JPS62196114A - フイルム一体成形用プラスチツク成形金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スライドコアを用いたプラスチック成形用の
金型に関するものであり、特に印刷済みのフィルムを一
体成形するのに適する金型に関するものである。

〔従来の技術〕

例えばカセットハーフのデザイン変更には新型を製作す
る必要があるが、成品を二色成形や三色成形により製作
するのは掻めて困難を伴うので、デザインを変更するの
は容易でなかった。そこで発明者等は成品の表面に印刷
済みのフィルムを金型の間に挿入した後に射出成形を行
って印刷模様を成品と一体に形成させること（これを以
下フィルム一体形成と称す）を図っている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このようなフィルム一体成形の場合に第５図に示すよう
な成品を成形するには最大長さ寸法部Ａにコア２側及び
キャビティ５例の分離面２２゜２３を設けねばならない
。そうするとフィルム１９が折り曲げられる深さＢが大
となり形状も複雑でフィルム１９がキャビティ５の内面
に添いにくく、美麗な印刷模様を保持するフィルム一体
成形がむずかしかった９ 以下本明細書において、スライドコアがある金型におけ
る「分離面」とは、コアとキャビティを開いて分けた場
合に分離する面を指す。例えば第６図においてキャビテ
ィ５を持ら上げて開いて分けた場合、スライドコアｌは
コア２上に残り、キャビティ５の下面とスライドコア１
の上面との間で分離する。この場合、キャビティ５の下
面がキャビティ５側の分離面２３．スライドコア１の上
面がスライドコア１例の分離面２２となる。スライドコ
ア１の下面はコア２に対してスライドする滑動面２４で
ある。

逆に金型を分けたときにスライドコアがキャビティ側に
残るような構造の場合には、スライドコアのコア側の面
が分離面、キャビティ側の面が滑動面となる。

そこで、フィルム１９が確実にキャビティ５に添うよう
に、この深さＢを小とするためには、第６図のように、
従来アンダカット処理のために用いられているスライド
コア１を用い分離面２２゜２３を最大寸法部Ａから離し
て設けて、フィルム１９が折り曲げられる深さＢを小と
することが考えられるが、第７図に見られる従来のスラ
イドコアのスライダａ横ではスライドコア１をスライド
させるための一ドヤビティ５に取り付けられたカム材２
５がキャビティ５側の分離面２３からかなり突出してい
るため、フィルム１９をキャビティ５とスライドコア１
との間に挿入する作業が困難であり、また、キャビティ
５とコア２とを合わせる前に、フィルム１９が密着すべ
き側の金型であるキャビティ５にできるだけ近接した状
態で保持させることが極めて困難であった。従ってキャ
ビティ５とコア２とを合わせるに当たって分離面２３か
ら突出しているカム材２５のため引っ張られ、美麗なフ
ィルム一体形成ができないという問題点を有していた。

本発明は上述の問題点を解決し、フィルム一体成形に当
たりフィルム挿入作業が容易であり、フィルムが金型に
よく添い、赳麗な印刷面が得られるプラスチック成形用
金型を提供することを目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、上記の問題点を解決するための手段として、
キャビティとコアとの間に、開方向に付勢されているス
ライドコアと、該スライドコアに対し、前記キャビティ
とコアの開閉方向に抜き差し可能に、該スライドコアの
分離面に頭部が没入可能に保持され、かつ分離面より突
出する向きに付勢されているカム部材とを備え、該カム
部材の頭部には、頭部端にゆくにつれて金型の中心に向
かって傾斜する傾斜カム面が設けられ、前記スライドコ
アには、前記カム部材の傾斜カム面が当接するカム受け
部が設けられていることを特徴とするプラスチック成形
用金型を提供せんとするものである。

〔実施例〕

本発明の実施例をスライドコアをコア側に設けた例、即
ちスライドコアに対しては分離面がキャビティ側にあり
滑動面がコア側にある例につき、図面を用いて説明する
。

第１〜２図において、スライドコア１はコア２及びコア
プレート３で形成される凹部４に保持され、凹部４底面
に当接する面を滑動面２４として凹部４中でスライドコ
ア１の開閉方向（図において水平方向）にスライド可能
に形成してあり、その分離面２２は金型閉状態において
キャビテイ５側分離面２３と当接するように設けられて
いる。

スライドコア１とコア２との間には、スライドコア１に
その開方向への復元力を与える機構として押しバネ６が
介在配備され、スライドコアｌは開方向即ちコア２と離
隔する向きに付勢されている。

スライドコア１は中央部にコア２とキャビティ５の開閉
方向に平行な中心軸線を有する貫通穴７を備え、該貫通
穴７はスライドコア１の分離面２２側に向かって径が漸
増するテーパ一部８を、次述するカム部材９の傾斜カム
面が当接するカム受け部として備えている。この貫通穴
７にはカム部材９が分離面２２に対して突＞Ｑ　’ＩＩ
Ｊ能なるように備えられる。テーパ一部８の細径側はス
トレート六８で滑動面２４に開口させである。

カム部材９はピンＩＯの頭部に面記貫通穴７のテーパ一
部に合致する形状のテーパ一部１１をＯＩＫえており、
そのコア２例の側面により頭部端にゆくにつれて金型の
中心に向かって傾斜する傾斜カム面を形成するようにし
である。また、ピン１０の径は前記貫通穴７のストレー
ト穴８′の径よりも小として、スライドコア１の所要量
のスライドを許すようにしである。

カム部材９は、貫通穴７に連通ずる、コアプレート３、
受け板１２を貫通する穴１３に、コア２とキャビティ５
の開閉方向に往復動可能に嵌挿されている。穴１３とピ
ン１０相互の関係としては、コアプレート３部分の六１
３はスライドコアが開催Ｔにある時の貫通穴７の中心軸
線と同一線上の軸を有し、且つピンＩＯと密着して当接
する大きさとして精度をもたせであるが、受け板１２部
分の穴１３はピン１０径より大径とするのがコアプレー
ト３と受け板１２の組合せ精度上望ましい。

そしてカム部材９のピン端部と受け板１２との間には、
カム部材９をスライドコア１の分離面２２よりも突出す
る向きにイ１勢する機構としての押しバス１４が介在配
０１Ｎされ、テーパ一部１１がスライドコア１の分離面
２２より突出する状態への復元力を０１ｈえるようにし
である。

押しバネ１４は、穴１３の端部をネジ穴１５とし該１５
に止めネジ１６を螺合して、止めネジ１６とカム部材９
との間に封入されるようにしである。

カム部材９及び穴１３の長さや止めネジ１５の位置等は
、カム部材９のテーパ一部１１が貫通穴７のテーパ一部
８に嵌着し、テーパ一部１１の端面とスライドコア１の
分離面２２が同一平面上に位置するまでコア２側に没す
ることが可能に設定されている。またカム部材９の最大
突出位置はピン１０端に設けたフランジ１７と該フラン
ジ１７に係合するように穴１３内面に設けた段部１８と
により規制するようにしである。

しかして、コア２とキャビティ５の可動側を移動せしめ
て金型を閉とすれば、金型開状態においてスライドコア
１の分離面２２より突出していたカム部材９のテーパ一
部１１はキャビテイ５側分離而２３の部材に押され、押
しバネ１４の復元力に抗して貫通穴７中に嵌入してくる
。この時、カム部材９のテーパ一部１１はスライドコア
１のテーパ一部８に当接してスライドコア１を閉方向に
押し、スライドコア１は押しバネ６の復元力に抗して閉
位置に移動せしめられる。そしてコア２とキャビティ５
が完全に閉じられた状態においてカム部材９のテーパ一
部１１は貫通穴７のテーパ一部８中に没し、テーパ一部
１１の端面ばスライドコア１の分離面２２と同一平面上
にあってキャビテイ５側分離面２３の部材と密着する。

そしてこの状態でスライドコアｌも閉状態に移行してお
り、成品の成形が可能な状態となる。

成形終了後は可動側を移動させて金型を開くと、カム部
材９は押しバネ１４により復帰し、テーパ一部１１は貫
通穴７を脱してスライドコア１の分離面２２により突出
する。従ってスライドコアｌの閉方向への拘束も解けて
スライドコアｌも押しハネ６により開位置に復帰し、成
品の離型が可能となる。

次に第３〜４図を用いて成形と同時に成品表面にフィル
ム層を設けるフィルム一体成形を行う場合に用いた具体
例につき説明する。

１９はフィルム、２０はフィルム送出機構、２１はフィ
ルム巻取機構で、フィルムＩ９はコア２とキャビティ５
との間に、コア２とキャビティ５の開閉方向に垂直の面
となって供給されるようにしである。

フィルム１９には成品１個ずつに付される印刷部が断続
的に施されており、フィルム送出機構２０、フィルム巻
取機構２１は間欠的に所定量だけフィルム１９を走行さ
せるように設けられている。

しかして、第４図のように、金型の閉状態においてコア
２側からプラス千ツク材料を金型内に供給すれば、成品
の成形と同時に成品表面にフィルム１９を一体成形する
ことができる。この場合、フィルム１９が沿うキャビテ
ィ５例の凹みは浅く、底面は分離面２３とほぼ同一平面
をなしているので、極めて良好なフィルム一体成形が可
能である。

なお、スライドコア１及びカム部材９の復元方向への付
勢機構としては上述のようにバネ力を利用する他、磁力
、重力を利用するものであってもよい。

〔発明の効果〕

本発明により、フィルム一体成形に当たり、フィルム挿
入作業が容易確実であり、印刷模様も美麗に一体成形す
ることができるプラス千ツク成形用金型を提供すること
ができ、実用上顕著な効果を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

第１〜４図は本発明の実施例で、第１図は一部の断面正
面図、第２図はスライドコアの平面図、第３図は使用状
態の断面正面図、第４図は金型閉状態の断面正面図、第
５〜６図はそれぞれ異なる従来例の一部断面正面図、第
７図はさらに別の従来例の断面正面図である。 １・・・スライドコア、２・・・コア、３・・・コアプ
レート、４・・・凹部、５・・・キャビティ、６・・・
押しハネ、７・・・貫通穴、８・・・テーパ一部、９・
・・カム部材、１０・・・ピン、１１・・・テーパ一部
、１２・・・受ケ板、１３・・・穴、１４・・・押しハ
ネ、Ｉ５・・・ネジ穴、１６・・・止めネジ、１７・・
・フランジ、１８・・・段部、１９・・・フィルム、２
０・・・フィルム送出機構、２１・・・フィルム巻取機
構、２２．２３・・・分離面、２４・・・滑動面。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、キャビティとコアとの間に、開方向に付勢されてい
   るスライドコアと、該スライドコアに対し、前記キャビ
   ティとコアの開閉方向に抜き差し可能に、該スライドコ
   アの分離面に頭部が没入可能に保持され、かつ分離面よ
   り突出する向きに付勢されているカム部材とを備え、該
   カム部材の頭部には、頭部端にゆくにつれて金型の中心
   に向かって傾斜する傾斜カム面が設けられ、前記スライ
   ドコアには、前記カム部材の傾斜カム面が当接するカム
   受け部が設けられていることを特徴とするプラスチック
   成形用金型。