JPS63229066A - カテーテル及び案内ワイヤーの交換システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は患者の体内に、例えば心血管系に配置されるカ
テーテルに関し、詳しくは、そのようなカテーテルの交
換を容易にするための且つそのようなカテーテルを患者
の体内の所定の部位に移送するためのシステムに関する
。

［従来の技術］ カテーテルは広範囲の種々の目的及び医療処置のために
患者の体内の種々の位置に配置される。

単なる例示として、あるタイプのカテーテルはバルーン
膨張カテーテルであり、これは血管狭窄症の治療に用い
られる。そのようなカテーテルはその遠位端にバルーン
をもっており、このバルーンは狭窄症の範囲内に萎んだ
状態で配置され次いで血管の狭窄した管腔を半径方向に
膨張させるために狭窄症の範囲内にある間に膨らませる
ように意図されている。典型的には、そのようなカテー
テルを配置するのに案内ワイヤーの使用を伴い、この案
内ワイヤーは患者の血管系を通して治療すべき位置に前
進させることができる。案内ワイヤーを受け入れるのに
適した管腔をもつカテーテルを次いでその案内ワイヤー
を通じて前進させるか、又は案内ワイヤー及びカテーテ
ルを、カテーテルの遠位端から突き出ている案内ワイヤ
ーに一致させて前進させることができる。いずれの場合
にも、案内ワイヤーはカテーテルを治療すべき位置に案
内するのに利用できる。

カテーテル処置の実施において、内在するカテーテルを
その他のカテーテルと、例えば異なった大きさのバルー
ンをもつカテーテルと交換することがしばしば必要とな
る。典型的なカテーテル交換において、最初に案内ワイ
ヤーを内在するカテーテルの管腔かち取り出す。次いで
、通常はカテーテルの約２倍の長さの長い交換ワイヤー
をカテーテルを通過させて元のワイヤーと置き換える。

次いで、その交換ワイヤーを適所に維持するために交換
ワイヤーをその近位端で保持しながら、カテーテルを交
換ワイヤーを通して血管から近位方向に引き抜く。第一
カテーテルを取り除いてしまった後に、次いで、次のカ
テーテルを交換ワイヤーの近位端に通し、そしてカテー
テルの遠位端が所望のように配置されるまで交換ワイヤ
ーに沿って且つ患者の血管を通過させて前進させる。

交換ワイヤーは適所に残ったままにしておいてもよく、
又は一層短い慣用長さの案内ワイヤーと交換されても良
い。

上記したカテーテル交換技術を変更した゛′モル−ル°
′システムと呼ばれている装置が最近提案されてきてい
る。その提案されているモルレールシステムにおいては
、案内ワイヤーがカテーテルの遠位端にある短い区分を
除いてカテーテルの外側に位置するようにカテーテルが
形成されており、そのカテーテルは案内ワイヤーで通過
する。

カテーテルのその遠位区分は短い管腔を持っており、こ
の管腔はカテーテルの遠位先端から、該遠位先端の近く
の一層近位的に位置した開口まで延びている。使用の際
には、最初に案内ワイヤーを患者の血管系中に配置する
。次いでカテーテルの遠位区分を案内ワイヤーに通す。

カテーテルは案内ワイヤーの横側を前進することができ
、この場合にその遠位区分は案内ワイヤーに取り付けら
れ、案内ワイヤーに沿って案内される。２倍長の普通の
交換ワイヤーを用いる必要なしで且つ最初に配置された
案内ワイヤーを引き抜く必要なしで、カテーテルは取り
出しそしてその他のカテーテルと交換することができる
。

その提案のモルレールカテーテルシステムは長い交換ワ
イヤーを用いるという要求を避けることができるが、そ
れは幾つかの困難を示す。例えば、内在するカテーテル
中の案内ワイヤーを交換することは、それが所望されて
も、不可能である。加えて、その装置は、動脈をまっす
ぐにする傾向のある案内ワイヤーに適用された引張荷重
によって動脈の繊細な内面を損傷する可能性を示す。ま
た、案内ワイヤーは血管内に露出されるので、多数の案
内ワイヤーを用いるこれらの処置においては、案内ワイ
ヤーがもつれる危険性が増大する。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明の全体的な目的は上記の困難を克服する改良され
た装置を提供することである。

本発明の目的は改良されたカテーテル及び案内ワイヤー
システムを提供することである。

本発明のその他の目的は、カテーテルの内在部分に沿っ
て延びている案内ワイヤ一部分はカテーテル内に収容さ
れているが、しかし外部に配置されたカテーテル部分は
案内ワイヤーを収容していない形式の案内ワイヤー及び
カテーテルシステムを提供することである。

本発明のその上の目的は、案内ワイヤーの交換を内在カ
テーテルを通して行うことができるようにするタイプの
装置を提供することである。

本発明のその上の目的は、交換ワイヤーを用いることな
しでカテーテルの交換を行うことができるようにするタ
イプの装置を提供することである。

本発明のその他の目的は、案内ワイヤーがカテーテルの
内在部分内に存在しており且つ医者が握Ｔ：１１− ることのできる部分を提供するように患者の体外でカテ
ーテルから分離しているタイプのシステムを提供するこ
とである。

本発明のその上の目的は、案内ワイヤーがカテーテル壁
に形成されたスリットを横断的に通過してカテーテルか
ら退出するタイプのシステムを提供することである。

本発明の上記の目的及びその他の目的並びに利益は以下
の説明及び図面から一層十分に認識されるであろう。

［課題を解決するための手段］ 本発明に従って、カテーテルは、細長いカテーテル本体
を貫通して形成された案内ワイヤー用管腔を備えている
。その案内ワイヤー用管腔はカテーテルの内在長の完全
に範囲内で且つその内在長に沿って案内ワイヤーを受け
入れて保持するように構成されているが、しかし患者の
体外に露出されるカテーテルの近位部分の大部分につい
ては案内ワイヤーを案内ワイヤー用管腔から外に延ばす
ことができる。案内ワイヤー管腔はカテーテルの長さに
沿ってその近位端からその遠位端まで延びている。カテ
ーテル本体には案内ワイヤー用管腔に沿って縦方向にス
リットが設けられている。そのスリットは案内ワイヤー
がそのスリブ１〜の長さに沿った任意の位置で横断的に
スリットを通過してその管腔中に又は管腔から外へ延び
ることを可能にする。遠位先端に取り囲み部材（たとえ
ばバルーン）をもつカテーテルの場合（この場合には、
スリットは取り囲み部材の近位側で終わっており、従っ
てスリットのない短い遠位区分が残る）以外は、スリッ
トはカテーテルの遠位先端までカテーテルの全長に延び
ることができる。本発明のシステムは案内装置を含み、
この案内装置はカテーテルによって滑動自在に支持され
ており、それで案内ワイヤー又はカテーテルの長さに沿
った任意の位置で案内ワイヤーとカテーテル用管腔とを
合体させたり、分離させたりするのに利用できる。案内
装置は２個の近位入口通路をもっており、これらの通路
は合体して共通の遠位出口となっている。その各入口は
別個の案内ワイヤー及びカテーテルを受け入れており、
これらは案内ワイヤーがカテーテルの管腔内に配置され
ている合体形態で共通の出口から退出する。カテーテル
、案内ワイヤー及び案内装置の相対的な移動方向は案内
装置がカテーテルと案内ワイヤーとを合体させるか、分
離させるかを決定する。

このシステムを用いる時には、最初に案内ワイヤーを、
案内ワイヤーの遠位端が患者の血管中の所望の位置に配
置される状態で、患者の血管系中に配置する。案内ワイ
ヤーの近位端が案内装置に入るまでカテーテルを案内ワ
イヤーに通す。この案内ワイヤーは案内ワイヤー用管腔
を貫通し、また案内装置の所で案内ワイヤーは横断的に
カテーテルのスリットを通過してカテーテルの案内ワイ
ヤー用管腔から外に案内される。案内装置は、案内ワイ
ヤーを案内ワイヤー用管腔から外に案内しながらカテー
テル本体のスリットを係合させ、広げるように構成され
ている。案内ワイヤーの位置を案内装置と相対的に固定
し且つカテーテルを案内装置を通過させて前進させるこ
とによってカテーテルを患者の体内に前進させることが
でき、この案内装置は、案内ワイヤー用管腔が案内ワイ
ヤーを包み込むようにスリットを広げ且つカテーテルを
案内する。カテーテル及び案内ワイヤーは案内ワイヤー
が管腔中にある状態で案内装置の共通枝管から退出する
。逆の操作においては、カテーテルを引き抜く時に、案
内ワイヤー又はカテーテルのいずれかが案内装置の各々
の枝管を通して独自に引き抜かれることができるように
案内装置はカテーテルと案内ワイヤーとを分離する。他
の操作方式においては、カテーテル及び案内ワイヤーを
固定して保持することによって且つ案内装置を案内ワイ
ヤーとカテーテルとを分離するために遠位方向に、又は
それらを一体に合体させるために近位方向に前進させる
ことによって、案内装置をジッパ−のように動作させる
ことができる。従って、案内ワイヤーはカテーテルの内
在部分の全長に沿ってカテーテル管腔内に閉じ込められ
る。従って、所望により、カテーテルを患者から取り出
すことなしに、案内ワイヤーを取り出して他の案内ワイ
ヤーと置き換えることが可能である。カテーテルの遠位
先端から外に突き出ている案内ワイヤーの遠位端以外は
、案内ワイヤーは血管内にある間はいつも被覆されてお
り、それで血管内膜に対する損傷の危険性並びに多数ワ
イヤー処置でワイヤーがもつれる危険性を低減する。

第１図に示されているように、本発明は、全体として参
照記号１０によって示されたカテーテルを含み、そのカ
テーテルの上に案内部材１２が滑動自在に取り付けられ
ている。案内ワイヤー１４がその案内部材１２を通って
延びているように例示されている。案内部材１２は連結
点として利用でき、この連結点においてカテーテル１０
と案内ワイヤー１４とは合体できるか又は分離でき、そ
れで案内部材１２から（第１図に示されているように左
の方向に）近位的に延びている部分の案内ワイヤーはカ
テーテル１０から分離され、また案内部材１２から（第
１図に示されているように右の方向に）遠位的に位置し
ている部分の案内ワイヤー１４は、カテーテル１０の遠
位出口開口の外に遠位的に突き出ることができる案内ワ
イヤー１４の最も遠位にある端１６を除いて、カテーテ
ル１０内に入れられ、収容される。

カテーテル１０は細長い可視性の円筒状本体を含み、こ
の本体は押し出しの、例えばポリエチレンのようなプラ
スチック材料から形成することができる。第１図に示さ
れている実施態様においては、カテーテル１０は血管形
成処置に用いられる゛バルーン膨張カテーテルであり、
カテーテル１０の遠位端の近くに形成されたバルーン２
０をもっており、そしてそのバルーンはカテーテル本体
を取り囲んでいる。バルーン２０はカテーテル１０の本
体の端から端まで形成されている膨らまし用管腔２２に
よって膨らませることも、萎ませることもできる。その
膨らまし用管腔はカテーテルの近位端（このところで継
手２４と連絡する）から延びて、カテーテルの全長にわ
たり、バルーン２０の内部と連絡して終わっている。そ
の継手２４は、バルーン２０を膨らませるか又は萎ませ
るために適切な加圧流体源又は吸引源に連結するように
意図されている。カテーテル１０は２６で示された第二
管腔を含んでおり、その第二管腔は案内ワイヤー１４を
受け入れるように意図されている。その案内ワイヤー用
管腔２６はカテーテルの全長にわたっていてもよいが、
遠位出口１８で終わっている。案内ワイヤー用管腔２６
はその近位継手２４まで完全に延びている必要がないが
、もし所望ならば、そのように延びていてもよい。

本発明に従って、縦スリット２８をもったカテーテル１
０の本体が形成され、この本体は、カテーテル１０を（
第２図のように）断面図で見る時に、一対のフラップ３
０を定めているようにみなすことができ、そのフラップ
は通常はスリット２８で結合の状態で閉じて、取り囲ま
れた案内ワイヤー用管腔２６を定める。第２図の断面図
で分かるように、好ましくはスリット２８は、概して環
状のカテーテル壁に関して概して接線方向にのびるよう
に形成される。その接線的に方向づけられなスリットは
幾分良好なシールを提供しそれで比較的低い圧力の流体
を案内ワイヤー管腔を通して流し得ることが見いだされ
てきている。このことは、案内ワイヤー用管腔が低圧下
比較的低い流速での薬剤注入用のような低圧注入管腔と
して利用できることも可能にする。案内ワイヤー用管腔
２６は断面は環状であっても、非環状であってもよい；
いずれの場合にも案内ワイヤー用管腔２６の断面寸法は
、案内ワイヤー１４とカテーテル１０との間の相対的な
縦方向運動を可能にするように、案内ワイヤー１４の断
面寸法よりも大きい。

スリット２８の近位端は継手２４で又はその近くで終わ
っていてもよい。カテーテルがその遠位端にバルーン２
０のような取り囲み部材をもっている第１図に示した実
施態様においては、スリット２８の遠位端３２はカテー
テルの遠位先端１７に達しないで終わっており、そのこ
とによってカテーテル１０のスリットのない遠位区分３
４が残り、そしてその区分内では案内ワイヤー用管腔２
６は第６図に示されているようにスリットのない連続し
た取り囲み壁によって定められている。しかしながら、
本発明の主体は、カテーテルの遠位１９一 端に取り囲み部材をもっていないカテーテルに用いるこ
ともて゛き、そしてこれらのカテーテルにおいては、ス
リット２８は所望によりカテーテルの遠位先端まで完全
に延びていてもよいことを理解ずべきである。

案内部材１２はポリカーボネー１−　（例えばレキサン
（Ｌｅｘａｎ＞）のような適度に硬質のプラスチック材
料から成形することができる。案内部材１２は近位端３
４及び遠位端３６をもっているとみなすことができる。

入口継手３８は近位端３４に形成され、そしてテーパー
付き通路４０をもつように形成することができ、この通
路４０は次いで、遠位方向に延びている内腔４２に通じ
ている。内腔４２は一層大きな直径の共通通路４４に向
かって延びており、この共通通路４４は案内部材１２の
遠位端３６で退出する。案内部材１２はカテーテル通路
４６も含んでおり、このカテーテル通路４６は傾斜角度
で内腔４２及び通路４４に延びており、それでそれらの
連結点領域で内腔４２及び通路４４と合体する。例示し
た実施態様においては、皮下管から形成することのでき
る管状部材４８は内腔４２内にしっかりと取り付けられ
、又遠位端５０をもっており、この遠位端５０はカテー
テル通路４６との連結点に隣接した共通通路４４中に突
き出ている。管４８は案内ワイヤー通路を定めており且
つルーア−（Ｉｕｅｒ　）継手３８を共通通路４４に連
絡させる。スプレダ一部材５４は案内部材１２の本体中
に形成されており且つカテーテル通路４６中に突き出て
おり、そのスプレダーはカテーテル通路の遠位端に隣接
して配置されている。

案内部材１２はその通路に沿って分割される２個の成形
生形として好都合に形成することができ、この場合、そ
の装置１２の半影を組み立てて一体に付着結合させる時
に、図示されているように、管状部材４８は通路中に配
置される。カテーテルがスリットなしの遠位区分をもつ
タイプのものである時には、それは案内部材１２の組み
立ての間にそれの各々のチャンネル中に配置することが
できる。

カテーテル１０及び案内ワイヤー１４の両者が案内部材
１２を通過する時に、それらは第９図及び第１０図に示
されているように通路の連結点で合体する。案内ワイヤ
ー１４は、管４８によって定められる案内ワイヤー通路
を通過して共通通路４４中にそして共通通路４４を通過
して延びる。

カテーテル１０はカテーテル通路４６を通過して延びそ
してスプレダ−５４と係合する。スプレダー５４はカテ
ーテル１０のスリット２８を通過して延びて、第１０図
に示されているようにフラップ３０を広げて引き離す。

カテーテルが案内部材１２に関して遠位方向に進む時に
、カテーテルは通路の連結点に進み、その後共通通路４
４中に入り、その場所では、第４図に示されているよう
に案内ワイヤー用管腔は管４８の遠位端５０を包み込み
、又案内ワイヤー１４は遠位端５０内に収容されている
。従って、カテーテル１０が案内部材１２に関して管４
８の遠位端５０を過ぎた所に進む時に、案内ワイヤー１
４は案内ワイヤー用管腔２６内に閉し込められるように
なり、またフラップ３０はカテーテル本体の固有のレジ
リエンスの影響下で一体に引き寄せられてカテーテルの
スリット２８を閉じる。案内ワイヤーはこの地点からカ
テーテルの遠位端１７まで案内ワイヤー用管腔内に収容
されており、その遠位端１７で案内ワイヤーは遠位出口
開口１８を通って退出する。

前記の事項から、カテーテルが案内ワイヤー１４を完全
に案内ワイヤー用管腔２６内に閉じ込めて収容するよう
にしてカテーテルを案内ワイヤー１４及び案内部材１２
に関して遠位方向に進ませることができることが認識さ
れる。案内ワイヤー１４は案内部材１２及びカテーテル
に関して遠位方向に進んだり、近位方向に後退してすす
ることができる。

そのシステムは、案内ワイヤー１４の遠位端１６が患者
の体管中の意図された位置に配置されるように案内ワイ
ヤー１４を患者の治療すべき血管又はその他の体管中に
最初に経皮的に挿入し、前進させることによって用いる
ことができる。単なる例示として、本発明は、Ｌｅａｒ
ｙの米国特許第４．５４５，３９０号に記載されている
タイプの指向操縦可能な案内ワイヤーとの関連で用いる
ことができる。次いでカテーテルの案内ワイヤー用管腔
をサリーンでフラッシュすることができる。次いでカテ
ーテルの遠位端を案内ワイヤーの近位端上に通す。この
案内ワイヤーは案内部材１２を貫通し、それで案内ワイ
ヤー１４の近位の部材が入口３８から外に突き出ている
。第１図に影像で示されているように、Ｔｕｏｂｙ−Ｂ
ｏｒｓｔアダプター５６が案内部材のルーア−継手３８
に支持されていてもよい。Ｔｕｏｈｙ−Ｂｏｒｓｔアダ
プター５６は案内ワイヤーを案内部材１２に関して適所
にしっかりと固定するように案内ワイヤーの回りに締め
付けることができる。次いで医者は（Ｔｕｏｈｙ−Ｂｏ
ｒｓｔアダプター５６を締め付けることによって）案内
部材１２及び案内ワイヤー１４を相互にに関して動かな
いように保持することができ、一方ではカテーテル１０
を案内部材１２を通して前進させる。カテーテルが案内
部材１２を通過する時に、カテーテルは前記したように
案内ワイヤーを包み込むようになり、それでカテーテル
が患者の血管を通って前進する時に、カテーテルは案内
ワイヤーを全時間、カテーテルの内在する長さに十分に
沿って閉じ込める。同時に、医者が案内ワイヤーを所望
のように操作できるように案内ワイヤー１４の近位端は
いつも露出している。カテーテルが患者の血管中の意図
された位置（これは透視で監視できる）に前進した時に
、医者は、カテーテルに設計されている処置を実施する
。第１図に例示した本発明の例示実施態様においては、
その処置は、血管の狭窄した管腔を拡張させるための膨
張処置である。

医者がカテーテルを交換する必要があるならば、案内部
材１２及び案内ワイヤー１４の突き出ている近位端を保
持しそしてその内在しているカテーテルを引き抜くこと
によってそのように行うことができる。カテーテルを案
内部材１２を通過させて近位方向に引き抜く時には、カ
テーテルが管４８の遠位端５０及びスプレーダ５４を通
り過ぎて引っ張られる時にフラップは分離させられる。

カテーテルの遠位端が案内部材１２に近付く時に、案内
部材及びカテーテルの両者が案内ワイヤーの近位端から
脱着される。次いで、案内部材１２に取り付けられてい
るその他のカテーテルを、元のカテーテルで行ったよう
にして、案内ワイヤーに配置しそして案内ワイヤーに沿
って患者の血管中に前進させることができる。突き出て
いる遠位端１６以外は、案内ワイヤー１４はカテーテル
の内在部分の範囲内に完全に収容されているが、一方で
は、案内ワイヤーが医者によってその近位端から調整で
きるように案内ワイヤーの近位端は露出したままである
。

カテーテルが患者の血管内に存在している間に案内ワイ
ヤーを交換することが望まれるならば、そのことは、そ
の案内ワイヤーを単に引き抜きそしてそれをその他のも
ので置き換えることによって容易に行うことができる。

その引き抜き及び置き換えの間、案内ワイヤーはカテー
テル１０の案内ワイヤー用管腔２６内に閉じ込められて
いる。

バルーン膨張カテーテルとの関連で用いられるような例
証の目的で本発明は記載されているが、本発明はそのタ
イプのカテーテルでの実施に限定されることはなく、案
内ワイヤーの使用によって患者の体内に配置することの
できるいずれのタイプのカテーテル、リード等でも用い
得ることを理解すべきである。例えば、第１１図はカテ
ーテルの遠位端に取り囲み部材をもたないカテーテルを
例示している。そのようなカテーテルにおいては、スリ
ット２８はカテーテルの遠位先端まで十分に延びている
ことができる。そのようなカテーテルは、カテーテルの
遠位端が案内部材１２中のカテーテル通路４６の近位端
中に直接に挿入することができるので、案内部材に前も
って取り付ける必要がない。例えば、カテーテルは単一
管腔の低圧注入カテーテル（第１１図）であっても、又
は案内ワイヤー用管腔は低圧流体連絡に用いることがで
き他方では第二のスリットのない管腔は一層高い圧力の
流体の連絡、例えば造影剤の注入、圧力監視等に用いる
ことができ多管腔カテーテル（第１２図）であってもよ
い。

２７一 本発明についての前記の説明は本発明の単なる例示とし
て意図されていること及び本発明のその他の実施態様及
び変更は本発明の精神から外れることなしで当業者には
明らかであることを理解すべきである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、組み立てた配置での本発明のカテーテル、案
内ワイヤー及び案内部材の一実施態様の図面である； 第２図は、第１図の線２−２に沿って見た時のカテーテ
ル及び案内ワイヤーの断面図である；第３図は、第１図
の線３−３に沿って見た時のカテーテル、案内ワイヤー
及び案内部材の断面図である； 第４図は、第１図の線４−４に沿って見た時のカテーテ
ル、案内部材及び案内ワイヤーの断面図である； 第５図は、第１図の線５−５に沿って見た時のカテーテ
ル及び案内ワイヤーの断面図である；第６図は、第１図
の線６−６に沿って見た時のカテーテル及び案内ワイヤ
ーの断面図である；第７図は、第８図の線７−７に沿っ
て見た時の案内部材の拡大断面図である； 第８図は、案内部材の遠位端の側面図である；第９図は
、案内部材を通過して延びている案内ワイヤー及びカテ
ーテルをもっており且つ案内部材が案内ワイヤー及びカ
テーテルと合体する態様を例示している案内部材の図面
である；第１０図は、第９図の線１０−１０に沿って見
た時の案内部材と適所にある案内ワイヤー及びカテーテ
ルとの連結点領域の図面である；第１１図は、案内ワイ
ヤー用管腔のスリットがカテーテルの遠位先端まで十分
に延びている本発明の実施態様の破断した図面である； 第１１Ａ図は、第１１図の遠位先端部分の拡大斜視図で
ある； 第１２図は、案内ワイヤー用管腔のスリットが遠位先端
まで延びており且つ少なくとも１個の追加のスリットの
ない管腔が設けられている２個の管腔をもつカテーテル
の破断した図面である：そして 第１２Ａ図は、第１１図の遠位先端部分の拡大斜視図で
ある。 図中、１０はカテーテル、１２は案内部材、１４は案内
ワイヤー、２ｏはバルーン、２２及び２６は管腔、２４
及び３８は継手、２８はスリット、３０はフラップ、４
０は通路、４２は内腔、４４は共通通路、４６はカテー
テル通路、４８は管、５４はスプレダ一部材である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、近位端及び遠位端をもち且つ少なくとも１個の縦に
   延びている管腔の開口をカテーテルの遠位端にもつ細長
   い可撓性シャフト；及び 該カテーテルシャフトに形成されており、且つ該シャフ
   トを通過して該管腔への横断接近を可能にするように該
   管腔に沿って且つ該管腔と連絡して延びている縦スリッ
   ト、 を含むことを特徴とするカテーテル。 ２、該スリットがカテーテルの遠位先端で終わっている
   、請求項１記載のカテーテル。 ３、該スリットがカテーテルの遠位端よりも近位に遠位
   末端をもち、そのことによってカテーテルのスリットの
   ない遠位区分を定めている、請求項１記載のカテーテル
   。 ４、該遠位区分でカテーテルに取り付けられた取り囲み
   部材を更に含む、請求項３記載のカテーテル。 ５、該取り囲み部材がバルーンからなり、カテーテルが
   、該バルーンを膨らませたり、萎ませたりするための、
   該カテーテルを通過して延びている第二管腔をもってい
   る、請求項４記載のカテーテル。 ６、スリットを通過してスリット管腔中に延び、そして
   スリット管腔を貫通してカテーテルの遠位端から出る案
   内ワイヤーを更に含む、請求項１又は３記載のカテーテ
   ル。 ７、カテーテルに連結しており且つ第二管腔と連絡して
   いる近位継手を更に含む、請求項６記載のカテーテル。 ８、案内ワイヤーをスリットを通過させて横断的に管腔
   中に及び管腔から外に案内するための手段を、組み合わ
   せで更に含む、請求項３記載のカテーテル。 ９、該案内手段が、 案内ワイヤー及びカテーテルを受け入れるための手段、
   及び案内ワイヤーをカテーテルのスリットを通過させそ
   して案内ワイヤー用管腔中に案内することによって案内
   ワイヤーとカテーテルとを合体させるための且つ案内ワ
   イヤーを該スリットを通過させて管腔の外に案内するこ
   とによって案内ワイヤーとカテーテルとを分離させるた
   めの手段をもつ案内部材、 を含むことを特徴とする請求項８記載の装置。 １０、案内ワイヤーが案内手段から遠位では管腔内に配
   置されており且つ案内手段から近位では管腔及びカテー
   テルの外に配置されている、請求項９記載の装置。 １１、該案内手段が、少なくとも１個の案内ワイヤー又
   はカテーテルとは相対的な案内部材の移動に応答してそ
   のような合体及び分離を行うように構成され、配置され
   ている、請求項９記載の装置。 １２、該案内部材が、 本体を通過して延びている案内ワイヤー通路及び該案内
   ワイヤー通路と交差するカテーテル通路であって、該カ
   テーテル通路と案内ワイヤー通路とは合体して共通通路
   となるものであるそれらの通路をもつ本体、 を含む、請求項１１記載の装置。 １３、該通路の交差点に隣接して設けられている、カテ
   ーテルのスリットを拡張するための手段を更に含む、請
   求項１２記載の装置。 １４、該拡張手段が、該交差点で案内部材の本体内に取
   り付けられており且つカテーテルのスリットの縁を拡張
   させるためにそのスリットを通過させて管腔中に突き出
   るのに適しているスプレーダ部材を含む、請求項１３記
   載の装置。 １５、スプレーダがカテーテル通路の遠位端に位置して
   いる、請求項１４記載の装置。 １６、カテーテルに取り付けられており、且つ案内ワイ
   ヤーを受け入れるための手段、及び案内ワイヤーをカテ
   ーテルのスリットを通過させそして案内ワイヤー用管腔
   中に案内することによって案内ワイヤーとカテーテルと
   を合体させるための且つ案内ワイヤーを該スリットを通
   過させて管腔の外に案内することによって案内ワイヤー
   とカテーテルとを分離させるための手段をもっている案
   内部材、 を更に含む請求項１記載の装置。 １７、案内ワイヤーが案内手段から遠位では管腔内に配
   置されており且つ案内手段から近位では管腔及びカテー
   テルの外に配置されている、請求項１６記載の装置。 １８、該案内手段が、少なくとも１個の案内ワイヤー又
   はカテーテルとは相対的な案内部材の移動に応答してそ
   のような合体及び分離を行うように構成され、配置され
   ている、請求項１６記載の装置。 １９、該案内部材が、 本体を通過して延びている案内ワイヤー通路及び該案内
   ワイヤー通路と交差するカテーテル通路であって、該カ
   テーテル通路と案内ワイヤー通路とは合体して共通通路
   となるものであるそれらの通路をもつ本体、 を含む、請求項１８記載の装置。 ２０、該通路の交差点に隣接して設けられている、カテ
   ーテルのスリットを拡張するための手段を更に含む、請
   求項１９記載の装置。 ２１、該拡張手段が、該交差点で案内部材の本体内に取
   り付けられており且つカテーテルのスリットの縁を拡張
   させるためにそのスリットを通過させて管腔中に突き出
   るのに適しているスプレーダ部材を含む、請求項２０記
   載の装置。 ２２、スプレーダがカテーテル通路の遠位端に位置して
   いる、請求項２１記載の装置。 ２３、該通路交差点に隣接して該案内部材に取り付けら
   れており且つ該共通通路に向かって延びている遠位端を
   もっている管状部材であって、カテーテルの案内ワイヤ
   ー用管腔が該管状部材を包み込むことができるように該
   共通通路よりも小さな直径であり、案内ワイヤーをカテ
   ーテルの案内ワイヤー用管腔中に受け入れて案内するよ
   うに配置されている該管状部材、 を更に含む、請求項１３又は２２記載の装置。 ２４、請求項１記載のカテーテルを用意すること； 案内ワイヤーを患者の体内に入れること； 案内ワイヤーをスリットを通過させて管腔中に横断的に
   推し進めながらカテーテルを該案内ワイヤーを通じて前
   進させること、 を含むことを特徴とする、患者にカテーテルを配置する
   方法。 ２５、カテーテルを案内ワイヤーを通じて近位方向に引
   き出すことによってカテーテルを取り出すこと、及び案
   内ワイヤーをスリットを通過させて横断的に引き出すこ
   とによって案内ワイヤーとカテーテルとを分離させるこ
   と、 を更に含む、請求項２４記載の方法。 ２６、その後に請求項１記載のその他のカテーテルを用
   意しそして請求項２４記載の工程を繰り返すこと、 を更に含む、請求項２５記載の方法。 ２７、案内ワイヤーを取り出しそしてその他の案内ワイ
   ヤーをスリットを通過させてカテーテル中に挿入するこ
   とによって案内ワイヤーの交換を実施すること、 を更に含む、請求項２４記載の方法。