JPS6330855A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

Info

Publication number
JPS6330855A
JPS6330855A JP17535086A JP17535086A JPS6330855A JP S6330855 A JPS6330855 A JP S6330855A JP 17535086 A JP17535086 A JP 17535086A JP 17535086 A JP17535086 A JP 17535086A JP S6330855 A JPS6330855 A JP S6330855A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
carrier
gas
film
sic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17535086A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Kawamura
河村 孝夫
Naooki Miyamoto
宮本 直興
Kokichi Ishiki
石櫃 ▲こう▼吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP17535086A priority Critical patent/JPS6330855A/ja
Publication of JPS6330855A publication Critical patent/JPS6330855A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/08Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic
    • G03G5/082Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic and not being incorporated in a bonding material, e.g. vacuum deposited
    • G03G5/08214Silicon-based
    • G03G5/08235Silicon-based comprising three or four silicon-based layers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は半導体レーザーを用いたレーザービームプリン
ターに適すると共に帯電能を向上させることによって高
速複写を可能とした電子写真感光体に関するものである
〔従来技術及びその問題点〕
近年、電子写真感光体の進歩は巨覚ましく、超高速複写
機やレーザービームプリンターなどの開発が活発に進め
られており、これらの機器に用いられる感光体は長期間
高速で使用されるため、動作の安定性及び耐久性が要求
されている。この要求に対して水素化アモルファスシリ
コンが耐熱性、耐摩耗性、無公害性並びに光感度特性等
に優れているという理由から注目されている。
また、高速印字ができるレーザービームプリンターの開
発に伴ってそのレーザー光源に小型且つ高信頬性の半導
体レーザーが用いられるようになってきたが、このプリ
ンターにアモルファスシリコン(以下、a−3tと略す
)感光体を搭載した場合、このレーザー光の発振波長が
近赤外付近にあるためその受光側にあるa−St感光体
の光感度特性が劣るという問題がある。この問題を解決
するために感光体のa−Siキャリア発生層にGeを適
当量ドーピングしてこの層の光感度領域を長波長側へ移
行させることが提案されているが、これに伴って表面電
位が小さくなるという問題がおきていた。
このような問題を解決するために第2図に示すような機
能分離型感光体が特開昭58−192044号公報に提
案されている。
即ち、第2図によれば、導電性基板(1)の上に水素化
アモルファスシリコンカーバイドから成るキャリア輸送
層(2)、アモルファスシリコンゲルマニウムから成る
キャリア発生層(3)及び表面保護層(4)が順次形成
された積層体が提案されており、そして、このキャリア
輸送層(2)には暗抵抗率及びキャリア移動度の大きい
材料と成り得る水素化アモルファスシリコンカーバイド
(以下、a−3iC:Hと略す)により形成しており、
これによって表面電位及び光感度に優れ且つ残留電位が
小さくなることをねらっている。
しかしながら、この公報に示されたa−5iC:Hキャ
リア輸送層を形成するに当たっては、例えばグロー放電
分解法を用いる場合、反応圧力、高周波電力などの様々
な放電条件、原料ガスの種類、ガス流量等々に起因して
安定した特性をもつ高品質なa−3iC:H膜を形成す
るのが難しく、且つ、この膜自体水素化アモルファスシ
リコン(以下、a−Si:Hと略す)膜に比べてダング
リングボンドが生成し易い傾向にあり、これにより、目
安として10目Ω・cm以上の高暗抵抗率を有すると共
に高いキャリア移動度をもつa−SiC:H膜を得るの
が難しくなっており、その結果、この感光体を高速複写
用に用いた場合には光メモリ効果により先の画像が完全
に除去されずに残留し、次の画像形成に伴って先の画像
が再び現れるという問題がある(これはゴースト現象と
呼ばれている)。
更にこのa−5iC:H膜を再現性よく安定した条件に
よって形成するために、暗抵抗率及びキャリア移動度の
両者の特性に共通してその特性評価ができる検知手段が
望まれている。
また、Geを含むキャリア発生層を形成するに当たって
は、キャリア輸送層に対して安定した密着性が得られて
おらず、ガス圧や高周波電力などの放電条件によっては
一部剥離が生じ、その結果、これがピンホールとなって
画像に白抜けなどが発生するという問題がある。
〔発明の目的〕
従って本発明は上記事情に鑑みて完成されたものであり
、その目的はa−3iC:Hキャリア輸送層の暗抵抗率
及びキャリア移動度を向上させ、これにより、大きな帯
電能をもつ電子写真感光体を提供することにある。
本発明の他の目的は高速複写及び高速印字ができる半導
体レーザービームプリンター用の電子写真感光体を提供
することにある。
本発明の更に他の目的はa−5iC:Hキャリア輸送層
を製作するに当たってその製造条件の設定が容易である
と共に再現性及び安定性に優れた電子写真感光体を提供
することにある。
本発明の更に他の目的はキャリア発生層の下地層に対す
る密着性を大きくしてピンホールを発生させず、これに
より、長期に亘って画像に白抜けなどが発生しな(なっ
て高画質且つ高僧転性を達成した電子写真感光体を提供
することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によれば、基板上に少なくともキャリア注入阻止
層、キャリア輸送層及びキャリア発生層を形成して成る
積層体であって、前記キャリア注入阻止層がa−SiC
からなると共にCとSiの原子組成比が1:9乃至9:
1の範囲内にあり、前記キャリア発生層がアモルファス
シリコンゲルマニウムカーバイド(以下、a−3iGe
Cと略す)から成ると共にSiとGeの原子組成比が1
:1乃至19:1の範囲に且つSiとCの原子組成比が
1:1乃至19:1の範囲内にあり、前記キャリア輸送
層がa−5iC:Hから成ると共にCとSiの原子組成
比が1:9乃至9:1の範囲内にあり且つ赤外線吸収ス
ペクトルにおける2860cm−’の吸収係数が100
0以下であると共に2090cm−’の吸収係数が10
00以上であることを特徴とする電子写真感光体が提供
される。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の典型的な電子写真感光体には第1図に示す通り
基板(1)上にキャリア注入阻止層(5)、キャリア輸
送層(2a) 、キャリア発生層(3a)及び表面保護
1i (4a)を順次積層した積層体があり、また、こ
の積層体に対してキャリア輸送ii (2a)とキャリ
ア発生層(3a)の積層順序を変えた積層体がある。
本発明によれば、機能分離型感光体に用いられるキャリ
ア輸送層(2a)及びキャリア注入阻止層(5)にそれ
ぞれa−5iC:H膜及びa−5iC膜を用いると共に
キャリア発生Jil(3a)にa−5iGeC膜を用い
てこれらの層に種々の条件を設定することにより本発明
の目的が達成できることを見出したものである。
このキャリア輸送層に用いられるa−SiC:H膜は、
例えば後述するグロー放電分解法によって生成され、そ
の放電条件等によって暗抵抗率とキャリア移動度が鋭敏
に作用を受けており、これに対して、本発明者等はこの
原因を解明すべく種々の実験を繰り返し行った結果、C
とHの結合状態並びにSiとHの結合状態が前記特性に
顕著に影響することを知見した。
即ち、a−5iC:H膜の赤外線吸収スペクトルを測定
するとCH,結合及びCH3結合の伸縮モードを示す吸
収ピークが2860cm−’の波数に表われ、SiH結
合及び5jHz結合の伸縮モードを示す吸収ピークが2
090cm−’の波数に表われることを確認し、そして
この2860cm−’の吸収係数が1000以下である
と共に2090cm−’の吸収係数が1000以上、好
適には2860cm−’の吸収係数が500以下である
と共に2090cm−’の吸収係数が1000以上であ
ればダングリングボンドが少なくなって大きなキャリア
移動度となることが判った。
尚、本発明にて表わす吸収係数の値は当業者が一般に用
いているcm”’を単位とする。
本発明によれば、このa−5iC:H膜中のStとCの
原子組成比が重要であり、この比が1:9乃至9:1、
好適には2:8乃至8:2の範囲内に設定されると暗抵
抗率が10′1Ω・cm以上となることを見い出した。
また膜中の水素含有量は5i−C原子組成比と関連する
が、膜中5乃至40原子%、好適には10乃至30原子
%の範囲内になるようにすればよい。
このキャリア輸送層の厚みは1乃至50μm1好適には
5乃至30μmの範囲内に設定するのがよく、1μm未
満であれば電荷保持能力に劣ってゴースト現象が顕著に
なり、50μmを越えると画像の分解能が劣化すると共
に残留電位が大きくなる。
更にこのキャリア輸送層はSt、 C及びHの三種類の
原子を必須とするものであるが、他の原子を必要に応じ
てドーピングすることは何ら差支えない。例えばBなど
の周期律表ma族元素をドーピングすれば暗抵抗率を向
上させたり、キャリア移動度を大きくすることができ、
更にキャリア発生層とキャリア輸送層との界面における
フェルミレベルをシフトさせることもできるのでキャリ
ア発生層で生じた光キャリアをキャリア輸送層へスムー
ズに注入することができ、これにより、光感度を高めて
残留電位を小さくすることができる。
本発明に用いられるキャリア発生層(3a)はGeを含
む層から成るのでa−3i層に比べて分光感度特性が長
波長側ヘシフトする。この層(3a)はSiとGeの原
子組成比が1:1乃至19:1、好適には2:1乃至1
0:1の範囲内に設定することが重要であり、これによ
って約780nmの発振波長をもつ半導体レーザー光に
対する光感度特性がa−5iキャリア発生層を用いた感
光体に比べて顕著に向上する。そして、本発明者等が行
った実験によれば、a−5iC:Hキャリア輸送層を形
成して成る機能分離型感光体に対してはSiとGeの原
子組成比を2=1乃至5:1の範囲内に設定するのが望
ましく、この範囲内であれば残留電位が小さくなって一
段と高い帯電能を有する感光体が得られる。
更にこのキャリア発生層(3a)にはCを含有しており
、これにより、キャリア輸送層(2)などの下地層との
密着性を太き(することができる。このために層中のS
iとCの原子組成比を1:1乃至19:1、好適には2
:1乃至10:1の範囲内に設定する必要があり、この
原子組成比が1=1から外れた場合780nm付近の長
波長側の光感度特性が低下して実用上支障が生じ、19
:1から外れた原子組成比の場合には下地層との密着性
が期待できない。
このキャリア発生層は11やハロゲン元素(F、CI。
Br等)を含有しており、この含有量は5乃至40原子
%、好適には10乃至30原子%がよく、また、周期律
表第ma族元素(B、AI、Ga、 In等)や第Va
族元素(P 、 As、Sb等)を0.05乃至500
0ppm、好適には0.1乃至2000ppm含有すれ
ばよく、これにより、膜の伝導型を補償したり、或いは
暗抵抗値を大きくすることができ、その結果、優れた帯
電能が得られる。
本発明に用いられるa−SiCキャリア注入阻止層(5
)はキャリア輸送層(2a)へのキャリアの注入を阻止
しており、これにより、感光体の表面電位を大きくする
ことができる。この層(5)はSiとCの含有比率が1
=9乃至9:1、好適には2:8乃至8:2の範囲内に
設定するのがよく、この範囲外であれば暗減衰が増大し
たり1残留電位が大きくなる。
また、このキャリア注入阻止層(5)にはHやハロゲン
元素(F、CI、Br等)を含有してもよく、この含有
量はSi−C原子組成比と関連するが、本発明者等の実
験によれば、膜中に0.1乃至20原子χ、好適には1
乃至10原子χの範囲内になるようにすればよいことが
判った。
更にこのキャリア注入阻止層(5)には周期律表第1I
Ia族元素(B、AI、Ga、 In等)や第Va族元
素(P、As、Sb等)をit導入して膜自体の伝導型
をそれぞれPoやNoにII ’+Hし、これにより、
基十反力・らのキャリアの注入を一段と阻止することが
できる。そのために、これら第ma族及び第Va族元素
の含有量は50乃至5000ppm 、好適には200
乃至2000ppmにするとよい。
また、キャリア注入阻止層(5)に酸素又は窒素の少な
くとも一種をドーピングしてキャリアの注入阻止効果を
更に高めることができ、そのドーピング量については他
の構成元素と関連するが、膜中0.1乃至30原子χ、
好適には1乃至20原子χ含有すればよい。
更にこのキャリア注入阻止層(5)の厚みは0,2乃至
5.0μm、好適には0.5乃至3.0μmの範囲内に
設定するのがよく、この範囲内の厚みであれば、基板か
らのキャリアの阻止能が十分となって残留電位が小さく
なる。
表面保護層(4a)にはそれ自体高絶縁性、高耐食性及
び高硬度特性を有するものであれば種々の材料を用いる
ことができ、例えばポリイミド樹脂などのを機材料、キ
ャリア注入阻止層と同じa−3iCやS iOz + 
S iO+ A l z Ox + S iC+ S 
i 3 N ala −S i +a−5i:H,a−
5t:P+ a−SiC+ a−SiC:)l 、a−
SiC:Fなどの無機材料を用いることができる。
本発明によれば、キャリア注入阻止層、キャリア輸送層
、キャリア発生層及び表面保護層を同一の成膜装置によ
り形成するに当たってStとCという共通の構成元素を
用いると共にそれぞれの原子組成比を大きな範囲内で設
定できるという点で顕著な特徴があり、これにより、こ
れらの層を連続形成する場合にSi供給原料及びC供給
原料のそれぞれを共通にした同一のガス流量制御システ
ムとなり、その結果、各々のガス流量の制御が容易とな
る。
更に本発明によれば、a−5iC膜又はa−SiC:H
膜を形成するに当たってグロー放電分解法、イオンブレ
ーティング法、反応性スパッタリング法、真空1着法、
CVD法などの薄膜形成技術を用いることができ、また
、これに用いられる原料には固体、液体、気体のいずれ
でもよい。例えば、グロー放電分解法に用いられる気体
原料として5iHt、5izH+。
、 5i3H,などのSi系ガス、CHa、CzHa、
C2flz、CzC6゜CJsなどのC系ガスを用いれ
ばよ(、更にH2,He。
Ne、Arなどをキャリアーガスとして用いてもよい。
また本発明によれば、a−SiC膜又はa−SiC:H
膜をグロー放電分解法により形成するに当たってその原
料に5if14ガス及びC2H2ガスを用いれば大きい
成膜速度(約5乃至20.crm/時)が得られる。従
って、この両者のガスを用いてキャリア注入阻止層(5
)、キャリア輸送層(2a)及び表面保護層(4a)を
a−SiC膜又はa−3iC:H膜により形成すること
により同じ成膜装置を用いて連続的に形成でき、且つそ
の成膜時間を著しく小さくすることができる。
因に5iHaガスとCH4ガスを用いてa−5rC膜や
a−5iC:H膜を生成した場合その成膜速度は約0.
3乃至1μm/時である。
次に本発明の実施例に用いられる容量結合型グロー放電
分解装置を第3図により説明する。
図中、第1、第2、第3、第4、第5、第6タンク (
6)  (7)  (8)  (9)  (10)  
(11)には、それぞれ5iHt+CJz+GeHt+
BzHi+)Iz+NOガスが密封されており、H2は
キャリーガスとしても用いられる。これらのガスは対応
する第1.第2.第3゜第4.第5.第6tA整弁(1
2)(13)(14)(15)  (16)  (17
)を開放することにより放出され、その流量がマスフロ
ーコントローラ(1により制御され、第1.第2、第3
、第4、第5タンク(6)(7)(8)(9)(10)
からのガスは第1主管(24)へ、また第6タンク(1
1)からのNoガスは第2主管(25)へ送られる。尚
、(26) (27)は止め弁である。第1、第2主管
(24) (25)を通じて流れるガスは反応管(2日
)へと送り込まれるが、この反応管(28)の内部には
容量結合型放電用電極(29)が設置されており、それ
に印加される高周波電力は50W乃至3Kwが、またそ
の周波数はIMH2乃至10MHzが適当である。反応
管(28)の内部には、アルミニウムから成る筒状の成
膜用基板(30)が試料保持台(31)の上に載置され
ており、この保持台(31)はモーター(32)により
回転駆動されるようになっており、そして、基板(30
)は適当な加熱手段により、約50乃至400℃好まし
くは約150乃至300℃の温度に均一に加熱される。
更に、反応管(28)の内部は膜形成時に高度の真空状
態(放電圧0.1乃至2.0Torr )を必要とする
ことにより回転ポンプ(33)と拡散ポンプ(34)に
連結されている。
以上のように構成されたグロー放電分解装置において、
例えば、a−5iC:H膜を基板(N、O,Bを含有す
る)を基板(30)上に形成する場合には、第1、第2
、第4、第5、第6調製弁(12)(13)(15)(
16)(17)を開いてそれぞれよりSiH4,C2H
z、BJ6.H2,Noガスを放出する。放出量はマス
フローコントローラ(18)(19)(21)(22)
(23)により規制されてSiH4,CJz+BzHb
+Hzの混合ガスが第1主管(24)を介して、また同
時に一定の流量のNoガスが第2主管(25)を介して
反応管(28)へと流し込まれる。そして、反応管(2
8)の内部が0.1乃至2.0Torr程度の真空状態
、基板温度が50乃至400°C1放電用電極(29)
の高周波電力が50W乃至3KW、また周波数が1乃至
10MHzに設定されていることに相俟ってグロー放電
がおこり、ガスが分解してB、0、Nの元素を含有した
a−SiC:H膜が基板上に高速で形成される。
但し、後述する実施例において、a−3iC:Hキャリ
ア輸送層の成膜速度、導電率及び赤外線吸収特性を測定
するに当たっては3X3cmの角形の平板を用意し、そ
して、前述のアルミニウム製筒状基板の周面を一部切り
欠いてこの切り欠き部に平板を設置し、この平板上にa
−3iC:H膜を生成する。また、これら成膜速度、導
電率及び赤外線吸収特性の測定用平板にはそれぞれアル
ミニウム板、NESAガラス板及び高抵抗単結晶シリコ
ン板を用いる。
〔実施例〕
次に本発明の実施例を詳細に説明する。
〔例 1 〕 本例においてはa−3iC:Hキャリア輸送層をアルミ
ニウム製平板上に生成してその成膜速度を測定した。
即ち、第3図に示した容量結合型グロー放電分解装置を
用いて第1タンク (6)よりSiH4ガスを、第2タ
ンク(7)よりCz)1mガスをこれらの合計流量が2
70 secmになるように放出し、必要に応じて第5
タンク(10)よりH2ガスを放出し、グロー放電分解
法に基づいてa−SiC:H膜を形成してこの成膜速度
を測定したところ、第4図に示す通りの結果が得られた
第4図は膜中のSiとCの原子組成比(C/Si  +
C)に対する成膜速度を表しており、○印、△印及び0
印はそれぞれH2ガスが無添加、流1200 secm
流量500 secmの場合のプロットであり、a、b
、cはそれぞれの特性曲線である。
第4図から明らかな通り、H2ガスが無添加の場合、(
C/Si +C)比が大きくなるのに伴って成膜速度が
増加傾向にある。そして、H2ガスの流量が200 s
ccm、500 sccmと大きくなるのに伴って成膜
速度が小さくなる傾向にあるが、H2ガス流量が500
secmの場合であっても6μm/時以上の高速成膜が
得られる。
〔例 2 〕 本例においては、〔例1〕と同様の製造操作によってa
−SiC:Hキャリア輸送層をNESAガラス製平板に
生成してその層の導電率を測定した。この結果は第5表
に示す通りである。
即ち、第5図は膜中のSiとCの原子組成比(C/Si
+C)に対する導電率を表しており、Q印、△印及び0
印はそれぞれH2ガスが無添加、流量200sccm、
流1500 secmの場合のプロットであり、d。
e、fはそれぞれの特性曲線である。この図から明らか
な通り、(C/Si +C)比がo、i乃至0.9の範
囲内であればいずれも導電率が10− ” Ω・cm以
下になることが判る。
〔例 3 〕 ダイヤモンドバイトを用いた超精密旋盤により鏡面に仕
上げた基板用アルミニウム製ドラムを有機溶剤を用いた
超音波洗浄及び蒸気洗浄、次いで乾燥を行って清浄し、
第3図に示した容量結合型グロー放電分解装置の反応管
(28)内に設置した。そして、第1タンク(6)より
SiH4ガスを、第2タンク(7)よりC2H2ガスを
、第4タンク(9)よりBzHiガス(H2希釈200
0ppm)を、第5タンク(10)よりBzH6ガス(
H2希釈2000ppm)を、第5タンク(10)より
H2ガスを、第6タンク(11)よりNoガスをそれぞ
れの流量が180sccm、 90sccm、 90s
ccm。
200 sccm、8scCmになるように放出し、ガ
ス圧をQ、4 Torrに、高周波電力を0.2W/c
m”に設定し、グロー放電分解法に基いて厚み2μmの
キャリア注入阻止層(5)を形成した。
次に、第4、第6調製弁(15) (17)を閉じて、
第1タンク(6)よりSiH4ガスを、第2タンク(7
)よりC2Htガスをこれらの合計した流量が270s
ecmになるように放出し、更にH2ガスを第5タンク
(10)より必要に応じて50secm、 200sc
cm、 500secmの流量で放出し、ガス圧を0.
5Torrに、高周波電力を0.4W/cm”に設定し
て前述したグロー放電分解法に基いて厚み25μmのキ
ャリア輸送層(2a)を形成した。
次いで、同様の操作により5iHaガス、CzHzガス
、GeHaガス及びH2ガスをそれぞれ200sccm
、 20sccm+90secm及び250secmの
流量で放出し、ガス圧を0゜5Torrに、高周波電力
を0.4W/cm”に設定して厚み5μmのキャリア発
生層(3a)を形成した。
然る後、第3.第5調整弁(14) (16)を閉じて
SiH4ガス及びCzHzガスをそれぞれ150scc
m及び101005cの流量で放出し、ガス圧を0.3
Torrに、高周波電力を0.4W/cm”に設定して
厚み0.5 μmの表面保護層を形成した。
かくして得られた感光体A乃至Iについて表面電位、光
感度(投光源として発振波長780r+mの半導体レー
ザーを用いた場合)、残留電位及び画質を測定したこと
ろ、第1表に示す通りの結果が得られた。
表中、画質評価の◎印は画質コントラストが高くて高速
複写(50枚/分以上の複写)を行っても全くゴースト
現象が生じなく、O印は高速複写を行うと若干ゴースト
現象が発生するが、実用上何ら支障がない程度であり、
X印は残留電位が高くて白地のガブリが顕著に生じて実
用に適さない場合を示す。
また、本例においては感光体A乃至Iのそれぞれに対し
て設定したa−SiC:Hキャリア輸送層の製造条件、
即ち(C/Si+C)比及びH2ガス流量を同じにして
、〔例1〕と同様の製造操作によってa−3iC:Hキ
ャリア輸送層だけをシリコン単結晶製平板上に生成し、
これに対して2090cm−’の波数及び2860cm
−’の波数のそれぞれの赤外線吸収係数を測定しており
、この結果は第1表に示す通りである。
第1表から明らかな通り、感光体A乃至E、 Gは実用
に適した優れた感光体となり、高速複写用感光体として
提供することができ、特に感光体A乃至Cは光感度が高
くて帯電能にも優れているために高速複写を行っても全
くゴースト現象が生しなかった。然るに感光体F、H,
Iはゴースト現象が顕著になって実用に適さなかった。
本例によれば、感光体の優劣を決める評価手段がキャリ
ア輸送層の赤外線吸収係数が所定の波数に対して所定の
範囲内の吸収係数を有しているという点にあり、第1表
より明らかにされる通り、その吸収係数が2090cm
−’の波数に対して1000以上であると共に2860
cm−’の波数に対して1000以下であれば本発明の
感光体が得られることが判る。
更に、本例中キャリア輸送層(2a)を形成するに当た
って第4調整弁(15)を開放してBzHaガスを10
105eで放出してBを含む層(2a)を形成し、これ
により得られた感光体A乃至Iに対応する9種類の感光
体についてもそれぞれ同じ画質評価が得られた。
また、感光体Aの分光感度を測定したところ、第6図に
示す通りの結果が得られた。
即ち、第6図中・印は感光体Aの分光感度を表わすプロ
ットであり、これに対してGeを含まないキャリア発生
層から成る感光体(比較例)の分光感度のプロットはO
印で示されており、g、hiまそれぞれの特性曲線であ
る。この比較例の感光体は感光体Aと比べてキャリア発
生層以外はすべて同一であり、このキャリア発生層を形
成するに当たってはGeH4ガスを用いなくて5iHa
ガス、Cz)Izガス及びH2ガスを用いており、それ
ぞれの流量を200sccm 、 20sccm及び2
50sccmに設定すると共にガス圧をQ、5Torr
 、高周波電力を0.4W/cm”に設定し、これによ
って厚み5μmのキャリア発生層を形成する。
第6図から明らかな通り、感光体Aは比較例の感光体に
比べて波長約780nmの光感度が優れていることが判
る。
〔例4〕 本例においては、〔例3〕の感光体Aを製作するに当た
って、キャリア発生層のCとSiの原子組成比を変える
ことにより感光体としての表面電位、光感度、残留電位
及び密着性を測定した。
この測定結果は第2表に示す通りであり、密着性につい
ては感光体を液体窒素に浸漬し、その後常温に放置し、
再び液体窒素に浸漬するという温度サイクルを10回繰
り返すという試験を行い、これによってピンホールが全
く発生しなかったものを◎印で表わし、そして、○印は
0 、5mm φ以下のピンホールかわずかに発生した
が実用上支障がない場合であり、X印は0.5酊 φを
越えるピンホールが比較的高密度で発生した場合を示す
第2表より明らかな通り、本発明の感光体に、L。
門は光感度及び密着性に優れており、これに対して感光
体J、Nは密着性又は光感度に劣っており、実用に適さ
ない。
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明の電子写真感光体によれば、機能分
離型感光体用に形成されるa−SiC:Hキャリア輸送
層の暗抵抗率及びキャリア移動度を向上させることがで
き、これにより、感光体の暗減衰率が小さくなると共に
帯電能を高めることができ、その結果、高速複写に適し
た電子写真感光体が提供できる。そして、この感光体は
約780r+mの波長に対して優れた光感度をもってい
るので半導体レーザープリンター用として特に有用であ
る。
また本発明の電子写真感光体によれば、キャリア注入阻
止層、キャリア輸送層、キャリア発生層及び表面保護層
に用いられるa−5iCのSiとCの比率が大きい範囲
内に設定できると共にSi供給ガス及びC供給ガスのそ
れぞれを各層の形成に当たって共通に使用することがで
き、これにより、同一のガス流量制御システムを用いる
ことができるので個々のガス流量の制御が容易となり、
その結果、製造コントロールが容易となって製造効率を
高めることができる。更に、SiH,ガス及びCzHz
ガスを原料としたグロー放電分解法によってキャリア注
入阻止層、キャリア輸送層、キャリア発生層及び表面保
護層を同一の成膜装置を用いて連続的且つ高速ムこ形成
することができ、これにより、製造効率を高めて製造コ
ストを著しく低減することができる。
更に本発明の電子写真感光体によれば、キャリア発生層
の下地層に対する密着性が向上しており、これにより、
画像に白抜けなどが発生しなくなって長寿命且つ高信頼
性が達成できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明に係る機能分離型電子写真感光体のN構
造を示す断面図、第2図は従来の機能分離型電子写真感
光体の層構成を示す断面図、第3図は本発明の実施例に
用いられる容量結合型グロー放電分解装置の説明図、第
4図は本発明に係る感光体のキャリア輸送層の成膜速度
を表わす線図、第5図は本発明に係る感光体のキャリア
輸送層の導電率を表わす線図、第6図は感光体の分光感
度を表わす線図である。 1 ・ ・ ・ 基十反 2.2a・・・キャリア輸送層 3.3a・・・キャリア発生層 4.4a・・・表面保護層 5・・・キャリア注入阻止層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 基板上に少なくともキャリア注入阻止層、キャリア輸送
    層及びキャリア発生層を形成して成る積層体であって、
    前記キャリア注入阻止層がアモルファスシリコンカーバ
    イドからなると共に炭素とシリコンの原子組成比が1:
    9乃至9:1の範囲内にあり、前記キャリア発生層がア
    モルファスシリコンゲルマニウムカーバイドから成ると
    共にシリコンとゲルマニウムの原子組成比が1:1乃至
    19:1の範囲内に且つシリコンと炭素の原子組成比が
    1:1乃至19:1の範囲内にあり、前記キャリア輸送
    層が水素化アモルファスシリコンカーバイドから成ると
    共に炭素とシリコンの原子組成比が1:9乃至9:1の
    範囲内にあり且つ赤外線吸収スペクトルにおける286
    0cm^−^1の吸収係数が1000以下であると共に
    2090cm^−^1の吸収係数が1000以上である
    ことを特徴とする電子写真感光体。
JP17535086A 1986-07-24 1986-07-24 電子写真感光体 Pending JPS6330855A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17535086A JPS6330855A (ja) 1986-07-24 1986-07-24 電子写真感光体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17535086A JPS6330855A (ja) 1986-07-24 1986-07-24 電子写真感光体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6330855A true JPS6330855A (ja) 1988-02-09

Family

ID=15994531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17535086A Pending JPS6330855A (ja) 1986-07-24 1986-07-24 電子写真感光体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6330855A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4409311A (en) Photosensitive member
JPS6067955A (ja) 電子写真感光体
JPS6330855A (ja) 電子写真感光体
JPS6332558A (ja) 電子写真感光体
JPS6329762A (ja) 電子写真感光体
JPS634240A (ja) 電子写真感光体
JPS635348A (ja) 電子写真感光体
JPS638650A (ja) 電子写真感光体
JPS634241A (ja) 電子写真感光体
JP2761741B2 (ja) 電子写真感光体
JPS634242A (ja) 電子写真感光体
JPS6385752A (ja) 電子写真感光体の製法
JPS63132252A (ja) 電子写真感光体
JPS634239A (ja) 電子写真感光体
JPS63135954A (ja) 電子写真感光体
JPH01144058A (ja) 電子写真感光体
JPS59224847A (ja) 感光体
JPS63133157A (ja) 電子写真感光体
JPS63133159A (ja) 電子写真感光体
JPS63132253A (ja) 電子写真感光体
JPH02154274A (ja) 電子写真感光体及びその製造方法並びにこの感光体を搭載した電子写真記録装置
JPS63135950A (ja) 電子写真感光体
JPS6381433A (ja) 電子写真感光体
JPS63137243A (ja) 電子写真感光体
JPS63271356A (ja) 電子写真感光体