JPS62139113A - 磁気ヘツドのスライダの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「技術分野」 本発明は、フレキシブルディスクのようなディジタル記
憶装置に用いられる磁気ヘッドに関し、特にそのスライ
ダの製造方法に関する。

［従来技術およびその問題点」 この種の磁気ヘッドは、磁気キャップを有する記録再生
磁気コアの両側に消去コアを位置させ、この記録再生用
磁気コアと消去コアとの間で消去ギャップを形成すると
いう基本構成を有している。この記録再生用磁気コアと
消去コアは、スライダに形成した消去側溝と、これに直
交する記録再生側溝にそれぞれ保持されるが、従来のス
ライダは、最初にセラミック材料を非直線状の貫通溝を
備えた直方体状に成形焼結し、このスライダに対し、消
去側溝と記録再生側溝を含む必要な溝加工を行なうため
、成形性及び加工性が悪く、加Ｔコストが高いという問
題があった。

「発明の目的」 本発明は、加−■二が容易なスライダの製造方法を提案
して、加工コストの低減を図ることを目的とする。

「発明の概要」 本発明は、セラミック材料を略直方体状に焼結加「して
スライダブロックとする際１幅の小さい消去側溝を、こ
のプロングの厚さ方向に貫通させてかつ直線状に同時に
形成し、この消去側溝を有するスライダブロックに対し
、消去側貫通溝に直交する記録再生溝を含む他の溝を後
加Ｔするようにしたことを特徴としている。このように
スライダブロックを成形焼結する際、消去側貫通溝を直
線状に同時に形成すると、スライダブロックの成形焼結
の困難性を増すことがないとともに、後の溝加工の負担
が減り、全体としてスライダの加工が容易になる。本発
明に用いるスライダブロックは、磁気へラドコアとの熱
膨張係数の差の小さいチタン酸カルシウム系またはチタ
ン酸マグネシウム系セラミックスから形成するのが望ま
しい。

「発明の実施例」 以下図示実施例について本発明を説明する。第１図（ａ
）ないしくｃ）は本発明によるスライダの製造工程を示
すもので、スライダブロック１１は、最初に、概略直方
体状でその略中夫に消去側溝１２を有するブロックとし
て供給される。すなわちセラミック材料を成形して焼結
する際、型を用いて消去側溝１２を同時に形成するので
ある。消去側溝１２は幅が小さいので、スライダブロッ
ク１１を成形焼結する際に同時に作成しても、スライダ
ブロック１１の成形性や強度を損なうことがない。また
この消去側溝１２は直線状であるため、スライダブロッ
ク１１の成形および焼結が容易である。この消去側溝１
２は、ブロック１１の幅Ｗ方向に向き、厚さＴ方向に貫
通している。このスライダブロック１１のに面周縁には
、後の溝加工における接続縁１１ａが同時に形成されて
いる。

この消去側溝１２を有するスライダブロック１１に対し
、次に、この消去側溝１２に直交させて、幅の大きい記
録再生側溝１３およびガラス溝１４を加圧する。この記
録再生溝１３とガラス溝１４は、スライドブロックｌｌ
の長さＬ方向に力１にするもので、記録再生溝１３は、
ブロック１１の周縁の接続縁１１ａを除き、その厚さＴ
方向に貫通する。

ガラス溝１４は、記録再生側溝１３より十分幅の大きい
直線溝部１４ａと、この直線溝部１４ａと記録再生側溝
１３を結ぶ傾斜溝部１４ｂとからなっており、その下面
が開放されている。

記録再生溝１３とガラス溝１４の加工が終了したら、今
度は消去側溝１２の下方に、該消去側溝１２と同一平面
内に位置させて係止溝１５を加工する。この係止溝１５
は、ガラス溝１４の直線溝部１４ａに形成したもので、
消去側溝１２と同一平面に形成され、かつ下面が開放さ
れている。

以トの加工の終了したスライダブロックｉｔは、第２図
に示す記録再生磁気コア２１および消去コアチップ２２
と一体にされる。記録再生磁気コア２１は磁性材料から
なる一対のハーフコア２３の間に記録再生ギャップ２４
を形成したもので、一方のハーフコア２３には、消去コ
アチップ２２の位置決め用の段部２５が形成されている
。

これに対し、消去コアチップ２２は、一対の磁性材料か
らなる消去コア２６を非磁性材料からなる接合材２７で
一体にしたもので、接合材２７の先端には、位置決め段
部２５に係合する溝部２８が形成されている。また消去
コア２６には、上記スライダブロック１１の傾斜溝部１
４ｂに当接する傾斜部２６ａと、係止溝１５に嵌まる係
止段部２６ｂが形成されている。そして記録再生磁気コ
ア２１の先端の幅ｆＬ１は、スライダブロック１１の記
録再生側溝１３に嵌入する幅に、消去コアチップ２２の
先端の幅見２は、消去側溝１２に嵌入する幅に設定され
ている。

この記録再生磁気コア２１と消去コアチップ２２は、記
録再生磁気コア２１の位置決め段部２５に消去コアチッ
プ２２の溝部２８を嵌めて組み合わされ、記録再生磁気
コア２１の先端がスライダブロック１１の記録再生側溝
１３に、消去コアチップ２２の先端が同消去側溝１２に
それぞれ嵌入ｙれる。そして、第３図に示すように、記
録再生ギャップ２４の両側に消去コア２６が位置し、ハ
ーフコア２３と消去コア２６との間で消去キャンプ２９
が形成されるように、位置決めした後、スライダブロッ
ク１１の背面側からガラス溝１４に接合カラス３０を挿
入し、これを加熱溶融する。すると記録再生磁気コア２
１および消去コアチップ２２とスライダブロック１１の
隙間に、溶融した接合ガラスが充填されて固定される。

記録再生磁気コア２１および消去コアチップ２２の先端
は、スライダブロック１１とともに、その後研磨されて
テープ摺接面となる。スライダブロック１１のＬ面周縁
の接続縁１１ａは、この研磨の際、除去される。

なおスライダブロック１１と、記録再生磁気コア２１お
よび消去コアチンプ２２とは、その熱膨張係数に差がな
いことが望ましい。このようなスライダブロック１１の
素材としては、特開昭５７−９５８７２号が提案してい
るように、チタン酸カルシウム系（Ｔ　１０２−Ｃ：ａ
Ｏ）かまたはチタン酸マグネシウム系（Ｔｉ０２−Ｍｇ
０）のセラミック材料が好ましい。

「発明の効果」 以ｌ二のように本発明によると、スライダブロックの成
形焼結時に、貫通した消去側溝が形成されているので、
全体の溝部りが容易となる。消去側溝は直線状溝で、形
状が単純であるので、成形時における精度をＩ：げるこ
とが容易で、クラックやボイドの発生を防止して、歩留
りを向ｌ−させることができる。よって従来のスライダ
の加［方法のように各種の加工手段を駆使して複雑な形
状の溝加工を行なうのに比し、コストの大幅な低減を図
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）ないしくＣ）は本発明による磁気ヘッドの
スライダの製造工程を示す斜視図、第２図は第１図のス
ライダと記録再生磁気コアおよび消去コアの組立前の状
態を示す斜視図、第３図は間組ケ状態の平面図である。 １１・・・スライダブロック、１２・・・消去側溝、１
３・・・記録再生側溝、１４・・・ガラス溝、１４ａ・
・・直線溝部、１４ｂ・・・傾斜溝部、１５・・・係止
溝。 ２１・・・記録再生磁気コア、２２・・・消去コアチッ
プ、２３・・・ハーフコア、２４・・・記録再生ギャッ
プ、２５・・・位置決め段部、２６・・・消去コア、２
６ａ・・・傾斜部、２６ｂ・・・係止段部、２７・・・
接合溝、２８・・・溝部。 特許出願人　　アルプス電気株式会社 同代理人　　　　三　浦　邦　夫 同　　　松井　茂 第１図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）セラミック材料からなるスライダに、互いに直交
   する記録再生側溝と消去側溝とを形成し、この記録再生
   側溝と消去側溝とに、それぞれ記録再生磁気コアと消去
   コアとを挿入して、固定材料によりこれら両コアをスラ
   イダに固定する磁気ヘッドにおいて、 セラミック材料からスライダブロックを成形焼結する際
   、該ブロックの厚さ方向に貫通する直線状の消去側溝を
   同時に形成し、この消去側溝を有するスライダブロック
   に対し、上記消去側貫通溝に直交する記録再生溝を含む
   他の溝を後加工することを特徴とする磁気ヘッドのスラ
   イダの製造方法。
2. （２）特許請求の範囲第１項において、スライダブロッ
   クは、チタン酸カルシウム系またはチタン酸マグネシウ
   ム系セラミック材料からなっている磁気ヘッドの製造方
   法。