結合型グロー放電分解装置、第4図は本発明に係る
感光体のキャリア輸送層の成膜速度を表わす線図、第5
図は本発明に係る感光体のキャリア輸送層の導電率を表
わす線図である。 1・・・基板 2.2a・・・キャリア注入阻止層 3.3a・・・キャリア発生層 4・・・表面保護層 5・・・キャリア輸送層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 基板上に少なくともキャリア注入阻止層、キャリア輸送
    層及びキャリア発生層を形成して成る積層体であって、
    前記キャリア注入阻止層がアモルファスシリコンから成
    ると共に酸素又は窒素の少なくとも一種を0.1乃至3
    0原子%含有し、前記キャリア輸送層が水素化アモルフ
    ァスシリコンカーバイドから成ると共に炭素とシリコン
    の原子組成比が1:9乃至9:1の範囲内にあり且つ赤
    外線吸収スペクトルにおける2860cm^−^1の吸
    収係数が1000以下にであると共に2090cm^−
    ^1の吸収係数が1000以上であることを特徴とする
    電子写真感光体。
JP14924786A 1986-06-24 1986-06-24 電子写真感光体 Pending JPS634241A (ja)

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